JP2016131277A - 端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラム - Google Patents

端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016131277A
JP2016131277A JP2015004132A JP2015004132A JP2016131277A JP 2016131277 A JP2016131277 A JP 2016131277A JP 2015004132 A JP2015004132 A JP 2015004132A JP 2015004132 A JP2015004132 A JP 2015004132A JP 2016131277 A JP2016131277 A JP 2016131277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
event
terminal device
function
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015004132A
Other languages
English (en)
Inventor
啓伸 堀越
Hironobu Horikoshi
啓伸 堀越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2015004132A priority Critical patent/JP2016131277A/ja
Publication of JP2016131277A publication Critical patent/JP2016131277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】機能制限が必要な端末装置のみを対象として制限すべき機能を特定の時間帯だけ制限するといったきめ細かな機能制限を実現する。【解決手段】端末制御システム1は、端末制御装置10と端末装置20とを有する。端末制御装置10は、少なくとも機能制限情報をイベントごとに記憶する記憶部と、入退場ゲート機器30を通じて端末装置20からチケット情報を取得する入退制御部と、取得したチケット情報に紐付く機能制限情報を端末装置20に送信する通信部とを備える。端末装置20は、チケット情報を記憶する記憶部と、入退場ゲート機器30を通じてチケット情報を入退制御部に取得させる処理を行う処理部と、機能制限情報を受信する通信部と、受信した機能制限情報が示す機能を制限する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラムに関する。
ユーザが携帯可能な携帯電話機やスマートフォンなどの端末装置は、通話機能のほかに、電子メールを送受信するメール機能、インターネット上のWebサイトを閲覧するブラウザ機能、カメラを用いた撮影機能、マイクを用いた録音機能などの様々な機能を有するものが一般的である。このような多機能の端末装置に対しては、例えば、情報セキュリティ対策、著作権や肖像権の保護などの観点から、特定の場所において特定の機能を制限することが求められる場合がある。
このような場合、特定の場所では端末装置の特定の機能を使用しないことをユーザに促すだけでは、実効性に欠ける。そこで、端末装置の特定の機能に対して強制的に制限をかける仕組みが提案されている。例えば特許文献1には、端末装置が予め定めた制限区域内に進入したことを検知して、制限区域内に存在している間は、端末装置の特定の機能を無効化する技術が開示されている。
しかし、特許文献1に開示される技術では、制限区域内に存在しているという条件を満たすだけで端末装置の特定の機能が無効化されるため、機能制限が必要な端末装置のみを対象として制限すべき機能を特定の時間帯だけ制限するといったきめ細かな対応を図ることが難しい。
上述した課題を解決するために、本発明は、1以上の情報処理装置と、端末装置と、を有する端末制御システムであって、前記1以上の情報処理装置は、少なくともイベントの開催時に制限すべき前記端末装置の機能を示す機能制限情報をイベントごとに記憶する第1の記憶手段と、イベントが開催されるイベント会場に設けられた機器を通じて、前記端末装置からチケット情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記機能制限情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備え、前記端末装置は、前記チケット情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段が記憶する前記チケット情報を、前記イベント会場に設けられた機器を通じて前記取得手段に取得させるための処理を行う処理手段と、前記送信手段により送信された前記機能制限情報を受信する受信手段と、前記端末装置が有する機能のうち、前記受信手段が受信した前記機能制限情報が示す機能の使用を制限する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、機能制限が必要な端末装置のみを対象として制限すべき機能を特定の時間帯だけ制限するといったきめ細かな機能制限を実現することができる。
図1は、実施形態の機器制御システムの概略構成を示す概念図である。 図2は、端末制御装置を構成する情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、端末制御装置の機能的な構成例を示すブロック図である。 図4は、イベント管理テーブルの一例を示す図である。 図5は、イベント種別と制限機能との対応関係の一例を示す図である。 図6は、予約管理テーブルの一例を示す図である。 図7は、端末装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図8は、端末装置の機能的な構成例を示すブロック図である。 図9は、端末装置のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。 図10は、入退場ゲート機器の機能的な構成例を示すブロック図である。 図11は、第1実施形態の処理の流れを示すシーケンス図である。 図12は、第1実施形態の処理の流れを示すシーケンス図である。 図13は、第1実施形態の処理の流れを示すシーケンス図である。 図14は、第1変形例の処理の流れを示すシーケンス図である。 図15は、第2変形例における端末装置の機能的な構成例を示すブロック図である。 図16は、第2変形例の処理の流れを示すシーケンス図である。 図17は、第3変形例におけるイベント種別と制限機能との対応関係の一例を示す図である。 図18は、第2実施形態の処理の流れを示すシーケンス図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラムの実施形態を詳細に説明する。以下で説明する実施形態の端末制御システムは、各種のイベント会場において、イベントに参加するユーザが携帯する端末装置の機能のうち、イベントの種別に応じて定められた特定の機能を特定の時間(例えばイベントが開催されている間)制限するシステムである。
本システムでは、イベント会場に持ち込まれた機能制限の対象となる端末装置を特定するために、イベント会場での入場処理に用いられるチケット情報を利用する。チケット情報は、ユーザによる事前のチケット購入手続きに応じて発行され、ユーザが携帯する端末装置に保存される。チケット情報を利用して機能制限の対象となる端末装置を特定することにより、例えばイベントの主催者や出演者がイベント会場に持ち込んだ端末装置など、機能制限が必要でない端末装置に対して不要な機能制限をかけることがない。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の端末制御システム1の概略構成を示す概念図である。端末制御システム1は、図1に示すように、端末制御装置10と、ユーザが携帯する端末装置20と、各イベント会場に設けられた入退場ゲート機器30_1,30_2,・・・,30_N(以下、「入退場ゲート機器30」と総称する)とを備える。
端末制御装置10は、インターネットなどのネットワーク上に構築されたサーバシステムであり、1以上の情報処理装置を用いて構成される。端末制御装置10を複数の情報処理装置で構成する場合、複数の情報処理装置を異なる場所に配置して、これら複数の情報処理装置間での通信により情報伝達を行ってもよい。例えば、一部の情報処理装置を端末制御システム1の管轄下にある各イベント会場にそれぞれ配置してもよい。
なお、チケット購入手続きの詳細な説明は省略するが、ユーザによるチケット購入手続きを支援する機能を端末制御装置10に持たせるようにしてもよい。例えば、端末制御装置10が、端末制御システム1の管轄下にあるイベント会場で開催されるイベントに関するイベント情報を公開し、ユーザによるチケット購入手続きを受け付け、チケット購入手続きに応じて課金処理を行い、チケット情報を発行してユーザにより指定された端末装置20に送信するなどの機能を有する構成としてもよい。また、端末制御システム1の外部のチケット販売サイトと連携してこれらの処理を行う機能を端末制御装置10に持たせるようにしてもよい。なお、端末制御装置10の詳細については後述する。
端末装置20は、ユーザが携帯可能なポータブル端末であり、本実施形態ではスマートフォンを想定する。端末装置20は、通話機能、メール機能、ブラウザ機能、撮影機能、録音機能などの様々な機能を有する。これらの機能は、端末装置20のハードウェアと、端末装置20に搭載されたOS(オペレーションシステム)上で動作する様々なアプリケーションプログラム(ソフトウェア)との協働により実現される。
また、端末装置20は、チケット購入手続きに応じて発行されたチケット情報を内部の不揮発性メモリに保存する機能と、ユーザ操作に応じて不揮発性メモリが記憶するチケット情報をQRコード(登録商標)などのコード情報としてディスプレイに表示したり、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信により送信したりすることでイベント会場での入場処理(あるいは退場処理)を行う機能とを有する。また、端末装置20は、入場処理に応じて端末制御装置10から送信される後述の機器制限情報を受信する機能、入場処理後に端末制御装置10に対して定期的な問い合わせ(ポーリング)を行う機能、機能制限情報に基づき、上述した通話機能、メール機能、ブラウザ機能、撮影機能、録音機能などに制限をかける機能などを有する。これらの機能は、例えば端末制御システム1への登録時などに配布されるアプリケーションプログラム(以下、「イベントアプリ」という)を端末装置20が実行することにより実現される。なお、端末装置20の詳細については後述する。
入退場ゲート機器30は、端末制御システム1の管轄下にあるイベント会場にそれぞれ設けられ、ゲートバーの開閉によりイベント会場へのユーザの入場や退場を制御する機器である。入退場ゲート機器30は、端末装置20のディスプレイに表示されたコード情報の読み取り、あるいは端末装置20との間の近距離無線通信により取得されるチケット情報を、端末制御装置10に送信する機能を有する。また、入退場ゲート機器30は、端末制御装置10から送信されるゲート制御信号に応じてゲートバーを開放する機能を有する。なお、入退場ゲート機器30の詳細については後述する。
次に、端末制御装置10の詳細について説明する。図2は、端末制御装置10を構成する情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。端末制御装置10を構成する情報処理装置は、例えば図2に示すように、CPU101などのプロセッサと、ROM102、RAM103およびHDD104などの記憶装置と、ネットワークを介して外部と通信を行う通信I/F105と、ディスプレイや入力デバイスなどの周辺機器との間のデータ入出力を仲介する機器I/F106と、を備えた通常のコンピュータ装置のハードウェア構成を有する。
図3は、端末制御装置10の機能的な構成例を示すブロック図である。端末制御装置10は、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)との協働により実現される機能構成として、例えば図3に示すように、記憶部11と、入退制御部12と、イベント管理部13と、通信部14とを有する。これらの機能構成は、例えば図2に示したCPU101が、RAM103を作業領域として利用して、ROM102やHDD104に格納されているプログラムをRAM103にロードして実行することにより実現される。なお、記憶部11は、プログラムにより確保される例えばHDD104などの記憶装置のデータ格納領域であり、通信部14は、プログラムが通信I/F105を利用して実現する通信機能である。
記憶部11は、例えば、イベント管理テーブルTb1と予約管理テーブルTb2とを記憶する。イベント管理テーブルTb1は、端末制御システム1の管轄下にある各イベント会場で開催される各イベントを管理するためのテーブルである。予約管理テーブルTb2は、各イベントに対してチケット購入手続きを行ったユーザの予約状況を管理するためのテーブルである。
図4は、記憶部11が記憶するイベント管理テーブルTb1の一例を示す図である。例えば図4に示すように、イベント管理テーブルTb1の各エントリには、端末制御システム1の管轄下にある各イベント会場で開催される各イベントについての情報が格納される。「イベントID」カラムには、イベントに対して一意に割り当てられたイベントID(識別情報)が格納される。「イベント名」カラムには、イベントの名称を示す情報が格納される。「イベント種別」カラムには、イベントの種別を示す情報(例えば、ショー、セミナー、展示会などの属性)が格納される。「機能制限」カラムには、例えば「イベント種別」カラムで示されるイベントの種別に応じて定められた、制限すべき端末装置20の機能を示す情報(機能制限情報)が格納される。
図5は、「イベント種別」と「制限機能」との対応関係の一例を示す図である。この図5の例では、「イベント種別」が「ショー」の場合は、端末装置20の有する様々な機能のうち、「通話機能」、「撮影機能」、「録音機能」および「着信音」の各機能が制限されることを示している。また、「イベント種別」が「展示会」の場合は、端末装置20の有する様々な機能のうち、「撮影機能」および「着信音」の各機能が制限されることを示している。また、「イベント種別」が「セミナー」の場合は、端末装置20の有する様々な機能のうち、「通話機能」、「撮影機能」、「録音機能」、「ブラウザ機能」および「メール機能」の各機能が制限されることを示している。なお、図5に示す対応関係は一例であり、これに限るものではない。
「機能制限」カラムには、例えば図5に示す例のように「イベント種別」カラムで示されるイベントの種別に応じて予め定められた端末装置20の機能制限情報が格納される。なお、「機能制限」カラムに格納される機能制限情報は、個々のイベントごとに最適化されるように、例えば端末制御システム1の管理者により追加、削除などの編集が行われる構成であってもよい。また、「イベント種別」に応じたデフォルトの機能制限情報を準備せずに、例えば端末制御システム1の管理者が個々のイベントごとに「機能制限」カラムの機能制限情報を格納する構成であってもよい。
図4に戻り、「制限タイプ」カラムには、「イベント種別」カラムで示されるイベントの種別に応じて定められた、端末装置20における機能制限を実施する時間帯を定める制限タイプの情報が格納される。本実施形態では、制限タイプを、「イベント種別」が「ショー」の場合に適用されるタイプ「1」と、「イベント種別」が「セミナー」の場合に適用されるタイプ「2」と、「イベント種別」が「展示会」の場合に適用されるタイプ「3」の3種類に分類している。
タイプ「1」は、端末制御装置10がイベントの進行状況(イベントが開始前であるか、開催中であるか、終了したか)を監視し、イベントが開催中の間、端末装置20に対して機能制限情報が示す機能の制限を実施させる制限タイプである。タイプ「1」は、イベントの開催時間帯が定められているとしても、実際の開催時間帯が流動的で変動が生じやすいイベントに適した制限タイプである。このため、本実施形態では、実際の開催時間に変動が生じやすい「ショー」の場合にタイプ「1」の制限タイプを適用する。
タイプ「2」は、予め定められたイベントが開催される時間帯の間、端末装置20に対して機能制限情報が示す機能の制限を実施させる制限タイプである。タイプ「2」は、予め定めたスケジュール通りに開催されることが多く、開催時間帯に変動が生じにくいイベントに適した制限タイプである。このため、本実施形態では、スケジュール通りに開催されることが多い「セミナー」の場合にタイプ「2」の制限タイプを適用する。
タイプ「3」は、イベント会場からの退場処理が行われるまでの間、端末装置20に対して機能制限情報が示す機能の制限を実施させる制限タイプである。タイプ「2」は、開催時間帯が特に定められないイベントに適した制限タイプである。このため、本実施形態では、スケジュール通りに開催されることが多い「展示会」の場合にタイプ「3」の制限タイプを適用する。
「開催日時」カラムには、イベントが開催される日時の情報が格納される。図4に示すように、「イベント種別」が「ショー」、「制限タイプ」がタイプ「1」のイベントについては、上述したようにイベントの開催時間帯が流動的なため、「開催日時」カラムにはイベントが開催される日を示す情報のみが格納される。ただし、予定として定めた開催時間帯を示す情報を併せて格納する構成であってもよい。
「イベント種別」が「セミナー」、「制限タイプ」がタイプ「2」のイベントについては、「開催日時」カラムには、イベントが開催される日および時間帯を示す情報(制限時間帯情報)が格納される。また、「イベント種別」が「展示会」、「制限タイプ」がタイプ「3」のイベントについては、「開催日時」カラムには、イベントが開催される期間を示す情報が格納される。
「ステータス」カラムには、「イベント種別」が「ショー」、「制限タイプ」がタイプ「1」のイベントについて、端末制御装置10が監視しているイベントの進行状況(イベントが開始前であるか、開催中であるか、終了したか)を示すステータス情報が格納される。このステータス情報は、イベントの進行状況に合わせて更新される。例えば、端末制御システム1の管理者が様々な手段によりイベントの進行状況を確認し、イベントの進行状況が変化した場合にステータス情報を更新してもよいし、イベント会場の照明や音響の電源システムなどから、イベントの進行状況を間接的に確認できる信号を端末制御装置10が取得し、取得した信号に応じてステータス情報が自動で更新される構成であってもよい。
なお、イベント管理テーブルTb1の各エントリの情報は、該当するイベントが終了すると消去される。ただし、イベント管理テーブルTb1の各エントリの情報の一部または全部を、履歴情報として、イベントが終了した後も残しておくようにしてもよい。
図6は、予約管理テーブルTb2の一例を示す図である。予約管理テーブルTb2には、イベントごとに、そのイベントに対してチケット購入手続きを行ったユーザに関する情報が格納される。イベントは、イベント管理テーブルTb1に格納されているイベントIDにより特定され、そのイベントのテーブルデータの各エントリに、チケット購入手続きを行ったユーザごとの情報が格納される。
「チケットID」カラムには、チケット購入手続きに応じてユーザの端末装置10に送られたチケット情報を識別するチケットID(識別情報)が格納される。「座席番号」カラムには、ユーザが予約したイベント会場の座席を示す座席番号の情報が格納される。
「ユーザ情報」カラムには、例えばチケット購入手続きの際にユーザが入力したユーザ情報(ユーザ名など)が格納される。また、「端末情報」カラムには、例えばチケット購入手続きの際にユーザが入力した端末情報(ユーザ名など)が格納される。「端末情報」カラムに格納される端末情報は、イベント会場での入場処理や退場処理に用いる端末装置20の情報である。
「アクセス情報」カラムには、「端末情報」カラムに格納された端末情報で特定される端末装置20に対して端末制御装置10が通信する際にアクセスするアクセス先を示す情報が格納される。この「アクセス情報」カラムに格納される情報は、例えば、チケット購入手続きの際にユーザがチケット情報の送信先として指定した端末装置20のアドレス情報であってもよいし、チケット購入手続きの際にユーザが入力した、端末装置20に格納されているイベントアプリのプロダクトIDなどから特定されるイベントアプリにアクセスするアクセス情報であってもよい。また、「アクセス情報」カラムに格納される情報はこれらに限らず、イベント会場での入場処理や退場処理に用いる端末装置20に対して端末制御装置10が通信を行うことを可能にする情報であればよい。
「ステータス」カラムには、ユーザがイベント会場に入場したか、入場していない(入場が未の状態)か、すでに退場したかを示すステータス情報が格納される。このステータス情報は、例えば、入退場ゲート機器30からのチケット情報の受信有無に応じて自動的に更新される。
なお、予約管理テーブルTb2のイベントごとのテーブルデータは、該当するイベントが終了すると消去される。ただし、予約管理テーブルTb2のテーブルデータの一部または全部を、履歴情報として、イベントが終了した後も残しておくようにしてもよい。
記憶部11が記憶する上述したイベント管理テーブルTb1および予約管理テーブルTb2は、イベント管理部13による処理に利用される。また、記憶部11が記憶する予約管理テーブルTb2は、入退制御部12による処理にも利用される。
図3に戻り、入退制御部12は、入退場ゲート機器30から取得したチケット情報を、記憶部11が記憶する予約管理テーブルTb2と照合するチケット検証の処理を行う。そして、入退制御部12は、チケット検証が合格となった場合に、入退場ゲート機器30に対してゲートバーを開放するためのゲート制御信号を送信する。
本実施形態では、入退制御部12が入退場ゲート機器30から取得するチケット情報に、イベントID、チケットID、座席番号、ユーザ情報および端末情報が含まれているものとする。入退制御部12は、入退場ゲート機器30からチケット情報を取得すると、そのチケット情報に含まれるイベントIDをもとに予約管理テーブルTb2の該当するイベントのテーブルデータを特定し、チケット情報に含まれるチケットIDをもとに該当するエントリを特定する。そして、例えば、チケット情報に含まれる座席番号、ユーザ情報および端末情報が、特定したエントリに格納された座席番号、ユーザ情報および端末情報と一致する場合に、チケット検証に合格したと判断する。なお、入退制御部12がチケット検証の合格を判断して入退場ゲート機器30に対してゲートバーを開放するためのゲート制御信号を送信した場合、予約管理テーブルTb2の該当するエントリの「ステータス」カラムに格納されるステータス情報が更新される。
イベント管理部13は、入退制御部12が入退場ゲート機器30から取得したチケット情報と、記憶部11が記憶するイベント管理テーブルTb1および予約管理テーブルTb2を用いて、入場処理(および退場処理)を行った端末装置20に対して各種の情報を送信するための処理を行う。
具体的には、イベント管理部13は、入退制御部12が入退場ゲート機器30から取得したチケット情報に含まれるイベントIDをもとにイベント管理テーブルTb1を検索し、該当するエントリの「制限機能」カラムに格納されている機能制限情報を読み出す。また、イベント管理部13は、入退制御部12が入退場ゲート機器30から取得したチケット情報に含まれるチケットIDをもとに予約管理テーブルTb2を検索し、該当するエントリの「アクセス情報」カラムに格納されているアクセス先の情報を読み出す。そして、イベント管理部13は、イベント管理テーブルTb2から読み出した機能制限情報と、予約管理テーブルTb2から読み出したアクセス先の情報とを通信部14に渡して、通信部14に対し、アクセス先の情報が示す端末装置20に対する機能制限情報の送信を指示する。通信部14は、イベント管理部13からの指示に従って、入場処理を行った端末装置20に対して機能制限情報を送信する。
なお、入退場ゲート機器30との間の近距離無線通信によりチケット情報を送信する方法で入場処理を行った端末装置20に対しては、この近距離無線通信を利用して機能制限情報を端末装置20に送信するように構成してもよい。この場合、イベント管理部13は、例えば、イベント管理テーブルTb2から読み出した機能制限情報を入退制御部12に渡し、入退制御部12から入退場ゲート機器30に対して、機能制限情報をゲート制御信号とともに送信させる。入退場ゲート機器30は、ゲート制御信号に応じてゲートバーを開放させる前に、機能制限情報を近距離無線通信によって端末装置20に送信する。
また、イベント管理部13は、端末装置20における機能制限の実施時間帯を制御するための処理を行う。この処理は、イベント管理テーブルTb1の該当するエントリの「制限タイプ」カラムに格納されている値に応じて異なった処理となる。
イベントの制限タイプがタイプ「1」の場合は、イベント管理部13は、通信部14を利用して、入場処理を行った端末装置20がイベントアプリの機能として実施する定期的な問い合わせ(ポーリング)に対する応答として、イベント管理テーブルTb1の該当するエントリの「ステータス」カラムに格納されているステータス情報(開始前、開催中、終了)を端末装置20に通知する処理を行う。
イベントの制限タイプがタイプ「2」の場合は、イベント管理部13は、上述した「制限機能」カラムに格納されている機能制限情報の読み出しの際に、「開催時間」カラムに格納されている制限時間帯情報を併せて読み出す。そして、イベント管理部13は、イベント管理テーブルTb2から読み出した制限時間帯情報を機能制限情報とともに端末装置20に送信するための処理を行う。端末装置20に対する制限時間帯情報の送信は、機能制限情報の送信と同様に、イベント管理部13からの指示に従って通信部14が行うようにしてもよいし、入退場ゲート機器30と端末装置20との間の近距離無線通信を利用して行うようにしてもよい。また、制限時間帯情報は必ずしも機能制限情報とともに端末装置20に送信する必要はなく、これらを別々に端末装置20に送信してもよい。
イベントの制限タイプがタイプ「3」の場合は、イベント管理部13は、入退制御部12が入退場ゲート機器30から同一のチケット情報を再度取得したか否かを監視することにより、端末装置20が退場処理を行ったか否かを判定する。例えば、イベント管理部13は、入退制御部12が入退場ゲート機器30から取得したチケット情報に含まれるチケットIDをもとに予約管理テーブルTb2を検索し、該当するエントリの「ステータス」カラムに格納されているステータス情報が「入場」である場合、入退制御部12が入退場ゲート機器30から同一のチケット情報を再度取得した、つまり、端末装置20が退場処理を行ったと判定する。そして、イベント管理部13は、端末装置20が退場処理を行ったと判定すると、この端末装置20に対して機能制限を解除させるための制限解除情報を送信するための処理を行う。端末装置20に対する制限解除情報の送信は、機能制限情報や制限時間帯情報の送信と同様に、イベント管理部13からの指示に従って通信部14が行うようにしてもよいし、入退場ゲート機器30と端末装置20との間の近距離無線通信を利用して行うようにしてもよい。
通信部14は、イベント管理部13からの指示に応じて端末装置20との間で通信を行って、端末装置20に対して機能制限情報や制限時間帯情報、イベントの進行状況を示すステータス情報、制限解除情報などの各種情報を端末装置20に送信する。
以上説明した端末制御装置10の機能構成のうち、記憶部11が、特許請求の範囲に記載の「第1の記憶手段」に相当し、入退制御部12が、特許請求の範囲に記載の「取得手段」に相当し、イベント管理部13および通信部14(あるいは入退制御部12)が、特許請求の範囲に記載の「送信手段」に相当する。
次に、端末装置20の詳細について説明する。図7は、端末装置20のハードウェア構成例を示すブロック図である。端末装置20は、例えば図7に示すように、CPU201、システムコントローラ202、不揮発性メモリ203、RAM204、グラフィックスコントローラ205、ディスプレイ206、タッチパネルコントローラ207、タッチパネル208、無線通信モジュール209、音声処理回路210、マイク211、スピーカ212、カメラモジュール213および操作スイッチ214を備える。
CPU201は、端末装置20の動作を統括的に制御するプロセッサである。CPU201は、システムコントローラ202を介して端末装置20の各部を制御する。CPU201は、例えば、不揮発性メモリ203からRAM204にロードされるオペレーションシステムや各種のアプリケーションプログラムを実行することにより、端末装置20の各部を制御するための機能を実現する。本実施形態では、特にCPU201が不揮発性メモリ203に格納されているイベントアプリを実行することにより、後述の機能構成(図8参照)を実現する。
不揮発性メモリ203は、オペレーションシステムや各種のアプリケーションプログラム、プログラムの実行に必要な各種データなどを記憶する。RAM204は、端末装置20のメインメモリとして、CPU201がプログラムを実行する際の作業領域を提供する。
システムコントローラ202は、不揮発性メモリ203およびRAM204に対するアクセスを制御するメモリコントローラを内蔵する。また、システムコントローラ202は、グラフィックスコントローラ205、タッチパネルコントローラ207、音声処理回路210との通信を実行する機能を有する。また、システムコントローラ202は、操作スイッチ214が受け付けたユーザ操作の情報や、カメラモジュール213からの画像情報を入力する機能を有する。また、システムコントローラ202は、無線通信モジュール209を利用して端末装置20の外部(端末制御装置10や入退場ゲート機器30)と通信を行って各種情報を入出力する機能を有する。
グラフィックスコントローラ205は、ディスプレイ206の表示動作を制御する表示コントローラである。タッチパネルコントローラ207は、タッチパネル208を制御し、ユーザによるタッチパネル208上のタッチ位置を示す座標データを取得する。
音声処理回路210は、マイク211から入力された音声信号の増幅やAD変換、デジタル音声データのDA変換やスピーカ212からの出力制御などの各種音声処理を実行する。
無線通信モジュール209は、端末装置20の外部と無線による通信を行うための通信モジュールである。無線通信モジュール209は、無線通信基地局を介した通信(端末制御装置10との間の情報通信や通話のための通信)のほか、入退場ゲート機器30との間の近距離無線通信を行う機能を有する。
図8は、イベントアプリの実行により実現される端末装置20の機能的な構成例を示すブロック図である。端末装置20は、ハードウェアとソフトウェア(イベントアプリ)との協働により実現される機能構成として、例えば図8に示すように、記憶部21と、処理部22と、通信部23と、制御部24とを有する。これらの機能構成は、例えば図7に示したCPU201が、RAM204を作業領域として利用して、不揮発性メモリ203に格納されているイベントアプリをRAM204にロードして実行することにより実現される。なお、記憶部21は、イベントアプリにより確保される不揮発性メモリ203のデータ格納領域であり、通信部23は、イベントアプリが無線通信モジュール209を利用して実現する通信機能である。また、処理部22は、イベントアプリがディスプレイ206や無線通信モジュール209を利用して実現する、イベント会場での入場処理や退場処理を行うための機能である。
記憶部21は、チケット購入手続きに応じて発行されたチケット情報を記憶する。記憶手段21が記憶するチケット情報には、上述したように、イベントID、チケットID、座席番号、ユーザ情報および端末情報が含まれる。なお、ユーザ情報と端末情報を含まないチケット情報を記憶部21が記憶し、後述の処理部22が入場処理や退場処理を行う際に、記憶部21から読み出したチケット情報にユーザ情報と端末情報を付加するようにしてもよい。
また、記憶部21は、端末制御装置10から機能制限情報が送信されると、この機能制限情報を記憶する。端末制御装置10から送信された制限機能情報は通信部23により受信され、記憶部21に保存される。また、記憶部21は、端末制御装置10から機能制限情報と併せて制限時間帯情報が送信された場合は、この制限時間帯情報も併せて記憶する。端末制御装置10から送信された制限時間帯情報は通信部23により受信され、記憶部21に保存される。なお、記憶部21が記憶するチケット情報、機能制限情報および制限時間帯情報は、例えば、退場処理が行われた後や予め定めた期間が経過した後に消去される。
処理部22は、記憶部21が記憶するチケット情報を、入退場ゲート機器30を通じて端末制御装置10に取得させるための処理(入場処理あるいは退場処理)を行う。本実施形態では、入退場ゲート装置30が端末装置20からチケット情報を取得する方法として、上述したように、端末装置20のディスプレイ206に表示されたQRコードなどのコード情報の読み取りと、端末装置20との間のNFCなどの近距離無線通信の2つの方法を想定している。処理部22は、これら2つの方法のうち、ユーザの操作により選択された方法に対応した処理を行う。
図9は、イベントアプリの起動に応じて端末装置20のディスプレイ206に表示される画面の一例を示す図である。イベントアプリを起動すると、端末装置20のディスプレイ206には、まず図9(a)に示すように、記憶部21が記憶するチケット情報の一覧を示すチケット一覧画面が表示される。このチケット一覧画面には、記憶部21が記憶するチケット情報に対応するイベント名とともに、イベント会場への入場方法をユーザが選択するためのボタン(図中の「NFC」ボタン、「QR」ボタン)が配置される。
このチケット一覧画面上で、ユーザが、所望のイベント名とともに配置されている「QR」ボタンを選択するタッチ操作を行うと、処理部22は、選択されたイベントに対応するチケット情報を記憶部21から読み出してQRコードにコード化し、ディスプレイ206に表示させる処理を行う。これにより、端末装置20のディスプレイ206には、図9(b)に示すように、選択されたイベントに対応するチケット情報をコード化したQRコードが表示される。ユーザは、端末装置20のディスプレイ206に表示されているQRコードを入退場ゲート機器30に設けられた読み取り機にかざして読み取らせることにより、チケット情報を入退場ゲート機器30を通じて端末制御装置10に取得させる。そして、チケット検証に合格すると端末制御装置10から入退場ゲート機器30にゲート制御信号が送られてゲートバーが開放される。これにより、ユーザはイベントが開催されるイベント会場への入場(あるいは退場)が可能となる。
一方、図9(a)に示すチケット一覧画面上で、ユーザが、所望のイベント名とともに配置されている「NFC」ボタンを選択するタッチ操作を行うと、処理部22は、選択されたイベントに対応するチケット情報を記憶部21から読み出して無線通信モジュール209に受け渡す処理を行う。また、処理部22は、図9(c)に示すように、NFCでの通信の準備が整ったことをユーザに報知するための画面をディスプレイ206に表示させる。ユーザは、端末装置20のディスプレイ206に表示されている情報を確認することでNFCでの通信の準備が整ったことを認識し、端末装置20を入退場ゲート機器30に設けられた無線通信機に近づけることにより、チケット情報を入退場ゲート機器30を通じて端末制御装置10に取得させる。そして、チケット検証に合格すると端末制御装置10から入退場ゲート機器30にゲート制御信号が送られてゲートバーが開放される。これにより、ユーザはイベントが開催されるイベント会場への入場(あるいは退場)が可能となる。
図8に戻り、通信部23は、端末制御装置10との間で通信を行って、端末制御装置10から送信された機能制限情報や制限時間帯情報、制限解除情報などの各種情報を受信する。また、通信部23は、イベントアプリが起動されている間、端末制御装置10に対して定期的な問い合わせ(ポーリング)を行って、その応答として、端末制御装置10から送信された、イベントの進行状況を示すステータス情報を取得する機能も有する。この端末制御装置10に対するポーリングは、上述したように、制限タイプがタイプ「1」のイベントにおいてのみ行われればよい。イベントの制限タイプがタイプ「1」であるか否か、つまりポーリングが必要であるか否かは、例えば、端末制御装置10が端末装置20に送信する機能制限情報の付加情報として、端末装置20に通知することができる。この場合、通信部23は、端末制御装置10から受信した機能制限情報にポーリングが必要であることを示す付加情報が付加されている場合に、端末制御装置10に対するポーリングを実施する。
制御部24は、端末装置20が有する通話機能、メール機能、ブラウザ機能、撮影機能、録音機能などの様々な機能のうち、通信部23が端末制御装置10から受信して記憶部21に保存された機能制限情報が示す機能を制限する。この際、制御部24は、通信部23が端末制御装置10に対するポーリングによりイベントの進行状況を示すステータス情報の取得を行っている場合(つまり、イベントの制限タイプがタイプ「1」の場合)は、通信部23が端末制御装置10からイベント開催中であることを示すステータス情報を取得している間、記憶部21に保存された機能制限情報が示す機能の制限を行う。
また、制御部24は、通信部23が端末制御装置10から機能制限情報とともに制限時間帯情報を受信して記憶部21に保存している場合(つまり、イベントの制限タイプがタイプ「2」の場合)は、記憶部21に保存された制限時間帯情報が示す時間帯の間、記憶部21に保存された機能制限情報が示す機能の制限を行う。なお、時刻は端末装置20に通常備わっている時計機能の時刻情報を取得すればよい。
また、制御部24は、通信部23が端末制御装置10に対するポーリングを行っておらず、かつ、端末制御装置10から制限時間帯情報を受信していない場合(つまり、イベントの制限タイプがタイプ「3」の場合)は、通信部23が機能制限情報を受信してから、処理部22による退場処理に応じて端末制御装置10から送信される上述した制限解除情報を受信するまでの間、記憶部21に保存された機能制限情報が示す機能の制限を行う。
以上説明した端末装置20の機能構成のうち、記憶部21が、特許請求の範囲に記載の「第2の記憶手段」に相当し、処理部22が、特許請求の範囲に記載の「処理手段」に相当し、通信部23が、特許請求の範囲に記載の「受信手段」および「問い合わせ手段」に相当し、制御部24が、特許請求の範囲に記載の「制御手段」に相当する。
次に、イベント会場に設けられる入退場ゲート機器30の詳細について説明する。図10は、入退場ゲート機器30の機能的な構成例を示すブロック図である。入退場ゲート機器30は、例えば図10に示すように、コード情報読取部31、無線通信部32、通信部33およびゲート駆動部34を備える。
コード情報読取部31は、端末装置20のディスプレイ206に表示されたQRコードなどのコード情報を読み取ってチケット情報にデコードし、デコードしたチケット情報を通信部33から端末制御装置10に送信させる処理を行う。また、無線通信部32は、端末装置20との間のNFCなどの近距離無線通信によりチケット情報を受信し、受信したチケット情報を通信部33から端末制御装置10に送信させる処理を行う。
通信部33は、端末制御装置10との間で通信を行って、端末制御装置10に対して端末装置20から取得したチケット情報を送信したり、端末制御装置10からゲート制御信号を受信したりする。
ゲート駆動部34は、通信部33が端末制御装置10から受信したゲート制御信号に応じて、イベント会場に設置されたゲートバーのアクチュエータを駆動して、ゲートバーを開放させる処理を行う。ゲート駆動部34によりゲートバーが開放されることで、イベント会場へのユーザの入場(あるいは退場)が可能になる。
次に、以上のように構成される端末制御システム1の動作について説明する。本実施形態の端末制御システム1の動作は、上述したように、イベントの制限タイプごとに異なったものとなる。以下では、イベントの制限タイプがタイプ「1」の場合、イベントの制限タイプがタイプ「2」の場合、イベントの制限タイプがタイプ「3」の場合の順に、それぞれの制限タイプに応じた端末制御システム1の動作例を説明する。
図11は、本実施形態の処理の流れを示すシーケンス図であり、イベントの制限タイプがタイプ「1」の場合の例である。この例の場合、端末装置20は、端末制御装置10に対するポーリングによりイベントの進行状況を示すステータス情報を取得し、イベントが開催中の間だけ機能制限を行う。
まず、端末装置20は、事前のチケット購入手続きに応じて発行されたチケット情報を記憶部21に保存する(ステップS101)。その後、ユーザがイベント会場に入場する際に、端末装置20が入場処理を行う(ステップS102)。これにより、記憶部21が記憶するチケット情報が入退場ゲート機器30により取得され(ステップS103)、このチケット情報がさらに端末制御装置10により取得される(ステップS104)。
端末制御装置10は、入退場ゲート機器30からチケット情報を取得すると、このチケット情報をもとにチケット検証の処理を行う(ステップS105)。ここでは、チケット検証に合格したものとして説明する。チケット検証に合格すると、端末制御装置10は、入退場ゲート機器30に対してゲート制御信号を送信する(ステップS106)。入退場ゲート機器30は、端末制御装置10からゲート制御信号を受信すると、このゲート制御信号に応じてゲートバーを開放する(ステップS107)。
また、端末制御装置10は、チケット検証に合格すると、入退場ゲート機器30から取得したチケット情報をもとに、記憶部11が記憶するイベント管理テーブルTb1を検索し(ステップS108)、該当するイベントに対して定められた機能制限情報を読み出して端末装置20に対し送信する(ステップS109)。このとき、端末制御装置10は、該当するイベントの制限タイプがタイプ「1」であることを検知し、端末装置20に対して、ポーリングが必要であることを示す付加情報を付加した機能制限情報を送信する。
端末装置20は、端末制御装置10から機能制限情報が送信されると、この機能制限情報を受信して記憶部21に保存する(ステップS110)。そして、端末装置20は、端末制御装置10に対するポーリングを開始し、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS111)に対する応答として、イベントが開始前であることを示すステータス情報を取得している間は(ステップS112)、機能制限を開始しない。その後、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS113)に対する応答として、イベントが開催中であることを示すステータス情報を取得すると(ステップS114)、端末装置20は、記憶部21が記憶している機能制限情報が示す機能の制限を開始する(ステップS115)。
端末装置20は、機能制限を行っている間も端末制御装置10に対するポーリングを継続し、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS116)に対する応答として、イベントが開催中であることを示すステータス情報を取得している間は(ステップS117)、機能制限を継続する。その後、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS118)に対する応答として、イベントが開催中であることを示すステータス情報を取得すると(ステップS119)、端末装置20は、機能制限を解除する(ステップS120)。
以上のように、本例では、端末装置20がチケット情報を用いた入場処理に応じて端末制御装置10から機能制限情報を受信し、定期的なポーリングにより取得するステータス情報がイベント開催中であることを示している間だけ、機能制限情報が示す機能の制限を実施する。したがって、イベント参加者であるユーザがイベント会場に持ち込んだ端末装置20に対し、イベントが開催されている間だけ、イベントの種別に応じて定められた機能を制限することができる。例えば、イベントがコンサートなどの場合には演奏開始が遅れたり、アンコールに応じて演奏が長引いたりすることがあるが、このような場合であっても、必要な時間帯だけ端末装置20の機能制限を行うことができる。
図12は、本実施形態の処理の流れを示すシーケンス図であり、イベントの制限タイプがタイプ「2」の場合の例である。この例の場合、端末制御装置10から端末装置20に対して機能制限情報を送信する際に、制限時間帯情報も併せて送信する。端末装置20は、機能制限情報とともに受信した制限時間帯情報を記憶部21に保存し、この制限時間帯情報が示す時間帯の間、機能制限を行う。
図12のステップS201からステップS207までの処理は、図11のステップS101からステップS107までの処理と同じであるため、説明を省略する。
本例では、端末制御装置10は、チケット検証に合格すると、入退場ゲート機器30から取得したチケット情報をもとに、記憶部11が記憶するイベント管理テーブルTb1を検索し(ステップS208)、該当するイベントに対して定められた機能制限情報を読み出す。このとき、端末制御装置10は、該当するイベントの制限タイプがタイプ「2」であることを検知し、機能制限情報とともに制限時間帯情報を読み出す。そして、端末制御装置10は、イベント管理テーブルTb1から読み出した機能制限情報と制限時間帯情報とを端末装置20に対し送信する(ステップS209)。
端末装置20は、端末制御装置10から機能制限情報と制限時間帯情報が送信されると、この機能制限情報と制限時間帯情報を受信して記憶部21に保存する(ステップS210)。その後、端末装置20は、記憶部21が記憶している制限時間帯情報が示すイベント開始時刻(制限開始時刻)になるまで待機し、イベント開始時刻になると、記憶部21が記憶している機能制限情報が示す機能の制限を開始する(ステップS211)。そして、端末装置20は、制限時間帯情報が示すイベント終了時刻(制限解除時刻)になるまでは機能制限を継続し、イベント終了時刻になると、機能制限を解除する(ステップS212)。
以上のように、本例では、端末装置20がチケット情報を用いた入場処理に応じて端末制御装置10から機能制限情報と制限時間帯情報を受信し、制限時間帯情報が示す時間帯の間だけ、機能制限情報が示す機能の制限を実施する。したがって、イベント参加者であるユーザがイベント会場に持ち込んだ端末装置20に対し、イベントが開催される時間帯として定められている時間帯の間だけ、イベントの種別に応じて定められた機能を制限することができる。
図13は、本実施形態の処理の流れを示すシーケンス図であり、イベントの制限タイプがタイプ「3」の場合の例である。この例の場合、端末装置20は、イベント会場への入場処理に応じて端末制御装置10から機能制限情報を受信したときから、退場処理に応じて端末制御装置10から制限解除情報を受信するまでの間、機能制限を行う。なお、本例では、端末装置20がイベント会場への入場処理だけでなく退場処理も行うものとする。退場処理は、入場処理と同様に、記憶部21が記憶するチケット情報をQRコードなどのコード情報として入退場ゲート機器30に読み取らせる、あるいは近距離無線通信により入退場ゲート機器30に送信し、端末制御装置10でのチケット検証を経てゲートバーを開放させる処理である。
図13のステップS301からステップS310までの処理は、図11のステップS101からステップS110までの処理と同じであるため、説明を省略する。
本例では、端末装置20は、端末制御装置10から受信した機能制限情報を記憶部21に保存すると、その機能制限情報が示す機能の制限を開始する(ステップS311)。その後、端末装置20は、ユーザがイベント会場から退場する際に、退場処理を行う(ステップS312)。これにより、記憶部21が記憶するチケット情報が入退場ゲート機器30により取得され(ステップS313)、このチケット情報がさらに端末制御装置10により取得される(ステップS314)。
端末制御装置10は、入退場ゲート機器30からチケット情報を取得すると、このチケット情報をもとにチケット検証の処理を行う(ステップS315)。この際、端末制御装置10は、例えば、予約管理テーブルTb2の該当するエントリの「ステータス」カラムを参照することにより、端末装置20が退場処理を行ったことを検知して、端末装置20に対し制限解除情報を送信する(ステップS316)。また、端末制御装置10は、チケット検証に合格すると、入退場ゲート機器30に対してゲート制御信号を送信する(ステップS317)。
端末装置20は、端末制御装置10から制限解除情報を受信すると、機能制限を解除する(ステップS318)。また、入退場ゲート機器30は、端末制御装置10からゲート制御信号を受信すると、このゲート制御信号に応じてゲートバーを開放する(ステップS319)。
以上のように、本例では、端末装置20が、チケット情報を用いた入場処理に応じて端末制御装置10から機能制限情報を受信してから、退場処理に応じて制限解除情報を受信するまでの間、機能制限情報が示す機能の制限を実施する。したがって、イベント参加者であるユーザがイベント会場に持ち込んだ端末装置20に対し、イベント会場に入場してから退場するまでの間、イベントの種別に応じて定められた機能を制限することができる。本例は、展示会などのように開催の時間帯が定められないイベントにおいて特に有効である。
以上、具体的な例を挙げながら説明したように、本実施形態の端末制御システム1によれば、機能制限が必要な端末装置20のみを対象として制限すべき機能を特定の時間帯だけ制限するといったきめ細かな機能制限を実現することができる。
次に、本実施形態のいくつかの変形例を説明する。
(第1変形例)
まず、第1変形例について説明する。本変形例は、イベントの制限タイプがタイプ「1」の場合の処理の変形例である。イベントの制限タイプがタイプ「1」の場合、上述した実施形態では、端末装置20が、端末制御装置10に対するポーリングにより取得するステータス情報が「開始前」から「開催中」に変化すると機能制限を開始し、「開催中」から「終了」に変化すると機能制限を解除する。これに対し本変形例では、端末装置20は、入場処理に応じて端末制御装置10から機能制限情報を受信すると機能制限を開始し、端末制御装置10に対するポーリングにより、イベントが終了したことを示すステータス情報を取得すると機能制限を解除する。
つまり、上述した実施形態では、機能制限の開始と解除の双方をポーリングにより取得されるステータス情報に基づいて制御していたのに対し、本変形例では、機能制限の解除のみポーリングにより取得されるステータス情報に基づいて制御する。なお、本変形例の場合、イベント管理テーブルTb1の「ステータス」カラムに格納される情報は、イベントが終了したか否かを示す情報であればよい。
図14は、本変形例の処理の流れを示すシーケンス図である。図14のステップS401からステップS410までの処理は、図11のステップS101からステップS110までの処理と同じであるため、説明を省略する。
本変形例では、端末装置20は、端末制御装置10から受信した機能制限情報を記憶部21に保存すると、その機能制限情報が示す機能の制限を開始する(ステップS411)。その後、端末装置20は、端末制御装置10に対するポーリングを開始し、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS412)に対する応答として、イベントが終了前であることを示すステータス情報を取得している間は(ステップS413)、機能制限を継続する。その後、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS414)に対する応答として、イベントが開催中であることを示すステータス情報を取得すると(ステップS415)、端末装置20は、機能制限を解除する(ステップS416)。
以上のように、本変形例では、端末装置20がチケット情報を用いた入場処理に応じて端末制御装置10から機能制限情報を受信してから、定期的なポーリングによってイベントが終了したことを示すステータス情報を取得するまでの間、機能制限情報が示す機能の制限を実施する。したがって、イベント参加者であるユーザがイベント会場に持ち込んだ端末装置20に対し、イベントが開催されている間だけ、イベントの種別に応じて定められた機能を制限することができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例について説明する。本変形例は、イベントの制限タイプがタイプ「3」の場合の処理の変形例である。イベントの制限タイプがタイプ「3」の場合、上述した実施形態では、端末装置20が、退場処理に応じて端末制御装置10から送信される制限解除情報を受信すると、機能制限を解除する。これに対し本変形例では、端末装置20は、退場処理を行ったことを検知して、機能制限を解除する。
つまり、上述した実施形態では、イベント会場からの退場を端末制御装置10で検知して機能制限の解除を制御していたのに対し、本変形例では、イベント会場からの退場を端末装置20自身が検知して機能制限の解除を制御する。
図15は、本変形例における端末装置(以下、上述した実施形態の端末装置20と区別して端末装置20’と表記する)の機能的な構成例を示すブロック図である。図15に示すように、本変形例における端末装置20’は、図8に示した端末装置20の構成に対し、検知部25を付加した構成とされる。
検知部25は、例えば処理部22の処理を監視して、イベント会場からの退場を検知する。具体的には、検知部25は、処理部22によりチケット情報をコード化して入退場ゲート機器30に読み取らせる処理、あるいはチケット情報を近距離無線通信により入退場ゲート機器30に読み取らせる処理が最初に行われると、入場処理が行われたことを示す入場フラグを保持(オン)する。その後、処理部22によりチケット情報をコード化して入退場ゲート機器30に読み取らせる処理、あるいはチケット情報を近距離無線通信により入退場ゲート機器30に読み取らせる処理が行われた際に、入場フラグが保持されていれば、処理部22の処理は退場処理と判断し、イベント会場からの退場を検知する。イベント会場からの退場が検知されると、入場フラグは消去(オフ)される。
図16は、本変形例の処理の流れを示すシーケンス図である。図16のステップS501からステップS514までの処理は、図13のステップS301からステップS314までの処理と同じであるため、説明を省略する。
本変形例では、端末装置20’は、退場処理を行ったことを検知部25により検知し、機能制限を解除する(ステップS515)。また、端末制御装置10は、入退場ゲート機器30からチケット情報を取得すると、このチケット情報をもとにチケット検証の処理を行う(ステップS516)。そして、チケット検証に合格すると、端末制御装置10は、入退場ゲート機器30に対してゲート制御信号を送信する(ステップS517)。入退場ゲート機器30は、端末制御装置10からゲート制御信号を受信すると、このゲート制御信号に応じてゲートバーを開放する(ステップS518)。
以上のように、本変形例では、端末装置20’が、チケット情報を用いた入場処理に応じて端末制御装置10から機能制限情報を受信してから、退場を検知するまでの間、機能制限情報が示す機能の制限を実施する。したがって、イベント参加者であるユーザがイベント会場に持ち込んだ端末装置20’に対し、イベント会場に入場してから退場するまでの間、イベントの種別に応じて定められた機能を制限することができる。
(第3変形例)
次に、第3変形例について説明する。本変形例は、端末装置20の機能制限について制限内容を予め定め、その定められた制限内容の範囲内で機能制限を行う例である。例えば、撮影機能や録音機能であれば、撮影した画像ファイルや録音した音声ファイルを他の保存媒体へ保存(コピー)できないようにするコピー制限、再生回数が制限される形式でファイルを保存する再生回数制限などが、制限内容に該当する。この場合、制限内容の範囲内で機能制限を行うと、撮影や録音自体は可能であるがファイルのコピーや再生回数が制限されることになる。また、着信音の機能について、着信音の設定音量レベルが所定レベルを超えている場合に、その設定音量レベルを自動的に所定レベルまで下げるといった制御も、制限内容の範囲内での機能制限に含まれる。
本変形例の場合、端末制御装置10の記憶部11が記憶するイベント管理テーブルTb1の「制限機能」カラムには、イベントの種別に応じて制限すべき機能に対する制限内容を定めた制限内容情報を含む機能制限情報が格納される。
図17は、本変形例において、イベント管理テーブルTb1の「イベント種別」カラムに格納される情報と「制限機能」カラムに格納される機能制限情報との対応関係の一例を示す図である。図17に示す例では、図5に示した例と比較して、「イベント種別」が「ショー」の場合に制限される「録音機能」について、制限の内容としてコピー制限を行うことを示す制限内容情報が付加され、「イベント種別」が「セミナー」の場合に制限される「録音機能」について、制限の内容として再生回数制限を行うことを示す制限内容情報が付加されている。なお、図17に示す対応関係は一例であり、これに限るものではない。
本変形例では、端末装置20の制御部24は、記憶部21が記憶する機能制限情報に制限内容情報が含まれている場合、この機能制限情報が示す機能を、制限内容情報が示す内容で制限する。例えば、図17の例のように、録音機能に付加される制限内容情報がコピー制限であれば、端末装置20の制御部24は、録音自体は許可するが、録音された音声ファイルのコピーを禁止するように、録音機能に対する制限を行う。また、録音機能に付加される制限内容情報が再生回数制限であれば、端末装置20の制御部24は、録音自体は許可するが、録音された音声ファイルを再生回数が制限される形式で保存するように、録音機能に対する制限を行う。
以上のように、本変形例によれば、制限する機能の種別だけでなく制限内容も含めた、よりきめ細かな機能制限を実現することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、端末装置20の記憶部21に機能制限情報を予め記憶させる。機能制限情報はイベントごとに管理されるため、事前のチケット購入手続きに応じてチケット情報を発行する際に、そのイベントに対応する機能制限情報を取得してチケット情報とともに端末装置20に送ることができる。そして、これら機能制限情報とチケット情報を、端末装置20の記憶部21に記憶させておくことができる。
ただし、イベント会場での入場処理が行われた後に機能制限情報に基づく機能制限を行う構成でないと、チケット購入手続きを行ったが実際にはイベント会場に入場していないユーザの端末装置20において、不用意に機能制限が行われる虞がある。そこで、本実施形態では、端末装置20の記憶部2に予め記憶させる機能制限情報に対して有効フラグによる制約を与え、入場処理に応じて端末制御装置10から有効化情報が送信され、端末装置20がこの有効化情報を受信して有効フラグを保持(オン)した場合に、機能制限情報が有効化されるようにしている。
なお、端末制御システム1の構成は上述した第1実施形態と同様であるため、構成についての説明は省略する。また、イベントの制限タイプに応じた機能制限の時間帯の制御についても第1実施形態と同様であるため、以下では、イベントの制限タイプがタイプ「1」の場合を例に挙げて、本実施形態の端末制御システム1の動作を説明する。
図18は、本実施形態の処理の流れを示すシーケンス図であり、イベントの制限タイプがタイプ「1」の場合の例である。
本実施形態では、まず、端末装置20が、事前のチケット購入手続きに応じて発行されたチケット情報と、イベントの種別に応じて定められた機能制限情報を記憶部21に保存する(ステップS601)。その後、ユーザがイベント会場に入場する際に、端末装置20が入場処理を行う(ステップS602)。これにより、記憶部21が記憶するチケット情報が入退場ゲート機器30により取得され(ステップS603)、このチケット情報がさらに端末制御装置10により取得される(ステップS604)。
端末制御装置10は、入退場ゲート機器30からチケット情報を取得すると、このチケット情報をもとにチケット検証の処理を行う(ステップS605)。ここでは、チケット検証に合格したものとして説明する。チケット検証に合格すると、端末制御装置10は、入退場ゲート機器30に対してゲート制御信号を送信する(ステップS606)。入退場ゲート機器30は、端末制御装置10からゲート制御信号を受信すると、このゲート制御信号に応じてゲートバーを開放する(ステップS607)。
また、端末制御装置10は、チケット検証に合格すると、端末装置20に対して、機能制限情報を有効化するための有効化情報を送信する(ステップS608)。このとき、端末制御装置10は、該当するイベントの制限タイプがタイプ「1」であることを検知し、端末装置20に対して、ポーリングが必要であることを示す付加情報を付加した有効化情報を送信する。
端末装置20は、端末制御装置10から有効化情報が受信すると、この有効化情報に応じて機能制限情報の有効フラグを保持(オン)し、記憶部21が記憶する機能制限情報を有効化する(ステップS609)。そして、端末装置20は、端末制御装置10に対するポーリングを開始し、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS610)に対する応答として、イベントが開始前であることを示すステータス情報を取得している間は(ステップS611)、機能制限を開始しない。その後、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS612)に対する応答として、イベントが開催中であることを示すステータス情報を取得すると(ステップS613)、端末装置20は、記憶部21が記憶している機能制限情報が示す機能の制限を開始する(ステップS614)。
端末装置20は、機能制限を行っている間も端末制御装置10に対するポーリングを継続し、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS615)に対する応答として、イベントが開催中であることを示すステータス情報を取得している間は(ステップS616)、機能制限を継続する。その後、端末制御装置10に対する問い合わせ(ステップS617)に対する応答として、イベントが開催中であることを示すステータス情報を取得すると(ステップS618)、端末装置20は、機能制限を解除する(ステップS619)。機能制限が解除されると、機能制限情報の有効フラグは消去(オフ)される。
以上のように、本実施形態の端末制御システム1によれば、第1実施形態と同様に、機能制限が必要な端末装置20のみを対象として制限すべき機能を特定の時間帯だけ制限するといったきめ細かな機能制限を実現することができる。
<補足説明>
上述したように、端末制御装置10の機能構成である記憶部11、入退制御部12、イベント管理部13および通信部14は、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)との協働により実現される。このプログラムは、例えば端末制御装置10を構成する情報処理装置によりインストール可能な形式または実行可能な形式のファイルとして記録媒体に記録されて提供される。また、上記プログラムを、例えば、インターネットなどのネットワークに接続された機器に格納し、端末制御装置10を構成する情報処理装置が、ネットワーク経由でこのプログラムをダウンロードする構成としてもよい。また、上記プログラムをROM102やHDD104などに予め組み込んで提供する構成としてもよい。
なお、端末制御装置10の上述した機能構成は、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現してもよい。
また、端末装置20の機能構成である記憶部21、処理部22、通信部23および制御部24は、上述したように、端末装置20のハードウェアを用いてイベントアプリを実行することにより実現される。イベントアプリは、例えば、端末制御システム1への登録時などに端末装置20にインストールされる。また、イベントアプリを、例えば、インターネットなどのネットワークに接続された機器に格納し、端末装置20が、ネットワーク経由でこのイベントアプリをダウンロードする構成としてもよい。
なお、端末装置20の上述した機能構成は、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現してもよい。この場合、端末装置20は上述した機能構成が予め組み込まれた構成となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えて具体化することができる。
1 端末制御システム
10 端末制御装置
11 記憶部
12 入退制御部
13 イベント管理部
14 通信部
20,20’ 端末装置
21 記憶部
22 処理部
23 通信部
24 制御部
25 検知部
30 入退場ゲート機器
31 コード情報読取部
32 無線通信部
33 通信部
34 ゲート駆動部
特許第5022917号公報

Claims (13)

  1. 1以上の情報処理装置と、端末装置と、を有する端末制御システムであって、
    前記1以上の情報処理装置は、
    少なくとも、イベントの開催時に制限すべき前記端末装置の機能を示す機能制限情報をイベントごとに記憶する第1の記憶手段と、
    イベントが開催されるイベント会場に設けられた機器を通じて、前記端末装置からチケット情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記機能制限情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記端末装置は、
    前記チケット情報を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段が記憶する前記チケット情報を、前記イベント会場に設けられた機器を通じて前記取得手段に取得させるための処理を行う処理手段と、
    前記送信手段により送信された前記機能制限情報を受信する受信手段と、
    前記端末装置が有する機能のうち、前記受信手段が受信した前記機能制限情報が示す機能を制限する制御手段と、を備えることを特徴とする端末制御システム。
  2. 前記第1の記憶手段は、イベントが開催中であるか否かを示すステータス情報をさらに記憶し、
    前記端末装置は、前記処理手段による処理が行われた後に、前記1以上の情報処理装置に対する定期的な問い合わせにより、前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記ステータス情報を取得する問い合わせ手段をさらに備え、
    前記制御手段は、イベントが開催中であることを示す前記ステータス情報を前記問い合わせ手段が取得している間、前記端末装置が有する機能のうち、前記受信手段が受信した前記機能制限情報が示す機能の使用を制限することを特徴とする請求項1に記載の端末制御システム。
  3. 前記第1の記憶手段は、イベントが終了したか否かを示すステータス情報をさらに記憶し、
    前記端末装置は、前記処理手段による処理が行われた後に、前記1以上の情報処理装置に対する定期的な問い合わせにより、前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記ステータス情報を取得する問い合わせ手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記受信手段が前記機能制限情報を受信してから前記問い合わせ手段がイベント終了を示す前記ステータス情報を取得するまでの間、前記端末装置が有する機能のうち、前記受信手段が受信した前記機能制限情報が示す機能の使用を制限することを特徴とする請求項1に記載の端末制御システム。
  4. 前記第1の記憶手段は、イベントが開催される時間帯を示す制限時間帯情報をさらに記憶し、
    前記送信手段は、前記取得手段が取得した前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記制限時間帯情報を前記端末装置にさらに送信し、
    前記受信手段は、前記送信手段により送信された前記制限時間帯情報をさらに受信し、
    前記制御手段は、前記受信手段が受信した前記制限時間帯情報が示す時間帯の間、前記端末装置が有する機能のうち、前記受信手段が受信した前記機能制限情報が示す機能を制限することを特徴とする請求項1に記載の端末制御システム。
  5. 前記送信手段は、前記取得手段が同一の前記チケット情報を再度取得した場合に制限解除情報を前記端末装置にさらに送信し、
    前記受信手段は、前記送信手段により送信された前記制限解除情報をさらに受信し、
    前記制御手段は、前記受信手段が前記機能制限情報を受信してから前記制限解除情報を受信するまでの間、前記端末装置が有する機能のうち、前記受信手段が受信した前記機能制限情報が示す機能の使用を制限することを特徴とする請求項1に記載の端末制御システム。
  6. 前記端末装置は、前記イベント会場からの退場を検知する検知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記受信手段が前記機能制限情報を受信してから前記イベント会場からの退場を検知するまでの間、前記端末装置が有する機能のうち、前記受信手段が受信した前記機能制限情報が示す機能の使用を制限することを特徴とする請求項1に記載の端末制御システム。
  7. 前記機能制限情報は、イベントの開催時に制限すべき前記端末装置の機能に対する制限の内容を定めた制限内容情報を含み、
    前記制御手段は、前記端末装置が有する機能のうち、前記受信手段が受信した前記機能制限情報が示す機能を、前記制限内容情報が示す内容で制限することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の端末制御システム。
  8. 前記処理手段による処理は、前記チケット情報を、前記イベント会場に設けられた機器が読み取り可能なコード情報として前記端末装置に表示させる処理を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の端末制御システム。
  9. 前記処理手段による処理は、前記チケット情報を、前記イベント会場に設けられた機器に対して近距離無線通信方式により送信する処理を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の端末制御システム。
  10. 少なくとも、イベントの開催時に制限すべき端末装置の機能を示す機能制限情報をイベントごとに記憶する記憶手段と、
    イベントが開催されるイベント会場に設けられた機器を通じて、端末装置からチケット情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記機能制限情報を前記端末装置に送信することにより、前記端末装置が有する機能のうち、前記機能制限情報が示す機能を制限させる送信手段と、を備えることを特徴とする端末制御装置。
  11. コンピュータに、
    少なくとも、イベントの開催時に制限すべき端末装置の機能を示す機能制限情報をイベントごとに記憶手段に記憶させるステップと、
    イベントが開催されるイベント会場に設けられた機器を通じて、端末装置からチケット情報を取得するステップと、
    取得した前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記機能制限情報を前記端末装置に送信することにより、前記端末装置が有する機能のうち、前記機能制限情報が示す機能を制限させるステップと、を実行させることを特徴とする端末制御プログラム。
  12. 1以上の情報処理装置と、端末装置により実行されるアプリケーションプログラムと、を含む端末制御システムであって、
    前記1以上の情報処理装置は、
    少なくとも、イベントの開催時に制限すべき前記端末装置の機能を示す機能制限情報をイベントごとに記憶する第1の記憶手段と、
    イベントが開催されるイベント会場に設けられた機器を通じて、前記端末装置からチケット情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記機能制限情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
    前記端末装置が備える第2の記憶手段が記憶する前記チケット情報を、前記イベント会場に設けられた機器を通じて前記取得手段に取得させるための処理を行うステップと、
    前記送信手段により送信された前記機能制限情報を受信するステップと、
    前記端末装置が有する機能のうち、受信した前記機能制限情報が示す機能を制限するステップと、を実行させることを特徴とする端末制御システム。
  13. 1以上の情報処理装置と、端末装置と、を有する端末制御システムであって、
    前記1以上の情報処理装置は、
    少なくとも、イベントの開催時に制限すべき前記端末装置の機能を示す機能制限情報をイベントごとに記憶する第1の記憶手段と、
    イベントが開催されるイベント会場に設けられた機器を通じて、前記端末装置からチケット情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記チケット情報により特定される前記端末装置に対し、前記チケット情報により特定されるイベントに対応する前記機能制限情報を有効化する有効化情報を送信する送信手段と、を備え、
    前記端末装置は、
    前記チケット情報と、該チケット情報により特定されるイベントに対応する前記機能制限情報とを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段が記憶する前記チケット情報を、前記イベント会場に設けられた機器を通じて前記取得手段に取得させるための処理を行う処理手段と、
    前記送信手段により送信された前記有効化情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段による前記有効化情報の受信に応じて、前記端末装置が有する機能のうち、前記第2の記憶手段が記憶する前記機能制限情報が示す機能を制限する制御手段と、を備えることを特徴とする端末制御システム。
JP2015004132A 2015-01-13 2015-01-13 端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラム Pending JP2016131277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004132A JP2016131277A (ja) 2015-01-13 2015-01-13 端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004132A JP2016131277A (ja) 2015-01-13 2015-01-13 端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016131277A true JP2016131277A (ja) 2016-07-21

Family

ID=56414821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015004132A Pending JP2016131277A (ja) 2015-01-13 2015-01-13 端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016131277A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021033474A (ja) * 2019-08-20 2021-03-01 株式会社デンソーウェーブ 端末管理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021033474A (ja) * 2019-08-20 2021-03-01 株式会社デンソーウェーブ 端末管理システム
JP7200881B2 (ja) 2019-08-20 2023-01-10 株式会社デンソーウェーブ 端末管理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101759306B1 (ko) 스마트 기기의 바인딩 방법, 장치, 프로그램 및 기록매체
EP3151507B1 (en) Methods and apparatuses for controlling device
US8964206B2 (en) Printing device, management device and management method
JP2007079857A (ja) サーバー装置、クライアント装置及びそれらの制御方法、コンピュータプログラム、記憶媒体
KR101639147B1 (ko) 음성 서비스에서의 정보 송신 방법, 장치, 프로그램 및 기록매체
US10375142B2 (en) Apparatus, system, and method of providing screen data
US9219845B2 (en) Information storage system and information storage method
JP2010044642A (ja) コンテンツ配信サーバ及びコンテンツ配信方法
JP2016155270A (ja) 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム
US20150029529A1 (en) Image Forming Apparatus, Remote Operation Device, Remote Control Method, Remote Operation Method, Non-Transitory Computer-Readable Recording Medium Encoded with Remote Control Program, and Non-Transitory Computer-Readable Recording Medium Encoded with Remote Operation Program
KR20180008218A (ko) 클라우드 프린팅 서비스의 계정을 공유하는 방법 및 이를 실시하기 위한 클라우드 서버
US10341832B2 (en) Cooperative system, information processing device, cooperation method, and cooperative program
US10171464B2 (en) Data process apparatus, data sharing method, and data process system
JP2023007100A (ja) 情報処理システム、管理サーバおよびその制御方法、通信装置、並びにプログラム
JP2016131277A (ja) 端末制御システム、端末制御装置および端末制御プログラム
JP6425045B2 (ja) ファームウェア更新システムおよびファームウェア更新プログラム
US10963202B2 (en) Authentication system using a code with a mobile application
JP2008277937A (ja) 移動機のモード変更方法及び移動機
JP2007058475A (ja) 決済用ファイル管理システムおよび決済用ファイル管理方法
JP6157117B2 (ja) ネットワークカラオケシステム
KR101753359B1 (ko) 사용기록을 표시하는 방법, 장치 및 시스템
JP2005038307A (ja) 認証システム
JP7200881B2 (ja) 端末管理システム
US11262958B2 (en) Authentication of user at a device using a mobile application
JP4222305B2 (ja) 印刷システム、印刷装置及びデータ送信サーバ