JP2016121597A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】浮揚による摩擦低減方法を摺動部に用いた場合の上記課題を解決するためになされたものであり、摺動面に異物が付着することを抑制して、一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる浮揚効果を持続させる。【解決手段】クランクシャフト10と、クランクシャフト10に対して相対運動するコンロッド20と、を備え、クランクシャフト10及びコンロッド20の少なくとも一方の部材の摺動面に、両部材10,20の相対速度が所定の相対速度以上のときいずれか一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる摩擦低減処理が施された低摩擦層40を有する、エンジン1であって、エンジン1の摺動面40に異物が付着することを抑制する異物付着抑制手段100を備えたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、摺動部において、一方の部材を他方の部材に対して浮揚させることで、摩擦を低減させたエンジンに関する。
従来からエンジンの燃費性能及び出力性能をさらに向上させることが望まれており、そのためには、例えばエンジン内の各摺動部の摩擦抵抗を低減することが有効である。摺動部の摩擦抵抗の低減方法として、特許文献1には、摺動部を、被摺動部材と、被摺動部材との摺動面に所定の低摩擦層を備えた摺動部材とで構成し、両部材間の相対速度が所定の速度以上になった場合に、摺動部材が被摺動部材に対して非接触となって浮揚状態となることで、該摺動部における摩擦抵抗を低減させる方法が開示されている。
この場合、前記低摩擦層は、CVDダイヤモンド又はDLCによってコーティングされたコーティング層の表面を、部分的に鏡面研磨し、鏡面研磨される微少な島状部分の高さが同じ高さになるようにすることで形成される。そして、両部材間の相対速度が所定の速度となった場合に、摺動部材が被摺動部材に対して浮揚状態となる。
特開2006−144979号公報
ところで、特許文献1の低摩擦層をエンジン内の各摺動部に適用する場合、様々な問題が生じる。すなわち、エンジンの摺動部として、例えばシリンダ内面とピストンリング、クランクシャフトの主軸部とシリンダブロックの軸受部、コンロッドの小端部とピストンピン、及びコンロッドの大端部とクランクシャフトのピン部がある。しかしながら、エンジン内には、燃焼室からシリンダ及びクランク室側へ吹き出たブローバイガス及び未燃ガス等の異物が滞留している場合があり、この異物の前記摺動面への付着が問題となる。
例えば、シリンダ内又はクランク室に配設された、クランクシャフト、ピストンリング、及びピストンピン等の摺動部材に上記低摩擦層を設けた場合、前記異物が低摩擦層に付着するおそれがある。この結果、低摩擦層の面性状が変化して、低摩擦層の摺動抵抗が増大するので、前記浮揚効果が減少または消失するおそれがある。
この発明は、浮揚による摩擦低減方法を摺動部に用いた場合の上記課題を解決するためになされたものであり、摺動面に異物が付着することを抑制して、一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる浮揚効果を持続させることができる、エンジンを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、第1部材と、前記第1部材に対して相対運動する第2部材と、を備え、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方の部材の摺動面に、両部材の相対速度が所定以上のときいずれか一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる摩擦低減処理が施された低摩擦層を有する、エンジンであって、前記摺動面に異物が付着することを抑制する異物付着抑制手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のエンジンにおいて、前記異物付着抑制手段は、少なくとも膨張行程において作動する、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載のエンジンにおいて、前記異物付着抑制手段は、前記摺動面から前記摺動面の外部へ空気を噴出させる、空気供給手段である、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載のエンジンにおいて、前記空気供給手段は、空気供給源から前記摺動面に至る空気供給経路上に回転軸を固定部材に支持する嵌合部を有し、前記嵌合部において、前記エンジンが膨張行程のときに、前記回転軸側の前記空気供給経路が前記固定部材側の前記空気供給経路に連通するように構成されている、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1に記載のエンジンにおいて、前記異物付着抑制手段は、前記エンジンの停止動作時に、所定期間、シリンダ内の掃気を行うように、前記エンジンを強制的に回転させるエンジン回転手段である、ことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項1に記載のエンジンにおいて、前記第1部材は、シリンダブロックであって、前記第2部材は、クランクシャフトであって、前記異物付着抑制手段は、前記低摩擦層とクランク室との間に配置された軸受である、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記異物付着抑制手段は、シリンダの反燃焼室側の端部に設けた異物を排出する異物排出手段である、ことを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、異物付着抑制手段によって摺動面への異物の付着が抑制されるので、摺動面の面性状を維持して摩擦抵抗の増大を抑制できる。よって、一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる浮揚効果を持続させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、未燃ガス、ブローバイガス等の異物が燃焼室側からシリンダ内及びクランク室側へ侵入しやすい膨張行程において、異物付着抑制手段が作動される。したがって、異物付着抑制手段を効率的に作動させることができ、これによって摺動面への異物の付着が効率的に抑制される。
また、請求項3に記載の発明によれば、空気供給手段によって、摺動面から摺動面の外部へ空気が噴出されるので、摺動面への異物の侵入が阻止される。よって、異物の摺動面への付着が抑制される。
また、請求項4に記載の発明によれば、空気制御弁を必要とせずに、エンジンが膨張行程であるときに空気供給手段から摺動面へ空気を供給できる。
また、請求項5に記載の発明によれば、エンジンの停止動作時に掃気運転を実施することで、燃焼室から異物を排出させやすく、燃焼室からシリンダ内及びクランク室への異物の侵入を抑制できる。これによって、摺動面への異物の付着が抑制される。
また、請求項6に記載の発明によれば、クランク室に滞留する異物の低摩擦層側への侵入が、軸受によって阻止される。これによって、低摩擦層への異物の付着が抑制される。
また、請求項7に記載の発明によれば、燃焼室からシリンダ内に侵入した異物を、異物排出手段によってシリンダ内から排出させることができる。これによって、摺動面への異物の付着が抑制される。
すなわち、本発明に係るエンジンによれば、浮揚による摩擦低減方法をエンジンに用いた場合に、摺動面に異物が付着することを抑制して、一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる浮揚効果を持続させることができる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの、主運動系の概略構成を示す断面図である。 摩擦低減処理が施された低摩擦層を拡大して示す図である。 図1のIII−III線における断面図である。 複数気筒における空気供給経路の一例を示すエンジンの断面図である。 第2実施形態に係る空気供給経路の構成を示す断面図である。 第3実施形態に係るエンジンの主運動系の概略構成を示す断面図である。 第4実施形態に係る第1摺動部の概略構成を示す底面図である。 第5実施形態に係る空気供給手段の構成を示す断面図である。 第5実施形態に係る制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第5実施形態に係るエンジンシステムの作動を示すフローチャートである。 第5実施形態に係るエンジンシステムの作動を示すタイムチャートである。 第6実施形態に係る制御システムの概略構成を示すブロック図である。 第6実施形態に係るエンジンシステムの作動を示すフローチャートである。 第6実施形態に係るエンジンシステムの作動を示すタイムチャートである。
[第1実施形態]
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るエンジンについて説明する。図1は、エンジン1の主運動系の概略構成を示すもので、エンジン1は、多気筒エンジン(図1では1気筒分のみ示されている)であって、図示しない車両に搭載されている。
エンジン1は、クランクシャフト10がクランクジャーナル部11において、シリンダブロック2の主軸受部3に回動可能に支持されている。クランクシャフト10のクランクピン部12には、コンロッド20の大端部21が回動可能に支持されている。コンロッド20の小端部22には、ピストン30と連結するためのピストンピン31が回動可能に支持されている。ピストン30は、周部にピストンリング32を備え、該ピストンリング32でシリンダ4の内面であるシリンダ内面4aに往復運動可能に支持されている。
すなわち、エンジン1の主運動系は、クランクジャーナル部11及び主軸受部3によって第1摺動部41が構成され、クランクピン部12及び大端部21によって第2摺動部42が構成され、小端部22及びピストンピン31によって第3摺動部43が構成され、ピストンリング32及びシリンダ4によって第4摺動部44が構成されている。
具体的には、第1摺動部41は、互いに対向して相対的に回転運動する、クランクジャーナル部11の外周面であるクランクジャーナル外周面11aと、主軸受部3の内周面である主軸受内周面3aと、によって、摺動面が構成されている。
第2摺動部42は、互いに対向して相対的に回転運動する、クランクピン部12の外周面であるクランクピン外周面12aと、大端部21の内周面である大端部内周面21aと、によって、摺動面が構成されている。
第3摺動部43は、互いに対向して相対的に回転往復運動する、小端部22の内周面である小端部内周面22aと、ピストンピン31のピストンピン外周面31aと、によって、摺動面が構成されている。なお、回転往復運動とは、一方側に相対的に回転する運動と、反対側に相対的に回転する運動と、を繰り返す運動を称する。
第4摺動部44は、互いに対向して相対的に直線往復運動する、ピストンリング32の外周面であるピストンリング外周面32aと、シリンダ内面4aと、によって、摺動面が構成されている。なお、直線往復運動とは、一方側に相対的に直線移動する運動と、反対側に相対的に直線移動する運動と、を繰り返す運動を称する。
第1〜第4摺動部41〜44を構成する少なくとも一方の部材の摺動面には、所定の低摩擦処理が施された低摩擦層40が形成されている。図2は、摺動面に形成された低摩擦層40の一例を拡大して示している。所定の低摩擦処理とは、気相合成(CVD)ダイヤモンド、人工サファイヤ、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、炭化ケイ素、炭化チタン、酸化アルミナ、又はアルミナ等の材料でコーティングされた微少な凹凸を有する表面を、凹部40aが残留する程度に凸部40bを平滑状に研磨することであり、これによって、摺動面に低摩擦層40が形成される。
凹部40aは、3〜10μmの深さとなるのが好ましく、また凸部40bは、研磨された頂面の面粗度Raが0.1μm以下となるように研磨されるのが好ましい。この低摩擦層によれば、両部材間の相対速度Uが所定の速度U0以上となる場合に、前記凹部40a内に動圧が生じて、該動圧によって一方の部材が他方の部材に対して浮揚するという浮揚効果が得られる。
図1に示すように、本実施形態では、低摩擦層40をクロスハッチングで示しており、第1摺動部41においては主軸受内周面3aに低摩擦層40が形成され、第2摺動部42においては大端部内周面21aに低摩擦層40が形成され、第3摺動部43においてはピストンピン外周面31aに低摩擦層40が形成され、第4摺動部44においてはピストンリング外周面32aに低摩擦層40形成されている。
つまり、第1摺動部41において、クランクジャーナル外周面11a及び主軸受内周面3a間の相対速度が所定の速度以上となる場合に、クランクジャーナル外周面11aが、主軸受内周面3aに対して非接触となる浮揚状態となる。このとき、クランクジャーナル外周面11aと主軸受内周面3aとの間に、気層からなる第1気層41aが形成される。
同様に、第2〜第4摺動部42〜44において、摺動部を構成する両部材間の相対速度が所定の速度以上となる場合に、一方の部材が他方の部材に対して非接触となる浮揚状態となる。すなわち、第2摺動部42において、クランクピン外周面12aと大端部内周面21aとの間に気層からなる第2気層42aが形成され、第3摺動部43において、小端部内周面22aとピストンピン外周面31aとの間に気層からなる第3気層43aが形成さる。一方、第4摺動部44において、ピストンリング32はリング張力によってシリンダ内面4aに付勢されているので浮揚することはない。
これによって、第1〜第4摺動部41〜44における、摩擦抵抗が大幅に低減されるので、本実施形態では、潤滑油による潤滑が不要とされている。なお、本明細書では、摺動の概念を、一方の部材が他方の部材に接触している場合に加えて、一方の部材が他方の部材に対して非接触となる浮揚状態も含めるものとする。
本実施形態においては、所定の速度U0は、エンジン1の回転数NEが第1速度V1以上となる場合に、実現されるようになっている。例えば本実施形態では、エンジン1の第1速度V1は、200rpmであって、アイドル回転数(例えば600rpm)よりも低い。すなわち、第1速度V1はエンジンの常用回転域よりも低いので、エンジン1が始動された後においては、浮揚効果が各摺動部41〜44において常時得られるようになっている。逆に、エンジン1の停止動作時又はエンジン始動動作時において、エンジン1の回転数NEが、第1速度V1を下回る場合に、前記浮揚効果が弱まることになる。
また、エンジン1は、空気ポンプ5を備え、空気ポンプ5から、各摺動部41〜44の各摺動面に空気が供給されるようになっている。シリンダブロック2は、主軸受内周面3aに形成された環状の主軸受内周溝3bと、主軸受内周溝3bと空気ポンプ5からの空気供給管5aとを連通する第1空気通路13と、を備えている。
クランクシャフト10は、第2空気通路23を備えている。第2空気通路23は、一端部側の開口部23aがクランクジャーナル外周面11aに開口されており、他端部側の開口部23bがクランクピン外周面12aに開口されている。
コンロッド20は、大端部内周面21aに形成された環状の大端部内周溝21bと、第3空気通路33と、を備えている。第3空気通路33は、大端部内周溝21bに開口した開口部33aと、小端部内周面22aに開口した開口部33bとを有している。
上記構成によって、空気ポンプ5から吐出された空気は、空気供給管5a及び第1空気通路13を介して、まず主軸受内周溝3bに供給され、次いで主軸受内周溝3bから第1摺動部41の各摺動面11a,3aに供給される。図3は図1のIII−III線に沿った第1摺動部41の断面図であり、主軸受内周溝3bは環状に形成されているので、第2空気通路23の開口部23aは、クランクシャフト10の回転によらず、主軸受内周溝3bと常時対向することになり、空気が、第1空気通路13から第2空気通路23へ常時、効率的に供給される。
図1に示すように、このとき、第1摺動部41の各摺動面11a,3aに供給された空気の一部は、第2空気通路23へ供給されず、主軸受内周面3aとクランクジャーナル外周面11aとの間の間隙(第1気層41a)を通して摺動面の外部へ噴出される。
第2空気通路23に供給された空気は、第2摺動部42の各摺動面12a,21aへ供給される。大端部内周溝21bは環状に形成されているので、第2空気通路23の開口部23bは、クランクシャフト10の回転によらず、大端部内周溝21bに常時対向するので、第2空気通路23から大端部内周溝21bを介して、第3空気通路33へ空気が常時、効率的に供給される。
このとき、第2摺動部42の各摺動面12a,21aに供給された空気の一部は、第3空気通路33へ供給されず、大端部内周面21aとクランクピン外周面12aとの間の間隙(第2気層42a)を通して摺動面の外部へ噴出される。
第3空気通路33に供給された空気は、第3摺動部43の各摺動面22a,31aへ供給され、小端部内周面22aとピストンピン外周面31aとの間の間隙(第3気層43a)を通して摺動面の外部へ噴出され、その一部はピストンピン孔30aとピストンピン外周面31aとの間を通過して、シリンダ内面4aへ噴出される。シリンダ内面4aに噴出された空気は、シリンダ内面4aに沿って、ピストンリング外周面32aに供給される。
すなわち、少なくとも、空気供給管5aと、第1空気通路13と、主軸受内周溝3bと、第1気層41aと、第2空気通路23と、第2気層42aと、大端部内周溝21bと、第3空気通路33と、第3気層43aとによって、空気ポンプ5から各摺動面へ至る空気供給経路110が構成されている。空気供給経路110は各気筒に対応して設けられており、例えば、図4に示すようにエンジン1が4気筒エンジンである場合には、第1〜第4気筒に対応して、空気ポンプ5から各気筒の各摺動部41〜44にそれぞれ至る第1〜第4空気供給経路111〜114が設けられている。そして、空気供給経路110と空気ポンプ5とによって本発明の空気供給手段100が構成されている。
すなわち、空気供給手段100を作動させることによって、第1摺動部41において、摺動面11a,3aから外部のへ空気を噴出させることができ、第2摺動部42において、摺動面12a,21aから外部へ空気を噴出させることができ、第3摺動部43において、摺動面22a,31aから外部及びシリンダ内面4aへ空気を噴出させることができる。
これによって、摺動面への異物の侵入が阻止され、摺動面への異物の付着が抑制される。したがって、摺動面の面性状が低摩擦処理が施された状態に維持されるので、摺動面における摩擦抵抗の増大が抑制され、よって、一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる浮揚効果を持続させることができる。
しかも、空気供給手段100を作動させた場合に、各摺動部41〜43に第1〜第3気層41a〜43aを形成して空気軸受を構成できるので、摺動面の相対速度が所定の速度を下回る場合でも、各摺動面41〜43を浮揚状態に維持しやく、摺動面における摩擦抵抗を大幅に低減させることができるとともに、各摺動面が接触して摺れ合うことが抑制される。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るエンジン200は、第1実施形態の空気供給手段100とは異なる空気供給手段210を備えている。空気供給手段210は、空気供給手段100に対して、主軸受部3の主軸受内周面3aに形成した主軸受内周溝の構成のみ異なり、他は同一である。図5を参照して相違点について説明する。図5は、空気供給経路の構成を示す、第1摺動部41の図3と同様の断面図である。
図5に示すように、空気供給手段210は、主軸受内周溝203が環状に形成されておらず、概ね半円弧状に形成されている。具体的には、少なくとも、主軸受内周面203の周方向において半周部分に形成されている。このとき、対向する第2空気通路23の開口部23aとの関係では、エンジン200が膨張行程であるときに、開口部23aが主軸受内周溝203に対向するように構成されている。
なお、図示は省略するが、主軸受内周溝203は、各気筒が膨張行程であるときに、それぞれの主軸受内周溝203と第2空気通路23の開口部23aとが連通するように、各気筒に対応して設けられている。
すなわち、図5に示す状態では、ピストン30(図1参照)が上死点に位置する状態を示しており、この状態から、クランクシャフト10が図中矢印方向に半周回転してピストン30が下死点に位置する膨張行程の間、第2空気通路23の開口部23aが、主軸受内周溝203に連通するように構成されている。したがって、空気供給手段210によれば、各気筒が膨張行程であるときに、空気が各摺動面に供給され、各摺動面の外部へ噴出される。
これによって、未燃ガス、ブローバイガス等の異物が燃焼室側からシリンダ4内及びクランク室側へ侵入しやすい膨張行程において、異物付着抑制手段としての空気供給手段210を効果的に作動させることができる。したがって、異物付着抑制手段を効率的に作動させることができるとともに、摺動面への異物の付着が効率的に抑制される。
なお、当該気筒が膨張行程であるときのみならず、クランクシャフト10が360度回転した吸気行程においても、第2通路52の開口部52aが主軸受内周溝203に対向することになるので、吸気行程においても各摺動面に空気が供給され、各摺動面の外部へ噴出される。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係るエンジン300は、異物付着抑制手段として異物排出手段310を備えている。図6を参照して、異物排出手段310について説明する。図6は、エンジン300の主運動系の概略構成を示す図1と同様の断面図である。なお、エンジン300は、第1実施形態のエンジン1に対して、空気供給手段100を除いて、他は同一の構成を備えている。
図6に示すように、異物排出手段310は、シリンダ4の反燃焼室側の端部に設けられており、負圧源311と、負圧源311とクランク室又はシリンダ4内とを連通させる異物排出管312と、を備えている。
負圧源311は、エンジン300が自然吸気エンジンである場合、ピストン30のシリンダ4内における往復運動によって負圧とされる、吸気マニホールド又は吸気管(図示しない)で構成することができ、エンジン300が過給気付エンジンで有る場合、負圧ポンプ(図示しない)で構成できる。
異物排出管312は、パイプ部材であり、一端部がクランク室又はシリンダ4内のうち、反燃焼室側の端部に開口されており、他端部が負圧源311に接続されている。異物排出管312は、各気筒に1つずつ設けてもよく、又は各気筒にシリンダ内面4aの周部の複数箇所に対応して設けてもよい。
異物排出手段310によれば、燃焼室からシリンダ4内に侵入した異物が、反燃焼室側の端部から、異物排出管312を介して負圧源311に吸引される。これによって、燃焼室からシリンダ4内へ侵入した異物の、シリンダ4内及びクランク室における滞留が抑制されるので、各摺動面への異物の付着が抑制される。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態に係るエンジン400は、異物付着抑制手段として軸受410を備えている。図7を参照して、第1摺動部41に備えた軸受410を例にとり、本発明の異物付着抑制手段について説明する。なお、エンジン400は、第1実施形態のエンジン1に対して、空気供給手段100を除いて、他は同一の構成を備えている。
図7は、エンジン400をクランク室の下方側(反燃焼室側)から見た主運動系の底面図であり、コンロッド20及びピストン30を省略されており、且つ、主軸受部3は燃焼室側のみが示されており、底側の主軸受部3は省略されている。
図7に示すように、軸受410は、クランクジャーナル部11を主軸受部3に回転自在に支持するようにクランクジャーナル外周面11aと主軸受内周面3aとの間に設けられており、クランクシャフト10の軸方向において、低摩擦層40の両側部に一対に設けられている。軸受410としては、転がり軸受け、すべり軸受け等様々なタイプの軸受を採用できる。軸受410の内周面411とクランクジャーナル外周面11aとの間の隙間S1は、浮揚状態にあるときの第1気層41aの厚さ、すなわち、クランクジャーナル外周面11aと主軸受内周面3aとの間の浮揚時における隙間S2よりも小さく設定されている。
本実施形態によれば、軸受け410の内周面411とクランクジャーナル外周面11aとの間の隙間S1が、クランクジャーナル外周面11aと主軸受内周面3aとの間の隙間S2よりも小さく設定されているので、軸受410がシール部材として作用して、クランク室から摺動面11a,3aへの異物の侵入が阻止される。したがって、摺動面11a,3aへの異物の付着が抑制される。
さらに、相対速度が所定の速度を下回ったときにクランクジャーナル外周面11aと主軸受内周面3aとの間の浮揚効果が減少または消失した場合でも、軸受410によってクランクジャーナル部11を支持できるので、主軸受内周面3aに、クランクジャーナル外周面11aが接触することが防止される。すなわち、主軸受内周面3aに形成された低摩擦層40が、クランクジャーナル外周面11aと摺れ合うことを防止できるので、低摩擦層40の損耗が防止される。
[第5実施形態]
次に、図8〜図11を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。図8は第5実施形態に係るエンジン500の主運動系の概略構成を示す断面図であり、図9はエンジン500の制御システムを概略的に示しており、図10は異物付着抑制手段の作動を示すフローチャートであり、図11は異物付着抑制手段の作動を示すタイムチャートである。
第5実施形態に係るエンジン500は、4気筒エンジンとされ、図8及び図9に示すように、異物付着抑制手段としての空気供給手段510を備えている。空気供給手段510は、第1実施形態で説明した空気供給手段100に加えて、第1〜第4気筒に対応して形成された第1〜第4空気供給経路111〜114上に、それぞれ配設されて、同経路を開閉させる第1〜第4空気制御弁511A〜511Dを備えている。また、空気供給手段510を制御するための制御装置515が設けられている。
エンジン500は、エンジンの回転数を検出するエンジン回転センサ71を備えており、制御装置515は、エンジン回転センサ71からの信号を受けて、エンジン回転速度と、クランクシャフト10の回転角度とを算出し、さらにクランクシャフト10の回転角度に基づいて各気筒の燃焼行程を判定する。
また、制御装置515は、膨張行程である気筒の各摺動部41〜44に空気を供給するように、空気ポンプ5を作動させるとともに、対応する第1〜第4空気制御弁511A〜511Dを開閉させるように制御する。
次に、空気供給手段510の作動について、図10のフローチャート及び図11のタイムチャートを参照して説明する。
図10に示すように、ステップS501において、制御装置515は、エンジン回転センサ71からの信号を読み込む。
ステップS502において、制御装置515は、エンジン回転センサ71からの信号に基づいて、エンジン500の回転数から、エンジン500が運転中か否かを判定する。
エンジン500が運転中であると判定された場合、ステップS503において、エンジン回転センサ71からの信号に基づいて、クランクシャフト10の回転角度から、どの気筒が膨張行程であるかを判定する。
例えば、第1気筒が膨張行程であると判定された場合、ステップS504において、制御装置515は、第1気筒に対応する第1空気供給経路111を空気ポンプ5から該通路上の各摺動部41〜44に連通させるように第1空気制御弁511Aを開弁制御する。また、制御装置515は、第2〜第4気筒に対応する第2〜第4空気供給経路112〜114の空気ポンプ5からの空気供給を遮断させるように第2〜第4空気制御弁511B〜511Dを閉弁制御する。
ステップS505において、制御装置515は、エンジン回転センサ71からの信号に基づいて、クランクシャフト10の回転角度から、第1気筒の膨張行程が終了したか否かを判定する。
第1気筒の膨張行程が終了したと判定された場合、ステップS506において、制御装置515は、第1空気制御弁511Aを閉弁制御する。このとき、次に膨張行程となる気筒が判定されると、制御装置515は、膨張行程となる気筒の各摺動部41〜44に対応して空気を供給するように、第1〜第4空気制御弁511A〜511Dをそれぞれ開閉制御する。
これによって、図11に示すように、第1気筒の各摺動部41〜44に、膨張行程である時間t3に、第1空気供給経路111への空気供給が開始され、当該気筒の膨張行程が終了した時間t4に、第1空気供給経路111への空気供給が終了するようになっている。
なお、図11中に破線で示すように、制御装置515は、膨張行程の直前の圧縮行程から空気を供給するように各空気制御弁511を制御してもよい。例えば、制御装置515は、エンジン回転センサ71からの信号に基づいて、圧縮行程となる気筒を判定し、当該気筒について、圧縮行程が開始された時点である時間t1から当該気筒の各摺動部41〜44への空気の供給を開始させてもよく、また圧縮行程の途中の時点である時間t2から当該気筒の各摺動部41〜44への空気の供給を開始させてもよい。これによって、確実に膨張行程において空気供給手段510を作動させることができる。
また、このときの空気制御弁511の開度を制御することで、空気の供給量を適宜調整してもよい。例えば、時間t1から空気の供給を開始させる場合には、空気の供給量を膨張行程における空気の供給量よりも低減してもよく、また、時間t2から空気の供給を開始させる場合には、膨張行程における空気の供給量と同量の空気を供給するようにしてもよい。
本実施形態によれば、第2実施形態とは異なり、各気筒について吸気行程を除いて、膨張行程において、各摺動部41〜44に空気を供給することができる。したがって、より一層効率的に、異物付着抑制手段を作動させることができるとともに、摺動面への異物の付着がより一層効率的に抑制される。
[第6実施形態]
次に、図12〜図14を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。図12は第6実施形態に係るエンジン600の異物付着抑制手段の制御システムを概略的に示しており、図13は異物付着抑制手段の作動を示すフローチャートであり、図14は異物付着抑制手段の作動を示すタイムチャートである。エンジン600は、第1実施形態で説明したエンジン1に対して、空気供給手段100を備えていない点を除いて、同一の構成を有している。
図12に示すように、第6実施形態に係るエンジン600は、異物付着抑制手段として、エンジン回転手段610を備えている。また、エンジン600は、点火プラグ66、燃料噴射弁67、エンジン回転センサ71、及びエンジン600を制御する制御装置620を備えている。また、制御装置620には、車速センサ77、IGセンサ78、アクセル開度センサ79、ブレーキセンサ80、及びレンジセンサ81が接続されている。
エンジン回転手段610は、スタータ62で構成されている。スタータ62は、クランクシャフト10を回転駆動するためのモータであり、例えば通電されると、クランクシャフト10のフライホィール外周部のリングギヤ(図示しない)に係合して、クランクシャフト10を回転駆動させる。スタータ62として、駆動ベルト及びプーリを介して、クランクシャフト10を回転駆動させてもよいし、常時リングギヤに噛み合うタイプのスタータを採用してもよい。
点火プラグ66は、エンジン600の点火を行うものである。燃料噴射弁67は、エンジン600へ燃料を供給するものである。すなわち、点火プラグ66及び燃料噴射弁67を制御することで、エンジン600の燃焼が制御されるようになっている。
エンジン回転センサ71は、クランクシャフト10の回転を検出する。
車速センサ77は、車速を検出する。IGセンサ78は、図示しないイグニッションスイッチのON/OFFを検知する。アクセル開度センサ79は、図示しないアクセルペダル装置のペダル開度を検出する。ブレーキセンサ80は、図示しないブレーキペダル装置のON/OFFを検出する。レンジセンサ81は、図示しない変速機を変速するためのシフトレバーのシフト位置を検出する。
制御装置620は、エンジン回転センサ71からの信号を受けて、エンジン600の回転速度とクランクシャフト10の回転角度とを算出し、さらにクランクシャフト10の回転角度に基づいて各気筒の燃焼行程を判定する。
また、制御装置620は、IGセンサ78からの信号を受けて、エンジン停止要求を判定する。具体的には、イグニッションスイッチがON位置からOFF位置へ切換操作された場合、エンジン停止要求を判定する。また、エンジン600がアイドルストップ機構を備えている場合、制御装置620は、アイドルストップさせるためのエンジン停止要求も判定する。
具体的には、制御装置620は、例えば、車速センサ77、アクセル開度センサ79、ブレーキセンサ80、及びレンジセンサ81からの信号を受けて、車速が0であり、変速機を操作するためのシフトレバー(図示しない)がD(ドライブ)レンジに位置しており、アクセルペダル(図示しない)のペダル開度が0であり、ブレーキペダル(図示しない)がON操作されている場合、アイドルストップに入るためのエンジン停止要求を判定する。
制御装置620は、エンジン停止要求を判定した場合、点火プラグ66及び燃料噴射弁67を制御して、エンジン600を、エンジン停止動作に移行させる。加えて、制御装置620は、エンジン停止動作において、スタータ62を制御して、エンジン600を所定時間の間、強制的に回転させる。
次に、エンジン600を停止させるときに、制御装置620によって制御されるエンジン600の作動について、図13のフローチャート及び図14のタイムチャートを参照して説明する。
図13に示すように、ステップS601において、制御装置620は、各センサ71,78〜81からの信号を読み込む。
ステップS602において、制御装置620は、エンジン回転センサ71からの信号に基づいて、エンジン600が運転中か否かを判定する。
エンジン600が運転中であると判定された場合、ステップS603において、制御装置620は、エンジン停止要求を判定する。具体的には、IGセンサ78からの信号に基づいて、又は車速センサ77、アクセルペダル開度センサ79、ブレーキセンサ80、及びレンジセンサ81からの信号に基づいてアイドルストップさせるためのエンジン停止要求を判定する。
エンジン停止要求が判定された場合、ステップS604において、制御装置620は、点火プラグ66及び燃料噴射弁67を制御して、エンジン600をエンジン停止動作に移行させる。
エンジン600がエンジン停止動作に移行されたとき、ステップS605において、制御装置90は、エンジン回転手段610(スタータ62)を制御して、エンジン600を強制的に回転させる。
ステップS606において、制御装置620は、スタータ62によるエンジン600の強制的な回転が、所定時間が経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、好ましくは1〜5秒の間で設定されている。つまり、所定時間が1秒よりも短いと掃気するには不十分となり、所定時間が5秒よりも長いと、エンジンの停止動作においてエンジンの回転が低下しないために乗員が故障を想起するおそれがある。
スタータ62による強制的な回転が所定時間経過したと判定した場合、ステップS607において、制御装置620は、スタータ62を停止させる。
すなわち、図12を参照して、時間t1において、例えばイグニッションスイッチがOFF操作された場合に、制御装置620は、点火プラグ66、燃料噴射弁67を制御して、エンジン600を停止動作に移行させるとともに、スタータ62を制御して、エンジンを強制的に回転させる。これにより、停止動作中にあるエンジンが所定の回転数に維持され、所定時間が経過した時間t2において、スタータ62が停止されてエンジン600が停止される。
本実施形態によれば、エンジン600の停止動作時に掃気運転を実施することで、燃焼室から異物を排出させやすく、異物がシリンダ4内及びクランク室へ侵入することが防止される。これによって、摺動面への異物の付着が抑制される。
また、上記の実施形態では、エンジンの主運動系の各摺動部41〜44に低摩擦層40を形成した場合を例にとり説明したが、エンジンの動弁系や、変速機等、様々な摺動部に適用することができる。また、上記の各実施形態では、無潤滑とした場合を例にとり説明したが、潤滑を併用してもよい。
なお、本発明は、以上の実施形態に示すものに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、各種変形および変更を行うことも可能である。
以上説明したように、本発明によれば、浮揚による摩擦低減方法をエンジンに用いた場合に、摺動面に異物が付着することを抑制して、一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる浮揚効果を持続させることができるので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 主軸受部
4 シリンダ
5 空気ポンプ
10 クランクシャフト
20 コンロッド
30 ピストン
31 ピストンピン
32 ピストンリング
40 摺動面
41 第1摺動部
42 第2摺動部
43 第3摺動部
44 第4摺動部
62 スタータ
66 点火プラグ
67 燃料噴射弁
70 センサ
71 エンジン回転センサ
77 車速センサ
78 IGセンサ
79 アクセル開度センサ
80 ブレーキセンサ
81 レンジセンサ
100 空気供給手段
200 エンジン
210 空気供給手段
300 エンジン
310 異物排出手段
311 負圧源
312 異物排出管
400 エンジン
410 軸受
500 エンジン
510 空気供給手段
511A〜511D 第1〜第4空気制御弁
515 制御装置
600 エンジン
610 エンジン回転手段
620 制御装置

Claims (7)

  1. 第1部材と、前記第1部材に対して相対運動する第2部材と、を備え、
    前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方の部材の摺動面に、両部材の相対速度が所定以上のときいずれか一方の部材を他方の部材に対して浮揚させる摩擦低減処理が施された低摩擦層を有する、エンジンであって、
    前記摺動面に異物が付着することを抑制する異物付着抑制手段を備えたことを特徴とするエンジン。
  2. 前記異物付着抑制手段は、少なくとも膨張行程において作動する、
    請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記異物付着抑制手段は、前記摺動面から前記摺動面の外部へ空気を噴出させる、空気供給手段である、
    請求項1又は2に記載のエンジン。
  4. 前記空気供給手段は、空気供給源から前記摺動面に至る空気供給経路上に回転軸を固定部材に支持する嵌合部を有し、前記嵌合部において、前記エンジンが膨張行程のときに、前記回転軸側の前記空気供給経路が前記固定部材側の前記空気供給経路に連通するように構成されている、
    請求項3に記載のエンジン。
  5. 前記異物付着抑制手段は、前記エンジンの停止動作時に、所定期間、シリンダ内の掃気を行うように、前記エンジンを強制的に回転させるエンジン回転手段である、
    請求項1に記載のエンジン。
  6. 前記第1部材は、シリンダブロックであって、前記第2部材は、クランクシャフトであって、
    前記異物付着抑制手段は、前記低摩擦層とクランク室との間に配置された軸受である、
    請求項1に記載のエンジン。
  7. 前記異物付着抑制手段は、シリンダの反燃焼室側の端部に設けた異物を排出する異物排出手段である、
    請求項1に記載のエンジン。
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