JP2016123254A - 電源装置およびモータ駆動制御装置 - Google Patents

電源装置およびモータ駆動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電源装置の部品にかかるコストと部品の実装面積とが負担にならず、過電圧からの保護を図る。【解決手段】電源装置100は、入力電圧Vinを第1の直流電圧V1に降圧する第1のレギュレータ11と、第1のレギュレータ11に接続され、第1の直流電圧V1の値を可変可能な降圧電圧調整回路13と、過電圧の入力時には待機モードに移行すると共に、定常時よりも第1の直流電圧V1を高くするように降圧電圧調整回路13の動作を制御する制御部15とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、過電圧入力に対応する電源装置およびモータ駆動制御装置に関する。
一般に、入力電圧からモータ制御用のマイコン等に供給する電圧(5[V]等)を作る場合、安価なトランジスタやFET(Field Effect Transistor)を使ったレギュレータ回路が使用される。
通信機器に搭載されるファンモータは、入力電圧が所定の電圧範囲で正常に動作することが要求されるとともに、過電圧に耐えられることが要求される。例えば、入力電圧Vdcとして所定値以上の電圧(以下、過電圧と呼ぶこともある)が所定期間印加しても破損しないことが要求される。過電圧とは、EOS(Electrical Over Stress:電気的過剰ストレス)とも呼ばれる。
通常、過電圧の対策としては、モータの回転を停止させ、駆動回路の電気的(過電圧・過電流)ストレスから保護する。
特許文献1には、電圧レギュレータ回路部の出力とホール信号処理部の電源側入力との間にPNPトランジスタを設け、このPNPトランジスタを制御してホール信号処理部への電源供給時間を制御するDCブラシレスモータの駆動回路が記載されている。
特開2007−68287号公報
しかしながら、特許文献1に記載のモータ駆動回路は、下記の課題がある。
特許文献1のようなモータ駆動回路は、入力電圧Vdcとして過電圧が入力される場合、過電圧に対する保護として、レギュレータ回路の前段に所定の定電圧に降圧するための別のレギュレータ回路を必要とする。この前段のレギュレータ回路では、降圧電圧差が大きいため、構成部品の発熱が大きい。
また、ファンモータの場合、回転中(定常時)はファンモータからの風により部品の温度上昇は軽減されるので、問題とならない場合が多い。しかし、過電圧時には、電源装置およびモータ駆動部への負荷を軽減するため、ホールセンサ41へのホールバイアスの供給を遮断すると共にモータの回転を停止する。よって、降圧電圧差が多大であるにもかかわらず、風による発熱軽減の効果がない。このため、電源回路の電子部品が高温になる。その対策として、多数の部品を使用して熱を分散させる必要があり、よって部品にかかるコストが増大し,回路規模が大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は、部品にかかるコストと部品の実装面積とが負担にならずに過電圧からの保護を図ることができる電源装置およびモータ駆動制御装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明の電源装置は、入力される直流電圧を第1の直流電圧に降圧する第1のレギュレータと、前記第1のレギュレータに接続され、前記第1の直流電圧の値を可変可能な降圧電圧調整回路と、あらかじめ定めた所定値以上である過電圧の入力時には待機モードに移行すると共に、定常時よりも前記第1の直流電圧を高くするように前記降圧電圧調整回路の動作を制御する制御手段とを備える。
本発明のモータ駆動制御装置は、前記電源装置と、モータを駆動するモータ駆動部と、を備える。この制御手段は、モータ駆動部に駆動制御信号を出力してモータを制御する。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、部品にかかるコストと部品の実装面積とが負担にならずに過電圧からの保護を図ることができる電源装置およびモータ駆動制御装置を提供することが可能となる。
本実施形態におけるモータ駆動制御装置を示す概略の構成図である。 本実施形態における電源装置の回路構成を示す図である。 本本実施形態における電源装置の制御部のフローチャートである。 比較例の電源装置の回路構成を示す図である。
以降、比較例と本発明を実施するための形態とを、各図を参照して詳細に説明する。
(比較例)
図4は、比較例の電源装置10の回路構成を示す図である。
図4に示すように、電源装置10は、モータの駆動制御装置に電源を供給する装置である。
電源装置10は、第1のレギュレータ1と、第2のレギュレータ2と、位置検出回路4と、制御部5と、ダイオードD1,D2と、コンデンサC1と、抵抗R1,R5,R6とを備える。
第1のレギュレータ1は、入力電圧Vinを第1の直流電圧V1に降圧する。第1のレギュレータ1は、抵抗R2,R3,R4と、N型MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)素子Q1,Q2,Q3と、ツェナーダイオードZD1と、を備える。電流I1は、N型MOSFET素子Q1,Q2,Q3に流れる電流である。
抵抗R2,R3,R4は、直列接続された分圧抵抗である。
N型MOSFET素子Q1,Q2,Q3は、直列接続されており、抵抗R2,R3,R4に対して並列に配置される。
N型MOSFET素子Q1は、ドレインが抵抗R1と抵抗R2のノードに接続され、ソースがN型MOSFET素子Q2のドレインに接続され、ゲートが抵抗R2と抵抗R3のノードに接続される。N型MOSFET素子Q2は、ドレインがN型MOSFET素子Q1のソースに接続され、ソースがN型MOSFET素子Q3のドレインに接続され、ゲートが抵抗R3と抵抗R4のノードに接続される。N型MOSFET素子Q3は、ドレインがN型MOSFET素子Q2のソースに接続され、ソースが第2のレギュレータ2のコンデンサC2に接続され、ゲートが抵抗R4とツェナーダイオードZD1のカソードとのノードに接続される。
N型MOSFET素子Q1,Q2,Q3は、各ゲートに抵抗R2,R3,R4によって分圧された電圧が入力され、各ソースに安定化した電圧を発生する。N型MOSFET素子Q1,Q2,Q3は、高耐圧のMOSFET素子である。
ツェナーダイオードZD1は、アノードがGNDに接続され、カソードが抵抗R4とN型MOSFET素子Q3のゲートとのノードに接続される。ツェナーダイオードZD1は、第1のレギュレータ1の第1の直流電圧V1の値を調整する電圧調整素子である。
第2のレギュレータ2は、第1の直流電圧V1を第2の直流電圧V2(例えば5[V])に降圧して、制御部5に供給する。第2のレギュレータ2は、3端子レギュレータ21と、コンデンサC2,C3と、を備える。電流I2は、3端子レギュレータ21に流れる電流である。
3端子レギュレータ21は、入力端子INにN型MOSFET素子Q3のソース電圧が印加されると、出力端子OUTから第2の直流電圧V2を制御部15の電源端子VDDに供給する。この3端子レギュレータ21は、入力端子INに所定範囲の電圧が印加されたとき、出力端子OUTから5[V]の直流電圧を出力する。
コンデンサC2は、3端子レギュレータ21の入力端子INとGND間に接続され、入力される第1の直流電圧V1を平滑化する。コンデンサC3は、3端子レギュレータ21の出力端子OUTとGND間に接続され、出力電圧を平滑化する。
位置検出回路4は、ホールセンサ41と、スイッチ素子Q5と、コンデンサC4,C5と、を備える。
ホールセンサ41は、モータのロータの位置を検出する。
スイッチ素子Q5は、第1のレギュレータ1の第1の直流電圧V1の出力側とホールセンサ41の電源端子Vccの入力との間に接続され、ホールセンサ41への電源供給/遮断を切り替える。スイッチ素子Q5は、例えばNPN型トランジスタである。電流Ihは、ホールセンサ41に流れる電流である。
コンデンサC4は、ホールセンサ41の電源端子VccとGND間に接続され、電源端子Vccの電圧を平滑化する。コンデンサC5は、ホールセンサ41の出力端子OUTとGND間に接続され、出力電圧を平滑化する。
抵抗R5,R6は、入力電圧Vinの電源ラインとGND間に直列に接続された分圧抵抗であり、抵抗R5と抵抗R6との接続ノードから入力電圧Vinを分圧した電圧(検出電圧)を制御部5に入力する。
制御部5は、マイクロコンピュータ等により構成され、第2のレギュレータ2からの第2の直流電圧V2(例えば5[V])を電源端子VDDに受けて動作する。制御部5は、位置検出回路4からの位置検出信号Sp(位置情報)に基づき、駆動制御信号Sdを生成してモータを駆動するプリドライブ回路(図示省略)に出力する。制御部5は、入力電圧Vinを監視し、過電圧(あらかじめ定めた所定値以上の電圧)の入力時(以下、過電圧と呼ぶこともある)にホールバイアス供給信号をロウ(low)レベルに設定して、ホールセンサ41への電源供給を遮断する。これにより、ホールセンサ41は、位置検出信号Spの出力を停止する。
(実施の形態)
図1は、本実施形態におけるモータ駆動制御装置200を示す概略の構成図である。本実施形態における電源装置100は、通信機器に搭載されるファンモータ駆動制御装置200に適用した例である。
図1に示すように、モータ駆動制御装置200は、3相のブラシレスモータであるモータ20の駆動を制御する。モータ駆動制御装置200は、電源装置100と、モータ20を駆動するモータ駆動部16と、を備える。モータ駆動部16は、モータ20を駆動するインバータ回路およびプリドライブ回路(不図示)を備えている。
電源装置100は、第1のレギュレータ11と、第2のレギュレータ12と、降圧電圧調整回路13と、制御部15A(制御手段の一例)と、を備える。電源装置100は、外部電源から供給される入力電圧Vinを入力し、モータ駆動部16に駆動制御信号Sdを出力する。
第1のレギュレータ11は、ダイオードD1を介して外部電源が接続され、出力側に第2のレギュレータ12が接続される。第1のレギュレータ11は、入力電圧Vinを第1の直流電圧V1に降圧する。
第2のレギュレータ12は、入力側に第1のレギュレータ11が接続され、出力側に制御部15Aの電源端子VDDが接続される。第2のレギュレータ12は、第1の直流電圧V1を第2の直流電圧V2に降圧して、制御部15Aに供給する。
降圧電圧調整回路13は、第1のレギュレータ11に接続され、第1の直流電圧V1の値を可変する。
制御部15Aは、例えば、マイクロコンピュータ等により構成され、第2のレギュレータ12からの第2の直流電圧V2(例えば5[V])を電源端子VDDに受けて動作する。制御部15Aは、電源装置100の制御部15(図2参照)としての機能と、モータ駆動部16を制御する制御手段としての機能を兼ねている。後者の機能の場合には、制御部15Aは、後記する位置検出回路14(図2参照)からの位置検出信号Sp(位置情報)に基づき、駆動制御信号Sdを生成してモータ駆動部16のプリドライブ回路(図示省略)に出力する。
電源装置100の制御手段として機能する場合、制御部15Aは、あらかじめ定めた所定値以上である過電圧の入力時には待機モードに移行する。そして、制御部15Aは、降圧電圧調整回路13に制御信号Scを出力して、定常時よりも第1の直流電圧V1を高くするように降圧電圧調整回路13の動作を制御する。
また、制御部15Aと第2のレギュレータ12とを組み合わせて、ひとつの制御手段として考える。この制御手段は、過電圧の入力時には待機モードに移行すると共に、定常時よりも第1の直流電圧V1を高くするように降圧電圧調整回路13の動作を制御する。
図2は、本実施形態における電源装置100の回路構成を示す図である。
図2に示すように、電源装置100は、第1のレギュレータ11と、第2のレギュレータ12と、降圧電圧調整回路13と、位置検出回路14と、制御部15(制御手段の一部)と、ダイオードD1,D2と、コンデンサC1と、抵抗R1,R5,R6とを備える。
第1のレギュレータ11は、入力電圧Vinを第1の直流電圧V1に降圧する。第1のレギュレータ11は、抵抗R11,R12と、N型MOSFET素子Q11,Q12と、ツェナーダイオードZD1と、を備える。
抵抗R11,R12は、直列接続された分圧抵抗である。
N型MOSFET素子Q11,Q12は、直列接続されており、抵抗R11,R12に対して並列に配置される。
N型MOSFET素子Q11は、ドレインが抵抗R1と抵抗R11のノードに接続され、ソースがN型MOSFET素子Q12のドレインに接続され、ゲートが抵抗R11と抵抗R12のノードに接続される。N型MOSFET素子Q12は、ドレインがN型MOSFET素子Q11のソースに接続され、ソースが第2のレギュレータ12のコンデンサC2に接続され、ゲートが抵抗R12とツェナーダイオードZD1のカソードのノードに接続される。
N型MOSFET素子Q11,Q12は、各ゲートに抵抗R11,R12によって分圧された電圧が入力され、各ソースに安定化した電圧を発生する。N型MOSFET素子Q11,Q12は、高耐圧のMOSFET素子である。
なお、第1のレギュレータ11は、図4の比較例の第1のレギュレータ1と比較すると、N型MOSFET素子と抵抗とが一段少ない構成となっている。これにより、部品にかかるコストを削減することができる。なお、N型MOSFET素子と抵抗の数を減らす代わりに、低耐圧で廉価なMOSFETを用いてもよい。この場合も部品にかかるコストを削減することができる。
第1のレギュレータ11は、後記する降圧電圧調整回路13のツェナーダイオードZD2(電圧調整素子の一例)がスイッチ素子Q13によってバイパスされなかった場合、ツェナーダイオードZD2の端子電圧に基づいて、入力電圧Vinを降圧する。ここで、入力電圧Vinが過電圧になったときの第1のレギュレータ11の消費電力は、後述するように、第1のレギュレータ11に流れる電流I1が低減されることにより、定常時の消費電力以下となる。
ツェナーダイオードZD1は、アノードがツェナーダイオードZD2のカソードとスイッチ素子Q13のコレクタとの接続ノードに接続され、カソードが抵抗R12に接続される。ツェナーダイオードZD1は、第1のレギュレータ11の第1の直流電圧V1の値を調整する。
第2のレギュレータ12は、第1のレギュレータ11と制御部15との間に配置され、第1の直流電圧V1を第2の直流電圧V2に降圧して、制御部15に供給する。第2のレギュレータ2は、3端子レギュレータ21と、コンデンサC2,C3と、を備える。
3端子レギュレータ21は、N型MOSFET素子Q12のソース電位を入力端子INに受け、出力端子OUTから第2の直流電圧V2を制御部15の電源端子VDDに供給する。
コンデンサC2は、3端子レギュレータ21の入力端子INとGND間に接続され、第1の直流電圧V1を平滑化する。コンデンサC3は、3端子レギュレータ21の出力端子OUTとGND間に接続され、出力電圧を平滑化する。
入力電圧Vinが過電圧になったときの第2のレギュレータ12の消費電力は、定常時の消費電力以下となる。
降圧電圧調整回路13は、第1のレギュレータ11に接続され、第1の直流電圧V1の値を可変する。降圧電圧調整回路13は、ツェナーダイオードZD2と、スイッチ素子Q13と、抵抗R13,R14と、を備える。
ツェナーダイオードZD2は、アノードがGNDに接続され、カソードが第1のレギュレータ11のツェナーダイオードZD1のアノードに接続される。ツェナーダイオードZD2は、第1のレギュレータ11の第1の直流電圧V1の値を調整する電圧調整素子である。
スイッチ素子Q13は、NPN型トランジスタである。スイッチ素子Q13は、ツェナーダイオードZD2の両端を短絡するように接続される。スイッチ素子Q13は、ベースが抵抗R13を介して位置検出回路14のスイッチ素子Q5のエミッタとホールセンサ41の電源端子Vccとの接続ノードに接続される。このため、スイッチ素子Q13は、位置検出回路14のホールセンサ41への電源の供給/遮断に合せてオン/オフする。すなわち、スイッチ素子Q5がオンしてホールセンサ41に電源を供給するとき、スイッチ素子Q13はオンしてツェナーダイオードZD2を短絡する。スイッチ素子Q5がオフしてホールセンサ41の電源を遮断するとき、スイッチ素子Q13はオフしてツェナーダイオードZD2を有効化する。
ここで、図2に示すように、電源装置100は、第1のレギュレータ11のツェナーダイオードZD1に、降圧電圧調整回路13のツェナーダイオードZD2が直列接続された構成となっている。また、ツェナーダイオードZD2の両端は、スイッチ素子Q13のオンにより短絡させることができ、ツェナーダイオードZD2を無効にすることができる。定常時にはツェナーダイオードZD2が無効にされ、ツェナーダイオードZD1の電圧のみによって、第1のレギュレータ11の第1の直流電圧V1の値が決定される。過電圧時には、ツェナーダイオードZD2が有効となり、ツェナーダイオードZD1およびツェナーダイオードZD2の電圧によって、この第1の直流電圧V1の値が決定される。
位置検出回路14は、ホールセンサ41と、スイッチ素子Q5と、コンデンサC4,C5とを備える。
ホールセンサ41は、モータ20(図1参照)のロータの位置を検出する。
スイッチ素子Q5は、例えばNPN型トランジスタであり、第1のレギュレータ1の第1の直流電圧V1の出力側と、ホールセンサ41の電源端子Vccの入力との間に接続される。このスイッチ素子Q5は、ホールセンサ41への電源供給/遮断を切り替える。
コンデンサC4は、ホールセンサ41の電源端子VccとGND間に接続され、この電源端子Vccの電圧を平滑化する。コンデンサC5は、ホールセンサ41の出力端子OUTとGND間に接続され、出力電圧を平滑化する。
抵抗R5,R6は、入力電圧Vinの電源ラインとGND間に直列に接続された分圧抵抗であり、抵抗R5と抵抗R6との接続ノードから入力電圧Vinを分圧した電圧(検出電圧)を制御部15に入力する。
制御部15は、マイクロコンピュータ等により構成され、第2のレギュレータ12からの第2の直流電圧V2(例えば5[V])を電源端子VDDに受けて動作する。制御部15は、入力電圧Vinを監視し、過電圧時にホールセンサ41へのホールバイアス供給信号をロウレベルに設定する。これにより、ホールセンサ41はオフする。併せて制御部15は、駆動制御信号Sdの出力を停止してモータ20(図1参照)の駆動を停止させる。これにより、制御部15は、電源装置100の省電力化を図るための「待機モード」に移行する。待機モードにおいて、制御部15は、クロックを下げる、電圧監視周期を長くするなどを実施してもよい。これにより、第1のレギュレータ11に流れる電流I1をさらに低減することができる。
以下、上記のように構成された電源装置100の動作を説明する。本実施形態にかかる電源装置100は、通信機器に搭載されるファンモータに用いられる。
通信機器に搭載されるファンモータに用いる電源装置100の場合、入力電圧Vinが定常時には正常動作し、かつ過電圧時には待機モードで所定期間だけ耐えることが要求される。
まず、図1と図2とを参照しつつ、定常時の電源装置100の動作について説明する。
定常時において第1のレギュレータ11は、入力電圧Vinを第1の直流電圧V1に降圧する。そして第2のレギュレータ12は、この第1の直流電圧V1を第2の直流電圧V2(5[V])に降圧して、制御部15に供給する。制御部15は、第2のレギュレータ12からの第2の直流電圧V2を電源端子VDDにて受けて動作する。
制御部15には、抵抗R5,R6によって入力電圧Vinを分圧した電圧が入力されている。制御部15は、入力電圧Vinを常時監視している。
定常時において、制御部15は、ホールバイアス供給信号をハイ(High)レベルに設定する。これによりスイッチ素子Q5はオンし、第1のレギュレータ11の第1の直流電圧V1がホールセンサ41の電源端子Vccに印加される。ホールセンサ41は、モータ20(図1参照)のロータ位置を検出して、位置検出信号Spとして制御部15に出力する。
制御部15は、この位置検出信号Sp(位置情報)に基づき、駆動制御信号Sd(図1参照)を生成してモータ駆動部16(図1参照)に出力する。これにより、モータ駆動部16は、モータ20を駆動する。
一方、位置検出回路14のスイッチ素子Q5のオンにより、スイッチ素子Q5のエミッタ電圧が降圧電圧調整回路13のスイッチ素子Q13のベースに印加される。これによりスイッチ素子Q13がオンし、ツェナーダイオードZD2は、第1のレギュレータ11に対して無効になる。降圧電圧調整回路13のツェナーダイオードZD2が無効になることで、第1のレギュレータ11は、ツェナーダイオードZD2による電圧の持ち上げがなくなる。
第1のレギュレータ11が出力する第1の直流電圧V1は、N型MOSFET素子Q12のゲート電圧から、ゲート閾値電圧を減じたものである。定常時において、N型MOSFET素子Q12のゲートには、ツェナーダイオードZD1による電圧のみが印加されている。
次に、過電圧時の電源装置100の動作について説明する。
制御部15には、抵抗R5,R6によって入力電圧Vinを分圧した電圧が入力され、制御部15は、入力電圧Vinを常時監視している。
過電圧時において、制御部15は、抵抗R5,R6の分圧電圧により、過電圧が印加されたことを検知する。このとき制御部15は、位置検出回路14のホールセンサ41へのホールバイアス供給信号をロウレベルに設定する。これにより、スイッチ素子Q5がオフし、ホールセンサ41への電源は遮断される。これと同時に、制御部15は、モータの駆動制御信号Sdの出力を停止する。モータ駆動部16(図1参照)は、モータ20の駆動を停止して待機モードに遷移する。
位置検出回路14のスイッチ素子Q5がオフしてエミッタ電圧は0Vになると、スイッチ素子Q13はオフする。その結果、ツェナーダイオードZD2は有効になり、第1のレギュレータ11のツェナーダイオードZD1のアノードには、ツェナーダイオードZD2の電圧が印加される。すなわち、過電圧時において、第1のレギュレータ11は、ツェナーダイオードZD2の電圧によって持ち上げられる。
第1のレギュレータ11が出力する第1の直流電圧V1は、N型MOSFET素子Q12のゲート電圧から、ゲート閾値電圧を減じたものである。過電圧時において、N型MOSFET素子Q12のゲートには、ツェナーダイオードZD1,ZD2による電圧が印加されるので、定常時に対して第1の直流電圧V1を高くすることができる。
次に、第2のレギュレータ12の電力損失について説明する。
電源装置100の位置検出回路14を流れる電流Ihは、ホールセンサ41を流れる電流である。
第2のレギュレータ12の電力損失P2は、次式(1)で示される。
Figure 2016123254
式(1)に示すように、第1の直流電圧V1と第2の直流電圧V2の差分(V1−V2)が小さい場合に、第2のレギュレータ12の電力損失P2は小さくなる。第2のレギュレータ12に流れる電流I2が小さい場合に、第2のレギュレータ12の電力損失P2は小さくなる。
過電圧時の第1の直流電圧V1は、ツェナーダイオードZD2が有効になるので、定常時の第1の直流電圧V1よりも高くなる。また、第2の直流電圧V2は、定常時と過電圧時で変わらない。
過電圧時の電流I2は、制御部15が待機モードに遷移するので、定常時の電流I2よりも小さくなる。
過電圧時における第2のレギュレータ12の電力損失P2を、定常時の電力損失P2と比較すると、第1の直流電圧V1の過電圧時の増大分が、電流I2の減少分で相殺される。このため、過電圧時における第2のレギュレータ12の電力損失P2は、定常時の電力損失P2と同等となる。
なお、過電圧時における第2のレギュレータ12の電力損失P2は、定常時と同等に限られず、定常時の電力損失P2よりも小さくしてもよい。
次に、第1のレギュレータ11の電力損失P1について説明する。電力損失P1は、次式(2)で示される。
Figure 2016123254
式(2)に示すように、入力電圧Vinと第1の直流電圧V1の差分(Vin−V1)が小さい場合に、第1のレギュレータ11の電力損失P1は小さくなる。また第1のレギュレータ11に流れる電流I1が小さい場合に、第1のレギュレータ11の電力損失P1は小さくなる。
入力電圧Vinは、過電圧時において定常時よりも高い。この第1の直流電圧V1は、過電圧時において定常時よりも高くなるように構成される。よって、差分の項(Vin−V1)の値は、図4の比較例よりも小さくなる。
過電圧時における電流I1は、制御部15が待機モードに遷移し、かつスイッチ素子Q5がオフする(電流Ihが0[mA]となる)ので、定常時よりも小さくなる。したがって、過電圧時における第1のレギュレータ11の電力損失P1は、定常時よりも小さくなる。
このように、本実施例の電源装置100は、過電圧時に、第1のレギュレータ11の降圧電圧差を少なくして、かつ自身が待機モードに遷移することにより、第1のレギュレータ11の電力損失P1を軽減させることができる。よって第1のレギュレータ11のMOSFET素子および抵抗を削減することが可能となる。その結果、部品にかかるコストが削減可能となり、かつ部品の実装面積を小さくすることができる。
図3は、本実施形態におけるモータ駆動制御方法を示すフローチャートである。制御部15(図2参照)は、以下の処理を実行する。
ステップS11において、制御部15は、抵抗R5,R6によって入力電圧Vinを分圧した電圧が入力され、入力電圧Vinを常時監視している。
ステップS12において、制御部15は、入力電圧Vinがあらかじめ定めた所定値以上の電圧が入力されたか否か(過電圧が入力されたかどうか)を判別する。制御部15は、入力電圧Vinが所定値の電圧を超えていないならば(No)、ステップS11に戻って入力電圧Vinの監視を続ける。制御部15は、入力電圧Vinが所定値以上の電圧(過電圧)であるならば(Yes)、ステップS13の処理に進む。
ステップS13において、制御部15は、ホールバイアス供給信号をロウレベルに設定する。スイッチ素子Q5はオフし、ホールセンサ41への電源も遮断される。これにより、モータ駆動部16(図1参照)は、モータ20の駆動を停止する。
ステップS14において、制御部15は、「待機モード」に移行して本フローを終了する。待機モードは、例えば、駆動制御信号Sdを止める、クロックを下げる、電圧監視周期を長くするなどが挙げられる。これにより、制御部15の消費電流を削減することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる電源装置100は、過電圧時においてツェナーダイオードZD2を有効にすることで、第1の直流電圧V1の値を定常時よりも高くする。これにより、過電圧時における第1のレギュレータ11の降圧電圧差を少なくすることができる。よって第1のレギュレータ11の電力損失P1を軽減させることができる。
図1の電源装置100と図4の比較例の電源装置10の構成を比較すると、本実施形態では、第1のレギュレータに係る1個の抵抗と1個のN型MOSFETとを削減することが可能である。このように、本実施形態にかかる電源装置100は、第1のレギュレータ11の電力損失P1を軽減し、過電圧保護を図りつつ、MOSFET素子および抵抗を削減することができる。その結果、使用部品点数の削減と部品コストの低減ができる。また、部品実装面積の低減が可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(h)のようなものがある。
(a) 電源装置が電力を供給する対象は、モータの駆動制御装置に限定されない。
(b) 本実施形態では、電源装置100は、通信機器に搭載されるファンモータに用いられるものとして説明したが、用途として、通信機器、あるいは、ファンモータに限定されるものではない。
(c) 電源装置は、図2に示した実施形態の回路構成に限定されるものではなく、例えば、必ずしも第2のレギュレータを備えていなくてもよい。電源電圧の許容範囲が広い制御部に電源を供給する場合には、第1のレギュレータと、降圧電圧調整回路とがあればよい。また、ダイオードD1,D2,抵抗R1は、必須ではない。
(d) 第1のレギュレータ11の各スイッチ素子は、必ずしもN型MOSFET素子でなくてもよく、例えばバイポーラトランジスタやその他のパワー半導体素子でもよい。
(e) 制御部15が降圧電圧調整回路13のスイッチ素子Q13をオン/オフする回路は、図2に限定されない。スイッチ素子Q13のオン/オフ制御の回路は、位置検出回路14とは別に構成してもよい。
本実施形態では、位置検出回路14の一部を流用して、降圧電圧調整回路13のスイッチ素子Q13のオン/オフ制御しているので回路を簡素化することができる。また、出力信号を共通化しているので、制御ソフトウェアを簡素化することができる。
(f) モータの種類や相数は、上記実施形態に限定されない。
(g) 第1のレギュレータ11または第2のレギュレータ12の回路構成は、図2の回路構成には限定されない。
(h) 電圧調整素子は、ツェナーダイオードに限定されず、アバランシェダイオードや定電圧放電管など、リファレンス電圧を出力可能な任意の素子を用いてもよい。
11 第1のレギュレータ
12 第2のレギュレータ (制御手段の一部)
13 降圧電圧調整回路
14 位置検出回路
15,15A 制御部 (制御手段の一部)
16 モータ駆動部
20 モータ
41 ホールセンサ
100 電源装置
200 モータ駆動制御装置
Vin 直流電圧
V1 第1の直流電圧
V2 第2の直流電圧
Q11,Q12 N型MOSFET素子
ZD1 ツェナーダイオード
ZD2 ツェナーダイオード (電圧調整素子の一例)
Q5,Q13 スイッチ素子

Claims (7)

  1. 入力される直流電圧を第1の直流電圧に降圧する第1のレギュレータと、
    前記第1のレギュレータに接続され、前記第1の直流電圧の値を可変可能な降圧電圧調整回路と、
    あらかじめ定めた所定値以上である過電圧の入力時には待機モードに移行すると共に、定常時よりも前記第1の直流電圧を高くするように前記降圧電圧調整回路の動作を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記降圧電圧調整回路は、前記第1のレギュレータの一端に接続された電圧調整素子と、前記電圧調整素子の両端を短絡するスイッチ素子とを含んで構成され、
    前記第1のレギュレータは、前記電圧調整素子の端子電圧に基づいて、入力される直流電圧を降圧する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1のレギュレータの待機モード時の消費電力は、定常時の消費電力以下である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電源装置と、
    モータを駆動するモータ駆動部と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記モータ駆動部に駆動制御信号を出力して前記モータを制御する、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1のレギュレータから出力される前記第1の直流電圧を第2の直流電圧に降圧する第2のレギュレータを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記第2のレギュレータの待機モード時の消費電力は、定常時の消費電力以下である、
    ことを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動制御装置。
  7. モータの回転位置を検知するホールセンサを更に備え、
    前記制御手段は、待機モードにおいて、前記モータ駆動部に対して駆動制御信号を停止し、前記ホールセンサの駆動電流を遮断すると共に、前記降圧電圧調整回路が降圧する前記第1の直流電圧を高くするように制御する、
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動制御装置。
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