JP2016131182A - 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液浸露光装置では、露光光を射出する光学部材が変動すると、露光不良が発生する為、露光不良の発生を抑制することが可能な露光装置技術を提供する。
【解決手段】露光装置は、露光光ELが射出される投影光学系射出面32と、露光光ELが通過する液浸空間LSを形成すると共に、少なくとも一部が可動部材42である液浸部材4Aと、可動部材42の移動に起因した液浸空間LSの少なくとも一部における液体LQの圧力の変動を抑制する抑制システム432と、抑制システムを制御するコントローラーとを備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法の技術分野に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置として、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して投影される露光光を用いて基板を露光する液浸露光装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第7,864,292号
液浸露光装置では、露光光を射出する光学部材が変動すると、露光不良が発生する可能性がある。その結果、不良デバイスが発生する可能性がある。
本発明は、露光不良の発生を抑制することが可能な露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法を提供することを課題とする。
第1の露光装置は、露光光が射出される光学部材と、前記露光光が通過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、前記可動部材の移動に起因した前記液浸空間の少なくとも一部における液体の圧力の変動を抑制する抑制システムと、前記抑制システムを制御するコントローラーとを備える。
第2の露光装置は、露光光が射出される光学部材と、前記露光光が通過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、前記液浸空間の少なくとも一部に対して液体供給を行う第1供給部と、前記可動部材の移動条件に基づいて、前記第1供給部からの液体供給量を制御するコントローラーとを備える。
第3の露光装置は、露光光が射出される光学部材と、前記露光光が通過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、前記液浸空間の少なくとも一部から液体回収を行う第1回収部と、前記可動部材の移動条件に基づいて、前記第1回収部による液体回収量を制御するコントローラーとを備える。
第4の露光装置は、露光光が射出される光学部材と、前記露光光が通過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、前記可動部材の移動条件に基づいて、前記液浸空間を規定する規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させるコントローラーとを備える。
第5の露光装置は、露光光が射出される光学部材と、前記露光光が透過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、コントローラーとを備え、前記液浸部材は、移動可能な第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下側に配置される移動可能な、前記可動部材としての第2部材とを備えており、前記コントローラーは、前記第2部材の移動条件に基づいて、前記第1部材を移動させる。
第1の露光方法は、少なくとも一部が可動部材である液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、前記移動部材の移動に起因した前記液浸空間の少なくとも一部における液体の圧力の変動を抑制する抑制システムを制御することとを備える。
第2の露光方法は、少なくとも一部が可動部材である液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、前記液浸空間の少なくとも一部に対して液体供給を行うことと、前記可動部材の移動条件に基づいて液体供給量を制御することとを備える。
第3の露光方法は、少なくとも一部が可動部材である液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、前記液浸空間の少なくとも一部から液体回収を行うことと、前記可動部材の移動条件に基づいて液体回収量を制御することとを備える。
第4の露光方法は、少なくとも一部が可動部材である液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、前記可動部材の移動条件に基づいて、前記液浸空間を規定する規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させることとを備える。
第5の露光方法は、移動可能な第1部材と少なくとも一部が前記第1部材の下側に配置される移動可能な可動部材である第2部材とを備える液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、前記第2部材の移動条件に基づいて、前記第1部材を移動させることとを備える。
第1のデバイス製造方法は、上述した第1の露光装置から第5の露光装置のうちのいずれか一つを用いて基板を露光することと、露光された前記基板を現像することとを備える。
第2のデバイス製造方法は、上述した第1の露光方法から第5の露光方法のうちのいずれか一つを用いて基板を露光することと、露光された前記基板を現像することとを備える。
第1実施形態の露光装置の構成の一例を示す概略構成図である。 第1実施形態の液浸部材の断面図(XZ平面と平行な断面図)である。 第1実施形態の液浸部材を斜め下側(−Z軸方向側)から観察した分解斜視図である。 第1実施形態の液浸部材を斜め上側(+Z軸方向側)から観察した分解斜視図である。 第2部材の移動態様の第1の具体例を示す断面図である。 第2部材の移動態様の第2の具体例を示す断面図である。 基板ステージに保持されている基板の一例を示す平面図である。 第2部材の移動態様を示す平面図である。 移動軌跡の一具体例を示す平面図である。 図9に示す態様で基板が移動した場合の第2部材の移動態様を示す平面図である。 図9に示す態様で基板が移動した場合の第2部材の移動態様を示す平面図である。 液体供給部による液体の供給動作の第1の具体例を示す断面図である。 液体供給部による液体の供給動作の第2の具体例を示す断面図である。 流体回収部による液体の回収動作の第1の具体例を示す断面図である。 流体回収部による液体の回収動作の第2の具体例を示す断面図である。 第2実施形態の液浸部材の断面図(XZ平面と平行な断面図)である。 第1部材の移動態様の具体例を示す断面図である。 第3実施形態の液浸部材の断面図(XZ平面と平行な断面図)である。 挿脱部材の挿脱態様の第1の具体例を示す断面図である。 挿脱部材の挿脱態様の第2の具体例を示す断面図である。 基板ステージの一例を示す平面図である。 デバイスの製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。但し、本発明が以下に説明する実施形態に限定されることはない。
以下の説明では、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸から定義されるXYZ直交座標系を用いて、露光装置を構成する各種構成要素の位置関係について説明する。尚、以下の説明では、X軸方向及びY軸方向の夫々が水平方向(つまり、水平面内の所定方向)であり、Z軸方向が鉛直方向(つまり、水平面に直交する方向であり、実質的には上下方向)であるものとする。また、X軸、Y軸及びZ軸周りの回転方向(言い換えれば、傾斜方向)を、夫々、θX方向、θY方向及びθZ方向と称する。
(1)第1実施形態
はじめに、図1から図15を参照しながら、第1実施形態の露光装置EX1について説明する
(1−1)第1実施形態の露光装置EX1の構成
はじめに、図1を参照しながら、第1実施形態の露光装置EX1の構成の一例について説明する。図1は、第1実施形態の露光装置EX1の構成の一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、露光装置EX1は、マスクステージ1と、照明系2と、投影光学系3と、液浸部材4Aと、基板ステージ5と、計測ステージ6と、計測システム7と、チャンバ装置8と、制御装置9とを備えている。
マスクステージ1は、マスク11を保持可能である。マスクステージ1は、保持したマスク11をリリース可能である。
マスクステージ1は、マスク11を保持した状態で、照明系2から射出される露光光ELが照射される領域(つまり、後述の照明領域IR)を含む平面(例えば、XY平面)に沿って移動可能である。
例えば、マスクステージ1は、平面モータを含む駆動システム12の動作により移動してもよい。尚、平面モータを含む駆動システム12の一例は、例えば、米国特許第6,452,292号に開示されている。但し、駆動システム12は、平面モータに加えて又は代えて、他のモータ(例えば、リニアモータ)を含んでいてもよい。第1実施形態では、マスクステージ1は、駆動システム12の動作により、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向、並びに、θX方向、θY方向及びθZ方向のうちの少なくとも一つに沿って移動可能である。
マスク11は、基板ステージ51が保持する後述の基板51に投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスク11は、例えば、ガラス板等の透明板と、当該透明板上にクロム等の遮光材料を用いて形成されたデバイスパターンとを含む透過型マスクであってもよい。但し、マスク11は、いわゆる反射型マスクであってもよい。
照明系2は、照明領域IRに対して、露光光ELを照射する。照明領域IRは、照明系2から射出される露光光ELが照射される領域を含む。照明系2は、照明領域IRに配置された少なくとも一部のマスク11に対して、露光光ELを照射する。照明系2は、照明領域IR上で露光光ELが均一な照度分布を有するように、露光光ELを照射していてもよい。
露光光ELは、例えば、水銀ランプから射出される輝線(例えば、g線、h線、i線等)やKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光であってもよい。露光光ELは、例えば、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)やFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)であってもよい。
投影光学系3は、マスク11を通過した露光光EL(つまり、マスク11に形成されたデバイスパターンの像)を、基板51に対して投影する。具体的には、投影光学系3は、投影領域PRに露光光ELを投影する。投影領域PRは、投影光学系3から射出される露光光ELが投影される領域を含む。投影光学系3は、デバイスパターンの像を、投影領域PRに配置された少なくとも一部の基板51(例えば、後述するショット領域Sの少なくとも一部)に対して、所定の投影倍率で投影する。
第1実施形態では、投影光学系3は、縮小系である。但し、投影光学系3は、等倍系又は拡大系であってもよい。第1実施形態では、投影光学系3の投影倍率は、例えば、1/4である。但し、投影光学系の投影倍率は、1/4以外の任意の値(例えば、1/5や、1/8等)であってもよい。
投影光学系3は、反射光学素子を含まない屈折系であってもよい。投影光学系3は、屈折光学素子を含まない反射系であってもよい。投影光学系3は、反射光学素子及び屈折光学素子の双方を含む反射屈折系であってもよい。投影光学系3は、デバイスパターンの像を、倒立像として投影してもよい。投影光学系3は、デバイスパターンの像を、正立像として投影してもよい。
投影光学系3の光軸AXは、Z軸と平行である。この場合、投影光学系3の光軸AXと平行な方向に着目すると、投影光学系3から当該投影光学系3の像面に向かう方向が、−Z軸方向であり、且つ、投影光学系3から当該投影光学系3の物体面に向かう方向が、+Z軸方向である。但し、投影光学系3の光軸AXは、Z軸と平行でなくてもよい。
投影光学系3は、露光光ELが射出される射出面32を含む終端光学素子31を備えている。射出面32は、投影光学系3の像面に向けて露光光ELを射出する。終端光学素子31は、投影光学系3が含む複数の光学素子のうち、投影光学系3の像面に最も近い光学素子である。
終端光学素子31の光軸AXは、Z軸と平行である。この場合、終端光学素子31の光軸AXと平行な方向に着目すると、投影光学素子31の入射面から射出面32に向かう方向が、−Z軸方向であり、且つ、射出面32から終端光学素子31の入射面に向かう方向が+Z軸方向である。但し、終端光学素子31の光軸AXは、Z軸と平行でなくてもよい。
射出面32は、−Z軸方向を向いている。従って、射出面32から射出される露光光ELは、−Z軸方向に向かって進行する。射出面32は、XY平面(つまり、水平面)と平行である。但し、射出面32は、XY平面に対して傾斜していてもよい。尚、射出面32は、凸面であってもよいし、凹面であってもよい。射出面32は、曲面を含んでいてもよい。
終端光学素子31は、−Z軸方向を向いている射出面32に加えて、当該射出面32の周囲に配置されている外面33を含んでいてもよい。露光光ELは、射出面32から射出される一方で、外面33からは射出されなくてもよい。言い換えれば、露光光ELは、射出面32を通過する一方で、外面33を通過しなくてもよい。尚、外面33は、+Z軸方向側に向かうにつれて徐々に光軸AXから遠ざかる形状(つまり、光軸AXに対して傾斜する形状)を有していてもよい。
投影光学系3は、基準フレーム37によって支持されている。基準フレーム37は、当該基準フレーム37の下側(つまり、−Z軸方向側)に配置されている装置フレーム38に支持されている。基準フレーム37と装置フレーム38との間には、防振装置39が配置されている。防振装置39は、装置フレーム38から基準フレーム37への振動の伝達を抑制する。防振装置39は、例えば、バネ装置を含んでいてもよい。このようなバネ装置の一例として、金属やゴム等の弾性部材を含むバネや、空気等の気体を含むバネ(いわゆる、エアマウント)があげられる。
尚、基準フレーム37は、投影光学系3に加えて、例えば、後述する計測システム7を支持していてもよい。基準フレーム37は、投影光学系3に加えて、任意の検出システム(例えば、基板51のアライメントマークを検出する検出システムや、基板51等の物体の表面の位置を検出する検出システム等)を支持していてもよい。
液浸部材4Aは、液浸空間LSを形成する。液浸空間LSは、液体LQで満たされた空間(言い換えれば、部分又は領域)を意味する。液体LQは、例えば水(例えば、純水)である。
液浸部材4Aは、終端光学素子31の少なくとも一部と基板51の少なくとも一部との間が液体LQで満たされるように、液浸空間LSを形成する。液浸部材4Aは、露光光ELの光路AT(特に、射出面32から射出される露光光ELの射出面32と基板51との間の光路ATL)が液体LQで満たされるように、液浸空間LSを形成する。その結果、射出面32から射出される露光光ELは、液体LQを介して基板51に投影される。つまり、第1実施形態の露光装置EX1は、液体LQを介して投影される露光光ELを用いて基板51を露光する液浸露光装置である。
尚、液浸部材4Aの詳細な構成については、図2から図4等を参照しながら後に詳述する。
基板ステージ5は、基板51を保持可能である。基板ステージ5は、保持した基板51をリリース可能である。
例えば、基板ステージ5は、基板51をリリース可能に保持する第1保持部と、第1保持部の周囲に配置され且つカバー部材52をリリース可能に保持する第2保持部とを備えていてもよい。尚、第1保持部及び第2保持部を備える基板ステージ5の一例は、例えば、米国特許出願公開第2007/0177125号や、米国特許出願公開第2008/0049209号に開示されている。第1保持部は、基板51の上面(つまり、+Z軸方向側の表面)とXY平面とが平行となるように、基板51を保持してもよい。第1保持部に保持された基板51の上面と、第2保持部に保持されたカバー部材52の上面とは、同一平面内に配置されてもよい。但し、第1保持部に保持された基板51の上面と、第2保持部に保持されたカバー部材52の上面とは、同一平面内に配置されていなくてもよい。第1保持部に保持された基板51の上面に対して、第2保持部に保持されたカバー部材52の上面が傾斜していてもよい。カバー部材52の上面が曲面を含んでいてもよい。
基板ステージ5は、基板51を保持した状態で、射出面32から射出される露光光ELが投影される領域(つまり、投影領域PR)を含む平面(例えば、XY平面)に沿って移動可能である。基板ステージ5は、ベース部材81のガイド面811上を移動可能である。尚、ガイド面811と投影領域PRを含む平面(例えば、XY平面)とは、実質的に平行であってもよい。
例えば、基板ステージ5は、平面モータを含む駆動システム82の動作により移動してもよい。尚、平面モータを含む駆動システム82の一例は、例えば、米国特許第6,452,292号に開示されている。駆動システム82が含む平面モータは、基板ステージ5に配置された可動子825と、ベース部材81に配置された固定子821とを含んでいてもよい。但し、駆動システム82は、平面モータに加えて又は代えて、他のモータ(例えば、リニアモータ)を含んでいてもよい。第1実施形態では、基板ステージ5は、駆動システム82の動作により、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向、並びに、θX方向、θY方向及びθZ方向のうちの少なくとも一つに沿って移動可能である。
基板51は、デバイスを製造するための基板である。基板51は、例えば半導体ウェハ等の基材と、当該基材上に形成された感光膜とを含んでいる。感光膜は、例えば、感光材(例えば、フォトレジスト)の膜である。尚、基板51は、感光膜に加えて、他の膜(例えば、基板51の表面での露光光ELの意図せぬ反射を防止する反射防止膜や、基板51の表面を保護する保護膜(トップコート膜)等)を含んでいてもよい。
計測ステージ6は、基板51を保持しない一方で、露光光ELを計測する計測部材(言い換えれば、計測器)61を保持可能である。つまり、第1実施形態の露光装置EX1は、基板ステージ5と計測ステージ6とを備える露光装置である。このような露光装置の一例は、例えば、米国特許第6,897,963号及び欧州特許出願公開第1713113号に開示されている。
計測ステージ6は、計測部材61を保持した状態で、射出面32から射出される露光光ELが投影される領域(つまり、投影領域PR)を含む平面(例えば、XY平面)に沿って移動可能である。計測ステージ6は、基板ステージ5と同様に、ベース部材81のガイド面811上を移動可能である。
例えば、計測ステージ6は、基板ステージ5と同様に、平面モータを含む駆動システム82の動作により移動してもよい。駆動システム82が含む平面モータは、計測ステージ6に配置された可動子826と、ベース部材81に配置された固定子821とを含んでいてもよい。但し、駆動システム82は、平面モータに加えて又は代えて、他のモータ(例えば、リニアモータ)を含んでいてもよい。第1実施形態では、計測ステージ6は、駆動システム82の動作により、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向、並びに、θX方向、θY方向及びθZ方向のうちの少なくとも一つに沿って移動可能である。
計測システム7は、基板ステージ5及び計測ステージ6の位置を計測する。基板ステージ5及び計測ステージ6の位置を計測するために、計測システム7は、干渉計システムを含んでいてもよい。干渉計システムは、基板ステージ5に配置されている計測ミラー及び計測ステージ6に配置されている計測ミラーの夫々に計測光を照射すると共に、当該計測光の反射光を検出することで基板ステージ5及び計測ステージ6の位置を計測してもよい。但し、計測システム7は、干渉計システムに加えて又は代えて、基板ステージ5及び計測ステージ6の位置を計測するエンコーダシステムを含んでいてもよい。尚、エンコーダシステムの一例は、例えば、米国特許出願公開第2007/0288121号に開示されている。
チャンバ装置8は、露光光ELが進行する空間CSの環境(例えば、温度、湿度、圧力及びクリーン度のうちの少なくとも一つ)を調整する。空間CSには、少なくとも、投影光学系3、液浸部材4、基板ステージ5及び計測ステージ6が配置されている。但し、マスクステージ1及び照明系2のうちの少なくとも一部が空間CSに配置されていてもよい。
制御装置9は、露光装置EX1全体の動作を制御する。制御装置9は、露光装置EX1全体の動作を制御するコントローラー91と、コントローラー91に接続され且つ露光装置EX1の動作に用いられる各種情報を記憶するメモリ92とを含んでいる。
コントローラー91は、露光装置EX1が露光光ELを用いて基板51を露光する際には、計測システム7の計測結果に基づいて、基板ステージ5(或いは、基板51)の位置を制御する。つまり、コントローラー91は、基板ステージ5(或いは、基板51)を移動させるように、駆動システム82を制御する。コントローラー91は、露光装置EX1が露光光ELを用いて基板51を露光する際に、基板ステージ5(或いは、基板51)の位置の制御に同期して、マスクステージ1(或いは、マスク11)の位置を制御する。つまり、コントローラー91は、基板ステージ5(或いは、基板51)に同期してマスクステージ1(或いは、マスク11)移動させるように、駆動システム12を制御する。
コントローラー91は、露光装置EX1が計測ステージ6を用いて露光光ELを計測する際には、計測システム7の計測結果に基づいて、計測ステージ6(或いは、計測部材61)の位置を制御する。つまり、コントローラー91は、計測ステージ6(或いは、計測部材61)を移動させるように、駆動システム82を制御する。
コントローラー91は、後に詳述するように、基板ステージ5(或いは、基板51)の移動(つまり、位置の制御)に同期して、液浸部材4Aの少なくとも一部の部材(例えば、図2を参照しながら後述する第2部材42)を移動させるように、液浸部材4Aの位置を制御する。尚、液浸部材4Aの少なくとも一部の部材の移動態様については、図5及び図6を参照しながら後に詳述する。
コントローラー91は、後に詳述するように、液浸部材4Aの少なくとも一部の部材の移動条件に基づいて、液浸空間LSに対する液体LQの供給の態様及び液浸空間LSからの液体LQの回収の態様のうちの少なくとも一方を制御する。但し、液浸部材4Aの少なくとも一部の部材の移動条件に基づいた液体LQの供給動作及び液体LQの回収動作については、図12から図15を参照しながら後に詳述する。
(1−2)第1実施形態の液浸部材4A
続いて、図2から図6を参照して、第1実施形態の液浸部材4Aについて説明する。
(1−2−1)第1実施形態の液浸部材4Aの構成
はじめに、図2から図4を参照して、第1実施形態の液浸部材4Aの構成について説明する。図2は、第1実施形態の液浸部材4Aの断面図(XZ平面と平行な断面図)である。図3は、第1実施形態の液浸部材4Aを斜め下側(−Z軸方向側)から観察した分解斜視図である。図4は、第1実施形態の液浸部材4Aを斜め上側(+Z軸方向側)から観察した分解斜視図である。
尚、以下の説明では、特段の説明がない場合には、“上側”は、+Z軸方向側を意味するものとする。“下側”は、−Z軸方向側を意味するものとする。“内側”とは、光軸AXの放射方向における内側であって、光軸AXに近づく側を意味するものとする。“外側”とは、光軸AXの放射方向における外側であって、光軸AXから遠ざかる側を意味するものとする。
図2に示すように、液浸部材4Aは、終端光学素子31の下側で移動可能な物体上に液浸空間LSを形成する。
終端光学素子31の下側で移動可能な物体は、射出面32及び液浸部材4Aと対向可能である。終端光学素子31の下側で移動可能な物体は、投影領域PRに配置可能である。終端光学素子31の下側で移動可能な物体は、液浸部材4Aの下側で、XY平面内を移動可能である。
尚、このような物体は、基板ステージ5の少なくとも一部(例えば、基板ステージ5が保持するカバー部材52)であってもよい。この場合、液浸部材4Aは、基板ステージ5の少なくとも一部の上に液浸空間LSを形成する。或いは、物体は、基板ステージ5が保持する基板51であってもよい。この場合、液浸部材4Aは、基板51の少なくとも一部の上に液浸空間LSを形成する。或いは、物体は、計測ステージ6の少なくとも一部(例えば、計測ステージ6が保持する計測部材61)であってもよい。この場合、液浸部材4Aは、計測ステージ6の少なくとも一部の上に液浸空間LSを形成する。
但し、液浸部材4Aは、2つの異なる物体に跨る液浸空間LSを形成してもよい。例えば、液浸部材4Aは、カバー部材52と基板51とに跨る液浸空間LSを形成してもよい。例えば、液浸部材4Aは、基板ステージ5と計測ステージ6とに跨る液浸空間LSを形成してもよい。
尚、以下の説明では、説明の簡略化の観点から、物体が基板51であるものとして説明を進める。
液浸部材4Aは、射出面32と基板51との間の露光光ELの光路ATLが液体LQで満たされるように、液浸空間LSを形成してもよい。基板51に露光光ELが投影されている場合には、液浸部材4Aは、投影領域PRを含む基板51の上面の少なくとも一部の領域が液体LQで覆われるように、液浸空間LSを形成してもよい。
液浸部材4Aは、液浸空間LSの少なくとも一部を、終端光学素子13と基板51との間の空間に形成してもよい。液浸部材4Aは、液浸空間LSの少なくとも一部を、液浸部材4Aと基板51との間の空間に形成してもよい。
このような液浸空間LSを形成するために、図2から図4に示すように、液浸部材4Aは、第1部材41と、第2部材42とを備えている。以下、第1部材41及び第2部材42について、順に説明する。
はじめに、第1部材41について説明する。
第1部材41は、露光光ELの光路ATの周囲に配置されている。このため、図3及び図4に示すように、第1部材41は、露光光ELの光路ATを取り囲むことが可能な環状の形状を有している。但し、第1部材41は、露光光ELの光路ATの周囲の一部に配置されていてもよい。第1部材41は、露光光ELの光路ATを取り囲むことが可能な環状の形状を有していなくてもよい。
尚、ここで言う「露光光ELの光路AT」は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLを含んでいてもよい。従って、第1部材41は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLの周囲に配置されていてもよい。更に、ここで言う「露光光ELの光路AT」は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLに加えて又は代えて、終端光学素子31内の露光光ELの光路ATO(つまり、終端光学素子31を進行する露光光ELの光路ATO)を含んでいてもよい。従って、第1部材41は、終端光学素子31の周囲に配置されていてもよい。
第1部材41は、第2部材42よりも基板51から離れた位置に配置されている。このため、第1部材41の少なくとも一部は、第2部材42の上側に配置されていてもよい。従って、第1部材41の少なくとも一部と基板51との間には、第2部材42の少なくとも一部が配置されていてもよい。
第1部材41の少なくとも一部は、終端光学素子31の下側に配置されている。言い換えれば、終端光学素子31の少なくとも一部は、第1部材の上側に配置されている。但し、第1部材41は、終端光学素子31の下側に配置されていなくてもよい。言い換えれば、終端光学素子31は、第1部材の上側に配置されていなくてもよい。
第1実施形態では、第1部材41は、実質的に移動しない。つまり、第1部材41は、実質的に固定されている。例えば、第1部材41は、不図示の支持部材を介して装置フレーム38に固定されていてもよい。尚、終端光学素子31(或いは、投影光学系3)もまた、実質的に移動しない。つまり、終端光学素子31(或いは、投影光学系3)もまた、実質的に固定されている。
第1部材41は、終端光学素子31と接触しないように配置されている。つまり、第1部材41は、第1部材41と終端光学素子31との間に間隙(具体的には、空間SP3)が形成されるように配置されている。
第1部材41の少なくとも一部は、終端光学素子31を保護するように、終端光学素子31の周囲に配置されていてもよい。この場合、第1部材41は、終端光学素子31を保護する保護部材として機能してもよい。例えば、第1部材41は、第2部材42と終端光学素子31との接触を防止する保護部材として機能してもよい。
第1部材41は、内側面411と、外側面412と、下面413とを備えている。
内側面411は、第1部材41の外縁を形成する面のうち、空間SP3を介して終端光学素子31の外面33に対向する面である。内側面411が外面33を取り囲んでいることを考慮すれば、内側面411は、終端光学素子31を保護する保護部材として機能してもよい。
内側面411の下側の端部は、下面413の内側の外縁を規定していてもよい。従って、内側面411は、下面413よりも上側に配置されていてもよい。
内側面411の少なくとも一部は、上側に向かうにつれて外側に広がる形状を有している。つまり、内側面411の少なくとも一部は、XY平面(つまり、水平面であって、実質的には、下面413と同一)に対して傾斜している。但し、内側面411は、上側に向かうにつれて外側に広がる形状を有していなくてもよい。つまり、内側面411は、XY平面に対して傾斜している部分を含んでいなくともよい。
内側面411の少なくとも一部は、終端光学素子31の外面33に平行であってもよい。但し、内側面411は、終端光学素子31の外面33に平行な部分を含んでいなくてもよい。
内側面411の少なくとも一部は、XY平面に平行である。但し、内側面411は、XY平面に平行な部分を含んでいなくてもよい。
外側面412は、第1部材41の外縁を形成する面のうち、外側を向いている面である。外側面412の下側の端部は、下面413の外側の外縁を規定していてもよい。外側面412は、光軸AXに平行(つまり、XY平面に垂直)であってもよい。但し、外側面412は、光軸AXに平行でなくてもよい。
下面413は、第1部材41の外縁を形成する面のうち、下側を向いている面である。下面411は、間隙(具体的には、空間SP1)を介して第2部材42と対向している。下面413は、XY平面に平行(つまり、光軸AXに垂直)であってもよい。但し、下面413は、XY平面に平行でなくてもよい。下面413の少なくとも一部は平面であってもよい。下面413の少なくとも一部は曲面であってもよい。
下面413は、液体LQに対して撥液性を有していてもよい。但し、下面413は、液体LQに対して親液性を有していてもよい。
第1部材41は、更に、射出面32から射出された露光光ELが通過可能であって且つ内側面411によって外縁が規定される開口415を備えている。開口415の下側の端部の周囲には、下面413が配置されている。開口415の内側に、終端光学素子31の少なくとも一部が配置されてもよい。
開口415の径(例えば、水平面であるXY平面に沿った径)は、射出面32の径よりも大きい。例えば、開口415のX軸方向に沿った径は、射出面32のX軸方向に沿った径よりも大きくてもよい。例えば、開口415のY軸方向に沿った径は、射出面32のY軸方向に沿った径よりも大きくてもよい。但し、開口415の径は、射出面32の径よりも小さくてもよいし同一であってもよい。例えば、開口415のX軸方向に沿った径は、射出面32のX軸方向に沿った径よりも小さくてもよいし同一であってもよい。例えば、開口415のY軸方向に沿った径は、射出面32のY軸方向に沿った径よりも小さくてもよいし同一であってもよい。
XY平面上における開口415の形状は、例えば六角形の形状であってもよい(図3及び図4参照)。但し、XY平面上における開口415の形状は、その他の形状(例えば、多角形や、円形や、楕円形や、その他の露光光ELの円滑な通過を妨げることが殆ど又は全くない任意の形状)であってもよい。
開口415の中心は、光軸AXに一致している。但し、開口415の中心は、光軸AXに一致していなくてもよい。
続いて、第2部材42について説明する。
第2部材42は、露光光ELの光路ATの周囲に配置されている。このため、図3及び図4に示すように、第2部材42は、露光光ELの光路ATを取り囲むことが可能な環状の形状を有している。但し、第2部材42は、露光光ELの光路ATの周囲の一部に配置されていてもよい。第2部材42は、露光光ELの光路ATを取り囲むことが可能な環状の形状を有していなくてもよい。
尚、図2に示す例では、第2部材42は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLの周囲に配置されている。しかしながら、第2部材42は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLの周囲に加えて、終端光学素子31内の露光光ELの光路ATOの周囲(言い換えれば、終端光学素子31の周囲)に配置されていてもよい。
第2部材42は、第1部材41よりも基板51に近い位置に配置されている。言い換えれば、第2部材42の少なくとも一部は、第1部材41の下側に配置されている。従って、第2部材42の少なくとも一部は、第1部材41の少なくとも一部と基板51との間に配置されている。
第2部材42の少なくとも一部は、終端光学素子13の少なくとも一部と基板51との間に配置されている。但し、第2部材42は、終端光学素子13の少なくとも一部と基板51との間に配置されていなくてもよい。
第2部材42の少なくとも一部は、第1部材41よりも外側に配置されている。但し、第2部材42は、第1部材41よりも外側に配置されていなくてもよい。
第2部材42は、終端光学素子31及び第1部材41の夫々と接触しないように配置されている。つまり、第2部材42は、第2部材42と終端光学素子31及び第1部材41の夫々との間に間隙が形成されるように配置されている。
第2部材42は、上面421と、下面422と、内側面423とを備えている。
上面421は、第2部材42の外縁を形成する面のうち、上側を向いている面である。上面421の外側の外縁は、内側面423の下側の端部によって規定されていてもよい。
上面421は、XY平面と平行(つまり、光軸AXに垂直)な平面である。但し、上面421の少なくとも一部は、XY平面と平行でなくてもよい。上面421の少なくとも一部は曲面であってもよい。
上面421は、第1部材41及び射出面32よりも下側に配置されている。上面421の少なくとも一部は、間隙(具体的には、空間SP1)を介して第1部材41の下面413と対向している。上面421の少なくとも一部は、間隙を介して終端光学素子31と対向していてもよい。但し、上面421は、終端光学素子31と対向していなくてもよい。
尚、第2部材42の上面421と第1部材41の下面413との間の空間SP1の高さ(つまり、Z軸方向に沿った長さ)は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLを含む光路空間SPKの高さ(つまり、射出面32と基板51の上面との間の長さ)よりも小さくてもよい。
上面421は、液体LQに対して撥液性を有している。例えば、液体LQに対する上面421の接触角は、90°よりも大きい。液体LQに対する上面421の接触角は、100°よりも大きくてもよい。液体LQに対する上面421の接触角は、110°よりも大きくてもよい。液体LQに対する上面421の接触角は、120°よりも大きくてもよい。その結果、上面421と下面413との間に形成される空間SP1における気体部分の生成や気泡の侵入が抑制される。但し、上面421は、液体LQに対して親液性を有していてもよい。
上面421が撥液性を有するために、例えば、上面421の表面は、フッ素を含む樹脂の膜に覆われていてもよい。このような樹脂の一例として、例えば、PFA(tetra fluoro ethylen−perfluoro alkylvinyl ether copolymer)やPTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)があげられる。
下面422は、第2部材42の外縁を形成する面のうち、下側を向いている面である。下面422は、XY平面と平行(つまり、光軸AXに垂直)である。但し、下面422は、XY平面と平行でなくてもよい。下面422は平面である。但し、下面422の少なくとも一部は曲面であってもよい。
下面422は、第1部材41及び射出面32並びに上面421よりも下側に配置されている。
下面422は、間隙(具体的には、空間SP2)を介して基板51と対向している。空間SP2の高さは、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLを含む光路空間SPKの高さ(つまり、射出面32と基板51の上面との間の長さ)よりも小さい。更に、空間SP2の高さは、空間SP1の高さよりも大きい。但し、空間SP2の高さは、空間SP1の高さ以下であってもよい。
下面422は、液体LQに対して親液性を有している。例えば、液体LQに対する下面422の接触角は、90°よりも小さい。液体LQに対する下面422の接触角は、800°よりも小さくてもよい。液体LQに対する下面422の接触角は、70°よりも小さくてもよい。但し、下面422は、液体LQに対して撥液性を有していてもよい。
内側面423は、第2部材42の外縁を形成する面のうち、間隙を介して第1部材41の外側面412の少なくとも一部に対向する面である。内側面423の下側の端部は、上面421の外側の外縁を規定していてもよい。内側面423の少なくとも一部(例えば、相対的に下側の部分)は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLの周囲に配置されていてもよい。内側面423の少なくとも一部(例えば、相対的に上側の部分)は、第1部材41の周囲に配置されていてもよい。
内側面423は、光軸AXに平行(つまり、XY平面に垂直)であってもよい。但し、内側面423は、光軸AXに平行(つまり、XY平面に垂直)でなくてもよい。
第2部材42は、射出面32から射出された露光光ELが通過可能な開口425を備えている。開口425の上側の端部の周囲には、上面421が配置されている。開口425の下側の端部の周囲には、下面422が配置されている。
開口425の外縁を規定する第2部材の内側面424は、上側に向かうにつれて外側に広がる形状を有していてもよい。つまり、開口425の外縁を規定する第2部材42の内側面424は、XY平面(つまり、水平面であって、実質的には、上面421及び下面422と同一)に対して傾斜していてもよい。但し、開口425の外縁を規定する第2部材の内側面424は、上側に向かうにつれて外側に広がる形状を有していなくてもよい。
開口425の径(つまり、水平面であるXY平面に沿った径)は、開口415の径よりも小さい。例えば、開口425のX軸方向に沿った径は、開口415のX軸方向に沿った径よりも小さくてもよい。例えば、開口425のY軸方向に沿った径は、開口415のY軸方向に沿った径よりも小さくてもよい。但し、開口425の径は、開口415の径よりも大きくてもよいし同一であってもよい。例えば、開口425のX軸方向に沿った径は、開口415のX軸方向に沿った径よりも大きくてもよいし同一であってもよい。例えば、開口425のY軸方向に沿った径は、開口415のY軸方向に沿った径よりも大きくてもよいし同一であってもよい。
水平面であるXY平面上における開口425の形状は、例えば長方形の形状であってもよい(図3及び図4参照)。この場合、開口425の外縁を規定する内側面424は、X軸方向に沿って対向すると共にY軸方向に沿って延伸する2つの内側面424Xと、Y軸方向に沿って対向すると共にX軸方向に沿って延伸する2つの内側面424Yとを含んでいてもよい。但し、XY平面上における開口425の形状は、その他の形状(例えば、第1部材41の開口415と同様の六角形や、多角形や、円形や、楕円形や、その他の露光光ELの円滑な通過を妨げることが殆ど又は全くない任意の形状)であってもよい。
第2部材42は、移動可能な可動部材である。
具体的には、第2部材42は、コントローラー91の制御を受ける駆動装置451の動作によって移動可能である。駆動装置451は、支持部材453を介して装置フレーム38に固定されている。駆動装置451は、例えばモータ等を含んでいてもよい。駆動装置451は、一端が第2部材42に連結され且つ他端が駆動装置451に連結されている支持部材452を移動させる。その結果、支持部材452の移動に伴って、支持部材452に連結されている第2部材42が移動する。
第2部材42は、終端光学素子31の光軸AXと垂直な方向(つまり、XY平面内の任意の方向)に沿って移動してもよい。つまり、第2部材42は、XY平面に沿って移動してもよい。尚、以下の説明では、説明の簡略化のために、第2部材42は、X軸方向に沿って移動するものとする。但し、第2部材42は、X軸方向に沿って移動することに加えて又は代えて、Y軸方向及びZ軸方向、並びに、θX方向、θY方向及びθZ方向のうちの少なくとも一つに沿って移動してもよい。
第2部材42は、露光光ELの光路ATの外側において移動可能であってもよい。第2部材42の少なくとも一部は、第1部材41の下側において移動可能であってもよい。第2部材42の少なくとも一部は、終端光学素子31の下側において移動可能であってもよい。第2部材42の少なくとも一部は、第1部材41と基板51との間において移動可能であってもよい。
第2部材42は、実質的に固定されている第1部材41に対して、移動可能であってもよい。その結果、第2部材42の移動に伴い、第1部材41と第2部材42との間の相対位置が変化する。このとき、第2部材42は、第1部材41と第2部材42とが接触しないように移動する。例えば、第2部材42は、第1部材41が備える外側面412と第2部材42の内側面423とが接触しないように移動してもよい。このため、第1部材41と第2部材42とが接触しないような第2部材42の移動可能範囲が設定されてもよい。
第2部材42は、実質的に固定されている終端光学素子31に対して移動可能であってもよい。その結果、第2部材42の移動に伴い、終端光学素子31と第2部材42との間の相対位置が変化する。このとき、第2部材42は、終端光学素子31と第2部材42とが接触しないように移動する。このため、終端光学素子31と第2部材42とが接触しないような第2部材42の移動可能範囲が設定されてもよい。
第2部材42は、第2部材42が移動した場合であっても開口425の外縁が射出面32から射出される露光光ELの光路ATLの外側に位置するように、移動する。つまり、第2部材42は、第2部材42が移動した場合であっても開口425の外縁を規定する内側面424が光路ATLの外側に位置するように、移動する。このため、第2部材42が移動した場合であっても開口425の外縁が光路ATLの外側に位置するような第2部材42の移動可能範囲が設定されてもよい。
第2部材42は、射出面32から露光光ELが射出される期間のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。但し、第2部材42は、射出面32から露光光ELが射出されていない期間のうちの少なくとも一部の期間中に移動してもよい。
第2部材42は、液浸空間LSが形成されている状態で移動してもよい。例えば、第2部材42は、射出面32の少なくとも一部と基板51の少なくとも一部との間が液体LQで満たされている状態で移動してもよい。但し、第2部材42は、液浸空間LSが形成されていない状態で移動してもよい。
第2部材42は、基板51が移動する期間のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。但し、第2部材42は、基板51が移動していない期間のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。
液浸部材4Aは、更に、液体供給部431と、流体回収部441と、流体回収部442とを備えている。以下、液体供給部431と、流体回収部441と、流体回収部442とについて、順に説明する。
まず、液体供給部431について説明する。
液体供給部431は、液浸空間LSを形成するための液体LQを、液浸空間LSに対して供給する。
液体供給部431は、液体供給口4311と、液体供給路4312と、液体供給装置4313とを含んでいる。
液体供給口4311は、第1部材41の内側面411に配置されている。言い換えれば、液体供給口4311は、第1部材41の内側面411と終端光学素子31の外面33との間に形成される空間SP3に面するように配置されている。言い換えれば、液体供給口4311は、終端光学素子31の外面33に対向するように配置されている。但し、液体供給口4311は、内側面411に加えて又は代えて、第1部材41の下面413に配置されてもよい。液体供給口4311は、第1部材41に加えて又は代えて、第2部材42に配置されていてもよい。液体供給口4311は、第1部材41及び第2部材42とは異なる他の部材に配置されていてもよい。
液体供給口4311は、流体回収部441が備える後述の流体回収口4411及び流体回収部442が備える後述の流体回収口4321よりも内側に配置されている。但し、液体供給口4311は、流体回収口4411及び流体回収口4421のうちの少なくとも一方よりも内側に配置されていなくてもよい。
液体供給口4311は、終端光学素子31の周囲(言い換えれば、露光光ELの光路ATの周囲)に断続的に分布するように配置されている。例えば、液体供給口4311は、内側面411のうち第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの箇所に配置されていてもよい。例えば、第2部材42がX軸方向に沿って移動する場合には、液体供給口4311は、X軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)に配置されていてもよい(図4参照)。但し、液体供給口4311は、終端光学素子31の周囲に連続的に分布するように配置されていてもよい。言い換えれば、液体供給口4311は、終端光学素子31を取り囲むように(言い換えれば、露光光ELの光路ATを取り囲むように)配置されてもよい。いずれの場合であっても、単一の液体供給口4311が配置されていてもよいし、複数の液体供給口4311が配置されていてもよい。
液体供給路4312は、液体供給口4311と液体供給装置4313とを連結する管路である。液体供給路4312は、液体供給口4311が配置されている部材(図2に示す例では、第1部材41)の内部に形成される。
液体供給装置4313は、コントローラー91の制御の下で、クリーンで温度調整された液体LQを、液体供給路4312を介して液体供給口4311に供給する。つまり、コントローラー91は、液体LQを供給するように液体供給装置4313を制御する。その結果、液体供給口4311から、空間SP3に対して(言い換えれば、液浸空間LSの少なくとも一部に対して)、液体LQが供給される。
液体供給口4311から空間SP3に対して供給された液体LQの少なくとも一部は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLを含む光路空間SPKに供給される。その結果、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLが液体LQで満たされる。
液体供給口4311から空間SP3に対して供給された液体LQの少なくとも一部は、開口415を介して、第1部材41の下面413と第2部材42の上面421との間の空間SP1に供給される。液体供給口4311から空間SP3に対して供給された液体LQの少なくとも一部は、開口425を介して、第2部材42の下面422と基板51の上面との間の空間SP2に供給される。
続いて、流体回収部441について説明する。
流体回収部441は、液浸空間LS(特に、空間SP1)から液体LQを回収する。
流体回収部441は、流体回収口4411と、流体回収路4412と、流体回収装置4413とを含んでいる。
流体回収口4411は、第1部材41の下面413に配置されている。言い換えれば、流体回収口4411は、第1部材41の下面413と第2部材42の上面421との間に形成される空間SP1に面するように配置されている。言い換えれば、流体回収口4411は、第2部材42の上面421に対向するように配置されている。
流体回収口4411は、液体供給口4311よりも外側に配置されている。但し、流体回収口4411は、液体供給口4311よりも外側に配置されていなくてもよい。
流体回収口4411は、露光光ELの光路ATの周囲に連続的に分布するように配置されている(図3参照)。言い換えれば、流体回収口4411は、露光光ELの光路ATを取り囲むように配置されている。但し、流体回収口4411は、露光光ELの光路ATの周囲に断続的に分布するように配置されてもよい。いずれの場合であっても、単一の流体回収口4411が配置されていてもよいし、複数の流体回収口4411が配置されていてもよい。
流体回収口4411は、第1部材41の下面413のうち相対的に外側の箇所に配置されている。流体回収口4411は、第1部材41の外側面412よりも内側に配置されている。但し、流体回収口4411は、第1部材41の下面413のうち任意の箇所に配置されていてもよい。
流体回収口4411には、メッシュプレート等の多孔部材4414が配置されていてもよい。多孔部材4414は、第2部材42の上面421に対向する下面と、流体回収路4412に面する上面と、当該上面及び当該下面を結ぶ複数の孔とを含んでいる。液体回収口4411は、多孔部材4414を介して、液浸空間LS(特に、空間SP1)から液体LQを回収する。但し、流体回収口4411には、多孔部材4414が配置されていなくてもよい。
多孔部材4414の下面は、第1部材41の下面413と同一平面上に配置されている。但し、多孔部材4414の下面は、第1部材41の下面413とは異なる平面上に配置されていてもよい。多孔部材4414の下面は、第1部材41の下面413に対して傾斜していてもよい。多孔部材4414の下面は、曲面を含んでいてもよい。
流体回収路4412は、流体回収口4411と流体回収装置4413とを連結する管路である。流体回収路4412は、流体回収口4411が配置されている部材(図2に示す例では、第1部材41)の内部に形成される。
流体回収装置4413は、コントローラー91の制御の下で、流体回収路4412を介して流体回収口4411に配置された多孔部材4414から液体LQを回収する。つまり、コントローラー91は、液体LQを回収するように流体回収装置4413を制御する。例えば、コントローラー91は、多孔部材4414の上面側の圧力(つまり、流体回収路4412における圧力)と多孔部材4414の下面側の圧力(つまり、液浸空間LSの圧力)との差を調整するように、流体回収装置4413を制御してもよい。
尚、液浸空間LSがチャンバ装置8によって規定される空間CS内に配置されていることを考慮すれば、液浸空間LSの圧力は、コントローラー91の制御を受けるチャンバ装置8が調整することができる。従って、コントローラー91は、多孔部材4414の上面側の圧力と多孔部材4414の下面側の圧力との差を調整するように、流体回収装置4413及びチャンバ装置8を制御してもよい。
流体回収部4413は、コントローラー91の制御の下で、多孔部材4414から液体LQが回収される一方で気体が回収されないように、流体回収路4412における圧力(つまり、多孔部材4414の上面側の圧力)を調整してもよい。尚、多孔部材が配置された流体回収口を介して液体を回収する一方で気体を回収しない技術の一例は、例えば、米国特許第7,292,313号に開示されている。但し、多孔部材4414から液体LQ及び気体の双方が回収されてもよい。
続いて、流体回収部442について説明する。
流体回収部442は、液浸空間LS(特に、空間SP2)から液体LQを回収する。尚、流体回収部442は、第1部材41よりも外側に配置されている。但し、流体回収部442は、第1部材41よりも外側に配置されていなくてもよい。
流体回収部442は、流体回収口4412と、流体回収路4422と、流体回収装置4423とを含んでいる。
流体回収口4421は、第2部材42の下面422に配置されている。言い換えれば、流体回収口4421は、第2部材42の下面422と基板51の上面との間に形成される空間SP2に面するように配置されている。言い換えれば、流体回収口4421は、基板51の上面に対向するように配置されている。
流体回収口4421は、液体供給口4311よりも外側に配置されている。但し、流体回収口4421は、液体供給口4311よりも外側に配置されていなくてもよい。
流体回収口4421は、露光光ELの光路ATの周囲に連続的に分布するように配置されている(図3参照)。言い換えれば、流体回収口4421は、露光光ELの光路ATを取り囲むように配置されている。但し、流体回収口4421は、露光光ELの光路ATの周囲に断続的に分布するように配置されてもよい。いずれの場合であっても、単一の流体回収口4421が配置されていてもよいし、複数の流体回収口4421が配置されていてもよい。
流体回収口4421は、第2部材42の下面422のうち相対的に外側の箇所に配置されている。但し、流体回収口4421は、第2部材42の下面422のうち任意の箇所に配置されていてもよい。
流体回収口4421には、メッシュプレート等の多孔部材4424が配置されていてもよい。多孔部材4424は、基板51の上面に対向する下面と、流体回収路4422に面する上面と、当該上面及び当該下面を結ぶ複数の孔とを含んでいる。液体回収口4421は、多孔部材4424を介して、液浸空間LS(特に、空間SP2)から液体LQを回収する。但し、流体回収口4421には、多孔部材4424が配置されていなくてもよい。
多孔部材4424の下面は、第2部材42の下面422よりも上側に配置されている。但し、多孔部材4424の下面は、第2部材42の下面422よりも上側に配置されていなくてもよい。多孔部材4424の下面は、第2部材42の下面422に対して傾斜していてもよい。多孔部材4424の下面は、曲面を含んでいてもよい。
流体回収路4422は、流体回収口4421と流体回収装置4423とを連結する管路である。流体回収路4422は、流体回収口4421が配置されている部材(図2に示す例では、第2部材42)の内部に形成される。
流体回収装置4423は、コントローラー91の制御の下で、流体回収路4422を介して流体回収口4421に配置された多孔部材4424から液体LQを回収する。つまり、コントローラー91は、液体LQを回収するように流体回収装置4423を制御する。例えば、コントローラー91は、多孔部材4424の上面側の圧力(つまり、流体回収路4422における圧力)と多孔部材4424の下面側の圧力(つまり、液浸空間LSの圧力)との差を調整するように、流体回収装置4423を制御してもよい。例えば、コントローラー91は、多孔部材4424の上面側の圧力と多孔部材4424の下面側の圧力との差を調整するように、チャンバ装置8を制御してもよい。
流体回収部4423は、コントローラー91の制御の下で、多孔部材4424から液体LQ及び気体の双方が回収されるように、流体回収路4412における圧力(つまり、多孔部材の上面側の圧力)を調整してもよい。但し、多孔部材4424から液体LQが回収される一方で気体が回収されなくてもよい。
第1実施形態では、コントローラー91は、液体供給部431による液体LQの供給動作と流体回収部441による液体LQの回収動作及び流体回収部442による液体LQの回収動作とが並行して行われるように、液体供給部431並びに流体回収部441及び流体回収部442を制御する。その結果、終端光学素子31と液浸部材4Aと基板51との間に、液浸空間LSが形成される。
但し、液浸空間LSを形成するために、液体供給部431による液体LQの供給動作並びに流体回収部441による液体LQの回収動作及び流体回収部442による液体LQの回収動作の全てが並行して行われなくてもよい。例えば、液浸空間LSを形成するために、液体供給部431による液体LQの供給動作並びに流体回収部441による液体LQの回収動作及び流体回収部442による液体LQの回収のうちの一つ又は二つが行われてもよい。
液浸空間LS内の液体LQの界面LGの一部は、第1部材41と第2部材42との間に形成される。以下、第1部材41と第2部材42との間に形成される界面LGを、適宜“界面LG1と称する”。例えば、界面LG1は、流体回収口4411の下面(つまり、多孔部材4414の下面)と第2部材42の上面421との間に形成される。このように界面LG1が形成されるため、空間SP1内の液体LQが液体回収口4411よりも外側の空間(例えば、第1部材41の外側面412と第2部材の内側面423との間の空間)に移動することが抑制される。従って、外側面412と内側面423との間の空間には、液体LQが殆ど又は全く存在しない。その結果、外側面412と内側面423との間の空間は、空間CSの一部に相当する気体空間となる。このため、第2部材42は、相対的に円滑に移動することができる。
尚、仮に空間SP1内の液体LQが液体回収口4411よりも外側の空間に移動してしまったとしても、内側面423の存在により、当該液体LQが空間SP2(言い換えれば、基板51上)に移動することが抑制される。
液浸空間LS内の液体LQの界面LGの一部は、第2部材42と基板51との間に形成される。以下、第2部材42と基板51との間に形成される界面LGを、適宜“界面LG2と称する”。例えば、界面LG2は、流体回収口4421の下面(つまり、多孔部材4424の下面)と基板51の上面との間に形成される。このように界面LG2が形成されるため、空間SP2内の液体LQが液体回収口4421よりも外側の空間に移動することが抑制される。
液浸空間LS内の液体LQの界面LGの一部は、終端光学素子31と第1部材41との間に形成される。以下、終端光学素子31と第1部材41との間に形成される界面LGを、適宜“界面LG3と称する”。このように界面LG3が形成されるため、空間SP3内の液体LQが第1部材41よりも上側の空間に移動することが抑制される。
尚、第1部材41の下面413は、液体LQを回収しない。従って、下面413は、第2部材42の上面421との間に液体LQを保持する。第1部材41の内側面411及び外側面413もまた、液体LQを回収しない。
第2部材42の上面421は、液体LQを回収しない。従って、第上面421は、第1部材41の下面413との間で液体LQを保持する。第2部材42の下面422もまた、液体LQを回収しない。従って、下面422は、基板51の上面との間で液体LQを保持する。第2部材42の内側面423及び内側面424もまた、液体LQを回収しない。
液浸部材4Aは、上述した液体供給部431並びに液体回収部441及び液体回収部442に加えて、液体供給部432と、液体回収部443とを更に備えている。以下、液体供給部432と、液体回収部443とについて、順に説明する。
まず、液体供給部432について説明する。
液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LSに対して液体LQを供給する。
液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対して液体LQを供給してもよい。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対する液体LQの供給態様を調整してもよい。尚、液体LQの供給態様の調整の一例として、液体LQの供給のON(つまり、供給する状態)/OFF(つまり、供給しない状態)の切り替えや、液体LQの供給量(例えば、単位時間当たりの供給量や、総供給量)の調整や、供給する液体LQの特性(例えば、温度等)の調整等が一例としてあげられる。
液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動は、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動につながり得る。従って、液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対して液体LQを供給してもよい。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対する液体LQの供給態様を調整してもよい。
液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LSに対して液体LQを供給してもよい。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LSに対する液体LQの供給態様を調整してもよい。
尚、液浸空間LS内の液体LQの圧力は、例えば、液浸空間LS内における第2部材42の移動に起因して変動し得る。つまり、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力は、例えば、第2部材42の移動に起因して変動し得る。このため、液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対して液体LQを供給してもよい。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対する液体LQの供給態様を調整してもよい。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対して液体LQを供給してもよい。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対する液体LQの供給態様を調整してもよい。
また、液浸空間LS内の液体LQの圧力は、液浸空間LS内における第2部材42の移動に起因して、局所的に変動し得る。従って、液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動に伴う液浸空間LS内の液体LQの圧力の局所的な変動を抑制するように、液浸空間LSに対して液体LQを供給してもよい。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動に伴う液浸空間LS内の液体LQの圧力の局所的な変動を抑制するように、液浸空間LSに対する液体LQの供給態様を調整してもよい。
尚、液体供給部432が液体LQを供給する動作の詳細については、図12から図13等を参照しながら後に詳述する。
液体供給部432は、液体供給口4321と、液体供給路4322と、液体供給装置4323とを含んでいる。
液体供給口4321は、第1部材41の内側面411に配置されている。液体供給口4321は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLを含む光路空間SPKに面するように配置されている。但し、液体供給口4321は、第1部材41の内側面411と終端光学素子31の外面33との間に形成される空間SP3に面するように配置されていてもよい。液体供給口4321は、内側面411に加えて又は代えて、第1部材41の下面413に配置されてもよい。液体供給口4321は、第1部材41に加えて又は代えて、第2部材42に配置されていてもよい。液体供給口4321は、第1部材41及び第2部材42とは異なる他の部材に配置されていてもよい。
液体供給口4321は、液体供給口4311並びに流体回収口4411及び流体回収口4321よりも内側に配置されている。但し、液体供給口4321は、液体供給口4311並びに流体回収口4411及び流体回収口4421のうちの少なくとも一つよりも内側に配置されていなくてもよい。例えば、液体供給口4321は、液体供給口4311並びに流体回収口4411及び流体回収口4421のうちの少なくとも一つよりも外側に配置されていてもよい。例えば、液体供給口4321は、液体供給口4311並びに流体回収口4411及び流体回収口4421のうちの少なくとも一つとZ軸方向に沿って並ぶように配置されてもよい。
液体供給口4321は、流体回収部443が備える後述の流体回収口4431よりも内側に配置されている。但し、液体供給口4321は、流体回収口4431よりも内側に配置されていなくてもよい。例えば、液体供給口4321は、流体回収口4431よりも外側に配置されていてもよい。例えば、液体供給口4321は、流体回収口4431とZ軸方向に沿って並ぶように配置されてもよい。
液体供給口4321は、流体回収部443が備える後述の流体回収口4431よりも下側に配置されている。但し、液体供給口4321は、流体回収口4431よりも下側に配置されていなくてもよい。例えば、液体供給口4321は、流体回収口4431よりも上側に配置されていてもよい。例えば、液体供給口4321は、流体回収口4431が配置される水平面と同一の平面に配置されてもよい。
液体供給口4321は、露光光ELの光路ATの周囲に断続的に分布するように配置されている。例えば、液体供給口4321は、内側面411のうち第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの箇所に配置されていてもよい。例えば、第2部材42がX軸方向に沿って移動する場合には、液体供給口4321は、X軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)に配置されていてもよい(図4参照)。但し、液体供給口4321は、終端光学素子31の周囲に連続的に分布するように配置されていてもよい。言い換えれば、液体供給口4321は、終端光学素子31を取り囲むように(言い換えれば、露光光ELの光路ATを取り囲むように)配置されてもよい。いずれの場合であっても、単一の液体供給口4321が配置されていてもよいし、複数の液体供給口4321が配置されていてもよい。
液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が第2部材42の移動に起因していることを考慮すれば、液浸空間LSにおける圧力の変動は、第2部材42の近傍において生じやすい可能性がある。従って、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように液体供給口4321が液体LQを供給する場合には、液体供給口4321は、第1部材41の内側面411のうち第2部材42に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。液体供給口4321は、第2部材42にできるだけ近接するように配置されていてもよい。言い換えれば、液体供給口4321は、内側面411のうち第1部材41の下面413に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。液体供給口4321は、下面413にできるだけ近接する箇所に配置されていてもよい。言い換えれば、液体供給口4321は、内側面411のうち相対的に下側の箇所に配置されていてもよい。液体供給口4321は、内側面411のうちできるだけ下側の箇所に配置されていてもよい。その結果、第2部材42の近傍において生じやすい液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が抑制されやすくなる。
液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動は、液浸空間LS内の液体LQをかき分けるように移動する第2部材42の開口425の近傍において生じやすい可能性がある。従って、液浸空間LSにおける圧力の変動を抑制するように液体供給口4321が液体LQを供給する場合には、液体供給口4321は、第1部材41の内側面411のうち開口425に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。液体供給口4321は、開口425にできるだけ近接するように配置されていてもよい。言い換えれば、液体供給口4321は、内側面411のうち第2部材42の内側面424に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。液体供給口4321は、内側面424にできるだけ近接するように配置されていてもよい。その結果、開口425の近傍において生じやすい液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が抑制されやすくなる。
液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動は、開口425を規定する内側面424のうち第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの内側面424Xの近傍において生じやすい可能性がある。なぜならば、第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの内側面424Xは、第2部材42の移動の方向に交わる方向に沿って対向する2つの内側面424Yと比較して、相対的に多くの液体LQをかき分けながら(言い換えれば、押しのけながら)移動することになるからである。従って、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように液体供給口4321が液体LQを供給する場合には、液体供給口4321は、第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの内側面424Xに近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。液体供給口4321は、2つの内側面424Xにできるだけ近接するように配置されていてもよい。その結果、2つの内側面424Xの近傍において生じやすい液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が抑制されやすくなる。
液体供給路4322は、液体供給口4321と液体供給装置4323とを連結する管路である。液体供給路4322は、液体供給口4321が配置されている部材(図2に示す例では、第1部材41)の内部に形成される。
液体供給装置4323は、コントローラー91の制御の下で、クリーンで温度調整された液体LQを、液体供給路4322を介して液体供給口4321に供給する。つまり、コントローラー91は、液体LQを供給するように液体供給装置4323を制御する。その結果、液体供給口4321から、液浸空間LSに対して(言い換えれば、光路空間SPKに対して)、液体LQが供給される。
尚、液体供給装置4323が供給する液体LQの特性(例えば、種類や温度等)は、液体供給装置4313が供給する液体LQの特性と同一である。言い換えれば、液体供給装置4323が供給する液体LQの特性は、液浸空間LS内の液体LQの特性と同一である。但し、液体供給装置4323が供給する液体LQの特性は、液体供給装置4313が供給する液体LQの特性と異なっていてもよい。言い換えれば、液体供給装置4323が供給する液体LQの特性は、液浸空間LS内の液体LQの特性と異なっていてもよい。
液体供給口4321から光路空間SPKに対して供給された液体LQの少なくとも一部は、開口415を介して、第1部材41の下面413と第2部材42の上面421との間の空間SP1に供給されてもよい。液体供給口4321から光路空間SPKに対して供給された液体LQの少なくとも一部は、開口425を介して、第2部材42の下面422と基板51の上面との間の空間SP2に供給されてもよい。液体供給口4321から光路空間SPKに対して供給された液体LQの少なくとも一部は、第1部材41の内側面411と終端光学素子31の外面33との間の空間SP3に供給されてもよい。
続いて、流体回収部443について説明する。
流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LSから液体LQを回収する。
流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSから液体LQを回収してもよい。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSからの液体LQの回収態様を調整してもよい。尚、液体LQの回収態様の調整の一例として、液体LQの回収のON(つまり、回収しない状態)/OFF(つまり、回収する状態)の切り替えや、液体LQの回収量(例えば、単位時間当たりの回収量や、総回収量)の調整等が一例としてあげられる。
液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動は、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動につながり得る。従って、流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSから液体LQを回収してもよい。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSからの液体LQの回収態様を調整してもよい。
流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LSから液体LQを回収してもよい。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LSからの液体LQの回収態様を調整してもよい。
尚、液浸空間LS内の液体LQの圧力は、例えば、液浸空間LS内における第2部材42の移動に起因して変動し得ることは上述したとおりである。このため、流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSから液体LQを回収してもよい。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSからの液体LQの回収態様を調整してもよい。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSから液体LQを回収してもよい。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSからの液体LQの回収態様を調整してもよい。
また、液浸空間LS内の液体LQの圧力は、液浸空間LS内における第2部材42の移動に起因して、局所的に変動し得る。従って、流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動に伴う液浸空間LS内の液体LQの圧力の局所的な変動を抑制するように、液浸空間LSから液体LQを回収してもよい。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動に伴う液浸空間LS内の液体LQの圧力の局所的な変動を抑制するように、液浸空間LSからの液体LQの回収態様を調整してもよい。
尚、液体回収部443が液体LQを回収する動作の詳細については、図14から図15等を参照しながら後に詳述する。
流体回収部443は、流体回収口4431と、流体回収路4432と、流体回収装置4433とを含んでいる。
流体回収口4431は、第1部材41の内側面411に配置されている。流体回収口4431は、射出面32から射出される露光光ELの光路ATLを含む光路空間SPKに面するように配置されている。但し、流体回収口4431は、第1部材41の内側面411と終端光学素子31の外面33との間に形成される空間SP3に面するように配置されていてもよい。流体回収口4431は、内側面411に加えて又は代えて、第1部材41の下面413に配置されてもよい。流体回収口4431は、第1部材41に加えて又は代えて、第2部材42に配置されていてもよい。流体回収口4431は、第1部材41及び第2部材42とは異なる他の部材に配置されていてもよい。
流体回収口4431は、液体供給口4311並びに流体回収口4411及び流体回収口4321よりも内側に配置されている。但し、流体回収口4431は、液体供給口4311並びに流体回収口4411及び流体回収口4421のうちの少なくとも一つよりも内側に配置されていなくてもよい。例えば、流体回収口4431は、液体供給口4311並びに流体回収口4411及び流体回収口4421のうちの少なくとも一つよりも外側に配置されていてもよい。例えば、流体回収口4431は、液体供給口4311並びに流体回収口4411及び流体回収口4421のうちの少なくとも一つとZ軸方向に沿って並ぶように配置されてもよい。
流体回収口4431は、液体供給口4321よりも外側に配置されている。但し、流体回収口4431は、液体供給口4321よりも内側に配置されていなくてもよい。例えば、流体回収口4431は、液体供給口4321よりも内側に配置されていてもよい。例えば、流体回収口4431は、液体供給口4321とZ軸方向に沿って並ぶように配置されてもよい。
流体回収口4431は、液体供給口4321よりも上側に配置されている。但し、流体回収口4431は、液体供給口4321よりも上側に配置されていなくてもよい。例えば、流体回収口4431は、液体供給口4321よりも下側に配置されていてもよい。例えば、流体回収口4431は、液体供給口4321が配置される水平面と同一の平面に配置されてもよい。
流体回収口4431は、露光光ELの光路ATの周囲に断続的に分布するように配置されている。例えば、流体回収口4431は、内側面411のうち第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの箇所に配置されていてもよい。例えば、第2部材42がX軸方向に沿って移動する場合には、流体回収口4431は、X軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)に配置されていてもよい(図4参照)。但し、流体回収口4431は、終端光学素子31の周囲に連続的に分布するように配置されていてもよい。言い換えれば、流体回収口4431は、終端光学素子31を取り囲むように(言い換えれば、露光光ELの光路ATを取り囲むように)配置されてもよい。いずれの場合であっても、単一の流体回収口4431が配置されていてもよいし、複数の流体回収口4431が配置されていてもよい。
液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が第2部材42の近傍において生じやすい可能性があることは上述したとおりである。従って、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように流体回収口4431が液体LQを回収する場合には、流体回収口4431は、第1部材41の内側面411のうち第2部材42に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。流体回収口4431は、第2部材42にできるだけ近接するように配置されていてもよい。言い換えれば、流体回収口4431は、内側面411のうち第1部材41の下面413に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。流体回収口4431は、下面413にできるだけ近接する箇所に配置されていてもよい。言い換えれば、流体回収口4431は、内側面411のうち相対的に下側の箇所に配置されていてもよい。流体回収口4431は、内側面411のうちできるだけ下側の箇所に配置されていてもよい。その結果、第2部材42の近傍において生じやすい液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が抑制されやすくなる。
液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が第2部材42の開口425の近傍において生じやすい可能性があることは上述したとおりである。従って、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように流体回収口4431が液体LQを回収する場合には、流体回収口4431は、第1部材41の内側面411のうち開口425に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。流体回収口4431は、開口425にできるだけ近接するように配置されていてもよい。言い換えれば、流体回収口4431は、内側面411のうち第2部材42の内側面424に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。流体回収口4431は、内側面424にできるだけ近接するように配置されていてもよい。その結果、第2部材42の開口425の近傍において生じやすい液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が抑制されやすくなる。
液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの内側面424Xの近傍において生じやすい可能性があることは上述したとおりである。従って、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように流体回収口4431が液体LQを回収する場合には、流体回収口4431は、第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの内側面424Xに近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。流体回収口4431は、2つの内側面424Xにできるだけ近接するように配置されていてもよい。その結果、2つの内側面424Xの近傍において生じやすい液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が抑制されやすくなる。
流体回収口4431には、上述した流体回収口4411及び流体回収口4421と同様に、メッシュプレート等の多孔部材が配置されていてもよい。但し、流体回収口4431には、多孔部材が配置されていなくてもよい。
流体回収路4432は、流体回収口4431と流体回収装置4433とを連結する管路である。流体回収路4432は、流体回収口4431が配置されている部材(図2に示す例では、第1部材41)の内部に形成される。
流体回収装置4433は、コントローラー91の制御の下で、流体回収路4432を介して流体回収口4431から液体LQを回収する。つまり、コントローラー91は、液体LQを回収するように流体回収装置4433を制御する。例えば、コントローラー91は、流体回収路4432における圧力と液浸空間LSの圧力との差を調整するように、流体回収装置4433を制御してもよい。例えば、コントローラー91は、流体回収路4432における圧力と液浸空間LSの圧力との差を調整するように、チャンバ装置8を制御してもよい。
尚、流体回収口4431からは、液体LQが回収される一方で、気体が回収されなくてもよい。流体回収口4431からは、液体LQ及び気体の双方が回収されてもよい。
(1−2−2)液浸部材が備える第2部材の移動態様の具体例
続いて、図5及び図6を参照して、第2部材42の移動態様の具体例について説明する。図5は、第2部材42の移動態様の第1の具体例を示す断面図である。図6は、第2部材42の移動態様の第2の具体例を示す断面図である。尚、図5及び図6では、図面の簡略化のために、図2に示した液浸部材4Aの構成要件のうちの一部が省略されている。
第1実施形態では、第2部材42は、基板51の移動条件に基づいて移動する。言い換えれば、第2部材42は、基板51の移動条件(例えば、移動方向、移動速度、加速度及び移動距離のうちの少なくとも一つ)に基づいて定まる態様で移動する。従って、第2部材42は、基板51の移動と同期して移動してもよい。第2部材42は、基板51の移動に追従して移動してもよい。第2部材42は、基板51が移動している期間のうちの少なくとも一部の期間中に移動してもよい。いずれの場合であっても、第2部材42は、基板51の移動と独立して移動してもよい。
例えば、第2部材42は、第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値が小さくなるように移動してもよい。つまり、第2部材42は、第2部材42が移動しない場合と比較して、第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値が小さくなるように移動してもよい。尚、第2部材42は、コントローラー91の制御を受ける駆動装置451の動作によって移動することは上述したとおりである。従って、以下に説明する第2部材42の移動は、コントローラー91の制御によって実現される。
第1部材41が移動しないことを考慮すれば、第2部材42が移動しない場合における第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度は、実質的には、第1部材41に対する基板51の相対速度及び相対加速度と一致する。従って、第2部材42は、第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値が、第1部材41に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値よりも小さくなるように移動してもよい。
第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値を小さくするために、第2部材42は、基板51が移動する方向と同一の方向に向かって移動してもよい。言い換えれば、第2部材42は、基板51が移動する方向に向かって移動してもよい。
例えば、図5に示すように、基板51が+X軸方向に向かって移動する場合には、第2部材42は、+X軸方向に向かって移動してもよい。ここで、基板51のX軸方向に沿った移動速度が+V51であり、第2部材42のX軸方向に沿った移動速度が+V42であるとする。第2部材42が移動しない場合の第2部材42に対する基板51の相対速度の絶対値は、|V51|である。一方で、第2部材42が移動する場合の第2部材42に対する基板51の相対速度は、|V51−V42|(<|V51|)である。従って、第2部材42が移動する場合には、第2部材42が移動しない場合と比較して、第2部材42に対する基板51の相対速度が小さくなる。尚、第2部材42に対する基板51の相対加速度についても、第2部材42に対する基板51の相対速度と同様である。
例えば、図6に示すように、基板51が−X軸方向に向かって移動する場合には、第2部材42は、−X軸方向に向かって移動してもよい。ここで、基板51のX軸方向に沿った移動速度が−V51であり、第2部材42のX軸方向に沿った移動速度が−V42であるとする。第2部材42が移動しない場合の第2部材42に対する基板51の相対速度の絶対値は、|−V51|である。一方で、第2部材42が移動する場合の第2部材42に対する基板51の相対速度は、|−V51+V42|(<|−V51|)である。従って、第2部材42が移動する場合には、第2部材42が移動しない場合と比較して、第2部材42に対する基板51の相対速度が小さくなる。尚、第2部材42に対する基板51の相対加速度についても、第2部材42に対する基板51の相対速度と同様である。
第2部材42は、第2部材42に対する基板51の相対速度のうちX軸方向に沿った速度成分の絶対値が小さくなるように移動してもよい。つまり、第2部材42は、第2部材42が移動しない場合と比較して、第2部材42に対する基板51の相対速度のうちX軸方向に沿った速度成分の絶対値が小さくなるように移動してもよい。
第2部材42は、第2部材42に対する基板51の相対加速度のうちX軸方向に沿った加速度成分の絶対値が小さくなるように移動してもよい。つまり、第2部材42は、第2部材42が移動しない場合と比較して、第2部材42に対する基板51の相対加速度のうちX軸方向に沿った加速度成分の絶対値が小さくなるように移動してもよい。
第2部材42に対する基板51のX軸方向に沿った速度成分及びX軸方向に沿った加速度成分の少なくとも一方の絶対値を小さくするために、第2部材42は、X軸方向の成分を含む任意の方向に沿って基板51が移動する場合には、当該X軸方向の成分と同一の方向に向かって移動してもよい。他方で、第2部材42は、X軸方向の成分を含まない方向(例えば、Y軸方向)に沿って基板51が移動する場合には、移動しなくてもよい。但し、第2部材42は、X軸方向の成分を含まない方向(例えば、Y軸方向)に沿って基板51が移動する場合に、Y軸方向の成分と同一の方向に向かって移動してもよい。
尚、第2部材42は、液浸空間LSが形成されている状態で移動してもよいことは上述したとおりである。この場合、コントローラー91は、第2部材42が移動している間も液浸空間LSが形成され続けるように、液体供給部431並びに流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一つを制御してもよい。このため、第2部材42は、液体供給部431による液体LQの供給と並行して移動してもよい。第2部材42は、流体回収部441による液体LQの回収と並行して移動してもよい。第2部材42は、流体回収部442による液体LQの回収と並行して移動してもよい。
また、上述したように、第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値を小さくするために、第2部材42は、当該第2部材42の下側に基板51が存在する状態で移動する。但し、第2部材42は、第2部材42の下側に基板51が存在しない状態で移動してもよい。
以上説明したように、第1実施形態では、第2部材42は、第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値を小さくするように移動可能である。従って、液浸空間LSが形成されている状態で基板51が相対的に高速度で移動しても、液体LQが界面LG2よりも外側の領域に残留してしまうことが抑制される。液浸空間LSが形成されている状態で基板51が相対的に高速度で移動しても、液浸空間LSに気泡が発生することが抑制される。
(1−3)露光装置EX1による基板51の露光方法
続いて、図7から図11を参照して、露光装置EX1による基板51の露光方法について説明する。
露光装置EX1が基板51を露光する露光処理に先立って、まずは、コントローラー91は、液浸部材4Aから離れた基板交換位置に基板ステージ5を移動させる(つまり、移動させるように駆動システム82を制御する)。その後、コントローラー91は、基板交換位置に位置している基板ステージ5に、露光前の基板51を搬入する(つまり、搬入するように、不図示の基板搬入装置を制御する)。
液浸部材4Aから離れた基板交換位置に基板ステージ5が位置している間に、コントローラー91は、終端光学素子31及び液浸部材4AとZ軸方向に沿って対向する位置に計測ステージ6を移動させる(つまり、移動させるように、駆動システム82を制御する)。その後、計測ステージ6が保持する計測部材61は、露光光ELを計測する。
計測部材61による露光光ELの計測が終了した後、コントローラー91は、終端光学素子31及び液浸部材4AとZ軸方向に沿って対向する位置に、露光前の基板51が搬入された基板ステージ5を移動させる。
尚、上述の動作が行われている間も、基板ステージ5又は計測ステージ6と終端光学素子31との間に液浸空間LSが形成され続けてもよい。従って、コントローラー91は、上述の動作と並行して、液浸空間LSを生成し続けるように、液体供給部431並びに流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一つを制御してもよい。但し、液浸空間4Aは、終端光学素子31及び液浸部材4AとZ軸方向に沿って対向する位置に基板ステージ5が位置する間は形成され続ける一方で、終端光学素子31及び液浸部材4AとZ軸方向に沿って対向する位置に計測ステージ6が位置する間は形成されていなくてもよい。
終端光学素子31及び液浸部材4AとZ軸方向に沿って対向する位置に露光前の基板51が搬入された基板ステージ5が移動した後に、コントローラー91は、基板51に対する露光処理を開始する。具体的には、コントローラー91の制御の下で、照明系2がマスク11に対して露光光ELを照射する。マスク11を通過した露光光ELは、投影光学系3及び液浸空間LSを介して、基板51に投影される。その結果、基板51には、マスク11に形成されたデバイスパターンの像が基板51に投影される。つまり、基板51が露光される。
第1実施形態では、露光装置EX1は、マスク11及び基板51を同期させながら所定の走査方向(スキャン方向)に沿って移動させる走査型露光装置(いわゆる、スキャニングステッパ)である。第1実施形態では、マスク11の走査方向及び基板51の走査方向が、共にY軸方向であるものとする。従って、コントローラー91は、露光光ELが投影される投影領域PRに対して基板51をY軸方向に沿って移動させる。コントローラー91は、基板51のY軸方向に沿った移動と同期させながら、露光光ELが照射される照明領域IRに対してマスク11をY軸方向に沿って移動させる。
ここで、図7を参照しながら、基板51の移動の態様について説明する。図7は、基板ステージ5に保持されている基板51の一例を示す平面図である。
図7に示すように、基板51の上面には、複数のショット領域Sがマトリクス状に分布している。ショット領域Sは、露光光ELによる1回の露光処理で露光される領域である。
例えば、ある一つのショット領域S1に対する露光処理を行う際には、当該ショット領域S1の上側に液浸空間LSが形成されている状態で、コントローラー91は、露光光ELが投影される投影領域PRに対して基板51をY軸方向に沿って移動させる。基板51のY軸方向に沿った移動と同期しながら、コントローラー91は、露光光ELが照射される照明領域IRに対してマスク11をY軸方向に沿って移動させる。このような基板51及びマスク11の移動と並行して、照明系2は、マスク11に対して露光光ELを照射する。その結果、ショット領域S1は、投影光学系3及び液浸空間LSを介して投影される露光光ELによって露光される。
ショット領域S1が露光終了位置に到達すると、ショット領域S1に対する露光処理が終了する。ショット領域S1に対する露光処理が終了した後には、次のショット領域S2(例えば、+X軸方向側においてショット領域S1と隣接するショット領域S2)に対する露光処理を開始するために、次のショット領域S2を露光開始位置に移動させる動作が行われる。具体的には、液浸空間LSが形成されている状態で、コントローラー91は、Y軸方向に交わる方向(例えば、X軸方向、又は、X軸方向及びY軸方向の夫々に対して傾斜する方向)に沿って基板51を移動する。次のショット領域S2を露光開始位置に移動させる動作が行われている間は、照明系2は、マスク11に対して露光光ELを照射しない。次のショット領域S2が露光開始位置に到達すると、ショット領域S1に対する露光光ELの露光処理と同様の態様で、ショット領域S2に対する露光光ELの露光処理が開始する。
以下の説明では、ショット領域Sに対する露光処理を行うために、投影領域PRに対してショット領域SがY軸方向に沿って移動するように基板51をY軸方向に沿って移動させる動作を、適宜“スキャン移動動作”と称する。スキャン移動動作は、ショット領域Sが露光開始位置に位置している状態からショット領域Sが露光終了位置に位置している状態になるまで、基板51をY軸方向に沿って移動させる動作を含んでいてもよい。スキャン移動動作は、主として、基板51をY軸方向に沿って等速移動させる動作を含んでいる。但し、スキャン移動動作は、基板51をY軸方向に沿って加減速移動させる動作を含んでいてもよい。尚、上述したように、スキャン移動動作が行われている間は、照明系2は、マスク11に対して露光光ELを照射する。スキャン移動動作が行われている間は、液浸空間LSが形成されている又は形成され続けていてもよい。
一方で、あるショット領域Sに対する露光処理が終了した後に次のショット領域Sに対する露光処理を開始するために、次のショット領域Sが露光開始位置に移動するように基板51をY軸方向に交わる方向に沿って移動させる動作を、適宜“ステップ移動動作”と称する。ステップ移動動作は、ショット領域Sが露光終了位置に位置している状態から次のショット領域Sが露光開始位置に位置している状態になるまで、基板51をY軸方向に交わる方向に沿って移動させる動作を含んでいてもよい。ステップ移動動作は、主として、基板51をY軸方向に交わる方向に沿って加減速移動させる動作を含んでいる。例えば、ステップ移動動作は、基板51をX軸方向に沿って加減速移動させる動作及び基板51をY軸方向に沿って加減速移動させる動作のうちの少なくとも一方を含んでいる。但し、ステップ移動動作は、基板51をY軸方向に交わる方向に沿って等速移動させる動作を含んでいてもよい。尚、上述したように、ステップ移動動作が行われている間は、照明系2は、マスク11に対して露光光ELを照射しない。ステップ移動動作が行われている間は、液浸空間LSが形成されている又は形成され続けていてもよい。
尚、露光開始位置は、あるショット領域SのY軸方向に沿った一方の端部(例えば、投影領域PRの進行方向に対して後方側の端部)を投影領域RPが通過する時点での当該あるショット領域Sの位置(言い換えれば、基板51の位置)を含んでいてもよい。露光開始位置は、あるショット領域Sに対する露光処理を行うためのスキャン移動動作を開始する時点での当該あるショット領域Sの位置(スキャン移動動作開始位置)を含んでいてもよい。露光開始位置は、あるショット領域Sに対する露光処理を開始する前に行われるステップ移動動作を終了する時点での当該あるショット領域Sの位置(ステップ移動動作終了位置)を含んでいてもよい。
露光終了位置は、あるショット領域SのY軸方向に沿った他方の端部(例えば、投影領域PRの進行方向に対して前方側の端部)を投影領域RPが通過する時点での当該あるショット領域Sの位置(言い換えれば、基板51の位置)を含んでいてもよい。露光終了位置は、あるショット領域Sに対する露光処理を行うためのスキャン移動動作を終了する時点での当該あるショット領域Sの位置(スキャン移動動作終了位置)を含んでいてもよい。露光終了位置は、あるショット領域Sに対する露光処理が終了した後にステップ移動動作を開始する時点での当該あるショット領域Sの位置(ステップ移動動作開始位置)を含んでいてもよい。
また、以下の説明では、あるショット領域Sに対する露光処理を行うためにスキャン移動動作が行われる期間を、適宜“スキャン移動期間”と称する。スキャン移動期間は、あるショット領域Sに対する露光処理が行われている期間(いわゆる、露光期間)を含んでいてもよい。スキャン移動期間は、あるショット領域Sが露光開始位置から露光終了位置に移動するまでの間の期間を含んでいてもよい。
一方で、あるショット領域Sに対する露光処理が終了してから次のショット領域Sに対する露光処理を開始するためにステップ移動動作が行われる期間を、適宜“ステップ移動期間”と称する。ステップ移動期間は、あるショット領域Sに対する露光処理が行われていない期間を含んでいてもよい。ステップ移動期間は、あるショット領域Sが露光終了位置に到達してから次のショット領域Sが露光開始位置に移動するまでの間の期間を含んでいてもよい。
コントローラー91は、スキャン移動動作とステップ移動動作とを交互に繰り返し行う。その結果、基板51上の複数のショット領域Sに対する露光処理が順次行われる。
複数のショット領域Sに対する露光処理を行う際に、コントローラー91は、複数のショット領域Sの露光条件に基づいて、基板51を移動させてもよい。例えば、コントローラー91は、複数のショット領域Sの露光条件に基づいて、基板51の移動条件(例えば、移動速度、加速度、移動距離、移動方向及びXY平面内での移動軌跡のうちの少なくとも一つ)を調整してもよい。例えば、図7に示すように、コントローラー91は、露光条件に基づいて、投影領域PRが基板51に対して移動軌跡Srに沿って相対的に移動するように、基板51を移動させてもよい。
複数のショット領域Sの露光条件は、例えば、露光レシピと称される露光制御情報に規定されている。露光制御情報は、例えばメモリ92に記憶されている。露光制御情報が規定する露光条件は、例えば、複数のショット領域Sの配列情報(例えば、複数のショット領域Sの夫々の位置)を含んでいてもよい。露光制御情報が規定する露光条件は、例えば、複数のショット領域Sのサイズ(例えば、複数のショット領域SのY軸方向の長さ)を含んでいてもよい。
尚、図7に示すように、スキャン移動期間及びステップ移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、液浸空間LSの少なくとも一部がカバー部材52上に形成されてもよい。スキャン移動期間及びステップ移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、液浸空間LSの少なくとも一部が基板51とカバー部材52とに跨るように形成されてもよい。計測ステージ6が基板ステージ5に隣接又は接触した状態で基板51に対する露光処理が行われる場合には、スキャン移動期間及びステップ移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、液浸空間LSの少なくとも一部が基板ステージ5と計測ステージ6とに跨るように形成されてもよい。
第2部材42は、ステップ移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に移動してもよい。具体的には、第2部材42は、ステップ移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値が小さくなるように移動してもよい。
第2部材42は、スキャン移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に移動してもよい。具体的には、第2部材42は、スキャン移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値が小さくなるように移動してもよい。但し、第2部材42は、スキャン移動期間中に移動しなくてもよい。つまり、第2部材42は、照明系2が露光光ELを照射している間(言い換えれば、露光光ELによって基板51が露光されている間)は、移動しなくてもよい。
ここで、図8を参照しながら、第2部材42の移動態様について説明する。図8は、第2部材42の移動態様を示す平面図である。
図8(a)から図8(e)に示すように、第2部材42はX軸方向に沿って移動する。但し、第2部材42がX軸方向に交わる方向に沿って移動してもよいことは上述したとおりである。例えば、図8(a)は、第2部材42が、第2部材42の移動可能範囲のうち最も+X軸方向側の端部位置Jrに配置されている例を示す。図8(e)は、第2部材42が、第2部材42の移動可能範囲のうち最も−X軸方向側の端部位置Jsに配置されている例を示す。従って、第2部材42の移動可能範囲は、端部位置Jrから端部位置Jsの間の範囲となる。
図8(c)は、第2部材42が、第2部材42の移動可能範囲のうちの中央位置Jmに配置されている例を示す。第2部材42が中央位置Jmに配置されている場合には、第2部材42の開口425の中心が、光軸AXと一致していてもよい。中央位置Jm(或いは、開口425の中心が光軸AXと一致している場合の第2部材42の位置)を、原点と称してもよい。
図8(b)は、第2部材42が、端部位置Jrと中央位置Jmとの間の位置Jrmに配置されている例を示している。図8(d)は、第2部材42が、端部位置Jsと中央位置Jmとの間の位置Jsmに配置されている例を示している。但し、第2部材42は、端部位置Jrm及び端部位置Jsmに限らず、端部位置Jrと端部位置Jsとの間の任意の位置に配置されてもよい。
このような第2部材42の移動態様を踏まえた上で、図9から図11を参照して、基板51の具体的な移動態様と第2部材42の具体的な移動態様との関係について説明する。図9は、移動軌跡Srの一具体例を示す平面図である。図10及び図11は、夫々、図9に示す態様で基板51が移動した場合の第2部材42の移動態様を示す平面図である。
図9に示すように、X軸方向に沿って隣接する3つのショット領域S(つまり、ショット領域Sa、ショット領域Sb及びショット領域Sc)に対する露光処理を行う場合を例にあげる。この場合、コントローラー91は、移動軌跡Srに沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するように、基板51を移動させる。
具体的には、コントローラー91は、ショット領域Sa上の位置(つまり、−X軸方向側の端部位置)d1からショット領域Sa上の位置(つまり、+X軸方向側の端部位置)d2に到達するまでの経路Tp1に沿って(つまり、Y軸方向に沿って)投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するように、基板51を移動させる。つまり、経路Tp1に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する場合には、コントローラー91は、基板51をY軸方向に沿って(例えば、−Y軸方向に向かって)移動させるスキャン移動動作を行う。従って、経路Tp1に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する間に、ショット領域Saに対する露光処理が行われる(つまり、ショット領域Saが露光される)。
投影領域PRが位置d1に位置している場合には、図10(a)に示すように、第2部材42は、移動可能範囲のうち最も−X軸方向側の端部位置Jsに配置される。投影領域PRが位置d2に位置している場合には、図10(b)に示すように、第2部材42は、移動可能範囲のうち最も+X軸方向側の端部位置Jrに配置される。
つまり、経路Tp1に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにスキャン移動動作が行われる場合には、第2部材42は、端部位置Jsから端部位置Jrに向かって移動する。経路Tp1に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにスキャン移動動作が行われる場合には、第2部材42は、+X軸方向(つまり、ステップ移動期間中に基板51が移動する方向とは逆の方向)に向かって移動する。
その後、コントローラー91は、ショット領域Sa上の位置d2からショット領域Sb上の位置(つまり、+X軸方向側の端部位置)d3に到達するまでの経路Tp2に沿って(つまり、Y軸方向に交わる方向に沿って)投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するように、基板51を移動させる。つまり、経路Tp2に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する場合には、コントローラー91は、基板51をY軸方向に交わる方向に沿って(例えば、−X軸方向側に向かう方向を主成分とする方向に向かって)移動させるステップ移動動作を行う。従って、経路Tp2に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する間は、基板51が露光されることはない。尚、図9中の位置d2.5は、位置d2と位置d3との間の中間点を示す。
投影領域PRが位置d2.5に位置している場合には、図10(c)に示すように、第2部材52は、移動可能範囲の中央位置Jmに配置される。投影領域PRが位置d3に位置している場合には、図10(d)に示すように、第2部材52は、移動可能範囲のうち最も−X軸方向側の端部位置Jsに配置される。
つまり、経路Tp2に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにステップ移動動作が行われる場合には、第2部材42は、端部位置Jrから端部位置Jsに向かって移動する。経路Tp2に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにステップ移動動作が行われる場合には、第2部材42は、−X軸方向(つまり、ステップ移動期間中に基板51が移動する方向と同一の方向)に向かって移動する。
その後、コントローラー91は、ショット領域Sb上の位置d3からショット領域Sb上の位置(つまり、−X軸方向側の端部位置)d4に到達するまでの経路Tp3に沿って(つまり、Y軸方向に沿って)投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するように、基板51を移動させる。つまり、経路Tp3に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する場合には、コントローラー91は、基板51をY軸方向に沿って(例えば、+Y軸方向に向かって)移動させるスキャン移動動作を行う。従って、経路Tp3に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する間に、ショット領域Sbに対する露光処理が行われる(つまり、ショット領域Sbが露光される)。
投影領域PRが位置d4に位置している場合には、図11(a)に示すように、第2部材42は、移動可能範囲のうち最も+X軸方向側の端部位置Jrに配置される。
つまり、経路Tp3に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにスキャン移動動作が行われる場合には、第2部材42は、端部位置Jsから端部位置Jrに向かって移動する。経路Tp3に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにスキャン移動動作が行われる場合には、第2部材42は、+X軸方向(つまり、ステップ移動期間中に基板51が移動する方向とは逆の方向)に向かって移動する。
その後、コントローラー91は、ショット領域Sb上の位置d4からショット領域Sc上の位置(つまり、−X軸方向側の端部位置)d5に到達するまでの経路Tp4に沿って(つまり、Y軸方向に交わる方向に沿って)投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するように、基板51を移動させる。つまり、経路Tp4に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する場合には、コントローラー91は、基板51をY軸方向に交わる方向に沿って(例えば、−X軸方向側に向かう方向を主成分とする方向に向かって)移動させるステップ移動動作を行う。従って、経路Tp4に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する間は、基板51が露光されることはない。尚、図9中の位置d4.5は、位置d4と位置d5との間の中間点を示す。
投影領域PRが位置d4.5に位置している場合には、図11(b)に示すように、第2部材52は、移動可能範囲の中央位置Jmに配置される。投影領域PRが位置d5に位置している場合には、図11(c)に示すように、第2部材52は、移動可能範囲のうち最も−X軸方向側の端部位置Jsに配置される。
つまり、経路Tp4に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにステップ移動動作が行われる場合には、第2部材42は、端部位置Jrから端部位置Jsに向かって移動する。経路Tp4に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにステップ移動動作が行われる場合には、第2部材42は、−X軸方向(つまり、ステップ移動期間中に基板51が移動する方向と同一の方向)に向かって移動する。
その後、コントローラー91は、ショット領域Sc上の位置d5からショット領域Sc上の位置(つまり、+X軸方向側の端部位置)d6に到達するまでの経路Tp5に沿って(つまり、Y軸方向に沿って)投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するように、基板51を移動させる。つまり、経路Tp5に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する場合には、コントローラー91は、基板51をY軸方向に沿って(例えば、−Y軸方向に向かって)移動させるスキャン移動動作を行う。従って、経路Tp5に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動する間に、ショット領域Scに対する露光処理が行われる(つまり、ショット領域Scが露光される)。
投影領域PRが位置d6に位置している場合には、図11(d)に示すように、第2部材42は、移動可能範囲のうち最も+X軸方向側の端部位置Jrに配置される。つまり、経路Tp5に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにスキャン移動動作が行われる場合には、第2部材42は、端部位置Jsから端部位置Jrに向かって移動する。経路Tp5に沿って投影領域PRが基板51に対して相対的に移動するようにスキャン移動動作が行われる場合には、第2部材42は、+X軸方向(つまり、ステップ移動動作が行われることで基板51が移動する方向とは逆の方向)に向かって移動する。
このように、第1実施形態では、ステップ移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第2部材42は、第2部材42に対する基板51の相対速度及び相対加速度の少なくとも一方の絶対値が小さくなるように、基板51が移動する方向とは逆の方向に向かって移動する。但し、ステップ移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第2部材42は、基板51が移動する方向とは逆の方向に向かって移動しなくてもよい。
一方で、スキャン移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第2部材42は、次のステップ移動期間のうちの少なくとも一部において基板51が移動する方向とは逆の方向に向かって再度移動することができるように、基板51が移動する方向に向かって移動する。但し、スキャン移動期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第2部材42は、基板51が移動する方向に向かって移動しなくてもよい。
(1−4)液体供給部432による液体LQの供給動作
続いて、図12及び図13を参照して、液体供給部432による液体LQの供給動作の具体例について説明する。尚、図12及び図13では、図面の簡略化のために、図2に示した液浸部材4Aの構成要件のうちの一部が省略されている。
以下の説明では、説明の簡略化のために、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSの少なくとも一部に対して液体LQを供給する(或いは、液体LQの供給態様を調整する)ものとする。但し、上述したように、液体供給部432は、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動の抑制の実現の有無に関係なく、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LSの少なくとも一部に対して液体LQを供給してもよい(或いは、液体LQの供給態様を調整してもよい)。上述したように、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に関わらず、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSの少なくとも一部に対して液体LQを供給してもよい(或いは、液体LQの供給態様を調整してもよい)。
(1−4−1)液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例
はじめに、図12を参照して、液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例について説明する。図12は、液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例を示す断面図である。
液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例を説明するに当たって、まずは、第2部材42の移動と液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動との間の関係について説明する。
図12に示すように、第2部材42が+X軸方向に向かって移動するものとする。つまり、光軸AXよりも+X軸方向側に位置している一部の第2部材42が、光軸AXから遠ざかる方向に向かって移動するものとする。
ここで、図12に示すように、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSに着目する。言い換えれば、光軸AXよりも+X軸方向側に位置している一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSに着目する。言い換えれば、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSに着目する。
この場合、第2部材42の移動に伴って、光軸AXよりも+X軸方向側に位置している流体回収口4421もまた、+X軸方向に向かって移動する。つまり、光軸AXよりも+X軸方向側に位置している流体回収口4421が、光軸AXから遠ざかる方向に向かって移動する。その結果、図12に示すように、第2部材42が移動した後には、第2部材42が移動する前と比較して、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の空間SP2の体積が増加し得る。つまり、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の空間SP2における液体LQが不足している状態が一時的に生じ得る。尚、以下、説明の便宜上、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の空間SP2を、適宜“空間SP2(+X)”と称する。
空間SP2(+X)における液体LQの不足は、空間SP2(+X)に向かう液体LQの局所的な移動を引き起こしかねない。例えば、空間SP2(+X)に隣接する又は近接する空間(例えば、光軸AXよりも+X軸方向側における一部の光路空間SPK、一部の空間SP1及び一部の空間SP3のうちの少なくとも一つ)内の液体LQが空間SP2(+X)に向かって移動しかねない。言い換えれば、空間SP2(+X)に隣接する又は近接する空間内の液体LQが、空間SP2(+X)に向かって引き込まれかねない。その結果、第2部材42が移動した後には、第2部材42が移動する前と比較して、空間SP2(+X)に隣接する又は近接する空間(例えば、光軸AXよりも+X軸方向側における一部の光路空間PSKや一部の空間PS3)における液体LQが不足している状態が一時的に生じ得る。
空間SP2(+X)に隣接する又は近接する空間における液体LQの不足は、空間SP2(+X)に隣接する又は近接する空間に向かう液体LQの局所的な移動を引き起こしかねない。更には、同様な態様で液体LQの局所的な移動の繰り返し(いわゆる、液体LQの規則的な又は不規則的なうねり)が引き起こされかねない。
このように、第2部材42の+X軸方向に向かう移動は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足を引き起こしかねない。光軸AXよりも+X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足は、少なくとも一部の液浸空間LS内における液体LQの移動(更には、液体LQのうねり)を引き起こしかねない。少なくとも一部の液浸空間LS内における液体LQの移動は、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を引き起こしかねない。例えば、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足に起因した液体LQの移動は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の減少を引き起こしかねない。
図12では、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する例を示している。しかしながら、第2部材42が−X軸方向に向かって移動する場合においても、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQが不足している状態が生じ得る。第2部材42が任意の所定方向に向かって移動する場合においても、光軸AXよりも所定方向側(つまり、第2部材42が移動した方向側)に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQが不足している状態が生じ得る。言い換えれば、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQが不足している状態が生じ得る。
従って、第1の具体例では、液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも所定方向(つまり、第2部材42が移動した方向)側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを供給する。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを供給する。その結果、液体供給部432は、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液体LQを供給することができる。
尚、以下の説明では、液体供給部432が行う動作は、主としてコントローラー91の制御の下で行われる。つまり、液体供給部432は、コントローラー91からの制御信号に基づいて、以下に説明する動作を行うものとする。但し、液体供給部432が、コントローラー91からの制御信号に基づくことなく、以下に説明する動作を行ってもよい。つまり、液体供給部432が、コントローラー91に相当する構成を内蔵していてもよい。図13を参照しながら後に詳述する液体供給部432による液体LQの供給動作の第2の具体例においても同様である。
また、以下の説明では、説明の簡略化のために、第2部材42が+X軸方向に向かって移動した場合の液体供給部432の動作に着目して説明を進める。但し、第2部材42が+X軸方向とは異なる所定方向に向かって移動した場合には、液体供給部432は、以下の説明の“+X軸方向”及び“−X軸方向”という文言を夫々“所定方向”及び“所定方向とは逆向きの他の方向”という文言に置き換える動作を行う。その結果、第2部材42が+X軸方向とは異なる所定方向に向かって移動する場合であっても、液体供給部432は、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液体LQを供給することができる。図13を参照しながら後に詳述する液体供給部432による液体LQの供給動作の第2の具体例においても同様である。
図12に示すように、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSに対する液体LQの供給量を増加させてもよい。液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSに対する液体LQの供給量を増加させてもよい。
尚、「供給量の増加」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動していない場合の供給量を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の供給量の増加を含んでいてもよい。「供給量の増加」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する前の又は直前の供給量を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の供給量の増加を含んでいてもよい。
例えば、上述したように、液体供給部432が含む液体供給口4321は、第1部材41の内側面411のうちX軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)に配置されている(図4参照)。従って、液体供給部432は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する箇所に配置されている液体供給口4321から液体LQを供給してもよい。液体供給部432は、光軸AXから遠ざかるように移動する液体供給口4321から液体LQを供給してもよい。液体供給部432は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する箇所に配置されている液体供給口4321からの液体LQの供給態様を調整してもよい。液体供給部432は、光軸AXから遠ざかるように移動する液体供給口4321からの液体LQの供給態様を調整してもよい。尚、以下では、説明の便宜上、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する箇所に配置されている液体供給口4321を、適宜“液体供給口4321(+X)”と称する。
第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始める時点で液体供給口4321(+X)が液体LQを供給していない場合には、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、液体供給口4321(+X)から液体LQを新たに供給してもよい。例えば、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、液体供給口4321(+X)からの液体LQの供給量を、ゼロからゼロより大きい供給量S11に増加させてもよい。
2部材42が+X軸方向に向かって移動し始める時点で液体供給口4321(+X)が液体LQを既に供給している場合には、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、液体供給口4321(+X)からの液体LQの供給量を増加させてもよい。例えば、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、液体供給口4321(+X)からの液体LQの供給量を、ゼロより大きい供給量S12から供給量S12とゼロより大きい増加量Δs1との総和(つまり、S12+Δs1)に増加させてもよい。
液体LQの供給量(例えば、液体供給口4321(+X)からの液体LQの供給量)を増加させる場合には、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量を設定してもよい。例えば、供給量をゼロからS11に増加させる液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量(つまり、S11)を設定してもよい。例えば、供給量をS12からS12+Δs1に増加させる液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量(つまり、S12+Δs1)を設定してもよい。但し、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量を設定しなくともよい。
液体LQの供給量(例えば、液体供給口4321(+X)からの液体LQの供給量)を増加させる場合には、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量の増加量を設定してもよい。例えば、供給量をゼロからS11に増加させる液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量の増加量(つまり、S11)を設定してもよい。例えば、供給量をS12からS12+Δs1に増加させる液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量の増加量(つまり、Δs1)を設定してもよい。但し、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量の増加量を設定しなくてもよい。
液体供給部432による液体LQの供給量及び増加量のうちの少なくとも一方を設定する際に参照する第2部材42の移動条件の一例として、第2部材42の移動量があげられる。例えば、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど、上述した光軸AXよりも+X軸方向側に位置する液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが大きくなり得る。つまり、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど、上述した液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が大きくなり得る。従って、液体供給部432は、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど供給量及び増加量のうちの少なくとも一方が多くなる(例えば、連続的に又は段階的に多くなる)ように、供給量及び増加量のうちの少なくとも一方を設定してもよい。
液体供給部432による液体LQの供給量及び増加量のうちの少なくとも一方を設定する際に参照する第2部材42の移動条件の一例として、第2部材42の移動速度があげられる。例えば、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど、上述した光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが大きくなり得る。つまり、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど、上述した液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が大きくなり得る。従って、液体供給部432は、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど供給量及び増加量のうちの少なくとも一方が多くなる(例えば、連続的に又は段階的に多くなる)ように、供給量及び増加量のうちの少なくとも一方を設定してもよい。
液体LQの供給量(例えば、液体供給口4321(+X)からの液体LQの供給量)を増加させる場合には、液体供給部432は、供給量を増加させるために要する供給増加時間を適宜調整してもよい。例えば、供給量をゼロからS11に増加させる液体供給部432は、供給量をゼロからS11に増加させるために要する供給増加時間を適宜調整してもよい。供給量をS12からS12+Δs1に増加させる液体供給部432は、供給量をS12からS12+Δs1に増加させるために要する供給増加時間を適宜調整してもよい。
液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、供給増加時間を調整してもよい。例えば、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが大きくなり得ることは上述したとおりである。従って、液体供給部432は、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど供給増加時間が短くなる(例えば、連続的に又は段階的に短くなる)ように、供給増加時間を調整してもよい。この場合、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど、供給量は急速に増加していく。
液体供給部432は、第2部材42が移動している間は、液体LQの供給量を固定してもよい。液体供給部432は、第2部材42が移動している間に、液体LQの供給量を適宜調整してもよい。液体供給部432は、第2部材42が移動している間に、液体LQの供給量を動的に増減させてもよい。つまり、第2部材42が移動している間に、液体LQの供給量が適宜変動してもよい。
液体供給部432は、第2部材42が移動している間は、液体LQの供給量を増加させている状態を維持してもよい。つまり、液体供給部432は、第2部材42が移動している間は、液体LQの供給量を、増加後の供給量(例えば、上述したS11やS12+Δs1)に設定し続けてもよい。
液体供給部432は、第2部材42が移動している期間のうちの少なくとも一部の期間中に、液体LQの供給量を増加させる一方で、第2部材42が移動している期間のうちの他の一部の期間中に液体LQの供給量を増加させなくてもよい。例えば、液体供給部432は、第2部材42が移動している期間のうちの一部の期間中の液体LQの供給量を、増加後の供給量に設定してもよい。一方で、液体供給部432は、第2部材42が移動している期間のうちの他の一部の期間中の液体LQの供給量を、増加前の供給量(例えば、上述したゼロやS12)又は増加前の供給量よりも少ない供給量に設定してもよい。
以上説明したように、液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例によれば、液体供給部432は、液体LQが不足する一部の液浸空間LSに対する液体LQの供給量を増加させることができる。従って、一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが緩和される。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。その結果、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動が好適に抑制される。従って、終端光学素子31の位置、形状及び光学特性のうちの少なくとも一つの変動が好適に抑制される。このため、露光不良の発生が好適に抑制される。
第1の具体例によれば、液体供給部432は、液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQを供給する。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
第1の具体例によれば、液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、液体供給部432による液体LQの供給量が設定されてもよい。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
第1の具体例によれば、液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、液体供給部432による液体LQの供給量の増加量が設定されてもよい。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
尚、液浸空間LSを形成するために液体LQを供給する液体供給部431は、液体供給部432が行う供給動作の第1の具体例と同様の態様で液体LQを供給しなくてもよい。つまり、液体供給部431は、少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを供給しなくてもよい。言い換えれば、液体供給部431は、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することが可能な態様で液体LQを供給しなくてもよい。但し、液体供給部431は、液体供給部432が行う供給動作の第1の具体例と同様の態様で液体LQを供給してもよい。つまり、液体供給部431は、液体供給部432と協調して又は液体供給部432とは別個に、少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを供給してもよい。言い換えれば、液体供給部431は、液体供給部432と協調して又は液体供給部432とは別個に、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することが可能な態様で液体LQを供給してもよい。
(1−4−2)液体供給部432による液体の供給動作の第2の具体例
続いて、図13を参照して、液体供給部432による液体LQの供給動作の第2の具体例について説明する。図13は、液体供給部432による液体LQの供給動作の第2の具体例を示す断面図である。
液体供給部432による液体LQの供給動作の第2の具体例を説明するに当たって、まずは、第2部材42の移動と液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動との間の関係について説明する。
図13に示すように、第2部材42が+X軸方向に向かって移動するものとする。つまり、光軸AXよりも−X軸方向側に位置している一部の第2部材42が、光軸AXに近づく方向に向かって移動するものとする。
ここで、図13に示すように、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSに着目する。言い換えれば、光軸AXよりも−X軸方向側に位置している一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSに着目する。言い換えれば、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSに着目する。
この場合、第2部材42の移動に伴って、光軸AXよりも−X軸方向側に位置している流体回収口4421もまた、+X軸方向に向かって移動する。つまり、光軸AXよりも−X軸方向側に位置している流体回収口4421が、光軸AXに近づく方向に向かって移動する。その結果、図13に示すように、第2部材42が移動した後には、第2部材42が移動する前と比較して、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の空間SP2の体積が減少し得る。つまり、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の空間SP2における液体LQが余剰となる状態が一時的に生じ得る。尚、以下、説明の便宜上、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の空間SP2を、適宜“空間SP2(−X)”と称する。
空間SP2(−X)における液体LQの余剰は、空間SP2(−X)から流出する液体LQの局所的な移動を引き起こしかねない。例えば、空間SP2(−X)に隣接する又は近接する空間(例えば、光軸AXよりも−X軸方向側における一部の光路空間SPK、一部の空間SP1及び一部の空間SP3のうちの少なくとも一つ)に向かって、空間SP2(−X)内の液体LQが移動しかねない。言い換えれば、空間SP2(−X)に隣接する又は近接する空間に向かって、空間SP2(−X)内の液体LQが流出することになる。その結果、第2部材42が移動した後には、第2部材42が移動する前と比較して、空間SP2(−X)に隣接する又は近接する空間(例えば、光軸AXよりも−X軸方向側における一部の光路空間PSKや一部の空間PS3)における液体LQが余剰である状態が一時的に生じ得る。
空間SP2(−X)に隣接する又は近接する空間における液体LQの余剰は、空間SP2(−X)に隣接する又は近接する空間から流出する液体LQの局所的な移動を引き起こしかねない。更には、同様な態様で液体LQの局所的な移動の繰り返し(いわゆる、液体LQの規則的な又は不規則的なうねり)が引き起こされかねない。
このように、第2部材42の+X軸方向に向かう移動は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰を引き起こしかねない。光軸AXよりも−X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰は、少なくとも一部の液浸空間LS内における液体LQの移動(更には、液体LQのうねり)を引き起こしかねない。少なくとも一部の液浸空間LS内における液体LQの移動は、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を引き起こしかねない。例えば、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰に起因した液体LQの移動は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の増加を引き起こしかねない。
図13では、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する例を示している。しかしながら、第2部材42が−X軸方向に向かって移動する場合においても、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQが余剰である状態が生じ得る。第2部材42が任意の所定方向に向かって移動する場合においても、光軸AXよりも所定方向とは逆向きの他の方向側(つまり、第2部材42が移動した方向とは逆向きの他の方向側)に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQが余剰である状態が生じ得る。言い換えれば、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQが余剰である状態が生じ得る。
従って、第2の具体例では、液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも所定方向とは逆向きの他の方向(つまり、第2部材42が移動した方向とは逆向きの他の方向)側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを供給する。液体供給部432は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを供給する。その結果、液体供給部432は、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液体LQを供給することができる。
図13に示すように、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSに対する液体LQの供給量を減少させてもよい。液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSに対する液体LQの供給量を減少させてもよい。
尚、「供給量の減少」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動していない場合の供給量を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の供給量の減少を含んでいてもよい。「供給量の減少」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する前の又は直前の供給量を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の供給量の減少を含んでいてもよい。
例えば、上述したように、液体供給部432が含む液体供給口4321は、第1部材41の内側面411のうちX軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)に配置されている(図4参照)。従って、液体供給部432は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する箇所に配置されている液体供給口4321からの液体LQの供給を停止してもよい。液体供給部432は、光軸AXに近づくように移動する液体供給口4321からの液体LQの供給を停止してもよい。液体供給部432は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する箇所に配置されている液体供給口4321からの液体LQの供給態様を調整してもよい。液体供給部432は、光軸AXに近づくように移動する液体供給口4321からの液体LQの供給態様を調整してもよい。尚、以下では、説明の便宜上、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する箇所に配置されている液体供給口4321を、適宜“液体供給口4321(−X)”と称する。
第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始める時点で液体供給口4321(−X)が液体LQを供給している場合には、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、液体供給口4321(−X)からの液体LQの供給を停止してもよい。この場合、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、液体供給口4321(−X)からの液体LQの供給量を、ゼロより大きい供給量S21からゼロに減少させてもよい。
第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始める時点で液体供給口4321(−X)が液体LQを供給している場合には、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、液体供給口4321(−X)からの液体LQの供給量を減少させてもよい。例えば、液体供給部432は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、液体供給口4321(−X)からの液体LQの供給量を、ゼロより大きい供給量S22から供給量S22とゼロより大きい減少量Δs2との差分(つまり、S22−Δs2)に減少させてもよい。
液体LQの供給量(例えば、液体供給口4321(−X)からの液体LQの供給量)を減少させる場合には、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量を設定してもよい。例えば、供給量をS22からS22−Δs2に減少させる液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量(つまり、S22−Δs2)を設定してもよい。但し、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量を設定しなくともよい。
液体LQの供給量(例えば、液体供給口4321(−X)からの液体LQの供給量)を減少させる場合には、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量の減少量を設定してもよい。例えば、供給量をS22からS22+Δs2に減少させる液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量の減少量(つまり、Δs)を設定してもよい。但し、液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの供給量の減少量を設定しなくてもよい。
液体供給部432による液体LQの供給量及び減少量のうちの少なくとも一方を設定する際に参照する第2部材42の移動条件の一例として、第2部材42の移動量があげられる。例えば、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが大きくなり得る。つまり、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が大きくなり得る。従って、液体供給部432は、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど供給量及び減少量のうちの少なくとも一方が多くなる(例えば、連続的に又は段階的に多くなる)ように、供給量及び減少量のうちの少なくとも一方を設定してもよい。
液体供給部432による液体LQの供給量及び減少量のうちの少なくとも一方を設定する際に参照する第2部材42の移動条件の一例として、第2部材42の移動速度があげられる。例えば、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが大きくなり得る。つまり、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が大きくなり得る。従って、液体供給部432は、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど供給量及び減少量のうちの少なくとも一方が多くなる(例えば、連続的に又は段階的に多くなる)ように、供給量及び減少量のうちの少なくとも一方を設定してもよい。
液体LQの供給量(例えば、液体供給口4321(−X)からの液体LQの供給量)を減少させる場合には、液体供給部432は、供給量を減少させるために要する供給減少時間を適宜調整してもよい。例えば、供給量をS21からゼロに減少させる液体供給部432は、供給量をS21からゼロに減少させるために要する供給減少時間を適宜調整してもよい。供給量をS22からS22−Δs2に減少させる液体供給部432は、供給量をS22からS22−Δs2に減少させるために要する供給減少時間を適宜調整してもよい。
液体供給部432は、第2部材42の移動条件に基づいて、供給減少時間を調整してもよい。例えば、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが大きくなり得ることは上述したとおりである。従って、液体供給部432は、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど供給減少時間が短くなる(例えば、連続的に又は段階的に短くなる)ように、供給減少時間を調整してもよい。この場合、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど、供給量は急速に減少していく。
液体供給部432は、第2部材42が移動している間は、液体LQの供給量を固定してもよい。液体供給部432は、第2部材42が移動している間に、液体LQの供給量を適宜調整してもよい。液体供給部432は、第2部材42が移動している間に、液体LQの供給量を動的に増減させてもよい。つまり、第2部材42が移動している間に、液体LQの供給量が適宜変動してもよい。
液体供給部432は、第2部材42が移動している間は、液体LQの供給量を減少させている状態を維持してもよい。つまり、液体供給部432は、第2部材42が移動している間は、液体LQの供給量を、減少後の供給量(例えば、上述したゼロやS22−Δs2)に設定し続けてもよい。
液体供給部432は、第2部材42が移動している期間のうちの少なくとも一部の期間中に、液体LQの供給量を減少させる一方で、第2部材42が移動している期間のうちの他の一部の期間中に液体LQの供給量を減少させなくてもよい。例えば、液体供給部432は、第2部材42が移動している期間のうちの一部の期間中の液体LQの供給量を、減少後の供給量に設定してもよい。一方で、液体供給部432は、第2部材42が移動している期間のうちの他の一部の期間中の液体LQの供給量を、減少前の供給量(例えば、上述したS21やS22)又は減少前の供給量よりも多い供給量に設定してもよい。
以上説明したように、液体供給部432による液体LQの供給動作の第2の具体例によれば、液体供給部432は、液体LQが余剰である一部の液浸空間LSに対する液体LQの供給量を減少させることができる。従って、一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが緩和される。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。その結果、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動が好適に抑制される。従って、終端光学素子31の位置、形状及び光学特性のうちの少なくとも一つの変動が好適に抑制される。このため、露光不良の発生が好適に抑制される。
第2の具体例によれば、液体供給部432は、液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQを供給する。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
第2の具体例によれば、液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、液体供給部432による液体LQの供給量が設定されてもよい。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
第2の具体例によれば、液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、液体供給部432による液体LQの供給量の減少量が設定されてもよい。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
尚、液浸空間LSを形成するために液体LQを供給する液体供給部431は、液体供給部432が行う供給動作の第2の具体例と同様の態様で液体LQを供給しなくてもよい。つまり、液体供給部431は、少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを供給しなくてもよい。言い換えれば、液体供給部431は、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することが可能な態様で液体LQを供給しなくてもよい。但し、液体供給部431は、液体供給部432が行う供給動作の第2の具体例と同様の態様で液体LQを供給してもよい。つまり、液体供給部431は、液体供給部432と協調して又は液体供給部432とは別個に、少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを供給してもよい。言い換えれば、液体供給部431は、液体供給部432と協調して又は液体供給部432とは別個に、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することが可能な態様で液体LQを供給してもよい。
(1−5)流体回収部443による液体LQの回収動作
続いて、図14及び図15を参照して、流体回収部443による液体LQの回収動作の具体例について説明する。尚、図14及び図15では、図面の簡略化のために、図2に示した液浸部材4Aの構成要件のうちの一部が省略されている。
以下の説明では、説明の簡略化のために、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSの少なくとも一部から液体LQを回収する(或いは、液体LQの回収態様を調整する)ものとする。但し、上述したように、流体回収部443は、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動の抑制の実現の有無に関係なく、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LSの少なくとも一部から液体LQを回収してもよい(或いは、液体LQの回収態様を調整してもよい)。上述したように、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に関わらず、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSの少なくとも一部から液体LQを回収してもよい(或いは、液体LQの回収態様を調整してもよい)。
(1−5−1)流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例
はじめに、図14を参照して、流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例について説明する。図14は、流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例を示す断面図である。
図14に示すように、第2部材42の+X軸方向に向かう移動は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰を引き起こしかねないことは上述した通りである(図13参照)。
従って、第1の具体例では、流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも所定方向とは逆向きの他の方向(つまり、第2部材42が移動した方向とは逆向きの他の方向)側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを回収する。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを回収する。その結果、流体回収部443は、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液体LQを回収することができる。
尚、以下の説明では、流体回収部443が行う動作は、主としてコントローラー91の制御の下で行われる。つまり、流体回収部443は、コントローラー91からの制御信号に基づいて、以下に説明する動作を行うものとする。但し、流体回収部443が、コントローラー91からの制御信号に基づくことなく、以下に説明する動作を行ってもよい。つまり、流体回収部443が、コントローラー91に相当する構成を内蔵していてもよい。図15を参照しながら後に詳述する流体回収部443による液体LQの回収動作の第2の具体例においても同様である。
また、以下の説明では、説明の簡略化のために、第2部材42が+X軸方向に向かって移動した場合の流体回収部443の動作に着目して説明を進める。但し、第2部材42が+X軸方向とは異なる所定方向に向かって移動した場合には、流体回収部443は、以下の説明の“+X軸方向”及び“−X軸方向”という文言を夫々“所定方向”及び“所定方向とは逆向きの他の方向”という文言に置き換える動作を行う。その結果、第2部材42が+X軸方向とは異なる所定方向に向かって移動する場合であっても、流体回収部443は、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液体LQを回収することができる。図15を参照しながら後に詳述する流体回収部443による液体LQの回収動作の第2の具体例においても同様である。
図14に示すように、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSからの液体LQの回収量を増加させてもよい。流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSからの液体LQの回収量を増加させてもよい。
尚、「回収量の増加」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動していない場合の回収量を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の回収量の増加を含んでいてもよい。「回収量の増加」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する前の又は直前の回収量を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の回収量の増加を含んでいてもよい。
例えば、上述したように、流体回収部443が含む流体回収口4431は、第1部材41の内側面411のうちX軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)に配置されている(図4参照)。従って、流体回収部443は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する流体回収口4431から液体LQを回収してもよい。流体回収部443は、光軸AXに近づくように移動する流体回収口4431から液体LQを回収してもよい。流体回収部443は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する流体回収口4431からの液体LQの回収態様を調整してもよい。流体回収部443は、光軸AXに近づくように移動する一部の流体回収口4431からの液体LQの回収態様を調整してもよい。尚、以下では、説明の便宜上、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する箇所に配置されている一部の流体回収口4431を、適宜“流体回収口4431(−X)”と称する。
第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始める時点で流体回収口4431(−X)が液体LQを回収していない場合には、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、流体回収口4431(−X)から液体LQを新たに回収してもよい。この場合、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、流体回収口4431(−X)からの液体LQの回収量を、ゼロからゼロより大きい回収量R11に増加させてもよい。
第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始める時点で流体回収口4431(−X)が液体LQを既に回収している場合には、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、流体回収口4431(−X)からの液体LQの回収量を増加させてもよい。例えば、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、流体回収口4431(−X)からの液体LQの回収量を、ゼロより大きい回収量R12から回収量R12とゼロより大きい増加量Δr1との総和(つまり、R12+Δr1)に増加させてもよい。
液体LQの回収量(例えば、流体回収口4431(−X)からの液体LQの回収量)を増加させる場合には、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量を設定してもよい。例えば、回収量をゼロからR11に増加させる流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量(つまり、R11)を設定してもよい。例えば、回収量をR12からR12+Δr1に増加させる流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量(つまり、R12+Δr1)を設定してもよい。但し、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量を設定しなくともよい。
液体LQの回収量(例えば、流体回収口4431(−X)からの液体LQの回収量)を増加させる場合には、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量の増加量を設定してもよい。例えば、回収量をゼロからR12に増加させる流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量の増加量(つまり、R12)を設定してもよい。例えば、回収量をR12からR12+Δr1に増加させる流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量の増加量(つまり、Δr1)を設定してもよい。但し、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量の増加量を設定しなくてもよい。
流体回収部443による液体LQの回収量及び増加量のうちの少なくとも一方を設定する際に参照する第2部材42の移動条件の一例として、第2部材42の移動量があげられる。例えば、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが大きくなり得ることは上述したとおりである。従って、流体回収部443は、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど回収量及び増加量のうちの少なくとも一方が多くなる(例えば、連続的に又は段階的に多くなる)ように、回収量及び増加量のうちの少なくとも一方を設定してもよい。
流体回収部443による液体LQの回収量及び増加量のうちの少なくとも一方を設定する際に参照する第2部材42の移動条件の一例として、第2部材42の移動速度があげられる。例えば、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが大きくなり得ることは上述したとおりである。従って、流体回収部443は、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど回収量及び増加量のうちの少なくとも一方が多くなる(例えば、連続的に又は段階的に多くなる)ように、回収量及び増加量のうちの少なくとも一方を設定してもよい。
液体LQの回収量(例えば、流体回収口4431(−X)からの液体LQの回収量)を増加させる場合には、流体回収部443は、回収量を増加させるために要する回収増加時間を適宜調整してもよい。例えば、回収量をゼロからR11に増加させる流体回収部443は、回収量をゼロからR11に増加させるために要する回収増加時間を適宜調整してもよい。回収量をR12からR12+Δr1に増加させる流体回収部443は、回収量をR12からR12+Δr1に増加させるために要する回収増加時間を適宜調整してもよい。
流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、回収増加時間を調整してもよい。例えば、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが大きくなり得ることは上述したとおりである。従って、流体回収部443は、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど回収増加時間が短くなる(例えば、連続的に又は段階的に短く)ように、回収増加時間を調整してもよい。この場合、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど、回収量は急速に増加していく。
流体回収部443は、第2部材42が移動している間は、液体LQの回収量を固定してもよい。流体回収部443は、第2部材42が移動している間に、液体LQの回収量を適宜調整してもよい。流体回収部443は、第2部材42が移動している間に、液体LQの回収量を動的に増減させてもよい。つまり、第2部材42が移動している間に、液体LQの回収量が適宜変動してもよい。
流体回収部443は、第2部材42が移動している間は、液体LQの回収量を増加させている状態を維持してもよい。つまり、流体回収部443は、第2部材42が移動している間は、液体LQの回収量を、増加後の回収量(例えば、上述したR11やR12+Δr1)に設定し続けてもよい。
流体回収部443は、第2部材42が移動している期間のうちの少なくとも一部の期間中に、液体LQの回収量を増加させる一方で、第2部材42が移動している期間のうちの他の一部の期間中に液体LQの回収量を増加させなくてもよい。例えば、流体回収部443は、第2部材42が移動している期間のうちの一部の期間中の液体LQの回収量を、増加後の回収量に設定してもよい。一方で、流体回収部443は、第2部材42が移動している期間のうちの他の一部の期間中の液体LQの回収量を、増加前の回収量(例えば、上述したゼロやR12)又は増加前の回収量よりも少ない回収量に設定してもよい。
以上説明したように、流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例によれば、流体回収部443は、液体LQが余剰である一部の液浸空間LSからの液体LQの回収量を増加させることができる。従って、一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが緩和される。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。その結果、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動が好適に抑制される。従って、終端光学素子31の位置、形状及び光学特性のうちの少なくとも一つの変動が好適に抑制される。このため、露光不良の発生が好適に抑制される。
第1の具体例によれば、流体回収部443は、液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQを回収する。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
第1の具体例によれば、液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、流体回収部443による液体LQの回収量が設定されてもよい。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
第1の具体例によれば、液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、流体回収部443による液体LQの回収量の増加量が設定されてもよい。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
尚、液浸空間LSを形成するために液体LQを回収する流体回収部441及び流体回収部442は、流体回収部443が行う回収動作の第1の具体例と同様の態様で液体LQを回収しなくてもよい。つまり、流体回収部441及び流体回収部442は、一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを回収しなくてもよい。言い換えれば、流体回収部441及び流体回収部442は、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することが可能な態様で液体LQを回収しなくてもよい。但し、流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一方は、流体回収部443が行う回収動作の第1の具体例と同様の態様で液体LQを回収してもよい。つまり、流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一方は、流体回収部443と協調して又は流体回収部443とは別個に、一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを回収してもよい。言い換えれば、流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一方は、流体回収部443と協調して又は流体回収部443とは別個に、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することが可能な態様で液体LQを回収してもよい。
(1−5−2)流体回収部443による液体LQの回収動作の第2の具体例
続いて、図15を参照して、流体回収部443による液体LQの回収動作の第2の具体例について説明する。図15は、流体回収部443による液体LQの回収動作の第2の具体例を示す断面図である。
図15に示すように、第2部材42の+X軸方向に向かう移動は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足を引き起こしかねないことは上述した通りである(図12参照)。
従って、第2の具体例では、流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも所定方向(つまり、第2部材42が移動した方向)側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを回収する。流体回収部443は、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを回収する。その結果、流体回収部443は、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液体LQを回収することができる。
図15に示すように、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSからの液体LQの回収量を減少させてもよい。流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSからの液体LQの回収量を減少させてもよい。
尚、「回収量の減少」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動していない場合の回収量を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の回収量の減少を含んでいてもよい。「回収量の増加」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する前の又は直前の回収量を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の回収量の減少を含んでいてもよい。
例えば、上述したように、流体回収部443が含む流体回収口4431は、第1部材41の内側面411のうちX軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)に配置されている(図4参照)。従って、流体回収部443は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する流体回収口4431からの液体LQの回収を停止してもよい。流体回収部443は、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の流体回収口4431からの液体LQの回収を停止してもよい。流体回収部443は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の流体回収口4431からの液体LQの回収態様を調整してもよい。流体回収部443は、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の流体回収口4431からの液体LQの回収態様を調整してもよい。尚、以下では、説明の便宜上、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する箇所に配置されている一部の流体回収口4431を、適宜“流体回収口4431(+X)”と称する。
第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始める時点で流体回収口4431(+X)が液体LQを既に回収している場合には、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、流体回収口4431(+X)からの液体LQの回収を停止してもよい。この場合、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、流体回収口4431(+X)からの液体LQの回収量を、ゼロより大きい回収量R21からゼロに減少させてもよい。
第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始める時点で流体回収口4431(+X)が液体LQを回収している場合には、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、流体回収口4431(+X)からの液体LQの回収量を減少させてもよい。例えば、流体回収部443は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動し始めることを契機として、流体回収口4431(+X)からの液体LQの回収量を、ゼロより大きい回収量R22から回収量R22とゼロより大きい減少量Δr2との差分(つまり、R22−Δr2)に減少させてもよい。
液体LQの回収量(例えば、流体回収口4431(+X)からの液体LQの回収量)を減少させる場合には、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量を設定してもよい。例えば、回収量をR22からR22−Δr2に減少させる流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量(つまり、R22−Δr2)を設定してもよい。但し、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量を設定しなくともよい。
液体LQの回収量(例えば、流体回収口4431(+X)からの液体LQの回収量)を減少させる場合には、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量の減少量を設定してもよい。例えば、回収量をR22からR22−Δr2に減少させる流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量の減少量(つまり、Δr2)を設定してもよい。但し、流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQの回収量の減少量を設定しなくてもよい。
流体回収部443による液体LQの回収量及び減少量のうちの少なくとも一方を設定する際に参照する第2部材42の移動条件の一例として、第2部材42の移動量があげられる。例えば、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが大きくなり得ることは上述したとおりである。従って、流体回収部443は、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど回収量及び減少量のうちの少なくとも一方が多くなる(例えば、連続的に又は段階的に多くなる)ように、回収量及び減少量のうちの少なくとも一方を設定してもよい。
流体回収部443による液体LQの回収量及び減少量のうちの少なくとも一方を設定する際に参照する第2部材42の移動条件の一例として、第2部材42の移動速度があげられる。例えば、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが大きくなり得ることは上述したとおりである。従って、流体回収部443は、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど回収量及び減少量のうちの少なくとも一方が多くなる(例えば、連続的に又は段階的に多くなる)ように、回収量及び減少量のうちの少なくとも一方を設定してもよい。
液体LQの回収量(例えば、流体回収口4431(+X)からの液体LQの回収量)を減少させる場合には、流体回収部443は、回収量を減少させるために要する回収減少時間を適宜調整してもよい。例えば、回収量をR21からゼロに減少させる流体回収部443は、回収量をR21からゼロに減少させるために要する回収減少時間を適宜調整してもよい。回収量をR22からR22−Δr2に減少させる流体回収部443は、回収量をR22からR22−Δr2に減少させるために要する回収減少時間を適宜調整してもよい。
流体回収部443は、第2部材42の移動条件に基づいて、回収減少時間を調整してもよい。例えば、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが大きくなり得ることは上述したとおりである。従って、流体回収部443は、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど回収減少時間が短くなる(例えば、連続的に又は段階的に短く)ように、回収減少時間を調整してもよい。この場合、第2部材42の移動量及び移動速度の少なくとも一方が大きくなればなるほど、回収量は急速に減少していく。
流体回収部443は、第2部材42が移動している間は、液体LQの回収量を固定してもよい。流体回収部443は、第2部材42が移動している間に、液体LQの回収量を適宜調整してもよい。流体回収部443は、第2部材42が移動している間に、液体LQの回収量を動的に増減させてもよい。つまり、第2部材42が移動している間に、液体LQの回収量が適宜変動してもよい。
流体回収部443は、第2部材42が移動している間は、液体LQの回収量を減少させている状態を維持してもよい。つまり、流体回収部443は、第2部材42が移動している間は、液体LQの回収量を、減少後の回収量(例えば、上述したゼロやR22−Δr2)に設定し続けてもよい。
流体回収部443は、第2部材42が移動している期間のうちの少なくとも一部の期間中に、液体LQの回収量を減少させる一方で、第2部材42が移動している期間のうちの他の一部の期間中に液体LQの回収量を減少させなくてもよい。例えば、流体回収部443は、第2部材42が移動している期間のうちの一部の期間中の液体LQの回収量を、減少後の回収量に設定してもよい。一方で、流体回収部443は、第2部材42が移動している期間のうちの他の一部の期間中の液体LQの回収量を、減少前の回収量(例えば、上述したR21やR22)又は減少前の回収量よりも多い回収量に設定してもよい。
以上説明したように、流体回収部443による液体LQの回収動作の第2の具体例によれば、流体回収部443は、液体LQが不足している一部の液浸空間LSからの液体LQの回収量を減少させることができる。従って、一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが緩和される。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。その結果、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動が好適に抑制される。従って、終端光学素子31の位置、形状及び光学特性のうちの少なくとも一つの変動が好適に抑制される。このため、露光不良の発生が好適に抑制される。
第2の具体例によれば、流体回収部443は、液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、液体LQを回収する。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
第2の具体例によれば、液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、流体回収部443による液体LQの回収量が設定されてもよい。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
第2の具体例によれば、液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、流体回収部443による液体LQの回収量の減少量が設定されてもよい。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
尚、液浸空間LSを形成するために液体LQを回収する流体回収部441及び流体回収部442は、流体回収部443が行う回収動作の第2の具体例と同様の態様で液体LQを回収しなくてもよい。つまり、流体回収部441及び流体回収部442は、一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを回収しなくてもよい。言い換えれば、流体回収部441及び流体回収部442は、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することが可能な態様で液体LQを回収しなくてもよい。但し、流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一方は、流体回収部443が行う回収動作の第2の具体例と同様の態様で液体LQを回収してもよい。つまり、流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一方は、流体回収部443と協調して又は流体回収部443とは別個に、一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で液体LQを回収してもよい。言い換えれば、流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一方は、流体回収部443と協調して又は流体回収部443とは別個に、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することが可能な態様で液体LQを回収してもよい。
尚、図12に示す液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例、図13に示す液体供給部432による液体LQの供給動作の第2の具体例、図14に示す流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例及び図15に示す流体回収部443による液体LQの回収動作の第2の具体例のうちのいずれか一つが、単独で行われてもよい。或いは、図12に示す液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例、図13に示す液体供給部432による液体LQの供給動作の第2の具体例、図14に示す流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例及び図15に示す流体回収部443による液体LQの回収動作の第2の具体例のうちの少なくとも2つ以上が、並行して行われてもよい。例えば、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合に、液体供給部432が光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSに対する液体LQの供給量を増加させ(つまり、図12に示す液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例が行われ)、且つ、流体回収部443が光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSからの液体LQの回収量を増加させてもよい(つまり、図14に示す流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例が行われてもよい)。
液浸部材4Aは、液体供給部432を備えていなくともよい。この場合、液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例及び第2の具体例の双方が行われなくてもよい。但し、液浸空間LSを形成するための液体供給部431が、液体供給部432による液体LQの供給動作の第1の具体例及び第2の具体例のうちの少なくとも一方を行ってもよい。つまり、液体供給部431が、液体供給部432の機能の少なくとも一部を有していてもよい。
液浸部材4Aは、流体回収部443を備えていなくともよい。この場合、流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例及び第2の具体例の双方が行われなくてもよい。但し、液浸空間LSを形成するための流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一方が、流体回収部443による液体LQの回収動作の第1の具体例及び第2の具体例のうちの少なくとも一方を行ってもよい。つまり、流体回収部441及び流体回収部442のうちの少なくとも一方が、流体回収部443の機能の少なくとも一部を有していてもよい。
上述の説明では、第1部材41と第2部材42が物理的に分離している液浸部材4Aについて説明した。しかしながら、第1部材41と第2部材42が物理的に結合していてもよい。第1部材41と第2部材42が単一の部材であってもよい。この場合、物理的に結合している又は単一の部材となる第1部材41及び第2部材42は、上述した第2部材42の移動の態様と同様の態様で移動してもよい。
(2)第2実施形態
続いて、図16及び図17を参照しながら、第2実施形態の露光装置EX2について説明する。尚、第1実施形態の露光装置EX1が備える構成要素と同一の構成要素については、同一の参照番号を付することで、その詳細な説明については省略する。
第2実施形態の露光装置EX2は、第1実施形態の露光装置EX1と比較して、液浸部材4Bの構成及び動作が異なるという点で異なる。第2実施形態の露光装置EX2が備えるその他の構成要素は、第1実施形態の露光装置EX1が備えるその他の構成要素と同一であってもよい。従って、以下では、第2実施形態の液浸部材4Bに着目して説明を進める。
(2−1)第2実施形態の液浸部材4Bの構成
はじめに、図16を参照して、第2実施形態の液浸部材4Bの構成について説明する。図16は、第2実施形態の液浸部材4Bの断面図(XZ平面と平行な断面図)である。
図16に示すように、第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、第1部材41Bが移動可能であるという点で異なる。
具体的には、第1部材41Bは、コントローラー91の制御を受ける駆動装置454Bの動作によって移動可能である。駆動装置454Bは、支持部材456Bを介して装置フレーム38に固定されている。駆動装置454Bは、例えばモータ等を含んでいてもよい。駆動装置454Bは、一端が第1部材41Bに連結され且つ他端が駆動装置454Bに連結されている支持部材455Bを移動させる。その結果、支持部材455Bの移動に伴って、支持部材455Bに連結されている第1部材41Bが移動する。
第1部材41Bは、終端光学素子31の光軸AXと垂直な方向(つまり、XY平面内の任意の方向)に沿って移動してもよい。つまり、第1部材41Bは、XY平面に沿って移動してもよい。尚、以下の説明では、説明の簡略化のために、第1部材41Bは、X軸方向に沿って移動するものとする。但し、第1部材41Bは、X軸方向に沿って移動することに加えて又は代えて、Y軸方向及びZ軸方向、並びに、θX方向、θY方向及びθZ方向のうちの少なくとも一つに沿って移動してもよい。
第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように移動してもよい。尚、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動は、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動につながり得る。従って、第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように移動してもよい。
第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて移動してもよい。尚、液浸空間LS内の液体LQの圧力は、例えば、液浸空間LS内における第2部材42の移動に起因して変動し得ることは上述したとおりである。このため、第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように移動してもよい。第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように移動してもよい。
また、液浸空間LS内の液体LQの圧力は、液浸空間LS内における第2部材42の移動に起因して、局所的に変動し得ることは上述したとおりである。従って、第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動に伴う液浸空間LS内の液体LQの圧力の局所的な変動を抑制するように移動してもよい。
尚、第1部材41Bの移動態様の詳細については、図17等を参照しながら後に詳述する。
第1部材41Bは、露光光ELの光路ATの外側において移動可能であってもよい。第1部材41Bの少なくとも一部は、第2部材42の上側において移動可能であってもよい。第1部材41Bの少なくとも一部は、終端光学素子31の下側において移動可能であってもよい。第1部材41Bの少なくとも一部は、終端光学素子31と第2部材42との間において移動可能であってもよい。
第1部材41Bは、移動可能な第2部材42に対して、移動可能であってもよい。その結果、第1部材41Bの移動に伴い、第1部材41Bと第2部材42との間の相対位置が変化してもよい。但し、第1部材41Bと第2部材42とが同一の態様で移動した場合には、第1部材41Bと第2部材42との間の相対位置が変化しなくてもよい。例えば、第1部材41Bの移動方向が第2部材42の移動方向と同じであり且つ第1部材41Bの移動量が第2部材42の移動量と同一である場合には、第1部材41Bと第2部材42との間の相対位置が変化しなくてもよい。
第1部材41Bは、第1部材41Bと第2部材42とが接触しないように移動する。例えば、第1部材41Bは、第1部材41Bが備える外側面412と第2部材42の内側面423とが接触しないように移動してもよい。このため、第1部材41Bと第2部材42とが接触しないような第1部材41Bの移動可能範囲が設定されてもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が移動する方向と同一の方向に沿って移動可能であってもよい。例えば、第1部材41B及び第2部材42が、共にX軸方向に沿って移動可能であってもよい。例えば、第1部材41B及び第2部材42が、共にX軸方向に交わる所定方向に沿って移動可能であってもよい。但し、第1部材41Bは、第2部材42が移動する方向に交わる方向に沿って移動可能であってもよい。尚、以下の説明では、説明の簡略化のために、第1部材41B及び第2部材42が、共にX軸方向に沿って移動するものとする。
第1部材41Bは、実質的に固定されている終端光学素子31に対して移動可能であってもよい。その結果、第1部材41Bの移動に伴い、終端光学素子31と第1部材41Bとの間の相対位置が変化する。このとき、第1部材41Bは、終端光学素子31と第1部材41Bとが接触しないように移動する。このため、終端光学素子31と第1部材41Bとが接触しないような第1部材41Bの移動可能範囲が設定されてもよい。
第1部材41Bは、第1部材41Bが移動した場合であっても第1部材41Bの開口415の外縁が射出面32から射出される露光光ELの光路ATLの外側に位置するように、移動する。つまり、第1部材41Bは、第1部材41Bが移動した場合であっても開口415の外縁を規定する内側面411が射出面32から射出される露光光ELの光路ATLの外側に位置するように、移動する。このため、第1部材41Bが移動した場合であっても開口415の外縁が光路ATLの外側に位置するような第1部材41Bの移動可能範囲が設定されてもよい。
第1部材41Bは、射出面32から露光光ELが射出される期間のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。但し、第1部材41Bは、射出面32から露光光ELが射出されていない期間のうちの少なくとも一部の期間中に移動してもよい。
第1部材41Bは、液浸空間LSが形成されている状態で移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、射出面32の少なくとも一部と基板51の少なくとも一部との間が液体LQで満たされている状態で移動してもよい。但し、第1部材41Bは、液浸空間LSが形成されていない状態で移動してもよい。
第1部材41Bは、基板51が移動する期間のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、ステップ移動動作が行われている期間(つまり、ステップ移動期間)のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、スキャン移動動作が行われている期間(つまり、スキャン移動期間)のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。但し、第1部材41Bは、基板51が移動していない期間のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が移動する期間のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。但し、第1部材41Bは、第2部材42が移動していない(つまり、静止している)期間のうちの少なくとも一部の期間中に、移動してもよい。
更に、第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、液体供給部432を備えていないという点で異なる。つまり、第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、液体供給口4321、液体供給路4322及び液体供給装置4323を備えていないという点で異なる。
但し、第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと同様に、液体供給部432を備えていてもよい。つまり、第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと同様に、液体供給口4321、液体供給路4322及び液体供給装置4323を備えていてもよい。この場合、第2実施形態においても、液体供給部432は、第1実施形態と同様の態様で動作してもよい。
更に、第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、流体回収部443を備えていないという点で異なる。つまり、第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、流体回収口4431、流体回収路4432及び流体回収装置4433を備えていないという点で異なる。
但し、第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと同様に、流体回収部443を備えていてもよい。第2実施形態の液浸部材4Bは、第1実施形態の液浸部材4Aと同様に、流体回収口4431、流体回収路4432及び流体回収装置4433を備えていてもよい。この場合、第2実施形態においても、流体回収部443は、第1実施形態と同様の態様で動作してもよい。
尚、第2実施形態の液浸部材4Bが備えるその他の構成要素は、第1実施形態の液浸部材4Aが備えるその他の構成要素と同一であってもよい。
(2−2)第1部材41Bの移動態様の具体例
続いて、図17を参照して、第1部材41Bの移動態様の具体例について説明する。図17は、第1部材41Bの移動態様の具体例を示す断面図である。尚、図17では、図面の簡略化のために、図16に示した液浸部材4Bの構成要件のうちの一部が省略されている。
以下の説明では、説明の簡略化のために、第1部材41Bは、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように移動するものとする。但し、上述したように、第1部材41Bは、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動の抑制の実現の有無に関係なく、第2部材42の移動条件に基づいて移動してもよい。上述したように、第1部材41Bは、第2部材42の移動条件に関わらず、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように移動してもよい。
図17に示すように、第2部材42の+X軸方向に向かう移動は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足を引き起こしかねないことは上述したとおりである(図12参照)。第2部材42の+X軸方向に向かう移動は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰を引き起こしかねないことは上述したとおりである(図13参照)。
従って、第2実施形態では、第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも所定方向(つまり、第2部材42が移動した方向)側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で移動する。第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で移動する。その結果、第1部材41Bは、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように移動することができる。
第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも所定方向とは逆向きの他の方向(つまり、第2部材42が移動した方向とは逆向きの他の方向)側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で移動する。第1部材41Bは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で移動する。その結果、第1部材41Bは、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように移動することができる。
尚、以下の説明では、第1部材41Bは、主としてコントローラー91の制御の下で移動する。つまり、第1部材41Bは、コントローラー91からの制御信号に基づく駆動装置454Bの動作により、以下に説明する動作を行うものとする。但し、第1部材41B(或いは、駆動装置454B)が、コントローラー91からの制御信号に基づくことなく、以下に説明する動作を行ってもよい。つまり、第1部材41B(或いは、駆動装置454B)が、コントローラー91に相当する構成を内蔵していてもよい。
また、以下の説明では、説明の簡略化のために、第2部材42が+X軸方向に向かって移動した場合の第1部材41Bの移動態様に着目して説明を進める。但し、第2部材42が+X軸方向とは異なる所定方向に向かって移動した場合には、第1部材41Bは、以下の説明の“+X軸方向”及び“−X軸方向”という文言を夫々“所定方向”及び“所定方向とは逆向きの他の方向”という文言に置き換える態様で移動する。その結果、第2部材42が+X軸方向とは異なる所定方向に向かって移動する場合であっても、第1部材41Bは、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように移動することができる。
図17に示すように、第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少するように移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の空間SP3の体積が減少するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の空間SP3の体積が減少するように移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の内側面411と外面33との間の距離が減少するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の内側面411と外面33との間の距離が減少するように移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の第1部材41Bと光軸AXとの間の距離が減少するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の第1部材41Bと光軸AXとの間の距離が減少するように移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する内側面411と光軸AXとの間の距離が減少するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の内側面411と光軸AXとの間の距離が減少するように移動してもよい。
尚、「体積(距離)の減少」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動していない場合の体積(距離)を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の体積(距離)の減少を含んでいてもよい。「体積(距離)の減少」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する前の又は直前の体積(距離)を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の体積(距離)の減少を含んでいてもよい。
図17に示すように、第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の空間SP3の体積が増加するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の空間SP3の体積が増加するように移動してもよい
第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する内側面411と外面33との間の距離が増加するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する内側面411と外面33との間の距離が増加するように移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の第1部材41Bと光軸AXとの間の距離が増加するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の第1部材41Bと光軸AXとの間の距離が増加するように移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する内側面411と光軸AXとの間の距離が増加するように移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の内側面411と光軸AXとの間の距離が増加するように移動してもよい。
尚、「体積(距離)の増加」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動していない場合の体積(距離)を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の体積(距離)の増加を含んでいてもよい。「体積(距離)の増加」は、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する前の又は直前の体積(距離)を基準とする、第2部材42が+X軸方向に向かって移動している場合の体積(距離)の増加を含んでいてもよい。
このような液浸空間LSの局所的な体積の増加及び減少並びに各種距離の増加及び減少のうちの少なくとも一つを実現する態様で移動するために、第1部材41Bは、第2部材42の移動条件に基づいて移動してもよい。
例えば、第1部材41Bは、第2部材42の移動条件に基づいて定まる方向に向かって移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、第2部材42が移動する方向に基づいて定まる方向に向かって移動してもよい。
具体的には、例えば、第1部材41Bは、第2部材42が移動し始めることを契機として、第2部材42が移動する方向とは逆向きの方向(つまり、第2部材が移動する方向に対して概ね180°の角度差を有する方向)に向かって移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、−X軸方向に向かって移動してもよい。
例えば、第1部材41Bは、第2部材42が移動し始めることを契機として、第2部材42が移動する方向に対して90°より大きく且つ180°よりも小さい角度差(つまり、鈍角の角度差)を有する方向に向かって移動してもよい。具体的には、例えば、第1部材41Bは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、−X軸方向に向かう方向成分を含む方向に向かって移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、−X軸方向に向かう方向成分を含む方向及び+Y軸方向に向かう方向成分を含む方向に向かって移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、−X軸方向に向かう方向成分を含む方向及び−Y軸方向に向かう方向成分を含む方向に向かって移動してもよい。
第1部材41Bは、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の上側に位置する一部の第1部材41B(実質的には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の第1部材41B)が光軸AXに近づくように、移動してもよい。第1部材41Bは、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の上側に位置する一部の第1部材41B(実質的には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の第1部材41B)が光軸AXから遠ざかるように、移動してもよい。
このような液浸空間LSの局所的な体積の増加及び減少のうちの少なくとも一方を実現する際には、第1部材41Bは、第2部材42の移動に起因する液体LQの量(つまり、実質的には、一部の液浸空間LSの体積)の局所的な変動が、第1部材41Bの移動に起因する一部の液浸空間LSの体積の変動によって相殺されるように移動してもよい。
例えば、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQが不足する。液体LQの不足は、第2部材42の移動に起因した光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積の実質的な増加によって引き起こされているとも言える。従って、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSに着目すれば、第1部材41Bは、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の増加が、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の減少によって相殺されるように移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の増加量と、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の減少量との差分が小さくなるように(又は、ゼロになるように)移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の増加量の絶対値と、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の減少量の絶対値との差分が小さくなるように(又は、ゼロになるように)移動してもよい。
同様に、例えば、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQが余剰となる。液体LQの余剰は、第2部材42の移動に起因した光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積の実質的な減少によって引き起こされているとも言える。従って、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSに着目すれば、第1部材41Bは、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の減少が、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の増加によって相殺されるように移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の減少量と、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の増加量との差分が小さくなるように(又は、ゼロになるように)移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の減少量の絶対値と、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の増加量の絶対値との差分が小さくなるように(又は、ゼロになるように)移動してもよい。
第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動量(例えば、増加量又は減少量)は、第1部材41Bの移動量に依存する。第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動量は、第2部材42の移動量に依存する。従って、第1部材41Bは、第2部材42の移動量に基づいて定まる移動量を移動してもよい。
例えば、第1部材41Bは、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど大きくなる(例えば、連続的に又は段階的に大きくなる)移動量を移動してもよい。つまり、第1部材41Bの移動量は、第2部材42の移動量が大きくなればなるほど大きくなってもよい。
第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動量は、X軸方向(つまり、第1部材41Bが移動する方向)に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面積に依存する。第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動量は、X軸方向(つまり、第2部材42が移動する方向)に沿って第2部材42が液浸空間LSに面する面積に依存する。従って、第1部材41Bは、X軸方向に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面積とX軸方向に沿って第2部材42が液浸空間LSに面する面積との間の関係に基づいて定まる移動量を移動してもよい。
例えば、X軸方向に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面積がX軸方向に沿って第2部材42が液浸空間LSに面する面積よりも大きい場合を想定する。この場合、第1部材41Bの移動量が第2部材42の移動量よりも少なくても、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動が、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動によって相殺されやすくなる。従って、X軸方向に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面積がX軸方向に沿って第2部材42が液浸空間LSに面する面積よりも大きい場合には、第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量よりも小さくてもよい。但し、第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量よりも大きくてもよい。第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量と同一であってもよい。
例えば、X軸方向に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面積がX軸方向に沿って第2部材42が液浸空間LSに面する面積よりも小さい場合を想定する。この場合、第1部材41Bの移動量が第2部材42の移動量よりも少なければ、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動が、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動によって相殺されにくい。従って、X軸方向に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面積がX軸方向に沿って第2部材42が液浸空間LSに面する面積よりも小さい場合には、第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量よりも大きくてもよい。但し、第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量よりも小さくてもよい。第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量と同一であってもよい。
例えば、X軸方向に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面積がX軸方向に沿って第2部材42が液浸空間LSに面する面積と同一である場合を想定する。この場合、第1部材41Bの移動量が第2部材42の移動量と同じであれば、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動が、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の変動によって相殺され得る。従って、X軸方向に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面積がX軸方向に沿って第2部材42が液浸空間LSに面する面積と同一である場合には、第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量と同一であってもよい。但し、第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量よりも大きくてもよい。第1部材41Bの移動量は、第2部材42Bの移動量よりも小さくてもよい。
尚、図17に示す例では、X軸方向に沿って第1部材41Bが液浸空間LSに面する面の面積(典型的には、空間SP3に面する一部の内側面411の面積)が相対的に大きい。このため、図17に示す例では、第1部材41Bは、第2部材42の移動量よりも大きい移動量を移動してもよい。但し、図17に示す例においても、第1部材41Bは、第2部材42の移動量よりも小さい移動量を移動してもよい。第1部材41Bは、第2部材42の移動量と同一の移動量を移動してもよい。
第1部材41Bは、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の単位時間当たりの変動量(実質的には、体積の変動速度)と、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の単位時間当たりの変動量との差分が小さくなる(又は、ゼロになる)ように移動してもよい。というのも、第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の単位時間当たりの変動量と第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の単位時間当たりの変動量との差分が大きいほど、液体LQの移動が促進されてしまいかねないからである。
第2部材42の移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の単位時間当たりの変動量は、第2部材42の移動速度に依存する。例えば、第1部材41Bの移動に起因した一部の液浸空間LSの体積の単位時間当たりの変動量は、第1部材41Bの移動速度に依存する。このため、第1部材41Bは、第2部材41Bの移動速度に応じて定まる移動速度で移動してもよい。例えば、第1部材41Bは、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど大きくなる(例えば、連続的に又は段階的に大きくなる)移動速度で移動してもよい。つまり、第1部材41Bの移動速度は、第2部材42の移動速度が大きくなればなるほど大きくなってもよい。
以上説明したように、第1部材41Bは、液体LQが不足している一部の液浸空間LSの体積が減少するように移動することができる。第1部材41Bは、液体LQが余剰である一部の液浸空間LSの体積が増加するように移動することができる。従って、一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足及び緩和の度合いが緩和される。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。その結果、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動が好適に抑制される。従って、終端光学素子31の位置、形状及び光学特性のうちの少なくとも一つの変動が好適に抑制される。このため、露光不良の発生が好適に抑制される。
第1部材41Bは、液浸空間LSにおける液体LQの不足及び余剰の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて移動する。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
尚、上述の説明では、第1部材41Bが環状の形状を有する単一の部材である例が例示されている。しかしながら、第1部材41Bが物理的に又は構造的に分割された複数の部材から構成されていてもよい。この場合、第1部材41Bを構成する複数の部材の夫々は、個別に移動可能であってもよい。
例えば、第1部材41Bは、光軸AXよりも+X軸方向側に配置される半円状の円弧の如き形状を有する部材41B−1と、光軸AXよりも−X軸方向側に配置される半円状の円弧の如き形状を有する部材41B−2とを備えていてもよい。この場合、部材41B−1は、部材41B−2の移動の有無又は移動の態様に関わらず、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少するように移動してもよい。つまり、第1部材41Bは、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少する一方で、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加しないように、移動してもよい。また、部材41B−2は、部材41B−1の移動の有無又は移動の態様に関わらず、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように移動してもよい。つまり、第1部材41Bは、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少しない一方で、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように、移動してもよい。
このように、複数の部材から構成されている第1部材41Bは、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少する一方で、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加しないように、移動してもよい。複数の部材から構成されている第1部材41Bは、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少しない一方で、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように、移動してもよい。もちろん、複数の部材から構成されている第1部材41Bは、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少すると共に、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように、移動してもよい。
(3)第3実施形態
続いて、図18から図20を参照しながら、第3実施形態の露光装置EX3について説明する。尚、第1実施形態の露光装置EX1が備える構成要素と同一の構成要素については、同一の参照番号を付することで、その詳細な説明については省略する。
第3実施形態の露光装置EX3は、第1実施形態の露光装置EX1と比較して、液浸部材4Cの構成及び動作が異なるという点で異なる。第3実施形態の露光装置EX3が備えるその他の構成要素は、第1実施形態の露光装置EX1が備えるその他の構成要素と同一であってもよい。従って、以下では、第3実施形態の液浸部材4Cに着目して説明を進める。
(3−1)第3実施形態の液浸部材4Cの構成
はじめに、図18を参照して、第3実施形態の液浸部材4Cの構成について説明する。図18は、第2実施形態の液浸部材4Cの断面図(XZ平面と平行な断面図)である。
図18に示すように、第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、液浸空間LSに対して任意に挿脱可能な挿脱部材416Cを更に備えているという点で異なっている。
挿脱部材416Cは、移動可能な部材である。挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御を受ける駆動装置457Cの動作によって移動可能である。駆動装置457Cは、支持部材459Cを介して装置フレーム38に固定されている。駆動装置457Cは、例えばモータ等を含んでいてもよい。駆動装置457Cは、一端が挿脱部材416Cに連結され且つ他端が駆動装置457Cに連結されている支持部材458Cを移動させる。その結果、支持部材458Cの移動に伴って、支持部材458Cに連結されている挿脱部材416Cが移動する。
挿脱部材416Cが移動することで、液浸空間LSの外部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部が、液浸空間LSに対して新たに挿入されてもよい。挿脱部材416Cが移動することで、液浸空間LSの外部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部が、液体LQを押しのけて液浸空間LSに対して新たに入り込んでもよい。挿脱部材416Cが移動することで、液浸空間LSの外部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部が、液浸空間LSの内部に位置することになってもよい。例えば、挿脱部材416Cが光軸AXに近づくように移動すると、液浸空間LSの外部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部が液浸空間LSに新たに挿入される。液浸空間LSの外部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部が液浸空間LSに挿入されると、当該挿入された挿脱部材416Cの少なくとも一部の周辺に位置する一部の液浸空間LSの体積(局所的な体積)は、減少する。
挿脱部材416Cが移動することで、液浸空間LSの内部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部は、液浸空間LSから取り出されてもよい。挿脱部材416Cが移動することで、液浸空間LSの内部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部が、液浸空間LSの外部に位置することになってもよい。例えば、挿脱部材416Cが光軸AXから遠ざかるように移動すると、液浸空間LSの内部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部が液浸空間LSから取り出される。液浸空間LSの内部に位置する挿脱部材416Cの少なくとも一部が液浸空間LSから取り出されると、当該挿脱部材416Cの少なくとも一部の周辺に位置する一部の液浸空間LSの体積(局所的な体積)は、増加する。
挿脱部材416Cは、第2部材42が原点にいる初期状態(つまり、第2部材42の開口425の中心が光軸AXと一致している初期状態)で、当該挿脱部材416Cの一部が液浸空間LSの外部(例えば、図18では、第1部材41Cの内部)に存在し且つ当該挿脱部材416Cの他の一部が液浸空間LSの内部に存在するように配置されている。但し、挿脱部材416Cは、初期状態で、当該挿脱部材416Cの全部が液浸空間LSの外部に存在するように配置されていてもよい。挿脱部材416Cは、初期状態で、当該挿脱部材416Cの全部が液浸空間LSの内部に存在するように配置されていてもよい。
挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対して挿脱されてもよい。尚、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動は、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動につながり得る。従って、挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように、液浸空間LSに対して挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて挿脱されてもよい。尚、液浸空間LS内の液体LQの圧力は、例えば、液浸空間LS内における第2部材42の移動に起因して変動し得ることは上述したとおりである。このため、挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように挿脱されてもよい。挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動を抑制するように挿脱されてもよい。
また、液浸空間LS内の液体LQの圧力は、液浸空間LS内における第2部材42の移動に起因して、局所的に変動し得ることは上述したとおりである。従って、挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42の移動に伴う液浸空間LS内の液体LQの圧力の局所的な変動を抑制するように挿脱されてもよい。
尚、挿脱部材416Cの挿脱態様の詳細については、図19及び図20等を参照しながら後に詳述する。
挿脱部材416Cは、液浸空間LSに対して挿脱される際には、終端光学素子31の光軸AXと垂直な方向(つまり、XY平面内の任意の方向)に沿って移動してもよい。尚、以下の説明では、説明の簡略化のために、挿脱部材416Cは、液浸空間LSに対して挿脱される際には、X軸方向に沿って移動するものとする。但し、挿脱部材416Cは、X軸方向に沿って移動することに加えて又は代えて、Y軸方向及びZ軸方向、並びに、θX方向、θY方向及びθZ方向のうちの少なくとも一つに沿って移動してもよい。
挿脱部材416Cは、液浸空間LSに対して挿脱される際には、終端光学素子31と挿脱部材416Cとが接触しないように移動してもよい。このため、終端光学素子31と挿脱部材416Cとが接触しないような挿脱部材416Cの移動可能範囲が設定されてもよい。
挿脱部材416Cは、液浸空間LSに対して挿脱される際には、第2部材42と挿脱部材416Cとが接触しないように移動してもよい。このため、第2部材42と挿脱部材416Cとが接触しないような挿脱部材416Cの移動可能範囲が設定されてもよい。
挿脱部材416Cは、液浸空間LSに対して挿脱される場合には、露光光ELの光路ATの外側において移動してもよい。つまり、挿脱部材416Cは、挿脱部材416Cが移動した場合であっても挿脱部材416Cが射出面32から射出される露光光ELの光路ATLの外側に位置するように移動してもよい。このため、挿脱部材416Cが移動した場合であっても挿脱部材416Cが光路ATLの外側に位置するような挿脱部材416Cの移動可能範囲が設定されてもよい。
挿脱部材416Cは、射出面32から露光光ELが射出される期間のうちの少なくとも一部の期間中に、挿脱されてもよい。但し、挿脱部材416Cは、射出面32から露光光ELが射出されていない期間のうちの少なくとも一部の期間中に挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、液浸空間LSが形成されている状態で挿脱されてもよい。例えば、挿脱部材416Cは、射出面32の少なくとも一部と基板51の少なくとも一部との間が液体LQで満たされている状態で挿脱されてもよい。但し、挿脱部材416Cは、液浸空間LSが形成されていない状態で挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、基板51が移動する期間のうちの少なくとも一部の期間中に、挿脱されてもよい。例えば、挿脱部材416Cは、ステップ移動動作が行われている期間(つまり、ステップ移動期間)のうちの少なくとも一部の期間中に、挿脱されてもよい。例えば、挿脱部材416Cは、スキャン移動動作が行われている期間(つまり、スキャン移動期間)のうちの少なくとも一部の期間中に、挿脱されてもよい。但し、挿脱部材416Cは、基板51が移動していない期間のうちの少なくとも一部の期間中に、挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、第2部材42が移動する期間のうちの少なくとも一部の期間中に、挿脱されてもよい。但し、挿脱部材416Cは、第2部材42が移動していない(つまり、静止している)期間のうちの少なくとも一部の期間中に、挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、液浸空間LSの少なくとも一部に面するように配置されている。挿脱部材416Cは、第1部材41Cの内側面411の少なくとも一部に配置されている。挿脱部材416Cは、第1部材41の内側面411と終端光学素子31の外面33との間に形成される空間SP3に面するように配置されている。挿脱部材416Cは、終端光学素子31の外面33に対向するように配置されている。但し、挿脱部材416Cは、内側面411に加えて又は代えて、第1部材41の下面413に配置されてもよい。挿脱部材416Cは、第1部材41に加えて又は代えて、第2部材42に配置されていてもよい。挿脱部材416Cは、第1部材41及び第2部材42とは異なる他の部材に配置されていてもよい。
挿脱部材416Cは、露光光ELの光路ATの周囲に断続的に分布するように配置されている。例えば、挿脱部材416Cは、内側面411のうち第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの箇所に配置されていてもよい。例えば、第2部材42がX軸方向に沿って移動する場合には、挿脱部材416Cは、X軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)に配置されていてもよい。但し、挿脱部材416Cは、終端光学素子31の周囲に連続的に分布するように配置されていてもよい。言い換えれば、挿脱部材416Cは、終端光学素子31を取り囲むように(言い換えれば、露光光ELの光路ATを取り囲むように)配置されてもよい。いずれの場合であっても、単一の挿脱部材416Cが配置されていてもよいし、複数の挿脱部材416Cが配置されていてもよい。尚、以下の説明では、説明の簡略化のために、X軸方向に沿って対向する2つの箇所(つまり、光路ATより+X軸方向側に位置する箇所及び光路ATよりも−X軸方向側に位置する箇所)2つの挿脱部材416Cが配置されているものとする。
液浸空間LSにおける圧力の変動が第2部材42の移動に起因していることを考慮すれば、液浸空間LSにおける圧力の変動は、第2部材42の近傍において生じやすい可能性があることは上述したとおりである。従って、液浸空間LSにおける圧力の変動を抑制するように挿脱部材416Cが挿脱される場合には、挿脱部材416Cは、第1部材41Cの内側面411のうち第2部材42に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42にできるだけ近接するように配置されていてもよい。言い換えれば、挿脱部材416Cは、内側面411のうち第1部材41Cの下面413に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。挿脱部材416Cは、下面413にできるだけ近接する箇所に配置されていてもよい。言い換えれば、挿脱部材416Cは、内側面411のうち相対的に下側の箇所に配置されていてもよい。挿脱部材416Cは、内側面411のうちできるだけ下側の箇所に配置されていてもよい。その結果、第2部材42の近傍において生じやすい液浸空間LSにおける圧力の変動が抑制されやすくなる。
液浸空間LSにおける圧力の変動は、液浸空間LS内の液体LQをかき分けるように移動する第2部材42の開口425の近傍において生じやすい可能性があることは上述したとおりである。従って、液浸空間LSにおける圧力の変動を抑制するように挿脱部材416Cが挿脱される場合には、挿脱部材416Cは、第1部材41Cの内側面411のうち第2部材42の開口425に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。挿脱部材416Cは、開口425にできるだけ近接するように配置されていてもよい。言い換えれば、挿脱部材416Cは、内側面411のうち第2部材42の内側面424に近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。挿脱部材416Cは、内側面424にできるだけ近接するように配置されていてもよい。その結果、開口425の近傍において生じやすい液浸空間LSにおける圧力の変動が抑制されやすくなる。
液浸空間LSにおける圧力の変動は、開口425を規定する内側面424のうち第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの内側面424X(図3及び4参照)の近傍において生じやすい可能性があることは上述したとおりである。従って、液浸空間LSにおける圧力の変動を抑制するように挿脱部材416Cが挿脱される場合には、挿脱部材416Cは、第2部材42の移動の方向に沿って対向する2つの内側面424Xに近接する又は隣接する箇所に配置されていてもよい。挿脱部材416Cは、2つの内側面424Xにできるだけ近接するように配置されていてもよい。その結果、2つの内側面424Xの近傍において生じやすい液浸空間LSにおける圧力の変動が抑制されやすくなる。
挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面(つまり、終端光学素子31の外面33に対向する面)は、内側面411と平行であってもよい。但し、挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面は、内側面411に対して傾斜していてもよい。
挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面は、終端光学素子31の外面33と平行であってもよい。但し、挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面は、終端光学素子31の外面33に対して傾斜していてもよい。
挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面は、平面であってもよい。但し、挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面は、曲面を含んでいてもよい。挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面は、凹面を含んでいてもよい。挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面は、凸面を含んでいてもよい。
尚、挿脱部材416Cが液浸空間LSに挿入される際の抵抗を低減するという観点から見れば、挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面は、液浸空間LSに面する側に向かって突き出す凸面状の形状(特に、液浸空間LSに面する側に向かって細くなる錐状の形状)を有していてもよい。
挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面以外の他の面は、平面であってもよい。但し、挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面以外の他の面は、曲面を含んでいてもよい。挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面以外の他の面は、凹面を含んでいてもよい。挿脱部材416Cのうち液浸空間LSに面する側の面以外の他の面は、凸面を含んでいてもよい。
更に、第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、液体供給部432を備えていないという点で異なる。つまり、第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、液体供給口4321、液体供給路4322及び液体供給装置4323を備えていないという点で異なる。
但し、第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと同様に、液体供給部432を備えていてもよい。つまり、第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと同様に、液体供給口4321、液体供給路4322及び液体供給装置4323を備えていてもよい。この場合、第3実施形態においても、液体供給部432は、第1実施形態と同様の態様で動作してもよい。
更に、第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、流体回収部443を備えていないという点で異なる。つまり、第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと比較して、流体回収口4431、流体回収路4432及び流体回収装置4433を備えていないという点で異なる。
但し、第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと同様に、流体回収部443を備えていてもよい。第3実施形態の液浸部材4Cは、第1実施形態の液浸部材4Aと同様に、流体回収口4431、流体回収路4432及び流体回収装置4433を備えていてもよい。この場合、第3実施形態においても、流体回収部443は、第1実施形態と同様の態様で動作してもよい。
尚、第3実施形態の液浸部材4Cが備えるその他の構成要素は、第1実施形態の液浸部材4Aが備えるその他の構成要素と同一であってもよい。
尚、第3実施形態の液浸部材4Cが備える第1部材41Cは、第2実施形態の液浸部材4Bが備える第1部材41Bと同様に、移動可能であってもよい。この場合、第3実施形態においても、第1部材41Cは、第2実施形態と同様の態様で移動してもよい。
(3−2)挿脱部材416Cの挿脱態様
続いて、図19及び図20を参照して、挿脱部材416Cの挿脱態様の具体例について説明する。尚、図19及び図20では、図面の簡略化のために、図18に示した液浸部材4Cの構成要件のうちの一部が省略されている。
以下の説明では、説明の簡略化のために、挿脱部材416Cは、第2部材42の移動条件に基づいて、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように挿脱されるものとする。但し、上述したように、挿脱部材416Cは、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動の抑制の実現の有無に関係なく、第2部材42の移動条件に基づいて挿脱されてもよい。上述したように、挿脱部材416Cは、第2部材42の移動条件に関わらず、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように挿脱されてもよい。
(3−2−1)挿脱部材416Cの挿脱態様の第1の具体例
はじめに、図19を参照して、挿脱部材416Cの挿脱態様の第1の具体例について説明する。図19は、挿脱部材416Cの挿脱態様の第1の具体例を示す断面図である。
図19に示すように、第2部材42の+X軸方向に向かう移動は、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足を引き起こしかねないことは上述したとおりである(図12参照)。
従って、第1の具体例では、挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも所定方向(つまり、第2部材42が移動した方向)側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で挿脱される。挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いを緩和することが可能な態様で挿脱される。その結果、挿脱部材416Cは、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することができる。
尚、以下の説明では、挿脱部材416Cは、液浸空間LSに対して挿脱される場合には、主としてコントローラー91の制御の下で移動する。つまり、挿脱部材416Cは、コントローラー91からの制御信号に基づく駆動装置457Cの動作により、以下に説明する動作を行うものとする。但し、挿脱部材416C(或いは、駆動装置457C)が、コントローラー91からの制御信号に基づくことなく、以下に説明する動作を行ってもよい。つまり、挿脱部材416C(或いは、駆動装置457C)が、コントローラー91に相当する構成を内蔵していてもよい。図20を参照しながら後に詳述する挿脱部材416Cの挿脱態様の第2の具体例においても同様である。
また、以下の説明では、説明の簡略化のために、第2部材42が+X軸方向に向かって移動した場合の挿脱部材416Cの挿脱態様に着目して説明を進める。但し、第2部材42が+X軸方向とは異なる所定方向に向かって移動した場合には、挿脱部材416Cは、以下の説明の“+X軸方向”及び“−X軸方向”という文言を夫々“所定方向”及び“所定方向とは逆向きの他の方向”という文言に置き換える態様で挿脱される。その結果、第2部材42が+X軸方向とは異なる所定方向に向かって移動する場合であっても、挿脱部材416Cは、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制するように挿脱される。図20を参照しながら後に詳述する挿脱部材416Cの挿脱態様の第2の具体例においても同様である。
図19に示すように、挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少するように挿脱されてもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少するように挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の空間SP3の体積が減少するように挿脱されてもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の空間SP3の体積が減少するように挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cと外面33との間の距離が減少するように挿脱されてもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する挿脱部材416Cと外面33との間の距離が減少するように移動してもよい。
挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cと光軸AXとの間の距離が減少するように移動してもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する挿脱部材416Cと光軸AXとの間の距離が減少するように移動してもよい。
尚、第3実施形態における「体積(距離)の減少」は、第2実施形態における「体積(距離)の減少」と同一である。
このような液浸空間LSの局所的な体積(距離)の減少を実現する態様で移動するために、図19に示すように、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、当該挿脱部材416Cの少なくとも一部が液浸空間LSに対して新たに挿入されるように移動してもよい。光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、液浸空間LSの外部に位置している挿脱部材416Cの少なくとも一部が液浸空間LSに新たに入り込むように、移動してもよい。
例えば、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、第2部材42が移動し始めることを契機として、−X軸方向に向かって移動してもよい。例えば、光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する挿脱部材416Cは、第2部材42が移動し始めることを契機として、−X軸方向に向かって移動してもよい。例えば、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、第2部材42が移動し始めることを契機として、光軸AXに近づくように移動してもよい。光軸AXから遠ざかるように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する挿脱部材416Cは、第2部材42が移動し始めることを契機として、光軸AXに近づくように移動してもよい。
尚、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が減少するように移動するという意味において、第2実施形態における「光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の第1部材41B」と同様の機能を有しているとも言える。従って、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、第2実施形態における光軸AXよりも+X軸方向側に位置する一部の第1部材41Bと同様の態様で移動してもよい。
以上説明したように、第1の具体例によれば、挿脱部材416Cは、液体LQが不足している一部の液浸空間LSの体積が減少するように移動することができる。従って、一部の液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合いが緩和される。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。その結果、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動が好適に抑制される。従って、終端光学素子31の位置、形状及び光学特性のうちの少なくとも一つの変動が好適に抑制される。このため、露光不良の発生が好適に抑制される。
第1の具体例によれば、挿脱部材416Cは、液浸空間LSにおける液体LQの不足の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、移動する。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
(3−2−2)挿脱部材416Cの挿脱態様の第2の具体例
続いて、図20を参照して、挿脱部材416Cの挿脱態様の第2の具体例について説明する。図20は、挿脱部材416Cの挿脱態様の第2の具体例を示す断面図である。
図20に示すように、第2部材42の+X軸方向に向かう移動は、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する少なくとも一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰を引き起こしかねないことは上述したとおりである(図13参照)。
従って、第2の具体例では、挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、光軸AXよりも所定方向とは逆向きの他の方向(つまり、第2部材42が移動した方向とは逆向きの他の方向)側に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で挿脱される。挿脱部材416Cは、コントローラー91の制御の下で、第2部材42が所定方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いを緩和することが可能な態様で挿脱される。その結果、挿脱部材416Cは、少なくとも一部の液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動を抑制することができる。
図20に示すように、挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように挿脱されてもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の空間SP3の体積が増加するように挿脱されてもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する一部の空間SP3の体積が増加するように挿脱されてもよい。
挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cと外面33との間の距離が増加するように挿脱されてもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する挿脱部材416Cと外面33との間の距離が増加するように移動してもよい。
挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cと光軸AXとの間の距離が増加するように移動してもよい。挿脱部材416Cは、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合には、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する挿脱部材416Cと光軸AXとの間の距離が増加するように移動してもよい。
尚、第3実施形態における「体積(距離)の増加」は、第2実施形態における「体積(距離)の増加」と同一である。
このような液浸空間LSの局所的な体積(距離)の増加を実現する態様で移動するために、図20に示すように、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、当該挿脱部材416Cの少なくとも一部が液浸空間LSから取り出されるように、移動してもよい。光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、液浸空間LSの内部に位置している挿脱部材416Cの少なくとも一部が液浸空間LSから取り出されるように、移動してもよい。
例えば、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、第2部材42が移動し始めることを契機として、−X軸方向に向かって移動してもよい。例えば、光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する挿脱部材416Cは、第2部材42の移動を契機として、−X軸方向に向かって移動してもよい。例えば、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、第2部材42が移動し始めることを契機として、光軸AXから遠ざかるように移動してもよい。光軸AXに近づくように移動する一部の第2部材42の近傍に位置する挿脱部材416Cは、第2部材42が移動し始めることを契機として、光軸AXから遠ざかるように移動してもよい。
尚、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の液浸空間LSの体積が増加するように移動するという意味において、第2実施形態における「光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の第1部材41B」と同様の機能を有しているとも言える。従って、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cは、第2実施形態における光軸AXよりも−X軸方向側に位置する一部の第1部材41Bと同様の態様で移動してもよい。
以上説明したように、第2の具体例によれば、挿脱部材416Cは、液体LQが余剰である一部の液浸空間LSの体積が増加するように移動することができる。従って、一部の液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合いが緩和される。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。その結果、液浸空間LS内の液体LQから終端光学素子31が受ける圧力の変動が好適に抑制される。従って、終端光学素子31の位置、形状及び光学特性のうちの少なくとも一つの変動が好適に抑制される。このため、露光不良の発生が好適に抑制される。
第2の具体例によれば、挿脱部材416Cは、液浸空間LSにおける液体LQの余剰の度合い(つまり、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動)に影響を与え得る第2部材42の移動条件に基づいて、移動する。このため、液浸空間LS内の液体LQの圧力の変動が好適に抑制される。
尚、図19に示す挿脱部材416Cの挿脱態様の第1の具体例及び図20に示す挿脱部材416Cの挿脱態様の第2の具体例の双方が、並行して行われてもよい。例えば、第2部材42が+X軸方向に向かって移動する場合に、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cが液浸空間LSに挿入されるように移動し、且つ、光軸AXよりも−X軸方向側に位置する挿脱部材416Cが液浸空間LSから取り出されるように移動してもよい。図19に示す挿脱部材416Cの挿脱態様の第1の具体例が行われる一方で、図20に示す挿脱部材416Cの挿脱態様の第2の具体例が行われない場合には、液浸部材4Cは、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cを備える一方で、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cを備えていなくともよい。図19に示す挿脱部材416Cの挿脱態様の第1の具体例が行われない一方で、図20に示す挿脱部材416Cの挿脱態様の第2の具体例が行われる場合には、液浸部材4Cは、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cを備えていない一方で、光軸AXよりも+X軸方向側に位置する挿脱部材416Cを備えていてもよい。
尚、上述した第1実施形態から第3実施形態において、コントローラー91は、CPU等を含むコンピュータシステムを含んでいてもよい。コントローラー91は、コンピュータシステムと外部装置との間の通信させるためのインタフェースを含んでいてもよい。コントローラー91には、入力信号を入力可能な入力装置が接続されていてもよい。入力装置は、例えば、キーボードやマウスやタッチパネル等の入力機器等を含んでいてもよい。入力装置は、例えば、外部装置からのデータを入力可能な通信装置等を含んでいてもよい。コントローラー91には、液晶ディスプレイ等の表示装置が接続されていてもよい。
メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスクやCD−ROM等の記憶媒体を含んでいてもよい。メモリ92には、コンピュータシステムを制御するためのOS(オペレーティングシステム)がインストールされていてもよい。メモリ92には、露光装置EX1(EX2、EX3、以下同じ)を制御するためのプログラムが記憶されていてもよい。メモリ92には、露光光ELの光路AT(ATL)に満たされた液体LQ(つまり、液浸空間LSの少なくとも一部)を介して投影される露光光ELを用いて基板51を露光するように露光装置EX1を制御するためのプログラムが記憶されていてもよい。
これらのメモリ92に記憶されているプログラムは、コントローラー91によって読み込まれ且つ実行されてもよい。その結果、液浸部材4A(4B又は4C)、基板ステージ5及び計測ステージ6等の露光装置EX1が備える各種構成要素が協働して、液浸空間LSが形成された状態で基板51を露光する露光処理等の各種処理が行われる。
上述の説明では、終端光学素子31の射出面32側(つまり、像面側)が液体LQで満たされている投影光学系3が例示されている。しかしながら、終端光学素子31の入射側(つまり、物体面側)の光路が液体LQで満たされている投影光学系が用いられてもよい。終端光学素子31の入射側(つまり、物体面側)の光路が液体LQで満たされている投影光学系の一例は、例えば、国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されている。
上述の説明では、液体LQが水(例えば、純水)である例が例示されている。しかしながら、液体LQは、水以外の液体であってもよい。液体LQは、露光光ELに対して透過性を有していてもよい。液体LQは、露光光ELに対して高い屈折率を有していてもよい。液体LQは、投影光学系3又は基板51の表面を形成する感光材(つまり、フォトレジスト)等に対して安定しているという特性を有してもよい。このような液体LQの一例として、例えば、フッ素系液体(例えば、ハイドロフロロエーテル(HFE)や、過フッ化ポリエーテル(PFPE)や、フォンブリンオイル等)があげられる。液体LQは、様々な流体(例えば、超臨界流体)であってもよい。
上述の説明では、基板51が半導体デバイス製造用の半導体ウェハを含む例が例示されている。しかしながら、基板51は、ディスプレイデバイス用のガラス基板を含んでいてもよい。基板51は、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウェハを含んでいてもよい。基板51は、露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(例えば、合成石英や、シリコンウェハ)を含んでいてもよい。
上述の説明では、露光装置EX1は、マスク11と基板51とを同期させながら移動させることでマスク11に形成されたデバイスパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(いわゆる、スキャニングステッパ)である例が例示されている。しかしながら、露光装置EX1は、マスク11と基板51とを静止させた状態でマスク11に形成されたデバイスパターンを一括露光すると共に、当該一括露光が終了する毎に基板51をステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆる、ステッパ)であってもよい。ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置は、第1マスク11と基板51とをほぼ静止させた状態で第1マスク11に形成された第1デバイスパターンの縮小像を基板51に露光した後に、第2マスク11と基板51とをほぼ静止させた状態で第2マスク11に形成された第2デバイスパターンの縮小像を、第1デバイスパターンの縮小像に重ねて基板51に露光する露光装置(いわゆる、スティッチ方式の露光装置)であってもよい。スティッチ方式の露光装置は、基板51上で2つ以上のデバイスパターンを部分的に重ねて露光すると共に、基板51を順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置であってもよい。
露光装置EX1は、投影光学系3を介して2つのマスク11のデバイスパターンを基板51上で合成すると共に、1回の走査露光によって基板51上のショット領域Sをほぼ同時に二重露光する露光装置であってもよい。このような露光装置の一例は、例えば、米国特許第6,611,316号に開示されている。露光装置EX1は、プロキシミティ方式の露光装置であってもよい。露光装置EX1は、ミラープロジェクションアライナー等であってもよい。
露光装置EX1は、複数の基板ステージ5を備えるツインステージ型の露光装置であってもよい。ツインステージ型の露光装置の一例は、例えば、米国特許第6,341,007号や、米国特許第6,208,407号や、米国特許第6,262,796号に開示されている。例えば、図21に示すように、露光装置EX1が2つの基板ステージ5A及び5Bを備えている場合には、終端光学素子31の射出面32と対向するように配置される物体は、一方の基板ステージ5A、当該一方の基板ステージ5Aに保持された基板51A、他方の基板ステージ5B及び当該他方の基板ステージ5Bに保持された基板51Bのうちの少なくとも一つであってもよい。
露光装置EX1は、複数の基板ステージ5及び計測ステージ6を備えるツインステージ型の露光装置であってもよい。
露光装置EX1は、基板51に半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置であってもよい。露光装置EX1は、液晶表示素子製造用の又はディスプレイ製造用の露光装置であってもよい。露光装置EX1は、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(例えば、CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ又はマスク11(或いは、レチクル)を製造するための露光装置であってもよい。
上述の説明では、マスク11が、光透過性の透明板の上に所定の遮光パターン(或いは、移動パターン又は減光パターン)を形成した透過型マスクである例が例示されている。しかしながら、マスク11は、露光すべきデバイスパターンの電子データに基づいて透過パターン、反射パターン又は発光パターンを形成する可変成形マスク(いわゆる、電子マスク、アクティブマスク又はイメージジェネレータ)であってもよい。可変成形マスクの一例は、米国特許第6,778,257号に開示されている。マスク11は、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を備えるパターン形成装置であってもよい。
上述の説明では、投影光学系3を備える露光装置EX1が例示されている。しかしながら、投影光学系3を備えていない露光装置及び露光方法に対して、上述した各種実施形態が適用されてもよい。例えば、レンズ等の光学部材と基板との間に液浸空間を形成すると共に光学部材を介して投影される露光光で基板を露光する露光装置及び露光方法に対して、上述した各種実施形態が適用されてもよい。
露光装置EX1は、干渉縞を基板51に形成することで基板51にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(いわゆる、リソグラフィシステム)であってもよい。このような露光装置の一例は、例えば、国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されている。
上述の露光装置EX1は、上述の各種構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度及び光学的精度を保つように組み合わせることで製造されてもよい。機械的精度を保つために、組み合わせの前後において、機械的精度を達成するための調整処理が各種機械系に行われてもよい。電気的精度を保つために、組み合わせの前後において、電気的精度を達成するための調整処理が各種電気系に行われてもよい。光学的精度を保つために、組み立ての前後において、光学的精度を達成するための調整処理が各種光学系に行われてもよい。各種サブシステムを組み合わせ工程は、各種サブシステムの間の機械的接続を行う工程を含んでいてもよい。各種サブシステムを組み合わせ工程は、各種サブシステムの間の電気回路の配線接続を行う工程を含んでいてもよい。各種サブシステムを組み合わせ工程は、各種サブシステムの間の気圧回路の配管接続を行う工程を含んでいてもよい。尚、各種サブシステムを組み合わせる工程の前に、各種サブシステムの夫々を組み立てる工程が行われる。各種サブシステムを組み合わせる工程が終了した後には、総合調整が行われることで露光装置EX1の全体としての各種精度が確保される。尚、露光装置EX1の製造は、温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行われてもよい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図22に示す各ステップを経て製造されてもよい。マイクロデバイスを製造するためのステップは、マイクロデバイスの機能及び性能設計を行うステップS201、機能及び性能設計に基づいたマスク(レチクル)11を製造するステップS202、デバイスの基材である基板51を製造するステップS203、上述の実施形態に従って、マスク11のデバイスパターンからの露光光ELで基板51を露光し且つ露光された基板51を現像するステップS204、デバイス組み立て処理(ダイシング処理、ボンディング処理、パッケージ処理等の加工処理)を含むステップS205及び検査ステップS206を含んでいてもよい。
上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。上述の各実施形態の要件のうちの一部が用いられなくてもよい。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態で引用した露光装置等に関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う露光装置及び露光方法並びにデバイス製造方法もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 マスクステージ
2 照明系
3 投影光学系
31 終端光学素子
32 射出面
33 外面
4A、4B、4C 液浸部材
41 第1部材
42 第2部材
431、432 液体供給部
441、442、443 流体回収部
5 基板ステージ
51 基板
6 計測ステージ
7 計測システム
8 チャンバ装置
9 制御装置
91 コントローラー
AT、ATO、ATL 光路
AX 光軸
EL 露光光
EX1 露光装置
LQ 液体
LS 液浸空間

Claims (65)

  1. 露光光が射出される光学部材と、
    前記露光光が通過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、
    前記可動部材の移動に起因した前記液浸空間の少なくとも一部における液体の圧力の変動を抑制する抑制システムと、
    前記抑制システムを制御するコントローラーと
    を備える露光装置。
  2. 前記コントローラーは、前記液浸空間の少なくとも一部における前記液体から前記光学部材が受ける圧力の変動を抑制するように、前記抑制システムを制御する請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記コントローラーは、前記可動部材の移動条件に基づいて、前記抑制システムを制御する請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記移動条件は、前記可動部材の移動方向を含む請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記移動条件は、前記可動部材の移動量及び前記可動部材の移動速度のうちの少なくとも一つを含む請求項3又は4記載の露光装置。
  6. 前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合に、前記光軸よりも前記一の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部における前記液体の圧力の減少を抑制するように、前記抑制システムを制御する請求項1から5のいずれか一項に記載の露光装置。
  7. 前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合に、前記光軸よりも前記一の方向とは逆向きの他の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部における前記液体の圧力の増加を抑制するように、前記抑制システムを制御する請求項1から6のいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 前記コントローラーによる前記抑制システムの制御は、前記液浸空間の少なくとも一部に対する液体供給及び前記液浸空間の少なくとも一部からの液体回収のうちの少なくとも一方の制御を含む請求項1から7のいずれか一項に記載の露光装置。
  9. 前記抑制システムは、前記液浸空間の少なくとも一部に対して前記液体供給を行う第1供給部を含み、
    前記コントローラーによる前記抑制システムの制御は、前記第1供給部からの液体供給量の制御を含む請求項8に記載の露光装置。
  10. 露光光が射出される光学部材と、
    前記露光光が通過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、
    前記液浸空間の少なくとも一部に対して液体供給を行う第1供給部と、
    前記可動部材の移動条件に基づいて、前記第1供給部からの液体供給量を制御するコントローラーと
    を備える露光装置。
  11. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記光軸よりも前記一の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部に対して前記第1供給部からの前記液体供給が行われるように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9又は10に記載の露光装置。
  12. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸から遠ざかるように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部に対して前記第1供給部からの前記液体供給が行われるように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9から11のいずれか一項に記載の露光装置。
  13. 前記可動部材の少なくとも一部が前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記光軸よりも前記一の方向側に位置する液浸空間の少なくとも一部に対する前記第1供給部からの前記液体供給量が増加するように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9から12のいずれか一項に記載の露光装置。
  14. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸から遠ざかるように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記光軸から遠ざかるように前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部に対する前記第1供給部からの前記液体供給量が増加するように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9から13のいずれか一項に記載の露光装置。
  15. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記光軸よりも前記一の方向とは逆向きの他の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部に対する前記第1供給部からの前記液体供給が行われないように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9から14のいずれか一項に記載の露光装置。
  16. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に近づくように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部に対する前記第1供給部からの前記液体供給が行われないように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9から15のいずれか一項に記載の露光装置。
  17. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記光軸よりも前記一の方向とは逆向きの他の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部に対する前記第1供給部からの前記液体供給量が減少するように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9から16のいずれか一項に記載の露光装置。
  18. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に近づくように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記可動部材の少なくとも一部が前記光軸に近づくように前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部に対する前記第1供給部からの前記液体供給量が減少するように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9から17のいずれか一項に記載の露光装置。
  19. 前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部の移動量及び移動速度のうちの少なくとも一つに基づいて、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項9から18のいずれか一項に記載の露光装置。
  20. 前記コントローラーは、前記移動量及び前記移動速度のうちの少なくとも一つが大きくなるほど、前記第1供給部からの前記液体供給量が多くなる又は前記第1供給部からの前記液体供給量の増加量若しくは減少量が多くなるように、前記第1供給部からの前記液体供給量を制御する請求項19に記載の露光装置。
  21. 前記第1供給部は、前記液浸部材に備え付けられている請求項9から20のいずれか一項に記載の露光装置。
  22. 前記液浸部材は、第1部材と、第2部材とを備えており、
    前記可動部材は、前記第2部材を含み、
    前記第1供給部は、前記第1部材の少なくとも一部に備え付けられている請求項21に記載の露光装置。
  23. 前記液浸部材に備え付けられ、前記液浸空間に対して前記液体を供給する第2供給部を更に備え、
    前記第2供給部は、前記抑制システムとして使われない請求項9から22のいずれか一項に記載の露光装置。
  24. 前記抑制システムは、前記液浸空間の少なくとも一部から液体回収を行う第1回収部を含み、
    前記コントローラーによる前記抑制システムの制御は、前記第1回収部による液体回収量の制御を含む請求項8から23のいずれか一項に記載の露光装置。
  25. 露光光が射出される光学部材と、
    前記露光光が通過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、
    前記液浸空間の少なくとも一部から液体回収を行う第1回収部と、
    前記可動部材の移動条件に基づいて、前記第1回収部による液体回収量を制御するコントローラーと
    を備える露光装置。
  26. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記光軸よりも前記一の方向とは逆向きの他の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部から前記第1回収部による前記液体回収が行われるように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24又は25に記載の露光装置。
  27. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に近づくように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部から前記第1回収部による前記液体回収が行われるように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24から26のいずれか一項に記載の露光装置。
  28. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記光軸よりも前記一の方向とは逆向きの他の方向側に位置する液浸空間の少なくとも一部からの前記第1回収部による前記液体回収量が増加するように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24から27のいずれか一項に記載の露光装置。
  29. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に近づくように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記光軸に近づくように前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部からの前記第1回収部による前記液体回収量が増加するように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24から28のいずれか一項に記載の露光装置。
  30. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記光軸よりも前記一の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部からの前記第1回収部による前記液体回収が行われないように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24から29のいずれか一項に記載の露光装置。
  31. 前記移動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸から遠ざかるように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部からの前記第1回収部による前記液体回収が行われないように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24から30のいずれか一項に記載の露光装置。
  32. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記光軸よりも前記一の方向側に位置する液浸空間の少なくとも一部からの前記第1回収部による前記液体回収量が減少するように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24から31のいずれか一項に記載の露光装置。
  33. 前記移動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸から遠ざかるように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記光軸から遠ざかるように前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部からの前記第1回収部による前記液体回収量が減少するように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24から32のいずれか一項に記載の露光装置。
  34. 前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部の移動量及び移動速度のうちの少なくとも一つに基づいて、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項24から33のいずれか一項に記載の露光装置。
  35. 前記コントローラーは、前記移動量及び前記移動速度のうちの少なくとも一つが大きくなるほど、前記第1回収部による前記液体回収量が多くなる又は前記第1回収部による前記液体回収量の増加量若しくは減少量が多くなるように、前記第1回収部による前記液体回収量を制御する請求項34に記載の露光装置。
  36. 前記第1回収部は、前記液浸部材に備え付けられている請求項24から35のいずれか一項に記載の露光装置。
  37. 前記液浸部材は、第1部材と、第2部材とを備えており、
    前記可動部材は、前記第2部材を含み、
    前記第1回収部は、前記第1部材の少なくとも一部に備え付けられている請求項36に記載の露光装置。
  38. 前記液浸部材に備え付けられ、前記液浸空間から前記液体を回収する第2回収部を更に備える請求項24から37のいずれか一項に記載の露光装置。
  39. 前記第2回収部は、前記第1部材と前記可動部材としての前記第2部材との間の前記液体を回収する請求項38に記載の露光装置。
  40. 前記第2回収部は、前記抑制システムとして使われない請求項38又は39に記載の露光装置。
  41. 前記コントローラーによる前記抑制システムの制御により、前記液浸空間を規定する規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つが変化する請求項1から40のいずれか一項に記載の露光装置。
  42. 前記抑制システムは、前記液浸空間を規定する前記規定部材の少なくとも一部を移動させることで当該規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させる移動装置を有し、
    前記コントローラーによる前記抑制システムの制御は、前記移動装置の制御を含む請求項41に記載の露光装置。
  43. 露光光が射出される光学部材と、
    前記露光光が通過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、
    前記可動部材の移動条件に基づいて、前記液浸空間を規定する規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させるコントローラーと
    を備える露光装置。
  44. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記光軸よりも前記一の方向とは逆向きの他の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部の体積が増加するように、前記規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させる請求項41から43のいずれか一項に記載の露光装置。
  45. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に近づくように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記光軸に近づくように前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部の体積が増加するように、前記規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させる請求項41から44のいずれか一項に記載の露光装置。
  46. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記光軸よりも前記一の方向側に位置する前記液浸空間の少なくとも一部の体積が減少するように、前記規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させる請求項41から45のいずれか一項に記載の露光装置。
  47. 前記可動部材の少なくとも一部が、前記光学部材の光軸から遠ざかるように前記光軸に交わる又は直交する一の方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記可動部材の少なくとも一部が前記光軸から遠ざかるように前記一の方向に向かって移動しない場合と比較して、前記可動部材の少なくとも一部の近傍に位置する前記液浸空間の少なくとも一部の体積が減少するように、前記規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させる請求項41から46のいずれか一項に記載の露光装置。
  48. 前記液浸部材は、第1部材と、第2部材とを備えており、
    前記可動部材は、前記第2部材を含み、
    前記液浸空間を規定する前記規定部材は、前記第1部材を含む請求項41から47のいずれか一項に記載の露光装置。
  49. 露光光が射出される光学部材と、
    前記露光光が透過する液浸空間を形成すると共に、少なくとも一部が可動部材である液浸部材と、
    コントローラーと
    を備え、
    前記液浸部材は、移動可能な第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材の下側に配置される移動可能な、前記可動部材としての第2部材とを備えており、
    前記コントローラーは、前記第2部材の移動条件に基づいて、前記第1部材を移動させる露光装置。
  50. 前記コントローラーは、前記第2部材の移動の方向と前記第1部材の移動の方向とがなす角が鈍角となるように前記第1部材を移動させる請求項48又は49に記載の露光装置。
  51. 前記コントローラーは、前記第2部材の移動の方向と前記第1部材の移動の方向とが逆向きとなるように前記第1部材を移動させる請求項48から50のいずれか一項に記載の露光装置。
  52. 前記第2部材のうちの少なくとも一部が前記光学部材の光軸に近づく方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記第2部材のうちの少なくとも一部の上方に配置されている前記第1部材の少なくとも一部を、前記光軸から遠ざかる方向に向かって移動させる請求項48から51のいずれか一項に記載の露光装置。
  53. 前記第2部材のうちの少なくとも一部が前記光学部材の光軸から遠ざかる方向に向かって移動する場合には、前記コントローラーは、前記第2部材のうちの少なくとも一部の上方に配置されている前記第1部材の少なくとも一部を、前記露光光の光軸に近づく方向に向かって移動させる請求項48から52のいずれか一項に記載の露光装置。
  54. 前記抑制システムは、前記液浸空間の少なくとも一部に出し入れ可能な挿脱部材を有し、
    前記コントローラーによる前記抑制システムの制御は、前記挿脱部材の出し入れの制御を含む請求項1から53のいずれか一項に記載の露光装置。
  55. 前記可動部材は、前記光学部材及び前記液浸部材の内の少なくとも一方の下側で移動する物体との相対速度及び相対加速度のうちの少なくとも一つが小さくなるように移動する請求項1から54のいずれか一項に記載の露光装置。
  56. 前記可動部材は、前記物体の表面が対向する下面を有し、
    前記液浸空間の一部は、前記可動部材の下面と前記物体の表面との間に形成される請求項55に記載の露光装置。
  57. 前記可動部材は、前記露光光が通過する開口を有し、
    前記可動部材の下面は、前記開口の周囲に配置される請求項56に記載の露光装置。
  58. 前記可動部材は、前記物体の表面上の前記液体を回収する第3回収部を、前記下面の周囲に有する請求項56又は57に記載の露光装置。
  59. 少なくとも一部が可動部材である液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、
    前記移動部材の移動に起因した前記液浸空間の少なくとも一部における液体の圧力の変動を抑制する抑制システムを制御することと
    を備える露光方法。
  60. 少なくとも一部が可動部材である液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、
    前記液浸空間の少なくとも一部に対して液体供給を行うことと、
    前記可動部材の移動条件に基づいて液体供給量を制御することと
    を備える露光方法。
  61. 少なくとも一部が可動部材である液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、
    前記液浸空間の少なくとも一部から液体回収を行うことと、
    前記可動部材の移動条件に基づいて液体回収量を制御することと
    を備える露光方法。
  62. 少なくとも一部が可動部材である液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、
    前記可動部材の移動条件に基づいて、前記液浸空間を規定する規定部材の少なくとも一部の位置及び形状のうちの少なくとも一つを変化させることと
    を備える露光方法。
  63. 移動可能な第1部材と少なくとも一部が前記第1部材の下側に配置される移動可能な可動部材である第2部材とを備える液浸部材を用いて、光学部材から射出される露光光が通過する液浸空間を形成することと、
    前記第2部材の移動条件に基づいて、前記第1部材を移動させることと
    を備える露光方法。
  64. 請求項1から58のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと
    を備えるデバイス製造方法。
  65. 請求項59から63のいずれか一項に記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと
    を備えるデバイス製造方法。
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