JP2016125680A - 雪氷利用空調システム、その制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雪氷冷房機は、間接外気冷房機の顕熱交換器21の上流側に設けた冷水コイル31、この冷水コイル31に冷水を供給する為の冷水ポンプ32を有する。制御装置40は、複数のモードの何れかのモードで、間接外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と雪氷冷房機を制御する。制御装置40は、給気温度センサ14等の各種温度センサの計測値に基づいて、必要に応じてモード遷移を行い、これに伴って冷水ポンプ32の起動/停止の制御等を行う。
【選択図】図1
Description
特許文献1には、雪氷を冷熱源とする空調システムについて記載されている。すなわち、冬季に雪貯蔵部に雪を積み上げることにより、夏季や中間期(春季や秋季)に雪の冷熱を冷房に利用できるようにした空調システムが開示されている。この空調システムの構成は、例えば雪貯蔵部の雪の雪解け水である雪冷水を貯める雪冷水槽と、この雪冷水を雪冷水熱交換器等に循環させる雪冷水ポンプP2や雪冷水循環流路等を備える。更に、冷却コイルと、この冷却コイルに冷熱媒を供給する冷熱供給手段を有する。冷熱媒は、上記雪冷水熱交換器によって、雪冷水と熱交換する構成となっている。上記冷却コイルを通過した空気(給気SA)は、空調対象室に供給される。
特許文献2の発明では、間接外気冷房機としての構成と一般空調機としての構成とが一体となった一体型空調システムを提案している。一般空調機とは、例えば、蒸発器や圧縮機などを有する、一般的な圧縮式冷凍サイクルによる空調機である。この様な空調機を、圧縮冷凍冷房機または一般空調機と呼ぶものとする。
また、この様な組み合わせにおいて、より効率の良い運用を行って高い省エネ効果が得られるような制御を実現することが望まれる。
該雪氷冷房機は、前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機が有する、外気との熱交換を行う為の各熱交換器の上流側に設けられ、雪山によって生成される冷水と外気とを熱交換させる為の第1熱交換器と、該第1熱交換器に前記冷水を供給する為の冷水ポンプとを有する。
図1は、本例の雪氷利用空調システムの構成図である。
尚、この例は、上記特許文献2の構成に基づいて、雪氷を冷熱源として利用する構成を追加した例であるが、これは一例であり、この例に限らない。
内気ファン13によって、図示の還気RAを内気ユニット10内に取り入れて、顕熱交換器11と蒸発器12を通過させて、これによって還気RAを冷却して冷気にして、この冷気を図示の給気SAとして排出する。給気SAは、不図示の冷却対象空間へ供給され、例えばサーバ装置等の発熱体を冷却し、これによって温度上昇して暖気となる。この暖気が上記還気RAとして内気ユニット10内に取り込まれることになる。
外気OAは上記顕熱交換器21において上記冷媒と熱交換される。冬季など外気の温度が比較的低い環境下では、外気OAによって冷媒が冷却されることになる。この冷媒は、顕熱交換器11に供給されて、顕熱交換器11において上記還気RAと熱交換され、基本的には還気RAを冷却して温度低下させることになる。勿論、それによって冷媒は温度上昇し、再び上記顕熱交換器21において外気OAによって冷却されることになる。
そして、顕熱交換器11によって冷却された還気RAは、その後に蒸発器12を通過することで更に冷却されて、上記給気SAとして送出されることになる。尚、基本的には給気SAの温度が設定温度となるように制御されるが、この制御自体は既存技術であり、ここでは特に説明しない。
図示の例では、雪氷冷房機は、冷水コイル31、冷水ポンプ32、冷水管33等から成る。冷水が、冷水ポンプ32によって冷水管33内を循環する形で冷水コイル31に供給される。冷水コイル31の設置位置は、図示のように、上記顕熱交換器21より上流側(外気OAの流れの上流側)となっている。例えば、上記ハイブリッド型空調システムの外気ユニット20の外気取入部(不図示)付近に、雪氷を冷熱源とする冷水が供給される冷水コイル31が、設置される。これより、雪氷冷房機を運転中には、外気OAは、まず、冷水コイル31を通過することで上記冷水によって冷却されて温度低下した後、顕熱交換器21と凝縮器25を通過することになる。
制御装置40は、本例の雪氷利用空調システムを制御する装置であり、不図示のCPU/MPU等の演算プロセッサやメモリ等の記憶部、入出力インタフェース等を有している。上記不図示の記憶部には、予め所定のアプリケーションプログラムが記憶されており、上記不図示の演算プロセッサが、このアプリケーションプログラムを実行することで、例えば、後述する図2に示す各種処理機能部や図3〜図23で説明する各種制御を実現する処理が実行される。
図2は、本例の制御装置40の機能ブロック図である。
そして、上記制御装置40は、例えば図2に示す例のように、モード制御部41、モード遷移部42を有する。
モード遷移部42は、各モード間の遷移を決定・実行する。
また、モード遷移部42は、例えば、上記第2モードにより雪氷冷房機も運転させても冷気を設定値に維持できない場合には、圧縮冷凍冷房機も運転させる第3モードに切り替える。
また、モード遷移部42は、例えば、モード制御部41が上記第3モードで運転中に、上記冷水コイル31で冷水によって冷却した後の外気OAの温度が、還気RAの温度以上となった場合には、圧縮冷凍冷房機を単独運転させる第4モードに切り替える。
また、モード遷移部42は、例えば、モード制御部41が第4モードで運転中に、外気の温度が還気の温度未満となった場合には、間接外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と圧縮冷凍冷房機とを運転させるモードである上記第3モードに切り替える。
上記“雪氷冷房機運転時の間接外気冷房最大能力”は、例えば後述する(1)式により算出するが、その際、(1)式における“外気温度”として上記冷水コイル31の下流側における外気温度測定値を用いる。例えば、外気温度センサ29の測定値を用いる。
上記冷房能力必要量は、例えば後述する(2)式により算出する。
この例の場合、制御装置40のモード制御部41は、複数のモードの何れかのモードで間接外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と雪氷冷房機を運転制御する代わりに、複数のモードの何れかのモードで間接外気冷房機と圧縮冷凍冷房機を運転制御する。
この例の場合、制御装置40のモード遷移部42は、例えば、任意のモード間の遷移を決定・実行する毎に、該モード遷移を上位装置に通知する。上位装置は、該通知に応じて雪氷冷房機の起動/停止を制御する。
ここで、図3は、図1の空調システムの運用方法を、概略的に示す図である。尚、詳細な制御方法の一例は、図5以降の各図面を用いて後に説明するものとする。ここでは、まず、図3を用いて、概略的に説明するものとする。
一点鎖線で示す「雪氷冷房機+間接外気冷房機」の冷房能力が、必要冷房能力以上である間は、外気温が上昇しても後述するモード(3)に移行する必要はない。しかしながら、外気温が更に上昇すると、何れは一点鎖線で示す冷房能力が必要冷房能力未満となる。
図4に示す従来の場合、上記モード(1)とモード(4)はあるが、上記モード(2)とモード(3)は無く、代わりに図示の“外気冷房+冷凍冷房(併用運転)”モード(モード(5))がある。モード(5)は、間接外気冷房機と圧縮冷凍冷房機を併用運転するモードである。
(a)外気温が低く、間接外気冷房機だけで給気温度を設定温度に維持することができる間は、上記モード(1)とする。モード(1)中は、外気ファン28やポンプ22の回転数を制御すること等で、給気温度を設定値に維持する。
図5は、実施例1のモード遷移を示す図である。
実施例1では、モードは、図5、図6に示す8種類(または9種類)のモードがあるものとする。すなわち、図示のモードA0、モードA1、モードA2、モードS、モードB1、モードB2、モードC、モードDの8種類のモードがある。あるいは、モードA0を、モードA0−1とモードA0−2とに細分化することで、9種類のモードがあるものとしてもよい。
また、図7〜図9には、上記9種類のモード間のモード遷移の為の判定条件を示す。つまり、図7〜図9にはモード遷移表を示している。尚、図7〜図9は、1つのモード遷移表を3つに分けて示しているものである。
図6には、上記9種類の各モードにおける外気ファン28、ポンプ22、圧縮機24、冷水ポンプ32の運転状況を示す。外気ファン28は、全冷房機に共通の構成であり、基本的には停止させることはないが、モードA0−1の場合のみ、停止させる。モードA0−1は、外気温が非常に低い場合を想定したモードであり、ポンプ22のみ運転させる最も省エネのモードである。
そして、図6に示す例では、上記モード“A0-1”では、外気ファン28は停止状態であり、ポンプ22を間欠運転している。つまり、ON/OFFを繰り返して運転している。尚、この間欠運転におけるON時には、ポンプ22の回転数は最低にしている。また、逐一述べないが、モード(1)に係わる全モード(“A0-1”、“A0-2”、A1,A2)において、圧縮機24と冷水ポンプ32は、停止状態となっている。
また、図6に示すように、モードA1では、外気ファン28を最低回転数一定で運転すると共に、ポンプ22を制御する。これは、ポンプ22の回転数を可変制御して、給気SAの温度が、予め任意に設定される所定値(設定値)となるように、調整制御するものであり、一例としてはPID制御を行うものであるが、この例に限らない。但し、本例では、PID制御を例にして説明するものとする。また、本例では、ポンプ22に限らず、外気ファン28、圧縮機24、冷水ポンプ32に関しても、その回転数を可変制御して給気温度が設定値となるように調整制御するときには、一例としてPID制御を行うものとして説明する。
尚、上記給気温度は、図1に示す給気温度センサ14の計測値を、随時、取得するものである。
図6に示すように、モードB2では、圧縮機24を運転状態にする。よって、モードSから遷移した場合には、まず、圧縮機24を起動する。そして、圧縮機24は最低能力一定で運転する。また、冷水ポンプ32は、上記モードSの場合と同様、所定の回転数一定で運転する。また、外気ファン28は、最大回転数一定で運転する。そして、ポンプ22をPID制御する。勿論、この場合も、給気温度が設定温度となるようにPID制御する。
尚、モードB2において、所定の条件に合致する状況になったら、モードB1へ移行する。この条件については、後に図7〜図9に示すモード遷移表を参照して説明する。
モードDでは、基本的には、ポンプ22と冷水ポンプ32を停止する。つまり、モードDは、圧縮冷凍冷房機(一般冷房機)の単独運転モードである。但し、この例に限らず、冷水ポンプ32は停止しないようにしてもよい。
図7〜図9に示すモード遷移表は、先頭から順に、外気温度が低い状態から外気温度が上昇していき最終的にモードDとなるまでの各モード遷移を示し、更に、モードDから外気温度が下降しておき最終的にモード“A0-1”となるまでの各モード遷移を示す。以下、上から順に説明していく。
尚、上記のことから、以下の説明では、基本的には、上記α、βを考慮せずに、基本的な判定条件としての「SA温度>SA設定値」や「SA温度<SA設定値」を用いて説明するものとする。
すなわち、まず、モードB2からモードB1への遷移条件は、「SA温度<SA設定値」(SA温度<SA設定値−β)または「間接外気冷房最大能力>冷房能力必要量」である。モードB2で運転中に、この2つの条件のうちの少なくとも1つの条件を満たした場合(よって、2つも満たしていても構わない)、モードB1へ遷移すると判定することになる。この意味であるが、冷房能力はモードB2のほうがモードB1よりも高いので、冷房能力が不足しているときはモードB1からモードB2へ移行し、それでも足りなければモードCへ移行する。逆に、冷房能力が過多である場合は、モードCからモードB2へ移行し、それでも過多ならばモードB1へ移行する。
間接外気冷房最大能力(kW)
=(還気温度(RA)(℃)−外気温度(OA)(℃))×顕熱交能力(kw/K)・・・(1)式
冷房能力必要量(kW)
=(還気温度(RA)(℃)−給気温度(SA)(℃))×空気比熱×空気比重×給気風量/3600・・・(2)式
尚、上記顕熱交能力は、顕熱交換器11,21の特性に起因する定数であり、型式試験時に実測して求められているものである。
上記各算出式における還気温度(℃)は、還気温度センサ15で測定された、還気RAの温度である。また、外気温度(℃)は、外気温度センサ29で測定された、外気OAの温度である。
また、モードB2からモードCへの遷移に関しては、図7等に示すように、「温度」判定条件は「SA温度>SA設定値」(SA温度>SA設定値+α)である。また、「機器」判定条件は、「外気ファン回転数上限」且つ「ポンプ回転数上限」である。尚、図6の例ではモードB2では外気ファン28は最大回転数一定で運転しているので、「機器」判定条件は、実質的に、「ポンプ回転数上限」のみと見做しても構わない。モードB2においては、SA温度が設定値を維持するようにポンプ22をPID制御しており、ポンプ22を最大回転数で運転しても、「SA温度>SA設定値」となる状態となったら、モードCへと遷移する。
以下、モードDから外気温度が下降していきモードA0−1になるまでを例にして、各モード遷移について説明するものとする。
モードB1からモードSへの遷移条件は、図7等に示すように、「温度」判定条件のみである。すなわち、遷移条件は「雪氷使用時の間接外気冷房最大能力>冷房能力必要量」であり、この遷移条件を満たす場合にはモードB1からモードSへ遷移する。
上述した各モードの運転内容とモード遷移について、以下、まとめて簡単に説明する。簡単な説明であるので、基本的には、図3に示すモードを想定して説明するものとする。
尚、上述した一例では、雪氷冷房機(冷水ポンプ32)の制御も、制御装置40が実行するものとしたが、この例に限らない。雪氷冷房機(冷水ポンプ32)の制御は,不図示の上位システムが実行するものであってもよい。この例の場合、制御装置40は、雪氷冷房機(冷水ポンプ32)の起動/停止に係わるモード遷移があった場合には、これを不図示の上位システムに通知する。上位システムは、この通知内容に応じて、雪氷冷房機(冷水ポンプ32)の起動/停止等の制御を行う。例えば、モードA2からモードSに遷移した場合には、その旨を上位システムに通知する。この通知に応じて、上位システムは、雪氷冷房機(冷水ポンプ32)を起動する。
尚、最後に、上記モードB1、モードB2について、図10を参照して説明する。
まず、モードB1における上記制御によれば、外気ファン28の回転数を制御することで、間接外気利用冷房機による冷房能力と圧縮冷凍冷房機による冷房能力を、同時に変化させることができる。例えば、図10(a)に示すように、外気ファン28の回転数を下げていくと、間接外気利用冷房機による冷房能力と圧縮冷凍冷房機による冷房能力の両方が、下がっていくことになる。
以上、実施例1について説明した。
まず、図11〜図14を参照して、実施例2について説明する。
尚、実施例2の説明は、実施例1とは異なる点について説明するものとし、実施例1と同様な点については説明を省略するか簡略化するものとする。
実施例1(図5)と異なる点は、モードSからモードB1に遷移できる共にモードB1からモードSに遷移することもできる点と、モードB1からモードCに遷移できる共にモードCからモードB1に遷移することもできる点である。また、モードB2に係わるモード遷移が無い点でも。図5とは異なる。これら以外のモード遷移については、図11に示す通り、図5と同じであるので、ここでは説明しない。
尚、これは、1つのモード遷移表を、図13と図14の2つに分けて示しているものであり、これより特に区別せずに図13等と記す場合もあるものとする。
図13等に示すように、まず、モードSからモードB1への遷移に関しては、図13等に示すように、「温度」判定条件は「SA温度>SA設定値」(SA温度>SA設定値+α)であり、且つ、「機器」判定条件が「外気ファン回転数上限」である。尚、ここでも、図7等と同様、図示の+α、−βについては、基本的に考慮しないで説明するものとする。
図13等に関して、上記説明したもの以外のモード遷移についても、図7等に示すものと同じであるので、ここでは説明を省略する。
図15、図16は、実施例3に係わる各モードとモード遷移を示す図である。また、図17、図18は、実施例3に係わるモード遷移表である。
まず、図16は、実施例3の各モードの運転内容を示すが、これについては実施例1(図6)と同じであり、ここでは特に説明しない。尚、実施例3ではモードB1はないので、図16にはモードB1については示していない点で、図6とは異なる。
実施例1(図5)と異なる点は、モードB2からモードSに遷移できる点と、モードB1に係わるモード遷移が無い点である。この点以外のモード遷移については、図15に示す通り、図5と同じであるので、ここでは説明しない。
尚、これは、1つのモード遷移表を、図17と図18の2つに分けて示しているものであり、これより特に区別せずに図17等と記す場合もあるものとする。
実施例4は、上述した「雪氷冷房機が、複数のハイブリッド型空調システムに共通の構成であり、不図示の上位システムが雪氷冷房機(冷水ポンプ32)を制御する」構成を前提とする。また、ここでは、上記不図示の弁は、設けられていないものとする。つまり、不図示の弁の開閉制御によって各冷水コイル31の冷水供給の有無を個別に制御することは、行われないものとする。
図19、図20は、実施例3に係わる各モード遷移と各モードの制御内容を示す図である。また、図21、図22は、実施例4に係わるモード遷移表である。
まず、図20は、実施例4の各モードの運転内容を示す。
尚、これは、1つのモード遷移表を、図21と図22の2つに分けて示しているものであり、これより特に区別せずに図22等と記す場合もあるものとする。
これより、まず、上記の通り本例ではモードSが無いので、モードA2−モードS間の遷移条件、モードSからモードB2への遷移条件、モードB1からモードSへの遷移条件は、図22等に示すモード遷移表には存在しない。
以下、上記不図示の上位システムによる雪氷冷房機(冷水ポンプ32)の制御内容について説明する。
11 顕熱交換器
12 蒸発器
13 内気ファン
14 給気温度センサ
15 還気温度センサ
20 外気ユニット
21 顕熱交換器
22 ポンプ
23 冷媒管
24 圧縮機
25 凝縮器
26 膨張弁
27 冷媒管
28 外気ファン
29 外気温度センサ
31 冷水コイル
32 冷水ポンプ
33 冷水管
34 外気温度センサ
40 制御装置
41 モード制御部
42 モード遷移部
50 上位システム
Claims (16)
- 外気冷房機と圧縮冷凍冷房機を有し、冷房対象空間からのリターン空気である還気を冷却して冷気にして、該冷気を前記冷房対象空間に供給する空調システムであって、
雪氷冷房機と制御装置を更に有し、
該雪氷冷房機は、
前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機が有する、外気との熱交換を行う為の各熱交換器の上流側に設けられ、雪山によって生成される冷水と外気とを熱交換させる為の第1熱交換器と、
該第1熱交換器に前記冷水を供給する為の冷水ポンプと、を有し、
前記制御装置は、複数のモードの何れかのモードで前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と雪氷冷房機を運転制御するモード制御手段と、
前記各モード間の遷移を決定・実行するモード遷移手段と、を有し、
該モード遷移手段は、前記外気冷房機を単独運転させる第1モードでは前記冷気を設定値に維持できない場合には、前記雪氷冷房機も運転させる第2モードに切換えて前記第1熱交換器に前記冷水を供給させることで、前記外気を、該第1熱交換器で該冷水によって冷却した後に前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機が有する各熱交換器を通過させることを特徴とする雪氷利用空調システム。 - 前記制御装置のモード遷移手段は、
前記第2モードにより前記雪氷冷房機も運転させても前記冷気を設定値に維持できない場合には、前記圧縮冷凍冷房機も運転させる第3モードに切り替えることを特徴とする請求項1記載の雪氷利用空調システム。 - 前記制御装置のモード遷移手段は、
前記モード制御手段が前記第3モードで運転中に、前記第1熱交換器で前記冷水によって冷却した後の前記外気の温度が、前記還気の温度以上となった場合には、前記圧縮冷凍冷房機を単独運転させる第4モードに切り替えることを特徴とする請求項2記載の雪氷利用空調システム。 - 前記制御装置のモード遷移手段は、
前記モード制御手段が前記第4モードで運転中に、前記外気の温度が前記還気の温度未満となった場合には、外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と前記圧縮冷凍冷房機とを運転させる第3モードに切り替えることを特徴とする請求項3に記載の雪氷利用空調システム。 - 前記制御装置のモード遷移手段は、
前記モード制御手段が前記第3モードで運転中に、“雪氷冷房機運転時の間接外気冷房最大能力”が、冷房能力必要量を越えた場合には、前記第2モードに切換えることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の雪氷利用空調システム。 - 前記冷房能力必要量は、以下の(1)式によって算出し、
冷房能力必要量
=(還気温度−給気温度)×空気比熱×空気比重×給気風量・・・(1)式
前記“雪氷冷房機運転時の間接外気冷房最大能力”は、以下の(2)式における外気温度として前記第1熱交換器の下流側における前記外気の温度の測定値を用いて該(2)式によって算出する
間接外気冷房最大能力=(還気温度−外気温度)×顕熱交能力・・・(2)式
ことを特徴とする請求項5記載の雪氷利用空調システム。 - 前記制御装置のモード遷移手段は、
前記モード制御手段が前記第2モードで運転中に、間接外気冷房最大能力が、冷房能力必要量を越えた場合には、前記第1モードに切換えることを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載の雪氷利用空調システム。 - 前記冷房能力必要量は、以下の(1)式によって算出し、
冷房能力必要量
=(還気温度−給気温度)×空気比熱×空気比重×給気風量・・・(1)式
前記間接外気冷房最大能力は、以下の(2)式における外気温度として前記第1熱交換器の上流側における前記外気の温度の測定値を用いて該(2)式によって算出する
間接外気冷房最大能力=(還気温度−外気温度)×顕熱交能力・・・(2)式
ことを特徴とする請求項7記載の雪氷利用空調システム。 - 前記外気冷房機は、外気と第1の冷媒とを熱交換させる為の第2熱交換器と、該第1の冷媒と内気とを熱交換させる為の第3熱交換器と、該第2熱交換器と該第3熱交換器とに前記第1の冷媒を循環させる冷媒ポンプを有し、
前記圧縮冷凍冷房機は、外気と第2の冷媒とを熱交換させる為の第4熱交換器と、該第2の冷媒と内気とを熱交換させる為の第5熱交換器と、圧縮機を有し、
共通の構成として、外気を、前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、前記第4熱交換器の順に通過させるファンを有し、
前記第3モードには、
前記冷媒ポンプと前記冷水ポンプを所定能力一定で運転し、前記圧縮機を最低能力で運転し、前記ファンを回転数可変制御するモードB1と、
前記ファンを最大能力一定で運転し、前記冷水ポンプを所定能力一定で運転し、前記圧縮機を最低能力で運転し、前記冷媒ポンプを回転数可変制御するモードB2と、が含まれ、
該第3モード中には、前記モードB1−前記モードB2間で相互にモード遷移でき、
前記第2モードから第3モードに移行する場合には、第2モードから前記モードB2に移行するものであり、
前記第3モードから前記第2モードに移行する場合には、前記モードB1から第2モードに移行するものであり、前記モードB2から第2モードに移行することはできないことを特徴とする請求項2〜8の何れかに記載の雪氷利用空調システム。 - 前記制御装置のモード遷移手段は、前記モードB1中に前記ファンの回転数を最低にしても所定の条件を満たさない場合には、前記第2モードに切換えて、該モード切換えに伴って前記圧縮機の運転を停止することを特徴とする請求項9記載の雪氷利用空調システム。
- 前記制御装置は、前記第2モードで運転中に、前記ファンの回転数を最大にしても所定の条件を満たさない場合には、前記モードB2に切換えて、このモード切換えに伴って前記圧縮機を運転開始することを特徴とする請求項9または10に記載の雪氷利用空調システム。
- 前記制御装置のモード制御手段は、前記複数のモードの何れかのモードで前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と雪氷冷房機を運転制御する代わりに、複数のモードの何れかのモードで前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機を運転制御し、
前記雪氷冷房機を運転制御する上位装置を更に備え、
前記制御装置のモード遷移手段は、任意の前記モード間の遷移を決定・実行する毎に、該モード遷移を前記上位装置に通知し、
前記上位装置は、該通知に応じて前記雪氷冷房機の起動/停止を制御することを特徴とする請求項1記載の雪氷利用空調システム。 - 外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と制御装置を有するハイブリッド型空調装置を複数備え、各ハイブリッド型空調装置に、対応する冷房対象空間からのリターン空気である還気を冷却して冷気にして、該冷気を前記対応する冷房対象空間に供給する空調システムであって、
雪氷冷房機と上位装置を更に有し、
該雪氷冷房機は、
前記各ハイブリッド型空調装置に対応して複数設けられる熱交換器であって、前記各ハイブリッド型空調装置が有する外気との熱交換を行う為の熱交換器の上流側に設けられ、雪山によって生成される冷水と外気とを熱交換させる為の複数の第1熱交換器と、
該各第1熱交換器に前記冷水を供給する為の冷水ポンプと、を有し、
前記制御装置は、複数のモードの何れかのモードで前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と雪氷冷房機を運転制御するモード制御手段と、
前記各モード間の遷移を決定・実行するモード遷移手段と、を有し、
前記制御装置のモード遷移手段は、任意の前記モード間の遷移を決定・実行する毎に、該モード遷移を前記上位装置に通知し、
前記上位装置は、該通知に応じて前記雪氷冷房機の起動/停止を制御することを特徴とする雪氷利用空調システム。 - 前記各制御装置のモード遷移手段は、
前記外気冷房機を単独運転させる第1モードでは前記冷気を設定値に維持できない場合には、前記雪氷冷房機も運転させる第2モードに切換えて、該モード切換えを前記上位装置に通知し、
前記上位装置は、
前記複数のハイブリッド型空調装置の何れか一台の前記制御装置から、前記第1モードから第2モードへ切換えの通知があった場合、前記冷水ポンプを起動して前記各第1熱交換器に前記冷水を供給させることで、前記外気を、該各第1熱交換器で該冷水によって冷却した後に前記各熱交換器を通過させることを特徴とする請求項13記載の雪氷利用空調システム。 - 外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と雪氷冷房機と制御装置を有し、該雪氷冷房機が、前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機が有する、外気との熱交換を行う為の各熱交換器の上流側に設けられ、雪山によって生成される冷水と外気とを熱交換させる為の第1熱交換器を有し、冷房対象空間からのリターン空気である還気を冷却して冷気にして、該冷気を前記冷房対象空間に供給する空調システムにおける該制御装置であって、
複数のモードの何れかのモードで前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機と雪氷冷房機を運転制御するモード制御手段と、
前記各モード間の遷移を決定・実行するモード遷移手段と、を有し、
該モード遷移手段は、前記外気冷房機を単独運転させる第1モードでは前記冷気を設定値に維持できない場合には、前記雪氷冷房機も運転させる第2モードに切換えて前記第1熱交換器に前記冷水を供給させることで、前記外気を、該第1熱交換器で該冷水によって冷却した後に前記外気冷房機と圧縮冷凍冷房機が有する各熱交換器を通過させることを特徴とする制御装置。 - 前記モード遷移手段は、
前記第2モードにより前記雪氷冷房機も運転させても前記冷気を設定値に維持できない場合には、前記圧縮冷凍冷房機も運転させる第3モードに切り替えることを特徴とする請求項15記載の制御装置。
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