JP6817831B2 - 機能ポール - Google Patents

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本発明は、住宅の玄関アプローチ等に設置される機能ポールに関する。
住宅の玄関へのアプローチ等に、表札やインターホン等を備えた機能ポールを設置することがある。従来の機能ポールは、例えば非特許文献1に示すように、表札の上方の柱の見付面に照明が取付けてあり、照明は表札のみを照らしている。
三協立山株式会社 三協アルミ社発行のカタログ「エクステリア 総合カタログ」(カタログNo.STX1013A TS.16.03−3000)、2016年3月、p.207
本発明は以上に述べた実情に鑑み、照明が表札だけでなく周囲も照らすことのできる機能ポールの提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による機能ポールは、本体と、本体に取付けた表札、透光パネル及び照明とを備え、照明は、本体内に収納してあり、上下方向に光を照射するものであり、透光パネルは、照明の光が照射される側に設けてあり、本体の照明収納部を塞いでおり、表札は、表側と裏側がそれぞれ外方に臨んでおり、透光パネルの照明と反対側で透光パネルの見込方向中間に位置していることを特徴とする。
請求項1記載の発明による機能ポールは、照明が本体内に収納してあり、上下方向に光を照射するものであり、透光パネルは、照明の光が照射される側に設けてあり、本体の照明収納部を塞いでおり、表札は、表側と裏側がそれぞれ外方に臨んでおり、透光パネルの照明と反対側で透光パネルの見込方向中間に位置していることで、照明の光が表札だけでなく周囲の植栽等も照らすことができ、意匠効果の高いものである。照明が本体内に収納してあることで、配線を簡単に隠すことができる。
図5のA−A断面図である。 図5のB−B断面図である。 図5のC−C断面図である。 本発明に係る機能ポールの一実施形態を示す正面図である。 同機能ポールの上部を拡大して示す正面図である。 同機能ポールの平面図である。 同機能ポールの分解斜視図である。 表札保持枠の三方枠の分解斜視図である。 照明の取付け方を示す分解斜視図である。 図5のA−A断面図であって、表札を板厚の薄いものに交換した状態を示す。 図5のA−A断面図であって、表札を台座に正方形の表札をボルト・ナットで取付けたものに交換した状態を示す。 図5のA−A断面図であって、照明を取付けない場合を示す。 図5のC−C断面図であって、照明を取付けない場合を示す。 本発明に係る機能ポールの他の実施形態を示す正面図である。 図14のD−D断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜13は、本発明に係る機能ポールの一実施形態を示している。本機能ポールは、住宅の玄関へのアプローチ等に設置されるものであり、図4,5に示すように、柱状の本体1と、本体1の上部に設けた表札2と、表札2の下側に本体1内に収納して設けた照明11と、本体1の前面に取付けたカメラ付きインターホン15と、本体1の側面に取付けたポスト16を備えている。
本体1は、図2,4,7に示すように、横長の矩形断面の中空の形材よりなる柱部材17と、柱部材17の左右両側に取付けられた目板14,14を有する。柱部材17は、図2に示すように、左右の側面の前後2箇所に目板取付用の係止片18,18が側方に突出して設けてあり、さらに前後の係止片18,18の間に2つの突片19,19を有し、そのうちの前側の突片19にタッピングホール20が形成してある。柱部材17は、図4に示すように、下端部を地面Gに埋め込んで立設してある。
目板14は、図2に示すように、柱部材17よりも前方に突出する幅の狭い中空部21と、柱部材17の側面と対向する溝状部22とを有している。目板14は、溝状部22内に設けた係止片23,23を柱部材17の係止片18,18の内側に側方から係止させ、下端部を柱部材17にねじ24で固定することで、柱部材17の側面に着脱自在に取付けてある。目板14は、図4に示すように、下端が地面Gに当接しており、上部は柱部材17の上端よりも上方に突出し、表札2の上縁とほぼ同じ高さまでのびている。
表札2は、図1,3に示すように、表札保持枠3に保持して取付けてあり、表札保持枠3は、図7に示すように、一対の縦枠材4,4の下端部を下枠材5で連結して成る三方枠6と、一対の縦枠材4,4の上端にまたがって取付けられる板状の閉塞部材7とで構成されている。縦枠材4は、図1に示すように、目板14の溝状部22内にのみ込まれる薄い板状の部材となっており、見込方向の中間に表札2の左右の端部を保持する溝8を長手方向に沿って有し、溝8の前側と後側の外周側面にタッピングホール25を有している。溝8は、溝深さの浅い浅溝部9と、溝深さの深い深溝部10とが見込方向に隣接して設けてあり、溝8の底面が階段状に形成されている。縦枠材4の上端は、目板14の上端と同じ高さになっている。
下枠材5は、図1,3に示すように、照明11の光を通すために四角い孔26が大きく開けられており、下枠材5の上面に透光パネル13を取付けてその孔26を塞いである。透光パネル13は、透明ないし半透明の樹脂板で形成してある。下枠材5は、左右両端部に下方より挿入したねじ27を縦枠材4のタッピングホール25に捩じ込むことで、縦枠材4と連結してある。
三方枠6は、図3,7に示すように、柱部材17の上に載置して、上方からのねじ28を柱部材17のタッピングホール20に捩じ込んで、柱部材17上に固定してある。下枠材5は、柱部材17の上端の小口を覆っている。
表札2は、上述した三方枠6の縦枠材4の溝8に左右端部を上方から挿入して取付けられる。表札2は、材質や厚みが異なる数種類のうちから選択して取付けることができ、図1,3に記載のものでは、表札2は板厚が5mmで、ガラス又は樹脂で形成された透光性を有するものとなっている。この場合には、表札2の左右の端部が縦枠材4の溝8の浅溝部9に係止し且つ溝8の幅全体に納まる形で保持される。表札2は、表面に彫刻や印刷等により家を識別するための文字29が表示してある。図3,8に示すように、下枠材5の上面には、縦枠材4の溝8に挿入してスペーサー30が取付けてあり、これにより表札2の下端2aが表札保持枠3の下枠材5の上面から浮かせてある。
閉塞部材7は、図3,6に示すように、単純な板状の部材であり、三方枠6に表札2を取付け、左右の目板14,14を取付けた後に、左右の縦枠材4,4及び目板14,14の上に載置し、縦枠材4と目板14のタッピングホール25,31にそれぞれ螺入するねじ32で固定される。閉塞部材7は、縦枠材4の溝8を塞ぎ、表札2を上から押えている。閉塞部材7の下面には、表札2の上端が当接するクッション材33が設けてある。
照明11は、図2,3に示すように、柱部材17の上部の照明収納部12に収納して取付けてあり、照明収納部12は三方枠6の下枠材5に取付けた透光パネル13で塞がれている。照明11は、複数のLED34,34,…が複数並べて上向きに設置してあり、LED34,34,…を覆うように光拡散カバー35が取付けてある。照明11の光36は、上向きに拡散して照射され、透光パネル13の全体を照らしており、透光パネル13を透して表札2の表側と裏側の両方を照らしている。また照明11は、表札2を照らすだけでなく、周囲の植栽等も照らすことができる。照明11は、柱部材17の側面に取付けたブラケット37にねじ38で取付けてある。柱部材17の後壁には、照明11の取付けや配線等を行うための点検口39が設けてあり、点検口39はカバー40を取付けて塞いである。
本機能ポールは、ねじ32を外し、閉塞部材7を取外して、上方から表札2を三方枠6の縦枠材4の溝8に抜き差しすることで、表札2の交換を簡単に行うことができる。
図10は、表札2を板厚が2mmのステンレス製のものに交換した状態を示している。この表札2は、図1に示した板厚5mmのものよりも横幅寸法が少し大きくなっており、表札2の左右端部が縦枠材4の溝8の深溝部10に挿入・保持してある。
図11は、表札2のさらに別の例であって、台座41に市販の130mm角の表札2をボルト42とナット43で取付けたものである。この場合は、台座41の左右端部が縦枠材4の溝8の浅溝部9に係止し且つ溝8の幅全体に納まる形で保持され、表札2は溝8の幅にとらわれることなく任意の厚みのものを取付けできる。
図12,13は、照明11が取付かない場合の実施例を示している。この場合、三方枠6の下枠材5が透光部(孔26及び透光パネル13)を有しないものとなっている。他の部材は、照明付きのものと兼用である。このように、三方枠6の下枠材5を透光部を有するものと有しないものの2種類の内から選択することで、照明付きと照明無しの何れにも対応することができる。
次に、本機能ポールの施工手順を説明する。本体1の柱部材17の照明収納部12に照明を取付け、柱部材17の上に三方枠6を取付ける。次に、柱部材17の左右両側に目板14,14を取付ける。次に、左右の目板14,14上に閉塞部材7を架設する。そうして機能ポールを組み立てたら、柱部材17の下端部を地面Gに埋め込んで機能ポールを立設する。次に、機能ポールの側面にポスト16を取付ける。次に、表札の2の取付けを行う。表札2の取付けは、閉塞部材7をいったん取外し、三方枠6の縦枠材4の溝8に表札2を上方から挿入して取付け、その後、取外した閉塞部材7を再び取付ける。その後、照明11の配線、インターホン15の取付けと配線を行う。
以上に述べたように本機能ポールは、表札2の端部を表札保持枠3の溝8に保持し、閉塞部材7で溝8を塞いだことで、表札2がすっきり納まり意匠性が良い。また、照明11が表札2の下側に設けてあるので、閉塞部材7を取外すだけで表札2を表札保持枠3の溝8に抜き差しできるので、表札2の交換が容易である。さらに、表札保持枠3の溝8は、浅溝部9と深溝部10が見込方向に隣接して設けてあることで、厚みの異なる表札2を溝8に間違えずに挿入できる。
さらに本機能ポールは、表札2の下端2aが表札保持枠3から浮かせてあることで、表札保持枠3の下枠材5上にゴミが溜まったり、カビが付着したりして汚れるのを防止できる。照明11は、表札2の表側と裏側の両方を照らすため、家の玄関側からも光が見え、ポスト16に入ったものを取りに行ったりするのにも都合がよい。照明11は本体1内に収納してあり、照明収納部12を三方枠6で塞いでいるので、照明11や配線が外部に露出せず、すっきりした意匠になる。
また本機能ポールは、照明11が本体1内に収納してあり、上下方向に光を照射するものであり、透光パネル13は、照明11の光が照射される側に設けてあり、本体1の照明収納部12を塞いでおり、表札2は、透光パネル13の照明11と反対側で透光パネル13の見込方向中間に位置していることで、照明11の光が表札2だけでなく周囲の植栽等も照らすことができ、意匠効果の高いものである。照明11が本体1内に収納してあることで、配線を簡単に隠すことができる。表札2を透光性を有するものにすると、表札2自体を明るく発光させられ、ライトアップ効果が高まる。
また本機能ポールは、本体1は左右両端に目板14,14を上方に突出して有し、表札保持枠3が三方枠6と閉塞部材7とで構成され、本体1上に設置してあり、三方枠6の縦枠材4の溝8に表札2を上方から挿入して取付け、縦枠材4,4を本体1の目板14,14にのみ込ませ、目板14,14の上端に閉塞部材7を架設したので、表札保持枠3の内周側も外周側もきれいに仕上げることができ、一体感のある意匠性の優れたものになる。また、部材に切込みを設けることなく、表札2を納める構造を簡単に構成できる。
三方枠6の下枠材5は、透光部を有するものと有しないものの2種類あり、その何れかを選択して用いることで、照明付きと照明無しの何れにも対応できる。
図14,15は、本発明に係る機能ポールの他の実施形態を示している。本機能ポールは、照明11が表札2の上側に配置してあり、下向きに光を照射するものとなっている。本体1は、柱部材17が上下に分割され、上側の柱部材17a内を照明収納部12としてあり、照明収納部12内に照明11を下向きに取付けてある。
表札保持枠3は、上下の柱部材17a,17bの間に配置してある。表札保持枠3は、左右の縦枠材4,4と上枠材44と下枠材5とを枠組みしてなる四方枠となっており、先に説明した実施形態と同様に、縦枠材4,4の溝8,8に表札2の左右の端部を保持してある。表札2は、上端と下端が上枠材44と下枠材5からそれぞれ浮かせてある。上枠材44は、照明11の光36を通すために孔26が大きく開けられ、その孔26を下から塞ぐように透光パネル13が取付けてあり、透光パネル13で照明収納部12を塞いでいる。照明11の光36は、拡散して透光パネル13を全体的に照らし、透光パネル13を透して表札2の表側と裏側の両方を照らしている。
本実施形態の機能ポールも、先に説明した実施形態と同様に、照明11の光36が表札2だけでなく周囲の植栽等も照らすことができる。照明11の光が下向きのため、機能ポールの周囲の足元を照らすことができ、照明11の光をより効率よく利用できる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。機能ポールの本体の形態は、適宜変更することができる。表札の材質、形状等は任意である。照明は、LEDを用いたものに限らず、蛍光灯や白熱灯であってもよい。本発明の機能ポールは、門柱と一体になったもの(いわゆる機能門柱)であってもよい。表札、インターホン、ポスト等の配置は問わない。
1 本体
2 表札
3 表札保持枠
4 縦枠材
5 下枠材
6 三方枠
7 閉塞部材
8 溝
9 浅溝部
10 深溝部
11 照明
12 照明収納部
13 透光パネル
14 目板

Claims (1)

  1. 本体と、本体に取付けた表札、透光パネル及び照明とを備え、照明は、本体内に収納してあり、上下方向に光を照射するものであり、透光パネルは、照明の光が照射される側に設けてあり、本体の照明収納部を塞いでおり、表札は、表側と裏側がそれぞれ外方に臨んでおり、透光パネルの照明と反対側で透光パネルの見込方向中間に位置していることを特徴とする機能ポール。
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