JP2016131603A - 身体活動検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーの身体活動を検出した検出結果を良否判定し、その判定結果をユーザーに通知する身体活動検出装置を提供する。
【解決手段】身体活動検出装置3は、ユーザーが振動を認識できるようにユーザーの皮膚に直接または間接的に接触させて配置された第1振動部191と、ユーザーが振動を認識できるようにユーザーの皮膚に直接または間接的に接触させて第1振動部191とは異なる位置に配置された第2振動部192と、ユーザーの身体活動の状態の良否を判定する判定部70と、判定部70による判定結果に基づいて決定される振動パターンにて第1振動部191および第2振動部192を振動させる制御を行う制御部20と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】身体活動検出装置3は、ユーザーが振動を認識できるようにユーザーの皮膚に直接または間接的に接触させて配置された第1振動部191と、ユーザーが振動を認識できるようにユーザーの皮膚に直接または間接的に接触させて第1振動部191とは異なる位置に配置された第2振動部192と、ユーザーの身体活動の状態の良否を判定する判定部70と、判定部70による判定結果に基づいて決定される振動パターンにて第1振動部191および第2振動部192を振動させる制御を行う制御部20と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、ユーザーの身体活動に関する情報をユーザーに通知する身体活動検出装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、GPS(Global Positioning System)等のセンサーを利用して、身体活動(運動)中のユーザーを監視して、経過時間、距離、速度、およびペースなどのデータを算出し、そのデータをユーザー(運動競技者)に音声によってフィードバックする運動履行監視装置(身体活動検出装置)が紹介されている。
しかしながら、特許文献1に記載の運動能力モニター装置では、運動能力のフィードバック情報をディスプレイに表示させ、ユーザーはこのディスプレイ表示によりフィードバック情報を確認する必要があった。このような視覚的な情報伝達はユーザーの運動への集中を阻害することになったり、ディスプレイを見る動作によって運動動作(身体活動)がみだれたりするなどの不具合が生ずる虞があった。
本発明は、身体活動の検出結果をユーザーにフィードバックする際に、ユーザーの身体活動を阻害する動作を伴うという課題を解決することを目的としたものであり、ユーザーの身体活動を阻害しにくい通知手段を備えた身体活動検出装置を提供することを目的とする。
[適用例1] 本適用例にかかる身体活動検出装置は、ユーザーの身体に装着された場合に、前記ユーザーの皮膚に直接または間接に接触する位置に配置された第1振動部と、前記ユーザーの身体に装着された場合に、前記ユーザーの皮膚に直接または間接に接触する、前記第1振動部とは異なる位置に配置された第2振動部と、前記ユーザーの身体活動の状態の良否を判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて決定される振動パターンにて前記第1振動部および前記第2振動部を振動させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、ユーザーの身体活動の良否判定結果を、第1振動部および第2振動部を振動させることによって、表示部を見るなどの身体活動を阻害する動作をユーザーにさせることなく通知することができる。また、第1振動部と第2振動部とが異なる位置に配置されているので、二つの振動部の振動によって判定結果が理解されやすいので、ユーザーは良否判定結果を振動部が一つである場合よりも簡単に認識できる。
したがって、ユーザーに対して、身体活動を阻害しにくい通知手段を備えた身体活動検出装置を提供することができる。
したがって、ユーザーに対して、身体活動を阻害しにくい通知手段を備えた身体活動検出装置を提供することができる。
[適用例2] 本適用例にかかる身体活動検出装置は、ユーザーの身体活動の状態を検出する検出部と、前記検出部が検出した身体活動の状態の良否を判定する判定部と、前記ユーザーの身体に装着された場合に、前記ユーザーの皮膚に直接または間接に接触させて配置された第1振動部と、前記ユーザーの身体に装着された場合に、前記ユーザーの皮膚に直接または間接に接触させて前記第1振動部とは異なる位置に配置された第2振動部と、前記判定部による判定結果に基づいて決定される振動パターンにて前記第1振動部および前記第2振動部を振動させる制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、検出部により検出したユーザーの身体活動の状態の検出結果を判定部により良否判定し、その良否判定結果を、第1振動部および第2振動部を振動させることによって、表示部を見るなどの身体活動を阻害する動作をユーザーにさせることなく知らせることができる。また、二つの振動部の振動によって判定結果が認識されやすいので、ユーザーは良否判定結果を確実に認識でき、認識した判定結果に基づいて、その後の身体活動のやり方をユーザーが考えて実行するきっかけとすることができる。
したがって、ユーザーの身体活動の状態を検出し、その検出結果から判定された身体活動の良否判定結果を確実に認識し、その後の身体活動をより効果的なものとすることが可能な身体活動検出装置を提供することができる。
したがって、ユーザーの身体活動の状態を検出し、その検出結果から判定された身体活動の良否判定結果を確実に認識し、その後の身体活動をより効果的なものとすることが可能な身体活動検出装置を提供することができる。
[適用例3] 上記適用例にかかる身体活動検出装置において、前記第1振動部および前記第2振動部が、同一の機器に備えられることを特徴とする。
本適用例によれば、第1振動部および第2振動部が一つの機器に備えられているので、コンパクトな構成の身体活動検出装置を提供することができる。
[適用例4] 上記適用例にかかる身体活動検出装置において、前記第1振動部は、第1の機器に備えられ、前記第2振動部は、前記第1の機器と通信する第2の機器に備えられることを特徴とする。
本適用例によれば、第1振動部と第2振動部とをユーザーの身体の離れた位置に配置させることにより、第1振動部および第2振動部各々の振動を区別して認識することが容易となることから、判定結果をより確実に認識させることができる。
また、第1振動部を有する第1の機器、および、第2振動部を有し第1の機器と通信する第2の機器を備えているので、多彩なバリエーションにて身体活動検出装置を構成することが可能になる。
また、第1振動部を有する第1の機器、および、第2振動部を有し第1の機器と通信する第2の機器を備えているので、多彩なバリエーションにて身体活動検出装置を構成することが可能になる。
[適用例5] 上記適用例にかかる身体活動検出装置において、前記振動パターンは、前記第1振動部および前記第2振動部の振動の順序、および、各々の振動のリズムの組み合わせの少なくとも一方を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、第1振動部および第2振動部を用いた振動の順序やリズムなどを組み合わせることにより多数の振動パターンを作成することができるので、身体活動の状態の検出結果に基づく判定結果を、より詳細な情報にしてユーザーに認識させる身体活動検出装置を提供することができる。
[適用例6] 上記適用例にかかる身体活動検出装置において、前記第1振動部および前記第2振動部のうちの少なくとも一方が、前記ユーザーの上肢、手、下肢、および足のいずれかに配置され、前記制御部は、前記第1振動部または前記第2振動部が、ユーザーの体幹の前方に位置するタイミングで前記第1振動部または前記第2振動部を振動させる制御を行うことが好ましい。
本適用例によれば、第1振動部または第2振動部からの振動による判定結果の通知が、ユーザーの感覚としてより認識されやすいという効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材について実際とは異なる尺度で示している場合がある。
(実施形態1)
1.身体活動検出システム
1−1.システムの概要
まず、身体活動検出装置3、および、それを含む身体活動検出システム1の概略構成について説明する。図1は、実施形態1に係る身体活動検出システム1の概要について説明する説明図である。また、図2は、実施形態1に係る身体活動検出装置の概略構成を示す側面図である。図1に示すように、本実施形態の身体活動検出システム1は、慣性計測ユニット(IMU:Inertial Measurement Unit)10及び身体活動検出装置3を含んで構成されている。慣性計測ユニット(IMU)10は、ユーザーの胴体部分(例えば、右腰、左腰、又は腰の中央部)に装着される。慣性計測ユニット(IMU)10は、ユーザーの走行(歩行も含む)における動きを捉えて、速度、位置、姿勢角(ロール角、ピッチ角、ヨー角)等の身体活動情報を計測する。本実施形態では、ユーザーが静止している状態で、慣性計測ユニット(IMU)10の1つの検出軸(以下ではz軸とする)が重力加速度方向(鉛直下向き)とほぼ一致するように、慣性計測ユニット(IMU)10がユーザーに装着される。慣性計測ユニット(IMU)10は、計測した身体活動検出情報の少なくとも一部を身体活動検出装置3に送信する。
1.身体活動検出システム
1−1.システムの概要
まず、身体活動検出装置3、および、それを含む身体活動検出システム1の概略構成について説明する。図1は、実施形態1に係る身体活動検出システム1の概要について説明する説明図である。また、図2は、実施形態1に係る身体活動検出装置の概略構成を示す側面図である。図1に示すように、本実施形態の身体活動検出システム1は、慣性計測ユニット(IMU:Inertial Measurement Unit)10及び身体活動検出装置3を含んで構成されている。慣性計測ユニット(IMU)10は、ユーザーの胴体部分(例えば、右腰、左腰、又は腰の中央部)に装着される。慣性計測ユニット(IMU)10は、ユーザーの走行(歩行も含む)における動きを捉えて、速度、位置、姿勢角(ロール角、ピッチ角、ヨー角)等の身体活動情報を計測する。本実施形態では、ユーザーが静止している状態で、慣性計測ユニット(IMU)10の1つの検出軸(以下ではz軸とする)が重力加速度方向(鉛直下向き)とほぼ一致するように、慣性計測ユニット(IMU)10がユーザーに装着される。慣性計測ユニット(IMU)10は、計測した身体活動検出情報の少なくとも一部を身体活動検出装置3に送信する。
身体活動検出装置3は、本実施形態ではリスト型(腕時計型)の携帯情報機器であり、ユーザーの手首等に装着される。ユーザーは、走行開始前又は走行中に身体活動検出装置3を操作して、慣性計測ユニット(IMU)10および身体活動検出装置3に備わるGPSユニット50や地磁気センサー60(図3を参照、詳細について後述する)による身体活動の計測・検出(本実施形態では走行の状態の検出)のスタートやストップを指示することができる。また、ユーザーは、走行中の任意のタイミングで身体活動検出装置3を操作して、検出された走行の状態(後述)の良否判定および良否判定結果のユーザーへのフィードバックの開始や終了を指示することができる。身体活動検出装置3は、計測スタートや計測ストップを指示するコマンド等を慣性計測ユニット(IMU)10に送信する。
慣性計測ユニット(IMU)10は、計測スタートのコマンドを受信すると計測を開始し、計測結果を信号化処理して身体活動検出装置3に送信する。身体活動検出装置3は、慣性計測ユニット(IMU)10に計測スタートのコマンドを送信すると同時に、身体活動検出装置3に備わるGPSユニット50および地磁気センサー60(図3を参照)によるユーザーの進歩具合の検出を開始する。そして、慣性計測ユニット(IMU)10の計測結果とGPSユニット50および地磁気センサー60の検出結果に基づき、ユーザーの所定期間(現在)の身体活動の状態を検出し、検出した身体活動の状態の情報(データ)を基準データと比較することにより、身体活動の状態の良否判定を行う。そして、身体活動検出装置3は、ユーザーの所定期間(現在)の身体活動の状態の良否判定結果を振動、および文字、図形、音等の各種の形態でユーザーに通知する。特に、振動による通知により、ユーザーは、身体活動(走行)を阻害されることなく身体活動検出装置3を介して現在の身体活動の状態の良否判定結果を認識することができる。
なお、慣性計測ユニット(IMU)10と身体活動検出装置3との間のデータ通信は、無線通信でもよいし、有線通信でもよい。
本実施形態では、以下において、身体活動検出装置3を含む身体活動検出システム1が、ユーザーの走行運動(ランニング)の状態を検出して、その検出結果を良否判定する場合を例に挙げて詳細に説明するが、本実施形態の身体活動検出システム1は、走行以外の身体活動における身体活動の状態を検出して良否判定する場合にも、同様に適用することができる。
1−2.身体活動検出装置
図2は装着状態における身体活動検出装置3の側面図であり、ユーザーの手首WRを破線で示している。図2において、身体活動検出装置3は、装置本体であるケース部210と、ケース部210を手首WRに固定するバンド部220と、バンド部220に接続するバックル部230と、を備えている。バンド部220は、ケース部210の両側から延出されており、バックル部230により連結されている。バックル部230は、二枚の金属製のプレートを回転軸で繋いだ蝶番状の部材で、2枚のプレートを重ねて折り畳むと長さが短くなり、並べて伸ばすと長くなる構造となっている。つまり本実施形態の身体活動検出装置3は、ケース部210と、ケース部210をユーザーの手首WRに固定するためのバンド部220と、バンド部220を環状に接続するとともに、長さを調整可能なバックル部230とを備えている。
図2は装着状態における身体活動検出装置3の側面図であり、ユーザーの手首WRを破線で示している。図2において、身体活動検出装置3は、装置本体であるケース部210と、ケース部210を手首WRに固定するバンド部220と、バンド部220に接続するバックル部230と、を備えている。バンド部220は、ケース部210の両側から延出されており、バックル部230により連結されている。バックル部230は、二枚の金属製のプレートを回転軸で繋いだ蝶番状の部材で、2枚のプレートを重ねて折り畳むと長さが短くなり、並べて伸ばすと長くなる構造となっている。つまり本実施形態の身体活動検出装置3は、ケース部210と、ケース部210をユーザーの手首WRに固定するためのバンド部220と、バンド部220を環状に接続するとともに、長さを調整可能なバックル部230とを備えている。
装着状態における身体活動検出装置3において、ケース部210の裏蓋に相当するユーザーの手首WRに当接される位置には、第1振動部191が、ユーザーの手首WRの皮膚に直接または間接的に接触させて配置されている。また、バックル部230のユーザーの手首WRに当接される位置には、第2振動部192が、ユーザーの手首WRの皮膚に直接または間接的に接触させて配置されている。ここで、「皮膚に直接または間接的に接触させて配置」とは、換言すれば、第1振動部191または第2振動部192の振動をユーザーが皮膚で感知できる状態であることを示している。身体活動検出装置3では、バックル部230の長さ調整を適切に行うことにより、第1振動部191と、第2振動部192とが、ユーザーの手首WRの略同一位置に、略同等の押圧(押し付け力)で固定可能な構成を実現している。
なお、本実施形態では、バンド部220と折り畳み型のバックル部230とにより装着するタイプについて説明したが、バンド部の一端側に尾錠とツク棒を有し、他端部側のバンド部のステッチに小穴を設けて、他端側のステッチを尾錠に通して小穴にツク棒を挿し込んで固定するタイプのバンドを用いる構成としてもよい。
なお、本実施形態では、バンド部220と折り畳み型のバックル部230とにより装着するタイプについて説明したが、バンド部の一端側に尾錠とツク棒を有し、他端部側のバンド部のステッチに小穴を設けて、他端側のステッチを尾錠に通して小穴にツク棒を挿し込んで固定するタイプのバンドを用いる構成としてもよい。
1−3.座標系
以下の説明において必要となる座標系を定義する。
・eフレーム(Earth Centerd Earth Fixed Frame):地球の中心を原点とし、自転軸に平行にz軸をとった右手系の三次元直交座標
・nフレーム(Navigation Frame):移動体(ユーザー)を原点とし、x軸を北、y軸を東、z軸を重力方向とした三次元直交座標系
・bフレーム(Body Frame):センサー(慣性計測ユニット(IMU)10)を基準とする三次元直交座標系
・mフレーム(Moving Frame):移動体(ユーザー)を原点とし、移動体(ユーザー)の進行方向をx軸とした右手系の三次元直交座標系
以下の説明において必要となる座標系を定義する。
・eフレーム(Earth Centerd Earth Fixed Frame):地球の中心を原点とし、自転軸に平行にz軸をとった右手系の三次元直交座標
・nフレーム(Navigation Frame):移動体(ユーザー)を原点とし、x軸を北、y軸を東、z軸を重力方向とした三次元直交座標系
・bフレーム(Body Frame):センサー(慣性計測ユニット(IMU)10)を基準とする三次元直交座標系
・mフレーム(Moving Frame):移動体(ユーザー)を原点とし、移動体(ユーザー)の進行方向をx軸とした右手系の三次元直交座標系
1−4.システムの構成
図3は、慣性計測システム(IMU)10および身体活動検出装置3を含む身体活動検出システム1の構成例の一実施形態を示す機能ブロック図である。図3に示すように、身体活動検出システム1は、慣性計測ユニット(IMU)10および身体活動検出装置3を備えている。身体活動検出装置3は、制御部20、記憶部30、通信部140、判定部70、通知部80、GPS(Global Positioning System)ユニット50及び地磁気センサー60を含んで構成されている。ただし、本実施形態の身体活動検出装置3は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
図3は、慣性計測システム(IMU)10および身体活動検出装置3を含む身体活動検出システム1の構成例の一実施形態を示す機能ブロック図である。図3に示すように、身体活動検出システム1は、慣性計測ユニット(IMU)10および身体活動検出装置3を備えている。身体活動検出装置3は、制御部20、記憶部30、通信部140、判定部70、通知部80、GPS(Global Positioning System)ユニット50及び地磁気センサー60を含んで構成されている。ただし、本実施形態の身体活動検出装置3は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
慣性計測ユニット10(慣性センサーの一例)は、加速度センサー12、角速度センサー14、信号処理部16及び通信部40を含んで構成されている。
加速度センサー12は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々の加速度を検出し、検出した3軸加速度の大きさ及び向きに応じたデジタル信号(加速度データ)を出力する。
角速度センサー14は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々の角速度を検出し、計測した3軸角速度の大きさ及び向きに応じたデジタル信号(角速度データ)を出力する。
信号処理部16は、加速度センサー12及び角速度センサー14から、それぞれ加速度データと角速度データを受け取って時刻情報を付して不図示の記憶部に記憶し、記憶した加速度データ、角速度データ及び時刻情報を所定のフォーマットに合わせたセンシングデータを生成し、通信部40を介して制御部20に出力する。
加速度センサー12及び角速度センサー14は、それぞれ3軸が、慣性計測ユニット10を基準とするセンサー座標系(bフレーム)の3軸と一致するように取り付けられるのが理想的だが、実際には取り付け角の誤差が生じる。そこで、信号処理部16は、取り付け角誤差に応じてあらかじめ算出された補正パラメーターを用いて、加速度データ及び角速度データをセンサー座標系(bフレーム)のデータに変換する処理を行う。なお、信号処理部16の代わりに後述する制御部20が当該変換処理を行ってもよい。
さらに、信号処理部16は、加速度センサー12及び角速度センサー14の温度補正処理を行ってもよい。なお、信号処理部16の代わりに後述する制御部20が当該温度補正処理を行ってもよいし、加速度センサー12及び角速度センサー14に温度補正の機能が組み込まれていてもよい。
加速度センサー12と角速度センサー14は、アナログ信号を出力するものであってもよく、この場合は、信号処理部16が、加速度センサー12の出力信号と角速度センサー14の出力信号をそれぞれA/D変換してセンシングデータを生成すればよい。
身体活動検出装置3において、GPSユニット50は、測位用衛星の一種であるGPS衛星から送信されるGPS衛星信号を受信し、当該GPS衛星信号を利用して測位計算を行ってnフレームにおけるユーザーの位置及び速度(大きさと向きを含むベクトル)を算出し、これらに時刻情報や測位精度情報を付したGPSデータを制御部20に出力する。なお、GPSを利用して、位置や速度を算出する方法や時刻情報を生成する方法については公知であるため、詳細な説明を省略する。
地磁気センサー60は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々の地磁気を検出し、検出した3軸地磁気の大きさ及び向きに応じたデジタル信号(地磁気データ)を制御部20に出力する。ただし、地磁気センサー60は、アナログ信号を出力するものであってもよく、この場合は、制御部20が、地磁気センサー60の出力信号をA/D変換して地磁気データを生成してもよい。
制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により構成される演算部21を含み、記憶部30に記憶されている各種プログラムに従って、各種の演算処理や制御処理を行う。特に、制御部20は、慣性計測ユニット(IMU)10、GPSユニット50及び地磁気センサー60からそれぞれセンシングデータ、GPSデータ及び地磁気データを受け取り、これらのデータを用いてユーザーの速度、位置、姿勢角等を算出する。また、制御部20は、算出したこれらの情報を用いて各種の演算処理を行ってユーザーの走行の状態を検出し、後述するように判定部70により検出結果の良否判定を行う。そして、制御部20は、判定部70による走行の状態の良否判定結果を、通知部80を介して振動、および、テキスト、画像、音等の形態で出力する。特に、制御部20は振動制御部25を含み、この振動制御部25は、判定部70による走行の状態の良否判定結果に基づいて、記憶部30に記憶されている振動パターンデータ330から通知部80の第1振動部191及び第2振動部192による振動パターンを選定し、選定された振動パターンで第1振動部191及び第2振動部192を振動させて、ユーザーに良否判定結果を通知する。
記憶部30は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の各種ICメモリーやハードディスクやメモリーカードなどの記録媒体等により構成される。
記憶部30には、走行ペース基準データ310及び走行ペース判定プログラム320が記憶される。走行ペース判定プログラム320は制御部20によって読み出され、ユーザーの走行の状態としての、ランニングの所定区間の走行ペースが、走行ペース基準データ310と比較して同等または速いか、あるいは遅いかの良否判定を判定部70に実行させるためのプログラムである。また、この他に記憶部30に記憶されるプログラムとして、図示は省略するが、慣性航法演算処理を実行するための慣性航法演算プログラム、走行以外のユーザーの走行ペースなどの走行の状態を検出する処理を実行するための身体情報検出プログラム及び走行ペース以外の身体活動の状態の良否の判定を判定部70により実行するための身体活動状態判定プログラムを含む。
また、記憶部30には、振動パターンデータ330が記憶されている。振動パターンデータ330には、通知部80の第1振動部191及び第2振動部192による振動の長さやリズム、あるいは順番などの組み合わせによる振動パターンが複数記憶されており、上述したように、判定部70による走行の状態の良否判定結果に基づいて選定される。後述するように、ユーザーは、振動パターンデータ330に記憶された振動パターンのうち、どの振動パターンによる振動が第1振動部191及び第2振動部192からなされたかを手首で感知することにより、判定部70による走行の状態の良否判定結果を認識する。なお、振動パターンデータ330に記憶された振動パターンの一例については後述する。
また、記憶部30は、各種データが蓄積されるデータ蓄積部380を含む。データ蓄積部380には、制御部20が慣性計測ユニット10から受け取ったセンシングデータ(慣性計測ユニット10の検出結果)を時系列に記憶するセンシングデータテーブル、制御部20がGPSユニット50から受け取ったGPSデータ(GPSユニット(GPSセンサー)50の検出結果)を時系列に記憶するGPSデータテーブル、制御部20が地磁気センサー60から受け取った地磁気データ(地磁気センサーの検出結果)を時系列に記憶する地磁気データテーブル、制御部20がセンシングデータを用いて算出した速度、位置及び姿勢角を時系列に記憶する算出データテーブル、ユーザーのランニング以外の身体活動(運動)に関する各種情報である身体活動解析情報などが記憶される。
通知部80は、処理部120、記憶部130、操作部150、計時部160、表示部170、音出力部180、第1振動部191及び第2振動部192を含んで構成されている。ただし、本実施形態の身体活動検出装置3における通知部80は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
処理部120は、制御部20の制御信号に従って、また、記憶部130に記憶されているプログラムに従って、各種の演算処理や制御処理を行う。例えば、処理部120は、操作部150から受け取った操作データに応じた各種処理(計測スタート/ストップのコマンドや走行の状態の検出の開始/終了のコマンドを通信部40に送る処理や操作データに応じた表示処理や音出力処理等)、制御部20の振動制御部25から走行の状態の良否結果に基づく振動制御データ受け取り、走行の状態の良否判定結果に基づく振動パターンデータを第1振動部191及び第2振動部192に送る処理、また、制御部20からユーザーの走行ペース以外の身体活動の状態の情報に基づく通知データを受け取り、通知データに応じたテキストデータや画像データを表示部170に送る処理、通知データに応じた音データを音出力部180に送る処理を行う。また、処理部120は、計時部160から受け取った時刻情報に応じた時刻画像データを生成して表示部170に送る処理等を行う。
記憶部130は、例えば、処理部120が各種処理を行うためのプログラムやデータが記憶されるROMや処理部120の作業領域となるRAM等の各種ICメモリーにより構成される。
操作部150は、ユーザーからの操作データ(計測・検出スタート/ストップ、表示内容の選択等の操作データ)を取得し、処理部120に送る処理を行う。操作部150は、例えば、タッチパネル型ディスプレイ、ボタン、キー、マイクなどであってもよい。
計時部160は、年、月、日、時、分、秒等の時刻情報を生成する処理を行う。計時部160は、例えば、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)ICなどで実現される。
表示部170は、処理部120から送られてきた画像データやテキストデータを、文字、グラフ、表、アニメーション、その他の画像として表示するものである。表示部170は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、EPD(Electrophoretic Display)等のディスプレイで実現され、タッチパネル型ディスプレイであってもよい。なお、1つのタッチパネル型ディスプレイで操作部150と表示部170の機能を実現するようにしてもよい。
音出力部180は、処理部120から送られてきた音データを、音声やブザー音等の音として出力するものである。音出力部180は、例えば、スピーカーやブザーなどで実現される。
第1振動部191及び第2振動部192は、制御部20の振動制御部25から処理部120を介して送られてきた所定の振動パターンの振動データに応じて振動する。この2箇所の第1振動部191及び第2振動部192による所定の振動パターンの振動を、身体活動検出装置3を装着したユーザーが感知することにより、ユーザーは、自身の所定区間(現在)の走行ペースが走行ペース基準データ310の基準ペースと比べて同等以上か、または遅いかを認識することができる。第1振動部191及び第2振動部192は、例えば、振動モーターなどで実現される。
1−5.振動パターンの具体例
図4は、身体活動検出装置3による走行(身体活動)の状態の良否判定結果を振動によりユーザーに通知する際の振動パターンの具体例を模式的に示す説明図である。図4(a)〜図4(d)において、横軸は時間であり、その時間軸において図中上側の第1振動部191と図中下側の第2振動部192とが、互いにどのような順番で、どれくらいの長さ振動を、何回ずつ行うのかを紙面左側から右へ時系列的に示している。ここで、図中の白丸は1拍分の休符を示し、この白丸に対して黒色で示した部分が振動の長さを示す。即ち、黒丸は1拍分の長さの振動を示し、黒色の半円は1拍の半分(以下、「1/2拍」と記す)の長さの振動を示す。
図4は、身体活動検出装置3による走行(身体活動)の状態の良否判定結果を振動によりユーザーに通知する際の振動パターンの具体例を模式的に示す説明図である。図4(a)〜図4(d)において、横軸は時間であり、その時間軸において図中上側の第1振動部191と図中下側の第2振動部192とが、互いにどのような順番で、どれくらいの長さ振動を、何回ずつ行うのかを紙面左側から右へ時系列的に示している。ここで、図中の白丸は1拍分の休符を示し、この白丸に対して黒色で示した部分が振動の長さを示す。即ち、黒丸は1拍分の長さの振動を示し、黒色の半円は1拍の半分(以下、「1/2拍」と記す)の長さの振動を示す。
図4(a)及び図4(b)は、走行ペースが良好であるか否かを示す振動パターンの一例を示し、図4(a)は、走行ペースが良好であることを示す振動パターンの一例、図4(b)は、走行ペースが所定のペースより遅い(悪い)ことを示す振動パターンの一例を示したものである。まず、図4(a)および図4(b)において、第1振動部191が、1/2拍の振動(黒色の半円)と1/2拍の休符(白色の半円)、および1拍の振動(黒丸)とによる「タッ・タン」というリズムの振動を複数回(本実施形態では3回)繰り返す「タッタン・タッタン・タッタン」」という振動パターンの振動を行う。この第1振動部191による振動パターンを感知することにより、ユーザーは「走行ペースの良否判定通知がこれから(第2振動部192により)行われる」ことを認識する。
そして、この第1振動部191の「良否判定通知がこれから行われる」振動パターンの後で、図4(a)に示すように、2拍の休符(白丸2つ)を間にはさんで、第2振動部192が1拍の振動(黒丸)を3回行う「タン・タン・タン」というリズムの振動により、「走行ペースは良好」であることをユーザーは認識する。本実施形態では、この「ペース良好」を示す「タン・タン・タン」という振動パターンを、1拍の休符(白丸)を挟んで2回繰り返し、ユーザーに確実に知らせる例を示しているが、この繰り返しは無くてもよく、また、繰り返す回数は3回以上であってもよい。
図4(b)に示す振動パターンは、上述の「良否判定通知がこれから行われる」振動パターンの後で、2拍の休符(白丸2つ)を間にはさんで、第2振動部192が、1拍の振動(黒丸)を2回行う「タン・タン」というリズムの振動により、「走行ペースが所定のペースより遅い(悪い)」ことをユーザーは認識する。本実施形態では、この「ペースが遅い(悪い)」を示す「タン・タン」という振動パターンを、2拍の休符(白丸2つ)を挟んで2回繰り返してユーザーに確実に知らせる例を示しているが、この繰り返しは無くてもよく、また、繰り返す回数は3回以上であってもよい。このように、図4(a)の第2振動部192の振動パターンとは異なる振動パターンの振動を第2振動部192から感知することにより、ユーザーは現在の走行ペースが所定のペースに比べて遅い(悪い)ことを認識して、ペースアップするなどのその後の走行ペース調整の実施を決定するなどの判断を行うことができる。
図4(c)および図4(d)は、第1振動部191及び第2振動部192による振動により、ユーザーに所定期間の走行時間を通知する振動パターンの例を示す。まず、図4(c)は、所定区間の走行時間を通知する振動パターンの一例を示している。図4(c)において、最初に、第1振動部191が、1拍の振動(黒丸)を3回繰り返す「タン・タン・タン」という振動パターンを、1拍の休符(白丸)を挟んで2回繰り返す「タン・タン・タン、ウン、タン・タン・タン」という振動パターンによる振動を行う。この振動パターンによる第1振動部191の振動により、ユーザーは「所定区間の走行タイムの通知がこれから(第2振動部192により)行われる」ことを認識する。この第1振動部191による「所定区間の走行タイムの通知がこれから行われる」ことを示す振動パターンの後で、1拍の休符(白丸)を間に挟んで、第2振動部192の振動の拍数で数字を表し、第2振動部192の振動により分や秒などの時間単位や数字の位を表すことにより、走行時間をユーザーに伝える。具体的には、区間の走行タイムが、「5分24秒」であったことを伝える例を示している。即ち、第2振動部が1拍の振動(黒丸)を5回(「タン・タン・タン・タン・タン」)行なった後で、第1振動部191が1拍の振動(黒丸)を1回(「タン」)行うことで「5分」を表し、その後、第2振動部192が1拍の振動(黒丸)を2回(「タン・タン」)行った後で、第1振動部191が1/2拍の振動(黒い半円)を2回行う(タ・タ)ことにより、第2振動部192による「2」の数字が上の位の「20」であることを表し、それに続いて、第2振動部192が1拍の振動(黒丸)を4回(「タン・タン・タン・タン」)行ったあとで、第1振動部191が1拍の振動(黒丸)を1回(「タン」)行うことで「24秒」であることを表す。これにより、ユーザーは、直前の区間の走行タイムが「5分24秒」であることを認識して、その後の走行のペース配分を決めるきっかけとするなどの利用が可能になる。
図4(d)においては、最初に、第1振動部191が、1拍の振動(黒丸)を、1拍の休符(白丸)を挟んで3回繰り返す(「タン・ウン・タン・ウン・タン」)という振動パターンにより、ユーザーは、「走行の累積時間の通知がこれから(第2振動部192により)行われる」ことを認識する。この第1振動部191による振動パターンの後で、3拍の休符(白丸3つ)を間にはさんで、第2振動部が1拍の振動(黒丸)を3回(「タン・タン・タン」)行なった後で、第1振動部191が1/2拍の振動(黒い半円)を2回行う(タ・タ)ことにより、第2振動部192による「3」の数字が上の位の「30」であることを表し、それに続いて、第2振動部192が1拍の振動(黒丸)を2回(「タン・タン」)行ったあとで、第1振動部191が1拍の振動(黒丸)を1回(「タン」)行うことで「32分」であることを表す。その後、第2振動部192が1拍の振動(黒丸)を1回(「タン」)行った後で、第1振動部191が1/2拍の振動(黒い半円)を2回行う(タ・タ)ことにより、第2振動部192による「1」の数字が上の位の「10」であることを表し、それに続いて、第2振動部192が1拍の振動(黒丸)を7回(「タン・タン・タン・タン・タン・タン・タン」)行ったあとで、第1振動部191が1拍の振動(黒丸)を1回(「タン」)行うことで「17秒」であることを表す。これにより、ユーザーは、それまでの走行の累積時間が「32分17秒」であることを認識することができる。
以上述べたように、本実施形態に係る身体活動検出装置3を含む身体活動検出システム1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の身体活動検出システム1は、ユーザーの走行の状態を検出する検出部としての慣性計測ユニット(IMU)10と、身体活動検出装置3とを有している。身体活動検出装置3は、GPSユニット50及び地磁気センサー60を有し、慣性計測ユニット(IMU)10と、GPSユニット50及び地磁気センサー60とにより検出されるユーザーの走行の状態の良否を判定する判定部70と、ユーザーの皮膚に直接または間接的に接触させて配置された第1振動部191と、ユーザーの皮膚に直接または間接的に接触させて第1振動部191とは異なる位置に配置された第2振動部192と、判定部70による判定結果に基づいて決定される振動パターンにて第1振動部191および第2振動部192を振動させる制御を行う制御部20と、を備えている。
この構成により、慣性計測ユニット(IMU)10と、GPSユニット50および地磁気センサー60とにより検出されるユーザーの身体活動の状態、例えば、ランニングのペースなどの検出結果を判定部70により良否判定し、その良否判定結果を、第1振動部191および第2振動部192を振動させることによってユーザーに知らせることができる。これにより、良否判定結果をディスプレイ表示により報せる方法のように、ディスプレイをみる動作などによりユーザーのランニングなどの身体活動を阻害することなく、良否判定結果をユーザーに認識させることができる。そして、走行ペースなどの身体活動の状態の良否判定結果を認識したユーザーは、その判定結果に基づいて、その後の身体活動のやり方を考えて実行するモチベーションを与えることができる。
本実施形態の身体活動検出システム1は、ユーザーの走行の状態を検出する検出部としての慣性計測ユニット(IMU)10と、身体活動検出装置3とを有している。身体活動検出装置3は、GPSユニット50及び地磁気センサー60を有し、慣性計測ユニット(IMU)10と、GPSユニット50及び地磁気センサー60とにより検出されるユーザーの走行の状態の良否を判定する判定部70と、ユーザーの皮膚に直接または間接的に接触させて配置された第1振動部191と、ユーザーの皮膚に直接または間接的に接触させて第1振動部191とは異なる位置に配置された第2振動部192と、判定部70による判定結果に基づいて決定される振動パターンにて第1振動部191および第2振動部192を振動させる制御を行う制御部20と、を備えている。
この構成により、慣性計測ユニット(IMU)10と、GPSユニット50および地磁気センサー60とにより検出されるユーザーの身体活動の状態、例えば、ランニングのペースなどの検出結果を判定部70により良否判定し、その良否判定結果を、第1振動部191および第2振動部192を振動させることによってユーザーに知らせることができる。これにより、良否判定結果をディスプレイ表示により報せる方法のように、ディスプレイをみる動作などによりユーザーのランニングなどの身体活動を阻害することなく、良否判定結果をユーザーに認識させることができる。そして、走行ペースなどの身体活動の状態の良否判定結果を認識したユーザーは、その判定結果に基づいて、その後の身体活動のやり方を考えて実行するモチベーションを与えることができる。
また、本実施形態の身体活動検出システム1において、ランニングのペースなどの検出結果を良否判定した判定結果をユーザーに通知するのに用いる第1振動部191および第2振動部192による振動パターンは、第1振動部191および第2振動部192の振動の順序、および、各々の振動のリズムの組み合わせの少なくとも一方を含んでいる。本実施形態では、第1振動部191および第2振動部192の振動の順序および各々の振動のリズムの両方の組み合わせにて振動パターンを作成している。
これによれば、第1振動部191および第2振動部192を用いた振動の順序やリズムなどを組み合わせることにより多数の振動パターンを作成することができるので、身体活動の状態の検出結果に基づく判定結果を、より詳細な情報にしてユーザーに認識させ、その後の身体活動の参考にさせることができる。
これによれば、第1振動部191および第2振動部192を用いた振動の順序やリズムなどを組み合わせることにより多数の振動パターンを作成することができるので、身体活動の状態の検出結果に基づく判定結果を、より詳細な情報にしてユーザーに認識させ、その後の身体活動の参考にさせることができる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2の身体活動検出システム101の概要を示す説明図である。また、図6は、実施形態2の身体活動検出システム101において、良否判定結果を通知する好適なタイミングについて示す説明図である。以下、実施形態2に係る身体活動検出システム101について、これらの図を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
図5は、実施形態2の身体活動検出システム101の概要を示す説明図である。また、図6は、実施形態2の身体活動検出システム101において、良否判定結果を通知する好適なタイミングについて示す説明図である。以下、実施形態2に係る身体活動検出システム101について、これらの図を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
図5において、実施形態2の身体活動検出システム101は、第1振動部191を有する第1の機器としての身体活動検出装置3´と、第2振動部192を有し、身体活動検出装置3´と通信する通信部(不図示)を備えた第2の機器としての通知用ブレスレット103とを含む。身体活動検出装置3´は、実施形態1の身体活動検出装置3の構成のうち、第2振動部192が取り除かれていることの他は同じ構成を有しており、第1振動部191は、ユーザーの手首部の皮膚が振動を認識できるように皮膚に直接または間接的に接触させて配置されている。本実施形態では、身体活動検出装置3´が、実施形態1の身体活動検出装置3と同様にユーザーの右手側の手首に装着されている。
通知用ブレスレット103は、バンド部320と、バンド部320に接続するバックル部230と、を備え、バンド部320は、バックル部230により連結されている。バックル部230の構成は、実施形態1の身体活動検出装置3におけるバックル部230と同じであり、バンド部320を環状に接続するとともに、バンド部320およびバックル部230による通知用ブレスレット103のユーザーの手首への装着長さを調整可能になっている。ユーザーの手首に装着状態の通知用ブレスレット103において、第2振動部192は、バックル部230の手首をはさんだ反対側のバンド部320の内側に、ユーザーの手首部の皮膚が振動を認識できるように皮膚に直接または間接的に接触させて配置されている。なお、第2振動部192は、実施形態1の身体活動検出装置3の第2振動部192と同様にバックル部230側に配置させた構成としてもよい。第2振動部192は、身体活動検出装置3´の制御部から、身体活動の状態の判定結果に基づく振動パターンの振動制御信号を上記した通信部を介して受け取り、その振動制御信号に基づく振動パターンの信号を実行してユーザーに第2振動部192の振動を伝える。ユーザーは、この通知用ブレスレット103の第2振動部192と、身体活動検出装置3´の第1振動部191とにより伝えられる振動パターンにより、自身の身体活動の状態の良否判定結果や、所定区間あるいは累積の身体活動時間・ペースなどを認識する。
実施形態2の身体活動検出システム101によれば、第1振動部191と第2振動部192とを身体の離れた位置に配置させることにより、第1振動部191および第2振動部192各々の振動を区別して認識することが容易となることから、ユーザーに対して判定結果をより確実に認識させることができる。
また、第1振動部191を有する第1の機器としての身体活動検出装置3´、および、第2振動部192を有し身体活動検出装置3´との通信機能を有する第2の機器としての通知用ブレスレットを備えているので、多彩なバリエーションにて身体活動検出システム101(身体活動検出装置)を構成することができる。
また、第1振動部191を有する第1の機器としての身体活動検出装置3´、および、第2振動部192を有し身体活動検出装置3´との通信機能を有する第2の機器としての通知用ブレスレットを備えているので、多彩なバリエーションにて身体活動検出システム101(身体活動検出装置)を構成することができる。
図6は、実施形態2の身体活動検出システム101において、身体活動としての走行の状態の良否判定結果を、第1振動部191および第2振動部192によって通知する好適なタイミングについて示す説明図である。図6において、ユーザーは、紙面上右側から左側に向かってランニングをしており、4つのポジションにおけるランニングのフォームp1〜p4が図示されている。上述したように、ユーザーの走行の状態について良否判定を行い、その判定結果を第1振動部191および第2振動部192による振動パターンによりユーザーに通知する際には、第1振動部191および第2振動部192がユーザーの体幹より前方に位置するタイミングで各振動部を振動させることが、ユーザーが振動を感知しやすいので好ましい。図6においては、フォームp1もしくはフォームp2に示すように、左手がユーザーの体幹の前方(ランニングの進行方向側)に位置するタイミングで通知用ブレスレット103の第2振動部192を振動させ、フォームp4に示すように、右手がユーザーの体幹の前方に位置するタイミングで身体活動検出装置3´の第1振動部191を振動させるように、制御部20による制御を行うとよい。このとき、図4に示すような各振動パターンの振動の順番や拍数を変えずに、拍子の振動のタイミングを調整する。腕振りのタイミングは、図1に示す慣性計測ユニット10による計測結果から推定することが可能であり、また、ユーザーの手首に装着される身体活動検出装置3,3´や通知用ブレスレット103に慣性センサーを配置して、腕振りそのものを検出して制御部20にフィードバックし、振動による通知のタイミングを調整することとしてもよい。
実施形態2のようなリスト型の機器に第1振動部191および第2振動部192を配置させた構成の身体活動検出システム101においては、以上述べたタイミングにて振動による通知を行うことにより、第1振動部191および第2振動部192からの振動による判定結果の通知が、ユーザーに対してより認識されやすいという効果を得ることができる。なお、ここでは実施形態2の身体活動検出システム101を用いた場合について説明したが、実施形態1の身体活動検出システム1においても、身体活動検出装置3に配置された第1振動部191および第2振動部192を振動させるタイミングを、身体活動検出装置3がユーザーの体幹の前方に位置するタイミングとなるように調整すればよい。また、実施形態1,2のようなリスト機器タイプでなく、ユーザーの手首よりも体幹側の上肢、または手首より先端側の手、あるいは下肢および足に第1振動部191および第2振動部192が配置される身体活動検出システム(身体活動検出装置)においても、第1振動部191および第2振動部192が体幹の前方に位置するタイミングで振動させることにより、上述の効果と同様な効果を得ることができる。
以上、発明者によってなされた本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、慣性計測ユニット(IMU)10と、身体活動検出装置3とにより構成される身体活動検出システム1について説明した。これに限らず、上述した慣性計測ユニット(IMU)10および身体活動検出装置3の各々の機能を1つのウェアラブル機器に搭載した身体活動検出装置として提供することができる。
また、上記実施形態では、リスト型の身体活動検出装置3,3´や通知用ブレスレット103による身体活動検出システム1,101について説明した。これに限らず、身体活動検出システムを構成する機器は、第1振動部191および第2振動部192の振動をユーザーが感知できるように皮膚に直接または間接的に接触するように配置できる形態であれば、様々なウェアラブル機器を用いることができる。例えば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mount Display)を含む眼鏡や、イヤホン、腰に装着するベルト、靴、あるいは鬘の内側などに第1振動部191および第2振動部192を、各々の振動部の振動を区別して識別できる位置に配置させればよい。また、機器を装着する体の部位としては、上記実施形態の手首の他に、上述した振動が感知できる条件を満たして、且つ、装着時の快適性などが確保できれば、足首、首、腰、額など、様々な位置に配置させることができる。
また、上記実施形態において、図4を参照して説明した第1振動部191及び第2振動部192による振動パターンは、わかりやすく説明する便宜上、振動の長さを、1拍分の黒丸と、1/2拍分の黒の半円とで示して説明した。これに限らず、振動パターンにおける第1振動部191及び第2振動部192各々の一回の振動の長さは任意に設定することができ、これにより、ユーザーへの通知内容の理解をさせやすくすることが可能になる。
また、上記実施形態では、検出する身体活動の具体例としてランニングについて説明したが、これに限らない。慣性計測ユニット(IMU)10、GPSユニット50、地磁気センサー60などを用いて身体活動を検出し、その検出結果と判定基準とを照らして良否判定を行い、その判定結果をユーザーにフィードバックする様々な用途に用いることができる。例えば、ウォーキング、競技スキー、スケートなどのほか、筋肉トレーニングなどの各種トレーニングや、ゴルフなどにも用いることができる。ゴルフの場合の具体例としては、ショットのスイングの状態やインパクトなどを検出して、ショットの成功または空振りなどの失敗を判定し、その結果を通知することなどができる。ここで、ショットの成功は、インパクトと同時でなく、インパクト後のフォロースルーにてスイングが静止したタイミングであることが、振動を感知しやすいことから好ましい。また、スポーツに限らず、例えば、リハビリテーションなどに用いることもできる。
また、身体活動の状態の検出結果に基づく良否判定結果だけを振動により伝えることに限らず、例えば、走行ペースが基準を上回る「よいペース」だった場合に、第1振動部191および第2振動部192により、通常よりも強めに感知される振動パターンによる振動を伝えることにより、ユーザーのトレーニングに対するモチベーションを高める効果が期待できる。
1,101…身体活動検出システム、3,3´…身体活動検出装置、10…慣性計測ユニット(IMU)、12…加速度センサー、14…角速度センサー、20…制御部、50…GPSユニット、70…判定部、80…通知部、150…操作部、103…第2の機器としての通知用ブレスレット、170…表示部、180…音出力部、191…第1振動部、192…第2振動部。
Claims (6)
- ユーザーの身体に装着された場合に、前記ユーザーの皮膚に直接または間接に接触する位置に配置された第1振動部と、
前記ユーザーの身体に装着された場合に、前記ユーザーの皮膚に直接または間接に接触する、前記第1振動部とは異なる位置に配置された第2振動部と、
前記ユーザーの身体活動の状態の良否を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて決定される振動パターンにて前記第1振動部および前記第2振動部を振動させる制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする身体活動検出装置。 - ユーザーの身体活動の状態を検出する検出部と、
前記検出部が検出した身体活動の状態の良否を判定する判定部と、
前記ユーザーの身体に装着された場合に、前記ユーザーの皮膚に直接または間接に接触させて配置された第1振動部と、
前記ユーザーの身体に装着された場合に、前記ユーザーの皮膚に直接または間接に接触させて前記第1振動部とは異なる位置に配置された第2振動部と、
前記判定部による判定結果に基づいて決定される振動パターンにて前記第1振動部および前記第2振動部を振動させる制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする身体活動検出装置。 - 請求項1または2に記載の身体活動検出装置において、
前記第1振動部および前記第2振動部が、同一の機器に備えられることを特徴とする身体活動検出装置。 - 請求項1または2に記載の身体活動検出装置において、
前記第1振動部は、第1の機器に備えられ、
前記第2振動部は、前記第1の機器と通信する第2の機器に備えられることを特徴とする身体活動検出装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の身体活動検出装置において、
前記振動パターンは、前記第1振動部および前記第2振動部の振動の順序、および、各々の振動のリズムの組み合わせの少なくとも一方を含むことを特徴とする身体活動検出装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の身体活動検出装置において、
前記第1振動部および前記第2振動部のうちの少なくとも一方が、前記ユーザーの上肢、手、下肢、および足のいずれかに配置され、
前記制御部は、前記第1振動部または前記第2振動部が、ユーザーの体幹の前方に位置するタイミングで前記第1振動部または前記第2振動部を振動させる制御を行うことを特徴とする身体活動検出装置。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
WO2023149031A1 (ja) * | 2022-02-01 | 2023-08-10 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ | 情報通知方法、情報通知装置及びプログラム |
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WO2023149031A1 (ja) * | 2022-02-01 | 2023-08-10 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ | 情報通知方法、情報通知装置及びプログラム |
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