JP2016118191A - 内燃機関の軸受構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】1本の位置決め部材で、下部支持部材に対する上部支持部材の位置決めと回転止めを行うことができる内燃機関の軸受構造を提供する。【解決手段】吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を下方から回動可能に支持すると共に第一位置決め孔232を有するカムハウジング20と、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を上方から回動可能に支持すると共に第二位置決め孔32を有するカムキャップ30と、第一位置決め孔232と第二位置決め孔32とに挿通されてカムハウジング20に対してカムキャップ30を位置決めするピンリング40と、を具備し、ピンリング40は第二位置決め孔32に挿通されるピンリング上部41を具備し、ピンリング上部41及び第二位置決め孔32は、ピンリング上部41が第二位置決め孔32に挿通されたときにピンリング40が上下方向の軸線回りに回転不能となる形状に形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、シャフトを回転可能に支持するための内燃機関の軸受構造の技術に関する。
従来、シャフトを回転可能に支持するための内燃機関の軸受構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、吸気弁を駆動するシャフト(カムシャフト)と、シャフトを下方から回転可能に支持する下部支持部材(シリンダヘッド)と、シャフトを上方から回転可能に支持する上部支持部材(カムキャップ)と、を具備する軸受構造が記載されている。
このような軸受構造において、下部支持部材の上面の長手方向両端部にはそれぞれ、上方に延びる位置決め部材(ノックピン)が1本ずつ(計2本)設けられている。上部支持部材の、それぞれの位置決め部材に対応する位置には、位置決め穴(係合孔)が設けられている。上部支持部材を下部支持部材に組み付けるときには、それぞれの位置決め部材を上部支持部材の位置決め穴に挿通させる。これにより、下部支持部材に対する上部支持部材の位置決めを行うと同時に、下部支持部材に対する上部支持部材の回転止めを行う(上部支持部材の回転を防止する)ことができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、2本の位置決め部材どうしの位置精度が悪い場合、一方の位置決め穴にこれに対応する一方の位置決め部材を挿通したときに、他方の位置決め穴と位置決め部材の位置が合わないおそれがある。よって、特許文献1に記載の技術は、位置決め部材どうしの高い位置精度を必要とする。
特開平9−13975号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、1本の位置決め部材で、下部支持部材に対する上部支持部材の位置決めと回転止めを行うことができる内燃機関の軸受構造を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、シャフトと、前記シャフトを下方から回動可能に支持すると共に、上方が開口されるように形成された第一位置決め穴を有する下部支持部材と、前記下部支持部材の上面に載置されて前記シャフトを上方から回動可能に支持すると共に、前記第一位置決め穴の上端に連続するように形成された第二位置決め穴を有する上部支持部材と、前記第一位置決め穴と前記第二位置決め穴とに挿通されて、前記下部支持部材に対して前記上部支持部材を位置決めする位置決め部材と、を具備し、前記位置決め部材は、前記第二位置決め穴に挿通される位置決め部材上部を具備し、前記位置決め部材上部及び前記第二位置決め穴は、当該位置決め部材上部が当該第二位置決め穴に挿通されたときに前記位置決め部材が上下方向の軸線回りに回転不能となる形状に形成されるものである。
請求項2においては、前記位置決め部材は、前記位置決め部材上部の下方に形成される位置決め部材下部を具備し、前記位置決め部材下部は、前記第一位置決め穴に圧入されるものである。
請求項3においては、前記第一位置決め穴は、前記下部支持部材を上下方向に貫通し、前記第二位置決め穴は、前記上部支持部材を上下方向に貫通し、前記位置決め部材は、当該位置決め部材を上下方向に貫通する貫通孔を有するものである。
請求項4においては、前記位置決め部材上部の横断面形状が非円状であるものである。
請求項5においては、前記位置決め部材上部の横断面形状が楕円状であるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、1本の位置決め部材で、下部支持部材に対する上部支持部材の位置決めと回転止めを行うことができる。
請求項2においては、下部支持部材に対して位置決め部材を固定することができる。
請求項3においては、位置決め部材の貫通孔にボルトを挿通することができる。
請求項4においては、下部支持部材に対する上部支持部材の位置決めと回転止めを行うことができる。
請求項5においては、下部支持部材に対する上部支持部材の位置決めと回転止めを行うことができる。
エンジンのシリンダヘッドカバー内を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る軸受構造を示す平面図。 カムハウジング、カムキャップ及び位置決め部材を示す分解斜視図。 位置決め部材の(a)平面図、(b)図4(a)におけるB−B断面図。 図2におけるA−A断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る軸受構造を有するエンジン1の構成について説明する。
本実施形態に係るエンジン1は、直列3気筒12バルブのDOHCガソリンエンジンである。エンジン1は、主としてシリンダヘッド10、カムハウジング20、カムキャップ30、ピンリング40(図2等参照)、シリンダヘッドカバー50及び動弁機構60を具備する。
シリンダヘッド10は、シリンダブロック(不図示)と共にエンジン1の主たる構造体を構成する箱状の部材である。シリンダヘッド10は、前記シリンダブロック(不図示)の上部に固定される。
カムハウジング20及びカムキャップ30は、後述する吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を回転可能に支持するものである。カムハウジング20及びカムキャップ30は、シリンダヘッド10の内部に配置される。カムキャップ30は、ピンリング40によりカムハウジング20に対して位置決めされる。
なお、当該カムハウジング20、カムキャップ30及びピンリング40の詳細な構成については後述する。
シリンダヘッドカバー50は、シリンダヘッド10の上部を覆うものである。シリンダヘッドカバー50はシリンダヘッド10の上部に載置され、ボルト等によって適宜固定される。
動弁機構60は、エンジン1の吸気ポート及び排気ポート(不図示)を所定のタイミングで開閉させるためのものである。動弁機構60は、主として吸気バルブ61、排気バルブ62、ロッカアーム63・63、ラッシュアジャスタ64・64、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を具備する。
吸気バルブ61は、エンジン1の吸気ポート(不図示)を開閉するものである。吸気バルブ61は、その長手方向を略上下方向に向けて配置される。吸気バルブ61の下端は前記吸気ポートまで延設される。吸気バルブ61の上下中途部は、シリンダヘッド10に摺動可能に挿通される。
なお、本実施形態においては図示を省略しているが、吸気バルブ61は1つの気筒に対して前後方向に並べて2つ設けられている。
排気バルブ62は、エンジン1の排気ポート(不図示)を開閉するものである。排気バルブ62は、その長手方向を略上下方向に向けて配置される。排気バルブ62の下端は前記排気ポートまで延設される。排気バルブ62の上下中途部は、シリンダヘッド10に摺動可能に挿通される。
なお、本実施形態においては図示を省略しているが、排気バルブ62は1つの気筒に対して前後方向に並べて2つ設けられている。
ロッカアーム63・63は、吸気バルブ61及び排気バルブ62を開閉駆動させるためのものである。ロッカアーム63・63の一端は、それぞれ吸気バルブ61及び排気バルブ62の上端に上方から当接される。ロッカアーム63・63には、前後方向に向けた軸線を中心として回転可能なローラ63a・63aがそれぞれ設けられる。
ラッシュアジャスタ64・64は、バルブクリアランスを調整するためのものである。ラッシュアジャスタ64・64は、それぞれロッカアーム63・63の他端に下方から当接される。
吸気側カムシャフト65は、ロッカアーム63を所定のタイミングで揺動させることで、吸気バルブ61を開閉駆動させるためのものである。吸気側カムシャフト65は、長手方向(軸線方向)を前後方向に向けた略円柱状に形成される。吸気側カムシャフト65は、カムハウジング20及びカムキャップ30によって回転可能に支持される。吸気側カムシャフト65は、主としてカム65aを具備する。
カム65aは、回転中心(吸気側カムシャフト65の中心)から外周までの距離が一定でない板状に形成された部分である。カム65aは、前後方向において各気筒に対応する位置に2つ並べて形成される(図2等参照)。当該カム65aは、吸気バルブ61側のロッカアーム63(より詳細には、ローラ63a)に上方から当接される。
排気側カムシャフト66は、ロッカアーム63を所定のタイミングで揺動させることで、排気バルブ62を開閉駆動させるためのものである。排気側カムシャフト66は、長手方向(軸線方向)を前後方向に向けた略円柱状に形成される。排気側カムシャフト66の直径は、吸気側カムシャフト65の直径と同一になるように形成される。排気側カムシャフト66は、カムハウジング20及びカムキャップ30によって回転可能に支持される。排気側カムシャフト66は、主としてカム66aを具備する。
カム66aは、回転中心(排気側カムシャフト66の中心)から外周までの距離が一定でない板状に形成された部分である。カム66aは、前後方向において各気筒に対応する位置に2つ並べて形成される(図2等参照)。当該カム66aは、排気バルブ62側のロッカアーム63(より詳細には、ローラ63a)に上方から当接される。
以下では、図2から図5までを用いて、カムハウジング20、カムキャップ30及びピンリング40の構造について、より詳細に説明する。
カムハウジング20は、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を下方から回動可能に支持するためのものである。カムハウジング20は、平面視略矩形枠状に形成される。カムハウジング20は、左側部枠体21、右側部枠体22及び中間枠体23を具備する。
左側部枠体21は、カムハウジング20の左側部を構成する部分である。左側部枠体21は、略直方体状に形成される。左側部枠体21は、その長手方向を前後方向に向けて形成される。左側部枠体21の前後方向長さは、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66の長手方向長さ(前後方向長さ)と略同一となるように形成される。
右側部枠体22は、カムハウジング20の右側部を構成する部分である。右側部枠体22は、略直方体状に形成される。右側部枠体22は、その長手方向を前後方向に向けて、左側部枠体21の右方に形成される。右側部枠体22の前後方向長さは、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66の長手方向長さ(前後方向長さ)と略同一となるように形成される。
中間枠体23は、カムハウジング20の左右方向中間部を構成する部分である。中間枠体23は、略直方体状に形成される。中間枠体23は、その長手方向を左右方向に向けて形成される。中間枠体23は、左側部枠体21の右側面と右側部枠体22の左側面とを連結するように形成される。中間枠体23は、左側部枠体21及び右側部枠体22の前端から後端にかけて等間隔に4つ形成される。中間枠体23の上面は、左側部枠体21及び右側部枠体22の上面と同じ高さとなるように形成される。中間枠体23は、第一凹部231、第一位置決め孔232及びボルト挿通孔233を具備する。
第一凹部231は、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を下方から回動可能に支持する部分である。第一凹部231は、中間枠体23の上面を下方に向かって凹ませるように形成される。第一凹部231は、正面視半円状に形成される。第一凹部231は、中間枠体23の左端部近傍及び右端部近傍にそれぞれ形成される。第一凹部231の径は、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66の直径(外径)と略同一になるように形成される。
第一位置決め孔232は、カムハウジング20に対してカムキャップ30を位置決めするために使用される孔である。第一位置決め孔232は、中間枠体23を上下方向に貫通するように形成される。第一位置決め孔232は、横断面(上下方向に垂直な面における断面)形状が円状となるように形成される。第一位置決め孔232は、中間枠体23の右端部近傍に形成される。
ボルト挿通孔233は、カムハウジング20をシリンダヘッド10に固定するためのボルトを挿通する孔である。ボルト挿通孔233は、中間枠体23を上下方向に貫通するように形成される。ボルト挿通孔233は、横断面形状が円状となるように形成される。ボルト挿通孔233は、中間枠体23の左端部近傍及び左右方向中途部にそれぞれ形成される。
カムキャップ30は、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を上方から回動可能に支持するためのものである。カムキャップ30は、略直方体状に形成される。カムキャップ30は、長手方向を左右方向に向けて形成される。カムキャップ30の長手方向(左右方向)幅は、カムハウジング20の左右方向幅と略同一となるように形成される。カムキャップ30の前後方向幅は、カムハウジング20の中間枠体23と略同一となるように形成される。カムキャップ30は、カムハウジング20の中間枠体23の上面に載置される。カムキャップ30は、第二凹部31、第二位置決め孔32及びボルト挿通孔33を具備する。
第二凹部31は、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を上方から回動可能に支持する部分である。第二凹部31は、カムキャップ30の下面を上方に向かって凹ませるように形成される。第二凹部31は、正面視半円状に形成される。第二凹部31は、カムキャップ30がカムハウジング20に組み付けられたときにその曲率中心が第一凹部231と同じ位置となるように、カムキャップ30の左端部近傍及び右端部近傍にそれぞれ形成される。第二凹部31の径は、第一凹部231の径と同一になるように(すなわち、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66の直径(外径)と略同一になるように)形成される。つまり、第二凹部31は、カムキャップ30がカムハウジング20に組み付けられたときに、正面視において第一凹部231とともに同一の円を構成するように形成される。
第二位置決め孔32は、カムハウジング20に対してカムキャップ30を位置決めするために使用される孔である。第二位置決め孔32は、カムキャップ30を上下方向に貫通するように形成される。第二位置決め孔32は、横断面形状が左右方向に長軸を向けた楕円状となるように形成される。第二位置決め孔32の横断面形状は、長軸の長さが第一位置決め孔232の径よりも大きく、短軸の長さが第一位置決め孔232の径と略同じとなるように形成される。第二位置決め孔32は、その軸線(楕円の中心を上下方向に延びる線)が第一位置決め孔232の軸線と一致するように、カムキャップ30の右端部近傍に形成される。
ボルト挿通孔33は、カムキャップ30をシリンダヘッド10に固定するためのボルトを挿通する孔である。ボルト挿通孔33は、カムキャップ30を上下方向に貫通するように形成される。ボルト挿通孔33は、横断面形状が円状となるように形成される。ボルト挿通孔33は、その軸線がボルト挿通孔233の軸線と一致するように、カムキャップ30の左端部近傍及び左右方向中途部にそれぞれ形成される。
ピンリング40は、カムハウジング20に対してカムキャップ30を位置決めするための位置決め部材である。ピンリング40は、ピンリング上部41、ピンリング下部42及びボルト挿通孔43を具備する。
ピンリング上部41は、ピンリング40の上部を構成する部分である。ピンリング上部41は、楕円柱状に形成される。ピンリング上部41は、その軸線を上下方向に向けて形成される。ピンリング上部41は、その高さ(上下方向の長さ)がカムキャップ30(第二位置決め孔32)の高さと略同じとなるように形成される。
ピンリング上部41は、カムキャップ30の第二位置決め孔32に挿通される。ピンリング上部41の横断面形状は、ピンリング上部41を第二位置決め孔32に挿通することができるように、且つ、ピンリング上部41が第二位置決め孔32に対して左右方向及び前後方向にがたつかないように形成される。具体的には、ピンリング上部41の横断面形状は、第二位置決め孔32の横断面形状よりも僅かに小さい、左右方向に長軸を向けた楕円状に形成される。
ピンリング下部42は、ピンリング40の下部を構成する部分である。ピンリング下部42は、円柱状に形成される。ピンリング下部42は、その軸線がピンリング上部41の軸線(楕円の中心を上下方向に延びる線)と一致するように、当該軸線を上下方向に向けて形成される。ピンリング下部42は、その高さが中間枠体23(第一位置決め孔232)の高さと略同じとなるように形成される。ピンリング下部42は、ピンリング上部41の下方に、ピンリング上部41と一体となるように形成される。
ピンリング下部42は、カムハウジング20の第一位置決め孔232に圧入される。ピンリング下部42の横断面形状は、第一位置決め孔232に圧入できる形状に形成される。具体的には、ピンリング下部42の横断面形状は、外径が第一位置決め孔232の径と略同じ円状に形成される。
ボルト挿通孔43は、カムハウジング20及びカムキャップ30をシリンダヘッド10に固定するためのボルトを挿通する孔である。ボルト挿通孔43は、ピンリング上部41及びピンリング下部42を上下方向に貫通するように形成される。ボルト挿通孔43は、横断面形状が円状となるように形成される。ボルト挿通孔43は、その軸線がピンリング上部41及びピンリング下部42の軸線と一致するように形成される。
次に、カムハウジング20にカムキャップ30を組み付ける手順について説明する。
まず、ピンリング40のピンリング下部42を、カムハウジング20の第一位置決め孔232に上方から圧入する。このとき、ピンリング下部42を、ピンリング上部41の横断面形状(楕円)の長軸を左右方向に向けた状態で、ピンリング上部41の下面が中間枠体23の上面に当接するまで圧入する。
次いで、吸気側カムシャフト65を4つの中間枠体23それぞれの左側の第一凹部231内に載置する(図2参照)。これによって、吸気側カムシャフト65の軸線が前後方向に向くように、当該吸気側カムシャフト65の向きが調整される。
次いで、排気側カムシャフト66を4つの中間枠体23それぞれの右側の第一凹部231内に載置する(図2参照)。これによって、排気側カムシャフト66の軸線が前後方向に向くように、当該排気側カムシャフト66の向きが調整される。
次いで、カムキャップ30をカムハウジング20の中間枠体23の上面に載置する。このとき、第二位置決め孔32の位置と向きをピンリング上部41の位置と向きに合わせて、ピンリング上部41が第二位置決め孔32に挿通するように、カムキャップ30を載置する。
このようにして組み付けられた軸受構造(カムハウジング20、カムキャップ30、ピンリング40、吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66)は、シリンダヘッド10の上面に載置される。次いで、ボルトb(図1参照)を、ボルト挿通孔43及び2つのボルト挿通孔33(ボルト挿通孔233)に挿通し、シリンダヘッド10に形成された雌ねじ穴(不図示)に係合させることにより、前記軸受構造をシリンダヘッド10に固定する。
上述の如く、第二位置決め孔32の横断面形状は、楕円状に形成されている。そして、ピンリング上部41の横断面形状は、第二位置決め孔32に対して左右方向及び前後方向にがたつかないような楕円状に形成されている。
よって、ピンリング上部41を第二位置決め孔32に挿通させることにより、カムハウジング20に対するカムキャップ30の位置を決めることができる。さらに、第二位置決め孔32及びピンリング上部41の横断面形状が円状ではなく楕円状に形成されているため、カムキャップ30を上下方向の軸線回りに回転させようとすると、ピンリング上部41の外周面が第二位置決め孔32の側面(内周面)に当接する。従って、カムハウジング20に対してカムキャップ30が回転することを防止することができる。
つまり、本実施形態に係る軸受構造によれば、1本のピンリング40で(2本のピンリングを使用することなく)、カムハウジング20に対するカムキャップ30の位置決めと回転防止を同時に達成することができる。また、ピンリングを2本使用する必要がないため、部品点数を削減することができる。さらには、2本のピンリング間の位置精度を確保する必要がなくなることにより、軸受構造の製造を容易とすることができる。
以上の如く、本実施形態に係る内燃機関の軸受構造は、吸気側カムシャフト65(シャフト)及び排気側カムシャフト66(シャフト)と、前記吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を下方から回動可能に支持すると共に、上方が開口されるように形成された第一位置決め孔232(第一位置決め穴)を有するカムハウジング20(下部支持部材)と、前記カムハウジング20の上面に載置されて前記吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66を上方から回動可能に支持すると共に、前記第一位置決め孔232の上端に連続するように形成された第二位置決め孔32(第二位置決め穴)を有するカムキャップ30(上部支持部材)と、前記第一位置決め孔232と前記第二位置決め孔32とに挿通されて、前記カムハウジング20に対して前記カムキャップ30を位置決めするピンリング40(位置決め部材)と、を具備し、前記ピンリング40は、前記第二位置決め孔32に挿通されるピンリング上部41(位置決め部材上部)を具備し、前記ピンリング上部41及び前記第二位置決め孔32は、当該ピンリング上部41が当該第二位置決め孔32に挿通されたときに前記ピンリング40が上下方向の軸線回りに回転不能となる形状に形成されるものである。
このように構成することにより、1本のピンリング40で、カムハウジング20に対するカムキャップ30の位置決めと回転止めを行うことができる。
また、前記ピンリング40は、前記ピンリング上部41の下方に形成されるピンリング下部42(位置決め部材下部)を具備し、前記ピンリング下部42は、前記第一位置決め孔232に圧入されるものである。
このように構成することにより、カムハウジング20に対してピンリング40を固定することができる。
また、前記第一位置決め孔232は、前記カムハウジング20を上下方向に貫通し、前記第二位置決め孔32は、前記カムキャップ30を上下方向に貫通し、前記ピンリング40は、当該ピンリング40を上下方向に貫通するボルト挿通孔43(貫通孔)を有するものである。
このように構成することにより、ピンリング40のボルト挿通孔43にボルトを挿通することができる。
また、前記ピンリング上部41の横断面形状が非円状であるものである。
このように構成することにより、カムハウジング20に対するカムキャップ30の位置決めと回転止めを行うことができる。
また、前記ピンリング上部41の横断面形状が楕円状であるものである。
このように構成することにより、カムハウジング20に対するカムキャップ30の位置決めと回転止めを行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、エンジン1は直列3気筒12バルブのDOHCガソリンエンジンであるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々のエンジン(内燃機関)に適用することが可能である。
また、本実施形態においては、下部支持部材及び上部支持部材は、カムシャフト(吸気側カムシャフト65及び排気側カムシャフト66)を支持する軸受構造(カムハウジング20及びカムキャップ30)としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、クランクシャフトを支持する軸受構造に適用することが可能である。
また、本実施形態においては、カムキャップ30の第二位置決め孔32及びピンリング上部41のピンリング上部41の横断面形状は、楕円状に形成されるものとしたが、これに限定されるものではない。第二位置決め孔32及びピンリング上部41の横断面形状は、非円状であればよく、例えば、矩形状等の多角形状に形成されることも可能である。つまり、第二位置決め孔32及びピンリング上部41の横断面形状は、ピンリング40が第二位置決め孔32に対して上下方向の軸線回りに回転不能となる形状に形成されていればよい。このとき、ピンリング上部41の横断面形状は、第二位置決め孔32の横断面形状と似た形状とすることが好ましい。
また、本実施形態においては、第一位置決め孔232は、中間枠体23を上下方向に貫通するように形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、非貫通孔に形成されることも可能である。
また、本実施形態においては、第二位置決め孔32は、カムキャップ30を上下方向に貫通するように形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、非貫通孔に形成されることも可能である。
また、本実施形態においては、ピンリング下部42は第一位置決め孔232に圧入されるものとしたが、これに限定されるものではなく、単に第一位置決め孔232に挿入されるように形成されることも可能である。
1 エンジン
20 カムハウジング(下部支持部材)
30 カムキャップ(上部支持部材)
32 第二位置決め孔(第二位置決め穴)
40 ピンリング(位置決め部材)
41 ピンリング上部(位置決め部材上部)
42 ピンリング下部(位置決め部材下部)
43 ボルト挿通孔(貫通孔)
65 吸気側カムシャフト(シャフト)
66 排気側カムシャフト(シャフト)
232 第一位置決め孔(第一位置決め穴)

Claims (5)

  1. シャフトと、
    前記シャフトを下方から回動可能に支持すると共に、上方が開口されるように形成された第一位置決め穴を有する下部支持部材と、
    前記下部支持部材の上面に載置されて前記シャフトを上方から回動可能に支持すると共に、前記第一位置決め穴の上端に連続するように形成された第二位置決め穴を有する上部支持部材と、
    前記第一位置決め穴と前記第二位置決め穴とに挿通されて、前記下部支持部材に対して前記上部支持部材を位置決めする位置決め部材と、
    を具備し、
    前記位置決め部材は、前記第二位置決め穴に挿通される位置決め部材上部を具備し、
    前記位置決め部材上部及び前記第二位置決め穴は、当該位置決め部材上部が当該第二位置決め穴に挿通されたときに前記位置決め部材が上下方向の軸線回りに回転不能となる形状に形成される、
    内燃機関の軸受構造。
  2. 前記位置決め部材は、前記位置決め部材上部の下方に形成される位置決め部材下部を具備し、
    前記位置決め部材下部は、前記第一位置決め穴に圧入される、
    請求項1に記載の内燃機関の軸受構造。
  3. 前記第一位置決め穴は、前記下部支持部材を上下方向に貫通し、
    前記第二位置決め穴は、前記上部支持部材を上下方向に貫通し、
    前記位置決め部材は、当該位置決め部材を上下方向に貫通する貫通孔を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の軸受構造。
  4. 前記位置決め部材上部の横断面形状が非円状である、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の内燃機関の軸受構造。
  5. 前記位置決め部材上部の横断面形状が楕円状である、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の内燃機関の軸受構造。
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