JP2016130112A - 船舶の陸電供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の高調波抑制フィルタを設置しなくても電力変換装置から陸上電力系統へ流出する高調波を抑制することを可能にする。【解決手段】陸電供給システムは、主機2によって駆動される軸発電機1と、主機2と軸発電機1との間に設けられた第1クラッチ23と、軸発電機1と接続し、その出力電力を定周波数定電圧の電力に変換し、船内母線8へ電力供給する電力変換装置9と、船内母線8へ電力供給する船内発電機18と、軸発電機1と電力変換装置9との接続部を陸上電力系統4に接続する遮断器5とを有し、陸上電力系統4から電力を受給する場合に、第1クラッチ23により主機2と軸発電機1との直結を解除し、電力変換装置9を可変周波数可変電圧制御して船内発電機18の電力で軸発電機1を起動し、軸発電機1を遮断器5を介して陸上電力系統4に同期投入した後に、電力変換装置9を定周波数定電圧制御して船内母線8へ陸上電力系統4の電力を供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、船舶の航行中、主機によって駆動される軸発電装置の電力変換装置を利用して、船舶停泊時に陸上電力系統等の外部電力系統の電力を変換し、船内母線へ電力を供給する船舶の陸電供給システムに関するものである。
環境規制が厳しくなってきている中、船舶においても例外ではなく、船舶の港での停泊時には、船内発電機を駆動するディーゼルエンジンを停止し、エンジンから排ガスを放出させないような対応が求められつつあり、海外の一部の港では、既に法規制で制限するところも出てきている。このため、近年では、陸上電力系統等の外部電力系統(以下、陸上電力系統という)から船舶の船内母線へ電力を供給するシステムが検討されてきた。
図5は、軸発電装置の電力変換装置を利用して陸上電力系統から船内母線へ電力を供給する従来の陸電供給システムの一例を示す図である。
図5において、軸発電装置は、推進プロペラ3を駆動する主機2によって駆動される軸発電機1と、軸発電機1から出力される可変周波数の電力を定周波数定電圧に変換し、遮断器15を介して船内母線8へ電力を供給する電力変換装置9とから構成されている。
従来の陸電供給システムは、この電力変換装置9の入力側に軸発電機1と陸上電力系統4とを切替える切替器7を設け、船舶が港に接岸し、主機2が停止すると、切替器7で軸発電機1を切り離し、その入力側を高調波抑制フィルタ6、遮断器5を介して陸上電力系統4に接続し、陸上電力系統4の電力を電力変換装置9で電力変換して船内母線8へ電力供給するように構成している。
これは、船内母線8の電力周波数が60Hzであるのに対し、陸上電力系統4の周波数は、地域によって50Hz、60Hz等があり、陸上電力系統の電力をそのまま船内母線へ供給できないためである。
図5に示す陸電供給システムを詳細に説明すると、推進プロペラ3を駆動する主機2の回転軸には軸発電機1が直結されている。軸発電機1は、切替器7を介して電力変換装置9に接続される。電力変換装置9は、軸発電機1の可変周波数の出力電力を定周波数定電圧の電力に変換して船内母線8へ電力供給するもので、コンバータ12bとインバータ12aとから成る電力変換器12とリアクトル13と同期調相機14とから構成されている。切替器7は、電力変換装置9との接続を、軸発電機1あるいは高調波抑制フィルタ6の何れかに切り替える。
船舶の航行中は、切替器7は、軸発電機1と電力変換装置9とを接続するように切り替えられる。軸発電機1の電力は、切替器7を介して電力変換装置9に供給され、この電力変換装置9で一定周波数に変換され、遮断器15を通じて船内の船内母線8へ供給される。
なお、船内母線8には、カップリング20を介してディーゼルエンジン(以下、原動機という。)21で駆動され、遮断器16を介して船内母線8へ電力供給する船内発電機18が接続される。また、船内母線8には、遮断器17を介して船内負荷19が接続される。
尚、軸発電装置を使用するには、電力変換装置9の同期調相機14を起動しておく必要があるが、その同期調相機14の起動は、次のようにして行われる。
まず、電力変換装置9の入力側から軸発電機1を切り離し、船内母線8と電力変換装置9の入力側とが遮断器22を介して接続される。これにより、船内母線8(船内発電機18)からの電力を利用して、電力変換器12(コンバータ12b、インバータ12a)を可変周波数可変電圧制御(V/F制御)して徐々に同期調相機14の回転数を引き上げ、同期調相機14を起動する。そして、同期調相機14の起動が完了した後に遮断器15を閉じて、同期調相機14を船内母線8に同期投入する。これとほぼ同時に遮断器22を開き、その後、切替器7を切替えて電力変換装置9の入力側に軸発電機1を接続し、船舶の航行中に軸発電装置として使用可能な状態とする。
船舶が港に到着して停泊すると、主機2の運転が停止されるので、切替器7で軸発電機1を電力変換装置9の入力側から切り離し、電力変換装置9を高調波抑制フィルタ6と遮断器5を介して陸上電力系統4に接続する。これにより陸上電力系統4からの電力は、遮断器5と高調波抑制フィルタ6とを経由して電力変換装置9へ入力される。電力変換装置9を定周波数定電圧制御することにより、陸上電力系統4の電力を変換し、遮断器15を経由して船内母線8へ供給する。
高調波抑制フィルタ6は、電力変換装置9が電力変換する際に電力変換器12から発生する高調波が陸上電力系統4に流出しないように設けられている。
特開2007−151218号公報
このように、従来の陸電供給システムでは、船舶が港に停泊し、陸上電力系統4から電力の供給を受ける際に、電力変換器12から発生される高調波が陸上電力系統4に流出しないように、専用の高調波抑制フィルタ6を設けているが、通常、高調波抑制フィルタ6は、大型でかつ重量が大きいため、積荷スペースの減少、操船速度の低下、燃費低下などをきたし、陸電供給時にのみ使用する高調波抑制フィルタ6を航行中も搭載しておくことは船舶にとって望ましいことではなく、何らかの改善が求められていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、船舶の停泊時に使用しない軸発電機あるいは船内発電機を電力変換器から陸上電力系統に流出する高調波抑制フィルタとして利用することにより、専用の高調波抑制フィルタを搭載せず、それに伴って船舶の積荷スペースの拡大、操船速度の改善、燃費の改善が行える陸電供給システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、主機によって駆動される軸発電機の出力電力を定周波数定電圧の電力に変換し、船内母線へ電力供給する電力変換装置と、原動機によって駆動され、前記船内母線へ電力供給する船内発電機と、前記軸発電機と前記電力変換装置との接続部を外部電力系統に接続する遮断器とから成る船舶の陸電供給システムにおいて、前記主機と前記軸発電機との間に第1クラッチを設け、前記主機が停止し前記外部電力系統から電力を受給する場合に、前記第1クラッチにより前記主機と前記軸発電機との直結を解除すると共に、前記電力変換装置を可変周波数可変電圧制御して前記船内発電機の電力で前記軸発電機を起動し、前記遮断器を介して前記軸発電機を前記外部電力系統に同期投入した後に、前記電力変換装置を定周波数定電圧制御に切替えて前記外部電力系統の電力を前記船内母線へ供給することにより、前記軸発電機を前記電力変換装置から前記外部電力系統に流出する高調波の抑制フィルタとして使用することを特徴とする。
本発明によれば、電力変換装置から陸上電力系統に流出する高調波を軸発電機のリアクタンスを利用して抑制することにより、専用のフィルタを設置しなくても高調波を低減することが可能となり、それに伴って船舶の積荷スペースの拡大、操船速度の改善、燃費の改善が行える。
第1の実施形態における船舶の陸電供給システムの主構成を示すブロック図。 第2の実施形態における船舶の陸電供給システムの主構成を示すブロック図。 第3の実施形態における船舶の陸電供給システムの主構成を示すブロック図。 第4の実施形態における船舶の陸電供給システムの主構成を示すブロック図。 陸上電力系統から船内母線へ電力を供給する従来の陸電供給システムの一例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における船舶の陸電供給システムの主構成を示すブロック図である。なお、図5に示す従来の陸電供給システムの構成と同一部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
第1の実施形態における陸電供給システムは、図5に示す構成に加えて、主機2と軸発電機1との間に第1クラッチ23が設けられる。第1クラッチ23は、主機2と軸発電機1の直結と、直結解除とを切り替えることができる。また、図1に示す船舶の陸電供給システムは、図5に示す高調波抑制フィルタ6と切替器7とを設けていない。
本発明の第1の実施形態における船舶の陸電供給システムは、電力変換装置9の電力変換器12から発生する高調波が陸上電力系統4に流出しないように設けていた図5に示す専用の高調波抑制フィルタ6を取り除き、それに代わり、船舶停泊時に使用していない軸発電機1を陸上電力系統4と電力変換装置9との間に同期投入することにより軸発電機1を同期調相機として機能させ、軸発電機1のリアクタンスを利用して高調波の流出を抑制するものである。これにより、設置スペースが大きく、重量も重い、専用の高調波抑制フィルタ6を不要とすることにより、船舶における積荷スペースの拡大(積荷量の増加)、設備機器の軽量化(船速の改善)を図る。
船舶の航行中は、船舶の推進プロペラ3を駆動する主機2と軸発電機1とは第1クラッチ23により直結される。これにより、主機2によって軸発電機1が駆動され、軸発電機1から可変周波数の電力が出力される。軸発電機1から出力される可変周波数の電力は、電力変換装置9(電力変換器12、リアクトル13、同期調相機14)によって定周波数定電圧の電力に変換され、遮断器15を通じて船内母線8へ供給される。
船舶が停泊し、主機2が停止される場合には、陸電供給システムは、以下に説明する手順を経て、外部の電力系統である陸上電力系統4から電力を受給する。
主機2が停止されると軸発電機1は、回転が止まり、電力変換装置9の入力側には、軸発電機1から電力が供給されなくなる。この時、同期調相機14は遮断器15、船内母線8を経由して船内発電機18からの電力で回転しており、電力変換装置9としては稼働できる状態にある。
この状態で、まず、陸電供給システムは、第1クラッチ23により主機2と軸発電機1との直結を解除する。これと共に電力変換装置9を可変周波数可変電圧制御(V/F制御)し、遮断器15を介して船内母線8(船内発電機18)の電力により徐々に軸発電機1を始動させ、始動後、周波数を上げて所定の周波数及び電圧に達すると、遮断器5を閉じて軸発電機1を陸上電力系統4と電力変換装置9との間に同期投入する。
その状態で、電力変換装置9の制御をV/F制御から定周波数定電圧制御に切り替えて、陸上電力系統4の電力を電力変換装置9で電力変換し船内母線8に供給する。陸上電力系統4から電力が供給されると、原動機21を停止して遮断器16で船内発電機18を船内母線8から解列し、船内負荷19へは、陸上電力系統4からの電力のみが供給される。
この時、軸発電機1は、主機2で駆動されておらず、単に陸上電力系統4に接続されて同期調相機として回転しているだけなので有効電力は発生できないが、軸発電機1のリアクタンスによって電力変換器12から発生する高調波が吸収され、陸上電力系統へ流出する高調波が抑制される。
このようにして、第1の実施形態における陸電供給システムでは、船舶の停泊時に使用していない軸発電機1を、陸上電力系統4と電力変換装置9との間に同期投入することにより、軸発電機1を同期調相機として機能させ、軸発電機1のリアクタンスを利用して陸上電力系統4への高調波の流出を抑制することが可能となる。このため、高調波の流出を抑制するための専用のフィルタが不要になることから、船舶においては積荷量の増加や船速の改善、燃費の向上にも寄与することができる。
なお、図1に示す船舶の陸電供給システムは、電力変換装置9に他励式の電力変換器12を使用しているため、電力変換器12のインバータ12aの出力側にリアクトル13と同期調相機14を設け、同期調相機14からインバータ12aに無効電力を供給すると共に、同期調相機14で出力電圧を一定に保つように構成しているが、自励式の電力変換器を用いて、リアクトル、同期調相機を省略することも可能である。この場合には、同期調相機14を事前に起動するための構成(遮断器22を介して船内母線8と電力変換器12とを接続する構成及び制御)も不要となるため、陸電供給システムの構成を簡単にすることができる。尚、自励式の電力変換装置を用いた構成の場合も、前述した他励式の電力変換器12を用いた構成の場合と同様の効果を得ることが可能である。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態における船舶の陸電供給システムの主構成を示すブロック図である。なお、図1に示す第1の実施形態における陸電供給システムの構成と同一部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の実施形態における陸電供給システムは、図2に示すように、図1に示す構成に加えて、軸発電機1に第2クラッチ24を介して、始動用電動機(ポニーモータ)25を設けると共に、この始動用電動機25に船内母線8から電力を供給するためのスイッチ26を設けている。
第1の実施形態では、電力変換装置9を可変周波数可変電圧制御して軸発電機1を始動させているが、第2の実施形態の陸電供給システムでは、始動用電動機25を用いて初期始動させる。
第1クラッチ23により主機2と軸発電機1との直結が解除されると、第2クラッチ24により始動用電動機25と軸発電機1とを直結し、スイッチ26を介して船内母線8(船内発電機18)からの電力により始動用電動機25を駆動して、軸発電機1を初期始動させる。
軸発電機1が初期始動された後、第2クラッチ24により始動用電動機25と軸発電機1との直結を解除し、第1の実施形態と同様にして、電力変換装置9を可変周波数可変電圧制御して船内母線8(船内発電機18)の電力により軸発電機1を引き続き起動させる。その後、軸発電機1の周波数が上がり所定の周波数及び電圧に達すると、遮断器5を閉じて軸発電機1を陸上電力系統4と電力変換装置9との間に同期投入する。
以下、第1の実施形態と同様にして、軸発電機1を陸上電力系統4への高調波の流出を抑制するためのフィルタとして使用しながら、電力変換装置9を陸上電力系統4からの電力を電力変換装置9で変換して船内母線8に供給する。
このようにして、第2の実施形態の陸電供給システムでは、始動用電動機25により軸発電機1を初期始動させることにより、第1の実施形態のように最初から電力変換装置9により起動する場合よりも制御を簡素化することができる。始動用電動機25の容量としては、軸発電機1を初期始動させることが可能な小容量の電動機で十分であり、設置するスペースも少なくてすむ。
なお、第2の実施形態では、始動用電動機25に代えて、他の装置を用いて軸発電機1を始動させることが可能である。例えば、主機2には、予めセルモータや起動用エアー装置が準備されているため、これらの装置を用いて軸発電機1の回転を立ち上げることも可能である。軸発電機1を始動させた後は、前述と同様にして、電力変換装置9により軸発電機1を引き続き起動させれば良い。
(第3の実施形態)
図3は、第3の実施形態における船舶の陸電供給システムの主構成を示すブロック図である。なお、図1に示す第1の実施形態における陸電供給システムの構成と同一部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
第3の実施形態における陸電供給システムは、図3に示すように、図1に示す構成に加えて、遮断器5(陸上電力系統4)と電力変換装置9との間に中間タップ付交流リアクトル27を設け、その中間タップに軸発電機1を接続したものである。
図3に示すように、中間タップ付交流リアクトル27を追加接続することにより、交流リアクトル27と軸発電機1のリアクタンスの相互抑制作用が増し、電力変換器12から陸上電力系統4へ流出する高調波を大きく低減できることができる。その他の動作は、第1及び第2の実施形態と同じであるので説明を省略する。
なお、図3に示す交流リアクトル27を設けた構成は、図2に示す第2の実施形態の陸電供給システムに適用することも可能である。また、交流リアクトル27は、中間タップ付のリアクトルだけでなく、2重巻線リアクトルを用いることも可能である。
(第4の実施形態)
図4は、第4の実施形態における船舶の陸電供給システムの主構成を示すブロック図である。なお、図1に示す第1の実施形態における陸電供給システムの構成と同一部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
第4の実施形態における陸電供給システムは、図4に示すように、図1に示す構成に加えて、原動機21と船内発電機18を直結しているカップリング20に代えて第3クラッチ30を設けると共に、船内発電機18の出力側には、その出力を電力変換装置9の入力側、あるいは、遮断器16を介して船内母線8に接続切替する切替器28が設けられている。
また、軸発電機1の出力側には、電力変換装置9の入力側との接続/切断を切り換えるスイッチ33が設けられている。
第1の実施形態では、陸上電力系統4から電力を受給する場合に、軸発電機1を電力系統4に同期投入することにより、軸発電機1を陸上電力系統4への高調波抑制フィルタとして使用しているが、第4の実施形態では、軸発電機1に代えて船内発電機18を高調波抑制フィルタとして使用する。
第4の実施形態では、船舶が停泊し、主機2が停止されると、軸発電機1はスイッチ33によって、電力変換装置9の入力側から切り離される。この時、船内発電機18は、第3クラッチ30により原動機21と直結されており、船内発電機18から切替器28、遮断器16を介して船内母線8へ電力を供給しているので、遮断器16で、まず船内母線8と遮断して、切替器28を切替え、運転中の船内発電機18を電力変換装置9の入力側に接続すると共に、遮断器5を介して陸上電力系統4へ同期投入する。その後、第3クラッチ30により船内発電機18と原動機21との直結を解除し、船内発電機18を陸上電力系統4と電力変換装置9との間に設けた同期調相機として機能させる。
これにより、第4の実施形態では、第1の実施形態における軸発電機1と同様にして、船内発電機18を高調波抑制フィルタとして作用させ、電力変換器12から陸上電力系統4へ流出する高調波を抑制させることができる。
なお、図4に示す構成では、船内発電機18は、切替器28を介して、陸上電力系統4と電力変換装置9との接続部に直接接続されるが、第3の実施形態と同様にして、遮断器5と電力変換装置9との間に中間タップ付きのリアクトルあるいは2重巻線リアクトルを設けて、中間タップ付きのリアクトルあるいは2重巻線リアクトルを介して、陸上電力系統4と接続する構成としても良い。これにより、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、前述した説明では、船舶の停泊時に陸上電力系統4から電力が供給されるとしているが、陸上電力系統4に限らず、その他の外部の電力系統から電力が供給される場合においても、本実施形態における陸電供給システムを適用することが可能である。
また、本発明は前述した各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…軸発電機、2…主機、3…推進プロペラ、4…陸上電力系統、5,15,16,17,22…遮断器、6…高調波抑制フィルタ、7…切替器、8…船内母線、9…電力変換装置、12…電力変換器、12a…インバータ、12b…コンバータ、13…リアクトル、14…同期調相機、18…船内発電機、19…船内負荷、20…カップリング、21…ディーゼルエンジン(原動機)、23…第1クラッチ、24…第2クラッチ、25…始動用電動機、26,33…スイッチ、28…切替器、27…交流リアクトル、30…第3クラッチ。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、主機によって駆動される軸発電機の出力電力を定周波数定電圧の電力に変換し、船内母線へ電力供給する電力変換装置と、
原動機によって駆動され、前記船内母線へ電力供給する船内発電機と、前記軸発電機と前記電力変換装置との接続部を外部電力系統に接続する遮断器とから成る船舶の陸電供給システムにおいて、前記主機と前記軸発電機との間に第1クラッチを設けると共に、第2クラッチを介して前記軸発電機を駆動する始動用電動機を設け、前記主機が停止し前記外部電力系統から電力を受給する場合に、前記第1クラッチにより前記主機と前記軸発電機との直結を解除すると共に、前記第2クラッチにより前記始動用電動機と前記軸発電機とを直結し、前記船内発電機の電力により前記始動用電動機を初期駆動することにより前記軸発電機を始動させ、その後、前記始動用電動機と前記軸発電機との直結を解除すると共に、前記電力変換装置を可変周波数可変電圧制御して前記船内発電機の電力で前記軸発電機を引き続き起動させ、前記遮断器を介して前記軸発電機を前記外部電力系統に同期投入した後に、前記電力変換装置を定周波数定電圧制御に切替えて前記外部電力系統の電力を前記船内母線へ供給することにより、前記軸発電機を前記電力変換装置から前記外部電力系統に流出する高調波の抑制フィルタとして使用することを特徴とする。

Claims (7)

  1. 主機によって駆動される軸発電機の出力電力を定周波数定電圧の電力に変換し、船内母線へ電力供給する電力変換装置と、
    原動機によって駆動され、前記船内母線へ電力供給する船内発電機と、
    前記軸発電機と前記電力変換装置との接続部を外部電力系統に接続する遮断器とから成る船舶の陸電供給システムにおいて、
    前記主機と前記軸発電機との間に第1クラッチを設け、
    前記主機が停止し前記外部電力系統から電力を受給する場合に、前記第1クラッチにより前記主機と前記軸発電機との直結を解除すると共に、前記電力変換装置を可変周波数可変電圧制御して前記船内発電機の電力で前記軸発電機を起動し、前記遮断器を介して前記軸発電機を前記外部電力系統に同期投入した後に、前記電力変換装置を定周波数定電圧制御に切替えて前記外部電力系統の電力を前記船内母線へ供給することにより、前記軸発電機を前記電力変換装置から前記外部電力系統に流出する高調波の抑制フィルタとして使用することを特徴とする船舶の陸電供給システム。
  2. 第2クラッチを介して前記軸発電機を駆動する始動用電動機をさらに有し、
    前記第1クラッチにより前記主機と前記軸発電機との直結を解除した後に、前記第2クラッチにより前記始動用電動機と前記軸発電機とを直結し、前記船内発電機の電力により前記始動用電動機を初期駆動することにより前記軸発電機を始動させ、その後、前記始動用電動機と前記軸発電機との直結を解除すると共に、前記電力変換装置を可変周波数可変電圧制御して前記船内発電機の電力で前記軸発電機を引き続き起動させることを特徴とする請求項1に記載の船舶の陸電供給システム。
  3. 前記外部電力系統と前記電力変換装置との間に、タップ付きリアクトルを設け、前記タップ付きリアクトルのタップに前記軸発電機を接続したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の船舶の陸電供給システム。
  4. 前記外部電力系統と前記電力変換装置との間に、2重巻線リアクトルを設け、前記2重巻線リアクトルに前記軸発電機を接続したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の船舶の陸電供給システム。
  5. 主機によって駆動される軸発電機の出力電力を定周波数定電圧の電力に変換し、船内母線へ供給する電力変換装置と、
    原動機によって駆動され、前記船内母線へ電力を供給する船内発電機と、
    前記軸発電機と電力変換装置との接続部を外部電力系統へ接続する遮断器とから成る船舶の陸電供給システムにおいて、
    前記船内発電機と原動機との間に第3クラッチを設けると共に、前記船内発電機の出力を前記船内母線から前記電力変換装置の入力側へ切り替える切替器、および、前記電力変換装置の入力側から前記軸発電機を切り離すスイッチを設け、
    前記主機が停止し前記外部電力系統から電力を受給する場合に、前記スイッチにより前記軸発電機を前記電力変換装置の入力側より切り離すと共に、前記切替器により前記船内発電機を前記電力変換装置の入力側に切替え、前記遮断器を介して運転中の前記船内発電機を前記外部電力系統に同期投入した後、前記第3クラッチを解列すると共に、前記電力変換装置を定周波数定電圧制御して前記外部電力系統の電力を前記船内母線へ供給することにより、前記船内発電機を前記電力変換装置から前記外部電力系統に流出する高調波の抑制フィルタとして使用することを特徴とする船舶の陸電供給システム。
  6. 前記外部電力系統と前記電力変換装置との間に、タップ付きリアクトルを設け、前記タップ付きリアクトルのタップに前記船内発電機を接続したことを特徴とする請求項5に記載の船舶の陸電供給システム。
  7. 前記外部電力系統と前記電力変換装置との間に、2重巻線リアクトルを設け、前記2重巻線リアクトルに前記船内発電機を接続したことを特徴とする請求項5に記載の船舶の陸電供給システム。
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