JP2016118587A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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【課題】円環状のシール部材を枠部材の内周面に容易に固定することができるレンズ鏡筒を提供する【解決手段】本発明のレンズ鏡筒は、筒状の第1枠と、前記第1枠内において、前記第1枠に対して軸方向に相対的に進退移動する円筒状の第2枠と、前記第1枠の内周面に形成され、円筒面からなる嵌合面、及び前記嵌合面から径方向内側に突出し前記嵌合面の中心軸に直交する平面からなる接着面、からなる凹部と、前記嵌合面内に陥入する外径を有する円環状のベース部、及び前記ベース部から径方向内側に延出し前記第2枠の外周面に摺接するリップ部、からなるシール部材と、前記接着面と前記ベース部との間に介在する接着剤と、を備え、前記ベース部は、前記嵌合面内に陥入した状態において前記接着面と平行な平面となる端面を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、軸方向に相対的に進退する一対の枠部材を有するレンズ鏡筒に関する。
カメラ等の光学機器においてレンズを保持するレンズ鏡筒には、レンズ光軸に沿って相対的に進退する複数の円筒状の枠部材を備えるものがある。ここで、レンズ鏡筒が備える複数の円筒状の枠部材は、例えばレンズの焦点距離を変更する場合や、光学機器の未使用時にレンズ鏡筒の全長を短縮する場合等において、レンズ光軸に沿って相対的に進退する。
このような、レンズ光軸に沿って相対的に進退する複数の円筒状の枠部材を備えるレンズ鏡筒では、例えば特開2007−183685号公報に開示されているように、複数の枠部材の間に、両者間の隙間を封じる円環状のシール部材が配設される場合がある。シール部材は、レンズ鏡筒内への光の侵入を防止する遮光の目的を有している場合もあるし、レンズ鏡筒内への塵埃や水滴の侵入を防止する目的を有している場合もある。
シール部材は、例えば一方の枠部材の内周面に接着剤によって固定され、他方の枠部材の外周面に摺接する。シール部材は、枠部材との間の摺動抵抗を減らすために、薄いゴム等によって形成される。
特開2007−183685号公報
薄いゴムからなるシール部材を枠部材の内周面に接着する場合には、接着剤が硬化する前にシール部材が内周面から剥離しないようにする必要がある。シール部材の内周面からの剥離を防止する方法としては、例えば治具によって接着剤が硬化するまでシール部材を内周面に押さえつける方法や、シール部材に予め金属や樹脂からなる円環状の所定の剛性を有する補剛部材を貼り付けておく方法がある。しかし、これらの方法を用いた場合、円環状のシール部材を枠部材の内周面に固定する際の工程が増え、作業コストの増大を招いてしまう。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、円環状のシール部材を枠部材の内周面に容易に固定することができるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明の一態様のレンズ鏡筒は、筒状の第1枠と、前記第1枠内において、前記第1枠に対して軸方向に相対的に進退移動する円筒状の第2枠と、前記第1枠の内周面に形成され、円筒面からなる嵌合面、及び前記嵌合面から径方向内側に突出し前記嵌合面の中心軸に直交する平面からなる接着面、からなる凹部と、前記嵌合面内に陥入する外径を有する円環状のベース部、及び前記ベース部から径方向内側に延出し前記第2枠の外周面に摺接するリップ部、からなるシール部材と、前記接着面と前記ベース部との間に介在する接着剤と、を備え、前記ベース部は、前記嵌合面内に陥入した状態において前記接着面と平行な平面となる端面を有する。
本発明によれば、円環状のシール部材を枠部材の内周面に容易に固定することができるレンズ鏡筒を実現できる。
焦点距離が最も短いワイド端の状態のレンズ鏡筒の断面図である。 焦点距離が最も長いテレ端の状態のレンズ鏡筒の断面図である。 レンズ鏡筒のシール部材の部分を拡大した部分断面図である。 シール部材の平面図である。 図4のV-V断面図である。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
図1及び図2は、光軸Oを含む平面によるレンズ鏡筒1の断面図である。図1に示す本実施形態のレンズ鏡筒1は、後述する複数のレンズを保持するように構成されており、当該レンズの光軸Oに沿って相対的に進退する一対の筒状の枠部材である第1枠11及び第2枠12を具備する。第1枠11及び第2枠12は、光軸Oを中心軸とした円筒状の部材であり、第2枠12の少なくとも一部は、第1枠11の内側に挿入されている。
以下において、レンズ鏡筒1内に保持されるレンズの光軸Oに沿う方向について、物体側(被写体側)を前方と称し、像側を後方というものとする。
本実施形態のレンズ鏡筒1は、焦点距離を変更可能なズームレンズを保持するものであって、図1は、焦点距離が最も短いワイド端の状態を示しており、図2は、焦点距離が最も長いテレ端の状態を示している。図1及び図2に示すように、本実施形態では第1枠11及び第2枠12は、レンズ鏡筒1の変倍動作(ズーミング動作)に伴って、光軸Oに沿って相対的に進退する。なお、レンズ鏡筒1は、第1枠11及び第2枠12の双方が光軸Oに沿う方向に進退移動する形態であってもよいし、第1枠11及び第2枠12のいずれか一方のみが光軸Oに沿う方向に進退移動する形態であってもよい。本実施形態では一例として、変倍動作時において、第1枠11は位置が固定されており、第2枠12が第1枠11に対して光軸Oに沿う方向に相対的に進退移動する。
なお、本発明において第1枠11及び第2枠12は、レンズ鏡筒1が変倍動作を行う場合に相対的に進退する形態に限られるものではない。例えば、第1枠11及び第2枠12は、レンズ鏡筒1の未使用時に全長を短縮する、いわゆる沈胴動作に伴って相対的に進退する形態であってもよいし、レンズ鏡筒1の焦点調節動作(フォーカシング動作)に伴って進退する形態であってもよい。
レンズ鏡筒1は、本実施形態では一例として図示しないカメラ本体に対して着脱可能に構成された、いわゆる交換レンズの形態を有している。具体的には図1に示すように、レンズ鏡筒1は、バヨネット機構やねじ機構等によってカメラ本体に係合可能に構成されたマウント部2を有している。なお、レンズ鏡筒1は、カメラ本体と分離できない形態であってもよいし、またレンズ鏡筒1は、レンズの像側に配設された撮像素子を含む形態であってもよい。
マウント部2は、第1枠11の後方側端部に固定されている。すなわち、第1枠11は、レンズ鏡筒1が取り付けられるカメラ本体に対して固定される部位である。なお、図1では、理解を容易なものとするために第1枠11を単一の部材として示しているが、第1枠11は、実際には複数の部材が組み合わされて構成されている。
レンズ鏡筒1の外周部には、第1枠11に対して光軸O周りに回転可能に配設された円環状の部材であるズーム操作環3及びフォーカス操作環4が配設されている。ズーム操作環3は、使用者が変倍操作を行う際に用いる操作部材である。ズーム操作環3の回動に伴い、第2枠12は、第1枠11に対して光軸Oに沿って相対的に進退する。なお、ズーム操作環3の回動と第2枠12の進退とを連動させるための構成は、カム機構等を用いた機械的なものであってもよいし、エンコーダ及び電動アクチュエータ等を用いた電気的なものであってもよい。本実施形態では一例として、ズーム操作環3の回動は、後述するカム機構によって第2枠12に機械的に伝達される。
フォーカス操作環4は、使用者が焦点調節操作を行う際に用いる操作部材である。図示しないが、レンズ鏡筒1は、フォーカス操作環4の回動速度と回動方向を検出するエンコーダと、焦点調節動作用のレンズを駆動する電動アクチュエータを備えており、フォーカス操作環4の回動に伴いフォーカス動作用のレンズ焦点調節動作用のレンズを光軸Oに沿って進退移動させる構成を有する。
レンズ鏡筒1の構成を以下に説明する。レンズ鏡筒1は、第1枠11に対して光軸Oに沿って相対的に進退する第2枠12、第3枠13、第4枠14、第5枠15、第6枠16及び第7枠17を具備する。
また、レンズ鏡筒1は、第2枠12の内側に配設され、第1枠11に対して光軸Oに沿って相対的に進退し、かつ第1枠11に対して光軸O周りに回動するカム枠18を具備する。カム枠18の前方側端部には、第2レンズ群22が固定されている。第3枠13、第4枠14、第5枠15、第6枠16及び第7枠17は、カム枠18の内側に配設されている。
カム枠18は、図2に示すように、後方側の外周面から径方向に突出する凸形状のフォロア18aを有している。フォロア18aは、周方向に複数設けられている。フォロア18aは、第1枠11に設けられたカム孔11aを貫通し、ズーム操作環3の内周面に設けられた光軸Oに平行な直線状の案内溝3a内に摺動可能に嵌合する。フォロア18aと案内溝3aとの係合によって、カム枠18は、ズーム操作環3の光軸O周りの回動に伴って回動する。また、フォロア18aが第1枠11に設けられたカム孔11aと係合していることによって、カム枠18は、光軸O周りに回動すると、カム孔11aの形状に応じて第1枠11に対して光軸Oに沿って相対的に進退する。
また、図2に示すように、カム枠18の前方側の外周面には、径方向外側に向かって突出する複数のピン18bを有している。ピン18bは、第2枠12の内周面に設けられたカム溝12a内に摺動可能に嵌合する。
第2枠12は、第1枠11に対する光軸O周りの相対的な回動を規制されており、かつ第1枠11に対して光軸Oに沿って相対的に進退する。カム枠18に設けられたピン18bがカム溝12aと係合していることによって、第2枠12は、カム枠18が光軸O周りに回動すると、カム溝12aの形状に応じて第1枠11に対して光軸Oに沿って相対的に進退する。すなわち、第2枠12は、ズーム操作環3の回動に伴い、第1枠11に対して光軸Oに沿って相対的に進退する。第2枠12の前方側端部には、第1レンズ群21が固定されている。
第3枠13、第4枠14、第5枠15、第6枠16及び第7枠17は、それぞれ、第2レンズ群22、第3レンズ群23、絞りユニット26、第4レンズ群24及び第5レンズ群25を保持する。第3枠13、第4枠14、第5枠15、第6枠16及び第7枠17は、それぞれカム枠18の内周面に設けられた複数のカム溝との係合や、カム枠18の内側に配設された電動アクチュエータ等の作用によって、第1枠11に対して光軸Oに沿って相対的に進退する。第3枠13、第4枠14、第5枠15及び第6枠16を進退させるための構成については、周知の技術であるため説明を省略するものとする。
本実施形態のレンズ鏡筒1は、第1枠11とズーム操作環3との間、第1枠11とフォーカス操作環4との間、及び第1枠11と第2枠12との間に、それぞれシール部材5、6、7を備える。シール部材5、6、7は、第1枠11と第1枠11に対して相対的に移動する部材との間に配設されることによって、両者間の隙間を封じてレンズ鏡筒1の外部空間から内部空間への塵埃や水滴の侵入を防止する。また、第1枠11と第2枠12との間に配設されるシール部材7は、第1枠11と第2枠12との間の隙間を通ってレンズ鏡筒1の外部空間から内部空間に光が到達しないようにする遮光の効果も有する。
次に、第1枠11と第2枠12との間に配設されているシール部材7の詳細な構成について説明する。図3は、レンズ鏡筒1の光軸Oを含む平面による断面におけるシール部材7が配置された部分を拡大したものである。図4は、シール部材7を、光軸Oに沿って前方から見た図である。図5は、図4のV-V断面図である。
シール部材7は、ゴム製の円環状の部材である。本実施形態では、シール部材7は、第1枠11の前方側端部の内周面に、接着剤8によって全周にわたって隙間無く固定されている。また、シール部材7は、第2枠12の外周面12bに全周にわたって接している。言い換えれば、第2枠12は、第1枠11の内周面に固定されている円環状のシール部材7の内側に、締まりばめの状態で挿入されている。
第2枠12の、第1枠11内に挿入される部分は外径が均一の円筒形状である。したがって、第1枠11に対して第2枠12が光軸Oに沿って相対的に進退しても、第2枠12のシール部材7と接する部分の外径は不変である。第1枠11に対して第2枠12が光軸Oに沿って相対的に進退する場合には、シール部材7は、第2枠12の外周面と摺動する。このように、シール部材7は、第1枠11と第2枠12との間の隙間を封じている。
より具体的に、図5に示すように、シール部材7は、第1枠11に固定される部位であるベース部7aと、ベース部7aから径方向内側に延出して第2枠12に接する部位であるリップ部7bと、からなる。
ベース部7aは、光軸Oを含む平面による断面において、略矩形の断面形状を有する円環状の部位である。断面形状が矩形であるベース部7aの、一方の互いに平行な一対の外辺は光軸Oと平行であり、他方の互いに平行な一対の外辺は光軸Oに直交する。
すなわち、ベース部7aの外周面7c及び内周面7dは、光軸Oを中心軸とした円筒面である。また、ベース部7aの軸方向内側を向く第1端面7e及び軸方向外側を向く第2端面7fは、光軸Oに直交する平面である。
ここで、軸方向内側とは、レンズ鏡筒1の外部空間と内部空間とを仕切るシール部材7に対して、レンズ鏡筒1の光軸Oに沿って外部空間から内部空間に向かう方向である。また、軸方向外側とは、シール部材7に対して、レンズ鏡筒1の光軸Oに沿って内部空間から外部空間に向かう方向である。すなわち、本実施形態では、前方が軸方向外側であり、後方が軸方向内側である。また、図3及び図5においては、図面に正対して左方向が軸方向外側であり、図面に正対して右方向が軸方向内側である。
ベース部7aの、外周面7cと前方を向く第2端面7fとの交差する角部には、面取り部7gが形成されている。面取り部7gは、本実施形態では一例として、光軸Oを含む平面による断面上において、第2端面7fに対して45度の角度をなす面によって構成されている。
リップ部7bは、外力が加えられない状態においては、軸方向内側から軸方向外側に向かうにつれて縮径する円錐に沿った薄板状の部位である。
より具体的には、リップ部7bは、光軸Oを含む平面による断面上において、光軸Oに対して所定の角度をなす直線に沿って、ベース部7aの内周面7dから径方向内側かつ軸方向外側に向かって延出する薄板状の部位である。本実施形態では一例として、光軸Oを含む平面による断面上において、外力が加えられない場合には、リップ部7bの中心軸は光軸Oに対しておよそ30度の角度をなす。
リップ部7bの基端部7b1は、ベース部7aの内周面7dの軸方向内側の端部に接続されている。リップ部7bの先端部7b2は、断面が略円形状となっている。リップ部7bの先端部7b2の内径は、内部に第2枠12の外周面が締まりばめの状態で陥入する値とされている。
なお、リップ部7bの基端部7b1から先端部7b2までの長さは、第1枠11及び第2枠12の形状に応じて適宜に定められるものである。例えば本実施形態では、図2に示すように、第2枠12の後側端部に切り欠き部12bが形成されている。この切り欠き部12bは、第2枠12を第1枠11に対する相対的な移動範囲の最も後方に移動させた場合における、フォロア18aとの干渉を避けるための部位である。リップ部7bは、第2枠12を第1枠11に対する相対的な移動範囲の最も前方に位置させた場合において、この切り欠き部12bよりも前方(軸方向外側)において、第2枠12の外周面に接触する長さを有する。
前述した形状のベース部7aが固定される第1枠11には、図3に示すように、前方側端部に前方に向かって開口する光軸Oを中心軸とした円形状の凹部11bが形成されている。言い換えれば、凹部11bは、軸方向外側に向かって開口する光軸Oを中心軸とした円形状の部位である。ベース部7aは、この凹部11b内に嵌入し、接着剤8によって固定される。
より具体的に、凹部11bは、光軸Oを中心軸とした円筒面からなる嵌合面11cと、光軸Oに直交する平面からなる接着面11dとによって構成されている。接着面11dは、嵌合面11cよりも径方向内側に向かって突出しており、かつ軸方向外側に面している。凹部11dの軸方向の深さは、ベース部7aの軸方向の厚さと略同一である。
接着面11dには、前述の第2枠12が挿入される貫通孔11eが形成されている。また、接着面11dの径方向内側の縁部、すなわち接着面11dと貫通孔11eの内周面とが交差する角部には、周方向全体にわたって溝状又は面取り状の逃がし部11fが形成されている。
凹部11bの嵌合面11cの直径は、内部にベース部7aの外周面7cが締まりばめの状態で嵌合する関係にある。すなわち、凹部11bの嵌合面11cの直径は、ベース部7aの外周面7cの直径よりも若干小さい。
ベース部7aは、凹部11b内に締まり嵌めの関係で嵌入されて弾性変形した状態であっても、外周面7cが円筒面に近似する形状を保ち、かつ第1端面7eが光軸Oに直交する平面に近似する形状を保つ剛性を有している。本実施形態では、ベース部7aに前述の剛性を持たせるために、円環状のベース部7aを、径方向及び軸方向の双方向に、リップ部7bの最大の厚さよりもさらに厚みを持たせた矩形の断面形状としている。このように、本実施形態では、例えば円環状の金属製や樹脂製の補強部材を用いることなく、ベース部7aに前記の剛性を持たせることにより、部品点数の増加を防止している。
本実施形態では、ベース部7aを凹部11b内に陥入した状態において、ベース部7aの外周面7cと凹部11bの嵌合面11cとは平行の関係にあり、ベース部7aの第1端面7eと凹部11bの接着面11dとは平行の関係にある。
ベース部7aを第1枠11に固定する場合には、凹部11bの接着面11dに硬化する前の接着剤8を円周方向全体に塗布しておき、次に凹部11b内に、ベース部7aを第1端面7eが底面11bに突き当たるまで挿入する。
ここで、前述のように、ベース部7aの接着面である第1端面7eは、ベース部7aが凹部11b内に陥入している状態でも平面形状を保ち、かつ接着面11dと平行である。そしてこの状態は、ベース部7aに外力を加えなくとも、接着剤8が硬化するまで保たれる。すなわち本実施形態では、接着剤8を硬化させる際に、ベース部7aを接着面11dに密着させる力を加えなくとも、ベース部7aが接着面11dから剥離してしまうことがないため、シール部材7を第1枠11の内周面に容易に固定することができる。
また、ベース部7aを凹部11b内に陥入する場合において、余剰の接着剤8は、接着面11dの径方向内側の縁部に設けられた逃がし部11f内にはみ出す。作業者は、逃がし部11f内にはみ出した接着剤8を目視によって確認することにより、ベース部7aの第1端面7eと接着面11dとの間に隙間無く接着剤8が回り込んでいるか否かを把握することができる。例えば、ベース部7aを凹部11b内に陥入した後に、逃がし部11f内に円周方向全体において接着剤8がはみ出した状態であれば、作業者は、ベース部7aの第1端面7eと接着面11dとの間に隙間無く接着剤8が回り込んでいると判断できる。また例えば、ベース部7aを凹部11b内に陥入した後に、逃がし部11f内の一部に接着剤8がはみ出していない部分が存在している状態であれば、作業者は、ベース部7aの第1端面7eと接着面11dとの間に接着剤8が回り込んでいない箇所が存在すると判断できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うレンズ鏡筒もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係るレンズ鏡筒は、上述の実施形態で説明したような、カメラに着脱可能ないわゆる交換レンズとしての形態に限らず、カメラやビデオカメラと一体の形態であってもよい。また、本発明に掛かるレンズ鏡筒は、双眼鏡、録音機器、携帯通信端末、ゲーム機、デジタルメディアプレーヤー、時計、ナビゲーション装置等に設けられる撮像装置のレンズを保持するレンズ鏡筒であってもよい。
前述のように、本発明は、軸方向に相対的に進退する一対の枠部材を有するレンズ鏡筒に対して好適である。
1 レンズ鏡筒、
2 マウント部、
3 ズーム操作環、
3a 案内溝、
4 フォーカス操作環、
5 シール部材、
6 シール部材、
7 シール部材、
7a ベース部、
7b リップ部、
7b1 基端部、
7b2 先端部、
7c 外周面、
7d 内周面、
7e 第1端面、
7f 第2端面、
7g 面取り部、
8 接着剤、
11 第1枠(固定枠)、
11a カム孔、
11b 凹部、
11c 嵌合面、
11d 接着面、
11e 貫通孔、
11f 逃がし部、
12 第2枠、
12a カム溝、
12b 切り欠き部、
13 第3枠、
14 第4枠、
15 第5枠、
16 第6枠、
17 第7枠、
18 カム枠、
18a フォロア、
18b ピン、
21 第1レンズ群、
22 第2レンズ群、
23 第3レンズ群、
24 第4レンズ群、
25 第5レンズ群、
26 絞りユニット。

Claims (1)

  1. 筒状の第1枠と、
    前記第1枠内において、前記第1枠に対して軸方向に相対的に進退移動する円筒状の第2枠と、
    前記第1枠の内周面に形成され、円筒面からなる嵌合面、及び前記嵌合面から径方向内側に突出し前記嵌合面の中心軸に直交する平面からなる接着面、からなる凹部と、
    前記嵌合面内に陥入する外径を有する円環状のベース部、及び前記ベース部から径方向内側に延出し前記第2枠の外周面に摺接するリップ部、からなるシール部材と、
    前記接着面と前記ベース部との間に介在する接着剤と、
    を備え、
    前記ベース部は、前記嵌合面内に陥入した状態において前記接着面と平行な平面となる端面を有する
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
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