JP2016129950A - インサート成形品及びセンサ装置 - Google Patents

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幸雄 安達
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幸雄 安達
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Abstract

【課題】製造工数の少ないインサート成形品及びセンサ装置を提供する。【解決手段】第1の樹脂材料からなり、流路孔32を有し、且つ、当該流路孔32が金型60の内部に位置するように金型60にセットされる第1の成形部材30と、第2の樹脂材料からなり、第1の成形部材30がセットされた金型60に溶融した状態で流しこまれ、その後冷却されることにより第1の成形部材30をインサートする第2の成形部材40と、により構成されるインサート成形品。【選択図】図1

Description

本発明は、インサート成形品及びセンサ装置に関する。
従来、部材同士を溶着という手法により接着させて、これら部材同士間の気密性及び液密性を確保することが行われている。
特許文献1に回転検出装置として開示されるインサート成形品は、ケースにキャップをかぶせるとともに、ケースとキャップとの接触部をレーザー溶着させることにより、ケースにインサートされているICを水等の液体から保護している。
特開2013−32942号公報
ところで、特許文献1のインサート成形品を製造するには、ICがセットされた金型に溶融させた樹脂材料を流し込みケースを製造する工程、金型に溶融させた樹脂材料を流し込みキャップを製造する工程、及び製造されたケースとキャップとを溶着させる工程の3つの工程を経る必要があり、製造工数が多かった。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造工数の少ないインサート成形品及びセンサ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、インサート成形品は、流路孔を有する第1の成形部材と、
前記流路孔を含む状態で前記第1の成形部材をインサートする第2の成形部材と、により構成されることを要旨とする。
この構成によれば、第1の成形部材を第2の成形部材がインサートする工程において、溶融した状態の第2の成形部材が流路孔に流れ込み、その流速が上昇する。ここで、流体においては、速度上昇によって剪断発熱することが周知である。すなわち、溶融した状態の第2の成形部材は、流路孔の通過によって温度が上昇し、これに伴い、第1の成形部材の流路孔に臨む部分が溶融する。この溶融によって、第1の成形部材の一部が第2の成形部材と混ざり、これら両者が溶着される。
このように、第1の成形部材と第2の成形部材とを溶着させる工程と、第2の成形部材に第1の成形部材をインサートさせる工程とが同一であることから、この構成のインサート成形品は、製造工数が少ない。
なお、この構成によれば、溶融した状態の第2の成形部材の流速が上昇する場所は、第1の成形部材に設けられた流路孔である。すなわち、流速が上昇する部位は、金型に隣接する部位ではないので、流速の上昇によって発生する熱は、熱伝導率の高い金型から外部に逃げにくいという効果もある。したがって、発生した熱によって、流路孔近傍の第1の成形部材が溶融しやすいので、当該構成を採用するインサート成形品は、第1の成形部材と第2の成形部材との溶着によってより高い密着が得られる。
上記構成において、前記流路孔は、溶融した状態にある前記第2の成形部材が進入する側よりも進出する側の径が小さい絞り構造であることが好ましい。
この構成によれば、絞り構造のため流路孔内においても溶融した状態にある第2の成形部材の流速が上昇する。これにより、この構成のインサート成形品は、絞り構造を採用しないものと比較して、より高い密着が得られる。
上記課題を解決するために、センサ装置は、センシング対象を検出するセンサ部を収容するとともに、流路孔を有する第1の成形部材と、前記センサ部を覆うとともに前記流路孔を含む状態で前記第1の成形部材をインサートする第2の成形部材と、により構成されることを要旨とする。
この構成によれば、製造工数が少なく、第1の成形部材と第2の成形部材との間で高い密着が得られるセンサ装置を提供することができる。
本発明のインサート成形品及びセンサ装置は、製造工数が少ないという効果が得られる。
近接センサ及び近接センサの製造工程を示す断面図。 図1の二点鎖線で囲まれた部分の拡大図。
以下、インサート成形品を近接センサに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
<近接センサの構成>
図1に示すように、近接センサ10は、MR−ICモジュール20と、第1の成形部材30と、第2の成形部材40と、を備える。近接センサ10は、被検出体50の近接を検出する。
MR−ICモジュール20は、円筒状の磁石21と、磁場の向きを検出する磁気センサ22、IC、及び電気回路等から構成されるとともに円柱状をなすMR−IC23と、を備える。
MR−IC23の一方(図1中左側)の端部は、円筒状の磁石21の筒内に挿入されている。また、MR−IC23において、磁石21の筒内に挿入される側とは反対側(図1中右側)の端部には、図示しない防水コネクタを介して車両の制御部に接続されるターミナル24が取り付けられている。なお、磁気センサ22は、MR−IC23における磁石21側(図1中左側)の先端部に設けられている。
磁石21は、図1中に太線の矢印で示すように、円筒内をターミナル24側から磁石21側(図1中右側から左側)に向かって貫く磁場を形成する。
なお、被検出体50は、MR−ICモジュール20の磁石21側において、当該MR−ICモジュール20とは離間して設けられ、磁石21の軸方向と直交する方向に変位する。このMR−ICモジュール20はセンサ部に相当する。
第1の成形部材30は、第1の樹脂材料からなる。第1の成形部材30は、溶融状態で図示しない金型に流し込まれた後冷却されることにより、一方の端部が閉塞されるとともに他方の端部が開放する円筒状に成形される。また、第1の成形部材30は、円筒状に成形される際、軸方向に延びる円筒部31の一部、正確には、後述する第2の成形部材40によってインサートされる部位に、当該円筒部31の内外を連通する流路孔32を備える。図2に示すように、流路孔32は、円筒状の孔であって、円筒部31の外側から内側に向かうにつれて徐々に内径が小さくなる絞り構造とされている。なお、円筒部31は、MR−ICモジュール20の外径よりも若干大きい内径を有している。
第2の成形部材40は、第2の樹脂材料からなる。第2の成形部材40は、円筒部31の内部にMR−ICモジュール20が収容された状態の第1の成形部材30がセットされた金型60に溶融状態で流し込まれた後冷却されることにより、これら第1の成形部材30及びMR−ICモジュール20をともにインサートする。
<近接センサの作用>
次に、近接センサ10の製造工程を説明するとともに、その作用について説明する。
まず、図示しない金型に溶融させた第1の樹脂材料を流し込み、これを冷却することにより、第1の成形部材30を製造する。この過程において、第1の成形部材30に流路孔32が形成される。
次に、図1に示すように、円筒部31にMR−ICモジュール20を収容した状態の第1の成形部材30を金型60にセットする。この際、金型60の内部に流路孔32を位置させる。そして、金型60に溶融させた第2の樹脂材料を流し込む。金型60に流し込まれた第2の樹脂材料は、円筒部31の外側に充填されるとともに、流路孔32を介して円筒部31の外側から内側にも充填される。
図1に示されるように、流路孔32において、円筒部31の外側に臨む開口面積は、円筒部31の外周面の面積と比較して十分に小さい。このため、図2に示すように、第2の樹脂材料が流路孔32を介して円筒部31の外側から内側に流れ込む際、その流速は、第2の樹脂材料が円筒部31の外側において移動する際の流速よりも上昇する。ここで、流体においては、速度上昇によって剪断発熱することが周知である。すなわち、第2樹脂材料が流路孔32を通過する際、第2の樹脂材料の温度が上昇し、第1の成形部材30の流路孔32に臨む部分が徐々に溶融する。この溶融によって、第1の樹脂材料の一部が第2の樹脂材料と混ざる。
なお、図2に示すように、流路孔32は、円筒部31の外側から内側に向かうにつれて徐々に内径が小さくなる絞り構造とされているため、第2の樹脂材料が流路孔32を通過する際の流速は、絞り構造を採用しない場合よりも上昇する。
その後、第2の樹脂材料の充填が終了した金型60を冷却することにより、第2の成形部材40が製造されるとともに、金型60を取り外すことにより近接センサ10の製造が終了する。
なお、冷却によって第2の成形部材40が製造される際、第2の樹脂材料の剪断発熱によって溶融した流路孔32に臨む部分も固化する。このとき、当該流路孔32の近傍では、第1の樹脂材料と第2の樹脂材料とが混ざった状態で固化するので、第1の成形部材30と第2の成形部材40との接着力がより高いものとなる。
第1の成形部材30と第2の成形部材40との溶着によって、水等の液体が、これら両者の間を通ってMR−ICモジュール20に影響することが抑制される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)インサート成形品としての近接センサ10を、第1の樹脂材料からなり流路孔32を有する第1の成形部材30と、第2の樹脂材料からなる第2の成形部材40と、により構成した。近接センサ10の製造工程において、第1の成形部材30は、流路孔32が金型60の内部に位置するように同金型60にセットされる。次に、その金型60に溶融した状態の第2の樹脂材料が流しこまれた後冷却されることにより第2の成形部材40は、第1の成形部材30をインサートする。
この第2の成形部材40が第1の成形部材30をインサートする工程において、溶融状態の第2の樹脂材料は、第1の成形部材30(円筒部31)の外側を覆う面積よりも十分に狭い開口面積を有する流路孔32を通過する。したがって、第2の樹脂材料は、流路孔32を通過するときに流速が上昇し、それに伴い剪断発熱する。この剪断発熱によって、第1の成形部材30の流路孔32に臨む部分が溶融する。この溶融によって、第1の成形部材30を構成する第1の樹脂材料の一部が第2の樹脂材料と混ざる。
したがって、金型とともに冷却されて、第2の成形部材40が製造される際、流路孔32近傍の第1の樹脂材料と第2の樹脂材料とが混ざった部分も固化し、第1の成形部材30と第2の成形部材40とが溶着する。
このように、第1の成形部材30と第2の成形部材40とを溶着させる工程と、第2の成形部材40に第1の成形部材30をインサートさせる工程とが同一であることから、近接センサ10は、製造工数が少ない。
(2)また、第2の樹脂材料の流速が上昇する場所は、第1の成形部材30に設けられた流路孔32である。すなわち、流速が上昇する部位は、金型60に隣接する部位ではないので、流速の上昇によって発生する熱は、熱伝導率の高い金型60から外部に逃げにくいという効果もある。したがって、発生した熱によって、流路孔32近傍の第1の成形部材30が溶融しやすいので、近接センサ10における第1の成形部材30と第2の成形部材40との溶着力は、より高いものとなる。
(3)流路孔32に、溶融状態の第2の樹脂材料が進入する側よりも進出する側の径が小さい絞り構造を採用した。これにより、流路孔32内においても金型60に流し込まれる第2の樹脂材料の流速が上昇する。これにより、この構成のインサート成形品は、絞り構造を採用しないものと比較して、より高い密着が得られる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、流路孔32は、絞り構造を採用しなくてもよい。
・上記実施形態において、流路孔32は、円筒状の孔とされたが、孔の形状は限定されない。
・上記実施形態では、インサート成形品として近接センサ10について説明したが、適用先は、これに限らない。すなわち、近接に限らず回転等他の動作を検出するセンサであってもよい。また、センサに限らず、一方の部材を他方の部材でインサートするものであれば、本例を適用することができる。
・上記実施形態において、第1の成形部材を構成する第1の樹脂材料と第2の成形部材を構成する第2の樹脂材料は、同一であってもよいし異なるものであってもよい。
10…近接センサ、20…MR−ICモジュール(センサ部)、21…磁石、22…磁気センサ、23…MR−IC、24…ターミナル、30…第1の成形部材、31…円筒部、32…流路孔、40…第2の成形部材、50…被検出体、60…金型。

Claims (3)

  1. 流路孔を有する第1の成形部材と、
    前記流路孔を含む状態で前記第1の成形部材をインサートする第2の成形部材と、により構成されるインサート成形品。
  2. 請求項1のインサート成形品において、
    前記流路孔は、溶融した状態にある前記第2の成形部材が進入する側よりも進出する側の径が小さい絞り構造であるインサート成形品。
  3. センシング対象を検出するセンサ部を収容するとともに、流路孔を有する第1の成形部材と、
    前記センサ部を覆うとともに前記流路孔を含む状態で前記第1の成形部材をインサートする第2の成形部材と、により構成されるセンサ装置。
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