JP2016131041A - 注文処理制御装置、注文処理システム、および注文処理制御プログラム - Google Patents

注文処理制御装置、注文処理システム、および注文処理制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フードコート等における注文処理システムにおいて、顧客の利便性を向上させつつ店舗側のコストも削減する。
【解決手段】注文処理制御装置30は、顧客端末20から、注文に係る顧客注文情報D1を受信する機能と、店舗端末40に、注文に係る店舗別注文情報D2を送信する機能と、会計実行機50に、注文に係る会計情報D3を送信する機能と、会計実行機50からの顧客会計済情報D4に応じて、顧客会計済情報D4に係る店舗別会計済情報D5を、店舗端末40に送信する機能と、店舗端末40からの店舗別準備済情報D8に応じて、顧客用準備済情報D9を、店舗別準備済情報D8に係る顧客端末20に送信する機能とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、注文処理制御装置、注文処理システム、および注文処理制御プログラムに関し、とくに会計実行機を制御するものに関する。
飲食物を提供するフードコートでは、店舗が顧客の注文に応じて調理を開始し、調理が完了したら顧客を呼び出して飲食物を手渡すという営業形態が一般的である。店舗が顧客を呼び出すための仕組みとして、たとえば店舗から無線で制御可能な呼出ベルを顧客に手渡しして用いることが公知である。また、特許文献1には、顧客が使用する端末を設け、コンピュータシステムにより顧客を呼び出す技術が記載されている。
特開2010−277375号公報
しかしながら、従来技術では、顧客の利便性向上と、店舗側コストの削減とを両立させることが困難であるという問題があった。たとえば、呼出ベルを用いる場合には、注文や会計のために顧客が店頭で行列に並ぶ時間が長くなり、また店舗ごとに移動しながら注文や会計を行わなければならないため、利便性が低い。また、特許文献1の構成では、高価な金銭受領機(現金受取装置)を顧客用テーブルごとに設ける必要があり、とくに営業面で非現実的なものとなっている。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、顧客の利便性を向上させつつ店舗側のコストも削減する、注文処理制御装置、注文処理システム、および注文処理制御プログラムを提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するため、この発明に係る注文処理制御装置は、
複数の顧客端末と、少なくとも1つの店舗端末と、少なくとも1つの会計実行機とを制御する、注文処理制御装置であって、
前記注文処理制御装置は、
前記顧客端末から、注文に係る顧客注文情報を受信する機能と、
前記店舗端末に、前記注文に係る店舗別注文情報を送信する機能と、
前記会計実行機に、前記注文に係る会計情報を送信する機能と、
前記会計実行機からの顧客会計済情報に応じて、前記顧客会計済情報に係る店舗別会計済情報を、前記店舗端末に送信する機能と、
前記店舗端末からの店舗別準備済情報に応じて、顧客用準備済情報を、前記店舗別準備済情報に係る前記顧客端末に送信する機能と、
を備え、
前記顧客注文情報および前記会計情報は、前記会計実行機が会計処理を実行する方法を指定する会計方法指定情報を含み、
前記会計方法指定情報は、言語の種類を表す情報を含む。
特定の実施態様では、
前記顧客注文情報および前記店舗別注文情報は、前記顧客端末を表す顧客IDと、商品を表す商品IDとを含み、
前記会計情報は、前記顧客IDと、金額を表す情報とを含み、
前記顧客会計済情報、前記店舗別会計済情報および前記店舗別準備済情報は、前記顧客IDを含む。
特定の実施態様では、
前記会計方法指定情報は、さらに、
‐通貨の種類を表す情報、
‐現金による支払いか現金以外による支払いかを表す情報、
‐特定の商品に係る注文を含むか否かを表す情報、
のうち少なくとも1つを含む。
特定の実施態様では、
前記注文処理制御装置は、複数の前記会計実行機を制御するものであり、
前記注文処理制御装置は、前記会計方法指定情報に応じて異なる前記会計実行機に前記会計情報を送信する。
特定の実施態様では、
前記注文処理制御装置は、さらに、
前記店舗端末からの店舗別準備開始情報に応じて、顧客用準備開始情報を、前記店舗別準備開始情報に係る前記顧客端末に送信する機能を備える。
また、この発明に係る注文処理システムは、
上述の注文処理制御装置と、複数の前記顧客端末と、少なくとも1つの前記店舗端末と、少なくとも1つの前記会計実行機とを備え、
前記顧客端末は、前記顧客注文情報の少なくとも一部の入力を受け付けて送信する機能と、前記顧客用準備済情報に応じた表示を行う機能とを備え、
前記店舗端末は、前記店舗別注文情報に応じた表示を行う機能と、前記店舗別準備済情報を送信する機能とを備え、
前記会計実行機は、前記会計情報に応じた支払操作を受け付ける機能と、前記支払操作の完了に応じて前記顧客会計済情報を送信する機能とを備える。
特定の実施態様では、
前記顧客会計済情報および前記店舗別会計済情報は、前記注文を表す注文IDを含み、
前記会計実行機は、前記注文IDを記録した媒体を提供する機能を備え、
前記店舗端末は、前記注文IDを表示する機能を備える。
特定の実施態様では、
前記顧客端末は、さらに、その顧客端末に係る座席が使用中であるか空席であるかを表示する機能を備え、
前記顧客端末は、前記顧客注文情報の入力または送信に応じて、前記座席が使用中であることを表示し、
前記顧客端末は、空席表示条件が満たされることに応じて、前記座席が空席であることを表示し、
前記空席表示条件は、
‐前記顧客端末において所定の操作が行われること、
‐前記顧客用準備済情報の受信から所定の時間が経過すること、
‐前記注文処理制御装置から所定の空席表示指令を受信すること
のうち少なくとも1つを含む。
特定の実施態様では、
前記顧客端末はテーブルに固定され、
前記顧客端末は、所定の操作に応じて表示の向きを変更する機能を備える。
また、この発明に係る注文処理制御プログラムは、コンピュータを、上述の注文処理制御装置として機能させる。
この発明に係る注文処理制御装置、注文処理システム、および注文処理制御プログラムによれば、注文および会計のために店頭に並ぶ必要がないので顧客の利便性が高まる。また、店舗ごとに金銭受領機を設ける必要がないので店舗側のコストも削減できる。
本発明の実施の形態1に係る注文処理システムの構成の例を示す図である。 図1の顧客端末の表示内容の例である。 図1の注文処理システムの処理の流れを示すフローチャートの一部である。 図3のフローチャートの続きである。 顧客の手続の流れを示す図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1に係る注文処理システム10の構成の例を示す。注文処理システム10は、たとえばフードコート100における注文処理を制御する。本実施形態では、フードコート100は複数の店舗によって共有されており、主に顧客が利用する共通エリア60と、各店舗に設けられる店舗エリア70とを備える。
共通エリア60には、フードコート100の顧客が利用する少なくとも1つのテーブル61(図1では3つ)と、複数の座席62(図1ではテーブル61ごとに4つ)とが設けられる。図1ではテーブル61は長方形であるが、別の形状(たとえば円形)であってもよい。注文処理システム10は複数の顧客端末20を備え、顧客端末20のうち少なくとも一部(図1の例ではすべて)は、共通エリア60に配置される。図1の例では、テーブル61ごとに1つの顧客端末20が設けられている。顧客端末20は、テーブル61に固定されてもよい。
顧客端末20のハードウェアとしては、公知の携帯情報端末またはタブレット端末を用いることができる。たとえば、顧客端末20はコンピュータとしての構成を含み、演算を行う演算手段と、情報を格納する記憶手段と、使用者の操作を受け付ける入力手段と、情報を表示する表示手段と、外部の通信ネットワークに対し情報の入出力を受け付けるネットワークインタフェースと、バッテリとを備える。たとえば、演算手段はCPU(中央処理装置)を含み、記憶手段は半導体メモリおよびHDD(ハードディスクドライブ)等の記憶媒体を含む。また、たとえば入力手段はタッチパッドを含み、表示手段は液晶ディスプレイを含む。タッチパッドおよび液晶ディスプレイを含むタッチパネルを備えてもよい。このような顧客端末20は、たとえばiPad(登録商標)を用いて構成することができる。
顧客端末20は、所定の操作に応じて表示の向きを変更する機能を備える。
図2を用いてこの機能を説明する。顧客端末20は、たとえばテーブル61のスロット61aに埋め込まれて固定される。スロット61aは、テーブル61の複数の座席62から顧客端末20が操作可能となるような位置に設けられている。
顧客端末20の表示手段21に、メッセージ22と、複数の表示方向変更ボタン23〜26とが表示されている。図2の例では、表示方向変更ボタン23側を下方向としてメッセージ22が表示されている。表示方向変更ボタン23〜26は、たとえば、顧客端末20に対する座席62の位置に対応する位置に表示されてもよい。所定の表示方向変更操作(たとえば表示方向変更ボタン23〜26のいずれかに対するタッチ操作)が入力されると、その操作に応じた向きに、表示内容(この場合はメッセージ22)の向きが変更される。
たとえば、表示方向変更ボタン24がタッチされた場合には、メッセージ22が時計回りに90度回転した状態で、表示方向変更ボタン24側を下方向として表示されることになる。なお、「90度回転した状態」とは、表示内容全体がそのまま90度回転した状態に限らず、文字や画像がそれぞれ90度回転しつつ表示位置が変更された状態(たとえば画面の幅に応じて改行位置が変更された状態)も含む。複数の表示方向変更ボタンを、それぞれ1つの座席62に対応する方向または位置に設けておくと、顧客は顧客端末20を操作するために特定の座席62に移動する必要がなくなる。
図2の例では90度単位で4方向の表示が選択可能であるが、上下2方向のみ選択可能であってもよく、これ以外の方向が選択可能であってもよい。
また表示方向変更ボタン23〜26を表示せずに、表示手段21がタッチ操作(スライド、スワイプ等)を受け付け、スライドやスワイプの操作方向にメッセージ22の正面を表示するように構成することもできる。
図1に戻り、注文処理システム10は、会計実行機50を備える。会計実行機50は、顧客による料金の支払い処理を受け付ける機能を有し、たとえば共通エリア60に配置される。会計実行機50は、支払い処理に関する情報が記録された媒体を提供する機能を有する。この機能は、たとえば、印刷装置によって紙媒体の領収書を出力することで実現される。会計実行機50はたとえば、紙幣投入口と、硬貨投入口と、釣銭払出口とを備える公知の金銭受領機によって構成することができる。また制御装置30と同じように、会計実行機50は、会計実行機50の動作を制御するコンピュータを備える。
注文処理システム10は、複数の店舗端末40を備える。店舗端末40は、たとえば店舗エリア70ごとに配置される。店舗端末40は、たとえば顧客端末20と同様のハードウェアによって構成することができる。
注文処理システム10は、注文処理システム10の動作を制御する制御装置30(注文処理制御装置)を備える。制御装置30は、顧客端末20、店舗端末40および会計実行機50と通信可能に接続され、これらの動作を制御する。制御装置30は、コンピュータとしての構成を含み、演算を行う演算手段と、情報を格納する記憶手段と、使用者の操作を受け付ける入力手段と、情報を表示する表示手段と、外部の通信ネットワークに対し情報の入出力を受け付けるネットワークインタフェースとを備える。たとえば、演算手段はCPUを含み、記憶手段は半導体メモリおよびHDD等の記憶媒体を含む。
注文処理システム10の記憶手段(たとえば制御装置30の記憶手段であるが、顧客端末20、店舗端末40または会計実行機50の記憶手段であってもよい)は、フードコート100において提供される商品のそれぞれについて、商品IDと、その商品の名称と、その商品を提供する店舗を表す店舗IDと、その商品の単価とを関連付ける商品DBを記憶する。
また、顧客端末20、制御装置30および店舗端末40の記憶手段には、それぞれプログラムが格納されている。顧客端末20、制御装置30および店舗端末40は、それぞれ対応するプログラムを実行することにより、本明細書に記載される機能を実現する。たとえば、制御装置30用のプログラム(注文処理制御プログラム)は、コンピュータを制御装置30として機能させる。会計実行機50がコンピュータを備える場合には、会計実行機50も同様である。
以上のように構成される注文処理システム10の動作を、以下に説明する。
図3および図4は、注文処理システム10の処理の流れの例を示すフローチャートである。
制御装置30は、顧客端末20ごとに、その顧客端末20に係る注文の処理段階を記憶する。処理段階は、初期状態では「未注文」段階である。「未注文」段階は、その顧客端末20に係る処理すべき注文が入力されていない段階を表す。
「未注文」段階において、顧客端末20は空席表示を行う(ステップS201)。すなわち、顧客端末20に係る座席62が空席であることを表示する。「顧客端末20に係る座席62」とは、たとえば顧客端末20が取り付けられているテーブル61に設けられた座席62を意味する。この表示はテーブル61単位で行ってもよい。このような表示の具体例は、当業者が適宜設計可能であるが、たとえば「空」という文字を含む表示としてもよい。このような空席表示により、顧客はそのテーブル61または座席62が利用可能であることを知ることができる。
ここで、空席であるテーブル61または座席62のいずれかに顧客が着席し、注文を開始したとする。顧客端末20は、顧客による注文操作を介して注文の入力を受け付ける(ステップS202)。注文操作は、たとえば、店舗選択画面において店舗を指定する操作、商品選択画面において商品および数量を指定する操作、確認画面において注文内容の確認を行い確定させる操作、等を含む。顧客端末20は、入力された注文に係る顧客注文情報D1を制御装置30に送信し(ステップS203)、制御装置30はこれを受信する(ステップS303)。
顧客注文情報D1は、顧客端末20を表す顧客IDを含む。顧客IDは、顧客端末20を一意に識別する情報であり、テーブル61を表すテーブルIDやテーブル番号であってもよい。また、顧客注文情報D1は、当該注文を表す注文IDを含む。注文IDは、たとえば顧客注文情報D1の生成の都度1だけ増加する数字とすることができる。顧客IDおよび注文IDは、ステップS202での入力内容に関わらず、自動的に顧客端末20が生成可能である。
制御装置30は顧客注文情報D1を受信した後、テーブルの空き情報管理にも反映させる。具体的には、記憶手段にテーブル空き情報管理データベースを有し、顧客注文情報D1に含まれる顧客ID(顧客端末20を識別する情報、テーブルIDまたは、テーブル番号を含む)から該当のテーブルを特定し、該当のテーブルを「使用中」に変更させる。
また、顧客注文情報D1は、顧客が注文した商品の種類ごとに、その商品を提供する店舗を表す店舗ID(たとえばその店舗に係る店舗端末40を表すものであってもよい)と、その商品を表す商品IDと、顧客がその商品を注文した数量とを含む。
制御装置30は、顧客注文情報D1の受信に応じ、その顧客端末20に係る注文の処理段階を「未会計」段階に変更する。「未会計」段階は、その顧客端末20に係る処理すべき注文が入力されており、かつ、その注文に係る会計(支払い処理)が済んでいない段階を表す。
また、顧客端末20は、顧客注文情報D1またはその一部の入力(S202)または送信(S203)に応じて、注文内容表示、支払依頼表示および使用中表示を行う(ステップS204)。
注文内容表示は、たとえば、注文IDと、店舗名または店舗IDと、商品名または商品IDと、処理段階とを含む。また、支払依頼表示は、顧客に対し、入力された注文に係る会計処理の実行を促す表示である。支払依頼表示は、たとえば、会計実行機50での支払いが必要であるという通知と、顧客IDと、支払い金額とを含み、たとえば図2のメッセージ22ように「お支払い金額は○○円です。会計実行機でお支払いを行ってください。テーブル番号は○○番です。」というメッセージである(このメッセージでは「テーブル番号」が顧客IDを表す)。ここで、金額は、注文に係る各商品の単価および数量に基づいて算出可能である。金額は顧客端末20が算出してもよいし、通信を介して制御装置30が決定してもよい。
また、使用中表示は、顧客端末20に係る座席62が使用中であることを示す表示である。上記の注文表示および支払依頼表示が、使用中表示としての機能を兼ねてもよい。使用中表示の具体例は、当業者が適宜設計可能であるが、たとえば「使用中」という文字を含む表示としてもよい。このような使用中表示により、注文操作を終えた顧客は、荷物等をテーブル61や座席62に置いていわゆる「席取り」をする必要なく、テーブル61を離れて会計実行機50に移動することができる。
次に、制御装置30は、顧客注文情報D1に含まれる店舗IDに基づいて、注文に係る店舗端末40を特定し、該当するすべての店舗端末40に対し、顧客注文情報D1に係る店舗別注文情報D2を送信する(ステップS305)。当該店舗端末40はこれを受信する(ステップS405)。店舗別注文情報D2は、顧客ID、注文ID、商品IDおよび数量を含む(ただし顧客IDは省略してもよい)。顧客ID、注文ID、商品IDおよび数量は、たとえば顧客注文情報D1に含まれていた情報をそのまま用いることができるが、これらに対応する別の情報を用いてもよい。
店舗端末40は、店舗別注文情報D2の受信に応じ、その内容を表示する(ステップS406)。たとえば、顧客IDと、注文IDと、注文に係る商品名および数量と、処理段階(この時点では「未会計」段階)とを表示する。この表示により、店舗の従業員は、注文の内容と、その注文の会計処理がまだ済んでいないこととを知ることができる(したがって、この表示は、未確定の注文を表す参考情報として機能する)。この表示により、従業員は、支払いが実行されず注文が取り消されても大きな支障のない範囲で作業を開始することができ、作業の効率が向上するとともに、顧客の待ち時間が短縮できる。
また、制御装置30は、会計実行機50に、注文に係る会計情報D3を送信し(ステップS307)、会計実行機50はこれを受信し、会計情報D3を記憶手段に一時的に記憶する(ステップS507)。会計情報D3は、顧客IDと、注文IDと、店舗IDと、商品IDと、数量と、金額を表す情報とを含む。顧客IDおよび注文IDは、たとえば顧客注文情報D1に含まれていた情報をそのまま用いることができるが、これらに対応する別の情報を用いてもよい。
この後、顧客が会計実行機50に移動して支払いを行う。ここで、会計実行機50は、会計情報D3に応じた会計処理を実行する(ステップS508)。ステップS508において、会計実行機50は、会計情報D3に応じた支払操作を受け付ける。支払操作は、たとえば、顧客ID(たとえばテーブル番号)を入力する操作と、金銭(紙幣および硬貨)を投入する操作とを含む。会計実行機50は、顧客IDの入力に応じて、記憶手段に記憶された会計情報D3を参照してその顧客IDに係る注文の金額を表示するとともに、当該金額の金銭の投入を促す。
会計実行機50は、支払操作の完了に応じて、顧客会計済情報D4を制御装置30に送信し(ステップS509)、制御装置30はこれを受信する(ステップS309)。顧客会計済情報D4は、たとえば、顧客IDと、注文IDと、会計処理が完了したことを示す情報(会計済フラグ)とを含む。ステップS509において、会計実行機50は、一時的に記憶している会計情報D3から支払操作が完了したD3を記憶手段から削除する。また支払操作が完了したD3を顧客会計済情報D4に変更して、記憶手段に記憶するように構成してもよい。この場合、顧客会計済情報D4を会計済み履歴として用いることができる。
制御装置30は、顧客会計済情報D4の受信に応じ、当該注文の処理段階を「会計済」段階に変更する。「会計済」段階は、その注文に係る会計(支払い処理)が済んでおり、かつ、店舗における商品の準備作業(たとえば飲食物の調理作業)がまだ開始されていない段階を表す。なお、とくに図示しないが、制御装置30は顧客端末20に当該注文の処理段階が「会計済」となったことを通知してもよく、顧客端末20はこれを表示してもよい。
また、支払操作が完了すると、会計実行機50は、顧客IDおよび注文IDを記録した媒体を提供する(ステップS510)。たとえば、印刷装置によって、顧客IDおよび注文IDが記載された紙媒体の領収書を出力する。この媒体は、領収書に限らず、商品引換券等であってもよい。また、この媒体には、店舗IDまたは店舗名が記載されていてもよい。また、この媒体は、店舗ごとに独立して提供されてもよく(たとえば、店舗ごとに別葉の領収書が印刷されてもよい)、店舗ごとに容易に分離可能な形状で提供されてもよい(たとえば、領収書に切込みが設けられてもよい)。また印刷する情報は、会計情報D3に含まれる商品ID、数量、金額等、任意な項目を印刷するように構成することができる。
制御装置30は、顧客会計済情報D4の受信に応じ、当該顧客会計済情報D4に係るすべての店舗端末40に対し、当該顧客会計済情報D4に係る店舗別会計済情報D5を送信する(ステップS311)。各店舗端末40はこれを受信する(ステップS411)。店舗別会計済情報D5は、たとえば、顧客IDと、注文IDと、会計済フラグとを含む。
店舗端末40は、店舗別会計済情報D5の受信に応じ、その内容を表示する(ステップS412)。たとえば、ステップS406においてすでに表示されている内容について、処理段階を「未会計」段階から「会計済」段階へと変更する。この表示により、店舗の従業員は、その注文の会計処理が完了したことを知ることができる(したがって、この表示は、注文が確定したことを表す確定情報として機能する)。この表示により、従業員は、商品の準備作業(たとえば飲食物の準備作業)を開始する(またはさらに進める)ことができる。
ステップS412において、店舗端末40は、店舗別会計済情報D5の受信に応じ、所定の音声を出力してもよい。たとえばブザーを鳴らす。このブザーにより、店舗の従業員に店舗端末40への注目を促し、特定の注文の処理段階が「会計済」となったことを確実に知らせることができる。
次に、店舗端末40は、商品の準備作業が開始されたことを示す準備開始操作の入力を受け付ける(ステップS413)。準備開始操作は、たとえば、店舗端末40における当該注文が表示されている領域に対するタッチ操作と、当該注文の処理段階を「準備中」に変更することを指示するタッチ操作とを含む。
店舗端末40は、準備開始操作に応じ、店舗別準備開始情報D6を制御装置30に送信し(ステップS414)、制御装置30はこれを受信する(ステップS314)。店舗別準備開始情報D6は、たとえば、顧客IDと、注文IDと、店舗IDと、準備が開始されたことを示す情報(準備開始フラグ)とを含む。
制御装置30は、店舗別準備開始情報D6の受信に応じ、当該注文の処理段階を「準備中」段階に変更する。「準備中」段階は、その注文に係る会計(支払い処理)が済んでおり、かつ、店舗における商品の準備作業(たとえば飲食物の調理作業)が開始されているがまだ完了していない段階を表す。
制御装置30は、店舗別準備開始情報D6の受信に応じ、その店舗別準備開始情報D6に係る顧客端末20に、顧客用準備開始情報D7を送信する(ステップS315)。顧客端末20はこれを受信する(ステップS215)。顧客用準備開始情報D7は、準備開始フラグを含む。なお、注文が複数の店舗に係る場合には、ステップS315は、最初に受信した店舗別準備開始情報D6についてのみ実行されてもよい。
顧客端末20は、顧客用準備開始情報D7の受信に応じ、その内容を表示する(ステップS216)。たとえば、当該注文の処理段階に係る表示が「調理中」でない場合には、これを「調理中」に変更する。
次に、店舗端末40は、商品の準備作業が完了し、顧客への提供が可能な状態になったことを示す準備済操作の入力を受け付ける(ステップS417)。準備済操作は、たとえば、店舗端末40における当該注文が表示されている領域に対するタッチ操作と、当該注文の処理段階を「準備済」に変更することを指示するタッチ操作とを含む。なお、図4の例では、ステップS417はステップS413およびS414の後にのみ実行されるが、準備開始操作が行われていない段階で準備済操作が行われた場合には、ステップS413およびS414の実行を省略してステップS417を実行してもよい。
店舗端末40は、準備済操作に応じ、店舗別準備済情報D8を制御装置30に送信し(ステップS418)、制御装置30はこれを受信する(ステップS318)。店舗別準備済情報D8は、たとえば、顧客IDと、注文IDと、店舗IDと、準備が完了したことを示す情報(準備済フラグ)とを含む。店舗端末40は図示しないプリンタを接続するように構成し、ステップS418のタイミングで、店舗別準備済情報D8を紙に印刷するように構成することができる。
制御装置30は、処理中の注文に係るすべての店舗端末40から店舗別準備済情報D8を受信することに応じ、当該注文の処理段階を「準備済」段階に変更する。「準備済」段階は、その注文に係る会計(支払い処理)が済んでおり、かつ、店舗における商品の準備作業(たとえば飲食物の調理作業)が完了し、顧客への商品の提供が可能となっている段階を表す。
制御装置30は、店舗別準備済情報D8の受信に応じ(たとえば処理中の注文に係るすべての店舗端末40から店舗別準備済情報D8を受信した後)、店舗別準備済情報D8に係る顧客端末20に、顧客用準備済情報D9を送信する(ステップS319)。顧客端末20はこれを受信する(ステップS219)。顧客用準備済情報D9は準備済フラグを含む。
顧客端末20は、顧客用準備済情報D9の受信に応じ、その内容を表示する(ステップS220)。たとえば、当該注文の処理段階に係る表示を「調理済」に変更するとともに、店舗で商品を受け取ることを促す表示を行う。店舗で商品を受け取ることを促す表示は、たとえば「お料理ができましたので○○店まで取りに来てください。」というメッセージのポップアップ表示である。また、ステップS220において、顧客端末20は所定の音声を出力してもよい。
ステップS220の後、顧客端末20は、所定の空席表示条件が満たされることに応じ、空席表示を行う(ステップS221)。空席表示条件は、たとえば、次のうち少なくとも1つが満たされることである。
‐顧客端末20において、それまでテーブル61を利用していた顧客が、テーブル61の利用を終了することを示す、所定の操作が入力されること。この操作は、たとえば顧客端末20に表示された「おあいそ」ボタンに対するタッチ操作である。
‐顧客用準備済情報D9の受信から所定の時間が経過すること。所定の時間は、当業者が適宜設計可能であるが、たとえば30分または1時間である。
‐制御装置30から所定の空席表示指令を受信すること。空席表示指令は、たとえば、所定の操作に応じて制御装置30が顧客端末20に送信するよう構成可能である。たとえば、すでに顧客が離席したテーブル61をフードコート100の従業員が発見した場合に、そのテーブル61の顧客IDを指定して制御装置30から送信させることができる。
また制御装置30は記憶手段に記憶しているテーブル空き情報管理データベースを参照して、一定時間以上、「空席」の状態が続いていたら、「空席表示指令」を送信するように構成してもよい。
いずれかの条件により、顧客端末20を「空席」の状態にしたとき、顧客端末20から制御装置30に該当のテーブルが「空席」である旨の情報を送信し、制御装置30はテーブル空き情報管理データベースの該当のテーブルを「空席」に変更させる(ステップS322)。
空席表示条件として、上記以外のものを組み合わせてもよく、また、上記の3条件のうち1つまたは2つのみに依存して空席表示を行ってもよい。また、顧客端末20は、「おあいそ」ボタンに対するタッチ操作の直後に、所定時間(たとえば10秒)だけ所定のメッセージ(たとえば「ありがとうございました」)を表示してもよい。
以上のようにして、注文の処理が終了する。なお、商品が受け渡されることに対応して、または、顧客端末20が空席表示を行うことに対応して、制御装置30は当該注文の処理段階を「完了」に変更してもよい。この処理に際し、顧客端末20または店舗端末40は特定の操作を受け付けてもよく、また、顧客端末20、制御装置30および店舗端末40の間で必要な情報が送受信されてもよい。
図3および図4で示したフローチャートにおいて、次の変形例が考えられる。ステップS307からステップS507で示した会計情報D3の送信処理を行わずに、会計実行機50がステップS508で会計処理を開始したときに顧客IDの入力を受け付け、受け付けた顧客IDに対応する会計情報D3を制御装置30に対して要求し、制御装置30から受信する。以降の処理は、図3および図4で示したとおりであるが、このような変形例により、実施の形態2で後述する会計実行機50が複数設置された場合でも、各会計実行機50での会計処理が重複なく実行できる。
図5に、注文処理システム10を利用する際の、顧客の手続の流れを示す。
まず顧客がフードコート100に来店し、顧客端末20の空席表示を見て空席である座席62に着席する(C1)。ここで、空席がない場合には、顧客は注文を見合わせて空席ができるのを待つことができるので、従来のフードコートのように商品を持って空席を探し回る必要がない。
次に顧客は、座席62に着席したまま、顧客端末20を操作して注文を行う。ここで、注文のために行列に並ぶ必要がなく、また、とくに複数の店舗の商品を注文する場合には、一括で行えるので利便性が高い。
次に、顧客は会計実行機50で支払いを行う(C2)。ここで、とくに複数の店舗の商品を注文する場合には、金銭の支払いを一括で行えるので利便性が高い。支払いを終えると、会計実行機50で印刷される領収書(注文IDが印刷されたもの)を受け取り、調理を待つ(C3)。ここでは座席62に戻って調理を待つものとする。
調理が完了すると、顧客端末20に「お料理ができましたので○○店まで取りに来てください。」等の表示がなされるので、該当する店舗エリア70まで商品を受け取りに行き(C4)、従業員に領収書を提示する。従業員は、顧客が持参した領収書の注文IDと、受け渡すべき商品に係る注文ID(店舗端末40に表示されるもの、あるいはプリンタから印刷された紙に表示されるもの)とを照合することにより、顧客を取り違えずに商品を受け渡すことができる。顧客は商品を受け取って座席62に戻り、食事をする(C5)。
また、店舗側には次のようなメリットがある。会計実行機50を店舗エリア70ごとに設ける必要はないので、POS装置(またはキャッシュレジスタ、入金ログ記録装置等)が不要になり、コストが削減できるとともに、POS装置の操作方法についての従業員の教育も不要になる。また、従業員によるPOS装置の不正操作等のリスクを回避できる。また、調理を行う従業員が紙幣や硬貨を直接扱う必要がなく、衛生的である。また、顧客の注文内容を会計前に厨房等で参考情報として確認できる。
上述の実施の形態1において、以下のような変形を施すことができる。
フードコート100に属する店舗は単一であってもよい。すなわち、店舗端末40の数は少なくとも1つであればよい。その場合、店舗IDの送受信は省略してもよい。
注文処理システム10は、店舗別準備開始情報D6および顧客用準備開始情報D7を扱わないものであってもよい。たとえば、店舗端末40は、ステップS413およびS414を実行しないものであってもよい。
会計実行機50において提供される媒体は、紙以外の媒体であってもよい。また、注文ID等の記録は印刷以外の方法で行われてもよい。媒体は、札等の形状であってもよい。
実施の形態1では、顧客IDと注文IDとは互いに独立した情報であるが、注文IDは顧客IDを表す情報を含んでもよい。たとえば、注文IDは、顧客IDと、その顧客IDに係る注文を互いに識別する注文番号とから構成されてもよい。このようにすると、形式的には、注文IDが送受信される場合には顧客IDの送受信を省略することができる。
会員制により、各顧客に対して一意の顧客IDが予め定められている場合、その顧客IDを用いるように構成してもよい。その場合、テーブルを特定する情報であるテーブルID等を合わせて、送受信、記憶することになる。
また、実施の形態1では、店舗IDと商品IDとは互いに独立した情報であるが、商品IDは店舗IDを表す情報を含んでもよい。たとえば、全店舗にわたるすべての商品について、それぞれ一意の商品IDを定義しておけば、商品IDに基づいて店舗IDを特定することができる。このようにすると、商品IDが送受信される場合には店舗IDの送受信を省略することができる。
実施の形態1では、処理段階は注文ごとに定義される。変形例として、処理段階を、注文に係る店舗ごとまたは商品ごとに定義してもよく、その場合には、顧客用準備開始情報D7および顧客用準備済情報D9を店舗ごとまたは商品ごとに送受信してもよく、顧客端末20は、店舗ごとまたは商品ごとに処理段階を表示してもよい。このようにすると、顧客は、店舗ごとまたは商品ごとに準備状況を知ることができ、利便性が高まる。
また空席であるテーブル61に顧客が着席したとき、通常のメニューを表示する前に、顧客に簡単なアンケートを行い、そのアンケートの結果に基づき、お勧めメニューを表示するように構成することができる。例えば、年代を指定するように構成すると、各年代向けのメニューを表示する。急いでいるのか、しっかり食べたいのか、あっさり食べたいのか等、食事の希望を指定するように構成すると、調理の早さや料理のボリューム等を考慮したメニューを表示する。
このアンケートは、たとえば顧客端末20により実行することができる。たとえば、注文操作の開始時点で、顧客端末20が少なくとも1つの質問項目について複数の選択肢を表示し、各質問項目について顧客が希望する選択肢を指定する入力を受け付ける。質問項目の例は、性別、年齢、調理所要時間、食事の量、等である。また、選択肢の例は、年齢についてはたとえば「10歳未満」、「10〜14歳」、「15〜19歳」、「20代」、「30代」、「40代」、「それ以上」等であり、調理所要時間については、たとえば「5分以内」、「10分以内」、「20分以内」、「30分以内」、「制限なし」等である。
このアンケートの実施およびアンケートの結果を注文処理システム10における後続の処理に反映させるための構成および動作については、当業者が適宜設計可能である。たとえば、選択肢ごとに対応する1つ以上の商品をあらかじめ関連付けて顧客端末20の記憶手段に記憶しておき、顧客が指定した選択肢に応じてそれらの商品名を表示するようにしてもよい。また、複数の質問項目についてそれぞれ選択肢が指定された場合に、各選択肢についてそれぞれ関連付けられた商品の商品名を表示するよう構成してもよいし、両方の質問項目の選択肢に関連付けられた商品の商品名のみを表示するよう構成してもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、フードコート100には単一の会計実行機50のみが設けられていた。実施の形態2では、会計実行機50を複数とするものである。すなわち、実施の形態2では、制御装置30は複数の会計実行機50を制御する。以下、実施の形態1との相違点を説明する。
ステップS307において、制御装置30は、すべての会計実行機50に会計情報D3を送信する。また、会計実行機50では排他制御を行い、1つの注文について1つの会計実行機50のみが会計処理(ステップS508)以降を実行する。この排他制御は、制御装置30と各会計実行機50との間の通信により実現することができ、具体的な処理手順は当業者が適宜設計可能である。
このように、会計実行機50を複数とすると、会計処理に係る顧客の行列が緩和される。たとえば、店舗のうち1つに注文が集中した場合を考えると、従来のように店頭で会計を行う方式では、その店舗では長い行列ができる一方、他の店舗ではPOS装置が利用されず非効率的であるが、実施の形態2では複数の会計実行機50で並列的に会計を行えるので、行列が緩和される。
実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の変形を施すことができる。
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1または2において、複数の会計方法を可能とするものである。以下、実施の形態1との相違点を説明する。
会計実行機50は、複数の会計方法によって会計処理が実行可能となるよう構成される。たとえば、公知の金銭受領機としての機能と、公知のクレジットカード決済装置としての機能とを備えるものとする。注文処理システム10は、顧客が希望する会計方法を表す会計方法指定情報の入力を受け付ける。たとえば、ステップS202において、顧客端末20は、顧客の希望する支払い方法として、現金による支払いか、または現金以外による支払い(この場合はクレジットカードによる支払い)を希望するかの指定を受け付ける。
会計方法指定情報は、顧客端末20から制御装置30へと送信され(たとえば顧客注文情報D1に含めてもよい)、さらに制御装置30から会計実行機50へと送信される(たとえば会計情報D3に含めてもよい)。会計実行機50は、この会計方法指定情報に基づき、指定された方法でステップS508の会計処理を実行する。その後の処理は実施の形態1と同様である。
現金以外の支払いとして、プリペイドカードや電子マネー等を指定可能としてもよい。
また、実施の形態3における複数の会計方法として、会計実行機50を複数の通貨に対応できるよう構成してもよい。たとえば、ある通貨(たとえば日本円)による会計処理と、別の通貨(たとえば米ドル)による会計処理とを、選択的に実行可能であってもよい。この場合、会計方法指定情報は、通貨の種類を表す情報を含む。
また、実施の形態3における複数の会計方法として、会計実行機50を複数の言語に対応できるよう構成してもよい。たとえば、会計実行機50は言語を用いて顧客に情報を提供しつつ会計処理を実行するものであり、ある言語(たとえば日本語)を用いた会計処理と、別の言語(たとえば英語)を用いた会計処理とを、選択的に実行可能であってもよい。この場合、会計方法指定情報は、言語の種類を表す情報を含む。
また、この場合、顧客端末20を複数の言語に対応させてもよい。たとえば、顧客端末20における表示に用いる言語を、顧客端末20に対する操作に応じて選択的に切り替え可能であってもよく、注文時(たとえばステップS203の実行時)に使用されていた言語を表す情報を、会計方法指定情報としてもよい。このようにすると、顧客は会計に用いる言語を意識的に指定する必要なく、適切な言語で会計を行うことができる。
上記の会計方法指定情報の例のうち、複数を組み合わせた構成としてもよい。たとえば、会計方法指定情報は、通貨の種類を表す情報、言語の種類を表す情報、現金による支払いか現金以外による支払いかを表す情報、特定の商品に係る注文を含むか否かを表す情報、のうち少なくとも1つを含むものであればよい。
実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の変形を施すことができる。
実施の形態4.
実施の形態4は、実施の形態3において、会計方法に応じて異なる種類の会計実行機50を設けるものである。以下、実施の形態3との相違点を説明する。
たとえば、会計実行機50のうち1つを公知の金銭受領機とし、別の1つを現金以外の会計を実行する装置(たとえば公知のクレジットカード決済装置)とする。制御装置30は、顧客端末20から受信した会計方法指定情報に応じて、異なる会計実行機50に会計情報D3を送信する。たとえば、会計方法指定情報に応じて、当該注文に係る会計情報D3を、金銭受領機に送信するか、またはクレジットカード決済装置に送信するかを決定する。会計情報D3には会計方法指定情報を含めてもよく、含めなくともよい。
ステップS204において顧客端末20に表示される内容は、複数の会計実行機50のうち当該注文に係る会計実行機50を特定する情報を含んでもよい。たとえば、会計実行機50が番号によって識別される場合には、「○○番の会計実行機でお支払いを行ってください。」等のメッセージを含んでもよい。
また、会計実行機50のうち1つをある通貨(たとえば円)に対応したものとし、別の1つを別の通貨(たとえば米ドル)に対応したものとしてもよい。
また、会計実行機50のうち1つをある言語(たとえば日本語)に対応したものとし、別の1つを別の言語(たとえば英語)に対応したものとしてもよい。
また、会計実行機50のうち1つをある種類の商品(たとえばアルコール飲料)に対応したものとし、別の1つを別の種類の商品(たとえば料理およびノンアルコール飲料)に対応したものとしてもよい。この場合、注文処理システム10は、各商品IDに関連付けて、その商品がアルコール飲料であるか否かを表す商品種類情報を記憶してもよい。この例では、会計方法指定情報は、特定の商品に係る注文を含むか否かを表す情報であり、たとえば商品IDまたは商品種類情報を会計方法指定情報として用いることができる。
また、1つの顧客注文情報D1に、両種類の商品が含まれている場合(たとえば、料理と、ノンアルコール飲料と、アルコール飲料とを同時に注文した場合)には、制御装置30は各種類に対応する複数の会計情報D3を生成し(たとえばアルコール飲料のみの会計情報D3と、料理およびノンアルコール飲料の会計情報D3とを生成し)、それぞれ対応する会計実行機50に送信する。
1つの顧客注文情報D1に、特定の商品に係る注文(たとえばアルコール飲料)が含まれる場合、特定の商品に係る注文に対応できる会計実行機50に会計情報D3を送信するように構成してもよい。そのように構成することにより、特定の商品を注文した顧客は、1つの会計実行機50で会計処理を行うことができる。
このようにすると、法律または他の理由により会計において特殊な処理が必要となる商品と、そうでない商品とを分けて適切に処理することができる。たとえば、アルコール飲料に対応する会計実行機50では、年齢が適切か否かを確認する手続を実行してもよく、その結果に応じて実際の支払い以降に処理を進めるか否かを決定してもよい。また、アルコール飲料に対応する会計実行機50には係員を配置し、年齢確認をさらに確実なものとしてもよい。
実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様の変形を施すことができる。
10 注文処理システム、20 顧客端末、30 制御装置(注文処理制御装置)、
40 店舗端末、50 会計実行機、60 共通エリア、61 テーブル、62 座席、
70 店舗エリア、100 フードコート。

Claims (10)

  1. 複数の顧客端末と、少なくとも1つの店舗端末と、少なくとも1つの会計実行機とを制御する、注文処理制御装置であって、
    前記注文処理制御装置は、
    前記顧客端末から、注文に係る顧客注文情報を受信する機能と、
    前記店舗端末に、前記注文に係る店舗別注文情報を送信する機能と、
    前記会計実行機に、前記注文に係る会計情報を送信する機能と、
    前記会計実行機からの顧客会計済情報に応じて、前記顧客会計済情報に係る店舗別会計済情報を、前記店舗端末に送信する機能と、
    前記店舗端末からの店舗別準備済情報に応じて、顧客用準備済情報を、前記店舗別準備済情報に係る前記顧客端末に送信する機能と、
    を備え、
    前記顧客注文情報および前記会計情報は、前記会計実行機が会計処理を実行する方法を指定する会計方法指定情報を含み、
    前記会計方法指定情報は、言語の種類を表す情報を含む、
    注文処理制御装置。
  2. 前記顧客注文情報および前記店舗別注文情報は、前記顧客端末を表す顧客IDと、商品を表す商品IDとを含み、
    前記会計情報は、前記顧客IDと、金額を表す情報とを含み、
    前記顧客会計済情報、前記店舗別会計済情報および前記店舗別準備済情報は、前記顧客IDを含む、請求項1に記載の注文処理制御装置。
  3. 前記会計方法指定情報は、さらに、
    ‐通貨の種類を表す情報、
    ‐現金による支払いか現金以外による支払いかを表す情報、
    ‐特定の商品に係る注文を含むか否かを表す情報、
    のうち少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の注文処理制御装置。
  4. 前記注文処理制御装置は、複数の前記会計実行機を制御するものであり、
    前記注文処理制御装置は、前記会計方法指定情報に応じて異なる前記会計実行機に前記会計情報を送信する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の注文処理制御装置。
  5. 前記注文処理制御装置は、さらに、
    前記店舗端末からの店舗別準備開始情報に応じて、顧客用準備開始情報を、前記店舗別準備開始情報に係る前記顧客端末に送信する機能を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の注文処理制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の注文処理制御装置と、複数の前記顧客端末と、少なくとも1つの前記店舗端末と、少なくとも1つの前記会計実行機とを備え、
    前記顧客端末は、前記顧客注文情報の少なくとも一部の入力を受け付けて送信する機能と、前記顧客用準備済情報に応じた表示を行う機能とを備え、
    前記店舗端末は、前記店舗別注文情報に応じた表示を行う機能と、前記店舗別準備済情報を送信する機能とを備え、
    前記会計実行機は、前記会計情報に応じた支払操作を受け付ける機能と、前記支払操作の完了に応じて前記顧客会計済情報を送信する機能とを備える、
    注文処理システム。
  7. 前記顧客会計済情報および前記店舗別会計済情報は、前記注文を表す注文IDを含み、
    前記会計実行機は、前記注文IDを記録した媒体を提供する機能を備え、
    前記店舗端末は、前記注文IDを表示する機能を備える、請求項6に記載の注文処理システム。
  8. 前記顧客端末は、さらに、その顧客端末に係る座席が使用中であるか空席であるかを表示する機能を備え、
    前記顧客端末は、前記顧客注文情報の入力または送信に応じて、前記座席が使用中であることを表示し、
    前記顧客端末は、空席表示条件が満たされることに応じて、前記座席が空席であることを表示し、
    前記空席表示条件は、
    ‐前記顧客端末において所定の操作が行われること、
    ‐前記顧客用準備済情報の受信から所定の時間が経過すること、
    ‐前記注文処理制御装置から所定の空席表示指令を受信すること
    のうち少なくとも1つを含む、請求項6または7に記載の注文処理システム。
  9. 前記顧客端末はテーブルに固定され、
    前記顧客端末は、所定の操作に応じて表示の向きを変更する機能を備える、請求項6〜8のいずれか一項に記載の注文処理システム。
  10. コンピュータを、請求項1〜5のいずれか一項に記載の注文処理制御装置として機能させる注文処理制御プログラム。
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