JP2016138465A - 吸気整流装置、これを備えたコンプレッサ - Google Patents

吸気整流装置、これを備えたコンプレッサ Download PDF

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Abstract

【課題】小型で軽量、且つ製作が容易な構造により、吸気サイレンサからコンプレッサの吸気通路までの流路形状を、過給機の仕様に合わせて適宜選択できるようにする。【解決手段】吸気整流装置18は、過給機におけるコンプレッサ2と、該コンプレッサ2の吸入気体入口側に連結される吸気サイレンサ3との間の吸気通路10に設けられ、吸気サイレンサ3側に一体であるとともに、吸気サイレンサ3側から吸気通路10側に向かって内径が小さくなるフローガイド30と、このフローガイド30と吸気通路10との間を接続するカバーリング20と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、吸気整流装置、これを備えたコンプレッサに関するものである。
特許文献1には、コンプレッサと、該コンプレッサの吸入空気導入路入口側に接続されたフィルタ(吸気サイレンサ)とを備えた過給機が開示されている。
特開2014−111905号公報
コンプレッサとフィルタとの接続部における吸気通路では、吸入空気の流れが、過給機の径方向からロータ軸に沿う方向に変換されるため、この位置では旋回渦流れが発生する。そのため、コンプレッサとフィルタとの接続部における吸入空気導入路では、ファンネル状のフローガイドを設けることによって吸入空気の流れを整えることが検討されていた。
しかし、コンプレッサの吸入空気導入路は、過給機の仕様によって、内径が異なるため、フィルタとの接続部において、吸気通路間に段差や空隙が生じる可能性があり、吸気性能が損なわれる懸念があった。
そこで、より良い吸気性能を得るべく、図6に示すように、吸気サイレンサ101と、コンプレッサ102の吸気通路103との間に、専用形状のフローガイド104を介在させることにより、吸気サイレンサ101から吸気通路103への流れを整えることが行われている。フローガイド104は、鋳造により形成することで、内周面の湾曲率を自在に設定することができ、過給機の仕様に適合させることができる。
しかしながら、フローガイド104は、その軸方向の長さ寸法が大きく、鋳造製であることから厚みも12〜20ミリ程度あって高重量であるため、過給機(コンプレッサ102)の開放・組立時等における作業性が悪かった。
また、上記のように鋳造製のフローガイド104を、過給機の仕様に合わせて数種類製作しなければならないため、予備部品としての保管場所に多大なスペースを必要とするばかりでなく、鋳造するための大型の木型を何種類も用意する必要があり、その保管スペースや管理にも多大なコストが掛かるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、小型で軽量、且つ製作が容易な構造により、吸気サイレンサからコンプレッサの吸気通路までの流路形状を、過給機の仕様に合わせて適宜選択することのできる吸気整流装置、これを備えたコンプレッサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係る吸気整流装置は、過給機におけるコンプレッサと、前記コンプレッサの吸入気体入口側に連結される吸気サイレンサとの間の吸気通路に設けられるものであって、前記吸気サイレンサに設けられるとともに、該吸気サイレンサ側から前記コンプレッサ側に向かって内径が小さくなるフローガイドと、前記フローガイドと前記コンプレッサとの間に設けられ、前記フローガイドと前記吸気通路との間を接続するカバーリングと、を備えたことを特徴とする。
上記構成の吸気整流装置によれば、吸気サイレンサ内部のサイレンサエレメントを通過した気体は、吸気サイレンサに設けられたフローガイドと、その下流側に繋がるカバーリングとを通過して整流された後に、コンプレッサの吸気通路に吸い込まれる。上記の整流作用は、カバーリングを形状の異なる物に交換することにより、過給機の仕様に合わせて適宜設定変更することができる。
カバーリングは、吸気サイレンサに設けられたフローガイドの下流側に接続されることによって流路を形成するため、過給機の仕様に合わせて変更される吸気整流装置の部材としては、従来の鋳造製のフローガイドのように、吸気サイレンサからコンプレッサの吸気通路まで一体に繋がる大型で高重量なものに比べて小型・軽量なものになる。
したがって、過給機(コンプレッサ)の開放・組立時における作業性を向上させることができる。
また、小型化されたカバーリングは、その保管場所に多大なスペースを必要としない。このため、多数のカバーリングを用意して過給機の仕様に合わせて適宜選択することができる。
さらに、カバーリングを鋳造により製作するにしても、木型が小型化されるので、木型の保管が容易になる。
こうして、小型で軽量、且つ製作が容易な構造により、吸気サイレンサからコンプレッサの吸気通路までの流路形状を、過給機の仕様に合わせて適宜選択することができる。
上記構成において、前記フローガイドの末端部と前記カバーリングの先端部との間に隙間を設けるとよい。
カバーリングは、製造性に優れる鋳造により製作するのが好ましいが、鋳造による寸法誤差が発生する懸念があるため、上記のようにフローガイドとの間に隙間を設けることにより、特に吸気サイレンサ取付時の軸方向位置の誤差を許容させることができる。
上記構成において、前記カバーリングの前記吸気サイレンサ側の端部に段差を形成し、前記フローガイドの末端部を前記段差に嵌合してもよい。
このような段差をカバーリングの吸気サイレンサ側の端部に形成してフローガイドの末端部を嵌合することにより、フローガイドとカバーリングとの間の隙間の断面が屈折した形状になる。このため、この隙間を気体が通過しにくくなり、気流の乱れ、即ち過給機の性能低下が起こることを防止することができる。
また、フローガイドとカバーリングとが嵌め合い構造となるため、吸気サイレンサをコンプレッサに取り付ける時に、フローガイドをカバーリングに嵌め込むことによって吸気サイレンサを位置決めすることができ、吸気サイレンサの取り付けを容易にすることができる。
上記構成において、前記フローガイドは、金属板により形成され、前記吸気サイレンサに一体化されていることが好ましい。
上記構成により、フローガイドの重量を、従来の鋳造製とした場合に比べて飛躍的に軽量化することができ、その支持構造も簡略化できるため、吸気サイレンサ周りのコストダウンを図ることができる。
しかも、金属板製のフローガイドは延性を有するため、過給機の運転中に万一、バーストと呼ばれるコンプレッサ翼車の破損が起こり、破断したコンプレッサ翼車の破片が軸方向および径方向に飛散してフローガイドに衝突した場合に、フローガイドが塑性変形することによって衝撃が吸収あるいは緩和される。したがって、安全性を向上させることができる。
上記構成において、前記フローガイドの先端部を拡開させてもよい。これにより、吸気サイレンサの内部からフローガイドに流入する気流の整流効果を高めることができる。
また、本発明に係るコンプレッサは、上記のいずれかの吸気整流装置を備えたことを特徴とするため、カバーリングを小型・軽量化して多数の種類を容易に揃えられるようにし、小型で軽量、且つ製作が容易な構造により、吸気サイレンサからコンプレッサの吸気通路までの流路形状を、過給機の仕様に合わせて適宜選択することができる。
以上のように、本発明に係る吸気整流装置、これを備えたコンプレッサによれば、小型で軽量、且つ製作が容易な構造により、吸気サイレンサからコンプレッサの吸気通路までの流路形状を、過給機の仕様に合わせて適宜選択することができる。
本発明の実施形態に係る吸気整流装置が適用された過給機のコンプレッサと吸気サイレンサ付近を示す縦断面図である。 図1のII部を拡大して本発明に係る吸気整流装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 図2のIII部拡大図であり、(a),(b),(c),(d)は、それぞれフローガイド先端部の形状例を示す縦断面図である。 本発明に係る吸気整流装置の第2実施形態を示す縦断面図である。 図4のV部拡大図である。 従来の技術を示す過給機のコンプレッサと吸気サイレンサ付近を示す縦断面図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る吸気整流装置が適用された過給機1のコンプレッサ2と、このコンプレッサ2に連結される吸気サイレンサ3付近を示す縦断面図である。
本実施形態の過給機1は、例えば内燃機関に供給する空気やガス等の気体を圧縮して内燃機関に導くことで内燃機関の燃焼効率を高める装置である。
過給機1において、コンプレッサ2は軸受台4に隣接して設けられており、軸受台4内部の軸受(非図示)に軸支されたタービン軸5がコンプレッサ2のケーシング6内に軸通し、タービン軸5の端部にコンプレッサ翼車7が一体に回転するように固定されている。コンプレッサ翼車7は、その中心部をなすハブ7aの外周面に多数のフィン(羽根)7bが突設された構成であり、ケーシング6の内部で回転する。コンプレッサ2に対して軸受台4の反対側には図示しない排気タービンが設置され、タービン軸5の他端にタービン翼車(非図示)が一体に回転するように固定されている。
コンプレッサ2のケーシング6内部には、タービン軸5の軸方向に沿う吸気通路10と、静翼状のディフューザ11と、渦巻状のスクロール通路12と、圧縮気体出口13とが設けられている。ケーシング6は、例えば吸気通路10を形成するインナーハウジング6aと、スクロール通路12の内周面を形成するミドルハウジング6bと、スクロール通路12の外周面を形成するアウターハウジング6cとからなり、コンプレッサ翼車7はインナーハウジング6a(吸気通路10)の内部に収容されている。なお、アウターハウジング6cの外周部には断熱材15が装着されている。また、インナーハウジング6aの入口側(吸気サイレンサ3側)には、後述する本発明の実施形態に係る吸気整流装置18を構成する環状のカバーリング20が複数のボルト19で着脱可能に固定されている。
一方、吸気サイレンサ3は、例えば円板状の前面パネル21と、この前面パネル21に対向する、中央部に連通穴22aが開いた後面パネル22と、これらのパネル21,22の周囲を接続するように設けられる外周パネル23とが組み立てられた円柱形状である。吸気サイレンサ3の内部には外周パネル23の内周面に沿ってサイレンサエレメント25が設けられ、吸気サイレンサ3の中心軸に沿って案内筒26が設置されている。案内筒26は、前面パネル21側から後面パネル22(連通穴22a)側に向かって内径が小さくなる円錐形状である。
後面パネル22の連通穴22aにはコンプレッサ2側に延びる出口管27が挿通されて固定され、この出口管27のコンプレッサ2側の端部外周に固定された取付フランジ28が複数のボルト29でケーシング6に締結されることにより、吸気サイレンサ3がケーシング6に連結固定される。出口管27の内周部には、本発明の実施形態に係る吸気整流装置18を構成する円錐管状のフローガイド30が設置されている。前面パネル21および後面パネル22の内面と、案内筒26の内部と、出口管27およびフローガイド30の間とには、それぞれ遮音材32が配設されている。
図2は、図1のII部を拡大して吸気整流装置18の第1実施形態を示す縦断面図である。この吸気整流装置18は、吸気サイレンサ3と、コンプレッサ2の吸気通路10との間に設けられ、吸気サイレンサ3の外周部から吸入された空気等の気体Aを、吸気通路10の中心軸線に沿う流れに整流して吸気通路10に流すものである。
前述したように、吸気整流装置18は、インナーハウジング6aの入口側に複数のボルト19で着脱可能に固定された環状のカバーリング20と、吸気サイレンサ3の出口管27の内周部に設けられた円錐管状のフローガイド30とを備えて構成されている。
吸気サイレンサ3の吸気出口部をなすフローガイド30は、吸気サイレンサ3側から吸気通路10側(カバーリング20側)に向かって内径が小さくなる円錐管状であり、吸気サイレンサ3の各部を構成している圧延鋼板等と同様の金属板(例えばASTM規格A283のGr.CまたはGr.D)によって形成され、吸気サイレンサ3に対して一体化されている。例えば、フローガイド30の吸気サイレンサ3側の端部が出口管27の先端内周部に溶接され、フローガイド30の吸気通路10側の端部が後端板34を介して出口管27の後端部に固定されている。
一方、カバーリング20は、フローガイド30とコンプレッサ2の吸気通路10(インナーハウジング6a)との間に位置する環状の部材であり、吸気通路10を形成しているインナーハウジング6aに複数のボルト19で締結されている。このカバーリング20により、インナーハウジング6aの内周面が実質的にフローガイド30側に延長されている。カバーリング20の内径は、フローガイド30側から吸気通路10側に向かって緩やかに小さくなっており、フローガイド30の末端内周面30aと吸気通路10の先端内周面10aとの間が段差無く滑らかに接続されている。このカバーリング20は、コンプレッサ2のケーシング6等を構成している鋳鉄(例えばASTM規格A536のGr.65−45−12、JIS規格のFCD450等)によって鋳造するのが好ましいが、他の材料によって製造してもよい。
図1および図2に示すように、フローガイド30の末端部とカバーリング20の吸気サイレンサ3側の端部との間には、気流Aの流れを乱さない程度の微小な隙間Cが設けられている。この隙間Cの大きさは例えば3mm〜5mm程度の範囲に設定することが好ましい。
フローガイド30の先端部は、ファンネル状(漏斗状、またはラッパ状)に拡開されている。その拡開形状(構造)としては、図3(a)〜(d)に示すようなものを例示することができる。
図3(a)は、フローガイド30を3枚の金属板301,302,303で構成し、その突き当て部を2本の溶接ラインW1,W2で溶接することで拡開形状としている。
図3(b)は、フローガイド30を4枚の金属板301,304,305,306で構成し、その突き当て部を3本の溶接ラインW3,W4,W5で溶接することで拡開形状としている。
図3(c)は、フローガイド30を1枚の金属板301と、1枚の曲面を有する金属板307とで構成し、その突き当て部を1本の溶接ラインW6で溶接することで拡開形状としている。
図3(d)は、フローガイド30を2枚の金属板301,308で構成し、その突き当て部を1本の溶接ラインW7で溶接するとともに、金属板301,308の角部を、内周側から線Gの位置までグラインダー等で研削することで拡開形状としている。
内燃機関の運転時において、過給機1の図示しない排気タービンには、高温・高圧な内燃機関の排ガスが流入し、この排ガスがタービン翼車(非図示)を回転駆動する。これにより、タービン軸5およびコンプレッサ翼車7が一体に回転する。
コンプレッサ2側においては、コンプレッサ翼車7が回転することにより、吸気通路10内に負圧が発生し、これによって空気やガス等の気体Aが吸気サイレンサ3の外周部から吸入される。この気体Aは、吸気サイレンサ3内部のサイレンサエレメント25を通過した後、吸気サイレンサ3に一体に設けられたフローガイド30と、その下流側に位置するカバーリング20とを通過して軸方向の流れに整流され、コンプレッサ2の吸気通路10に吸い込まれる。
上記の整流作用は、カバーリング20を形状の異なる物に交換することにより、過給機2の仕様に合わせて適宜設定変更することができる。この際、フローガイド30は過給機2の仕様に合わせて変更する必要がない。例えば、図2に示すように、インナーハウジング6aの形状が変わり、吸気通路10の内径が縮小されて二点鎖線で示す10bの形状になった場合には、カバーリング20を符号20aで示す形状のものに交換する。このカバーリング20aの吸気サイレンサ3側の端部の内径は、フローガイド30の末端内周面30aと同じであり、カバーリング20aの吸気通路10側の端部の内径は、内径が縮小されたインナーハウジング6aの内周面の内径に合わせられている。
吸気通路10を通った気体Aは、コンプレッサ翼車7によって圧縮された後、ディフューザ11および渦巻状のスクロール通路12を経由して圧縮気体出口13から吐出され、図示しない内燃機関に供給される。
本実施形態における吸気整流装置18は、カバーリング20が、吸気サイレンサ3に一体のフローガイド30の下流側に繋がることによって流路を形成するようにした。このため、過給機2の仕様に合わせて変更される吸気整流装置の部材としては、図6に示す従来の鋳造製のフローガイド104のように、吸気サイレンサ101からコンプレッサ102の吸気通路103まで一体に繋がる大型で高重量なものに比べて、遥かに小型・軽量なものになる。
したがって、過給機1(コンプレッサ2)の開放・組立時における作業性を向上させることができる。
また、小型化されたカバーリング20は、その保管場所に多大なスペースを必要としない。このため、多数のカバーリング20を用意して過給機1の仕様に合わせて適宜選択することができる。
さらに、カバーリング20を鋳造により製作するにしても、木型が小型化されるので、木型の保管が容易になる。
こうして、小型で軽量、且つ製作が容易な構造により、吸気サイレンサ3からコンプレッサ2の吸気通路10までの流路形状を、過給機1の仕様に合わせて適宜選択可能にし、最適な過給機性能を発揮させることができる。
また、フローガイド30の末端部と、カバーリング20の吸気サイレンサ3側の端部との間に、気体Aの流れを乱さない程度の微小な隙間Cを設けたため、カバーリング20を製造性のよい鋳造製とした場合に、鋳造による寸法誤差、特に吸気サイレンサ3を取り付ける時の軸方向位置の誤差を許容させることができる。
フローガイド30は、従来t12mm〜20mm程度に肉厚化して強度を確保するように製造されていたが、本発明ではt3mm〜5mm程度の金属板により形成され、吸気サイレンサ3に一体化されている。このため、フローガイド30の重量を、従来の鋳造製とした場合に比べて飛躍的に軽量化することができ、フローガイド30自体の支持構造も簡略化できるため、コストダウンを図ることができる。
本実施形態に係る吸気整流装置18は、フローガイド30を吸気サイレンサ3と一体構造とすることで、フローガイド30を吸気サイレンサ3に支持させない場合と比較してフローガイド30を薄肉化して重量を抑えることができる。また、フローガイド30を金属板で製造することが可能となる。さらに、フローガイド30は、吸気サイレンサ3に金属結合(溶接)により支持されているため、フローガイド30を薄肉化しても従来構造と同等の強度を確保することができる。
しかも、この金属板製のフローガイド30は延性を有するため、過給機1の運転中に万一、バーストと呼ばれるコンプレッサ翼車7の破損が起こり、破断したコンプレッサ翼車7の破片が軸方向および径方向に飛散してフローガイド30に衝突した場合に、フローガイド30が塑性変形することによって衝撃を吸収あるいは緩和することができる。したがって、安全性を向上させることができる。
フローガイド30の吸気サイレンサ3側の端部はファンネル状に拡開しているため、吸気サイレンサ3の内部からフローガイド30に流入する気流の整流効果を一層高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る吸気整流装置の第2実施形態について、図4、図5を参照しながら説明する。この第2実施形態の吸気整流装置40において、図2に示す第1実施形態の吸気整流装置18と異なるのは、カバーリング20の吸気サイレンサ3側の端部内周に段差D(図5参照)が形成され、この段差Dにフローガイド30の末端部30aが嵌合されている点である。それ以外の構成は、第1実施形態の吸気整流装置18(図2参照)と同様であるため、各部に同一の符号を付して説明を省略する。
このような段差Dをカバーリング20の吸気サイレンサ3側の端部に形成してフローガイドの末端部を嵌合することにより、フローガイド30とカバーリング20との間の隙間Cの断面が屈折した形状になる。このため、この隙間Cを気体Aが通過しにくくなり、気流の乱れ、即ちコンプレッサ2の性能低下が起こることを防止することができる。
また、フローガイド30とカバーリング20とが嵌め合い構造となるため、吸気サイレンサ3をコンプレッサ2に取り付ける時に、フローガイド30をカバーリング20の段差Dに嵌め込むことによって吸気サイレンサ3を位置決めすることができ、吸気サイレンサ3の取り付けを容易にすることができる。
以上説明したように、上記の各実施形態に係る吸気整流装置18,40、およびこれを備えたコンプレッサ2によれば、小型で軽量、且つ製作が容易なカバーリング20,20aを交換することにより、吸気サイレンサ3からコンプレッサ2の吸気通路10までの流路形状を、コンプレッサ2の仕様に合わせて適宜選択することができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
1 過給機
2 コンプレッサ
3 吸気サイレンサ
5 タービン軸
6 ケーシング
7 コンプレッサ翼車
10 吸気通路
10a 吸気通路の先端内周面
18,40 吸気整流装置
20 カバーリング
30 フローガイド
30a フローガイドの末端内周面
A 気体
C 隙間
D 段差

Claims (6)

  1. 過給機におけるコンプレッサと、前記コンプレッサの吸入気体入口側に連結される吸気サイレンサとの間の吸気通路に設けられる吸気整流装置であって、
    前記吸気サイレンサに設けられるとともに、該吸気サイレンサ側から前記コンプレッサ側に向かって内径が小さくなるフローガイドと、
    前記フローガイドと前記コンプレッサとの間に設けられ、前記フローガイドと前記吸気通路との間を接続するカバーリングと、を備えたことを特徴とする吸気整流装置。
  2. 前記フローガイドの末端部と前記カバーリングの先端部との間に隙間を設けた請求項1に記載の吸気整流装置。
  3. 前記カバーリングの先端部に段差が形成され、前記フローガイドの末端部が前記段差に嵌合される請求項2に記載の吸気整流装置。
  4. 前記フローガイドは、金属板により形成され、前記吸気サイレンサに一体化されている請求項1から3のいずれかに記載の吸気整流装置。
  5. 前記フローガイドの上流側端部を拡開させた請求項1から4のいずれかに記載の吸気整流装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の吸気整流装置を備えたことを特徴とするコンプレッサ。
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