JP2016126600A - 印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】稼働状況に応じてRIP処理の所要時間が変動する場合においても、適切に印刷処理を実行可能にする。
【解決手段】クライアントから印刷データを受信する画像形成装置は、印刷データのサイズとネットワークのデータ転送速度とから印刷データの転送時間を算出する第1の転送時間算出部と、ラスタデータのサイズとネットワークのデータ転送速度とからラスタデータの転送時間を算出する第2の転送時間算出部と、転送先のジョブ情報と印刷データの転送時間とから印刷データの転送が完了するタイミングにおける転送先のRIP時間を予測するRIP時間予測部と、ラスタデータの転送時間と印刷データの転送時間及び転送先のRIP時間の合算時間とを比較し、合算時間の方が長い場合は、転送先にラスタデータを転送し、合算時間の方が短い又は等しい場合は、転送先に印刷データを転送する印刷制御部と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】クライアントから印刷データを受信する画像形成装置は、印刷データのサイズとネットワークのデータ転送速度とから印刷データの転送時間を算出する第1の転送時間算出部と、ラスタデータのサイズとネットワークのデータ転送速度とからラスタデータの転送時間を算出する第2の転送時間算出部と、転送先のジョブ情報と印刷データの転送時間とから印刷データの転送が完了するタイミングにおける転送先のRIP時間を予測するRIP時間予測部と、ラスタデータの転送時間と印刷データの転送時間及び転送先のRIP時間の合算時間とを比較し、合算時間の方が長い場合は、転送先にラスタデータを転送し、合算時間の方が短い又は等しい場合は、転送先に印刷データを転送する印刷制御部と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラムに関し、特に、RIP(Raster Image Processing)機能を備えた複数の画像形成装置を含む印刷システム及び当該印刷システムにおける印刷制御方法並びに画像形成装置で動作する印刷制御プログラムに関する。
複写機や複合機(MFP:Multi Function Peripheral)などの画像形成装置を利用して印刷する場合、まず、ネットワークに接続されているクライアントからページ記述言語(PDL:Page Description Language)形式のデータ(印刷データと呼ぶ。)を受信し、印刷データをラスタライズ(ビットマップ展開)してラスタデータを生成し、このラスタデータに基づいて印刷を実行する。
複数の画像形成装置を備える印刷システムでは、クライアントは、いずれかの画像形成装置に対して印刷を指示することになるが、印刷を指示した画像形成装置でエラーが発生し、印刷処理が実行できない状態になった場合は、当該画像形成装置からネットワークに接続されている別の画像形成装置にデータを転送して、別の画像形成装置で印刷処理を実行することができる。その際、印刷を指示した画像形成装置でRIP処理が可能な場合は、RIP処理後のデータ(ラスタデータ)を転送することもできるし、RIP処理前のデータ(印刷データ)を転送することもできる。
そこで、より早く印刷処理を実行するために、データ転送元の画像形成装置は、データ転送先の画像形成装置でRIP処理を行った場合のRIP時間を参照して、RIP処理前のデータとRIP処理後のデータのどちらのデータを転送したら最終的に早く印刷処理が実行できるかを判断する方法が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、印刷ジョブを送信可能なクライアント端末と、前記印刷ジョブに基づいて画像を形成可能な画像形成装置と、前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信可能な印刷ジョブ送信装置と、を有する画像形成システムであって、前記印刷ジョブ送信装置は、前記クライアント端末から前記印刷ジョブを受信すると、当該印刷ジョブに含まれる原稿データをラスタライズ処理するラスタライズ処理手段と、前記ラスタライズ処理結果に基づいて、ラスタライズ処理後の印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する場合に要する第1送信時間を予測し、当該第1送信時間と前記ラスタライズ処理に要した第1処理時間とを合算して第1時間を算出する第1算出手段と、受信した前記印刷ジョブに基づいて、ラスタライズ処理前の印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する場合に要する第2送信時間を予測し、さらに、前記ラスタライズ処理の結果に基づき、前記印刷ジョブを前記画像形成装置においてラスタライズ処理する場合に要する第2処理時間を予測し、前記第2送信時間と前記第2処理時間とを合算して第2時間を算出する第2算出手段と、前記第1時間と前記第2時間とを比較して、前記第1時間が短い場合は前記ラスタライズ処理後の印刷ジョブを、前記第2時間が短い場合は前記ラスタライズ処理前の印刷ジョブを前記画像形成装置に送信することを選択する選択手段と、前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する送信手段と、を含む画像形成システムが開示されている。
上述した従来の方法は、転送先の画像形成装置でのRIP処理の所要時間が常に一定であることを前提としており、転送先の画像形成装置の稼働状況(ジョブの処理状況)を考慮していない。そのため、AIO(all in one)システムのように、1つのCPU(Central Processing Unit)をRIP処理と他の処理とで共用しており、他の処理の程度に応じてRIP処理の所要時間が変動するシステムでは、RIP処理の所要時間を正しく判断することができない。特に、データ転送には所定の時間がかかるため、データ転送が完了するタイミングにおける画像形成装置の稼働状況を把握しないと、RIP処理の所要時間を正しく予測することはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、稼働状況に応じてRIP処理の所要時間が変動する場合においても、適切に印刷処理を実行することができる印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラムを提供することにある。
本発明の一側面は、印刷データを送信するクライアントと、前記印刷データをラスタライズしてラスタデータを生成するRIP部と前記ラスタデータに基づいて印刷を実行する印刷部とを備える複数の画像形成装置と、が通信ネットワークに接続された印刷システムであって、前記クライアントから前記印刷データを受信する第1の画像形成装置は、前記印刷データのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記印刷データの転送時間を算出する第1の転送時間算出部と、自装置の前記RIP部が生成した前記ラスタデータのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記ラスタデータの転送時間を算出する第2の転送時間算出部と、データの転送先の第2の画像形成装置から取得した情報と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了するタイミングにおける前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測するRIP時間予測部と、前記ラスタデータの転送時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した時間と、を比較し、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間よりも長い場合は、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する印刷制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一側面は、印刷データを送信するクライアントと、前記印刷データをラスタライズしてラスタデータを生成するRIP部と前記ラスタデータに基づいて印刷を実行する印刷部とを備える複数の画像形成装置と、が通信ネットワークに接続された印刷システムにおける印刷制御方法であって、前記クライアントから前記印刷データを受信する第1の画像形成装置は、前記印刷データのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記印刷データの転送時間を算出する第1処理と、自装置の前記RIP部が生成した前記ラスタデータのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記ラスタデータの転送時間を算出する第2処理と、データの転送先の第2の画像形成装置から取得した情報と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了するタイミングにおける前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測する第3処理と、前記ラスタデータの転送時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した時間と、を比較する第4処理と、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間よりも長い場合は、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する第5処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の一側面は、印刷データを送信するクライアントと、前記印刷データをラスタライズしてラスタデータを生成するRIP部と前記ラスタデータに基づいて印刷を実行する印刷部とを備える複数の画像形成装置と、が通信ネットワークに接続された印刷システムにおける、前記クライアントから前記印刷データを受信する第1の画像形成装置で動作する印刷制御プログラムであって、前記第1の画像形成装置に、前記印刷データのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記印刷データの転送時間を算出する第1処理、自装置の前記RIP部が生成した前記ラスタデータのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記ラスタデータの転送時間を算出する第2処理、データの転送先の第2の画像形成装置から取得した情報と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了するタイミングにおける前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測する第3処理、前記ラスタデータの転送時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した時間と、を比較する第4処理、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間よりも長い場合は、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する第5処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラムによれば、稼働状況に応じてRIP処理の所要時間が変動する場合においても、適切に印刷処理を実行することができる。
その理由は、データ転送元の画像形成装置(印刷制御プログラム)は、データ転送先の画像形成装置にRIP処理後のデータを転送する時間(若しくは、データ転送元の画像形成装置でのRIP時間とデータ転送先の画像形成装置にRIP処理後のデータを転送する時間との合算時間)と、データ転送先の画像形成装置にRIP処理前のデータを転送する時間とデータ転送が完了するタイミングにおけるデータ転送先の画像形成装置でのRIP時間との合算時間とを比較し、時間が短くなる方の処理を実行するように制御するからである。
背景技術で示したように、印刷を指示した画像形成装置でエラーが発生して印刷処理が実行できなくなった場合は、ネットワークに接続された別の画像形成装置に、RIP処理後のデータ(ラスタデータ)、又は、RIP処理前のデータ(PDLデータ)を転送して、別の画像形成装置で印刷処理を実行することができる。このような場合に、特許文献1の技術を利用して、印刷ジョブ送信装置でのRIP処理時間とRIP処理後のデータの転送時間とを合算した第1時間と、RIP処理前のデータの転送時間とデータ転送先の画像形成装置でのRIP処理時間とを合算した第2時間とを比較して、第1時間が短い場合はRIP処理後の印刷ジョブを、第2時間が短い場合はRIP処理前の印刷ジョブを画像形成装置に送信することができる。
しかしながら、この従来の方法は、転送先の画像形成装置でのRIP処理の所要時間が常に一定であることを前提としており、転送先の画像形成装置の稼働状況(ジョブの処理状況)を考慮していないため、他のジョブ処理の状況に応じてRIP処理の所要時間が変動するシステムでは、転送先の画像形成装置のRIP処理の所要時間を正しく判断することができない。
当然ながら、データ転送が完了するタイミングによって画像形成装置の稼働状況も変動するため、RIP処理の所要時間を正しく予測することができない。例えば、画像形成装置の稼働状況を入手した際には他のジョブ処理を行っておらず、CPUの処理能力に余裕があったが、データを転送している間に他のジョブが先に処理された場合には、データ転送完了後のRIP処理の所要時間が想定よりも長くなる。また、画像形成装置の稼働状況を入手した際に他のジョブ処理を行っており、CPUの処理能力に余裕がなかったが、データを転送している間に先のジョブ処理が完了した場合には、データ転送後のRIP処理の所要時間が想定よりも短くなる。このように、データ転送が完了するタイミングでの稼働状況を把握しないと、RIP処理前のデータとRIP処理後のデータのどちらを転送する方が最終的に早く印刷処理が実行できるかを正しく判断することができない。
そこで、本発明の一実施の形態では、AIOシステム間でのデータ転送時に、転送先の画像形成装置の処理中のジョブの完了予定時間を入手し、データ転送が完了するタイミングでの稼働状況に応じたRIP処理の所要時間を予測することで、RIP処理前のデータとRIP処理後のデータのどちらを転送する方が最終的に早く印刷処理が実行できるかを正しく判断できるようにする。
すなわち、データ転送先の画像形成装置にRIP処理後のデータを転送する時間(若しくは、データ転送元の画像形成装置でのRIP処理の所要時間とデータ転送先の画像形成装置にRIP処理後のデータを転送する時間とを合算した時間)と、データ転送先の画像形成装置にRIP処理前のデータを転送する時間とデータ転送が完了するタイミングにおけるデータ転送先の画像形成装置でのRIP処理の所要時間とを合算した時間と、を比較し、時間が短くなる方の処理を実行するように制御する。
これにより、AIOシステムにおいて、データ転送先の画像形成装置の稼働状況が変動しても、RIP処理前のデータとRIP処理後のデータのどちらを転送する方が最終的に早く印刷処理が実行できるかを正しく判断することができ、適切に印刷処理を実行することができる。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラムについて、図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本実施例の印刷システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、クライアントの構成を示すブロック図、図3は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。また、図4は、データ転送元の画像形成装置の動作を示すフローチャート図であり、図5は、画像形成装置のパフォーマンスを説明する図である。
図1に示すように、本実施例の印刷システム10は、画像形成装置30に印刷を指示するクライアント20と、自装置又は他の装置でRIP処理を行ったラスタデータに基づいて印刷を実行する複数の画像形成装置30と、で構成される。これらの装置は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークを介して接続されている。以下、各装置の構成について詳細に説明する。
[クライアント]
クライアント20は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、図2に示すように、制御部21、記憶部22、ネットワークI/F部23、OS(Operating System)24、アプリケーション25、プリンタドライバ26、表示部27、操作部28などで構成される。
クライアント20は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、図2に示すように、制御部21、記憶部22、ネットワークI/F部23、OS(Operating System)24、アプリケーション25、プリンタドライバ26、表示部27、操作部28などで構成される。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリとで構成され、これらはバスによって接続されている。CPUは、ROM又は記憶部22に記憶したプログラムをRAMに展開して実行することにより、クライアント20全体の動作を制御する。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成され、OS24やアプリケーション25、プリンタドライバ26などの各種プログラム、アプリケーション25が作成した文書データ、プリンタドライバ26が作成した印刷データなどを記憶する。
ネットワークI/F部23は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、クライアント20を通信ネットワークに接続し、画像形成装置30に印刷データを送信可能にする。
OS24は、Windows(登録商標)やMacintosh(登録商標)、Android(登録商標)などであり、クライアント20でアプリケーション25やプリンタドライバ26を動作可能にする。
アプリケーション25は、文章作成などを行うソフトウェアであり、印刷指示の際にプリンタドライバ26を読み出し、アプリケーション25で作成した文書データをプリンタドライバ26に転送する。
プリンタドライバ26は、アプリケーション25が作成した文書データを画像形成装置30が解釈可能な言語の印刷データ(PCL(Printer Control Language)やPS(Post Script)、PCL(Printer Control Language)等のページ記述言語で記述されたPDLデータ、または、PDF(Portable Document Format)データ)に変換する。
表示部27は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)表示装置などからなり、アプリケーション25の文書作成画面やプリンタドライバ26の印刷設定画面などを表示する。
操作部28は、マウスやキーボードなどからなり、文書作成や印刷指示などの操作を可能にする。
[画像形成装置]
画像形成装置30は、クライアント20で作成した印刷データに基づいて印刷処理を実行するMFPなどの印刷装置であり、1以上のデータ転送元の画像形成装置と1以上のデータ転送先の画像形成装置とを含む。この画像形成装置30は、図3に示すように、制御部31、記憶部32、ネットワークI/F部33、RIP前データ転送時間算出部34、RIP後データ転送時間算出部35、RIP部36、転送先処理中ジョブ情報入手部37、転送先RIP時間予測部38、稼働状況管理部39、パネル操作部40、印刷部41などで構成される。
画像形成装置30は、クライアント20で作成した印刷データに基づいて印刷処理を実行するMFPなどの印刷装置であり、1以上のデータ転送元の画像形成装置と1以上のデータ転送先の画像形成装置とを含む。この画像形成装置30は、図3に示すように、制御部31、記憶部32、ネットワークI/F部33、RIP前データ転送時間算出部34、RIP後データ転送時間算出部35、RIP部36、転送先処理中ジョブ情報入手部37、転送先RIP時間予測部38、稼働状況管理部39、パネル操作部40、印刷部41などで構成される。
制御部31は、CPUとROMやRAMなどのメモリとで構成され、これらはバスによって接続されている。CPUは、ROM又は記憶部32に記憶したプログラムをRAMに展開して実行することにより、画像形成装置30全体の動作を制御する。
記憶部32は、HDDやSSDなどで構成され、クライアント20から受信した印刷データ、RIP部36で生成したラスタデータ、データ転送先の画像形成装置30から取得した稼働状況情報(例えば、処理中ジョブの処理完了予定時刻などのジョブ情報、単位ファイルサイズあたりのRIP処理の所要時間(RIP時間)など)、通信ネットワークのデータ転送能力情報(例えば、データ転送速度)などを記憶する。
ネットワークI/F部33は、NICやモデムなどで構成され、画像形成装置30を通信ネットワークに接続し、クライアント20からの印刷データの受信、データ転送先の画像形成装置30からの稼働状況情報の受信、データ転送先の画像形成装置30へのRIP処理前のデータ(以下、RIP前データと呼ぶ。)又はRIP処理後のデータ(以下、RIP後データと呼ぶ。)の送信などを可能にする。
RIP前データ転送時間算出部34は、受信した印刷データのファイルサイズと、通信ネットワークのデータ転送速度と、に基づいて、RIP前データ(印刷データ)をデータ転送先の画像形成装置30に転送する際に必要となる転送時間を算出する。
RIP後データ転送時間算出部35は、RIP部36でラスタライズを行ったRIP後データのファイルサイズと、通信ネットワークのデータ転送速度と、に基づいて、RIP後データ(ラスタデータ)をデータ転送先の画像形成装置30に転送する際に必要となる転送時間を算出する。
RIP部36は、印刷データをビットマップ展開してラスタデータを生成し、必要に応じて、ラスタデータに対してスクリーニングや画像処理(色調整、濃度調整、サイズ調整などの処理)を行う。
転送先処理中ジョブ情報入手部37は、データ転送先の画像形成装置30から当該装置の稼働状況情報(処理中ジョブの処理完了予定時刻などのジョブ情報、単位ファイルサイズあたりのRIP時間など)を入手する。
転送先RIP時間予測部38は、入手したデータ転送先の画像形成装置30の稼働状況情報と、RIP後データのファイルサイズと、RIP前データ転送時間算出部34が算出したRIP前データの転送時間と、に基づいて、データ転送が完了したタイミングにおけるデータ転送先の画像形成装置30でのRIP時間を予測する。
稼働状況管理部39は、自装置の処理中ジョブの状況(ジョブ処理完了予定時刻など)を管理する。
パネル操作部40は、液晶表示装置や有機EL表示装置などの表示部上に、電極が格子状に配列されたタッチセンサなどの操作部が形成されたタッチパネル、ハードスイッチなどで構成され、印刷に関する各種画面を表示すると共に印刷に関する各種指示を受け付ける。
印刷部41は、RIP部36でラスタライズを行ったラスタデータに基づき、用紙への印刷処理を行う。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ベルトに1次転写し、転写ベルトから用紙に2次転写し、更に定着装置で用紙上のトナー像を定着させる処理を行う。
また、上記制御部31は、印刷制御部としても機能する。この印刷制御部は、RIP後データ転送時間算出部35が算出したRIP後データの転送時間(第1時間)と、RIP前データ転送時間算出部34が算出したRIP前データの転送時間と転送先RIP時間予測部38が予測した、データ転送が完了したタイミングにおけるデータ転送先の画像形成装置30でのRIP時間とを合算した時間(第2時間)とを比較する。比較した結果、第1時間の方が短い場合は、自装置のRIP部36でRIP処理を実行し、RIP後データ(ラスタデータ)をデータ転送先の画像形成装置30に転送する制御を行い、第2時間の方が短い場合は、RIP前データ(印刷データ)をそのままデータ転送先の画像形成装置30に送信し、データ転送先の画像形成装置30にRIP処理を実行させる制御を行う。
上記処理は、ハードウェアとして実行してもよいし、データ転送元の画像形成装置30の制御部31を、RIP前データ転送時間算出部34、RIP後データ転送時間算出部35、転送先RIP時間予測部38、印刷制御部として機能させる印刷制御プログラムとして構成し、当該印刷制御プログラムをCPUに実行させる構成としてもよい。
なお、図1乃至図3は、本実施例の印刷システム10の一例であり、その構成は適宜変更可能である。例えば、本実施例では、データ転送元の画像形成装置30とデータ転送先の画像形成装置30とを同じ構成としているが、データ転送先の画像形成装置30は、少なくとも、データ転送元の画像形成装置30に処理中ショブの状況を送信可能であればよく、RIP前データ転送時間算出部34、RIP後データ転送時間算出部35、転送先処理中ジョブ情報入手部37、転送先RIP時間予測部38、印刷制御部などは省略することができる。
次に、上記構成の画像形成装置30(データ転送元の画像形成装置30)の動作について説明する。CPUは、ROM又は記憶部32に記憶した印刷制御プログラムをRAMに展開して実行することにより、図4のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
まず、画像形成装置30は、ネットワークI/F部33を用いて、クライアント20から送信された印刷データを受信する(S101)。
次に、RIP前データ転送時間算出部34は、受信した印刷データのファイルサイズと、記憶部32に記憶した通信ネットワークのデータ転送能力情報(データ転送速度)と、に基づいて、RIP前データをデータ転送先の画像形成装置30に転送するために必要となる転送時間(1)を算出する(S102)。
次に、RIP部36は、印刷データのRIP処理を行い(S103)、RIP後データ転送時間算出部35は、RIP後データのファイルサイズと、記憶部32に記憶した通信ネットワークのデータ転送能力情報(データ転送速度)と、に基づいて、RIP後データをデータ転送先の画像形成装置30に転送するために必要となる転送時間(2)を算出する(S104)。
次に、転送先処理中ジョブ情報入手部37は、データ転送先の画像形成装置30から稼働状況情報(処理中ジョブの処理完了予定時刻などのジョブ情報、単位ファイルサイズあたりのRIP時間)を入手し(S105)、転送先RIP時間予測部38は、稼働状況情報とRIP前データのファイルサイズとRIP前データの転送時間とに基づいて、データ転送が完了したタイミングにおけるデータ転送先の画像形成装置30でのRIP時間(3)を予測する(S106)。具体的には、処理中ジョブの処理完了予定時刻とRIP前データの転送時間とから、データ転送が完了したタイミングのデータ転送先の画像形成装置30のパフォーマンス(処理能力)を特定し、特定したパフォーマンスとRIP前データのファイルサイズと単位ファイルサイズあたりのRIP時間とに基づいて、RIP時間(3)を予測する。
そして、制御部31(印刷制御部)は、S104で算出したRIP後データの転送時間(2)(第1時間)と、S102で算出したRIP前データの転送時間(1)と、S106で予測したデータ転送先の画像形成装置30でのRIP時間(3)とを合算した値(第2時間)と、を比較する(S107)。
第2時間の方が長い場合は(S107のYes)、データ転送先の画像形成装置30でRIP処理を行うと時間がかかるため、制御部31(印刷制御部)は、RIP後データをデータ転送先の画像形成装置30に転送する(S108)。一方、第2時間の方が短い又は両者が等しい場合は(S107のNo)、データ転送先の画像形成装置30でRIP処理を行った方が効率がよいため、RIP前データをデータ転送先の画像形成装置30に転送する(S109)。
なお、RIP前データの転送時間(1)とデータ転送先の画像形成装置30でのRIP時間(3)との合算値と、RIP後データの転送時間(2)と、が等しい場合は、RIP前データ又はRIP後データのどちらを転送してもよいが、上記制御は、データ転送元の画像形成装置30にエラー等が発生した場合を想定しているため、安全を考えて、上記フローではRIP前データを転送している。
また、上記フローでは、RIP前データ又はRIP後データのどちらを転送するかに関わらず、データ転送元の画像形成装置30でRIP処理を行っている。そのため、データ転送元の画像形成装置30で現在処理中のジョブがある場合は、RIP処理の割り込みを行って、S103のRIP処理が早く完了するようにすることが好ましい。
次に、データ転送先の画像形成装置30でのRIP時間を予測する際の、画像形成装置30のパフォーマンスについて、図5を参照して具体的に説明する。なお、パフォーマンスの数値は一例であり、一意に限定されるものではない。
AIOシステムでは、1つのCPUやHDD、メモリを複数の機能で共有して使用するため、同時に複数の機能が稼動している場合は、CPUやHDD、メモリの資源を100%使用することが出来ず、個々の機能のパフォーマンスが低下する。
図5の例1に示すように、データ転送先の画像形成装置30から稼働状況情報を入手したタイミング(図5の(1))では、処理1/処理2/処理3が同時に稼動中であり、ここにRIP処理が加わった場合のパフォーマンスは、各機能の負荷が等しいと仮定すると、25%となり、RIP時間は4倍となる。また、データ転送が完了したタイミング(図5の(2))では、処理3は完了しており、処理1と処理2のみが同時に稼働中であるため、ここにRIP処理が加わった場合のパフォーマンスは33%となり、RIP処理時間は3倍となる。
一方、図5の例2では、データ転送先の画像形成装置30から稼働状況情報を入手したタイミング(図5の(1))では、上記と同様に、RIP処理が加わった場合のパフォーマンスは25%となり、RIP時間は4倍となるが、データ転送が完了したタイミング(図5の(3))では、同時に稼動している処理はないため、ここにRIPが加わった場合のパフォーマンスは100%となり、RIP処理時間は1倍となる。
このように、データ転送先の画像形成装置30のパフォーマンスは、稼働状況情報を入手したタイミングとデータ転送が完了したタイミングとで異なるため、本実施例のように、データ転送が完了したタイミングでの装置のパフォーマンスに基づいてRIP時間を予測することによって、RIP前データを転送した方がよいかRIP後データを転送した方がよいかを適切に判断することができ、印刷処理を効率的に実行することができる。
なお、図5では各機能が稼動した場合のパフォーマンス低下率を均等として説明したが、各機能のパフォーマンス低下率が異なる場合は、機能毎のパフォーマンス低下率に基づいてRIP時間を算出すればよい。
次に、本発明の第2の実施例に係る印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラムについて、図6を参照して説明する。図6は、画像形成装置のパフォーマンスを説明する図である。
前記した第1の実施例では、データ転送先の画像形成装置30では、RIP前データの転送を開始する際に処理中のジョブのみを行うものとしたが、データ転送中にデータ転送先の画像形成装置30で新たなジョブが発生する場合がある。
例えば、図6に示すように、処理3のジョブが終了した時に新たなジョブ(図5の追加処理A)が発生した場合、例1のデータ転送が完了したタイミング(図6の(2))では、処理1と処理2と追加処理Aが同時に稼働中であり、ここにRIP処理が加わった場合のパフォーマンスは25%(RIP時間は4倍)となり、図5の例1の33%よりも多くRIP時間がかかってしまう。
このようなパフォーマンス低下を未然に防ぐために、データ転送先の画像形成装置30の制御部31は、データ転送が開始された後には、新たなジョブ追加を受け付けないようにする。このように、データ転送開始後のジョブ追加を受け付けない制御を行うことにより、データ転送先の画像形成装置30でのRIP時間を正確に予測することができ、印刷処理をより効率的に実行することができる。
次に、本発明の第3の実施例に係る印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラムについて説明する。
前記した第2の実施例では、データ転送が開始された後には、新たなジョブ追加を受け付けないようにしたが、図6の例2のデータ転送が完了したタイミング(図6の(3))では、同時稼動している機能はないため、データ転送中にデータ転送先の画像形成装置30で新たなジョブ(図6の追加処理A)が発生したとしても、パフォーマンス低下は発生しない。
そこで、本実施例では、データ転送先の画像形成装置30の制御部31は、データ転送が開始された後に、新たなジョブ追加があった場合は、新たなジョブの終了時刻を特定すると共に、データ転送元の画像形成装置30から送信されるRIP前データ(印刷データ)のヘッダ情報などに記述されたファイルサイズと予め記憶した通信ネットワークのデータ転送能力情報(データ転送速度)とに基づいて、データ転送が完了する時刻を特定する。そして、新たなジョブの終了時刻が、データ転送が完了する時刻以前であればそのジョブの処理を実行し、データ転送が完了する時刻よりも後であればそのジョブの処理を実行しないように制御する。このような制御を行うことにより、データ転送先の画像形成装置30でのジョブ処理を効率的に実行することができる。
次に、本発明の第4の実施例に係る印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラムについて、図7を参照して説明する。図7は、データ送信元の画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
前記した第1乃至第3の実施例では、データ転送元の画像形成装置30のRIP部36が印刷データのRIP処理を行った後に、RIP前データを転送するかRIP後データを転送するかを判断したが、RIP部36が実際に印刷データのRIP処理を行わなくても、RIP時間を予測することができる。
その場合、画像形成装置30の構成は前記した第1の実施例の図3と同様であるが、以前に行ったRIP処理の結果、若しくは、シミュレーション結果に基づいて、単位ファイルサイズあたりのRIP時間を算出して記憶部32に記憶しておき、制御部31(印刷制御部)は、印刷データのファイルサイズと単位ファイルサイズあたりのRIP時間とに基づいてRIP時間を予測する。また、以前に行ったRIP処理の結果、若しくは、シミュレーション結果に基づいて、印刷データのファイルサイズに対するRIP後データのファイルサイズの比率を算出して記憶部32に記憶しておき、RIP後データ転送時間算出部35は、印刷データのファイルサイズと上記比率とに基づいてRIP後データのファイルサイズを算出し、そのRIP後データのファイルサイズと通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、RIP後データの転送時間を算出する。
上記構成の画像形成装置30(データ転送元の画像形成装置30)の動作について説明する。CPUは、ROM又は記憶部32に記憶した印刷制御プログラムをRAMに展開して実行することにより、図7のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
第1の実施例と同様に、画像形成装置30は、ネットワークI/F部33を用いて、クライアント20から送信された印刷データを受信し(S201)、RIP前データ転送時間算出部34は、受信した印刷データのファイルサイズと通信ネットワークのデータ転送能力情報(データ転送速度)とに基づいて、RIP前データの転送時間(1)を算出する(S202)。
ここで、第1の実施例ではRIP部36にRIP処理を実行させたが、本実施例では、制御部31(印刷制御部)は、印刷データのファイルサイズと予め記憶部32に記憶した単位ファイルサイズあたりのRIP時間とに基づいてRIP時間(4)を予測する(S203)。次に、RIP後データ転送時間算出部35は、印刷データのファイルサイズと予め記憶部32に記憶した比率とに基づいてRIP後データのファイルサイズを算出し、そのファイルサイズと通信ネットワークのデータ転送能力情報(データ転送速度)とに基づいて、RIP後データの転送時間(2)を算出する(S204)。
次に、第1の実施例と同様に、転送先処理中ジョブ情報入手部37は、データ転送先の画像形成装置30から稼働状況情報を入手し(S205)、転送先RIP時間予測部38は、稼働状況情報とRIP前データのファイルサイズとRIP前データの転送時間とに基づいて、データ転送が完了したタイミングにおけるデータ転送先の画像形成装置30でのRIP時間(3)を予測する(S206)。
そして、制御部31(印刷制御部)は、S203で予測したデータ転送元の画像形成装置30でのRIP時間(4)とS204で算出したRIP後データの転送時間(2)とを合算した値(第1時間)と、S202で算出したRIP前データの転送時間(1)とS206で予測したデータ転送先の画像形成装置30でのRIP時間(3)とを合算した値(第2時間)と、を比較する(S207)。
第2時間の方が長い場合は(S207のYes)、データ転送先の画像形成装置30でRIP処理を行うと時間がかかるため、RIP部36は、印刷データのRIP処理を行い(S208)、制御部31(印刷制御部)は、RIP後データをデータ転送先の画像形成装置30に転送する(S209)。一方、第2時間の方が短い又は両者が等しい場合は(S207のNo)、データ転送先の画像形成装置30でRIP処理を行った方が効率がよいため、RIP前データをデータ転送先の画像形成装置30に転送する(S210)。
なお、S203でデータ転送先の画像形成装置30でのRIP時間を予測する際に、当該画像形成装置30でジョブを処理している場合はパフォーマンスが低下しているため、稼働状況管理部39が管理するジョブの処理状況に基づいて、パフォーマンスの低下を加味したRIP処理を予測すればよい。
このように、データ転送元の画像形成装置30でRIP処理を行う前に、RIP前データを転送するかRIP後データを転送するかを判断可能にすることによって、RIP前データを転送する場合の印刷処理をより効率的に実行することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記各実施例では、通信ネットワークのデータ転送速度に基づいてRIP前データ(印刷データ)及びRIP後データ(ラスタデータ)の転送時間を算出したが、各々の画像形成装置30のネットワークI/F部33の能力(データ通信速度)を考慮して転送時間を算出してもよい。
本発明は、RIP機能を備える複数の画像形成装置を含む印刷システム及び当該印刷システムにおける印刷制御方法並びにデータ転送元の画像形成装置で動作する印刷制御プログラム並びに当該印刷制御プログラムを記録した記録媒体に適用可能である。
10 印刷システム
20 クライアント
21 制御部
22 記憶部
23 ネットワークI/F部
24 OS
25 アプリケーション
26 プリンタドライバ
27 表示部
28 操作部
30 画像形成装置
31 制御部
32 記憶部
33 ネットワークI/F部
34 RIP前データ転送時間算出部
35 RIP後データ転送時間算出部
36 RIP部
37 転送先処理中ジョブ情報入手部
38 転送先RIP時間予測部
39 稼働状況管理部
40 パネル操作部
41 印刷部
20 クライアント
21 制御部
22 記憶部
23 ネットワークI/F部
24 OS
25 アプリケーション
26 プリンタドライバ
27 表示部
28 操作部
30 画像形成装置
31 制御部
32 記憶部
33 ネットワークI/F部
34 RIP前データ転送時間算出部
35 RIP後データ転送時間算出部
36 RIP部
37 転送先処理中ジョブ情報入手部
38 転送先RIP時間予測部
39 稼働状況管理部
40 パネル操作部
41 印刷部
Claims (13)
- 印刷データを送信するクライアントと、前記印刷データをラスタライズしてラスタデータを生成するRIP(Raster Image Processing)部と前記ラスタデータに基づいて印刷を実行する印刷部とを備える複数の画像形成装置と、が通信ネットワークに接続された印刷システムであって、
前記クライアントから前記印刷データを受信する第1の画像形成装置は、
前記印刷データのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記印刷データの転送時間を算出する第1の転送時間算出部と、
自装置の前記RIP部が生成した前記ラスタデータのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記ラスタデータの転送時間を算出する第2の転送時間算出部と、
データの転送先の第2の画像形成装置から取得した情報と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了するタイミングにおける前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測するRIP時間予測部と、
前記ラスタデータの転送時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した時間と、を比較し、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間よりも長い場合は、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する印刷制御部と、を備える、
ことを特徴とする印刷システム。 - 前記印刷制御部は、前記印刷データのファイルサイズと予め記憶した単位ファイルサイズあたりのRIP時間とに基づいて、自装置でのRIP時間を予測し、前記自装置でのRIP時間と前記ラスタデータの転送時間とを合算した第1時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した第2時間と、を比較し、前記第2時間が前記第1時間よりも長い場合は、自装置の前記RIP部に前記印刷データのラスタライズを実行させた後、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記第2時間が前記第1時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。 - 前記RIP時間予測部は、前記第2の画像形成装置から取得した処理中ジョブの完了予定時刻と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了したタイミングにおける前記第2の画像形成装置の処理能力を特定し、前記印刷データのファイルサイズと前記第2の画像形成装置から取得した単位ファイルサイズあたりのRIP時間と前記処理能力とに基づいて、前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。 - 前記第2の画像形成装置は、ジョブを管理する制御部を備え、
前記制御部は、前記第1の画像形成装置からの前記印刷データの受信中は、新たなジョブの処理を実行しない、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の印刷システム。 - 前記第2の画像形成装置の前記制御部は、
前記印刷データの受信中に前記新たなジョブが追加された場合、前記新たなジョブの終了時刻と前記印刷データの受信完了時刻とを特定し、前記新たなジョブの終了時刻が前記印刷データの受信完了時刻以前の場合は、前記新たなジョブの処理を実行する、
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。 - 印刷データを送信するクライアントと、前記印刷データをラスタライズしてラスタデータを生成するRIP(Raster Image Processing)部と前記ラスタデータに基づいて印刷を実行する印刷部とを備える複数の画像形成装置と、が通信ネットワークに接続された印刷システムにおける印刷制御方法であって、
前記クライアントから前記印刷データを受信する第1の画像形成装置は、
前記印刷データのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記印刷データの転送時間を算出する第1処理と、
自装置の前記RIP部が生成した前記ラスタデータのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記ラスタデータの転送時間を算出する第2処理と、
データの転送先の第2の画像形成装置から取得した情報と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了するタイミングにおける前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測する第3処理と、
前記ラスタデータの転送時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した時間と、を比較する第4処理と、
前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間よりも長い場合は、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する第5処理と、を実行する、
ことを特徴とする印刷制御方法。 - 前記第4処理では、前記印刷データのファイルサイズと予め記憶した単位ファイルサイズあたりのRIP時間とに基づいて、自装置でのRIP時間を予測し、前記自装置でのRIP時間と前記ラスタデータの転送時間とを合算した第1時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した第2時間と、を比較し、
前記第5処理では、前記第2時間が前記第1時間よりも長い場合は、自装置の前記RIP部に前記印刷データのラスタライズを実行させた後、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記第2時間が前記第1時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する、
ことを特徴とする請求項6に記載の印刷制御方法。 - 前記第3処理では、前記第2の画像形成装置から取得した処理中ジョブの完了予定時刻と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了したタイミングにおける前記第2の画像形成装置の処理能力を特定し、前記印刷データのファイルサイズと前記第2の画像形成装置から取得した単位ファイルサイズあたりのRIP時間と前記処理能力とに基づいて、前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷制御方法。 - 前記第2の画像形成装置は、
前記第1の画像形成装置からの前記印刷データの受信中は、新たなジョブの処理を実行しない、
ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一に記載の印刷制御方法。 - 前記第2の画像形成装置は、
前記印刷データの受信中に前記新たなジョブが追加された場合、前記新たなジョブの終了時刻と前記印刷データの受信完了時刻とを特定し、前記新たなジョブの終了時刻が前記印刷データの受信完了時刻以前の場合は、前記新たなジョブの処理を実行する、
ことを特徴とする請求項9に記載の印刷制御方法。 - 印刷データを送信するクライアントと、前記印刷データをラスタライズしてラスタデータを生成するRIP(Raster Image Processing)部と前記ラスタデータに基づいて印刷を実行する印刷部とを備える複数の画像形成装置と、が通信ネットワークに接続された印刷システムにおける、前記クライアントから前記印刷データを受信する第1の画像形成装置で動作する印刷制御プログラムであって、
前記第1の画像形成装置に、
前記印刷データのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記印刷データの転送時間を算出する第1処理、
自装置の前記RIP部が生成した前記ラスタデータのファイルサイズと前記通信ネットワークのデータ転送速度とに基づいて、前記ラスタデータの転送時間を算出する第2処理、
データの転送先の第2の画像形成装置から取得した情報と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了するタイミングにおける前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測する第3処理、
前記ラスタデータの転送時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した時間と、を比較する第4処理、
前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間よりも長い場合は、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記合算した時間が前記ラスタデータの転送時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する第5処理、を実行させる、
ことを特徴とする印刷制御プログラム。 - 前記第4処理では、前記印刷データのファイルサイズと予め記憶した単位ファイルサイズあたりのRIP時間とに基づいて、自装置でのRIP時間を予測し、前記自装置でのRIP時間と前記ラスタデータの転送時間とを合算した第1時間と、前記印刷データの転送時間と前記第2の画像形成装置でのRIP時間とを合算した第2時間と、を比較し、
前記第5処理では、前記第2時間が前記第1時間よりも長い場合は、自装置の前記RIP部に前記印刷データのラスタライズを実行させた後、前記第2の画像形成装置に前記ラスタデータを転送し、前記第2時間が前記第1時間以下の場合は、前記第2の画像形成装置に前記印刷データを転送する、
ことを特徴とする請求項11に記載の印刷制御プログラム。 - 前記第3処理では、前記第2の画像形成装置から取得した処理中ジョブの完了予定時刻と前記印刷データの転送時間とに基づいて、前記印刷データの転送が完了したタイミングにおける前記第2の画像形成装置の処理能力を特定し、前記印刷データのファイルサイズと前記第2の画像形成装置から取得した単位ファイルサイズあたりのRIP時間と前記処理能力とに基づいて、前記第2の画像形成装置でのRIP時間を予測する、
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の印刷制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015000901A JP2016126600A (ja) | 2015-01-06 | 2015-01-06 | 印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015000901A JP2016126600A (ja) | 2015-01-06 | 2015-01-06 | 印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016126600A true JP2016126600A (ja) | 2016-07-11 |
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ID=56359431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015000901A Pending JP2016126600A (ja) | 2015-01-06 | 2015-01-06 | 印刷システム及び印刷制御方法並びに印刷制御プログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2016126600A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10621458B2 (en) | 2017-03-15 | 2020-04-14 | Konica Minolta, Inc. | Processing device, non-transitory recording medium storing computer-readable program, and data conversion system |
-
2015
- 2015-01-06 JP JP2015000901A patent/JP2016126600A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10621458B2 (en) | 2017-03-15 | 2020-04-14 | Konica Minolta, Inc. | Processing device, non-transitory recording medium storing computer-readable program, and data conversion system |
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