JP2016132576A - 電極及び電極構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電体(導体)のエッジ部での不要放電の集中を回避して、絶縁体(誘電体)の破損を防止することができ、信頼性の向上を図ることができる電極及び電極構造体を提供する。【解決手段】中空部12(第1中空部12a及び第2中空部12b)を有する筒状の絶縁体14と、該絶縁体14の中空部12内に配された導体16とを有し、少なくとも導体16の一方の端面16aのエッジ部18が絶縁体14で被覆されている。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁体と導体材料とを有する電極構造体に関し、例えば誘電体バリア放電の電極や、オゾン発生装置等に用いて好適な電極及び電極構造体に関する。
例えばオゾン発生器は、高電圧電源を用いた放電を利用して、熱的非平衡プラズマ中に、空気や酸素等、酸素を含有するガスを通すことにより生成される。放電発生装置としては、例えば高電圧電極と接地電極の放電ギャップ間に高圧交流電源より発生させた数〜数十kVの高電圧を印加して微小放電柱の集合である放電を発生させ、酸素含有ガスを分解しオゾンを発生させる無声放電方式がある。
このようなオゾン発生器に使用される電極の形状として、例えば特許文献1記載の電極が開示されている。特許文献1には、金属製の棒状導電体を、薄肉円筒のセラミックス誘電体に設けた長尺方向の貫通孔に挿入し、棒状導電体の一端に高圧交流電源からのリード線を同方向に接続して構成される電極が記載されている。そして、特許文献1の低温プラズマ発生体は、2本の電極を線接触で接合し、誘電体の両端を導電体と共にセラミックスの封止体で塞いで構成されている。
特開平8−185955号公報
しかしながら、特許文献1記載の電極は、金属製の棒状導電体を、薄肉円筒のセラミックス誘電体に設けた長尺方向の貫通孔に挿入して構成している。この場合、金属製の棒状導電体を、薄肉円筒のセラミックス誘電体に設けた長尺方向の貫通孔へ挿入すると、挿入側端部と所定の間隔を隔てて配置されたもう一つの電極との間で不要放電が発生する。不要放電は最短距離で発生するため、従来の構成では不要放電が導電体のエッジ部(稜線部分)に集中し、導電体のエッジ部付近の誘電体が破損するおそれがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、導電体(導体)のエッジ部(稜線部)での不要放電の集中を回避して、絶縁体(誘電体)の破損を防止することができ、信頼性の向上を図ることができる電極及び電極構造体を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係る電極は、中空部を有する筒状の絶縁体と、該絶縁体の前記中空部内に配された導体とを有し、少なくとも前記導体の一方の端面における外周部のエッジ部が前記絶縁体で被覆されていることを特徴とする。エッジ部とは、導体の側面と一方の端面との境界部分(稜線部)を含み、面取りが施されていれば、面取り部分(C面やR面)を含む。
[2] 第1の本発明において、前記導体の一方の端面は、前記絶縁体の一方の端面よりも前記中空部内に位置していることが好ましい。
[3] 第1の本発明において、前記中空部内のうち、前記導体の一方の端面と前記絶縁体の一方の端面との間に、比誘電率が前記絶縁体の比誘電率よりも低い物質が存在していることが好ましい。
[4] この場合、前記物質が空気であってもよい。
[5] 第1の本発明において、前記絶縁体の前記中空部は、前記導体が配される第1中空部と、前記第1中空部に連通し、前記導体が存在しない第2中空部とを有し、前記第1中空部と前記第2中空部との境界における開口面積は、前記導体における該導体の軸方向を法線方向とする断面の面積よりも小さいことが好ましい。
[6] この場合、前記第1中空部と前記第2中空部との境界における前記開口面積をAa、前記導体における該導体の軸方向を法線方向とする断面の面積をAbとしたとき、
0.10≦Aa/Ab≦0.90
であってもよい。
[7] [5]又は[6]において、前記第2中空部は、前記絶縁体の軸方向を法線方向とする断面の面積が前記境界に向かって一定であってもよい。
[8] [5]又は[6]において、前記第2中空部は、前記絶縁体の軸方向を法線方向とする断面の面積が前記境界に向かって段階的に変化していてもよい。
[9] [5]又は[6]において、前記第2中空部は、前記絶縁体の軸方向を法線方向とする断面の面積が前記境界に向かって連続的に変化していてもよい。
[10] 第1の本発明において、前記絶縁体と前記導体とが焼成によって直接一体化されて構成されていてもよい。
[11] 第2の本発明に係る電極構造体は、上述した第1の本発明に係る複数の電極を、それぞれ軸方向を揃えて、且つ、互いに離間して固定する固定部材を有し、前記複数の電極は、各前記導体の一方の端面がそれぞれ互い違いに前記固定部材に固定されていることを特徴とする。
本発明に係る電極及び電極構造体によれば、導体のエッジ部での不要放電の集中を回避して、絶縁体(誘電体)の破損を防止することができ、信頼性の向上を図ることができる。
図1Aは本実施の形態に係る電極を示す断面図であり、図1Bは図1AにおけるIB−IB線上の断面図であり、図1Cは図1AにおけるIC−IC線上の断面図である。 図2A〜図2Cは導体のエッジ部が絶縁体で被覆された例を拡大して示す断面図である。 本実施の形態に係る電極を示す斜視図である。 本実施の形態に係る電極を用いた電極構造体を沿面経路と共に示す断面図である。 比較例に係る電極を用いた電極構造体を沿面経路と共に示す断面図である。 図6Aは第1変形例に係る電極を一部省略して示す断面図であり、図6Bは第2変形例に係る電極を一部省略して示す断面図であり、図6Cは第3変形例に係る電極を一部省略して示す断面図である。 図7Aは第4変形例に係る電極を一部省略して示す断面図であり、図7Bは第5変形例に係る電極を一部省略して示す断面図であり、図7Cは第6変形例に係る電極を一部省略して示す断面図である。 第7変形例に係る電極を一部省略して示す断面図である。 変形例に係る電極構造体の一例を示す断面図である。 図10Aは比較例1に係る電極を一部省略して示す断面図であり、図10Bは比較例2に係る電極を一部省略して示す断面図である。
以下、本発明に係る電極及び電極構造体の実施の形態例を図1A〜図10Bを参照しながら説明する。なお、本明細書において数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
本実施の形態に係る電極10は、図1A〜図1Cに示すように、中空部12(貫通孔)を有する筒状の絶縁体14と、該絶縁体14の中空部12内に配された棒状の導体16とを有し、少なくとも導体16のエッジ部18、すなわち、導体16の一方の端面16aにおける外周部のエッジ部18が絶縁体14で被覆されて構成されている。上記外周部は、なお、絶縁体14は、電荷を誘導する誘電体と称してもよい。ここで、エッジ部18とは、図2Aに示すように、導体16の側面と一方の端面16aとの境界部分(稜線部)を含み、面取りが施されていれば、図2B及び図2Cに示すように、面取り部分(R面やC面)を含む。
導体16の一方の端面16aは、絶縁体14の一方の端面14aよりも中空部12内に位置している。導体16の他方の端面16bは絶縁体14の他方の端面14bからはみ出ている。中空部12内のうち、導体16の一方の端面16aと絶縁体14の一方の端面14aとの間に、比誘電率が絶縁体14の比誘電率よりも低い空気20が存在している。
絶縁体14の中空部12は、導体16が配される第1中空部12aと、第1中空部12aに連通し、導体16が存在しない第2中空部12bとを有する。すなわち、図3に示すように、第1中空部12aと第2中空部12bとの境界には連通孔22が形成されている。この連通孔22の開口面積Aaは、導体16における該導体16の軸方向を法線方向とする断面の面積(断面積Ab)よりも小さい。本実施の形態では、0.10≦Aa/Ab≦0.90の関係を有する。また、第2中空部12bは、絶縁体14の軸方向を法線方向とする断面の面積Acが連通孔22に向かって一定となっている。
絶縁体14を円筒状、導体16を円柱状にて構成した場合、連通孔22の径Daは、導体16の径Dbよりも小さいとも言える。この場合、0.65≦Da/Db≦0.75の関係を有する。この構成において、絶縁体14の外径は0.4〜5mm、絶縁体14の軸方向の長さは5〜100mm、絶縁体14の厚みは0.1〜1.5mmである。導体16の外径は0.2〜4.8mm、導体16の軸方向の長さは7〜300mmである。
絶縁体14と導体16は焼成によって直接一体化されて構成されている。例えば、後に絶縁体14となる成形体を作製し、その後、成形体の中空部に導体16を挿入した後、焼成することによって、絶縁体14と導体16とが直接一体化された電極10を作製することができる。成形体は、例えばゲルキャスト法を用いて作製することができる。すなわち、原料粉体、分散媒、及びゲル化剤を含む原料スラリーを成形し、成形された原料スラリーをゲル化剤による硬化反応により固化して成形体とすることができる。ゲルキャスト法を用いることで、絶縁体14の中空部12が複雑な形状をしていても容易に作製することができる。なお、絶縁体14と導体16との隙間を十分に小さくできれば、成形体を焼成して絶縁体14とした後に、絶縁体14の中空部12に導体16を挿入して一体化してもよい。
そして、図4に示すように、本実施の形態に係る電極構造体50は、複数の電極10を、それぞれ軸方向を揃えて、且つ、互いに離間して固定する第1固定部材52A及び第2固定部材52Bを有する。複数の電極10は、各導体16の一方の端面16aがそれぞれ互い違いに第1固定部材52A及び第2固定部材52Bに固定されている。図4の例では、2本の電極10(第1電極10A及び第2電極10B)のうち、第1電極10Aにおける導体16の一方の端面16aが左側を向くように固定され、第2電極10Bにおける導体16の一方の端面16aが右側を向くように固定されている。
第1固定部材52Aは、第1電極10Aの一方の端部54Aaが挿通する第1貫通孔56aと、第2電極10Bの他方の端部54Bbが挿通する第2貫通孔56bとを有する。第2固定部材52Bは、第1電極10Aの他方の端部54Abが挿通する第3貫通孔56cと、第2電極10Bの一方の端部54Baが挿通する第4貫通孔56dとを有する。
第1固定部材52A及び第2固定部材52Bによって、第1電極10Aと第2電極10Bは、それぞれ軸方向が揃えられて、且つ、所定の放電ギャップ58(例えば0.3〜1.0mm)を置いて固定される。
第1電極10Aにおける導体16の他方の端部60Ab及び第2電極10Bにおける導体16の他方の端部60Bbは、図示しない電源に電気的に接続される取り出し電極として機能する。第1電極10Aにおける導体16と第2電極10Bにおける導体16とが対向する部分が放電発生部位62(無声放電の発生部位)である。
第1電極10A及び第2電極10Bにおける各導体16の材料は、モリブデン、タングステン、銀、銅、ニッケル、クロム及びこれらの中から少なくとも1つを含む合金からなる群より選ばれた1つであることが好ましい。合金としては、インバー、コバール、インコネル(登録商標)、インコロイ(登録商標)を例示することができる。
また、第1電極10A及び第2電極10Bにおける各絶縁体14の材料は、導体16の融点未満の温度において焼成することができるセラミックス材料が好ましい。例えば酸化バリウム、酸化ビスマス、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ネオジム、窒化チタン、窒化アルミ、窒化珪素、アルミナ、シリカ及びムライトからなる群から選ばれた1つ以上の材料を含む単独酸化物や単独窒化物、あるいは複合酸化物や複合窒化物が挙げられる。この中でも複合酸化物や複合窒化物が好ましい。
ここで、電極10及び電極構造体50の作用、効果について、比較例の構造(図5参照)と対比しながら説明する。
比較例に係る電極構造体100を構成する電極102(第1電極102A及び第2電極102B)は、図5に示すように、絶縁体14の中空部12の径が絶縁体14全体において一定となっている。
比較例に係る電極構造体100では、第1電極102Aにおける導体16と第2電極102Bにおける導体16とが対向する部分において無声放電が発生する。その他、第1電極102Aにおける導体16と第2電極102Bにおける導体16間の沿面経路104に沿って不要放電が発生する。このとき、各沿面経路104の両端部が、第1電極102Aにおける導体16の側面と第2電極102Bにおける導体16のエッジ部18、並びに第2電極102Bにおける導体16の側面と第1電極102Aにおける導体16のエッジ部18とであることから、各沿面経路104の両端部間で不要放電が発生すると、不要放電が導体16のエッジ部18に集中し易くなり、導体16のエッジ部18付近の絶縁体14が破損するおそれがある。
一方、本実施の形態に係る電極10及び電極構造体50では、図4に示すように、各沿面経路104の両端部が、第1電極10Aにおける導体16の側面と第2電極10Bにおける導体16の一方の端面16aの中央部(面部)、並びに第2電極10Bにおける導体16の側面と第1電極10Aにおける導体16の一方の端面16aの中央部(面部)であることから、各沿面経路104の両端部間で不要放電が発生しても、不要放電が導体16のエッジ部18に集中することが回避され、導体16のエッジ部18付近の絶縁体14の破損を防止することができる。これは、電極10及び電極構造体50、ひいては電極10を使用したアプリケーション(オゾン発生器等)の信頼性の向上につながる。
次に、本実施の形態に係る電極10のいくつかの変形例について図6A〜図8を参照しながら説明する。
先ず、第1変形例に係る電極10a〜第3変形例に係る電極10cは、図6A〜図6Cに示すように、上述した本実施の形態に係る電極10とほぼ同様の構成を有するが、第2中空部12bの構成が一部異なる。すなわち、第2中空部12bは、絶縁体14の軸方向を法線方向とする断面の面積(断面積Ax)が境界(連通孔22)に向かって段階的に変化している。なお、第1変形例に係る電極10a〜第3変形例に係る電極10cは、あくまでも一例であり、その他、様々な例が考えられる。
第1変形例に係る電極10aは、図6Aに示すように、第2中空部12bの断面積Acが境界(連通孔22)に向かって段階的に小さくなっている。この場合、第2中空部12bの絶縁体14の一方の端面における断面積Axが、導体16の断面積Abよりも大きくてもよい。
第2変形例に係る電極10bは、図6Bに示すように、第2中空部12bの断面積Acが境界(連通孔22)に向かって段階的に大きくなり、さらに境界に行くに従って段階的に小さくなっている。
第3変形例に係る電極10cは、図6Cに示すように、第2中空部12bの断面積Acが境界(連通孔22)に向かって段階的に小さくなり、さらに、境界に行くに従って段階的に大きくなり、さらに、境界に行くに従って段階的に小さくなっている。
これら第1変形例に係る電極10a〜第3変形例に係る電極10cにおいては、沿面経路104の距離を長くすることができるため、不要放電の発生を抑えることができ、たとえ不要放電が発生しても、上述したように、不要放電が導体16のエッジ部18に集中することが回避され、導体16のエッジ部18付近の絶縁体14の破損を防止することができる。従って、電極破損率を下げる上で有利となる。
次に、第4変形例に係る電極10d〜第6変形例に係る電極10fは、図7A〜図7Cに示すように、上述した本実施の形態に係る電極10とほぼ同様の構成を有するが、第2中空部12bの構成が一部異なる。すなわち、第2中空部12bは、絶縁体14の軸方向を法線方向とする断面の面積(断面積Ac)が境界(連通孔22)に向かって連続的に変化している。なお、第4変形例に係る電極10d〜第6変形例に係る電極10fは、あくまでも一例であり、その他、様々な例が考えられる。
第4変形例に係る電極10dは、図7Aに示すように、第2中空部12bの断面積Acが境界(連通孔22)に向かって連続的に小さくなっている。この場合も、第2中空部12bの絶縁体14の一方の端面における断面積Axが、導体16の断面積Abよりも大きくてもよい。
第5変形例に係る電極10eは、図7Bに示すように、第2中空部12bの断面積Acが境界(連通孔22)に向かって連続的に大きくなり、さらに境界に行くに従って連続的に小さくなっている。
第6変形例に係る電極10fは、図7Cに示すように、第2中空部12bの断面積Acが境界(連通孔22)に向かって連続的に小さくなり、さらに、境界に行くに従って連続的に大きくなり、さらに、境界に行くに従って連続的に小さくなっている。
これら第4変形例に係る電極10d〜第6変形例に係る電極10fにおいても、沿面経路104の距離を長くすることができるため、不要放電の発生を抑えることができ、たとえ不要放電が発生しても、上述したように、不要放電が導体16のエッジ部18に集中することが回避され、導体16のエッジ部18付近の絶縁体14の破損を防止することができる。従って、電極破損率を下げる上で有利となる。
第7変形例に係る電極10gは、図8に示すように、第1変形例(図6A参照)と第4変形例(図7A参照)とを組み合わせた構成を有し、第2中空部12bの断面積Acが境界(連通孔22)に向かって途中まで一定で、途中から連続的に小さくなっている。その他、第1〜第3変形例並びに第4〜第6変形例を様々に組み合わせてもよいことはもちろんである。
上述の例では、電極構造体50として、図4に示す構成のほか、図9に示すように、3本以上の電極10を、それぞれ軸方向を揃えて、且つ、互いに離間させ、さらに、各導体16の一方の端面16aがそれぞれ互い違いとなるように配列してもよい。図9では、一例として10本の電極10を、それぞれ軸方向を揃えて、且つ、互いに離間して固定した例を示す。
次に、実施例1〜3、比較例1及び2に係る電極構造体について、電極間に6Wの電力を1時間印加するという模擬試験を行った後の電極の破損率を確認した。
(実施例1)
本実施の形態に係る電極10(図1A〜図1C参照)を10本用意し、図9に示すように、10本の電極10をそれぞれ軸方向を揃えて、且つ、互いに離間させ、さらに、各導体16の一方の端面16aがそれぞれ互い違いとなるように配列して電極構造体を作製した。そして、この10本の電極10を有する電極構造体について模擬試験を行った。各電極10は、絶縁体14を円筒状、導体16を円柱状にて構成し、連通孔22の径Daと導体16の径Dbとの関係は、Da/Db=0.7である。
(実施例2)
第1変形例に係る電極10a(図6A参照)を10本用意し、実施例1と同様にして、10本の電極10aを有する電極構造体を作製して、模擬試験を行った。各電極10aは、絶縁体14を円筒状、導体16を円柱状にて構成し、連通孔22の径Daと導体16の径Dbとの関係は、Da/Db=0.7である。
(実施例3)
第4変形例に係る電極10d(図7A参照)を10本用意し、実施例1と同様にして、10本の電極10dを有する電極構造体を作製して、模擬試験を行った。各電極10dは、絶縁体14を円筒状、導体16を円柱状にて構成し、連通孔22の径Daと導体16の径Dbとの関係は、Da/Db=0.7である。
(比較例1)
比較例に係る電極102(図10A及び図5参照)を10本用意し、実施例1と同様にして、10本の電極102を有する電極構造体を作製して、模擬試験を行った。各電極102は、絶縁体14を円筒状、導体16を円柱状にて構成し、中空部12の径Ddと導体16の径Dbとの関係は、Dd/Db=1.0である。
(比較例2)
図10Bに示すように、比較例2に係る電極110は、中空部12が貫通孔ではなく、導体16の一方の端面16a側が絶縁体14にて閉塞されている。この電極110を10本用意し、実施例1と同様にして、10本の電極110を有する電極構造体を作製して、模擬試験を行った。電極110は、絶縁体14を一方が閉塞された円筒状にて構成し、導体16を円柱状にて構成した。
(評価結果)
実施例1〜3、比較例1及び2の評価結果を下記表1に示す。
Figure 2016132576
比較例1は、10本の電極102中、7本の電極102に破損が確認され、電極破損率は70%であった。比較例2は、10本の電極110中、5本の電極110に破損が確認され、電極破損率は50%であった。
これに対して、実施例1は、10本の電極10中、1本の電極10に破損が確認され、電極破損率は10%であり、実用上、問題なかった。実施例2及び3は、いずれも、電極に破損が確認されず、電極破損率は0%であった。
なお、本発明に係る電極及び電極構造体は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…電極 10A…第1電極
10B…第2電極 12…中空部
12a…第1中空部 12b…第2中空部
14…絶縁体 14a…一方の端面(絶縁体)
14b…他方の端面(絶縁体) 16…導体
16a…一方の端面(導体) 16b…他方の端面(導体)
18…エッジ部(稜線部) 20…空気
22…連通孔 50…電極構造体
52A…第1固定部材 52B…第2固定部材
58…放電ギャップ 62…放電発生部位
104…沿面経路 Aa…連通孔の開口面積
Ab…導体の断面積 Ac…第2中空部の断面積
Da…連通孔の径 Db…導体の径

Claims (11)

  1. 中空部を有する筒状の絶縁体と、該絶縁体の前記中空部内に配された導体とを有し、
    少なくとも前記導体の一方の端面における外周部のエッジ部が前記絶縁体で被覆されていることを特徴とする電極。
  2. 請求項1記載の電極において、
    前記導体の一方の端面は、前記絶縁体の一方の端面よりも前記中空部内に位置していることを特徴とする電極。
  3. 請求項1又は2記載の電極において、
    前記中空部内のうち、前記導体の一方の端面と前記絶縁体の一方の端面との間に、比誘電率が前記絶縁体の比誘電率よりも低い物質が存在していることを特徴とする電極。
  4. 請求項3記載の電極において、
    前記物質が空気であることを特徴とする電極。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電極において、
    前記絶縁体の前記中空部は、前記導体が配された第1中空部と、前記第1中空部に連通し、前記導体が存在しない第2中空部とを有し、
    前記第1中空部と前記第2中空部との境界における開口面積は、前記導体における該導体の軸方向を法線方向とする断面の面積よりも小さいことを特徴とする電極。
  6. 請求項5記載の電極において、
    前記第1中空部と前記第2中空部との境界における前記開口面積をAa、前記導体における該導体の軸方向を法線方向とする断面の面積をAbとしたとき、
    0.10≦Aa/Ab≦0.90
    であることを特徴とする電極。
  7. 請求項5又は6記載の電極において、
    前記第2中空部は、前記絶縁体の軸方向を法線方向とする断面の面積が前記境界に向かって一定であることを特徴とする電極。
  8. 請求項5又は6記載の電極において、
    前記第2中空部は、前記絶縁体の軸方向を法線方向とする断面の面積が前記境界に向かって段階的に変化していることを特徴とする電極。
  9. 請求項5又は6記載の電極において、
    前記第2中空部は、前記絶縁体の軸方向を法線方向とする断面の面積が前記境界に向かって連続的に変化していることを特徴とする電極。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の電極において、
    前記絶縁体と前記導体とが焼成によって直接一体化されて構成されていることを特徴とする電極。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の複数の電極を、それぞれ軸方向を揃えて、且つ、互いに離間して固定する固定部材を有し、
    前記複数の電極は、各前記導体の一方の端面がそれぞれ互い違いに前記固定部材に固定されていることを特徴とする電極構造体。
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