JP2016134891A - 電話装置及び携帯電話連携方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定電話機と携帯電話機の連携により電話帳データの転送を行う場合の利便性を向上させること。【解決手段】固定電話網に接続されるCDL親機のBluetooth(登録商標)制御部123は、CDL親機100へ電話帳データを転送中の携帯電話機30aにて着信が発生した事を示す信号を受信すると、電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、電話帳データの転送中断を親機制御部109へ通知する。その通知に従って親機制御部109は、携帯電話機30aに対する電話帳データの転送要求の送信を停止する。通話の終了後、親機制御部109は、通話の終了をBluetooth(登録商標)制御部123へ通知することで通話の為の無線リソースを解放させ、携帯電話機30aに対して電話帳データの転送要求を送信することで電話帳データの転送を再開させる。【選択図】図19

Description

本発明は、携帯電話機との連携動作を可能にした電話装置及び携帯電話連携方法に関する。
従来、固定電話回線に接続された固定電話機と、携帯電話網に接続された携帯電話機とを連携させる技術が特許文献1に開示されている。特許文献1において、携帯電話機は基地局と通信を行う無線部と、固定電話機との近距離無線通信を行う為のBluetooth(登録商標)等の近距離無線部を備え、携帯電話の着信が発生した場合には自身の呼び出しに加え、所定条件が満たされた場合に近距離無線部を介して固定電話機を呼び出すことが開示されている。また、特許文献1では、固定電話機の中央制御部は、固定電話機が応答した場合に近距離無線部を介し携帯電話機に対しそのことを伝え、固定電話機の通話路設定部は、応答の後に近距離無線部を介して携帯電話機側の発信者との通話路を設定する。
特開2005−33635号公報
固定電話機と携帯電話機との連携の例として、携帯電話機の記憶部に記憶されている電話帳データを近距離無線通信によって固定電話機に転送し、固定電話機の記憶部に記憶させる事が考えられる。しかしながら、固定電話機と携帯電話機の連携が不十分であると、以下の問題が発生する。
固定電話機と携帯電話機の連携による電話帳データの転送中に、携帯電話機に着信があったり、又は、携帯電話機から発信が行われたりする場合が考えられる。このような場合、電話帳データの転送が中断され、通話の終了後、ユーザが電話帳データの転送の再開を指示する操作を行わなくてはならず、利便性に欠けるという問題がある。このような問題の解決策は、上記特許文献1には開示されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、固定電話機と携帯電話機の連携により電話帳データの転送を行う場合の利便性を向上させることができる電話装置及び携帯電話連携方法を提供する。
本発明の電話装置は、固定電話網に接続される電話装置であって、前記電話装置内の制御を行う親機制御部と、携帯電話網に接続される携帯電話機との間でデータを近距離無線通信するための制御を行う近距離無線通信制御部と、前記近距離無線通信により前記携帯電話機から受信した電話帳データを記憶する記憶部と、を備え、前記近距離無線通信制御部は、前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話機にて着信が発生した事を示す信号を前記携帯電話機から受信すると、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、前記電話帳データの転送の為の無線リソースが解放されたことに応じて、前記電話帳データの転送中断を前記親機制御部へ通知し、前記親機制御部は、前記電話帳データの転送中断の通知に従って前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止し、前記着信に応答する通話が終了すると、前記通話の終了を前記近距離無線通信制御部へ通知することで前記近距離無線通信制御部に前記通話の為の無線リソースを解放させ、かつ、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させる。
本発明の電話装置は、固定電話網に接続される電話装置であって、前記電話装置内の制御を行う親機制御部と、携帯電話網に接続される携帯電話機との間でデータを近距離無線通信するための制御を行う近距離無線通信制御部と、前記近距離無線通信により前記携帯電話機から受信した電話帳データを記憶する記憶部と、を備え、前記親機制御部は、前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話網に対する発信の操作を検知すると、前記発信の操作の情報を前記近距離無線通信制御部へ通知し、かつ、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止し、前記近距離無線通信制御部は、前記発信の操作の情報の通知に従って前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、前記親機制御部は、前記発信による通話が終了すると、前記通話の終了を前記近距離無線通信制御部へ通知することで前記近距離無線通信制御部に前記通話の為の無線リソースを解放させ、かつ、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させる。
本発明の電話装置は、固定電話網に接続されるコードレス電話親機と、コードレス電話子機とを含む電話装置であって、前記コードレス電話親機は、前記コードレス電話親機内の制御を行う親機制御部と、携帯電話網に接続される携帯電話機との間でデータを近距離無線通信するための第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部を介する前記近距離無線通信の制御を行う近距離無線通信制御部と、前記第1の無線通信部により前記携帯電話機から受信された電話帳データを記憶する記憶部と、前記コードレス電話子機との間でデータを無線通信する第2の無線通信部とを備え、前記コードレス電話子機は、前記コードレス電話親機との間でデータを無線通信する第3の無線通信部と、前記第3の無線通信部を介して遠隔制御の為の信号を送信する子機制御部とを備え、前記近距離無線通信制御部は、前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話機にて着信が発生した事を示す信号を前記携帯電話機から受信すると、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、前記電話帳データの転送の為の無線リソースが解放されたことに応じて、前記電話帳データの転送中断を前記親機制御部へ通知し、前記親機制御部は、前記電話帳データの転送中断の通知に従って前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止し、かつ、前記着信が発生した事を示す信号を前記第2の無線通信部を介して前記コードレス電話子機へ送信し、前記着信に応答する通話が終了すると、前記通話の終了を前記近距離無線通信制御部へ通知することで前記近距離無線通信制御部に前記通話の為の無線リソースを解放させ、かつ、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させる。
本発明の電話装置は、固定電話網に接続されるコードレス電話親機と、コードレス電話子機とを含む電話装置であって、前記コードレス電話親機は、前記コードレス電話親機内の制御を行う親機制御部と、携帯電話網に接続される携帯電話機との間でデータを近距離無線通信するための第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部を介する前記近距離無線通信の制御を行う近距離無線通信制御部と、前記第1の無線通信部により前記携帯電話機から受信された電話帳データを記憶する記憶部と、前記コードレス電話子機との間でデータを無線通信する第2の無線通信部とを備え、前記コードレス電話子機は、前記コードレス電話親機との間でデータを無線通信する第3の無線通信部と、前記第3の無線通信部を介して遠隔制御の為の信号を送信する子機制御部とを備え、前記親機制御部は、前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話網に対する発信の操作を検知した場合、又は、前記第2の無線通信部を介して前記コードレス電話子機から前記携帯電話網に対する発信の操作の情報を受信した場合、前記発信の操作の情報を前記近距離無線通信制御部へ通知し、かつ、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止し、前記近距離無線通信制御部は、前記発信の操作の情報の通知に従って前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、前記親機制御部は、前記発信による通話が終了すると、前記通話の終了を前記近距離無線通信制御部へ通知することで前記近距離無線通信制御部に前記通話の為の無線リソースを解放させ、かつ、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させる。
本発明の携帯電話連携方法は、固定電話網に接続される電話装置が、携帯電話網に接続される携帯電話機との間で近距離無線通信によってデータの無線通信を行い、前記携帯電話機と連携する携帯電話連携方法であって、前記電話装置は、前記電話装置と前記携帯電話機との間で近距離無線通信の接続を行うステップと、前記近距離無線通信により受信した前記携帯電話機からの電話帳データを前記電話装置の記憶部に記憶するステップと、前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話機にて着信が発生した事を示す信号を前記携帯電話機から受信したことに応じて、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放するステップと、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放した後、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始するステップと、前記電話帳データの転送の為の無線リソースの解放に応じて、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止するステップと、前記着信に応答する通話が終了した場合、前記通話の為の無線リソースを解放するステップと、前記通話の為の無線リソースの解放に応じて、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させるステップと、を有する。
本発明の携帯電話連携方法は、固定電話網に接続される電話装置が、携帯電話網に接続される携帯電話機との間で近距離無線通信によってデータの無線通信を行い、前記携帯電話機と連携する携帯電話連携方法であって、前記電話装置は、前記電話装置と前記携帯電話機との間で近距離無線通信の接続を行うステップと、前記近距離無線通信により受信した前記携帯電話機からの電話帳データを前記電話装置の記憶部に記憶するステップと、前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話網に対する発信の操作を検知したことに応じて、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放するステップと、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放した後、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始するステップと、前記電話帳データの転送の為の無線リソースの解放に応じて、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止するステップと、前記発信による通話が終了した場合、前記通話の為の無線リソースを解放するステップと、前記通話の為の無線リソースの解放に応じて、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させるステップと、を有する。
本発明によれば、固定電話機と携帯電話機の連携により電話帳データの転送を行う場合の利便性を向上させることができる。
本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態におけるコードレス電話親機の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態におけるコードレス電話子機の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態において連携する携帯電話機の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置と携帯電話機が連携する場合の動作例を示すシーケンス図 本発明の実施形態において携帯電話網から携帯電話機に着信が有った場合の連携動作を示すシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において再生操作をした場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において音楽再生中に携帯着信があった場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において着信応答を行った場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において通話を終了した場合の連携制御を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において携帯発信を行った場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において携帯発信を行った場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の携帯連携制御において一時停止操作をした場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において一時停止中に携帯着信があった場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において電話帳転送操作をした場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において電話帳転送操作をした場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において電話帳転送中に携帯着信があった場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において通話を終了した場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において通話終了後に電話帳転送が再開した場合を詳細に説明するシーケンス図 本発明の実施形態におけるコードレス電話装置の親機と携帯電話機との間の連携制御において電話帳転送中に携帯発信を行った場合を詳細に説明するシーケンス図
以下、本発明を実施するための一形態であるコードレス電話装置及び携帯電話機と連携する為の連携方法について説明する。図1は本発明の実施形態であるコードレス電話装置の構成例を示す模式図である。以下では、「コードレス電話」を「CDL」と略記する。
図1に示すCDL装置1の例は、CDL装置1及び携帯電話機30(30a、30b)を含む。CDL装置1は、CDL親機100と、CDL子機200(200A,200B)を含む。なお、図1では、CDL装置1に2台のCDL子機200A、200Bが含まれるが、CDL子機の数は1台又は3台以上でも良い。
携帯電話機30は、携帯電話網50を介して音声通話を行う機能を有する。また、携帯電話機30は、例えば多機能を有する所謂スマートホンであり、その機能の中に音楽プレーヤの機能(音声データの再生、停止、一時停止等のオーディオ機能)を含む。
CDL親機100は、携帯電話機30と連携する機能を有する。詳細は後述するが、CDL親機100と携帯電話機30とが連携することにより、例えば、携帯電話機30の音声データをCDL装置1から出力したり(音楽連携)、携帯電話網50を介した音声通話をCDL装置1で行ったり(通話連携)、携帯電話機30aの電話帳データをCDL装置1へ転送したり(電話帳転送連携)することができる。
CDL親機100は、固定電話網40の電話回線に接続される。CDL親機100とCDL子機200との間は無線接続されるので、CDL子機200の位置は例えば宅内において自由に移動できる。
CDL親機100は、固定電話網40を経由して他の電話装置70と接続され、各種通信(例えば通話)を実施する。CDL子機200は、CDL親機100及び固定電話網40を経由して他の電話装置と接続され、各種通信(例えば通話)を実施する。
CDL装置1は、CDL親機100とCDL子機200との間の無線通信の方式は、公知のコードレス電話装置で使用されている方式を採用すれば良く、例えば、1.9GHz帯を使用するPHS方式、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式や、2.4GHz帯を使用するWDCT(Worldwide Digital Cordless Telephone)方式等がある。
CDL親機100と携帯電話機30との間の無線通信の方式は、宅内での近距離無線通信技術として利用されている通信方式であれば良く、例えば、IEEE802.15.1の方式(Bluetooth(登録商標))、IEEE802.11の方式(無線LAN)、又はIEEE802.15.4の方式(Zigbee(登録商標))などの通信方式が有る。以下では、CDL親機100と携帯電話機30とが、無線通信方式の例としてBluetooth(登録商標)を用いて連携するものとして説明する。
携帯電話機30が音声データ(オーディオデータ)を再生する場合、音声データをCDL親機100が備えるスピーカ129,130から音声出力(音響として出力)してもよい。つまり、CDL親機100のスピーカ129,130を、携帯電話機30の外部スピーカとして使用できる。
携帯電話機30により再生される音声データは、例えば、音楽のデータ、人の声や動物の鳴き声等が録音されたデータ、周囲音(物音など)のデータ、その他の一般的な音楽プレーヤにより再生可能な音に関するデータを広く含む。
携帯電話機30が音声データを再生する場合、CDL子機200がCDL親機100を経由して携帯電話機30を遠隔操作してもよい。つまり、CDL子機200を携帯電話機30のリモコンとして使用できる。
次に、CDL親機100の構成例について説明する。図2はCDL親機100の構成例に示すブロック図である。
CDL親機100は、固定電話回線I/F(インタフェース)部101、記憶部103、音声入出力制御部104、操作部105、表示部106、CDL無線I/F部107、及びCDLプロトコル制御部108を備える。CDL親機100は、親機制御部109、無線LAN制御部121、無線LAN通信I/F部122、Bluetooth(登録商標)制御部123、及びBluetooth(登録商標)通信I/F部124を備える。CDL親機100は、留守番電話制御部125、子機/携帯端末充電部126、USB(Universal Serial Bus)通信I/F部127、マイクロホン(MIC)128、及びスピーカ(SPK−L,SPK−R)129,130を備える。
親機制御部109は、呼制御部110、子機リモコン制御部111、音声ストリーム処理部112、及び音楽プレーヤ制御部113を含む。
固定電話回線I/F部101は、回線制御回路(NCU:Network Control Unit)及びモデムを含む。NCUは、電話回線の制御を行い、例えば、固定電話網40からの着呼を検出し、発呼時に固定電話網40を捕捉接続する。モデムは、例えば、着呼時に固定電話網40からの発信者番号情報等を受信する。なお、固定電話回線I/F部101は、回線制御回路の構成によって、アナログ電話回線との接続に限定するものでなく、ISDN回線、及びIP電話回線等のデジタル電話回線に接続できる。
記憶部103は、揮発性メモリ(RAM)と不揮発性メモリ(ROM/EPROM等)を含んで構成される。記憶部103は、各種プログラム、及び、各種情報(例えば、CDL装置1の動作条件を定める各種パラメータ、電話帳情報(電話帳データ)、発着信履歴情報)を記憶する。
音声入出力制御部104は、音声バスからのデジタル信号化された音声データをアナログ変換してスピーカ129,130への出力制御、及び、親機制御部109からの指示による音量出力制御、音質制御を行う。また、音声入出力制御部104は、マイクロホン128から受信したアナログ音声をデジタル音声化して音声バスへの送信制御を行う。マイクロホン128及びスピーカ129,130は、例えば、ユーザがハンズフリー通話を行う場合に使用される。また、スピーカ129,130から出力される音声信号には、通話音声以外に、例えば、着信音、携帯電話機30から取得された音声データが含まれ、着信音の出力や、携帯電話機の外部スピーカとして使用される。なお、スピーカ129,130からは、音声入出力制御部104が受信した音声データによって、ステレオ音又はモノラル音が出力される。
操作部105は、例えば、ユーザが操作可能な複数のボタンを含み、操作入力を受け付ける。ボタンには、例えば、発信時のダイヤル入力に必要なダイヤルキー、音楽プレーヤ連携制御のための再生キー(PLAY_KEY)/停止キー(STOP_KEY)/一時停止キー(PAUSE_KEY)等の各種機能が割り当てられたファンクションキー、スピーカからの音量を調整する音量調整キー、表示部106の表示位置に対応付けられ表示されている機能を起動するためのソフトキー、が含まれる。
表示部106は、液晶ディスプレイとそのドライバを含んで構成され、各種情報(例えば、電話番号、通信先又は通信元の情報、操作案内情報)を表示する。
CDL無線I/F部107は、CDL子機200との間において無線通信するための送受信回路を含む。図示しないが、CDL無線I/F部107は、RF(Radio Frequency)部で、アンテナを介して無線信号の送受信を行う。また、CDL無線I/F部107は、子機へ音楽の再生音声信号を転送するための音楽転送用インタフェース部にもなり、時分割通信の送信フレームの中に設定されたペイロードに再生音声のADPCM信号を挿入してCDL子機200へ送信する。
CDLプロトコル制御部108は、CDL子機200との間でデータを送受信するプロトコルスタック部で、CDL子機200との間の制御プロトコル(例えば、DECTプロトコル方式、PHSプロトコル方式)に従ったプロトコル制御を行う。
親機制御部109は、例えば、マイクロコンピュータを主体とするハードウェアを含んで構成され、予め組み込まれたプログラムを実行することにより、親機制御部109が有する各種機能を実現する。親機制御部109は、CDL親機100全体を制御する。
呼制御部110は、操作部105、固定電話回線I/F部101又はCDLプロトコル制御部108(CDL子機200)から通知されたイベント又は各種メッセージを処理し、CDL親機100に発生した呼の状態管理、及び呼接続を行う。また、呼制御部110では、着信音の出力/停止の制御や、後述する子機リモコン制御部111又は音楽プレーヤ制御部113に、各種内部イベント(CDL子機からのキー入力、携帯電話機30への遠隔制御指示等)を通知することによって、例えば、固定電話網40からの着呼を検知すると携帯電話機30から受信した音声データのスピーカ129への出力を停止させ、着信音を出力する制御を行う。
子機リモコン制御部111は、CDL子機200が携帯電話機30を遠隔操作するための操作部として動作するよう制御する。例えば、子機リモコン制御部111は、CDL子機200が携帯電話機30のリモコンとして動作する場合、リモコン操作を補助するリモコン画面の情報を編集し、CDL子機200へ送信する。リモコン画面情報は、例えば、遠隔操作により携帯電話機30に指示する処理と、当該処理を実行させるためのCDL子機200の操作部144(図3参照)におけるキーとの対応関係に基づいて、生成される。
子機リモコン制御部111は、CDL無線I/F部107を介して受信されたCDL子機200からのキーの情報を呼制御部110経由で取得し、表示中のリモコン画面情報においてキーと対応づけられた携帯電話機30のリモコン操作(例えば、再生、停止、一時停止)の情報を取得し、音楽プレーヤ制御部113へ該当のリモコン操作に対応する遠隔制御情報を通知する。また、子機リモコン制御部111は、CDL子機200のキー操作が、音量アップ/ダウンのキー操作であれば、音量アップ又は音量ダウンの指示を音声入出力制御部104へ指示する。
音声ストリーム処理部112は、携帯電話機30から音声ストリーム通信のための接続手順制御を行い、携帯電話機30から送出された音声ストリームデータをスピーカ129,130に出力するために、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声パスを形成させる。なお、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声パスは、Bluetooth(登録商標)制御部123と音声入出力制御部104との間に音声ストリーム処理部112でバッファリングして形成しても良いし、音声ストリーム処理部112を経由せずに、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声バスを経由する音声パスを形成しても良い。
また、音声ストリームデータを無線LAN通信I/F部122経由で受信する場合は、一旦、音声ストリーム処理部112で音声ストリームデータをバッファリングし、音声バスを経由して音声入出力制御部104への音声パスを形成する。
音声ストリーム通信のための接続手順には、Bluetooth(登録商標)であれば、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)が、一般的であるが、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等の他の音声ストリーミング用プロトコルを採用してもよい。
音楽プレーヤ制御部113は、携帯電話機30の状態管理し、携帯電話機30を遠隔制御する。音楽プレーヤ制御部113は、例えば、携帯電話機30を遠隔操作するための遠隔制御情報(例えば、再生、停止、一時停止)を、無線回線を介して、携帯電話機30に送信させる。
遠隔制御情報は、例えば、CDL親機100の操作部105を介して操作入力された情報に応じて生成されてもよいし、CDL子機200の操作部144を介して操作入力された情報に応じて生成されてもよい。
なお、携帯電話機30をCDL親機100から遠隔制御するための通信手順には、相互の装置間で独自に制御メッセージを取り決めて行ってもよいが、Bluetooth(登録商標)機器間であれば、AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)を用いて行うことが可能である。
無線LAN制御部121、無線LAN通信I/F部122は、IEEE802.11、すなわち無線LANの規格に従って、外部の無線LAN機器と接続して、データ通信する。
Bluetooth(登録商標)I/F部124は、アンテナを介してBluetooth(登録商標)規格の無線信号を送受信するRF部(無線IC)で、Bluetooth(登録商標)制御部123は、RF部への制御指示、通信リンク制御、パケット制御等のベースバンド制御である。
Bluetooth(登録商標)I/F部124は、CDL親機100と携帯電話機30との間の無線通信のために、Bluetooth(登録商標)によって無線接続している。
留守番電話制御部125は、例えば、留守番電話メッセージを記憶し、メッセージの録音及び再生を制御する。
子機/携帯端末充電部126は、例えば、CDL子機200、携帯電話機30、又はその他の携帯端末に搭載された充電池を充電する。子機/携帯端末充電部126は、充電対象の端末を載置するドッキング部と充電端子を設けて、充電しても良いし、ワイヤレス給電の標準規格であるQi(チー)規格等に対応した充電部として、ワイヤレス給電しても良い。
USB通信I/F部127は、USB規格に対応した各種機器(例えば携帯電話機30)をCDL親機100に接続する通信インタフェースである。USB通信I/F部127は、例えば、CDL子機200又は携帯電話機30へ給電する給電部として動作してもよい。
図2では、ステレオ型スピーカとして2つのスピーカ129,130が示されているが、1つのスピーカとしたモノラル型でもよい。
次に、CDL子機200の構成例について説明する。
図3はCDL子機200の構成例を示すブロック図である。
CDL子機200は、記憶部142、音声入出力制御部143、操作部144、表示部145、子機制御部147、CDL無線I/F部148、CDLプロトコル制御部149、充電池150、マイクロホン(MIC)151、及びスピーカ(SPK)152を備える。
記憶部142は、揮発性メモリ(RAM)と不揮発性メモリ(ROM/EPROM等)を含んで構成される。記憶部142は、各種プログラム、各種情報(例えば、電話帳情報、発着信履歴情報)を記憶する。
音声入出力制御部143は、マイクロホン151及びスピーカ152が音声信号の入力又は出力するための制御を行う。スピーカ152に出力される音声信号には、例えば、着信音、通話音声、留守番電話メッセージ等が含まれる。
操作部144は、例えば、ユーザが操作可能な複数のボタンを含み、操作入力を受け付ける。ボタンには、例えば、発信時のダイヤル入力に必要なダイヤルキー、各種機能が割り当てられたファンクションキー、表示部145の表示位置に対応付けられ表示されている機能を起動するためのソフトキー、上下左右の各方向を選択する矢印キー、が含まれる。操作部144は、例えば、表示部145に重ねられたタッチパネルでもよい。
表示部145は、液晶ディスプレイとそのドライバを含んで構成され、各種情報(例えば、電話番号、通信先又は通信元の情報、操作案内情報)を表示する。また、表示部145は、携帯電話機30のリモコンとして動作する場合、リモコン画面を表示する。
子機制御部147は、例えば、マイクロコンピュータを主体とするハードウェアを含んで構成され、予め組み込まれているプログラムを実行することにより、子機制御部147が有する各種機能を実現する。子機制御部147は、CDL子機200全体を制御する。
CDL無線I/F部148は、CDL親機100との間において無線通信するための送受信回路を含む。図示しないが、CDL無線I/F部148は、RF部で、アンテナを介して無線信号の送受信を行う。
CDLプロトコル制御部149は、CDL親機100との間でデータを送受信するプロトコルスタック部で、CDL親機100との間の制御プロトコル(例えば、DECTプロトコル方式、PHSプロトコル方式、WDCT方式等)に従ったプロトコル制御を行う。
充電池150は、CDL子機200の各部に電源電力を供給する。例えば、CDL子機200がCDL親機100の子機/携帯端末充電部126に載置されることにより、充電池150が充電される。
次に、携帯電話機30の構成例について説明する。図4は、CDL装置1と連携する携帯電話機の一例を示す機能ブロック図である。
携帯電話機30は、携帯電話網50との通信を行う為の3G無線I/F部301、3Gプロトコル制御部302を備える。また、携帯電話機30は、本来は主にワーヤレスヘッドセットへ再生音声を出力する目的で設けられた音声信号出力インタフェースであるBluetooth(登録商標)制御部309及びBluetooth(登録商標)通信I/F部310を備えている。なお、本実施の形態では、携帯電話30の携帯電話網50との通信方式を3Gとするが、3Gに限定されない。
また、携帯電話機30は、無線によりローカルネットワークを介して通信する為の無線LAN制御部307、無線LAN通信I/F部308を備える。また携帯電話機30は、表示/操作部303、記憶部304、音声入出力制御部305を備える。また携帯電話機30は、USB(Universal Serial Bus)通信I/F部311、マイクロホン(MIC)312、スピーカ(SPK)313を備える。
また、携帯電話機30は制御部306を備える。制御部306は、呼制御部314を含む。
3G無線I/F部301及び3Gプロトコル制御部302は、携帯電話網50との通信を行い、例えば携帯電話網50からの着呼を検出し、又は発呼時には携帯電話網50の通信回線を捕捉接続する。
記憶部304は、揮発性メモリ(RAM)と不揮発性メモリ(ROM/EPROM等)を含んで構成される。記憶部304は、各種プログラム、及び電話に関する各種情報(例えば携帯電話網50との認証を行う為の認証情報や各種パラメータ、電話帳情報(電話帳データ)、発着信履歴情報など)を記憶する。また、記憶部304は、各種アプリケーションの為のプログラムデータ、及びテキストデータ、音声データ、画像データ等を記憶する。
音声入出力制御部305は、制御部306において動作するソフトウェアに従って動作し、音声を再生する。音声入出力制御部305は、制御部306からの指示により音声バスからのデジタル信号化された音声データを取得し、アナログ変換し、スピーカ313へ出力する。また、音声入出力制御部305は、音量出力制御や音質制御を行う。また、音声入出力制御部305は、制御部306からの指示により、マイクロホン312から受信したアナログ音声をデジタル音声化して音声バスへの送信制御を行う。
また、音声入出力制御部305は、直接携帯電話機30にて再生した音楽等を聴く場合にも動作する。スピーカ313に出力される音声信号には、通話音声以外に、例えば、音楽再生機能により再生される音声データがある。
表示/操作部303は、液晶ディスプレイと、その液晶ディスプレイの表面に配置されたタッチパネル、及びそれらを駆動する為のドライバを含んで構成され、ユーザの各種操作を受け付けるためのユーザインタフェース(UI)として機能する。表示/操作部303は、例えば電話の受発信の為の番号キーやアイコン、電話帳等を表示し、また通信先又は通信元の情報、操作案内情報を表示する。また、各種アプリを起動する為のアイコン、それぞれのアプリの中での操作の為のアイコン及び操作メニューの表示を行う。そして、液晶ディスプレイの表示に合わせてタッチパネル上には各種ソフトキーが割り当てられ、携帯電話機30のあらゆる操作が表示/操作部303によって行われる。
例えば音楽再生機能を起動した場合には、表示/操作部303に曲名や各種操作の為のアイコン及びソフトキーを表示する。そして、操作為のキー、例えば、再生キー/停止キー/一時停止キー等の各種機能のキー、スピーカからの音量を調整する音量調整キーなどが表示され、表示/操作部303は、それらの操作情報を取得し、制御部306に通知する。
制御部306は、例えば、マイクロコンピュータを主体とするハードウェアを含んで構成され、予め組み込まれたプログラムを実行することにより、制御部306が有する各種機能を実現する。制御部306は、携帯電話機30全体を制御する。
呼制御部314は、表示/操作部303、3Gプロトコル制御部302、無線LAN制御部307、Bluetooth(登録商標)制御部309から通知されたイベント又は各種メッセージを処理し、携帯電話機30に発生した呼の状態管理、及び呼接続を行う。また呼制御部314は、携帯電話網50からの携帯着信を検知すると、着信音を出力するための制御を行う。
音声ストリーム通信のための接続手順には、Bluetooth(登録商標)であれば、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)が、一般的であるが、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等の他の音声ストリーミング用プロトコルを採用してもよい。
なお、携帯電話機30がCDL装置1から遠隔制御を受けるための通信手順は、相互の装置間で独自に制御メッセージを取り決めて行ってもよいが、Bluetooth(登録商標)機器間のAVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)を用いて行うことが可能である。
無線LAN制御部307、無線LAN通信I/F部308は、IEEE802.11、すなわち無線LANの規格に従って、外部の無線LAN機器と接続して、データ通信する。
Bluetooth(登録商標)I/F部310は、アンテナを介してBluetooth(登録商標)規格の無線信号を送受信するRF部で、Bluetooth(登録商標)制御部309は、RF部への制御指示、通信リンク制御、パケット制御等のベースバンド制御である。Bluetooth(登録商標)I/F部310は、携帯電話機30とCDL親機100との間の無線通信のために、近距離無線通信機能であるBluetooth(登録商標)によって無線接続している。
USB通信I/F部311は、USB規格に対応した各種機器(例えばパソコン等)に接続する通信インタフェースである。USB通信I/F部311は、例えば例えばパソコン等から2次電池(図示せず)を充電する給電部として動作してもよい。
上記の構成部を含む携帯電話機30は、音楽プレーヤ機能を有するスマートホンの形態であっても良い。また、携帯電話機30により再生される音声データは、携帯電話機30の記憶部304に記憶されてもよいし、無線通信機能を用いて、例えば外部サーバから取得してもよい。また外部の記憶装置(例えば、メモリカード、USBメモリ等)から取得してもよい。
記憶部304は、所定のフォーマットで楽曲情報、音楽ファイルを蓄積する機能を有し、例えばダウンロードサイトから3G無線I/F部301又は無線LAN通信I/F部308を介して転送される楽曲情報、音楽ファイル等を所定のフォーマットへデコードされた後、記憶部304はこれらファイルを蓄積する。
Bluetooth(登録商標)通信I/F部310の通信機能により、携帯電話機30からCDL親機100へ携帯電話機30の状態を示すステータスや音楽データが送られ、音楽データはCDL親機100又はCDL子機200にて復号され、スピーカにて再生される。またCDL子機200からは、操作部144で入力したコマンド、あるいはマイク151から入力した音声データがDECTによる信号によってCDL親機100へ送られ、Bluetooth(登録商標)通信によって携帯電話機30へ送信され、Bluetooth(登録商標)通信I/F部310にて受信される。
携帯電話機30のステータス情報、例えばシステム制御可能の可否、音楽再生中又は停止中、選曲中等の情報は、所定の形式と所定のタイミングでBluetooth(登録商標)通信I/F部310を介してCDL親機100へ送られ、またCDL親機100からはDECTによる制御信号によってCDL子機200へ伝送される。
携帯電話機30からの音楽の再生信号はADPCM形式で、Bluetooth(登録商標)信号によってCDL親機100へ送られる。携帯電話機30は記憶部304から読み出した音楽データについてアナログ化の前段階と成る処理(例えばMP3→PCM→ADPCM)等を行ない、CDL親機100へ転送する。
CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123は、携帯電話機30から送られるADPCM形式で圧縮された再生信号を音声入出力制御部104へ渡し、音声入出力制御部104でアナログ変換処理を行い、2つのスピーカ129,130から放音されるので、CDL親機100を介して音楽の再生音を聴くことができる。
また、携帯電話機30は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部310を介してステータス情報をCDL親機100へ送信する。そのステータス情報は、必要に応じて、DECT通信によってCDL子機200へ送信される。
また、携帯電話機30からCDL親機100(又はCDL子機200)に対して、Bluetooth(登録商標)通信によって(又はその先のCDL子機200に対してはDECT通信によって)着信を伝達するための信号や情報、再生可能な楽曲情報、音声通話時の音声データ等が伝送される。
再生される楽曲の情報の切替や再生のON/OFF、あるいは着信のための応答の操作は、CDL子機200の操作部144の操作で行う事が可能である。また、操作入力のアンサーバックあるいは状態表示は、CDL子機200の表示部145に表示される。ユーザはCDL子機200の表示部145を見て、それらの表示を確認することができる。
次に音声通話について説明する。
CDL親機100(又はCDL子機200)は、スピーカ及びマイクにより通話を行うことができる。有線電話網を介する通話だけで無く、CDL親機100と携帯電話機30は近距離無線通信の為のBluetooth(登録商標)通信機能によって接続されているので、CDL親機100(又はCDL子機200)は携帯電話網50を介する通話も可能である。また、通話の開始/終了は、CDL親機100(又はCDL子機200)の操作部を操作することにより可能である。
また、CDL子機200を使って通話する場合、CDL子機200のDECT通信機能を介して入力する音声情報は、CDL無線I/F部148で受信され、CDLプロトコル制御部149にてデコードされることにより音声データが取得される。そして音声入出力制御部143にてアナログ信号に変換されてスピーカ152から音声として聞くことができる。
一方、ユーザの声はマイクロホン151を介して、前記と逆のプロセスでCDL無線I/F部148によってCDL親機100へ発信される。すなわち音声入出力制御部143によってマイクロホン151から入力するアナログ音声信号をデジタルデータに変換し、さらにコード化した後、CDL無線I/F部148で送信のための処理が行われ、アンテナより発信を行う。
このようにCDL子機200は音声通話の為にマイクロホン151とスピーカ152を使うことができ、さらにCDL子機200のスピーカ152は、音声通話行う他に、携帯電話機30の再生音楽を聞く事もできる。さらにCDL子機200に振動発生部を設けた場合には、例えば音楽再生を着信により妨害されたくない場合に振動発生で着信を伝達するよう設定しても良い。
次に、CDL装置1の動作例について説明する。CDL装置1は、携帯電話機30と連携して動作可能な装置である。図5は、CDL親機100、CDL子機200A,200B、及び携帯電話機30が連携する場合の動作例を示すシーケンス図である。図5では、CDL子機200Aを主にリモコンとして操作することを想定する。
まず、CDL親機100とCDL子機200A,200Bとの間において、CDL親機100のCDLプロトコル制御部108及びCDL子機200のCDLプロトコル制御部149は、無線通信(例えばDECT)のリンクを形成し、コードレス電話親機と子機間の通信リンクを確立しスタンバイ状態である(S101)。
CDL親機100と携帯電話機30との間において、CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123と携帯電話機30は、Bluetooth(登録商標)のリンクを形成する(S102)。これにより、両者をペアリングする。携帯電話機30及びCDL親機100間では、例えば、携帯電話機30からCDL親機100に音声データをストリーミング配信するためにA2DPを用い、CDL親機100から携帯電話機30を遠隔制御するためにAVRCPを用いる。
A2DPは、Bluetooth(登録商標)機器の種類ごとに定義された通信規約であるBluetooth(登録商標)プロファイルの1つであり、音声データをストリーミング配信(受信しながら再生)するための手順を定義する。本実施例では、携帯電話機30がストリーミング配信側(SRC)、CDL親機100がストリーミング受信側(SNK)となる。
また、AVRCPは、Bluetooth(登録商標)対応のワイヤレスイヤホンなどのリモコン制御に採用され、リモコンから本体(音楽プレーヤ等)を遠隔制御するときに使用するBluetooth(登録商標)のプロファイルである。
A2DPの手順に従って携帯電話機30及びCDL親機100が動作することにより、携帯電話機30からCDL親機100へ音声データを伝送できる。CDL親機100では、音声データを受信しながら再生できる。
ストリーミング配信される音声データの形式は、例えば、SBC(SubBand Codec)、MP3(MPEG(Moving Picture Experts Group)Audio Layer−3)、AAC(Advanced Audio Coding)、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)、の形式を含む。
続いて、例えばユーザが携帯電話機30を操作し、携帯電話機30が音楽再生用のアプリケーションを起動する(S103)。携帯電話機30が音楽再生用のアプリケーションが起動すると、携帯電話機30は、CDL親機100との間でA2DPとAVRCPを用いて、音声ストリーム配信と遠隔制御のための無線接続を行う(S104)。
そして、上記AVRCPの接続手順が完了すると、携帯電話機30は、例えば、携帯電話機30の状態を示す状態情報と、携帯電話機30が有する又は参照可能な音声データの楽曲情報を、CDL親機100に送信する(S105)。楽曲情報は、ユーザが音声データを識別可能な情報であり、例えば、アルバム名、アーティスト名、タイトル名、トラック番号を含む。この楽曲情報は、携帯電話機30からCDL親機100へ適時送信される。
また、携帯電話機30は、携帯電話機30のユーザ操作又はCDL親機100からの遠隔操作により携帯電話機30の状態(例えば、再生中、停止中、一時停止中)が変化すると状態変化を示す状態情報を、CDL親機100に送信する。
CDL親機100では、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して、音楽プレーヤ制御部113が、携帯電話機30から、楽曲情報又は状態情報を受信し、記憶部103に、この情報を保持する。楽曲情報及び状態情報は、必要に応じて使用され、例えば所定のタイミングにおいて表示部106又はCDL子機200の表示部145に表示される。
携帯電話機30における音声データの再生開始は、例えば、ユーザが携帯電話機30を直接操作することで指示されてもよいし、携帯電話機30のリモコンとして機能するCDL子機200を操作することで指示されてもよい。図5では、音楽再生用のアプリケーションの起動後に、ユーザは、携帯電話機30の操作部を操作して、選択中の楽曲の再生操作を行う(S106)。
これによって、携帯電話機30の状態が、停止状態から再生中状態に変化したため、携帯電話機30からCDL親機100の音楽プレーヤ制御部113に再生中を示す状態情報(再生)が送信され、音楽プレーヤ制御部113は、携帯型音楽プレーヤの状態を再生中状態に更新する(S106a)。
続いて、携帯電話機30は、携帯電話機30が有する又は参照可能な音声データを、例えば音声ストリームデータとして、順次、CDL親機100へ送信する(S107)。
CDL親機100では、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を経由してBluetooth(登録商標)制御部123が、携帯電話機30からの音声ストリームデータを受信する。音声ストリームデータは、音声バスを経由して音声入出力制御部104に入力され、アナログ信号に変換され、スピーカ129,130から音声出力される(S108)。
従って、携帯電話機30が音声データを再生する場合に、CDL親機100のスピーカ129及び130を、携帯電話機30の外部スピーカとして利用できる。
CDL子機200Aでは、表示部145が所定の機能メニュー画面を表示中に、携帯電話機30と連携するためのファンクションキー(例えば連携キー)をユーザが押下し、操作部144が連携キーの押下を検出する(S109)。連携キーが押下されると、CDL子機200Aから、携帯電話機30との連携開始要求を示すキー情報メッセージ(連携キー)をCDL親機100に通知する(S110)。
なお、上記説明では、携帯電話機30と連携するための専用のファンクションキー押下操作によって、携帯電話機30のリモコンとして動作開始させたが、CDL子機200Aの機能メニュー画面に表示されている機能から音楽プレーヤ連携機能を選択し、リモコン動作を起動する一連のキー操作によって、リモコンとして動作開始させても良い。
CDL親機100では、CDL無線I/F部107が、キー情報メッセージ(連携キー)をCDL子機200Aから受信すると、呼制御部110にキー情報メッセージ(連携キー)を送信し、呼制御部110が、受信したキー情報が連携キーであることを検知する。
呼制御部110は、キー情報が連携キーであることを検知すると、CDL子機200Aの状態を子機リモコン操作中状態に更新し、子機リモコン制御部111に子機リモコン起動を通知する。
子機リモコン制御部111は、子機リモコン起動が通知されると、リモコン画面情報を生成し、CDL子機200Aにリモコン画面情報を送信する(S111)。リモコン画面情報は、例えば、携帯電話機30から受信した楽曲情報又は状態情報を含む。リモコン画面情報は、例えば、CDL子機200Aが携帯電話機30のリモコンとして動作する場合に、CDL子機200Aの各キーに割り当てる機能を表す情報、CDL子機200Aがリモコンとして動作するための様々なパラメータ又は制御条件を表す情報、を含んでもよい。
CDL子機200Aでは、CDL無線I/F部148がCDL親機100からの音楽プレーヤ再生中状態のリモコン画面情報を受信し、表示部145が、リモコン画面を表示する(S112)。リモコン画面の表示により、CDL子機200Aのユーザは、CDL子機200Aのリモコン画面に表示される内容を確認して、携帯電話機30を遠隔操作するための操作入力を行うことができる。従って、携帯電話機30とCDL親機100との連携時には、CDL子機200Aの操作により、携帯電話機30を遠隔操作できる。
遠隔操作の対象となる処理は、例えば、再生(PLAY)、再生一時停止(PAUSE)、再生停止(STOP)、早送り/次曲再生、巻き戻し/前曲再生、音量アップ、音量ダウンの処理を含む。
CDL子機200Aでは、操作部144が音量アップのキー入力操作を検出した場合(S113)、CDL無線I/F部148が、キー情報(音量アップ)メッセージをCDL親機100に送信する(S114)。
この場合、CDL親機100では、CDL無線I/F部107が、キー情報(音量アップ)メッセージを受信し、呼制御部110に送信する。
呼制御部110は、CDL子機200Aの状態が子機リモコン操作中状態であることを確認すると、キー情報(音量アップ)を子機リモコン制御部111に通知する。
子機リモコン制御部111は、音声入出力制御部104に、スピーカ129,130による出力音量を増加させる指示を行う(S115)。
また、このとき、子機リモコン制御部111は、音量調整用のリモコン画面情報を生成し、CDL子機200Aに送信しても良い(S115a)。
CDL子機200Aでは、CDL無線I/F部148が、CDL親機100からの音量調整用のリモコン画面情報を受信し、表示部145がリモコン画面を表示する(S115b)。
CDL子機200Aでは、操作部144が再生一時停止の操作入力を検出した場合(S116)、CDL無線I/F部148が、キー情報(再生一時停止)メッセージをCDL親機100に送信する(S117)。
この場合、CDL親機100では、CDL無線I/F部107が、キー情報(再生一時停止)メッセージを受信し、呼制御部110に送信する。
呼制御部110は、CDL子機200Aの状態が子機リモコン操作中状態であることを確認すると、キー情報(再生一時停止)を子機リモコン制御部111に通知する。
子機リモコン制御部111は、キー情報(再生一時停止)メッセージを受信すると、音楽プレーヤ制御部113に再生一時停止のリモコン動作を指示するために、音楽プレーヤ制御部113に再生一時停止を指示する。
音楽プレーヤ制御部113は、子機リモコン制御部111からの再生一時停止の指示を受信すると、Bluetooth(登録商標)制御部123を介して、遠隔制御情報を携帯電話機30へ無線送信させる(S118)。この遠隔制御情報は、携帯電話機30による再生の一時停止を指示する情報を含む。
携帯電話機30は、CDL親機100から再生一時停止情報を含む遠隔制御情報を受信すると、再生対象の音声データの再生を一時停止し、CDL親機100への音声ストリームデータの送信を停止し(S119)、再生一時停止状態を示す状態情報(再生一時停止)を、CDL親機100に通知する(S120)。
CDL親機100では、音楽プレーヤ制御部113が再生一時停止を示す状態情報を受信し、携帯電話機30の状態を再生一時停止中状態に更新し、子機リモコン制御部111に状態変化を通知する。子機リモコン制御部111は、再生一時停止用のリモコン画面を示すリモコン画面情報を生成し、リモコン操作中のCDL子機Aに、再生一時停止用のリモコン画面情報を送信させる(S120a)。CDL子機200Aでは、CDL無線I/F部148がCDL親機100からの再生一時停止用のリモコン画面情報を受信し、表示部145がリモコン画面を表示する(S120b)。
このようにCDL子機200を携帯電話機30からCDL親機100を介して送られる音楽を再生する為の外部スピーカとして動作させる場合、CDL子機200とCDL親機100はCDL無線I/F部148を使って接続され、CDL親機100と携帯電話機30はBluetooth(登録商標)通信機能を使って接続される。これら通信機能を使って、CDL子機200からは携帯電話機30を操作するための遠隔制御情報が送られ、携帯電話機30からCDL子機200へ再生した音楽データが送られる。携帯電話機30の状態を示すステータスや音楽データ、又は再生中の楽曲に関する諸情報等がCDL無線I/F部148を使ってCDL子機200へ送られる。
例えば携帯電話機30がカバン等の中にあり、CDL子機200はユーザの手元にあって、音楽の再生はユーザがCDL子機200を操作して再生指示操作を行うことによって、携帯電話機30に対して遠隔操作の為の信号を送信する。その信号を受信し、再生指示を受けた携帯電話機30は自身の再生機能により音楽の再生を開始し、再生された当該音楽の再生信号は携帯電話機30からCDL子機200に対してBluetooth(登録商標)を使って送信される。CDL子機200へ送られた音楽の再生信号は、CDL子機200にてアナログに変換され、CDL子機200のスピーカから放音される。
再生する楽曲の選曲は、ユーザがCDL子機200の表示部に曲名リストを表示させ、操作手段を操作して曲名を選択し、携帯電話機30へ再生指示を行う事ができる。再生する楽曲の選曲あるいは再生停止についても、ユーザによるCDL子機200の操作により指示され、携帯電話機30に伝達され、携帯電話機30にて指示が実行される。
図6は、携帯電話網50から携帯電話機30に着信が有った場合の連携動作を示すシーケンス図である。
図6において、CDL親機100とCDL子機200(200A、200B)との間の通信リンクを確立し、また、CDL親機100と携帯電話機30との間においてリンクを形成し、携帯電話機30からの音声ストリームデータをCDL親機100やCDL子機200(200A、200B)において再生するステップ(S201)については既に説明した図5と同様であるので詳細を省略する。なお、図5においては、CDL子機200Bは音声ストリームデータの再生をしない設定で説明したが、ステップS201では、CDL子機200BにおいてもCDL子機200Aと同様に再生をしている状態を表す。
携帯電話網50から携帯電話機30に対して携帯着信があると(S202)、携帯電話機30はBluetooth(登録商標)通信によって着信があった旨を親機制御部109に通知する(S203)。
着信があった旨の通知を受けた親機制御部109は、ユーザが着信に応答して通話するための処理、すなわち無線リソースの切替(S204)、音楽再生の停止(S205)を実行する。これらは後段にて詳細に説明する。また親機制御部109の制御により着信鳴動音が音声入出力制御部104に入力され、スピーカ129,130から着信鳴動音が出力される(S206)。
他方、親機制御部の着信処理により、着信の通知がDECTの通信によってCDL子機200(200A、200B)にも通知される(S207)。着信の通知を受けたCDL子機200(200A、200B)の子機制御部147は、着信鳴動音を音声入出力制御部104に入力する。結果、CDL子機200(200A、200B)のスピーカ152から着信鳴動音が再生される(S207)。
なお、CDL子機200での着信の表示は、着信鳴動音だけでなく、例えばCDL子機200の表示部における着信メッセージの表示や、単なる同表示部の点滅等の光による表示でも良い。また、子機制御部147は、振動発生部(図示せず)を制御し、音楽の再生中に着信があった場合に振動発生部を動作させて振動を発生させても良い。また、振動発生部の使用可否は、ユーザの設定により動作可/不可を設定しても良い。
着信鳴動音を聞いたユーザがCDL親機100において応答操作を行うと(S208)、CDL親機100はBluetooth(登録商標)の通信によって携帯電話機30に対し、着信応答を意味する信号を送信する(S209)。そして、携帯電話機30は、携帯電話網50に対して着信応答を通知する(S210)。また、ユーザがCDL親機100において応答操作を行うと、CDL親機100はBluetooth(登録商標)の通信によって携帯電話機30との間に音声通話路を形成する(S211)。
また、CDL子機200において着信鳴動音を聞いたユーザが応答する場合では、ユーザがCDL子機200において応答操作を行うと(S212)、DL子機200はDECTの通信によってDL親機100に対して応答通知を行う(S213)。その応答通知に従って、CDL親機100は、Bluetooth(登録商標)の通信によって携帯電話機30に対し、着信応答を意味する信号を送信する(S214)。そして、携帯電話機30は、携帯電話網50に対して着信応答を通知する(S215)。また、CDL親機100は、前述と同様にBluetooth(登録商標)の通信によって携帯電話機30との間に音声通話路を形成する(S216)。
このように音楽再生中における携帯電話機への着信は、音楽再生系とは異なる独立した経路にて着信通知が伝達されることから、音楽再生中の着信であっても直ぐに携帯電話機30からCDL親機100伝えられ、鳴動音を鳴らせる事ができる。そして着信通知によって音楽再生は自動的に停止され、着信応答の準備が行われる。
次に、図7に沿って、Bluetooth(登録商標)制御部123について詳細に説明する。CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123は、APP層とMiddle層から成り、Bluetooth(登録商標)で規定されている各種機能(Profile)の制御機能を有し、外部のBluetooth(登録商標)通信機能を持つ端末(BT端末)との連携を可能としている。Bluetooth(登録商標)で規定されている各種機能としては、例えば、通話連携制御用としてはHFP(Hands Free Profileの略)、AV系のストリーミング用としてはA2DP(Advanced Audio Distribution Profileの略)、AV系制御用としてはAVRCP(Audio Video Remote Control Profileの略)がある。
Bluetooth(登録商標)制御部123のAPP層は、機器本体側(ここでは親機100)の制御部との通信を制御する親機通信部と、外部のBT端末との間の接続起動に関する制御を行うHFP制御部と、広帯域の音声ストリーミング経路の接続(connected)/非接続(disc)を制御するA2DP制御部と、AVの無線接続の起動や外部BT端末の各動作を遠隔制御するための各種制御信号(画質,再生開始/停止,音質,音量等)を生成するAVRCP制御部から成る。
また、Bluetooth(登録商標)制御部123のMiddle層は、Bluetooth(登録商標)の無線通信モード(AVモード/Talkモード)を切替えるBT無線制御部と、Bluetooth(登録商標)通信で送る音質のモード(AVモード/Talkモード)を切替えるBT音声制御部から成る。AVモードとは、携帯電話機30とCDL装置1との連携により、音声データの再生、停止、一時停止等が可能となるモードである。また、Talkモードとは、携帯電話機30とCDL装置1との連携により、携帯電話30の着信、発信、通話等が可能となるモードである。
そして、Bluetooth(登録商標)制御部123は、物理層であるBluetooth(登録商標)通信I/F部124(RF部)に対して信号入出力を行い、携帯電話機30a,30b(例えば所謂スマートホン等)との間でBluetooth(登録商標)による無線通信を行う。なお、図7以降の各図において、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124(RF部)は、「通信I/F部124(RF部)」と名称を省略して図示している。
以下、図7〜図21のシーケンス図を参照して、携帯電話機30とCDL装置1との間の連携制御の各例を詳細に説明する。
<連携制御例1>
まず、図7を用いて、ユーザが音楽連携操作を行った場合の処理の流れについて説明する。
CDL親機100において音楽連携操作が行われると(S301)、CDL親機100内の親機制御部109は、CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123のAPP層へ、携帯電話30(以下では、例えば携帯電話機30a)とCDL装置1(以下では、例えばCDL親機100)との連携の開始を要求する情報である音楽連携開始要求を送る(S302)。
その音楽連携開始要求に従って、親機通信部は、AVRCP制御部へ連携開始要求を送る(S303)。次に、その連携開始要求に従って、AVRCP制御部は、HFP制御部に対して接続要求を行う(S304)。次に、HFP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124に対してHFP接続起動を指示する(S305)。
次に、HFP接続起動の指示に従って、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124(無線通信回路)は、予め指定された音楽プレーヤ機能付きの携帯電話機、例えば携帯電話機30aに対して無線接続する為の無線信号を送る。そして、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、上記無線信号に対して携帯電話機30a側から正常な応答が返されるか否かによって、携帯電話機30aとの間で無線接続が可能か否かを確認する処理を行う。
確認の結果、携帯電話機30aとの間で無線接続が可能である場合、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、無線通信の必要最小限のチャンネル及びスロットを確保し、Bluetooth(登録商標)制御部123のHFP制御部へ、無線接続完了を意味するHFP接続完了を通知する(S306)。
次に、HFP接続完了の通知を受けたHFP制御部は、AVRCP制御部へ接続完了を通知する(S307)。次に、接続完了の通知を受けたAVRCP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124に対してAV系の無線接続の起動を指示する(S308)。この接続起動に従って、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、携帯電話機30aとの間で広帯域の通信が可能な無線通信のチャンネル及びスロットを確保する。
そして、携帯電話機30aとの間で音楽通信に必要な無線帯域を持つ無線リソースが確保されると、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、Bluetooth(登録商標)制御部123のAVRCP制御部へAVCP接続完了を通知する(S309)。
次に、AVRCP接続完了の通知を受けたAVRCP制御部は、A2DP制御部に接続要求を行う(S310)。その接続要求に従って、A2DP制御部は、A2DPに対応する帯域の音声ストリーミング経路の接続をBluetooth(登録商標)通信I/F部124に対して指示する(S311)。
そして、A2DP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124からA2DP接続完了の通知を受けると(S312)、AVRCP制御部へ接続完了を通知する(S313)。
接続完了の通知を受けたAVRCP制御部は、Middle層のBT無線制御部に対してリソース要求を行う(S314)。この場合のリソース要求は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間におけるAVモードの通信リソースの要求である(type=携帯電話機30a、mode=AV)。
次に、携帯電話機30aについてのリソース要求を受けたBT無線制御部は、その他のBT端末を切断するようにBluetooth(登録商標)通信I/F部124に対して指示する(S315)。その指示に従ってBluetooth(登録商標)通信I/F部124は、携帯電話機30a以外のBT端末(例えば携帯電話機30b)との無線接続を切断する。これによって、携帯電話機30aから広帯域の音声ストリーミング信号を受信可能な通信容量(無線帯域・通信品質)を持つ無線リソースを確保する。
そして、BT無線制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から他のBT端末の切断を完了した通知を受けると(S316)、リソース確保の完了を意味するリソース応答をAVRCP制御部へ通知する(S317)。
次に、リソース応答を受けたAVRCP制御部は、携帯電話30aとCDL親機100との間の音楽連携の開始をBT無線制御部へ指示するとともに(S318)、親機通信部に対して連携開始応答を送る(S319)。
この連携開始応答に従って、親機通信部は、CDL親機100内の親機制御部109へ音楽連携開始応答を通知する(S320)。次に、親機制御部109は、表示部106に音楽連携の準備が完了したことを表示する。以上の処理によってCDL親機100は再生操作待ちの状態に成り、表示部106に再生操作等の案内及び楽曲メニュー等が表示される。
なお、CDL親機100と接続可能なある1つのCDL子機(例えばCDL子機200A)において音楽連携操作が為された場合でも、当該CDL子機200AからDECTの信号によってCDL親機100へ音楽連携開始要求が送られ、CDL親機100内では連携開始要求がBluetooth(登録商標)制御部123へ転送され、上記同様な処理によってCDL親機100及びCDL子機200は再生操作待ちの状態に成り、表示部に再生操作等の案内及び楽曲メニュー等が表示される。
<連携制御例2>
次に、図8を用いて、ユーザが音楽の再生開始操作を行った場合の処理の流れについて説明する。
図7に示す処理の後、ユーザは再生開始の操作を行う。図8において、CDL親機100の操作部105において再生開始操作(PLAY_KEY押下)がされると(S321)、CDL親機100内の親機制御部109は、CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123のAPP層の親機通信部へ、再生開始操作の操作情報(PLAY_KEY通知)を送る(S322)。
次に、親機通信部は、再生開始操作の操作情報をAVRCP制御部へ送る(S323)。次に、AVRCP制御部は、再生開始操作の操作情報をBluetooth(登録商標)通信I/F部124へ送る(S324)。そして、再生開始操作の操作情報は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から携帯電話機30aへ伝えられ、携帯電話機30aにて再生動作が開始される。
携帯電話機30aは、音声ストリーミングの開始を要求する信号(Stream開始要求)をCDL親機100へ送る。そして、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、Stream開始要求をA2DP制御部へ送る(S325)。A2DP制御部は、Middle層のBT音声制御部へ、音楽連携に使用される音声パスの形成を指示する音パス制御信号を送る(S326)。
その音パス制御信号に従って、BT音声制御部は、音楽連携の為の音声パスを形成する。音声パスの形成後、BT音声制御部は、その旨を示す音パス制御応答をA2DP制御部へ送る(S327)。
そして、A2DP制御部は、Stream開始要求を受け付けた事を意味する信号(Stream開始応答)を、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124へ送る(S328)。このStream Suspend応答は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から携帯電話機30aへ送信される。
これらのやり取りが完了すると、A2DP制御部は、親機通信部へ再生開始通知を送る(S329)。そして、親機通信部は、親機制御部109へAV再生開始通知を送る(S330)。
このようにして、携帯電話機30aからCDL親機100へ送られる再生対象の音声信号は、Bluetooth(登録商標)制御部123によってすでに確保されている広帯域の無線リソースを介してCDL親機100へ送信される。そして、その音声信号は、CDL親機100のスピーカ129,130から出力される。これにより、再生音が鳴り、音楽の再生が開始される(S331)。
従って、携帯電話機にて再生する音声をコードレス電話親機のスピーカを利用して出力できる。また、コードレス電話子機を用いて携帯電話機の音楽再生を遠隔制御できる。また、音楽再生機能を持つ携帯電話機とコードレス電話装置との間で無線通信するので、音楽再生の操作する度にユーザが移動する必要がない。
以上のように、コードレス電話装置にて音楽連携操作が行われると、まず親機の通信可能圏内に携帯電話機が居る事を確認し、その上でBluetooth(登録商標)制御部123は音楽連携に必要な無線リソースを取得する制御を開始することにより、ユーザが再生開始の操作を行う時点では無線リソースが確保され、再生開始の操作に従って直ぐに高音質の再生音を鳴らす事ができる。また親機の通信可能圏内に携帯電話機が居る事が確認出来ない場合には「連携不能」のエラー表示をする。
<連携制御例3>
次に、図9を用いて、音楽連携による音楽の再生中に、携帯電話機30aにて着信が発生した場合の処理の流れについて説明する。
図8に示す処理の後、音楽の再生中に携帯電話機30aにて着信が発生すると(S401)、着信情報が携帯電話機30aからBluetooth(登録商標)通信によってCDL親機100へ送信される。次に、CDL親機100のBluetooth(登録商標)通信I/F部124は、Bluetooth(登録商標)制御部123のHFP制御部へ、ベル着信を通知する(S402)。例えば音楽連携に使用中の携帯電話機30aに着信が発生した場合、Bluetooth(登録商標)制御部123は、着信情報に従って、通話(優先度が高い)の為に無線リソースを明け渡す処理を開始する。
図9において、処理Aは、無線リソースを通話の為に明け渡す処理を示す。処理Aにおいて、まず、HFP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から送られてベル着信通知に従って、直ぐにMiddle層のBT無線制御部に対して音声通話の為のリソース要求を行う(S403)。この場合のリソース要求は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間におけるTalkモードの通信リソースの要求である(type=携帯電話機30a、mode=Talk)。このリソース要求を受けたBT無線制御部は、Bluetooth(登録商標)の無線通信モードをAVモードからTalkモードに切り替える処理を開始し、HFP制御部へリソース応答を通知する(S404)。
リソース応答の通知を受けたHFP制御部は、CDL親機100内の親機制御部109との間で携帯着信シーケンスを開始することにより携帯電話機30aの着信を親機制御部109へ通知する(S405)。この通知によって親機制御部109は、着信ベル音を鳴動させる制御を行う。この制御により、CDL親機100のスピーカ129,130から着信ベル音の鳴動が開始される(S406)。
図9において、処理Bは、AVモードからTalkモードに切替えて音楽再生を止める処理である。前述のリソース要求を受けたBT無線制御部は、無線通信モードをAVモードからTalkモードに切替えて音楽再生を止める処理を起動する。
すなわち、BT無線制御部は、AVモードの為のリソースを解放した事を意味するリソース解放をAVRCP制御部へ通知する(S407)。この通知を受けたAVRCP制御部は、A2DP制御部へ、ストリーミングの停止を意味するStream停止通知を送る(S408)。
次に、Stream停止通知に従って、A2DP制御部は、親機通信部に対して音楽再生終了を通知する(S409)。次に、その通知に従って、親機通信部は、CDL親機100の親機制御部109に対して、音楽の再生の終了を意味するAV再生終了を通知する(S410)。
また、AVRCP制御部は、前述のリソース解放を受けて、携帯電話機30aの再生動作を停止させる為の制御信号(PAUSE/STOP_KEY通知)を送る(S411)。この制御信号は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送信され、携帯電話機30aの再生動作は停止される(S412)。
そして、携帯電話機30aは、音声ストリーミングの停止を指示する信号(Stream Suspend要求)をCDL親機100へ送る。このStream Suspend要求は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124からA2DP制御部へ送られる(S413)。その後、Stream Suspend要求を受け付けた事を意味する信号(Stream Suspend応答)が、A2DP制御部からBluetooth(登録商標)通信I/F部124へ送られる(S414)。そして、Stream Suspend応答は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から携帯電話機30aへ送信される。
これらのやり取りが完了すると、A2DP制御部は、Middle層のBT無線制御部へ、音楽連携の為の音声パスの形成の停止(音楽通信停止)を指示する音パス制御信号を送る(S415)。その音パス制御信号に従って、BT無線制御部は、それまで形成されていた音楽連携の為の音声パスの形成を停止させ、音パス制御応答をA2DP制御部へ送る(S416)。これにより、AVモードからTalkモードへの遷移が完了する。また、CDL親機100のスピーカ129,130では、音楽の再生音が止まる(S417)。
以上の処理により、広帯域の音声(音楽)再生は停止され、CDL親機100と携帯電話機30aは携帯着呼モードに遷移する。
なお、携帯電話機30aから送られる着信情報の中に発呼者に関する情報が含まれている場合、CDL親機100の親機制御部109は発呼者に関する情報を表示部106に表示する。又は、親機制御部109は当該情報に従って、記憶部103に格納されている電話帳データベースから関連情報を検索して、表示部106に表示する。
また、親機制御部109は、前記携帯着信シーケンスによって携帯着信を通知された際には、親機と接続可能なCDL子機200(例えばCDL子機200A)に対しても携帯着信を通知する。すなわち、CDL無線I/F部107を介してDECTの信号によって携帯着信が発生した事を示す信号を送信する。その信号に従って、CDL子機200においても子機制御部147が着信ベル音鳴動の制御を行う。この制御により、スピーカ152において着信ベル音の鳴動が開始される。
前述のように、CDL親機100内の親機制御部109との間で携帯着信シーケンス(S405)が開始されると、CDL親機100のスピーカ129,130によって着信ベル音の鳴動が開始される(S406)。ユーザは、その着信ベル音の鳴動によって携帯電話機30aにおける着信の発生を知る事が出来る。
以上のように、着信ベル音の鳴動と並行してユーザが着呼応答の操作を行う前から無線通信モードの切替処理が自動で行われるので、ユーザが無線通信モード切替の為の操作を行う必要がない。
<連携制御例4>
次に、図10を用いて、音楽連携による音楽の再生中に、携帯電話機30aにて着信が発生し、CDL装置1における着信ベル音の鳴動によって着信に気付いたユーザが着信に応答する操作を行った場合の処理の流れについて説明する。図10において、ユーザが着信に応答して通話を希望する場合、ユーザは、CDL親機100、又は、CDL親機100と接続可能な1つのCDL子機200を用いて、着信応答の操作を行う。
図9に示す処理の後、CDL親機100の操作部105において着信応答の操作が行われた場合(S501)、親機制御部109は、Bluetooth(登録商標)制御部123へ着呼応答の指示を送る(S502)。又は、あるCDL子機200において着信応答の操作が行われた場合(S501)、そのCDL子機200からDECTの信号によってCDL親機100へ着呼応答の指示が送られ、CDL親機100内では着呼応答の指示がBluetooth(登録商標)制御部123へ転送される(S502)。
親機制御部109からBluetooth(登録商標)制御部123へ送られた着呼応答の指示は、Bluetooth(登録商標)制御部123内では親機通信部が受ける。そして、親機通信部は、HFP制御部に対して着呼応答の指示を行う(S503)。この時、前述のようにBT無線制御部が既にBluetooth(登録商標)の無線通信モードをAVモードからTalkモードに切り替えており、HFP制御部は前述のリソース応答によってその状態を把握している。そのため、ここで図9に示す処理B、すなわちAVモードからTalkモードに切替えて音楽再生を止める処理を行う必要はない。
次に、着呼応答の指示に従って、HFP制御部は、直ぐにBluetooth(登録商標)通信I/F部124に対して着呼応答の信号(ATA)を携帯電話機30aに送るように指示する(S504)。この指示を受けたBluetooth(登録商標)通信I/F部124は、着信が発生した携帯電話機30aへ、着呼応答の信号(ATA)を送信する。
この着呼応答の信号(ATA)に従って、携帯電話機30aは、着呼応答の為の処理を行い、先方(通話相手先)との接続を行ったことを意味する状態通知(通話中)と、音声リンク確立を要求する信号(音声リンク要求)とをCDL親機100へ送る。そして、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、状態通知(通話中)および音声リンク要求をHFP制御部へ送る(S505)。
次に、状態通知(通話中)および音声リンク要求を受けたHFP制御部は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間の接続起動に関する制御を開始するとともに、携帯電話機30aに対してBluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して音声リンク応答を行う(S506)。
そして、HFP制御部は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間の接続が完了すると、BT音声制御部に対して通話の為の音声パスを形成するように制御する(S507)。これにより、CDL親機100と携帯電話機30aとの間で双方向の音声通話路が形成される。そして、音声通話が開始され(S508)、携帯着信の通話相手先とCDL親機100との間での携帯通話モード(通話中)に移行する。
ユーザがCDL子機200を使って通話する場合、ユーザの声はマイクロホン151から入力され、音声入出力制御部143によりアナログ音声信号からデジタルデータに変換され、さらにコード化した後、CDL無線I/F部148及びCDL無線I/F部107によってCDL親機100へ送られる。CDL親機100は、CDL子機200から受けたユーザの声のデータを、通話の為の音声パスを用いて、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送る。
携帯電話機30aで受信された通話相手先の声は、CDL親機100のBluetooth(登録商標)通信I/F部124にて受信され、通話の為の音声パスを通り、CDL無線I/F部107及びCDL無線I/F部148を介してCDL子機200へ送られ、CDLプロトコル制御部149にてデコードされることにより音声データが取得される。この音声データは、音声入出力制御部143にてアナログ信号に変換され、スピーカ152から音声として聞くことができる。
ユーザがCDL親機100を使って通話する場合、ユーザの声はマイクロホン128から入力され、音声入出力制御部104によりアナログ音声信号からデジタルデータに変換され、通話の為の音声パスによって、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送られる。携帯電話機30aで受信された通話相手先の声は、親機のBluetooth(登録商標)通信I/F部124にて受信され、通話の為の音声パスを通り、音声入出力制御部104にてアナログ信号に変換され、スピーカ130から音声として聞くことができる。
以上のように、コードレス電話装置のCDL親機100又はCDL子機200において音楽再生動作中に携帯電話機にて携帯着信が発生した場合、Bluetooth(登録商標)制御部123は直ぐに音声通話の為の無線リソースを確保し、高音質の無線リソースを解放し、無線リソースを優先度の高い通話の為に明け渡すことによって音楽再生動作は強制終了される。
そして、CDL親機100のスピーカによって着信ベル音の鳴動が開始される時には、通話の為の無線リソースの確保や携帯電話機に対する再生停止通知などの処理が並行して進められ、ユーザによる着呼応答の操作がされる時にはほぼ完了するので、CDL親機100は直ぐにBluetooth(登録商標)通信I/F部124を制御して当該携帯電話機30aへ着呼応答を送信する事ができる。その結果、ユーザが着呼応答時に音楽再生を止めたり、又は無線リソース確保のための操作を行ったりする必要はなく、操作の煩わしさを解消し、スムーズな通話状態への遷移が可能になる。
また、CDL子機200においてユーザが着信に応答する操作をした場合にも、当該CDL子機200からCDL無線I/F部107を介してDECTの信号によってCDL親機100へ着呼応答を指示する信号が送られ、CDL親機100内ではこの信号をBluetooth(登録商標)制御部123へ転送し、携帯電話機に着呼応答を通知する。
<連携制御例5>
次に、図11を用いて、着信に応答したユーザが通話を終了する操作を行った場合の処理の流れについて説明する。図11において、ユーザが通話の終了を希望する場合、CDL親機100又はCDL親機100と接続可能なある1つのCDL子機200において、通話終了の操作を行う。
図10に示す処理の後、CDL親機100の操作部105において通話終了の操作が行われた場合(S511)、親機制御部109は、Bluetooth(登録商標)制御部123へ通話終了の指示を送る(S512)。又は、あるCDL子機200において通話終了の操作が行われた場合(S511)、そのCDL子機200からDECTの信号によってCDL親機100へ通話終了の指示が送られ、CDL親機100内では通話終了の指示がBluetooth(登録商標)制御部123へ転送される(S512)。
親機制御部109からBluetooth(登録商標)制御部123へ送られた通話終了の指示は、Bluetooth(登録商標)制御部123内では親機通信部が受ける。そして、親機通信部は、HFP制御部に対して通話終了の指示を行う(S513)。
通話終了の指示に従って、HFP制御部は、直ぐにBluetooth(登録商標)通信I/F部124に対して通話終了の信号(ATH)を送るように指示をする(S514)。この指示を受けたBluetooth(登録商標)通信I/F部124は、携帯着信が発生した携帯電話機30aへ通話終了の信号(ATH)を送信する。
この通話終了の信号(ATH)に従って、携帯電話機30aは、通話終了の為の処理を行い、通話終了応答をCDL親機100へ送る。Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、通話終了の為の処理が終了したことを意味する通話終了応答をHFP制御部へ送る(S515)。
また、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、音声リンクの停止を要求する信号(音声リンク停止要求)をHFP制御部へ送る(S516)。
次に、HFP制御部は、音声リンクを停止させた後、音声リンク停止要求を受け付けた事を意味する信号(音声リンク停止応答)をBluetooth(登録商標)通信I/F部124へ送る(S517)。
また、HFP制御部は、BT音声制御部に対して通話の為の音声パスの形成を終了するように制御する(S518)。これにより、CDL親機100と携帯電話機30aとの間で双方向の音声通話路の形成が終了される。
また、HFP制御部は、BT無線制御部に対してTalkモードのリソースの解放を要求する(S519)。この要求に従って、BT無線通信部は、Talkモードのリソースを解放する。
次に、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、携帯電話30aから受け取った、先方(通話相手先)との接続を終了したことを意味する状態通知(通話ナシ)を、HFP制御部へ送る(S520)。
次に、HFP制御部は、状態通知(通話ナシ)を親機通信部へ送る(S521)。次に、親機通信部は、状態通知(通話ナシ)を親機制御部109へ送る(S522)。これにより、携帯通話モードが終了し、音楽の再生が自動的に(ユーザの再生開始操作によらずに)再開される(S523)。音楽の再生が再開される際の処理の流れは、上述した図8のS322〜S331と同じである。
<連携制御例6>
次に、図12を用いて、音楽連携による音楽の再生中に、ユーザがCDL装置1において携帯電話網50へ発信する操作を行った場合の処理の流れについて説明する。
図8に示す処理の後、ユーザが、音楽連携による音楽の再生を行っているCDL親機100又はCDL子機200において携帯電話網50へ発信する操作を行った場合(S601)、CDL親機100の親機制御部109は、音楽連携終了通知をBluetooth(登録商標)制御部123の親機通信部に送る(S602)。次に、その通知に従って、親機通信部は、音楽連携終了通知をAVRCP制御部へ送る(S603)。これにより、AVモードのリソースを解放する処理が起動される。なお、上記S601においてCDL子機200が携帯電話網50への発信操作を受け付けた場合、CDL親機100は、CDL子機200から発信操作の情報(信号)を受信したことを受けて、音楽連携終了通知をBluetooth(登録商標)制御部123の親機通信部に送る(S602)。
図12において、処理Cは、AVモードのリソースを解放する処理を示す。処理Cにおいて、音楽連携終了通知を受けたAVRCP制御部は、直ぐにMiddle層のBT無線制御部に対してAVモードのリソースを解放する為のリソース解放の要求を行う(S604)。この要求に従って、BT無線制御部は、AVモードのリソースを解放する。
また、AVRCP制御部は、A2DP制御部に対してストリーミングの停止を意味するStream停止通知を送る(S605)。この通知に従って、A2DP制御部は、親機通信部に対して音楽再生終了を通知する(S606)。次に、その通知に従って、親機通信部は、CDL親機100の親機制御部109に対してAV再生終了を通知する(S607)。
また、AVRCP制御部は、親機通信部から通知された音楽連携終了通知を受けて、携帯電話機30aの再生動作を停止させる為の制御信号(PAUSE/STOP_KEY通知)を送る(S608)。この制御信号は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送信され、携帯電話機30aの再生動作は停止される。
そして、携帯電話機30aは、音声ストリーミングの停止を指示する信号(Stream Suspend要求)をCDL親機100へ送る。この信号は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介してA2DP制御部に送られる(S609)。
次に、A2DP制御部は、Stream Suspend要求を受け付けた事を意味する信号(Stream Suspend応答)を、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送信する(S610)。
これらのやり取りが完了すると、A2DP制御部は、Middle層のBT音声制御部に対して音楽連携の為の音声パスの形成の停止(音楽通信停止)を指示する音パス制御信号を送る(S611)。その音パス制御信号に従って、BT音声制御部は、それまでの音楽連携の為の音声パスを停止させ、音パス制御応答をA2DP制御部へ送る(S612)。これにより、CDL親機100のスピーカ129,130では、音楽の再生音が止まる。
図12において、処理Dは、発信番号が入力された場合の処理を示す。処理Dにおいて、ユーザがCDL親機100又はCDL子機200において携帯電話網50へ発信するための発信番号(例えば123−456−7890)を入力すると(S613)、CDL親機100の親機制御部109は、当該発信番号をBluetooth(登録商標)制御部123に転送する(S614〜S615)。なお、ここでは、S613においてユーザにより発信番号の入力が行われた場合としたが、S601において発信の操作の際に発信番号の入力が行われてもよい。その場合、親機制御部109は、自動的に(ユーザの操作によらずに)発信番号をBluetooth(登録商標)制御部123に転送する。
次に、Bluetooth(登録商標)制御部123のHFP制御部は、直ぐにMiddle層のBT無線制御部に対して音声通話の為のリソース要求を行う(S616)。この場合のリソース要求は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間におけるTalkモードの通信リソースの要求である(type=携帯電話機30a、mode=Talk)。このリソース要求を受けたBT無線制御部は、Bluetooth(登録商標)の無線通信モードをAVモードからTalkモードに切り替える処理を開始し、HFP制御部へリソース応答(ok)を通知する(S617)。
リソース応答の通知を受けたHFP制御部は、携帯電話機30aとCDL親機100との間における発呼起動のシーケンスを開始する。すなわち、HFP制御部は、入力された発信番号(例えば123−456−7890)をBluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送信する(S618)。この発信番号の送信に従って、当該携帯電話機30aは、携帯電話網50に対する発信の処理を開始し、携帯電話網50へ当該発信番号を送信する。そして、携帯電話機30aは、呼び出し中を意味する状態通知をCDL親機100へ送る(S619)。
そして、携帯電話機30aは、携帯電話網50への発信番号の送信後、相手先への呼び出し状態になった場合、音声リンク確立を要求する信号(音声リンク要求)をCDL親機100へ送る(S620)。
次に、音声リンク要求に従って、CDL親機100のHFP制御部は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間の接続起動に関する制御を開始するとともに、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ音声リンク応答を送る(S621)。
そして、HFP制御部は、BT音声制御部に対して通話の為の音声パスを形成するように制御する(S622)。これにより、CDL親機100と携帯電話機30aとの間で双方向の音声通話路が形成される。ただし、この段階では、携帯電話機30aが携帯電話網50へ発信番号を送信し、相手先への呼び出しを行っている状態(すなわち、相手先が応答していない状態)である。
その後、図13において、呼び出し相手が応答し、携帯電話機30aと通話相手との通話路接続が完了すると、携帯電話機30aからBluetooth(登録商標)通信I/F部124を介してHFP制御部へ相手応答を示す状態通知(相手応答)が送られる(S623)。これによって、音声通話が開始され(S624)、通話相手先とCDL親機100との間での携帯通話モードに移行する(通話中)。
なお、上記連携制御例4で説明したとおり、本連携制御例においても、ユーザがCDL子機200を使って通話する場合は、ユーザの声はCDL親機100へ送られ、CDL親機100からは通話の為の音声パスによって、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送られる。また、携帯電話機30aで受信された通話相手先の声は、親機のBluetooth(登録商標)通信I/F部124にて受信され、通話の為の音声パスを通り、CDL親機100からCDL子機200へ送られ、スピーカ152から音声として聞くことができる。
以上の処理により、コードレス電話装置のCDL親機100又はCDL子機200において音楽再生動作中に、CDL親機100又はCDL子機200において携帯電話網50へ発信するために操作をした場合にも、発信の操作に連動してCDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123は直ぐに高音質の無線リソースを解放し、音声ストリームを停止させるので、音楽再生動作は強制終了される。そして、通話の為の無線リソースを確保し直すので、Bluetooth(登録商標)制御部123は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30へ発呼起動を行う事が出来る。
なお、図13において携帯通話モード(通話中)に移行した後、ユーザにより通話終了の操作が行われた場合の処理の流れは、上述した図11に示す処理の流れ(S512〜S523)と同じである。
<連携制御例7>
次に、図14を用いて、音楽連携による音楽の再生中に、ユーザが音楽の再生を一時停止する操作を行った場合の処理の流れについて説明する。
CDL親機100の操作部105において再生中の音楽の一時停止を指示する一時停止操作(PAUSE_KEY押下)が行われると(S701)、CDL親機100内の親機制御部109は、CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123のAPP層の親機通信部へ、一時停止操作の操作情報(PAUSE_KEY通知)を送る(S702)。次に、親機通信部は、一時停止操作の操作情報をAVRCP制御部へ送る(S703)。
図14において、処理Eは、音楽の再生を一時停止する処理を示す。処理Eにおいて、AVRCP制御部は、A2DP制御部へ、ストリーミングの一時停止を意味するStream一時停止通知を送る(S704)。その通知に従って、A2DP制御部は、親機通信部に対して一時停止を通知する(S705)。その通知に従って、親機通信部は、CDL親機100の親機制御部109に対して一時停止を通知する(S706)。
また、AVRCP制御部は、親機通信部から通知された一時停止操作の操作情報を受けて、携帯電話機30aの再生動作を一時停止させる為の制御信号(PAUSE_KEY通知)を送る(S707)。この制御信号は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送信され、携帯電話機30aの再生動作は一時停止される。
そして、携帯電話機30aは、音声ストリーミングの一時停止を指示する信号(Stream Suspend要求)をCDL親機100へ送る。この信号は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介してA2DP制御部に送られる(S708)。
次に、A2DP制御部は、Stream Suspend要求を受け付けた事を意味する信号(Stream Suspend応答)をBluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送信する(S709)。
これらのやり取りが完了すると、A2DP制御部は、Middle層のBT音声制御部に対して音楽通信の一時停止を指示する音パス制御信号を送る(S710)。その音パス制御信号に従って、BT無線制御部は、それまでの音楽連携の為の音声パスを一時停止させ、音パス制御応答をA2DP制御部へ送る(S711)。これにより、CDL親機100のスピーカ129,130では、音楽再生音が止まる(S712)。
<連携制御例8>
次に、図15を用いて、音楽の再生の一時停止中に、携帯電話機30aにて着信が発生した場合の処理の流れについて説明する。
図14に示す処理の後、音楽の再生の一時停止を行っている携帯電話機30aにて着信が発生すると(S801)、着信情報が携帯電話機30aからBluetooth(登録商標)通信によって送信され、CDL親機100のBluetooth(登録商標)通信I/F部124は、Bluetooth(登録商標)制御部123のHFP制御部に対してベル着信を通知する(S802)。例えば音楽再生の一時停止を行っている携帯電話機30aに携帯着信が発生した場合(S801)、Bluetooth(登録商標)制御部123は、その着信情報に従って、無線リソースを通話(優先度が高い)の為に明け渡す処理を開始する。
図15において、処理Aは、無線リソースを通話の為に明け渡す処理を示す。処理Aにおいて、まず、HFP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から送られてきたベル着信通知に従って、直ぐにMiddle層のBT無線制御部に対して音声通話の為のリソース要求を行う(S803)。この場合のリソース要求は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間におけるTalkモードの通信リソースの要求である(type=携帯電話機30a、mode=Talk)。このリソース要求を受けたBT無線制御部は、Bluetooth(登録商標)の無線通信モードをAVモードからTalkモードに切り替える処理を開始し、HFP制御部へリソース応答を通知する(S804)。
リソース応答の通知を受けたHFP制御部は、CDL親機100内の親機制御部109との間で携帯着信シーケンスを開始することにより、携帯電話機30aにおける携帯着信を親機制御部109へ通知する(S805)。この通知を受けた親機制御部109は、着信ベル音鳴動の制御を行う。この制御により、CDL親機100のスピーカにおいて着信ベル音の鳴動が開始される(S806)。
図15において、処理Fは、AVモードからTalkモードに切り替え、音楽の再生を一時停止した状態(以下、一時停止状態という)から音楽の再生を停止した状態(以下、停止状態という)に変更する処理である。前述のリソース要求を受けたBT無線制御部は、無線通信モードをAVモードからTalkモードに切り替えて、一時停止状態から停止状態にする処理を起動する。
すなわち、BT無線制御部は、AVモードの為のリソースを解放した事を意味するリソース解放をAVRCP制御部へ通知する(S807)。この通知を受けたAVRCP制御部は、A2DP制御部に対して音声ストリーミングの停止を意味するStream停止通知を送る(S808)。次に、Stream停止通知に従って、A2DP制御部は、親機通信部に対して音楽再生終了を通知する(S809)。次に、その通知に従って、親機通信部は、CDL親機100の親機制御部109に対してAV再生終了を通知する(S810)。
また、AVRCP制御部は、前述のリソース解放を受けて、携帯電話機30aを停止状態にする為の制御信号(STOP_KEY通知)を送る(S811)。この制御信号は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送信され、携帯電話機30aにおいて一時停止状態が停止状態に変更される(S812)。このようにして、一時停止状態の継続が解消される。よって、一時停止状態が継続することによって、携帯電話30aにおいて予期しない動作が行われることを予防できる。
そして、携帯電話機30aは、音声ストリーミングの停止を指示する信号(Stream Suspend要求)をCDL親機100へ送る。このStream Suspend要求は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124からA2DP制御部へ送られる(S813)。その後、A2DP制御部は、Stream Suspend要求を受け付けた事を意味する信号(Stream Suspend応答)を、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124へ送る(S814)。このStream Suspend応答は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から携帯電話機30aへ送信される。
これらのやり取りが完了すると、A2DP制御部は、Middle層のBT無線制御部に対して、音楽連携の為の音声パスの形成の停止(音楽通信停止)を指示する音パス制御信号を送る(S815)。その音パス制御信号に従って、BT無線制御部は、それまで形成されていた音楽連携の為の音声パスの形成を停止させ、音パス制御応答をA2DP制御部へ送る(S816)。これにより、AVモードからTalkモード(携帯着呼モード)への遷移が完了する。また、CDL親機100において一時停止状態が停止状態に変更される(S817)。
以上の処理により、広帯域の音声(音楽)再生の一時停止状態は停止状態に変更され、CDL親機100と携帯電話機30aは携帯着呼モードに遷移する。
なお、携帯電話機30aから送られる着信情報の中に発呼者に関する情報が含まれている場合、CDL親機100の親機制御部109は発呼者に関する情報を表示部106に表示する。又は、親機制御部109は当該情報に従って、記憶部103に格納されている電話帳データベースから関連情報を検索して、表示部106に表示する。
また、親機制御部109は、前記携帯着信シーケンス(S805)によって携帯着信を通知された際には、親機と接続可能なCDL子機200(例えばCDL子機200A)に対しても携帯着信を通知する。すなわち、CDL無線I/F部107を介してDECTの信号によって携帯着信が発生した事を示す信号を送信する。その信号に従って、CDL子機200の子機制御部147は着信ベル音鳴動の制御を行う。この制御により、スピーカ152において着信ベル音の鳴動が開始される。
前述のように、CDL親機100内の親機制御部109との間で携帯着信シーケンス(S805)が開始されると、CDL親機100のスピーカ129,130によって着信ベル音の鳴動が開始される(S806)。ユーザは、その着信ベル音の鳴動によって携帯電話機30aにおける着信の発生を知る事が出来る。
以上のように、着信ベル音の鳴動と並行してユーザが着呼応答の操作を行う前から無線通信モードの切替処理が自動で行われるので、ユーザが無線通信モード切替の為の操作を行う必要がない。
なお、図15において携帯着呼モードに移行した後、ユーザにより着呼応答の操作が行われた場合の処理の流れは、上述した図10に示す処理(S502〜S508)と同じである。さらに、携帯通話モード(通話中)に移行した後、ユーザにより通話終了の操作が行われた場合の処理の流れは、上述した図11に示す処理(S512〜S523)と同じである。
以上説明したように、本連携制御例によれば、音楽連携による音声データの再生の一時停止中に携帯電話機30aに着信があった場合、携帯電話機において一時停止状態から停止状態に変更され、一時停止状態の継続が解消される。よって、一時停止状態が継続することによって、携帯電話機において予期しない動作が行われることを予防できる。
<連携制御例9>
次に、図16、図17を用いて、ユーザが電話帳転送開始操作を行った場合の処理の流れについて説明する。
まず、図16に示すように、CDL親機100において、携帯電話機30aの記憶部304に記憶されている電話帳データをCDL親機100の記憶部103へ転送する指示である電話帳転送開始操作が行われると(S901)、CDL親機100内の親機制御部109は、CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123のAPP層へ、電話帳転送開始要求を送る(S902)。
その電話帳転送開始要求に従って、親機通信部は、PBAP制御部へ電話帳転送開始要求を送る(S903)。PBAP制御部は、電話帳転送の為の経路の接続(connected)/非接続(disc)を制御する。
次に、電話帳転送開始要求を受けたPBAP制御部は、Middle層のBT無線制御部に対してリソース要求を行う(S904)。この場合のリソース要求は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間における電話帳転送モードの通信リソースの要求である(type=電話帳転送a、mode=電話帳転送モード)。このリソース要求を受けたBT無線制御部は、Bluetooth(登録商標)の無線通信モードを電話帳転送モードに切り替える処理を行い(S905)、PBAP制御部へリソース応答を通知する(S906)。
次に、PBAP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124に対してPBAP接続起動を指示する(S907)。
次に、PBAP接続起動の指示に従って、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124(無線通信回路)は、携帯電話機30aに対して無線接続する為の無線信号を送る。そして、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、上記無線信号に対して携帯電話機30a側から正常な応答が返されるか否かによって、携帯電話機30aとの間で無線接続が可能か否かを確認する処理を行う。
確認の結果、携帯電話機30aとの間で無線接続が可能である場合、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、無線通信の必要最小限のチャンネル及びスロットを確保し、Bluetooth(登録商標)制御部123のPBAP制御部へ、無線接続完了を意味するPBAP接続応答を送る(S908)。
次に、PBAP接続応答を受けたPBAP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124に対して、電話帳転送(PULL)開始要求を送る(S909)。この要求には、例えば、電話帳転送開始操作の際にユーザに指定された、転送対象となる電話帳データの数(例えば、1−6000件)、および、転送対象となる電話帳データの内容(例えば、名前、電話番号)が含まれる。
次に、電話帳転送(PULL)開始要求に従って、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、携帯電話機30aとの間で、指定された電話帳データの転送が可能な無線通信のチャンネル及びスロットを確保する。
そして、携帯電話機30aとの間で電話帳転送に必要な無線帯域を持つ無線リソースが確保されると、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、Bluetooth(登録商標)制御部123のPBAP制御部へ、電話帳転送(PULL)開始応答を送る(S910)。
次に、電話帳転送(PULL)開始応答を受けたPBAP制御部は、親機通信部へ電話帳転送開始応答を送る(S911)。次に、親機通信部は、親機制御部109へ、電話帳転送開始応答を送る(S912)。
次に、図17に示すように、処理Gが行われる。処理Gは、電話帳データ1件あたりの転送処理を示す。処理Gは、自動的に(ユーザの操作によらずに)行われる。
例えば、1件目の電話帳データの転送が行われる場合、まず、親機制御部109は、親機通信部へデータ取得要求を送る(S913)。次に、親機通信部は、PBAP制御部へデータ取得要求を送る(S914)。次に、PBAP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124へデータ取得要求を送る(S915)。このデータ取得要求は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から携帯電話機30aに送られる。
次に、データ取得要求に従って、携帯電話機30aは、記憶部304から1件目の電話帳データ(名前、電話番号)を読み出す。そして、携帯電話機30aは、読み出した電話帳データをデータ取得応答としてBluetooth(登録商標)通信I/F部124へ送る。
次に、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、データ取得応答をPBAP制御部へ送る(S916)。次に、PBAP制御部は、親機通信部へデータ取得応答を送る(S917)。次に、親機通信部は、親機制御部109へデータ取得応答を送る(S918)。
そして、親機制御部109は、データ取得応答として受信した1件目の電話帳データを、CDL親機100の記憶部103に格納する。これにより、1件目の電話帳データの転送が終了する。1件目の電話帳データの転送が終了すると、2件目の電話帳データの転送が自動的に開始される。
このようにして、処理Gは、指定された全ての電話帳データ(例えば、1−6000件)の転送が終了するまで繰り返し行われる。
<連携制御例10>
次に、図18を用いて、電話帳データの転送中に、携帯電話機30aに着信があった場合の処理の流れについて説明する。
図17に示す処理の途中において、電話帳データの転送を行っている携帯電話機30aにて着信が発生すると(S1001)、着信情報が携帯電話機30aからBluetooth(登録商標)通信によって送信され、CDL親機100のBluetooth(登録商標)通信I/F部124は、Bluetooth(登録商標)制御部123のHFP制御部に対してベル着信を通知する(S1002)。例えば電話帳データの転送を行っている携帯電話機30aに携帯着信が発生した場合(S1001)、Bluetooth(登録商標)制御部123は、その着信情報に従って、無線リソースを通話(優先度が高い)の為に明け渡す処理を開始する。
図18において、処理Aは、無線リソースを通話の為に明け渡す処理を示す。処理Aにおいて、まず、HFP制御部は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124から送られてきたベル着信通知に従って、直ぐにMiddle層のBT無線制御部に対して音声通話の為のリソース要求を行う(S1003)。この場合のリソース要求は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間におけるTalkモードの通信リソースの要求である(type=携帯電話機30a、mode=Talk)。このリソース要求を受けたBT無線制御部は、Bluetooth(登録商標)の無線通信モードを電話帳転送モードからTalkモードに切替える処理を開始し、HFP制御部へリソース応答を通知する(S1004)。
リソース応答の通知を受けたHFP制御部は、CDL親機100内の親機制御部109との間で携帯着信シーケンスを開始することにより、携帯電話機30aにおける携帯着信を親機制御部109へ通知する(S1005)。この通知を受けた親機制御部109は、着信ベル音鳴動の制御を行う。この制御により、CDL親機100のスピーカにおいて着信ベル音の鳴動が開始される(S1006)。
図18において、処理Hは、電話帳転送モードからTalkモードに切り替えて電話帳データの転送を一時中断する処理である。前述のリソース要求を受けたBT無線制御部は、無線通信モードを電話帳転送モードからTalkモードに切り替えて電話帳データの転送を一時中断する処理を起動する。
図18において、処理Hは、電話帳データの転送を一時中断する処理を示す。処理Hにおいて、まず、BT無線制御部は、電話帳転送モードの為のリソースを解放した事を意味するリソース解放をAVRCP制御部へ通知する(S1007)。この通知を受けたAVRCP制御部は、PBAP制御部に対して電話帳データの転送の一時中断を意味する電話帳一時停止通知を送る(S1008)。次に、その通知に従って、PBAP制御部は、親機通信部に対して電話帳一時停止通知を送る(S1009)。次に、その通知に従って、親機通信部は、CDL親機100の親機制御部109に対して電話帳一時停止通知を送る(S1010)。これにより、電話帳データの転送が一時中断される(S1011)。すなわち、親機制御部109は、図17に示す処理Gのデータ取得要求の送信(S913)を実行しないようにする。
以上の処理により、CDL親機100と携帯電話機30aは携帯着呼モードに遷移する。
図18において携帯着呼モードに移行した後、ユーザにより着呼応答の操作が行われた場合の処理の流れは、上述した図10に示す処理(S502〜S508)と同じである。
なお、携帯電話機30aから送られる着信情報の中に発呼者に関する情報が含まれている場合、CDL親機100の親機制御部109は発呼者に関する情報を表示部106に表示する。又は、親機制御部109は当該情報に従って、記憶部103に格納されている電話帳データベースから関連情報を検索して、表示部106に表示する。
また、親機制御部109は、前記携帯着信シーケンス(S1005)によって携帯着信を通知された際には、親機と接続可能なCDL子機200(例えばCDL子機200A)に対しても携帯着信を通知する。すなわち、CDL無線I/F部107を介してDECTの信号によって携帯着信が発生した事を示す信号を送信する。その信号に従って、CDL子機200の子機制御部147は着信ベル音鳴動の制御を行う。この制御により、スピーカ152において着信ベル音の鳴動が開始される。
<連携制御例11>
次に、図19、図20を用いて、電話帳データの転送の一時中断中に、ユーザが通話を終了する操作を行った場合の処理の流れについて説明する。ユーザが通話の終了を希望する場合、CDL親機100又はCDL親機100と接続可能なある1つのCDL子機200において、通話終了の操作を行う。
図18、図10に示す処理の後、図19に示すように、CDL親機100の操作部105において通話終了の操作が行われた場合(S1101)、親機制御部109は、Bluetooth(登録商標)制御部123へ通話終了の指示を送る(S1102)。又は、あるCDL子機200において通話終了の操作が行われた場合(S1101)、そのCDL子機200からDECTの信号によってCDL親機100へ通話終了の指示が送られ、CDL親機100内では通話終了の指示がBluetooth(登録商標)制御部123へ転送される(S1102)。
親機制御部109からBluetooth(登録商標)制御部123へ送られた通話終了の指示は、Bluetooth(登録商標)制御部123内では親機通信部が受ける。そして、親機通信部は、HFP制御部に対して通話終了の指示を行う(S1103)。
通話終了の指示に従って、HFP制御部は、直ぐにBluetooth(登録商標)通信I/F部124に対して通話終了の信号(ATH)を送るように指示をする(S1104)。この指示を受けたBluetooth(登録商標)通信I/F部124は、携帯着信が発生した携帯電話機30aへ通話終了の信号(ATH)を送信する。
この通話終了の信号(ATH)に従って、携帯電話機30aは、通話終了の為の処理を行い、通話終了応答をCDL親機100へ送る。Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、通話終了の為の処理が終了したことを意味する通話終了応答をHFP制御部へ送る(S1105)。
また、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、音声リンクの停止を要求する信号(音声リンク停止要求)をHFP制御部へ送る(S1106)。
次に、HFP制御部は、音声リンクを停止させた後、音声リンク停止要求を受け付けた事を意味する信号(音声リンク停止応答)をBluetooth(登録商標)通信I/F部124へ送る(S1107)。
また、HFP制御部は、BT音声制御部に対して通話の為の音声パスの形成を終了するように制御する(S1108)。これにより、CDL親機100と携帯電話機30aとの間で双方向の音声通話路の形成が終了される。
また、HFP制御部は、BT無線制御部に対してTalkモードのリソースの解放を要求する(S1109)。この要求に従って、BT無線通信部は、Talkモードのリソースを解放する。
次に、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、携帯電話30aから受け取った、先方(通話相手先)との接続を終了したことを意味する状態通知(通話ナシ)を、HFP制御部へ送る(S1110)。
次に、HFP制御部は、状態通知(通話ナシ)を親機通信部へ送る(S1111)。次に、親機通信部は、状態通知(通話ナシ)を親機制御部109へ送る(S1112)。これにより、携帯通話モードが終了し、一時中断中であった電話帳データの転送の再開が自動的に(電話帳データの転送再開を指示する操作を受け付ける必要なく)開始される(S1113)。
すなわち、図20に示すように、CDL親機100内の親機制御部109は、CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123のAPP層へ、電話帳転送再開要求を送る(S1114)。
その電話帳転送再開要求に従って、親機通信部は、PBAP制御部へ電話帳転送再開要求を送る(S1115)。
次に、電話帳転送再開要求を受けたPBAP制御部は、Middle層のBT無線制御部に対してリソース要求を行う(S1116)。この場合のリソース要求は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間における電話帳転送モードの通信リソースの要求である(type=電話帳転送a、mode=電話帳転送モード)。このリソース要求を受けたBT無線制御部は、Bluetooth(登録商標)の無線通信モードをTalkモードから電話帳転送モードに切り替える処理を行い(S1117)、PBAP制御部へリソース応答を通知する(S1118)。
次に、PBAP制御部は、親機通信部へ電話帳転送再開応答を送る(S1119)。次に、親機通信部は、親機制御部109へ、電話帳転送再開応答を送る(S1120)。これにより、次の電話帳データの転送が再開され、処理Gが行われる(S1121)。次の電話帳データとは、一時中断の直前に転送された(CDL親機100の記憶部103に格納された)電話帳データの次に転送される電話帳データである。なお、図20に示す処理Gは、図17に示す処理G(S913〜S918)と同じである。
以上説明したように、本連携制御例によれば、電話帳転送連携による電話帳データの転送中に携帯電話機30aに着信があった場合、電話帳データの転送を一時中断し、通話終了後、自動的に(電話帳データの転送再開を指示する操作を必要とすることなく)電話帳データの転送を再開することができる。よって、固定電話機と携帯電話機の連携により電話帳データの転送を行う場合の利便性を向上させることができる。
<連携制御例12>
次に、図21を用いて、電話帳データの転送中に、ユーザがCDL装置1において携帯電話網50へ発信する操作を行った場合の処理の流れについて説明する。
図17に示す処理の後、ユーザが、電話帳データの転送を行っているCDL親機100又はCDL子機200において携帯電話網50へ発信する操作を行った場合(S1201)、CDL親機100の親機制御部109は、電話帳転送一時停止要求をBluetooth(登録商標)制御部123の親機通信部に送る(S1202)。次に、その要求に従って、親機通信部は、電話帳転送一時停止要求をPBAP制御部へ送る(S1203)。これにより、電話帳転送モードのリソースを解放する処理が起動される。なお、上記S1201においてCDL子機200が携帯電話網50への発信操作を受け付けた場合、CDL親機100は、CDL子機200から発信操作の情報(信号)を受信したことを受けて、音楽連携終了通知をBluetooth(登録商標)制御部123の親機通信部に送る(S1202)。
次に、電話帳転送一時停止要求を受けたPBAP制御部は、直ぐにMiddle層のBT無線制御部に対して電話帳転送モードのリソースを解放する為のリソース解放の要求を行う(S1204)。この要求に従って、BT無線制御部は、電話帳転送モードのリソースを解放する。
また、PBAP制御部は、親機通信部に対して電話帳転送一時停止応答を送る(S1205)。この応答に従って、親機通信部は、CDL親機100の親機制御部109に対して電話帳転送一時停止応答を送る(S1206)。これにより、CDL親機100と携帯電話機30aとの間における電話帳データの転送が一時中断される。すなわち、親機制御部109は、図17に示す処理Gのデータ取得要求の送信(S913)を実行しないようにする。
次に、ユーザがCDL親機100又はCDL子機200において携帯電話網50へ発信するための発信番号(例えば123−456−7890)を入力すると(S1207)、CDL親機100の親機制御部109は、当該発信番号をBluetooth(登録商標)制御部123に転送する(S1208〜S1209)。なお、ここでは、S1207においてユーザにより発信番号の入力が行われた場合としたが、S1201において発信の操作の際に発信番号の入力が行われてもよい。その場合、親機制御部109は、自動的に(ユーザの操作によらずに)発信番号をBluetooth(登録商標)制御部123に転送する。
次に、Bluetooth(登録商標)制御部123のHFP制御部は、直ぐにMiddle層のBT無線制御部に対して音声通話の為のリソース要求を行う(S1210)。この場合のリソース要求は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間におけるTalkモードの通信リソースの要求である(type=携帯電話機30a、mode=Talk)。このリソース要求を受けたBT無線制御部は、Bluetooth(登録商標)の無線通信モードを電話帳転送モードからTalkモードに切り替える処理を開始し、HFP制御部へリソース応答(ok)を通知する(S1211)。
リソース応答の通知を受けたHFP制御部は、携帯電話機30aとCDL親機100との間における発呼起動のシーケンスを開始する。すなわち、HFP制御部は、入力された発信番号(例えば123−456−7890)をBluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送信する(S1212)。この発信番号の送信に従って、携帯電話機30aは、携帯電話網50に対する発信の処理を開始し、携帯電話網50へ発信番号を送信する。そして、携帯電話機30aは、呼び出し中を意味する状態通知をCDL親機100へ送る(S1213)。
そして、携帯電話機30aは、携帯電話網50への発信番号の送信後、相手先への呼び出し状態になった場合、音声リンク確立を要求する信号(音声リンク要求)をCDL親機100へ送る(S1214)。
次に、音声リンク要求に従って、CDL親機100のHFP制御部は、CDL親機100と携帯電話機30aとの間の接続起動に関する制御を開始するとともに、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ音声リンク応答を送る(S1215)。
そして、HFP制御部は、BT無線制御部に対して通話の為の音声パスを形成するように制御する(S1216)。これにより、CDL親機100と携帯電話機30aとの間で双方向の音声通話路が形成される。ただし、この段階では、携帯電話機30aが携帯電話網50へ発信番号を送信し、相手先への呼び出しを行っている状態(すなわち、相手先が応答していない状態)である。
その後、呼び出し相手が応答した場合の処理の流れは、図13と同じである。すなわち、図13において、呼び出し相手が応答し、携帯電話機30aと通話相手との通話路接続が完了すると、携帯電話機30aからBluetooth(登録商標)通信I/F部124を介してHFP制御部へ相手応答を示す状態通知(相手応答)が送られる(S623)。これによって、音声通話が開始され(S624)、通話相手先とCDL親機100との間での携帯通話モードに移行する(通話中)。その後、ユーザにより通話終了の操作が行われた場合の処理の流れは、上述した図19、図20に示す処理の流れ(S1101〜S1121)と同じである。
なお、上記連携制御例4で説明したとおり、本連携制御例においても、ユーザがCDL子機200を使って通話する場合は、ユーザの声はCDL親機100へ送られ、CDL親機100からは通話の為の音声パスによって、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30aへ送られる。また、携帯電話機30aで受信された通話相手先の声は、親機のBluetooth(登録商標)通信I/F部124にて受信され、通話の為の音声パスを通り、CDL親機100からCDL子機200へ送られ、スピーカ152から音声として聞くことができる。
以上の処理により、コードレス電話装置のCDL親機100又はCDL子機200において電話帳データの転送中に、CDL親機100又はCDL子機200において携帯電話網50へ発信するために操作が行われた場合にも、発信の操作に連動してCDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123は直ぐに無線リソースを解放し、電話帳データの転送を一時停止させるので、電話帳データの転送は一時中断される。そして、通話の為の無線リソースを確保し直すので、Bluetooth(登録商標)制御部123は、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して携帯電話機30へ発呼起動を行う事が出来る。
以上説明したように、本連携制御例によれば、電話帳転送連携による電話帳データの転送中にCDL親機において携帯電話網への発信操作が行われた場合、電話帳データの転送を一時中断し、通話終了後、自動的に(電話帳データの転送再開を指示する操作を必要とすることなく)電話帳データの転送を再開することができる。よって、固定電話機と携帯電話機の連携により電話帳データの転送を行う場合の利便性を向上させることができる。
なお、図16〜図21では、携帯電話機30aからCDL親機100へ電話帳データを転送する例としたが、その逆でもよい。すなわち、CDL親機100の記憶部103に記憶されている電話帳データを携帯電話機30aの記憶部304へ転送する場合でも、上記連携制御例9〜12は実現可能である。
本発明は、携帯電話機により音声データを再生する場合に携帯電話機との連携を向上できる電話装置に有用である。
1 コードレス電話装置(CDL装置)
100 コードレス電話親機(CDL親機)
200,200A,200B コードレス電話子機(CDL子機)
30,30a,30b 携帯電話機
40 固定電話網
50 携帯電話網
101 固定電話回線I/F部
103,142 記憶部
104,143 音声入出力制御部
105,144 操作部
106,145 表示部
107,148 CDL無線I/F部
108,149 CDLプロトコル制御部
109 親機制御部
110 呼制御部
111 子機リモコン制御部
112 音声ストリーム処理部
113 音楽プレーヤ制御部
121 無線LAN制御部
122 無線LAN通信I/F部
123 Bluetooth(登録商標)制御部
124 Bluetooth(登録商標)通信I/F部
125 留守番電話制御部
126 子機/携帯端末充電部
127 USB通信I/F部
128,151 マイクロホン
129,130,152 スピーカ
147 子機制御部
150 充電池

Claims (11)

  1. 固定電話網に接続される電話装置であって、
    前記電話装置内の制御を行う親機制御部と、
    携帯電話網に接続される携帯電話機との間でデータを近距離無線通信するための制御を行う近距離無線通信制御部と、
    前記近距離無線通信により前記携帯電話機から受信した電話帳データを記憶する記憶部と、を備え、
    前記近距離無線通信制御部は、
    前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話機にて着信が発生した事を示す信号を前記携帯電話機から受信すると、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、
    前記電話帳データの転送の為の無線リソースが解放されたことに応じて、前記電話帳データの転送中断を前記親機制御部へ通知し、
    前記親機制御部は、
    前記電話帳データの転送中断の通知に従って前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止し、
    前記着信に応答する通話が終了すると、前記通話の終了を前記近距離無線通信制御部へ通知することで前記近距離無線通信制御部に前記通話の為の無線リソースを解放させ、かつ、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させる、
    電話装置。
  2. 前記近距離無線通信制御部は、
    前記通話の為の無線リソースを設定する処理が開始されたことに従って前記親機制御部との間で携帯着信シーケンスを開始することにより前記着信を前記親機制御部へ通知し、
    前記親機制御部は、
    前記着信の通知に従って着信ベル音の鳴動の制御を行い、前記着信ベル音の鳴動を開始させる、
    請求項1記載の電話装置。
  3. 前記親機制御部は、
    前記携帯着信シーケンスが開始された状態で前記着信に応答する操作を検知した場合、前記操作の情報を前記近距離無線通信制御部へ通知する、
    請求項1記載の電話装置。
  4. 前記電話装置は、
    固定電話網に接続されるコードレス電話親機と、コードレス電話子機とを含むコードレス電話装置であり、
    前記コードレス電話親機の前記近距離無線通信制御部は、
    前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話機にて着信が発生した事を示す信号を前記携帯電話機から受信すると、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定し、前記コードレス電話子機へ着信が発生した事を示す信号を送信する、
    請求項1記載の電話装置。
  5. 固定電話網に接続される電話装置であって、
    前記電話装置内の制御を行う親機制御部と、
    携帯電話網に接続される携帯電話機との間でデータを近距離無線通信するための制御を行う近距離無線通信制御部と、
    前記近距離無線通信により前記携帯電話機から受信した電話帳データを記憶する記憶部と、を備え、
    前記親機制御部は、
    前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話網に対する発信の操作を検知すると、前記発信の操作の情報を前記近距離無線通信制御部へ通知し、かつ、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止し、
    前記近距離無線通信制御部は、
    前記発信の操作の情報の通知に従って前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、
    前記親機制御部は、
    前記発信による通話が終了すると、前記通話の終了を前記近距離無線通信制御部へ通知することで前記近距離無線通信制御部に前記通話の為の無線リソースを解放させ、かつ、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させる、
    電話装置。
  6. 前記電話装置は、
    固定電話網に接続されるコードレス電話親機と、コードレス電話子機とを含むコードレス電話装置であり、
    前記コードレス電話親機の前記親機制御部は、
    前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記コードレス電話子機にて前記発信の操作が行われたことを示す信号を前記コードレス電話子機から受信すると、前記発信の操作の情報を前記近距離無線通信制御部へ通知し、かつ、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止する、
    請求項5記載の電話装置。
  7. 前記近距離無線通信の通信方式は、IEEE802.15.1規格に準拠する通信方式を含む、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電話装置。
  8. 固定電話網に接続されるコードレス電話親機と、コードレス電話子機とを含む電話装置であって、
    前記コードレス電話親機は、
    前記コードレス電話親機内の制御を行う親機制御部と、
    携帯電話網に接続される携帯電話機との間でデータを近距離無線通信するための第1の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部を介する前記近距離無線通信の制御を行う近距離無線通信制御部と、
    前記第1の無線通信部により前記携帯電話機から受信された電話帳データを記憶する記憶部と、
    前記コードレス電話子機との間でデータを無線通信する第2の無線通信部とを備え、
    前記コードレス電話子機は、
    前記コードレス電話親機との間でデータを無線通信する第3の無線通信部と、
    前記第3の無線通信部を介して遠隔制御の為の信号を送信する子機制御部とを備え、
    前記近距離無線通信制御部は、
    前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話機にて着信が発生した事を示す信号を前記携帯電話機から受信すると、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、
    前記電話帳データの転送の為の無線リソースが解放されたことに応じて、前記電話帳データの転送中断を前記親機制御部へ通知し、
    前記親機制御部は、
    前記電話帳データの転送中断の通知に従って前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止し、かつ、前記着信が発生した事を示す信号を前記第2の無線通信部を介して前記コードレス電話子機へ送信し、
    前記着信に応答する通話が終了すると、前記通話の終了を前記近距離無線通信制御部へ通知することで前記近距離無線通信制御部に前記通話の為の無線リソースを解放させ、かつ、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させる、
    電話装置。
  9. 固定電話網に接続されるコードレス電話親機と、コードレス電話子機とを含む電話装置であって、
    前記コードレス電話親機は、
    前記コードレス電話親機内の制御を行う親機制御部と、
    携帯電話網に接続される携帯電話機との間でデータを近距離無線通信するための第1の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部を介する前記近距離無線通信の制御を行う近距離無線通信制御部と、
    前記第1の無線通信部により前記携帯電話機から受信された電話帳データを記憶する記憶部と、
    前記コードレス電話子機との間でデータを無線通信する第2の無線通信部とを備え、
    前記コードレス電話子機は、
    前記コードレス電話親機との間でデータを無線通信する第3の無線通信部と、
    前記第3の無線通信部を介して遠隔制御の為の信号を送信する子機制御部とを備え、
    前記親機制御部は、
    前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話網に対する発信の操作を検知した場合、又は、前記第2の無線通信部を介して前記コードレス電話子機から前記携帯電話網に対する発信の操作の情報を受信した場合、前記発信の操作の情報を前記近距離無線通信制御部へ通知し、かつ、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止し、
    前記近距離無線通信制御部は、
    前記発信の操作の情報の通知に従って前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放し、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始し、
    前記親機制御部は、
    前記発信による通話が終了すると、前記通話の終了を前記近距離無線通信制御部へ通知することで前記近距離無線通信制御部に前記通話の為の無線リソースを解放させ、かつ、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させる、
    電話装置。
  10. 固定電話網に接続される電話装置が、携帯電話網に接続される携帯電話機との間で近距離無線通信によってデータの無線通信を行い、前記携帯電話機と連携する携帯電話連携方法であって、
    前記電話装置は、
    前記電話装置と前記携帯電話機との間で近距離無線通信の接続を行うステップと、
    前記近距離無線通信により受信した前記携帯電話機からの電話帳データを前記電話装置の記憶部に記憶するステップと、
    前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話機にて着信が発生した事を示す信号を前記携帯電話機から受信したことに応じて、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放するステップと、
    前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放した後、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始するステップと、
    前記電話帳データの転送の為の無線リソースの解放に応じて、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止するステップと、
    前記着信に応答する通話が終了した場合、前記通話の為の無線リソースを解放するステップと、
    前記通話の為の無線リソースの解放に応じて、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させるステップと、を有する、
    携帯電話連携方法。
  11. 固定電話網に接続される電話装置が、携帯電話網に接続される携帯電話機との間で近距離無線通信によってデータの無線通信を行い、前記携帯電話機と連携する携帯電話連携方法であって、
    前記電話装置は、
    前記電話装置と前記携帯電話機との間で近距離無線通信の接続を行うステップと、
    前記近距離無線通信により受信した前記携帯電話機からの電話帳データを前記電話装置の記憶部に記憶するステップと、
    前記携帯電話機から前記電話装置への前記電話帳データの転送中に、前記携帯電話網に対する発信の操作を検知したことに応じて、前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放するステップと、
    前記電話帳データの転送の為の無線リソースを解放した後、通話の為の無線リソースを設定する処理を開始するステップと、
    前記電話帳データの転送の為の無線リソースの解放に応じて、前記携帯電話機に対する前記電話帳データの転送要求の送信を停止するステップと、
    前記発信による通話が終了した場合、前記通話の為の無線リソースを解放するステップと、
    前記通話の為の無線リソースの解放に応じて、前記携帯電話機に対して前記電話帳データの転送要求を送信することで前記携帯電話機に前記電話帳データの転送を再開させるステップと、を有する、
    携帯電話連携方法。
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