JP2016137769A - エアベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張状態の袋体の位置や形状を安定させることができるエアベルト装置を得る。【解決手段】エアベルト装置20のスルーアンカとタングとの間では、袋体38の乗員側にはカバー22のカバーベルト24が設けられ、乗員の身体がカバーベルト24によって拘束される。さらに、袋体38の乗員とは反対側にはストラップベルト44が設けられ、膨張、展開された袋体38は乗員とは反対側からストラップベルト44によって保持される。【選択図】図4

Description

本発明は、流体の圧力によって膨張される袋体が拘束手段に沿って設けられたエアベルト装置に関する。
エアベルト装置には、長手方向に2分割されたウェビングの間に袋体が設けられたものがある。車両緊急時には、ガスが袋体に供給されて、袋体が乗員の身体の車両前側で膨張される。(一例として、下記特許文献1を参照)。
このように2分割されたウェビングの間では、ウェビングの張力を袋体のみで受けるため、膨張状態の袋体の位置や形状を安定させる点で課題がある。
特開2013−28241号公報
本発明は、上記事実を考慮して、膨張状態の袋体の位置や形状を安定させることができるエアベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のエアベルト装置は、車両のシートに着座した乗員の身体を拘束可能な長尺状の拘束手段と、前記拘束手段の長手方向に沿って設けられ、内部に供給された流体の圧力によって膨張される袋体と、前記拘束手段とは別体で構成され、前記拘束手段の長手方向に沿って前記袋体に設けられ、前記流体の圧力によって膨張された前記袋体を前記乗員の身体とは反対側から押圧して前記袋体を保持する保持手段と、を備えている。
請求項1に記載のエアベルト装置では、流体の圧力によって膨張された袋体が、拘束手段とは別体で構成された保持手段によって乗員の身体とは反対側から押圧され、保持手段によって保持される。このため、膨張状態の袋体の位置や袋体の膨張形状を安定して膨張できる。
請求項2に記載のエアベルト装置は、請求項1に記載のエアベルト装置において、前記保持手段は、前記拘束手段の長手方向に前記袋体に連続して繋がっている。
請求項2に記載のエアベルト装置では、保持手段が拘束手段の長手方向に袋体に連続して繋がっている。このため、袋体を保持手段によって拘束手段の長手方向に安定して保持できる。
請求項3に記載のエアベルト装置は、請求項2に記載のエアベルト装置において、前記保持手段と前記袋体とが一体製織によって形成されている。
請求項3に記載のエアベルト装置では、保持手段と袋体とが一体製織によって形成されるため、袋体が保持手段からずれることがなく、袋体を保持手段によって安定して保持できる。
請求項4に記載のエアベルト装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のエアベルト装置において、前記拘束手段は、前記袋体の前記乗員側に設けられている。
請求項4に記載のエアベルト装置によれば、拘束手段は袋体の乗員側に設けられるため、拘束手段は膨張された袋体の影響を受けることなく乗員の身体を保持できる。
請求項5に記載のエアベルト装置は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のエアベルト装置において、前記保持手段は、一定の大きさの引張荷重に対する伸び率が前記拘束手段よりも高い。
請求項5に記載のエアベルト装置によれば、保持手段は、一定の大きさの引張荷重に対する伸び率が拘束手段よりも高いため、保持手段は袋体の膨張によって伸びることができる。これによって、袋体を充分に膨張させることができる。
請求項6に記載のエアベルト装置は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載のエアベルト装置において、前記袋体及び前記保持手段は、前記拘束手段に一体とされている。
請求項6に記載のエアベルト装置によれば、袋体及び保持手段は、拘束手段に一体とされるため、袋体は拘束手段の近傍で膨張できる。
請求項7に記載のエアベルト装置は、請求項1から請求項7の何れか1項に記載のエアベルト装置において、筒状に形成されると共に少なくとも一部が前記拘束手段とされ、内側に前記袋体及び前記保持手段が収容されるカバーを備えている。
請求項7に記載のエアベルト装置によれば、筒状に形成されたカバーの内側に袋体及び保持手段が収容される。このカバーの少なくとも一部が拘束手段とされるため、エアベルト装置の厚さの増加を抑制できる。
請求項8に記載のエアベルト装置は、請求項7に記載のエアベルト装置において、前記カバーは、前記拘束手段と、一定の大きさの引張荷重に対する伸び率が前記拘束手段よりも高い帯状に形成され、前記拘束手段の厚さ方向側に設けられた帯状部材と、によって筒状に形成されている。
請求項8に記載のエアベルト装置によれば、カバーは、拘束手段と、一定の大きさの引張荷重に対する伸び率が拘束手段よりも高い帯状に形成され、拘束手段の厚さ方向側に設けられた帯状部材と、によって筒状に形成される。このため、帯状部材が伸びることによってカバーの曲げに追従できる。
請求項9に記載のエアベルト装置は、請求項1から請求項8の何れか1項に記載のエアベルト装置において、前記袋体は、二重織により第1の層と第2の層とから成る2層の袋状に形成されると共に、前記袋体の一部は、前記二重織において部分的に一重織とされることによって前記第1の層と前記第2の層とが接結された接結部とされ、前記袋体は、前記接結部において前記保持手段及び前記拘束手段の少なくとも一方に結合されている。
請求項9に記載のエアベルト装置によれば、袋体の一部は、二重織において部分的に一重織とされることによって接結された接結部とされ、袋体は、接結部において保持手段及び拘束手段の少なくとも一方に結合される。これによって、袋体を保持手段及び拘束手段の少なくとも一方に一体にできる。
請求項10に記載のエアベルト装置は、請求項9に記載のエアベルト装置において、前記袋体は、膨張前の状態で折畳まれており、前記接結部は、前記袋体の折畳位置を含んで形成され、前記接結部は、前記折畳位置よりも一側と他側とが重なった状態で縫合によって前記保持手段及び前記拘束手段の少なくとも一方に結合されている。
請求項10に記載のエアベルト装置によれば、袋体の接結部は、袋体の折畳位置を含んで形成され、接結部は、袋体の折畳位置よりも一側と他側とが重なった状態で縫合によって保持手段及び拘束手段の少なくとも一方に結合される。袋体を折畳んだ状態で維持できる。
請求項11に記載のエアベルト装置は、請求項10に記載のエアベルト装置において、前記接結部と前記保持手段及び前記拘束手段の少なくとも一方との結合部分とは別の位置で前記袋体が前記拘束手段に縫合されている。
請求項11に記載のエアベルト装置によれば、接結部と保持手段及び拘束手段の少なくとも一方との縫合部分とは別の位置で袋体が拘束手段に結合される。このため、袋体が膨張する際に、接結部と保持手段及び拘束手段の少なくとも一方との縫合を破断する構成としても、拘束手段と袋体との結合を維持でき、膨張された袋体の位置を安定させることができる。
以上、説明したように、本発明に係るエアベルト装置では、膨張状態の袋体の位置や形状を安定させることができる。
本発明の一実施形態に係るエアベルト装置を適用したシートベルト装置の正面図である。 エアベルト装置のカバーの平面図である。 エアベルト装置の袋体の展開平面図である。 図1の4−4線で切ったカバー、袋体、保持手段の断面図である。 (A)は図3の5−5線で切った袋体の断面図であり、(B)は折畳まれた袋体がカバーに収納された状態を示す(A)に対応した断面図である。 袋体が膨張、展開された状態を示す図4に対応する断面図である。
次に、本発明の一実施の形態に係るエアベルト装置20が適用されたシートベルト装置10を、図1から図6に基づいて説明する。なお、図1において矢印UPは本シートベルト装置10が搭載された車両上側、矢印OUTは車幅方向外側を示す。また、図3において斜線のハッチングで示される部分は、後述する袋体38の一層部46、誘導部58、及び接結部52を示すものであって、袋体38の断面を示すものではない。
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、シートベルト装置10は巻取装置12を備えている。巻取装置12は車両のシート14の車幅方向外側で且つ車両下側に配置されている。巻取装置12はフレームを備えており、巻取装置12のフレームは車体に固定されている。巻取装置12のフレームにはスプール16が回転自在に支持されていると共に、スプール16は中心軸線周りの巻取方向へ渦巻ばね等の付勢手段の付勢力によって付勢されている。さらに、スプール16にはウェビング18の長手方向基端側が係止されており、スプール16が巻取方向に回転されると、ウェビング18がスプール16に巻取られる。また、巻取装置12は図示しないロック機構を備えており、車両衝突時等の車両緊急時にはロック機構が作動する。ロック機構が作動すると、巻取方向とは反対の引出方向へのスプール16の回転がロック機構によって阻止される。
ウェビング18はスプール16から車両上側へ延びている。図2に示されるように、ウェビング18の長手方向先端部にはエアベルト装置20のカバー22を構成する拘束手段としてのカバーベルト24の長手方向基端部が縫合等によって固定されている。カバーベルト24は帯状に形成されており、カバーベルト24の伸度(一定の引張力に対する伸び率)がウェビング18と同程度とされている。
また、図1に示されるように、巻取装置12の車両上側にはスルーアンカ26が設けられている。スルーアンカ26は、車両の側壁の一態様であるセンターピラーに取付けられている。スルーアンカ26にはスルーアンカ挿通孔が形成されておりカバー22がスルーアンカ26のスルーアンカ挿通孔に挿通されて車両下側へ折返されている。また、シート14の車幅方向外側で且つ車両下側にはアンカプレート28が設けられている。
アンカプレート28は車体又はシート14のシートフレームに固定されており、図2に示されるように、エアベルト装置20のカバー22のカバーベルト24の長手方向先端部がアンカプレート28に係止されている。図1に示されるように、カバー22のスルーアンカ26とアンカプレート28との間にはタング30が設けられている。タング30にはタング挿通孔が形成されており、ウェビング18はタング挿通孔に挿通されている。このため、タング30は、エアベルト装置20に沿って移動できる。
一方、シート14の車幅方向内側にはバックル32が設けられている。バックル32は、車体又はシート14のフレーム等に固定されており、エアベルト装置20が乗員34の身体に掛回された状態でタング30がバックル32に保持されると、乗員34の身体に対するエアベルト装置20の装着状態になる。
図2に示されるように、エアベルト装置20のカバー22は帯状部材としてのカバーストレッチ36を備えている。カバーストレッチ36は長手方向寸法がカバーベルト24よりも短い帯状に形成されており、カバーストレッチ36の伸度がカバーベルト24よりも高くされている。図4に示されるように、カバーストレッチ36は、カバーベルト24の長手方向中間部でカバーストレッチ36及びカバーベルト24の双方の厚さ方向にカバーベルト24と対向されている。
しかも、エアベルト装置20におけるタング30とスルーアンカ26との間の部分では、乗員34の身体にエアベルト装置20が装着された状態で、カバーストレッチ36がカバーベルト24の乗員34の身体とは反対側(図4の矢印C方向側)に配置される。また、カバーストレッチ36の幅方向両端部とカバーベルト24の幅方向両端部とは縫合によって結合されており、このため、カバー22は、少なくとも長手方向先端部(図2及び図3の矢印A方向側)で開口した筒形状に形成されている。
また、図2に示されるように、カバー22には袋体38が設けられている。袋体38の長手方向はカバー22の長手方向に沿っている。また、図4及び図5(A)、(B)に示されるように、袋体38は、第1の層40と第2の層42との2層構造にされている。エアベルト装置20におけるタング30とスルーアンカ26との間の部分では、乗員34の身体にエアベルト装置20が装着された状態で、袋体38の第1の層40が第2の層42よりも乗員側(図4、図5(A)、(B)の矢印D方向側)に配置される。
さらに、袋体38には保持手段としてのストラップベルト44が設けられている。ストラップベルト44は、袋体38の第2の層42の幅方向中央部に設けられていると共に、袋体38の長手方向全域に設けられている。ここで、袋体38はストラップベルト44を含めて袋織によって形成されている。具体的には、袋体38の幅方向両端部は一層部46とされており、一層部46では、袋体38が1層構造(一重織)とされている。
両一層部46よりも袋体38の幅方向中央側では、袋体38に第1の層40及び第2の層42が形成されており、袋体38が2層構造(二重織)とされている。さらに、袋体38の第2の層42の幅方向中央側では、第2の層42の幅方向両側よりも厚くされ、この厚肉部分がストラップベルト44とされている。ストラップベルト44の伸度は、袋体38の第1の層40及び第2の層42のストラップベルト44以外の部位よりも低く、カバーベルト24よりも高く設定されている。
袋体38は、ストラップベルト44よりも幅方向外側部分がストラップベルト44の厚さ方向側へ折畳まれ、この状態で、袋体38及びストラップベルト44はカバー22内に配置されている。また、ストラップベルト44の袋体38よりも長手方向基端側では、ストラップベルト44がカバー22のカバーベルト24に縫合等によって結合されて、ストラップベルト44とカバーベルト24とが一体とされている。
一方、図3に示されるように、袋体38の長手方向先端側(図3の矢印A方向側)では、第1の層40及び第2の層42が袋体38の長手方向先端へ向けて幅寸法が短くなっている。さらに、図2に示されるように、袋体38の長手方向先端部からはチューブ48の長手方向先端側が挿入されている。
チューブ48の長手方向基端部はガス発生手段としてのインフレータ50に接続されている。インフレータ50は作動されることによって流体としてのガスを発生する。インフレータ50にて発生されたガスはチューブ48を通って袋体38内へ供給され、袋体38は、このガスの圧力によって膨張、展開される。また、インフレータ50は、制御装置としてのECUに電気的に接続されており、ECUは、車体に設けられた荷重検出センサや加速度センサ等の衝突検出センサに電気的に接続されている。車両の衝突が衝突検出センサによって検出されると、ECUがインフレータ50を作動させる。
また、図4に示されるように、袋体38には一対の接結部52が袋体38の長手方向に断続的に複数組形成されている。これらの接結部52の長手方向は、袋体38の長手方向に沿っている。また、一対の接結部52の一方は、ストラップベルト44の幅方向一端を袋体38の幅方向に跨ぐように形成され、一対の接結部52の他方は、ストラップベルト44の幅方向他端を袋体38の幅方向に跨ぐように形成されている。図5(A)、(B)に示されるように、接結部52では、袋体38が1層構造(一重織)とされている。これによって、接結部52が形成された部分では、インフレータ50からのガスの圧力による袋体38の膨張、展開が制限される。
また、図5(B)に示されるように、袋体38がカバー22内に収容された状態で袋体38はストラップベルト44の幅方向両端で折畳まれる。袋体38の折畳み状態で接結部52は、袋体38の幅方向に袋体38の折畳位置を跨いでおり、接結部52における袋体38の折畳位置よりも一側と他側とが袋体38の厚さ方向に対向される。この接結部52における袋体38の折畳位置よりも一側及び他側と、カバー22のカバーベルト24とは、縫合によって結合されている。
<本実施の形態の作用、効果>
本シートベルト装置10では、タング30がシート14に着座した乗員34によって把持されて引張られる。これによって、ウェビング18及びエアベルト装置20が巻取装置12のスプール16から引出されつつ乗員34の身体の車両前側から乗員34の身体に掛回される。この状態でタング30がバックル32に保持されると、図1に示されるように、エアベルト装置20が乗員34の身体に装着される。
この状態で、車両が衝突すると、巻取装置12に設けられたロック機構が作動され、巻取装置12のスプール16はロック機構によって引出方向への回転が制限される。これによって、スプール16からのウェビング18の引出しが制限される。ウェビング18の長手方向先端部は、エアベルト装置20のカバー22のカバーベルト24の長手方向基端部に縫合によって結合されており、しかも、カバーベルト24の伸度がウェビング18と同程度とされている。このため、乗員34の身体をカバーベルト24によって拘束でき、乗員34の身体が車両前側へ慣性移動されることを効果的に制限できる。
また、車両の衝突が衝突検出センサによって検出されると、インフレータ50がECUによって作動され、これによって、インフレータ50でガスが発生される。インフレータ50で発生されたガスは、チューブ48を通って袋体38内に供給される。これによって、袋体38の内圧が上昇されると、袋体38の接結部52とカバー22のカバーベルト24との縫合部分が破断され、更に、袋体38が膨張される。
このように袋体38が膨張されると、カバー22のカバーベルト24の幅方向両端部とカバーストレッチ36の幅方向両端部との縫合部分が破断される。これによって、図6に示されるように、袋体38が乗員34の身体の胸部の車両前側で展開される。展開された袋体38の幅方向両端部は、カバー22のカバーベルト24よりも幅方向外側に配置される。このため、カバーベルト24の幅方向外側では、乗員34の身体が袋体38に当接でき、これによって、車両前側へ慣性移動しようとする乗員34の身体からの荷重を受ける面積を広げることができ、乗員34の身体が車両前側から受ける荷重を分散できる。
また、袋体38の第2の層42に設けられたストラップベルト44の伸度は、袋体38の第1の層40及び第2の層42のストラップベルト44以外の部位よりも低い。このため、膨張、展開された袋体38はストラップベルト44の張力によって乗員34の身体側へ押圧される。これによって、膨張、展開された袋体38の形状や位置を保持でき、膨張、展開された袋体38を乗員34の身体に当接させた状態で保持できる。
一方で、ストラップベルト44の伸度は、カバー22のカバーベルト24よりも高い。このため、袋体38の膨張、展開によってストラップベルト44は伸びることができ、このように、ストラップベルト44が伸びることによって、袋体38は充分に膨張、展開できる。
また、ウェビング18に結合されたカバー22のカバーベルト24の伸度は、ストラップベルト44よりも低い。しかも、カバーベルト24は、タング30とスルーアンカ26との間では、膨張、展開された袋体38の乗員34側に位置する。このため、カバーベルト24は、乗員34の身体から車両前側への荷重を受けても伸びが少ない。これによって、車両前側へ移動しようとする乗員34の身体をカバーベルト24によって拘束できる。
さらに、乗員34の身体は、カバー22のカバーベルト24によって拘束される。このため、カバー22とは別に乗員34の身体を拘束するための部材を設ける構成に比べて、カバー22の厚さを小さくでき、また、部品点数を少なくできる。
しかも、ストラップベルト44は、袋体38と共に一体製織されるため、袋体38の長手方向に袋体38とストラップベルト44とが連続して繋がっている。このため、袋体38がストラップベルト44からずれることがなく、膨張、展開された袋体38全体の形状や位置をストラップベルト44で安定して保持できる。しかも、ストラップベルト44が袋体38と共に一体製織されることによってエアベルト装置20の部品点数を少なくできる。
また、エアベルト装置20におけるタング30とスルーアンカ26との間の部分では、乗員34の身体にエアベルト装置20が装着された状態で、カバーストレッチ36がカバーベルト24の乗員34の身体とは反対側に配置される。このため、エアベルト装置20のタング30での折返部分では、カバーストレッチ36がカバーベルト24よりも曲げの曲率半径外側に位置する。ここで、カバーストレッチ36の伸度は、カバーベルト24よりも高い。したがって、エアベルト装置20がタング30で折返されることによって、カバー22のカバーストレッチ36にカバー22の長手方向の引張力が作用すると、カバーストレッチ36が伸びる。このため、エアベルト装置20をタング30で円滑に折返すことができる。
さらに、エアベルト装置20は、袋体38の膨張前の状態で袋体38がストラップベルト44の幅方向両端部で折畳まれる。ここで、袋体38の折畳状態で、袋体38の接結部52における袋体38の折畳位置よりも一側と他側とが袋体38の厚さ方向に対向されて縫合される。このため、エアベルト装置20の組立時に袋体38を折畳状態で維持でき、エアベルト装置20の組立てが容易になる。
しかも、この接結部52での縫合は、袋体38とカバー22のカバーベルト24との縫合でもある。このため、組立時に折畳状態の袋体38をカバー22のカバーベルト24に一体にでき、これによって、エアベルト装置20の組立てが容易になる。さらには、折畳状態の袋体38がカバーベルト24に縫合された状態で、カバーベルト24の袋体38とは反対側にカバーストレッチ36を配置し、この状態でカバーベルト24とカバーストレッチ36とを縫合によって一体とし、カバー22の内外を反転させることによって袋体38をカバー22の内側に配置することができる。このようにカバー22の内外が反転されることによって、カバーベルト24とカバーストレッチ36との縫合部分が隠れる。このため、カバー22の見栄えがよくなる。
また、袋体38の接結部52は、袋体38が部分的に一重織で形成される部分である。このため、インフレータ50から袋体38内に供給されたガスが接結部52での縫合部分から漏れることがない。
さらに、袋体38の接結部52での縫合は、袋体38が膨張されることによって破断されるが、ストラップベルト44が袋体38よりも長手方向基端側でカバーベルト24に縫合等によって結合されている。このため、袋体38の接結部52での縫合が破断されても、袋体38とカバー22のカバーベルト24との結合を維持できる。
また、ストラップベルト44と袋体38とが一体製織で形成されるため、袋体38及びストラップベルト44が全体的にしなやかになり、曲げ等を自然にできる。
なお、本実施の形態では、ストラップベルト44と袋体38とが一体製織で形成されたが、別体で構成されたストラップベルト44と袋体38とを縫合等によって一体に結合してもよい。
また、このようにストラップベルト44と袋体38とを別体で構成する場合のストラップベルト44と袋体38との結合に関しては、ストラップベルト44の長手方向に連続して袋体38をストラップベルト44に結合してもよいし、ストラップベルト44の適宜位置でのみ袋体38をストラップベルト44に結合してもよい。
さらに、ストラップベルト44と袋体38とを別体で構成する場合には、例えば、ストラップベルト44を形成する繊維のうち、ストラップベルト44の長手方向に沿った縦糸に捲縮性(ちぢれた繊維で長手方向に伸縮性が高い繊維)を用いると共に、横糸にアラミド繊維等の伸縮性が低い繊維を用いてもよい。このような構成にすることによって、ストラップベルト44の長手方向の伸縮性を確保しつつ、ストラップベルト44の幅方向の剛性が向上して、ストラップベルト44が幅方向に曲がることを抑制できる。このように、ストラップベルト44を形成する繊維に袋体38を形成する繊維とは異なる種類の繊維を用いてもよい。
また、本実施の形態では、カバーベルト24とカバーストレッチ36とでカバー22を構成した。しかしながら、2枚のカバーストレッチ36を厚さ方向に重ね、両カバーストレッチ36の幅方向両端部を縫合等によって結合して筒状のカバー22を形成し、このカバー22の外側又は内側にカバーベルト24に代わる拘束手段をカバー22に設ける構成としてもよく、カバー22については本実施の形態で説明された構成に限定されることなく、様々な構成を適用できる。
さらに、本実施の形態では、ウェビング18の先端部にカバー22のカバーベルト24を結合した構成であった。しかしながら、ウェビング18を設けることなく、カバー22の長手方向基端部を巻取装置12のスプールに係止する構成であってもよいし、袋体38よりもカバー22の長手方向基端側にはカバーストレッチ36を設けない構成とし、カバーベルト24の長手方向基端部を巻取装置12のスプール16に係止する構成であってもよい。
20 エアベルト装置
22 カバー
24 カバーベルト(拘束手段)
36 カバーストレッチ(帯状部材)
38 袋体
40 第1の層
42 第2の層
44 ストラップベルト(保持手段)
52 接結部

Claims (11)

  1. 車両のシートに着座した乗員の身体を拘束可能な長尺状の拘束手段と、
    前記拘束手段の長手方向に沿って設けられ、内部に供給された流体の圧力によって膨張される袋体と、
    前記拘束手段とは別体で構成され、前記拘束手段の長手方向に沿って前記袋体に設けられ、前記流体の圧力によって膨張された前記袋体を前記乗員の身体とは反対側から押圧して前記袋体を保持する保持手段と、
    を備えるエアベルト装置。
  2. 前記保持手段は、前記拘束手段の長手方向に前記袋体に連続して繋がった請求項1に記載のエアベルト装置。
  3. 前記保持手段と前記袋体とが一体製織によって形成された請求項2に記載のエアベルト装置。
  4. 前記拘束手段は、前記袋体の前記乗員側に設けられる請求項1から請求項3の何れか1項に記載のエアベルト装置。
  5. 前記保持手段は、一定の大きさの引張荷重に対する伸び率が前記拘束手段よりも高い請求項1から請求項4の何れか1項に記載のエアベルト装置。
  6. 前記袋体及び前記保持手段は、前記拘束手段に一体とされた請求項1から請求項5の何れか1項に記載のエアベルト装置。
  7. 筒状に形成されると共に少なくとも一部が前記拘束手段とされ、内側に前記袋体及び前記保持手段が収容されるカバーを備える請求項1から請求項6の何れか1項に記載のエアベルト装置。
  8. 前記カバーは、前記拘束手段と、一定の大きさの引張荷重に対する伸び率が前記拘束手段よりも高い帯状に形成され、前記拘束手段の厚さ方向側に設けられた帯状部材と、によって筒状に形成される請求項7に記載のエアベルト装置。
  9. 前記袋体は、二重織により第1の層と第2の層とから成る2層の袋状に形成されると共に、前記袋体の一部は、前記二重織において部分的に一重織とされることによって前記第1の層と前記第2の層とが接結された接結部とされ、前記袋体は、前記接結部において前記保持手段及び前記拘束手段の少なくとも一方に結合された請求項1から請求項7の何れか1項に記載のエアベルト装置。
  10. 前記袋体は、膨張前の状態で折畳まれており、前記接結部は、前記袋体の折畳位置を含んで形成され、前記接結部は、前記折畳位置よりも一側と他側とが重なった状態で縫合によって前記保持手段及び前記拘束手段の少なくとも一方に結合された請求項9に記載のエアベルト装置。
  11. 前記接結部と前記保持手段及び前記拘束手段の少なくとも一方との結合部分とは別の位置で前記袋体が前記拘束手段に縫合された請求項10に記載のエアベルト装置。
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