JP2016118545A - 感圧素子 - Google Patents

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    • G01L9/0041Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms
    • G01L9/0072Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms using variations in capacitance

Abstract

【課題】簡易な構造であるもののリニアリティ特性が比較的高い感圧素子を提供する。【解決手段】本開示の一態様に係る感圧素子は、弾性を有する少なくとも1つの突起部を含む第1電極、前記少なくとも1つの突起部を挟んで前記第1電極と対向する第2電極、および前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1誘電体と第2誘電体とを含む誘電体を備え、前記第1誘電体が、前記少なくとも1つの突起部の最頂部分と前記第2電極との双方に接し、かつそれらの間に位置し、前記第2誘電体が、前記少なくとも1つの突起部を除く前記第1電極と前記第1誘電体との間に位置する。【選択図】図1

Description

本開示は、感圧素子に関する。より詳細には、本開示は、各種電子機器に用いることができる感圧素子に関する。
近年、スマートフォンおよびカーナビゲーション・システム等の各種電子機器の高機能化および多様化が急速に図られている。これに伴って、電子機器の構成要素となる感圧素子も確実な操作性が求められている。感圧素子は、導電性弾性体などを素材としており、外部からの荷重印加に伴って検知が行われるセンサである。それゆえ、かかる感圧素子は、各種電気機器において“センサ素子”として利用できる。
特表平01−92632号公報 特開2014−142193号公報
本願発明者らは、鋭意検討の末、感圧素子については更なる改善点があることを今回見出した。具体的には、静電容量式の感圧センサとして用いられる感圧素子は、そのリニアリティの制御の点で更なる改善点があることを見出した。感圧素子では、荷重による弾性電極の変形に伴って弾性電極と誘電体層との接触部分の面積が拡大し、容量変化が発生することになり、それよって荷重検出が行われる。感圧素子の容量は“接触部分”の拡大のみに依存して増加するものの、弾性電極の変形に必要な荷重は変形量および接触面積の2つパラメータの上昇に伴って増加する。従って、容量変化は低荷重領域では大きいものの高荷重領域では小さくなり、リニアリティの制御には複雑な感圧素子構造(例えば山形の弾性電極を更に複雑化した形状など)が必要とされる。
本開示は、簡易な構造であるものの比較的高いリニアリティ特性を呈する感圧素子を提供する。
本開示の一態様に係る感圧素子は、弾性を有する少なくとも1つの突起部を含む第1電極、前記少なくとも1つの突起部を挟んで前記第1電極と対向する第2電極、および前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1誘電体と第2誘電体とを含む誘電体を備え、前記第1誘電体が、前記少なくとも1つの突起部の最頂部分と前記第2電極との双方に接し、かつそれらの間に位置し、前記第2誘電体が、前記少なくとも1つの突起部を除く前記第1電極と前記第1誘電体との間に位置する。
本開示に従えば、簡易な構造であるものの、比較的高いリニアリティ特性を呈する感圧素子が得られる。より具体的には、特性の異なる2種類の静電容量に基づいて感圧素子の容量が構成されており、それによって、本開示の感圧素子は構造が比較的に簡易であるものの高いリニアリティ特性を呈することができる。つまり、本開示に従えば、複雑な素子構造にせずとも、低荷重領域および高荷重領域の双方におけるリニアリティが好適に制御された感圧素子を実現できる。
図1は、本開示の感圧素子の構成を模式的に示した断面図である。 図2Aは、感圧素子に荷重が加えられる前の状態を模式的に示した感圧素子の断面図である。 図2Bは、感圧素子に荷重が加えられた際の経時変化を模式的に示した感圧素子の断面図である。 図2Cは、感圧素子に荷重が加えられた際の経時変化を模式的に示した感圧素子の断面図である。 図3は、「弾性を有する突起部と第1誘電体との接触領域」および「弾性を有する突起部と第1誘電体との非接触領域」をそれぞれ説明するための感圧素子断面である。 図4Aは、感圧素子の第1コンデンサを模式的に示した断面図である。 図4Bは、感圧素子に荷重が加えられた際の第1コンデンサの状態を模式的に示した断面図である。 図4Cは、感圧素子にさらに大きい荷重が加えられた際の第1コンデンサの状態を模式的に示した断面図である。 図4Dは、押圧時の第1コンデンサの容量変化特性を説明するための模式図である。 図5Aは、感圧素子の第2コンデンサを模式的に示した断面図である。 図5Bは、感圧素子に荷重が加えられた際の第2コンデンサの状態を模式的に示した断面図である。 図5Cは、感圧素子にさらに大きい荷重が加えられた際の第2コンデンサの状態を模式的に示した断面図である。 図5Dは、押圧時の第2コンデンサの容量変化特性を説明するための模式図である。 図6Aは、感圧素子における第1コンデンサの領域および第2コンデンサの領域を示す断面図である。 図6Bは、押圧時の感圧素子容量の容量変化特性を示す模式図である。 図7は、第1コンデンサおよび第2コンデンサのそれぞれの構成要素を説明するための感圧素子断面である。 図8は、第1コンデンサおよび第2コンデンサのそれぞれの誘電体領域を説明するための感圧素子断面である。 図9Aは、感圧素子に荷重が加えられる前の状態を模式的に示した感圧素子の断面図である。 図9Bは、感圧素子に荷重が加えられた際の経時変化を模式的に示した感圧素子の断面図である。 図9Cは、感圧素子に荷重が加えられた際の経時変化を模式的に示した感圧素子の断面図である。 図9Dは、感圧素子に荷重が加えられた際の経時変化を模式的に示した感圧素子の断面図である。 図10は、支持基材、押圧基材およびスペーサを更に有して成る感圧素子の構成を模式的に示した断面図である。 図11Aは、実施形態2に係る感圧素子を説明するための断面図である。 図11Bは、実施形態2に係る感圧素子を説明するための断面図である。 図12Aは、本開示の感圧素子の製造方法における工程を示した模式的断面図である。 図12Bは、本開示の感圧素子の製造方法における工程を示した模式的断面図である。 図12Cは、本開示の感圧素子の製造方法における工程を示した模式的断面図である。 図12Dは、本開示の感圧素子の製造方法における工程を示した模式的断面図である。 図12Eは、本開示の感圧素子の製造方法における工程を示した模式的断面図である。 図12Fは、本開示の感圧素子の製造方法における工程を示した模式的断面図である。 図13Aは、半球面形態の弾性を有する突起部を備えた感圧素子の態様を説明するための模式的断面図である。 図13Bは、半球面形態の弾性を有する突起部を備えた感圧素子の態様を説明するための模式的断面図である。 図13Cは、半球面形態の弾性を有する突起部を備えた感圧素子の態様を説明するための模式的断面図である。 図13Dは、半球面形態の弾性を有する突起部を備えた感圧素子の態様を説明するための模式的断面図である。
本開示の一態様の概要は以下の通りである。
(項目1)本開示の一態様に係る感圧素子は、弾性を有する少なくとも1つの突起部を含む第1電極、前記少なくとも1つの突起部を挟んで前記第1電極と対向する第2電極、および前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1誘電体と第2誘電体とを含む誘電体を備え、前記第1誘電体が、前記少なくとも1つの突起部の最頂部分と前記第2電極との双方に接し、かつそれらの間に位置し、前記第2誘電体が、前記少なくとも1つの突起部を除く前記第1電極と前記第1誘電体との間に位置する。
(項目2)上記項目1に記載の感圧素子において、
前記感圧素子の容量が、第1容量および第2容量を含み、
前記第1容量が、前記少なくとも1つの突起部と前記第1誘電体とが接触している領域を含む第1コンデンサにおける静電容量であり、
前記第2容量が、前記第1誘電体と前記第2誘電体とが接触している領域を含む第2コンデンサにおける静電容量であってもよい。
(項目3)上記項目2に記載の感圧素子において、
前記感圧素子の容量特性が、前記第1容量および前記第2容量の各々の容量特性よりも高いリニアリティを有していてもよい。
(項目4)上記項目2または3に記載の感圧素子において、
前記第1コンデンサが、前記少なくとも1つの突起部と、該少なくとも1つの突起部と対向する位置に存在する前記第2電極の第1電極部分と、該少なくとも1つの突起部と該第1電極部分との間に位置する前記第1誘電体の第1誘電体部分とから構成され、
前記第2コンデンサが、前記第1電極のうち前記少なくとも1つの突起部が設けられていない部分と、前記第1電極のうち前記少なくとも1つの突起部が設けられていない前記部分と対向する位置に存在する前記第2電極の第2電極部分と、前記第1電極のうち前記少なくとも1つの突起部が設けられていない前記部分と該第2電極部分との間に位置する前記第1誘電体の第2誘電体部分および前記第2誘電体とから構成されていてもよい。
(項目5)上記項目1から4のいずれかに記載の感圧素子において、
前記少なくとも1つの突起部は、その幅が前記第2電極に向かって漸次減じられたテーパ形状を有していてもよい。
(項目6)上記項目1から5のいずれかに記載の感圧素子において、
前記第2誘電体が、前記少なくとも1つの突起部の弾性変形に伴って変形してもよい。
(項目7)上記項目1から6のいずれかに記載の感圧素子において、
前記第2電極が、前記第1電極に対向する第1主面と、前記第1主面と反対側の第2主面とを有し、
前記第2主面に荷重が加えられてもよい。
(項目8)上記項目7に記載の感圧素子において、
前記第2主面に荷重が加えられると、前記少なくとも1つの突起部の変形に伴って、前記少なくとも1つの突起部と前記第1誘電体との接触する領域の面積が増加してもよい。
(項目9)上記項目7または8に記載の感圧素子において、
前記第2主面に荷重が加えられると、前記第2誘電体が変形することにより前記第2誘電体の厚みが減少してもよい。
(項目10)上記項目1から9のいずれかに記載の感圧素子において、
前記第1誘電体が、弾性特性を呈してもよい。
(項目11)上記項目7に記載の感圧素子において、
前記第2主面に荷重が加えられると、前記少なくとも1つの突起部および前記第1誘電体の双方が変形してもよい。
(項目12)上記項目1から11のいずれかに記載の感圧素子において、
前記第1誘電体が前記少なくとも1つの突起部よりも高い弾性率を有していてもよい。
(項目13)上記項目1から12のいずれかに記載の感圧素子において、
前記第1電極、前記第2電極、前記第1誘電体および前記第2誘電体のうち少なくとも1つが光透過性を有していてもよい。
(項目14)上記項目7から9のいずれかに記載の感圧素子において、
支持基材および押圧基材を更に備え、
前記第1電極が、前記第2電極に対向する第3主面と、前記第3主面と反対側の第4主面とを有し、
前記支持基材が前記第1電極の前記第4主面と接しており、
前記押圧基材が前記第2電極の前記第2主面と接していてもよい。
(項目15)上記項目1から14のいずれかに記載の感圧素子において、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置されたスペーサを更に備えていてもよい。
(実施形態1)
以下にて、本開示の一態様に係る感圧素子について図面を参照しながら説明する。図面に示す各種の要素は、本開示の理解のために模式的に示したにすぎず、寸法比および外観などは実物と異なり得ることに留意されたい。尚、本明細書で直接的または間接的に用いる“上下方向”は、図中における上下方向に対応した方向に相当する。
図1に、本開示の感圧素子100の構成を模式的に示す。本開示の感圧素子100は、第1電極10、第2電極20および誘電体30を有して成る。
第1電極10は、少なくとも1つの弾性を有する突起部15を備えている。第2電極20は、第1電極10と対向配置されている。第2電極20は、層形態を有していてもよい。より具体的には、第2電極20は、弾性を有する突起部15を間に挟み込むように第1電極10と対向配置されている。誘電体30は、全体として、第1電極10と第2電極20との間に設けられている。
本開示に係る感圧素子100の誘電体30は、第1誘電体31および第2誘電体32と2つの誘電体部から構成されている。図1に示されるように、第1誘電体31と第2誘電体32とは互いに隣接して設けられている(即ち、第1誘電体31と第2誘電体32とが互いに重なり合うように互いに接した状態で設けられている)。特に、第1電極10と第2電極20とが互いに対向する方向(即ち、図面中の“上下方向”)において相互に隣接するように又は重なるように第1誘電体31と第2誘電体32とが設けられている。第1誘電体31は、第1電極10の弾性を有する突起部15の最頂部分15’と第2電極20との双方に接し、それらの間に位置付けられている。即ち、弾性を有する突起部15の最頂部分15’と第2電極20とによって挟まれるように第1誘電体31が設けられている。一方、第2誘電体32は、弾性を有する突起部15に起因して形成された第1電極10の凹部分に位置付けられている。つまり、第2誘電体32は、互いに隣接する弾性を有する突起部15の間の領域に位置付けられている。換言すれば、図示されるように「弾性を有する突起部が設けられていない第1電極10の突起非設置部17の上面」と「弾性を有する突起部15の側面」とが成す間隙部に第2誘電体32が位置付けられている。
本開示の感圧素子は、容量(キャパシタンス)を有する素子であって、コンデンサ機能またはキャパシタ機能を有している。かかる感圧素子では、荷重印加によって容量変化がもたらされ、その容量変化から荷重が検出される。例えば、図2Bおよび図2Cに示すように感圧素子に荷重が加えられると、弾性を有する突起部15の変形に起因して容量変化がもたらされ、その容量変化から荷重が検出される。従って、本開示の感圧素子は“静電容量型感圧センサ素子”、“容量性圧力検出センサ素子”または“感圧スイッチ素子”などと称され得る。
本開示の感圧素子は、その容量が特性の異なる2種類の容量に基づいて構成され、比較的高いリニアリティ特性を呈する特徴を有している。つまり、感圧素子の静電容量は、第1容量および第2容量と異なるサブ静電容量同士が合わせられることによって成っている。換言すれば、本開示の感圧素子では、第1容量および第2容量のそれぞれを検知して、センシングするようになっている。
より具体的には、第1容量は、図3に示すように弾性を有する突起部15と第1誘電体31との接触領域を含む第1コンデンサにおける静電容量である。つまり、図示するように、弾性を有する突起部15の最頂部分(例えば最頂面)と第1誘電体31の主面との接触面を有する第1コンデンサにおける容量が第1容量に相当する。一方、第2容量は、弾性を有する突起部15と第1誘電体31とが接触しない領域を含む第2コンデンサにおける静電容量である。つまり、図示するように、弾性を有する突起部15の最頂部分(例えば最頂面)と第1誘電体31の主面との接触面を有していない第2コンデンサにおける容量が第2容量に相当する。第2容量は、図3に示すように、第2誘電体32と第1誘電体31との接触領域を含む第2コンデンサにおける静電容量であるといえる。
「第1容量」および「第2容量」について詳述する。図4Aは、感圧素子の第1コンデンサを模式的に示した断面図、図4Bは、感圧素子に荷重が加えられた際の第1コンデンサの状態を模式的に示した断面図、図4Cは、感圧素子にさらに大きい荷重が加えられた際の第1コンデンサの状態を模式的に示した断面図、図4Dは、押圧時の第1コンデンサの容量変化特性を説明するための模式図である。ここで、第1コンデンサの容量C〔pF〕および感圧素子に加えられる荷重F〔N〕は、それぞれ以下の式で表される。
Figure 2016118545
Figure 2016118545
ここで、ε〔pF/m〕は誘電体の誘電率、S〔m〕は弾性を有する突起部と第1誘電体との接触面積、d〔m〕は第1誘電体の厚さ、E〔Pa〕はヤング率、eはひずみである。
本開示において第1容量の特性は、“容量に対して荷重のほうが増加しやすい特性”となっている。換言すれば、図4Dに示されるように、第1コンデンサにおいては、加えられる荷重が大きくなるにつれて、容量Cの増加率が小さくなってくる。容量Cは、面積S(弾性を有する突起部15と第1誘電体31との接触面積)の可変パラメータに依存するところ、荷重Fは、面積Sとひずみe(弾性を有する突起部15の変形量)と2つの可変パラメータに依存する。よって、第1コンデンサは、感圧素子に荷重が加えた際に“容量に対して荷重のほうが増加しやすい特性”を有し得、それゆえ、加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が小さくなる傾向を有している。尚、「加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が小さくなる傾向」とは、図4Dのグラフに示されるように、低荷重領域では容量Cの増加率が相対的に高いものの、高荷重領域では容量Cの増加率が相対的に低くなる傾向を指している。
図5Aは、感圧素子の第2コンデンサを模式的に示した断面図、図5Bは、感圧素子に荷重が加えられた際の第2コンデンサの状態を模式的に示した断面図、図5Cは、感圧素子にさらに大きい荷重が加えられた際の第2コンデンサの状態を模式的に示した断面図、図5Dは、押圧時の第2コンデンサの容量変化特性を説明するための模式図である。ここで、第2コンデンサの容量C〔pF〕は、以下の式で表される。
Figure 2016118545
ここで、ε〔pF/m〕は誘電体の誘電率、S〔m〕は電極と誘電体との接触面積、d〔m〕は誘電体の厚さである。
一方、本開示において第2容量は、図5Dに示されるように、加えられる荷重が大きくなるにつれて、容量Cの増加率が大きくなる傾向を有している。第2コンデンサの容量Cは、誘電体の厚みd(特に第2誘電体32の厚み)の可変パラメータに対して反比例する関係を有し、その影響が大きく、それゆえ、加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が大きくなる傾向となっている。「加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が大きくなる傾向」とは、図5Dのグラフに示されるように、低荷重領域では容量Cの増加率が相対的に低いものの、高荷重領域では容量Cの増加率が相対的に高くなる傾向を指している。
図6Aは、感圧素子における第1コンデンサの領域および第2コンデンサの領域を示す断面図であり、図6Bは、押圧時の感圧素子容量の容量変化特性を示す模式図である。本開示の感圧素子の容量は、このように容量特性の異なる「第1容量」および「第2容量」に基づいており、それゆえ、図6Bに示すように高いリニアリティ特性を呈することができる。具体的には、「第1容量」と「第2容量」との割合が調整されることにより低荷重領域および高荷重領域での感度が調整され、感圧素子の高いリニアリティ特性が実現される。より具体的には、「第1コンデンサにおける荷重と第1容量との相関関係特性」と「第2コンデンサにおける荷重と第2容量との相関関係特性」との割合が適宜調整され合わせられることによって、低荷重領域および高荷重領域での感度が好適に調整され、感圧素子として高いリニアリティ特性が実現される。例えば「加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が小さくなる第1コンデンサの特性」が「加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が大きくなる第2コンデンサの特性」よりも相対的に大きい場合、「第1容量」の割合を「第2容量」に対して相対的に小さくする、逆にいえば、「第2容量」の割合を「第1容量」に対して相対的に大きくすることによって、感圧素子の高いリニアリティ特性を一般に実現することができる。同様にして、例えば「加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が小さくなる第1コンデンサの特性」が「加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が大きくなる第2コンデンサの特性」よりも相対的に小さい場合、「第1容量」の割合を「第2容量」に対して相対的に大きくする、逆にいえば、「第2容量」の割合を「第1容量」に対して相対的に小さくすることによって、感圧素子の高いリニアリティ特性を一般に実現することができる。
ちなみに、第1コンデンサの特性(即ち、荷重と第1容量との相関関係特性)が第2コンデンサの特性(即ち、荷重と第2容量との相関関係特性)よりも上回るように「第1容量」と「第2容量」との割合が調整されると、低荷重領域では大きい感度、高荷重領域では小さい感度を呈する感圧センサ素子を実現することもできる。同様にして、第2コンデンサの特性(即ち、荷重と第2容量との相関関係特性)が第1コンデンサの特性(即ち、荷重と第1容量との相関関係特性)よりも上回るように「第1容量」と「第2容量」との割合が調整されると、低荷重領域では小さい感度、高荷重領域では大きい感度を呈する感圧センサ素子を実現することもできる。
感圧素子の容量特性(即ち、荷重と静電容量との相関関係特性)について高いリニアリティが実現される場合、特に図6Bに示すグラフ図から分かるように、かかる感圧素子の容量特性は、第1コンデンサの静電容量特性(即ち、荷重と第1容量との相関関係特性)および第2コンデンサの静電容量特性(即ち、荷重と第2容量との相関関係特性)の各々よりも高いリニアリティを有している。つまり、感圧素子に荷重が加えた際の荷重と容量との相関関係について、感圧素子は、第1コンデンサおよび第2コンデンサのそれぞれ単独よりも高いリニアリティ特性を全体として有している。
「第1コンデンサ」および「第2コンデンサ」について詳述する。第1コンデンサは、弾性を有する突起部15の領域を含むように構成されている。換言すれば、第1コンデンサは、弾性を有する突起部15の最頂部分15’と第1誘電体31の主面との接触面を有するコンデンサ部に相当する。より具体的には、図7に示すように、第1コンデンサは、「第1電極10の弾性を有する突起部15」と、「弾性を有する突起部15と対向する位置に存在する第2電極20の第1電極部分(20A)」と、「弾性を有する突起部15と第1電極部分(20A)との間に位置付けられた第1誘電体31の第1誘電体部分(31A)」とから構成されている。一方、第2コンデンサは、弾性を有する突起部15の領域を含まない構成を有している。換言すれば、第2コンデンサは、弾性を有する突起部15と第1誘電体31とが接触していない領域に相当する非接触領域を含むように構成されており、即ち、弾性を有する突起部15の最頂部分15’と第1誘電体31の主面との接触面を有していないコンデンサ部である。より具体的には、図7に示すように、第2コンデンサは、「弾性を有する突起部が設けられていない第1電極の突起非設置部17」と、「突起非設置部17と対向する位置に存在する第2電極20の第2電極部分(20B)」と、「突起非設置部17と第2電極部分(20B)との間に位置付けられた、第1誘電体31の第2誘電体部分(31B)および第2誘電体32」とから構成されている。
図8には、第1コンデンサおよび第2コンデンサのそれぞれの誘電体領域が模式的に示されている。図示される態様から分かるように、第1コンデンサでは、第1電極の弾性を有する突起部15と、第2電極20の第1電極部分(20A)と、最頂部分15’と第1電極部分(20A)との間の誘電体領域とから構成される素子領域に電荷が蓄えられるのに対して、第2コンデンサでは、第1電極の突起非設置部17と、第2電極20の第2電極部分(20B)と、それらの間の誘電体領域とから構成される素子領域に電荷が蓄えられることになる。
本開示の感圧素子は、このような構成の異なる2種類の「第1コンデンサ」および「第2コンデンサ」から成り、それゆえ、荷重印加時における静電容量の変化特性が全体として高いリニアリティを呈し得る。
以下では、本開示の感圧素子の各種の構成要素を詳述していく。即ち、本開示の感圧素子を構成する「第1電極10」、「第2電極20」および「誘電体30」ならびにその他の付加的要素につき説明していく。
第1電極10は、少なくとも1つの弾性を有する突起部15を備えた電極部材である。特に弾性を有する突起部15は、弾性特性(即ち、「外力によって変形し、除力すると元の形状へと戻る特性」)を有し、それゆえ、第1電極10は、弾性電極部材に相当し得る。第1電極10は、「弾性特性(特に「弾性を有する突起部15における弾性特性)」と「導電特性」との双方の性質を有していれば、いずれの材質から成るものであってよい。例えば、第1電極10は、樹脂構造体、およびその樹脂構造体内に分散した導電性フィラーから構成されたものであってよい。樹脂構造体は、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂(例えば、ポリジメチルポリシロキサン(PDMS))、アクリル系樹脂、ロタキサン系樹脂およびウレタン系樹脂等から成る群から選択される少なくとも1種の樹脂材料を含んで成るものであってよい。一方、導電性フィラーは、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、C(カーボン)、ZnO(酸化亜鉛)、In(酸化インジウム(III))およびSnO
(酸化スズ(IV))から成る群から選択される少なくとも1種の材料を含んで成るものであってよい。また、尚、導電性フィラーに代えて又はそれに加えて、導電層を用いてもよい。具体的には、樹脂構造体の表面に導電性インクの塗布などによって導電層が設けられて成る第1電極10であってもよい。
弾性を有する突起部15は、図示するように(例えば図1に示すように)、第1電極10のベース部分から第2電極20に向かって突出する形態を有している。換言すれば、第1電極部材10は、そのベース部分から第2電極20の設置方向に向かって局所的に隆起した凹凸形態を有している。第1電極10の弾性を有する突起部15の個数は、少なくとも1つである。弾性を有する突起部15が2つ以上設けられており、それゆえ、第1電極10は複数の弾性を有する突起部15を有していてもよい。複数の弾性を有する突起部15が設けられている態様に起因して、第1電極10が全体として凹凸形態を有することになり、その凹凸形態における凸部が弾性を有する突起部15に相当する。
第1電極10の弾性率、特に、弾性を有する突起部15の弾性率は、感圧素子に対して加えられる通常の押圧力(例えば約1N〜10Nの押圧力)によって弾性を有する突起部15が徐々に変形することになるように、約10〜10Paであってもよい。かかる弾性率は導電性フィラーと樹脂構造体の樹脂成分との相対的割合を変更することによって調整できる。また、第1電極10の抵抗率は、所望の周波数帯域において容量のインピーダンスよりも十分に小さくてもよい。かかる抵抗率もまた導電性フィラーと樹脂構造体の樹脂成分との相対的割合を変更することによって調整できる。
第1電極の弾性を有する突起部15はテーパ形状を有していてもよい。具体的には、第1電極の弾性を有する突起部15は、その幅寸法が第2電極に向かって漸次減じられたテーパ形状を有していてもよい(図1参照)。図1に示すように、例えば弾性を有する突起部15は、全体として円錐台、四角錐台などの錐台形態を有していてもよい。このように弾性を有する突起部15がテーパ形状を有することによって、弾性を有する突起部15が好適に弾性変形することになり、それゆえ、弾性を有する突起部15と第1誘電体31との接触領域の増加が好適にもたらされることになる。
弾性を有する突起部15の高さ寸法は、弾性変形に資するものであれば、いずれの寸法であってよい。つまり、弾性を有する突起部の最頂部分側からの押圧によって、弾性を有する突起部15が弾性変形するのであれば、いずれの高さ寸法であってもよい。また、複数の弾性を有する突起部15は規則正しく配列されていてもよい。複数の弾性を有する突起部15のピッチ寸法もまた、弾性を有する突起部の弾性変形に資すると共に、隣接する弾性を有する突起部間に凹部(即ち、第2誘電体32のための領域)が好適にもたらされるものであれば、特に制限はない。
第2電極20は、第1電極10と対向配置される電極部材である。第2電極20は層形態を有していてもよい。かかる第2電極20は、「導電特性」の性質を少なくとも有するのであれば、いずれの材質から成るものであってよい。例えば、第2電極20の材質は、常套的な感圧素子・センサ素子などの電極層の材質と同様であってよい。第2電極20は、第1電極10よりも高い弾性率を有していてもよく、例えば10Pa以上の弾性率を有している。つまり、第2電極20は、非弾性特性を呈してもよく、それゆえ、第2電極20は非弾性電極部材と称すことができる。
第1誘電体31は、第1電極10の弾性を有する突起部15の最頂部分15’と第2電極20との双方に接し、それらの間に位置付けられている。即ち、弾性を有する突起部15の最頂部分15’(例えば最頂面)と第2電極20とによって挟まれるように第1誘電体31は設けられている。第1誘電体31は層形態を有していてもよい。
第1誘電体31は、少なくとも「誘電体」としての性質を有していれば、いずれの材質から成るものであってよい。例えば、第1誘電体31は、樹脂材、セラミック材および/または酸化金属材などを含んで成るものであってよい。あくまでも例示にすぎないが、第1誘電体31は、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフテレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、Al、およびTaなどから成る群から選択される少なくとも1種の材料を含んで成るものであってよい。
第1誘電体31は、剛性特性を有するものであってよく、あるいは、弾性特性(即ち、「外力によって変形し、除力すると元の形状へと戻る特性」)を有するものであってもよい。第1誘電体31が弾性特性を有する場合、第1誘電体31は弾性誘電体/弾性誘電体層と称することができる。第1誘電体31が“弾性誘電体”/“弾性誘電体層”となることによって、感圧素子が押圧された際、第1電極10の弾性を有する突起部15の弾性変形と共に、第1誘電体31の弾性変形がもたらされる。また、そのように、第1誘電体31および第1電極10(特に弾性を有する突起部15)の双方が変形することによって、第2誘電体32は、その厚みをより多く減じるように変形する(実施形態2を参照のこと)。
尚、第1誘電体31は、押圧時にて第1電極10(特にその弾性を有する突起部15)よりも変形しないように、第1電極10(特にその弾性を有する突起部15)よりも高い弾性率を有していてもよい。例えば、第1電極10(特にその弾性を有する突起部15)の弾性率が約10Pa〜10Paである場合、それよりも高い弾性率を第1誘電体31が有していてもよい。同様にして、第1誘電体31は、押圧時に第1電極10(特にその弾性を有する突起部15)よりも変形しないように、第1電極10(特にその弾性を有する突起部15)の変形量よりも薄膜であってもよい。第1誘電体31は、所望の周波数帯域において、容量のインピーダンスよりも高い抵抗値を有する材料を含んでいてもよい。第1誘電体31の誘電率及び膜厚に関していえば、変形前における第2誘電体32よりも単位面積当たりの容量が大きくなるように、第1誘電体31の材料選択・膜厚調整がなされてもよい。
第2誘電体32は、弾性を有する突起部15に起因して形成された第1電極10の凹部分に位置付けられている。つまり、第2誘電体32は、互いに隣接する弾性を有する突起部15の間の領域に位置付けられている。換言すれば、図1に示されるように、「弾性を有する突起部が設けられていない第1電極10の突起非設置部17の上面」と「弾性を有する突起部15の側面」とが成す間隙部に第2誘電体32が位置付けられている。図示される形態から分かるように、第2誘電体32の上面は、弾性を有する突起部15の最頂部分15’(即ち、弾性を有する突起部15の最頂面)と面一になっていてもよい。
第2誘電体32は、誘電体から成るものであり、第1電極10(特にその弾性を有する突起部15)および/または第1誘電体31の弾性変形を阻害するものでなければ、いずれの誘電体から成るものであってよい。例えば、第2誘電体32が空気部であってよい。かかる場合、感圧素子が押圧された際に、第1電極10の弾性を有する突起部15および/または第1誘電体31の好適な変形がもたらされ、それによって、第2誘電体32が、その厚みを効果的に減じるように変形できる。
本開示に係る感圧素子の好適な態様では、対向配置された第1電極および第2電極において、第2電極の外面側が感圧素子の押圧側となっている。図1に示すように、感圧素子100の「A側」(図中の上側)および「B側」(図中の下側)と互いに対向する側部でいえば、「A側」が押圧側となる。かかる態様において本開示の感圧素子は、第2電極の外面側からその内面側に向かって押圧される、即ち、感圧素子100の「A側」からB側へと向かって押圧されることになる。そのように押圧されると、図9Bから図9Dに示すように弾性を有する突起部15はその高さ寸法を減じつつも幅寸法を徐々に大きくして変形することになり、弾性を有する突起部15と第1誘電体31との接触領域が増加すると共に、第2誘電体32は、その厚みを減じるように変形する。
押圧側から感圧素子に荷重が加えられると、図4Bおよび図4Cに示すように弾性を有する突起部15の変形に伴って第1電極10の弾性を有する突起部15(特にその最頂部分)と第1誘電体31との接触領域の面積が増加するが、これは、第1コンデンサにおいて容量変化がもたされることを意味している。つまり、第1コンデンサの静電容量特性(即ち、荷重と第1容量との相関関係特性)が発現される。一方、押圧側から感圧素子に荷重が加えられると、図5Bおよび図5Cに示すように、第2誘電体32の厚み寸法が減少するように第2誘電体32が変形するが、これは、第2コンデンサにて容量変化がもたされることを意味している。つまり、第2コンデンサの静電容量特性(即ち、荷重と第2容量との相関関係特性)が発現される。本開示の感圧素子では、第1コンデンサの静電容量特性と第2コンデンサの静電容量特性とを組み合わせており、それによって、容量変化特性(荷重印加時の容量変化特性)につきリニアリティの向上した感圧素子を実現している。
容量変化の検出は、自己容量方式または相互容量方式のいずれを採用してもよい。あるいは、別法にてその他の既知の方式を容量変化の検出のために採用してもよい。すなわち、感圧素子の用途等に応じて適当な方式を適宜採用すればよい。また、感圧素子の静電容量変化からの荷重の導出方法も、既知のいずれかの手法を採用すればよい。
感圧素子は制御装置と共に使用され得る。かかる制御装置は、例えば、感圧素子における静電容量変化もしくは導出した荷重分布を記憶するか、あるいは、外部のPC等の機器へと出力する機能を有してもよい。このような制御装置は、感圧素子とは別体に設けられるものであってよく、それゆえ、例えば感圧素子が外部のPC等の演算処理装置によって制御されるものであってもよい。
本開示の好適な態様では、図10に示すように、支持基材50および押圧基材60を更に有して成る。図示するように、第1電極10と第2電極20と誘電体30とから構成される構造体の両側に支持基材50および押圧基材60が設けられる。
支持基材50は、図10に示すように、第1電極10の外側主面と接するように設けられている。支持基材50は、「第1電極10と第2電極20と誘電体30とから構成される構造体」を少なくとも支持するのに供する部材である。支持基材50は可撓性を有していてもよい。かかる支持基材50は、樹脂基板であってよい。従って、支持基材50は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびポリイミドなどから成る群から選択される少なくとも1種の樹脂成分を含んで成る。
押圧基材60は、図10に示すように、第2電極20の外側主面と接するように押圧基材が設けられている。押圧基材60は、「第1電極10と第2電極20と誘電体30とから構成される構造体」において押圧に直接的に付される部材である。押圧基材60は可撓性を有していてもよい。かかる押圧基材60は、樹脂基板であってよい。従って、押圧基材60は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびポリイミドなどから成る群から選択される少なくとも1種の樹脂成分を含んで成る。
本開示の感圧素子は、スペーサを更に有して成るものであってもよい。具体的には、図10に示すように、対向配置された第1電極10と第2電極20との間にスペーサ70が設けられてよい。図示するように、第1電極10と第2電極20との周縁領域にスペーサ70が設けられてよい。スペーサ70が設けられることによって、第1電極10と第2電極20との対向配置が好適にもたらされると共に、押圧時にて「弾性を有する突起部15の弾性変形」ならびに「厚み減少を伴う第2誘電体32の変形・およびその変形回復」などが好適にもたらされることになる。スペーサは、例えば、絶縁性樹脂材(ポリエステル樹脂および/またはエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂材)を含んで成るものであってよい。別法にて、第1電極10の弾性を有する突起部15をそのままスペーサとして利用してもよい。
本開示の感圧素子は、種々の実施態様で実現することができる。以下それについて説明する。
(実施形態2)
かかる実施態様では、第1誘電体31は、図11に示すように押圧時にて局所的に弾性変形する。
具体的には、図11(a)および(b)に示されるように、押圧側から感圧素子に荷重が加えられた際に弾性を有する突起部15の少なくとも一部が第1誘電体31に食い込むように第1誘電体31が変形すると共に、弾性を有する突起部も変形する。かかる場合、以下の事項に起因して特に高荷重領域における検出容量が増加するといった有利な効果が奏され得る。
(1)押圧に際して生じる弾性を有する突起部15と第1誘電体31との接触面積増加について“食い込みの分”だけ付加的に増加する。即ち、図11(b)において“S1”および“S2”の接触面が付加的にもたらされる
(2)“食い込み”に起因して第2誘電体32の厚みがより大きく減少する。即ち、弾性を有する突起部15が食い込んだ分(図11(b)の“d1”)だけ、厚みが付加的に減少する。
(3)“食い込み”に起因して第1誘電体31の厚みが減少する。即ち、“食い込み”に起因して弾性を有する突起部15の最頂部分15’と第2電極20との離隔距離(図11(b)の“d2”)が減じられる。
かかる実施態様では、高荷重時における検出容量が増加するので、その点に鑑みて、感圧素子の高いリニアリティ特性を好適に実現することができる。つまり、高荷重時における検出容量の増加が反映された「第1容量」と「第2容量」との割合を適宜調整することによって(即ち、「第1コンデンサにおける荷重と第1容量との相関関係特性」と「第2コンデンサにおける荷重と第2容量との相関関係特性」との割合を適宜調整することによって)、リニアリティ特性の高い感圧素子を好適に実現できる。
尚、図11に示す態様から分かるように、押圧時において第1誘電体31が弾性を有する突起部15に起因して局所的に弾性変形することは、押圧時にて弾性を有する突起部15への負荷がより減じられることを意味している。よって、かかる実施形態に従えば、繰り返し使用される感圧素子において弾性を有する突起部15の寿命が長くなるといった効果も奏され得る。
(透明感圧素子の実施態様)
かかる実施態様は、感圧素子が透明な素子となっている態様である。かかる実施態様によれば、第1電極10、第2電極20、第1誘電体31および第2誘電体32の少なくとも1つが光透過性を有している。つまり、感圧素子の構成要素の少なくとも1つが可視光領域において透明となっている。
感圧素子の構成要素の全てが透明要素となっていてもよく、それゆえ、第1電極10、第2電極20、第1誘電体31および第2誘電体32の全てが光透過性を有していてもよい。更に、支持基材50および押圧基材60も光透過性を有していてもよい。
本開示の感圧素子1の上記の構成要素は、透明性を担保するため例えば以下の材料的特徴を有している。まず、支持基材50および押圧基材60は、ポリエチレンテレフタレートおよび/またはポリカーボネート等の透明樹脂材料を含んでいてもよい。
第1電極10が樹脂構造体およびその中に分散した導電性フィラーから構成される場合、樹脂構造体がシリコーン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂およびロタキサン系樹脂から成る群から選択される少なくとも1種の高い透明性の樹脂材から成っていてもよい。導電性フィラーは、In、ZnOおよび/またはSnO等から成るナノ粒子の形態を有するものであってもよく、あるいは、Au、Ag、Cuおよび/またはCなどから成る直径数十nmのナノワイヤーの形態を有するものであってもよい。このような、樹脂構造体と導電性フィラーとから構成されることによって第1電極10の透明性を好適に確保することができる。尚、第1電極10では導電性フィラーを用いず、樹脂構造体の表面にInのような透明な導電性インクを塗布して透明導電層が設けられてもよい。更には、樹脂構造体の表面に幅数百nmのラインでAgまたはCu等から構成される数十μm程度の導電性格子パターン等を設けてもよい。
第2電極20は、透明電極層の形態を有していてもよい。例えば、第2電極20はIn、ZnOおよび/またはSnO等から成る透明電極材料を含んでいてもよい。
第1誘電体31は、透明誘電体層の形態を有していてもよい。例えば、第1誘電体31は、ポリエチレンテレフテレート樹脂および/またはポリイミド樹脂などの透明誘電体材料を含んでいてもよい。
第2誘電体32は、空気層の形態を有していてもよい。このように空気層の形態を有する第2誘電体32は、好適に光透過性を呈し得る。
(マトリックス型の複数センサの実施態様)
かかる実施態様は、センサ素子として複数の感圧素子をマトリックス型に構成した態様である。
かかる実施態様に従えば、静電容量検出部における静電容量の変化に基づいて、複数の感圧素子を備えたセンサデバイスの検出面内において荷重印加位置を特定できる。具体的には、検出面に沿って配列される複数の第2電極と、第2電極に対向して設けられる第1電極と、第2電極および第1電極の対からなる複数の静電容量検出部が設けられている。かかる実施態様において、第1電極は、所定方向にて隣接するもの同士が電気的に接続されていてよい。第2電極同士および/または第1電極同士が電気的に接続されていてもよい。
[感圧素子の製造方法]
次に、本開示の感圧素子の製造方法について説明する。図12A〜12Fにはある1つの好適な態様に従った感圧素子の製造方法の概略工程を模式的に示している。
〈支持基材の準備工程〉
まず、図12Aに示されるように、支持基材50を準備する。支持基材50としては、可撓性を有する基板を用いてよい。例えば、支持基材50は、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよび/またはポリイミド等を含んで成るプラスチック基板であってよい。
〈第1電極の形成工程〉
次いで、支持基材50上に「液状のポリマー樹脂原料に対して導電性フィラーを含有させて成る複合材料」を塗布する。例えば、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂および/またはロタキサン系樹脂等の液状のポリマー樹脂原料に対して導電性フィラーを複合させて成る複合材料を支持基材50上に塗布する。導電性フィラーの材質は、Au、Ag、Cu、C、ZnO、InおよびSnO等から成る群から選択されるものであってよい。
次いで、凹凸パターンを有したモールドを用い、支持基材50上の複合材料層に対して押付け処理を施し、複合材料層を硬化させる。これにより、弾性を有する突起部15を有する第1電極10が形成される(図12B参照)。具体的には、モールドの凹凸パターンを複合材料層に転写することによって、複数のピラー状突起(即ち、弾性を有する突起部15)が形成される。尚、使用されるモールドの凹凸パターンの形状に応じて、複数のピラー状突起は、種々の形状(例えば、円柱形状、円錐形状、円錐台形状、四角錐台形状、半球形状または格子形状などの形状)を有し得る。
導電性フィラーを含有させて成る複合材料を用いず、第1電極10を形成することもできる。例えば、液状のポリマー樹脂原料を塗布することで得られた樹脂原料層に対して、凹凸パターンを転写して樹脂構造体を形成した後、かかる樹脂構造体の表面に導電性フィラーを含んだインクを塗布して導電層を形成してもよい。
このような第1電極10の形成方法は、ナノインプリント技術を用いたものである。ナノインプリント技術とは、凹凸パターンを有したモールドを被転写材料の樹脂体に押し付け、ナノオーダーでモールドに形成されたパターンを樹脂体に転写する技術である。かかる技術は、リソグラフィ技術と比べて微細なパターンかつ円錐等の傾斜を有した立体を好適に形成することができる。ナノインプリント技術では、予め規定した所望の凹凸パターンを備えたモールドを用い、第1電極10の全体的形状および突起部高さなどを容易に制御することができる。同様にして、ナノインプリント技術では、突起部の形状制御も容易となる。突起部の形状制御によって、感圧素子において弾性を有する突起部15と第1誘電体層31との接触面積の変化(押圧時の接触面積の変化)を特に緩やかにすることができる。つまり、押圧時の容量変化につき好適な制御が可能となり、押圧力が精度良く検知される感圧素子を実現できる。
当然のことながら、ナノインプリント技術以外にフォトリソエッチングおよび現像・剥離技術を利用することによって第1電極10の形成を行ってもよい。フォトリソエッチングの場合では、エッチング液の濃度または流量を制御することにより、所望の突起部高さ・突起部形状を形成できる。
〈スペーサの形成工程〉
次いで、図12Cに示すように、スペーサ70を形成する。図示されるように、支持基材50および第1電極10の複合体の周縁部にスペーサ70を形成してもよい。スペーサ自体は、ポリエステル樹脂および/またはエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂原料から形成してよい。別法にて、第1電極10の弾性を有する突起部15をスペーサとして代用してもよい。
〈第2電極の形成工程〉
次いで、図12Dに示すように、押圧基材60に対して複数の第2電極20を形成する。より具体的には、押圧基材60として用いられる「樹脂材から成る可撓性のプラスチック基板」に対して、複数の第2電極20を互いに離隔した形態で設ける。押圧基材60に用いられる樹脂材としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよび/またはポリイミド等を挙げることができる。
第2電極20の形成方法は特に制限はない。例えば「液状のポリマー樹脂原料に対して導電性フィラーを含有させた複合材料」を押圧基材60上にパターン印刷し、硬化に付すことで第2電極20を形成できる。ポリマー樹脂原料は、例えば、シリコーン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂および/またはロタキサン系樹脂等であってよい。一方、導電性フィラーは、Au、Ag、Cu、C、ZnO、In、およびSnO等から成る群から選択されるものであってよい。別法にて、無電解めっき又はゾルゲル法を利用して第2電極20を形成してもよい。
〈第1誘電体の形成工程〉
次いで、図12Eに示すように、第1誘電体31を形成する。具体的には、第2電極20上に第1誘電体31する。例えば、樹脂原料を第2電極20上に塗布することを通じて第1誘電体31を形成できる。第1誘電体31の樹脂原料としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフテレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂およびAl、およびTa等から成る群から選択されるものを挙げることができる。
〈押圧側部材の載置工程〉
次いで、押圧側部材を「支持基材および第1電極の複合体」に対して載置させる。具体的には、図12Fに示すように、「第2電極20と第1誘電体31とを備えた押圧基材60」を、スペーサ70を介して、「支持基材50および第1電極10の複合体」に載置させる。特に、第1誘電体31と第1電極10とが直接的に対向するように載置を行う。これにより、第1誘電体31と第1電極10との間に形成される空隙部が第2誘電体32を成すことになる。
上記工程を経ることによって、最終的には、図12Fに示すような感圧素子100を得ることができる。
以上、本開示の実施形態について説明してきたが、本開示はこれに限定されず、種々の改変がなされ得ることを当業者は容易に理解されよう。
例えば、上述の実施形態では、弾性を有する突起部15が錐台形態(円錐台、四角錐台などの形態)を有することを前提としていたが、本開示は必ずしもこれに限定されない。本開示の感圧素子では、図13Aに示すように、弾性を有する突起部15が半球面形態を有するものであってもよい。つまり、弾性を有する突起部15の断面輪郭(厚み方向に沿って素子を切り取った際の断面輪郭)の少なくとも一部が、曲線形態を有していてよい。このような形態であっても、図13Bから図13Dに示すように、感圧素子の押圧時において弾性を有する突起部15が変形して弾性を有する突起部15と第1誘電体31との接触領域が増加すると共に、第2誘電体32が、その厚みを減じるように変形できる。
最後に、本開示に関した本願発明者のある意図について付言しておく。本開示は、弾性誘電体(即ち、「弾性特性を有する第1誘電体」)を用いることによって、可変形誘電体(即ち、「第2誘電体」)の容量変化をより有効に利用し、低荷重及び高荷重のリニアリティを制御する思想を有している。可変形誘電体の容量は誘電体の厚みに反比例し、低荷重では容量変化が小さいが高荷重では大きくなる。それゆえ、接触面積(即ち、「第1電極の弾性を有する突起部と第1誘電体との接触面積」)の変化に伴った容量変化とは反対の性質を有している。本開示では、かかる可変形誘電体を積極的に利用することで低荷重及び高荷重のリニアリティを制御することができる。
高荷重では“接触面積”が大きく圧力は分散し弾性電極(即ち、「第1電極の弾性を有する突起部」)が変形しにくいため、可変形誘電体の厚みの変化量も小さく高荷重での容量増加が小さくなりやすい。そこで、弾性誘電体(即ち、「弾性特性を有する第1誘電体」)を用いることによって、押圧時において押しつぶされた山型凸部(即ち「弾性を有する突起部」)を変形させながら弾性誘電体がそれを覆うことになり、弾性電極と弾性誘電体との接触面積(即ち、「第1電極の弾性を有する突起部と第1誘電体との接触面積」)が大きくなる、可変形誘電体の厚みが減少する、弾性誘電体の厚みが減少する等といった現象がもたらされ、それにより、高荷重領域においても高い容量変化率を実現できる。
尚、本開示において、感圧素子の高いリニアリティ特性は、2種類の静電容量を検知してセンシングすることによってもたらされ得る。具体的には、第1電極の突起部分(弾性を有する突起部)と第2電極間で生じる静電容量と、変形可能な誘電体(即ち、第2誘電体)の配置された部分で生じる静電容量の総和の静電容量を検知して、センシングすることによって、感圧素子として高いリニアリティ特性が得られる。
本開示の感圧素子は各種電子機器のセンサ素子として好適に利用できる。特に、簡易的な構造であるものの低荷重領域および高荷重領域の双方におけるリニアリティが好適に制御されるので、シート状であって変位量がマイクロメートルオーダーの感圧センサを実現できる。
より具体的にいえば、本開示の感圧素子は、車載機器(カーナビゲーション・システム、音響機器など)、スマートフォン、電子ペーパーなどの種々の電子機器に適用され、これまで以上にユーザーの利便性が図られたタッチセンサ素子として利用できる。
10 第1電極
15 第1電極の弾性を有する突起部
15’ 弾性を有する突起部の最頂部分
17 第1電極の突起非設置部
20 第2電極
20A 第2電極の第1電極部分
20B 第2電極の第2電極部分
30 誘電体
31 第1誘電体
31A 第1誘電体の第1誘電体部分
31B 第1誘電体の第2誘電体部分
32 第2誘電体
50 支持基材
60 押圧基材
70 スペーサ
100 感圧素子

Claims (15)

  1. 弾性を有する少なくとも1つの突起部を含む第1電極、
    前記少なくとも1つの突起部を挟んで前記第1電極と対向する第2電極、および
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、第1誘電体と第2誘電体とを含む誘電体
    を備え、
    前記第1誘電体が、前記少なくとも1つの突起部の最頂部分と前記第2電極との双方に接し、かつそれらの間に位置し、
    前記第2誘電体が、前記少なくとも1つの突起部を除く前記第1電極と前記第1誘電体との間に位置する、感圧素子。
  2. 前記感圧素子の容量が、第1容量および第2容量を含み、
    前記第1容量が、前記少なくとも1つの突起部と前記第1誘電体とが接触している領域を含む第1コンデンサにおける静電容量であり、
    前記第2容量が、前記第1誘電体と前記第2誘電体とが接触している領域を含む第2コンデンサにおける静電容量である、請求項1に記載の感圧素子。
  3. 前記感圧素子の容量特性が、前記第1容量および前記第2容量の各々の容量特性よりも高いリニアリティを有している、請求項2に記載の感圧素子。
  4. 前記第1コンデンサが、前記少なくとも1つの突起部と、該少なくとも1つの突起部と対向する位置に存在する前記第2電極の第1電極部分と、該少なくとも1つの突起部と該第1電極部分との間に位置する前記第1誘電体の第1誘電体部分とから構成され、
    前記第2コンデンサが、前記第1電極のうち前記少なくとも1つの突起部が設けられていない部分と、前記第1電極のうち前記少なくとも1つの突起部が設けられていない前記部分と対向する位置に存在する前記第2電極の第2電極部分と、前記第1電極のうち前記少なくとも1つの突起部が設けられていない前記部分と該第2電極部分との間に位置する前記第1誘電体の第2誘電体部分および前記第2誘電体とから構成されている、請求項2または3に記載の感圧素子。
  5. 前記少なくとも1つの突起部は、その幅が前記第2電極に向かって漸次減じられたテーパ形状を有する、請求項1から4のいずれかに記載の感圧素子。
  6. 前記第2誘電体が、前記少なくとも1つの突起部の弾性変形に伴って変形する、請求項1から5のいずれかに記載の感圧素子。
  7. 前記第2電極が、前記第1電極に対向する第1主面と、前記第1主面と反対側の第2主面とを有し、
    前記第2主面に荷重が加えられる、請求項1から6のいずれかに記載の感圧素子。
  8. 前記第2主面に荷重が加えられると、前記少なくとも1つの突起部の変形に伴って、前記少なくとも1つの突起部と前記第1誘電体との接触する領域の面積が増加する、請求項7に記載の感圧素子。
  9. 前記第2主面に荷重が加えられると、前記第2誘電体が変形することにより前記第2誘電体の厚みが減少する、請求項7または8に記載の感圧素子。
  10. 前記第1誘電体が、弾性特性を呈する、請求項1から9のいずれかに記載の感圧素子。
  11. 前記第2主面に荷重が加えられると、前記少なくとも1つの突起部および前記第1誘電体の双方が変形する、請求項7に記載の感圧素子。
  12. 前記第1誘電体が前記少なくとも1つの突起部よりも高い弾性率を有する、請求項1から11のいずれかに記載の感圧素子。
  13. 前記第1電極、前記第2電極、前記第1誘電体および前記第2誘電体のうち少なくとも1つが光透過性を有する、請求項1から12のいずれかに記載の感圧素子。
  14. 支持基材および押圧基材を更に備え、
    前記第1電極が、前記第2電極に対向する第3主面と、前記第3主面と反対側の第4主面とを有し、
    前記支持基材が前記第1電極の前記第4主面と接しており、
    前記押圧基材が前記第2電極の前記第2主面と接している、請求項7から9のいずれかに記載の感圧素子。
  15. 前記第1電極と前記第2電極との間に配置されたスペーサを更に備える、請求項1から14のいずれかに記載の感圧素子。
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