JP2016121666A - ブレーキ装置用のピストンポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、より不都合の少ない新規な構成のブレーキ装置用のピストンポンプを得る。【解決手段】ブレーキ装置用のピストンポンプは、例えば、第一の凹部および第二の凹部が設けられ、第一の凹部と第二の凹部とを区分する隔壁部を有し、隔壁部に第一の凹部と第二の凹部とを繋ぐ貫通孔が設けられた、ハウジングと、隔壁部よりも長手方向の一方側に位置され、貫通孔を貫通する貫通部材の第一の端部を長手方向の他方側に向けて押すカムと、隔壁部よりも長手方向の他方側に設けられるポンプ室内に長手方向に往復移動可能に収容され、カムによって長手方向の他方側に向けて押された貫通部材の移動に伴ってポンプ室を縮小する、ピストンと、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、ブレーキ装置用のピストンポンプに関する。
従来、カムでピストンを押してポンプ室を縮小するとともに、リターンスプリングでピストンを戻すブレーキ装置用のピストンポンプが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
この種のピストンポンプでは、例えば部品点数を減らすことができるなど、より不都合の少ない新規な構成のピストンポンプが得られれば有意義である。
本発明のブレーキ装置用のピストンポンプは、例えば、第一の凹部および第二の凹部が設けられ、上記第一の凹部と上記第二の凹部とを区分する隔壁部を有し、上記隔壁部に上記第一の凹部と上記第二の凹部とを繋ぐ貫通孔が設けられた、ハウジングと、上記貫通孔を貫通し、上記第一の凹部内に位置された長手方向の一方側の第一の端部と、上記第二の凹部内に位置された上記長手方向の他方側の第二の端部と、を有する貫通部材と、上記隔壁部よりも上記長手方向の一方側に位置され、上記第一の端部を上記長手方向の他方側に向けて押すカムと、上記隔壁部よりも上記長手方向の他方側に設けられるポンプ室内に上記長手方向に往復移動可能に収容され、上記カムによって上記長手方向の他方側に向けて押された上記貫通部材の移動に伴って上記ポンプ室を縮小する、ピストンと、を備える。
また、上記ブレーキ装置用のピストンポンプは、例えば、上記隔壁部よりも長手方向の一方側に位置されるとともに上記隔壁部に支持され、上記貫通部材に上記長手方向の一方側に向けて弾性力を加える弾性部材、を備える。
また、上記ブレーキ装置用のピストンポンプでは、例えば、上記第一の凹部は、上記隔壁部よりも上記長手方向の一方側に位置され、上記ハウジングの外部に向けて開口され、上記第一の凹部を塞ぐ閉塞部材を備え、上記第一の凹部は、ポンプの組立時の上記閉塞部材によって塞がれていない状態で、その開口端から挿入した上記弾性部材をその装着位置へ移動可能な形状に設けられる。
また、上記ブレーキ装置用のピストンポンプでは、例えば、上記第一の凹部の、上記カムに対して上記貫通部材の反対側に、機能部品が設けられる。
また、上記ブレーキ装置用のピストンポンプでは、例えば、上記機能部品はリザーバである。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。
<実施形態>
まずは、図1を参照しながら、ブレーキ装置1について説明する。図1に例示される自動二輪車用のブレーキ装置1(ブレーキ)は、ホイールシリンダ33等に加える液圧を制御する液圧制御回路30を含んでいる。
まずは、図1を参照しながら、ブレーキ装置1について説明する。図1に例示される自動二輪車用のブレーキ装置1(ブレーキ)は、ホイールシリンダ33等に加える液圧を制御する液圧制御回路30を含んでいる。
ブレーキ装置1は、ブレーキレバー31の操作に応じて加圧するマスタシリンダ32と、摩擦制動部材を加圧して車輪2を制動するホイールシリンダ33と、マスタシリンダ32とホイールシリンダ33との間に介在する液圧制御回路30と、を含んでいる。液圧制御回路30には、ホイールシリンダ33に与えられる圧力を調整する圧力調整部34と、フルードを上流側へ戻す還流機構37と、が含まれている。
圧力調整部34は、開状態と閉状態とを電気的に切り替え可能な電磁弁35,36を有している。ホイールシリンダ33は、電磁弁35,36の間に接続されている。電磁弁35は、ホイールシリンダ33とマスタシリンダ32との間に設けられ、電磁弁36は、ホイールシリンダ33とリザーバ25との間に設けられている。制御部50による電磁弁35,36の開閉や、ポンプ10を駆動するモータ40の制御により、ホイールシリンダ33の圧力を、昇圧したり、維持したり、減圧することができる。制御部50は、例えば、ブレーキECU(electronic control unit)である。また、制御部50は、車輪2の速度を検出するセンサ51による検出結果を制御に利用することができる。
還流機構37は、ポンプ10と、当該ポンプ10を回転してフルードを上流側に輸送させるモータ40と、リザーバ25と、を備えている。
次に、図2を参照しながら、ポンプ10について説明する。図2に例示されるポンプ10は、ピストンポンプである。ポンプ10のハウジング11には、二つの凹部11a,11bが設けられている。凹部11aは、ハウジング11の図2の左側の端部から右側に向けて凹み、凹部11bは、ハウジング11の図2の右側の端部から左側に向けて凹んでいる。また、二つの凹部11a,11bでは、底壁11cが共有されている。すなわち、二つの凹部11a,11bは、底壁11cによって区分されている。また、底壁11cには、貫通孔11dが設けられており、この貫通孔11dによって、二つの凹部11a,11bが互いに繋がっている。凹部11aは、第一の凹部および第二の凹部のうち一方であり、凹部11bは、第一の凹部および第二の凹部のうち他方である。底壁11cは、隔壁部の一例である。また、ハウジング11は、ケーシングやボディ等とも称され、凹部11a,11bは、開口部や穴等とも称されうる。
凹部11a,11bは、それぞれ、ハウジング11内に部品が収容される空間を形成している。底壁11cの一方側(図2の左側)に位置する凹部11a内には、カム12が収容され、底壁11cの他方側(図2の右側)に位置する凹部11b内には、ポンプ部13が収容されている。また図2の左右方向に延びるロッド14が、底壁11cに設けられた凹部11a,11b間を繋ぐ貫通孔11dを貫通している。ロッド14の長手方向の一方側(図2の左側)の端部14aは凹部11a内に位置され、ロッド14の長手方向の他方側(図2の右側)の端部14bは凹部11b内に位置されている。貫通孔11d内で、ロッド14は、当該ロッド14の長手方向に沿って往復移動可能に収容されている。ロッド14は、貫通部材の一例である。なお、図2の例では、凹部11a,11bは、ロッド14の長手方向に延びているが、これには限定されない。
凹部11a内で、ロッド14には、フランジ部15が固定されている。フランジ部15は、例えば圧入や、カシメ、溶接等によりロッド14に結合されている。フランジ部15と底壁11cとの間には、リターンスプリング16が挟まれている。すなわち、リターンスプリング16の一方側(図2の左側)は、フランジ部15に支持されるとともに、他方側(図2の右側)は底壁11cに支持されている。リターンスプリング16は、例えば、コイルスプリングである。リターンスプリング16は、ロッド14の長手方向に弾性的に伸縮可能に設けられている。リターンスプリング16は、弾性部材の一例である。また、フランジ部15は、支持部や、受部等とも称されうる。なお、リターンスプリング16と底壁11cとの間には、ワッシャ等の別の部材が介在してもよい。また、リターンスプリング16に替えて、コイルスプリング以外の弾性部材や、ロッド14をカム12に当接させるための機構等が設けられてもよい。
凹部11aの、図2の左端に位置する開口端は、プラグ11jで塞がれている。ここで、凹部11aの内径Dh1(最小径)は、リターンスプリング16の外径Dsよりも大きい。よって、ポンプ10の組み立てあるいはメンテナンスの際、作業者は、プラグ11jによって塞がれる前の状態、すなわちプラグ11jによって塞がれていない状態で、リターンスプリング16を、凹部11aの開口端側から底壁11cに隣接した装着位置まで、より容易にあるいはより迅速に移動させることができる。プラグ11jは、閉塞部材の一例である。
カム12は、モータ40(図1参照)により、ロッド14の長手方向と直交する(交叉する)回転中心Ax周りに回転される。カム12は、例えば、一定半径のベースサークルと山型のカム部とを有した構成や、偏心カム等である。カム12の外周面12aは、ロッド14の端部14aと接触している。すなわち、カム12の回転に伴い、カム12の外周面12aとロッド14の端部14aとは摺動する。また、カム12が回転すると、カム12の外周面12aの位置は、ロッド14の長手方向に変化し、カム12は、ロッド14の端部14aを長手方向の他方側(図2の右側)に向けて押す。すると、ロッド14に固定されたフランジ部15と底壁11cとの間が狭まり、リターンスプリング16がロッド14の長手方向に圧縮される。リターンスプリング16は、弾性的に圧縮され、フランジ部15および底壁11cに弾性的な反力を与える。すなわち、リターンスプリング16は、ロッド14に、当該ロッド14の長手方向の一方側(図2の左側)へ戻る力を加える。また、リターンスプリング16は、ロッド14に、カム12に近付く方向のプリロードを加えている。すなわち、カム12の回転角度によらず、ロッド14の端部14aから外周面12aにリターンスプリング16の弾性的な反力が作用するよう構成されている。すなわち、カム12とロッド14の端部14aとは、互いに離間しないように構成されている。
カム12は、ハウジング11に設けられた凹部11kに収容されている。凹部11kは、凹部11aと直交している(交叉している)。また、凹部11kの内径Dh2(最小径)は、リターンスプリング16の外径Dsまたは自由長よりも大きい。よって、ポンプ10の組み立てあるいはメンテナンスの際、作業者は、カム12が挿入される前の状態、すなわちカム12が無い状態で、リターンスプリング16を、凹部11kの開口端側から底壁11cに隣接した装着位置まで、より容易にあるいはより迅速に移動させることができる。
ポンプ部13が収容される凹部11bには、複数の段差部11e,11fが設けられている。段差部11e,11fは、凹部11bの図2の右端に位置する開口端を塞ぐプラグ13aおよび底壁11cとともに、部品の位置決めおよび保持に利用されている。プラグ13aは、凹部11bの開口端で、カシメ等によりハウジング11に固定されている。プラグ13aは、閉塞部材とも称されうる。
ポンプ部13は、凹部11b内に収容された、シリンダ部13b、ヘッド部13c、およびチェック弁カバー13dを有している。シリンダ部13b、ヘッド部13c、およびチェック弁カバー13dは、ロッド14の長手方向の他方側に向けてこの順に配置されている。シリンダ部13b、ヘッド部13c、およびチェック弁カバー13dは、段差部11eとプラグ13aとの間に、互いに接触した状態で、挟まれている。
シリンダ部13bとヘッド部13cとの間には、ポンプ室17が設けられている。シリンダ部13bには、ポンプ室17に臨むように、ロッド14の長手方向に延びる円筒状の開口部13eが設けられている。開口部13eにはロッド14が長手方向に往復移動可能に収容されている。開口部13eの内径は、ロッド14の外径よりも僅かに大きく設定されている。上述したように、カム12によって長手方向の他方側に押されたロッド14は、長手方向の他方側(図2の右側)へ向けて移動し、リターンスプリング16によって押されたロッド14は、長手方向の一方側(図2の左側)へ向けて移動する。このようなロッド14の往復移動に伴い、ロッド14の長手方向の他方側の端部14bは、開口部13eを貫通して、ポンプ室17に出入りする。ロッド14の端部14bは、ピストンの一例である。なお、ピストンは、ロッド14とは別の部材であってもよい。ただし、別の部材である場合にあっても、ピストンはロッド14とともに往復移動する。
ポンプ室17(加圧室)は、本実施形態では、シリンダ部13bに設けられた凹部13fや、ヘッド部13cに設けられた開口部13g、ハウジング11に設けられた通路11g等を含んでいる。なお、ポンプ室17の構成や形状は、図2には限定されない。
開口部13gは、ロッド14の長手方向に沿って延び、ヘッド部13cを貫通している。開口部13gの長手方向の他方側の端部には、チェック弁18(逆止弁)が設けられている。開口部13gの端部には、すり鉢状(円錐面状)の座面13hが設けられている。弁体としてのボール18aは、一部が座面13hによって形成された凹部内に収容された状態で、座面13hに着座することができる。座面13hにボール18aが着座した状態では、チェック弁18を介してのポンプ室17内へのフルードの流れ(逆流)が阻止される。
チェック弁カバー13d(支持部)は、ヘッド部13cとプラグ13aとの間に挟まれている。チェック弁カバー13dは、ヘッド部13cおよび座面13hから離間した部分を有し、この離間した部分と座面13hとの間に、ボール18aとスプリング18bとが挟まれている。スプリング18bは、ボール18aの座面13hとは反対側に位置され、その弾性力によって、ボール18aを座面13hに押し付けている。なお、チェック弁カバー13dおよびチェック弁18の構成は、図2には限定されない。
このような構成において、チェック弁カバー13dの内部、チェック弁カバー13dに設けられた開口部13i、チェック弁カバー13dとプラグ13aとの間の隙間、およびハウジング11に設けられた開口部11hは、ポンプ室17からのフルードの吐出通路19である。
一方、ハウジング11に設けられた通路11gには、チェック弁20が設けられている。シリンダ部13bに設けられた凹部13fから当該チェック弁20までの通路11gはポンプ室17の一部である。チェック弁20のポンプ室17とは反対側には、吸入通路21が設けられている。
また、シリンダ部13bの底壁11c側には、シールリング22、バックアップリング23、ガイドリング24等が設けられている。シールリング22は、ポンプ室17からのフルードのリークを抑制する。バックアップリング23は、シールリング22の変形を抑制する。ガイドリング24は、ロッド14をその長手方向に往復移動可能に支持する(案内する)。
このような構成において、カム12の回転に伴ってロッド14が長手方向の他方側(図2の右側)へ移動すると、ピストンとしてのロッド14の端部14bがポンプ室17の容積を縮小する。これにより、吸入側のチェック弁20は閉じられるとともに、ポンプ室17内のフルードが、チェック弁18のボール18aを押し上げて、吐出通路19へ流出する。一方、カム12の回転に伴いリターンスプリング16の作用によってロッド14が長手方向の一方側(図2の左側)へ移動すると、ピストンとしてのロッド14の端部14bがポンプ室17の容積を拡大する。これにより、吐出側のチェック弁18は閉じられるとともに、吸入通路21のフルードがチェック弁20を介してポンプ室17へ流入する。このようにして、ポンプ部13(ポンプ10)は、カム12の回転に伴ってフルードを吐出する。
図2から明らかとなるように、本実施形態では、リターンスプリング16(弾性部材)は、ポンプ室17外に設けられている。よって、リターンスプリング16がポンプ室17内に設けられている場合に比べて、ポンプ室17の容積がより小さくなりやすい。これにより、例えば、ポンプ10をより小型化しやすい等の利点が得られる。また、例えば、ポンプ室17のデッドボリュームをより小さくすることができ、これにより、サージ圧をより低くできる等の利点が得られる。
また、本実施形態では、カム12が収容される凹部11aと、ポンプ室17が設けられる凹部11bとが、底壁11c(隔壁部)によって区分されている。よって、例えば、比較的簡素でありかつ部品点数の少ない構成によって、二つの凹部11a,11bが区分された構成が得られうる。
また、本実施形態では、リターンスプリング16は、ハウジング11と一体的に構成された当該ハウジング11の一部である底壁11c(隔壁部)に支持されている。よって、ハウジング11とは別の部材によってリターンスプリング16が支持される構成と比べて、例えば、部品点数が減ったり、製造の手間やコストが減ったりといった利点が得られやすい。また、例えば、ハウジング11において当該別の部材を支持あるいは固定する部分が不要となる分、ハウジング11ひいてはポンプ10をより小型に構成できる場合もある。
また、本実施形態では、凹部11a(第一の凹部)の内径Dh1(最小径)は、リターンスプリング16の外径Dsよりも大きい。よって、ポンプ10の組み立てあるいはメンテナンスの際、作業者は、プラグ11jによって塞がれる前の状態、すなわちプラグ11jによって塞がれていない状態で、リターンスプリング16を、その装着位置、すなわち底壁11cと隣接した位置まで、より容易にあるいはより迅速に移動させることができる。また、本実施形態では、凹部11kの内径Dh2(最小径)は、リターンスプリング16の外径Dsよりも大きい。よって、ポンプ10の組み立てあるいはメンテナンスの際、作業者は、カム12が挿入される前の状態で、すなわち、カム12が挿入されていない状態で、リターンスプリング16を、装着位置までより容易に移動させることができる。すなわち、本実施形態では、換言すれば、凹部11a,11kは、挿入されたリターンスプリング16がその装着位置へ移動可能な形状に、設けられている。なお、凹部11kから挿入されたフランジ部15をロッド14に組み付けることができる構成にあっては、凹部11aおよびプラグ11jを不要とできる場合もある。
<変形例>
また、図3には、上記実施形態の変形例が示されている。本変形例では、上記実施形態と同様の構成を有している。よって、本変形例によっても、上記実施形態と同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。
また、図3には、上記実施形態の変形例が示されている。本変形例では、上記実施形態と同様の構成を有している。よって、本変形例によっても、上記実施形態と同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。
図3に示されるように、本変形例のポンプ10Aでは、凹部11aの、プラグ11jとカム12との間、すなわち、カム12に対してロッド14の反対側(図3では左側)に、機能部品としてのリザーバ25(図1参照)が設けられている。また、リザーバ25とカム12との間には、もう一つのプラグ11j1が設けられている。プラグ11j,11j1は、リザーバ25からリザーバ25外へフルードが漏れないよう、シールしている。リザーバ25は、ピストン25aと、スプリング25bと、シールリング25cとを有している。凹部11aの開口端側の拡径部11a1は、ピストン25aを移動可能に収容するシリンダとして機能している。スプリング25bは、ピストン25aをプラグ11j1側に弾性的に押している。ピストン25aとプラグ11j1との間には、ポンプ10Aの吸入側に繋がるフルードの通路11m,11nが導かれている。通路11m,11n側の圧力が高まってフルードによる押力がスプリング25bのプリロードより大きくなると、ピストン25aがプラグ11j側へ移動し、フルードが蓄えられる。シールリング25cは、ピストン25aと凹部11aとの間からフルードがリークするのを抑制している。なお、スプリング25bは、弾性部材とも称されうる。また、リザーバ25は、図3の構成には限定されない。
以上の変形例では、凹部11a(第一の凹部)を利用して、機能部品としてのリザーバ25が設けられている。よって、本変形例によれば、凹部11aを、カム12やリターンスプリング16を収容するのに利用することができる上、機能部品を設けるのに利用することができる。よって、例えば、別個に機能部品が設けられる場合に比べて、製造の手間やコストが低減されうる。なお、機能部品は、例えば、シールリング22とロッド14との間から漏れたフルードを吸収するためのスポンジ等の吸収部材など、リザーバ25以外であってもよい。また、機能部品は、例えば、圧力センサ等の各種センサであってもよい。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、数等)は、適宜に変更して実施することができる。例えば、カムが第一の凹部に挿入される構成であってもよい。また、本発明のピストンポンプは、例えば自動四輪車等、自動二輪車以外の車両でも使用されうる。
10,10A…ポンプ(ピストンポンプ)、11a…凹部(第一の凹部)、11b…凹部(第二の凹部)、11d…貫通孔、11j…プラグ(閉塞部材)、12…カム、14…ロッド(ピストン)、14a…端部、14b…端部(ピストン)、16…リターンスプリング(弾性部材)、17…ポンプ室、25…リザーバ(機能部品)。
Claims (5)
- 第一の凹部および第二の凹部が設けられ、前記第一の凹部と前記第二の凹部とを区分する隔壁部を有し、前記隔壁部に前記第一の凹部と前記第二の凹部とを繋ぐ貫通孔が設けられた、ハウジングと、
前記貫通孔を貫通し、前記第一の凹部内に位置された長手方向の一方側の第一の端部と、前記第二の凹部内に位置された前記長手方向の他方側の第二の端部と、を有する貫通部材と、
前記隔壁部よりも前記長手方向の一方側に位置され、前記第一の端部を前記長手方向の他方側に向けて押すカムと、
前記隔壁部よりも前記長手方向の他方側に設けられるポンプ室内に前記長手方向に往復移動可能に収容され、前記カムによって前記長手方向の他方側に向けて押された前記貫通部材の移動に伴って前記ポンプ室を縮小する、ピストンと、
を備えた、ブレーキ装置用のピストンポンプ。 - 前記隔壁部よりも長手方向の一方側に位置されるとともに前記隔壁部に支持され、前記貫通部材に前記長手方向の一方側に向けて弾性力を加える弾性部材、
を備えた、請求項1に記載のブレーキ装置用のピストンポンプ。 - 前記第一の凹部は、前記隔壁部よりも前記長手方向の一方側に位置され、前記ハウジングの外部に向けて開口され、
前記第一の凹部を塞ぐ閉塞部材を備え、
前記第一の凹部は、ポンプの組立時の前記閉塞部材によって塞がれていない状態で、その開口端から挿入した前記弾性部材をその装着位置へ移動可能な形状に設けられた、請求項1または2に記載のブレーキ装置用のピストンポンプ。 - 前記第一の凹部の、前記カムに対して前記貫通部材の反対側に、機能部品が設けられた、請求項3に記載のブレーキ装置用のピストンポンプ。
- 前記機能部品はリザーバである、請求項4に記載のブレーキ装置用のピストンポンプ。
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