JP2016120309A - 流体評価装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体の流量の平均値を好適に算出することが可能な流体評価装置及び方法を提供する。【解決手段】流体評価装置1は、内部に流体が流れている被測定対象100に対してレーザ光LBを照射する照射手段と、被測定対象に照射されたレーザ光を検出することで得られる、レーザ光のドップラシフトに起因する周波数変化に基づいて、流体の流量を検出する第1検出手段と、流量の変化に基づいて、流量の脈動周期を検出する第2検出手段と、脈動周期に同期した期間毎の流量の平均値を算出する算出手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば血流等の流体の流量を検出することで当該流体を評価する流体評価装置及び方法の技術分野に関する。
この種の流体評価装置として、例えば、レーザ血流計を用いて血流量を検出する装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されたレーザ血流計は、レーザ光を生体に照射し、その反射又は散乱の際に生ずるドップラシフトに起因した波長の変化に基づいて、生体の血流量を検出する。より具体的には、レーザ光が生体に照射されると、生体の血管内の血液の流れ(即ち、散乱体である赤血球の移動)に起因した散乱光が発生する。この散乱光の周波数は、元のレーザ光の周波数と比較して、散乱体である赤血球の移動速度に対応したレーザドップラ作用によって変化している。この散乱光と生体からのレーザ光の反射光との相互干渉により、いわゆる周波数差分信号に相当する信号成分が得られる。この信号成分が解析されることで、生体の血流量が検出される。
尚、血流量を検出する装置を開示する文献ではないものの、本発明に関連するその他の先行技術文献として、特許文献2及び3がある。
特許第4685705号公報 特許第3350521号公報 特開2001−224593号公報
血流量は、一般的には、心臓の拍動に合わせて大きく変動する(例えば、サインカーブ状に変化する)。このため、検出した血流量をそのまま出力する(例えば、レーザドップラ血流計の外部に接続されているディスプレイ等に出力する)と、時間軸に沿って刻一刻と変化する血流量が出力されることになる。場合によっては、このように出力される血流量(つまり、検出結果)が活用しにくいものとなってしまうおそれがある。従って、検出した血流量の時間平均値を算出すると共に、当該算出した時間平均値を出力することで、出力される血流量(つまり、検出結果)を活用しやすくする試みが考えられる。
ここで、血流量の時間平均値の算出方法によっては、算出された血流量の時間平均値が、本来算出されるべき(つまり、理想的な)血流量の時間平均値からずれてしまいかねないということが、本願発明者等の実験によって明らかになっている。例えば、所定の固定期間毎の血流量の時間平均値を算出するとする。一方で、血流の脈動周期は、心臓の拍動に応じて常に変動し得る。このため、所定の固定期間毎の血流量の時間平均値を算出すると、血流の脈動周期と血流量の時間平均値を算出する固定周期との間のずれに起因して、算出された血流量の時間平均値が、本来算出されるべき(つまり、理想的な)血流量の時間平均値よりも大きくなってしまう又は小さくなってしまいかねないということが、本願発明者等の実験によって明らかになっている。このような血流量の時間平均値の変動(つまり、誤差)は、血流量の高精度な検出という観点から好ましいとは言い難い。
尚、上述した技術的問題は、血液の流量(血流量)の時間平均値が算出される場合に限らず、任意の流体の流量の時間平均値が算出される場合にも同様に発生し得る。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、流体の流量の平均値を好適に算出することが可能な流体評価装置及び方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための流体評価装置は、内部に流体が流れている被測定対象に対してレーザ光を照射する照射手段と、前記被測定対象に照射された前記レーザ光を検出することで得られる、前記レーザ光のドップラシフトに起因する周波数変化に基づいて、前記流体の流量を検出する第1検出手段と、前記流量の変化に基づいて、前記流量の脈動周期を検出する第2検出手段と、前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出する算出手段とを備える。
上記課題を解決するための流体評価方法は、内部に流体が流れている被測定対象に対してレーザ光を照射する照射工程と、前記被測定対象に照射された前記レーザ光を検出することで得られる、前記レーザ光のドップラシフトに起因する周波数変化に基づいて、前記流体の流量を検出する第1検出工程と、前記流量の変化に基づいて、前記流体の脈動周期を検出する第2検出工程と、前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出する算出工程とを備える。
第1実施例の血流量検出装置の構成を示すブロック図である。 第1実施例の血流量検出装置の動作の流れを示すフローチャートである。 第1実施例の血流量検出装置の動作の際に観測される各種信号の波形を示すタイミングチャートである。 脈波周期に対応するサンプル数を算出することなく、固定サンプル数個の血流量の平均値(平均血流量)を算出する比較例の血流量検出装置の動作の際に観測される各種信号の波形を示すタイミングチャートである。 第2実施例の血流量検出装置の構成を示すブロック図である。 第2実施例の血流量検出装置の動作の流れを示すフローチャートである。 第3実施例の血流量検出装置の構成を示すブロック図である。 第3実施例の血流量検出装置の動作の流れを示すフローチャートである。 第4実施例の血流量検出装置の構成を示すブロック図である。 第4実施例の血流量検出装置の動作の流れを示すフローチャートである。 第4実施例の血流量検出装置の動作の際に観測される各種信号の波形を示すタイミングチャートである。
以下、発明を実施するための形態として、流体評価装置及び方法の実施形態について順に説明する。
(流体評価装置の実施形態)
<1>
本実施形態の流体評価装置は、内部に流体が流れている被測定対象に対してレーザ光を照射する照射手段と、前記被測定対象に照射された前記レーザ光を検出することで得られる、前記レーザ光のドップラシフトに起因する周波数変化に基づいて、前記流体の流量を検出する第1検出手段と、前記流量の変化に基づいて、前記流量の脈動周期を検出する第2検出手段と、前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出する算出手段とを備える。
本実施形態の流体評価装置によれば、照射手段は、被測定対象に対してレーザ光を照射する。被測定対象の内部には、流体が流れている。レーザ光は、当該流体に対して照射されることが好ましい。尚、被測定対象及び流体の一例として、人間や動物等の生体及び血液があげられる。或いは、被測定対象及び流体の他の一例として、水道管及び水があげられる。
第1検出手段は、レーザ光のドップラシフトに起因する周波数変化に基づいて、流体の流量を検出する。具体的には、例えば、レーザ光が被測定対象に照射されると、被測定対象の内部の流体の流れに起因した散乱光が発生する。この散乱光の周波数は、元のレーザ光の周波数と比較して、流体の移動速度に対応したレーザドップラ作用によって変化している。この散乱光と被測定対象からのレーザ光の反射光との相互干渉により、いわゆる周波数差分信号に相当する信号成分が得られる。この信号成分が解析されることで、流体の流量が検出される。
第2検出手段は、第1検出手段が検出した流量の変化に基づいて、流量の脈動周期を検出する。尚、「脈動周期」とは、例えば脈打つように変化する流量の変化周期(例えば、流量のピーク値から次のピーク値までの期間等)を意味する。尚、流体が血液である場合には、脈動周期は、実質的には、脈拍の周期(典型的には、1回の脈の周期)に一致する。
算出手段は、第1検出手段が検出した流量の平均値(例えば、所定時間毎の流量のサンプル値の和の平均値である時間平均値)を算出する。本実施形態では特に、算出手段は、脈動周期に同期した期間毎の流量の平均値(例えば、脈動周期に同期した期間毎の流量のサンプル値の和の平均値である時間平均値)を算出する。言い換えれば、算出手段は、脈動周期に同期した期間毎に、流量の平均値を算出する(例えば、脈動周期に同期した期間毎に、当該期間の間に検出された流量のサンプル値の和の平均値である時間平均値を算出する)。更に言い換えれば、算出手段は、脈動周期に同期して、流量の平均値を算出する(例えば、脈動周期に同期して、流量のサンプル値の和の平均値である時間平均値を算出する)。
具体的な例をあげる。例えば、第2検出手段が検出した脈動周期が1秒であるとする。また、第1検出手段は、0.1秒毎に1回、流量を検出するとする。この場合には、算出手段は、脈動周期である1秒毎の流量の平均値を算出する。つまり、脈動周期である1秒の間に第1検出手段が10回流量を検出することを考慮すれば、算出手段は、脈動周期である1秒の間に検出される10個の流量のサンプル値の和の平均値を算出する。一方で、第2検出手段が検出した脈動周期が1.2秒に変化したとすると、算出手段は、脈動周期である1.2秒の間に検出される12個の流量のサンプル値の和の平均値を算出する。
以上説明した本実施形態の流体評価装置によれば、何らかの要因によって変化し得る流体の流量の脈動周期に合わせて、流体の流量の平均値が算出される。つまり、流体の流量の平均値を算出する際の算出周期は、流体の流量の脈動周期に合わせて適宜調整される。従って、本実施形態の流体評価装置によれば、流体の流量の平均値を算出する際の算出周期が固定されている比較例の流体評価装置と比較して、流体の流量の脈動周期と流体の流量の平均値を算出する算出周期との間にずれが生ずる可能性が低減される。或いは、本実施形態の流体評価装置によれば、流体の流量の脈動周期と流体の流量の平均値を算出する算出周期との間にずれが生ずることは殆ど又は全くなくなる。従って、本実施形態の流体評価装置によれば、流体の流量の平均値を算出する際の算出周期が固定されている比較例の流体評価装置と比較して、算出手段が算出した流体の流量の平均値が、本来算出されるべき(つまり、理想的な)流体の流量の平均値からずれてしまう可能性が低減される。或いは、本実施形態の流体評価装置によれば、算出手段が算出した流体の流量の平均値が、本来算出されるべき(つまり、理想的な)流体の流量の平均値からずれてしまうことが殆ど又は全くなくなる。このため、本実施形態の流体評価装置は、流体の流量の平均値を好適に算出することができる。
<2>
本実施形態の流体評価装置の他の態様では、前記算出手段は、前記脈動周期と同一の期間毎の又は前記脈動周期のN(但し、Nは、2以上の整数)倍の期間毎の前記流量の平均値を算出する。
この態様によれば、算出手段は、脈動周期に同期した期間毎の流量の平均値(例えば、脈動周期に同期した期間毎の流量のサンプル値の和の平均値である時間平均値)を好適に算出することができる。
<3>
本実施形態の流体評価装置の他の態様では、所望のタイミングで、前記算出手段が算出した前記平均値を出力する出力手段を更に備える。
この態様によれば、算出手段が算出した流体の流量の平均値が、流体評価装置が備える又は流体評価装置の外部に取り付けられた他の装置(例えば、ディスプレイや解析回路等)に対して出力される。
<4>
上述の如く出力手段を備える流体評価装置の他の態様では、前記所望のタイミングは、周期的に現れる固定されたタイミングである。
この態様によれば、算出手段が算出した流体の流量の平均値が、一定周期で出力される。このため、算出手段が平均値を算出する期間(つまり、脈動周期に同期した期間)が変動したとしても、算出手段が算出した流体の流量の平均値が出力手段から出力される周期が一定に保たれる。従って、算出手段が算出した流体の流量の平均値がランダムな周期で出力される場合と比較して、出力手段から平均値を取得する他の装置にとっては、当該平均値を利用しやすくなる。
<5>
上述の如く出力手段を備える流体評価装置の他の態様では、前記所望のタイミングは、ユーザによって指定されるタイミングである。
この態様によれば、算出手段が算出した流体の流量の平均値が、ユーザによって指定されるタイミングで出力される。このため、算出手段が平均値を算出する期間(つまり、脈動周期に同期した期間)が変動したとしても、算出手段が算出した流体の流量の平均値が出力手段から出力される周期は、ユーザの指示によって適宜調整される。従って、算出手段が算出した流体の流量の平均値がユーザの指示とは無関係な周期で出力される場合と比較して、出力手段から平均値を取得する他の装置にとっては、当該平均値を利用しやすくなる。
<6>
本実施形態の流体評価装置の他の態様では、前記流量の振幅を検出する第3検出手段を更に備え、前記算出手段は、(i)前記振幅が所定量以上となる場合に、前記第1検出手段が検出した前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出し、(ii)前記振幅が前記所定量以上とならない場合に、前記第1検出手段が過去に検出した前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出する。
この態様によれば、流量の振幅が相対的に小さい(つまり、所定量以上とならない)場合には、流量の振幅が相対的に大きい(つまり、所定量以上となる)場合と比較して、第2検出手段が検出する脈動周期の信頼性が相対的に低下していると推測される。従って、算出手段は、流量の振幅が相対的に小さい(つまり、所定量以上とならない)場合には、第2検出手段がリアルタイムで検出している信頼性が相対的に低い脈動周期に代えて、信頼性が相対的に高かった第2検出手段が過去に検出した脈動周期に同期した期間毎の流量の平均値を算出する。このため、第2検出手段がリアルタイムで検出している脈動周期に同期した期間毎の流量の平均値を常に算出する場合と比較して、算出手段が算出する平均値の信頼性を相対的に高めることができる。
尚、算出手段は、第2検出手段が過去に検出した流量の脈動周期そのものに同期した期間(つまり、脈動周期と同一の期間又は脈動周期のN(但し、Nは、2以上の整数)倍若しくは1/N倍の期間)毎の流量の平均値を算出してもよい。或いは、算出手段は、第2検出手段が過去に検出した流量の脈動周期の時間平均値に同期した期間毎の流量の平均値を算出してもよい。
<7>
前記流体は、前記被測定対象としての生体の内部を流れる血流であり、前記脈動周期は、前記血流の脈波周期である。
この態様によれば、流体評価装置は、算出手段は、血液の脈波周期(つまり、脈拍の周期であり、典型的には、1回の脈の周期)に同期した期間毎の血液の流量(つまり、血流量)の平均値を算出することができる。
(流体評価方法の実施形態)
<8>
本実施形態の流体評価方法は、内部に流体が流れている被測定対象に対してレーザ光を照射する照射工程と、前記被測定対象に照射された前記レーザ光を検出することで得られる、前記レーザ光のドップラシフトに起因する周波数変化に基づいて、前記流体の流量を検出する第1検出工程と、前記流量の変化に基づいて、前記流体の脈動周期を検出する第2検出工程と、前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出する算出工程とを備える。
本実施形態の流体評価方法によれば、上述した本実施形態の流体評価装置が享受する各種効果を好適に享受することができる。
尚、本実施形態の流体評価装置が採用する各種態様に対応して、本実施形態の流体評価方法も、各種態様を採用してもよい。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされる。
以上説明したように、本実施形態の流体評価装置は、照射手段と、第1検出手段と、第2検出手段と、算出手段とを備える。本実施形態の流体評価方法は、照射工程と、第1検出工程と、第2検出工程と、算出工程とを備える。従って、流体の流量の平均値を好適に算出することができる。
以下、図面を参照しながら、流体評価装置の実施例について説明する。尚、以下では、流体評価装置を、生体の血管内を流れる血液の流量(つまり、血流量)を検出する血流量検出装置に適用した例について説明を進める。但し、流体評価装置は、血液以外の任意の流体(例えば、水道管の中を流れる水や、人工透析装置の血流回路を構成するチューブの中を流れる血液等)の流量を検出する任意の流量検出装置に適用されてもよい。
(1)第1実施例
はじめに、図1から図4を参照しながら、第1実施例の血流量検出装置1について説明を進める。
(1−1)血流量検出装置の構成
はじめに、図1を参照しながら、第1実施例の血流量検出装置1の構成について説明する。図1は、第1実施例の血流量検出装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施例の血流量検出装置1は、レーザ素子11と、受光素子12と、増幅器13と、A/D(Analogue to Digital)コンバータ14と、演算回路15と、脈波周期検出回路16と、平均化回路17と、タイミング生成器18と、サンプリング回路19とを備えている。
レーザ素子11は、「照射手段」の一具体例を構成しており、人間や動物等の生体100に対してレーザ光LBを照射する。このとき、レーザ素子11は、生体100内の血管に対してレーザ光LBを照射することが好ましい。
受光素子12は、「第1検出手段」の一具体例を構成しており、生体100からのレーザ光LBの反射光と生体100からのレーザ光LBの散乱光との相互干渉によって生ずるビート信号光を受光する。受光素子12は、受光したビート信号光を電気信号に変換することで得られる検出電流を生成する。
増幅器13は、「第1検出手段」の一具体例を構成しており、受光素子12から出力される検出電流を、電圧信号に変換した上で増幅する。
A/Dコンバータ14は、「第1検出手段」の一具体例を構成しており、増幅器13の出力(つまり、受光素子12が受光したビート信号光に応じた電圧信号)に対してA/D変換処理(つまり、量子化処理)を行う。その結果、A/Dコンバータ14は、受光素子12が受光したビート信号光に応じた電圧信号のサンプル値(つまり、量子化された電圧信号)を、演算回路15に出力する。
演算回路15は、「第1検出手段」の一具体例を構成しており、A/Dコンバータ14の出力(つまり、受光素子12が受光したビート信号光に応じた電圧信号のサンプル値)に対して、FFT(Fast Fourier Transform)を用いた周波数解析を行う。その結果、演算回路15は、血流量Q(k(尚、kは、血流量の演算のタイミングに応じて時系列的に割り当てられる変数))を算出する。
脈波周期検出回路16は、「第2検出手段」の一具体例を構成しており、演算回路15が算出した血流量Q(k)の時間変化を解析することで、脈波周期(つまり、血液の脈動の周期であり、実質的には、脈拍の周期)Trを算出する。その後、脈波周期検出回路16は、脈波周期Trに対応する血流量Q(k)のサンプル数n(つまり、脈波周期と同一の期間に検出される血流量Q(k)のサンプル数n)を算出する。
平均化回路17は、「算出手段」の一具体例を構成しており、n個の血流量Q(k)の平均値(以下、適宜“平均血流量Qh”と称する)を算出する。
タイミング生成器18は、サンプリング回路19が平均血流量Qhを出力するタイミングを生成する。
サンプリング回路19は、「出力手段」の一具体例を構成しており、平均化回路17が算出した平均血流量Qhを、タイミング生成器18が生成したタイミングに同期して、血流量検出装置1の外部に(或いは、血流量検出装置1が内部に備える不図示の処理ブロックに)出力する。
尚、血流量検出装置1は、平均化回路17が算出した平均血流量Qhをそのまま出力してもよい。この場合、血流量検出装置1は、タイミング生成器18及びサンプリング回路19を備えていなくともよい。
(1−2)血流量検出装置の動作
続いて、図2及び図3を参照して、第1実施例の血流量検出装置1の動作の流れについて説明する。図2は、第1実施例の血流量検出装置1の動作の流れを示すフローチャートである。図3は、第1実施例の血流量検出装置1の動作の際に観測される各種信号の波形を示すタイミングチャートである。
図2に示すように、レーザ素子11は、人間や動物等の生体100に対してレーザ光LBを照射する(ステップS11)。このとき、レーザ素子11は、生体100内の血管に対してレーザ光LBを照射することが好ましい。
その後、受光素子12は、生体100からのレーザ光LBの反射光と生体100からのレーザ光LBの散乱光との相互干渉によって生ずるビート信号光を受光する(ステップS12)。具体的には、レーザ光LBが生体100に照射されると、生体100内の血管の内部の血液の流れ(即ち、散乱体である赤血球の移動)に起因した散乱光が発生する。この散乱光の周波数は、元のレーザ光の周波数と比較して、血液の移動速度に対応したレーザドップラ作用によって変化している。受光素子12は、このような散乱光と生体100からのレーザ光LBの反射光との相互干渉により生ずるビート信号光(いわゆる、周波数差分信号)を受光する。尚、ビート信号光を生じさせる散乱光として、生体100に照射されたレーザ光LBの透過光に相当する前方散乱光が用いられてもよいし、生体100に照射されたレーザ光LBの反射光に相当する後方散乱光が用いられてもよい。
その後、受光素子12は、受光したビート信号光を電気信号に変換することで得られる検出電流を生成する。受光素子12は、生成した検出電流を、増幅器13に出力する。増幅器13は、受光素子12から出力される検出電流(つまり、受光素子12が受光したビート信号光に応じた検出電流)を、電圧信号に変換した上で増幅する。増幅器は、電圧信号をA/Dコンバータ14に出力する。
その後、A/Dコンバータ14は、増幅器13の出力(つまり、受光素子12が受光したビート信号光に応じた電圧信号)に対してA/D変換処理(つまり、量子化処理)を行う(ステップS13)。その結果、A/Dコンバータ14は、受光素子12が受光したビート信号光に応じた電圧信号のサンプル値(つまり、量子化された電圧信号)を、演算回路15に出力する。具体的には、例えば、A/Dコンバータ14は、A/Dコンバータ14のサンプリング周期をTaとすると、周期Ta毎に、受光素子12が受光したビート信号光に応じた電圧信号のサンプル値(つまり、量子化された電圧信号)を出力する。
演算回路15は、A/Dコンバータ14の出力(つまり、受光素子12が受光したビート信号光に応じた電圧信号のサンプル値)に対して、FFT(Fast Fourier Transform)を用いた周波数解析を行う。その結果、演算回路15は、血流量Q(k)を算出する(ステップS14:図3の1段目の波形参照)。具体的には、例えば、演算回路15は、ビート信号光に応じた電圧信号のサンプル値であって且つNf個のサンプル値に対してFFTを行う。演算回路15は、当該FFTを行うことで得られるパワースペクトルと周波数ベクトルとの乗算結果である1次モーメントを用いて、血流量Q(k)を算出する。FFTを用いた周波数解析による血流量Q(k)の算出方法については、公知の方法(例えば、特許第3313841号公報に開示された方法等)が用いられてもよいため、詳細な説明を省略する。演算回路15は、算出した血流量Q(k)を、脈波周期検出回路16及び平均化回路17の夫々に出力する。
尚、血流量Q(k)が算出される周期(つまり、1個の(言い換えれば、1サンプルの)血流量Q(k)が算出される周期)Tqは、図3の1段目及び2段目の夫々の波形に示すように、Nf×Ta(つまり、FFTのポイント数Nf×A/Dコンバータ14のサンプリング周期Ta)となる。
その後、脈波周期検出回路16は、演算回路15が算出した血流量Q(k)の時間変化(つまり、複数サンプルの血流量Q(k)の時間変化)を解析することで、脈波周期Trを算出する(ステップS15)。例えば、脈波周期検出回路16は、図3の1段目及び3段目の夫々の波形に示すように、血流量Q(k)の振幅中心を基準として血流量Q(k)を2値化すると共に、当該2値化した血流量Q(k)の立ち上がりから立ち下がりまで(つまり、振幅中心以上のパルスと振幅中心未満のパルスとの組み合わせ)の期間を、脈波周期Trを算出してもよい。言い換えれば、例えば、脈波周期検出回路16は、図3の1段目及び3段目の夫々の波形に示すように、血流量Q(k)が当該血流量Q(k)の振幅中心と交わる点(いわゆる、ゼロクロス点)を検出することで、脈波周期Trを算出してもよい。或いは、例えば、脈波周期検出回路16は、血流量Q(k)のピーク値を検出すると共に、時間軸上で連続する2つのピーク値の間の間隔を、脈波周期Trとして算出してもよい。或いは、例えば、脈波周期検出回路16は、血流量Q(k)のボトム値を検出すると共に、時間軸上で連続する2つのボトム値の間の間隔を、脈波周期Trとして算出してもよい。
その後、脈波周期検出回路16は、図3の3段目の波形に示すように、脈波周期Trに対応する血流量Q(k)のサンプル数nを算出する(ステップS16)。具体的には、脈波周期検出回路16は、脈波周期Trと同一の期間に検出される血流量Q(k)のサンプル数nを算出する。言い換えれば、脈波周期検出回路16は、脈波周期Trと同一の期間に含まれる血流量Q(k)のサンプル数nを算出する。ここで、脈波周期検出回路16は、n=Tr/Tq=Tr/(Nf×Ta)という数式を用いて、サンプル数nを算出してもよい。言い換えれば、脈波周期検出回路16は、サンプル数n=脈波周期Tr/血流量Q(k)が算出される周期Tq=脈波周期Tr/(FFTのポイント数Nf×A/Dコンバータ14のサンプリング周期Ta)という数式を用いて、サンプル数nを算出してもよい。
具体的な数値を例にあげて説明する。A/Dコンバータ14のサンプリング周期Taが55マイクロ秒であり、FFTのポイント数Nfが1024個であり、脈波周期Trが0.9秒であるとする。この場合、サンプル数nは、n=0.9/(55×10−6×1024)≒16個となる。従って、脈波周期Tr=0.9秒に対応するサンプル数nは、16個となる。或いは、脈波周期Trが1.03秒に変わったとすると、サンプル数nは、n=1.03/(55×10−6×1024)≒18個となる。
尚、脈波周期検出回路16が算出するサンプル数nは、整数であることが好ましい。従って、脈波周期検出回路16は、算出したサンプル数nが小数点以下の桁を有している場合には、小数点以下の桁が繰り上げられてもよい。或いは、小数点以下の桁が繰り下げられてもよい。或いは、小数点以下の桁が四捨五入されてもよい。
図3の3段目の波形を見て分かるように、脈波周期検出回路16が算出するサンプル数nは、血流量Q(n)の時間変動に応じて適宜変わる。つまり、脈波周期検出回路16が算出するサンプル数nは、脈波周期Trに応じて適宜変わる。図3の3段目の波形には、ある期間においてはサンプル数n1が算出される一方で、その後の期間においてはサンプル数n2が算出される例が示されている。
尚、脈波周期検出回路16は、脈波周期TrのN(但し、Nは、2以上の整数)倍の期間に対応する血流量Q(k)のサンプル数nを算出してもよい。この場合、脈波周期検出回路16は、n=Tr×N/Tq=Tr×N/(Nf×Ta)という数式を用いて、サンプル数nを算出してもよい。
脈波周期検出回路16は、算出したサンプル数nを、平均化回路17に出力する。
その後、平均化回路17は、ステップS16で算出されたサンプル数n個の血流量Q(k)の平均値(つまり、平均血流量Qh)を算出する(ステップS17)。例えば、平均化回路17は、(Q(0)+Q(1)+・・・+(Q(n−1))/nを、平均血流量Qhとして算出する。例えば、サンプル数n=16個である場合には、平均化回路17は、時間軸に沿って連続的に順次算出された16個の血流量Q(k)のサンプル値を加算すると共に当該加算結果をサンプル数n=16で除算することで、平均血流量Qhを算出する。
より具体的には、図3の波形を例にあげれば、平均化回路17は、ある期間(サンプル数n1が算出されている期間)において、(Q(0)+Q(1)+・・・+(Q(n1−1))/n1を、平均血流量Qhとして算出する。続いて、平均化回路17は、別の期間(サンプル数n2が算出されている期間)において、(Q(n1)+Q(n1+1)+・・・+(Q(n1+n2−1))/n2を、平均血流量Qhとして算出する。平均化回路17は、算出した平均血流量Qhを、サンプリング回路19に出力する。
その後、サンプリング回路19は、平均化回路17が算出した平均血流量Qhを、タイミング生成器18が生成したタイミング(図3の5段目の波形に示す再サンプリングタイミングに相当)に同期して、血流量検出装置1の外部に(或いは、血流量検出装置1が内部に備える不図示の処理ブロックに)出力する(ステップS18)。その結果、血流量検出装置1からは、図3の6段目(最終段)の波形に示す平均血流量Qhが出力される。
尚、タイミング生成器18が生成したタイミングは、固定タイミング(つまり、固定的な周期で現れるタイミング)であることが好ましい。この場合、血流量検出装置1から出力される平均血流量Qhの出力レート(言い換えれば、転送レート)が一定になる。
また、サンプリング回路19は、平均血流量Qhを所定時間毎に更に平均化することで算出される時間平均値Qh’を出力してもよい。この場合、血流量検出装置1から出力する値(この場合には、時間平均値Qh’)の変動を少なくすることができる。
ここで、比較例として、図4を参照しながら、脈波周期Trに対応するサンプル数nを算出することなく、固定サンプル数m個の血流量Q(k)の平均値(平均血流量Qh)を算出する血流量検出装置について説明する。図4は、脈波周期Trに対応するサンプル数nを算出することなく、固定サンプル数m個の血流量Q(k)の平均値(平均血流量Qh)を算出する比較例の血流量検出装置の動作の際に観測される各種信号の波形を示すタイミングチャートである。
図4に示すように、比較例の血流量検出装置は、(Q(0)+Q(1)+・・・+(Q(m−1))/mを、平均血流量Qhとして算出する。例えば、固定サンプル数m=21個である場合には、比較例の血流量検出装置は、時間軸に沿って連続的に順次算出された21個の血流量Q(k)のサンプル値を加算すると共に当該加算結果を固定サンプル数m=21で除算することで、平均血流量Qhを算出する。
しかしながら、平均血流量Qhを算出する際のサンプル数mが固定されている一方で、脈波周期Trは変動する。というのも血流量は、心拍に伴って脈動しているがゆえに、当該心拍の変化に伴って脈波周期Trも当然に変動するからである。従って、脈波周期Trと平均血流量Qhを算出する算出周期(つまり、固定サンプル数mに対応する周期)との間にずれが生ずる。このため、平均血流量Qhを算出するタイミングによっては、図4の1段目の波形の相対的に左側に示すように、平均血流量Qhを算出するためのm個の血流量Q(k)のうち振幅中心よりも大きい側に分布する血流量Q(k)の個数が、振幅中心よりも小さい側に分布する血流量Q(k)の個数よりも多くなることがある。このようなm個の血流量Q(k)から算出される平均血流量Qhは、図4の4段目の波形の中央付近に示すように、本来算出されるべき理想的な平均血流量Qhよりも大きくなってしまう可能性が高い。或いは、平均血流量Qhを算出するタイミングによっては、図4の1段目の波形の相対的に右側に示すように、平均血流量Qhを算出するためのm個の血流量Q(k)のうち振幅中心よりも大きい側に分布する血流量Q(k)の個数が、振幅中心よりも小さい側に分布する血流量Q(k)の個数よりも少なくなることがある。このようなm個の血流量Q(k)から算出される平均血流量Qhは、図4の4段目の波形の相対的に右側に示すように、本来算出されるべき理想的な平均血流量Qhよりも小さくなってしまう可能性が高い。従って、平均血流量Qhを算出する際のサンプル数mが固定されている場合には、平均血流量Qhが誤差を含んでしまいかねない。
加えて、脈波周期Trよりも低い周波数の平均血流量Qhの揺らぎとしては、生体100の自律神経系の活動が関与する揺らぎが存在することが本願発明者等の実験等によって確かめられている。この揺らぎは、生体100の反応として本来の揺らぎであり、検出されることが好ましい。ところで、比較例の血流量検出装置から出力される平均血流量Qhには、図4の4段目の波形に示すように、揺らぎ(つまり、平均血流量Qhの大小のゆらぎ)が生じている。しかしながら、この揺らぎの周期は、上述した平均血流量Qhの誤差(つまり、平均血流量Qhを算出する際に用いられる血流量Q(k)の振幅中心に対する偏り)に起因した誤った揺らぎであり、上述した生体100の反応として本来の揺らぎとは異なる。しかしながら、このような誤った揺らぎもまた、血流量Q(k)の脈波周期Trよりも低い周波数(つまり、長い周期)を有している。従って、比較例の血流量検出装置では、生体100の反応として本来の揺らぎと、上述した平均血流量Qhの誤差(つまり、平均血流量Qhを算出する際に用いられる血流量Q(k)の振幅中心に対する偏り)に起因した誤った揺らぎとが混在してしまう。このため、生体100の反応として本来の揺らぎが好適に検出されないおそれがある。
しかるに、本実施例の血流量検出装置1によれば、脈波周期Trに合わせて算出されるサンプル数n個の血流量Q(k)の平均値(平均血流量Qh)が算出される。つまり、平均血流量Qhを算出する際の算出周期(つまり、サンプル数nに対応する周期)は、血流量Q(k)の脈動周期Trに合わせて適宜調整される。従って、本実施例の血流量検出装置1によれば、比較例の血流量検出装置と比較して、脈波周期Trと平均血流量Qhを算出する算出周期との間にずれが生ずる可能性が低減される。或いは、本実施例の血流量検出装置1によれば、脈波周期Trと平均血流量Qhを算出する算出周期との間にずれが生ずることは殆ど又は全くなくなる。本実施例の血流量検出装置1によれば、比較例の血流量検出装置と比較して、平均血流量Qhを算出するためのn個の血流量Q(k)のうち振幅中心よりも大きい側に分布する血流量Q(k)の個数が、振幅中心よりも小さい側に分布する血流量Q(k)の個数よりも多くなる可能性が低減される。或いは、本実施例の血流量検出装置1によれば、平均血流量Qhを算出するためのn個の血流量Q(k)のうち振幅中心よりも大きい側に分布する血流量Q(k)の個数が、振幅中心よりも小さい側に分布する血流量Q(k)の個数よりも多くなることが殆ど又は全くなくなる。同様に、本実施例の血流量検出装置1によれば、比較例の血流量検出装置と比較して、平均血流量Qhを算出するためのn個の血流量Q(k)のうち振幅中心よりも大きい側に分布する血流量Q(k)の個数が、振幅中心よりも小さい側に分布する血流量Q(k)の個数よりも少なくなる可能性が低減される。或いは、本実施例の血流量検出装置1によれば、平均血流量Qhを算出するためのn個の血流量Q(k)のうち振幅中心よりも大きい側に分布する血流量Q(k)の個数が、振幅中心よりも小さい側に分布する血流量Q(k)の個数よりも少なくなることが殆ど又は全くなくなる。つまり、本実施例の血流量検出装置1によれば、比較例の血流量検出装置と比較して、平均血流量Qhを算出するためのn個の血流量Q(k)のうち振幅中心よりも大きい側に分布する血流量Q(k)の個数と振幅中心よりも小さい側に分布する血流量Q(k)の個数とが概ね一致する可能性が高くなる。このため、本実施例の血流量検出装置1によれば、比較例の血流量検出装置と比較して、平均血流量Qhが、本来算出されるべき(つまり、理想的な)平均血流量Qhからずれてしまう可能性が低減される。或いは、本実施例の血流量検出装置1によれば、平均血流量Qhが、本来算出されるべき(つまり、理想的な)平均血流量Qhからずれてしまうことが殆ど又は全くなくなる。このため、本実施例の血流量検出装置1は、平均血流量Qhを好適に算出することができる。
加えて、本実施例の血流量検出装置1によれば、比較例の血流量検出装置と比較して、上述した平均血流量Qhの誤差(つまり、平均血流量Qhを算出する際に用いられる血流量Q(k)の振幅中心に対する偏り)に起因した誤った揺らぎが平均血流量Qhに生ずる可能性が低減される。或いは、本実施例の血流量検出装置1によれば、上述した平均血流量Qhの誤差(つまり、平均血流量Qhを算出する際に用いられる血流量Q(k)の振幅中心に対する偏り)に起因した誤った揺らぎが平均血流量Qhに生ずることが殆ど又は全くなくなる。このため、本実施例の血流量検出装置1によれば、生体100の反応として本来の揺らぎが好適に検出される。
尚、上述した平均血流量Qhの誤差(つまり、平均血流量Qhを算出する際に用いられる血流量Q(k)の振幅中心に対する偏り)に起因した誤った揺らぎが発生することを防止するために、固定サンプル数mを相対的に大きくすることが考えられる。しかしながら、固定サンプル数mを相対的に大きくすると、生体100の反応として本来の揺らぎもあまた平均化されて抑圧されてしまう。このため、結果的に、生体100の反応として本来の揺らぎが好適に検出されないおそれがある。従って、サンプル数nを脈波周期Trに応じて算出する本実施例の血流量検出装置1は、実践上大変有利である。
加えて、本実施例の血流量検出装置1によれば、平均血流量Qhは、タイミング生成器18が生成したタイミングに同期して出力される。従って、血流量検出装置1から出力される平均血流量Qhの出力レート(言い換えれば、転送レート)を一定にすることができる。従って、血流量検出装置1と外部機器との間のインタフェース構築が比較的容易になる。
加えて、本実施例の血流量検出装置1は、血流量Q(k)が算出される周期Tqよりも長い周期で、平均化血流量Qhを出力することができる。このため、血流量Q(k)をそのまま出力する場合と比較して、単位時間当たりの出力データ量を低減することができる。更には、本実施例の血流量検出装置1は、血流量Q(k)が平均化された後に平均化した結果である平均血流量Qhが出力することができる。このため、血流量Q(k)をそのまま出力する場合と比較して、単位時間当たりの出力データ量を低減することができる。
(2)第2実施例
続いて、図5及び図6を参照しながら、第2実施例の血流量検出装置2について説明を進める。尚、以下の説明では、第1実施例の血流量検出装置1と同一の構成及び動作については、同一の参照符号及びステップ番号を付してその詳細な説明を省略する。
(2−1)血流量検出装置の構成
はじめに、図5を参照しながら、第2実施例の血流量検出装置2の構成について説明する。図5は、第2実施例の血流量検出装置2の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、第2実施例の血流量検出装置2は、第1実施例の血流量検出装置1と比較して、タイミング生成器18を備えていない一方でユーザ要求受付部21を備えているという点で異なっている。第2実施例の血流量検出装置2が備えるその他の構成要素は、第1実施例の血流量検出装置1が備えるその他の構成要素と同一であってもよい。
ユーザ要求受付部21は、サンプリング回路19が平均血流量Qhを出力するタイミングを指示するユーザ(つまり、血流量検出装置2のユーザ)の指示を受け付ける。ユーザ要求受付部21は、受け付けたユーザの指示に同期して、サンプリング回路19が平均血流量Qhを出力するタイミングを生成する。
(2−2)血流量検出装置の動作
続いて、図6を参照して、第2実施例の血流量検出装置2の動作の流れについて説明する。図6は、第2実施例の血流量検出装置2の動作の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、第2実施例の血流量検出装置2は、第1実施例の血流量検出装置1と同様に、ステップS11からステップS17までの動作を行う。
その後、第2実施例の血流量検出装置2では、サンプリング回路19は、平均化回路17が算出した平均血流量Qhを、タイミング生成器18が生成したタイミング(つまり、ユーザの指示に応じたタイミング)に同期して、血流量検出装置1の外部に出力する(ステップS21)。
このような第2実施例の血流量検出装置2は、第1実施例の血流量検出装置1が享受することができる各種効果と同様の効果を、好適に享受することができる。
加えて、第2実施例の血流量検出装置2によれば、平均血流量Qhは、ユーザが指示したタイミングに同期して出力される。従って、血流量検出装置1から出力される平均血流量Qhの出力レート(言い換えれば、転送レート)を、ユーザの好みのレートに設定することができる。従って、ユーザフレンドリな態様で、平均血流量Qhが出力される。
(3)第3実施例
続いて、図7及び図8を参照しながら、第3実施例の血流量検出装置3について説明を進める。尚、以下の説明では、第1実施例の血流量検出装置1と同一の構成及び動作については、同一の参照符号及びステップ番号を付してその詳細な説明を省略する。
(3−1)血流量検出装置の構成
はじめに、図7を参照しながら、第3実施例の血流量検出装置3の構成について説明する。図7は、第3実施例の血流量検出装置3の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、第3実施例の血流量検出装置3は、第1実施例の血流量検出装置1と比較して、脈拍数算出回路31と、平均化回路32と、サンプリング回路33とを更に備えているという点で異なっている。第3実施例の血流量検出装置3が備えるその他の構成要素は、第1実施例の血流量検出装置1が備えるその他の構成要素と同一であってもよい。
脈拍数算出回路31は、脈波周期検出回路16が算出したサンプル数nから、脈拍数R(i(尚、iは、脈拍数の算出のタイミングに応じて時系列的に割り当てられる変数))を算出する。
平均化回路32は、所定数w個の脈拍数R(i)の平均値(以下、適宜“平均脈拍数Rh”と称する)を算出する。
サンプリング回路33は、平均化回路32が算出した平均脈拍数Rhを、タイミング生成器18が生成したタイミングに同期して、血流量検出装置1の外部に(或いは、血流量検出装置1が内部に備える不図示の処理ブロックに)出力する。
尚、血流量検出装置1は、平均化回路32が算出した平均脈拍数Rhをそのまま出力してもよい。この場合、血流量検出装置1は、サンプリング回路33を備えていなくともよい。
(3−2)血流量検出装置の動作
続いて、図8を参照して、第3実施例の血流量検出装置3の動作の流れについて説明する。図8は、第3実施例の血流量検出装置3の動作の流れを示すフローチャートである。
図8に示すように、第3実施例の血流量検出装置3は、第1実施例の血流量検出装置1と同様に、ステップS11からステップS17までの動作を行う。
第3実施例の血流量検出装置3では、更に、脈拍数算出回路31は、脈波周期検出回路16が算出したサンプル数nから、脈拍数R(i)を算出する(ステップS31)。ここで、脈拍数算出回路31は、R(i)=n×Tq×60=n×(Nf×Ta)×60という数式を用いて、脈拍数R(i)を算出してもよい。言い換えれば、脈拍数算出回路31は、脈拍数R(i)=サンプル数n×血流量Q(k)が算出される周期Tq×60=サンプル数n×(FFTのポイント数Nf×A/Dコンバータ14のサンプリング周期Ta)×60という数式を用いて、脈拍数R(i)を算出してもよい。
具体的な数値を例にあげて説明する。A/Dコンバータ14のサンプリング周期Taが55マイクロ秒であり、FFTのポイント数Nfが1024個であり、サンプル数nが16個であるとする。この場合、脈拍数R(i)は、R(i)=16×(1024×55×10−6)×60≒54回/分となる。
脈拍数算出回路31は、算出した脈拍数R(i)を、平均化回路32に出力する。
その後、平均化回路32は、所定数w個の脈拍数R(i)の平均値(つまり、平均脈拍数Rh)を算出する(ステップS32)。例えば、平均化回路32は、(R(0)+R(1)+・・・+(R(w−1))/wを、平均脈拍数Rhとして算出する。例えば、所定数w=16である場合には、平均化回路32は、時間軸に沿って連続的に順次算出された6個の脈拍数R(i)のサンプル値を加算すると共に当該加算結果を所定数w=16で除算することで、平均脈拍数Rhを算出する。平均化回路32は、算出した平均脈拍数Rhを、サンプリング回路33に出力する。
その後、サンプリング回路33は、平均化回路32が算出した平均脈拍数Rhを、タイミング生成器18が生成したタイミングに同期して、血流量検出装置1の外部に(或いは、血流量検出装置1が内部に備える不図示の処理ブロックに)出力する(ステップS33)。
このような第3実施例の血流量検出装置3は、第1実施例の血流量検出装置1が享受することができる各種効果と同様の効果を、好適に享受することができる。加えて、第2実施例の血流量検出装置2によれば、平均血流量Qhのみならず、平均脈拍数Rhもまた出力される。
(4)第4実施例
続いて、図9から図11を参照しながら、第4実施例の血流量検出装置4について説明を進める。尚、以下の説明では、第1実施例の血流量検出装置1と同一の構成及び動作については、同一の参照符号及びステップ番号を付してその詳細な説明を省略する。
(4−1)血流量検出装置の構成
はじめに、図9を参照しながら、第4実施例の血流量検出装置4の構成について説明する。図9は、第4実施例の血流量検出装置4の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、第4実施例の血流量検出装置4は、第1実施例の血流量検出装置1と比較して、脈振幅検出回路41と、レベル低下検出回路42と、平均化回路43と、選択回路44とを更に備えているという点で異なっている。第4実施例の血流量検出装置4が備えるその他の構成要素は、第1実施例の血流量検出装置1が備えるその他の構成要素と同一であってもよい。
脈振幅検出回路41は、「第3検出手段」の一具体例を構成しており、演算回路15が算出した血流量Q(k)の時間変化を解析することで、脈振幅(つまり、血流量Q(k)の振幅)Aを算出する。
レベル低下検出回路42は、脈振幅検出回路41が検出した脈振幅Aが所定閾値未満であるか否かを判定する。
平均化回路43は、所定数p個のサンプル数n(j(尚、jは、サンプル数の算出のタイミングに応じて時系列的に割り当てられる変数))の平均値(以下、適宜“平均サンプル数Nh”と称する)を算出する。
選択回路44は、レベル低下検出回路42での判定結果に基づいて、脈波周期検出回路16が検出するサンプル数n(j)及び平均化回路43が算出する平均サンプル値Nhのいずれかを、平均化回路17に出力する。
(4−2)血流量検出装置の動作
続いて、図10及び図11を参照して、第4実施例の血流量検出装置4の動作の流れについて説明する。図10は、第4実施例の血流量検出装置4の動作の流れを示すフローチャートである。図11は、第4実施例の血流量検出装置4の動作の際に観測される各種信号の波形を示すタイミングチャートである。
図10に示すように、第4実施例の血流量検出装置4は、第1実施例の血流量検出装置1と同様に、ステップS11からステップS16までの動作を行う。
その後、第4実施例の血流量検出装置4では、平均化回路43は、所定数p個のサンプル数n(j)の平均値(つまり、平均サンプル数Nh)を算出する。例えば、平均化回路43は、(n(0)+n(1)+・・・+(n(p−1))/pを、平均サンプル数Nhとして算出する。例えば、所定数p=16である場合には、平均化回路43は、時間軸に沿って連続的に順次算出された16個のサンプル数n(i)のサンプル値を加算すると共に当該加算結果を所定数p=16で除算することで、平均サンプル数Nhを算出する。平均化回路43は、算出した平均サンプル数Nhを、選択回路44に出力する。
その後、脈波振幅検出回路41は、演算回路15が算出した血流量Q(k)の時間変化を解析することで、脈振幅(つまり、血流量Q(k)の振幅であり、図11の2段目の波形参照)Aを算出する(ステップS42)。尚、脈波振幅検出回路41は、血流量Q(k)の振幅を、そのまま脈振幅Aとして取り扱ってもよい。或いは、脈波振幅検出回路41は、血流量Q(k)の振幅に対して所定の演算処理を行うことで得られる値を、脈振幅Aとして取り扱ってもよい。
その後、レベル低下検出回路42は、脈波振幅検出回路41が検出した脈振幅Aが所定閾値(図11の2段目の波形参照)未満であるか否かを判定する(ステップS43)。尚、所定閾値は、脈波周期Trを好適に算出することが可能な脈振幅Aの下限値が設定されていてもよい。或いは、所定閾値は、信頼性のある脈波周期Trを算出することが可能な脈振幅Aの下限値が設定されていてもよい。
ステップS43の判定の結果、脈振幅Aが所定閾値未満でないと判定される場合には(ステップS43:No)、脈振幅Aが相対的に低下していないと判定される。つまり、脈振幅Aは、信頼性のある脈波周期Trを算出することが可能な大きさを有していると判定される。従って、現時点で脈波周期検出回路16が算出しているサンプル値n(j)は信頼性が高いと推測される。このため、この場合には、選択回路44は、図11の5段目の波形の相対的に左側に示すように、脈波周期検出回路16が検出するサンプル数n(j)を、平均化回路17に出力する(ステップS44)。その後、平均化回路17は、サンプル数n(j)個の血流量Q(k)の平均値(つまり、平均血流量Qh)を算出する(ステップS17)。
他方で、ステップS43の判定の結果、脈振幅Aが所定閾値未満であると判定される場合には(ステップS43:Yes)、脈振幅Aが相対的に低下していると判定される。つまり、脈振幅Aは、信頼性のある脈波周期Trを算出することが可能な大きさを有していないと判定される。従って、現時点で脈波周期検出回路16が算出しているサンプル値n(j)は信頼性が低いと推測される。このため、この場合には、選択回路44は、図11の5段目の波形の相対的に右側に示すように、平均化回路43が算出する平均サンプル数Nhを、平均化回路17に出力する(ステップS45)。その後、平均化回路17は、平均サンプル数Nh個の血流量Q(k)の平均値(つまり、平均血流量Qh)を算出する(ステップS17)。
その後、サンプリング回路19は、平均化回路17が算出した平均血流量Qhを、タイミング生成器18が生成したタイミングに同期して、血流量検出装置1の外部に(或いは、血流量検出装置1が内部に備える不図示の処理ブロックに)出力する(ステップS18)。
このような第4実施例の血流量検出装置4は、第1実施例の血流量検出装置1が享受することができる各種効果と同様の効果を、好適に享受することができる。
加えて、第4実施例の血流量検出装置4によれば、脈振幅Aの相対的な低下に起因して信頼性のあるサンプル数nの算出が困難(或いは、信頼性のある脈波周期Trの算出が困難)である場合には、リアルタイムで算出されているサンプル数nに代えて、過去に算出されたサンプル数nの平均値(つまり、平均サンプル数Nh)を用いることができる。従って、第4実施例の血流量検出装置4は、脈振幅Aが相対的に低下した場合であっても、相応に信頼性のある平均血流量Qhを算出することができる。
尚、サンプル数nの信頼性は、実質的には、脈波周期Trの信頼性と等価である。従って、第4実施例の血流量検出装置4は、過去に算出されたサンプル数nの平均値(つまり、平均サンプル数Nh)を算出することに加えて又は代えて、過去に算出された脈波周期Trの平均値を算出すると共に当該脈波周期Trの平均値からサンプル数nを算出してもよい。或いは、第4実施例の血流量検出装置4は、過去に算出されたサンプル数nの平均値(つまり、平均サンプル数Nh)を用いることに加えて又は代えて、統計的に算出される平均的な脈波周期Trの基準値からサンプル数nを算出してもよい。
尚、第1実施例から第4実施例で説明した各構成の一部を適宜組み合わせてもよい。この場合であっても、第1実施例から第4実施例で説明した各構成の一部を適宜組み合わせることで得られる血流量検出装置は、上述した各種効果を好適に享受することができる。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う血流量検出装置及び方法もまた本発明の技術思想に含まれる。
1、2、3、4 血流量検出装置
11 レーザ素子
12 受光素子
13 増幅器
14 A/Dコンバータ
15 演算回路
16 脈波周期検出回路
17 平均化回路
18 タイミング生成器
19 サンプリング回路
21 ユーザ要求受付部
31 脈拍数算出回路
32 平均化回路
33 サンプリング回路
41 脈波振幅検出回路
42 レベル低下検出回路
43 平均化回路
44 選択回路

Claims (8)

  1. 内部に流体が流れている被測定対象に対してレーザ光を照射する照射手段と、
    前記被測定対象に照射された前記レーザ光を検出することで得られる、前記レーザ光のドップラシフトに起因する周波数変化に基づいて、前記流体の流量を検出する第1検出手段と、
    前記流量の変化に基づいて、前記流量の脈動周期を検出する第2検出手段と、
    前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出する算出手段と
    を備えることを特徴とする流体評価装置。
  2. 前記算出手段は、前記脈動周期と同一の期間毎の又は前記脈動周期のN(但し、Nは、2以上の整数)倍の期間毎の前記流量の平均値を算出することを特徴とする請求項1に記載の流体評価装置。
  3. 所望のタイミングで、前記算出手段が算出した前記平均値を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の流体評価装置。
  4. 前記所望のタイミングは、周期的に現れる固定されたタイミングであることを特徴とする請求項3に記載の流体評価装置。
  5. 前記所望のタイミングは、ユーザによって指定されるタイミングであることを特徴とする請求項3に記載の流体評価装置。
  6. 前記流量の振幅を検出する第3検出手段を更に備え、
    前記算出手段は、(i)前記振幅が所定量以上となる場合に、前記第1検出手段が検出した前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出し、(ii)前記振幅が前記所定量以上とならない場合に、前記第1検出手段が過去に検出した前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出することを特徴とする請求項1に記載の流体評価装置。
  7. 前記流体は、前記被測定対象としての生体の内部を流れる血流であり、
    前記脈動周期は、前記血流の脈波周期であることを特徴とする請求項1に記載の流体評価装置。
  8. 内部に流体が流れている被測定対象に対してレーザ光を照射する照射工程と、
    前記被測定対象に照射された前記レーザ光を検出することで得られる、前記レーザ光のドップラシフトに起因する周波数変化に基づいて、前記流体の流量を検出する第1検出工程と、
    前記流量の変化に基づいて、前記流体の脈動周期を検出する第2検出工程と、
    前記脈動周期に同期した期間毎の前記流量の平均値を算出する算出工程と
    を備えることを特徴とする流体評価方法。
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