JP2016124517A - 車両後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両後面衝突時にスペアタイヤの後端部をより確実に立ち上げる。
【解決手段】車両後部構造Sでは、フロアパン12の車両下側に第1ブラケット50が設けられ、第1ブラケット50には、車両上側斜め前方へ凸となるように屈曲された屈曲部58が形成されている。車両の後突時には、第1ブラケット50が屈曲部58を起点に車両上側へ凸となるように折れ曲がり、屈曲部58がフロアパン12の後部及びスペアタイヤ16の後端部を押上げる。さらに、ロアバックパネル40の車両前側に設けられた第2ブラケット60の傾斜壁部64が、側面視で車両下側へ向かうに従い車両前側に傾斜され、スペアタイヤ16の後端部の車両後側に配置されている。このため、ロアバックパネル40の車両前側への移動に伴って第2ブラケット60が車両前側へ移動すると、スペアタイヤ16の後端部が第2ブラケット60の傾斜壁部64に沿って車両上側へさらに持上げられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両後部構造に関する。
下記特許文献1には、車両の後面衝突時に衝突エネルギーを吸収する車両後部構造が開示されている。この車両後部構造について簡単に説明すると、スペアタイヤを収容するスペアタイヤパンがリヤフロアパネルに形成されており、スペアタイヤは側面視で車両後側へ向かうに従い車両上側へ傾斜されている。また、スペアタイヤの車両下側には、スペアタイヤの後部を支持するブラケットが設けられており、ブラケットは、前下がりに傾斜する形状を呈して、スペアタイヤのホイールのディスク面に面接触されている。さらに、スペアタイヤパンの車両前後方向中間部には、底面段差部が形成されている。
そして、車両の後面衝突時には、スペアタイヤパンが底面段差部を起点に車両上側へ凸となるように折れ曲がり、ブラケットが車両前側へ移動する。これにより、スペアタイヤの後部がブラケットによって車両上側へ押し出されて、スペアタイヤの後部(後端部)が車両上側へ立ち上げられる。その結果、クロスメンバとリヤパネル(ロアバックパネル)との間にスペアタイヤが挟まれることが抑制されて、衝突エネルギーを吸収するための車両前後方向のストロークが確保されるようになっている。
特開2009−184491号公報 特開平11−171048号公報 実開昭62―102783号公報 特開昭62―39376号公報
しかしながら、上記車両後部構造では、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、上記車両後部構造では、上述したように、スペアタイヤの後部をブラケットのみによって車両上側へ押し出して、スペアタイヤの後部を車両上側へ立ち上げている。このため、ブラケットによってスペアタイヤを押し出した後では、スペアタイヤの立ち上げに対してブラケットが寄与しなくなる。したがって、スペアタイヤをより確実に立ち上げるには改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、車両の後面衝突時にスペアタイヤの後端部をより確実に立ち上げることができる車両後部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両後部構造は、車両後部のフロアを構成し、車両上側且つ車両後側へ開放された凹状を成すと共に底壁部が側面視で車両後側へ向かうに従い車両上側へ傾斜されたフロアパンを有するリヤフロアパネルと、側面視で前記底壁部と平行になるように前記フロアパンに収容されたスペアタイヤと、前記リヤフロアパネルの後端部に接合されて前記フロアパンを車両後側から塞ぐロアバックパネルと、前記フロアパンの車両下側に配置され、側面視で車両前後方向に延在されて前記ロアバックパネルと前記底壁部とを連結すると共に、前記スペアタイヤの後部に対して車両下側に配置された屈曲部を有し、後面衝突時に前記屈曲部を起点に車両上側へ凸となるように折れ曲がる第1ブラケットと、前記ロアバックパネルの車両前側に設けられ、側面視で車両上下方向に延在されると共に、下端部が車両下側へ向かうに従い車両前側に傾斜され且つ前記スペアタイヤの後端部の車両後側に配置されている第2ブラケットと、を備えている。
請求項1に記載の車両後部構造では、車両後部のフロアを構成するリヤフロアパネルにフロアパンが形成されている。このフロアパンは車両上側且つ車両後側へ開放された凹状を成しており、フロアパンの底壁部が側面視で車両後側へ向かうに従い車両上側へ傾斜されている。そして、スペアタイヤが、側面視でフロアパンの底壁部と平行になるようにフロアパンに収容されている。すなわち、スペアタイヤが側面視で車両後側へ向かうに従い車両上側へ傾斜した状態でフロアパンに収容されている。また、リヤフロアパネルの後端部には、ロアバックパネルが接合されており、ロアバックパネルによってフロアパンが車両後側から塞がれている。
ここで、フロアパンの車両下側には、側面視で車両前後方向に延在された第1ブラケットが配置されており、ロアバックパネルとフロアパンの底壁部とが第1ブラケットによって連結されている。また、第1ブラケットは屈曲部を有しており、屈曲部はスペアタイヤの後部に対して車両下側に配置されている。そして、車両後側からの衝突荷重がロアバックパネルに入力されると、当該衝突荷重によって、第1ブラケットが屈曲部を起点に車両上側へ凸となるように折れ曲がる。このため、折り曲げられた屈曲部がフロアパンの底壁部及びスペアタイヤの後部を車両上側へ押し出して、スペアタイヤの後端部が車両上側へ立ち上げられる。また、このときには、車両後側からの衝突体によってロアバックパネルが車両前側へ移動する。
またここで、第2ブラケットがロアバックパネルの車両前側に設けられている。この第2ブラケットは、側面視で車両上下方向に延在されており、第2ブラケットの下端部が、車両下側へ向かうに従い車両前側に傾斜されると共に、スペアタイヤの後端部の車両後側に配置されている。このため、ロアバックパネルの車両前側への移動に伴って第2ブラケットが車両前側へ移動すると、第2ブラケットの下端部がスペアタイヤの後端部の車両下側に入り込む。そして、第2ブラケットがロアバックパネルと共に車両前側へ移動するにつれて、スペアタイヤの後端部が第2ブラケットの傾斜壁部に沿って車両上側へさらに持上げられる。以上により、請求項1に記載の発明によれば、第1ブラケットによってスペアタイヤの後端部を押上げると共に、ロアバックパネルの車両前側への移動に伴って第2ブラケットによってスペアタイヤの後端部を車両上側へさらに持上げる。したがって、車両の後面衝突時にスペアタイヤの後端部をより確実に立ち上げることができる。
以上により、本発明の車両後部構造によれば、車両の後面衝突時にスペアタイヤの後端部をより確実に立ち上げることができる。
本実施の形態に係る車両後部構造が適用された車両の後部の車幅方向中央部分を示す車両左側から見た模式的な側断面図である。 車両の後面衝突時に第1ブラケット及び第2ブラケットによってスペアタイヤの後端部が立ち上げられた状態を示す車両左側から見た模式的な側断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態に係る車両後部構造Sが適用された車両Vについて説明する。図1には、車両Vの後部の車幅方向中央部が車両左側から見た模式的な側断面図にて示されている。なお、図面に適宜示される矢印FRは車両Vの車両前側を示し、矢印UPは車両上側を示している。
この図に示すように、車両Vは、車両Vの後部のフロアを構成するリヤフロアパネル10と、リヤフロアパネル10の後端部に接合されたロアバックパネル40と、を備えている。また、車両Vは、車両Vの後面衝突時にスペアタイヤ16の後端部を車両上側へ立ち上げるための第1ブラケット50及び第2ブラケット60を有している。以下、上記各構成について説明する。
リヤフロアパネル10は、鋼板製とされる共に、板厚方向を車両上下方向にして配置されている。リヤフロアパネル10の略車幅方向中央部には、スペアタイヤ16を収容するためのフロアパン12が形成されており、フロアパン12は、車両下側へ膨出した凹状に形成されると共に、車両上側及び車両後側に開放されている。具体的には、フロアパン12の底壁部12Aが、側断面視で車両後側へ向かうに従い車両上側に傾斜されている。そして、スペアタイヤ16が、フロアパン12の底壁部12Aと略平行に配置されて、底壁部12Aに固定されたホルダ18によって保持されている。これにより、側断面視でスペアタイヤ16が車両後側へ向かうに従い車両上側に傾斜された状態でフロアパン12内に収容されている。
また、リヤフロアパネル10の車両下側には、フロアパン12の車幅方向両側の位置において、車両Vの骨格部材を構成する左右一対のリヤサイドメンバ20が設けられている。このリヤサイドメンバ20は、車両前後方向に延在すると共に、車両上側へ開放された断面逆ハット形状に形成されている。そして、リヤサイドメンバ20の開口端部にリヤフロアパネル10が溶接等で接合されている。これにより、リヤサイドメンバ20とリヤフロアパネル10とで閉断面が形成されている。なお、リヤサイドメンバ20の後端部は、車幅方向に延在するバンパリインフォースメント22に接合されており、バンパリインフォースメント22は、車両Vの後端を構成するバンパカバー24によって車両後側から覆われている。
さらに、リヤフロアパネル10の前端部には、補強部14が形成されている。この補強部14は、側断面視で車両下側へ開放された断面略ハット形状に形成されると共に、車幅方向に延在されている。補強部14の車両下側には、リヤフロアクロスメンバ26が車幅方向に延在されている。リヤフロアクロスメンバ26は、その前端部が後端部よりも車両上側に配置されるように、側断面視で略クランク状に形成されている。また、リヤフロアパネル10の車両前側には、車両上下方向を板厚方向にしたセンタフロアパネル28が設けられている。そして、リヤフロアクロスメンバ26における車両前側の開口端部が、センタフロアパネル28の後端部を介して、補強部14における車両前側の開口端部に溶接等によって接合されている。一方、リヤフロアクロスメンバ26の車両後側の開口端部が、補強部14における車両後側の開口端部に接合されている。これにより、リヤフロアクロスメンバ26とリヤフロアパネル10とによって閉断面が形成されており、リヤフロアパネル10の前端部がリヤフロアクロスメンバ26によって補強されている。また、フロアパン12の車両前側には、センタフロアパネル28の車両下側において、燃料タンク30が設けられている。
ロアバックパネル40は、車両前後方向を板厚方向にして配置されて、リヤフロアパネルの車両後側に配置されている。そして、ロアバックパネル40がリヤフロアパネル10の後端部に溶接等によって接合されている。これにより、フロアパン12が、ロアバックパネル40によって車両後側から塞がれている。また、この状態では、ロアバックパネル40の下端部がフロアパン12の後端部よりも車両下側へ突出されている。さらに、ロアバックパネル40の上端部には、取付部42が形成されており、取付部42は、車両前側へ膨出されると共に、側断面視で車両後側へ開放された略U字形状に形成されている。
第1ブラケット50は、鋼板製とされる共に、フロアパン12の後部の車両下側において車両上下方向を板厚方向として配置されている。また、第1ブラケット50の後端部が第1ブラケット50の前端部よりも車両上側に配置されるように、第1ブラケット50の車両前後方向中間部が側断面視で略クランク状に屈曲されている。具体的には、第1ブラケット50は、略車両上下方向を板厚方向として配置された後壁部52と、後壁部52の前端から車両前側へ向かうに従い車両下側へ傾斜された傾斜壁部54と、傾斜壁部54の前端から車両前側へ延出された前壁部56と、を含んで構成されている。つまり、後壁部52と傾斜壁部54との境界部分が、側断面視で車両上側斜め前方に凸となるように屈曲されている。
また、後壁部52の後端部は、車両下側へ屈曲された後側接合部52Aとされており、後側接合部52Aは、ロアバックパネル40の下端部の車両前側に隣接して配置されて、ロアバックパネル40に溶接等によって接合されている。さらに、前壁部56の車両前側部分は、側断面視で車両上側に略クランク状に屈曲されており、前壁部56の前端部が前側接合部56Aとされている。この前側接合部56Aは、フロアパン12と平行に且つ車両下側に隣接して配置されて、フロアパン12の底壁部12Aの前部(詳しくは、底壁部12Aの前半分の部分)に溶接等によって接合されている。これにより、フロアパン12の底壁部12Aと、ロアバックパネル40の下端部と、が第1ブラケット50によって連結されている。そして、後壁部52と傾斜壁部54との境界部分が屈曲部58(広義には、「折曲起点部」として把握される要素である)とされている。この屈曲部58は、スペアタイヤ16の後部(スペアタイヤ16の中心線に対して車両後側部分であり、詳しくは、スペアタイヤ16の後端部)の車両下側に配置されている。そして、詳細については後述するが、車両Vの後面衝突時に車両前側への衝突荷重が第1ブラケット50に入力されたときには、第1ブラケット50が屈曲部58を起点に車両上側へ凸に折れ曲るように構成されている。
第2ブラケット60は、鋼板製とされる共に、スペアタイヤ16の車両後側において車両前後方向を板厚方向として配置されている。この第2ブラケット60は、側断面視で車両上下方向に延在された縦壁部62と、縦壁部62の下端から車両前側へ張出された傾斜壁部64と、を含んで構成されており、傾斜壁部64によって第2ブラケット60の下端部が構成されている。
そして、縦壁部62の上端部が、ロアバックパネル40の取付部42の車両前側に隣接して配置されて、溶接等によって取付部42に接合されている。これにより、傾斜壁部64がロアバックパネル40の車両前側に離間して配置されるようになっている。また、傾斜壁部64は、側断面視で車両下側へ向かうに従い車両前側へ傾斜されると共に、車両後側斜め下方に凸となるように湾曲されている。そして、傾斜壁部64がスペアタイヤ16の後端部に対して車両後側に配置されると共に、傾斜壁部64の先端部がスペアタイヤ16の後端部に対して車両下側に近接して配置されるようになっている。
次に、本実施の形態の作用及び効果を説明する。
上記のように構成された車両後部構造Sが適用された車両Vの後面衝突時では、衝突体(バリア)B(図1参照)が車両Vの後端部に車両後側から衝突する。このため、バンパリインフォースメント22に車両前側への衝突荷重が衝突体Bによって入力される。バンパリインフォースメント22は、左右一対のリヤサイドメンバ20の後端部に接合されているため、当該衝突荷重がリヤサイドメンバ20に伝達される。これにより、リヤサイドメンバ20が変形して、衝突体Bが車両前側に侵入する。そして、衝突体Bが車両前側に侵入すると、バンパリインフォースメント22がロアバックパネル40に衝突して、車両前側への衝突荷重がロアバックパネル40に入力される。
ここで、フロアパン12の車両下側には、第1ブラケット50が設けられており、第1ブラケット50は、ロアバックパネル40の下端部とフロアパン12の底壁部12Aの前部とを連結している。また、第1ブラケット50の車両前後方向中間部には、屈曲部58が形成されている。この屈曲部58は、車両上側斜め前方へ凸となるように屈曲されており、スペアタイヤ16の後端部(後部)の車両下側に配置されている。
このため、ロアバックパネル40に入力された衝突荷重がロアバックパネル40から第1ブラケット50の後端部に伝達されると、図2に示されるように、第1ブラケット50が屈曲部58を起点に車両上側へ凸となるように折れ曲がる。そして、第1ブラケット50の折れ曲がりによって屈曲部58がフロアパン12の後部に当たり、屈曲部58がフロアパン12の後部及びスペアタイヤ16の後端部を押上げる。これにより、スペアタイヤ16の後端部が、車両上側に立ち上げられると共に、ロアバックパネル40が衝突体Bと共に車両前側へ侵入する。
またここで、第2ブラケット60がロアバックパネル40の車両前側に設けられている。そして、第2ブラケット60の下端部を構成する傾斜壁部64が、側面視で車両下側へ向かうに従い車両前側に傾斜されると共に、スペアタイヤ16の後端部の車両後側に配置されている。このため、ロアバックパネル40の車両前側への移動(侵入)に伴って第2ブラケット60が車両前側へ移動すると、第2ブラケット60の傾斜壁部64の先端部がスペアタイヤ16の後端部の車両下側に入り込む。そして、第2ブラケット60がロアバックパネル40と共に車両前側へ移動するにつれて、スペアタイヤ16の後端部が第2ブラケット60の傾斜壁部64に沿って車両上側へさらに持上げられる(図2参照)。これにより、リヤフロアクロスメンバ26と衝突体Bとの間にスペアタイヤ16が挟み込まれることが抑制される。その結果、リヤサイドメンバ20を車両前後方向に変形させるためのストロークが確保されて、衝突体Bによる衝突エネルギーをリヤサイドメンバ20の変形によって吸収することができる。
以上説明したように、本実施の形態の車両後部構造Sによれば、車両Vの後面衝突時に第1ブラケット50の屈曲部58を車両上側へ凸となるように折り曲げて、折り曲げられた屈曲部58によってスペアタイヤ16の後端部を車両上側へ立ち上げる。また、衝突体Bの車両前側への侵入に伴って車両前側へ移動する第2ブラケット60(の傾斜壁部64)によって、スペアタイヤ16の後端部を車両上側へさらに立ち上げる。したがって、車両Vの後面衝突時にスペアタイヤ16の後端部をより確実に立ち上げることができる。
また、スペアタイヤ16の後端部を立ち上げることで、スペアタイヤ16の車両前側への移動を低減することができる。これにより、スペアタイヤ16が燃料タンク30に当たることが抑制されるため、燃料タンク30に対する加害性を低減することができる。さらに、上述したように、リヤサイドメンバ20を車両前後方向に変形させるためのストロークを確保することで、リヤサイドメンバ20の変形によって衝突エネルギーが吸収されるため、車両Vの後席に着座した乗員に対する衝突安全性能を向上することができる。
さらに、第2ブラケット60はロアバックパネル40とは別体に構成されており、ロアバックパネル40から車両前側へ突出された取付部42に第2ブラケット60の上端部が接合されている。これにより、第2ブラケット60の傾斜壁部64をロアバックパネル40に対して車両前側に離間して配置することができる。その結果、衝突体Bがバンパリインフォースメント22を介してロアバックパネル40に衝突したときの第2ブラケット60(の傾斜壁部64)の変形を抑制することができる。したがって、ロアバックパネル40の車両前側への移動時に、第2ブラケット60の傾斜壁部64によってスペアタイヤ16の後端部を良好に持上げることができる。
なお、本実施の形態では、第1ブラケット50の車両前後方向中間部が略クランク状に屈曲されて、屈曲部58が車両上側斜め前方に凸となるように屈曲されているが、第1ブラケット50の形状はこれに限らない。すなわち、第1ブラケット50の後端部に車両前側への衝突荷重が入力されたときに、第1ブラケット50の車両前後方向中間部が車両上側へ凸となるように折れ曲がるように、屈曲部58が形成されていればよい。例えば、側断面視で第1ブラケット50の全体が車両下側斜め後方に開放された略V字形状を成すように、第1ブラケット50の車両前後方向中間部を屈曲させて、当該屈曲した部分を屈曲部58としてもよい。
また、本実施の形態では、第2ブラケット60の傾斜壁部64が、側断面視で車両後側斜め下側に凸となるように湾曲されている。これに代えて、第2ブラケット60の傾斜壁部64を側断面視で車両下側へ向かうに従い車両前側へ直線状に傾斜させてもよい。
10 リヤフロアパネル
12 フロアパン
12A フロアパンの底壁部
16 スペアタイヤ
40 ロアバックパネル
50 第1ブラケット
58 屈曲部
60 第2ブラケット
64 傾斜壁部(第2ブラケットの下端部)
S 車両後部構造

Claims (1)

  1. 車両後部のフロアを構成し、車両上側且つ車両後側へ開放された凹状を成すと共に底壁部が側面視で車両後側へ向かうに従い車両上側へ傾斜されたフロアパンを有するリヤフロアパネルと、
    側面視で前記底壁部と平行になるように前記フロアパンに収容されたスペアタイヤと、
    前記リヤフロアパネルの後端部に接合されて前記フロアパンを車両後側から塞ぐロアバックパネルと、
    前記フロアパンの車両下側に配置され、側面視で車両前後方向に延在されて前記ロアバックパネルと前記底壁部とを連結すると共に、前記スペアタイヤの後部に対して車両下側に配置された屈曲部を有し、後面衝突時に前記屈曲部を起点に車両上側へ凸となるように折れ曲がる第1ブラケットと、
    前記ロアバックパネルの車両前側に設けられ、側面視で車両上下方向に延在されると共に、下端部が車両下側へ向かうに従い車両前側に傾斜され且つ前記スペアタイヤの後端部の車両後側に配置されている第2ブラケットと、
    を備えた車両後部構造。
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