JP2016127049A - サーミスタ - Google Patents

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博治 久保
Hiroharu Kubo
博治 久保
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Abstract

【課題】配管への取り付けを容易とする。【解決手段】サーミスタ素子を収容する収容体2と一体的に形成された取付爪3を備える。収容体2を配管9に接触させた状態で、一対の取付爪3を配管9に接触させることで、配管9に取り付ける。【選択図】図2

Description

本発明は、配管に取り付けられるサーミスタに関する。
従来より、例えば、空気調和機において、冷媒回路内を循環する冷媒の温度を検知するサーミスタの取り付け方法として、冷媒配管にろう付けされたサーミスタ取付管内に、周囲の温度を検知する素子である感温部を有するサーミスタ管を挿入する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる構成においては、サーミスタ管は、ばね部材によりサーミスタ取付管の径方向に付勢されており、サーミスタ取付管の内周面に一部分に接触している。サーミスタ管には、サーミスタ取付管との接触部分を介して冷媒配管からの熱が伝わる。
特開2012−169527号公報
上述のような取り付け方法では、サーミスタ取付管をろう付けする工程、ばね部材をサーミスタ管に取り付ける工程、及びサーミスタ管をサーミスタ取付管内に挿入する工程、の多数の工程が必要となる。また、感温部を有するサーミスタ管の他に、サーミスタ取付管及びばね部材が必要であり、部品点数が増大する。よって、取り付け作業が煩雑とはる問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、配管への取り付けを容易に行うことができるサーミスタを提供することである。
第1の発明にかかるサーミスタは、サーミスタ素子を収容する収容体を備え、配管に取り付けられるサーミスタであって、前記収容体と一体的に形成された取付部をさらに備えており、前記収容体を前記配管に接触させた状態で、前記取付部を前記配管に接触させることで前記配管に取り付けられることを特徴とする。
このサーミスタでは、収容体を配管に接触させた状態で、取付部を配管に接触させる工程だけで、配管に取り付けることができる。また、配管に取り付けるための取付部が、収容体に一体的に形成されているので、部品点数を削減できる。よって、配管への取り付けを容易に行うことができる。
第2の発明にかかるサーミスタは、第1の発明にかかるサーミスタにおいて、前記取付部は、一対の爪であり、前記一対の爪で前記配管を挟み込むことで前記配管に取り付けられることを特徴とする。
このサーミスタでは、一対の爪のそれぞれから熱が伝わるので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第3の発明にかかるサーミスタは、第1又は第2の発明にかかるサーミスタにおいて、前記収容体及び前記取付部は、銅を主成分とする材料で形成されていることを特徴とする。
このサーミスタでは、銅は比較的高い熱伝導率を有するので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第4の発明にかかるサーミスタは、第1−第3のいずれかの発明にかかるサーミスタにおいて、前記取付部は前記配管の外周面に沿った形状であることを特徴とする。
このサーミスタでは、取付部と配管との接触面積を大きくすることができるので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第5の発明にかかるサーミスタは、第1−第4のいずれかの発明にかかるサーミスタにおいて、前記収容体は筒状であり、前記取付部は、前記収容体の長手方向に沿って並んで複数設けられていることを特徴とする。
このサーミスタでは、配管と接触する取付部を複数設けることで、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第6の発明にかかるサーミスタは、第5の発明にかかるサーミスタにおいて、前記複数の取付部の前記長手方向に沿う長さの合計は、前記収容体の前記長手方向に沿う長さの半分以上であることを特徴とする。
このサーミスタでは、配管と取付部との接触面積を大きくすることができるので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第7の発明にかかるサーミスタは、第1−第4のいずれかの発明にかかるサーミスタにおいて、前記収容体は筒状であり、前記取付部の前記収容体の長手方向に沿う長さは、前記収容体の前記長手方向に沿う長さの半分以上であることを特徴とする。
このサーミスタでは、配管と取付部との接触面積を大きくすることができるので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第8の発明にかかるサーミスタは、第1−第7のいずれかの発明にかかるサーミスタにおいて、前記収容体及び前記取付部は、押出成形により一体的に形成されていることを特徴とする。
このサーミスタでは、収容体と取付部とを容易に一体的に形成できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、収容体を配管に接触させた状態で、取付部を配管に接触させる工程だけで、配管に取り付けることができる。また、配管に取り付けるための取付部が、収容体に一体的に形成されているので、部品点数を削減できる。よって、配管への取り付けを容易に行うことができる。
第2の発明では、一対の爪のそれぞれから熱が伝わるので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第3の発明では、銅は比較的高い熱伝導率を有するので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第4の発明では、取付部と配管との接触面積を大きくすることができるので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第5の発明では、配管と接触する取付部を複数設けることで、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第6の発明では、配管と取付部との接触面積を大きくすることができるので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第7の発明では、配管と取付部との接触面積を大きくすることができるので、配管からの熱をより伝わりやすくすることができる。
第8の発明では、収容体と取付部とを容易に一体的に形成できる。
本発明の実施形態にかかるサーミスタの斜視図である。 図1に示すサーミスタを配管の断面と直交する方向から見た図である。 図2のサーミスタのIII-III線に沿う断面図である。 図1のサーミスタとなる成形体を示す図である。 図4の成形体に曲げ加工を施したものを示す図である。 本発明の第1変形例にかかるサーミスタを示す図であって、配管の断面と直交する方向から見た図である。 本発明の第2変形例にかかるサーミスタの斜視図である。 本発明の第3変形例にかかるサーミスタの側面図である。
以下、本発明の実施形態にかかるサーミスタ1について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態のサーミスタ1は、図1、2に示すように、空気調和機の冷媒配管等の各種配管9に取り付けられ、配管9内を流れる流体の温度を検知するものである。サーミスタ1は、後述するサーミスタ素子5(図3参照)を収容する収容体2と、収容体2と一体的に形成された一対の取付爪3とを備えており、一対の取付爪3で配管9を挟み込むことで配管9に取り付けられる。収容体2及び取付爪3は、いずれも銅を主成分とする材料で形成されている。
ここで、図3を参照しつつ、収容体2について説明する。収容体2は筒状部材であり、収容体2内には、周囲の温度を検知する素子であるサーミスタ素子5が収容されている。サーミスタ素子5には、サーミスタ素子5で検知された温度を電気信号として伝達するリード線6が電気的に接続されている。リード線6は、収容体2の内側から収容体2の外に引き出されている。また、収容体2内には、サーミスタ素子5を絶縁保護するために、エポキシ樹脂等のモールド材7が充填されている。
図1、2に戻って、一対の取付爪3は、収容体2の外周面から、異なる2つの方向にそれぞれ引き出されている。一対の取付爪3は、配管9の外周面に沿った形状を有している。すなわち、サーミスタ1が配管9に取り付けられた状態では、収容体2の側面の一部分に加えて、取付爪3の一表面4の全体が配管9の外周面に接触する。また、取付爪3の収容体2の長手方向に沿う長さは、収容体2の長手方向に沿う長さLと同一である。
次に、収容体2及び取付爪3の製造方法の一例について説明する。収容体2及び取付爪3を製造する際には、押出成形により、図4に示すような成形体10を形成する。図4の成形体10の押出方向は、紙面に垂直な方向である。成形体10は、収容体2となる筒状部2aと、一対の取付爪3となる板状部3aとを有している。筒状部2aは、その長手方向が板状部3aの面方向と平行となるように、板状部3aの一方の面側に配置されている。このような成形体10を形成した後、筒状部2aにリード線6が接続された状態のサーミスタ素子5を収容し、モールド材7が充填された状態で筒状部2aの両端面を閉塞することで、収容体2が完成する。
成形体10の板状部3aをそのまま一対の取付爪3としてもよい。すなわち、一対の取付爪3は板状とし、配管9にサーミスタ1を取り付ける際に、収容体2を配管9に接触させた状態で、一対の取付爪3を工具等により配管9に巻き付けるようにしてもよい。また、図5に示すように、成形体10の板状部3aに曲げ加工を施し、あらかじめ配管9の外周面に沿った形状にしてもよい。
以上のように、本実施形態のサーミスタ1は、サーミスタ素子5を収容する収容体2と一体的に形成された取付爪3を備えており、収容体2を配管9に接触させた状態で、一対の取付爪3を配管9に接触させることで、配管9に取り付けられる。したがって、収容体2を配管9に接触させた状態で、一対の取付爪3を配管9に接触させる工程だけで、配管9に取り付けることができる。また、配管9に取り付けるための一対の取付爪3が、収容体2に一体的に形成されているので、部品点数を削減できる。よって、配管9への取り付けを容易に行うことができる。
また、本実施形態のサーミスタ1は、一対の取付爪3で配管9を挟み込むことで配管9に取り付けられる。したがって、一対の取付爪3のそれぞれから熱が伝わるので、配管9からの熱をより伝わりやすくすることができる。
さらに、本実施形態のサーミスタ1では、収容体2及び一対の取付爪3は、銅を主成分とする材料で形成されている。したがって、銅は比較的高い熱伝導率を有するので、配管9からの熱をより伝わりやすくすることができる。
加えて、本実施形態のサーミスタ1では、一対の取付爪3は配管9の外周面に沿った形状である。したがって、一対の取付爪3と配管9との接触面積を大きくすることができるので、配管9からの熱をより伝わりやすくすることができる。
さらに、本実施形態のサーミスタ1では、一対の取付爪3の収容体2の長手方向に沿う長さは、収容体2の長手方向に沿う長さLと同一である。したがって、配管9と一対の取付爪3との接触面積を大きくすることができるので、配管9からの熱をより伝わりやすくすることができる。
また、本実施形態のサーミスタ1では、収容体2及び一対の取付爪3は、押出成形により一体的に形成されている。したがって、収容体2と一対の取付爪3とを容易に一体的に形成できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
すなわち、上述の実施形態では、一対の取付爪3を備えている場合について説明したが、これには限定されない。例えば、一対の取付爪3に替えて、図6に示す第1変形例にかかるサーミスタ11では、取付部13が採用されている。取付部13は、収容体12の外周面から一方向に引き出されている。取付部13は、収容体12の長手方向から見たときに略C字形状を有しており、収容体12の外周面の周方向の半分以上を覆っている。
また、図7に示す第2変形例にかかるサーミスタ21のように、収容体22の長手方向に並ぶ複数対の取付爪23を備えていてもよい。このとき、複数対の取付爪23の収容体22の長手方向に沿う長さの合計は、収容体22の長手方向に沿う長さLの半分以上であることが好ましいが、半分未満であってもよい。
また、上述の実施形態では、一対の取付爪3の収容体2の長手方向に沿う長さが、収容体2の長手方向に沿う長さLと同一である場合について説明したが、これには限定されない。一対の取付爪3の収容体2の長手方向に沿う長さは、収容体2の長手方向に沿う長さLの半分以上であることが好ましいが、半分以下であってもよい。図8に示す第3変形例にかかるサーミスタ31のように、一対の取付爪33の収容体32の長手方向に沿う長さを、収容体32の長手方向に沿う長さLよりも短くすることで、配管9の湾曲した部分にも容易に取り付けることが可能となる。
また、上述の実施形態では、収容体2及び一対の取付爪3は、銅を主成分とする材料で形成されている場合について説明したが、これには限定されない。収容体2及び一対の取付爪3の材料としては、高い熱伝導率を有するものを用いることが好ましい。
さらに、上述の実施形態では、一対の取付爪3は配管9の外周面に沿った形状であり、取付爪3の一表面4の全体が配管9の外周面に接触する場合について説明したが、これには限定されない。取付爪3の一表面4が、配管9の外周面に部分的に接触していてもよい。
また、上述の実施形態では、収容体2及び一対の取付爪3は、押出成形により一体的に形成されている場合について説明したが、これには限定されない。収容体2及び一対の取付爪3は、溶接等により互いに接合されて一体的に形成されていてもよい。
1 サーミスタ
2 収容体
3 取付爪(取付部、一対の爪)
5 サーミスタ素子
9 配管

Claims (8)

  1. サーミスタ素子を収容する収容体を備え、配管に取り付けられるサーミスタであって、
    前記収容体と一体的に形成された取付部をさらに備えており、
    前記収容体を前記配管に接触させた状態で、前記取付部を前記配管に接触させることで前記配管に取り付けられることを特徴とするサーミスタ。
  2. 前記取付部は、一対の爪であり、
    前記一対の爪で前記配管を挟み込むことで前記配管に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のサーミスタ。
  3. 前記収容体及び前記取付部は、銅を主成分とする材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーミスタ。
  4. 前記取付部は前記配管の外周面に沿った形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーミスタ。
  5. 前記収容体は筒状であり、
    前記取付部は、前記収容体の長手方向に沿って並んで複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサーミスタ。
  6. 前記複数の取付部の前記長手方向に沿う長さの合計は、前記収容体の前記長手方向に沿う長さの半分以上であることを特徴とする請求項5に記載のサーミスタ。
  7. 前記収容体は筒状であり、
    前記取付部の前記収容体の長手方向に沿う長さは、前記収容体の前記長手方向に沿う長さの半分以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサーミスタ。
  8. 前記収容体及び前記取付部は、押出成形により一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のサーミスタ。
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