JP2016138725A - ジェットエンジン、飛しょう体及びジェットエンジンの動作方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジェットエンジン2は、第1燃料噴射器20および第2燃料噴射器30;30Aを含む複数の燃料噴射器と、第1保炎器22および第2保炎器32;32Aを含む複数の保炎器とを備える。第1燃料噴射器20は、複数の燃料噴射器のうちで最上流に配置される。燃料噴射制御器90;90A;90B;90Cは、少なくとも第2燃料噴射器30;30Aを作動状態とする第1動作モードと、少なくとも第1燃料噴射器22を作動状態とする第2動作モードとを選択的に実行可能に構成されている。複数の燃料噴射器から噴射される総燃料噴射量TAに対する第1燃料噴射器20から噴射される燃料噴射量の割合は、第2動作モードの方が第1動作モードよりも大きい。
【選択図】図5C
Description
インレットからジェットエンジンに取り込まれる空気の流れに対して上流側、すなわち、ジェットエンジンのインレット側を「上流側」又は「前方側」と定義する。また、インレットからジェットエンジンに取り込まれる空気の流れに対して下流側、すなわち、ジェットエンジンのノズル側を「下流側」又は「後方側」と定義する。
また、ジェットエンジンが水平状態にあると仮定した時、燃焼器の長手方向に直交するとともに、鉛直方向に直交する方向を、「スパン方向」と定義する。
簡略化のため、単位時間あたりの燃料噴射量を「燃料噴射量」という。また、複数の燃料噴射器から噴射される単位時間当たりの燃料噴射量の合計値を「総燃料噴射量」という。
ジェットエンジンを備えた飛しょう体が飛しょうする時、ジェットエンジンの燃焼器の内部空間には、高速の空気流あるいは混合気体流(空気と燃料との混合気体の気流)が形成される。保炎器は、燃焼器の内部空間に、低速の混合気体流を形成するために設けられる。保炎器は、例えば、燃焼器の壁部に設けられた浅い凹部である。保炎器は、当該浅い凹部によって、混合気体が低速に流れる領域を形成し、当該低速の領域を用いて浅い凹部に形成される炎を保炎する。なお、保炎器は、燃焼器の壁部に設けられた段差部であってもよい。
実施形態に係る飛しょう体1の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る飛しょう体1の構成の一例を示す斜視図である。飛しょう体1は、ジェットエンジン2と、ロケットモータ3とを具備している。ロケットモータ3は、飛しょう体1を発射装置から飛行させるとき、飛しょう体1を飛しょう開始時の速度から所望の速度まで加速する。ただし、飛しょう開始時の速度は、飛しょう体1が静止している発射装置から発射されるときは、速度ゼロであり、飛しょう体が移動中/飛行中の移動体/飛行体の発射装置から発射されるときは、その移動体/飛行体の移動速度/飛行速度である。ジェットエンジン2は、飛しょう体1がロケットモータ3を分離した後、飛しょう体1を更に加速して、目標へ向かって飛しょうさせる。ジェットエンジン2は、機体10とカウル40とを備えている。機体10とカウル40とは、後述されるように、ジェットエンジン2のインレット、燃焼器及びノズルを構成している。ジェットエンジン2は、インレットにて前方から空気を取り入れ、燃焼器にてその空気と燃料とを混合し、燃焼させ、ノズルにてその燃焼ガスを膨張させ、後方へ送出する。それにより、ジェットエンジン2は推進力を得る。飛しょう体1は、センサ60、飛行制御装置80、および、燃料噴射制御器90を備える(詳細は、後述される。)。なお、燃料噴射制御器90は、飛行制御装置80の一部であってもよいし、飛行制御装置80とは別に設けられる制御器であってもよい。
次に、実施形態に係るジェットエンジンについて説明する。
図5Aは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図である。図5Bは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略斜視図である。図5Cは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図であり、第2燃料噴射器を作動させた場合を示している。図5Dは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図であり、第1燃料噴射器を作動させた場合を示している。
燃焼器12は、第1燃料噴射器20と、第2燃料噴射器30と、第1保炎器22と、第2保炎器32を備えている。第1燃料噴射器20は、複数の燃料噴射器のうちで最上流に配置される燃料噴射器である。第1燃料噴射器20は、第1保炎器22の上流側に配置される。代替的に、第1燃料噴射器20は、第1保炎器22の壁部内に配置されてもよい。第2燃料噴射器30は、第1燃料噴射器20よりも下流側に配置される燃料噴射器である。第2燃料噴射器30は、第2保炎器32の上流側に配置される。代替的に、第2燃料噴射器30は、第2保炎器32の壁部内に配置されてもよい。第1保炎器22は、複数の保炎器のうちで最上流に配置される保炎器である。第1保炎器22は、第1燃料噴射器20から噴射される燃料の燃焼に用いる炎を維持可能に構成される。第1保炎器22は、例えば、燃焼器12の壁部に固定的に設けられた浅い凹部である。第2保炎器32は、第1保炎器22の下流側に配置される。第2保炎器32は、第2燃料噴射器30から噴射される燃料の燃焼に用いる炎を維持可能に構成される。第2保炎器32は、例えば、燃焼器12の壁部に固定的に設けられた浅い凹部である。
第1燃料噴射器20からの燃料噴射量および第2燃料噴射器30からの燃料噴射量は、後述の燃料噴射制御器90によって制御される。燃料噴射制御器90は、少なくとも第2燃料噴射器30を作動状態とする第1動作モードと、少なくとも第1燃料噴射器20を作動状態とする第2動作モードとを選択的に実行可能である。総燃料噴射量(図5A〜図5Dの例では、第1燃料噴射器20から噴射される単位時間当たりの燃料噴射量と第2燃料噴射器30から噴射される単位時間当たりの燃料噴射量の合計)に対する第1燃料噴射器から噴射される燃料噴射量(第1燃料噴射器から噴射される単位時間当たりの燃料噴射量)の割合は、第2動作モードの方が第1動作モードよりも大きくなるように設定される。第1動作モードは、例えば、主として、第2燃料噴射器30と第2保炎器32を用いる動作モードであり、飛しょう体1の低速飛しょう時(例えば、加速時)に実行される。第2動作モードは、例えば、主として、第1燃料噴射器20と第1保炎器22を用いる動作モードであり、飛しょう体1の高速しょう時(例えば、巡航時)に実行される。なお、第1動作モードにおいては、第1燃料噴射器20は、非作動状態とされてもよい。また、第2動作モードにおいては、第2燃料噴射器30は、非作動状態とされてもよい。第1動作モードは、第1燃料噴射器20から噴射される燃料噴射量(単位時間当たりの燃料噴射量)が相対的に少ないモードであるということもできる。第2動作モードは、第1燃料噴射器20から噴射される燃料噴射量(単位時間当たりの燃料噴射量)が相対的に多いモードであるということもできる。
第1動作モードでは、主として、下流側に配置される第2保炎器32を用いて保炎が行われるため、例えば、低速飛しょう時であっても、第2保炎器32の上流側に形成される高圧領域HPが、インレット11と燃焼器12との境界14(以下、単に「境界14」という。)に達することが抑制される(必要であれば、図5Cを参照。)。
第2動作モードでは、主として、上流側に配置される第1保炎器22を用いて保炎が行われる。例えば、高速飛しょう時では、インレット11から取り入れられる空気の動圧が高いため、第1保炎器22の上流側に形成される高圧領域HPの広がりが小さくなる。このため、主として、上流側に配置される第1保炎器22を用いて保炎が行われる場合であっても、第1保炎器22の上流側に形成される高圧領域HPが、境界14に達することが抑制される(必要であれば、図5Dを参照)。
図5Aおよび図5Bを参照して、燃焼器の詳細構成について説明する。燃焼器12は、第1燃料噴射器20と、第2燃料噴射器30と、第1保炎器22と、第2保炎器32を備える。
第1燃料噴射器20は、複数の燃料噴射器のうちで最上流に配置される燃料噴射器である。第1燃料噴射器20は、例えば、第1保炎器22の上流側に配置される。換言すれば、第1燃料噴射器20は、例えば、境界14と第1保炎器22との間に配置される。代替的に、第1燃料噴射器20は、第1保炎器22の壁部内に配置されてもよい。第1燃料噴射器20は、例えば、複数の燃料噴射孔20aを備える。複数の燃料噴射孔20aは、例えば、燃焼器12の長手方向に直交する方向(図5A〜図5Bの例では、スパン方向。断面円形の燃焼器を採用する場合には円の周方向。)に沿って、1列または複数列で配置される。
第2燃料噴射器30は、第1燃料噴射器20の下流側に配置される。第2燃料噴射器30は、例えば、第2保炎器32の上流側、且つ、第1保炎器22の下流側に配置される。代替的に、第2燃料噴射器30は、第2保炎器32の壁部内に配置されてもよい。第2燃料噴射器30は、例えば、複数の燃料噴射孔30aを備える。複数の燃料噴射孔30aは、例えば、燃焼器12の長手方向に直交する方向(図5A〜図5Bの例では、スパン方向。断面円形の燃焼器を採用する場合には円の周方向。)に沿って、1列または複数列で配置される。
第1保炎器22は、複数の保炎部のうちで最上流に配置される保炎部である。第1保炎器22は、例えば、第1燃料噴射器20の下流側に配置される。また、第1保炎器22は、例えば、第2燃料噴射器30の上流側に配置される。第1保炎器22には、主流空気MAと第1燃料噴射器20から噴射される燃料との混合気体が供給される。混合気体は、第1保炎器22内においては、低速で移動する。第1保炎器22は、第1燃料噴射器20から噴射される燃料の燃焼に用いる炎を維持する。第1保炎器22は、例えば、燃焼器12の壁部に設けられた浅い凹部である。凹部は、燃焼器12のスパン方向全体にわたって形成されてもよい。代替的に、凹部は、燃焼器12のスパン方向の一部のみにわたって形成されてもよい。図5A、図5Bの例では、凹部の断面形状(スパン方向に垂直な面における断面形状)は、矩形形状である。代替的に、凹部の断面形状は、矩形形状以外の形状であってもよい。
第2保炎器32は、第1保炎器22の下流側に配置される保炎部である。第2保炎器32は、例えば、第2燃料噴射器30の下流側に配置される。第2保炎器32には、主流空気MAと第2燃料噴射器30から噴射される燃料との混合気体が供給される。混合気体は、第2保炎器32内においては、低速で移動する。第2保炎器32は、第2燃料噴射器30から噴射される燃料の燃焼に用いる炎を維持する。第2保炎器32は、例えば、燃焼器12の壁部に設けられた浅い凹部である。凹部は、燃焼器12のスパン方向全体にわたって形成されてもよい。代替的に、凹部は、燃焼器12のスパン方向の一部のみにわたって形成されてもよい。図5A、図5Bの例では、凹部の断面形状(スパン方向に垂直な面における断面形状)は、矩形形状である。代替的に、凹部の断面形状は、矩形形状以外の形状であってもよい。
図5Cは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図であり、第2燃料噴射器30を作動させた場合を示している。第2燃料噴射器30からは、燃料Gが噴射される。第2燃料噴射器30から噴射される燃料Gと主流空気MAとは混合され混合気体となる。混合気体は、主流空気MAの流れにのって下流側に移動し、第2保炎器32に供給される。第2保炎器32には、混合気体が低速で流れる領域が形成されるため、第2保炎器32によって炎F2は良好に保炎される。第2保炎器32の上流側には、主流空気MAの動圧と燃料Gの燃焼圧との相互作用によって、高圧領域HPが形成される。飛しょう体1の速度(又は、マッハ数)が小さいほど、高圧領域HPの燃焼器12の長手方向に沿った長さLHP2は、長くなる。しかし、長さLHP2は、境界14と第2保炎器32の上流端との間の距離L2よりも小さい。このため、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することは抑制されている。その結果、インレット11から燃焼器12への空気の供給が阻害されることはない。
図5Dは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図であり、第1燃料噴射器20を作動させた場合を示している。第1燃料噴射器20からは、燃料Gが噴射される。第1燃料噴射器20から噴射される燃料Gと主流空気MAとは混合され混合気体となる。混合気体は、主流空気MAの流れにのって下流側に移動し、第1保炎器22に供給される。第1保炎器22には、混合気体が低速で流れる領域が形成されるため、第1保炎器22の炎F1は良好に保炎される。第1保炎器22の上流側には、主流空気MAの動圧と燃料Gの燃焼圧との相互作用によって、高圧領域HPが形成される。飛しょう体1の速度(又は、マッハ数)が大きいほど、高圧領域HPの燃焼器の長手方向に沿った長さLHP1は、短くなる。したがって、ジェットエンジン2を備えた飛しょう体1の速度(又は、マッハ数)が大きい場合、長さLHP1は、境界14と第1保炎器22の上流端との間の距離L1よりも小さくなる。この場合、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することは抑制される。その結果、インレット11から燃焼器12への空気の供給が阻害されることはない。
図6に、燃料供給系の一例を示す。燃料供給系は、燃料供給部33と、配管35と、流量調整器36とを含む。燃料供給部33は、例えば、燃料タンク34と定量ポンプPuとを備える。燃料供給部33と第1燃料噴射器20とは、第1配管によって接続されている。第1配管は、配管35Cと配管35Aによって構成される。燃料供給部33と第2燃料噴射器30とは、第2配管によって接続されている。第2配管は、配管35Cと配管35Bによって構成される。配管35Cは、定量ポンプPuと流体接続されている。配管35Cは、分岐点37において、配管35Aと配管35Bに分岐される。配管35Aの途中には、第1流量調整器36A(例えば、第1バルブ)が設けられ、配管35Bの途中には、第2流量調整器36B(例えば、第2バルブ)が配置されている。燃料供給系と燃料噴射制御器90とは、制御線95によって情報伝達可能に接続されている。より詳細には、第1流量調整器36Aは、制御線95Aを介して燃料噴射制御器90に接続され、第2流量調整器36Bは、制御線95Bを介して燃料噴射制御器90に接続され、定量ポンプPuは、制御線95Cを介して燃料噴射制御器90に接続されている。
第1燃料噴射器20からの燃料噴射量および第2燃料噴射器30からの燃料噴射量は、燃料噴射制御器90によって制御される。燃料噴射制御器90は、少なくとも第2燃料噴射器30を作動状態とする第1動作モードと、少なくとも第1燃料噴射器20を作動状態とする第2動作モードとを選択的に実行可能である。総燃料噴射量に対する第1燃料噴射器20から噴射される燃料噴射量の割合は、第2動作モードの方が第1動作モードよりも大きくなるように設定される。
図7Aに燃料噴射制御器90による制御の第1例を示す。燃料噴射制御器90は、センサ60から、ジェットエンジン2を備えた飛しょう体1のマッハ数Mについての情報を取得する。燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第1閾値M1未満の時、第1燃料噴射器20を非作動状態(図7Aの「×」を参照。)に制御し、第2燃料噴射器30を作動状態(図7Aの「○」を参照。)に制御する(以下、「制御動作A」という)。制御動作Aでは、最上流側の第1燃料噴射器20が非作動とされるため、マッハ数がM1未満であるにも関わらず、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することは抑制される(必要であれば、図5Cを参照。)。
燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第1閾値M1以上の時、第1燃料噴射器20を作動状態に制御し、第2燃料噴射器30を非作動状態に制御する(以下、「制御動作B」という)。制御動作Bでは、主流空気MAの動圧が高く高圧領域HPの長さLHP1が短い。このため、最上流側の第1燃料噴射器20が作動状態であるにも関わらず、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することは抑制される(必要であれば、図5Dを参照。)。
制御動作A、制御動作Bは、それぞれ、第1動作モード、第2動作モードに対応する制御動作である。第1動作モード(制御動作A)では、総燃料噴射量に対する第1燃料噴射器20から噴射される燃料噴射量の割合は、「ゼロ(0%)」である。第2動作モード(制御動作B)では、総燃料噴射量に対する第1燃料噴射器20から噴射される燃料噴射量の割合は、「1(100%)」である。
なお、第1閾値M1の値は、数値計算または実験等に基づいて予め決定される。そして、当該第1閾値M1の値は、後述の記憶部902に記憶されている。
図7Bに燃料噴射制御器90による制御の第2例を示す。燃料噴射制御器90は、センサ60から、飛しょう体1のマッハ数Mの測定値を取得する。燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第1閾値M1未満の時、第1燃料噴射器20を非作動状態(図7Bの「×」を参照。)に制御し、第2燃料噴射器30を作動状態(図7Bの「○」を参照。)に制御する(以下、「制御動作C」という)。制御動作Cでは、最上流側の第1燃料噴射器20が非作動とされるため、マッハ数MがM1未満であるにも関わらず、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することは抑制される。
燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第1閾値M1以上、かつ、第2閾値M2未満の時、第1燃料噴射器20を作動状態に制御し、第2燃料噴射器30を作動状態に制御する(以下、「制御動作D」という)。制御動作Dでは、燃料噴射のZ%が第1燃料噴射器20によって行われ、燃料噴射の(100−Z)%が第2燃料噴射器30によって行われる。制御動作Dでは、最上流側の第1燃料噴射器20からの燃料噴射量が総燃料噴射量のZ%に抑制されるため、マッハ数MがM2未満であるにも関わらず、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することが抑制される。
燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第2閾値M2以上の時、第1燃料噴射器20を作動状態に制御し、第2燃料噴射器30を非作動状態に制御する(以下、「制御動作E」という)。制御動作Eでは、主流空気MAの動圧が高く高圧領域HPの長さLHP1が短い。このため、最上流側の第1燃料噴射器20が作動状態であるにも関わらず、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することは抑制される。
図7Bの(a)に示されるように、制御動作C、制御動作Dは、それぞれ、第1動作モード、第2動作モードに対応する制御動作であるといえる。別の見方をすれば、図7Bの(b)に示されるように、制御動作D、制御動作Eは、それぞれ、第1動作モード、第2動作モードに対応する制御動作であるといえる。更に別の見方をすれば、図7Bの(c)に示されるように、制御動作C、制御動作Eは、それぞれ、第1動作モード、第2動作モードに対応する制御動作であるといえる。この場合、制御動作Dは、第1動作モードと第2動作モードとの間の中間的動作モード、すなわち、遷移動作モードであるといえる。なお、遷移動作モードでは、総燃料噴射量に対する第1燃料噴射器20から噴射される燃料噴射量の割合は、「Z/100(Z%)」である。換言すれば、遷移動作モードは、総燃料噴射量に対する第1燃料噴射器から噴射される燃料噴射量の割合が、第2動作モードよりも小さく、第1動作モードよりも大きい。
なお、第1閾値M1、第2閾値M2の値は、数値計算または実験等に基づいて、予め決定される。また、Zの値は、0〜100の範囲内で、予め決定される。決定された第1閾値M1、第2閾値M2、Zの値は、後述の記憶部902に記憶されている。
図7Cに燃料噴射制御器90による制御の第3例を示す。第3例は、マッハ数Mおよび高度Hに基づいて、第1燃料噴射器20からの燃料噴射量および第2燃料噴射器30からの燃料噴射量の制御を行う例である。燃料噴射制御器90は、センサ60から、飛しょう体1のマッハ数Mの測定値および飛しょう高度Hの測定値についての情報を取得する。
燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第1閾値M1未満、かつ、高度Hが第3閾値H1未満の時、第1燃料噴射器20を非作動状態(図7Cの「×」を参照。)に制御し、第2燃料噴射器30を作動状態(図7Cの「○」を参照。)に制御する(以下、「制御動作F」という)。燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第1閾値M1未満、かつ、高度Hが第3閾値H1以上の時、第1燃料噴射器20を非作動状態に制御し、第2燃料噴射器30を作動状態に制御する(以下、「制御動作G」という)。制御動作Fおよび制御動作Gでは、最上流側の第1燃料噴射器20が非作動とされるため、マッハ数MがM1未満であるにも関わらず、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することは抑制される。
燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第1閾値M1以上、かつ、高度Hが第3閾値H1以上の時、第1燃料噴射器20を作動状態に制御し、第2燃料噴射器30を非作動状態に制御する(以下、「制御動作H」という)。制御動作Hでは、主流空気MAの動圧が高く高圧領域HPの長さLHP1が短い。このため、最上流側の第1燃料噴射器20が作動状態であるにも関わらず、高圧領域HPが境界14を超えてインレット11側に達することは抑制される。
燃料噴射制御器90は、飛しょう体1のマッハ数Mが第1閾値M1以上、かつ、高度Hが第3閾値H1未満の時、第1燃料噴射器20を作動状態に制御し、第2燃料噴射器30を作動状態に制御する(以下、「制御動作I」という)。制御動作Iにおける第1燃料噴射器20からの燃料噴射量(単位時間当たりの燃料噴射量)は、例えば、制御動作Hにおける第1燃料噴射器20からの燃料噴射量(単位時間当たりの燃料噴射量)と等しい。制御動作Hでは、高出力を実現するため、第1燃料噴射器20に加えて、第2燃料噴射器30も作動させる。このことにより、空気抵抗の大きな低高度を高マッハ数で飛しょうする際に要する大出力を実現可能なジェットエンジン2が提供される。
制御動作Fおよび制御動作Gは、第1動作モードに対応する制御動作であるといえる。また、制御動作Hは、第2動作モードに対応する制御動作であるといえる。さらに、制御動作Iは、高出力動作モードということができる。なお、高出力動作モードにおける燃料噴射量(単位時間当たりの総燃料噴射量)は、第2動作モードにおける燃料噴射量(単位時間当たりの総燃料噴射量)よりも大きい。例えば、高出力動作モードにおける総燃料噴射量(単位時間当たりの総燃料噴射量)は、その直前の第2動作モードにおける総燃料噴射量(単位時間当たりの総燃料噴射量)の1.1倍〜2倍である。
なお、第1閾値M1、第3閾値H1の値は、数値計算または実験等に基づいて、予め設定される。決定された第1閾値M1、第3閾値H1は、後述の記憶部902に記憶されている。
図7Dに燃料噴射制御器90による制御の第4例を示す。第4例は、マッハ数Mおよび当量比φに基づいて、第1燃料噴射器20からの燃料噴射量および第2燃料噴射器30からの燃料噴射量の制御を行う例である。
なお、図7Dにおいて、「第1」は、第1燃料噴射器20を意味し、「第2」は、第2燃料噴射器30を意味する。また、図7Dにおける「AA」、・・・、「ED」は、それぞれ、「制御動作AA」、・・・、「制御動作ED」を意味する。
当量比φは、燃料と空気との混合比を表す無次元パラメータである。燃料の空気に対する割合が増加するにつれて、当量比は増加する。当量比が1より大きい時は、燃料リッチの状態であり、燃焼において空気を完全に消費しても燃料が余る状態である。当量比が1より小さい時は、空気リッチの状態であり、燃焼において燃料を完全に消費しても空気が余る状態である。より詳細には、当量比φは、下記(1)式によって定義される。
なお、上記第1例、乃至、第4例では、動作モードを段階的に変更する例を説明した。代替的に、動作モードを連続的に変更させてもよい。例えば、飛しょう体1の飛しょうマッハ数をMとする時、下記式(2)に基づいて、第1燃料噴射器20からの燃料噴射量A1(単位時間当たりの燃料噴射量)を変化させてもよい。ただし、k1、k2は、数値計算または実験等に基づいて、予め設定される係数である。
第6例は、動作モードを連続的に変更させる他の例である。第6例は、第1燃料噴射器20からの燃料噴射量A1(単位時間当たりの燃料噴射量)をマッハ数Mおよび当量比φに基づいて連続的に変化させる例である。第6例では、下記式(3)に基づいて、第1燃料噴射器20からの燃料噴射量A1を変化させる。ただし、k3、k4、k5は、数値計算または実験等に基づいて、予め設定される係数である。
図4に示されるように、飛しょう体1は、飛行制御装置80を備える。図4の例では、飛行制御装置80は、ジェットエンジン2に設けられ、かつ、燃料噴射制御器90を含む。代替的に、飛行制御装置80は、ジェットエンジン2以外の飛しょう体1の部分に設けられ、燃料噴射制御器90とは、信号線等を介して情報伝達可能に構成されてもよい。
燃料噴射制御器90は、情報取得部901と、記憶部902と、動作モード決定部903と、燃料送出指示部905と、流量調整指示部906とを備える。燃料噴射制御器90は、総燃料噴射量補正部904を備えていてもよい。また、燃料噴射制御器90は、当量比算出部907を備えていてもよい。
図10A〜図10Cを参照して、実施形態の変形例について説明する。図10Aは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図である。図10Bは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図であり、第2燃料噴射器を作動させた場合を示している。図10Cは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図であり、第1燃料噴射器を作動させた場合を示している。なお、図10A〜図10Cに記載の実施形態(変形例)において、図4〜図9に記載の実施形態と同じ構成要素については、同じ図番を用いている。
図11A〜図11Dを参照して、実施形態の変形例について説明する。図11Aは、実施形態に係るジェットエンジンの構成の一例を模式的に示す概略断面図である。また、図11Bは、図11Aにおける燃焼器の部分を拡大した図であり、高圧領域がセンサの位置まで達している状態を示す図である。図11Cは、図11Aにおける燃焼器の部分を拡大した図であり、高圧領域がセンサの位置まで達していない状態を示す図である。図11Dは、飛行制御装置および燃料噴射制御器の機能ブロック図の一例を示す。なお、図11A〜図11Dに記載の実施形態(変形例)において、図4〜図10Cに記載の実施形態と同じ構成要素については、同じ図番を用いている。
図12A〜図12Dを参照して、実施形態の変形例について説明する。図12Aは、燃焼器の部分を拡大した図であり、高圧領域がセンサの位置まで達している状態を示す図である。図12Bは、燃焼器の部分を拡大した図であり、高圧領域がセンサの位置まで達していない状態を示す図である。図12Cは、飛行制御装置および燃料噴射制御器の機能ブロック図の一例を示す。なお、図12A〜図12Cに記載の実施形態(変形例)において、図11A〜図11Dに記載の実施形態と同じ構成要素については、同じ図番を用いている。
図13を参照して、実施形態の変形例について説明する。図13は、燃焼器の部分を拡大した図であり、高圧領域がセンサの位置まで達している状態を示す図である。なお、図13に記載の実施形態(変形例)において、図12A〜図12Dに記載の実施形態と同じ構成要素については、同じ図番を用いている。
2 :ジェットエンジン
2A :ジェットエンジン
2B :ジェットエンジン
3 :ロケットモータ
10 :機体
11 :インレット
12 :燃焼器
13 :ノズル
14 :境界
20 :第1燃料噴射器
20a :燃料噴射孔
22 :第1保炎器
30 :第2燃料噴射器
30A :第2燃料噴射器
30a :燃料噴射孔
32 :第2保炎器
32A :第2保炎器
33 :燃料供給部
34 :燃料タンク
35 :配管
35A :配管
35B :配管
35C :配管
36 :流量調整器
36A :第1流量調整器
36B :第2流量調整器
37 :分岐点
40 :カウル
50 :空間
60 :センサ
60A :センサ
60B :センサ
60C :センサ
60D :センサ
80 :飛行制御装置
80A :飛行制御装置
80B :飛行制御装置
80C :飛行制御装置
82 :オートパイロット
84 :推力制御器
90 :燃料噴射制御器
90A :燃料噴射制御器
90B :燃料噴射制御器
90C :燃料噴射制御器
95 :制御線
95A :制御線
95B :制御線
95C :制御線
102 :ジェットエンジン
102a :ジェットエンジン
102b :ジェットエンジン
110 :機体
110a :機体
110b :機体
111 :インレット
112 :燃焼器
112a :燃焼器
112b :燃焼器
113 :ノズル
120 :燃料噴射器
121 :保炎器
121a :保炎器
121b :保炎器
121b1 :保炎器
121b2 :保炎器
122 :保炎器可変機構
140 :カウル
150 :空間
901 :情報取得部
902 :記憶部
903 :動作モード決定部
904 :総燃料噴射量補正部
905 :燃料送出指示部
906 :流量調整指示部
907 :当量比算出部
908 :高圧領域推定器
909 :比較部
F :炎
F1 :炎
F2 :炎
G :燃料
HP :高圧領域
MA :主流空気
Pu :定量ポンプ
Claims (17)
- 空気を取り込むインレットと、
前記空気を用いて燃料を燃焼する燃焼器と、
燃料噴射制御器と
を具備し、
前記燃焼器は、
第1燃料噴射器および第2燃料噴射器を含む複数の燃料噴射器と、
第1保炎器および第2保炎器を含む複数の保炎器と
を備え、
前記第1保炎器は、前記第1燃料噴射器から噴射される前記燃料の燃焼に用いる炎を維持可能に構成され、
前記第2保炎器は、前記第1保炎器よりも下流側に配置されるとともに、前記第2燃料噴射器から噴射される前記燃料の燃焼に用いる炎を維持可能に構成され、
前記第1燃料噴射器は、複数の燃料噴射器のうちで最上流に配置されており、
前記第2燃料噴射器は、前記第1燃料噴射器よりも下流側に配置されており、
前記燃料噴射制御器は、少なくとも前記第2燃料噴射器を作動状態とする第1動作モードと、少なくとも前記第1燃料噴射器を作動状態とする第2動作モードとを選択的に実行可能に構成されており、
前記複数の燃料噴射器から噴射される総燃料噴射量に対する前記第1燃料噴射器から噴射される燃料噴射量の割合は、第2動作モードの方が第1動作モードよりも大きい
ジェットエンジン。 - 請求項1に記載のジェットエンジンにおいて、
前記第1動作モードにおいては、前記第1燃料噴射器は、非作動状態とされる
ジェットエンジン。 - 請求項1又は2に記載のジェットエンジンにおいて、
前記第1保炎器は、前記燃焼器の壁部に、前記壁部に対して固定的に設けられた凹部であり、
前記第2保炎器は、前記燃焼器の壁部に、前記壁部に対して固定的に設けられた凹部である
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジェットエンジンにおいて、
前記燃料噴射制御器は、センサによって測定される飛しょうマッハ数の上昇に応答して、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える
ジェットエンジン。 - 請求項4に記載のジェットエンジンにおいて、
第1閾値を記憶する記憶部を更に備え、
前記燃料噴射制御器は、前記飛しょうマッハ数が、前記第1閾値未満である場合に前記第1動作モードを実行し、前記飛しょうマッハ数が、前記第1閾値以上である場合に前記第2動作モードを実行する
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジェットエンジンにおいて、
センサを更に備え、
前記燃料噴射制御器は、前記センサによって測定される測定値から推定される前記第2保炎器の上流側の高圧領域の縮小に応答して、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジェットエンジンにおいて、
センサと、
前記第1動作モードと前記第2動作モードを含む複数の動作モードの中から採用すべき動作モードを決定する動作モード決定部と
を更に備え、
前記動作モード決定部は、前記センサによって測定される測定値に基づいて、前記採用すべき動作モードを決定し、
前記燃料噴射制御器は、前記決定された動作モードを実行する
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジェットエンジンにおいて、
前記第2保炎器の上流側に配置されるセンサと、
第2閾値を記憶する記憶部と、
前記第1動作モードと前記第2動作モードを含む複数の動作モードの中から採用すべき動作モードを決定する動作モード決定部と
を更に備え、
前記動作モード決定部は、前記センサによって測定される測定値と前記記憶部に記憶された前記第2閾値との比較に基づいて、前記採用すべき動作モードを決定し、
前記燃料噴射制御器は、前記決定された動作モードを実行する
ジェットエンジン。 - 請求項8に記載のジェットエンジンにおいて、
前記センサは、圧力センサまたは温度センサである
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジェットエンジンにおいて、
前記第1保炎器の上流側に配置される第1センサと、
前記第2保炎器の上流側に配置される第2センサと、
前記第1動作モードと前記第2動作モードを含む複数の動作モードの中から採用すべき動作モードを決定する動作モード決定部と
を更に備え、
前記動作モード決定部は、前記第1センサによって測定される測定値と前記第2センサによって測定される測定値との比較に基づいて、前記採用すべき動作モードを決定し、
前記燃料噴射制御器は、前記決定された動作モードを実行する
ジェットエンジン。 - 請求項10に記載のジェットエンジンにおいて、
前記第1保炎器の上流端と前記第1センサとの間の距離は、前記第2保炎器の上流端と前記第2センサとの間の距離と等しい
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジェットエンジンにおいて、
前記第1保炎器の上流側に配置される第1センサと、
前記第2保炎器の上流側に配置される第2センサと
を更に備え、
前記燃料噴射制御器は、前記第2センサによって測定される測定値から推定される前記第2保炎器の上流側の高圧領域の縮小に応答して、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替え、
前記燃料噴射制御器は、前記第1センサによって測定される測定値から推定される前記第1保炎器の上流側の高圧領域の拡大に応答して、前記第2動作モードから前記第1動作モードに切り替える
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のジェットエンジンにおいて、
前記第2保炎器は、前記燃焼器内の空間を流れる主流空気の流れの方向にみて、前記第1保炎器とオーバーラップしない位置に配置される
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至13のいずれか一項に記載のジェットエンジンにおいて、
前記燃料噴射制御器は、前記第1動作モードおよび前記第2動作モードに加えて、高出力動作モードを選択的に実行可能であり、
前記高出力動作モードでは、前記第1燃料噴射器と前記第2燃料噴射器の両方が作動状態とされる
ジェットエンジン。 - 請求項1乃至14のいずれか一項に記載のジェットエンジンを備える飛しょう体。
- ジェットエンジンの動作方法であって、
ここで、前記ジェットエンジンは、
空気を取り込むインレットと、
前記空気を用いて燃料を燃焼する燃焼器と
を具備し、
前記燃焼器は、
第1燃料噴射器および第2燃料噴射器を含む複数の燃料噴射器と、
第1保炎器および第2保炎器を含む複数の保炎器と
を備え、
前記第1保炎器は、前記第1燃料噴射器から噴射される前記燃料の燃焼に用いる炎を維持可能に構成され、
前記第2保炎器は、前記第1保炎器よりも下流側に配置されるとともに、前記第2燃料噴射器から噴射される前記燃料の燃焼に用いる炎を維持可能に構成され、
前記第1燃料噴射器は、複数の燃料噴射器のうちで最上流に配置されており、
前記第2燃料噴射器は、前記第1燃料噴射器よりも下流側に配置されており、
前記ジェットエンジンの動作方法は、
少なくとも前記第2燃料噴射器を作動状態とする第1動作モードを実行するステップと、
少なくとも前記第1燃料噴射器を作動状態とする第2動作モードを実行するステップと
を具備し、
前記複数の燃料噴射器から噴射される総燃料噴射量に対する前記第1燃料噴射器から噴射される燃料噴射量の割合は、第2動作モードの方が第1動作モードよりも大きい
ジェットエンジンの動作方法。 - 請求項16に記載のジェットエンジンの動作方法であって、
前記第1動作モードを実行するステップと、前記第2動作モードを実行するステップとの間において、遷移動作モードが実行され、
前記遷移動作モードは、前記総燃料噴射量に対する前記第1燃料噴射器から噴射される燃料噴射量の割合が、前記第2動作モードよりも小さく、前記第1動作モードよりも大きい
ジェットエンジンの動作方法。
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