JP2016138729A - 室内空調機 - Google Patents

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Abstract

【課題】夏の冷房と冬の加湿・暖房に対応できる室内空調機を提供する。
【解決手段】ケーシング10の後面10Bの吸込窓部9近傍に気化フィルタ2を配設すると共に、ケーシング10の前面10Aの吹出窓部8に出没自在のヒーター3を備え、夏期使用状態で、気化フィルタ2の上方から水を供給して流下させつつ吸込窓部9からの空気を通過させて、水の気化熱により空気を冷却して吹出窓部8から冷風を吹出し、冬期使用状態で、気化フィルタ2の上方から水を供給して流下させつつ吸込窓部9からの空気を通過させ、次に、ヒーター3にて空気を加熱して吹出窓部8から温風を吹出すように構成し、夏冬兼用としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内空調機に関する。
従来、吸込口から吸い込んだ空気を水の気化熱により冷却して、吹出口から冷風を吹き出す冷風扇があった(特許文献1参照)。
特開2008−138932号公報
しかし、特許文献1記載のような冷風扇は、室温よりも温度の低い冷風を吹出口から吹き出すため、冷房の必要な夏に使用されるが、気温の低い冬には使用しない。従って、冬の間は、冷風扇を納戸や倉庫に収納することが多く、不使用期間中に、湿った気化フィルタにカビが発生したり、タンクに付いた少量の水にバクテリアが繁殖したりすることもあった。
また、冬は空気が乾燥し易く、室内の湿度が低下すると、体感温度が低くなり、エアコンの暖房を使用しても十分な温かさが得られないという欠点があった。湿度の低い室内で体感上の温かさを得るために、エアコンの設定温度を高く設定すると、使用電力量が増大し、電気代が高くなっていた。しかも、乾燥した雰囲気の室内では、肌が乾燥し易く、しかも、風邪やインフルエンザ等が伝染し易かった。
そこで、本発明は、夏の冷房と冬の加湿・暖房に対応できる室内空調機を提供することを目的とする。
本発明に係る室内空調機は、ケーシングの後面の吸込窓部近傍に気化フィルタを配設すると共に、上記ケーシングの前面の吹出窓部に出没自在のヒーターを備え、夏期使用状態で、上記気化フィルタの上方から水を供給して流下させつつ上記吸込窓部からの空気を通過させて、上記水の気化熱により該空気を冷却して上記吹出窓部から冷風を吹出し、冬期使用状態で、上記気化フィルタの上方から水を供給して流下させつつ上記吸込窓部からの空気を通過させ、次に、上記ヒーターにて該空気を加熱して上記吹出窓部から温風を吹出すように構成し、夏冬兼用としたものである。
また、上記夏期使用状態と上記冬期使用状態に於ける全体の外形寸法を不変としたものである。
また、上記気化フィルタは、松のパルプ及び固化剤から成り、波形の凹凸が前方下傾状に形成されると共に全体が上下細長帯状の第1波形帯体と、波形の凹凸が後方下傾状に形成されると共に全体が上下細長帯状の第2波形帯体とを、左右方向に交互に積層し、上記第1波形帯体と上記第2波形帯体によって多数の小孔が形成されているものである。
また、上記ケーシングは、上記前面の左右いずれかに偏在して上記吹出窓部が形成され、上記ヒーターは、左右スライド自在に保持され、上記夏期使用状態で、上記吹出窓部を避けて前面残部に対応する待機位置に収納され、かつ、上記冬期使用状態で、上記吹出窓部に対応する作動位置に配設されると共に、通過する空気を加熱するように構成されているものである。
本発明の室内空調機によれば、夏の冷房と冬の加湿・暖房に対応でき、1年を通してそのまま部屋に設置して使用できる。冬期使用状態で、気化フィルタを通過する空気が適度に加湿されて熱容量が増大し、ヒーターの加熱により熱量を多く備えた快適な温風を吹出窓部から吹き出すことができる。室内を適度に加湿して乾燥を防止すると共に、足元に体感温度の高い風が当たって、十分な温かさが得られ冬を快適に過ごすことができる。適度な湿度で体感温度が高い快適な室内環境とすることができ、冬のエアコンの使用を控え、使用電力量を低減できる。夏期使用状態で、気化フィルタに流下する水の気化熱により空気を冷却でき、室温より3℃〜6℃低い温度の冷風を吹き出すことができる。
本発明の実施の一形態を示した側面断面図である。 気化フィルタを示した斜視図である。 除塵フィルタを示した平面図である。 第1波形帯体及び第2波形帯体を示す分解斜視図である。 図2の要部拡大図であって作用説明のための斜視図である。 ヒーターを示した正面図である。 ヒーターを示した正面図である。 ヒーターを示した正面図である。 夏期使用状態を示す簡略な断面平面図である。 冬期使用状態を示す簡略な断面平面図である。 他の気化フィルタを示した斜視図である。 図11の要部拡大図であって作用説明のための斜視図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1に示すように、本発明の室内空調機は、ケーシング10内に、鉛直軸心廻りに回転する水車型の送風ファン4を備え、送風ファン4を駆動するためのモーター18を有している。ケーシング10の後面10Bには吸込窓部9が設けられている。吸込窓部9近傍には、気化フィルタ2と、除塵フィルタ17とが、配設され、さらに、複数の吸気孔19aが形成された後面カバー部材19が、ケーシング10の後方から吸込窓部9に嵌め込まれている。なお、気化フィルタ2は、1枚だけでなく2枚以上設けられていても良い。
図6〜図8に示すように、ケーシング10は、前面10Aの左右いずれかに偏在して吹出窓部8が形成され、吹出窓部8に出没自在としてヒーター3を備えている。
ヒーター3は、長方形状のセラミックヒーターから成り、可動枠体30に嵌め込まれている。可動枠体30は、その上端・下端が左右方向のガイド杆31,31に支持され、水平軸心廻りに回転するスクリューシャフト32に螺合するナット部材33が固着されている。スクリューシャフト32は小型モーターMによって回転駆動され、スクリューシャフト32が回転することで、可動枠体30と共にヒーター3が左右方向にスライド移動する。即ち、ケーシング10は、図8に示す吹出窓部8に対応する所定の作動位置Pから、図6に示す吹出窓部8を避けて前面残部16に対応する所定の待機位置Pまでの間で、ヒーター3をスライド自在に保持している。なお、ケーシング10は、リミットスイッチを有する切換手段7を備え、切換手段7は、ヒーター3が作動位置Pに移動すると、可動枠体30の側面に当接し、ヒーター3(可動枠体30)を停止すると共に、ヒーター3が発熱を開始する。
ヒーター3は、「高」「中」「低」の3段階に温度設定を切換可能とし、電気的な制御手段によって、ヒーター3の温度が「高」「中」「低」の各設定温度に調整される。ヒーター3は、「高」「中」「低」の各設定温度より+2℃温度が超過すると、サーモスタットによって、発熱を停止する。また、−2℃温度が低下すると、自動的に発熱を再開する。なお、ヒーター3の設定温度は、例えば、「高」が36℃、「中」が29℃、「低」が22℃に設定される。
また、図1に示すように、ケーシング10の前面10Aには、上下方向に揺動可能な複数枚の可動ルーバー26が付設されている。
ケーシング10は、下面10Cに複数のキャスター14,14が取着され、上面10Dにハンドル部23を有し、手動操作によって自由走行する。また、ケーシング10の上面10Dには、操作部24を備えている。操作部24には、運転の開始と停止を行うON/OFFの主電源スイッチ、「冷房」「暖房」「加湿」等の運転モードを切換える選択スイッチ、ヒーター3の温度設定を「高」「中」「低」の3段階に切換える温度調整スイッチ等が設けられている。
ケーシング10の下部後方寄りには、貯水用タンク5が収容され、タンク5から水を汲み上げるためのポンプ20と、このポンプ20と上下方向の管22にて連通連結される給水桶部21とを、有している。給水桶部21は、気化フィルタ2の上方位置に配設され、ポンプ20によって汲み上げられた水を一時的に貯水し、底部に形成された複数の小孔から所定少量ずつの水を、気化フィルタ2の上方から滴下している。
図2に示すように、気化フィルタ2は、波形の凹凸が前方下傾状に形成された第1波形帯体11と、波形の凹凸が後方下傾状に形成された第2波形帯体12とを、左右方向に交互に積層し、第1波形帯体11と第2波形帯体12によって多数の小孔13が形成されている。
第1波形帯体11及び第2波形帯体12は、上下細長帯状に形成され、松から取り出した木材繊維である松のパルプ、及び、松のパルプを接着一体化する固化剤から成る。原料とする松は、アカマツ、クロマツ、ゴヨウマツ等のどの種類でも良く、中国のマツでも良い。松のパルプは、水を含んでもふやけないので、気化フィルタ2が水に濡れた場合であっても、第1波形帯体11・第2波形帯体12の剛性が低下することはなく、気化フィルタ2は、その形状を保つことができる。しかも、気化フィルタ2には、水が染み込まないので、表面に水が付着しても直ぐに乾き、バクテリアやカビが発生しにくい利点もある。図4のように、第1波形帯体11と第2波形帯体12は、波形の凹凸が複数箇所の接着点25で互いに接触するように重ねられ、接着されている。
気化フィルタ2は、正面水平方向から見て、小孔13を前後方向に透して見ることはできない。ところが、気化フィルタ2を正面斜め上から見下ろすと、小孔13の面積の半分が連通しているように見え、また、気化フィルタ2を斜め下から見上げると、小孔13の面積のもう半分が連通しているように見える。これは、小孔13が、各々に、前方下傾波形状の凹面と後方下傾波形状の凹面によって形成されたことによるものであり、さらに述べると、小孔13は、前方下傾状凹面と後方下傾波形状凹面が対面して、小孔13が内部で枝分かれしたり合流したりして複雑に形成されている。この構成により、気化フィルタ2に前後水平方向から送風した際、空気が小孔13を真っ直ぐ通過することができず、第1波形帯体11と第2波形帯体12の波形凹凸面に衝突しつつ乱流となって通過する。即ち、気化フィルタ2の波形凹凸面に水が付着した状態で、水平方向から空気が送られると、水の気化熱による空気の冷却が効率よく行われる。
また、気化フィルタ2には、銀イオン、及び/又は、活性石を含有する塗料が噴霧又は塗布されている。なお、塗料には、EMパウダー及びイオン鉱石を混入するも好ましい。銀イオンは、脱臭・抗菌作用を有し、気化フィルタ2の表面にカビやその他の菌・細菌が付着するのを防止している。活性石は、例えば、石英斑岩、花崗岩、麦飯岩、トルマリン(電気石)、安山岩、流紋岩、泥岩、砂岩等の天然岩石(鉱物)から成り、粉砕して粉末状とし、塗料に混入されている。活性石は、イオン交換により空気中の水をマイナスイオン化して空気清浄成分を発生する。気化フィルタ2は、空気に触れる面積が大きく、塗料に混入された銀イオン及び活性石が、その脱臭・抗菌作用、及び、イオン交換作用を十分に発揮する。なお、EMパウダーとは、セラミックパウダーから成る。また、イオン鉱石とは、具体的には、ホルンヘルスやホルンヘルスヤヨイや変成岩と呼ばれるものであって、成分として二酸化珪素、酸化アルミニウム、チタニア、酸化鉄、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム等を含有し、粉末状にして塗料に混入される。
図3に示すように、除塵フィルタ17は、上下方向の折曲線28にて複数箇所で折曲げられたプリーツ型フィルタから成り、吸込窓部9を通過する空気から微小な塵埃やウィルス飛沫、花粉及びPM2.5を除去し、空気を清浄化している。除塵フィルタ17は、平面状に展開すると、左右方向の長さ寸法Lが3倍になり、通気面積が大きい為、通風抵抗が小さく、スムーズに風が通り抜ける。従って、除塵フィルタ17は、気化フィルタ2の後方位置で空気を清浄化しながらも、空気のスムーズな流れを妨げず、気化フィルタ2の気化熱冷却を阻害しない。即ち、除塵フィルタ17によって、気化フィルタ2の気化効率が低下することなく、また、送風ファン4を駆動するモーター18に過大な負荷がかかることもない。
送風ファン4及びタンク5は、銀イオン及び活性石を混入した樹脂から成り、銀イオンの脱臭・抗菌作用により、送風ファン4及びタンク5にカビが発生するのを抑制し、かつ、活性石のイオン交換作用により、気化フィルタ2に供給される水、及び、送風ファン4により送られる風に空気清浄成分(マイナスイオン)を発生させている。なお、送風ファン4及びタンク5には、EMパウダー及びイオン鉱石を混入するも好ましい。
ケーシング10には、塗装後に、酸化チタン等の光触媒が噴霧又は塗布されている。ケーシング10が光触媒によってコーティングされることで、外面が汚れにくくなり、美しい外観が長期にわたって保持される。
なお、図示省略するが、ケーシング10の吹出窓部8には、マイナスイオン発生用電極を設けても良い。マイナスイオン発生用電極は、直流の負の電圧(例えば、マイナス4000V〜マイナス7000V)を印加することで、吹出窓部8を通過する空気をマイナスイオン化する。
また、吹出窓部8近傍に、活性石体を配設しても良い。活性石体は、二酸化硅素及びアルミナを主成分とし、二酸化チタン等様々な種類の金属酸化物を微量成分として含む天然岩石(鉱物)の粉末を球状に成形したものである。具体的には、天然岩石を粉砕して得られた粉末を水溶性セルロース粉末と混合し、次いで水を添加、混合し、得られた泥状物を直径2mm〜10mm、より好ましくは2mm〜5mmの球状(球体)に成形し、乾燥させた後、焼結した、いわゆるセラミックボールが望ましい。あるいは、上記天然岩石の粉末を、合成樹脂又はその発泡体から成る直径2mm〜10mmの球体の表面に膜状に固着して球状に成形して、セラミックボールとしても良い。天然岩石(鉱物)としては、例えば、石英斑岩、花崗岩、麦飯岩、トルマリン(電気石)、安山岩、流紋岩、泥岩、砂岩等があり、イオン交換により空気をマイナスイオン化する能力を有する。また、遠赤外線放射性や抗菌・消臭(脱臭)性及び微弱磁場形成能力を有する。
上述した本発明の室内空調機の使用方法(作用)について説明する。
図9に示す夏期使用状態では、気化フィルタ2の上方から水を流下させつつ、送風ファン4を回転させ、図中矢印のように吸込窓部9から前方へ空気を送る。この際、気化フィルタ2の後方で、除塵フィルタ17が微小な塵埃やウィルス飛沫等を除去し、後面カバー部材19によって、吸込窓部9から吸入する空気の量を調整する。気化フィルタ2では、通過する空気が小孔13内で乱流となって、気化フィルタ2の上方から流れてきた水を気化させ、気化熱により空気を冷却する。この際、気化した水(水蒸気)が空気と共に前方へ送られる。夏期使用状態に於て、ヒーター3は、吹出窓部8を避けて前面残部16に対応する待機位置Pに収納され、気化フィルタ2からの冷たい空気が、吹出窓部8から冷風Cとして吹出す。
図5は、図2の要部拡大図であって、しかも、水の流れを矢印F,Bにて示す。水の流れFは、後方下傾状の小孔13Fに生じる(前方から)後方への流れを示し、また、水の流れBは、前方下傾状の小孔13Bに生じる(後方から)前方への流れを示す。後方下傾状の小孔13Fの小孔群と、前方下傾状の小孔13Bの小孔群とは、交互に形成されるので、後方への流れFは、第1波形帯体11・第2波形帯体12の後端縁部を、図5に示すように、円滑に廻り込み、水全体の流れは、矢印FからBへと流れ、気化フィルタ2の前面と後面に交互に到達しながら、ジグザグ状に(側面から見て)流下していく。(なお、気化フィルタ2の前面の水の流れは、図5の後面の流れと同様に現れるので図示省略した。)
図5で説明したように、水の流れは、前方下傾状の小孔13Bと後方下傾状の小孔13Fとを、交互に流下してゆき、水の流下距離は極めて長くなり、かつ、複雑に乱れつつ流れ落ち、小孔13F,13Bの内面全体に略均等に付着し、空気との接触面積及び接触時間が極めて長くなる。しかも、各小孔13は、その横断面積が、前後中間位置で絞られて減少し、小孔13内で空気の乱流も発生するので、一層、水と空気の接触が密に激しくなり、水の気化効率も改善でき、冷却効果も著しく向上できる。
図10に示すように、冬期使用状態では、ヒーター3を、吹出窓部8に対応する作動位置Pに配設する。
気化フィルタ2の上方から水を流下させつつ、図中矢印のように吸込窓部9から前方へ空気を送り、気化フィルタ2を通過する空気に適度な湿気を付与する。この際、水の気化熱によって空気は冷却される。次に、吹出窓部8に配設されたヒーター3によって、気化フィルタ2からの空気を加熱する。適度に加湿された空気は、冬の乾燥した空気と比べて単位体積当りの熱容量が大きく、ヒーター3の熱量を、より多く取り込むことができる。このようにして、吹出窓部8から熱量を多く蓄えた温風Hを吹出す。
上述したように、本発明の室内空調機は、図9の夏期使用状態では、吹出窓部8から適度に加湿された冷風Cを吹出し、図10の冬期使用状態では、ヒーター3を用いて吹出窓部8から適度に加湿された温風Hを吹出して、夏の冷房と、冬の加湿・暖房とに、対応する。しかも、ヒーター3が左右にスライドする構造である為、夏期使用状態と冬期使用状態に於ける全体の外形寸法が不変である。
次に、図11では、他の気化フィルタ2を示している。
気化フィルタ2は、三角山形状の波形の凹凸が前方下傾状に形成された上下細長帯状の第1波形帯体11と、三角山形状の波形の凹凸が後方下傾状に形成された上下細長帯状の第2波形帯体12とを、左右方向に交互に積層しても良い。この場合、気化フィルタ2には、第1波形帯体11と第2波形帯体12によって多数の矩形状小孔13が形成される。
図12は、図11の要部拡大図であって、しかも、水の流れを矢印F,Bにて示す。既述の図5と同一の符号は、同様の作用と構成であるので、重複説明を省略するが、後方下傾状の小孔13Fの小孔群と、前方下傾状の小孔13Bの小孔群とは、交互に形成されて、後方への流れFは、第1波形帯体11・第2波形帯体12の後端縁部を円滑に廻り込み、(水が鉛直下方へ直ちに落下することなく)矢印FからBへと流れてゆき、側面視ジグザグ状に流下していく。(なお、気化フィルタ2の前面の水の流れは、図12と同様に現れるので図示省略する。)
そして、水の流れは、前方下傾状の小孔13Bと後方下傾状の小孔13Fとを、交互に流下して、側面視ジグザグ状を描き、気化フィルタ2の上端から下端までの流下距離は極めて長くなり、かつ、複雑に乱れつつ流れ落ち、小孔13F,13Bの内面全体に略均等に付着し(乾燥した部位が生じないで)、空気との接触面積及び接触時間が極めて長くなる。さらに、小孔13の横断面積が大小変化して、空気の乱流が生じ、一層、水と空気の接触が激しく行われ、気化効率が改善し、冷却効果も改善できる。
なお、吹出窓部8から吹き出される冷風C・温風Hには、マイナスイオンが含まれる。マイナスイオンは、室内の隅々まで行き渡り、トイレの臭い、タバコの臭い、ペットの臭い、体臭、カビ臭といった悪臭を脱臭する。また、有害物質であるタバコのニコチン・タールの除去や、細菌類の除去、ウィルスの不活性化を行って、健康に良い快適な室内環境を創る。また、室内のカーテンや洗濯物の除菌(抗菌)や脱臭(消臭)も行える。また、マイナスイオンによって、川や滝などの近くの爽やかな空気に、室内空気を似せて、リラックス効果を得ることができる。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、気化フィルタ2は、図2と図11に図示した実施形態に限定されないものとする。
以上のように、本発明に係る室内空調機は、ケーシング10の後面10Bの吸込窓部9近傍に気化フィルタ2を配設すると共に、ケーシング10の前面10Aの吹出窓部8に出没自在のヒーター3を備え、夏期使用状態で、気化フィルタ2の上方から水を供給して流下させつつ吸込窓部9からの空気を通過させて、水の気化熱により空気を冷却して吹出窓部8から冷風を吹出し、冬期使用状態で、気化フィルタ2の上方から水を供給して流下させつつ吸込窓部9からの空気を通過させ、次に、ヒーター3にて空気を加熱して吹出窓部8から温風を吹出すように構成し、夏冬兼用としたので、夏の冷房と冬の加湿・暖房に対応でき、1年を通してそのまま部屋に設置して使用できる。冬期使用状態で、気化フィルタ2を通過する空気が適度に加湿されて熱容量が増大し、ヒーター3の加熱により熱量を多く備えた快適な温風を、吹出窓部8から吹き出すことができる。室内を適度に加湿して乾燥を防止すると共に、足元に体感温度の高い風が当たって、十分な温かさが得られ冬を快適に過ごすことができる。適度な湿度で体感温度が高い快適な室内環境とすることができ、冬のエアコンの使用を控え、使用電力量を低減できる。夏期使用状態で、気化フィルタ2に流下する水の気化熱により空気を冷却でき、室温より3℃〜6℃低い温度の冷風を吹き出すことができる。
また、夏期使用状態と冬期使用状態に於ける全体の外形寸法を不変としたので、夏も冬も、そのまま部屋に設置して使用できる。工事が不要で、容易に移動できる。
また、気化フィルタ2は、松のパルプ及び固化剤から成り、波形の凹凸が前方下傾状に形成されると共に全体が上下細長帯状の第1波形帯体11と、波形の凹凸が後方下傾状に形成されると共に全体が上下細長帯状の第2波形帯体12とを、左右方向に交互に積層し、第1波形帯体11と第2波形帯体12によって多数の小孔13が形成されているので、気化フィルタ2に於ける水の流下距離を極めて長くなり、かつ、複雑に乱れつつ流れ落ちる為、空気との接触面積及び接触時間が極めて長く、水の気化効率を改善できる。しかも、小孔13内で空気の乱流も発生するので、一層、水と空気の接触が密に激しくなり、水の気化効率も改善でき、冷却効果も著しく向上できる。
また、ケーシング10は、前面10Aの左右いずれかに偏在して吹出窓部8が形成され、ヒーター3は、左右スライド自在に保持され、夏期使用状態で、吹出窓部8を避けて前面残部16に対応する待機位置Pに収納され、かつ、冬期使用状態で、吹出窓部8に対応する作動位置Pに配設されると共に、通過する空気を加熱するように構成されているので、夏も冬も、そのまま部屋に設置して使用できる。夏期使用状態に於て、ヒーター3が空気のスムーズな流れを妨げず、送風ファン4を駆動するモーター18に過大な負荷がかかることを防止できる。ヒーター3が、小型で簡素な構造となり、吹出窓部8にて集中的に空気を加熱して、確実に暖房効果を得ることができる。
2 気化フィルタ
3 ヒーター
8 吹出窓部
9 吸込窓部
10 ケーシング
10A 前面
10B 後面
11 第1波形帯体
12 第2波形帯体
13 小孔
16 前面残部
待機位置
作動位置

Claims (4)

  1. ケーシング(10)の後面(10B)の吸込窓部(9)近傍に気化フィルタ(2)を配設すると共に、上記ケーシング(10)の前面(10A)の吹出窓部(8)に出没自在のヒーター(3)を備え、
    夏期使用状態で、上記気化フィルタ(2)の上方から水を供給して流下させつつ上記吸込窓部(9)からの空気を通過させて、上記水の気化熱により該空気を冷却して上記吹出窓部(8)から冷風を吹出し、
    冬期使用状態で、上記気化フィルタ(2)の上方から水を供給して流下させつつ上記吸込窓部(9)からの空気を通過させ、次に、上記ヒーター(3)にて該空気を加熱して上記吹出窓部(8)から温風を吹出すように構成し、
    夏冬兼用としたことを特徴とする室内空調機。
  2. 上記夏期使用状態と上記冬期使用状態に於ける全体の外形寸法を不変とした請求項1記載の室内空調機。
  3. 上記気化フィルタ(2)は、松のパルプ及び固化剤から成り、波形の凹凸が前方下傾状に形成されると共に全体が上下細長帯状の第1波形帯体(11)と、波形の凹凸が後方下傾状に形成されると共に全体が上下細長帯状の第2波形帯体(12)とを、左右方向に交互に積層し、上記第1波形帯体(11)と上記第2波形帯体(12)によって多数の小孔(13)が形成されている請求項1又は2記載の室内空調機。
  4. 上記ケーシング(10)は、上記前面(10A)の左右いずれかに偏在して上記吹出窓部(8)が形成され、
    上記ヒーター(3)は、左右スライド自在に保持され、上記夏期使用状態で、上記吹出窓部(8)を避けて前面残部(16)に対応する待機位置(P)に収納され、かつ、上記冬期使用状態で、上記吹出窓部(8)に対応する作動位置(P)に配設されると共に、通過する空気を加熱するように構成されている請求項1,2又は3記載の室内空調機。
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