JP2016132871A - 床材の継ぎ目処理剤注入具 - Google Patents

床材の継ぎ目処理剤注入具 Download PDF

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秀二郎 田中
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Abstract

【課題】 床材の縁部の厚み方向略全体に継ぎ目処理剤を行き渡らせるように継ぎ目に注入できる床材の継ぎ目処理剤注入具を提供する。
【課題手段】 本発明の継ぎ目処理剤注入具1は、注出口2が形成された注入具本体3と、隣接する床材の継ぎ目に差し入れ可能な差入れ部4であって、前記注入具本体3から突設され且つ前記注出口の側方に配置された差入れ部4と、を有し、前記差入れ部4が前記注出口2の径方向上に位置するように、注入具本体3に設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、隣接する床材の間の継ぎ目を処理する継ぎ目処理剤を注入する注入具に関する。
複数の床材を下地上に敷設すると、隣接する床材の縁部間に継ぎ目を生じ、この継ぎ目から水などが下地に浸透する。このため、従来、隣接する床材の縁部間を接合して接合部を形成することにより、床材の継ぎ目を埋める継ぎ目処理が行われている。なお、本明細書において、継ぎ目は、隣接する床材の向かい合った縁部の間の部分をいい、接合部は、前記床材の縁部間を接合し、縁部間の継ぎ目を埋める部分をいう。
例えば、特許文献1には、下地上に接着剤を介して貼着された合成樹脂製の床材の継ぎ目を処理する方法として、床材間の継ぎ目に、容器の注入ノズルを下地面に対して略直交するように挿入し、その注入ノズルの先端からシーム液を出しながらノズルを継ぎ目に沿って移動させることにより、継ぎ目内にシーム液を注入し、このシーム液にて接合部を形成することが開示されている。このような方法は、一般に「シーム工法」とも呼ばれている。また、特許文献2には、床材の継ぎ目を切削機又は溝切カッター等で溝切りし、溶接棒を高温の熱風により溶融しながら、余盛り部ができる程度に隣接する床材同士を溶接した後、余盛り部をスパトラナイフで平滑に仕上げる方法が開示されている。このような方法は、一般に「溶接工法」とも呼ばれている。
従来、床材の継ぎ目処理方法としては、前記のようなシーム工法及び溶接工法が用途に応じて適宜選択されて用いられている。
なお、前記シーム液は、テトラヒドロフランやメチルエチルケトン等の有機溶剤を主成分とし、必要に応じて合成樹脂成分を含有する液体であって、隣接する合成樹脂製の床材の縁部を溶着し、継ぎ目を処理するものである。
前記シーム工法は、継ぎ目処理を簡単に行えるという利点を有する上、形成される接合部が目立たなくなるので、床材の継ぎ目処理方法として広く採用されている。
しかしながら、シーム液は、有機溶剤を主成分とするため、継ぎ目に挿入した注入ノズルの先端からシーム液を出すと、床材の裏面側にシーム液が回り込み易い。特に、シーム工法によく用いられる比較的流動性が高いシーム液は、継ぎ目の幅が大きい場合にはその継ぎ目内に保持され難く、裏面側に回り込み易くなる。このような比較的流動性の高いシーム液を、注入ノズルの先端から継ぎ目に注入すると、多くのシーム液が床材の裏面側へ移動して、十分な強度で床材の縁部間を接合できないおそれがある。
他方、比較的流動性の低い継ぎ目処理剤を用いた場合には、注入ノズルの先端から出た継ぎ目処理剤がその部分に滞留し易く、床材の縁部の厚み方向全体に継ぎ目処理剤が行き渡り難い。具体的には、例えば、床材の縁部の厚み方向上方部に注入ノズルの先端を位置させて継ぎ目処理剤を注入した場合には、床材の縁部の上方部に継ぎ目処理剤が滞留し易い。このような場合には、縁部の上方部のみを接合した接合部が形成されるので、隣接する床材を十分な強度で接合できないおそれがある。一方、床材の縁部の厚み方向下方部には、注入ノズルの先端を挿入することが困難であり、特に、剛性度の高い床材に対して注入ノズルの先端を深く挿入することはより困難である。
このように、床材の縁部において、厚み方向に渡って継ぎ目処理剤が十分に充填されない場合には、強度的に不十分な接合部が形成され、接合部の一部に経時的に亀裂などが生じ、そこから水などが浸入するおそれがある。特に、床材の縁部の厚み方向上方部に継ぎ目処理剤が充填されていない場合、強度や水の浸入といった問題だけでなく、汚れが付着する原因にもなり、床構造全体の美観を損ねることとなる。
特許第3388960号公報 特開平9−125666号公報
本発明の目的は、床材の縁部の厚み方向略全体に継ぎ目処理剤を行き渡らせるように継ぎ目に注入できる床材の継ぎ目処理剤注入具を提供することである。
本発明の継ぎ目処理剤注入具は、注出口が形成された注入具本体と、隣接する床材の継ぎ目に差し入れ可能な差入れ部であって、前記注入具本体から突設され且つ前記注出口の側方に配置された差入れ部と、を有し、前記差入れ部が前記注出口の径方向上に位置するように、前記差入れ部が注入具本体に設けられている。
本発明の好ましい継ぎ目処理剤注入具は、前記差入れ部の、注出口に臨む側面視外形線が注入具本体の軸線に対して10度〜40度の角度を成すように、前記差入れ部が突設されている。
本発明の好ましい継ぎ目処理剤注入具は、前記差入れ部が、略板状であり、その厚み方向中間部が前記注出口の径方向上に位置するように、前記差入れ部が注入具本体に設けられている。
本発明の好ましい継ぎ目処理剤注入具は、前記差入れ部が、略板状であり、その厚み面が前記注出口に臨むように、前記差入れ部が注入具本体に設けられている。
本発明の好ましい継ぎ目処理剤注入具は、前記略板状の差入れ部の厚みが前記注出口から離れるに従って大きくなる部分を有する。
本発明の継ぎ目処理剤注入具を用いれば、隣接する床材の縁部の厚み方向略全体に継ぎ目処理剤を行き渡らせ、継ぎ目に継ぎ目処理剤を注入することができる。かかる注入具は、継ぎ目処理剤の注入作業も容易であり、処理剤を注入後、強度に優れ且つ外観上も好ましい接合部を形成できる。
継ぎ目処理剤注入具の正面図。 同背面図。 同右側面図。 同平面図。 図1のV−V線で切断した断面図。 継ぎ目を有して敷設された複数の床材の平面図。 継ぎ目に注入具の差入れ部を差し入れて継ぎ目処理剤を継ぎ目に注入する工程を示す参考斜視図。 同工程において、継ぎ目に注入具の差入れ部を差し入れた状態を、第1床材の側方から見た側面図。 同工程において、継ぎ目に注入具の差入れ部を差し入れた状態を、注入具を移動させる方向から見た正面図。 図8のX−X線で切断した拡大断面図。 粘着テープを床材表面に貼り付けた状態を示す参考斜視図。 (a)及び(b)共に、第1床材の縁部の下方部に傾斜面を有する状態を示す参考斜視図。 (a)及び(b)共に、第1床材及び第2床材の各縁部の下方部に傾斜面を有する状態を示す参考斜視図。 第1床材及び第2床材の各縁部の上方部に傾斜面を有する状態を示す参考斜視図。 他の実施形態に係る継ぎ目処理剤注入具の下方部省略側面図。 更なる他の実施形態に係る継ぎ目処理剤注入具の正面図。 図16のXVII−XVII線で切断した断面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
本明細書において、用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
[継ぎ目処理剤注入具]
図1乃至図5において、継ぎ目処理剤注入具1(以下、単に注入具1という場合がある)は、注出口2が形成された注入具本体3と、隣接する床材の継ぎ目に差し入れ可能な差入れ部4と、を有する。前記差入れ部4は、前記注入具本体3から突設され且つ前記注出口2の側方に配置されている。前記差入れ部4は、前記注出口2の径方向上に位置するように注入具本体3に設けられている。なお、前記径方向は、注出口2の平面視において、その半径方向を意味する。
注入具本体3と差入れ部4は、一体的に形成されていてもよく、それぞれ別体で形成され且つ使用に際して注入具本体3に差入れ部4を連結する構成でもよい。図示例では、注入具本体3と差入れ部4が一体的に形成された注入具1を示している。
注入具本体3及び差入れ部4の形成材料は、特に限定されず、それぞれ独立して、真鍮、鉄、ステンレスなどの金属;熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの合成樹脂;などが挙げられる。図示例の注入具1は、真鍮などの金属を切削加工することにより、注入具本体3と差入れ部4が同時に一体的に形成されたものを示している。
注入具本体3は、例えば、内部において継ぎ目処理剤(以下、単に処理剤という場合がある)の通路となる管状の流通路31が軸線方向に延設された筒状体から形成されている。
注入具本体3の外形は、特に限定されず、図示例のような略円柱状、その他図示しないが、略三角柱状や略四角柱状などの多角柱状などが挙げられる。注入具本体3の下方部の外面には、平面視三角形の突部が周方向に断続的に並設された係合部32が設けられている。もっとも、かかる係合部は設けられていなくてもよい。
注入具本体3の軸線方向第1側の端部(以下、第1端部という)には、注出口2が形成されている。この注出口2は、図5に示すように、連通路33を介して注入具本体3の流通路31に連通している。連通路33は、流通路31と注出口2を連絡する管状部分であり、連通路33の軸芯が流通路31の軸芯上に配置されるように、連通路33は形成されている。もっとも、連通路33は、その軸芯が流通路31の軸芯からずれて形成されていてもよい。注入具本体3の軸線方向第2側の端部(以下、第2端部という)には、注入具1を、後述する収納容器に注入具1を接続するための接続部34が設けられている。例えば、前記接続部34は、注入具本体3の第2端部の内部に形成されたネジ部からなる。なお、軸線方向は、注入具本体3の1つの方向であって、流通路31の軸芯に等しい。また、軸線方向第1側は、軸線方向両側のうちの一方側を指し、軸線方向第2側は、その反対側を指す。
注入具本体3の第1端部3aの外形は、特に限定されないが、図示例では、注入具本体3の第1端部3aは、側面視三角状に形成されている(図3参照)。この三角状の第1端部3aの頂角αは、特に限定されず、例えば、75度〜120度に設定される。三角状の第1端部3aは、2つの斜面部351,352(第1斜面部351及び第2斜面部352)と、その2つの斜面部351,352の交差部分において幅方向に直線状に延びる稜線部353と、を有する。この稜線部353は、注入具本体3の軸線方向第1側の最も先端に位置する部分である。なお、前記2つの斜面部351,352のうち、何れか一方又は双方は、注入具本体3の軸線方向に対して垂直面となるように形成されていてもよい。
注出口2は、前記第1端部3aの稜線部353を含んで形成されている。好ましくは、注出口2は、前記稜線部353の幅方向中間部に形成されている。注出口2の平面視形状は、特に限定されず、通常は、図4に示すように、円形状であるが、平面視四角形状などに形成されていてもよい。注出口2に繋がる連通路33の平面視形状も、特に限定されないが、形成容易であることから、注出口2の平面視形状と同形であり、好ましく、注出口2の平面視形状と同形同大である。
注出口2は、その重心(注出口2が平面視円形状の場合には、その中心)が流通路31及び連通路33の軸芯上に形成されている。注出口2が流通路31及び連通路33の軸芯上に形成されていることにより、比較的流動性の低い処理剤を用いた場合でも、流通路31及び連通路33を通じて注出口2から処理剤を容易に注出することができる。もっとも、注出口2の重心が流通路31の軸芯からずれていてもよい。
差入れ部4は、前記注入具本体3の第1端部3aに設けられている。差入れ部4は、注入具本体3の先端よりも突出しており、図示例では、注入具本体3の先端の部分である稜線部353よりも軸線方向第1側に突出している。
具体的には、差入れ部4は、第1端部3aの第1斜面部351から突設されており、差入れ部4の先端4aは、注出口2よりも軸線方向第1側に位置している。
差入れ部4の全体形状は、特に限定されないが、床材の継ぎ目に差し入れ易くなることから、図示のように、略板状であることが好ましい。また、差入れ部4が略板状であれば、差入れ部4を継ぎ目に入れて注入具1を移動させる際、差入れ部4がガイドの役割を果たすので、差入れ部4を継ぎ目に沿って移動させ易く、処理剤を注入する際に注入具1の横ぶれを防止できる。なお、本明細書において、板状は、板面である表裏面が厚み面よりも十分に大きい平らな形状をいい、例えば、表面(又は裏面)の最大幅が厚みの3倍以上、好ましくは4倍以上のものが含まれる。略板状は、本発明の属する技術分野において板状と許容される程度の形状を意味する。例えば、前記略板状の差入れ部4は、板面となる表面43と裏面44が平行である場合、表面43と裏面44が実質的に平行(実質的に平行は、10度以内の角度を有している場合を含む)である場合、表面43又は/及び裏面44の一部分に僅かに突出した突部が形成されている場合などが含まれる。
差入れ部4の形状は、特に限定されないが、継ぎ目に差入れ易くなることから、側面視における形状が先端4aに向かうに従って幅狭となっていることが好ましい。例えば、差入れ部4の側面視形状は、先端部4bに鋭角な角部を有する形状に形成されている。前記先端部4bの角度βは、特に限定されず、例えば、30度〜75度である。
前記差入れ部4が前記注出口2の径方向上に位置するように、前記差入れ部4が注入具本体3に設けられている。このような位置に差入れ部4が設けられていることにより、略板状の差入れ部4を継ぎ目に入れると、必然的に注出口2が継ぎ目の上方に位置するようになる。
好ましくは、前記略板状の差入れ部4は、その厚み方向中間部が前記注出口2の径方向延長線上に位置するように注入具本体3に設けられている。このような位置に差入れ部4が設けられていることにより、略板状の差入れ部4を継ぎ目に入れると、注出口2が継ぎ目の幅方向中間部上方に位置するようになる。詳しくは、略板状の差入れ部4は、(その厚み面を床材の縁部に対面させて継ぎ目に差し入れることができず)その表面43を1つの床材の縁部に且つ裏面44をもう1つの床材の縁部に対面させて継ぎ目に差し入れられるところ、前記の位置に差入れ部4が設けられていることにより、必然的に注出口2が継ぎ目の幅方向中間部上方に位置するようになる。
もっとも、差入れ部4は、前記中間部が注出口2の径方向上から僅かにずれた位置にて突設されていてもよい。
また、略板状の差入れ部4は、その厚み面41が注出口2に臨むように注入具本体3に設けられている。厚み面は、板体である差入れ部4の厚みを構成する面である。略板状の差入れ部4には、複数の厚み面が観念できるが、複数の厚み面を区別するために、便宜上、用語の頭に第1などを付す。そして、前記注出口2に臨む厚み面41を、第1厚み面という。
第1厚み面41の基部41aは、注出口2の縁の一部に一致又は注出口2の縁の一部の近傍に配置され、第1厚み面41は、その基部41aから注入具本体3の軸線方向に延出されている。第1厚み面41は、その全体が注入具本体3の軸線方向に延びていることが好ましい。注出口2に臨む第1厚み面41は、図3に示すように、側面視外形線が直線状となっている。本実施形態では、第1厚み面41は、軸線方向に延設されているので、差入れ部4の側面視外形線であって、注出口2に臨む外形線は、軸線方向と平行となっている。なお、前記側面視外形線は、差入れ部4を側面から見たときの外形線を意味する。また、第1厚み面41の基部41aが注出口2の縁の一部に一致して配置されているとは、図4及び図5に示すように、注出口2の縁の一部から第1厚み面41が延設されている状態をいい、第1厚み面41の基部41aが注出口2の縁の一部の近傍に配置されているとは、第1厚み面41の基部41aと注出口2の縁の間が2mm以下の範囲で前記基部41aが配置されていることをいう。
また、第1厚み面41と第1端部3aの第2斜面部352は、鈍角を成している(図3参照)。第1厚み面41と第2斜面部352の角度γは、特に限定されないが、好ましくは、95度〜150度であり、より好ましくは100度〜140度であり、さらに好ましくは110度〜130度である。また、注入具本体3の軸線方向(軸線)と第2傾斜面352との成す角度δは、特に限定されないが、例えば、90度〜150度であり、より好ましくは100度〜140度であり、さらに好ましくは110度〜130度である。図示例では、第1厚み面41は、軸線方向に延びているので、前記角度γと角度δは、等しい。もっとも、第1厚み面41は軸線方向と平行に延設される場合に限定されないので、第1厚み面41が軸線方向と非平行に延設される場合には、前記角度γと角度δは、異なる。
第1厚み面41と第2斜面部352との成す角が前記角度範囲内に設定されていることにより、継ぎ目に処理剤を注入する際、第2斜面部352を床材表面と平行にして注入具1を移動させることにより、継ぎ目に入れた差入れ部4の第1厚み面41を床材表面に対して鈍角に維持しつつ差入れ部4を移動させることができる。
第1厚み面41は、平坦状でもよいが、図示例では、厚み方向中間部に向かうに従って次第に内側に凹んだ凹面に形成されている。この凹んだ第1厚み面41は、図4に示すように平面視円弧状を成す曲面でもよく、或いは、特に図示しないが、平面視V字状を成す三角面であってもよい。
第1厚み面41の先端4aにおいて第1厚み面41は第2厚み面42と交差しており、この第1厚み面41と第2厚み面42によって、差入れ部4の先端部4bである鋭角な角部が形成されている。
前記鋭角な角部を構成する第2厚み面42は、注入具本体3の軸線方向に対して傾斜している。この第2厚み面42は、例えば、注入具本体3の第1端部3aの第1斜面部351と平行に形成されている。
また、略板状の差入れ部4は、図4に示すように、その厚み4Wが注出口2から離れるに従って大きくなる部分を有する。好ましくは、差入れ部4の厚み4Wは、全体的に注出口2から離れるに従って大きくなっている。例えば、略板状の差入れ部4の厚み4Wは、注出口2の重心から離れるに従って大きくなっている。なお、差入れ部4の厚み4Wは、差入れ部4の表裏面間の長さに相当するので、前記差入れ部4は、径外方向から注出口2の重心に向かうに従ってその表面43と裏面44との間の長さ(すなわち、厚み)が小さくなっているとも言える。換言すると、前記差入れ部4は、注出口2の径方向において厚み差を有し、且つその厚み差が注出口2に向かうに従って大きくなる部分を有する。このような厚み差を有する差入れ部4が設けられていることにより、差入れ部4を継ぎ目に入れた注入具1を移動させる際に、差入れ部4の第1厚み面41の縁が床材の縁部に干渉し難く、注入具1を継ぎ目に沿って移動させ易くなる。
略板状の差入れ部4の厚みは、床材の継ぎ目に差し入れることができる程度であれば特に限定されないが、その厚みが余りに小さいと、差入れ部4が破損するおそれがあり、一方、余りに大きいと、差入れ部4を継ぎ目に差し入れた状態で注入具1を移動させることが困難となる。かかる観点から、差入れ部4の厚みは、継ぎ目の幅−0.5mm〜継ぎ目の幅+0.5mmが好ましく、さらに、継ぎ目の幅−0.3mm〜継ぎ目の幅+0.3mmが好ましい。なお、差入れ部4の厚みは、理論上、零以下とはならないことから、差入れ部4の厚みは、0.2mm以上であって、前記継ぎ目の幅±0.5mm以内が好ましい。具体的な寸法では、差入れ部4の厚みは、例えば、0.2mm〜1.5mmであり、好ましくは、0.4mm〜1.0mmである。ただし、前記差入れ部4の厚み4Wは、差入れ部4が厚み差を有する場合には、その厚みの中で最大の値をいう。
また、差入れ部4の高さ4Hは、特に限定されないが、余りに小さいと、継ぎ目の深くにまで差入れ部4を入れることができず、余りに大きいと、継ぎ目に差入れ部4を入れて注入具1を移動させる際、差入れ部4の先端4aが下地面と干渉して注入具1を動かし難くなる場合がある。かかる観点から、差入れ部4の高さ4Hは、施工対象の床材の厚み×2/3倍以上が好ましく、さらに、床材の厚み以上がより好ましく、床材の厚み×5/4倍以上がさらに好ましい。また、差入れ部4の高さ4Hは、床材の厚み×2倍以下が好ましく、さらに、床材の厚み×3/2倍以下がより好ましい。具体的な寸法では、例えば、厚み2mmの床材に対する差入れ部4の高さ4Hは、1.5mm〜4mmが好ましく、2mm〜3.5mmがより好ましい。ただし、差入れ部4の高さ4Hは、注出口2から差入れ部4の先端4aまでの長さをいう。
また、注出口2の開口面積は、処理剤を注出できる程度であれば特に限定されないが、その開口面積が余りに小さいと、処理剤を注出し難く、余りに大きいと、処理剤が多量に出過ぎるおそれがある。かかる観点から、注出口2の開口面積は、便宜上、円形の注出口2にて表した場合、その直径が0.6mm〜3mmであり、好ましくは直径1mm〜2mmである。
[床材]
本発明において、施工対象となる床材は、通常、合成樹脂にて形成された樹脂製床材である。前記床材は、可撓性を有する樹脂製床材でもよく、実質的に可撓性を有さない樹脂製床材でもよい。可撓性を有する床材は、直径10cmの巻き芯に巻き付けてロール状の形態にして保管できる床材をいい、実質的に可撓性を有さない床材は、前記巻き芯に巻き付けることができない床材、又は、巻き付けてもロール状を維持できない床材をいう。
前記合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、アクリロニトリル・スチレン、ナイロン、ポリアセタール、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂の1種若しくは2種以上の混合物が挙げられる。
樹脂製床材は、従来公知のものを使用でき、例えば、1つの樹脂層のみから単層体又は複数の樹脂層が積層された積層体のみからなるもの;前記単層体又は積層体の内部などに公知の補強層が設けられているもの;前記単層体若しくは積層体又はそれらに補強層が設けられたものに、デザインが施されているもの;などが挙げられる。前記補強層としては、不織布、織布、寒冷紗などが挙げられる。
床材の厚みは、特に限定されず、例えば、1mm〜5mmであり、好ましくは1.5mm〜4mmであり、より好ましくは2mm〜3mmである。
また、床材は、枚葉状のタイルでもよく、長尺状のシートでもよい。枚葉状の床材の平面視形状は、特に限定されず、平面視正方形状又は長方形状、平面視正三角形状などが挙げられる。一般的には、枚葉状の床材は、平面視正方形状のものが広く使用されている。なお、枚葉状の床材は、例えば、300mm角〜1000mm角などの所定の規格寸法に裁断されている床材である。長尺状の床材は、長手方向の長さが短手方向に対して十分に長い床材であり、例えば、長手方向の長さが短手方向の長さの3倍以上、好ましくは10倍以上である。かかる長尺状の床材は、通常、巻き芯にロール状に巻かれた状態で施工場所に搬入され、使用時に作業者が所望の寸法に裁断する。
本発明の注入具1は、長尺状の床材の継ぎ目処理に好適に用いることができる。長尺状の床材は、枚葉状の床材に比べて可撓性が大きい場合が多いところ、注入具の差入れ部を前記床材の継ぎ目に容易に差し入れることができる。
[継ぎ目処理剤]
継ぎ目処理剤は、接合部を形成する際に、床材の継ぎ目に介在し、隣接する床材の縁部を接合する機能を有する材料である。
継ぎ目処理剤は、(1)床材の縁部を溶解させ且つその溶解した縁部の樹脂成分が再び固化することによって接合部が形成される溶剤型、(2)処理剤自体が床材の縁部の継ぎ目に介在し且つそれが固化することによって接合部が形成される接着剤型、(3)処理剤自体が床材の縁部の継ぎ目に介在すると共に処理剤が床材の縁部を溶解させることにより、処理剤と溶解した縁部の樹脂成分とが固化することによって接合部が形成される溶剤型兼用接着剤型、などが挙げられる。
前記(1)の溶剤型の処理剤は、床材の樹脂成分を膨潤又は溶解する溶剤を含み、ドープセメントとも呼ばれる。(1)の溶剤型の処理剤としては、テトラヒドロフラン(THF)、メチルエチルケトン(MEK)、シクロヘキサンなどの有機溶剤から選ばれる1種の溶剤又は2種以上の混合溶剤からなるものが挙げられる。床材が塩化ビニル樹脂製である場合、前記溶剤として、テトラヒドロフランなどを用いることが好ましい。
前記(2)の接着剤型の処理剤は、例えば、エマルジョンタイプの接着剤が挙げられる。(2)の処理剤としては、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂などから選ばれる1種または2種以上の樹脂を主成分として含むエマルジョン接着剤が挙げられ、好ましくは、樹脂を主成分として含む水系エマルジョン接着剤であり、より好ましくは、これに、床材の色柄と同調するような着色剤を含む水系エマルジョン接着剤などが挙げられる。特に、強靭な被膜を形成できることから、ウレタン樹脂を主成分とした水系エマルジョンが好ましい。前記主成分とは、エマルジョンに含まれる樹脂成分の中で最も多い成分(質量基準)をいう。前記(2)の処理剤には、必要に応じて、各種の添加剤が含まれていてもよい。前記添加剤としては、例えば、充填剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、防カビ剤などが挙げられる。水系エマルジョンタイプの接着剤は、それが床材の継ぎ目に充填された後、水分が蒸発することによって固化し、強固な接合部を形成し得る。
前記(3)の溶剤型兼用接着剤型の処理剤は、例えば、有機溶剤に樹脂成分が溶解又は分散された接着剤が挙げられる。(3)の処理剤としては、前記溶剤型において例示したような1種の溶剤又は2種以上の混合溶剤に、塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂を溶解又は分散させたものが挙げられる。この場合、熱可塑性樹脂の含有量は特に限定されず、例えば、全体を100質量%とした場合に、1質量%〜70質量%、好ましくは、3質量%〜20質量%である。前記熱可塑性樹脂としては、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、アクリロニトリル・スチレン、ポリウレタン、アクリル樹脂などが挙げられる。床材が塩化ビニル樹脂製である場合、前記熱可塑性樹脂として塩化ビニル樹脂を用いることが好ましい。
前記処理剤は、23℃大気圧下で、流動性を有する。前記流動性は、0.5gの処理剤を平面に滴下し、その平面を垂直に立てた状態にしたときに、処理剤の自重によって流動すること、及び、前記の状態にしたときに処理剤の自重で流動しないが、外部から力を加えると流動することを含む。
前記処理剤は、比較的流動性の低いものでもよく、流動性の高いものでもよい。
前記流動性の低い処理剤は、23℃における粘度が、例えば、1,000mPa・s〜40,000mPa・sであり、好ましくは、10,000mPa・s〜30,000mPa・sであり、さらに好ましくは、15,000mPa・s〜20,000mPa・sである。前記流動性の低い処理剤のTI値は、特に限定されないが、例えば、2.0以上であり、好ましくは、3.0以上であり、より好ましくは3.5以上であり、さらに好ましくは、4.0以上である。本発明によれば、このような比較的高いTI値を有する処理剤を用いた場合でも、床材の縁部の厚み方向略全体に渡って、処理剤を行き渡らせることができる。なお、前記処理剤のTI値の上限は、特に限定されないが、現実的な数値では、6.0以下であり、好ましくは、5.0以下である。
前記流動性の高い処理剤は、23℃における粘度が、前記流動性の低い処理剤の粘度の下限値(1000mPa・s)未満であり、好ましくは、200mPa・s〜500mPa・sである。
ここで、前記粘度(mPa・s)は、23℃で、BH型粘度計(東機産業(株)製の機種名「BHII」)を用いて、回転数20rpmの条件下で測定される。前記TIは、式:TI=η1/η2によって求められる。前記η1は、23℃で、前記BH型粘度計を用いて、回転数2rpmの条件下で測定される粘度(mPa・s)であり、前記η2は、23℃で、前記BH型粘度計を用いて、回転数20rpmで測定される粘度(mPa・s)である。
[継ぎ目の処理方法]
本発明の注入具1は、例えば、次のような継ぎ目処理に使用される。
継ぎ目の処理は、隣接する床材の縁部間の継ぎ目に、前記流動性を有する処理剤を注入することにより、前記縁部間に接合部を形成することを要旨とする。
継ぎ目の処理方法は、下地面上に敷設された1つの床材の縁部に、もう1つの床材の縁部を付き合わせ、複数の床材を下地面上に敷設する工程、隣接する床材の縁部間に生じる継ぎ目に、処理剤を注入する工程、処理剤を固化させる工程、を少なくとも有する。なお、継ぎ目の処理方法は、これらの工程以外の工程を有していてもよい。前記各工程の実施者は同一でもよく、或いは、少なくとも1つの工程をある実施者が行い、残る工程を別の実施者が行ってもよい。
(床材の敷設工程)
床材を下地面に接着させるための接着剤を用いて、床材を下地面上に接着する。図6に示すように、第1床材51を下地面の上に固着し、その第1床材51の縁部51aとの間に継ぎ目Yを確保しつつ第2床材52の縁部52aを対面させ、第2床材52を下地面の上に固着する。なお、前記接着剤は、下地面のみに塗布してもよく、床材51,52の裏面に塗布してもよく、或いは、下地面及び床材51,52の裏面の双方に塗布してもよい。
また、図示例では、縁部が付き合うように予め切断された床材を用いた場合を例示しているが、床材の切断と敷設を同時に行ってもよい。簡単に説明すると、下地面に固着された第1床材51上に第2床材52を数mm〜数cm重ね合わせ、第2床材52の表面から切断具を第1床材51の縁部51aに沿わせて圧入し、その第1床材51の縁部51aに沿って切断を移動させることにより、第2床材52を切断する(図示せず)。前記切断線が第2床材52の縁部52aになり、切断後の第2床材52を下地面に接着することにより、縁部間に継ぎ目Yを有した状態で第1床材51と第2床材52を敷設できる。以後、同様にして、所望数の床材53,54を敷設する。
このようにして継ぎ目Yを有する複数の床材51,…が敷設された床構造を構築する。この継ぎ目Yは、縁部51aに沿って平面視で直線状に延びている。
前記継ぎ目Yは、向かい合った縁部同士の間に隙間を視覚的に認識できる場合、或いは、向かい合った縁部同士が接していると視覚的に認識できる状態であって微視的には縁部間に僅かな隙間が存在している場合のいずれかである。後者の場合の継ぎ目も、床材の縁部間から水などが浸入し、その継ぎ目を処理する必要があるところ、可撓性を有する床材を用いた場合には、後者のような継ぎ目であっても、その継ぎ目に差入れ部4を差し入れることが可能であり、本発明の処理方法を適用できる。
前記継ぎ目Yの幅は、特に限定されないが、それが余りに小さいと実質的に可撓性がない又は可撓性の小さい床材の縁部間に処理剤を注入することが困難となり、一方、それが余りに大きいと、形成される接合部の幅が大きくなるので外観上好ましくない上、比較的強度の小さい接合部が形成されるおそれがある。かかる観点から、継ぎ目の幅は、零を超え2mm以下が好ましく、0.2mm〜1mmがより好ましく、0.3mm〜0.8mmがさらに好ましい。なお、後者の継ぎ目の場合には、その幅は零とする。前記継ぎ目Yの幅は、隣接する床材51,52の縁部51a,52a間の長さをいう。
(注入工程)
前記注入具1を用い、隣接する床材の継ぎ目に継ぎ目処理剤を注入する。注入具1は、上述のように、注出口2と継ぎ目に差入れ可能な差入れ部4とを有する。注入時には、図7乃至図9に示すように、注入具1に、処理剤を入れた収納容器6を取り付ける。収納容器6は、例えば、可撓性を有する樹脂容器などを用いることができる。なお、図8乃至図10において、床材は、接着剤を介して下地面に接着されているが、その接着剤は、図示していない。なお、注入具1の接続部34を収納容器6の被ネジ部に螺合することによって(図示せず)、注入具1に収納容器6を取り付ける。なお、収納容器6を注入具1に安定的に取付け且つ処理剤の漏れを防止するため、収納容器6を取付け、さらに、注入具1の接続部34の周囲を被覆し且つ収納容器6の先端部に付着されて一体化される樹脂部69を設けてもよい。
収納容器6を取り付けた注入具1の差入れ部4を下方に且つ収納容器6の上方に向け、その差入れ部4を前記継ぎ目Yに差し入れる。上記注入具1は、差入れ部4の先端部が鋭角な角部であるため、差入れ部4を継ぎ目Yに差し込みやすい。下地面Xに差入れ部4の先端4aが当たると、差入れ部4が下地面Xに干渉し、差入れ部4(注入具1)を継ぎ目Yの延びる方向に移動させ難くなるので、図10に示すように、先端4aが下地面Xに接しない程度に近接させることが好ましく、特に、先端4aが床材51の裏面と一致する又は床材51の裏面よりも少し上方に差入れ部4を継ぎ目Yに入れることがより好ましい。一方、差入れ部4の継ぎ目Yへの入り込み量が小さすぎると、処理剤を行き渡らせる効果を十分に奏しないおそれがあるので、図10に示すように、差入れ部4の先端4aが床材51の縁部51aの厚み方向中間部よりも下方に位置する程度まで差入れ部4を入れることが好ましい。
また、前記差入れ部4は、その第1厚み面41と床材表面51bとの成す角が鈍角となるように差し入れることが好ましい。上記注入具1は、第1厚み面41と注入具本体3の第2斜面部352が鈍角を成して配置されているので、図8及び図10に示すように、注入具本体3の第2斜面部352を床材表面51bに対して平行にすることにより、第1厚み面41を床材表面51bに対して鈍角とすることができる。また、注入具本体3の第2斜面部352を床材表面51bに平行にした状態で注入具1を移動させると、前記第1厚み面41の鈍角を維持できるが、作業者は、第2斜面部352を側方から見ながら床材表面51bに対して平行であることを確認しながら作業できる。特に、第2斜面部352を床材表面51bに接触させつつ移動させると、注入具1を安定して移動させることができ、作業性に優れる。
上述のように、第2斜面部352と注入具本体3の軸線方向との成す角度δが90度〜150度に設定された注入具1であれば、前記平行移動も容易である。
そして、収納容器6を押圧して処理剤を注入具本体3の流通路31を通じて注出口2から出し、継ぎ目Yに処理剤を注入しながら、注入具1を継ぎ目Yに沿って移動させ、前記処理剤の注入部分に差入れ部4を通過させる。図8の白抜き矢印は、注入具の進行方向を示し、移動させた注入具を二点鎖線で示している。
詳しくは、上記注入具1の略板状の差入れ部4は、その厚み方向中間部が注出口2の径方向上に配置されているので、差入れ部4を継ぎ目Yに差し込むと、図9に示すように、継ぎ目Yの上方に注出口2が位置するようになる。その状態で、処理剤を注出口2から出した後に、差入れ部4がその注出口2から出た処理剤を分断するように、注出口2を進行方向先端側として収納容器6と共に注入具1を移動させる。つまり、先ず継ぎ目Yに処理剤を注入した後、その処理剤が注入された部分(処理剤の注入部分)に差入れ部4を通過させ、差入れ部4にて継ぎ目Y内の処理剤を積極的に流動させる。差入れ部4を通過させて処理剤を流動させることにより、縁部51aの厚み方向略全体に処理剤が行き渡るようになる。図10において、形成剤が存在する範囲に無数のドットを付している。
注入具1は、上述のように、差入れ部4が注出口2の縁の一部に一致又はその近傍に配置されているので、処理剤を継ぎ目Yに入れた直後に差入れ部4を処理剤の中部分に通過させることもできる。
流動性の低い処理剤を用いた場合、注出口2から出た処理剤が縁部51a,52aの厚み方向上方部に滞留し易いが、前記差入れ部4を通過させることにより、その処理剤が下方に流動するようになる。このため、処理剤が床材51の縁部51aの厚み方向略全体(換言すると、継ぎ目Yの深さ方向略全体)に拡がり、継ぎ目Y内に処理剤を行き渡せることができる。特に、TI値が比較的高い処理剤は、継ぎ目Yに入れただけでは流動し難いが、前記差入れ部4を通過させることにより、処理剤にせん断力が加わるので、TI値が比較的高い処理剤であっても良好に流動させ、縁部51a,52aの厚み方向略全体に行き渡らせることができる。なお、上述のように、第1厚み面41と床材表面51bとの成す角が鈍角となるように差入れ部4を継ぎ目Yに入れ、その状態で継ぎ目Yに沿って差入れ部4を移動させることにより、縁部51a,52aの厚み方向上方部に滞留していた処理剤が第1厚み面41の傾斜に従い下方に流動し易くなる。
一方、流動性の高い処理剤を用いた場合、注出口2から出た処理剤が縁部51a,52aの厚み方向下方部に滞留し易いが、前記差入れ部4を通過させることにより、その処理剤が上方に戻されようになる。このため、処理剤が床材の縁部51a,52aの厚み方向略全体に拡がるようになる。
注入具1は、上述のように、差入れ部4が注出口2の縁の一部に一致又はその近傍に配置されているので、流動性の高い処理剤の多くが下方部に移動する前に、処理剤の注入部分に差入れ部4を通過させることもできる。
差入れ部4の厚みは、継ぎ目Yの幅よりも小さくてもよく、大きくてもよい。差入れ部4の厚みが継ぎ目Yの幅よりも小さい場合には、図9に示すように、差入れ部4の表裏面と床材の縁部51,52aとの間に僅かな間隙を生じ、その間隙に処理剤が入り込んで厚み方向略全体に処理剤が行き渡り易くなるので好ましい。
また、差入れ部4は、上述のように厚み差を有し且つ注入具1の進行方向先端側の厚みが小さいので、差入れ部4を移動させる際に、差入れ部4の第1厚み面41の縁が床材の縁部に干渉し難く、注入具1を継ぎ目Yに沿って移動させ易くなる。
(拭き取り工程)
前記処理剤を注入後、処理剤の一部が継ぎ目Yから溢れて床材表面51bに付着した場合には、この表面51bの処理剤を拭き取ることが好ましい。ただし、拭き取り工程は、必要に応じて行われる。
拭き取りは、布などを用いて行うことができ、また、ヘラなどで処理剤をかき取った後に布などで拭き取ってもよい。この布は、処理剤の吸収性に優れたものを用いるのが好ましい。
(固化工程)
継ぎ目Yに充填した処理剤を固化させる。溶剤を含む処理剤は、溶剤を揮発させ、水を含む処理剤は、水分を蒸発させる。溶剤型の処理剤を用いた場合には、溶剤によって溶解された床材の樹脂成分が、継ぎ目Y内で再び固化し、その樹脂成分によって縁部51a,52a間が接合され、接合部が形成される。接着剤型の処理剤を用いた場合には、接着剤に含まれる樹脂成分が継ぎ目Y内で固化し、その樹脂成分によって縁部間が接合され、接合部が形成される。
前記溶剤の揮発などは、自然乾燥でもよく、温風の吹き付けなどの加熱乾燥でもよい。冬季や寒冷地などのように、比較的低温環境下にあっては、必要に応じて、加熱乾燥を行うことが好ましい。
このようにして、2つ以上の床材と床材間の継ぎ目に形成された接合部と、を有する床構造を構築できる。
本発明によれば、床材51,52の厚み方向略全体に渡ってそれらの縁部51a,52aを接合した、良好な接合部を形成できる。このような接合部を有する床構造は、接合部の強度に優れ、外観上も好ましい。
(養生工程)
必要に応じて、注入工程の前に、図11に示すように、床材表面51b,52bに粘着テープ7を貼着してもよい。
粘着テープ7は、長尺状の基材と、その基材の裏面に設けられた粘着剤層と、を有する。前記基材は、特に限定されない。溶剤を含む処理剤を用いる場合、前記基材は、溶剤によって浸食されない耐溶剤性のものが用いられ、好ましくは、粘着剤も耐溶剤性のものが用いられる。基材は、透明でもよいし、不透明でもよい。このような基材としては、布シートと、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンシートと、が積層された積層シート;ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンシート;などが挙げられる。また、基材は、少なくとも幅方向に伸張可能なものが好ましい。幅方向に伸張性を有する粘着テープ7は、その面内に力を加えることによって幅方向に伸びる。好ましくは、幅方向及び長手方向に伸張性を有する粘着テープ7が用いられる。粘着剤としては、常温で粘着性を示し且つ加圧することによって被着体に接着する感圧型粘着剤などが挙げられる。粘着剤の材質としては、ゴム系、アクリル系などが挙げられる。粘着テープとして市販品を用いることができ、例えば、日立マクセル(株)スリオンテック事業本部製の「スリオンテープNo.3335」が好適に用いられる。
粘着テープ7の側縁が第1床材51の縁部51aに一致するように位置合わせして、粘着テープ7を第1床材51の表面に貼着する。同様に、もう1つの粘着テープ7の側縁を第2床材52の縁部52aに位置合わせして、第2床材52の表面に別途の粘着テープ7を貼着する。なお、粘着テープ7は、継ぎ目Yを塞がないように貼着する。
粘着テープ7を貼着した後、上記注入工程に従い継ぎ目Yに処理剤を注入する。処理剤を注入後であって、処理剤が固化する前に、又は、処理剤が固化した後、粘着テープ7を床材表面51b,52bから引き剥がすことにより、接合部にて接合された床構造が得られる。
処理剤の注入前に粘着テープ7を貼着すると、処理剤の一部が継ぎ目Yから溢れた場合でも、その処理剤は粘着テープ7の表面に付着するので、床材表面51b,52bに処理剤が付着することを防止できる。そして、粘着テープ7を引き剥がすことにより、溢れ出た処理剤を粘着テープ7と共に除去できるので、上述の拭き取り工程を省略できる。
(傾斜面形成工程)
必要に応じて、注入工程の前に、床材51の縁部51a及び床材52の縁部52aの少なくともいずれか一方を、傾斜状に切り欠いてもよい。すなわち、継ぎ目処理剤を継ぎ目に注入する前における2つの床材51,52の縁部51a,52aのうち少なくとも一方の縁部が、厚み方向に傾斜された傾斜面を有していてもよい。
例えば、図12(a)に示すように、第1床材51の縁部51aの厚み方向中途部から下方部を、角取りして傾斜面51cを形成する。或いは、図12(b)に示すように、第1床材51の縁部51aの厚み方向全体に渡る下方部を、角取りして傾斜面51dを形成する。
また、図13(a)に示すように、第1床材51の縁部51aに傾斜面51cを形成すると共に、第2床材52の縁部52aの厚み方向中途部から下方部を、角取りして傾斜面52cを形成してもよい。或いは、図13(b)に示すように、第2床材52の縁部52aの厚み方向全体に渡る下方部を、角取りして傾斜面52dを形成してもよい。なお、各傾斜面51c,51d,52c,52dは、縁部の延びる方向全体に渡って形成されていることが好ましい。
前記傾斜面51c,51d,52c,52dと下地面Xとの成す角θは、鋭角であれば特に限定されないが、例えば、それぞれ独立して、30度以上90度未満であり、好ましくは35度〜75度であり、より好ましくは40度〜60度である。
このように縁部51a,52aの少なくとも一方の下方部を傾斜状に形成することにより、床材間の継ぎ目Yの幅を小さくしても、縁部51a,52a間に十分な量の処理剤を充填できる。従って、床材表面において形成された接合部が視認し難く且つ綺麗な仕上がりを有し、床材51,52の縁部51a,52aを十分な強度で接合した床構造を構築できる。
また、図14に示すように、床材51,52の縁部51a,52aの厚み方向中途部から上方部を傾斜状に切り欠いてもよい。例えば、第1床材51の縁部51aの上方部を、角取りして傾斜面51eを形成する。第2床材52の縁部52aの上方部も、同様に角取りして傾斜面52eを形成する。第1床材51の縁部51aと第2床材52の縁部52aは向かい合っているので、前記傾斜面51e,52eも向かい合い、この向かい合った傾斜面51e,52eによって、継ぎ目Yの上方に継ぎ目Yよりも幅広の凹部が形成される。なお、各傾斜面51e,52eは、縁部の延びる方向全体に渡って形成されていることが好ましい。
このような幅広の凹部が継ぎ目Yの上方に形成されることにより、処理剤が継ぎ目Yに入り込み易くなる。
前記傾斜面51e,52eの傾斜角度は、特に限定されないが、傾斜面51e,52eの傾斜角度が余りに大きいと、凹部の幅と継ぎ目Yの幅の差が小さく、傾斜面を形成した意義が殆どなく、一方、傾斜面51e,52eの傾斜角度が余りに小さいと、形成される接合部の幅が大きくなって外観上好ましくない。かかる観点から、傾斜面51e,52eの傾斜角度は、それぞれ独立して、15度〜60度が好ましく、35度〜55度がより好ましい。ただし、前記傾斜面51e,52eの傾斜角度は、床材表面の延長面である仮想平面と傾斜面との成す角度をいう。
なお、特に図示しないが、第1床材51の縁部51a及び第2床材52の縁部52aの厚み方向全体に渡る上方部を傾斜状に切り欠くことによって、前記傾斜面51e,52eを形成してもよい。また、第1床材51の縁部51a及び第2床材52の縁部52aの何れか一方のみに、前記上方部を切り欠いた傾斜面が形成されていてもよい。
[他の実施形態]
本発明は、上記で示した実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で適宜設計変更できる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、その説明に於いて、主として上記実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記実施形態と同様の構成などについては、(それを説明したものとして)用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
上記実施形態において、差入れ部4の先端4aは鋭角に尖っているが、これに限定されず、例えば、差入れ部4の先端部4bの一部が側面視直線状、三角状又は曲線状などに切り欠かれていてもよい(図示せず)。さらに、図15(a)に示すように、差入れ部4の先端4aが側面視弧状に形成されていてもよい。かかる差入れ部4を有する注入具1は、継ぎ目に入れて移動させる際、差入れ部4の先端4aが下地面Xに当たってもそれと干渉しにくく、作業性に優れるので好ましい。
また、上記実施形態において、注入具本体3の第1端部3aが2つの斜面部を有する形状に形成されているが、例えば、図15(b)及び(c)に示すように、第1端部3aが注入具本体3の軸線方向に対して傾斜した1つの斜面部354から構成されていてもよい。
また、上記実施形態において、2つの斜面部351,352は、側面視直線状に形成されている(平坦面からなる)が、これに限定されず、それぞれ独立して、側面視曲線状、側面視屈曲状などであってもよい。前記1つの斜面部354についても同様に、側面視直線状に限定されず、側面視曲線状、側面視屈曲状などであってもよい。
さらに、上記実施形態において、差入れ部4の先端4aは、鋭角に尖っているが、例えば、図15(c)及び(d)に示すように、差入れ部4の先端部が直角に形成されていてもよい。
また、上記実施形態において、注入具本体3の第1端部3aが2つの斜面部を有する形状に形成されているが、例えば、図15(d)に示すように、第1端部3aが注入具本体3の軸線方向に対して直交した平坦面355から構成されていてもよい。
さらに、上記実施形態において、差入れ部は略板状に形成されているが、例えば、図15(e)に示すように、差入れ部4が棒状に形成されていてもよい。前記棒状としては、例えば、円柱状、正四角柱状、正三角柱状などが挙げられる。なお、図示例は、円柱状の差入れ部4を示している。
また、上記実施形態において、差入れ部4は厚み差を有するが、厚みが均等な板状からなる差入れ部でもよい(図示せず)。
さらに、上記実施形態において、差入れ部4の第1厚み面41は、凹んだ曲面や凹んだ三角面などのように内側に凹んでいるが、これとは反対に、第1厚み面が厚み方向中間部に向かうに従って次第に外側に突出した凸面に形成されていてもよく、或いは、第1厚み面が平坦面に形成されていてよい(図示せず)。前記凸面としては、例えば、外側に膨らんだ曲面や三角面などが挙げられる。
また、上記実施形態において、差入れ部4の第1厚み面41は、その厚み面の軸線方向全体に渡って内側に凹んでいるが、例えば、図16及び図17に示すように、第1厚み面41が、平坦状の平坦面411と、内側に凹んだ凹面412と、から構成されていてもよい。図示例の凹面412は、第1厚み面41の基部から軸線方向中途部にまで形成されている。もっとも、凹面412が、軸線方向中途部から先端4aにまで形成されていてもよい(図示せず)。なお、図16及び図17に示す平坦面411を、前記のような凸面に変更してもよく、或いは、前記凹面412を、前記のような凸面又は平坦面に変更してもよい(図示せず)。
さらに、上記実施形態において、第1厚み面41は、注入具本体3の軸線方向と平行に延設されている、換言すると、注出口2に臨む差入れ部4の側面視外形線が注入具本体3の軸線に対して零度の角度を成して差入れ部4が延設されているが、これに限定されず、前記側面視外形線が軸線に対して傾斜するように差入れ部4が延設されていてもよい。例えば、図15(f)に示すように、第1厚み面41が、軸線方向に対して鋭角状に延設されていてもよい。この場合、(第1厚み面41を側面から見た形状である)注出口2に臨む差入れ部4の側面視外形線と軸線方向(軸線)との成す角度εは、特に限定されないが、例えば、10度〜40度である。このように傾斜した第1厚み面41を有する注入具1は、継ぎ目に入れて移動させる際に、第1厚み面41が床材表面に対してより大きな角度で傾斜するようになり、作業性に優れる。
1 継ぎ目処理剤注入具
2 注出口
3 注入具本体
4 差入れ部
41 厚み面(第1厚み面)
4a 差入れ部の先端
4W 差入れ部の厚み
51,52 床材
51a,52a 床材の縁部
X 下地面
Y 継ぎ目

Claims (5)

  1. 注出口が形成された注入具本体と、
    隣接する床材の継ぎ目に差し入れ可能な差入れ部であって、前記注入具本体から突設され且つ前記注出口の側方に配置された差入れ部と、を有し、
    前記差入れ部が前記注出口の径方向上に位置するように、前記差入れ部が注入具本体に設けられている、床材の継ぎ目処理剤注入具。
  2. 前記差入れ部の、注出口に臨む側面視外形線が注入具本体の軸線に対して10度〜40度の角度を成すように、前記差入れ部が突設されている、床材の継ぎ目処理在注入具。
  3. 前記差入れ部が、略板状であり、その厚み方向中間部が前記注出口の径方向上に位置するように、前記差入れ部が注入具本体に設けられている、請求項1または2に記載の床材の継ぎ目処理剤注入具。
  4. 前記差入れ部が、略板状であり、その厚み面が前記注出口に臨むように、前記差入れ部が注入具本体に設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の床材の継ぎ目処理剤注入具。
  5. 前記略板状の差入れ部の厚みが前記注出口から離れるに従って大きくなる部分を有する、請求項3または4に記載の床材の継ぎ目処理剤注入具。
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