JP2016124067A - パラレルリンク機構のキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バーチャルリアリティを利用するシミュレータにおいて分解能の高いインクリメンタル型エンコーダを使用しつつ、パラレルリンク機構のキャリブレーションを自動又は手動で簡易かつ正確に行える装置及び方法の提供。【解決手段】モータ42を回転させると、パラレルリンク機構22a、22bの所定部位がセンサ60に当接し、それ以上はモータ42を指令値通りに回転させることはできなくなる。そこで、この状態をセンサ60が検知したら、キャリブレーション制御アルゴリズム70は、対応するモータが初期角度位置に戻ったと判断し、角度変換部62に対してリセット指令を送る。リセット指令を受けた角度変換部62は、そのときのモータの角度位置を初期値として設定し、キャリブレーションが終了する。【選択図】図3

Description

本発明は、手術シミュレータ等のバーチャルリアリティを利用したシミュレーション装置が有する入出力デバイスに使用されるパラレルリンク機構のキャリブレーションを行うための装置及び方法に関する。
バーチャルリアリティ(VR)を利用したシミュレータとしては種々のものが知られているが、その中には、使用者が視覚情報だけでなく、力覚も同時に体感できるものがある。例えば特許文献1には、少なくとも一つのパラレルリンク機構を持つアームと、各関節の角度を検出する角度検出手段及び制動手段とからなる操作子を用いて、水平面に沿わせる力覚を実現する制御を容易にすることを企図した体感シミュレーション装置が記載されている。
またVRを応用したシミュレータの例として、特許文献2には、腹腔鏡下手術シミュレータにおいて、模擬術具をポート板に設けた複数の穴の任意位置に移動でき、模擬術具の操作と映像内の術具の動きとを一致させ、操作感覚の向上を図った模擬術具装置が記載されている。
さらに特許文献3には、パラレルリンク機構を備えたパラレルリンクステージにおいて、エンドエフェクタの目標位置に対する実際の移動位置の誤差を算出する第1工程と、本来の目標位置に前記誤差を加算した指令値を用いてアクチュエータを作動させることにより、エンドエフェクタの移動誤差を補正する第2工程と、を含む制御方法が記載されている。
特開平08−069449号公報 特開2011−133830号公報 特開2010−058171号公報
特許文献2に記載されるように、VRを利用したシミュレータの入出力デバイス(操作デバイス)として、パラレルリンク機構を用いる場合がある。パラレルリンク機構では、リンク先端に取り付けたプレート等の代表点の位置の計算を、各リンクの回転角度位置から求めることができるが、この回転角度位置を検出する手段としては、ポテンショメータ、インクリメンタル型エンコーダ及びアブソリュート型エンコーダが挙げられる。
これらのうち、ポテンショメータは、リンクの回転角度をアナログ形式で求めるので、理論的に分解能は無限であるが、アナログノイズを含むため、VRシミュレーションへの用途としては精度が低いという問題がある。またインクリメンタル型エンコーダは、分解能が高いという長所があるが、リンクの回転角度を相対角度(差分)によって求めるため、絶対角度位置を求めるための基準となる初期位置を求める(リセットする)ためにキャリブレーションを行う必要がある。一方、アブソリュート型エンコーダは、リンクの回転角度位置を絶対値で得ることができるので、キャリブレーションは不要であるが、インクリメンタル型エンコーダと比べて分解能が低いことに加え、大型かつ高価であるという問題がある。
上述のように、リンクの回転角度位置を検出する手段にはそれぞれ短所があるので、従来のシミュレータでは、パラレルリンク機構により支持されたプレートを、使用者が手動で初期位置(セトル位置)に移動させ、シミュレーション装置の初期化を行う場合が多かった。しかしこの手動での操作は、使用者にとって、熟練度を要する手間のかかる作業となっていた。
一方で、近年のシミュレータでは、模擬術具を用いた手術シミュレータ等、使用者の詳細な動作にも対応できる高精度のものが要求される傾向があり、分解能が低いアブソリュート型エンコーダや、アナログノイズが生じるポテンショメータは、そのようなシミュレータには不向きである。
そこで本発明は、バーチャルリアリティを利用するシミュレータにおいて分解能の高いインクリメンタル型エンコーダを使用しつつ、パラレルリンク機構のキャリブレーションを自動又は手動で簡易かつ正確に行えるキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願第1の発明は、バーチャルリアリティを利用したシミュレータにおける入出力デバイスとして用いられるパラレルリンク機構のキャリブレーションを行うためのキャリブレーション装置であって、前記パラレルリンク機構のリンク部の各々の回転角度位置を検出するインクリメンタル型エンコーダと、前記リンク部の各々が初期位置に到達したことを検知する初期位置検知センサと、前記初期位置検知センサが、対応するリンク部が初期位置に到達したことを検知したときに、そのときの該リンク部の回転角度位置を初期角度位置として設定するキャリブレーション制御部と、を備えるキャリブレーション装置を提供する。
第2の発明は、第1の発明において、前記リンク部の各々を前記初期位置まで自動的に駆動させるリンク駆動部をさらに有する、キャリブレーション装置を提供する。
第3の発明は、第2の発明において、前記リンク部の各々の絶対角度位置を検出するポテンショメータをさらに有する、キャリブレーション装置を提供する。
第4の発明は、第1の発明において、前記キャリブレーション制御部からの指令に基づいて、使用者に対して前記リンク部の各々を初期位置に移動させる操作指示を行うための操作指示画面を表示するモニタをさらに有する、キャリブレーション装置を提供する。
また、本願第5の発明は、バーチャルリアリティを利用したシミュレータにおける入出力デバイスとして用いられるパラレルリンク機構のキャリブレーションを行うためのキャリブレーション方法であって、インクリメンタル型エンコーダを用いて、前記パラレルリンク機構のリンク部の各々の回転角度位置を検出するステップと、前記リンク部の各々を移動させ、前記リンク部の各々が初期位置に到達したことを検知するステップと、前記リンク部が初期位置に到達したことを検知したときに、そのときの該リンク部の回転角度位置を初期角度位置として設定するステップと、を含むキャリブレーション方法を提供する。
本発明によれば、各リンク部が初期位置に到達したことを検知し、そのときのリンク部の角度位置を初期角度位置として設定するので、自動又は手動のいずれであっても、各リンク部を初期位置に戻すキャリブレーションを容易かつ正確に行うことができ、シミュレータの使用者の操作や確認の手間を大幅に軽減することができる。
リンク駆動部の使用により、各リンク部の初期位置への移動を自動で行うことができる。またポテンショメータの使用により、各リンク駆動部を初期位置に安全に移動させることができる。
本発明に係るキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法が適用可能なシミュレータの概略構造を示す図である。 図1のシミュレータの内部に配置されたパラレルリンク機構の構造を示す斜視図である。 図1のシミュレータが有するパラレルリンク機構及びパーソナルコンピュータの第1の構成例を示す機能ブロック図である。 図1のシミュレータにおけるキャリブレーションの手順を示すフローチャートである。 図1のシミュレータが有するパラレルリンク機構及びパーソナルコンピュータの第2の構成例を示す機能ブロック図である。 図1のシミュレータが有するパラレルリンク機構及びパーソナルコンピュータの第3の構成例を示す機能ブロック図である。 パラレルリンク機構のキャリブレーションを手動で行う際の、シミュレータのモニタに表示される操作指示画面の一例を示す図である。 図7の状態から、キャリブレーション作業が進んだ状態における操作指示画面の一例を示す図である。 図8の状態から、キャリブレーション作業がさらに進み、キャリブレーションが完了した状態における操作指示画面の一例を示す図である。
以下、本発明に係るキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明が適用可能なパラレルリンク機構を備えたシミュレータ10の外観を示すとともに、内部のパラレルリンク機構を模式的に示す図である。本実施形態では、シミュレータ10はバーチャルリアリティを利用した腹腔鏡下手術シミュレータとして説明するが、本発明はこれに限られず、他の手術シミュレータ、ドライブシミュレータ又はフライトシミュレータ等、バーチャルリアリティを利用しかつパラレルリンク機構が適用可能な全てのシミュレータが本発明の対象となり得る。
シミュレータ10は、ハウジング12と、ハウジングの前部に配置されるとともに複数の穴14が形成されたトロッカーポート板16と、穴14内に挿入された少なくとも1つ(図示例では2つ)の模擬術具18a、18bと、模擬腹腔鏡カメラ20と、ハウジング12内に配置され、模擬術具18a、18bにそれぞれ連結されたパラレルリンク機構22a、22bと、パーソナルコンピュータ(PC)等の制御装置24とを有する。またPC24は、使用者が操作可能なキーボード及びマウス等の入力部26と、ハウジング12の上部に取り付けられた映像表示モニタ28とを備え、映像表示モニタ28は、使用者による模擬術具18a、18b及び模擬腹腔鏡カメラ20の操作に応じたVR映像を表示するように構成されている。これにより使用者は、腹腔鏡下手術の術前訓練を行うことができる。
図2は、ハウジング12内に配置され、シミュレータ10の入出力デバイスとして使用されるパラレルリンク機構22a、22bの構造を示す斜視図である。パラレルリンク機構22aは、模擬術具18aが連結されるプレート30と、プレート30に一端が連結された少なくとも2つ(図示例では3つ)のリンク部32、34、36と、各リンク部の他端に連結され、ハウジング12内の適所(図示例では、ハウジング12内に配置された略水平の基板38上)に配置されたリンク駆動部42、44、46とを有する。詳細には、リンク部32は、プレート30に一端が連結された、互いに平行に延びる一対の(図示例では2つの)受動リンク48、50と、リンク駆動部42に一端が連結された駆動リンク52とからなり、一対の受動リンク48、50の他端と駆動リンク52の他端とは、関節部54によって互いに連結されている。また駆動リンク52は、リンク部32のバランスを適当に保つためのカウンターウェイト56を有してもよい。他のリンク部34、36についても同様である。
リンク駆動部42は、駆動リンク52を所定の範囲内で自動的に駆動(回転駆動)できるものであればどのようなものでもよく、例えばDCモータやサーボモータ等のモータが使用可能である。またリンク駆動部42は、例えばその内部に、リンク部32(駆動リンク52)の(後述する初期位置に対する)相対的回転角度を検出するインクリメンタル型エンコーダ58を有する。他のリンク駆動部44、46についても同様である。
図2に示すように、パラレルリンク機構22aは、駆動リンク52の回転角度位置が所定の初期位置にあることを検知する初期位置検知センサ60を有し、図2における初期位置検知センサ60は、駆動リンク52の他端(関節部54)が基板38又はセンサ60に当接したことを検知する接触センサである。しかし初期位置検知センサ60は接触センサに限られず、例えば関節部54等のリンク部32が所定位置に到達したことを非接触で検知するフォトセンサ等でもよい。またここでの所定位置は、基板38上の部位に限られず、例えば基板38の上方の空間に定めた位置でもよい。
なお図2からわかるように、模擬術具18bが連結されたパラレルリンク機構22bの構造については、パラレルリンク機構22aと同様でよいので、詳細な説明は省略する。
図3は、シミュレータ10におけるパラレルリンク機構22a、22b及び制御装置(PC)24の第1の構成例を示す機能ブロック図である。なお図3において、後述するキャリブレーションと直接関係のない構成要素及び処理については破線で表示している。
図1及び図2からわかるように、使用者が模擬術具18a、18bを操作すると、パラレルリンク機構22a、22bのプレートの位置が変化し、この変化は各リンク部(駆動リンク)の回転角度から計算により求めることができる。そこでPC24は、各リンク駆動部(モータ)に設けたインクリメンタルエンコーダのカウント値を絶対角度に変換する角度変換部62と、角度変換部62が変換した絶対角度を用いて、模擬術具18a、18bが連結されたプレートの位置をそれぞれ計算するプレート位置計算部64と、プレート位置計算部64が求めた各プレートの位置(操作位置)に基づいて、仮想現実(VR)シミュレーションを行うVRシミュレーション部66とを有する。VRシミュレーション部66は、使用者が術前訓練を適切に行えるように、模擬術具の位置を表す模擬腹腔鏡カメラ20のVR画像をモニタ28に表示させるとともに、使用者が模擬術具の位置に応じて実際の手術に近い力覚(反力)を体感できるように、リンク駆動部(モータ)42を制御するモータ制御部68に対してトルク指令を送る等の制御を行う。
次に、リンク駆動部のキャリブレーション(初期位置設定)を行うための手段及び方法について、図3及び図4を参照しつつ説明する。先ずシミュレータ10によるシミュレーションを開始する前に、プレートを初期位置に移動させ、そのときの各リンクの絶対角度位置を初期角度位置として求めること(キャリブレーション)が要求される。しかし、基本的にインクリメンタルエンコーダは相対角度(角度差分)を求めることしかできないので、以下の手順に従って初期位置を求める。
先ず、初期位置検知センサ60を用いて、各モータ(リンク駆動部)が初期角度位置にあるか(図2の例では、リンク部32の関節部54がセンサ60に当接しているか)否かを検知する(ステップS1)。通常は、プレート30は初期位置にないことが多いので、PC24のキャリブレーション制御部(キャリブレーション制御アルゴリズム)70が、モータ制御部68に対して駆動指令を送る。この駆動指令を受けたモータ制御部68は、各モータ(図2の例では6つ)に駆動信号を送り、それぞれのモータを回転駆動させる(ステップS2)。
ここで、関節部54がセンサ60に向かう方向にモータ42を回転駆動するのであるが、インクリメンタルエンコーダを使用している場合は、関節部54がセンサ60に当接するまでモータ42を何度回転させればよいかは不明である。そこで、モータ42への駆動指令(駆動信号)は、例えばステップ入力の形態で送ることができる。或いは、モータ42を徐々に回転させ、関節部54がセンサ60に当接してからモータ42に過度な負荷がかからないようにするために、モータ42への駆動指令(駆動信号)は、例えば三角波の形態で送られることが好ましい。またこのとき、インクリメンタルエンコーダ58の差分から角速度をフィードバックし、動作速度が過度に速くならないように抑制する等の制御を併せて行うことが好ましい。
モータ42を回転させていくと、図1又は図2に示すように、パラレルリンク機構22a、22bの所定部位(ここでは関節部54)がセンサ60又は基板38に当接し、それ以上はモータ42(駆動リンク52)を指令値通りに回転させることはできなくなる。そこで、この状態を初期位置検知センサ60が検知したら、センサ60はその旨を示す信号(例えば接地信号)をキャリブレーション制御アルゴリズム70に送る。初期位置検知センサ60から接地信号が送られたら、キャリブレーション制御アルゴリズム70は、対応するモータ(リンク部)が初期角度位置に戻ったと判断し、角度変換部62に対してリセット指令を送る(ステップS3)。リセット指令を受けた角度変換部62は、そのときのモータの角度位置を初期値として設定するとともに、エンコーダのカウント値をリセットし、キャリブレーションが終了する。従って以後、インクリメンタルエンコーダから送られるカウント値は、初期角度位置との差分として絶対角度に変換され、プレート位置計算部64に送られるので、使用者は極めて精度の高いVRシミュレーションを行うことができる。
なお上述のステップS1〜S3の処理は各リンク部(モータ)について実行されるが、それらの処理は同時に行ってもよいし、逐次的に行ってもよい。
図5は、シミュレータ10におけるパラレルリンク機構22a、22b及び制御装置(PC)24の第2の構成例を示す機能ブロック図である。第2の構成例は、パラレルリンク機構22a、22bが、各モータの絶対角度位置を検出するポテンショメータ72を有する点で図3の第1の構成例と異なり、他は同様でよい。ポテンショメータ72が検出した絶対角度をキャリブレーション制御アルゴリズム70に送信することにより、モータ42が初期位置から比較的離れている場合はモータ42を高速で回転させ、初期位置に近づいたら回転速度を下げる等、モータ42を初期位置に向けて滑らかに動作させる制御が可能となる。なお、モータ42が初期角度位置になったことを検知センサ60が検知したら、キャリブレーション制御アルゴリズム70が角度変換部62にリセット指令を送り、そのときのモータ42の角度位置を初期角度位置として設定する点は、第1の構成例と同様である。
第2の構成例では、各モータを初期位置に安全に移動させるために、比較的安価なポテンショメータを使用する。なおポテンショメータは比較的精度が低いが、VRシミュレーションではインクリメンタルエンコーダを用いて精度の高い位置検出を行うので、何ら不具合は生じない。
図6は、シミュレータ10におけるパラレルリンク機構22a、22b及び制御装置(PC)24の第3の構成例を示す機能ブロック図である。第3の構成例は、パラレルリンク機構22a、22bが、リンクを駆動するリンク駆動部(モータ)を有さず、またPC24がモータ制御部を有さない点で図3の第1の構成例と異なり、他は同様でよい。つまり第3の構成例は、パラレルリンク機構が使用者に対する力覚提示機能(モータ等)を有さないときに適用可能であり、以下、第3の構成例において各リンクの角度位置(プレート)位置のキャリブレーションを行う方法の一例を説明する。
先ず、キャリブレーション制御アルゴリズム70から、映像表示モニタ28に対し、図7に示すような、使用者に模擬術具18a、18b(図1参照)の操作を促す操作指示画面を表示する旨の指令を送る。使用者は、モニタ28に表示された操作指示に従い、模擬術具18a、18bを操作する。具体的には、操作指示画面には、パラレルリンク機構22aが有する3つのリンク部32、34、36にそれぞれ対応するマーク74a、76a、78aが表示され、同様にパラレルリンク機構22bが有する3つのリンク部にそれぞれ対応するマーク74b、76b、78bが表示されており、使用者がキャリブレーションに際し模擬術具を移動すべき方向が矢印80a、80b等で示されている。
使用者が操作指示に従って模擬術具を操作すると、各リンク部が初期位置に移動(図2の例では、関節部54が初期位置検知センサ60に当接)し、初期位置検知センサ60からキャリブレーション制御アルゴリズム70に接地信号が送られる。するとキャリブレーション制御アルゴリズム70は角度変換部62にリセット指令を送り、対応するリンク部のキャリブレーションが行われる。そしてキャリブレーションが終了したリンク部については、対応するマークの表示色を変更する等、使用者に対して視覚的にキャリブレーションが終了したことを知らせることができる。
操作指示画面は、図8に示すように、キャリブレーションが完了していないリンク部のキャリブレーションを使用者が順次行えるように、矢印80a、80bの向きを適宜変更することができる。このようにして、全ての(図示例では6つ)リンク部についてキャリブレーションが完了すると、モニタ28にその旨を表示することができる(図9)。なおキャリブレーション完了後の操作については、第1又は第2の構成例と同様でよい。
本発明によれば、分解能が高いというインクリメンタル型エンコーダの長所を生かしつつ、キャリブレーションに手間がかかっていたという短所を安価かつ簡易な手段で補うことができ、よりリアルなVRシミュレーションを快適に行うことができるようになる。
10 シミュレータ
12 ハウジング
16 トロッカーポート板
18a、18b 模擬術具
20 模擬腹腔鏡カメラ
22a、22b パラレルリンク機構
24 パーソナルコンピュータ
26 入力部
28 映像表示モニタ
30 プレート
32、34、36 リンク部
38 基板
42、44、46 リンク駆動部(モータ)
48、50 受動リンク
52 駆動リンク
54 関節部
56 カウンターウェイト
58 インクリメンタル型エンコーダ
60 初期位置検知センサ
62 角度変換部
64 プレート位置計算部
66 VRシミュレーション部
68 モータ制御部
70 キャリブレーション制御アルゴリズム
72 ポテンショメータ

Claims (5)

  1. バーチャルリアリティを利用したシミュレータにおける入出力デバイスとして用いられるパラレルリンク機構のキャリブレーションを行うためのキャリブレーション装置であって、
    前記パラレルリンク機構のリンク部の各々の回転角度位置を検出するインクリメンタル型エンコーダと、
    前記リンク部の各々が初期位置に到達したことを検知する初期位置検知センサと、
    前記初期位置検知センサが、対応するリンク部が初期位置に到達したことを検知したときに、そのときの該リンク部の回転角度位置を初期角度位置として設定するキャリブレーション制御部と、
    を備えるキャリブレーション装置。
  2. 前記リンク部の各々を前記初期位置まで自動的に駆動させるリンク駆動部をさらに有する、請求項1に記載のキャリブレーション装置。
  3. 前記リンク部の各々の絶対角度位置を検出するポテンショメータをさらに有する、請求項2に記載のキャリブレーション装置。
  4. 前記キャリブレーション制御部からの指令に基づいて、使用者に対して前記リンク部の各々を初期位置に移動させる操作指示を行うための操作指示画面を表示するモニタをさらに有する、請求項1に記載のキャリブレーション装置。
  5. バーチャルリアリティを利用したシミュレータにおける入出力デバイスとして用いられるパラレルリンク機構のキャリブレーションを行うためのキャリブレーション方法であって、
    インクリメンタル型エンコーダを用いて、前記パラレルリンク機構のリンク部の各々の回転角度位置を検出するステップと、
    前記リンク部の各々を移動させ、前記リンク部の各々が初期位置に到達したことを検知するステップと、
    前記リンク部が初期位置に到達したことを検知したときに、そのときの該リンク部の回転角度位置を初期角度位置として設定するステップと、
    を含むキャリブレーション方法。
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