JP2016137110A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】演出効果を発現する可動部材を備えた遊技機において、面白みのある可動部材の動きを簡易な構成で実現すること。【解決手段】本体部11および本体部11に対し変位可能に支持された従動部12を有する可動部材10と、第一の方向においては本体部11とともに変位する一方、第一の方向と交差する第二の方向においては本体部11に対し変位可能である動力伝達部材20と、動力伝達部材20の一部が係合する誘導部31と、備え、本体部11が第一の方向に変位し、動力伝達部材20が誘導部31によって第二の方向において本体部11に対し変位すると、当該第二の方向における本体部11に対する動力伝達部材20の変位によって生ずる動力が従動部12に伝達され、当該従動部12が本体部11に対し変位する遊技機1とする。【選択図】図7

Description

本発明は、演出効果を発現する可動部材(いわゆる役物)を備えた遊技機に関する。
下記特許文献1には、全体として横方向にスライド可能な二つのユニットを備えた遊技機が開示されている。各ユニットは、第一可動体および第二可動体を含む。ユニット全体を横方向にスライドさせることができるだけでなく、第一可動体や第二可動体を回転させることができるため、様々な演出形態を構築することができる。
特開2014−226390号公報
上記特許文献1に記載される構成は、ユニット全体を横方向にスライドさせる駆動機構(駆動源)、第一可動体を回転させる駆動機構(駆動源)、第二可動体を回転させる駆動機構(駆動源)を設けなければならず、構造が複雑化する(コストが嵩む)。
本発明が解決しようとする課題は、演出効果を発現する可動部材を備えた遊技機において、面白みのある可動部材の動きを簡易な構成で実現することにある。
本発明にかかる遊技機は、第一の方向に変位可能である本体部、およびこの本体部に対し変位可能に支持された従動部を有する可動部材と、前記第一の方向においては前記本体部とともに変位する一方、前記第二の方向と交差する第二の方向においては前記本体部に対し変位可能である動力伝達部材と、前記動力伝達部材の一部が係合する誘導部と、を備え、前記本体部が前記第一の方向に変位し、前記動力伝達部材が前記誘導部によって前記第二の方向において前記本体部に対し変位すると、当該第二の方向における本体部に対する動力伝達部材の変位によって生ずる動力が前記従動部に伝達され、当該従動部が前記本体部に対し変位することを特徴とする。
上記遊技機によれば、本体部が第一の方向に変位することによって動力伝達部材が第二の方向に変位したとき、その変位によって従動部が本体部に対して変位する。つまり、本体部を変位させることにより、従動部も変位可能な構成とすることができるから、簡易な構造で、面白みのある可動部材の動きを実現することが可能である。
前記本体部は、所定の条件が成立していないときの位置である待機位置と、所定の条件が成立したときの位置である演出位置との間を変位可能であり、前記本体部が前記待機位置に位置するときと、前記演出位置に位置するときとでは、前記本体部に対する前記従動部の相対的な位置が異なるように設定されているとよい。
このような構成とすれば、待機位置と演出位置とでは、本体部の位置のみならず当該本体部に対する従動部の位置も異なることとなるため、待機位置に位置する可動部材が与える印象(演出効果)と、演出位置に位置する可動部材が与える印象(演出効果)を大きく異なるものとすることが可能である。
一の前記本体部に対し複数の前記従動部が変位可能に設けられており、前記本体部が前記演出位置に位置するときに前記複数の従動部の少なくとも一部が互いに重なる範囲の大きさは、前記本体部が前記待機位置に位置するときに前記複数の従動部の少なくとも一部が互いに重なる範囲の大きさよりも小さくなるように設定されているとよい。
このような構成とすれば、待機位置において可動部材全体が占める範囲が小さくなる(待機位置に位置する可動部材をコンパクトにすることができる)ため、可動部材を演出位置に位置させたときの演出効果を優れたものとしつつ、限られたスペースを効率よく利用することが可能となる。
前記誘導部は、前記本体部が前記第一の方向に変位しても前記第二の方向において前記動力伝達部材が前記本体部に対し変位せず、前記本体部に対し前記従動部が変位しない第一の部分と、前記本体部が前記第一の方向に変位することで前記第二の方向において前記動力伝達部材が前記本体部に対し変位し、前記本体部に対し前記従動部が変位する第二の部分と、を含むものとするとよい。
このような構成とすれば、可動部材(本体部)が第一の方向に変位しているとき、従動部が本体部に対して変位しない場面もあれば、従動部が本体部に対して変位する場面もあることとなる。つまり、本体部とともに従動部が変位し続けるのではなく、本体部が所定の範囲を移動しているときのみ従動部が本体部に対し変位する構成となるから、可動部材の動きをさらに面白みのあるものとすることが可能である。
前記本体部が前記待機位置から前記演出位置に向かって所定量移動するまでの間は、前記動力伝達部材が前記誘導部の前記第一の部分に係合し続け、前記本体部に対し前記従動部が変位しないように構成されているとよい。
このような構成とすれば、本体部(可動部材)が待機位置から演出位置に向かう一定期間の間は従動部が本体部に対して変位せず、その後従動部が本体部に対して変位することとなる。つまり、従動部は変位しないのではないかという印象を与えた後、従動部が変位することになるから、可動部材による演出を見た遊技者に与えるインパクトを大きくすることが可能である。
本発明によれば、面白みのある可動部材の動きを簡易な構成で実現することが可能である。
本発明の一実施形態にかかる遊技機の正面図であり、可動部材が待機位置に位置した状態を示したものである(発射装置(発射ハンドル)等公知の部材は省略)。 本発明の一実施形態にかかる遊技機の正面図であり、第一可動部材が第一演出位置に位置した状態を示したものである(発射装置(発射ハンドル)等公知の部材は省略)。 本発明の一実施形態にかかる遊技機の正面図であり、第一可動部材が第二演出位置に位置した状態を示したものである(発射装置(発射ハンドル)等公知の部材は省略)。 動力伝達部材の被誘導突起と誘導部(溝)の係合状態を示すための模式図(断面図)である。 動力伝達部材から従動部までの動力伝達機構(各歯車)を説明するための図(本体部の内部を後方から見た図)である。 可動部材が待機位置に位置した状態における、本体部と従動部の関係、動力伝達部材と誘導部の関係を示した図である。 可動部材が第一演出位置に位置した状態における、本体部と従動部の関係、動力伝達部材と誘導部の関係を示した図である。 可動部材が第二演出位置に位置した状態における、本体部と従動部の関係、動力伝達部材と誘導部の関係を示した図である。
以下、本発明にかかる実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明における平面方向とは遊技領域902に沿う(平行な)方向を、前後方向とは遊技領域902に直交する方向(遊技者側を前、その反対側を後とする)を、左右方向(幅方向)とは図1〜図3の左右方向を、上下方向とは図1〜図3の上下方向をいうものとする。
まず、図1〜図3を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する金属製の薄板からなる帯状のガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、表示装置91、第一始動入賞口904、第二始動入賞口905、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。表示装置91は、例えば液晶表示装置が用いられ、表示装置91の表示画面(表示部)において特別図柄や普通図柄等が表示される。かかる表示装置91の表示画面は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能である。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置(図示省略)を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904、905や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。その他、大当たりの抽選方法や演出等は、公知の遊技機と同様のものが適用できるため、説明は省略する。なお、本実施形態にかかる遊技機1は、いわゆるぱちんこ遊技機であるが、以下で説明する構成は、スロットマシン等、他の種類の遊技機にも適用可能である。
以下、本実施形態にかかる遊技機1が備える演出装置1uについて詳細に説明する。演出装置1uは、いわゆる役物である可動部材10と、当該可動部材10を動作させるための駆動機構を備える。
可動部材10は、本体部11および従動部12を有する。本実施形態では、このような可動部材10が左側および右側に設けられている。本体部11は、第一の方向である幅方向(左右方向)に変位(スライド)可能である。つまり、左の可動部材10の本体部11と、右の可動部材10の本体部11は、互いに近づく方向および互いに離れる方向に変位可能である。左の可動部材10の本体部11が幅方向内側または幅方向外側に向かって移動する距離と、右の可動部材10の本体部11が幅方向内側または幅方向外側に向かって移動する距離は同じである。つまり、両本体部11は、左の本体部11と右の本体部11から等距離にある中央線に関し常に線対称である。このように本体部11を変位させるための駆動機構はどのようなものであってもよいため説明を省略する。
従動部12は、本体部11に支持された部分であって、本体部11に対し変位可能である。本実施形態における従動部12は、本体部11に対し回動可能である。本実施形態における従動部12は非円形状であるため、当該従動部12が本体部11に対して回動したときは、遊技者はその変位を認識することができる。なお、従動部12の形状はどのような形状であってもよい。従動部12が本体部11に対して回動するものであり、当該従動部12が円形状であっても、前側に施された装飾等によって従動部12の変位が認識できるものであればよい。本実施形態では、一の本体部11に対し複数の従動部12(本実施形態では三つ)が支持されている。
従動部12は、本体部11が動作する、すなわち第一の方向に変位することによって当該本体部11に対し相対的に変位するものである。かかる従動部12の駆動機構は次の通りである。本体部11には、動力伝達部材20が支持されている。動力伝達部材20は、第一の方向(幅方向)においては本体部11とともに変位するものの、第一の方向と交差する第二の方向(本実施形態では上下方向)においては、本体部11に対し変位可能である。
かかる動力伝達部材20は、上側の一部が本体部11より上方に位置する。そして、動力伝達部の上端部は誘導部31に係合している。誘導部31は、誘導部材30に形成された溝である。動力伝達部材20の上端には後方に向かって突出する突起である被誘導突起21が形成されており、当該被誘導突起21が溝である誘導部31内に嵌まり込んでいる(図4等参照)。被誘導突起21は、誘導部31内をスライドすることが可能である。
溝である誘導部31は、第一の部分311および第二の部分312を含む(図6〜図8参照)。第一の部分311は、溝の幅方向位置が変化しても、溝の上下方向位置が変化しない部分である。つまり、幅方向に沿う部分である。第二の部分312は、溝の幅方向位置が変化すると、溝の上下方向位置が変化する部分である。つまり、幅方向に沿わない部分である。
上述したように、動力伝達部材20は、幅方向においては本体部11とともに変位するものの、第一の方向と交差する第二の方向上下方向においては、本体部11に対し変位可能である。したがって、本体部11が幅方向に変位すると動力伝達部材20も幅方向に変位することとなるが、動力伝達部材20の被誘導突起21が誘導部31の第一の部分311に係合しているときには動力伝達部材20が本体部11に対し上下方向に変位しないものの、動力伝達部材20の被誘導突起21が誘導部31の第二の部分312に係合しているときには当該誘導部31によって動力伝達部材20が本体部11に対し上下方向に変位することとなる。
このように、動力伝達部材20は本体部11に対し上下方向に変位することがあるが、当該動力伝達部材20の下側の一部は、常に本体部11内に位置する。当該本体部11内には、本体部11に対する動力伝達部材20の変位を、本体部11に対する従動部12の変位として伝達するための複数の歯車(歯車列)が設けられている(図5参照)。動力伝達部材20における本体部11内に位置する部分は、第一歯車41に設けられた係合突起に係合している。したがって、動力伝達部材20が上下方向に変位すると、第一歯車41が回動することになる。第一歯車41の回動は、第二歯車42、第三歯車43、第四歯車44、第五歯車45、第六歯車46、第七歯車47、第八歯車48、第九歯車49の順で伝達されていく。本実施形態では、第二歯車42、第五歯車45、第九歯車49が三つの従動部12の各々と連結されている。つまり、動力伝達部材20が上下方向に変位し、第二歯車42、第五歯車45、第九歯車49が回動すると、各従動部12が本体部11に対して変位することとなる。上下方向における動力伝達部材20の変位量が大きくなればなるほど、第二歯車42、第五歯車45、第九歯車45の回動量が大きくなるから、本体部11に対する各従動部12の変位量が大きくなる。動力伝達部の変位量あたりの従動部12の変位量は歯車列の減速比等を調整することにより適宜設定することができる。
上下方向における動力伝達部材20の変位量は、誘導部31の形状によって決まる。本実施形態では、動力伝達部材20の被誘導突起21が誘導部31の第二の部分312に係合しているときに動力伝達部材20が上下方向に変位する。本実施形態における誘導部31の第二の部分312は、第一の部分311の一方端(末端)に繋がり、幅方向内側に向かって上方に変位していく部分(上昇部312a)と、上昇部312aの一方端(末端)に繋がり、幅方向内側に向かって下方に変位していく部分(下降部312b)を含む。下降部312bの末端(上昇部312a側の反対側の端部)は、第一の部分311よりも下方に位置する(図6〜図8参照)。
可動部材10(本体部11)は、所定の演出(可動部材10を用いた演出)を実行しないときには待機位置に位置し、所定の演出を実行するときには表示装置91に重なる演出位置に位置する。つまり、所定の条件が成立していないときには待機位置に位置し、所定の条件が成立したときには演出位置に位置することとなる。演出位置に位置させるかどうか、すなわち所定の条件の成立の有無は、図示されない演出制御手段(演出制御基板)が判断(決定)する。かかる演出の制御手法はどのようなものであってもよいため説明を省略する。
本実施形態では、可動部材10(本体部11)の演出位置として第一演出位置と第二演出位置の二箇所が設定されている。第一演出位置(図2および図7参照)は、二つの可動部材10(本体部11)間の距離が、待機位置(図1および図6参照)に位置しているときよりも小さく、第二演出位置(図3および図8参照)に位置しているときよりも大きくなる位置である。第二演出位置は、二つの可動部材10(本体部11)間の距離が第一演出位置よりも小さくなる位置(二つの可動部材10(本体部11)間の距離が最も小さくなる位置)である。
本体部11が待機位置に位置するとき、動力伝達部材20の被誘導突起21は第一の部分311に係合している(図6参照)。本体部11が第一演出位置に位置するとき、動力伝達部材20の被誘導突起21は第二の部分312における上昇部312aと下降部312bの境界部分に係合している(図7参照)。つまり、動力伝達部材20は最も上方に位置した状態にある。本体部11が第二演出位置に位置するとき、動力伝達部材20の被誘導突起21は第二の部分312における下降部312bの末端部分に係合している(図8参照)。つまり、動力伝達部材20は、最も下方に位置した状態になる。
以上のように構成される可動部材10の動きをまとめると次のようになる。待機位置に位置している本体部11を演出位置(幅方向内側)に向かって移動させたとき、本体部11が所定量移動するまでは、動力伝達部材20の被誘導突起21は誘導部31の第一の部分311に係合しつづける。したがって、動力伝達部材20は本体部11に対して上下方向に変位せず、従動部12も本体部11に対し変位しない。つまり、本体部11と従動部12の相対的な位置関係が維持されたまま、可動部材10全体が幅方向内側に向かって移動する。
本体部11が待機位置(図6参照)から幅方向内側に向かって所定量移動すると、動力伝達部材20の被誘導突起21は誘導部31の第一の部分311から第二の部分312の上昇部312a内に入り込む。したがって、本体部11が幅方向内側に移動するにつれて、動力伝達部材20は誘導部31の上昇部312aによって引き上げられていく。つまり、本体部11が移動するにつれて動力伝達部材20は本体部11に対して上方に変位していく。このように動力伝達部材20が上方に変位していくと、その変位によって各歯車が一方向に回動する。これにより、各従動部12が本体部11に対して一方向に回動(変位)する。本体部11が第一演出位置に到達したときには、動力伝達部材20の被誘導突起21が誘導部31の第二の部分312における上昇部312aと下降部312bの境界部分に係合した状態にある(図7参照)。つまり、動力伝達部材20が最も上方に変位した状態にあるため、本体部11に対する従動部12の一方向への回動量が最も大きい状態となる。
本体部11が第一演出位置から幅方向内側に向かって移動すると、動力伝達部材20の被誘導突起21は誘導部31の第二の部分312の下降部312b内に入り込む。したがって、本体部11が幅方向内側に移動するにつれて、動力伝達部材20は誘導部31の下降部312bによって引き下げられていく。つまり、本体部11が移動するにつれて動力伝達部材20は本体部11に対して下方に変位していく。このように動力伝達部材20が下方に変位していくと、その変位によって各歯車が他方向に回動する。これにより、各従動部12が本体部11に対して他方向に回動(変位)する。誘導部31の第二の部分312における下降部312bの末端部分は第一の部分311よりも下方に位置するため、動力伝達部材20の上下方向位置は下降部312bの途中位置に係合しているときに第一の部分311に係合しているときと同じになる。つまり、当該時点における本体部11に対する従動部12の位置は、待機位置に位置するときにおけるものと同じになる。そこからさらに動力伝達部材20が引き下げられることにより、各従動部12が他方向に回動していく。本体部11が第二演出位置に到達したときには、動力伝達部材20の被誘導突起21が誘導部31の第二の部分312における下降部312bの末端部分に係合した状態となる(図8参照)。つまり、動力伝達部材20が最も下方に変位した状態にあるため、本体部11に対する従動部12の他方向への回動量が最も大きい状態となる。
第一演出位置や第二演出位置から待機位置に向かって本体部11を変位させた場合には、従動部12は上記と逆の動きをする。
このように、本実施形態にかかる遊技機1では、本体部11が幅方向(第一の方向)に変位することによって動力伝達部材20が上下方向(第二の方向)に変位したとき、その変位によって従動部12が本体部11に対して変位する。つまり、本体部11を変位させることにより、従動部12も変位可能な構成とすることができるから、簡易な構造で、面白みのある可動部材10の動きを実現することが可能である。
また、本体部11は、待機位置と、第一演出位置や第二演出位置との間を変位可能であり、本体部11が待機位置に位置するときと、第一演出位置や第二演出位置に位置するときとでは、本体部11に対する従動部12の相対的な位置が異なる。したがって、待機位置と各演出位置とでは、本体部11の位置のみならず当該本体部11に対する従動部12の位置も異なることとなるため、待機位置に位置する可動部材10が与える印象と、各演出位置に位置する可動部材10が与える印象を大きく異なるものとすることが可能である。また、第一演出位置に位置する可動部材10が与える印象と、第二演出位置に位置する可動部材10が与える印象を異なるものとすることが可能である。
ここで、複数の従動部12は、その前後方向位置が同じではない。本実施形態では、上下方向における中央に位置する従動部12(以下、中従動部121と称することもある)が、それを挟むように位置する上方の従動部12(以下、上従動部122と称することもある)と下方の従動部12(以下、下従動部123と称することもある)よりも後方に位置する。上従動部122と下従動部123の前後方向位置は同じである。したがって、上従動部122と中従動部121、下従動部123と中従動部121は、少なくとも一部が前後方向において互いに重なりあう状態となることが可能である。
可動部材10(本体部11)が待機位置に位置するときにおいては、複数の従動部12のうちの少なくとも一部同士は、互いに少なくとも一部が重なった状態にある。可動部材10(本体部11)が第一演出位置や第二演出位置に位置するときには、待機位置に位置するときよりも当該重なる部分が小さい(図6〜図8参照)。本実施形態では、待機位置に位置するときにおける重なりが最も大きく、第一演出位置に位置するときにおける重なりは待機位置に位置するときにおける重なりよりも小さく、第二演出位置に位置するときにおいては、各従動部12同士は全く重ならない状態となる。したがって、待機位置に位置するときにおける各従動部12が平面方向に占める領域の大きさは最も小さいものとなる。このような構成とすることで、待機位置に位置するときにおける可動部材10(演出装置1u)の大きさを小さくし、限られた収納(待機)スペースを有効利用することが可能である。また、本体部11が演出位置に移動することによって複数の従動部12が広がるように変位するため、従動部12が発現する演出効果を高めることが可能である。
また、誘導部31は、本体部11が幅方向(第一の方向)に変位しても上下方向(第二の方向)において動力伝達部材20が本体部11に対し変位せず、本体部11に対し従動部12が変位しない第一の部分311と、本体部11が幅方向(第一の方向)に変位することで上下方向(第二の方向)において動力伝達部材20が本体部11に対し変位し、本体部11に対し従動部12が変位する第二の部分312と、を含むものである。したがって、可動部材10(本体部11)が第一の方向に変位しているとき、従動部12が本体部11に対して変位しない場面もあれば、従動部12が本体部11に対して変位する場面もあることとなる。つまり、本体部11とともに従動部12が変位し続けるのではなく、本体部11が所定の範囲を移動しているときのみ従動部12が本体部11に対し変位する構成となるから、可動部材10の動きをさらに面白みのあるものとすることが可能である。
さらに、本実施形態では、本体部11が待機位置から第一演出位置に向かって所定量移動するまでの間は、動力伝達部材20が誘導部31の第一の部分311に係合し続け、本体部11に対し従動部12が変位せず、その後動力伝達部材20が第二の部分312に係合する状態となることにより従動部12が本体部11に対して変位していくこととなる。つまり、待機位置に位置する本体部11が変位しはじめたときは、従動部12は変位しないのではないかという印象を受けるものの、その後従動部12が変位することになるから、可動部材10による演出を見た遊技者に与えるインパクトを大きくすることが可能である。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態では、本体部11は幅方向に変位し、動力伝達部材20は上下方向に変位するものであることを説明したが、当該方向は適宜変更可能である。本体部11が動力伝達部材20とともに変位する第一の方向と、動力伝達部材20が本体部11に対し変位可能である第二の方向が交差する関係にあればよい。また、従動部12は本体部11に対して回動するものであることを説明したが、本体部11に対して変位するものであればよく、変位の態様は回動に限られない。
また、上記実施形態では、動力伝達部材20の被誘導突起21が、溝である誘導部31に係合していることを説明したが、両者の係合態様はどのようなものであってもよい。つまり、本体部11とともに動力伝達部材が第一の方向に変位したとき、誘導部31の形状によって動力伝達部材20が第二の方向に変位しうる構成であればよい。例えば、誘導部31を細長い突起とし、当該突起が動力伝達部材20に形成された凹部に係合する構成としてもよい。
1 遊技機
1u 演出装置
10 可動部材
11 本体部
12 従動部
121 中従動部
122 上従動部
123 下従動部
20 動力伝達部材
21 被誘導突起
30 誘導部材
31 誘導部
311 第一の部分
312 第二の部分
312a 上昇部
312b 下降部
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明にかかる遊技機は、第一の方向に変位可能である本体部、およびこの本体部に対し変位可能に支持された従動部を有する可動部材と、前記第一の方向においては前記本体部とともに変位する一方、前記第一の方向と交差する第二の方向においては前記本体部に対し変位可能である動力伝達部材と、前記動力伝達部材の一部が係合する誘導部と、を備え、前記本体部が前記第一の方向に変位し、前記動力伝達部材が前記誘導部によって前記第二の方向において前記本体部に対し変位すると、当該第二の方向における本体部に対する動力伝達部材の変位によって生ずる動力が前記従動部に伝達され、当該従動部が前記本体部に対し変位するように構成されており、前記誘導部は、前記本体部が前記第一の方向に変位することで、前記第二の方向における一方側に前記動力伝達部材が前記本体部に対し変位し、前記本体部に対し前記従動部が所定の方向に変位する部分と、前記本体部が前記第一の方向に変位することで、前記第二の方向における他方側に前記動力伝達部材が前記本体部に対し変位し、前記本体部に対し前記従動部が前記所定の方向の反対方向に変位する部分と、を含むことを特徴とする。

Claims (5)

  1. 第一の方向に変位可能である本体部、およびこの本体部に対し変位可能に支持された従動部を有する可動部材と、
    前記第一の方向においては前記本体部とともに変位する一方、前記第一の方向と交差する第二の方向においては前記本体部に対し変位可能である動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材の一部が係合する誘導部と、
    を備え、
    前記本体部が前記第一の方向に変位し、前記動力伝達部材が前記誘導部によって前記第二の方向において前記本体部に対し変位すると、当該第二の方向における本体部に対する動力伝達部材の変位によって生ずる動力が前記従動部に伝達され、当該従動部が前記本体部に対し変位することを特徴とする遊技機。
  2. 前記本体部は、所定の条件が成立していないときの位置である待機位置と、所定の条件が成立したときの位置である演出位置との間を変位可能であり、
    前記本体部が前記待機位置に位置するときと、前記演出位置に位置するときとでは、前記本体部に対する前記従動部の相対的な位置が異なるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 一の前記本体部に対し複数の前記従動部が変位可能に設けられており、
    前記本体部が前記演出位置に位置するときに前記複数の従動部の少なくとも一部が互いに重なる範囲の大きさは、前記本体部が前記待機位置に位置するときに前記複数の従動部の少なくとも一部が互いに重なる範囲の大きさよりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記誘導部は、
    前記本体部が前記第一の方向に変位しても前記第二の方向において前記動力伝達部材が前記本体部に対し変位せず、前記本体部に対し前記従動部が変位しない第一の部分と、
    前記本体部が前記第一の方向に変位することで前記第二の方向において前記動力伝達部材が前記本体部に対し変位し、前記本体部に対し前記従動部が変位する第二の部分と、
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記本体部が前記待機位置から前記演出位置に向かって所定量移動するまでの間は、前記動力伝達部材が前記誘導部の前記第一の部分に係合し続け、前記本体部に対し前記従動部が変位しないように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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