JP2016124282A - 画像形成方法および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】連続紙への複数の印刷ジョブの印刷の際にサンプル印刷部分がどこにあるかわかり易くなるようにした画像形成方法を提供する。【解決手段】連続紙に印刷する画像形成方法において、サンプル印刷する複数の印刷ジョブの指定を受ける段階S101と、指定された複数の印刷ジョブの各サンプル印刷する画像を全て印刷する段階S109と、指定された複数の印刷ジョブを本印刷する段階S110と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成方法および画像形成システムに関する。
画像形成システムでは、たとえばロール紙などの連続紙に印刷する技術がある。連続紙を用いた印刷では最終的に必要となるページを切断して使用している。このような連続紙への印刷においては、たとえば、印字濃度や色の調節、または印字位置の調整などのために、本印刷に先立って本印刷と同じデータを使用したサンプル印刷が行われている。サンプル印刷部分は不用なため破棄している(たとえば、特許文献1、2など)。
特開2007−152878号公報 特開2007−168322号公報
連続紙の途中でサンプル印刷をする場合がある。たとえば、複数の印刷ジョブがある場合に各印刷ジョブごとにサンプル印刷を行うと、前の印刷ジョブと後からの印刷ジョブの間にサンプル印刷部分が入ることになる。そうすると従来技術では、サンプル印刷と本印刷が一緒に巻き取られてしまい区別がつかなくなる。こうなってしまうと印刷後に巻き取った連続紙を巻き戻して破棄すべき部分を探し出すのが大変な作業となる。
そこで、本発明の目的は、連続紙を使用した複数の印刷ジョブの印刷の際に、サンプル印刷部分がどこにあるかわかり易くなるようにした画像形成方法および画像形成システムを提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)連続紙に印刷する画像形成方法において、
サンプル印刷する複数の印刷ジョブの指定を受ける段階(a)と、
前記指定された複数の印刷ジョブの各サンプル印刷する画像を全て印刷する段階(b)と、
前記指定された複数の印刷ジョブを本印刷する段階(c)と、を有することを特徴とする画像形成方法。
(2)前記段階(b)の前に、前記連続紙の先端からの印刷か否かを判断する段階(d)と、
前記巻き取り途中の場合は、サンプル印刷を禁止する段階(e)と、を有することを特徴とする(1)に記載の画像形成方法。
(3)前記サンプル印刷を禁止する段階(e)においては、サンプル印刷と本印刷が一緒に巻き取られてしまうことを画像形成装置の表示部または印刷操作を行う端末の表示部に表示することを特徴とする(2)に記載の画像形成方法。
(4)前記サンプル印刷を禁止する段階(e)においては、連続紙を新しいものに交換すればサンプル印刷が可能になることを画像形成装置の表示部または印刷操作を行う端末の表示部に表示することを特徴とする(2)または(3)に記載の画像形成方法。
(5)前記段階(b)の前に、前記指定された複数の印刷ジョブが連続紙1巻に入れることができるか否かを計算する段階(f)と、
前記連続紙1巻に入れることができる印刷ジョブとできない印刷ジョブを画像形成装置の表示部または印刷操作を行う端末の表示部に表示する段階(g)と、
を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一つに記載の画像形成方法。
(6)前記段階(g)において、
前記連続紙1巻に入れることができる印刷ジョブはまとめて印刷することが望ましいことを画像形成装置の表示部または印刷操作を行う端末の表示部に表示することを特徴とする(5)に記載の画像形成方法。
(7)連続紙を給紙する給紙部、連続紙に印刷する画像形成装置、および印刷後の連続紙を巻き取る巻き取り部を有する画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置は、サンプル印刷する複数の印刷ジョブの指定を受け、
前記指定された複数の印刷ジョブの各サンプル印刷する画像を全て印刷した後、
前記指定された複数の印刷ジョブを本印刷することを特徴とする画像形成システム。
(8)前記画像形成装置は、前記連続紙の先端からの印刷ではない場合にサンプル印刷を禁止することを特徴とする(7)に記載の画像形成システム。
(9)前記画像形成装置は表示部を有し、前記サンプル印刷を禁止したときには前記表示部にサンプル印刷と本印刷が一緒に巻き取られてしまうことを表示することを特徴とする(8)に記載の画像形成システム。
(10)前記画像形成装置は表示部を有し、前記サンプル印刷を禁止したときには前記表示部に連続紙を新しいものに交換すればサンプル印刷が可能になることを表示することを特徴とする(8)または(9)に記載の画像形成システム。
(11)前記画像形成装置は表示部を有し、
前記画像形成装置は、前記指定された複数の印刷ジョブが連続紙1巻に入れることができるか否かを計算して、
前記連続紙1巻に入れることができる印刷ジョブとできない印刷ジョブを前記表示部に表示することを特徴とする(7)〜(10)のいずれか一つに記載の画像形成システム。
(12)前記画像形成装置は、
前記連続紙1巻に入れることができる印刷ジョブはまとめて印刷することが望ましいことを前記表示部に表示することを特徴とする(11)に記載の画像形成システム。
本発明によれば、連続紙を使用した複数の印刷ジョブの印刷の際に、複数の印刷ジョブの各サンプル印刷部分を、本印刷の前に連続して印刷してしまうことにした。このため連続紙に複数の印刷ジョブを印刷しても、サンプル印刷部分が複数の印刷ジョブの本印刷と本印刷の間に来ることがなくなり、どこにあるかわかり易くなる。
本発明を適用した実施形態の画像形成システムの構成を示す概略図である。 画像形成装置を含む画像形成システムの電気的な構成を示すブロック図である。 画像形成装置のサンプル印刷の処理手順を示すフローチャートである。 サンプル印刷の禁止または警告の表示例を説明する説明図である。 (1)式中の各要素を説明する説明図である。 サンプル印刷する印刷ジョブを選択、忠告する画面の表示例を説明する説明図である。 従来同様に複数の印刷ジョブのサンプル印刷をした場合の説明図である。 実施形態を適用して複数の印刷ジョブのサンプル印刷をした場合の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、図面において同一の機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面はあくまでも本発明の実施形態を説明するためのものであるので、各部材の寸法や比率は説明の都合上誇張または簡略化しており、実際の寸法や比率とは異なる。また、実施形態の説明においては印刷ジョブを単にジョブと称することがある。
図1は、本発明を適用した実施形態の画像形成システムの構成を示す概略図である。
画像形成システム10は、画像形成装置100を備える。画像形成装置100の用紙搬送方向上流側には給紙調整部300、さらにその上流側に給紙部200が接続されている。一方、画像形成装置100の下流側にカット部400が接続され、さらにその下流側に巻き取り部500が接続されている。
給紙部200は、連続紙としてのロール紙を収納、保持し、画像形成装置100方向(下流側)に給紙する。
給紙調整部300は、給紙部200と画像形成装置100と間の微小な用紙搬送速度の差および用紙の寄りを吸収するためのバッファ機能を有する。
巻き取り部500は、画像形成装置100によって印刷された連続紙を巻き取り、収納する。
カット部400は、所望により連続紙をカットする場合に使用する。また、カット部400は、画像形成装置100と巻き取り部500との間の微小な用紙搬送速度の差および用紙の寄りを吸収するためのバッファ機能を有する。
画像形成装置100は、用紙に画像を形成する画像形成部13を本体内に有している。画像形成部13は、周知の電子写真式プロセスによるカラー印刷装置である。電子写真方式のカラー印刷装置は周知のものであるので説明は省略する。
給紙部200から搬送出力された連続紙Sは、給紙調整部300を経て画像形成部13に至る。そして画像形成部13により印刷が行われ、カット部400を経て巻き取り部500により巻き取られる。この連続紙Sの搬送経路には複数の搬送用ローラーが設けられている。通常、印刷動作中に連続紙Sの流れが止まることはない。
また、画像形成装置100上には、原稿を自動的に読み込む自動原稿給送装置を備えたスキャナー部130を有する。スキャナー部130によって原稿の画像が読み取られ、一旦、画像メモリー(後述)などに記録される。読み取られた画像は、画像形成部13による画像の形成に用いられてもよい。
画像形成装置100の上部には操作表示部140(表示部となる)を有している。操作表示部140は、操作者の操作を受けるとともに、情報を表示する。このため操作表示部140はたとえばタッチパネルなどのように操作部分と表示部分とが一体に構成されているもの、ボタンやキーなどのハードキーと液晶表示装置などのような構成など、どのような構成であってもよい。また、操作表示部140は、図示するように画像形成装置100の筺体に設置されているものの他、画像形成装置100の筺体から分離しているものであってもよい。
図2は、画像形成装置100を含む画像形成システム10の電気的な構成を示すブロック図である。以下に説明する。
画像形成装置100は、主要な構成として、制御ブロック部110とスキャナー部130と操作表示部140とプリンター部150とを有するコピア本体と、LANを通して外部機器(たとえば端末(PC)2)と接続される画像処理部(プリント&スキャナーコントローラ)160とを備えている。画像処理部160は、外部端末との間で入出力される画像データを処理する。
制御ブロック部110はPCIバス112を有している。PCIバス112は制御ブロック部110内でDRAM制御IC111に接続されている。制御ブロック部110には、制御CPU113を備えており、制御CPU113にDRAM制御IC111が接続されている。制御CPU113には、不揮発メモリー115が接続されている。不揮発メモリー115には、制御CPU113を動作させるためのプログラムや画像形成システム10の設定データ、プロセス制御パラメーター等が記憶されている。本実施形態における後述するサンプル印刷処理手順に基づくプログラムもここに記憶されている。各種設定データは、操作表示部140を通してユーザーが設定、変更などを行える。
制御CPU113は、画像形成システム10の全体を制御し、また画像形成装置全体の状態把握を行うものである。制御CPU113は本実施形態におけるサンプル印刷の制御も、後述するサンプル印刷の処理手順に基づくプログラムを実行することにより行っている。
制御CPU113には、RTC(日時データ発生装置)114が接続されており、稼働時間や、使用開始後の経過時間などの測定を行うことができ、測定結果は制御CPU113に送信されて装置の制御などに使用することができる。
なお、制御ブロック部110は、画像形成装置100内に設置されるものに限定されず、画像形成装置100外に設置されるものであってもよい。たとえば画像形成装置100とネットワークで接続されたプリントサーバーなどに備えられて画像形成装置や画像形成システムなどを制御するものであってもよい。
スキャナー部130は、光学読み取りを行うイメージセンサー131(たとえばCCDイメージセンサー)と、スキャナー部130全体の制御を行うスキャナー制御部132とを備えている。スキャナー制御部132は、制御CPU113とシリアル通信により接続されており、制御CPU113による制御を受ける。なお、スキャナー制御部132は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。イメージセンサー131で読み取った画像データは、読み取り処理部116でデータ処理される。
操作表示部140は、タッチパネル式の液晶表示装置(LCD)141と、操作部制御部142とを備えている。液晶表示装置141と操作部制御部142とが接続され、操作部制御部142と前記制御CPU113とがシリアル通信により接続されている。操作表示部140は制御CPU113によって制御される。操作部制御部142は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。操作表示部140では、画像形成装置における設定や動作指令などの動作制御条件の入力が可能となっており、さらに設定内容、機械状態、情報の表示等が可能になっている。また、操作表示部140は本実施形態においては、サンプル印刷でのユーザーからの入力を受け付けることになる。操作表示部140は制御CPU113により制御される。
また、DRAM制御IC111は、圧縮メモリー121とページメモリー122とからなる画像メモリー120に接続されている。画像メモリー120には、スキャナー部130で取得した画像データやLAN3を通して取得した画像データが格納される。画像メモリー120は、画像データの記憶領域であり、印刷するジョブの画像データを格納する。また、DRAM制御IC111によって複数のジョブに関する画像データを画像メモリー120に記憶させることができる。画像メモリー120には予約された複数のジョブの画像データの格納も可能である。
DRAM制御IC111には、画像データを圧縮または伸長する圧縮/伸長IC117が接続されている。DRAM制御IC111には読み取り処理部116および書き込み処理部123が接続されている。また、プリンター部150は、プリンター部150の全体を制御するプリンター制御部151を備えている。プリンター制御部151は、制御CPU113に接続されて制御を受ける。すなわち、制御CPU113から与えられるパラメーターに従い、プリント動作の開始/停止を行う。プリンター部150には、画像形成部13が含まれており、制御CPU113によって制御される。
また、制御CPU113には、外部装置である給紙部200、給紙調整部300、カット部400、巻き取り部500におけるそれぞれの外部装置制御部200A、300、400A、500Aがシリアル通信により接続されている。これら外部装置は制御CPU113の指令に基づいて外部装置制御部200A、300A、400A、500Aによって制御される。
また、前記DRAM制御IC111に接続された前記PCIバス112には、前記した画像処理部160のDRAM制御IC161が接続されている。画像処理部160では、DRAM制御IC161に画像メモリー162が接続されている。画像メモリー162にはDRAMが使用されている。また、画像処理部160では、DRAM制御IC161にコントローラ制御部163が接続されており、DRAM制御IC161に、LAN制御部164、LANインターフェース(IF)165が接続されている。LANインターフェース165は、LAN3に接続されている。
次に、上述のように構成された画像形成システムの基本的動作について説明する。
まず、画像形成システム10において画像データを蓄積する動作を説明する。
画像形成装置100に備えられたスキャナー部130で原稿の画像を読み取り、画像データを生成する場合、スキャナー部130において原稿からイメージセンサー131により原稿の画像を光学的に読み取る。この際には、制御CPU113から指令を受けるスキャナー制御部132によってイメージセンサー131の動作制御を行う。イメージセンサー131で読み取られた画像は、読み取り処理部116でデータ処理がなされ、データ処理された画像データは、圧縮/伸長IC117において所定の方法によって圧縮され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリー121に格納される。また、印刷データをHDD119に格納する場合、圧縮された印刷データをDRAM制御IC111およびコントローラIC118を介して転送し、HDD119に格納する。
圧縮メモリー121やHDD119に格納された印刷データは、制御CPU113によってジョブとして管理することができる。画像メモリー120およびHDD119は、画像データを保存する記憶部となる。
画像データを外部から取得する場合、たとえば、端末2からLAN3を通して送信される画像データは、LANインターフェース165、LAN制御部164を介してDRAM制御IC161により画像メモリー162に格納される。
画像メモリー162の印刷データは、DRAM制御IC161、PCIバス112、DRAM制御IC111を介してページメモリー122に一旦格納される。印刷データがページ記述データである場合、コントローラ制御部163によってRIP処理により印刷データをラスターイメージとすることができる。
ページメモリー122に格納された印刷データは、DRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に順次送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリー121に格納される。また、HDD119に格納する場合、DRAM制御IC111、コントローラIC118を介してHDD119に格納する。これら印刷データは、上記と同様に制御CPU113によって管理される。画像メモリー120およびHDD119は、画像データを保存する記憶部となる。
画像形成システム10で画像出力を行う場合、すなわち複写機やプリンターとして使用する場合、圧縮メモリー121に格納された印刷データを用いる場合は圧縮メモリー121の印刷データをDRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に送出してデータを伸長する。HDD119に格納された印刷データを用いる場合は、HDD119の印刷データをコントローラIC118、DRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に送出してデータを伸長する。伸長した画像データを書き込み処理部123に送出し、印刷データに関連付けた印刷条件に従ってプリンター部150へ送る。
また、プリンター部150では、制御CPU113の指令を受けたプリンター制御部151が画像形成部13を制御して電子写真プロセスによる画像形成を実行する。画像形成と同時に制御CPU113からの指令を受けた外部装置制御部200A、300A、400A、500Aによって各部が制御されて連続紙の搬送が行われる。
画像形成がなされた連続紙Sは、カット部400を経て巻き取り装置500で連続状に(ロール紙の場合はロール状に)巻き取られる。
画像形成部13では、連続紙Sに複数ページで画像を形成する場合、所定の画像間隔を基準にして各ページの画像を形成する。所定の画像間隔は、ジョブごとにまたは操作者が任意に設定可能であるが、規定値として不揮発メモリー115などに記憶しておく。各ページの画像間隔の規定値としては、ヤレになるためできるだけ小さく(たとえば1mmに)設定している。
次に、本実施形態の制御の手順を説明する。図3は画像形成装置のサンプル印刷の処理手順を示すフローチャートである。
以下で説明する処理手順の各ステップは主に制御CPU113の処理によって実行される。
まず、制御CPU113は、操作表示部から入力されたサンプル印刷したいジョブを受け付ける(S101)。たとえば、サンプル印刷は操作表示部140に表示されたジョブリストの中から、ユーザーがサンプル印刷したいジョブを選択し、サンプル印刷ボタンを押下することにより入力される。
続いて制御CPU113は、連続紙先端からの印刷か否かを判断する(S102)。この判断方法は、通常、連続紙交換時に自動的に交換フラグが記憶されるので、それにより判断する。または連続紙を途中で切断したときのような場合や自動で交換フラグが記憶されない場合などは、連続紙の先端からの印刷となることをユーザーによって設定してもらうようにしてもよい。
S102において、連続紙先端からの印刷とならない場合(S102:NO)、制御CPU113は、サンプル印刷禁止の警告を操作表示部140へ表示する(S103)。これは連続紙先端からの印刷とならない場合、本印刷と本印刷の間にサンプル印刷が巻き込まれてしまうので(詳細後述)、このようなサンプル印刷が禁止されることを表示することとしたのである。サンプル印刷禁止を表示したあとは、サンプル印刷処理を終了する。
ここで、サンプル印刷の禁止または警告の表示例を説明する。図4はサンプル印刷の禁止または警告の表示例を説明する説明図である。図示するように、たとえば現在開かれている画面(ここではジョブリスト画面200)に重ねてポップアップ画面201を表示して、ポップアップ画面201に「連続紙巻き取りが途中です/連続紙を交換するとサンプル印刷できます」などの警告メッセージを表示する。またこの表示をユーザーが確認したことを入力してもらうための「OK」ボタンなども表示する。もちろんこのような表示例に限らず、サンプル印刷の禁止がユーザーにわかるように表示すればよい。
なお、サンプル印刷の禁止となる場合、ユーザーから強制的にサンプル印刷するように指令を受けるようにしてもよい。ただし、このような強制的に印刷した場合は、従来法によるサンプル印刷となる。
S102において、連続紙先端からの印刷である場合(S102:YES)、制御CPU113は、S101で選択された複数のジョブが連続紙1巻きに入るか否かを計算する(S104)。
計算は下記(1)式による。また、図5は、(1)式中の各要素を説明する説明図である。
1ジョブ目((原稿サイズ+原稿間隔)×(枚数×部数))+ジョブ間隔
+2ジョブ目((原稿サイズ+原稿間隔)×(枚数×部数))+ジョブ間隔
+Xジョブ目((原稿サイズ+原稿間隔)×(枚数×部数))+ジョブ間隔
+選択ジョブのサンプル印刷分(原稿サイズ+原稿間隔)+ジョブ間隔<1巻の連続紙長さ …(1)
図5に示すように、(1)式中、原稿サイズは搬送方向の長さ、原稿間隔は原稿と原稿の間の間隔、ジョブ間隔はジョブとジョブとの間の間隔である。なお、(1)式中の「(枚数×部数)」は、1ページごとに原稿内容が異なる場合、「枚数」はそのページ数となり、「部数」はそれら複数ページからなる部を複数部設定して1ジョブとして印刷する際の部数である。一方、1ページの内容が同じものを複数枚印刷する場合、1ページ=1枚=1部であるから「(枚数×部数)」は「(印刷枚数)」とする(またはページ数が1であると考えて印刷する枚数を部数とすれば「(1×部数)」としてもよい)。
なお、1巻の連続紙長さは連続紙交換時に自動でサイズ認識してもいいが、ユーザーによって設定されるようにしてもよい。
続いて制御CPU113は、実際にサンプル印刷するジョブを選択、忠告する画面を表示する(S105)。S101でユーザーが選択していたジョブのうち、S104で計算した1巻に入れられるジョブを表示することになる。この表示は、1巻に巻きとられるジョブはここでしかサンプル印刷ができない。そこでこの表示により、サンプル印刷するジョブか否かの選択に間違えがないかどうかをユーザーに見てもらうためである。
またS104の計算において、1巻に入りきらないジョブがある場合は、今回サンプル印刷せずとも、新しい連続紙交換時に確認すればよい。そこで、この表示により1巻に入りきらないジョブがある場合には、そのジョブについては次回用紙交換以降サンプル印刷が可能であることを表示してもよい。
図6はサンプル印刷するジョブを選択、忠告する画面の表示例を説明する説明図である。
図6は、サンプル印刷ボタンを押下後にジョブリスト画面200の上にポップアップ画面202として重ねて表示する例である。図示するように、S104で求めた連続紙1巻入れられるジョブと入れられないジョブを明示する。このとき「サンプル印刷したいジョブを選択してください/1巻に入れることのできるジョブは〇、入れられないジョブは×で表示しています/1巻に入れることのできるジョブは、現在の連続紙の巻き取りが開始されるとサンプル印刷する機会がありません/ここでサンプル印刷しておくことをおすすめします」などのという忠告文を表示している。なお、図6においては、S101で選択されたジョブ205が表示されている。このうち○印の付いている3個のジョブが1巻に入るジョブ、×印の2個のジョブが1巻に入らないジョブとなる。
続いて制御CPU113は、サンプル印刷するジョブはS105で表示された画面のとおりでよいか否かを受け付ける(S106)。これはユーザーからの入力を待つことになる。ここで、画面上のジョブの順番に変更が加えられたなら(S106:NO)、それに従い画面表示のジョブの順番を入れ替えて(S107)、S104へ戻り、1巻に入るか否かを計算し直すことになる。
一方、画面での入力がない場合は(S106:YES)、そのままS108へ進み、サンプル印刷を出力するか否かの入力待ちとなる。なお、S106とS108は1つのステップでもよい。ここでは、たとえば、図6に示した画面上のOKボタンが押されれば(S108:YES)、最終的にサンプル印刷実行の指令となる。一方、キャンセルボタンが押されれば(S108:NO)、この画面に表示されているジョブでのサンプル印刷の出力は行われないことになる。キャンセルの場合は、そのままこの処理を終了することになる。
サンプル印刷実行の指令があれば(S108:YES)、サンプル印刷可能なジョブ(図6の○印のジョブ)を連続して印刷、出力する(S109)。したがってS101で指定された複数のジョブの各サンプル印刷する画像がこの段階で全て印刷されることになる。サンプル印刷が終了したなら、印刷を一旦停止する。サンプル印刷終了後印刷を停止するのは、サンプル印刷の画像をユーザーが確認できるようにするためである。
その後は、ユーザーからの指示があれば、各ジョブの本印刷(S110)に移行することになる。本印刷後は処理を終了する。また仮にサンプル印刷で不具合があれば、印刷するジョブの指定のし直しなども行われる。本印刷は、印刷したいジョブを選択して印刷を実行するものである。これは通常の印刷処理と同様であるので説明は省略する。
本実施形態による効果を説明する。
図7は従来同様に複数のジョブのサンプル印刷をした場合の説明図であり、図8は本実施形態を適用して複数のジョブのサンプル印刷をした場合の説明図である。
従来は複数のジョブをサンプル付きで印刷すると、図7に示すように、1ジョブ目のサンプル、1ジョブ目の本印刷、2ジョブ目のサンプル、2ジョブ目の本印刷…、の順で印刷されることになる。そうすると1ジョブ目の本印刷と2ジョブ目の本印刷の間に2ジョブ目のサンプルが来てしまう。そしてそのまま巻き取り装置により巻き取ってしまうと、後から2ジョブ目のサンプル印刷部分がわからなくなってしまう。このため、1ジョブ目と2ジョブ目の間のサンプル印刷が終わった時点で一旦印刷を止めて、そのサンプル印刷部分を切断して破棄し、その後、連続紙をもう一度巻き取り装置に巻き取らせるようにしていた。このため手間がかかり、また複数ジョブの本印刷を連続して行うことができなかった。
本実施形態では、図8に示すように、1ジョブ目のサンプル、2ジョブ目のサンプルと続けて印刷される、その後本印刷に移行すれば、1ジョブ目の本印刷、2ジョブ目の本印刷…の順で印刷される。このように、本実施形態では、選択された複数のジョブのサンプル印刷部分が最初のジョブの本印刷の前にまとめて印刷されることになる。したがって、本印刷部分を使用する際には、それぞれのジョブで指定された枚数(部数)だけ、巻き取り装置から引き出して使用すればよい(必要に応じて引き出しつつカット部400でカットするようにしてもよい)。このため複数のジョブを連続して連続紙に印刷しても、サンプル印刷部分がどこなのか気にせずに使用することができる。これにより本印刷においては複数のジョブを停止させることなく実行することができる。
なお、図8においては、サンプル印刷として1枚分の印刷を示したが、これはサンプルとして複数枚を印刷するようにしてもよい。たとえば、S101のサンプル印刷するジョブを指定する際に合わせて設定するようにするとよい。複数枚のサンプル印刷を行う場合、(1)式における「選択ジョブのサンプル印刷分(原稿サイズ+原稿間隔)」項が「選択ジョブのサンプル印刷分(原稿サイズ+原稿間隔)×(選択ジョブごとのサンプル印刷数)」となる。
また、本実施形態では、連続紙の先端からの印刷ではない場合に、サンプル印刷を禁止することとしたので、従来のように、サンプル印刷部分が本印刷と本印刷の間に印刷されてしまうことを防ぐことができる。さらにサンプル印刷を禁止する場合には、サンプル印刷と本印刷が一緒に巻き取られること、また連続紙を新しいものに交換すればサンプル印刷が可能になることを操作表示部に表示することとした。したがって、ユーザーはサンプル印刷が禁止された理由を知ることができ、またサンプル印刷を実行するための方法も示されているので、それに従ってサンプル印刷することも可能となる。
また、本実施形態では、指定された複数のジョブが連続紙1巻に入れることができるか否かを計算して、連続紙1巻に入れることができるジョブとできないジョブを表示することとしている(図6参照)。これにより、連続紙1巻に入れるジョブを選択し直すことができる。また、このとき連続紙1巻に入れることができるジョブはまとめて印刷することが望ましいことを表示することとした。これにより適切な数のジョブのサンプル印刷ができるようにユーザーを促すことができる。
以上本発明を適用した実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。たとえば、連続紙としてロール紙を例に説明したが、連続紙がロール紙に限定されるものではなく、用紙が連続しているものであればよい。たとえば、連続伝票用紙、連続帳票用紙などであっても実施可能である。これら連続紙はロール紙の形態で提供されるものでもよく、また、交互に畳まれた形態のものであってもよい。また、連続紙は、材質が紙に限定されず、布などの媒体を用いるものであってもよい。また連続紙は紙に接着剤を塗布したラベルを剥離紙に貼り合わせたラベル紙であってもよい。ラベル紙を用いる場合は、カット部によりラベルを画像に対応した大きさで切り抜くようにしてもよい。
また、本実施形態では、サンプル印刷禁止の警告(S103)やサンプル印刷ジョブの忠告(S105)は、画像形成装置の操作表示部に表示することとしたが、これに限らす、印刷操作を行う端末の表示部に表示するようにしてもよい。たとえば実施形態における端末2からのリモート操作によって印刷の指示が与えられているときには、この端末に表示するようにしてもよい。
さらにはサンプル印刷の処理手順を全て端末で行って、画像形成装置を端末から制御して、複数の印刷ジョブのサンプル印刷をまとめて行い、続いて本印刷を行わせるようにしてもよい。
そのほか、本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載された構成によって判断されるものであって、様々な変形形態もまた本発明の範疇である。
10 画像形成システム、
100 画像形成装置、
140 操作表示部(表示部)、
200 給紙部、
300 給紙調整部、
400 カット部、
500 巻き取り部。

Claims (12)

  1. 連続紙に印刷する画像形成方法において、
    サンプル印刷する複数の印刷ジョブの指定を受ける段階(a)と、
    前記指定された複数の印刷ジョブの各サンプル印刷する画像を全て印刷する段階(b)と、
    前記指定された複数の印刷ジョブを本印刷する段階(c)と、を有することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記段階(b)の前に、前記連続紙の先端からの印刷か否かを判断する段階(d)と、
    前記巻き取り途中の場合は、サンプル印刷を禁止する段階(e)と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記サンプル印刷を禁止する段階(e)においては、サンプル印刷と本印刷が一緒に巻き取られてしまうことを画像形成装置の表示部または印刷操作を行う端末の表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 前記サンプル印刷を禁止する段階(e)においては、連続紙を新しいものに交換すればサンプル印刷が可能になることを画像形成装置の表示部または印刷操作を行う端末の表示部に表示することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成方法。
  5. 前記段階(b)の前に、前記指定された複数の印刷ジョブが連続紙1巻に入れることができるか否かを計算する段階(f)と、
    前記連続紙1巻に入れることができる印刷ジョブとできない印刷ジョブを画像形成装置の表示部または印刷操作を行う端末の表示部に表示する段階(g)と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像形成方法。
  6. 前記段階(g)において、
    前記連続紙1巻に入れることができる印刷ジョブはまとめて印刷することが望ましいことを画像形成装置の表示部または印刷操作を行う端末の表示部に表示することを特徴とする請求項5に記載の画像形成方法。
  7. 連続紙を給紙する給紙部、連続紙に印刷する画像形成装置、および印刷後の連続紙を巻き取る巻き取り部を有する画像形成システムにおいて、
    前記画像形成装置は、サンプル印刷する複数の印刷ジョブの指定を受け、
    前記指定された複数の印刷ジョブの各サンプル印刷する画像を全て印刷した後、
    前記指定された複数の印刷ジョブを本印刷することを特徴とする画像形成システム。
  8. 前記画像形成装置は、前記連続紙の先端からの印刷ではない場合にサンプル印刷を禁止することを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記画像形成装置は表示部を有し、前記サンプル印刷を禁止したときには前記表示部にサンプル印刷と本印刷が一緒に巻き取られてしまうことを表示することを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記画像形成装置は表示部を有し、前記サンプル印刷を禁止したときには前記表示部に連続紙を新しいものに交換すればサンプル印刷が可能になることを表示することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成システム。
  11. 前記画像形成装置は表示部を有し、
    前記画像形成装置は、前記指定された複数の印刷ジョブが連続紙1巻に入れることができるか否かを計算して、
    前記連続紙1巻に入れることができる印刷ジョブとできない印刷ジョブを前記表示部に表示することを特徴とする請求項7〜10のいずれか一つに記載の画像形成システム。
  12. 前記画像形成装置は、
    前記連続紙1巻に入れることができる印刷ジョブはまとめて印刷することが望ましいことを前記表示部に表示することを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
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