JP2016132392A - 車両用走行制御装置及び車両用走行制御方法 - Google Patents

車両用走行制御装置及び車両用走行制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カーブ路進入前に、運転者に応じた適切なタイミングで、アクセルペダルの反力を発生させることができる車両用走行制御装置及び車両用走行制御方法を提供する。【解決手段】カーブ路Cu進入前にアクセルペダル40に反力を発生させるアクセルペダル反力制御部60と、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習する反力タイミング学習部58とを備える。アクセルペダル反力制御部60は、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを、反力タイミング学習部58で学習したタイミングに基づいて変化させる。【選択図】図1

Description

この発明は、カーブ路に進入する車両の走行支援を行う車両用走行制御装置及び車両用走行制御方法に関する。
近時の車両には走行支援を行う装置が搭載されている。この装置はカーブ路進入の際に次のような走行支援を行う。先ず、GPS及び地図情報を利用して、自車とカーブ開始位置までの距離を算出する。カーブ形状(曲率等)に応じて、カーブ走行に適した目標車速を算出する。目標車速と自車速度から、目標減速度を算出する。目標減速度が一定以上となり、且つ、アクセルペダルが操作されている場合に、アクセルペダルに反力を発生させ、運転者にペダルから足を離す動作を促す。アクセルペダルが操作されておらず、且つ、目標減速度が一定以上であれば、目標減速度から算出される自動ブレーキを発生させ、自車速度を目標車速まで減速させる。
アクセルペダルの反力に関しては、特許文献1、2、3に開示されている。特許文献1、2、3は、アクセルペダルの反力をリスクポテンシャルに応じて制御する装置を開示している。リスクポテンシャルは、自車両と先行車両との車間距離又は相対速度に基づいて算出される。更に、特許文献1は、運転者の反応を学習してリスクポテンシャル式を補正する装置を開示している。
特許第4003597号公報 特許第4131327号公報 特許第4367180号公報
特許文献1、2、3に記載される装置は、リスクポテンシャルに基づいてアクセルペダルに反力を発生させるものであって、カーブ路進入時にアクセルペダルに反力を発生させるものではない。
カーブ路進入時にアクセルペダルに反力を発生させる技術に関しては次のような問題がある。カーブに対する運転は個人により大きく変わるため、カーブに対する減速を開始するタイミングは個人に大きく依存する。このため、予め設定されたアクセルペダルの反力の発生タイミングが個人のフィーリングと大きく離れる場合、例えば、アクセルペダルを遅めに離す運転者に対して反力のタイミングが早い場合、運転者は反力を邪魔に感じることがある。また、アクセルペダルを早めに離す運転者に対して反力のタイミングが遅い場合、運転者は違和感を覚えることがある。アクセルペダルを離すタイミングと反力の発生タイミングが近いと、運転者はリズムよく、違和感なく運転することができる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、カーブ路進入前に、運転者に応じた適切なタイミングで、アクセルペダルの反力を発生させることができる車両用走行制御装置及び車両用走行制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、車両前方のカーブ路を検出するカーブ検出部と、車両が前記カーブ路を含む道路を走行する際に目標とする目標車速を算出する目標車速算出部と、前記目標車速と実車速に乖離がある場合に、アクセルペダルに反力を発生させるアクセルペダル反力制御部と、を備えた車両用走行制御装置において、アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習する反力タイミング学習部を更に備え、前記アクセルペダル反力制御部は、アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングを、前記反力タイミング学習部で学習したタイミングに基づいて変化させることを特徴とする。
本発明では、カーブ路進入前に、アクセルペダルに反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習する。そして、学習したタイミングに基づいて、アクセルペダルに反力を発生させるタイミングを変化させる。このように、本発明によれば、カーブ路進入前に運転者が行う減速操作を学習するため、以後のカーブ路進入前の反力制御を運転者の嗜好に合わせて適切に行うことができる。
また、本発明は、実車速から前記目標車速にするために必要な必要減速度を算出する必要減速度算出部を更に備え、前記アクセルペダル反力制御部は、前記必要減速度算出部により算出された前記必要減速度が反力発生加減速度閾値を下回ったタイミングで、アクセルペダルに前記反力を発生させ、前記反力タイミング学習部は、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて、前記反力発生加減速度閾値を変化させてもよい。本発明によれば、アクセルペダルに発生させる反力のタイミングを反力発生加減速度閾値の変化により行うことができる。
また、本発明は、アクセルペダルの操作を検出するアクセルペダル操作検出部を更に備え、アクセルペダル操作検出部でアクセルペダルの操作が検出されない場合に、前記反力タイミング学習部は、アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングを学習しないようにしてもよい。本発明によれば、運転者がアクセルペダルを操作していない場合を学習しないようにすることで、学習の精度が向上する。
また、本発明は、所定の減速操作が少なくとも2回以上行われた際に、反力発生加減速度閾値を当該反力発生加減速度閾値よりも値が低い別の反力発生加減速度閾値に変更してもよい。運転環境、例えば雨天や霧等の環境下では、運転者は早めに減速操作を行う傾向にある。このような場合に、運転者はアクセルペダルを早めに離すため、アクセルペダルに発生させる反力のタイミングを早めにすることが好ましい。本発明によれば、運転者の操作に応じて、反力発生加減速度閾値を変更する。このためアクセルペダルに発生させる反力の発生タイミングを早めることが可能になる。
また、本発明は、前記反力タイミング学習部は、車両の駆動源がオフにされるまで前記別の反力発生加減速度閾値を維持してもよい。雨天や霧等の環境は1回の走行中(車両の駆動源オン〜オフ)は継続されることが多いことから、通常の反力発生加減速度閾値よりも値が低い別の反力発生加減速度閾値に変更した場合は、1回の走行中(車両の駆動源オン〜オフ)は変更後の反力発生加減速度閾値を維持することが望ましい。本発明によれば、車両の駆動源がオフにされるまで別の反力発生加減速度閾値が維持されるため、アクセルペダルに発生させる反力のタイミングを適切にすることができる。
前記反力タイミング学習部は、前記別の反力発生加減速度閾値に変更する前の前記反力発生加減速度閾値を記憶しておき、車両の駆動源がオフにされた後にオンにされた場合に、前記反力発生加減速度閾値に戻すようにしてもよい。雨天や霧等の環境は長期間継続されることは少ないことから、通常の反力発生加減速度閾値よりも値が低い別の反力発生加減速度閾値に変更した場合は、次回運転時には通常の反力発生加減速度閾値に戻すことが望ましい。本発明によれば、次回の駆動源オン時に通常の反力発生加減速度閾値に戻されるため、アクセルペダルに発生させる反力のタイミングを適切にすることができる。
本発明は、車両前方のカーブ路を検出し、車両が前記カーブ路を含む道路を走行する際に目標とする目標車速を算出し、前記目標車速と実車速に乖離がある場合に、アクセルペダルに反力を発生させる車両用走行制御方法において、アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習し、学習したタイミングに基づいてアクセルペダルに前記反力を発生させることを特徴とする。
本発明は、実車速から前記目標車速にするために必要な必要減速度を算出し、前記必要減速度が反力発生加減速度閾値を下回ったタイミングで、アクセルペダルに前記反力を発生させ、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて、前記反力発生加減速度閾値を変化させるようにし、アクセルペダルに前記反力を発生させ且つ前記反力が最大値に達する前にアクセルペダルが離された場合は、前記反力発生加減速度閾値を変化させず、また、アクセルペダルに前記反力を発生させ且つ前記反力が最大値に達した後にアクセルペダルが離された場合は、前記反力発生加減速度閾値を下げ、また、アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングであり且つアクセルペダルが操作されていない場合は、前記反力発生加減速度閾値を上げ、自動ブレーキを作動させ且つブレーキペダルが操作された場合は、前記反力発生加減速度閾値を上げ、自動ブレーキを作動させ且つアクセルペダルが操作された場合は、前記反力発生加減速度閾値を下げることを特徴とする。
本発明によれば、カーブ路進入前に運転者が行う減速操作を学習するため、以後のカーブ路進入前の反力制御を運転者の嗜好に合わせて適切に行うことができる。
図1は本発明の実施形態に係る車両用走行制御装置のブロック構成図である。 図2Aはアクセルペダル反力付与部によりアクセルペダルに付与される反力の値を時間経過と共に示す特性図である。図2Bはカーブ路手前の走行路と必要減速度との関係を示す説明図である。 図3は通常学習初期化処理の説明に供されるフローチャートである。 図4は反力発生処理の説明に供されるフローチャートである。 図5は反力タイミング学習処理(1)の説明に供されるフローチャートである。 図6は反力タイミング学習処理(2)の説明に供されるフローチャートである。 図7は外部環境学習初期化処理の説明に供されるフローチャートである。 図8は反力タイミング学習処理(外部環境)の説明に供されるフローチャートである。
以下、本発明に係る車両用走行制御装置10について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[走行制御装置10の構成]
車両用走行制御装置10は、地図情報取得部12と、車速検出部14と、ブレーキペダル操作検出部16と、アクセルペダル操作検出部18と、駆動源スイッチ20と、走行制御部22と、ブレーキ装置24と、アクセルペダル反力付与部26とを備える。
地図情報取得部12は、地図情報と車両の現在位置の情報とを取得する装置を備える。例えば、GPSレシーバを用いた電波航法と、ジャイロセンサ及びGセンサ等を用いた自律航法で車両の位置を測定できるように構成されている。また、カメラやレーダ等のような車外の情報を取得できる装置を備えることも可能である。
車速検出部14は、車両の車速Vを測定する装置を備える。例えば、各車輪の回転速度を個別に検出する複数の車輪速センサを備えており、複数の車輪速センサが検出する車輪の回転速度に基づいて車速Vを求める。
ブレーキペダル操作検出部16は、運転者により操作されるブレーキペダル36の操作量を検出する装置を備える。例えば、ブレーキペダル36の操作量を検出するストロークセンサや、ブレーキフルードの液圧を検出する液圧センサ等を備える。また、ブレーキペダル操作検出部16は、ブレーキスイッチ38を備える。
アクセルペダル操作検出部18は、運転者により操作されるアクセルペダル40の操作量を検出する装置を備える。例えば、アクセルペダル40の開度を検出する開度センサを備える。なお、アクセルペダル40にはヒスが設けられている。このため、アクセルペダル操作検出部18がアクセルペダル40のオン操作を検出するためのアクセルオン閾値と、アクセルペダル40のオフ操作を検出するためのアクセルオフ閾値は異なっている。
駆動源スイッチ20は、車両の駆動源(エンジンや電動モータ)のオンとオフとを切り換えるスイッチである。例えば、イグニッションスイッチやスタートスイッチを備える。
走行制御部22は、車載のECU(電子制御ユニット)にて構成される。周知のように、ECUは、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。なお、これらの機能は、ハードウエアにより実現することもできる。また、ECUは、1個に統合することも可能であり、更に分割することも可能である。本実施形態では、ECUにてプログラムが実行されることにより、自車位置推定部46と、目標車速算出部48と、必要減速度算出部50と、加減速度算出部52と、減速制御部54と、反力タイミング学習部58と、アクセルペダル反力制御部60として機能する。
自車位置推定部46は、地図情報取得部12により取得される地図情報及び車両の位置情報から、カーブ開始位置までの距離や、カーブ走行中の自車両位置、カーブ途中位置から残りカーブの距離等を求める。
目標車速算出部48は、地図情報取得部12により取得される地図情報及び自車位置推定部46により求められる車両の位置情報から、車両前方のカーブを認識し、カーブ開始位置に進入する際に目標とする目標車速VSを算出する。目標車速VSは、カーブ形状(曲率等)と勾配情報に基づいて算出される。具体的には、カーブ走行時に車両に発生する横Gの上限を決定し、その横G以下となるように、目標車速VSが算出される。また、目標車速算出部48は、車両とカーブ開始位置までの距離を常に算出する。
必要減速度算出部50は、車速検出部14により検出される実際の車速Vと、目標車速算出部48により算出される目標車速VSと、加減速度算出部52により算出される加減速度Aと、エンジンブレーキ補正値に基づいて、車両をカーブ開始位置で目標車速VSにするために必要な必要減速度Xを算出する。
加減速度算出部52は、車速検出部14により検出される実際の車速Vを微分して、車両の加減速度Aを算出する。なお、車速Vを微分する代わりに、Gセンサのような装置を用いて車両の加減速度Aを検出することも可能である。
減速制御部54は、必要減速度算出部50により算出される必要減速度Xが得られるように自動ブレーキ制御を行う。減速制御部54は、必要減速度Xを発生するようブレーキ装置24にブレーキ作動信号を出力する。
反力タイミング学習部58は、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習する。ここでいう減速操作には、運転者がアクセルペダル40から足を離す操作が含まれる。反力タイミング学習部58は、反力発生加減速度閾値Thを記憶し、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて、反力発生加減速度閾値Thを変化させる。この反力発生加減速度閾値Thというのは、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを計るためのものである。また、反力タイミング学習部58は、減速制御部54により自動ブレーキ制御が行われている最中に、ブレーキペダル36又はアクセルペダル40が操作される場合にも反力発生加減速度閾値Thを変化させる。
学習前の反力発生加減速度閾値Thは固定値が設定される。例えば、一般の運転者がブレーキにより発生させる減速度の平均値(例えば−0.12G)等を設定することができる。反力発生加減速度閾値Thを設定する際には上限値と下限値が考慮される。例えば、−0.05Gと−0.18Gが各閾値として設定される。
アクセルペダル反力制御部60は、目標車速算出部48により算出された目標車速VSと車速検出部14により測定された実車速Vに乖離がある場合に、アクセルペダル40に反力を発生させる。更に、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを、反力タイミング学習部58で学習したタイミングに基づいて変化させる。ここでは、反力タイミング学習部58で記憶される反力発生加減速度閾値Thに基づいて変化させる。アクセルペダル反力制御部60は、アクセルペダル40に対する反力の発生タイミングを判定し、アクセルペダル反力付与部26に反力作動信号を出力する。
ブレーキ装置24は、車両を制動させる装置を備える。例えば、減速制御部54から出力されるブレーキ作動信号に応じて、必要減速度Xが得られるように、ブレーキフルードの液圧を変化させる。
アクセルペダル反力付与部26は、アクセルペダル40に反力を発生させる装置を備える。例えば、アクセルペダル反力制御部60から出力される反力作動信号に応じて、電動モータ等を作動させてアクセルペダル40に反力を発生させる。
[本発明の概念]
図2A、図2Bを用いて本発明の概念を説明する。図2Aはアクセルペダル反力付与部26によりアクセルペダル40に付与される反力の値を時間経過と共に示す特性図である。この特性Chの形状は常に一定である。図2Aに示されるように、反力は発生から線形に増加し、経過時間がTmaxに達したときに最大値となり、その後線形に減少する。本実施形態は、反力発生からTmaxまでの間(例えばタイミングT2)に運転者がアクセルペダル40から足を離すように、反力タイミング学習部58に設定される反力発生加減速度閾値Thを変化させるものである。
図2Bはカーブ路Cu手前の走行路Lと必要減速度Xとの関係を示す説明図である。ここで、車速Vで走行する車両(図示せず)がカーブ開始位置Cusで目標車速VSまで減速することを想定する。カーブ開始位置Cusから最も遠い位置P1を車速Vで走行する車両が、カーブ開始位置Cusで車速VSまで減速するために必要な減速度(必要減速度X)はX1である。位置P2を車速Vで走行する車両がカーブ開始位置Cusで車速VSまで減速するために必要な減速度(必要減速度X)はX2(|X2|>|X1|)である。カーブ開始位置Cusに最も近い位置P3を車速Vで走行する車両がカーブ開始位置Cusで車速VSまで減速するために必要な減速度(必要減速度X)はX3(|X3|>|X2|)である。
一定の車速で走行する車両においては、図2Bに示されるように、カーブ開始位置Cusに近づくほど、必要減速度Xは小さくなる(|X|は大きくなる)。本発明は、この必要減速度Xが反力発生加減速度閾値Thを下回ったときにアクセルペダル40に反力を発生させる。つまり、反力発生加減速度閾値Thが小さくなるほど(|Th|が大きくなるほど)、カーブ開始位置Cusに近い位置でアクセルペダル40に反力が発生する。反力発生加減速度閾値Thが大きくなるほど(|Th|が小さくなるほど)、カーブ開始位置Cusに遠い位置でアクセルペダル40に反力が発生する。
ここで、反力発生加減速度閾値Thに減速度X2が設定されるとする。このとき、図2Aに示されるように、車速Vで走行する車両で算出される必要減速度XがX2になったときにアクセルペダル40に反力が発生する。図2Aにおいて、運転者がアクセルペダル40から足を離すタイミングが反力発生タイミングからTmaxまでの間のT2である場合、反力発生タイミングは丁度よい。一方、運転者がアクセルペダル40から足を離すタイミングが反力発生タイミング前のT1である場合、反力発生タイミングは遅い。このため、反力発生加減速度閾値Thを上げる(|Th|を小さくする)。つまり、反力発生加減速度閾値Thを必要減速度X1側に変化させる。また、運転者がアクセルペダル40から足を離すタイミングがTmax以降のT3である場合、反力発生タイミングは早い。このため、反力発生加減速度閾値Thを下げる(|Th|を大きくする)。つまり、反力発生加減速度閾値Thを必要減速度X3側に変化させる。
本明細書において、反力発生加減速度閾値Thを下げるということは、カーブ開始位置Cusに対して近い距離でアクセルペダル40に反力が発生するように、反力発生加減速度閾値Thを変化させることをいう。図2Bに示されるように、カーブ開始位置Cusに近くなるほど必要減速度Xは小さくなる(|X|は大きくなる)。また、反力発生加減速度閾値Thを上げるということは、カーブ開始位置Cusに対して遠い距離でアクセルペダル40に反力が発生するように、反力発生加減速度閾値Thを変化させることをいう。図2Bに示されるように、カーブ開始位置Cusから遠くなるほど必要減速度Xは大きくなる(|X|は小さくなる)。
後述するが、本実施形態では次のような判断に基づいて反力発生加減速度閾値Thを変化させる。
・ アクセルペダル40に反力を発生させ且つ反力が最大値に達する前(Tmax到来前)にアクセルペダル40が離された場合は、反力発生加減速度閾値Thを変化させない。
・ アクセルペダル40に反力を発生させ且つ反力が最大値に達した後(Tmax到来後)にアクセルペダル40が離された場合は、反力発生加減速度閾値Thを下げる。
・ アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングであり且つアクセルペダル40が操作されていない場合は、反力発生加減速度閾値Thを上げる。
・ 自動ブレーキを作動させ且つブレーキペダル36が操作された場合は、反力発生加減速度閾値Thを上げる。
・ 自動ブレーキを作動させ且つアクセルペダル40が操作された場合は、反力発生加減速度閾値Thを下げる。
[車両用走行制御装置10で行われる各種処理]
次に、フローチャートを参照しながら車両用走行制御装置10で行われる各種処理について説明する。
<通常学習初期化処理>
図3は通常学習初期化処理の説明に供されるフローチャートである。ステップS1にて、反力タイミング学習部58は、反力発生加減速度閾値Thに初期値(例えば−0.12G)を設定する。ステップS2にて、反力タイミング学習部58は、反力発生加減速度閾値変化量Thvに初期値(例えば0.01G)を設定する。この反力発生加減速度閾値変化量Thvというのは、反力発生加減速度閾値Thを変化させる際に使用する基本的な変化量である。
<反力発生処理>
図4は反力発生処理の説明に供されるフローチャートである。ステップS11にて、地図情報取得部12、車速検出部14、ブレーキペダル操作検出部16、アクセルペダル操作検出部18は、各種入力を更新する。ステップS12にて、目標車速算出部48は、地図情報取得部12により取得される地図情報に含まれるカーブ曲率及び勾配の情報に基づいて、車両がカーブを安全に走行するための目標車速VSを算出する。
ステップS13にて、必要減速度算出部50は、車速V、目標車速VS、加減速度A、エンジンブレーキ補正値に基づいて所定演算処理を行い、必要減速度Xを算出する。エンジンブレーキ補正値はギアポジション毎に異なるため、そのときのギアポジションに応じて決定される。
ステップS14にて、アクセルペダル40に対して反力を発生させるか否かが判定される。具体的には、車速検出部14により検出される車速Vが、目標車速算出部48により算出される目標車速VSより大きく(速く)、且つ、必要減速度算出部50により算出された必要減速度Xが、反力発生加減速度閾値Thより小さく(|X|>|Th|)、且つ、アクセルペダル操作検出部18により検出されるアクセルペダル40の開度が、アクセルオン閾値以上である場合(ステップS14:YES)、ステップS15に移行する。
一方、ステップS14にて、車速検出部14により検出される車速Vが、目標車速算出部48により算出される目標車速VSより小さく(遅く)、又は、必要減速度算出部50により算出された必要減速度Xが、反力発生加減速度閾値Th以上(|X|≦|Th|)」、又は、アクセルペダル操作検出部18により検出されるアクセルペダル40の開度が、アクセルオン閾値より小さい場合(ステップS14:NO)、アクセルペダル40に対して反力は付与されない。
ステップS15にて、アクセルペダル40の反力が開始される。アクセルペダル反力制御部60は、アクセルペダル反力付与部26に反力作動信号を出力する。アクセルペダル反力付与部26は、反力作動信号に応じて、電動モータ等を作動させてアクセルペダル40に反力を発生させる。反力発生と同時に時間tが計時される。
<反力タイミング学習処理(1)>
ここでは以下の判断及び学習(反力発生加減速度閾値Thの調整)が行われる。
・ アクセルペダル40に反力を発生させ且つ反力が最大値に達する前(Tmax到来前)にアクセルペダル40が離された場合は、反力発生加減速度閾値Thを変化させない。
・ アクセルペダル40に反力を発生させ且つ反力が最大値に達した後(Tmax到来後)にアクセルペダル40が離された場合は、反力発生加減速度閾値Thを下げる。
・ アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングであり且つアクセルペダル40が操作されていない場合は、反力発生加減速度閾値Thを上げる。
図5は反力タイミング学習処理(1)の説明に供されるフローチャートである。反力タイミング学習部58は以下の処理を行う。ステップS21にて、反力発生中か否かが判定される。反力発生中である場合(ステップS21:YES)、ステップS22に移行し、反力発生中でない場合(ステップS21:NO)、ステップS26に移行する。
ステップS22にて、アクセルペダル40が操作されているか否かが判定される。アクセルペダル40の開度がアクセルオフ閾値より小さい場合(ステップS22:YES)、反力によって運転者がアクセルペダル40から足を離した状態である。この場合はステップS23に移行する。一方、アクセルペダル40の開度がアクセルオフ閾値より大きいか等しい場合(ステップS22:NO)、アクセルペダル40は操作されている状態であり、学習は行われない。
ステップS23にて、反力タイミング学習部58は反力発生から、運転者がアクセルペダル40から足を離すまでの時間tを算出する。図4のステップS15で開始した時間tの計時は、運転者がアクセルペダル40から足を離したときに終了する。このときの時間tが算出される。
ステップS24にて、時間tが図2Aに示される時間Tmaxより短いか否かが判定される。時間tが時間Tmaxより短い場合(ステップS24:YES)、設定されている反力発生加減速度閾値Th(すなわち図4のステップS14で使用された反力発生加減速度閾値Th)は適当である。このため、反力タイミング学習部58は、反力発生加減速度閾値Thを変化させずそのまま維持する。すなわち、学習は行われない。
一方、時間tが時間Tmaxより長いか又は等しい場合(ステップS24:NO)、反力が最大値になった後に、運転者はアクセルペダル40から足を離した状態である。この場合は、設定されている反力発生加減速度閾値Th(すなわち図4のステップS14で使用された反力発生加減速度閾値Th)が大きい(絶対値では小さい)。このため、反力発生加減速度閾値Thを変化させるためにステップS25に移行する。
ステップS25にて、反力タイミング学習部58は、反力発生加減速度閾値Thを下げる。具体的には、反力発生加減速度閾値Thから反力発生加減速度閾値変化量Thvを減ずる(Th=Th−Thv)。
ステップS21からステップS26に移行した場合、ステップS26にて、反力発生タイミングか、また、アクセルペダル40が操作されているか否かが判定される。反力発生タイミングであって、且つ、アクセルペダル40の開度がアクセルオフ閾値より小さい場合(ステップS26:YES)、反力発生時に運転者は既にアクセルペダル40から足を離した状態である。この場合は、設定されている反力発生加減速度閾値Th(すなわち図4のステップS14で使用された反力発生加減速度閾値Th)が小さい(絶対値では大きい)。このため、反力発生加減速度閾値Thを変化させるためにステップS27に移行する。一方、反力発生タイミングでないか、又は、アクセルペダル40の開度がアクセルオフ閾値より大きいか等しい場合(ステップS26:NO)、学習は行われない。
ステップS27にて、反力タイミング学習部58は、反力発生加減速度閾値Thを上げる。具体的には、反力発生加減速度閾値Thに反力発生加減速度閾値変化量Thvを加える(Th=Th+Thv)。
<反力タイミング学習処理(2)>
ここでは以下の判断及び学習(反力発生加減速度閾値Thの調整)が行われる。
・ 自動ブレーキを作動させ且つブレーキペダル36が操作された場合は、反力発生加減速度閾値Thを上げる。
・ 自動ブレーキを作動させ且つアクセルペダル40が操作された場合は、反力発生加減速度閾値Thを下げる。
図6は反力タイミング学習処理(2)の説明に供されるフローチャートである。反力タイミング学習部58は以下の処理を行う。ステップS31にて、自動ブレーキが作動中であり、且つ、ブレーキスイッチ38がオンである場合(ステップS31:YES)、減速量が不足しているために運転者がブレーキペダル36を操作している状態である。この場合は、設定されている反力発生加減速度閾値Thが小さい(絶対値では大きい)。このため、反力発生加減速度閾値Thを変化させるためにステップS32に移行する。一方、自動ブレーキが作動中でないか、又は、ブレーキスイッチ38がオンでない場合(ステップS31:NO)、ステップS33に移行する。
ステップS32にて、反力タイミング学習部58は、反力発生加減速度閾値Thを上げる。具体的には、反力発生加減速度閾値Thに反力発生加減速度閾値変化量Thvを加える(Th=Th+Thv)。
ステップS33にて、自動ブレーキが作動中であり、且つ、アクセルペダル40の開度がアクセルオン閾値よりも大きいか等しい場合(ステップS33:YES)、減速量が過剰であるため運転者がアクセルペダル40を操作している状態である。この場合は、設定されている反力発生加減速度閾値Thが大きい(絶対値では小さい)。このため、反力発生加減速度閾値Thを変化させるためにステップS34に移行する。一方、自動ブレーキが作動中でないか、又は、アクセルペダル40の開度がアクセルオン閾値よりも小さい場合(ステップS33:NO)、反力発生加減速度閾値Thを変化させない。
ステップS34にて、反力タイミング学習部58は、反力発生加減速度閾値Thを下げる。具体的には、反力発生加減速度閾値Thから反力発生加減速度閾値変化量Thvを減ずる(Th=Th−Thv)。
<外部環境学習初期化処理>
悪天候(雨や霧等)のような悪い外部環境の中を車両で走行する場合、運転者のブレーキ操作は通常よりも早めになる傾向にある。そこで、本実施形態では運転者が所定の操作パターンを行った場合に、悪天候中を走行しているものと推定し、図7、図8に示される処理を行う。
図7は外部環境学習初期化処理の説明に供されるフローチャートである。ステップS41にて、反力タイミング学習部58は、外部環境学習用の反力発生加減速度閾値Thrに使用中の反力発生加減速度閾値Thの値を設定する。ステップS42にて、反力タイミング学習部58は、環境学習カウンタCに0を設定する。
<反力タイミング学習処理(外部環境)>
ここでは以下の判断及び学習(反力発生加減速度閾値Thrの調整)が行われる。
・ アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングであり、アクセルペダル40が操作されなく、自動ブレーキを作動させ、ブレーキペダル36が操作され、車両が目標車速VSを大幅に下回った場合は、反力発生加減速度閾値Thrを大幅に上げる。
図8は反力タイミング学習処理(外部環境)の説明に供されるフローチャートである。反力タイミング学習部58は以下の処理を行う。ステップS51にて、反力発生タイミングか、また、アクセルペダル40が操作されているか否かが判定される。反力発生タイミングであって、且つ、アクセルペダル40の開度がアクセルオフ閾値より小さい場合(ステップS51:YES)、ステップS52に移行する。一方、反力発生タイミングでないか、又は、アクセルペダル40の開度がアクセルオフ閾値より大きいか等しい場合(ステップS51:NO)、ステップS55に移行する。
ステップS52にて、自動ブレーキが作動中であり、且つ、ブレーキスイッチ38がオンである場合(ステップS52:YES)、ステップS53に移行する。一方、自動ブレーキが作動中でないか、又は、ブレーキスイッチ38がオンでない場合(ステップS52:NO)、ステップS55に移行する。
ステップS53にて、カーブ進入時の車速Vinが、目標車速VSから環境学習車速を減じた値より小さいか否かが判定される。環境学習車速とは、運転者のブレーキ操作により、カーブ進入時に大幅に減速していることを検知するために使用される設定値であり、所定の車速が設定される。本実施形態では10km/h程度が設定される。カーブ進入時の車速Vinが、目標車速VS−環境学習車速よりも小さい場合(ステップS53:YES)、車速Vinは目標車速VSよりも大幅に減速している。この場合は、ステップS54に移行する。一方、カーブ進入時の車速Vinが、目標車速VS−環境学習車速よりも大きいか等しい場合(ステップS53:NO)、ステップS55に移行する。
ステップS54にて、反力タイミング学習部58は、環境学習カウンタCに1を加えて更新する(C=C+1)。
ステップS55にて、環境学習カウンタCが環境学習カウンタ閾値よりも大きいか否かが判定される。環境学習カウンタ閾値には、2以上の任意の数値が予め設定されている。環境学習カウンタCが環境学習カウンタ閾値よりも大きい場合(ステップS55:YES)、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングであり、アクセルペダル40が操作されなく、自動ブレーキを作動させ、ブレーキペダル36が操作され、車両が目標車速VSを大幅に下回った状態が、環境学習カウンタ閾値より多く発生したことになる。このような状態は外部環境の悪化が推測される。この場合はステップS56に移行する。一方、環境学習カウンタCが環境学習カウンタ閾値よりも小さいか等しい場合(ステップS55:NO)、学習は行われない。
ステップS56にて、反力タイミング学習部58は、外部環境学習用の反力発生加減速度閾値Thrを大幅に上げる。具体的には、反力発生加減速度閾値Thrにα倍の反力発生加減速度閾値変化量Thvを加える(Thr=Thr+α×Thv)。αは2〜3程度である。
なお、反力発生加減速度閾値Thと同様に、外部環境学習用の反力発生加減速度閾値Thrを設定する際にも上限値と下限値が考慮される。例えば、−0.00Gと−0.18Gが各閾値として設定される。
以上が車両用走行制御装置10で行われる各種処理である。なお、本実施形態において、反力タイミング学習部58は、外部環境学習用の反力発生加減速度閾値Thrを、図1に示される駆動源スイッチ20がオフ操作されるまで維持する。更に、反力タイミング学習部58は、外部環境学習用の反力発生加減速度閾値Thrを使用する際に、反力発生加減速度閾値Thを記憶しておく。そして、駆動源スイッチ20がオフ操作された後に再びオン操作された場合に、記憶しておいた反力発生加減速度閾値Thに戻す。
[実施形態のまとめ]
本実施形態に係る車両用走行制御装置10は、車両前方のカーブ路Cuを検出するカーブ検出部(地図情報取得部12)と、車両がカーブ路Cuを含む道路を走行する際に目標とする目標車速VSを算出する目標車速算出部48と、目標車速VSと実車速Vに乖離がある場合に、アクセルペダル40に反力を発生させるアクセルペダル反力制御部60と、を備える。また、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習する反力タイミング学習部58を備える。アクセルペダル反力制御部60は、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを、反力タイミング学習部58で学習したタイミングに基づいて変化させる。
本実施形態では、カーブ路Cu進入前に、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習する。そして、学習したタイミングに基づいて、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを変化させる。このように、本実施形態によれば、カーブ路Cu進入前に運転者が行う減速操作を学習するため、以後のカーブ路Cu進入前の反力制御を運転者の嗜好に合わせて適切に行うことができる。
また、本実施形態は、実車速Vから目標車速VSにするために必要な必要減速度Xを算出する必要減速度算出部50を備える。アクセルペダル反力制御部60は、必要減速度算出部50により算出された必要減速度Xが反力発生加減速度閾値Thを下回った場合に、アクセルペダル40に反力を発生させる。反力タイミング学習部58は、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて、反力発生加減速度閾値Thを変化させる。本実施形態によれば、アクセルペダル40に発生させる反力のタイミングを反力発生加減速度閾値Thの変化により行うことができる。
また、本実施形態は、アクセルペダル40の操作を検出するアクセルペダル操作検出部18を更に備える。そして、アクセルペダル操作検出部18でアクセルペダル40の操作が検出されない場合に、反力タイミング学習部58は、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを学習しない。本実施形態によれば、運転者がアクセルペダル40を操作していない場合を学習しないようにすることで、学習の精度が向上する。
また、本実施形態は、所定の減速操作が少なくとも2回以上行われた際に、反力発生加減速度閾値Thを反力発生加減速度閾値Thよりも大きい別の反力発生加減速度閾値Thrに変更する。運転環境、例えば雨天や霧等の環境下では、運転者は早めに減速操作を行う傾向にある。このような場合に、運転者はアクセルペダル40を早めに離すため、アクセルペダル40に発生させる反力のタイミングを早めにすることが好ましい。本実施形態によれば、運転者の操作に応じて、反力発生加減速度閾値Thrを変更する。このためアクセルペダル40に発生させる反力の発生タイミングを早めることが可能になる。
また、本実施形態では、反力タイミング学習部58は、車両の駆動源がオフにされるまで反力発生加減速度閾値Thrを維持する。雨天や霧等の環境は1回の走行中(車両の駆動源オン〜オフ)は継続されることが多い。こうしたことから、通常の反力発生加減速度閾値Thよりも大きい別の反力発生加減速度閾値Thrに変更した場合は、1回の走行中(車両の駆動源オン〜オフ)は変更後の反力発生加減速度閾値Thrを維持することが望ましい。本実施形態によれば、車両の駆動源がオフにされるまで別の反力発生加減速度閾値Thrが維持されるため、アクセルペダル40に発生させる反力のタイミングを適切にすることができる。
反力タイミング学習部58は、別の反力発生加減速度閾値Thrに変更する前の反力発生加減速度閾値Thを記憶しておき、車両の駆動源がオフにされた後にオンにされた場合に、反力発生加減速度閾値Thに戻す。雨天や霧等の環境は長期間継続されることは少ないことから、通常の反力発生加減速度閾値Thよりも大きい別の反力発生加減速度閾値Thrに変更した場合は、次回運転時には通常の反力発生加減速度閾値Thに戻すことが望ましい。本実施形態によれば、次回の駆動源オン時に通常の反力発生加減速度閾値Thに戻されるため、アクセルペダル40に発生させる反力のタイミングを適切にすることができる。
本実施形態は、車両前方のカーブ路Cuを検出し、車両がカーブ路Cuを含む道路を走行する際に目標とする目標車速VSを算出し(ステップS12)、目標車速VSと実車速Vに乖離がある場合(ステップS14:YES)に、アクセルペダル40に反力を発生させる(ステップS15)。アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習し(ステップS25、S27、S32、S34、S56)、学習したタイミングに基づいてアクセルペダル40に反力を発生させる(ステップS15)。
本実施形態は、実車速Vから目標車速VSにするために必要な必要減速度Xを算出し、必要減速度Xが反力発生加減速度閾値Thを下回ったタイミングで、アクセルペダル40に反力を発生させ、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて、反力発生加減速度閾値Thを変化させるようにしている。そして、アクセルペダル40に反力を発生させ且つ反力が最大値に達する前にアクセルペダル40が離された場合(ステップS24:YES)は、反力発生加減速度閾値Thを変化させない。また、アクセルペダル40に反力を発生させ且つ反力が最大値に達した後にアクセルペダル40が離された場合(ステップS24:NO)は、反力発生加減速度閾値Thを下げる(ステップS25)。また、アクセルペダル40に反力を発生させるタイミングであり且つアクセルペダル40が操作されていない場合(ステップS26:YES)は、反力発生加減速度閾値Thを上げる(ステップS27)。また、自動ブレーキを作動させ且つブレーキペダル36が操作された場合(ステップS31:YES)は、反力発生加減速度閾値Thを上げる(ステップS32)。また、自動ブレーキを作動させ且つアクセルペダル40が操作された場合(ステップS33:YES)は、反力発生加減速度閾値Thを下げる(ステップS34)。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用走行制御装置 12…地図情報取得部
14…車速検出部 16…ブレーキペダル操作検出部
18…アクセルペダル操作検出部 20…駆動源スイッチ
22…走行制御部 24…ブレーキ装置
26…アクセルペダル反力付与部 48…目標車速算出部
50…必要減速度算出部 52…加減速度算出部
54…減速制御部 58…反力タイミング学習部
60…アクセルペダル反力制御部

Claims (8)

  1. 車両前方のカーブ路を検出するカーブ検出部と、
    車両が前記カーブ路を含む道路を走行する際に目標とする目標車速を算出する目標車速算出部と、
    前記目標車速と実車速に乖離がある場合に、アクセルペダルに反力を発生させるアクセルペダル反力制御部と、を備えた車両用走行制御装置において、
    アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習する反力タイミング学習部を更に備え、
    前記アクセルペダル反力制御部は、アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングを、前記反力タイミング学習部で学習したタイミングに基づいて変化させる
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用走行制御装置において、
    実車速から前記目標車速にするために必要な必要減速度を算出する必要減速度算出部を更に備え、
    前記アクセルペダル反力制御部は、前記必要減速度算出部により算出された前記必要減速度が反力発生加減速度閾値を下回ったタイミングで、アクセルペダルに前記反力を発生させ、
    前記反力タイミング学習部は、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて、前記反力発生加減速度閾値を変化させる
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用走行制御装置において、
    アクセルペダルの操作を検出するアクセルペダル操作検出部を更に備え、
    アクセルペダル操作検出部でアクセルペダルの操作が検出されない場合に、前記反力タイミング学習部は、アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングを学習しない
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  4. 請求項1に記載の車両用走行制御装置において、
    所定の減速操作が少なくとも2回以上行われた際に、反力発生加減速度閾値を当該反力発生加減速度閾値よりも値が低い別の反力発生加減速度閾値に変更する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両用走行制御装置において、
    前記反力タイミング学習部は、車両の駆動源がオフにされるまで前記別の反力発生加減速度閾値を維持する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  6. 請求項5に記載の車両用走行制御装置において、
    前記反力タイミング学習部は、前記別の反力発生加減速度閾値に変更する前の前記反力発生加減速度閾値を記憶しておき、車両の駆動源がオフにされた後にオンにされた場合に、前記反力発生加減速度閾値に戻す
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  7. 車両前方のカーブ路を検出し、
    車両が前記カーブ路を含む道路を走行する際に目標とする目標車速を算出し、
    前記目標車速と実車速に乖離がある場合に、アクセルペダルに反力を発生させる車両用走行制御方法において、
    アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングを、運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて学習し、
    学習したタイミングに基づいてアクセルペダルに前記反力を発生させる
    ことを特徴とする車両用走行制御方法。
  8. 請求項7に記載の車両用走行制御方法において、
    実車速から前記目標車速にするために必要な必要減速度を算出し、
    前記必要減速度が反力発生加減速度閾値を下回ったタイミングで、アクセルペダルに前記反力を発生させ、
    運転者が行う減速操作のタイミングに基づいて、前記反力発生加減速度閾値を変化させるようにし、
    アクセルペダルに前記反力を発生させ且つ前記反力が最大値に達する前にアクセルペダルが離された場合は、前記反力発生加減速度閾値を変化させず、
    アクセルペダルに前記反力を発生させ且つ前記反力が最大値に達した後にアクセルペダルが離された場合は、前記反力発生加減速度閾値を下げ、
    アクセルペダルに前記反力を発生させるタイミングであり且つアクセルペダルが操作されていない場合は、前記反力発生加減速度閾値を上げ、
    自動ブレーキを作動させ且つブレーキペダルが操作された場合は、前記反力発生加減速度閾値を上げ、
    自動ブレーキを作動させ且つアクセルペダルが操作された場合は、前記反力発生加減速度閾値を下げる
    ことを特徴とする車両用走行制御方法。
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