JP2016127899A - 郵便受け - Google Patents

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Abstract

【課題】投函物が雨水に濡れることを口枠部とフラップで抑え、さらに、口枠部の内側に浸入した雨水を円滑に排出することができる郵便受けを提供する。【解決手段】郵便受けは、前面1aに投函口100を有する本体部1と、投函口100を塞ぐフラップ3と、本体部1の前面1aに装着される口枠部2を具備する。口枠部2は、横長部材25を内側に備え、口枠部2を本体部1に装着した状態で、横長部材25と本体部1の間に、排水スペースS1を形成する。排水スペースS1は、投函口100の前斜め下方に位置する。【選択図】図3

Description

本発明は、郵便受けに関する。
特許文献1には、郵便受箱が記載されている。この郵便受箱は、郵便受箱本体を備え、該郵便受箱本体に、前方に突出するように口金を取り付けている。口金の前端が、郵便物を投入する投入口である。
この郵便受箱では、前方に突出する口金に、投入口を開閉自在に塞ぐ投入口蓋を設けている。
実公平4−51642号公報
特許文献1に記載された郵便受箱では、口金に設けた投入口蓋が雨水に晒されやすく、投入口蓋に雨水が付着しやすい。このため、投入口蓋に付着した雨水が投函物を濡らしやすいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、投函物が雨水に濡れることを口枠部とフラップで抑え、さらに、口枠部の内側に浸入した雨水を円滑に排出することができる郵便受けを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明を、下記構成を具備する郵便受けとする。
本発明は、箱型でありかつ前面に投函口を有する本体部と、前記投函口を塞ぐように前記本体部に装着されるフラップと、前記投函口の周囲から前方に突出するように、前記本体部の前記前面に装着される口枠部と、を具備する郵便受けである。
前記口枠部は、前記口枠部の内側に位置する横長部材を備え、前記口枠部を前記本体部に装着した状態で、前記横長部材と前記本体部の間に、排水スペースが形成されるように設けたものである。前記排水スペースは、前記投函口の前斜め下方に位置する。
本発明は、投函物が雨水に濡れることを口枠部とフラップで抑え、さらに、口枠部の内側に浸入した雨水を円滑に排出することができるという効果を奏する。
一実施形態の郵便受けの使用状態を示す概略正面図である。 一実施形態の郵便受けの斜視図である。 一実施形態の郵便受けの使用状態の要部断面図である。 一実施形態の郵便受けが備える口枠部の斜視図である 一実施形態の郵便受けの他の使用状態を示す概略正面図である。
図1には、一実施形態の郵便受けの使用状態を示している。この使用状態では、建物の外構9を形成する門柱90に、郵便受けを埋め込んでいる。
図2に示すように、本実施形態の郵便受けは、箱型の形状を有する本体部1と、本体部1の前面1aに固定される口枠部2とを備える。口枠部2は、本体部1から前方に突出する。
箱型の本体部1は、前板10、天板11、一対の側板12,12、底板13及び背板14を備える。本体部1の前面1aは、前板10の表面である。
前板10には、前後方向に貫通する投函口100を設けている。投函口100は、左右方向に細長い形状を有する。前板10の後側には、投函口100を開閉自在に塞ぐようにフラップ3を装着している。
背板14には、開閉扉を設けている。該開閉扉を開くことで、投函口100を通じて本体部1に投函された郵便物等の投函物を取り出すことができる。
口枠部2は、本体部1が有する前板10の上部に、ネジ等を用いて固定される。
口枠部2は、図2等に示すように、上端に位置する上枠20、左右方向の両端に位置する一対の側枠21,21及び下端に位置する下枠22を有する。これら各枠20,21,21,22が一連につながることで、口枠部2は、前後方向に開口する角筒状の外形を有する。
本体部1に口枠部2を固定した状態において、口枠部2の上枠20の上面は、本体部1の天板11の上面と面一であり、口枠部2の各側枠21の外側面は、本体部1の側板12の外側面と面一である。
本体部1に固定された口枠部2は、正面視において、投函口100の全体を囲んで位置する開口部23を有する。開口部23は、左右方向に長い矩形状に開口した部分であり、投函口100に対して前後方向に連通する。
さらに、口枠部2の内側の上部領域には、照明ユニット4を設置するための照明設置構造を設けている。前記上部領域は、口枠部2を本体部1に固定した状態において、本体部1の投函口100よりも上方(即ち、投函口100の前斜め上方)に位置する領域である。
照明ユニット4は、図3に示すように、発光ダイオードである光源40と、光源40が発する光を入射させた後に下方に向けて出射する棒状の導光体41と、導光体41を覆うケース42とを備える。
導光体41は、左右方向に長い透光性の棒状部材であり、導光体41の上方を向く面が拡散面411であり、導光体41の下方を向く面が出射面412である。ケース42には、底壁の一部を切り欠いた形状の照明窓420を設けている。照明窓420は、導光体41が有する出射面412の下方に位置する。照明ユニット4の出射面412と照明窓420は、正面視において、投函口100よりも上方に位置する。
さらに、口枠部2の内側の下部領域には、口枠部2の左右方向の全長に亘って、横長部材25を設けている。前記下部領域は、口枠部2を本体部1に固定した状態において、本体部1の投函口100よりも下方(即ち、投函口100の前斜め下方)に位置する領域である。
横長部材25は、口枠部2の左右方向の全長に亘って位置する縦板250と、縦板250の上端から後方に延設される上板251と、縦板250の下端を口枠部2の下枠22に連結させる連結板252とを、一体に有する。
縦板250は、口枠部2の内側において、前後方向の中間領域(少なくとも前端部と後端部を除いた領域)に位置する。縦板250の左右方向の両端は、口枠部2が備える一対の側枠21,21に対して、それぞれ一体に連結する。
縦板250の前面は、氏名等を表示する表札面250aである。氏名等は、表札面250aに直接的に表示してもよいし、氏名等が記載されたプレートを表札面250aに固定してもよい。
なお、縦板250の前面の全部が表札面250aでなくてもよい。つまり、縦板250の前面の一部を表札面250aとし、縦板250の前面の他の一部を、インターホン子機等の他の機器の設置面として利用することも可能である。
上板251の上面は、本体部1が備える投函口100の下端縁と、略同一の高さに位置する。上板251は、口枠部2を通じて投函する投函物を、投函口100にまで円滑にガイドする機能を有する。
上板251の後端縁は、口枠部2の各枠20,21,21,22の後端縁よりも、前方に位置する。口枠部2を本体部1に固定した状態において、上板251と本体部1との間には、左右方向に細長いスリット状の導入口26が形成される(図3参照)。
連結板252は、左右方向において縦板250よりも短い寸法を有する(図4参照)。即ち、連結板252は、口枠部2の左右方向の全長に亘っては位置しない。連結板252の左右方向の一端と、これに隣接する側枠21との間には、排出口27が形成される。同様に、連結板252の左右方向の他端と、これに隣接する側枠21との間には、別の排出口27が形成される。
口枠部2を本体部1に固定した状態において、横長部材25と本体部1との間には、排水スペースS1が形成される。排水スペースS1は、投函口100の前斜め下方に位置する。
排水スペースS1の上端(上流端)は導入口26に連通し、排水スペースS1の下端(下流端)は、一対の排出口27,27に連通する。
口枠部2内に浸入して横長部材25を乗り越えた雨水は、導入口26を通じて排水スペースS1内に流下し、排出口27,27を通じて下枠22上に排水される。下枠22の上面は、前斜め下方に傾斜しており、雨水は下枠22の上面を伝って口枠部2の外に排出される。
ここで、本実施形態の口枠部2は、縦板250の後方に複数の突起体253,253…と、導水板254をさらに備えている。
図4に示すように、複数の突起体253,253…は、左右方向に間隔をあけて一列に並設されており、それぞれの上端が上板251に対して一体に連結している。言い換えると、複数の突起体253,253…は、上板251の下面からそれぞれ下方に延設された形状である。
また、複数の突起体253,253…のそれぞれの前端は、縦板250の後面に対して一体に連結している。言い換えると、複数の突起体253,253…は、縦板250の後面の上端部からそれぞれ後方に延設された形状である。
複数の突起体253,253…の各後端は、上板251の後端よりも後方に位置し、口枠部2を本体部1に固定した状態において、本体部1の前面1aに当接又は近接する。複数の突起体253,253…の各後端部は、排水スペースS1内において導入口26の下方に位置する。これにより、散らし広告等の投函物が排水スペースS1に誤って侵入するという事態が抑制される。
導水板254は、左右方向の中央部分が最も高い略へ字状の形状を有し、その上面が、排水スペースS1を流下する水を左右方向に導く傾斜面254aである。
導水板254の前端は、縦板250の後面に対して一体に連結している。言い換えると、導水板254は、縦板250の後面から後方に延設された形状である。
導水板254の後端は、上板251の後端よりも後方に位置し、口枠部2を本体部1に固定した状態において、本体部1の前面1aに当接する。導水板254は、導入口26や複数の突起体253,253…のさらに下方に位置し、導入口26を通じて流下した水を傾斜面254aで受け、傾斜面254aを伝わせながら左右方向に導く。
さらに詳しく述べると、導水板254は、最も高い中央部分を境として左右方向に区分けすることができる。導水板254のうち、左右方向に区分けされた一方が、下り傾斜の傾斜面254aを通じて一方の排出口27にまで導く部分であり、左右方向に区分けされた他方が、下り傾斜の傾斜面254aを通じて他方の排出口27にまで導く部分である。
本実施形態の郵便受けは、前記した各構成を具備するものであるから、雨水が投函口100を通じて本体部1に浸入することを口枠部2とフラップ3で効果的に抑え、フラップ3が濡れることも抑えることができる。さらに、口枠部2の内側に浸入した雨水を、横長部材25の後方に位置する排水スペースS1を通じて流し、口枠部2の内側の下角部にある排出口27,27を通じて、口枠部2外に円滑に排水することができる。
また、照明ユニット4は、口枠部2の内側の下部領域に向けて光を照射するので、横長部材25にある表札面250aを照らすだけでなく、郵便受けが設置される箇所周辺の地面を照らす足元灯としても機能する。
図5には、本実施形態の郵便受けの他の使用状態を示している。この使用状態では、本体部1をポール7上に設置している。ポール7は上下方向に長く、ポール7の下端は地面8に埋め込んでいる。
この使用状態においても、本実施形態の郵便受けによれば、雨水が本体部1に浸入することやフラップ3が濡れることを抑え、さらに、横長部材25の後方に設けた排水スペースS1を通じて、雨水を口枠部2外にまで円滑に排水することができる。また、照明ユニット4によって横長部材25にある表札面250aを照らすだけでなく、地面8を照らすこともできる。
以上、添付図面に基づいて説明したように、本実施形態の郵便受けは、以下の構成を具備する。
つまり、本実施形態の郵便受けは、箱型でありかつ前面1aに投函口100を有する本体部1と、投函口100を塞ぐように本体部1に装着されるフラップ3と、投函口100の周囲から前方に突出するように本体部1の前面1aに装着される口枠部2を具備する。口枠部2は、口枠部2の内側に位置する横長部材25を備え、口枠部2を本体部1に装着した状態で、横長部材25と本体部1の間に、排水スペースS1が形成されるように設けたものである。排水スペースS1は、投函口100の前斜め下方に位置する。
そのため、本実施形態の郵便受けでは、投函物が雨水に濡れることを口枠部2とフラップ3によって抑え、さらに、口枠部2の内側にまで浸入した雨水は、横長部材25の裏側に設けた排水スペースS1を通じて、円滑に排出することができる。これにより、投函口100を通じて本体部1内に投函される投函物が雨水に濡れることを、効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の郵便受けにおいて、口枠部2は、排水スペースS1内に突出する突起体253,253…をさらに備える。
そのため、本実施形態の郵便受けでは、散らし広告等の投函物が誤って排水スペースS1に侵入するという事態を、侵入した投函物が突起体253,253…に当たることによって効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の郵便受けにおいて、口枠部2は、排水スペースS1を流下する水を左右方向に導く傾斜面254aをさらに備える。
そのため、本実施形態の郵便受けでは、横長部材25の裏側にある排水スペースS1内に雨水を流すときに、その雨水を左右方向の端側に集めることができ、雨水を口枠部2の端側から外部に排出することができる。
また、本実施形態の郵便受けは、口枠部2の内側の上部領域に装着される照明ユニット4を、さらに具備する。照明ユニット4は、口枠部2の内側の下部領域に向けて光を照射するように構成されている。
そのため、本実施形態の郵便受けでは、口枠部2の内側を照らして投函を行いやすくすることができ、さらに、足元灯としての機能を果たすことも可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した各実施形態に限定されない。本発明の意図する範囲内であれば、各実施形態において適宜の設計変更を行うことや、各実施形態の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。
1 本体部
1a 前面
100 投函口
2 口枠部
25 横長部材
253 突起体
254a 傾斜面
3 フラップ
4 照明ユニット
S1 排水スペース

Claims (4)

  1. 箱型でありかつ前面に投函口を有する本体部と、
    前記投函口を塞ぐように前記本体部に装着されるフラップと、
    前記投函口の周囲から前方に突出するように、前記本体部の前記前面に装着される口枠部と、を具備し、
    前記口枠部は、前記口枠部の内側に位置する横長部材を備え、前記口枠部を前記本体部に装着した状態で、前記横長部材と前記本体部の間に、排水スペースが形成されるように設けたものであり、
    前記排水スペースは、前記投函口の前斜め下方に位置することを特徴とする郵便受け。
  2. 前記口枠部は、前記排水スペース内に突出する突起体をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の郵便受け。
  3. 前記口枠部は、前記排水スペースを流下する水を左右方向に導く傾斜面をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の郵便受け。
  4. 前記口枠部の内側の上部領域に装着される照明ユニットを、さらに具備し、
    前記照明ユニットは、前記口枠部の内側の下部領域に向けて光を照射するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の郵便受け。
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