JP2016123178A - ケーブル接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動用変圧器(移動機)に繋がるケーブルのスイッチギヤへの接続の作業性を向上させる。
【解決手段】本発明に係るケーブル接続装置は、スイッチギヤ内の引出式遮断器を収容する収容位置に配置され、スイッチギヤ内の回路に移動機を接続可能なケーブル接続装置であって、移動可能な台車と、該台車上に設置され、スイッチギヤ内の回路の接続端子に接続される第1接続部であって、該接続端子に嵌合状態で電気的に接続される第1接続部と、移動器に繋がるケーブルが接続される第2接続部と、第1接続部及び第2接続部を接続する接続回路とを備える。
【選択図】図6
【解決手段】本発明に係るケーブル接続装置は、スイッチギヤ内の引出式遮断器を収容する収容位置に配置され、スイッチギヤ内の回路に移動機を接続可能なケーブル接続装置であって、移動可能な台車と、該台車上に設置され、スイッチギヤ内の回路の接続端子に接続される第1接続部であって、該接続端子に嵌合状態で電気的に接続される第1接続部と、移動器に繋がるケーブルが接続される第2接続部と、第1接続部及び第2接続部を接続する接続回路とを備える。
【選択図】図6
Description
本発明は、移動機に接続されるケーブルをスイッチギヤに接続するためのケーブル接続装置に関する。
従来、スイッチギヤは、変圧器の三次側(低圧側)に接続され、変圧器により降圧された交流電力を各配電線に供給している。スイッチギヤは、電力の安定供給のために設けられ、開閉器、遮断器、及び計測機器等の各種電気設備を有している。この種のスイッチギヤには、内部回路のメンテナンス等を容易にすべく、内部から引き出すことでスイッチギヤ内の内部回路を遮断可能な引出式遮断器を有するものがあり、このようなスイッチギヤは、該引出式遮断器の端子を嵌合可能な接続端子を有している(特許文献1参照)。
ところで、既設の変圧器に異常が発生した際には、移動用変圧器(移動機)を既設の変圧器の一次側及び三次側の間に配設することで、移動用変圧器で変圧した電力をスイッチギヤに向けて電力供給することが可能になっている。これにより、既設の変圧器に異常が発生した場合であっても、長期停電となることを防いでいる。
移動用変圧器をスイッチギヤに接続する際、移動用変圧器の三次側は、ケーブルを介してスイッチギヤの移動機器接続箇所に接続される。移動機器接続箇所は、スイッチギヤの上部(天井部)に設けられる場合があり、このような移動機器接続箇所にケーブルを接続するのは非常に困難であり、接続に時間を要する場合があった。
そこで、本発明は、移動用変圧器(移動機)に繋がるケーブルのスイッチギヤへの接続の作業性を向上させることができ、接続時間を短縮することが可能なケーブル接続装置を提供することを課題とする。
本発明は、スイッチギヤ内の引出式遮断器を収容する収容位置に配置され、スイッチギヤ内の回路に移動機を接続可能なケーブル接続装置であって、移動可能な台車と、該台車上に設置され、スイッチギヤ内の回路の接続端子に接続される第1接続部であって、該接続端子に嵌合状態で電気的に接続される第1接続部と、移動器に繋がるケーブルが接続される第2接続部と、第1接続部及び第2接続部を接続する接続回路とを備える。
このような構成において、引出式遮断器は、スイッチギヤ内の収容位置に収容されてスイッチギヤ内の回路に接続されている。この種の引出式遮断器は、スイッチギヤ内から引き出されることで、スイッチギヤ内の回路から切り離される。
ケーブル接続装置は、引出式遮断器を収容する収容位置に配置される。具体的には、ケーブル接続装置は、台車の移動により引出式遮断器の収容されていた収容位置に移動されることで、ケーブル接続装置は、引出式遮断器の収容されていた収容位置に配置される。
ケーブル接続装置が引出式遮断器の収容位置に配置されると、第1接続部は、スイッチギヤ内の回路の接続端子に嵌合される。これにより、第1接続部は、スイッチギヤ内の回路と電気的に接続され、第1接続部に接続される接続回路及び接続回路に接続される第2接続部も、スイッチギヤ内の回路と電気的に接続される。そして、移動機に接続されているケーブルが第2接続部に接続されると、第1接続部、接続回路、及び第2接続部を介してスイッチギヤ内の回路と移動機とが電気的に接続される。
このように、ケーブル接続装置が引出式遮断器の収容位置に配置されることで、移動機をスイッチギヤ内の回路に接続できるので、スイッチギヤ内の回路に移動機を接続する際の作業性を向上することができ、スイッチギヤ内の回路への移動機の接続時間を短縮することができる。
また、本発明のケーブル接続装置の一態様として、接続回路は、第1接続部及び第2接続部の間を開閉する開閉器を有してもよい。
このような構成において、開閉器を開いた状態で第1接続部がスイッチギヤ内の回路に電気的に接続される。その後、移動機に接続されているケーブルが第2接続部に接続され、開閉器が閉じられる。これにより、スイッチギヤ内の回路が充電している状態であっても、移動機に接続されているケーブルを安全に第2接続部に接続できる。
本発明は、移動用変圧器に繋がるケーブルをスイッチギヤに接続する際の作業性を向上させることができ、接続時間を短縮することが可能なケーブル接続装置を提供することができる。
以下、本実施形態に係るケーブル接続装置について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態を説明する前に、図1乃至図3を用いて、変圧器1及びスイッチギヤ2の配線と、スイッチギヤ2の構成について説明する。
図1に示すように、変圧器1は、三次側(低圧側)で三次側ケーブル3を介してスイッチギヤ2に接続される。変圧器1は、一次側(高圧側)の電圧を降圧してスイッチギヤ2に送るようになっている。
スイッチギヤ2は、三次側ケーブル3を介して変圧器1に接続される配変三次箱4と、該配変三次箱4に母線7を介して接続される配電線箱5を有する。本実施形態において、スイッチギヤ2は、2つの配電線箱5,5を有しているものとする。より具体的には、図2に示すように、スイッチギヤ2は、配変三次箱4及び配電線箱5,5を横並びに連結して構成され、横並びに配置された配変三次箱4及び配電線箱5,5が母線を介して電気的に接続される。この種のスイッチギヤ2には、内部回路のメンテナンス等を容易にすべく、内部から引き出すことでスイッチギヤ2内の内部回路を遮断可能な引出式遮断器を有するものがあり、このようなスイッチギヤ2は、該引出式遮断器の端子を嵌合可能な接続端子を有している。なお、本実施形態の説明において、スイッチギヤ2は、母線7に繋がる移動機器接続箇所を有する既設のスイッチギヤ2を例として説明する。
配変三次箱4は、引出式の配変三次箱遮断器41を有し、該配変三次箱遮断器41を配変三次箱4から引き出すことで、配変三次箱4の内部の回路を遮断可能に構成されている。また、配電線箱5は、配電線箱遮断器51を備え、該配電線箱遮断器51のそれぞれを配電線箱5から引き出すことで、配電線箱5の内部の回路を遮断可能に構成されている。
図3に示すように、配変三次箱4は、配変三次箱遮断器41を収納可能なスペースを有する箱体として形成される。そして、配変三次箱4は、内部回路として、地中を介して変圧器1から延びる三次側ケーブル3に接続される変圧器接続部42と、天井側で母線7に接続される配電線箱接続部43と、該配電線箱接続部43から配変三次箱遮断器41側に向けて延びる第1導体44と、変圧器接続部42から配変三次箱遮断器41側に向けて延びる第2導体45と、第1導体44に配変三次箱遮断器41を接続可能になっている第1導体接続部46と、第2導体45に配変三次箱遮断器41を接続可能になっている第2導体接続部47とを有する。すなわち、配変三次箱4は、変圧器1から延びる三次側ケーブル3に接続された変圧器接続部42から、第2導体45、第2導体接続部47、配変三次箱遮断器41、第1導体接続部46、及び第1導体44を経由して、母線に接続された配電線箱接続部43に接続される内部回路を有している。ここで、第1導体接続部46及び第2導体接続部47のそれぞれは、スイッチギヤ2内に配変三次箱遮断器41が収容されることで、配変三次箱遮断器41から延びる端子に嵌合可能になっている。そして、引出式の配変三次箱遮断器41は、スイッチギヤ2(配変三次箱4)から引き出されることで、第1導体接続部46及び第2導体接続部47への嵌合を解除して、第1導体接続部46及び第2導体接続部47の間を遮断可能に構成されている。
このような配変三次箱遮断器41は、車輪を用いて移動可能な台車413上に遮断器本体410を有する。遮断器本体410は、配変三次箱遮断器41のスイッチギヤ2への収容により第1導体接続部46に嵌合可能な第1遮断器端子411と、配変三次箱遮断器41のスイッチギヤ2への収容により第2導体接続部47に嵌合可能な第2遮断器端子412とを有する。配変三次箱遮断器41は、第1遮断器端子411及び第2遮断機端子412のそれぞれが、第1導体接続部46及び第2導体接続部47に接続されることで、第1導体接続部46及び第2導体接続部47の間を電気的に接続する。
なお、図3は、配変三次箱4について示しているが、配電線箱5の場合も同様に、配電線箱遮断器51を収納可能なスペースを有する箱体として形成される。そして、配電線箱5は、内部回路として、地中を介して延びる配電線に接続される配電線接続部52と、天井側で母線7に接続される母線接続部53と、該母線箱接続部53から配電線箱遮断器51側に向けて延びる第1導体54と、配電線接続部52から配電線箱遮断器51側に向けて延びる第2導体55と、第1導体54に配電線箱遮断器51を接続可能になっている第1導体接続部56と、第2導体55に配電線箱遮断器51を接続可能になっている第2導体接続部57とを有する。すなわち、配電線箱5は、母線に接続された母線接続部53から、第1導体54、第1導体接続部56、配電線箱遮断器51、第2導体接続部57、及び第2導体55を経由して、配電線に接続された配電線接続部52に接続される内部回路を有している。そして、引出式の配電線箱遮断器51がスイッチギヤ2(配電線箱5)から引き出されることで、配電線箱5の回路(第1導体接続部56及び第2導体接続部57の間の回路)を遮断可能になっている。
本実施形態に係るケーブル接続装置10は、スイッチギヤ2に収容されている引出式の配変三次箱遮断器41又は配電線箱遮断器51の収容位置に配置される。これにより、ケーブル接続装置10は、スイッチギヤ2内の回路に接続される。
次に、本実施形態に係るケーブル接続装置10について、図4乃至図8を参照して説明する。
図4に示すように、ケーブル接続装置10は、スイッチギヤ2内の引出式遮断器41,51を収容する収容位置に配置され、スイッチギヤ2(配変三次箱4又は配電線箱5,5)内の回路に移動機11(以下、移動用変圧器11とする)を接続可能なケーブル接続装置10であって、移動可能な台車101と、該台車101上に設置され、スイッチギヤ2内の回路の接続端子に接続される第1接続部103であって、該接続端子に嵌合状態で電気的に接続される第1接続部103と、移動用変圧器11に繋がるケーブル(移動用ケーブル13)が接続される第2接続部104と、第1接続部103及び第2接続部104を接続する接続回路105とを備える。なお、第1接続部103、第2接続部104、及び接続回路105は、三相交流に合わせてそれぞれが同様な回路構成である3つの回路を有しているが、本説明では簡便のため、そのうち1つの回路を例として説明する。
台車101は、底板と天板とを有し、底板に複数の車輪102が取り付けられていることで、移動可能に構成されている。そして、台車101は、底板と天板との間に第1接続部103、第2接続部104、及び接続回路105を設置可能に構成されている。台車101は、スイッチギヤ2の引出式遮断器41,51の収容位置に、複数の車輪102を回転させることで移動される。具体的には、台車101は、第1接続部103、第2接続部104、及び接続回路105を結ぶ方向に沿って移動可能となるように、底板に複数の車輪102が取り付けられている。そして、台車101は、第1接続部103側の端部からスイッチギヤ2内に押し込まれる。
第1接続部103は、第1導体接続部46,56の地上からの高さと同じ高さに配置される第1電極106と、第2導体接続部47,57の地上からの高さと同じ高さに配置される第2電極107とを有する。第1接続部103は、台車101の移動方向端部の一方から露出するように配置される。これにより、第1接続部103は、台車101をスイッチギヤ2の引出式遮断器の位置に移動した際に、第1導体接続部46及び第2導体接続部47に嵌合されて電気的に接続される。
第1電極106は、導電材料で板状に形成され、板面に沿う方向を台車101の移動方向に向けて配置される。また、第1電極106は、碍子108により台車101の天板に取り付けられている。
第2電極107は、導電材料で板状に形成され、板面に沿う方向を台車101の移動方向に向けて配置される。
第2接続部104は、移動用変圧器11に繋がれた移動用ケーブル13を接続可能に設けられる。第2接続部104は、スイッチギヤ2へ向けて台車101を移動する側の端部とは逆側の端部側で移動用ケーブル13を接続可能に構成される。
接続回路105は、第1接続部103及び第2接続部104の間を開閉する開閉器110と、該開閉器110を動作させる動作部111と、開閉器110及び第2接続部104に接続される第1接続体112と、開閉器110及び第1接続部103に接続される第2接続体113とを有する。
開閉器110は、導電材料で板状に形成され、第1接続体112との接続位置を支点として回動することで、第2接続体113から物理的に離間するようになっている。開閉器110は、第2接続体113から物理的に離間することで、第2接続体113から電気的に切り離される。
動作部111は、開閉器110を開閉動作させる可動部114と、該可動部114による開閉器110の開閉動作を駆動する駆動機構を有する支持台115とを有する。
可動部114は、開閉器110及び支持台115に接続される。可動部114は、支持台115の駆動機構による制御により、開閉器110の閉動作において、第2接続体113及び第2接続部104を開閉器110により電気的に接続するように動作する。具体的には、可動部114は、開閉器110及び第2接続体113を接続するように動作する。一方、可動部114は、開閉器110の開動作において、開閉器110及び第2接続体113との間を離間するように動作することで、開閉器110及び第2接続体113との間を電気的に切り離す。
支持台115は、箱体内に開閉器110の駆動機構を有し、底板上に載置される。支持台115の駆動機構は、可動部114に接続され、可動部114を動作させる。なお、第2電極107は、碍子120により支持台115の上部に取り付けられている。
第1接続体112は、導電材料でクランク状に形成される。第1接続体112は、一端側で第2接続部104に接続され、他端側で開閉器110に接続される。第1接続体112は、碍子109により支持台115の上部に取り付けられる。
第2接続体113は、開閉器110に並設される中間導体116と、該中間導体116に取り外し可能に設けられる接続導体117,118を有する。
中間導体116は、導電性材料で板状に形成され、板面に沿う方向を台車101の移動方向に沿って配置される。そして、中間導体116は、台車101の移動方向に沿う方向の一端側で接続導体117,118に接続可能に構成されるとともに、他端側で開閉器110に接続可能に配置される。本実施形態において、中間導体116は、碍子119を介して、支持台115上に取り付けられる。
接続導体117,118は、第1電極106又は第2電極107を中間導体116に選択的に接続することにより、第1電極106又は第2電極107のいずれかを移動用変圧器11に電気的に接続する。接続導体117は、板体であり、中間導体116及び第2電極107を接続する際に用いられる。接続導体118は、クランク状に形成され、中間導体116及び第1電極106を接続する際に用いられる。接続導体117及び接続導体118は、選択的に用いられることで第1導体接続部46又は第2導体接続部47に移動用変圧器11を電気的に接続する。
本実施形態に関するケーブル接続装置10の構成は以上であり、次に、本実施形態におけるケーブル接続装置10の作用を説明する。
(変圧器1の故障又は三次側ケーブル3の断線等の場合)
変圧器1の故障又は三次側ケーブル3の断線等により、変圧器1から配変三次箱4に電力が供給されなくなった場合、図5に示すように、変圧器1の一次側及び配変三次箱4の間に移動用変圧器11を接続することで、変圧器1の一次側の電力を移動用変圧器11で変圧(降圧)して、配変三次箱4に供給する。具体的には、変圧器1の一次側にケーブルを介して移動用変圧器11の一次側が接続される。そして、移動用ケーブル13は、開状態に操作された移動用遮断器12を介して移動用変圧器11の三次側に接続される。
変圧器1の故障又は三次側ケーブル3の断線等により、変圧器1から配変三次箱4に電力が供給されなくなった場合、図5に示すように、変圧器1の一次側及び配変三次箱4の間に移動用変圧器11を接続することで、変圧器1の一次側の電力を移動用変圧器11で変圧(降圧)して、配変三次箱4に供給する。具体的には、変圧器1の一次側にケーブルを介して移動用変圧器11の一次側が接続される。そして、移動用ケーブル13は、開状態に操作された移動用遮断器12を介して移動用変圧器11の三次側に接続される。
ケーブル接続装置10は、配変三次箱4内の回路と移動用変圧器11とを接続すべく用いられる。ケーブル接続装置10が配変三次箱4内に押し込まれる前に、接続導体118は、第1電極106及び中間導体116の間に接続されて、両者を電気的に接続する。そして、開閉器110は、開状態(図4において点線で示された状態)に維持される。
配変三次箱4には、引出式の配変三次箱遮断器41が収容されており、配変三次箱遮断器41がスイッチギヤ2(配変三次箱4)から引き出されることで、第1導体接続部46及び第2導体接続部47の間が切断される。これにより、変圧器1及び母線7の間の回路が切断される。
ケーブル接続装置10は、スイッチギヤ2に向けて押し込まれる。具体的には、ケーブル接続装置10は、車輪102を用いて配変三次箱遮断器41の収容位置に押し込まれる(配置される)。図6に示すように、第1電極106は、第1導体接続部46に接続(嵌合)される。また、第2電極107は、第2導体接続部47に接続(嵌合)される。
このように、ケーブル接続装置10が配変三次箱遮断器41の収容位置に移動された後、移動用変圧器11に接続されている移動用ケーブル13は、第2接続部104に接続される。そして、動作部111及び可動部114により、開閉器110は、閉状態(図4において実線で示された状態)に動作される。その後、移動用遮断器12が閉状態になるように操作されることで、移動用変圧器11と配変三次箱4の母線7側とが電気的に接続されて、移動用変圧器11によって降圧された電力により、スイッチギヤ2の母線7が充電される。具体的には、移動用変圧器11により降圧された電力は、移動用ケーブル13、第2接続部104、接続回路105、第1接続部103、第1導体接続部46、第1導体44、及び配電線箱接続部43を介して母線7を充電する。
(母線7の断線等の場合)
母線7の断線等により、配電線箱5,5に配変三次箱4から電力が供給されなくなった場合、図7に示すように、変圧器1の一次側及び配電線箱5,5の間に移動用変圧器11を接続することで、変圧器1の一次側の電力を移動用変圧器11で変圧(降圧)して、配電線箱5,5に供給する。具体的には、変圧器1の一次側にケーブルを介して移動用変圧器11の一次側が接続される。移動用ケーブル13は、開状態に操作された移動用遮断器12を介して移動用変圧器11の三次側に接続される。
母線7の断線等により、配電線箱5,5に配変三次箱4から電力が供給されなくなった場合、図7に示すように、変圧器1の一次側及び配電線箱5,5の間に移動用変圧器11を接続することで、変圧器1の一次側の電力を移動用変圧器11で変圧(降圧)して、配電線箱5,5に供給する。具体的には、変圧器1の一次側にケーブルを介して移動用変圧器11の一次側が接続される。移動用ケーブル13は、開状態に操作された移動用遮断器12を介して移動用変圧器11の三次側に接続される。
ケーブル接続装置10は、配電線箱5内の回路と移動用変圧器11とを接続すべく用いられる。ケーブル接続装置10が配電線箱5内に押し込まれる前に、接続導体117は、第2電極107及び中間導体116を電気的に接続する。そして、開閉器110は、開状態(図4において点線で示された状態)に維持される。本実施形態においては、ケーブル接続装置10が1つの配電線箱5のみに接続される例で説明する。なお、ケーブル接続装置10が2つ用意され、配電線箱5,5のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
配電線箱5には、引出式の配電線箱遮断器51が収容されており、配電線箱遮断器51がスイッチギヤ2(配電線箱5)から引き出されることで、第1導体接続部56及び第2導体接続部57の間が切断される。これにより、変圧器1及び母線7の間の回路が切断される。
ケーブル接続装置10は、スイッチギヤ2(配電線箱5)に向けて押し込まれる。具体的には、ケーブル接続装置10は、車輪102を用いて配電線箱遮断器51の収容位置に押し込まれる(配置される)。図8に示すように、第1電極106は、第1導体接続部56に接続される。また、第2電極107は、第2導体接続部57に接続される。
このように、ケーブル接続装置10が配電線箱遮断器51の収容位置に移動された後、移動用変圧器11に接続されている移動用ケーブル13は、第2接続部104に接続される。そして、動作部111及び可動部114により、開閉器110は、閉状態(図4において実線で示された状態)に動作される。その後、移動用遮断器12が閉状態になるように操作されることで、移動用変圧器11と配電線箱5の配電線側とが電気的に接続されて、移動用変圧器11によって降圧された電力により、配電線が充電される。具体的には、移動用変圧器11により降圧された電力は、移動用ケーブル13、第2接続部104、接続回路105、第1接続部103、第2導体接続部57、第2導体55、及び配電線接続部52を介して配電線を充電する。
以上のように、本実施形態に係るケーブル接続装置10によれば、スイッチギヤ2内に収容されている引出式遮断器の収容位置にケーブル接続装置10を配置することで、移動用変圧器11及びスイッチギヤ2を電気的に接続できるので、移動用変圧器11に繋がるケーブル(移動用ケーブル13)のスイッチギヤ2への接続の作業性を向上することができ、接続時間を短縮することができる。
なお、本発明に係るケーブル接続装置は、上記実施形態に限定されることなく、種々変更することができる。
例えば、上記実施形態では、1つの配変三次箱4及び2つの配電線箱5,5が横並びに連結された場合について説明したが、これに限定されるものではない。図9に示すように、スイッチギヤ2が母線連絡箱14を介して2バンク(2つの配変三次箱4及び4つの配電線箱5)で構成されているものであってもよい。母線連絡箱14は、配変三次箱4及び配電線箱5と同様の引出式遮断器141を有しており、該引出式遮断器141の収容位置にケーブル接続装置10を配置可能になっている。
また、上記実施形態では、移動用ケーブル13は、ケーブル接続装置10をスイッチギヤ2内に収容した後に接続する形態で説明したが、予めケーブル接続装置10に移動用ケーブル13を接続した上で、ケーブル接続装置10をスイッチギヤ2内に収容するようにしてもよい。この場合、接続回路105は、開閉器110を有さない構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、母線7の断線等により、配電線箱5,5に配変三次箱4から電力が供給されなくなった場合、移動用変圧器11を使用することよって配電線箱5,5に電力を供給する場合について説明したがこれに限定されるものではない。変圧器1が使用可能な状態であれば、変圧器1を使用して配電線箱5,5に電力を供給してもよい。具体的には、配変三次箱遮断器41を配変三次箱4から引き出し、配変三次箱遮断器41の収容位置にケーブル接続装置10を配置する。同様に、配電線箱遮断器51を配電線箱5から引き出し、配電線箱遮断器51の収容位置にケーブル接続装置10を配置する。この状態で配変三次箱遮断器41の収容位置に配置したケーブル接続装置10と配電線箱遮断器51の収容位置に配置したケーブル接続装置10とを接続することによって母線7をバイパスし、変圧器1を使用して配電線箱5,5に電力を供給することも可能である。
また、スイッチギヤ2内の回路が充電している際にケーブル接続装置10をスイッチギヤ2内の回路に接続する際であっても、開閉器110を開状態にした上で移動用ケーブル13を接続するので、第2接続部104が充電していない状態で安全に作業をすることができる。
また、スイッチギヤ2として、既設のスイッチギヤ2で説明したが、移動機器接続箇所を有しない、新設のスイッチギヤ2であっても本発明を適用できることはもちろんである。
また、24kVスイッチギヤや、7.2kVスイッチギヤ等、変圧器1の二次側(三次側)に設けられるスイッチギヤであって、引出式遮断器を用いるスイッチギヤであれば、本発明を適用できることはもちろんである。
1…変圧器、2…スイッチギヤ、3…三次側ケーブル、4…配変三次箱、5…配電線箱、7…母線、10…ケーブル接続装置、11…移動機(移動用変圧器)、12…移動用遮断器、13…移動用ケーブル、14…母線連絡箱、41…配変三次箱遮断器(引出式遮断器)、42…変圧器接続部、43…配電線箱接続部、44,54…第1導体、45,55…第2導体、46,56…第1導体接続部、47,57…第2導体接続部、51…配電線箱遮断器(引出式遮断器)、52…配電線接続部、53…母線接続部、101…台車、102…車輪、103…第1接続部、104…第2接続部、105…接続回路、106…第1電極、107…第2電極、108,109,119,120…碍子、110…開閉器、111…動作部、112…第1接続体、113…第2接続体、114…可動部、115…支持台、116…中間導体、117,118…接続導体、141…引出式遮断器、410…遮断器本体、411…第1遮断器端子、412…第2遮断器端子、413…台車
Claims (2)
- スイッチギヤ内の引出式遮断器を収容する収容位置に配置され、スイッチギヤ内の回路に移動機を接続可能なケーブル接続装置であって、移動可能な台車と、該台車上に設置され、スイッチギヤ内の回路の接続端子に接続される第1接続部であって、該接続端子に嵌合状態で電気的に接続される第1接続部と、移動機に繋がるケーブルが接続される第2接続部と、第1接続部及び第2接続部を接続する接続回路とを備えることを特徴とするケーブル接続装置。
- 接続回路は、第1接続部及び第2接続部の間を開閉する開閉器を有する請求項1に記載のケーブル接続装置。
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2014
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