JP2016120654A - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016120654A
JP2016120654A JP2014261884A JP2014261884A JP2016120654A JP 2016120654 A JP2016120654 A JP 2016120654A JP 2014261884 A JP2014261884 A JP 2014261884A JP 2014261884 A JP2014261884 A JP 2014261884A JP 2016120654 A JP2016120654 A JP 2016120654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording apparatus
recording
printer
ink
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014261884A
Other languages
English (en)
Inventor
吉海江 和也
Kazuya Kimie
和也 吉海江
紀幸 小柳
Noriyuki Koyanagi
紀幸 小柳
金光 正智
Masatomo Kanemitsu
正智 金光
有森 和彦
Kazuhiko Arimori
和彦 有森
川上 和久
Kazuhisa Kawakami
和久 川上
耕佑 野本
Kosuke Nomoto
耕佑 野本
五十嵐 人志
Hitoshi Igarashi
人志 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014261884A priority Critical patent/JP2016120654A/ja
Publication of JP2016120654A publication Critical patent/JP2016120654A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】傾いた状態等、所望の姿勢と異なる姿勢にある場合に発生する記録装置の不具合を抑制する記録装置を提供する。
【解決手段】インクを吐出する記録ヘッド26とインクを収容するインク収容部とを有し被記録媒体に対して往復移動するキャリッジを備え、インク収容部の交換及びインク収容部へのインク注入の少なくとも一方の際にキャリッジをアクセス位置に移動する記録装置であって、記録装置の姿勢に関する情報を検出する検出部Sと、検出部Sによる姿勢に関する情報の検出結果に応じて、キャリッジをアクセス位置に移動するか否かを判断する判断部29と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、記録装置に関する。
従来から、インクを被記録媒体に吐出して記録する記録装置が使用されている。このよ
うな記録装置においては、記録装置が傾いた姿勢となることなどの外乱要因により、不具
合が発生する場合があった。
そこで、例えば、特許文献1には、記録動作中に記録装置の傾きなどの外乱を検出した
場合に、不具合としての記録不良を抑制するため、記録動作を止めることが可能な記録装
置が開示されている。
特開平08−185293号公報
しかしながら、記録装置が傾いた姿勢となることなどによる不具合は、記録動作中だけ
に生じるわけではない。また、記録装置が傾いた姿勢となることなどによる不具合は、そ
の不具合の内容によっては、記録動作を止める必要が無い場合もある。
このため、傾きなどの記録装置の姿勢を検出可能な従来の記録装置においては、所望の
姿勢と異なる姿勢にあった場合に発生する記録装置の不具合を効果的に抑制することがで
きない場合があった。
そこで、本発明の目的は、傾いた状態等、所望の姿勢と異なる姿勢にある場合に発生す
る記録装置の不具合を抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、インクを吐出する記録ヘ
ッドと前記インクを収容するインク収容部とを有し被記録媒体に対して往復移動するキャ
リッジを備え、前記インク収容部の交換及び前記インク収容部へのインク注入の少なくと
も一方の際に前記キャリッジをアクセス位置に移動する記録装置であって、前記記録装置
の姿勢に関する情報を検出する検出部と、前記検出部による前記姿勢に関する情報の検出
結果に応じて、前記キャリッジを前記アクセス位置に移動するか否かを判断する判断部と
、を備えることを特徴とする。
ここで、「記録装置の姿勢」とは、水平面に対する記録装置の傾きのほか、記録装置に
衝撃が加えられることなどによる記録装置の振動も含む意味である。また、「アクセス位
置」とは、ユーザーがキャリッジやキャリッジに設けられた構成部材に対して各種作業を
行う際の作業位置を意味する。
例えば、記録装置が傾いた状態でインク収容部の交換やインク収容部へのインク注入を
行うと、インクが漏れてしまう場合等が有り、記録装置内部或いは記録装置の外部をイン
クで汚してしまう虞がある。本態様によれば、前記検出部による前記姿勢に関する情報の
検出結果に応じて、前記キャリッジを前記アクセス位置に移動するか否かを判断する。す
なわち、記録装置が傾いていると判断した場合には、キャリッジをアクセス位置に移動さ
せないようにすることができる。このため、記録装置が傾いた状態でインク収容部の交換
やインク収容部へのインク注入を行うことをユーザーに止めさせることができる。すなわ
ち、傾いた状態等、所望の姿勢と異なる姿勢にある場合に発生する記録装置の不具合を抑
制することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記記録装置は、前記検
出部による前記姿勢に関する情報の検出結果を報知する報知部を備えることを特徴とする
本態様によれば、前記検出部による前記姿勢に関する情報の検出結果を報知する報知部
を備える。このため、ユーザーに、前記記録装置が所望の姿勢と異なる姿勢にある場合に
、そのことを認識させることができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記インク収容
部は、交換可能なインクカートリッジであり、前記アクセス位置は、前記インクカートリ
ッジの交換位置であることを特徴とする。
本態様によれば、前記インク収容部は、交換可能なインクカートリッジであり、前記ア
クセス位置は、前記インクカートリッジの交換位置である。このため、交換可能なインク
カートリッジを使用する記録装置において、記録装置が傾いた状態でユーザーがインクカ
ートリッジを交換することを止めさせることができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1項の態様において、
前記インク収容部は、外部からインク注入可能に構成されており、前記アクセス位置は、
インク注入位置であることを特徴とする。
本態様によれば、前記インク収容部は、外部からインク注入可能に構成されており、前
記アクセス位置は、インク注入位置である。このため、外部からインク注入可能なインク
収容部を備える記録装置において、記録装置が傾いた状態でユーザーがインクを注入する
ことを止めさせることができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、搬送部により搬送される被記録媒体にインクを吐出
して記録する記録装置であって、前記記録装置の姿勢に関する情報を検出する検出部と、
前記検出部による前記姿勢に関する情報の検出結果に応じて、前記被記録媒体の搬送条件
を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
例えば、記録装置が傾いた状態で記録動作を行うと、被記録媒体の搬送条件が適正でな
くなる場合等が有り、搬送不良が生じる虞がある。本態様によれば、前記検出部による前
記姿勢に関する情報の検出結果に応じて、前記被記録媒体の搬送条件を制御する。このた
め、記録装置が傾いた状態など所望の姿勢と異なる姿勢にある状態で記録動作を行う際に
、記録動作を止めることなく、記録装置の不具合を抑制することができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第5の態様において、前記記録装置は、前記検
出部による前記姿勢に関する情報の検出結果を報知する報知部を備えることを特徴とする
本態様によれば、前記検出部による前記姿勢に関する情報の検出結果を報知する報知部
を備える。このため、ユーザーに、前記記録装置が所望の姿勢と異なる姿勢にある場合に
、そのことを認識させることができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第5又は第6の態様において、前記搬送条件は
、前記被記録媒体のセット位置から前記記録ヘッドによる記録位置までの搬送経路の少な
くとも一部の前記被記録媒体の搬送を含む、前記被記録媒体の給送条件であることを特徴
とする。
本態様によれば、前記搬送条件は、前記被記録媒体の給送条件である。このため、被記
録媒体を給送する際における記録装置の不具合を抑制することができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、前記第5から第7のいずれか1項の態様において、
前記搬送条件は、前記記録ヘッドによる記録位置から排出部までの搬送経路の少なくとも
一部の前記被記録媒体の搬送を含む、前記被記録媒体の排出条件であることを特徴とする
本態様によれば、前記搬送条件は、前記被記録媒体の排出条件である。このため、被記
録媒体を排出する際における記録装置の不具合を抑制することができる。
本発明の第9の態様の記録装置は、前記第5から第8のいずれか1つの態様において、
前記搬送条件の制御は、前記被記録媒体の搬送速度の制御であることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体の搬送速度を制御する。このため、例えば、記録装置が傾
いているために被記録媒体を排出する際に搬送速度(排出速度)が速くなりすぎて被記録
媒体を飛ばしてしまう等の不具合を抑制することができる。
本発明の第10の態様の記録装置は、前記第5から第9のいずれか1つの態様において
、前記搬送部は、前記被記録媒体を挟持して搬送可能であり、前記搬送条件の制御は、前
記被記録媒体の挟持力の制御であることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体の挟持力を制御する。このため、例えば、記録装置の傾き
に応じて、強い力で挟持しなければならない場合は強い力で挟持して搬送するように制御
することができる。このため、被記録媒体の搬送精度の低下を抑制することができる。
本発明の第11の態様の記録装置は、前記第1から第10のいずれか1つの態様におい
て、前記検出部は、水平面に対する傾きを水平面と交差する一平面方向において検出可能
であり、前記一平面方向は鉛直方向からずれて配置されることを特徴とする。
本態様によれば、前記検出部は、水平面に対する傾きを水平面と交差する一平面方向に
おいて検出可能であり、前記一平面方向は鉛直方向からずれて配置される。このため、前
記検出部を1個備えるだけで、様々な方向の傾きを検出できる。
本発明の第12の態様の記録装置は、前記第1から第11のいずれか1つの態様におい
て、前記検出部は、水平面に対する閾値以上の角度の傾きを検出可能であり、前記記録装
置は、前記閾値が各々異なる複数の前記検出部を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記検出部は、水平面に対する閾値以上の角度の傾きを検出可能であ
り、前記記録装置は、前記閾値が各々異なる複数の前記検出部を備えている。このため、
前記記録装置が水平面に対してどの程度傾いたかを精度よく簡単に検出することができる

なお、「前記閾値が各々異なる複数の前記検出部」とは、異なる種類の検出部を複数用
いてもよいが、取り付け角度を変える等して前記閾値が各々異なるようにして同じ種類の
検出部を複数用いてもよい。
本発明の実施例1に係るプリンターの外観斜視図(カバー閉)。 本発明の実施例1に係るプリンターの外観斜視図(カバー開)。 本発明の実施例1に係るプリンターをY−Z平面で切断した断面図。 本発明の実施例1に係るプリンターの装置本体の斜視図。 本発明の実施例1に係るプリンターのメンテナンス部の斜視図。 本発明の実施例1に係るプリンターのメンテナンス部の斜視図。 本発明の実施例1に係るプリンターのメンテナンス部の平面図。 本発明の実施例1に係るプリンターのメンテナンス部の側面図。 本発明の実施例1に係るプリンターのブロック図。 本発明の実施例1に係るプリンターのセンサーを説明するための図。 本発明の実施例1に係るプリンターのセンサーを説明するための図。 本発明の実施例2に係るプリンターのセンサーを説明するための図。 本発明の実施例3に係るプリンターのセンサーを説明するための図。 本発明の実施例4に係るプリンターの給送部の概略図。 本発明の実施例5に係るプリンターの装置本体の斜視図。 本発明の実施例6に係るプリンターの外観斜視図(カバー開)。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施
形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能
であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の
一実施形態を説明するものとする。
[実施例1](図1から図11)
図1及び図2は本発明に係る「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンタ
ー(以下「プリンター」と言う)1の外観斜視図であり、図1は開閉カバー3を閉じた状
態を、図2は開閉カバー3を開いた状態をそれぞれ示している。
また、図3はプリンター1をY−Z平面で切断した断面図、図4はプリンター1の装置
本体(筐体を外した状態)の斜視図である。
尚、各図に示すX−Y−Z直交座標系は、X方向及びY方向が水平方向であり、このう
ちX方向は用紙(被記録媒体)の搬送方向(用紙搬送方向)と直交する方向(用紙幅方向
)であり、また装置左右方向でもあり、またキャリッジ24の移動方向(主走査方向)で
もある。またY方向は用紙搬送方向であり、また装置奥行き方向でもある。更に、Z方向
は重力方向(鉛直方向)であり、装置高さ方向でもある。
以下、主として図1〜図4を参照しつつプリンター1の全体構成について概説する。プ
リンター1は、記録動作と用紙搬送動作とを交互に行うことで記録を完了させる所謂シリ
アル型のインクジェットプリンターであり、携帯性を考慮して小型に構成されている。
図1及び図2において、プリンター1の装置外観は、上側を構成する上部筐体10と、
下側を構成する下部筐体11とで構成され、本実施形態ではいずれも樹脂材料によって形
成されている。
上部筐体10の上部には、上部筐体10の上部を開閉する開閉カバー3が設けられてい
る。開閉カバー3は、不図示の回動軸を中心に回動可能に設けられ、回動することにより
、上部筐体10の中央上部および中央前部を開閉する。
上部筐体10には、電源ボタンや各種印刷設定ボタン及び各種表示を行う表示部を備え
て成る、パネル部としてのパネルユニット4が設けられている。開閉カバー3はこのパネ
ルユニット4を開閉し、開閉カバー3を開くことで、パネルユニット4が表れる。
また上部筐体10の中央上部には、装置内部を露呈させる為のサブカバー5が設けられ
ている。サブカバー5を開くことで、装置内部の用紙搬送経路が露呈し、また後述するキ
ャリッジ24(図3及び図4参照)に設けられたインクカートリッジ25(図4参照)の
着脱作業等が実行可能となる。
次に、装置前方には記録の行われた用紙を排出する用紙排出口8が設けられており、開
閉カバー3が、この用紙排出口8を開閉する。用紙は被記録媒体の一例であり、図示は省
略している。ここで、開閉カバー3は、装置上面を開閉する上部カバー3aと装置前面を
開閉する排紙口カバー3bとが相対的に回動可能な様に連結されて成り、これらが一体的
に開閉可能となっている。上部カバー3aは、上部筐体10の中央上部を開閉し、排紙口
カバー3bが、用紙排出口8を開閉する。
また、上部カバー3aが開いた状態では、装置上部に用紙給送口7が表れ、用紙の給紙
が行える様になっている。そして開閉カバー3は、開いた状態において、用紙給送口7に
セットされた給送前の(或いは給送中の)用紙を傾斜姿勢に支持する支持手段を兼ねる様
になっている。
以上が外観から把握されるプリンター1の構成であり、以下、プリンター1の内部構成
(用紙搬送経路)について図3を参照しつつ概説する。プリンター1は、記録動作と用紙
搬送動作とを交互に行うことで記録を完了させる所謂シリアル型のインクジェットプリン
ターである。用紙給送口7にセットされた複数枚の用紙は、ホッパー19と、上述した開
いた状態の開閉カバー3によって傾斜姿勢に支持される。
ホッパー19は不図示の揺動支点を中心に揺動することにより、支持した用紙を給送ロ
ーラー20(図4参照)に対して進退させる。セットされた用紙のうち最上位のものは、
ホッパー19が上昇することで給送ローラー20に接し、そして給送ローラー20の回転
によって用紙の搬送方向における下流側へと給送される。
用紙の搬送方向における給送ローラー20の下流側には搬送駆動ローラー23と搬送従
動ローラー22とを備えた用紙搬送手段が設けられており、これらローラーによって用紙
は記録ヘッド26の下へと搬送される。
記録ヘッド26はキャリッジ24に設けられ、当該キャリッジ24は、インク収容部と
してのインクカートリッジ25(図4参照)を搭載するとともに、キャリッジ駆動モータ
ー33(図4参照)からの動力を受け、用紙幅方向(X方向)に往復移動する。尚、本実
施形態ではキャリッジ24はインクカートリッジ25を搭載する、所謂オンキャリッジタ
イプであるが、インクカートリッジ25がキャリッジ24から独立して設けられ、インク
カートリッジ25と記録ヘッド26とがインクチューブで接続された、所謂オフキャリッ
ジタイプであっても良い。
記録ヘッド26と対向する位置には用紙を支持する用紙支持部材27が設けられ、記録
ヘッド26及び用紙支持部材27の用紙の搬送方向における下流側には、記録の行われた
用紙を排出する排出ローラー30が設けられている。記録の行われた用紙は、排出ローラ
ー30によって、用紙排出口8から装置前方側に排出される。
また、本実施例のプリンター1は、通常の状態においては、サブカバー5を開くことに
より、キャリッジ24がアクセス位置Pa(図4参照)に移動する構成になっている。こ
のように、キャリッジ24をアクセス位置Paに移動させることで、ユーザーによるイン
クカートリッジ25の交換をしやすくしている。
ここで、「アクセス位置」とは、ユーザーがキャリッジ24やキャリッジ24に設けら
れたインクカートリッジ25などの構成部材に対して各種作業を行う際の作業位置を意味
する。
以上がプリンター1の全体構成である。次に、図5から図8を参照しつつ、プリンター
1のメンテナンス部2について説明する。
図5及び図6は本実施例のプリンター1のメンテナンス部2の斜視図であり、図7は本
実施例のプリンター1のメンテナンス部2の平面図であり、図8は本実施例のプリンター
1のメンテナンス部2の側面図である。
なお、本実施例のメンテナンス部2には、プリンター1の姿勢に関する情報を検出する
検出部としてのセンサーSが設けられている(図4及び図5参照)が、該センサーSにつ
いての詳細は後述する。
本実施例のメンテナンス部2には、キャップ手段6が設けられている。キャップ手段6
は、キャリッジ24がホームポジションに位置する際、キャップ9が記録ヘッド26と対
向するとともに、上方に変位して記録ヘッド26のノズル形成面を封止してインクの乾燥
を防止する封止位置と、キャップ9が記録ヘッド26から離間した離間位置とをとり得る
ように構成されている。即ちキャップ手段6は、記録ヘッド26に対して進退可能となっ
ている。
また、本実施例のメンテナンス部2には、ポンプ12が設けられている。ポンプ12は
キャップ手段6と廃インクチューブ13で接続されている。
このように、キャップ手段6、ポンプ12は、キャリッジ24の移動方向(X軸方向)
においてホームポジション側(−X方向)の端部領域に設けられている。
尚、図6〜図8においてポンプ12は、ケーシング部材(ポンプの外観を構成する筐体
)を省略して描いており、また図7及び図8では、ポンプ12周辺の廃インクチューブ1
3の図示を省略している。またポンプ12は、廃インクチューブ13を扱くローラー12
a、12aを有している。これらローラー12a、12aが、廃インクチューブ13を扱
くことにより、ポンプ12がポンプとしての機能を発揮する。
尚、ポンプ12は、給送用モーター14により選択的に駆動される。給送用モーター1
4は、給送ローラー20の駆動源であるが、給送用モーター14と給送ローラー20との
間の動力伝達経路には、動力切換手段15が設けられており、この動力切換手段15によ
って給送用モーター14の動力が、給送ローラー20およびポンプ12のいずれかに選択
的に伝達される様に構成されている。
次に、図6〜図8において搬送駆動ローラー23の軸端には伝達ギア16が設けられて
おり、この伝達ギア16にギア17が噛合している。ギア17の背後にはギア17ととも
に回転するカム部材18が設けられており、このカム部材18がキャップ手段6と係合し
ている。伝達ギア16、ギア17、カム部材18、のこれらは、搬送駆動ローラー23か
らキャップ手段6へと動力を伝達する動力伝達手段21を構成する。
即ち、上述したようにキャップ手段6はキャップ9が記録ヘッド26を封止してインク
の乾燥を防止する封止位置と、キャップ9が記録ヘッド26から離間した離間位置とをと
り得るように上下方向に変位可能に設けられている。キャップ手段6は不図示の付勢手段
により上方向(前記封止位置に向かう方向)に付勢されおり、カム部材18は、回転に伴
って前記付勢手段の付勢力に抗してキャップ手段6を下方向(前記離間位置に向かう方向
)に押し下げ、或いはキャップ手段6の上方向への変位を許容する。即ち、搬送駆動ロー
ラー23が動力源となり、搬送駆動ローラー23の回転に伴って、キャップ手段6が上下
動する様に構成されている。
また、キャップ手段6には、ワイパーブレード28が設けられており、ワイパーブレー
ド28は、記録ヘッド26のノズル形成面をワイピングする。詳細には、記録ヘッド26
が記録領域側(+X方向側)からホームポジション側(−X方向側)に移動する際に、ワ
イパーブレード28が記録ヘッド26のノズル形成面を払拭する。
次に、本実施例のプリンター1における電気的な構成について説明する。
図9は、本実施例のプリンター1のブロック図である。
制御部29には、プリンター1の全体の制御を司るCPU31が設けられている。CP
U31は、システムバス32を介して、CPU31が実行する各種制御プログラム等を格
納したROM34と、データを一時的に格納可能なRAM35と、各種情報の格納が可能
な不揮発性メモリとしてのEEPROM36と、接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、記録ヘッド26を駆動するためのヘ
ッド駆動部37と接続されている。
また、CPU31は、システムバス32を介して、モーター駆動部38と接続されてお
り、モーター駆動部38は、キャリッジ24を移動させるためのキャリッジ駆動モーター
33、給送ローラー20およびポンプ12の駆動源である給送用モーター14、と接続さ
れている。
さらに、CPU24は、システムバス25を介して、入出力部39と接続されており、
入出力部39は、センサーS、記録データ等をプリンター1に入力する外部装置であるP
C41、ユーザーによる情報の入力の受付けやプリンター1に関する情報の表示が可能な
パネルユニット4、と接続されている。
上記で説明されるように、本実施例のプリンター1は、インクを吐出する記録ヘッド2
6とインクを収容するインクカートリッジ25とを有し用紙に対して往復移動するキャリ
ッジ24を備えている。そして、インクカートリッジ25の交換の際にキャリッジ24を
アクセス位置Paに移動する記録装置である。また、制御部29は、プリンター1の姿勢
に関する情報を検出するセンサーSによる該プリンター1の姿勢に関する情報の検出結果
に応じて、キャリッジ24をアクセス位置Paに移動するか否かを判断する判断部として
の役割を兼ねている。
ここで、「プリンター1の姿勢」とは、水平面に対するプリンター1の傾きのほか、プ
リンター1に衝撃が加えられることなどによるプリンター1の振動も含む意味である。
例えば、プリンター1が傾いた状態でインクカートリッジ25の交換を行うと、インク
が漏れてしまう場合等が有り、プリンター1内部或いはプリンター1の外部をインクで汚
してしまう虞がある。本実施例のプリンター1は、センサーSによるプリンター1の姿勢
に関する情報の検出結果に応じて、キャリッジ24をアクセス位置Paに移動するか否か
を判断する。具体的には、プリンター1が傾いていると判断した場合には、キャリッジ2
4をアクセス位置Paに移動させない。このため、プリンター1が傾いた状態でインクカ
ートリッジ25の交換を行うことをユーザーに止めさせることができる。すなわち、傾い
た状態等、所望の姿勢と異なる姿勢にある場合に発生するプリンター1の不具合を抑制す
ることができる。
なお、本実施例のプリンター1は、インク収容部として交換可能なインクカートリッジ
25を備える構成であるが、交換可能なインクカートリッジ25を備える構成の代わりに
インクを注入可能なインク収容部を備える構成としてもよい。
また、繰り返しとなるが、本実施例のインク収容部は交換可能なインクカートリッジ2
5であり、アクセス位置Paはインクカートリッジ25の交換位置である。このため、交
換可能なインクカートリッジ25を使用するプリンター1において、プリンター1が傾い
た状態でユーザーがインクカートリッジ25を交換することを止めさせることができる構
成になっている。
なお、インクカートリッジ25が、下部にプリズムを備え、該プリズムに光を照射して
その照射光の受光有無によりインク残量を検出する構成である場合、本実施例のような傾
きを検出可能なプリンター1とすることで、プリンター1が傾くことに伴うインク残量の
誤検出が抑制できる。すなわち、高い精度でインク残量を検出することができる。
また、上記のように、本実施例のプリンター1は、搬送部としての給送ローラー20及
び排出ローラー30により搬送される用紙にインクを吐出して記録する記録装置である。
そして、本実施例の制御部29は、プリンター1の姿勢に関する情報を検出するセンサー
Sによる該プリンター1の姿勢に関する情報の検出結果に応じて、用紙の搬送条件を制御
することができる。
例えば、プリンター1が傾いた状態で記録動作を行うと、用紙の搬送条件が適正でなく
なる場合等が有り、搬送不良が生じる虞がある。本実施例の制御部29は、センサーSに
よる該プリンター1の姿勢に関する情報の検出結果に応じて、用紙の搬送条件を制御する
ことができる。このため、本実施例のプリンター1は、プリンター1が傾いた状態など所
望の姿勢と異なる姿勢にある状態で記録動作を行う際に、記録動作を止めることなく、プ
リンター1の不具合を抑制することができる構成になっている。
具体的には、制御部29は給送ローラー20を制御して、用紙のセット位置から記録ヘ
ッド26による記録位置までの搬送経路の少なくとも一部の用紙の搬送を含む、用紙の給
送条件を制御することができる。このため、用紙を給送する際におけるプリンター1の不
具合を抑制することができる。
また、制御部29は排出ローラー30を制御して、記録ヘッド26による記録位置から
排出部である用紙排出口8までの搬送経路の少なくとも一部の用紙の搬送を含む、用紙の
排出条件を制御することができる。このため、用紙を排出する際におけるプリンター1の
不具合を抑制することができる。
また、制御部29は給送ローラー20及び排出ローラー30の少なくとも一方を制御し
て、用紙の搬送速度を制御することができる。このため、例えば、プリンター1が用紙の
搬送方向の下流側が下側に傾いているために、用紙を排出する際に搬送速度(排出速度)
が速くなりすぎて用紙を飛ばしてしまう等の不具合を抑制することができる。
また、本実施例のプリンター1は、EEPROM36に格納された前記姿勢に関する情
報の検出結果を報知することが可能な報知部としてのパネルユニット4を備えている。そ
して、パネルユニット4は、EEPROM36に格納された前記姿勢に関する情報の検出
結果を表示することでユーザーに報知することができる。
このため、ユーザーは、該プリンター1が傾いた状態にある等所望の姿勢と異なる姿勢
にある場合(インクカートリッジ25がアクセス位置Paに移動しない場合)に、プリン
ター1が所望の姿勢と異なる姿勢にあることを認識することができ、プリンター1の姿勢
を正すことが可能になる。
例えば、センサーSによりプリンター1の傾きが検出された状態でプリンター1を操作
しようとする場合は、制御部29の制御により、パネルユニット4にプリンター1が傾い
ていることを報知するとともに、キャリッジ24の移動動作を停止させることができる。
また、キャリッジ24がアクセス位置Paに移動した後にセンサーSによりプリンター1
の傾きが検出された場合、パネルユニット4にプリンター1が傾いていることを報知する
ことができる。さらには、センサーSによりプリンター1の傾きが検出された場合、パネ
ルユニット4にプリンター1が傾いたことを報知するとともに、被記録媒体の搬送条件を
変更するなど搬送の制御をすることができる。
なお、本実施例のプリンター1は、パネルユニット4に前記姿勢に関する情報の検出結
果を表示することでユーザーに報知することができる構成であるが、このような構成に限
定されず、音声で報知する構成や、PC41のモニターなどの外部の接続機器に報知させ
る構成としてもよい。
また、上記のように本実施例のプリンター1は、インクを吐出する記録ヘッド26メン
テナンス部2を備えている。そして、メンテナンス部2は、制御部29の制御により、記
録ヘッド26のメンテナンス処理を実行することができる。
ここで、「メンテナンス処理」とは、記録ヘッド26によるインクの吐出性能を回復さ
せる処理であれば特に限定はなく、例えば、フラッシング、ワイピンク、吸引などが挙げ
られる。また、該メンテナンス処理に対応して、これを実行する「メンテナンス部」は、
例えば、キャップ、ワイパー、吸引部などが該当する。
本実施例のプリンター1は、メンテナンス部2により、キャップ9へのフラッシング、
ワイパーブレード28によるワイピング、キャップ9で記録ヘッド26のノズル形成面を
覆った状態でポンプ12を駆動させることにより行う吸引などを行うことが可能である。
このため、傾くなど所望の姿勢と異なる姿勢にあることで記録ヘッド26によるインクの
吐出性能が低下した場合に、これを回復させることができる。
次に、本実施例のプリンター1の要部であるセンサーSについて図10及び図11を参
照して説明する。
ここで、図10(A)はセンサーSの概略斜視図であり、図10(B)はセンサーSの
概略平面図である。また、図11(A)はセンサーSの内部の概略背面図であり、図11
(B)はセンサーSの検出角度と、投光部Iから受光部R1及びR2に光が届いたか否か
と、の対応を表す図である。
本実施例のセンサーSは、投光部Iと受光部R1及びR2とを有し、受光部R1及びR
2による受光状況を監視することによってプリンター1の姿勢を検出する構成である。こ
のようなセンサーSとすることで、プリンター1の傾きを検出する検出部を簡単に構成し
ている。
詳細には、本実施例のセンサーSは、平面部がX−Z平面と平行になり円周面部の一部
が下側となるように配置された円柱状の空間部42と、該空間部42を移動可能な球状部
43と、を有している。そして、空間部42の円周面部の下側に投光部Iが設けられ、空
間部42の円周面部の横側に受光部R1及びR2が設けられている。このような構成によ
り、球状部43は、センサーSの傾き(即ちプリンター1の傾き)に応じて投光部Iから
受光部R1及びR2までの各々の光を遮断及び非遮断する。そして、該各々の光の遮断及
び非遮断に基づいてセンサーSの傾き(即ちプリンター1の傾き)を検出する。
そして、球状部43が空間部42に対してX−Z平面に沿って移動可能な構成であるた
め、水平面(X−Y平面)に対する一平面方向の傾き(X−Z平面の傾き)を検出可能な
構成である。したがって、X軸、Y軸及びZ軸に対して、図10(A)、図10(B)及
び図11(A)で表されるような配置でセンサーSが設けられた場合は、X−Z平面のセ
ンサーS(即ちプリンター1)の傾きを検出可能である。一方、Z軸を回転軸として90
°ずらした配置でセンサーSが設けられた場合は、Y−Z平面のセンサーS(即ちプリン
ター1)の傾きを検出可能である。
別の表現をすると、本実施例のセンサーSは、複数の受光部R1及びR2を有し、プリ
ンター1の姿勢に応じて投光部Iから複数の受光部R1及びR2までの各々の光を遮断及
び非遮断可能に移動する可動部材としての球状部43を有している。そして、球状部43
による該各々の光の遮断及び非遮断に基づいてプリンター1の姿勢を検出する。
このような構成により、複数の光の経路における遮断位置と非遮断位置から、プリンタ
ー1が振動したか否か、プリンター1がどの方向に傾いたかなど、電源オフ時における記
録装置の姿勢を詳細に検出することができる。
具体的には、図11(B)で表されるように、センサーSの傾き角度(検出角度)によ
って、受光部R1及びR2の受光状態が変化する。ここで、図11(B)における検出角
度は、図11(A)における受光部R1側への傾きが図11(B)におけるプラス側の検
出角度に対応し、図11(A)における受光部R2側への傾きが図11(B)におけるマ
イナス側の検出角度に対応する。また、図11(B)におけるIcは非遮断状態(受光状
態)に対応し、図11(B)におけるIleakは遮断状態に対応する。なお、グレーゾ
ーンは、一部遮断状態に対応する。
このような受光部R1及びR2の受光状態の変化により、本実施例のセンサーSはプリ
ンター1の傾きを検出することができる。
また、図11(B)で表されるように、受光部R1及びR2のうちの一方ずつ遮断状態
から非遮断状態となった場合は、プリンター1が傾いたことに対応する。一方、受光部R
1及びR2の両方が同時に遮断状態から非遮断状態となった場合は、プリンター1に振動
が加わった場合等に対応する。このような場合は、球状部43が空間部42において浮き
上がったことに対応するためである。このように、本実施例のセンサーSは、プリンター
1の傾きだけでなく、プリンター1への振動も検出可能である。
本実施例のプリンター1は、このように振動の検出も可能であるため、振動が続いてい
ると制御部29が判断した場合には、プリンター1に外力による振動が加わっていると判
断し、その旨、パネルユニット4に報知させることができる。このため、プリンター1に
外力による振動が加わることによる記録品質の低下を抑制することが可能である。
また、キャリッジ24を往復移動させる際、メジャメント機構による往復でのメジャメ
ント差からプリンター1の傾きを計算できる構成としてもよい。このようにすることで、
メジャメント差によるプリンター1の傾きの検出とセンサーSによる傾きの検出とで、異
なる2方向における傾きの検出が可能になる。
また、センサーSによる傾きの検出結果をメジャメント機構による測定結果に反映させ
る構成としてもよい。
[実施例2](図12)
次に、実施例2のプリンター1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図12は本実施例のプリンター1の要部であるセンサーSを表す概略図であり、このう
ち図12(A)は実施例1のプリンター1の図10(A)に対応する図であり、図12(
B)はセンサーSの側面図である。なお、上記実施例1と共通する構成部材は同じ符号で
示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例のプリンター1は、センサーSの構成以外は、実施例1の記録装置1と
同様の構成である。
実施例1のプリンター1のセンサーSは、球状部43が空間部42に対して水平面と交
差する一平面方向であるX−Z平面に沿って移動可能な構成であった。すなわち、実施例
1のプリンター1のセンサーSは、水平面に対する傾きを水平面と直交する一平面方向で
あるX−Z平面において検出可能な構成であった。
一方、本実施例のプリンター1は、球状部43が空間部42に対してX−Z平面からず
れた方向に沿って移動可能な構成である。
別の表現をすると、本実施例のセンサーSは、水平面に対する傾きを水平面と交差する
一平面方向において検出可能であり、前記一平面方向は鉛直方向からずれて配置されてい
る。
このため、本実施例のセンサーSを1個備えるだけで、X−Z平面以外の様々な方向の
傾きを検出できる構成になっている。例えば、本実施例のプリンター1では、+Y方向側
が下方向に少し傾くだけで球状部43が空間部42の投光部I側から離れる。このように
、Y−Z平面の方向の傾きを検出し易くなっている。
なお、前記一平面方向の鉛直方向からのずれは、例えば、30°から60°位までの、
45°から大きく異ならない程度であることが好ましい。
[実施例3](図13)
次に、実施例3のプリンター1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図13は本実施例のプリンター1の要部であるセンサーS1及びS2を表す概略図であ
り、このうち図13(A)は実施例1のプリンター1の図11(A)に対応する図であり
、図13(B)は実施例1のプリンター1の図11(B)に対応する図である。なお、上
記実施例1及び2と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。

なお、本実施例のプリンター1は、センサーSの構成以外は、実施例1の記録装置1と
同様の構成である。
実施例1のプリンター1は、センサーSを1つ備える構成であった。このため、90°
毎にプリンター1の傾きを検出する構成であった。
一方、本実施例のプリンター1は、実施例1のセンサーSと同様に取り付けられたセン
サーS1のほかに、センサーSと同様の構成のセンサーS2を、センサーS1とは取り付
け角度が異なるようにして取り付けられる構成である。すなわち、90°毎にプリンター
1の傾きを検出するセンサーS1及びS2を異なる角度で取り付けることにより、90°
よりも小さい傾きを検出可能になっている。
別の表現をすると、図13(B)で表されるように、本実施例のセンサーS1及びS2
は、水平面(X−Y平面)に対する閾値以上の角度の傾きを検出可能であり、センサーS
1及びS2の前記閾値は、各々異なっている。このため、プリンター1が水平面(X−Y
平面)に対してどの程度傾いたかを精度よく簡単に検出することができる。
なお、本実施例のプリンター1は、閾値が各々異なる複数のセンサーSとして、同じ種
類の複数のセンサーS1及びS2を前記閾値が各々異なるように取り付け角度を変えて設
ける構成としたが、種類の異なるセンサーSであって前記閾値が各々異なる複数のセンサ
ーSを設ける構成としてもよい。
[実施例4](図14)
次に、実施例4のプリンター1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図14は、プリンター1の要部である給送部40を表す概略図である。このうち、図1
4(A)は上記実施例1の給送部40を表しており、図14(B)及び図14(C)は本
実施例の給送部40を表している。なお、上記実施例1から3と共通する構成部材は同じ
符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例のプリンター1は、給送部40の構成以外は、実施例1の記録装置1と
同様の構成である。
図14(A)で表されるように、実施例1のプリンター1の給送部40は、用紙を給送
する際、一端が固定部46に接続され他端がカム部材44に接続されたねじりバネ45に
よる方向Rの付勢力により、カム部材44を介してホッパー19を給送ローラー20側に
移動させ、ホッパー19と給送ローラー20とで用紙を挟持して搬送する構成である。
一方、本実施例のプリンター1の給送部40も、ホッパー19と給送ローラー20とで
用紙を挟持して搬送する構成であるが、本実施例のプリンター1の給送部40は、センサ
ーSによるプリンター1の姿勢に関する情報の検出結果に応じて、給送ローラー20に対
するホッパー19の付勢力(用紙の挟持力)を制御部29の制御により制御可能な構成で
ある。このため、例えば、プリンター1の傾きに応じて、強い力で挟持しなければならな
い場合は強い力で挟持して搬送するように制御することができる。このため、用紙の搬送
精度の低下を抑制することができる構成になっている。
具体的には、図14(B)及び図14(C)で表されるように、本実施例の給送部40
は、ねじりバネ45の一端が、不動の固定部46に接続されているのではなく、制御部2
9の制御により固定部49に対して方向Aに移動可能な係合部48を備えたプランジャ4
7の該係合部48に接続されている。
このような構成により、図14(B)で表されるように図中右側に係合部48が位置す
る場合は、ねじりバネ45からカム部材44にかかる方向Rの付勢力は強くなり、ホッパ
ー19と給送ローラー20とで用紙を挟持する挟持力は強くなる。一方、図14(C)で
表されるように図中左側に係合部48が位置する場合は、ねじりバネ45からカム部材4
4にかかる方向Rの付勢力は弱くなり、ホッパー19と給送ローラー20とで用紙を挟持
する挟持力は弱くなる。すなわち、固定部49に対する係合部48の位置がプリンター1
の傾きに応じて変動することによりホッパー19に加わる給送ローラー20方向への力が
変わるので、用紙Pの挟持力も変動する。
なお、本実施例のプリンター1は、実施例1のプリンター1と同様、用紙検出センサー
50を備えているので、給送動作を開始しても用紙が検出されない場合は、制御部29の
制御により、給送動作を停止することができる。
[実施例5](図15)
次に、実施例5のプリンター1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図15は本実施例のプリンター1の装置本体(筐体を外した状態)の斜視図であり、実
施例1のプリンター1の図4に対応する図である。なお、上記実施例1から4と共通する
構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例のプリンター1は、インク収容部の構成以外は、実施例1の記録装置1
と同様の構成である。
実施例1のプリンター1のインク収容部は、交換可能なインクカートリッジ25であっ
た。
一方、本実施例のプリンター1のインク収容部は、開閉可能な蓋部を備えた注入孔Hを
介して外部からインク注入可能なインクカートリッジ25である。なお、インク注入位置
であるアクセス位置Paは、実施例1のプリンター1と同様の位置である。このため、外
部からインク注入可能なインク収容部を備えるプリンター1において、プリンター1が傾
いた状態でユーザーがインクを注入することを止めさせることができる構成になっている

なお、インク注入可能なインク収容部の構成例としては、インクが収容されたボトルを
注入孔Hに差し込んでインクをインク収容部に注入可能な構成や、スポイトなどを用いて
注入孔Hからインクをインク収容部に注入可能な構成が挙げられるが、特にその構成に限
定はない。
[実施例6](図16)
次に、実施例6のプリンター1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図16は本実施例のプリンター1の外観斜視図であり、実施例1のプリンター1の図2
に対応する図である。なお、上記実施例1から5と共通する構成部材は同じ符号で示して
おり、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例のプリンター1は、取り付けられるセンサーSの個数及び位置以外は、
実施例1の記録装置1と同様の構成である。
実施例1のプリンター1は、図4及び図5で表されるように、センサーSがメンテナン
ス部2に1つ取り付けられていた。
一方、本実施例のプリンター1は、図16で表されるように、実施例1のプリンター1
のセンサーSと同様のセンサーSを、開閉カバー3の上部カバー3aに1つ(センサーS
1)、サブカバー5に1つ(センサーS2)、さらに備えている。
このような構成により、本実施例のプリンター1は、センサーS1により開閉カバー3
の開閉状態を検出することができる。そして、開閉カバー3が閉まっていると検出された
場合には、パネルユニット4やPC41のモニターなどに開閉カバー3を開けることを促
すメッセージを表示させることができる。
また、本実施例のプリンター1は、センサーS2によりサブカバー5の開閉状態を検出
することができる。そして、記録動作時にサブカバー5が開いていると検出された場合に
は、パネルユニット4やPC41のモニターなどにサブカバー5を閉めることを促すメッ
セージを表示させることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範
囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもな
い。
1 プリンター(記録装置)、2 メンテナンス部、3 開閉カバー、3a 上部カバ
ー、
3b 排紙口カバー、4 パネルユニット(報知部)、5 サブカバー、
6 キャップ手段、7 用紙給紙口、8 用紙排出口(排出部)、9 キャップ、
10 上部筐体、11 下部筐体、12 ポンプ、12a ローラー、
13 廃インクチューブ、14 給送用モーター、15 動力切換手段、
16 伝達ギア、17 ギア、18 カム部材、19 ホッパー、20 給送ローラー

20a 軸、21 動力伝達手段、22 搬送従動ローラー、23 搬送駆動ローラー

24 キャリッジ、25 インクカートリッジ(インク収容部)、26 記録ヘッド、
27 用紙支持部材、28 ワイパーブレード、29 制御部(判断部)、
30 排出ローラー、31 CPU、32 システムバス、
33 キャリッジ駆動モーター、34 ROM、35 RAM、36 EEPROM、
37 ヘッド駆動部、38 モーター駆動部、39 入出力部、40 給送部、
41 PC、42 空間部、43 球状部、44 カム部材、45 ねじりバネ、
46固定部、47 プランジャ、48 係合部、49 固定部、
50 用紙検出センサー、I 投光部、R1 受光部、R2 受光部、
Pa アクセス位置、S センサー(検出部)

Claims (12)

  1. インクを吐出する記録ヘッドと前記インクを収容するインク収容部とを有し被記録媒体
    に対して往復移動するキャリッジを備え、前記インク収容部の交換及び前記インク収容部
    へのインク注入の少なくとも一方の際に前記キャリッジをアクセス位置に移動する記録装
    置であって、
    前記記録装置の姿勢に関する情報を検出する検出部と、
    前記検出部による前記姿勢に関する情報の検出結果に応じて、前記キャリッジを前記ア
    クセス位置に移動するか否かを判断する判断部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記記録装置は、前記検出部による前記姿勢に関する情報の検出結果を報知する報知部
    を備えることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記インク収容部は、交換可能なインクカートリッジであり、
    前記アクセス位置は、前記インクカートリッジの交換位置であることを特徴とする記録
    装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記インク収容部は、外部からインク注入可能に構成されており、
    前記アクセス位置は、インク注入位置であることを特徴とする記録装置。
  5. 搬送部により搬送される被記録媒体にインクを吐出して記録する記録装置であって、
    前記記録装置の姿勢に関する情報を検出する検出部と、
    前記検出部による前記姿勢に関する情報の検出結果に応じて、前記被記録媒体の搬送条
    件を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5に記載の記録装置において、
    前記記録装置は、前記検出部による前記姿勢に関する情報の検出結果を報知する報知部
    を備えることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項5又は6に記載の記録装置において、
    前記搬送条件は、前記被記録媒体のセット位置から前記記録ヘッドによる記録位置まで
    の搬送経路の少なくとも一部の前記被記録媒体の搬送を含む、前記被記録媒体の給送条件
    であることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記搬送条件は、前記記録ヘッドによる記録位置から排出部までの搬送経路の少なくと
    も一部の前記被記録媒体の搬送を含む、前記被記録媒体の排出条件であることを特徴とす
    る記録装置。
  9. 請求項5から8のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記搬送条件の制御は、前記被記録媒体の搬送速度の制御であることを特徴とする記録
    装置。
  10. 請求項5から9のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記搬送部は、前記被記録媒体を挟持して搬送可能であり、
    前記搬送条件の制御は、前記被記録媒体の挟持力の制御であることを特徴とする記録装
    置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記検出部は、水平面に対する傾きを水平面と交差する一平面方向において検出可能で
    あり、前記一平面方向は鉛直方向からずれて配置されることを特徴とする記録装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記検出部は、水平面に対する閾値以上の角度の傾きを検出可能であり、
    前記記録装置は、前記閾値が各々異なる複数の前記検出部を備えていることを特徴とす
    る記録装置。
JP2014261884A 2014-12-25 2014-12-25 記録装置 Pending JP2016120654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261884A JP2016120654A (ja) 2014-12-25 2014-12-25 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261884A JP2016120654A (ja) 2014-12-25 2014-12-25 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016120654A true JP2016120654A (ja) 2016-07-07

Family

ID=56326456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014261884A Pending JP2016120654A (ja) 2014-12-25 2014-12-25 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016120654A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019142115A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019142115A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP7119414B2 (ja) 2018-02-21 2022-08-17 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4923931B2 (ja) 検出装置
US11117380B2 (en) Liquid ejection apparatus and method of controlling liquid ejection apparatus
JP5343994B2 (ja) 記録装置
JP2013136242A (ja) 液体吐出装置
JP2015044379A (ja) 液体吐出装置とその制御方法
US20230382126A1 (en) Liquid ejecting apparatus
TW201834872A (zh) 收容單元及收容單元之液體量管理方法
US20190224975A1 (en) Liquid ejecting apparatus and maintenance method thereof
JP2016120654A (ja) 記録装置
JP2018069533A (ja) インクジェット記録装置
JP2000190517A (ja) インクジェットプリンタ及びインクカートリッジ交換検出方法
JP2016120653A (ja) 記録装置及び姿勢対応処理実行方法
JP2018114717A (ja) インクジェット記録装置
JP5229138B2 (ja) インク充填用治具、インク充填装置、インク充填方法、インク充填キット
JP2010241098A (ja) インクカートリッジ及び画像形成装置
JP6834518B2 (ja) 画像記録装置
JP7047951B2 (ja) 液体噴射装置
JP2020131650A (ja) 液体吐出装置
JP2013237238A (ja) 印刷装置および印刷装置におけるエラー出力方法,処理実行方法
JP2021160123A (ja) インクジェット記録装置
JP2022071129A (ja) 液体噴射装置
JP2005280284A (ja) 記録装置及び液体噴射装置
JP2023080244A (ja) 液体噴射装置
JP2014024259A (ja) 画像記録装置
JP2023172279A (ja) 液体吐出装置