JP2016121051A - ガラス成形体およびガラス成形体の製造方法 - Google Patents

ガラス成形体およびガラス成形体の製造方法 Download PDF

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弘輝 石橋
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貴尋 坂上
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Abstract

【課題】周辺部と板厚が相違する凹部および凸部の少なくとも一方を備え、部位によって色調が相違する従来にない意匠表現が可能なガラス成形体を提供する。【解決手段】波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上であって、周辺部100bと板厚が相違する凸部100aからなる凹凸部を備え、周辺部100bと凹凸部との色差ΔE*(L*a*b*表色系において、ΔE*={(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2}1/2で表される数値)が3.2超であるガラス成形体100。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス表面に凹部および凸部の少なくとも一方からなる凹凸部が形成されたガラス成形体およびガラス成形体の製造方法に関する。
携帯電話等の電子機器の筐体や自動車用内装パネルは、装飾性、耐傷性、加工性、コスト等の様々な要因を考慮し、樹脂、金属等の素材から適宜のものが選択され、用いられている。
近年、従来用いられていなかったガラスを筐体の素材として用いる試みがされている(特許文献1)。特許文献1によれば、携帯電話等の電子機器において、筐体本体をガラスで形成することにより、透明感のある独特の装飾効果を発揮することができるとされている。
特開2009−61730号公報
携帯電話等の電子機器の筺体や自動車用内装パネルには高い意匠性が求められる。ガラスをこれら部材に用いる場合、着色剤を含有した有色ガラスや、ガラス表面もしくは裏面に塗料を塗布したガラスにより、所望の色調を呈する部材として用いることが考えられる。
しかしながら、着色剤を含有した有色ガラスは、単色の色調以外の意匠表現が難しい。また、ガラス表面もしくは裏面に塗料を塗布したガラスは、エリアによって塗料を換えることで多色の色調を呈することができるが、生産性が非常に低く、製造コストに課題がある。
デザイナーは、消費者に感動を与えることができる製品をつくるため、斬新な意匠表現ができる部材を常に求めている。従来のガラスは、ガラスの持つ透明感や硬質感等が他の素材にない質感として高く評価されているものの、前述のとおり所望の色調を備えるガラス成形体を得るには、意匠表現とコストとの両立に課題があった。
本発明は、周辺部と板厚が相違する凹部および凸部の少なくとも一方を備え、部位によって色調が相違する従来にない意匠表現が可能なガラス成形体の提供を目的とする。また、このようなガラス成形体を生産性よく製造する方法を提供する。
本発明者らは、可視光の波長領域の吸光度の最小値が0.003以上の有色ガラスを用い、周辺部と凹凸部との色差を一定より大きくすることで上記目的を達成できることを見出した。
すなわち、本発明のガラス成形体は、周辺部と板厚が相違する凹部および凸部の少なくとも一方からなる凹凸部を備え、前記周辺部の波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上であって、前記周辺部と前記凹凸部との色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超であることを特徴とするものである。
また、本発明のガラス成形体の製造方法は、波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上のガラス素材を用意する工程と、前記ガラス素材を加熱し、金型形状を転写させることによって、周辺部と板厚が相違する凹部および凸部の少なくとも一方からなる凹凸部を、前記周辺部と前記凹凸部との色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超となるよう形成する工程と、を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、部位によって色差が相違する従来にない意匠表現が可能なガラス成形体を得られる。また、このようなガラス成形体を生産性よく製造することができる。
本願発明の第1の実施形態に係るガラス成形体の平面図である。 本願発明の第1の実施形態に係るガラス成形体のA−A断面図である。 本願発明の第2の実施形態に係るガラス成形体の平面図である。 本願発明の第2の実施形態に係るガラス成形体のB−B断面図である。 その他の実施形態に係るガラス成形体の平面図である。 その他の実施形態に係るガラス成形体のC−C断面図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態に係るガラス成形体およびガラス成形体の製造方法について詳細に説明する。
[ガラス成形体]
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るガラス成形体100の平面図を示したものである。図2は、ガラス成形体100の平面図の切断線(AA矢視)のA−A断面図を示したものである。
図1および2に示すとおり、本実施形態に係るガラス成形体100は、その本体となるガラス基体からなり、そのガラス基体は、一方の表面に凸部100aおよび周辺部100bを有する。ここでは、凸部100aを円環状に形成しているが、その形状は特に限定されるものではなく、所望の形状とできる。
ガラス成形体100は、板厚の相違に起因して一定以上の色差が生じるよう、周辺部100bの波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上のガラス成形体とする必要がある。波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上であれば、ガラス基体の表面に周辺部100bと比較して板厚の相違する凸部100aを形成し、この凸部100aと周辺部100bとの色差を3.2超とすることで、ガラス成形体100の表面に設けた凸部100aからなる模様等を認識することができる。
ガラス成形体100の周辺部100bの、波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003未満である場合、ガラスの可視領域の波長の透過率が高く、周辺部100bと凸部100aとの板厚の差が大きい場合であっても、両者を明確に判別することが難しくなるおそれがある。吸光度は、0.02以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.8以上が特に好ましく、1.0が最も好ましい。また、ガラス成形体100の波長380nm〜780nmにおける吸光度の最大値は、8以下が好ましく、6以下がより好ましく、5以下がさらに好ましい。
本発明における吸光度の算出方法は、以下のとおりである。ガラス板の両面を鏡面研磨し、厚さtを測定する。このガラス板の分光透過率Tを測定する(例えば、日本分光株式会社製、紫外可視近赤外分光光度計V−570を用いる)。そして、吸光度AをA=−log10Tの関係式を用いて算出する。
ガラス成形体100の波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値を0.003以上とするため、このガラス成形体100を構成するガラス中の着色成分としてMpOq(但し、ここにおいて、Mは、Fe、Se、Co、Cu、V、Cr、Pr、Ce、Bi、Eu、Mn、Er、Ni、Nd、W、Rb、Sn、およびAgから選ばれる少なくとも1種であり、pとqはMとOの原子比である)を、酸化物基準のモル百分率表示で、0.001〜10%含有するガラスを用いることが好ましい。なお、この含有量は、複数の着色成分を用いた場合は、それらの合計量を示すものである。これら着色成分は、ガラスに対し所望の色を着ける成分であり、前述の可視域の波長の光を吸収する作用を備えるものを用いる。ガラス中の着色成分が、0.001%未満であると、ガラスの可視領域の波長の透過率が高く、周辺部100bと凸部100aとの板厚の差が大きい場合であっても、両者を明確に判別することが難しくなるおそれがある。好ましくは、0.2%以上、典型的には1.0%以上、好ましくは1.5%以上、さらに好ましくは2%以上である。また、着色成分が10%を超えるとガラスが不安定となるおそれがある。好ましくは、6%以下、典型的には4%以下、好ましくは3%以下である。
また、ガラス中の着色成分は、酸化物基準のモル百分率表示で、Feを0.01〜6%、Coを0〜6%、NiOを0〜6%、MnOを0〜6%、CuOを0〜6%、CuOを0〜6%、Crを0〜6%、Vを0〜6%、Biを0〜6%からなることが好ましい。さらに、Feを必須成分とし、Co、NiO、MnO、Cr、Vから選ばれる適宜の成分を組み合わせて用いてもよい。Feが0.01%未満であると、所望の遮光性が得られないおそれがある。またFeが6%超であると、ガラスが不安定となるおそれがある。また、その他の成分について、それぞれの含有量が6%超であるとガラスが不安定となるおそれがある。
なお、本明細書において、着色成分の含有量は、ガラス中に存在する各成分が表示された酸化物で存在すると仮定した場合の換算含有量をモル百分率表示で示す。たとえば、「Feを0.01〜6%含有する」とは、ガラス中に存在するFeがすべてFeの形で存在するとした場合のFe含有量すなわちFeのFe換算含有量が0.01〜6%である、の意である。これは、後述するその他のガラス成分においても同様である。
ガラス成形体100は、周辺部100b及び周辺部と比較して板厚の厚い凸部100aを備える。凸部100aは、ロゴ体や模様等の任意の形状のものであって、それを見たものがその形状を認識できるよう周辺部100bと凸部100aとの色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超である。また、周辺部100bとは、前述した凸部100a以外のガラス表面の50%以上の面積の領域を占めるものであり、基本的にはガラス基体を構成する所定の厚みを有する板状のものである。したがって、凸部100aは、そのガラス基体から突出して形成された部分ということもできる。ガラス成形体100は、平坦な板状形状に限らず、曲面形状であってもよい。そのため、周辺部100b及び凸部100aも同様に平坦な板状形状に限らず、曲面形状であってもよい。なお、凸部100aの形成方法については、後述するガラス成形体の製造方法にて詳細に説明する。なお、周辺部100bと凸部100aとは、それらにより形成される模様の輪郭を色度の違いとして視認できる程度に厚さが変化するものであり、例えば、段差として形成されることが好ましい。
ガラス成形体100は、前述のとおり周辺部100bと凸部100aとの色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超である。L***表色系は、国際照明委員会(CIE)で規格化されたCIE 1976(L***)色空間(CIELAB)である。本願においては、F2光源における明度(L*)、F2光源における反射光の色度(a*、b*)をいう。そして、ΔE*は、以下の各項を用い、前述の数式にて求めることができる。
ΔL*とは、下記(1)式で定義される周辺部のL*と凸部のL*との差をいう
ΔL*=L*(周辺部)−L*(凸部) ・・・(1)
Δa*とは、下記(2)式で定義される周辺部のa*と凸部のa*との差をいう
Δa*=a*(周辺部)−a*(凸部) ・・・(2)
Δb*とは、下記(3)式で定義される周辺部のb*と凸部のb*との差をいう
Δb*=b*(周辺部)−b*(凸部) ・・・(3)
なお、ガラス成形体100の色差ΔE*は、後述するガラス成形体100の基準平面の垂直線の方向に対して測定光を入射させて測定したものである。
ガラス成形体100は、周辺部100bと凸部100aとの色差ΔE*が、3.2超であることで、周辺部100bと凸部100aとを区別して認識することができる。これにより、複数のガラスを用いたり、ガラス表裏面に塗料により着色したり、することなく、色度の相違するロゴ体や模様等の形状をガラス成形体100に設けることができる。周辺部100bと凸部100aとの色差ΔE*が、3.2以下であると、周辺部100bと凸部100aとを区別して認識することができなくなるため好ましくない。周辺部100bと凸部100aとの色差ΔE*は、5.0超が好ましく、6.5超がより好ましく、8.0超がさらに好ましい。
ガラス成形体100は、周辺部100bの板厚が4mm以上の場合、凸部100aと周辺部100bとの板厚の差が1mm以上であることが好ましい。上述の板厚条件における凸部100aと周辺部100bとの板厚の差は、好ましくは、1.5mm以上であり、より好ましくは2.0mm以上である。
また、ガラス成形体100は、前記周辺部100bの板厚が4mm未満の場合、凸部100aと周辺部100bとの板厚の比が25%以上であることが好ましい。上述の板厚条件における凸部100aと周辺部100bとの板厚の比は、40%以上が好ましく、50%以上がより好ましい。
このようにすることで、周辺部100bに対して凸部100aの板厚が十分に厚く、両者の色差ΔE*が大きく、周辺部100bと凸部100aとを明確に区別して認識することができる。
なお、ここで周辺部100bの板厚は、0.1mm〜10mmが好ましく、0.2mm〜8mmがより好ましく、0.3mm〜6mmが特に好ましい。
板厚の比は、[(凸部100aの板厚−周辺部100bの板厚)/周辺部100bの板厚]×100(%)で算出する。
周辺部100bおよび凸部100aの板厚は、ガラス成形体100の基準平面の垂直線の方向の板厚をいう。ガラス成形体100の基準平面は、周辺部100bの最小二乗法によって求められる平面(最小二乗平面)を基準平面とする。
周辺部100bの板厚が均一でない場合は、それらの平均値を周辺部100bの板厚とする。 凸部100aの板厚が均一でない場合は、それらの最大値を凸部100aの板厚とする。
ガラス成形体100は、logη=5.8となる温度で1分間保持した時に、ガラス内部に粒径が50μm以上の結晶が析出しないことが好ましい。このようにすることで、ガラス成形体100の表面に凹凸部を成形する際、ガラスに結晶が析出することを抑制することができる。なお、ガラス成形体100の表面に結晶が析出しても適宜除去できるため、結晶の析出の有無は問わない。また、結晶の粒径とは、不定形状や棒状の場合は、観察される形状の最大長の部分を結晶の粒径と見なす。本明細書において、ηはガラス成形体の素材となるガラスの粘度を示し、logηは粘度ηの自然対数をとった値である。
本発明のガラス成形体100は、ガラスとして、ガラス中に分相や結晶が生じている、いわゆる分相ガラスや結晶化ガラスで形成されていてもよい。着色成分を含有する分相ガラスや結晶化ガラスを用いることで、所望の色調を備えるガラス成形体を得ることができる。また、分相ガラスや結晶化ガラスを前述の化学強化処理することで、高い機械的強度を備えた化学強化ガラス製のガラス成形体を得ることもできる。なお、分相ガラスや結晶化ガラスは、ガラス中の分相や結晶により光が拡散される。そのため、本願発明において分相ガラスや結晶化ガラスを用いる場合、得られるガラス成形体100の波長380nm〜780nmにおける全光透過率が30〜80%であることが好ましい。
結晶化ガラスは、数nmから数μm大の結晶相がガラスマトリックス中に分布しており、母体ガラスの組成を選択することや製造条件、熱処理条件を制御することで、析出する結晶の種類や大きさを変え、所望の色調を備えるガラスを得ることができる。
分相ガラスは、組成の異なる2つ以上のガラス相が分布する。2つの相が連続的に分布するスピノーダルと1つの相がマトリクス中に粒子状に分布するバイノーダルがあり、それぞれの相は1μm以下の大きさである。分相ガラスは、適当な分相領域を求める組成制御と分相処理を行う熱処理条件にて所望の色調を備えるガラスを得ることができる。
ガラス成形体100を形成するガラスとしては、例えば、下記酸化物基準のモル百分率表示で、SiOを55〜80%、Alを0.5〜16%、Bを0〜12%、NaOを5〜18%、KOを0〜15%、MgOを0〜15%、CaOを0〜15%、ΣRO(Rは、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn)を0〜25%含有するものが挙げられる。
SiOは、ガラスの骨格を構成する成分であり必須である。55%未満ではガラスとしての安定性が低下する、または耐候性が低下する。好ましくは60%以上である。より好ましくは65%以上である。SiOが80%超ではガラスの粘性が増大し溶融性が著しく低下する。好ましくは75%以下、典型的には70%以下である。
Alは、ガラスの耐候性および化学強化特性を向上させる成分であり、必須である。0.5%未満では耐候性が低下する。好ましくは0.7%以上、典型的には1%以上である。
Alが16%超ではガラスの粘性が高くなり均質な溶融が困難になる。好ましくは14%以下、典型的には12%以下である。
化学強化処理によりガラスの表面に高い表面圧縮応力を形成する場合は、Alは5〜16%(ただし、5%を含まない)とすることが好ましい。また、ガラスの溶融性を高め、安価に製造する場合は、Alは0.5〜5%とすることが好ましい。
は、ガラスの耐候性を向上させる成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。Bを含有する場合、4%未満では耐候性向上について有意な効果が得られないおそれがある。好ましくは5%以上であり、典型的には6%以上である。
が12%超では揮散による脈理が発生し、歩留まりが低下するおそれがある。好ましくは11%以下、典型的には10%以下である。
NaOは、ガラスの溶融性を向上させる成分であり、またイオン交換により表面圧縮応力層を形成させるため、必須である。5%未満では溶融性が悪く、またイオン交換により所望の表面圧縮応力層を形成することが困難となる。好ましくは6%以上、典型的には7%以上である。
NaOが18%超では耐候性が低下する。好ましくは17%以下、典型的には16%以下である。
Oは、ガラスの溶融性を向上させる成分であるとともに、化学強化におけるイオン交換速度を大きくする作用があるため、必須ではないが含有することが好ましい成分である。KOを含有する場合、0.01%未満では溶融性向上について有意な効果が得られない、またはイオン交換速度向上について有意な効果が得られないおそれがある。典型的には0.3%以上である。KOが15%超では耐候性が低下する。好ましくは13%以下、典型的には10%以下である。
RO(Rは、Mg、Ca、Sr、Ba、Znを表す)は、ガラスの溶融性を向上させる成分であり、必須ではないが必要に応じていずれか1種以上を含有することができる。その場合ROの含有量の合計ΣRO(ΣROは、MgO+CaO+SrO+BaO+ZnOを表す)が1%未満では溶融性が低下するおそれがある。好ましくは3%以上、典型的には5%以上である。ΣROが25%超では耐候性が低下する。好ましくは20%以下、より好ましくは18%以下、典型的には15%以下である。
MgOは、ガラスの溶融性を向上させる成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。MgOを含有する場合、3%未満では溶融性向上について有意な効果が得られないおそれがある。典型的には4%以上である。MgOが15%超では耐候性が低下する。好ましくは13%以下、典型的には12%以下である。
CaOは、ガラスの溶融性を向上させる成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。CaOを含有する場合、0.01%未満では溶融性向上について有意な効果が得られない。典型的には0.1%以上である。CaOが15%超では化学強化特性が低下する。好ましくは12%以下、典型的には10%以下である。また、ガラスの化学強化特性を高くする場合は、実質的に含有しないことが好ましい。
化学強化処理によりガラスの表面に高い表面圧縮応力を形成する場合は、CaOは0〜5%(ただし、5%を含まない)とすることが好ましい。また、ガラスの溶融性を高め、安価に製造する場合は、CaOは5〜15%とすることが好ましい。
SrOは、溶融性を向上させるための成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。SrOを含有する場合、1%未満では溶融性向上について有意な効果が得られないおそれがある。好ましくは3%以上であり、典型的には6%以上である。SrOが15%超では耐候性や化学強化特性が低下するおそれがある。好ましくは12%以下、典型的には9%以下である。
BaOは、溶融性を向上させるための成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。BaOを含有する場合、1%未満では溶融性向上について有意な効果が得られないおそれがある。好ましくは3%以上であり、典型的には6%以上である。BaOが15%超では耐候性や化学強化特性が低下するおそれがある。好ましくは12%以下、典型的には9%以下である。
ZrOは、イオン交換速度を大きくする成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。ZrOを含有する場合、5%以下の範囲が好ましく、4%以下がより好ましく、3%以下がさらに好ましい。ZrOが5%超では溶融性が悪化して未溶融物としてガラス中に残る場合が起こるおそれがある。典型的にはZrOは含有しない。
ZnOは、溶融性を向上させるための成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。ZnOを含有する場合、1%未満では溶融性向上について有意な効果が得られないおそれがある。好ましくは3%以上であり、典型的には6%以上である。ZnOが15%超では耐候性が低下するおそれがある。好ましくは12%以下、典型的には9%以下である。
上記成分以外にも下記の成分をガラス組成中に導入してもよい。
SOは、清澄剤として作用する成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。SOを含有する場合0.005%未満では期待する清澄作用が得られない。好ましくは0.01%以上、より好ましくは0.02%以上である。0.03%以上がもっとも好ましい。また0.5%超では逆に泡の発生源となり、ガラスの溶け落ちが遅くなったり、泡個数が増加したり、するおそれがある。好ましくは0.3%以下、より好ましくは0.2%以下である。0.1%以下がもっとも好ましい。
SnOは、清澄剤として作用する成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。SnOを含有する場合、0.005%未満では期待する清澄作用が得られない。好ましくは0.01%以上、より好ましくは0.05%以上である。また1%超では逆に泡の発生源となり、ガラスの溶け落ちが遅くなったり、泡個数が増加したり、するおそれがある。好ましくは0.8%以下、より好ましくは0.5%以下である。0.3%以下がもっとも好ましい。
ガラスの溶融の際の清澄剤として、前述したSO、SnO以外に、塩化物やフッ化物を適宜含有してもよい。
LiOは、溶融性を向上させるための成分であり、必須ではないが必要に応じて含有することができる。LiOを含有する場合、1%未満では溶融性向上について有意な効果が得られないおそれがある。好ましくは3%以上であり、典型的には6%以上である。LiOが15%超では耐候性が低下するおそれがある。好ましくは10%以下、典型的には5%以下である。
ガラス成形体100は、その成形体表面に表面圧縮応力層を有していてもよい。これにより、機械的強度の高いガラス成形体を得ることができる。ガラス成形体の表面に形成される表面圧縮応力層の深さ(以下、DOLということがある)は、5μm以上、10μm以上、20μm以上、30μm以上となるように強化処理されていることが好ましい。ガラス成形体を電子機器の外装部材に用いる場合、ガラス成形体の表面に接触傷がつく確率が高く、その機械的強度が低下することがある。そこで、DOLを大きくすれば、ガラス成形体の表面に傷がついても、割れ難くなる。一方、強化処理後にガラス成形体を切断加工しやすくするために、DOLを70μm以下とすることが好ましい。
ガラス成形体100は、ガラス表面に形成される表面圧縮応力(以下、CSということがある)が、300MPa以上、500MPa以上、700MPa以上、900MPa以上となるように強化処理されていることが好ましい。CSが高くなることで強化ガラスの機械的強度が高くなる。一方、CSが高くなりすぎるとガラス内部の引張応力が極端に高くなるおそれがあるため、CSは1400MPa以下とすることが好ましく、1300MPa以下とすることがより好ましい。
ガラス成形体100は、凸部100aを成形した側を意匠面としてもよいし、凸部100aを成形した側と反対側を意匠面としてもよい。
凸部100aを成形した側を意匠面とすることで、凸形状に起因するガラス表面の反射光と周辺部100bとの色差に起因する色調の相違の相乗効果でより明瞭に凸部100aにより形成された模様を認識できる。
凸部100aを成形した側と反対側を意匠面とすることで、意匠面は凹凸部がなく平坦であるにも関わらず、凸部100aによる模様等が同系色の濃淡差でガラスに表れる、従来にないガラス成形体の意匠表現ができる。また、この場合、内部光源を有する電子機器等の外装部材として用い、内部光源からの光をガラス成形体100に透過すると前述の意匠表現をより効果的に得ることができる。
また、凸部100aはガラス成形体100の両方の表面に備えてもよい。
なお、意匠面とは、ガラス成形体100を外装部材等に用いた場合に、外部に面している側、つまり製品として外部から視認される面をいう。言い換えれば、機器等に面する側の反対面をいうものである。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るガラス成形体200の平面図を示したものである。図4は、ガラス成形体200の平面図の切断線(BB矢視)のB−B断面図を示したものである。
図3および4に示すとおり、本実施形態に係るガラス成形体200は、その本体となるガラス基体からなり、その基体の一方の表面に凹部200aおよび周辺部200bを有する。ここでは、凹部200aを矩形状に形成しているが、その形状は特に限定されるものではなく、所望の形状とできる。
第2の実施形態は、第1の実施形態が周辺部100bと比較して板厚の厚い凸部100aが形成されているのに対し、周辺部200bと比較して板厚の薄い凹部200aが形成されており、凸部は形成されていない点で相違する。ここで、ガラス成形体の周辺部200bにおける吸光度や、ガラス成形体を構成するガラス組成は同一であり、周辺部200bは周辺部100bに相当する部分である。以下、第1の実施形態と同一部分またはそれに相当する部分は説明を省略し、相違点を中心に説明する。
ガラス成形体200は、周辺部200bおよび周辺部200bと比較して板厚の薄い凹部200aを備える。凹部200aは、ロゴ体や模様等の任意の形状のものであって、それを見たものがその形状を認識できるよう周辺部200bと凹部200aとの色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超である。また、周辺部200bとは、前述した凹部200a以外のガラス表面の50%以上の面積の領域を占めるものであり、基本的にはガラス基体を構成するものである。したがって、凹部200aは、そのガラス基体からへこんで形成された部分ということもできる。ガラス成形体200は、平坦な板状形状に限らず、曲面形状であってもよい。そのため、周辺部200bおよび凹部200aも同様に平坦な板状形状に限らず、曲面形状であってもよい。なお、凹部200aの形成方法については、後述するガラス成形体の製造方法にて詳細に説明する。なお、周辺部200bと凹部200aとは、それらにより形成される模様の輪郭を色度の違いとして視認できる程度に厚さが変化するものであり、例えば、段差として形成されることが好ましい。
ガラス成形体200は、前述のとおり周辺部200bと凹部200aとの色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超である。L***表色系は、国際照明委員会(CIE)で規格化されたCIE1976(L***)色空間(CIELAB)である。本願においては、F2光源における明度(L*)、F2光源における反射光の色度(a*、b*)をいう。そして、ΔE*は、以下の各項を用い、前述の数式にて求めることができる。
ΔL*とは、下記(4)式で定義される周辺部のL*と凹部のL*との差をいう
ΔL*=L*(周辺部)−L*(凹部) ・・・(4)
Δa*とは、下記(5)式で定義される周辺部のa*と凹部のa*との差をいう
Δa*=a*(周辺部)−a*(凹部) ・・・(5)
Δb*とは、下記(6)式で定義される周辺部のb*と凹部のb*との差をいう
Δb*=b*(周辺部)−b*(凹部) ・・・(6)
なお、ガラス成形体200の色差ΔE*は、後述するガラス成形体100の基準平面の垂直線の方向に対して測定光を入射させて測定したものである。
ガラス成形体200は、周辺部200bと凹部200aとの色差ΔE*が、3.2超であることで、周辺部200bと凹部200aとを区別して認識することができる。これにより、複数のガラスを用いたり、ガラス表裏面に塗料により着色したり、することなく、色度の相違するロゴ体や模様等の形状をガラス成形体200に設けることができる。周辺部200bと凹部200aとの色差ΔE*が、3.2以下であると、周辺部200bと凹部200aとを区別して認識することができなくなるため好ましくない。周辺部200bと凹部200aとの色差ΔE*は、5.0超が好ましく、6.5超がより好ましく、8.0超が好ましい。
ガラス成形体200は、周辺部200bの板厚が4mm以上の場合、凹部200aと周辺部200bとの板厚の差が1mm以上であることが好ましい。上述の板厚条件における凹部200aと周辺部200bとの板厚の差は、好ましくは、1.5mm以上であり、より好ましくは2.0mm以上である。
また、ガラス成形体200は、前記周辺部200bの板厚が4mm未満の場合、凹部200aと周辺部200bとの板厚の比が25%以上であることが好ましい。上述の板厚条件における凹部200aと周辺部200bとの板厚の差は、40%以上が好ましく、50%以上がより好ましい。
このようにすることで、周辺部200bに対して凹部200aの板厚が十分に厚く、両者の色差ΔE*が大きく、周辺部200bと凹部200aとを明確に区別して認識することができる。
なお、ここで周辺部200bの板厚は、第1の実施形態で記載した範囲と同一の範囲が好ましいものとして挙げられる。
板厚の比は、[(周辺部200bの板厚−凹部200bの板厚)/周辺部200bの板厚]×100(%)で算出する。
周辺部200bおよび凹部200aの板厚は、ガラス成形体200の基準平面の垂直線の方向の板厚をいう。ガラス成形体200の基準平面は、周辺部200bの最小二乗法によって求められる平面(最小二乗平面)を基準平面とする。
周辺部200bの板厚が均一でない場合は、それらの平均値を周辺部200bの板厚とする。凹部200aの板厚が均一でない場合は、それらの最小値を凹部200aの板厚とする。
ガラス成形体200は、凹部200aを成形した側を意匠面としてもよいし、凹部200aを成形した側と反対側を意匠面としてもよい。
凹部200aを成形した側を意匠面とすることで、凹形状に起因するガラス表面の反射光と周辺部200bとの色差に起因する色調の相違の相乗効果でより明瞭に凹部200aにより形成された模様を認識できる。
凹部200aを成形した側と反対側を意匠面とすることで、意匠面は凹部がなく平坦であるにも関わらず、凹部による模様等が同系色の濃淡差でガラスに表れる、従来にないガラス成形体の意匠表現ができる。また、この場合、内部光源を有する電子機器等の外装部材として用い、内部光源からの光をガラス成形体200に透過すると前述の意匠表現をより効果的に得ることができる。
また、凹部はガラス成形体200の両方の表面に備えてもよい。
なお、意匠面とは、ガラス成形体200を外装部材等に用いた場合に、外部に面している側、つまり製品として願部から視認される面をいう。言い換えれば、機器等に面する側の反対面をいう。
(その他の実施形態)
その他の実施形態として、第1の実施形態および第2の実施形態の両者の特徴を兼ね備えたもの、つまりガラス基体の一方の表面に周辺部と比較して板厚の厚い凸部および周辺部と比較して板厚の薄い凹部の両者を備えたもの、でもよい。
図5は、本発明のその他の実施形態に係るガラス成形体300の平面図を示したものである。図6は、ガラス成形体300の平面図の切断線(CC矢視)のC−C断面図を示したものである。
図5および6に示すとおり、本実施形態に係るガラス成形体300は、その本体となるガラス基体からなり、そのガラス基体は、一方の表面に凸部300a、凹部300bおよび周辺部300cを有する。周辺部300cは、第1の実施形態における周辺部100b、第2の実施形態における周辺部200bに相当し、凸部300aは第1の実施形態における凸部100aに、凹部300bは第2の実施形態における凹部200aに、それぞれ相当する。ここでは、凸部300aおよび凹部300bをそれぞれ矩形状に複数個形成しているが、その形状は特に限定されるものではなく、所望の形状とできる。
これらの構成は、既に第1の実施形態および第2の実施形態において説明したものと同一であるため省略する。
また、ガラス基体の両方の表面に凹部および凸部を備えてもよい。
[ガラス成形体の製造方法]
次いで、本発明のガラス成形体の製法方法について説明する。
本発明のガラス成形体の製法方法は、上記したように、波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上のガラス素材を用意する工程と、そのガラス素材を加熱し、金型形状を転写させることによって、周辺部と板厚の相違する凹部および凸部の少なくとも一方からなる凹凸部を、周辺部と凹凸部との色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超となるように形成する工程と、を備える。
波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上のガラス素材を用意する工程は、凹凸部と周辺部との板厚の相違に起因して一定以上の色差が生じるよう、周辺部の波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上のガラス素材とする。波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上であれば、無色透明以外の所望の色調のガラス成形体を得ることができる。このとき、ガラス基体の表面に周辺部と比較して板厚の相違する凹凸部を形成し、その凹凸部と周辺部との色差を3.2超とすることで、ガラス成形体の表面に設けた凹凸部からなる模様等を認識することができる。
ガラス素材の波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003未満である場合、ガラス成形体の可視領域の波長の透過率が高く、周辺部と凹凸部との板厚の差が大きい場合であっても、両者を明確に判別することが難しくなるおそれがある。吸光度は、0.02以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.8以上が特に好ましく、1.0がさらに最も好ましい。
また、この工程で用意するガラス素材は、平坦面のみ、曲面形状のみ、もしくは、平坦面と曲面形状の両者からなる板状ガラスが挙げられる。
これらガラス板を所望の形状に成形する方法は、特に限定されないが、たとえば種々の原料を適量調合し、約1500〜1600℃に加熱し溶融した後、脱泡、撹拌などにより均質化し、周知の、ダウンドロー法、プレス法などによって板状等に成形するか、またはキャストしてブロック状に成形する。そして、徐冷後所望のサイズに切断し、必要に応じ研磨加工を施して製造される。
また、この工程で用意するガラス素材は、塊状ガラスが挙げられる。
これら塊状ガラスを所望の形状に成形する方法は、特に限定されないが、たとえば種々の原料を適量調合し、約1500〜1600℃に加熱し溶融した後、脱泡、撹拌などにより均質化し、周知の、ダウンドロー法、プレス法などによって塊状やロッド状に成形する。そして、徐冷後所望のサイズに切断し、必要に応じ研磨加工を施して製造される。
凹凸部を形成する工程は、前述のガラス素材を用意する工程で用意したガラスを用い、前記ガラス素材を加熱し、金型形状を転写させることによって行うもので、さらに、凹部および凸部の少なくとも一方からなる凹凸部を、周辺部と凹凸部との色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超となるように形成する工程を行う。
この工程において、ガラスの表面に、周辺部および周辺部と比較して板厚の厚い凸部および板厚の薄い凹部の少なくとも一方からなる凹凸部を形成する。凹凸部は、ロゴ体や模様等の任意の形状のものであって、それを見たものがその形状を認識できるよう周辺部と凹凸部との色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超となるように成形する。また、周辺部とは、前述した凹凸部以外のガラス表面の大半の領域を占めるものであり、基本的にはガラス基体を構成する板状のものである。このとき、得られる周辺部の波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値は、0.003以上を保持するように成形する。
ガラス素材に凹凸部を形成する工程において、前述のとおり周辺部と凹凸部との色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超である。L***表色系は、国際照明委員会(CIE)で規格化されたCIE 1976(L***)色空間(CIELAB)である。本願においては、F2光源における明度(L*)、F2光源における反射光の色度(a*、b*)をいう。そして、ΔE*は、以下の各項を用い、前述の数式にて求めることができる。なお、この(7)〜(9)式は、上記した(1)〜(3)式と(4)〜(6)式とを統合して表したものである。
ΔL*とは、下記(7)式で定義される周辺部のL*と凹凸部のL*との差をいう
ΔL*=L*(周辺部)−L*(凹部もしくは凸部) ・・・(7)
Δa*とは、下記(8)式で定義される周辺部のa*と凹凸部のa*との差をいう
Δa*=a*(周辺部)−a*(凹部もしくは凸部) ・・・(8)
Δb*とは、下記(9)式で定義される周辺部のb*と凹凸部のb*との差をいう
Δb*=b*(周辺部)−b*(凹部もしくは凸部) ・・・(9)
なお、ガラス成形体の色差ΔE*は、ガラス成形体の基準平面の垂直線の方向に対して測定光を入射させて測定したものである。
ガラス成形体は、周辺部と凹凸部との色差ΔE*が、3.2超であることで、周辺部と凹凸部とを区別して認識することできる。これにより、複数のガラスを用いたり、ガラス表裏面に塗料により着色したり、することなく、色度の相違するロゴ体や模様等の形状をガラス成形体に設けることができる。周辺部と凹凸部との色差ΔE*が、3.2以下であると、周辺部と凹凸部とを区別して認識することができなくなるため好ましくない。周辺部と凹凸部との色差ΔE*は、5.0超が好ましく、6.5超がより好ましく、8.0超がさらに好ましい。
ガラスに凹凸部を形成する工程は、上記したように金型形状を転写させることによるもので、成形体表面に凹凸形状を形成できれば特に限定されるものではない。具体的な凹凸部の形成方法としては、例えば、ガラスを歪点以上軟化点未満に加熱し、次いで圧力差を用いて金型形状を転写させる方法、ガラスを軟化点以上に加熱し、次いで一組の金型でプレスして金型形状を転写させる方法等が挙げられる。
ガラスに凹凸部を形成するにあたって、圧力差を用いて金型形状を転写させる方法は、平坦なガラスを歪点以上軟化点未満に加熱し、ガラス板の一方の面のみに金型を接触させ、ガラス板の片面と金型との間の空間を真空引き等により減圧させることで、ガラス素材に所望の凹凸形状を形成させる方法が挙げられる。この方法は、ガラス素材の成形において金型接触面と非接触面とを同時に設けてガラス素材の一方の面と他方の面に圧力差を加えることで変形させ、金型形状を転写させることで、所望の形状を有したガラスを成形する手法である。凹凸形状を有した金型に接触する面がガラス片面となることから、もう一方のガラス表面は非接触で成形することができ、表面粗さなどのガラス表面品質を高く保つことが出来ることを特徴としている。
ガラスに凹凸部を形成するにあたって、一組の金型でプレスする方法は、棒状もしくは塊状のガラスを軟化点以上に加熱し、凹凸を有した一組の金型でプレス加工することにより、所望の形状を有したガラスを成形する方法である。軟化点以上の温度でガラスを流動させることで、複雑な形状を有したガラスが成形できる。
また、ガラスに凹凸部を形成する工程は、前述の方法以外に、以下の方法を用いてもよい。
平坦なガラスを歪点以上軟化点未満に加熱し、ガラスの自重による変形に加えて、一組の金型で挟みこむことで、所望の凹凸形状を有したガラスを成形する方法もある。金型により挟み込む力を最小限に制御することで、成形したガラス表面の品質を高く保つことができる。
また、平坦なガラスを歪点以上軟化点未満に加熱し、ガラスの自重による変形を利用して、金型に接触させることで、所望の凹凸形状を有したガラスを成形する方法もある。ガラスの自重のみを駆動力にしているため、金型との接触圧力を低く保つことが出来、金型との接触面の表面品質を高く保つことができる。
また、本発明のガラス成形体の製造方法は、ガラスに凹凸部を形成する工程に次いで、凹凸部が形成されたガラスを強化処理によって深さが5μm以上、表面圧縮応力が300MPa以上である表面圧縮応力層を形成する工程を備えてもよい。
ガラスの表面に表面圧縮応力層を形成することで、高い強度を備えるガラス成形体を得ることができる。
ガラス表面に表面圧縮応力層を形成させる手法としては、風冷強化法(物理強化法)や化学強化法を用いることができる。風冷強化法(物理強化法)は、軟化点付近まで加熱したガラス板表面を風冷などにより急速に冷却して行う手法である。また、化学強化法は、ガラス転移点以下の温度で、イオン交換により、ガラス板表面に存在するイオン半径が小さいアルカリ金属イオン(典型的にはLiイオン、Naイオン)を、イオン半径のより大きいアルカリイオン(典型的にはLiイオンに対してはNaイオンまたはKイオンであり、Naイオンに対してはKイオンである。)に交換する手法である。
化学強化法としては、ガラス表層のNaOと溶融塩中のKOとをイオン交換できるものであれば、特に限定されない。たとえば、加熱された硝酸カリウム(KNO)溶融塩にガラスを浸漬する方法が挙げられる。所望の表面圧縮応力を有する化学強化層(表面圧縮応力層)を、ガラス表面に形成するための条件は、ガラスの厚さによっても異なるが、400〜550℃のKNO溶融塩に、ガラスを2〜20時間浸漬させることが典型的である。また、このKNO溶融塩としては、KNO以外に、例えばNaNOを5%程度以下含有するものであってもよい。
表面圧縮応力層を形成する工程において、ガラスの強化処理によって生じる表面圧縮応力層の深さは、5μm以上とされる。その理由は、以下のとおりである。
ガラスの製造においては、ガラス表面を研磨することがあり、その最終段階の研磨に使用される研磨砥粒の粒径は2〜6μmが典型的である。
このような砥粒によって、ガラス表面には、最終的に最大5μmのマイクロクラックが形成されると考えられる。化学強化処理による強度向上効果を有効なものとするためには、ガラス表面に形成されるマイクロクラックより深い表面圧縮応力層が形成されていることが必要である。このため、化学強化処理によって生じる表面圧縮応力層の深さは5μm以上とされる。また、使用時に表面圧縮応力層の深さを超える傷がつくと、ガラスの破壊につながるため、表面圧縮応力層は厚い方が好ましい。このため、表面圧縮応力層は、より好ましくは8μm以上、さらに好ましくは10μm以上、典型的には13μm以上である。
一方、表面圧縮応力層が深すぎると、内部引張応力が大きくなり、破壊時の衝撃が大きくなる。すなわち、内部引張応力が大きいと、破壊時にガラスが細片となって粉々に飛散する傾向があり、危険性が高まることが知られている。本発明者らによる実験の結果、厚さ2mm以下のガラスでは、表面圧縮応力層の深さが70μmを超えると、破壊時のガラス細片の飛散が顕著となることが判明した。したがって、本発明の化学強化用ガラスにおいては表面圧縮応力層の深さは70μm以下とされる。装飾用ガラスとして用いる場合、その用途にもよるが、たとえば、AV機器・OA機器等の載置型の機器の操作パネルに適用する場合に較べて、表面に接触傷がつく確率が高い携帯用機器等の用途等に適用する場合には、安全をみて表面圧縮応力層の深さを薄くしておくことも考えられる。この場合には、表面圧縮応力層の深さは、より好ましくは60μm以下、さらに好ましくは50μm以下、典型的には40μm以下である。
また、表面圧縮応力層を形成する工程において、ガラスの強化処理によって生じる表面圧縮応力層の表面圧縮応力は300MPa以上であることが好ましく、500MPa以上であることがより好ましく、700MPa以上であることがさらに好ましい。また、表面圧縮応力層の表面圧縮応力は、典型的には1200MPa以下である。
また、本発明のガラス成形体の製造方法は、ガラスに凹凸部を形成する工程に次いで、凹凸部が形成されたガラス成形体の意匠面側のみを研磨加工する工程を備えてもよい。
例えば、ガラス成形体の凹凸部が形成されていない面を意匠面とし、その意匠面側のみを研磨加工することで、意匠面は平坦にも関わらず、部位によって色度が相違するデザインをもたらすことができる。
以上、本発明の化学強化用ガラスについて一例を挙げて説明したが、本発明の趣旨に反しない限度において、また必要に応じて適宜構成を変更することができる。
本願発明のガラス成形体は、例えば、携帯型電子機器に好適に用いることができる。携帯型電子機器とは、携帯して使用可能な通信機器や情報機器を包含する概念である。例えば、通信機器としては、通信端末として、携帯電話、PHS(Personal Handy−phone System)、スマートフォン、PDA(Personal Data Assistance)、PND(Portable Navigation Device、携帯型カーナビゲーションシステム)があり、放送受信機として携帯ラジオ、携帯テレビ、ワンセグ受信機等が挙げられる。また、情報機器として、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯音楽プレーヤー、サウンドレコーダー、ポータブルDVDプレーヤー、携帯ゲーム機、ノートパソコン、タブレットPC、電子辞書、電子手帳、電子書籍リーダー、携帯プリンター、携帯スキャナ等が挙げられる。
その他、自動車用内装部材や家電製品の意匠部材として用いることができる。
なお、これらの例示に限定されるものではない。
以下、本発明をその実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
後述する実施例および比較例で用いるガラスA、ガラスBおよびガラスCについて説明する。
表1中にモル百分率表示で示す組成になるように、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等一般に使用されているガラス原料を適宜選択し、ガラスとして100mlとなるように秤量した。なお、表に記載のSOは、ガラス原料にボウ硝(NaSO)を添加し、ボウ硝分解後にガラス中に残る残存SOであり、計算値である。
ついで、この原料混合物を白金製るつぼに入れ、1500〜1600℃の抵抗加熱式電気炉に投入し、約0.5時間で原料が溶け落ちた後、1時間溶融し、脱泡した。その後、溶融した原料をおよそ300℃に予熱した縦約50mm×横約100mm×高さ約20mmの型材に流し込み、約1℃/分の速度で徐冷し、ガラスブロックを得た。このガラスブロックからサイズが40mm×40mm(厚みは表1に記載のとおり)になるように切断、研削し、最後に両面を鏡面に研磨加工し、板状のガラスを得た。
得られた板状のガラスについて、波長380nm〜780nmの吸光度の最小値、logη=5.8となる温度で1分間保持した時の結晶析出の有無を表1に併記する。
Figure 2016121051
波長380nm〜780nmの吸光度の最小値は、前述のとおりガラスの分光透過率および板厚を用いて算出した。ガラスA〜Cのいずれも、波長380nmにおける吸光度が最小値であった。
logη=5.8となる温度で1分間保持した時の結晶析出の有無は、以下の方法により確認した。各ガラスのカレットを白金皿に載せ、電気炉に入れる。電気炉の炉内温度を各ガラスがlogη=5.8となる温度まで昇温し、1分間保持した後に降温する。電気炉からカレットを取り出し、ガラス表面に結晶析出の発生有無を確認した。
ガラスA、ガラスBおよびガラスCを用いて、以下の方法でガラス成形体の製造を行った。
例1、例2は、ガラスを加熱し、次いで一方の面から金型を接触させ圧力差を用いて凹凸形状を形成する方法を用いた。
また、例3、例4は、塊状のガラスを軟化点以上に加熱し、凹凸形状を有する一組の金型でプレス加工する方法を用いた。
また、例5、例6は、平坦なガラスを徐冷点以上に加熱し、ガラスの自重による変形に加えて、一組の金型で挟みこむことで、所望の凹凸形状を有したガラスを成形する方法を用いた。
例1、例2の板状のガラスを圧力差で曲げる方法の詳細は以下のとおりである。図3および図4に示す凹部を備えるガラス成形体を作成するため、まず内部に貫通孔を備える前記凹部に対応する凸部形状を備える金型を用意する。次いで、板状のガラスと金型との間の空間が密閉状態となるよう板状のガラスを金型上に載置する。次いで、以下の条件(例1:温度750℃、時間:20分、圧力:70kPa、例2:温度735℃、時間:20分、圧力:70kPa)で板状ガラスおよび金型を加熱しながら板状のガラスと金型との間の空間を減圧状態とし、所定時間保持した。このような成形方法により、表2に記載の周辺部および凹凸部を備えるガラス成形体を得た。
また、例3、例4の塊状のガラスを加熱し、凹凸形状を有する一組の金型でプレス加工する方法の詳細は以下のとおりである。図3および図4に示す凹部を備えるガラス成形体を作成するため、まず凹凸形状を有する一組の金型を用意する。次いで、塊状(円柱形状)のガラスを予熱炉(350℃、5分間)で加熱する。次いで、加熱炉(1200℃、10分間)で加熱し、ガラスの温度を軟化点以上としてから凹凸形状を有する一組の金型で挟む込みプレスした。このような成形方法により、表2に記載の周辺部および凹凸部を備えるガラス成形体を得た。
また、例5、例6の凹凸形状を有したガラスを成形する方法の詳細は以下のとおりである。図3および図4に示す凹部を備えるガラス成形体を作成するため、前記凹部に対応する凸部形状を備える金型を用意する。次いで、板状のガラスを金型上に載置し、加熱炉に入れ、ガラスの歪点以上軟化点未満に加熱する。次いで、凹凸形状を有する一組の金型で挟む込みプレス成形した。このような成形方法により、表2に記載の周辺部および凹凸部を備えるガラス成形体を得た。
得られたガラス成形体の周辺部および凹凸部について、板厚、色度(L***表色系)を測定した。
板厚は、ガラス成形体の形状を確認の上、基準平面を確定し、基準平面の垂直線の方向の板厚をマイクロメータを用いて測定した。
色度は、色差色度計(X−LITE社製、Color i7)を用い、F2光源の反射光により測定した。なお、凹凸部の形状に起因して上記色差色度計での測定ができない場合は、同一の組成および板厚の平板状ガラスを用いて色度を測定し、凹凸部の色度とした。また、色度は、ガラス成形体の基準平面の垂直線の方向が測定光の入射方向と一致するようにして測定を行った。
例1、例2、例5はガラスAを用いた結果であり、例3、例6はガラスBを用いた結果であり、例4はガラスCを用いた結果である。なお、例1〜例4は本願発明の実施例であり、例5、例6は比較例である。
表2に各例の詳細結果をまとめて記載する。
Figure 2016121051
実施例の各ガラスは、ΔEが3.2超であり、周辺部と凹凸部との色調の相違が明確であることがわかる。
これを確認することを目的として、各例のガラス成形体について、ガラスの凹部が形成されている面の反対面側から高輝度光源を照射し、ガラス成形体の周辺部と凹部の色見が相違するかを目視で確認した。
結果として、例1、例2、例3、例4は、周辺部と凹部との色調に相違があると感じられた。これに対し、例5、例6は、周辺部と凹部との色調に相違があると感じられなかった。
100,200,300…ガラス成形体、100a,300a…凸部、200a,300b…凹部、100b,200b,300c…周辺部

Claims (10)

  1. 周辺部と板厚が相違する凹部および凸部の少なくとも一方からなる凹凸部を備え、前記周辺部の波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上であって、前記周辺部と前記凹凸部との色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超であることを特徴とするガラス成形体。
  2. 前記周辺部の板厚が4mm以上の場合、前記凹凸部と前記周辺部との板厚の差が1mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のガラス成形体。
  3. 前記周辺部の板厚が4mm未満の場合、前記凹凸部と前記周辺部との板厚の比が25%以上であることを特徴とする請求項1に記載のガラス成形体。
  4. 前記ガラス成形体を構成するガラスは、酸化物基準のモル%表示で、着色成分としてMpOq(但し、ここにおいて、Mは、Fe,Se,Co、Cu、V、Cr、Pr、Ce、Bi、Eu、Mn、Er、Ni、Nd、W、Rb、Sn、およびAgから選ばれる少なくとも1種であり、pとqはMとOの原子比である)を0.001〜10%含有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガラス成形体。
  5. 前記ガラス成形体を構成するガラスは、logη=5.8となる温度で1分間保持した時に、ガラス内部に粒径が50μm以上の結晶が析出しないことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のガラス成形体。
  6. 前記ガラス成形体を構成するガラスは、酸化物基準のモル%表示で、SiOを55〜80%、Alを0.5〜16%、Bを0〜12%、NaOを5〜18%、KOを0〜15%、MgOを0〜15%、CaOを0〜15%、ΣRO(RはMg、Ca、Sr、Ba、Zn)を0〜25%含有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガラス成形体。
  7. 前記ガラス成形体は、深さが5μm以上、表面圧縮応力が300MPa以上である表面圧縮応力層を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガラス成形体。
  8. 波長380nm〜780nmにおける吸光度の最小値が0.003以上のガラス素材を用意する工程と、
    前記ガラス素材を加熱し、金型形状を転写させることによって、周辺部と板厚が相違する凹部および凸部の少なくとも一方を有する凹凸部を、前記周辺部と前記凹凸部との色差ΔE*(L***表色系において、ΔE*={(ΔL*+(Δa*+(Δb*1/2で表される数値)が3.2超となるように形成する工程と、を備えることを特徴とするガラス成形体の製造方法。
  9. 前記凹凸部が形成されたガラス成形体を強化処理によって深さが5μm以上、表面圧縮応力が300MPa以上である表面圧縮応力層を形成する工程を備えることを特徴とする請求項8に記載のガラス成形体の製造方法。
  10. 前記凹凸部が形成されたガラス成形体の意匠面側のみを研磨加工する工程を備えることを特徴とする請求項8または9に記載のガラス成形体の製造方法。
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