JP2016120214A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の排泄口に対して適度に吸収性物品を沿わせて配置し、体液の漏れを抑制するとともに装着感を向上する。
【解決手段】吸収性物品1は、吸収体30を含む本体部2と、本体部2よりも幅方向Wの外側に配置され、かつ使用時に非肌対向面側T2に折り返し可能なウイング部40と、を有する。ウイング部40には、多数の粒状体63を含む粒状層60が設けられている。また、吸収性物品1のウイング部には、ウイング部に対する圧力に応じて移動可能な多数の粒状体を含み、かつ着用者の身体の形状に追従するようにウイング部の形状を変形させる層が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウイング部を有する吸収性物品に関する。
特許文献1には、吸収体を含む本体部と、本体部よりも幅方向の外側に配置され、かつ使用時に非肌対向面側に折り返し可能なウイング部と、を有する吸収性物品が開示されている。特許文献1の吸収性物品は、下着に止着された状態で着用される。吸収性物品は、装着時に下着を介して着用者の身体に押し当てられる。
また、特許文献2には、体圧を分散させる吸収性物品が開示されている。特許文献2の吸収性物品は、吸収性ポリマーを含む2層の吸収体コアと、2層の吸収体コアの間に配置された移動補助材と、を有する。特許文献2の吸収性物品は、体液が吸収性ポリマーに吸収されると、2層の吸収体コア同士が向かい合う面に粘性及び弾性を有するゲル状のポリマー層が形成される。そして、2層の吸収体コアがポリマー層及び移動補助材を介して互い対向する面に沿ってずれることより、体圧が分散する。
特開2010−136900号公報 特開2008−183159号公報
しかし、上述の吸収性物品には、以下の問題があった。
特許文献1の吸収性物品は、下着によって着用者側に押し当てられているため、例えば、下着が着用者の体型に対して大きい場合には、吸収性物品が着用者の身体に十分に押し当てられないことがある。一方、下着が着用者の体型に対して小さい場合には、吸収性物品が着用者の身体に過度に押し当てられる。
吸収性物品のウイング部は、装着された状態で下着のクロッチ域の非肌対向面側に配置される。下着のクロッチ域は、着用者の排泄口に対向して配置される領域である。着用者の排泄口に対して吸収性物品が十分に押し当てられないと、着用者の身体と吸収性物品との間に隙間が生じ、漏れが発生することがある。また、着用者の排泄口に対して吸収性物品が過度に押し当てられると、着用者の身体と吸収性物品が擦れたり、蒸れが生じたりして、装着感が悪化することがある。
また、特許文献2の吸収性物品は、2層の吸収体コア同士が向かい合う面に沿って移動する。しかし、特許文献2の吸収性物品は、吸収性物品の厚み方向、すなわち着用者の身体側に吸収体コアが移動しない。よって、着用者に対して吸収性物品がフィットせず、体液の漏れが発生することがあった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、着用者の排泄口に対して適度に吸収性物品を沿わせて配置し、体液の漏れを抑制するとともに装着感を向上することを目的とする。
本開示に係る吸収性物品(吸収性物品1)は、吸収体(吸収体30)を含む本体部(本体部2)と、前記本体部よりも幅方向の外側に配置され、かつ使用時に非肌対向面側に折り返し可能なウイング部(ウイング部40)と、を有する吸収性物品であって、前記ウイング部には、多数の粒状体(粒状体63)を含む粒状層(粒状層60)が設けられていることを要旨とする。
また、本開示に係る吸収性物品(吸収性物品1)は、吸収体(吸収体30)を含む本体部(本体部2)と、前記本体部よりも幅方向の外側に配置され、かつ使用時に非肌対向面側に折り返し可能なウイング部(ウイング部40)と、を有する吸収性物品であって、前記ウイング部には、前記ウイング部に対する圧力に応じて移動可能な多数の粒状体(粒状体63)を含み、かつ着用者の身体の形状に追従するように前記ウイング部の形状を変形させる層(粒状層60)が設けられている。
本開示に係る吸収性物品によれば、着用者の排泄口に対して適度に吸収性物品を沿わせて配置し、体液の漏れを抑制するとともに装着感を向上することができる。
実施形態に係る吸収性物品の平面図である。 図1に示す吸収性物品の背面図である。 図1に示すA−A断面の模式断面図である。 図1に示す吸収性物品が着用された状態の模式断面図である。 変形例1に係る吸収性物品の平面図である。 変形例2に係る吸収性物品の平面図である。
(1)吸収性物品の全体構成
図1〜図3を参照して、実施形態における吸収性物品1の全体構成について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、吸収性物品1の平面図である。図2は、吸収性物品1の背面図である。図3は、図1に示すA−A断面の模式断面図である。本実施形態における吸収性物品1は、夜用の生理用ナプキンである。
吸収性物品1は、着用者の前側(腹側)及び後側(背側)に延びる前後方向Lと、前後方向Lと直交する幅方向Wと、着用者の肌対向面側T1及び非肌対向面側T2に延びる厚み方向Tと、を有する。
吸収性物品1は、着用者の排泄口当接域に配置される排泄口当接域S1と、排泄口当接域S1の後側に位置する後側域S2と、排泄口当接域S1の前側に位置する前側域S3と、を有する。後側域S2の前後方向Lの長さは、排泄口当接域S1の前後方向Lの長さよりも長い。排泄口当接域S1は、下着に装着された状態で、下着のクロッチ域に装着される領域である。排泄口当接域S1には、後述するウイング部が配置される。排泄口当接域S1の後端縁(後側域S2の前端縁)は、ウイング部40の後端縁である。排泄口当接域S1の前端縁(前側域S3の後端縁)は、ウイング部40の前端縁である。ウイング部40の前端縁40F及びウイング部40の後端縁40Rは、ウイング部40の付け根であり、ウイング部40において最も幅方向の内側に窪んだ部分である。ウイング部40の前端縁40F及びウイング部40の後端縁40Rは、下着に装着された状態で非肌対向面側に折り返される折り目FL1上に位置していてもよい。後側域S2の後端縁は、吸収性物品1の後端縁である。前側域S3の前端縁は、吸収性物品1の前端縁である。
吸収性物品1は、吸収体を含む本体部2、本体部2よりも幅方向Wの外側に配置されるウイング部40と、本体部2よりも幅方向Wの外側に配置されるヒップフラップ部50と、を有する。本体部2は、ウイングの付け根よりも幅方向の内側の領域である。
本体部2は、肌面シート10と、非肌面シート20と、肌面シート10と非肌面シート20との間に配置される吸収体30と、を有する。本体部2は、ウイング部40よりも幅方向の内側に位置し、かつヒップフラップ部50よりも幅方向の内側に位置する領域である。本体部2は、排泄口当接域S1、後側域S2及び前側域S3に跨って配置されている。なお、本体部2は、後述する粒状層60を有していてもよい。
ウイング部40は、肌面シート10と、非肌面シート20と、肌面シート10と非肌面シート20との間に配置される粒状層60と、を有する。ウイング部40は、使用時に、吸収性物品1の前後方向Lに延びる折り目FL1を基点に非肌対向面側に折り返し可能に構成されている。ウイング部40は、排泄口当接域S1に配置されている。
ヒップフラップ部50は、肌面シート10と、非肌面シート20と、を有する。ヒップフラップ部50は、使用時に下着の非肌当接面側に折り返されずに、下着の肌当接面側に配置されるように構成されている。ヒップフラップ部50は、後側域S2に配置されている。なお、ヒップフラップ部50は、吸収体30を有していてもよいし、粒状層60を有していてもよい。
肌面シート10は、体液等の液体を透過する液透過性のシートである。肌面シート10は、少なくとも吸収体30の表面を覆う。肌面シート10は、不織布、織布、有孔プラスチックシート、メッシュシート等、液体を透過する構造のシート状の材料であれば、特に限定されない。織布や不織布の素材としては、天然繊維、化学繊維のいずれも使用できる。肌面シート10は、1枚のシートによって構成されていてもよいし、吸収体30を覆う表面シートと、吸収体30の側部、ウイング部40及びヒップフラップ部50を覆うサイドシートと、を有する構成であってもよい。
非肌面シート20は、体液等の液体を透過しない液不透過性のシートである。非肌面シート20は、吸収性物品1の平面視において肌面シート10に重なるような大きさを有する。非肌面シート20は、ポリエチレンシート、ポリプロピレン等を主体としたラミネート不織布、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド、又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたシート等を用いることができる。ここで、吸収性物品1の平面視とは、厚み方向Tにおいて離れた位置から展開状態の吸収性物品1を視認したものである。また、吸収性物品1の展開状態とは、図1に示す状態であり、吸収性物品が折り畳まれてなく、ウイング部40及びヒップフラップ部50が厚み方向Tにおいて本体部2に重なっていない状態である。
吸収体30は、体液を吸収可能な吸収材料によって形成される。吸収材料は、例えば、親水性繊維、パルプ、SAP、トウからなる繊維集合体等を含む 。 本実施形態における吸収体30は、複数層のトウからなる繊維集合体及びSAPを含む。
本実施形態における吸収体30は、例えば、トウからなる繊維集合体を、ティッシュに載せ、その上に、SAPを、例えば、約80g/m散布し、次いで、その上に、トウからなる繊維集合体及び高吸収性ポリマー(約80g/m)を積層し、次いで、その上に、トウからなる繊維集合体及び高吸収性ポリマー(約80g/m)を積層し、その上に、ティッシュを積層し、次いで、プレス機で圧縮、例えば、35kg/cmの圧力で5秒間圧縮することにより形成される。本実施形態における吸収体30の坪量は、積層数、具体的な用途等によって変化するが、例えば、約10〜約1000g/mを適用できる。
吸収体30は、周囲よりも厚みが厚い中高部31を有する。中高部31は、吸収性物品1の幅方向Wの中心WCを含む領域に配置される。中高部31は、本実施形態において、吸収体30が厚み方向Tに圧縮された圧搾部32により囲まれた部分である。すなわち、中高部31の外縁は、圧搾部32である。
粒状層60は、多数の粒状体63と、粒状体63を包む包装体64と、を含む。粒状体63は、例えば、例えばポリスチレン発泡ビーズやポリオレフィン発泡ビーズのような疎水性の樹脂発泡ビーズを用いることができる。多数の粒状体63は、包装体内で移動可能に構成されている。樹脂発泡ビーズの粒径は、1〜5mm程度であり、嵩密度が0.01〜0.1g/cmである。 樹脂発泡ビーズは、一般にクッション又は枕や布団等の寝具に用いられるビーズであってもよい。
包装体64は、粒状体63を包むことができればよく、不織布、織布を用いることができる。包装体64は、体圧等の圧力がかかった際に変形可能な柔軟性を有していればよい。包装体64には、開口が形成されていてもよい。包装体64の開口は、内部に収容された粒状体63を通過させないように構成される。
また、粒状層60は、例えば親水性繊維、パルプ又はSAP等の吸水性を有する繊維を含み、吸収性を有する繊維と粒状体(樹脂発泡ビーズ)とが互いに接合されていないように構成してもよい。
粒状層60は、少なくともウイング部40に配置されていればよい。粒状層60は、ウイング部40のみならず、本体部2やヒップフラップ部50に配置されていてもよい。粒状層60は、吸収性物品1の展開状態においてウイング部40の折り目FL1よりも幅方向の外側に配置される。ウイング部40の折り目FL1は、吸収性物品1の前後方向Lに延びる。
なお、吸収性物品1の展開状態とは、図1に示す状態であり、複数折り畳まれて個包装されている吸収性物品1においては、当該折り畳まれた状態から展開した状態であり、ウイング部40やヒップフラップ部が本体部2に重なっていない状態である。また、粒状層60は、吸収性物品1の厚み方向においてウイング部40の折り目FL1に重ならない。換言すると、吸収性物品1の平面視にて、粒状層60が配置されている領域には、折り目FL1が形成されない。
非肌面シート20の非肌当接面には、吸収性物品1を下着に止めるための粘着剤が塗布された粘着領域70が設けられている。粘着領域70は、本体部2に配置された本体粘着領域71と、ウイング部40に配置されたウイング粘着領域72と、ヒップフラップ部50に配置されたヒップフラップ粘着領域73と、を有する。
粒状層60は、吸収性物品1の展開状態(図1に示す状態)において、ウイング粘着領域72に重なる。換言すると、粒状層60は、厚み方向Tにおいてウイング粘着領域72に重なる。また、本実施の形態において2つの部材が重なる構成とは、2つの部材が当接して直接重なる構成のみならず、他の部材を介して間接的に重なる構成を含む概念である。
粘着領域70は、使用前の状態において、剥離シートによって覆われている。剥離シートは、使用前に粘着剤が劣化するのを防止している。剥離シートは、着用時に着用者によって剥離される。なお、剥離シートを有しない吸収性物品1においては、吸収性物品1を個別に包装する包装シートによって使用前に粘着領域が劣化するのを防止するように構成されていてもよい。
(2)吸収性物品の着用時の変形態様
次いで、このように構成された吸収性物品1の着用時の変形態様について説明する。図4は、吸収性物品1が着用者に着用された状態(以下、着用状態という。)を示す。図4は、図1のA−A断面を基準とした断面図である。図4(a)は、吸収性物品1が下着に装着され、かつ着用者の体圧がかかっていない状態を示している。図4(b)は、吸収性物品1が下着Sに装着され、かつ着用者の体圧がかかっている状態を示している。
図4(b)に示す着用状態では、吸収性物品1が着用者の両脚に挟まれ、幅方向の外側から幅方向の内側に向かう力がかかる。吸収性物品1の幅方向の中央は、幅方向の外側から幅方向の内側に向かう力を受けると、着用者側に隆起する。着用者側に隆起する領域は、圧搾部32よりも幅方向の内側の領域であり、圧搾部32を基点に隆起する。圧搾部32よりも幅方向の外側の領域は、幅方向の内側に押圧され、圧搾部32を基点として着用者側に立ち上がる。よって、着用者の排泄口当接域に、本体部2の幅方向の中央がフィットする。
図4(b)に示す着用状態では、ウイング部40は、本体部2の変形による力が下着を介して掛かる。具体的には、ウイング部40には、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かう力がかかり、特に、ウイング部40の圧搾部32と重なる領域に、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かう力がかかる。ウイング部40の圧搾部32と重なる領域は、本体部2からの力により圧力が高くなり、ウイング部40の圧搾部32と重なる領域の粒状体63は、幅方向の外側及び幅方向の内側に移動する。粒状体63の移動方向を図4(b)において矢印Pで示す。ウイング部40の圧搾部32と重なる領域の粒状体の移動先の領域は、ウイング部40の圧搾部32と重なる領域と比較して圧力が低い領域である。粒状体63は、比較的高い圧力を受けた領域から比較的低い圧力を受けた領域に移動する。よって、図4(b)に示すように、ウイング部40の幅方向の両側縁に粒状体63が偏って配置される。
なお、着用状態における吸収性物品1に対する圧力は、厚み方向Tに限らず、幅方向W及び前後方向Lにおいても加わる。厚み方向Tの圧力が掛かる場合は、幅方向W及び前後方向Lの圧力が掛かる場合と同様に、粒状層60内の粒状体63は、圧力の高い部分から圧力の低い部分に移動する。
(3)作用・効果
吸収性物品1は、下着等に装着された状態で使用され、着用時に下着によって着用者側に押し当てられる。このとき、吸収性物品1のウイング部40は、下着のクロッチ域の非肌対向面側に配置される。下着のクロッチ域は、着用者の排泄口に対向して配置される領域であり、着用状態において着用者の身体に接しやすく、着用者の身体からの圧力を受けやすい部分である。
また、吸収性物品1が着用者から掛かる圧力は、吸収性物品1の領域によって異なる。例えば、比較的高い圧力を受けた領域は、当該圧力によって着用者と吸収性物品1とが密着し易いが、比較的低い圧力を受けた領域は、着用者と吸収性物品1とが密着し難く、十分なフィット性を得ることができないことがある。
本開示に係る吸収性物品1は、着用者から受ける圧力に応じて粒状層60が変化し、着用者の身体に吸収性物品が適度にフィットする。具体的には、ウイング部40に設けられた粒状層60は、多数の粒状体を含み、多数の粒状体が圧力の変化に応じて粒状層60内で移動する。例えば、比較的高い圧力を受けた領域の粒状体63は、比較的低い圧力を受けた領域に移動する。このように粒状体が粒状層60内で移動することにより、比較的低い圧力を受けた領域に粒状体が移動し、この移動した粒状体によって着用者側に吸収性物品1を押し当てることができる。比較的低い圧力を受けた領域は、着用者の身体に押し当てられ、着用者の身体の形状に沿うように吸収性物品1の形状が変化し、着用者と吸収性物品1とが密着し易くなる。よって、着用時に比較的高い圧力を受けた領域と比較的低い圧力を受けた領域との両方を、着用者の身体、特に排泄口に対して吸収性物品1をフィットさせることができる。着用者の排泄口に対して吸収性物品1がフィットするため、体液の漏れを抑制できる。また、粒状層60によって着用者の身体に吸収性物品1を押し当てるため、弾性部材等で吸収性物品1を身体に押し当てる構成と比較して、着用者の身体に密着させ過ぎずに吸収性物品1を沿わせることができ、蒸れや擦れを抑制でき、装着感を向上できる。
また、粒状層60は、吸収性物品1の展開状態において、折り目FL1よりも幅方向Wの外側に配置されていてもよい。展開状態におけるウイング部40の折り目FL1よりも幅方向Wの外側は、着用時に下着の非肌対向面側T2に配置される。例えば、下着の肌対向面側T1に粒状層60が配置されていると、下着自体の着用者側への押し当てる力によって粒状体63が移動し、身体の動き等に応じた圧力の変化によって粒状体63が移動し難くなることがある。しかし、下着の非肌対向面側に粒状層60を配置することにより、身体の動き等に応じた圧力の変化によって粒状体63が移動し易くなる。よって、身体の動き等に応じた圧力の変化によって吸収性物品1を身体に追従させ、着用者の身体、特に排泄口に対して吸収性物品1をフィットさせることができる。
粒状層60は、吸収性物品1の厚み方向において折り目に重ならなくてもよい。ウイング部40の折り目FL1は、装着時に着用者の脚によって挟まれる部分である。ウイング部40の折り目FL1に粒状層60が配置されていると、着用者の脚に粒状層60が当たり、着用者に違和感が生じることがある。しかし、粒状層60が折り目FL1に重ならないため、着用者の脚に粒状層60が当たることを抑制し、違和感が生じることを抑制できる。
粒状層60は、吸収性物品1の展開状態において粘着領域70に重なっていてもよい。粘着領域70と粒状層60とが重なっていると、粘着領域70を介して下着と粒状層60とを密着させることができ、下着からの圧力の変化が粒状層60に伝わり易くなる。
(4)変形例における吸収性物品
次いで、変形例1に係る吸収性物品1A及び変形例2に係る吸収性物品1Bについて説明する。なお、変形例の説明において、上述の実施形態と同様の構成については、同符号を用いて説明を省略する。
図5は、変形例1に係る吸収性物品1Aの平面図である。変形例1に係る吸収性物品1Aの粒状層60Aは、分離壁62によって分けられた複数の粒状区分61を有する。分離壁62は、吸収性物品1Aの平面視において、粒状層60Aを複数の粒状区分に分ける。
分離壁62は、粒状層60を複数の粒状区分61に分ける仕切りである。分離壁62は、樹脂発泡ビーズを収容する包装体同士が接合されることによって形成されていてもよい。また、粒状層60が複数の包装体を有し、各包装体内に粒状体63が収容された形態にあっては、各包装体自体が隣接する包装体と仕切る分離壁62を構成する。また、分離壁62は、隣接する粒状区分61間で粒状体の移動ができないように、連続的に形成されていてもよいし、隣接する粒状区分61間で粒状体63の移動が可能なように非連続的(間欠的)に形成されていてもよい。
変形例1の分離壁62は、前後方向Lに沿って配置されている。分離壁62は、幅方向の外側に位置する粒状区分61Aと、幅方向の内側に位置する粒状区分61Bと、に粒状層60を分ける。
例えば、粒状層60が分離壁により分けられてない場合(粒状体が一つの包装体に包まれている場合)、ある一方向に粒状体63が偏ってしまう。この場合、吸収性物品1Aの部分によっては着用時において圧力の変化に応じて移動する粒状体が少ない状態が発生しうる。一方、粒状層60を分離壁62により分けることにより、粒状層60に含まれる粒状体のある方向への偏りを減らし、着用状態における圧力の変化の大きさが異なる部分に応じて適当な量の粒状体を配置できる。粒状層60の全体において、圧力の変化に応じて吸収性物品1Aの形状を着用者の身体の形状に追従させやすくできる。
また、ウイング粘着領域72は、平面視において分離壁62を跨ぐように配置されていてもよい。ウイング粘着領域72は、下着に止着され、下着からの圧力が加わり易い。分離壁62を跨ぐようにウイング粘着領域72を配置することにより、下着から吸収性物品1Aに対する圧力の変化を分離壁62に分けられた粒状区分61のそれぞれに伝播させることができる。これにより、身体からの圧力の変化に応じて、複数の粒状区分の粒状体が移動し、複数の粒状区分の形状が身体にフィットするように変化する。
変形例1に係る吸収性物品1Aによっても、着用者の身体、特に排泄口に対して吸収性物品1Aをフィットさせることができる。着用者の排泄口に対して吸収性物品1Aがフィットするため、体液の漏れを抑制できる。また、粒状層60によって着用者の身体に吸収性物品1Aを押し当てるため、弾性部材等で吸収性物品1Aを身体に押し当てる構成と比較して、着用者の身体に密着させ過ぎずに吸収性物品1Aを沿わせることができ、蒸れや擦れを抑制でき、装着感を向上できる。
図6は、変形例2に係る吸収性物品1Bの平面図である。変形例2に係る吸収性物品1Bの粒状層60Bは、ウイング部40と本体部2に配置されている。より詳細には、粒状層60Bは、ウイング部40と本体部2に跨って配置されている。図6において、粒状層60Bが配置された領域に斜線を付して示す。粒状層60Bは、分離壁62によって分けられた複数の粒状区分を有する。複数の粒状区分は、ウイング部40側に配置される粒状区分61Aと、本体部2側に配置される粒状区分61Bである。
変形例2の分離壁62は、ウイング部40の折り目FL1よりも幅方向の外側に配置されているが、この構成に限定されない。分離壁62は、ウイング部40の折り目FL1よりも幅方向Wの内側に配置されていてもよいし、分離壁62は、ウイング部40の折り目FL1に一致していてもよい。分離壁62は、1つのみならず、複数設けられていてもよい。
また、変形例2に係る粒状層60Bは、ウイング部40と本体部2に跨って配置されているが、この構成に限定されない。粒状層60Bは、幅方向に分断され、ウイング部40と本体部2のそれぞれに配置されていてもよい。本体部2に配置された粒状層60は、吸収体30と重なっていてもよい。
粒状層60Bがウイング部40と本体部2に配置されていることにより、ウイング部40のみならず、吸収体30を有する本体部2においても、身体の動き等に応じた圧力の変化によって、吸収性物品1Bを身体に追従させ、着用者の身体に対して吸収性物品1Bをフィットさせることができる。
また、ウイング部40の粒状体63の目付は、本体部2の粒状体63の目付よりも高く構成されていてもよい。ウイング部40は、ウイング粘着領域72によって下着に止着され、本体部2は、本体粘着領域71によって下着に止着される。本体部2の面積は、ウイング部40の面積よりも大きいため、一般的に、本体粘着領域71の面積は、ウイング部40の面積よりも大きく構成される。また、本体粘着領域71は、着用された状態で下着Sよりも肌対向面側T1に位置し、下着Sと着用者に挟まれるため、下着に対する粘着力を得やすい。本体粘着領域71の面積が比較的大きく、また本体粘着領域71と下着との粘着力を得やすいため、本体部2と下着Sが止着された状態を維持し易い。一方、ウイング粘着領域72は、着用された状態で下着Sよりも非肌対向面側T2に位置し、下着Sと着用者に挟まれないため、下着Sに対する粘着力を比較的得にくい。ウイング粘着領域72の面積が比較的小さく、またウイング粘着領域72と下着との粘着力を得難いため、本体部2と下着Sが止着した状態を維持し難いことがある。このような背景において、ウイング部40と下着Sが止着した状態を維持するために、ウイング粘着領域72の粘着剤の目付を高くすることが考えられる。しかし、ウイング粘着領域72の粘着剤の目付を高くすると、下着Sからウイング部40を円滑に取り外すことができず、ウイング部40が破れてしまったり、ウイング粘着領域72の粘着剤が下着に残ってしまったりすることがある。
変形例2に係る吸収性物品は、ウイング部40の粒状層における粒状体の目付が、本体部2の粒状層における粒状体の目付よりも高いことにより、ウイング部40の粒状体によってウイング部40と下着Sとを密着させることができる。よって、ウイング粘着領域72の粘着剤の目付を高くすることなく、ウイング部40と下着Sの止着状態を維持することができる。ウイング部40が破れてしまったり、ウイング粘着領域72の粘着剤が下着に残ってしまったりする不具合を抑制しつつ、ウイング部40と下着Sの止着状態を維持することができる。
また、変形例2に係る吸収性物品1Bによっても、着用者の身体、特に排泄口に対して吸収性物品1Bをフィットさせることができる。着用者の排泄口に対して吸収性物品1Bがフィットするため、体液の漏れを抑制できる。また、粒状層60によって着用者の身体に吸収性物品1Bを押し当てるため、弾性部材等で吸収性物品1Bを身体に押し当てる構成と比較して、着用者の身体に密着させ過ぎずに吸収性物品1Bを沿わせることができ、蒸れや擦れを抑制でき、装着感を向上できる。
(5)その他の実施形態
本実施の形態の吸収性物品は、夜用の生理用ナプキンであるが、吸収性物品は、当該構成に限定されない。吸収性物品は、下着又はおむつに装着される吸収性物品であればよく、昼用の生理用ナプキンであってもよいし、吸収パッド、パンティライナーであってもよい。また、吸収性物品は、ヒップフラップを備えていなくてもよい。
粒状層60に含まれる粒状体が、流動性の高い樹脂発泡ビーズ粒であってもよい。流動性の高い樹脂発泡ビーズ粒である粒状体63は、粒状層60(包装体)内を移動し易く、吸収性物品1の形状が体の形状に追従しやすく変形できる。
吸収体30は、トウからなる繊維集合体を含んでいてもよい。吸収体30がより嵩高になるトウからなる繊維集合体を含むことにより、着用状態における体と吸収性物品1とが接しやすくなり、より装着感を向上できる。
粒状層60は、吸収体30と非肌面シート20との間に設けられ、吸水性を有する繊維を含み、粒状層60に含まれる吸収性を有する繊維と粒状体とは互いに接合されていないように構成されていてもよい。当該構成によれば、粒状層60においても体液の吸収が可能となり、吸収性物品1の吸収能力を向上させることができる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1 :吸収性物品
2 :本体部
10 :肌面シート
20 :非肌面シート
30 :吸収体
31 :中高部
32 :圧搾部
40 :ウイング部
50 :ヒップフラップ部
60 :粒状層
61 :粒状区分
62 :分離壁
63 :粒状体
64 :包装体
70 :粘着領域
71 :本体粘着領域
72 :ウイング粘着領域
73 :ヒップフラップ粘着領域
FL1 :ウイング部の折り目
L :前後方向
W :幅方向
T :厚み方向

Claims (8)

  1. 吸収体を含む本体部と、
    前記本体部よりも幅方向の外側に配置され、かつ使用時に非肌対向面側に折り返し可能なウイング部と、を有する吸収性物品であって、
    前記ウイング部には、多数の粒状体を含む粒状層が設けられている、吸収性物品。
  2. 前記ウイング部は、前記吸収性物品の前後方向に延びる折り目を基点に、非肌対向面側に折り返されるように構成されており、
    前記粒状層は、前記吸収性物品の展開状態において、前記折り目よりも幅方向の外側に配置される、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記粒状層は、前記吸収性物品の厚み方向において前記折り目に重ならない、請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記粒状層は、前記吸収性物品の平面視において分離壁により分けられた複数の粒状区分を有する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記粒状層は、前記ウイング部と前記本体部に配置されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記ウイング部の前記粒状体の目付は、前記本体部の前記粒状体の目付よりも高い、請求項5に記載の吸収性物品。
  7. 前記粒状層よりも非肌対向面側に位置する非肌面シートを備え、
    前記非肌面シートの非肌対向面には、前記吸収性物品を下着に止めるための粘着剤が塗布された粘着領域が設けられており、
    前記粒状層は、前記吸収性物品の展開状態において前記粘着領域に重なる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の吸収性物品。
  8. 吸収体を含む本体部と、
    前記本体部よりも幅方向の外側に配置され、かつ使用時に非肌対向面側に折り返し可能なウイング部と、を有する吸収性物品であって、
    前記ウイング部には、前記ウイング部に対する圧力に応じて移動可能な多数の粒状体を含み、かつ着用者の身体の形状に追従するように前記ウイング部の形状を変形させる層が設けられている、吸収性物品。
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