JP2016139217A - 自鳴式盗難防止タグおよび音認識盗難防止システム - Google Patents

自鳴式盗難防止タグおよび音認識盗難防止システム Download PDF

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Abstract

【課題】自鳴式盗難防止タグが窃盗行為の発生時に警報を発し、電磁波ノイズに阻害されずに、離れた位置で確実に検出できる音認識盗難防止システムを提供する。【解決手段】盗難警戒領域Aの内部に配置した対象物に装着され、窃盗行為の発生時に第一アラーム音と第二アラーム音の異なる二つの音の何れかを発報する自鳴式盗難防止タグ100と、盗難警戒領域の出入口付近でトリガー信号を送信するトリガー信号送信部200と、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第一アラーム音と第二アラーム音を識別する警報音識別部300を備える。自鳴式盗難防止タグ100は、異常事態検知スイッチ部が作動した時に第一アラーム音を発報させ、トリガー信号を検知した時に第二アラーム音を発報させる。【選択図】図5

Description

本発明は音認識盗難防止システムに関し、自鳴式盗難防止タグから発報する警報音を識別する技術に係るものである。
従来、この盗難防止システムとしては、例えば特許文献1に記載するものがある。この盗難防止システムは、盗難防止用検出具である自鳴式のセンサタグと、自鳴式のセンサタグと別体をなす送受信アンテナで構成されるものであり、自鳴式のセンサタグは、盗難の予備行為を検出する盗難検出手段と、盗難検出手段が盗難の予備行為を検出すると警報音を出力する警報音出力手段とを備えており、送受信アンテナは警報音出力手段で発生する電磁波ノイズを検出する警報作動検出手段と、警報作動検出手段が電磁波ノイズを検出すると警報信号を出力する補助警報出力手段とを備えている。
また、盗難検出手段は、送受信アンテナの送信器から無線送信される作動指示用信号を受信手段にて受信したときに盗難の予備行為が生じたとして検出する。
特許文献2に記載する異常検知装置は、検知すべき警報音に含まれる音特徴の周波数成分を周波数分析により求める周波数分析手段と、周波数分析手段の出力の音特徴周期における音特徴の周波数成分の時間変化を示す時間変化パターンと音特徴周期以前の周期における時間変化パターンとの類似度を求める類似性検知手段を備え、類似性検出手段の出力の大きさから警報音を検知するものである。
特許第3138429号 特許第5489927号
特許文献1に記載する構成では、自鳴式のセンサタグの警報出力手段であるブザーから発する電磁波ノイズを警報作動検出手段のノイズ検出用アンテナで検出するので、ノイズ検出用アンテナの周囲に照明装置、電気機器、電源ライン等の電磁波ノイズ発生源が存在すると、それらの電磁波ノイズに阻害されてノイズ検出用アンテナがセンサタグの警報出力手段から発する電磁波ノイズを受信できない事象が発生するおそれがある。
また、自鳴式のセンサタグのブザーから発する電磁波ノイズはその出力がきわめて小さいので、ノイズ検出用アンテナで受信可能な距離は2m程度となり、かつ受信アンテナは30cm(幅)*1.5m(高さ)ほどの大きなアンテナとなる。このため、店舗入口にノイズ検出用アンテナを配置する場合に、店舗入口の開口幅が広い場合にはアンテナの受信可能な距離に見合って多数のノイズ検出用アンテナを店舗入口に配置する必要があり、店舗入口付近における美観阻害要因となり、高級品販売店舗等においてそのイメージを損ねる場合があった。
本発明は上記課題を解決するものであり、自鳴式盗難防止タグが窃盗行為事象の発生時に警報を発する異常状態に至ると、この異常状態を電磁波ノイズに阻害されることなく、離れた位置において確実に検出することができる自鳴式盗難防止タグおよび音認識盗難防止システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の自鳴式盗難防止タグは、第一アラーム音と第二アラーム音を発報可能な警報音発報部を有するとともに、窃盗行為に起因して電気回路が開閉する異常事態検知スイッチ部と、外部から送信されたトリガー信号を検知するトリガー信号受信部を備えた窃盗行為事象検知部を有し、さらに、警報発報部を制御して、異常事態検知スイッチ部が作動した時に第一アラーム音を発報させ、トリガー信号受信部がトリガー信号を検知した時に第二アラーム音を発報させるタグ制御部を有することを特徴とする。
本発明の自鳴式盗難防止タグにおいて、タグ制御部は、窃盗行為事象検知部の異常事態検知スイッチ部とトリガー信号受信部の何れから入力信号を受けたかを認識し、第一アラーム音の発報か第二アラーム音の発報かを判断する信号処理部と、信号処理部の指示を受けて警報音発報部へ第一アラーム音を発するための第一アラーム駆動信号か第二アラーム音を発するための第二アラーム駆動信号の何れかを出力するアラーム制御部を備えることを特徴とする。
本発明の音認識盗難防止システムは、盗難警戒領域内に配置した対象物に装着され、窃盗行為事象の発生時に第一アラーム音と第二アラーム音の異なる二つの音の何れかを発報する自鳴式盗難防止タグと、盗難警戒領域の出入口付近においてトリガー信号を送信するトリガー信号送信部と、自鳴式盗難防止タグが発報するアラーム音のうちで少なくとも一方のアラーム音を識別する警報音識別部を備え、自鳴式盗難防止タグは、第一アラーム音と第二アラーム音を発報可能な警報音発報部を有するとともに、窃盗行為に起因して電気回路が開閉する異常事態検知スイッチ部と、トリガー信号送信部から送信されたトリガー信号を検知するトリガー信号受信部を備えた窃盗行為事象検知部を有し、さらに、警報発報部を制御して、異常事態検知スイッチ部が作動した時に第一アラーム音を発報させ、トリガー信号受信部がトリガー信号を検知した時に第二アラーム音を発報させるタグ制御部を有し、警報音識別部は、自鳴式盗難防止タグが発報するアラーム音のうちで識別可能なアラーム音を認識して窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする。
本発明の音認識盗難防止システムにおいて、警報音識別部は、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を識別する第一警報音識別装置と、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を識別する第二警報音識別装置を備え、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域内で窃盗行為事象が発生したことを検知し、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域の出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする。
本発明の音認識盗難防止システムにおいて、警報音識別部は、一台で自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音および第二アラーム音を識別する警報音識別装置を備え、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域内で窃盗行為事象が発生したことを検知し、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域の出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする。
本発明の音認識盗難防止システムにおいて、警報音識別部は、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を識別する警報音識別装置を備え、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域内で窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする。
本発明の音認識盗難防止システムにおいて、警報音識別部は、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を識別する警報音識別装置を備え、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域の出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、自鳴式盗難防止タグは窃盗行為事象が発生した場所によって異なる音特徴をもつ警報音を発報するので、自鳴式盗難防止タグが警報音の発報により窃盗行為事象の発生を知らせる異常状態に至ると、第一アラーム音が発報したときには窃盗行為事象の発生場所が盗難警戒領域の内方域であると判断でき、第二アラーム音が発報したときには窃盗行為事象の発生場所が盗難警戒領域の出入口付近であると判断でき、発報後の警備担当者の速やかな行動を促進することができる。
自鳴式盗難防止タグが発報する警報音である第一アラーム音もしくは第二アラーム音を警報音識別部で認識して窃盗行為事象の発生を検知するので、従来の電波を検知する場合のように照明装置、電気機器、電源ライン等から発せられる電磁波ノイズに阻害されることはなく、盗難警戒領域での窃盗行為事象の発生を確実に検知することができる。
警報音は従来の電磁波ノイズに比べて到達距離が大きいものを容易に発することができるので、警報音識別部は離れた位置においても音特徴の異なる第一アラーム音と第二アラーム音を誤りなく確実に識別することができ、従来の電磁波ノイズ等の電波を受信する大型の受信アンテナが不要となり、トリガー信号送信部だけの構成となるので、装置の小型化を実現できる。よって、店舗入口付近に配置する第二警報音識別装置の設置台数を低減でき、高級品販売店舗等における出入口付近の美観を損なう要因を抑制できる。
本発明の実施の形態における自鳴式盗難防止タグの構成を示すブロック図 同実施の形態における警報音識別部とトリガー信号送信部および送信アンテナを一体に組み合わせた構成を示す模式図 同トリガー信号送信部の要部を示すブロック図 同警報音識別部の要部を示すブロック図 同実施の形態における音認識盗難防止システムを示す模式図 同実施の形態における第一アラーム音の構成を示す模式図 同実施の形態における第二アラーム音の構成を示す模式図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図5に示すように、音認識盗難防止システムは、盗難警戒領域Aの内部に配置した対象物に装着され、窃盗行為事象の発生時に第一アラーム音と第二アラーム音の異なる二つの音の何れかを発報する自鳴式盗難防止タグ100と、盗難警戒領域Aの出入口付近においてトリガー信号を送信するトリガー信号送信部200と、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音と第二アラーム音を識別する警報音識別部300(301、302)を備えている。
本発明において盗難警戒領域Aの出入口とは、店舗内から外部へ通じる出入口のみならず、同じ建屋内であっても盗難警戒領域Aである店舗内の売場領域から直接的に出入り可能な領域、例えばトイレ施設等への出入口を含むものである。
図1に示すように、自鳴式盗難防止タグ100は警報発報部110と窃盗行為事象検知部120と感度調整部130とタグ制御部140およびバッテリVBを備えている。
警報発報部110は、警報音として第一アラーム音と第二アラーム音を発報可能なブザー111と、ブザー111を駆動するためのブザー駆動回路112を有している。
窃盗行為事象検知部120は、窃盗行為に起因して電気回路が開閉する異常事態検知スイッチ部121を有している。図1においては異常事態検知スイッチ部121を例示する構成として便宜的に二つのものを同時に開示しているが、本来は何れか一方である。その一つは自鳴式盗難防止タグ100と対象物との間に掛け渡されたワイヤスイッチ122であり、窃盗行為によってワイヤスイッチ122の切断や引抜が生じると、正常状態において閉じられていた回路が開いて異常を示す信号が送信される。他の一つは、押圧スイッチ123であり、自鳴式盗難防止タグ100が対象物に装着された正常状態で回路が閉じた状態となり、自鳴式盗難防止タグ100が対象物から取り外された異常状態で回路が開いた状態となって異常を示す信号が送信される。
また、窃盗行為事象検知部120は、トリガー信号送信部200から送信されたトリガー信号を検知するトリガー信号受信部124を有しており、トリガー信号受信部124は管理者が操作するリモコン125から送信するリモコン制御信号もしくはトリガー信号送信部200から送信するトリガー信号を受信するタグ受信アンテナ(共振回路)126と、タグ受信アンテナ126がトリガー信号を受信したことを示す信号を送信するコンパレータ127を備えている。
なお、リモコン125は自鳴式盗難防止タグ100を警戒状態にするセット信号および発報した警報音を停止させるリセット信号を自鳴式盗難防止タグ100に送信する。
感度調整部130は、コンパレータ127へ入力する比較しきい値電圧(スレショルド電圧)を変更して窃盗行為事象検知部120の感度を設定するものであり、感度設定部131と後述する感度記憶部144と感度出力部145で構成される。感度設定部131は、抵抗値の異なる複数の抵抗R4、R3、R2を有しており、タグ制御部140を構成するCPUの複数の出力ポートP0、P1、P2の出力を組み合わせることでコンパレータ127の比較しきい値電圧(スレショルド電圧)を設定する。
例示1 高感度
出力ポートP0をロジック出力Loとし、P1、P2をロジック出力Hiとすると、抵抗R3(2M)、R2(4M)を通ってコンパレータ127へ最も低い値の比較しきい値電圧(スレショルド電圧)が入力されてコンパレータ127の感度が上がり、窃盗行為事象検知部120が高感度となる。
例示2 中感度
出力ポートP0をロジック出力Hiとし、P1、P2をロジック出力Loとすると、抵抗R4(33k)を通ってコンパレータ127へ中間値の比較しきい値電圧(スレショルド電圧)が入力されてコンパレータ127の感度が中程度となり、窃盗行為事象検知部120が中感度となる。
例示3 低感度
出力ポートP0、P1、P2をロジック出力Hiとすると、抵抗R4(33k)、抵抗R3(2M)、R2(4M)を通ってコンパレータ127へ最も高い値の比較しきい値電圧(スレショルド電圧)が入力されてコンパレータ127の感度が低下して、窃盗行為事象検知部120が低感度となる。
タグ制御部140は、警報発報部110を制御して、異常事態検知スイッチ部121が作動した時に第一アラーム音を発報させ、トリガー信号受信部127がトリガー信号を検知した時に第二アラーム音を発報させるものであり、信号処理部141、アラーム制御部142、コンパレータ電源制御部143、感度記憶部144、感度出力部145を有している。
信号処理部141は、窃盗行為事象検知部120の異常事態検知スイッチ部121とトリガー信号受信部124の何れから入力信号を受けたかを認識し、第一アラーム音の発報か第二アラーム音の発報かを判断する。
アラーム制御部142は、信号処理部141の指示を受けて警報音発報部へ第一アラーム音を発するための第一アラーム駆動信号か第二アラーム音を発するための第二アラーム駆動信号の何れかをブザー駆動回路112へ出力するものである。
コンパレータ電源制御部143はコンパレータ127に電源を入力するとともに、バイアス回路128を介してコンパレータ127へバイアス電圧を印加するものであり、コンパレータ127への供給電源をオン/オフ制御して自鳴式盗難防止タグ100の消費電流の抑制を実現する。
感度記憶部144は、信号処理部141から指示された感度の状態を記憶し、出力ポートP0、P1、P2の組み合わせを感度出力部145に指示する。感度出力部145は出力ポートP0、P1、P2のロジック出力Hi/Loを制御し、出力ポートP0、P1、P2の組み合わせを制御する。
トリガー信号送信部200は、図3に示すように、電源部201、アンテナ送信信号発生部202、アンテナ同調・パワーアンプ部203、送信アンテナ(アンテナ巻線)204を有している。
図5に示すように、警報音識別部300は、盗難警戒領域Aとなる店舗内に配置し、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第一アラーム音を識別する第一警報音識別装置(ASD1)301と、盗難警戒領域の出入口付近に配置し、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第二アラーム音を識別する第二警報音識別装置(ASD21、ASD22)302を有しており、第一警報音識別装置301により自鳴式盗難防止タグ100が発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域Aの内方域で窃盗行為事象が発生したことを検知し、第二警報音識別装置302により自鳴式盗難防止タグ100が発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域Aの出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知する。
図2に示すように、トリガー信号送信部200と第二警報音識別装置302は一体に組み合わせた装置としても良く、この構成は図5においてASD21として示すように出入口付近に一体の装置として配置する。また、トリガー信号送信部200と第二警報音識別装置302は別体に分離した装置としても良く、この構成は図5においてASD22として示すように、出入口付近にそれぞれ別体の装置として配置する。
第一警報音識別装置301および第二警報音識別装置302は、同じ構成を有し、基本的技術は特許第5489927号に開示されたものと同様であり、図4に示すように、マイク310、音特徴解析部320、音特徴記憶部330、音特徴比較部340、アラーム部350、アラームブザー360、有線アラーム信号送信部370、無線アラーム信号送信部371(無線アンテナ372)を備えている。有線アラーム信号送信部370、無線アラーム信号送信部371は何れか一方でよい。
マイク310は、自鳴式盗難防止タグ100等から発報される警報音を取り込むものであり、ここでは微弱なマイクロホン信号を増幅する機能を含むとともに、警報音の周波数成分を主として通過させるフィルタ機能を含んでいる。
音特徴解析部320は、マイク310から取り込んだ音、すなわち取得音の音特徴を解析するものである。本実施の形態において、対象とする警報音は、数kHzの音が1秒に数回、間欠的に発報するタイプである。図6に示すように、第一アラーム音は、周波数3.6kHzの音が100msの期間継続し、その後100msの期間鳴り止み、200msの間隔で間欠的に発報する音特徴を有している。図7に示すように、第二アラーム音は、周波数3.8kHzの音が80ms期間継続し、その後70ms期間鳴り止み、150msの間隔で間欠的に発報する音特徴を有している。本実施の形態において、音特徴解析部320は、取得音の音特徴として周波数、継続期間、間隔などを解析する。
音特徴記憶部330は、第一警報音識別装置301では第一アラーム音の音特徴を記憶しており、第二警報音識別装置302では第二アラーム音の音特徴を記憶している。
音特徴比較部340は、第一警報音識別装置301においては音特徴解析部320で解析した音の音特徴、すなわちマイク310で取り込んだ取得音の音特徴と、音特徴記憶部330に記憶した第一アラーム音の音特徴と比較し、第二警報音識別装置302においては音特徴解析部320で解析した音の音特徴、すなわちマイク310で取り込んだ取得音の音特徴と、音特徴記憶部330に記憶した第二アラーム音の音特徴と比較し、音特徴が一致する場合に取得音が登録(記憶)された警報音であると判断し、アラーム部350に通知する。
アラーム部350は、音特徴比較部340からの通知を受けてアラームブザー360を駆動して第一アラーム音や第二アラーム音とは異なる音特徴で大きな音量の別途の警報音を発報し、さらに有線アラーム信号送信部370や無線アラーム信号送信部371(無線アンテナ372)を通して警備室等に配置したセキュリティシステム管理装置に情報を有線もしくは無線で配信する。
以下、上記構成の作用を説明する。図5に示すように、盗難警戒領域となる店舗内に陳列された各商品には自鳴式盗難防止タグ100が装着されており、室内の所定位置には第一警報音識別装置301が設置されており、出入口付近には第二警報音識別装置302と、トリガー信号送信部200が設置されている。先にも述べたが、トリガー信号送信部200と第二警報音識別装置302は一体に組み合わせた装置としても良く、この構成は図6においてASD21としており、また、トリガー信号送信部200と第二警報音識別装置302は別体に分離した装置としても良く、この構成は図5においてASD22として示している。
窃盗行為により商品から自鳴式盗難防止タグ100が取り外される事象が発生すると、窃盗行為事象検知部120の異常事態検知スイッチ部121が作動し、異常を示す信号が信号処理部141に送信される。
あるいは、窃盗行為により商品が自鳴式盗難防止タグ100を装着したままの状態で室外へ運び出される事象が発生すると、窃盗行為事象検知部120は、出入口付近に配置したトリガー信号送信部200の送信アンテナ204から送信されるトリガー信号をトリガー信号受信部124のタグ受信アンテナ(共振回路)126で受信し、タグ受信アンテナ126がトリガー信号を受信したことをコンパレータ127が信号処理部141に送信する。
信号処理部141は、窃盗行為事象検知部120の異常事態検知スイッチ部121とトリガー信号受信部124の何れから入力信号を受けたかを認識し、第一アラーム音の発報か第二アラーム音の発報かを判断し、アラーム制御部142は、信号処理部141の指示を受けて警報音発報部へ第一アラーム音を発するための第一アラーム駆動信号か第二アラーム音を発するための第二アラーム駆動信号の何れかをブザー駆動回路112へ出力し、ブザー111によって第一アラーム音もしくは第二アラーム音を発報させ、窃盗行為事象が発生したことを周囲の人に通知する。
このように、自鳴式盗難防止タグ100が警報音として異なる音特徴の第一アラーム音と第二アラーム音を発報することで、第一アラーム音が発報したときには窃盗行為事象の発生場所が盗難警戒領域の内方域であると判断でき、第二アラーム音が発報したときには窃盗行為事象の発生場所が盗難警戒領域の出入口付近であると判断でき、発報後の警備担当者の速やかな行動を促進することができる。
さらに、警報音識別部300は、自鳴式盗難防止タグ100が第一アラーム音を発報すると、この第一アラーム音を第一警報音識別装置(ASD1)301で認識する。
すなわち、第一警報音識別装置301は、マイク310から取り込んだ取得音の特徴を音特徴解析部320で解析し、音特徴記憶部330に記憶した第一アラーム音の音特徴と取得音の音特徴とを音特徴比較部340で比較し、音特徴が一致する場合に取得音が第一アラーム音であると判断し、アラーム部350のアラームブザー360により、第一アラーム音や第二アラーム音および第二警報音識別装置302のアラーム音とは異なる別途のアラーム音を発報し、あるいは有線アラーム信号送信部370から有線で他の警報装置を作動させ、あるいは無線アラーム信号送信部371(無線アンテナ372)から発する無線信号により他の警報装置を作動させ、盗難警戒領域Aの内方域で窃盗行為事象が発生したことを管理者に通知する。
警報音識別部300は、自鳴式盗難防止タグ100が第二アラーム音を発報すると、この第二アラーム音を第二警報音識別装置(ASD2)302で認識する。
すなわち、第二警報音識別装置302は、マイク310から取り込んだ取得音の特徴を音特徴解析部320で解析し、音特徴記憶部330に記憶した第二アラーム音の音特徴と取得音の音特徴とを音特徴比較部340で比較し、音特徴が一致する場合に取得音が第二アラーム音であると判断し、アラーム部350のアラームブザー360により、第一アラーム音や第二アラーム音および第一警報音識別装置301のアラーム音とは異なる別途のアラーム音を発報し、あるいは有線アラーム信号送信部370から有線で他の警報装置を作動させ、あるいは無線アラーム信号送信部371(無線アンテナ372)から発する無線信号により他の警報装置を作動させ、盗難警戒領域Aの出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを管理者に通知する。
このように、本実施の形態においては、警報音の第一アラーム音と第二アラーム音とでその音特徴が異なることで、自鳴式盗難防止タグ100が発報する警報音で窃盗行為事象の発生場所を特定でき、警報音発報後の警備担当者の速やかな行動を促進することができる。
自鳴式盗難防止タグ100が発報する警報音である第一アラーム音もしくは第二アラーム音を警報音識別部300の第一警報音識別装置301もしくは第二警報音識別装置302で検知して窃盗行為事象の発生を検知するので、従来の電波を検知する場合のように照明装置、電気機器、電源ライン等から発せられる電磁波ノイズに阻害されることはなく、盗難警戒領域Aでの窃盗行為事象の発生を確実に検知することができる。
特許文献1に記載の一般的な盗難防止用途のアンテナには、タグから発するアラーム時の小さな電磁エネルギの電磁波ノイズを受信しなければならないことから、大きな受信アンテナが必要であり、一般的に30cm*150cmくらいの大きさの受信アンテナとなっている。
一方、本発明においては、自鳴式盗難防止タグ100が発報する警報音を識別するので従来の大型の受信アンテナは不要であり、盗難防止用途のアンテナとして小型のアンテナをトリガー信号送信部200の送信アンテナ204に用いれば良く、第二警報音識別部302とトリガー信号送信部200とを一体にする場合にあっても、第二警報音識別装置302を小さくできるので、アンテナは30cm*50cm程度の大きさに小型化できる特徴をもっている。
また、特許文献1記載の一般的な盗難防止用途のアンテナにおいては、タグからアラーム時に発す電磁波ノイズを受信できる距離が通常2m程度と極めて短い受信可能距離であるのに対して、本発明においては、第一、第二警報音識別装置301、302において警報音を識別できる距離が通常20m程度と極めて長い識別可能距離となる点が本発明の特徴をなす。
このため、本発明ではトリガー信号送信部200の送信アンテナ204が、従来の盗難防止用途のアンテナに対して1/2以下の大きさになり、さらに店舗入口付近に設置するトリガー信号送信部200および警報音識別装置302の設置台数を低減できるので、システムのコストを大幅に削減することが可能となるとともに、高級品販売店舗などにおける出入口付近の美観を損なう要因を抑制できる。
上記の本実施の形態では、警報音識別部300は、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第一アラーム音を識別する第一警報音識別装置301と、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第二アラーム音を識別する第二警報音識別装置302を有するものを例示した。
しかし、警報音識別部300は、一台で自鳴式盗難防止タグ100が発報する第一アラーム音および第二アラーム音を識別する警報音識別装置とすることも可能であり、この警報音識別装置を店内、出入口等に配置することで、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域内で窃盗行為事象が発生したことを検知し、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域の出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知する。
また、警報音識別部300は、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第一アラーム音を識別する第一警報音識別装置301だけとすることも可能であり、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域内で窃盗行為事象が発生したことを検知する。
また、警報音識別部300は、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第二アラーム音を識別する第二警報音識別装置302だけとすることも可能であり、自鳴式盗難防止タグ100が発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域の出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知する。
100 自鳴式盗難防止タグ
110 警報発報部
111 ブザー
112 ブザー駆動回路
120 窃盗行為事象検知部
121 異常事態検知スイッチ部
122 ワイヤスイッチ
123 押圧スイッチ
124 トリガー信号受信部
125 リモコン
126 受信アンテナ(共振回路)
127 コンパレータ
130 感度調整部
131 感度設定部
140 タグ制御部
141 信号処理部
142 アラーム制御部
143 コンパレータ電源制御部
144 感度記憶部
145 感度出力部
200 トリガー信号送信部
201 電源部
202 アンテナ送信信号発生部
203 アンテナ同調・パワーアンプ部
204 送信アンテナ(アンテナ巻線)
300 警報音識別部
301 第一警報音識別装置(ASD1)
302 第二警報音識別装置(ASD21、ASD22)
310 マイク
320 音特徴解析部
330 音特徴記憶部
340 音特徴比較部
350 アラーム部
360 アラームブザー
370 有線アラーム信号送信部
371 無線アラーム信号送信部
372 無線アンテナ

Claims (7)

  1. 第一アラーム音と第二アラーム音を発報可能な警報音発報部を有するとともに、窃盗行為に起因して電気回路が開閉する異常事態検知スイッチ部と、外部から送信されたトリガー信号を検知するトリガー信号受信部を備えた窃盗行為事象検知部を有し、さらに、警報発報部を制御して、異常事態検知スイッチ部が作動した時に第一アラーム音を発報させ、トリガー信号受信部がトリガー信号を検知した時に第二アラーム音を発報させるタグ制御部を有することを特徴とする自鳴式盗難防止タグ。
  2. タグ制御部は、窃盗行為事象検知部の異常事態検知スイッチ部とトリガー信号受信部の何れから入力信号を受けたかを認識し、第一アラーム音の発報か第二アラーム音の発報かを判断する信号処理部と、信号処理部の指示を受けて警報音発報部へ第一アラーム音を発するための第一アラーム駆動信号か第二アラーム音を発するための第二アラーム駆動信号の何れかを出力するアラーム制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の自鳴式盗難防止タグ。
  3. 盗難警戒領域内に配置した対象物に装着され、窃盗行為事象の発生時に第一アラーム音と第二アラーム音の異なる二つの音の何れかを発報する自鳴式盗難防止タグと、盗難警戒領域の出入口付近においてトリガー信号を送信するトリガー信号送信部と、自鳴式盗難防止タグが発報するアラーム音のうちで少なくとも一方のアラーム音を識別する警報音識別部を備え、
    自鳴式盗難防止タグは、第一アラーム音と第二アラーム音を発報可能な警報音発報部を有するとともに、窃盗行為に起因して電気回路が開閉する異常事態検知スイッチ部と、トリガー信号送信部から送信されたトリガー信号を検知するトリガー信号受信部を備えた窃盗行為事象検知部を有し、さらに、警報発報部を制御して、異常事態検知スイッチ部が作動した時に第一アラーム音を発報させ、トリガー信号受信部がトリガー信号を検知した時に第二アラーム音を発報させるタグ制御部を有し、
    警報音識別部は、自鳴式盗難防止タグが発報するアラーム音のうちで識別可能なアラーム音を認識して窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする音認識盗難防止システム。
  4. 警報音識別部は、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を識別する第一警報音識別装置と、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を識別する第二警報音識別装置を備え、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域内で窃盗行為事象が発生したことを検知し、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域の出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする請求項3に記載の音認識盗難防止システム。
  5. 警報音識別部は、一台で自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音および第二アラーム音を識別する警報音識別装置を備え、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域内で窃盗行為事象が発生したことを検知し、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域の出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする請求項3に記載の音認識盗難防止システム。
  6. 警報音識別部は、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を識別する警報音識別装置を備え、自鳴式盗難防止タグが発報する第一アラーム音を認識して盗難警戒領域内で窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする請求項3に記載の音認識盗難防止システム。
  7. 警報音識別部は、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を識別する警報音識別装置を備え、自鳴式盗難防止タグが発報する第二アラーム音を認識して盗難警戒領域の出入口付近で窃盗行為事象が発生したことを検知することを特徴とする請求項3に記載の音認識盗難防止システム。
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