JP2016139776A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号ラインの伝搬特性の劣化を抑制することができるコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品1は、巻芯部13と、巻芯部13の両端に設けられた第1鍔部11および第2鍔部12と、第1鍔部11および第2鍔部12に設けられた電極30と、第1鍔部11の電極30と第2鍔部12の電極30との間に電気的に接続されると共に、互いに直列に接続された第1コイル部21および第2コイル部22と、第1鍔部11の巻芯部13と反対側の端面に設けられた突起部15とを有する。第1コイル部21は、巻芯部13に設けられ、第2コイル部22は、突起部15に設けられ、第1コイル部21のインダクタンス値と第2コイル部22のインダクタンス値とは、異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品に関する。
従来、コイル部品としては、実開平5−62022号公報(特許文献1)に記載されたものがある。コイル部品は、巻芯部と、巻芯部の両端に設けられた鍔部と、鍔部に設けられた電極と、巻芯部に巻回されたコイル部とを有する。
実開平5−62022号公報
ところで、前記従来のコイル部品を、基板の信号ラインにシャント接続して実装すると、巻芯部に巻回されたコイル部に起因する共振が高周波帯で発生するという問題がある。この結果、信号ラインの信号がシャント方向に伝搬し、信号ラインの伝搬特性が劣化して、信号品位が劣化する問題がある。
そこで、本発明の課題は、信号ラインの伝搬特性の劣化を抑制することができるコイル部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明のコイル部品は、
巻芯部と、
前記巻芯部の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部と、
前記第1鍔部および前記第2鍔部に設けられた電極と、
前記第1鍔部の前記電極と前記第2鍔部の前記電極との間に電気的に接続されると共に、互いに直列に接続された第1コイル部および第2コイル部と、
前記第1鍔部の前記巻芯部と反対側の端面に設けられた突起部と
を備え、
前記第1コイル部は、前記巻芯部に設けられ、前記第2コイル部は、前記突起部に設けられ、前記第1コイル部のインダクタンス値と前記第2コイル部のインダクタンス値とは、異なる。
本発明のコイル部品によれば、第1コイル部は、巻芯部に設けられ、第2コイル部は、突起部に設けられ、第1コイル部のインダクタンス値と第2コイル部のインダクタンス値とは、異なる。したがって、第1コイル部に第2コイル部を追加しているため、コイル部品を基板の信号ラインにシャント接続して実装する際、メインコイルである第1コイル部によって発生する共振周波数域以外で共振を複数発生させることでインピーダンスが高くなり、その結果、周波数特性が広帯域化し、シャント方向に信号が伝搬するモードを抑制することができる。したがって、信号ラインの伝搬特性の劣化を抑制して、信号品位の劣化を抑制することができる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、前記第2コイル部の軸は、前記第1コイル部の軸と同軸である。
ここで、第1コイル部の軸とは、第1コイル部がコイル形状であるときコイル形状の中心軸をいう。第2コイル部についても同様である。第2コイル部の軸が第1コイル部の軸と同軸であるとは、第2コイル部の軸が、その延長線上で、第1コイル部の軸と一致する(同心となる)状態をいう。
前記実施形態のコイル部品によれば、第2コイル部の軸は、第1コイル部の軸と同軸であるので、第1コイル部と第2コイル部とを同心巻きにできる。これにより、第1、第2コイル部の巻きが安定し、第1、第2コイル部の巻きピッチが安定して、周波数特性のばらつきを抑制する。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、前記第2コイル部の軸は、前記第1コイル部の軸と異なる軸である。
ここで、第2コイル部の軸が第1コイル部の軸と異なる軸であるとは、第2コイル部の軸が、その延長線上で、第1コイル部の軸と一致しない(同心とならない)状態をいう。例えば、第2コイル部の軸が、その延長線上で、第1コイル部の軸と平行であってもよく、または、第2コイル部の軸が、その延長線上で、第1コイル部の軸と交差しなくてもよく、または、第2コイル部の軸が、その延長線上で、第1コイル部の軸と一点で交差してもよい。
前記実施形態のコイル部品によれば、第2コイル部の軸は、第1コイル部の軸と同軸でなく異なる軸であるので、第2コイル部を第1鍔部の端面の周縁に近づけることができる。これにより、第1コイル部と第2コイル部とを接続する接続線の長さを短くすることができる。したがって、接続線の長さに起因して生ずる信号波の反射による共振を抑制できる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、前記第2コイル部の軸は、前記第1コイル部の軸に対して、前記第1鍔部の前記電極側に偏心している。
前記実施形態のコイル部品によれば、第2コイル部の軸は、第1コイル部の軸に対して、第1鍔部の電極側に偏心しているので、第2コイル部を電極に近づけることができる。これにより、第2コイル部と電極とを接続する接続線の長さを短くすることができる。したがって、接続線の長さに起因して生ずる信号波の反射による共振を抑制できる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、
前記巻芯部は、前記巻芯部の両端方向に延在する軸を中心とした周方向に配置された、複数の面を有し、
前記複数の面のうちの少なくとも1つの面は、前記巻芯部の軸に対して傾斜している。
前記実施形態のコイル部品によれば、巻芯部の複数の面のうちの少なくとも1つの面は、巻芯部の軸に対して傾斜しているので、巻芯部の軸に直交する断面の面積を巻芯部の軸に沿って変化させることができ、巻芯部に設けられた第1コイル部の周波数特性を広帯域化できる。したがって、シャント方向に信号が伝搬するモードを抑制することができる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、前記第1鍔部は、前記第1コイル部と前記第2コイル部とを接続する接続線が通過する切り欠きを有する。
前記実施形態のコイル部品によれば、第1鍔部は、第1コイル部と第2コイル部とを接続する接続線が通過する切り欠きを有するので、接続線の引回し経路を短くすることができる。したがって、接続線の長さに起因して生ずる信号波の反射による共振を抑制できる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、
前記電極は、前記第1鍔部の底面および前記第2鍔部の底面に設けられ、
前記巻芯部の底面には、前記第1鍔部および前記第2鍔部の少なくとも一方側に、溝部が設けられている。
前記実施形態のコイル部品によれば、コイル部品の製造時に、例えば、第1鍔部の底面および第2鍔部の底面を、液体の電極材料に浸漬して、電極を形成する。このとき、巻芯部の底面には、第1鍔部および第2鍔部の少なくとも一方側に、溝部が設けられているので、液体の電極材料は、溝部により、巻芯部の底面に接触しない。このため、液体の電極材料が巻芯部の底面へ濡れ上がることを抑制して、電極が巻芯部の底面に形成されることを防止できる。したがって、巻芯部に設けられた第1コイル部と電極との電気的接続を防止できる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、
前記巻芯部の底面は、前記巻芯部の一端から他端に向かって、前記巻芯部の両端方向に延在する軸に接近するように傾斜し、
前記溝部は、前記巻芯部の一端側に、設けられている。
前記実施形態のコイル部品によれば、溝部は、巻芯部の両端のうち、第1鍔部の底面および第2鍔部の底面との高さ方向の距離が小さくなる巻芯部の一端側に、設けられている。このように、溝部を、電極の形成時に液体の電極材料が接触しやすくなる巻芯部の部分に、設けることができ、電極が巻芯部の底面に形成されることを一層確実に防止できる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、前記第2鍔部の前記巻芯部側の端面には、突部が設けられている。
前記実施形態のコイル部品によれば、第2鍔部の巻芯部側の端面には、突部が設けられている。これにより、第1コイル部を第2鍔部から第1鍔部へ巻き付ける場合、第1コイル部の巻芯部への巻き付き開始位置を、突部で位置決めすることができ、第1コイル部の巻芯部への巻き付き形状が安定する。
本発明のコイル部品によれば、第1コイル部は、巻芯部に設けられ、第2コイル部は、突起部に設けられ、第1コイル部のインダクタンス値と第2コイル部のインダクタンス値とは、異なるので、信号ラインの伝搬特性の劣化を抑制することができる。
本発明の第1実施形態のコイル部品を示す斜視図である。 コイル部品の平面図である。 コイル部品の基板への実装状態を示す斜視図である。 本発明の実施例のS21の測定結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態のコイル部品の第2コイル部を示す平面図である。 本発明の第3実施形態のコイル部品を示す簡略側面図である。 本発明の第4実施形態のコイル部品を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態のコイル部品を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態のコイル部品のコアを示す斜視図である。 本発明の第7実施形態のコイル部品のコアを示す斜視図である。 本発明の第8実施形態のコイル部品のコアを示す断面図である。 本発明の第9実施形態のコイル部品のコアを示す断面図である。 本発明の第10実施形態のコイル部品のコアを示す断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のコイル部品の斜視図である。図1に示すように、コイル部品1は、コア10と、コア10に設けられたコイル導体20と、コア10に設けられた電極30とを有する。
コア10は、巻芯部13と、巻芯部13の一端に設けられた第1鍔部11と、巻芯部13の他端に設けられた第2鍔部12と、第1鍔部11に設けられた突起部15とを有する。コア10の材料としては、例えば、アルミナ(非磁性体)や、Ni−Zn系フェライト(磁性体、絶縁体)や、樹脂などの誘電率が20以下の材料を用いる。コア10は、例えば、前記材料を金型にてプレス成型することで、一体に形成される。
ここで、コア10の底面を基板に実装される面とし、コア10の天面をコア10の底面と反対側の面とする。巻芯部13の一端と他端とを結ぶ方向をX方向とし、コア10の底面においてX方向と直交する方向をY方向とし、コア10の底面と天面とを結ぶ方向をZ方向とする。Z方向は、X方向およびY方向と直交する。X方向をコイル部品1の長さ方向とし、Y方向をコイル部品1の幅方向とし、Z方向をコイル部品1の高さ方向とする。
巻芯部13は、その一端から他端に向かって延在する。巻芯部13の軸は、巻芯部13の両端方向に延在し、X方向に平行となる。巻芯部13のYZ平面における断面形状は、長方形である。なお、巻芯部13のYZ平面における断面形状は、円などの他の形状であってもよい。
第1鍔部11は、巻芯部13側の第1端面11aと、巻芯部13と反対側の第2端面11bとを有する。同様に、第2鍔部12は、第1端面12aと第2端面12bとを有する。第1鍔部11の第1端面11aは、巻芯部13の一端に接続され、第2鍔部12の第1端面12aは、巻芯部13の他端に接続される。第1、第2鍔部11,12の形状は、直方体である。なお、第1、第2鍔部11,12の形状は、円柱などの他の形状であってもよい。
突起部15は、第1鍔部11の第2端面11bに設けられている。突起部15の形状は、直方体である。突起部15の軸は、巻芯部13の軸と同軸である。突起部15の軸に直交する断面の面積は、巻芯部13の軸に直交する断面の面積よりも小さい。なお、突起部15の形状は、円柱などの他の形状であってもよい。
電極30は、第1鍔部11の底面側と第2鍔部12の底面側とに設けられている。電極30の材料としては、例えば、焼結AgやNi、Cu、Sn、Auめっき等を用いる。
コイル導体20は、第1鍔部11の電極30と第2鍔部12の電極30とに接続されている。コイル導体20は、巻芯部13に設けられた第1コイル部21と、突起部15に設けられた第2コイル部22とを有する。第1コイル部21と第2コイル部22とは、2つの電極部30の間に電気的に接続され、互いに直列に接続されている。第1コイル部21は、巻芯部13に巻回されたコイル形状である。第2コイル部22は、突起部15に巻回されたコイル形状である。
第1コイル部21および第2コイル部22は、それぞれ、インダクタとして機能する。第2コイル部22のインダクタンス値は、第1コイル部21のインダクタンス値と異なる。第2コイル部22の巻数は、第1コイル部21の巻数よりも少ない。第2コイル部22のコイル形状の断面積は、第1コイル部21のコイル形状の断面積よりも小さい。つまり、第2コイル部22のインダクタンス値は、第1コイル部21のインダクタンス値よりも小さい。
第1コイル部21と第2鍔部12の電極30とは、第1接続線25により、接続されている。第1コイル部21と第2コイル部22とは、第2接続線26により、接続されている。第2コイル部22と第1鍔部11の電極30とは、第3接続線27により、接続されている。第1、第2、第3接続線25,26,27は、コイル導体20の一部である。
コイル導体20は、銅ニッケルめっきの線材からなる。なお、線材としては、銅ニッケルめっきの線材のほか、例えば、Cu,Al,Au,Agなどの導電材料からなる線材や、ポリエステルイミド銅線などであってもよい。コイル導体20としては、例えば、単線であっても、リッツ線であってもよい。コイル導体20としては、磁性めっき線(線材としてニッケルや鉄を含み、めっきでコートされたもの)であってもよい。さらに、線材を被覆する被膜としては、誘電率20以下の材料で、ポリエステルイミド、ポリエステルアミド、ポリウレタン等の耐熱性を有する材質や自己融着性を有する材料であってもよい。
図2は、コイル部品1のZ方向からみた平面図である。図2に示すように、第2コイル部22の軸A2は、第1コイル部21の軸A1と同軸である。第1コイル部21の軸A1および第2コイル部22の軸A2は、それぞれ、コイル形状の中心軸をいう。
言い換えると、第2コイル部22の軸A2は、その延長線上で、第1コイル部21の軸A1と一致する(同心となる)。第1コイル部21の軸A1は、巻芯部13の軸に一致する。第2コイル部22の軸A2は、突起部15の軸に一致する。
次に、コイル部品1の実装方法について説明する。
図3に示すように、コイル部品1を基板5の信号ライン50に接続して実装する。基板5は、信号ライン50と、信号ライン50と電気的に絶縁されるグランド電極部55を有する。信号ライン50は、第1ポート51と第2ポート52を有する。図中、基板5の導電部分をハッチングにて示す。
まず、コイル部品1を信号ライン50にシャント接続する。具体的に述べると、コア10の第1鍔部11に設けられた電極30は、グランド電極部55に電気的に接続され、コア10の第2鍔部12に設けられた電極30は、信号ライン50に電気的に接続される。第2コイル部22は、グランド電極部55側に位置する。このように、信号ライン50は、コイル部品1のコイル導体20を介して、グランド電極部55に電気的に接続される。
そして、信号ライン50に、第1ポート51から第2ポート52に向かって、高周波(RF)の信号を伝搬する。このとき、グランド電極部55から信号ライン50に、コイル部品1を介して直流電流を流し、直流電流を信号ライン50の信号に重畳させる。
このように、コイル部品1を基板5に実装した状態で、例えば、基板5の信号ライン50の伝搬特性を評価することができる。伝搬特性の測定は、例えば、S21の測定である。S21とは、第1ポート51に入射した信号が第2ポート52へ伝送される信号の伝送量を示す。
前記コイル部品1によれば、第1コイル部21は、巻芯部13に設けられ、第2コイル部22は、突起部15に設けられ、第1コイル部21のインダクタンス値と第2コイル部22のインダクタンス値とは、異なる。したがって、第1コイル部21に第2コイル部22を追加しているため、コイル部品1を基板5の信号ライン50にシャント接続して実装する際、メインコイルである第1コイル部21によって発生する共振周波数域以外で共振を複数発生させることでインピーダンスが高くなり、その結果、周波数特性が広帯域化し、シャント方向に信号が伝搬するモードを抑制することができる。したがって、信号ライン50の伝搬特性の劣化を抑制して、信号品位の劣化を抑制することができる。
また、第2コイル部22の軸A2は、第1コイル部21の軸A1と同軸であるので、第1コイル部21と第2コイル部22とを同心巻きとできる。これにより、第1、第2コイル部21,22の巻きが安定し、第1、第2コイル部21,22の巻きピッチが安定して、周波数特性のばらつきを抑制する。
次に、コイル部品1の実施例について説明する。
実施例の構造は、図1に示すコイル部品1の構造と同じである。コイル部品1の大きさは、突起部15を含めて、2.0mm(L寸法)×0.8mm(W寸法)である。コイル導体20は、ニッケルめっきの線材からなる。第1コイル部21の巻数は、15ターンである。第2コイル部22の巻数は、2ターンである。なお、第1コイル部21の巻数を5〜20ターンの範囲で変更しても、以下と同様の結果を生じる。
図3に示すように、このコイル部品1を基板5の信号ライン50に実装した状態で、信号ライン50のS21の測定を行い、この結果を図4に示す。図4では、横軸に、信号ライン50に伝搬する信号の周波数を示す。縦軸に、S21の値を示し、S21の数値が高いほどS21の特性がよい。
図4において、点線にて示すグラフL1は、基板5の信号ライン50の理論値を示し、図3に示す基板5の信号ライン50の通過特性の計算値を示す。実線にて示すグラフL2は、実施例を示し、図3に示すコイル部品1を基板5に実装した場合における信号ライン50の通過特性の計算値を示す。二点鎖線にて示すグラフL3は、比較例を示し、実施例の第2コイル部の構造がない。つまり、グラフL3は、図3に示すコイル部品1の第1コイル部21のみを設けたコイル部品を基板5に実装した場合における信号ライン50の通過特性の計算値を示す。
図4に示すように、実施例(グラフL2)では、理論値(グラフL1)に近い結果が得られ、S21の劣化が抑制されている。これに対して、比較例(グラフL3)では、低周波および高周波において、共振が発生してS21の劣化が現れた。この結果から、実施例の第2コイル部がS21の劣化の抑制に大きく寄与していることがわかる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態のコイル部品を示す平面図である。第2実施形態は、前記第1実施形態とは、第2コイル部の形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図5に示すように、第2コイル部22Aは、ミアンダ形状である。ミアンダ形状は、直線部22aと折り返し部22bとが交互に接続された蛇行状に、形成される。第2コイル部22Aは、突起部15の一面に設けられている。第2コイル部22Aは、例えば、印刷により形成される。第2コイル部22Aの材料は、例えば、ニッケルめっき箔や、Cu,Al,Au,Agなどの金属箔である。
第2コイル部22Aの軸A2は、X方向に一致する。第2コイル部22Aの軸A2は、ミアンダ形状の中心線、つまり、ミアンダ形状の折り返し幅の中心を結ぶ線分が延在する方向をいい、具体的に述べると、第2コイル部22Aの軸A2は、複数の直線部22aの中心を通る。第2コイル部22Aの軸A2は、第1コイル部21の軸A1(図2参照)と同軸であってもよく、または、異なる軸であってもよい。
第2実施形態によれば、第2コイル部22Aをミアンダ形状としても、前記第1実施形態に示す第2コイル部をコイル形状としたときと同様の効果を奏する。なお、第1コイル部が、ミアンダ形状であってもよい。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態のコイル部品を示す平面図である。第3実施形態は、前記第1実施形態とは、第2コイル部の位置が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図6に示すように、第2コイル部22の軸A2は、第1コイル部21の軸A1と同軸でなく異なる軸である。言い換えると、第2コイル部22の軸A2が、その延長線上で、第1コイル部21の軸A1と一致しない(同心とならない)。第2コイル部22の軸A2は、その延長線上で、第1コイル部21の軸A1と平行となる。
これにより、第2コイル部22を第1鍔部11の第2端面11bの周縁に近づけることができ、第1コイル部21と第2コイル部22とを接続する第2接続線26の長さを短くすることができる。したがって、第2接続線26の長さに起因して生ずる信号波の反射による共振を抑制できる。
また、第2コイル部22の軸A2は、第1コイル部21の軸A1に対して、第1鍔部11の電極30側に偏心している。これにより、第2コイル部22を電極30に近づけることができ、第2コイル部22と電極30とを接続する第3接続線27の長さを短くすることができる。したがって、第3接続線27の長さに起因して生ずる信号波の反射による共振を抑制できる。
なお、第2コイル部22の軸A2が、第1コイル部21の軸A1と同軸でなく異なる軸であるとは、第2コイル部22の軸A2が、その延長線上で、第1コイル部21の軸A1と交差しなくてもよく、または、第2コイル部22の軸A2が、その延長線上で、第1コイル部21の軸A1と一点で交差してもよい。
また、第2コイル部22の軸A2が、第1コイル部21の軸A1に対して、電極30側と異なる方向に偏心してもよい。これにより、第2コイル部22を第1鍔部11の第2端面11bの周縁に近づけることができ、第2接続線26の長さを短くすることができる。したがって、第2接続線26の長さに起因して生ずる信号波の反射による共振を抑制できる。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態のコイル部品を示す斜視図である。第4実施形態は、前記第1実施形態とは、コアの形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第4実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7に示すように、コイル部品1Aのコア10Aの巻芯部13Aおよび第1鍔部11Aは、第1実施形態のコア10の巻芯部13および第1鍔部11と比べて、異なる形状を有する。
巻芯部13Aは、巻芯部13Aの軸を中心とした周方向に配置された4つの側面131〜134を有する。第1側面131は、実装面側の底面である。第2側面132は、第1側面131と対向する天面である。第3側面133と第4側面134とは、Y方向に互いに対向する左右側面である。
第1側面131と第2側面132とは、巻芯部13Aの軸に対して平行である。第3側面133と第4側面134とは、巻芯部13Aの軸に対して傾斜している。第3側面133および第4側面134は、第2鍔部12から第1鍔部11Aに向かって、巻芯部13Aの軸に接近するように傾斜している。つまり、巻芯部13Aの断面積は、第2鍔部12から第1鍔部11Aに向かって次第に小さくなっている。
なお、巻芯部の側面の数は、4つでなく、3つまたは5つ以上であってもよい。また、巻芯部の複数の側面のうちの少なくとも1つの側面が、巻芯部の軸に対して傾斜していればよい。また、少なくとも1つの側面は、第1鍔部11Aから第2鍔部12に向かって、巻芯部13Aの軸に接近するように傾斜してもよい。また、巻芯部の形状は、直方体でなく、円錐でもよい。
したがって、巻芯部13Aの第3、第4側面133,134は、巻芯部13Aの軸に対して傾斜しているので、巻芯部13Aの軸に直交する断面の面積を巻芯部13Aの軸に沿って変化させることができ、巻芯部13Aに巻回された第1コイル部21の周波数特性を広帯域化できる。この結果、シャント方向に信号が伝搬するモードを抑制することができる。
第1鍔部11Aは、切り欠き115を有する。切り欠き115は、第1鍔部11Aの左右上方の角部に設けられている。一方の切り欠き115には、第1コイル部21と第2コイル部22とを接続する第2接続線26が通過する。したがって、第2接続線26の引回し経路を短くすることができる。この結果、第2接続線26の長さに起因して生ずる信号波の反射による共振を抑制できる。
なお、第4実施形態において、巻芯部の側面を傾斜させる構成、または、第1鍔部に切り欠きを設ける構成の何れか一方の構成としてもよい。
(第5実施形態)
図8は、本発明の第5実施形態のコイル部品を示す斜視図である。第5実施形態は、前記第4実施形態とは、天板部を有する点が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第5実施形態において、第4実施形態と同一の符号は、第4実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図8に示すように、コイル部品1Bは、天板部6を有する。天板部6は、平板であり、第1、第2鍔部11A,12の天面に取り付けられ、第1コイル部21の天面側を覆っている。このように、天板部6は、第1コイル部21を保護する保護部材である。天板部6は、例えば、アルミナなどの誘電体や、LCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)やエポキシなどの樹脂から構成される。
(第6実施形態)
図9は、本発明の第6実施形態のコイル部品のコアを示す斜視図である。第6実施形態は、前記第1実施形態とは、コアの形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第6実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図9に示すように、コア10Bは、巻芯部13Bと第1鍔部11Bと第2鍔部12Bと突起部15Bとを有する。
巻芯部13Bは、巻芯部13Bの軸を中心とした周方向に配置された4つの側面131〜134を有する。第1側面131は、実装面側の底面である。第2側面132は、第1側面131と対向する天面である。第3側面133と第4側面134とは、Y方向に互いに対向する左右側面である。
第3側面133と第4側面134とは、巻芯部13Bの軸に対して平行である。第1側面131と第2側面132とは、巻芯部13Bの軸に対して傾斜している。第1側面131および第2側面132は、第2鍔部12Bから第1鍔部11Bに向かって、巻芯部13Bの軸に接近するように傾斜している。つまり、巻芯部13Bの断面積は、第2鍔部12Bから第1鍔部11Bに向かって次第に小さくなっている。
同様に、第1鍔部11Bは、底面側の第1側面111と、天面側の第2側面112と、左右の第3、第4側面113,114とを有し、第2鍔部12Bは、底面側の第1側面121と、天面側の第2側面122と、左右の第3、第4側面123,124とを有する。
第1鍔部11Bの第1側面111と第2鍔部12Bの第1側面121とは、巻芯部13Bの第1側面131との間に、段差を有する。第1鍔部11Bの第2側面112と第2鍔部12Bの第2側面122とは、巻芯部13Bの第2側面132との間に、段差を有する。
第1鍔部11Bの第3側面113と第2鍔部12Bの第3側面123とは、巻芯部13Bの第3側面133と同一面に位置する。第1鍔部11Bの第4側面114と第2鍔部12Bの第4側面124とは、巻芯部13Bの第4側面134と同一面に位置する。
第1鍔部11Bは、切り欠き116を有する。切り欠き116は、突起部15BのY方向左右両側に設けられている。一方の切り欠き116は、第3側面113と第2端面11bとに渡って、突起部15Bの根元に至るまで設けられている。他方の切り欠き116は、第4側面114と第2端面11bとに渡って、突起部15Bの根元に至るまで設けられている。何れか一つの切り欠き116には、第1コイル部21と第2コイル部22とを接続する第2接続線26(図1参照)が通過する。したがって、第2接続線26の引回し経路を短くすることができる。この結果、第2接続線26の長さに起因して生ずる信号波の反射による共振を抑制できる。
コア10Bは、プレス加工により形成される。切り欠き116は、金型の抜きにより形成される。つまり、金型の抜きのための抜きテーパを、切り欠き116として利用している。また、全ての第3側面113,123,133が同一面であり、全ての第4側面114,124,134が同一面であることは、金型の内面が平面であることによる。
(第7実施形態)
図10は、本発明の第7実施形態のコイル部品のコアを示す斜視図である。第7実施形態は、前記第6実施形態とは、コアの形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第7実施形態において、第6実施形態と同一の符号は、第6実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図10に示すように、コア10Cは、巻芯部13Cと第1鍔部11Cと第2鍔部12Cと突起部15Cとを有する。巻芯部13Cと第2鍔部12Cと突起部15Cとは、第6実施形態の巻芯部13Bと第2鍔部12Bと突起部15Bと同様の構成である。
第1鍔部11Cの第2端面11bには、傾斜面117が設けられている。傾斜面117は、突起部15CのY方向左右両側に設けられている。傾斜面117は、第2端面11bの周縁から突起部15Cの根元に至るまで設けられている。
コア10Cは、プレス加工により形成される。傾斜面117は、金型の抜きにより形成される。つまり、金型の抜きのための抜きテーパを、傾斜面117として利用している。
(第8実施形態)
図11は、本発明の第8実施形態のコイル部品のコアを示す断面図である。第8実施形態は、前記第6実施形態とは、コアの形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。
図11に示すように、コア10Dは、巻芯部13Dと第1鍔部11Dと第2鍔部12Dと突起部15Dとを有する。第1鍔部11Dと第2鍔部12Dと突起部15Dとは、第6実施形態の第1鍔部11Bと第2鍔部12Bと突起部15Bと同様の構成である。
巻芯部13Dの第1側面131および第2側面132は、巻芯部13Dの軸に対して傾斜している。第1側面131および第2側面132は、第1鍔部11Dから第2鍔部12Dに向かって、巻芯部13Dの軸に接近するように傾斜している。つまり、巻芯部13Dの断面積は、第1鍔部11Dから第2鍔部12Dに向かって次第に小さくなっている。
したがって、第1コイル部21を巻芯部13Dの第2鍔部12D側から巻き付ける場合、第1コイル部21は、第1側面131および第2側面132に沿って巻き付けられる。第1側面131および第2側面132は、傾斜しているため、第1コイル部21は、矢印A方向に示すように、第2鍔部12側に力を受ける。したがって、第1コイル部21が巻き始め側に揃うため、第1コイル部21が密に巻き付けられ、第1コイル部21の巻き付き状態が安定する。
(第9実施形態)
図12は、本発明の第9実施形態のコイル部品のコアを示す断面図である。第9実施形態は、前記第6実施形態とは、コアの形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。
図12に示すように、コア10Eは、巻芯部13Eと第1鍔部11Eと第2鍔部12Eと突起部15Eとを有する。第1鍔部11Eと突起部15Eとは、第6実施形態の第1鍔部11Bと突起部15Bと同様の構成である。
電極30は、第1鍔部11Eの底面側の第1側面111と、第2鍔部12Eの底面側の第1側面121とに設けられている。巻芯部13Eの底面側の第1側面131は、第2鍔部12Eから第1鍔部11Eに向かって、巻芯部13Eの軸に接近するように傾斜している。巻芯部13Eの第2側面132は、第2鍔部12Eから第1鍔部11Eに向かって、巻芯部13Eの軸に接近するように傾斜している。
巻芯部13Eの底面側の第1側面131には、溝部60が設けられている。溝部60は、巻芯部13Eの第2鍔部12側に、設けられている。つまり、溝部60は、第1側面131の第2鍔部12との接続部分に、設けられている。溝部60は、巻芯部13Eの(図9参照の)第3側面133から第4側面134まで開口している。
溝部60の深さは、電極30が溝部60の底に接触しない深さである。つまり、第2鍔部12Eの第1側面121と溝部60の底との間のZ方向の距離は、電極30の形成時に第1側面121が液体の電極材料に浸漬される深さよりも、大きい。
なお、巻芯部13Eの第1側面131は、巻芯部13Eの軸に平行となるようにしてもよく、この場合、溝部60を、巻芯部13Eの第1側面131で、第1鍔部11Eおよび第2鍔部12Eの少なくとも一方側に、設けてもよい。また、巻芯部13Eの第1側面131は、第1鍔部11Eから第2鍔部12Eに向かって、巻芯部13Eの軸に接近するように傾斜してもよく、この場合、溝部60を、巻芯部13Eの第1鍔部11E側に、設けてもよい。
ここで、コイル部品の製造時に、例えば、第1鍔部11Eの第1側面111および第2鍔部12Eの第1側面121を、液体の電極材料に浸漬して、電極30を形成する。このとき、巻芯部13Eの第1側面131には、第1鍔部11Eおよび第2鍔部12Eの少なくとも一方側に、溝部60が設けられているので、液体の電極材料は、溝部60により、巻芯部13Eの第1側面131に接触しない。
このため、液体の電極材料が巻芯部13Eの第1側面131へ濡れ上がることを抑制して、電極30が巻芯部13Eの第1側面131に形成されることを防止できる。したがって、巻芯部13Eに設けられた第1コイル部21と電極30との電気的接続を防止できる。また、電極30のZ方向の高さを高くできるので、電極30と実装基板とをはんだで接続する場合、はんだの電極30に対する接触面積を大きくできて、電極30と実装基板との固着力を向上できる。
また、溝部60は、巻芯部13Eの両端のうち、第1鍔部11Eの第1側面111および第2鍔部12Eの第1側面121との高さ方向の距離が小さくなる巻芯部13Eの一端側に、設けられている。このように、溝部60を、電極30の形成時に液体の電極材料が接触しやすくなる巻芯部13Eの部分に、設けることができ、電極30が巻芯部13Eの第1側面131に形成されることを一層確実に防止できる。
さらに、第2鍔部12Eの巻芯部13E側の第1端面12aには、突部61が設けられている。突部61は、第2鍔部12Eの(図9参照の)第3側面123から第4側面124まで延在している。突部61は、第2鍔部12Eの電極30と反対側の第2側面122側に、設けられている。突部61は、巻芯部13Eの第2側面132に接続している。なお、突部61を第2鍔部12Eの第1から第4側面121〜124の少なくとも一つに設けてもよい。
したがって、第1コイル部21を第2鍔部12Eから第1鍔部11Eへ巻き付ける場合、第1コイル部21の巻芯部13Eへの巻き付き開始位置を、突部61で位置決めすることができ、第1コイル部21の巻芯部13Eへの巻き付き形状が安定する。
なお、この実施形態では、第1コイル部21の一部が、溝部60内に位置していないが、第1コイル部21の一部が、溝部60内に位置していてもよい。また、この実施形態では、溝部60および突部61を設けているが、溝部60および突部61の一方を設けるようにしてもよい。
(第10実施形態)
図13は、本発明の第10実施形態のコイル部品のコアを示す断面図である。第10実施形態は、前記第6実施形態とは、コアの形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。
図13に示すように、コア10Fは、巻芯部13Fと第1鍔部11Fと第2鍔部12Fと突起部15Fとを有する。第1鍔部11Fと突起部15Fとは、第6実施形態の第1鍔部11Bと突起部15Bと同様の構成である。
電極30は、第1鍔部11Fの底面側の第1側面111と、第2鍔部12Fの底面側の第1側面121とに設けられている。巻芯部13Fの底面側の第1側面131は、平坦面131aと傾斜面131bとを有する。平坦面131aは、傾斜面131bよりも、第2鍔部12F側に位置している。平坦面131aは、巻芯部13Fの軸に平行である。傾斜面131bは、第2鍔部12Fから第1鍔部11Fに向かって、巻芯部13Fの軸に接近するように傾斜している。
巻芯部13Fの第2側面132は、平坦面を有さない。第2側面132は、第2鍔部12Fから第1鍔部11Fに向かって、巻芯部13Fの軸に接近するように傾斜している。なお、第2側面132は、平坦面を有してもよい。また、第1側面131および第2側面132の少なくとも一方は、複数の平坦面を有してもよい。また、第1側面131および第2側面132の少なくとも一方は、平坦面のみ有してもよい。
第2鍔部12Fの第1側面121と巻芯部13Fの第1側面131の平坦面131aとの間のZ方向の距離は、電極30が平坦面131aに接触しない大きさである。つまり、この距離は、電極30の形成時に第1側面121が液体の電極材料に浸漬される深さよりも、大きい。例えば、この距離は、0.1mmである。
ここで、コイル部品の製造時に、例えば、第1鍔部11Fの第1側面111および第2鍔部12Fの第1側面121を、液体の電極材料に浸漬して、電極30を形成する。このとき、巻芯部13Fの第1側面131は、第2鍔部12F側に、平坦面131aを有するので、液体の電極材料は、平坦面131aに接触しない。
このため、液体の電極材料が巻芯部13Fの第1側面131へ濡れ上がることを抑制して、電極30が巻芯部13Fの第1側面131に形成されることを防止できる。したがって、巻芯部13Fに設けられた第1コイル部21と電極30との電気的接続を防止できる。また、電極30のZ方向の高さを高くできるので、電極30と実装基板とをはんだで接続する場合、はんだの電極30に対する接触面積を大きくできて、電極30と実装基板との固着力を向上できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、前記第1から前記第10実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、突起部を、第1鍔部のみに設けているが、第1鍔部と第2鍔部に設けるようにしてもよい。このとき、第2鍔部の突起部に、第3コイル部を設け、第3コイル部と第1コイル部と第2コイル部とを順に直列に接続するようにしてもよい。第3コイル部の形状を、例えば、コイル形状またはミアンダ形状としてもよい。
前記実施形態では、突起部を、プレス成形により形成しているが、ダイサーによる切削加工や、射出成型などで形成するようにしてもよい。
前記実施形態では、第1コイル部や第2コイル部を、コアに巻回しているが、射出成型によりコアの内部に埋め込むようにしてもよい。
1,1A,1B コイル部品
5 基板
6 天板部
10,10A〜10F コア
11,11A〜11F 第1鍔部
11a 第1端面
11b 第2端面
115,116 切り欠き
117 傾斜面
12,12B〜12F 第2鍔部
12a 第1端面
12b 第2端面
13,13A〜13F 巻芯部
15,15B〜15F 突起部
20 コイル導体
21 第1コイル部
22,22A 第2コイル部
25 第1接続線
26 第2接続線
27 第3接続線
30 電極
50 信号ライン
51 第1ポート
52 第2ポート
55 グランド電極部
60 溝部
61 突部
A1 第1コイル部の軸
A2 第2コイル部の軸

Claims (9)

  1. 巻芯部と、
    前記巻芯部の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部と、
    前記第1鍔部および前記第2鍔部に設けられた電極と、
    前記第1鍔部の前記電極と前記第2鍔部の前記電極との間に電気的に接続されると共に、互いに直列に接続された第1コイル部および第2コイル部と、
    前記第1鍔部の前記巻芯部と反対側の端面に設けられた突起部と
    を備え、
    前記第1コイル部は、前記巻芯部に設けられ、前記第2コイル部は、前記突起部に設けられ、前記第1コイル部のインダクタンス値と前記第2コイル部のインダクタンス値とは、異なる、コイル部品。
  2. 前記第2コイル部の軸は、前記第1コイル部の軸と同軸である、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第2コイル部の軸は、前記第1コイル部の軸と異なる軸である、請求項1に記載のコイル部品。
  4. 前記第2コイル部の軸は、前記第1コイル部の軸に対して、前記第1鍔部の前記電極側に偏心している、請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記巻芯部は、前記巻芯部の両端方向に延在する軸を中心とした周方向に配置された、複数の面を有し、
    前記複数の面のうちの少なくとも1つの面は、前記巻芯部の軸に対して傾斜している、請求項1から4の何れか一つに記載のコイル部品。
  6. 前記第1鍔部は、前記第1コイル部と前記第2コイル部とを接続する接続線が通過する切り欠きを有する、請求項1から5の何れか一つに記載のコイル部品。
  7. 前記電極は、前記第1鍔部の底面および前記第2鍔部の底面に設けられ、
    前記巻芯部の底面には、前記第1鍔部および前記第2鍔部の少なくとも一方側に、溝部が設けられている、請求項1から6の何れか一つに記載のコイル部品。
  8. 前記巻芯部の底面は、前記巻芯部の一端から他端に向かって、前記巻芯部の両端方向に延在する軸に接近するように傾斜し、
    前記溝部は、前記巻芯部の一端側に、設けられている、請求項7に記載のコイル部品。
  9. 前記第2鍔部の前記巻芯部側の端面には、突部が設けられている、請求項1から8の何れか一つに記載のコイル部品。
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