JP5681962B1 - コードレス電話装置、コードレス電話装置の親機及びコードレス電話装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】音楽再生装置により音声データを再生する場合の音楽再生装置とコードレス電話装置との連携、特に子機を有効活用した連携を向上できるコードレス電話装置を提供する。【解決手段】少なくとも1台のコードレス電話子機とコードレス電話親機とを含むコードレス電話装置であって、前記コードレス電話親機は、音楽再生装置との間でデータを無線通信する第1の無線通信部と、前記音楽再生装置からの音声データを所定の音声品質に変換する音質変換部と、前記コードレス電話子機との間でデータを無線通信する第2の無線通信部と、前記音質変換部が出力する音声データを前記第2の無線通信部を介して前記コードレス電話子機へ送信するように動作する制御部と、を備える。【選択図】図7
Description
本発明は、コードレス電話装置、コードレス電話装置の親機及びコードレス電話装置の制御方法に関する。
近年、様々な音楽を再生する機能を備えた携帯型音楽プレーヤが広く普及し、音楽プレーヤに専用の外部スピーカを接続し、音楽プレーヤの楽曲を、より大音量で愉しむことができる。携帯型音楽プレーヤには、専用の音楽プレーヤ以外に、携帯電話端末(例えば、スマートホン、携帯電話端末)に音楽プレーヤの機能が搭載される場合もある。
特許文献1では、携帯型音楽プレーヤに関する従来技術として、携帯型音楽プレーヤと専用の外部スピーカユニットとを無線受信パックを介して接続する技術を提案している。
また、一般的な家庭内、オフィス内には、固定電話回線と接続可能なコードレス電話装置が設置される場合が多い。コードレス電話装置に関する従来技術が特許文献2及び特許文献3に開示されている。
特許文献2では、PHS(Personal Handy−Phone System)の技術を用いて、携帯電話機の通信モードを公衆モード又は自営モードに切り替えるコードレス電話システムが開示されている。このコードレス電話システムは、屋外では携帯電話機として、宅内ではコードレス電話機の子機として、1つの携帯端末を併用可能である。
特許文献3では、電話網制御回路とデジタル無線通信部を備えた親機に、無線IP電話端末を接続し、無線IP電話端末をインターネット無線電話器として利用する電話機システムが開示されている。電話網制御回路は固定電話網通信部に相当する。デジタル無線通信部は無線LAN通信部に相当する。無線IP電話端末は、子機に相当する。
しかしながら、特許文献2、3のPHS端末、若しくは、無線IP電話端末に音楽プレーヤ機能を搭載させた電話端末をコードレス電話装置の子機として利用することは可能であるが、特許文献1の音楽プレーヤの外部スピーカとして、特許文献2、3のコードレス電話装置を利用するものではなく、コードレス電話装置とは別個に専用の外部スピーカを購入する必要がある。
また、特許文献1〜3の技術では、音楽プレーヤによる音楽再生時に、音楽プレーヤとコードレス電話機との連携、特に子機を有効活用した連携が不十分である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、音楽再生装置により音声データを再生する場合の音楽再生装置とコードレス電話装置との連携、特に子機を有効活用した連携を向上できるコードレス電話装置、コードレス電話装置の親機及びコードレス電話装置の制御方法を提供する。
本発明のコードレス電話装置は、少なくとも1台のコードレス電話子機とコードレス電話親機とを含むコードレス電話装置であって、前記コードレス電話親機は、音楽再生装置との間でデータを無線通信する第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部を介して前記音楽再生装置から受信した音声データを所定の音声品質に変換する音質変換部と、前記コードレス電話子機との間でデータを無線通信する第2の無線通信部と、前記音質変換部が出力する音声データを前記第2の無線通信部を介して前記コードレス電話子機へ送信するように動作する制御部と、を備え、前記音質変換部が変換する音声品質の情報と、変換した音声データの送信先となる前記コードレス電話親機の情報と、前記コードレス電話子機の情報と、からなる複数の組合せを含む設定情報から選択された1つの組合せに基づいて前記音声データの送信先に前記変換した音声データを送信する。
本発明によれば、コードレス電話装置の親機に搭載する高度なコーデックを子機には搭載せずとも、子機で携帯型音楽プレーヤの音楽を再生できるコードレス電話装置を提供できる。また、子機を増設する事で、各部屋で同時に音楽再生ができ、また再生する子機を選ぶこともできる。また、子機2台を使用し、携帯型ステレオ出力(簡易ステレオスピーカ)にもできるコードレス電話装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(本発明の一形態を得るに至った経緯)
特許文献1の技術では、例えば家庭内で望ましい環境で音楽を試聴するためには、ユーザは専用の外部スピーカユニットを購入する必要がある。また、外部スピーカユニットは音響を出力するのみであり、例えば音質、音量を改善することは困難である。
特許文献1の技術では、例えば家庭内で望ましい環境で音楽を試聴するためには、ユーザは専用の外部スピーカユニットを購入する必要がある。また、外部スピーカユニットは音響を出力するのみであり、例えば音質、音量を改善することは困難である。
また、例えば、外部スピーカユニットと携帯型音楽プレーヤとを接続するために、携帯型音楽プレーヤを外部スピーカユニットに載置(ドッキング)した場合、携帯型音楽プレーヤの操作性が低下する。例えば、ユーザが各種操作(例えば、音量の調整、楽曲の選択、再生開始/停止の操作)を行う場合、ユーザは音響を聴いている位置から外部スピーカユニットの近くまで移動し、携帯型音楽プレーヤを操作する必要がある。
外部スピーカユニットとして、特許文献2,3に示したようなコードレス電話装置を用いることができれば好ましい。しかし、仮にコードレス電話装置を携帯型音楽プレーヤの外部スピーカユニットとして単純に適用しても、外部スピーカユニットを用いる場合の携帯型音楽プレーヤの操作性は変化しない。
また、仮にコードレス電話装置を携帯型音楽プレーヤの外部スピーカユニットとして単純に適用しても、子機を外部スピーカユニットとして用いる場合には親機と同じ高機能なコーデックを搭載する必要がある。
また、仮に、携帯型音楽プレーヤにより再生された音楽をコードレス電話装置のスピーカから出力中に、コードレス電話において電話の発着信が発生することが考えられる。この場合、コードレス電話装置における音楽の再生音が、通話を妨げる可能性がある。
以下、音楽再生装置により音声データを再生する場合の音楽再生装置とコードレス電話装置との連携を向上できるコードレス電話装置及び制御方法について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態におけるコードレス電話装置を含むコードレス電話システム1の構成例を示す模式図である。以下では、「コードレス電話」を「CDL」と略記することもある。
図1は、第1の実施形態におけるコードレス電話装置を含むコードレス電話システム1の構成例を示す模式図である。以下では、「コードレス電話」を「CDL」と略記することもある。
CDLシステム1は、CDL装置10及び携帯型音楽プレーヤ30を含む。CDL装置10は、CDL親機100とCDL子機200(200A,200B)とを含む。図1では、CDL装置10に2台のCDL子機200A、200Bが含まれるが、CDL子機の数は1台または3台以上でも良い。
CDL親機100は、固定電話網40の電話回線に接続される。CDL親機100とCDL子機200との間は無線接続されるので、CDL子機200の位置は例えば宅内において自由に移動できる。
CDL親機100は、固定電話網40を経由して他の電話装置70と接続され、各種通信(例えば通話)を実施する。CDL子機200は、CDL親機100及び固定電話網40を経由して他の電話装置と接続され、各種通信(例えば通話)を実施する。
CDL装置10は、CDL親機100とCDL子機200との間の無線通信の方式は、公知のコードレス電話装置で使用されている方式を採用すれば良く、例えば、1.9GHz帯を使用するPHS方式、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式や、2.4GHz帯を使用するWDCT(Worldwide Digital Cordless Telephone)方式等がある。
CDL親機100は、携帯型音楽プレーヤ30と連携する機能を有する。携帯型音楽プレーヤ30は、例えば、音楽再生専用の携帯端末、又は音楽再生用のアプリケーションが組み込まれた携帯端末を含む。この携帯端末は、例えば、携帯電話端末又はスマートホンを含む。携帯型音楽プレーヤ30の代わりに、据え置き型の音楽プレーヤを用いてもよい。
CDL親機100と携帯型音楽プレーヤ30との間の無線通信の方式は、宅内での近距離無線通信技術として利用されている通信方式であれば良く、例えば、IEEE802.15.1の方式(Bluetooth(登録商標))、IEEE802.11の方式(無線LAN)、又はIEEE802.15.4の方式(Zigbee(登録商標))を含むが、以降のCDL親機100と携帯型音楽プレーヤ30との間の無線通信方式は、Bluetooth(登録商標)によって無線接続して連携動作する例について説明する。
携帯型音楽プレーヤ30が音声データ(オーディオデータ)を再生する場合、音声データをCDL親機100が備えるスピーカ129,130から音声出力(音響として出力)してもよい。つまり、CDL親機100のスピーカ129,130を、携帯型音楽プレーヤ30の外部スピーカとして使用できる。
携帯型音楽プレーヤ30により再生される音声データは、例えば、音楽(楽曲)のデータ、会話が録音された音声のデータ、周囲音のデータ、その他の一般的な音楽プレーヤにより再生可能な音に関するデータを広く含む。
携帯型音楽プレーヤ30が音声データを再生する場合、CDL子機200がCDL親機100を経由して携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作してもよい。つまり、CDL子機200を携帯型音楽プレーヤ30のリモコンとして使用できる。
次に、CDL親機100の構成例について説明する。
図2はCDL親機100の構成例に示すブロック図である。
CDL親機100は、固定電話回線I/F(インタフェース)部101、記憶部103、音声入出力制御部104、操作部105、表示部106、CDL無線I/F部107、及びCDLプロトコル制御部108を備える。CDL親機100は、親機制御部109、無線LAN制御部121、無線LAN通信I/F部122、Bluetooth
(登録商標)制御部123、及びBluetooth(登録商標)通信I/F部124を備える。CDL親機100は、留守番電話制御部125、子機/携帯端末充電部126、USB(Universal Serial Bus)通信I/F部127、マイクロホン(MIC)10a、及びスピーカ(SPK−L,SPK−R)129,130を備える。
(登録商標)制御部123、及びBluetooth(登録商標)通信I/F部124を備える。CDL親機100は、留守番電話制御部125、子機/携帯端末充電部126、USB(Universal Serial Bus)通信I/F部127、マイクロホン(MIC)10a、及びスピーカ(SPK−L,SPK−R)129,130を備える。
親機制御部109は、呼制御部110、子機リモコン制御部111、音声ストリーム処理部112、及び音楽プレーヤ制御部113を含む。
固定電話回線I/F部101は、回線制御回路(NCU:Network Control Unit)及びモデムを含む。NCUは、電話回線の制御を行い、例えば、固定電話網40からの着呼を検出し、発呼時に固定電話網40を捕捉接続する。モデムは、例えば、着呼時に固定電話網40からの発信者番号情報等を受信する。なお、固定電話回線I/F部101は、回線制御回路の構成によって、アナログ電話回線との接続に限定するものでなく、ISDN回線、およびIP電話回線等のデジタル電話回線に接続できる。
記憶部103は、揮発性メモリ(RAM)と不揮発性メモリ(ROM/EPROM等)を含んで構成される。記憶部103は、各種プログラム、及び、各種情報(例えば、CDL装置10の動作条件を定める各種パラメータ、電話帳情報、発着信履歴情報)を記憶する。
音声入出力制御部104は、音声バスからのデジタル信号化された音声データをアナログ変換してスピーカ129,130への出力制御、および、親機制御部109からの指示による音量出力制御、音質制御を行う。また、マイクロホン128から受信したアナログ音声をデジタル音声化して音声バスへの送信制御を行う。マイクロホン128及びスピーカ129,130を用いて、ハンズフリー通話を行う場合に使用される。また、スピーカ129,130に出力される音声信号には、通話音声以外に、例えば、着信音、携帯型音楽プレーヤ30から取得された音声データが含まれ、着信音の出力や、携帯型音楽プレーヤの外部スピーカとして使用される。なお、スピーカ129,130からは、音声入出力制御部104が受信した音声データによって、ステレオ音またはモノラル音が出力される。
操作部105は、例えば、ユーザが操作可能な複数のボタンを含み、操作入力を受け付ける。ボタンには、例えば、発信時のダイヤル入力に必要なダイヤルキー、音楽プレーヤ連携制御のための再生キー/停止キー/一時停止キー等の各種機能が割り当てられたファンクションキー、スピーカからの音量を調整する音量調整キー、表示部106の表示位置に対応付けられ表示されている機能を起動するためのソフトキー、が含まれる。
表示部106は、液晶ディスプレイとそのドライバを含んで構成され、各種情報(例えば、電話番号、通信先又は通信元の情報、操作案内情報)を表示する。
CDL無線I/F部107は、CDL子機200との間において無線通信するための送受信回路を含む。図示しないが、CDL無線I/F部107は、RF(Radio Frequency)部で、アンテナを介して無線信号の送受信を行う。
CDLプロトコル制御部108は、CDL子機200との間でデータを送受信するプロトコルスタック部で、CDL子機200との間の制御プロトコル(例えば、DECTプロトコル方式、PHSプロトコル方式)に従ったプロトコル制御を行う。
親機制御部109は、例えば、マイクロコンピュータを主体とするハードウェアを含んで構成され、予め組み込まれたプログラムを実行することにより、親機制御部109が有する各種機能を実現する。親機制御部109は、CDL親機100全体を制御する。
呼制御部110は、操作部105、固定電話回線I/F部101又はCDLプロトコル制御部108(CDL子機200)から通知されたイベント又は各種メッセージを処理し、CDL親機100に発生した呼の状態管理、及び呼接続を行う。また、呼制御部110では、着信音の出力/停止の制御や、後述する子機リモコン制御部111または音楽プレーヤ制御部113に、各種内部イベント(子機からのキー入力、携帯型音楽プレーヤ30への遠隔制御指示等)を通知することによって、例えば、固定電話網40からの着呼を検知すると携帯型音楽プレーヤ30から受信した音声データのスピーカ129への出力を停止させ、着信音を出力する制御を行う。
子機リモコン制御部111は、CDL子機200が携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作するための操作部として動作するよう制御する。例えば、子機リモコン制御部111は、CDL子機200が携帯型音楽プレーヤ30のリモコンとして動作する場合、リモコン操作を補助するリモコン画面の情報を編集し、CDL子機200へ送信する。リモコン画面情報は、例えば、遠隔操作により携帯型音楽プレーヤ30に指示する処理と、当該処理を実行させるためのCDL子機200の操作部144におけるキーとの対応関係に基づいて、生成される。
子機リモコン制御部111は、CDL無線I/F部107を介して受信されたCDL子機200からのキーの情報を呼制御部110経由で取得し、表示中のリモコン画面情報においてキーと対応づけられた携帯型音楽プレーヤ30のリモコン操作(例えば、再生、停止、一時停止)の情報を取得し、音楽プレーヤ制御部113へ該当のリモコン操作に対応する遠隔制御情報を通知する。また、子機リモコン制御部111は、CDL子機200のキー操作が、音量アップ/ダウンのキー操作であれば、音量アップ又は音量ダウンの指示を音声入出力制御部104へ指示する。
音声ストリーム処理部112は、携帯型音楽プレーヤ30から音声ストリーム通信のための接続手順制御を行い、携帯型音楽プレーヤ30から送出された音声ストリームデータをスピーカ129,130に出力するために、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声パスを形成させる。なお、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声パスは、Bluetooth(登録商標)制御部123と音声入出力制御部104との間に音声ストリーム処理部112でバッファリングして形成しても良いし、音声ストリーム処理部112を経由せずに、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声バスを経由する音声パスを形成しても良い。
また、音声ストリームデータを無線LAN通信I/F部122経由で受信する場合は、一旦、音声ストリーム処理部112で音声ストリームデータをバッファリングし、音声バスを経由して音声入出力制御部104への音声パスを形成する。
音声ストリーム通信のための接続手順には、Bluetooth(登録商標)であれば、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)が、一般的であるが、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等の他の音声ストリーミング用プロトコルを採用してもよい。
音楽プレーヤ制御部113は、携帯型音楽プレーヤ30の状態管理し、携帯型音楽プレーヤ30を遠隔制御する。音楽プレーヤ制御部113は、例えば、携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作するための遠隔制御情報(例えば、再生、停止、一時停止)を、無線回線を介して、携帯型音楽プレーヤ30に送信させる。
遠隔制御情報は、例えば、CDL親機100の操作部105を介して操作入力された情報に応じて生成されてもよいし、CDL子機200の操作部144を介して操作入力された情報に応じて生成されてもよい。
なお、携帯型音楽プレーヤ30をCDL親機100から遠隔制御するための通信手順には、相互の装置間で独自に制御メッセージを取り決めて行ってもよいが、Bluetooth(登録商標)機器間であれば、AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)を用いて行うことが可能である。
無線LAN制御部121、無線LAN通信I/F部122は、IEEE802.11、即ち無線LANの規格に従って、外部の無線LAN機器と接続して、データ通信する。
Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、アンテナを介してBluetooth(登録商標)規格の無線信号を送受信するRF部で、Bluetooth(登録商標)制御部123は、RF部への制御指示、通信リンク制御、パケット制御等のベースバンド制御である。
Bluetooth(登録商標)通信I/F部124は、CDL親機100と携帯型音楽プレーヤ30との間の無線通信のために、Bluetooth(登録商標)によって無線接続している。
留守番電話制御部125は、例えば、留守番電話メッセージを記憶し、メッセージの録音及び再生を制御する。
子機/携帯端末充電部126は、例えば、CDL子機200、携帯型音楽プレーヤ30、又はその他の携帯端末に搭載された充電池を充電する。子機/携帯端末充電部126は、充電対象の端末を載置するドッキング部と充電端子を設けて、充電しても良いし、ワイヤレス給電の標準規格であるQi(チー)規格等に対応した充電部として、ワイヤレス給電しても良い。
USB通信I/F部127は、USB規格に対応した各種機器(例えば携帯型音楽プレーヤ30)をCDL親機100に接続する通信インタフェースである。USB通信I/F部127は、例えば、CDL子機200又は携帯型音楽プレーヤ30へ給電する給電部として動作してもよい。
図2では、ステレオ型スピーカとして2つのスピーカ129,130が示されているが、1つのスピーカとしたモノラル型でもよい。
次に、CDL子機200の構成例について説明する。
図3はCDL子機200の構成例を示すブロック図である。
CDL子機200は、記憶部142、音声入出力制御部143、操作部144、表示部145、子機制御部147、CDL無線I/F部148、CDLプロトコル制御部149、充電池150、マイクロホン(MIC)151、及びスピーカ(SPK)152を備える。
記憶部142は、揮発性メモリ(RAM)と不揮発性メモリ(ROM/EPROM等)を含んで構成される。記憶部142は、各種プログラム、各種情報(例えば、電話帳情報、発着信履歴情報)を記憶する。
音声入出力制御部143は、マイクロホン151及びスピーカ152が音声信号の入力又は出力するための制御を行う。スピーカ152に出力される音声信号には、例えば、着信音、通話音声、留守番電話メッセージ等が含まれる。
操作部144は、例えば、ユーザが操作可能な複数のボタンを含み、操作入力を受け付ける。ボタンには、例えば、発信時のダイヤル入力に必要なダイヤルキー、各種機能が割り当てられたファンクションキー、表示部145の表示位置に対応付けられ表示されている機能を起動するためのソフトキー、上下左右の各方向を選択する矢印キー、が含まれる。操作部144は、例えば、表示部145に重ねられたタッチパネルでもよい。
表示部145は、液晶ディスプレイとそのドライバを含んで構成され、各種情報(例えば、電話番号、通信先又は通信元の情報、操作案内情報)を表示する。また、表示部145は、携帯型音楽プレーヤ30のリモコンとして動作する場合、リモコン画面を表示する。
子機制御部147は、例えば、マイクロコンピュータを主体とするハードウェアを含んで構成され、予め組み込まれているプログラムを実行することにより、子機制御部147が有する各種機能を実現する。子機制御部147は、CDL子機200全体を制御する。
CDL無線I/F部148は、CDL親機100との間において無線通信するための送受信回路を含む。図示しないが、CDL無線I/F部148は、RF部で、アンテナを介して無線信号の送受信を行う。
CDLプロトコル制御部149は、CDL親機100との間でデータを送受信するプロトコルスタック部で、CDL親機100との間の制御プロトコル(例えば、DECTプロトコル方式、PHSプロトコル方式、WDCT方式等)に従ったプロトコル制御を行う。
充電池150は、CDL子機200の各部に電源電力を供給する。例えば、CDL子機200がCDL親機100の子機/携帯端末充電部126に載置されることにより、充電池150が充電される。
次に、携帯型音楽プレーヤ30の構成例について説明する。
携帯型音楽プレーヤ30の構成については、特に図示はしないが、一般的な音楽プレーヤの構成を有する。携帯型音楽プレーヤ30は、例えば、無線通信部、制御部、記憶部、音楽再生アプリケーション部、操作部、表示部、及び音声出力部を備える。無線通信部は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信でコードレス電話親機との間を無線接続する。制御部は、携帯型音楽プレーヤ30の全体を制御する。記憶部は、音楽データを含む各種データを記憶する。音楽再生アプリケーション部は、制御部において動作するソフトウェアにより音楽データを再生し、ストリーム送信機能とリモコン制御機能を備える。音声出力部は、スピーカ、イヤホンジャックを含む。また、上記の構成部を含む携帯電話機や、スマートホンが、携帯音楽プレーヤの一形態であることは、言うまでもないことである。
携帯型音楽プレーヤ30により再生される音声データは、携帯型音楽プレーヤ30の記憶部に記憶されてもよいし、無線通信機能を用いて、例えば外部サーバから取得してもよい、外部の記憶装置(例えば、メモリカード、USBメモリ等)から取得してもよい。
次に、CDLシステム1の動作例について説明する。
CDLシステム1では、CDL装置10と携帯型音楽プレーヤ30とが動作連携する。図4は、CDL親機100、CDL子機200、及び携帯型音楽プレーヤ30が連携する場合の第1動作例を示すシーケンス図である。図4では、CDL子機200Aを主にリモコンとして操作することを想定する。
まず、CDL親機100とCDL子機200A,200Bとの間において、CDL親機100のCDLプロトコル制御部108及びCDL子機200のCDLプロトコル制御部149は、無線通信(例えばDECT)のリンクを形成し、コードレス電話親機と子機間の通信リンクを確立しスタンバイ状態である(S101)。
CDL親機100と携帯型音楽プレーヤ30との間において、CDL親機100のBluetooth(登録商標)制御部123と携帯型音楽プレーヤ30は、Bluetooth(登録商標)のリンクを形成する(S102)。これにより、両者をペアリングする。携帯型音楽プレーヤ30及びCDL親機100間では、例えば、携帯型音楽プレーヤ30からCDL親機100に音声データをストリーミング配信するためにA2DPを用い、CDL親機100から携帯型音楽プレーヤ30を遠隔制御するためにAVRCPを用いる。
A2DPは、Bluetooth(登録商標)機器の種類ごとに定義された通信規約であるBluetooth(登録商標)プロファイルの1つであり、音声データをストリーミング配信(受信しながら再生)するための手順を定義する。本実施例では、携帯型音楽プレーヤ30がストリーミング配信側(SRC)、CDL親機100がストリーミング受信側(SNK)となる。
また、AVRCPは、Bluetooth(登録商標)対応のワイヤレスイヤホンなどのリモコン制御に採用され、リモコンから本体(音楽プレーヤ等)を遠隔制御するときに使用するBluetooth(登録商標)のプロファイルである。
A2DPの手順に従って携帯型音楽プレーヤ30及びCDL親機100が動作することにより、携帯型音楽プレーヤ30からCDL親機100へ音声データを伝送できる。CDL親機100では、音声データを受信しながら再生できる。
ストリーミング配信される音声データの形式は、例えば、SBC(SubBand Codec)、MP3(MPEG(Moving Picture Experts Group)Audio Layer−3)、AAC(Advanced Audio Coding)、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)、の形式を含む。
続いて、例えばユーザが携帯型音楽プレーヤ30を操作し、携帯型音楽プレーヤ30が音楽再生用のアプリケーションを起動する(S103)。携帯型音楽プレーヤ30が音楽再生用のアプリケーションが起動すると、携帯型音楽プレーヤ30は、CDL親機100との間でA2DPとAVRCPを用いて、音声ストリーム配信と遠隔制御のための無線接続を行う(S104)。
そして、上記AVRCPの接続手順が完了すると携帯型音楽プレーヤ30は、例えば、携帯型音楽プレーヤ30の状態を示す状態情報と、携帯型音楽プレーヤ30が有する又は参照可能な音声データの楽曲情報を、CDL親機100に送信する(S105)。楽曲情報は、音声データに関する情報であり、例えば、アルバム名、アーティスト名、タイトル名、トラック番号を含む。楽曲情報は、携帯型音楽プレーヤ30からCDL親機100へ適時送信される。
また、携帯型音楽プレーヤ30は、携帯型音楽プレーヤ30のユーザ操作またはCDL親機100からの遠隔操作により携帯型音楽プレーヤ30の状態(例えば、再生中、停止中、一時停止中)が変化すると状態変化を示す状態情報を、CDL親機100に送信する。
CDL親機100では、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して、音楽プレーヤ制御部113が、携帯型音楽プレーヤ30から、楽曲情報又は状態情報を受信し、記憶部103に、この情報を保持する。楽曲情報及び状態情報は、必要に応じて使用され、例えば所定のタイミングにおいて表示部106又はCDL子機200の表示部145に表示される。
携帯型音楽プレーヤ30における音声データの再生開始は、例えば、ユーザが携帯型音楽プレーヤ30を直接操作することで指示されてもよいし、携帯型音楽プレーヤ30のリモコンとして機能するCDL子機200を操作することで指示されてもよい。図4では、音楽再生用のアプリケーションの起動後に、ユーザは、携帯型音楽プレーヤ30の操作部を操作して、選択中の楽曲の再生操作を行う(S106)。
これによって、携帯型音楽プレーヤ30の状態が、停止状態から再生中状態に変化したため、携帯型音楽プレーヤ30からCDL親機100の音楽プレーヤ制御部113に再生中を示す状態情報(再生)が送信され、音楽プレーヤ制御部113は、携帯型音楽プレーヤの状態を再生中状態に更新する(S106a)。
続いて、携帯型音楽プレーヤ30は、携帯型音楽プレーヤ30が有する又は参照可能な音声データを、例えば音声ストリームデータとして、順次、CDL親機100へ送信する(S107)。
CDL親機100では、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を経由してBluetooth(登録商標)制御部123が、携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータを受信する。音声ストリームデータは、音声バスを経由して音声入出力制御部104に入力され、アナログ信号に変換され、スピーカ129,130から音声出力される。
従って、携帯型音楽プレーヤ30が音声データを再生する場合に、CDL親機100のスピーカ129及び130を、携帯型音楽プレーヤ30の外部スピーカとして利用できる。
CDL子機200Aでは、表示部145が所定の機能メニュー画面を表示中に、携帯型音楽プレーヤ30と連携するためのファンクションキー(例えば連携キー)をユーザが押下し、操作部144が連携キーの押下を検出する(S109)。連携キーが押下されると、CDL子機200Aから、携帯型音楽プレーヤ30との連携開始要求を示すキー情報メッセージ(連携キー)をCDL親機100に通知する(S110)。
なお、上記説明では、携帯型音楽プレーヤ30と連携するための専用のファンクションキー押下操作によって、携帯型音楽プレーヤ30のリモコンとして動作開始させたが、CDL子機200Aの機能メニュー画面に表示されている機能から音楽プレーヤ連携機能を選択し、リモコン動作を起動する一連のキー操作によって、リモコンとして動作開始させても良い。
CDL親機100では、CDL無線I/F部107が、キー情報メッセージ(連携キー)をCDL子機200Aから受信すると、呼制御部110にキー情報メッセージ(連携キー)を送信し、呼制御部110が、受信したキー情報が連携キーであることを検知する。
呼制御部110は、キー情報が連携キーであることを検知すると、CDL子機200Aの状態を子機リモコン操作中状態に更新し、子機リモコン制御部111に子機リモコン起動を通知する。
子機リモコン制御部111は、子機リモコン起動が通知されると、リモコン画面情報を生成し、CDL子機200Aにリモコン画面情報を送信する(S111)。リモコン画面情報は、例えば、携帯型音楽プレーヤ30から受信した楽曲情報又は状態情報を含む。リモコン画面情報は、例えば、CDL子機200Aが携帯型音楽プレーヤ30のリモコンとして動作する場合に、CDL子機200Aの各キーに割り当てる機能を表す情報、CDL子機200Aがリモコンとして動作するための様々なパラメータ又は制御条件を表す情報、を含んでもよい。
CDL子機200Aでは、CDL無線I/F部148がCDL親機100からの音楽プレーヤ再生中状態のリモコン画面情報を受信し、表示部145が、リモコン画面(例えば後述する図5(A)参照)を表示する(S112)。リモコン画面の表示により、CDL子機200Aのユーザは、CDL子機200Aのリモコン画面に表示される内容を確認して、携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作するための操作入力を行うことができる。従って、携帯型音楽プレーヤ30とCDL親機100との連携時には、CDL子機200Aの操作により、携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作できる。
遠隔操作の対象となる処理は、例えば、再生(PLAY)、再生一時停止(PAUSE)、再生停止(STOP)、早送り/次曲再生、巻き戻し/前曲再生、音量アップ、音量ダウンの処理を含む。
CDL子機200Aでは、操作部144が音量アップのキー入力操作を検出した場合(S113)、CDL無線I/F部148が、キー情報(音量アップ)メッセージをCDL親機100に送信する(S114)。
この場合、CDL親機100では、CDL無線I/F部107が、キー情報(音量アップ)メッセージを受信し、呼制御部110に送信する。
呼制御部110は、CDL子機200Aの状態が子機リモコン操作中状態であることを確認すると、キー情報(音量アップ)を子機リモコン制御部111に通知する。
子機リモコン制御部111は、音声入出力制御部104に、スピーカ129,130による出力音量を増加させる指示を行う(S115)。
また、このとき、子機リモコン制御部111は、音量調整用のリモコン画面情報を生成し、CDL子機200Aに送信しても良い(S115a)。
CDL子機200Aでは、CDL無線I/F部148が、CDL親機100からの音量調整用のリモコン画面情報を受信し、表示部145が、リモコン画面(例えば後述する図5(B)参照)を表示する(S115b)。
CDL子機200Aでは、操作部144が再生一時停止の操作入力を検出した場合(S116)、CDL無線I/F部148が、キー情報(再生一時停止)メッセージをCDL親機100に送信する(S117)。
この場合、CDL親機100では、CDL無線I/F部107が、キー情報(再生一時停止)メッセージを受信し、呼制御部110に送信する。
呼制御部110は、CDL子機200Aの状態が子機リモコン操作中状態であることを確認すると、キー情報(再生一時停止)を子機リモコン制御部111に通知する。
子機リモコン制御部111は、キー情報(再生一時停止)メッセージを受信すると、音楽プレーヤ制御部113に再生一時停止のリモコン動作を指示するために、音楽プレーヤ制御部113に再生一時停止を指示する。
音楽プレーヤ制御部113は、子機リモコン制御部111からの再生一時停止の指示を受信すると、Bluetooth(登録商標)制御部123を介して、遠隔制御情報を携帯型音楽プレーヤ30へ無線送信させる(S118)。この遠隔制御情報は、携帯型音楽プレーヤ30による再生の一時停止を指示する情報を含む。
携帯型音楽プレーヤ30は、CDL親機100から再生一時停止情報を含む遠隔制御情報を受信すると、再生対象の音声データの再生を一時停止し、CDL親機100への音声ストリームデータの送信を停止し(S119)、再生一時停止状態を示す状態情報(再生一時停止)を、CDL親機100に通知する(S120)。
CDL親機100では、音楽プレーヤ制御部113が再生一時停止を示す状態情報を受信し、携帯型音楽プレーヤ30の状態を再生一時停止中状態に更新し、子機リモコン制御部111に状態変化を通知する。子機リモコン制御部111は、再生一時停止用のリモコン画面を生成し、リモコン操作中のCDL子機Aに、再生一時停止用のリモコン画面を送信させる(S120a)。
CDL子機200Aでは、CDL無線I/F部148がCDL親機100からの再生一時停止用のリモコン画面情報を受信し、表示部145が、リモコン画面(例えば後述する図5(C)参照)を表示する(S120b)。
以上、第1動作例によれば、携帯型音楽プレーヤ30が音声データを再生する場合、CDL親機100のスピーカ129,130を外部スピーカとして使用できる。また、携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作するリモコンとして、CDL子機200を使用できる。
また、CDL子機200をリモコンとして動作させることで、ユーザが携帯型音楽プレーヤ30に対して各種操作を行う場合、ユーザは移動する必要がないため、ユーザの視聴環境の自由度を増大できる。
さらに、上記の説明では、CDL子機200Aからの子機操作による携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作する例を説明した。CDL子機200Aがリモコン操作を起動している状態で、他のCDL子機200Bにおいて携帯型音楽プレーヤ30と連携するためのキー(連携キー)を押下すると、CDL子機200Bからの操作によっても、CDL子機200Aと共用して、携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作することができる。
さらに、上記の説明では、携帯型音楽プレーヤ30が主導して、音楽再生用のアプリケーションを起動することを例示したが、CDL親機100側が主導して、音声ストリームデータの送信を開始させてもよい。この場合、例えば、CDL子機200が連携キーの押下し、CDL子機200からCDL親機100へ連携キーの情報が伝達された際に、CDL親機100が携帯型音楽プレーヤ30に対して、A2DPとAVRCPとを用いた音声ストリーム配信手順と遠隔制御手順の接続を要求してもよい(S104)。また、携帯型音楽プレーヤ30は、CDL親機100からの遠隔制御によって、音楽再生用のアプリケーションを起動してもよい。
次に、CDL子機200の表示部145に表示されるリモコン画面の画面例について説明する。
図5(A)〜(C)は、CDL子機200における状態変化と表示部145のリモコン画面の遷移との関係の一例を示す模式図である。図5(A)は、携帯型音楽プレーヤ30の状態が再生中である場合のリモコン画面の画面例を示す模式図である。図5(B)は、携帯型音楽プレーヤ30の状態が一時停止中である場合のリモコン画面の画面例を示す模式図である。図5(C)は、携帯型音楽プレーヤ30の状態が音量調整中である場合のリモコン画面の画面例を示す模式図である。図5(A)では、表示部145に表示されるリモコン画面とともに、操作部144の一部が示されている。図5(B),(C)では、操作部144の一部の図示を省略している。
子機リモコン制御部111は、携帯型音楽プレーヤ30から取得した状態情報と楽曲情報に応じて、リモコン画面情報を編集し、CDL子機200にリモコン画面情報を送信させる。
また、例えば、携帯型音楽プレーヤ30における操作、または、CDL子機200からのリモコン操作に応じて、携帯型音楽プレーヤ30の状態又は楽曲が変更されると、逐次、CDL親機100に状態情報又は楽曲情報が通知され、CDL親機100が状態情報又は楽曲情報の変化を検知する。状態情報又は楽曲情報の変化は、CDL子機200のリモコン画面に反映される。なお、CDL子機200におけるキー操作に応じて、CDL子機200から状態情報又は楽曲情報が通知されてもよい。
図5(A),(B)では、例えば、最上位の行から順に、再生対象の曲名(Music Name)、再生対象の曲を含むタイトル名(例えばアルバム名(Album Name))、再生対象の曲に関するアーティスト名(Player Name)リモコンの操作案内、ソフトキーに割り当てられた機能、の各情報が含まれる。このソフトキーは、例えば、左側のソフトキー(SOFT_L),右側のソフトキー(SOFT_R)を含む。
操作部144は、図5(A)に示すように、左側のソフトキー144a、右側のソフトキー144b、通話キー144c、終話キー144d、ナビキー(十字キー)144e、及びダイヤルキー144fを含む。
図5(A)〜(C)では、ナビキー144eにおいて、例えば、上方向のキーに音量アップ指示、下方向のキーに音量ダウン指示、の各機能が割り当てられる。図5(A),(B)では、ナビキー144eにおいて、例えば、左方向のキーにリピート(Repeat)指示、右方向のキーにスキップ(Skip)指示、の各機能が割り当てられる。
図5(A)では、例えば、左側のソフトキー144aに再生停止(STOP)指示、右側のソフトキー144bに再生一時停止(PAUSE)指示、の各機能が割り当てられる。図5(B)では、例えば、左側のソフトキー144aに再生停止(STOP)指示、右側のソフトキー144bに再生(PLAY)指示、の各機能が割り当てられる。
なお、第1の実施形態では、親機制御部109が音声ストリーム処理部112を含むとして説明したが、音声ストリーム処理部112はBluetooth(登録商標)制御部123に含まれていてもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態では、携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータをCDL親機100で受信し、スピーカ129,130から音声出力する構成を説明した。第2の実施形態は、CDL親機100で受信した音声ストリームデータを音質変換してCDL子機200(200A、200B)に送信し、CDL子機200(200A、200B)のスピーカ152から音声出力する。
なお、第2の実施形態においては、図2に示したBluetooth(登録商標)制御部123が、以下に説明する記憶部103に記憶された設定情報に基づいて、携帯型音楽プレーヤ30からの音声データを所定の音声品質に変換する音質変換部としての機能も兼ねている。他の要素の構成および機能については第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図6は、第2の実施形態におけるCDL親機100の記憶部103に記憶された設定情報の一例を示す図である。設定情報には、音楽再生時の品質(例えば高音質:48kHz/通話標準音質:8kHz)や再生音声の出力先(子機選択、L/R選択ステレオ音、モノラル音)の情報が含まれる。
携帯型音楽プレーヤ30の構成部を含む携帯電話機やスマートホンが出力する音楽再生時の品質は、一般的に高品質の44.1kHzや48kHzであり、SBC(Sub Band Codec)、AAC(Advanced Audio Coding)、aptX(登録商標)等の形式で出力される。
例えば、301に示す「標準(default)」の設定では、音楽再生時の品質はDAT(digital audio tape)規格相当の高音質:48kHz(ステレオ)であり、再生音声の出力先はCDL親機100である。302に示す「設定1」の設定では、音楽再生時の品質は電話における通話標準音質:8kHz(モノラル)であり、再生音声の出力先はCDL親機100、CDL子機200A、CDL子機200Bである。303に示す「設定2」では、「設定1」の再生音声の出力先からCDL子機200Bを除いた設定である。304に示す「設定3」では、音楽再生時の品質は通話標準音質:8kHz(ステレオ)であり、再生音声の出力先であるCDL親機100にはL/Rのステレオで出力し、CDL子機200AにはL音声を出力し、CDL子機200BにはR音声を出力する設定である。
ここで、305は他の組合せの設定を追加可能であることを示し、306は増設子機を追加した場合の設定が可能であることを示している。なお、CDL子機200が複数台ある場合の組合せを記載しているが、CDL子機200は少なくとも1台あればよい。なお、CDL子機200が高音質に対応していなければ音質変換は必須である。
また、307で示した「標準(default)」、「設定1」、「設定2」等を、以降では必要に応じて「設定モード」と称する。ユーザは設定モードの1つを選択し、選択された設定モードは、CDL親機100の操作部105から入力されて記憶部103に記憶され、あるいは、固定電話回線I/F(インタフェース)部101、CDL無線I/F部107、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して受信して記憶部103に記憶される。
次に、CDLシステム1の動作例について説明する。
図7は、第2の実施形態におけるCDL装置10と携帯型音楽プレーヤ30とが連携する場合の第2動作例を示すシーケンス図である。図7では、CDL親機100が記憶部103に記憶された設定モードを参照し、CDL親機100で受信した音声ストリームデータを、設定情報に基づいた品質で出力先に音声出力する。
図7において、CDL親機100とCDL子機200(200A、200B)との間において無線通信のリンクを形成してコードレス電話親機と子機間の通信リンクを確立しスタンバイ状態とするステップ(S401)、CDL親機100と携帯型音楽プレーヤ30との間においてリンクを形成するステップ(S402)、ユーザが携帯型音楽プレーヤ30を操作し携帯型音楽プレーヤ30が音楽再生用のアプリケーションを起動するステップ(S403)、携帯型音楽プレーヤ30がCDL親機100との間でA2DPとAVRCPを用いて音声ストリーム配信と遠隔制御のための無線接続を行うステップ(S404)、携帯型音楽プレーヤ30が携帯型音楽プレーヤ30の状態を示す状態情報と携帯型音楽プレーヤ30が有する又は参照可能な音声データの楽曲情報をCDL親機100に送信するステップ(S405)、ユーザが携帯型音楽プレーヤ30の操作部を操作して選択中の楽曲の再生操作を行うステップ(S406)、携帯型音楽プレーヤ30から再生中を示す状態情報(再生)が送信されて音楽プレーヤ制御部113が携帯型音楽プレーヤの状態を再生中状態に更新するステップ(S406a)、の各ステップについては既に説明した図4のS101〜S106aと同様であるので、次の、携帯型音楽プレーヤ30が音声ストリーム開始の要求をCDL親機100へ送信するステップから詳細に説明する。
携帯型音楽プレーヤ30は、携帯型音楽プレーヤ30が有する又は参照可能な音声データを、例えば音声ストリームデータとして、CDL親機100へ送信するために、A2DPプロファイルに従って、ストリーム開始の要求を親機4に送信する(S407)。
CDL親機100では、携帯型音楽プレーヤ30から送信されるストリーム開始の要求を受信すると、Bluetooth(登録商標)制御部123は、記憶部103に記憶された設定情報を参照し、音声ストリームデータの再生品質(図6で説明した再生モード)に応じた変換制御(例えば48kbpsのステレオ音声を所定の再生モード(8kbpsのステレオ音声や8kbpsのモノラル音声等)に変換する等)の設定を行う(S408)。
所定の再生モードへの変換は一般的に知られているフィルタ処理等により行う。例えばCDL親機100においてはデジタル信号処理に特化したプロセッサであるDSP(Digital Signal Processor)を搭載し再生モードに対応する所定のパラメータを設定することによって、以降ストリーム形式で取得した音声データをリアルタイムに所望する再生モードに変換することができる。
変換制御の設定を完了したBluetooth(登録商標)制御部123は、親機制御部109に再生開始の通知を行う。このとき設定した再生モードも通知する。親機制御部109からも記憶部103に記憶された設定情報を参照することは可能であるが、再生開始時に設定した再生モードを通知することにより制御部間の不整合の発生をチェック/防止している。
再生開始の通知を受けた親機制御部109は、記憶部103に記憶された設定情報を参照し、音声ストリームデータの出力先にCDL親機100が含まれている場合は、音声ストリームデータをスピーカ129,130に出力するために、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声ストリーム処理部112を経由して音声入出力制御部104への音声パスを形成する(S409)。なお、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声パスは、Bluetooth(登録商標)制御部123と音声入出力制御部104との間に音声ストリーム処理部112でバッファリングして形成しても良いし、音声ストリーム処理部112を経由せずに、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声バスを経由する音声パスを形成しても良い。
親機制御部109は、記憶部103に記憶された設定情報を参照し、音声ストリームデータの出力先にCDL子機200(200A、200B)が含まれている場合は、まず、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声ストリーム処理部112を経由してCDLプロトコル制御部108への音声パスを形成する(S409)。なお、上述と同様に音声ストリーム処理部112を経由せずに音声パスを形成しても良い。
次に、親機制御部109は、CDLプロトコル制御部108により再生開始の通知を制御データと一緒にフレーム化し無線信号として、CDL無線I/F部107を介してCDL子機200(200A、200B)にブロードキャスト送信する(S410)。
なお、再生開始の通知はブロードキャスト送信によるため、通常のブロードキャスト送信と同様、ブロードキャストを受信した装置が受信の対象か否かを示すフラグもフレームに含めて送信している。即ち親機制御部109は、記憶部103に記憶された設定情報を参照し、例えば、303に示した「設定2」の場合のように音声ストリームデータの出力先がCDL子機200Aのみである場合には、フラグにCDL子機200Aのみが受信の対象であることを設定してフレームに含めて送信するように制御している。
CDL親機100からの再生開始の通知を受けた子機制御部147は、CDL親機100から、以降で受信する音声ストリームデータをスピーカ152から出力するためCDLプロトコル制御部149から音声入出力制御部143への音声パスを形成する(S411)。
なお、上述したようにブロードキャスト送信されたフレームのフラグにより例えばCDL子機200Bが受信の対象となっていなければ、CDL子機200Bでは音声パスの形成は行わない。
親機制御部109に再生開始の通知を行ったBluetooth(登録商標)制御部123は、A2DPプロファイルに従って、ストリーム開始の要求に対するストリーム開始の応答を携帯型音楽プレーヤ30に送信する(S412)。
ストリーム開始の応答を受信した携帯型音楽プレーヤ30は、携帯型音楽プレーヤ30が有する又は参照可能な音声データを、A2DPプロファイルに従って、音声ストリームデータとして、順次、CDL親機100へ送信する(S413)。
CDL親機100では、携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータを受信する。受信した音声ストリームデータは、設定された出力先に出力され再生される(S414、S416)。
例えば音声ストリームデータの出力先にCDL親機100が設定されている場合は、音声ストリームデータは、Bluetooth(登録商標)制御部123で音質変換され、Bluetooth(登録商標)制御部123から音声入出力制御部104への音声パスを経由して転送され、音声入出力制御部104においてデジタル信号からアナログ信号へ変換されスピーカ129,130から再生される(S414)。
例えば、48kHz(ステレオ)や8kHz(ステレオ)の場合、音声ストリームデータ中のL(左)/R(右)の切分けと同期処理もBluetooth(登録商標)制御部123が行い、音声入出力制御部104がスピーカ129にL(左)の音声を、スピーカ130にR(右)の音声を再生している。
また、例えば音声ストリームデータの出力先にCDL子機200(200A、200B)が設定されている場合は、親機制御部109は、Bluetooth(登録商標)制御部123で音質変換された音声ストリームデータをCDLプロトコル制御部108により制御データと一緒に逐次フレーム化し無線信号として、CDL無線I/F部107を介してCDL子機200(200A、200B)にブロードキャスト送信する(S415)。
CDL子機200(200A、200B)では、CDL無線I/F部148を介して受信した無線信号を子機制御部147が制御データと音声ストリームデータに分離する。音声ストリームデータは音声入出力制御部143においてデジタル信号からアナログ信号へ変換され、増幅されて、スピーカ152から再生される(S416)。
なお、音声ストリームデータも上述した再生開始の通知と同様にブロードキャスト送信によるため、親機制御部109は、音声ストリームデータを受信する装置が受信の対象であることを示すフラグもフレームに含めて送信するように制御している。
ここで例えば、記憶部103に記憶された設定情報の設定が「設定3」の場合のように8kHz(ステレオ)のL(左)の音声をCDL子機200Aに、R(右)の音声をCDL子機200Bに出力する場合の動作について説明する。
親機制御部109は、Bluetooth(登録商標)制御部123によってL(左)とR(右)に切分けられた音声ストリームデータのL(左)の音声をCDLプロトコル制御部108により制御データと一緒に逐次フレーム化し無線信号としてCDL子機200(200A、200B)にブロードキャスト送信する。引き続きL(左)とR(右)切分けられた音声ストリームデータのR(右)の音声をCDLプロトコル制御部108により制御データと一緒に逐次フレーム化し無線信号としてCDL子機200(200A、200B)にブロードキャスト送信する。以降、交互にブロードキャスト送信を繰り返す。
親機制御部109は、音声ストリームデータのL(左)の音声を送信する場合には、CDL子機200Aが受信の対象であることを示すフラグをフレームに含めて送信し、音声ストリームデータのR(右)の音声を送信する場合には、CDL子機200Bが受信の対象であることを示すフラグをフレームに含めて送信するように制御している。
CDL子機200(200A、200B)では、CDL無線I/F部148を介して受信した無線信号を子機制御部147が制御データと音声ストリームデータに分離する。音声ストリームデータは音声入出力制御部143においてデジタル信号からアナログ信号へ変換され、増幅されて、スピーカ152から再生される。
ここで、上述したようにブロードキャスト送信されたフレームのフラグにより例えばCDL子機200Bが受信の対象となっていなければ、CDL子機200Bでは音声ストリームデータの再生は行われない。このため「設定3」の場合には設定情報の設定に従って、8kHz(ステレオ)のL(左)の音声は常にCDL子機200Aから出力され、R(右)の音声は常にCDL子機200Bから出力される。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態では、携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータをCDL親機100で受信し、スピーカ129,130から音声出力する構成を説明した。また、第2の実施形態は、CDL親機100で受信した音声ストリームデータを音質変換してCDL子機200(200A、200B)に送信し、CDL子機200(200A、200B)のスピーカ152から音声出力する構成を説明した。第3の実施形態は、携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータをCDL親機100のスピーカ129,130から、またCDL子機200(200A、200B)のスピーカ152から音声出力しているときに固定電話網40を介して他の電話機70から着信を受けた場合等に音量を制御する構成について説明する。
なお、第3の実施形態においては、図2に示したBluetooth(登録商標)制御部123が携帯型音楽プレーヤ30からの音声データを所定の音声品質に変換する音質変換部としての機能に加えて、更に、所定の音量に変換する音量変換部としての機能も兼ねている。音量の変換は、例えば、第2の実施形態で説明したDSP(Digital Signal Processor)やコーデックによっても行うことができる。他の要素の構成および機能については、第1実施形態および第2実施形態と同様であるので、説明を省略する。
以下、CDLシステム1の動作例について説明する。
図8は、第3の実施形態におけるCDL装置10と携帯型音楽プレーヤ30とが連携する場合の第3動作例を示すシーケンス図である。図8では、CDL親機100およびCDL子機200(200A、200B)にて携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータ再生中に固定電話網40を介して他の電話機70から着信を受けた場合に、ユーザの着信応答(通話処理)を邪魔しないように音声ストリームデータの再生音量を一時的に下げる。
図8において、CDL親機100とCDL子機200(200A、200B)との間の通信リンクを確立し、また、CDL親機100と携帯型音楽プレーヤ30との間においてリンクを形成し、携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータをCDL親機100やCDL子機200(200A、200B)において再生するステップ(S501)については既に説明した図7と同様であるので、次の、固定電話網40を介して他の電話機70から着信を受けるステップから詳細に説明する。
なお、図7においては、CDL子機200Bは音声ストリームデータの再生をしない設定で説明したが、ステップS501では、CDL子機200BにおいてもCDL子機200Aと同様に再生をしているものとして説明する。
固定電話網40を介して他の電話機70から局線着信があると(S502)、固定電話回線インタフェース部101は着呼を検出し、着信があった旨を親機制御部109に通知する。
着信があった旨の通知を受けた親機制御部109は、ユーザが着信に応答して通話するための通話処理(S503)を呼制御部110と連携して実行する。まず、親機制御部109は、ステップS501で行っていた携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータの再生を継続するに当たり、Bluetooth(登録商標)制御部123を制御して携帯型音楽プレーヤ30からの音声データを所定の音量に変換する(S504)。
即ち、この通話処理の間は、ユーザの着信応答を邪魔しないように音声ストリームデータの再生音量を一時的に下げる。
音量のレベルは、例えば、記憶部103に予め記憶しておいても、操作部105から入力されても、あるいは、固定電話回線I/F(インタフェース)部101、CDL無線I/F部107、Bluetooth(登録商標)通信I/F部124を介して受信してもよい。
Bluetooth(登録商標)制御部123によって音量のレベルを下げられた音声ストリームデータは、音声入出力制御部104においてデジタル信号からアナログ信号へ変換されスピーカ129,130から再生される。
他方、呼制御部110が行う着信処理により着信鳴動音も音声入出力制御部104に入力され、デジタル信号からアナログ信号へ変換されスピーカ129,130から再生される。ここで、音声入出力制御部104は2つの音声(音声ストリームデータと着信鳴動音)を合成して出力する。結果、CDL親機100のスピーカ129,130からは、音量のレベルを下げられた音声ストリームデータと着信鳴動音との混合音声が再生される(S505)。
同様に、Bluetooth(登録商標)制御部123によって音量のレベルを下げられた音声ストリームデータは、CDLプロトコル制御部108により制御データと一緒に逐次フレーム化し無線信号として、CDL無線I/F部107を介してCDL子機200(200A、200B)にブロードキャスト送信される。このため、CDL子機200(200A、200B)においても音量のレベルを下げられた音声ストリームデータが音声入出力制御部143においてデジタル信号からアナログ信号へ変換され、増幅されて、スピーカ152から再生される。
他方、呼制御部110が行う着信処理により着信の通知が無線信号としてCDL子機200(200A、200B)にブロードキャスト送信される(S506)。
着信の通知を受けたCDL子機200(200A、200B)の子機制御部147は着信鳴動音を音声入出力制御部104に入力する。結果、CDL子機200(200A、200B)のスピーカ152からは、音量のレベルを下げられた音声ストリームデータと着信鳴動音との混合音声が再生される(S507)。
着信鳴動音を聞いたユーザがCDL子機200Aにおいて応答操作を行うと(S508)、CDL子機200Aの子機制御部147は着信に対する応答をCDL無線I/F部148を介してCDL親機100に発信する(S509)。
CDL子機200Aからの応答を受信したCDL親機100は呼制御部110の制御により、固定電話回線インタフェース部101を介して、固定電話網40に向けて応答を発信する(S510)。
以降、一般的なコードレス電話機が行う呼制御動作により、CDL子機200Aと着信元の他の電話機70との間は通話中の状態となり、CDL親機100およびCDL子機200Bの着信鳴動は停止する(S511)。
ここで、CDL親機100およびCDL子機200Bにおいては、着信鳴動は停止するものの、携帯型音楽プレーヤ30からの音声ストリームデータの再生は継続するため、音量のレベルを下げられた音声ストリームデータをユーザが聴取し続けることが可能となる。
通話を終えたユーザがCDL子機200Aにおいて終話操作を行うと(S512)、CDL子機200Aの子機制御部147は終話を意味する切断をCDL無線I/F部148を介してCDL親機100に発信する(S513)。
CDL子機200Aからの切断を受信したCDL親機100は呼制御部110の制御により、固定電話回線インタフェース部101を介して、固定電話網40に向けて切断を発信する(S514)。
以降、一般的なコードレス電話機が行う呼制御動作により、CDL子機200Aは待機中に戻る。
呼制御部110から終話した旨の通知を受けた親機制御部109は、Bluetooth(登録商標)制御部123を制御して携帯型音楽プレーヤ30からの音声データを再度所定の音量に変換する(S515)。
即ち、通話処理の期間が終わりユーザの着信応答を邪魔する心配が無くなったため、一時的に下げていた音声ストリームデータの再生音量を上げる(または、変換前に戻す)。
よって、CDL親機100およびCDL子機200(200A、200B)において、音量のレベルを上げられた音声ストリームデータをユーザが聴取し続けることが可能となる。
なお、図8において、ステップS502の局線着信によりステップS503の通話処理に入るように説明したが、CDL親機100またはCDL子機200(200A、200B)からの発信操作によっても、通話処理の期間は、Bluetooth(登録商標)制御部123を制御して携帯型音楽プレーヤ30からの音声データを所定の音量に変換してもよい。
また、Bluetooth(登録商標)制御部123が携帯型音楽プレーヤ30からの音声データを所定の音量に変換するように説明したが、第1の実施形態で説明したように携帯型音楽プレーヤ30を遠隔制御して携帯型音楽プレーヤ30で音量を変換するようにしてもよい。
また、ユーザが例えば第2の実施形態で説明したようにCDL子機200AをステレオのL(左)(R(右))スピーカ、CDL子機200BをステレオのR(右)(L(左))スピーカとする外部スピーカとして利用していたときにCDL子機200Aにおいて応答操作を行った場合には、CDL子機200Bにはモノラル音声を出力するようにしてもよい。
また、CDL子機200AとCDL子機200Bとが別々の部屋に設置されており音声ストリームデータの再生を通常どおりの音量で行ってもお互いの通話を邪魔しない場合もある。この場合、子機制御部147は音量のレベルを下げられた音声ストリームデータの再生音量を、音声入出力制御部143を制御して増幅して上げる(または、変換前に戻す)ようにしてもよい。例えば、CDL子機200(200A、200B)の設定において各々の配置情報を持たせておけば、子機制御部147は、この配置情報と一般的なコードレス電話機が行う呼制御動作により受け取る状態情報(通話中、着信中、他で着信中等)とから通話中等になった装置とは別の部屋に設置されているので継続して通常どおりの音量で再生しても通話を邪魔しないと判断できる。
以上、本実施形態のコードレス電話装置によれば、携帯型音楽プレーヤ30が音声データを再生する場合、CDL親機100のスピーカ129,130を外部スピーカとして使用できる。そのため、ユーザが専用の外部スピーカを購入して携帯型音楽プレーヤ30に接続しなくても、CDL親機100のスピーカ129,130を用いて音声データを出力できる。
また、CDL親機100のスピーカ129,130やCDL子機200(200A、200B)のスピーカ152を携帯型音楽プレーヤ30が音声データを再生する場合の外部スピーカとして利用しているときに発着信があった場合には、再生音声の音量を小さくできる。このためユーザの着信応答を邪魔することがない。
また、上記発着信があった場合に再生音声の音量を小さくした後、待機状態に戻ると再生音声の音量を大きく(または小さくする前の音量に)することができる。このためユーザの携帯型音楽プレーヤ30からの音声データ聴取を邪魔することがない。
また、携帯型音楽プレーヤ30が音声データを再生する場合に、CDL子機200(200A、200B)のスピーカ152を外部スピーカとして利用できる。
更にCDL子機200(200A、200B)が複数台の場合には、例えばCDL子機200AをステレオのL(左)(R(右))スピーカ、CDL子機200BをステレオのR(右)(L(左))スピーカとする外部スピーカとして利用することもできる。
更にCDL子機200(200A、200B)は移動可能に設置できるため使い勝手の良いステレオシステムが簡単に実現できる。
また、CDL親機100は、DECTのブロードキャスト技術により登録した全てのCDL子機200(200A、200B)に音声ストリームデータを転送できるので、コードレス電話装置は複雑な処理を組み込むことなく使い勝手の良いステレオシステムが簡単に実現できる。
また、CDL親機100は、Bluetooth(登録商標)制御部123が同期処理を行ったL(左)/R(右)の音声ストリームデータを順次DECTのブロードキャスト技術により転送するので左右の再生タイミングのずれが生ずることがない。このため左右の再生タイミングを合わせるためにわざわざCDL親機100と全てのCDL子機200(200A、200B)との間で各々1対1に通話チャネルで接続するといった複雑でリソースも消費するような処理をコードレス電話装置はする必要がない。
また、CDL親機100は、着信鳴動と同じく、鳴動対象(CDL親機100、CDL子機200(200A、200B))を選択できるので、コードレス電話装置は複雑な処理を組み込むことなく使い勝手の良いステレオシステムが簡単に実現できる。
また、携帯型音楽プレーヤ30からの音声データが携帯型音楽プレーヤ30のアラーム音であっても、CDL子機200(200A、200B)において再生できる。このため例えば各部屋にCDL子機200を設置しておけば、どの部屋にいても携帯型音楽プレーヤ30のアラーム音を確認できる。
また、CDL子機200AとCDL子機200Bとが別々の部屋に設置されている場合には、他で着信中や他で通話中の状態であれば、継続して通常どおりの音量で音声を再生できる。このためCDL子機200(200A、200B)を外部スピーカとして利用する場合に更に使い勝手を良いものとすることができる。
また、携帯型音楽プレーヤ30からの音声データを再生する場合、携帯型音楽プレーヤ30を遠隔操作するリモコンとして、CDL子機200を使用できる。CDL子機200は、例えば形状又はサイズの制約が少ないため、把持しやすく、操作性が良好である。従って、携帯型音楽プレーヤ30の操作性が困難である場合でも、CDL子機200をリモコンとして使用するように連携することで、操作性を改善できる。
また、携帯型音楽プレーヤ30の状態情報及び楽曲情報は、CDL子機200に転送できるので、ユーザは、CDL子機200を用いて、容易に音声データの遠隔操作を指示できる。
また、例えば、CDL親機100と携帯型音楽プレーヤ30との間は無線接続され、物理的に接続されなくてもよい。例えば、ユーザが各種操作(例えば、音量の調整、楽曲の選択、再生開始、再生停止の操作)を行う場合、ユーザは視聴している位置からCDL親機100の近くまで移動して携帯型音楽プレーヤ30を操作する必要がなく、操作性を向上できる。
このように、携帯型音楽プレーヤ30により音声データを再生する場合の携帯型音楽プレーヤ30とCDL装置10との連携を向上でき、快適な視聴環境を実現できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、リモコン画面を用いて、視覚的にCDL子機200へのユーザ操作を補助することを例示したが、他の手段(例えば音声合成や音声認識)を用いてユーザ補助してもよい。
本発明は、音楽再生装置により音声データを再生する場合の音楽再生装置とコードレス電話装置との連携、特に子機を有効活用した連携を向上できるコードレス電話装置及び制御方法等に有用である。
1 コードレス電話システム(CDLシステム)
10 コードレス電話装置(CDL装置)
100 コードレス電話親機(CDL親機)
200 コードレス電話子機(CDL子機)
30 携帯型音楽プレーヤ
40 固定電話網
70A〜70J 画面
101 固定電話回線I/F部
103,142 記憶部
104,143 音声入出力制御部
105,144 操作部
106,145 表示部
107,148 CDL無線I/F部
108,149 CDLプロトコル制御部
109 親機制御部
110 呼制御部
111 子機リモコン制御部
112 音声ストリーム処理部
113 音楽プレーヤ制御部
121 無線LAN制御部
122 無線LAN通信I/F部
123 Bluetooth(登録商標)制御部
124 Bluetooth(登録商標)通信I/F部
125 留守番電話制御部
126 子機/携帯端末充電部
127 USB通信I/F部
128,151 マイクロホン
129,130,152 スピーカ
144a,144b ソフトキー
144c 通話キー
144d 終話キー
144e ナビキー
144f ダイヤルキー
147 子機制御部
150 充電池
10 コードレス電話装置(CDL装置)
100 コードレス電話親機(CDL親機)
200 コードレス電話子機(CDL子機)
30 携帯型音楽プレーヤ
40 固定電話網
70A〜70J 画面
101 固定電話回線I/F部
103,142 記憶部
104,143 音声入出力制御部
105,144 操作部
106,145 表示部
107,148 CDL無線I/F部
108,149 CDLプロトコル制御部
109 親機制御部
110 呼制御部
111 子機リモコン制御部
112 音声ストリーム処理部
113 音楽プレーヤ制御部
121 無線LAN制御部
122 無線LAN通信I/F部
123 Bluetooth(登録商標)制御部
124 Bluetooth(登録商標)通信I/F部
125 留守番電話制御部
126 子機/携帯端末充電部
127 USB通信I/F部
128,151 マイクロホン
129,130,152 スピーカ
144a,144b ソフトキー
144c 通話キー
144d 終話キー
144e ナビキー
144f ダイヤルキー
147 子機制御部
150 充電池
Claims (5)
- 少なくとも1台のコードレス電話子機とコードレス電話親機とを含むコードレス電話装置であって、
前記コードレス電話親機は、音楽再生装置との間でデータを無線通信する第1の無線通信部と、
前記第1の無線通信部を介して前記音楽再生装置から受信した音声データを所定の音声品質に変換する音質変換部と、
前記コードレス電話子機との間でデータを無線通信する第2の無線通信部と、
前記音質変換部が出力する音声データを前記第2の無線通信部を介して前記コードレス電話子機へ送信するように動作する制御部と、
を備え、
前記音質変換部が変換する音声品質の情報と、変換した音声データの送信先となる前記コードレス電話親機の情報と、前記コードレス電話子機の情報と、からなる複数の組合せを含む設定情報から選択された1つの組合せに基づいて前記音声データの送信先に前記変換した音声データを送信するコードレス電話装置。 - 前記コードレス電話親機は、操作部、記憶部を更に備え、前記設定情報は前記操作部により入力され前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項1に記載のコードレス電話装置。
- 前記コードレス電話親機は、記憶部を更に備え、前記設定情報は前記コードレス電話子機または前記音楽再生装置から受信して前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項1に記載のコードレス電話装置。
- 前記音楽再生装置から受信する音声データは前記音楽再生装置のアラーム音であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコードレス電話装置。
- 少なくとも1台のコードレス電話子機とコードレス電話親機とを含むコードレス電話装置の制御方法であって、
音楽再生装置から受信した音声データを所定の音声品質に変換する音質変換ステップと、前記音質変換ステップによって出力される音声データを前記コードレス電話子機へ送信するステップと、
を備え、
前記音質変換ステップが変換する音声品質の情報と、変換した音声データの送信先となる前記コードレス電話親機の情報と、前記コードレス電話子機の情報と、からなる複数の組合せを含む設定情報から選択された1つの組合せに基づいて前記音声データの送信先に前記変換した音声データを送信するコードレス電話装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013250822A JP5681962B1 (ja) | 2013-12-04 | 2013-12-04 | コードレス電話装置、コードレス電話装置の親機及びコードレス電話装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013250822A JP5681962B1 (ja) | 2013-12-04 | 2013-12-04 | コードレス電話装置、コードレス電話装置の親機及びコードレス電話装置の制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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-
2013
- 2013-12-04 JP JP2013250822A patent/JP5681962B1/ja not_active Expired - Fee Related
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