JP2016137235A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】リントフィルタのリント捕獲面から剥がされたリントの処理性の向上を図る。【解決手段】本実施形態の衣類乾燥機は、風入口を有するとともに上向きの風出口を有し内部に乾燥対象の衣類を収容する乾燥室と、一端部が前記風入口に接続され他端部が前記風出口に接続された循環風路と、前記乾燥室内の空気を前記循環風路を通して循環させて前記乾燥室内の衣類を乾燥させる乾燥手段と、前記循環風路内にあって前記風出口に対し上から対向する位置に設けられ、前記乾燥室から前記風出口を通して前記循環風路に排出される風に含まれたリントを下面のリント捕獲面にて捕獲するリントフィルタと、を備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
衣類乾燥機としては、例えば衣類を洗濯する機能と乾燥する機能を備えたドラム式の洗濯乾燥機が知られている。この種の洗濯乾燥機においては、乾燥室として機能する水槽の軸方向が横向きで、その水槽の内部に回転軸が横向きのドラムが回転可能に設けられていて、そのドラム内に洗濯および乾燥対象の衣類が収容される。水槽には風入口と風出口が設けられていて、水槽の外側に、一端部が風入口に接続されるとともに他端部が風出口に接続された循環風路が設けられている。また、水槽内の空気を循環風路を通して循環させる送風手段と、循環風路を流れる風を温風化する加熱手段と、循環風路を流れる空気を除湿する除湿手段を備えた乾燥手段が設けられている。さらに、循環風路には、水槽の風出口から循環風路側へ排出される空気に含まれるリントを捕獲するためのリントフィルタが設けられている。
このような構成のものでは、前記リントフィルタのリント捕獲面から剥がされたリントの処理性の向上が望まれている。
そこで、リントフィルタのリント捕獲面から剥がされたリントの処理性の向上を図ることが可能な衣類乾燥機を提供する。
そこで、リントフィルタのリント捕獲面から剥がされたリントの処理性の向上を図ることが可能な衣類乾燥機を提供する。
本実施形態の衣類乾燥機は、風入口を有するとともに上向きの風出口を有し内部に乾燥対象の衣類を収容する乾燥室と、一端部が前記風入口に接続され他端部が前記風出口に接続された循環風路と、前記乾燥室内の空気を前記循環風路を通して循環させて前記乾燥室内の衣類を乾燥させる乾燥手段と、前記循環風路内にあって前記風出口に対し上から対向する位置に設けられ、前記乾燥室から前記風出口を通して前記循環風路に排出される風に含まれたリントを下面のリント捕獲面にて捕獲するリントフィルタと、を備える。
以下、複数の実施形態による衣類乾燥機を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図6を参照して説明する。図1に示す洗濯乾燥機1は、衣類の洗濯機能と乾燥機能を備えたドラム式のものであり、衣類乾燥機としても機能する。この洗濯乾燥機1の外箱2は、ほぼ矩形の箱状をなしていて、前面2a(図1において左側の面)が前下がりの傾斜状をなしている。その前面2aには、図示はしないが洗濯物出入口が設けられているとともに、その洗濯物出入口を開閉する扉3が回動可能に設けられている。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図6を参照して説明する。図1に示す洗濯乾燥機1は、衣類の洗濯機能と乾燥機能を備えたドラム式のものであり、衣類乾燥機としても機能する。この洗濯乾燥機1の外箱2は、ほぼ矩形の箱状をなしていて、前面2a(図1において左側の面)が前下がりの傾斜状をなしている。その前面2aには、図示はしないが洗濯物出入口が設けられているとともに、その洗濯物出入口を開閉する扉3が回動可能に設けられている。
外箱2内には、水槽4が図示しないサスペンションを介して弾性的に支持された状態で配設されている。この水槽4は、前面が開口し後面が閉塞された有底円筒状をなしていて、軸線方向を前後方向に指向させ、かつやや前上がりの傾斜状態に配置されている。水槽4の前面開口部は、蛇腹状のべローズ5を介して前記洗濯物出入口に接続されている。水槽4は、洗濯物(衣類)を乾燥させる乾燥運転時には乾燥室として機能する。
水槽4内には、回転槽を構成するドラム6が回転可能に配設されている。このドラム6も、水槽4と同様に、前面に開口部を有し後面が閉塞された有底円筒状をなしていて、軸線方向を前後方向に指向させ、かつやや前上がりの傾斜状態に配置されている。ドラム6の周壁部および後壁部には多数の孔6aが形成されている。これらの孔6aは、洗濯時には水が通る通水孔として機能し、脱水時には脱水孔として機能し、乾燥時には乾燥風が通る通風孔として機能する。水槽4の背部にはモータ7が設けられていて、ドラム6は、そのモータ7により回転軸8を介して回転駆動される構成となっている。なお、ドラム6の周壁部の内部には、図示はしないが複数のバッフルが設けられている。衣類を含む洗濯物は、洗濯物出入口、水槽4の開口部、およびドラム6の開口部を通してドラム6内に出し入れ可能に収容される。
次に、水槽4に接続される循環風路と、ドラム6内に収容された洗濯物(衣類)を乾燥させる乾燥手段について、図2も参照して説明する。水槽4には、後部壁に風入口10が設けられているとともに、周壁部の前部の上部に上向きの風出口11が設けられている。風出口11の上部には、振動吸収用の蛇腹状の接続ダクト12を介して後述するフィルタユニット13が接続されている。フィルタユニット13の後部には、排気ダクト14の前端部が接続されている。排気ダクト14は、後方へ向けて延びた後、下方に向きを変え、その下端部が、外箱2内の下部でかつ水槽4の下方に設けられたヒートポンプ15のヒートポンプ用ダクト16の一端部に接続されている。
ヒートポンプ用ダクト16は横方向に延び、その他端部は、送風機17におけるファンケーシング18の吸込み口18aに接続されている。送風機17は、ファンケーシング18と、このファンケーシング18内に配設されたファン19と、このファン19を回転駆動するファンモータ20により構成されている。ファンケーシング18の吐出口18bは上向きに設けられていて、この吐出口18bに、振動吸収用の蛇腹状の接続ダクト21を介して給気ダクト22の一端部が接続されている。給気ダクト22の他端部は、上方へ延びていて、水槽4の後部の前記風入口10に接続されている。
ここで、水槽4の風出口11に接続された接続ダクト12、フィルタユニット13、排気ダクト14、ヒートポンプ用ダクト16、送風機17のファンケーシング18、接続ダクト21、および給気ダクト22により循環風路23を構成している。この循環風路23は、水槽4の外側でかつ外箱2内において、一端部が風入口10に接続され他端部が風出口11に接続されている。
前記ヒートポンプ15は、図2に示すように、圧縮機25、凝縮器26、絞り装置27、蒸発器28を配管24によりサイクル接続して冷凍サイクルを構成する。このうち、凝縮器26と蒸発器28が、循環風路23におけるヒートポンプ用ダクト16内に配置されている。ヒートポンプ用ダクト16において、凝縮器26は送風機17寄りに配置され、蒸発器28は排気ダクト14寄りに配置されている。凝縮器26は、循環風路23を通る空気を加熱する加熱手段として機能し、蒸発器28は、循環風路23内を通る空気を冷却して除湿する除湿手段として機能する。この場合、送風機17とヒートポンプ15は、水槽4内の空気を循環風路23を通して循環させてドラム6内の衣類を乾燥させる乾燥手段として機能する。
ヒートポンプ15において、圧縮機25の吐出口付近と、凝縮器26と、蒸発器28の入口付近と、圧縮機25の入口付近には、それぞれ温度センサ29,30,31,32が設けられていて、乾燥運転時にこれら温度センサ29〜32の検出温度に基づき圧縮機25の運転が制御される。
次に、フィルタユニット13部分について、図3から図6も参照して説明する。フィルタユニット13は、外箱2の上部に固定状態に設けられたリント収集容器35と、外箱2の上部にヒンジ部36aを介して回動可能に設けられたフィルタカバー36と、このフィルタカバー36の内部に設けられた第1のリントフィルタ37と、この第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aを清掃する清掃部材38と、この清掃部材38を回転させる駆動手段としてのモータ39を備えている。
このうちリント収集容器35は、中央部に位置させて上向きの短円筒状に設けられた風案内壁40と、この風案内壁40を囲むように設けられ風案内壁40よりも高さが高い上向きのほぼ円筒状をなす外周壁41を一体に有した二重の筒状をなしている。風案内壁40の内側は通気口40aとなっていて、風出口11から排出された風がその通気口40aを通って上方へ流れる。風案内壁40と外周壁41との間は下端部で繋がっていて、ここをリント受け部42としている。リント受け部42は、上面が開口した環状の容器状をなしている。リント受け部42の外周部となる外周壁41の1箇所には、図6に示すように、前方へ延びるリント収集部43が設けられている。外周壁41には、リント収集部43に対応する部位に開口部44が形成されていて、リント収集部43はこの開口部44を通してリント受け部42と連通している。リント収集部43の前部には、ヒンジ部45aを介して回動可能な蓋45が設けられている。この蓋45は、図4および図5に示すように、外箱2の前面2a側から開閉操作可能とされている。
リント収集容器35を外箱2の上部に取り付けた状態では、図1および図3に示すように、上向きの前記風出口11と通気口40aとが前記接続ダクト12によって連通状態に接続されている。
フィルタカバー36は、下面が開口した枠状をなしていて、後部の上部が前記ヒンジ部36aを介して外箱2の上部に回動可能に取り付けられている。このフィルタカバー36の前部は、下方に向けて湾曲している。フィルタカバー36の前部の下端部にフック46が設けられていて、このフック46が、外箱2の前面部側に設けられた係合部47に係脱可能に係合する構成となっている。フィルタカバー36の後部には、図1においてヒンジ部36aから下方に延びる後壁部48が設けられていて、この後壁部48に円形の開口部49が形成されている。前記排気ダクト14の前端部には、第2のリントフィルタ50が設けられている。フィルタカバー36を閉鎖した図1の状態では、後壁部48が第2のリントフィルタ50に前方から近接し、開口部49が第2のリントフィルタ50に対応している。第2のリントフィルタ50において、これのリント捕獲面50aは前面となっている。
前記第1のリントフィルタ37は、フィルタカバー36を閉鎖した図1の状態で、当該フィルタカバー36の下部に位置させてほぼ水平状態となるように取り付けられている。第1のリントフィルタ37において、これのリント捕獲面37aは下面となっている。したがって、この図1の状態では、第1のリントフィルタ37は、循環風路23の一部を構成するフィルタカバー36にあって、水槽4の前記風出口11に対して上から対向する位置に設けられ、下面のリント捕獲面37aが風出口11に対して上から対向している。リント捕獲面37aは、風出口11および通気口40aよりも径大に形成されている。
第1のリントフィルタ37の下面側には、清掃部材38が設けられている。この清掃部材38は、棒状をなすベース部38aに多数本の毛38bを植毛したブラシにより構成されていて、毛38bの先端部がリント捕獲面37aに接触するように上に向けられている。清掃部材38のベース部38aは、この場合、図5に示すように、第1のリントフィルタ37の中心部から径方向の外側に円弧状に延びた形態となっている。
第1のリントフィルタ37の上面側の中央部にはモータ39が固定状態に取り付けられていて、このモータ39の回転軸39aが第1のリントフィルタ37を下方へ向けて貫通している。その回転軸39aの先端部に、清掃部材38の一端部が連結されている。したがって、清掃部材38はモータ39により回転され、その回転に伴い毛38bが、第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aを擦り、リント捕獲面37aに捕獲されたリントを剥がす。清掃部材38の回転方向は、図5の矢印Aで示す方向である。
図1および図3に示すように、リント収集容器35の後部の上部には、前方に向けて突出する突起部51が設けられている。この突起部51は、ゴムなど柔軟な材料で形成されていて、前記フィルタカバー36が閉じられた図1の状態で清掃部材38が回転された際に、その清掃部材38の外周部側の先端部が当該突起部51の先端部に近接する位置となる。フィルタカバー36において、ヒンジ部36a付近にはシール部材52が設けられている。このシール部材52は、フィルタカバー36を閉じた状態でヒンジ部36aと外箱2側との間の隙間を塞ぎ、循環風路23内を流れる風が漏れないようにしている。
図5において、外箱2の前面2aの上部には、フィルタユニット13の左側に位置させて操作パネル53が設けられている。なお、洗濯乾燥機1には、図示はしないが、洗濯運転時に使用する水を水槽4内へ供給する給水手段や、水槽4内の水を機外へ排出するための排水手段などが設けられている。また、図1に示すように、外箱2内の下部には制御装置54が設けられている。制御装置54は、マイクロコンピュータを主体に構成されていて、操作パネル53の設定内容と、予め備えた制御プログラムに基づき、前記モータ7、ヒートポンプ15、送風機17、清掃部材38のモータ39、前記給水手段や排水手段などを制御する。
上記構成において、ドラム6内に収容された衣類を乾燥させる乾燥運転時には、扉3が閉鎖されるとともに、フィルタユニット13におけるフィルタカバー36が閉鎖された状態で、ドラム6が適宜回転されるとともに、ヒートポンプ15の圧縮機25が駆動され、さらに送風機17が駆動される。
このうち、ドラム6が回転されることに伴い、ドラム6内の収容された衣類が撹拌される。また、圧縮機25が駆動されることに伴い、圧縮機25において冷媒が圧縮され、高温高圧のガス冷媒が凝縮器26に向けて吐出される。凝縮器26においては、高温高圧のガス冷媒が放熱して凝縮する。この後、絞り装置27で高圧の冷媒が減圧された後、蒸発器28で冷媒が蒸発することで吸熱する。蒸発してガス化した冷媒は再び圧縮機25に戻り圧縮される、ということを繰り返す。
そして、送風機17が駆動されることに伴い、循環風路23におけるヒートポンプ用ダクト16内において凝縮器26で加熱された空気がファンケーシング18内に吸入されるとともに、その空気が吐出口18bから温風となって吐出される。その温風は、給気ダクト22を通り、風入口10から水槽4内へ供給される。水槽4内へ供給された温風は、ドラム6の孔6aを通してドラム6内にも供給される。ドラム6内に供給された温風は、衣類と接触して当該衣類を温めるとともに、当該衣類から湿気を奪う。湿気を含んだ空気は、風出口11から循環風路23の接続ダクト12側へ排出される。その空気は、リント収集容器35の通気口40a、第1のリントフィルタ37、フィルタカバー36の開口部49、第2のリントフィルタ50を順に通り、排気ダクト14側へ排出される。排気ダクト14を流れた空気は、下方のヒートポンプ用ダクト16内に入り、蒸発器28により冷却されて除湿される。除湿された空気は、再び凝縮器26で加熱され温風となって水槽4内に供給されるということを繰り返す。これに伴い、ドラム6内の衣類は次第に乾燥される。
衣類の乾燥の進行に伴い、衣類から出たリントが循環風と共に移動しやすくなる。本実施形態においては、風出口11から循環風路23側へ出たリントの大部分は、第1のリントフィルタ37の下面であるリント捕獲面37aに捕獲されるようになる。また、仮に第1のリントフィルタ37を通過するリントがあったとしても、そのリントは、第2のリントフィルタ50のリント捕獲面50aにて捕獲される。したがって、衣類から出たリントを、これら第1のリントフィルタ37および第2のリントフィルタ50により捕獲することで、リントがその先まで到達することを極力防止でき、リントが蒸発器28や凝縮器26に付着することを防止できる。
第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aに捕獲されたリントの量が多くなると、風路抵抗が大きくなり、循環風の風量が低下し、ひいては乾燥効率が低下することになる。そこで、本実施形態においては、例えば乾燥運転の途中に、フィルタユニット13におけるモータ39を駆動させて清掃部材38を回転させる。これに伴い、清掃部材38の毛38bの先端が、第1のリントフィルタ37におけるリント捕獲面37aを擦り、リント捕獲面37aに捕獲されたリントが剥がされる。剥がされたリントは、落下して下方のリント受け部42に受けられる。
この場合、清掃部材38は、回転中心である回転軸39a側の基端部から先端部にかけて回転方向に向けて凸となる円弧状に形成されているので、リント捕獲面37aから剥がされたリントは、その清掃部材38の形状に沿って外周部側へ押しやられやすくなる。外周部側へ押しやられたリントは、通気口40aの周りのリント受け部42に落下して受けられやすくなる。またこの場合、リント捕獲面37aの下方の中央部には、通気口40aの周りに上向きの円筒状をなす風案内壁40が設けられているので、リント捕獲面37aから落下するリントが通気口40a内には落下し難く、リント受け部42に一層落ちやすくなる。
また、リント収集容器35側には、清掃部材38の回転時に当該清掃部材38の先端部と近接する部位に突起部51が設けられているので、清掃部材38により外周部側へ押しやられたリントは、その突起部51に当たってリント捕獲面37aから剥がれ易くかつリント受け部42に落ちやすくなる。
リント収集容器35の内部には、通気口40aを通過する風によって、例えば図6に矢印B1で示すような旋回流が発生することが期待できる。このような旋回流が発生した場合、リント受け部42に受けられたリントもその旋回流に乗ってリント受け部42内を旋回し、開口部44からリント収集部43側に流されることが期待できる(図6の矢印B2参照)。一度リント収集部43側に入ったリントは、リント受け部42側には出難く、リント収集部43内に貯留されるようになる。
このような清掃部材38の回転による第1のリントフィルタ37の掃除は、所定時間行った後、停止させ、所定時間停止後、再度掃除を行うというように、間欠的に掃除をすることが好ましい。このように第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aの掃除を行うことで、循環風の風量が低下することを防止でき、ひいては乾燥効率の向上を図ることが可能となる。
一方、乾燥運転が終了した状態で、フィルタユニット13付近を掃除、あるいは点検する場合には、フィルタカバー36のフック46による係合を外した後、図3〜図5に示すように、フィルタカバー36を、ヒンジ部36aを支点にして後方へ回動させ、開放状態とする。この状態では、リント収集容器35の上面が開放されるので、リント受け部42にあるリントや、リント収集部43にあるリントを取り出すことが容易にできる。なお、リント収集部43にあるリントは、フィルタカバー36が閉鎖された状態であっても、前面の蓋45を開放させることで、外へ取り出すことが可能となる。
また、フィルタカバー36を開放した状態では、第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aが上向きとなっているので、そのリント捕獲面37aを容易に掃除することができる。さらに、この状態では、第2のリントフィルタ50のリント捕獲面50aも前方に向けて露出する形態となるので、そのリント捕獲面50aも前方から容易に掃除することができる。
なお、フィルタユニット13付近の掃除や点検が終了したら、フィルタカバー36を前方へ回動させ、フック46を係合部47に係合させておく。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
循環風路23内にあって、第1のリントフィルタ37を、上向きの風出口11に対し上から対向する位置に配置し、その下面のリント捕獲面37aを風出口11に上から対向させる構成とした。これによれば、下向きのリント捕獲面37aを掃除した場合、リント捕獲面37aから剥がされたリントは、下方へ落下することになるので、剥がされたリントの処理が容易にできる。また、仮にリント捕獲面37aから剥がされたリントが、上向きの風出口11から下方へ落下しても、水槽4内へ落下することになるので、循環風路内に貯まるなどといった問題にはならない。したがって、第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aから剥がされたリントの処理性の向上を図ることが可能となる。
リント捕獲面37aを掃除する清掃部材38を備えているので、その清掃部材38によりリント捕獲面37aを必要な時に掃除することが可能となる。特に、駆動手段であるモータ39により清掃部材38を回転駆動させることで掃除することができるので、乾燥運転中でも、乾燥運転終了後でも自動的に掃除することが可能となる。
第1のリントフィルタ37は、フィルタカバー36を回動させることで風出口11に対して開閉可能となっている。これによれば、その第1のリントフィルタ37やその周辺の掃除や点検を容易に行うことができる。この場合、第1のリントフィルタ37は、風出口11に対して着脱可能であるということもできる。
清掃部材38は、リント捕獲面37aを擦って当該リント捕獲面37aに捕獲されたリントを剥がす構成としているので、リント捕獲面37aに捕獲されたリントを容易に剥がすことができる。本実施形態では、清掃部材38をモータ39により回転させる構成としたが、清掃部材38は固定し、第1のリントフィルタ37側を回転させる構成としてもよく、また両方を逆方向に回転させる構成としてもよく、清掃部材38と第1のリントフィルタ37のうち少なくとも一方が相対的に回転してリント捕獲面37aを清掃することができればよい。さらに、清掃部材38と第1のリントフィルタ37は、回転ではなく、少なくともどちらかがスライドすることでリント捕獲面37aを掃除するようにすることもできる。
清掃部材38は円弧状をなしているので、清掃部材38により剥がされたリントを所定の場所へ集めることが可能となる。清掃部材38の先端部と近接する部位に突起部51を備えているので、清掃部材38により剥がしたリントを、その突起部51により落とし易くできる。
リント捕獲面37aの下方に、清掃部材38により剥がされたリントを受けるリント受け部42を備えているので、剥がされたリントをそのリント受け部42に受けて溜めることができる。また、リント受け部42は環状をなしていて、そのリント受け部42の中央部に、風出口11から出た風を案内する上向き筒状の風案内壁40を備えている。これによれば、清掃部材38により剥がされたリントが、風案内壁40の内側の通気口40aから水槽4内へ落ちることを効果的に防止することができ、リントをリント受け部42に良好に受けることができる。
リント受け部42の外周部に、リント受け部42を旋回するリントを集めるリント収集部43を設けているので、リントの処理を一層容易にできる。
リント受け部42の外周部に、リント受け部42を旋回するリントを集めるリント収集部43を設けているので、リントの処理を一層容易にできる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図7および図8を参照して説明する。この第2実施形態においては、第1実施形態とは次の点が異なっている。リント収集容器35における風案内壁40の上部に、旋回翼形状60を設けている。この場合、旋回翼形状60は、風案内壁40の上部において周方向の4箇所に等間隔で配置されている。各旋回翼形状60は、図8に示すように湾曲していて、通気口40aを上方へ向けて流れる風の一部を、図8の矢印C1で示すように周方向に向きを変える形状となっている。このような構成とすることで、リント収集容器35の内部には、図7に矢印B1で示す方向に旋回する流れを積極的に発生させることが可能となる。
第2実施形態について図7および図8を参照して説明する。この第2実施形態においては、第1実施形態とは次の点が異なっている。リント収集容器35における風案内壁40の上部に、旋回翼形状60を設けている。この場合、旋回翼形状60は、風案内壁40の上部において周方向の4箇所に等間隔で配置されている。各旋回翼形状60は、図8に示すように湾曲していて、通気口40aを上方へ向けて流れる風の一部を、図8の矢印C1で示すように周方向に向きを変える形状となっている。このような構成とすることで、リント収集容器35の内部には、図7に矢印B1で示す方向に旋回する流れを積極的に発生させることが可能となる。
したがって、風案内壁40の上部に旋回翼形状60を設けることで、通気口40aを流れる風の一部に旋回力が与えられ、その旋回力によりリント受け部42に矢印B1方向の流れが形成されるようになる。これに伴い、リント受け部42内のリントも、その流れに沿って旋回するようになる。これにより、リント受け部42内のリントは、旋回する勢いで開口部44からリント収集部43に一層導かれやすくなる。
旋回翼形状60は、個別に製作したものを風案内壁40に取り付けるようにしても良いし、一体成形できれば風案内壁40に一体成形により設けるようにしてもよい。
旋回翼形状60は、個別に製作したものを風案内壁40に取り付けるようにしても良いし、一体成形できれば風案内壁40に一体成形により設けるようにしてもよい。
(第3実施形態)
図9は第3実施形態を示している。この第3実施形態においては、第2実施形態とは次の点が異なっている。すなわち、旋回翼形状60は、風案内壁40の上部の2箇所のみに設けられている。この実施形態においても、第2実施形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。旋回翼形状60は、3箇所に設けるようにしてもよい。
図9は第3実施形態を示している。この第3実施形態においては、第2実施形態とは次の点が異なっている。すなわち、旋回翼形状60は、風案内壁40の上部の2箇所のみに設けられている。この実施形態においても、第2実施形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。旋回翼形状60は、3箇所に設けるようにしてもよい。
(第4実施形態)
図10および図11は第4実施形態を示している。この第4実施形態においては、第1実施形態とは次の点が異なっている。すなわち、フィルタユニット13において、第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aには、前記清掃部材38に加えて、水分除去手段を構成するワイパー65が配置されている。
図10および図11は第4実施形態を示している。この第4実施形態においては、第1実施形態とは次の点が異なっている。すなわち、フィルタユニット13において、第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aには、前記清掃部材38に加えて、水分除去手段を構成するワイパー65が配置されている。
ワイパー65は、例えば弾性を有するゴム製であり、一端部が、清掃部材38を回転させる前記モータ39の回転軸39aに連結され、他端部が外周方向に延びていて、リント捕獲面37a側の端部が当該リント捕獲面37aに接触している。ワイパー65は、モータ39により清掃部材38と一体に回転され、その回転に伴いリント捕獲面37a側の端部が当該リント捕獲面37aに接触してこれを拭くようになる。ワイパー65は、清掃部材38と同様に、回転方向である矢印A方向に凸となる円弧状をなしている。またこの場合、ワイパー65は、モータ39の回転駆動時において、清掃部材38よりも先行してリント捕獲面37aを拭くように配置されている。
リントフィルタ37の下面の後部付近には、フィルタ捕獲面37aの外周部付近に位置させて突起部66が設けられている。また、リント収集容器35の後部の上部付近には、突起部66の下方に対応する位置に位置させて、一端部に水受け口67を有する排水路68が設けられている。排水路68の他端部は水槽4に接続されている。
上記構成において、ドラム6内に収容された衣類を含む洗濯物を洗う洗い運転時や洗濯物をすすぐすすぎ運転時には、水槽4内に水が貯留された状態でドラム6が比較的低速回転で適宜回転される。そして、脱水運転時には、ドラム6が一方向に高速回転されることで、ドラム6内の洗濯物が遠心脱水される。
ここで、脱水運転時において、ドラム6の回転に伴い外周方向へ飛び散った水が、風出口11から通気口40aを通って第1のリントフィルタ37のリント捕獲面37aに当たってここに付着することが考えられる。そのリント捕獲面37aに水分が付着したままの状態で乾燥運転が実行されると、特に乾燥運転の初期において、そのリント捕獲面37aに付着した水分の影響で乾燥効率が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態においては、脱水運転の終了時から乾燥運転が開始されるまでの間に、フィルタユニット13におけるモータ39を駆動させてワイパー65および清掃部材38を回転させる。これに伴い、ワイパー65が第1のリントフィルタ37におけるリント捕獲面37aを拭くように回転することで、当該リント捕獲面37aに付着していた水分がワイパー65により拭かれる。ワイパー65により拭かれた水分は、円弧状をなすワイパー65の形状に沿って外周部側へ押しやられやすくなる。また、第1のリントフィルタ37の下面側には突起部66が設けられているので、ワイパー65の先端部がその突起部66に当たり、その当たった際の衝撃により、ワイパー65により拭かれた水分が落下しやすくなる。落下した水分は、主に突起部66の下方付近に存する水受け口67に受けられ、排水路68を通って水槽4側へ戻されるようになる。このように突起部66を設けておくことで、ワイパー65により拭かれた水分が落下する位置が決まりやすくなり、排水処理がしやすくなる。
この場合、清掃部材38もワイパー65とともに回転されるが、ワイパー65が清掃部材38よりも先行してリント捕獲面37aを拭くようになるので、リント捕獲面37aに付着していた水分が清掃部材38に付着することを極力防止することができる。
また、乾燥運転時に、モータ39により清掃部材38を適宜回転させることで、第1実施形態と同様に、リント捕獲面37aに付着したリントを剥がして自動的に掃除することができる。この場合、ワイパー65も清掃部材38と一体に回転することになる。
上記した実施形態においては、脱水運転の終了時から乾燥運転が開始されるまでの間に、フィルタユニット13におけるモータ39を駆動させてワイパー65を回転させることで、脱水運転時にリント捕獲面37aに水分が付着していたとしても、乾燥運転の開始時にはその水分を除去しておくことができる。これにより、乾燥運転の初期において、そのリント捕獲面37aに付着した水分の影響で乾燥効率が低下することを防止でき、乾燥効率の向上を図ることが可能となる。
清掃部材38とワイパー65を、一つのモータ39により回転駆動する構成としているので、駆動源を一つにでき、別々に駆動源を用いる場合に比べて構成を簡素化できる。
なお、ワイパー65は、上記したタイミングに加えて、例えば脱水運転中にも回転駆動させるようにしてもよい。また、ワイパー65に、水分を吸い取りやすい不織布を取り付けておくことで、リント捕獲面37aに付着した水分を一層除去しやすくできる。
なお、ワイパー65は、上記したタイミングに加えて、例えば脱水運転中にも回転駆動させるようにしてもよい。また、ワイパー65に、水分を吸い取りやすい不織布を取り付けておくことで、リント捕獲面37aに付着した水分を一層除去しやすくできる。
(その他の実施形態)
水槽および回転槽の軸方向が上下方向に指向する、いわゆる縦型の洗濯乾燥機に適用することも可能である。また、洗濯機能のないものにも適用できる。
清掃部材38としては、多数本の毛38bを有するブラシに限られず、ウインドウガラスを拭くようなゴム製のワイパー状のものでもよい。
水槽および回転槽の軸方向が上下方向に指向する、いわゆる縦型の洗濯乾燥機に適用することも可能である。また、洗濯機能のないものにも適用できる。
清掃部材38としては、多数本の毛38bを有するブラシに限られず、ウインドウガラスを拭くようなゴム製のワイパー状のものでもよい。
以上説明したように本実施形態の衣類乾燥機によれば、循環風路内にあって、リントフィルタを、上向きの風出口に対し上から対向する位置に配置し、そのリント捕獲面を風出口に上から対向させる構成とした。これによれば、リントフィルタのリント捕獲面から剥がされたリントの処理性の向上を図ることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯乾燥機(衣類乾燥機)、2は外箱、4は水槽(乾燥室)、6はドラム(回転槽)、10は風入口、11は風出口、13はフィルタユニット、15はヒートポンプ(乾燥手段)、17は送風機(乾燥手段)、23は循環風路、26は凝縮器、28は蒸発器、35はリント収集容器、36はフィルタカバー、37は第1のリントフィルタ(リントフィルタ)、37aはリント捕獲面、38は清掃部材、39はモータ、40は風案内壁、40aは通気口、41は外周壁、42はリント受け部、43はリント収集部、50は第2のリントフィルタ、51は突起部、54は制御装置、60は旋回翼形状、65はワイパー(水分除去手段)、66は突起部、67は水受け口、68は排水路を示す。
Claims (17)
- 風入口を有するとともに上向きの風出口を有し内部に乾燥対象の衣類を収容する乾燥室と、
一端部が前記風入口に接続され他端部が前記風出口に接続された循環風路と、
前記乾燥室内の空気を前記循環風路を通して循環させて前記乾燥室内の衣類を乾燥させる乾燥手段と、
前記循環風路内にあって前記風出口に対し上から対向する位置に設けられ、前記乾燥室から前記風出口を通して前記循環風路に排出される風に含まれたリントを下面のリント捕獲面にて捕獲するリントフィルタと、
を備えた衣類乾燥機。 - 前記リント捕獲面を清掃する清掃部材を備えた請求項1記載の衣類乾燥機。
- 前記リントフィルタは、前記風出口に対して開閉可能である請求項1または2記載の衣類乾燥機。
- 前記清掃部材は、前記リント捕獲面を相対的に擦って当該リント捕獲面に捕獲されたリントを剥がす請求項2記載の衣類乾燥機。
- 前記清掃部材は円弧状をなしている請求項4記載の衣類乾燥機。
- 前記清掃部材の先端部と近接する部位に突起部を備えている請求項4または5記載の衣類乾燥機。
- 前記リント捕獲面の下方に、前記清掃部材により剥がされたリントを受けるリント受け部を備えている請求項2,4,5,6のいずれか一項記載の衣類乾燥機。
- 前記リント受け部は環状をなしていて、そのリント受け部の中央部に、前記風出口から出た風を案内する上向き筒状の風案内壁を備えている請求項7記載の衣類乾燥機。
- 前記風案内壁に、ここを通る風に旋回力を与える旋回翼形状が設けられている請求項8記載の衣類乾燥機。
- 前記リント受け部の外周部に、当該リント受け部を旋回するリントを集めるリント収集部を備えている請求項8または9記載の衣類乾燥機。
- 前記乾燥室に、前記衣類を収容して回転することで当該衣類を遠心脱水する回転槽が備えられ、
前記リントフィルタに付着した水分を除去する水分除去手段を備える請求項1から10のいずれか一項記載の衣類乾燥機。 - 前記水分除去手段を、前記回転槽の回転による脱水運転の終了時から前記乾燥手段による乾燥運転の開始までに稼働させる請求項11記載の衣類乾燥機。
- 前記水分除去手段は、前記リント捕獲面を相対的に拭くワイパーにより構成されている請求項11または12記載の衣類乾燥機。
- 前記水分除去手段は、前記リント捕獲面を相対的に拭くワイパーにより構成され、前記清掃部材より先に前記リント捕獲面を拭くように配置されている請求項4記載の衣類乾燥機。
- 前記ワイパーは円弧状をなしている請求項13または14記載の衣類乾燥機。
- 前記リントフィルタ側にあって前記ワイパーの先端部が当接する位置に突起部が存している請求項13から15のいずれか一項記載の衣類乾燥機。
- 前記水分除去手段は、前記リントフィルタに付着した水分を吸い取る不織布を備えている請求項11から16のいずれか一項記載の衣類乾燥機。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015009451 | 2015-01-21 | ||
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JP2015225588A Pending JP2016137235A (ja) | 2015-01-21 | 2015-11-18 | 衣類乾燥機 |
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JP (1) | JP2016137235A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018117898A (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 洗濯乾燥機 |
WO2023006126A1 (zh) * | 2021-07-27 | 2023-02-02 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种干衣机及其具有线屑过滤组件的风道 |
-
2015
- 2015-11-18 JP JP2015225588A patent/JP2016137235A/ja active Pending
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