JP2016116172A - 受信装置、受信方法、プログラム及び送信装置 - Google Patents

受信装置、受信方法、プログラム及び送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】CM等の他の一時的な番組が挿入されたときに音声の属性を切り替える際に、視聴者に違和感を与えることを防ぐ。【解決手段】受信装置は、番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析部と、単位毎の音声データを復号する音声復号部と、を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、受信装置、受信方法、プログラム及び送信装置に関する。
次世代テレビジョン放送サービス、例えば、4K、8K超高解像度テレビジョン放送(UHDTV:Ultra High Definition Television)では、1つの番組に対し、複数の異なった再生方式の音声や、複数の言語の音声を放送するサービスであるサイマル音声放送が予定されている。サイマル音声放送では、番組毎に再生方式、言語などの属性が異なる音声が多重化されるため、テレビジョン受信装置は、その属性に応じて復号(デコード)された音声信号を必要に応じてミキシングして再生する。
例えば、特許文献1には、デュアルモノ・モード内の音声を重複することなく順次再生する再生装置について記載されている。また、特許文献2には、音声出力切替テーブルに登録されている順番に音声設定レコードの選択を切り替える受信装置について記載されている。
また、テレビジョン放送では、主たる番組の放送中に別個の一時的な番組(CM:Commercial Advertisement、広告番組)が挿入されることがある。例えば、主たる番組において日本語と英語との音声が伝送され、受信装置が英語の音声を再生する場合において、日本語の音声が伝送されるCMに切り替わる場合を考える。受信装置は、音声の再生中において属性の異なる他の音声に切り替えると異音が発生するという問題がある。このため、テレビジョン受信装置では、この異音を防止するために、番組の切り替わり時点の前後に無音区間(ノンモン)が挿入する運用がなされている。そのため、番組の切り替わり時点から日本語の音声を再生開始するまでの時間がかかるために、視聴者が違和感を覚えることがある。CMでは英語の音声が伝送されないので、受信装置は、英語の音声についてはミュートするか、再生する音声を日本語の音声に切り替える。しかしながら、CMの期間中、常にミュートされたままでは視聴者は違和感を覚えることがある。
特開2002−135317号公報 特許第3518749号公報
しかしながら、特許文献1に記載の再生装置や特許文献2に記載の受信装置では、上述した番組の切り替えに伴う異音の発生の解決について考慮されていない。また、異音を防ぐために挿入される無音区間により、CM等の放送時間が短い一時的な番組に割り当てられる時間が浸食されるという課題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、CM等の他の一時的な番組が挿入されたときに音声の属性を切り替える際に、視聴者に上述の違和感を与えることを防ぐことができる受信装置、受信方法、プログラム及び送信装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析部と、前記単位毎の音声データを復号する音声復号部と、を備える受信装置である。
また、本発明の他の態様は、受信装置における受信方法であって、番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析過程と、前記単位毎の音声データを復号する音声復号過程と、を有する受信方法である。
また、本発明の他の態様は、受信装置のコンピュータに、番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析手順と、前記単位毎の音声データを復号する音声復号手順と、を実行させるためのプログラムである。
また、本発明の他の態様は、番組を構成する1又は複数の単位の音声データを取得する音声データ取得部と、前記単位毎の属性を示す構成情報を取得する構成情報取得部と、
番組の変更に応じて不要になる追加単位に、継続する原単位の音声データを追加し、前記追加単位と前記原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を生成する音声処理部と、を備えることを特徴とする送信装置である。
本発明によれば、CM等の他の一時的な番組が挿入されたときに音声の属性を切り替える際に、音声を一時的に中断する必要がなくなるため、視聴者に違和感を与えることを防ぐことができる。
第1の実施形態に係る放送システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る送信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る音声処理部が追加するアセットを説明するための図である。 第1の実施形態に係る音声処理部が追加アセットに割り当てる音声データを説明するための図である。 MPTの例を示す図である。 MH−音声コンポーネント記述子の例を示す図である。 コンポーネント種別の例を示す図である。 第1の実施形態に係る音声処理部から出力されるMPTのMH−音声コンポーネント記述子の設定例を示す。 第1の実施形態に係る送信処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る音声復号部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る制御部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る送信処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る追加アセットの検出処理を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示すブロック図である。放送システム1は、送信装置11と、受信装置31とを含んで構成される。送信装置11は、例えば、放送事業者の放送設備を構成する。受信装置31は、送信装置11から放送される放送番組を受信し、受信した放送番組の映像を表示し、当該放送番組の音声を再生する。受信装置31は、例えば、各家庭や事業所等に設置される。
送信装置11は、放送番組を表す番組データを、放送伝送路12を介して受信装置31に送信する。番組データは、例えば、音声データと、映像データとを含む。音声データは、1種類の音声データに限らず、同時に複数の属性の音声データを含むことがある。属性には、例えば、再生方式と言語がある。再生方式とは、再生に係る音声チャンネル数、スピーカの配置を意味し、音声モードと呼ばれることがある。再生方式は、例えば、ステレオ2ch、サラウンド5.1ch、等である。言語は、その音声データで再生される発話音声の主たる言語である。これら複数の属性の音声データを1つの番組データで提供するサービスをサイマルキャストと呼ぶ。サイマルキャストは、サイマル放送と呼ばれることもある。以下の説明では、当該サービス自体、又は当該サービスで提供される複数の属性の音声をサイマル音声と呼ぶことがある。
放送伝送路12は、送信装置11が送信する各種のデータを同時に不特定多数の受信装置31に一方向的に伝送する伝送路である。放送伝送路12は、例えば、放送衛星で中継される所定の周波数帯域の電波(放送波)である。放送伝送路12の一部には、通信回線、例えば、送信装置11から電波を送信するための送信設備までの通信回線が含まれてもよい。なお、本実施形態では、放送伝送路12を放送衛星で中継されるものとしたが、放送伝送路12の形態はこれに限らない。
受信装置31は、送信装置11から放送伝送路12を介して受信した番組データに基づく番組の映像を表示し、当該番組の音声を再生する。受信装置31は、受信した番組データから複数の方式の音声データの存在、つまりサイマル音声を検出する。また、受信装置31は、番組データに含まれる複数の方式のうち、少なくともいずれかの方式の音声データを復号する復号部を有し、複数の方式のうち復号部が処理可能な方式のいずれかを選択する。受信装置31は、例えば、テレビジョン受信装置、映像記録装置、等、テレビジョン放送を受信することができる機能を有する電子機器である。
(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る送信装置11の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置11の構成を示すブロック図である。送信装置11は、番組データ取得部111、構成情報取得部112、音声処理部113、再多重化部114、暗号化部116及び送信部117を含んで構成される。
番組データ取得部111は、放送番組を構成する映像を示す映像データと音声を示す音声データを取得する。番組データ取得部111は、所定の映像符号化方式で符号化された映像データを取得する。所定の映像符号化方式は、例えば、ISO/IEC 23008 HEVC(International Organization for Standardization/International Electronical Commision 23008 Part2 High Efficiency Video Coding、単にHEVCとも呼ばれる)で規格化された方式である。また、番組データ取得部111は、所定の音声符号化方式で符号化された音声データを取得する。所定の音声符号化方式は、例えば、ISO/IEC 14496 Part3(MPEG−4オーディオとも呼ばれる)で規定された音声符号化方式である。番組データ取得部111は、1つの番組において同時に複数の再生方式の音声データを取得することがある。番組データ取得部111は、取得した映像データと音声データから所定の形式の番組データを生成し、生成した番組データを音声処理部113に出力する。所定の形式の番組データは、例えば、ISO/IEC 23008 Part1 MMT(MPEG Media Transport、単にMMTとも呼ばれる)で規定されたMMTP(MMT Protocol)パケットである。各MMTPパケットには、映像や音声の復号処理を行うことができる単位の映像データ又は音声データが含まれる。番組データ取得部111は、音声データに関しては、番組を構成する1又は複数の単位(アセットまたはコンポーネント)の音声データを取得する音声データ取得部として機能する。
構成情報取得部112には、放送番組や放送に伴って提供されるサービスを構成するための情報である構成情報を取得する。構成情報として、放送番組やサービスの構成要素であるアセットのリストや、それらの諸要件を示す情報、例えば、番組において複数の異なる属性を有する音声が存在するか否かを示す情報を含む。アセットとは、番組の構成要素である要素データ、例えば、個々のストリームの音声データ、映像データ、等の単位である。構成情報取得部112には、MMTPパケット化された、単位毎の属性(再生方式や言語)を示すMMTパッケージテーブル(MPT:MMT Package Table)や番組毎の構成要素の単位の情報を示すイベント情報テーブル(MH−EIT:MH−Event Information Table)が入力される。構成情報取得部112は、取得した構成情報を音声処理部113に出力する。MPTの例については後述する。
音声処理部113は、入力された番組データと構成情報とに基づいて、番組の変更に応じて不要になる単位である追加単位(追加アセット)に、番組の変更に関わらず継続する原単位(原アセット)の音声データを追加し、追加単位と原単位とを含む単位毎の属性(再生方式や言語)を示すMPTを生成する。その時点において、追加アセットと原アセットは同一の音声データを有することになる。以下の説明では、同一の音声データを有する追加アセットと原アセットを共通音声アセットと呼ぶことがある。音声処理部113は、入力されたMPTを新たに生成したMPTに更新した構成情報と、音声データを追加した番組データを再多重化部114に出力する。
再多重化部114は、音声処理部113から入力された構成情報及び番組データをMMTPパケット列に再多重化する。再多重化部114は、再多重化したMMTPパケット列を多重化データとして暗号化部116に出力する。
暗号化部116は、再多重化部114から入力された多重化データを所定の暗号化方式(例えば、AES(Advanced Encryption Standard))を用いて暗号化する。暗号化部116は、暗号化した多重化データを送信部117に出力する。
送信部117は、暗号化部116から入力された多重化データを受信装置31に放送伝送路12を介して送信する。ここで、送信部117は、ベースバンド信号である多重化データで所定の搬送周波数を有する搬送波を変調して、搬送周波数に対応したチャネル帯域の電波(放送波)をアンテナ(図示せず)により放射する。
(音声処理)
次に、具体例を用いて、音声処理部113における処理を説明する。
図3は、本実施形態に係る音声処理部113が追加するアセットを説明するための図である。本図において縦軸は時刻である。時刻t1〜時刻t4は、番組が切り替わる時刻を示す。
図3(A)は、時間経過に伴う番組の推移を示す。図示するように、番組A(1)(番組Aの(1)部分)(〜時刻t1)、CM1(時刻t1〜時刻t2)、番組A(2)(番組Aの(2)部分)(時刻t2〜時刻t3)、CM2(時刻t3〜時刻t4)、番組B(時刻t4〜)の順に放送される。番組A及び番組Bはメインコンテンツであり、CM1及びCM2はCM等のサブコンテンツである。
図3(B)は、音声処理部113に入力される構成情報の一部として処理前のMPTが示す音声データのアセットを示す。図示するように、番組Aのアセットは、5.1ch日本語、2ch日本語及び2ch英語である。5.1ch日本語は、再生方式がサラウンド5.1chであり、言語が日本語である。また、2ch日本語は、再生方式がステレオ2chであり、言語が日本語である。また、2ch英語は、再生方式がステレオ2chであり、言語が英語である。また、CM1及びCM2のアセットは、2ch日本語のみである。また、番組Bのアセットは、5.1ch日本語及び2ch日本語である。
音声処理部113は、例えば、MH−EITに記述された開始時刻を用いて番組の切り替わり(CMへの変化、等)を検出する。そして、音声処理部113は、イベント情報テーブルに記述されたMH−音声コンポーネント記述子に含まれるコンポーネントタグを用いて、番組の切り替わりに伴うアセットの変化を検出する。音声処理部113は、番組がサブコンテンツに切り替わる際に、切り替わる直前のメインコンテンツにあるアセットであってサブコンテンツにないアセットを、不要とされたアセット(番組の変更に応じて不要となる追加単位)と判定する。そして、音声処理部113は、切り替わるサブコンテンツに、不要とされたアセットを追加する。以下、サブコンテンツに継続される(元からある)アセットを原アセット(原単位)と称し、番組の変更に応じてサブコンテンツに追加されたアセットを追加アセット(追加単位)と称する。図示する例では、音声処理部113は、CM1及びCM2に番組Aのアセット5.1ch日本語及び2ch英語を追加する。
図3(C)は、音声処理部113が出力する構成情報が示す音声データのアセットを示す。本図において、下線で示す部分が追加アセットである。図示するように、音声処理部113が処理した構成情報のアセットには、図3(B)に示すアセットに対して、CM1及びCM2に5.1ch日本語及び2ch英語が追加されている。
なお、上述では、音声処理部113がMH−EITに基づいて番組の変更に応じたアセットの変化を判別する場合を例にしたが、これには限られない。音声処理部113は、放送事業者又は番組制作者から提供された番組毎のアセットを示す放送スケジュール情報を用いてアセットの変化を判別してもよいし、ユーザの操作入力に基づいてアセットの変化が指示されてもよい。
続いて、追加アセットに割り当てる音声データについて説明する。図4は、本実施形態に係る音声処理部113が追加アセットに割り当てる音声データを説明するための図である。本図では、図3において説明した追加アセット「2ch英語」に原アセット「2ch日本語」の音声データを割り当てる場合を例に説明する。本図において縦軸は時刻である。時刻t1〜時刻t4は、図3に示す番組が切り替わる時刻を示す。
図4(A)は、原アセットa「2ch日本語」の各番組に割り当てられる音声データを示す。図示するように、原アセットa「2ch日本語」の音声データとして、番組A(1)の音声データA11(〜時刻t1)、CM1の音声データA12(時刻t1〜時刻t2)、番組A(2)の音声データA13(時刻t2〜時刻t3)、CM2の音声データA14(時刻t3〜時刻t4)、番組Bの音声データA15(時刻t4〜)が割り当てられている。
図4(B)は、音声処理部113の処理前における追加アセットb「2ch英語」の音声データを示す。図示するように、追加アセットb「2ch英語」の音声データとして、番組A(1)の音声データA21(〜時刻t1)、番組A(2)の音声データA23(時刻t2〜時刻t3)、番組Bの音声データA25(時刻t4〜)が割り当てられており、CM1(時刻t1〜時刻t2)及びCM2(時刻t3〜時刻t4)には追加アセットb「2ch英語」には音声データが割り当てられていない。
音声処理部113は、CM1及びCM2の期間において、原アセットa「2ch日本語」の音声データを複製し、複製した音声データを追加アセットb’「2ch英語」の音声データとして追加する。具体的には、音声処理部113は、CM1の期間において追加アセットb’「2ch英語」の音声データとして、原アセットa「2ch日本語」の音声データA12を音声データA22として割り当て、CM2の期間において追加アセットb’「2ch英語」の音声データとして、原アセットa「2ch日本語」の音声データA14を音声データA24として割り当てる。
図4(C)は、音声処理部113が生成した処理後の追加アセットb’「2ch英語」の音声データである。本図に示すように、CM1(時刻t1〜時刻t2)の期間において追加アセットb’「2ch英語」には、原アセットa「2ch日本語」の音声データA12と同一の音声データが音声データA22として割り当てられ、CM2(時刻t3〜時刻t4)の期間において追加アセットb「2ch英語」には原アセットa「2ch日本語」の音声データA14と同一の音声データが音声データA24として割り当てられている。
(MPTのデータ構造)
次に、構成情報に含まれるMPTの例について説明する。
図5は、MPTの例を示す図である。本図に示す例では、MPTは、MPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)とアセット毎にアセットタイプ(asset_type)を含む。MPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)は、MPTの記述子が記述される領域である。構成情報取得部112は、MH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())を生成する。MH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())は、番組を構成する音声データに関するパラメータが記述される記述子である。サイマル音声を提供する場合には、構成情報取得部112は、再生方式毎にMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())を生成する。構成情報取得部112は、生成したMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())をMPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)に含める。アセットタイプ(asset_type)には、アセットの種類を示す符号が記述される。構成情報取得部112は、アセットタイプ(asset_type)として、例えば、HEVCで符号化された映像データを示すhcv1と、MPEG−4オーディオで符号化された音声データを示すmp4aを記述する。
(MH−音声コンポーネント記述子のデータ構造)
次に、MH−音声コンポーネント記述子の例について説明する。
図6は、MH−音声コンポーネント記述子の例を示す図である。本図に示す例では、MH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor()は、コンポーネント種別(component_type)、コンポーネントタグ(component_tag)、サイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)及び主コンポーネントフラグ(main_component_tag)を含む。コンポーネント種別(component_type)には、再生方式を示す番号が記述される。コンポーネントタグ(component_tag)には、個々の再生方式の音声データのコンポーネントストリームを識別する番号が記述される。なお、以下の説明では、コンポーネントタグに当該音声アセットのアセットIDを記述することで、コンポーネントストリームの識別を行うものとする。サイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)には、1つのサイマルキャストを行う音声データのグループに属する音声データに対して同一の番号が記述される。但し、サイマルキャストを行わない音声データについては、特定の符号‘0xFF’が記述される。従って、サイマル音声を提供する場合には、構成情報取得部112は、再生方式間で共通であって、‘0xFF’以外の番号をサイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)に記述する。サイマル音声を提供しない場合には、構成情報取得部112は、‘0xFF’をサイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)に記述する。主コンポーネントフラグ(main_component_tag)は、その音声データが主音声であるか否かを示すフラグである。例えば、主音声として、いかなる受信装置においても再生可能な再生方式、例えば、シングルモノ1ch(モノラル1チャンネル)の音声データが主音声として指定されることがある。
なお、MH−EITの記述子領域(descriptors())にも、アセット毎のMH−音声コンポーネント記述子が記述される。MH−EITは、MPTとは異なり、音声処理部113において番組の切り替わりに関わらず更新されない。
(コンポーネント種別の例)
次に、コンポーネント種別(component_type)に記述される再生方式について説明する。
図7は、コンポーネント種別の例を示す図である。本図には、コンポーネント種別を示す番号として、‘0x01’、‘0x02’、‘0x03’、‘0x09’、‘0x0C’、‘0x11’が列挙されている。‘0x01’、‘0x02’、‘0x03’、‘0x09’、‘0x0C’、‘0x11’は、再生方式としてそれぞれ1/0モード、1/0+1/0モード、2/0モード、3/2.1モード、5/2.1モード、3/3/3−5/2/3−3/0/0.2モードを示す値である。ここで、…/〜とは、受聴点を基準とした再生用スピーカの配置が、前方に…個(…音声チャンネル)であり、後方に〜個(〜音声チャンネル)であることを意味する。また、小数点以下の数値は、低域の音声を再生するための音声チャンネル数を示す。なお、音声チャンネルは、音声の再生単位であるチャンネルを意味し、放送波の周波数帯域を示す放送チャンネルと区別される。従って、1/0モードは、シングルモノ1chを示す。1/0+1/0モードはデュアルモノ1ch×2を示す。2/0モードは、ステレオ2chを示す。3/2.1モードは、サラウンド5.1chを示す。5/2.1モードは、サラウンド7.1chを示す。なお、3/3/3−5/2/3−3/0/0.2モードは、サラウンド22.2chを示す。3/3/3−5/2/3−3/0/0.2モードの3/3/3とは、スピーカの配置が、受聴点を基準として上層前方、側方、後方に3個ずつであることを示す。5/2/3とは、スピーカの配置が、受聴点を基準として中層前方、側方、後方にそれぞれ5、2、3個であることを示す。3/0/0.2とは、スピーカの配置が、受聴点を基準として下層前方、側方、後方にそれぞれ5、0、2個であることを示す。但し、下層後方の2チャンネルは、いずれも低域の音声を再生するためのチャンネルである。
(MH−音声コンポーネント記述子の例)
次に、音声処理部113が更新するMPTのMH−音声コンポーネント記述子の設定例について説明する。
図8は、本実施形態に係る音声処理部113から出力されるMPTのMH−音声コンポーネント記述子の設定例を示す。MH−音声コンポーネント記述子には、個々のアセットを示すアセットIDと、コンポーネント種別と、言語コードと、識別フラグとの各項目が含まれる。言語コードは、言語の種別を示す。識別フラグ(original_component_flag)は、当該アセットが現アセットであるか、追加アセットであるかを示すフラグである。識別フラグが1の場合原アセットを示し、識別フラグが0の場合、追加アセットを示す。また識別フラグが0の場合、当該追加アセットに音声データを割り当てた原アセットのアセットID(コンポーネントタグ)が原アセットID(original_component_tag)に設定される。
図8(A)は、図3に示す番組Aの期間中に出力されるMPTのMH−音声コンポーネント記述子である。番組Aの期間中にはMPT内のアセット構成は更新されない。本図に示す例では、1行目は、アセットaに係るアセットIDが0x11であり、コンポーネント種別が0x01であり、言語コードがjpnであり、識別フラグが1である。2行目は、アセットbに係るアセットIDが0x12であり、コンポーネント種別が0x02であり、言語コードがengであり、識別フラグが1である。3行目は、アセットcに係るアセットIDが0x13であり、コンポーネント種別が0x09であり、言語コードがjpnであり、識別フラグが1である。なお、アセットaは2ch日本語であり、アセットbは2ch英語であり、アセットcは5.1ch日本語である。
図8(B)は、図3に示すCM1又はCM2の期間中に出力されるMPTのMH−音声コンポーネント識別子である。CM1又はCM2の期間中にはMPT内のアセット構成が更新される。本図の1行目は、アセットaに係るアセットID(コンポーネントタグ)が0x11であり、コンポーネント種別が0x01であり、言語コードがjpnであり、識別フラグが1である。2行目は、アセットbに係るアセットID(コンポーネントタグ)が0x12であり、コンポーネント種別が0x02であり、言語コードがengであり、識別フラグが0であり、原アセットIDは0x11である。3行目は、アセットcに係るアセットID(コンポーネントタグ)が0x13であり、コンポーネント種別が0x09であり、言語コードがjpnであり、識別フラグが1であり、原アセットIDは0x11である。
本図に示すように、CM1及びCM2の期間中に出力されるMH−音声コンポーネント識別子には、アセットaに加えて追加アセットb,cが追加されている。また、アセットb,cの原アセットIDには、アセットaのアセットID「0x11」が設定されている。これに対し、音声処理部113にCM1及びCM2の期間中に入力されるMH−音声コンポーネント識別子にはアセットaのみが設定される。
(送信処理)
次に、本実施形態に係る送信処理について説明する。
図9は、本実施形態に係る送信処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)番組データ取得部111は、番組データを取得し、取得した番組データを音声処理部113に出力する。その後、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)構成情報取得部112は、構成情報を取得し、取得した構成情報を音声処理部113に出力する。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)音声処理部113は、入力された構成情報のMH−EITに基づいて、放送番組にCMが挿入されているか否かを判定する。CMが挿入されていると音声処理部113が判定した場合には(ステップS103 YES)、ステップS104の処理に進む。また、CMが挿入されていないと音声処理部113が判定した場合には(ステップS103 NO)、ステップS108の処理に進む。
(ステップS104)音声処理部113は、放送番組からCMに切り替わる際に、アセットの変更があるか否かを判定する。アセットの変更があると音声処理部113が判定した場合には(ステップS104 YES)、ステップS105の処理に進む。また、アセットの変更がないと音声処理部113が判定した場合には(ステップS104 NO)、ステップS108の処理に進む。
(ステップS105)音声処理部113は、放送番組にあるアセットであって、CMにないアセット(不要とされたアセット)を追加アセットと定める。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)音声処理部113は、CMにおいて継続された原アセットの音声データを、CMの追加アセットに割り当てて追加する。その後、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)音声処理部113は、MPTのMH−音声コンポーネント記述子において、CMの原アセットのアセットIDを示す識別フラグをCMの追加アセットに付加することによりMPTを更新する。そして、音声処理部113は、更新したMPTを含む構成情報及び音声データを追加した番組データを再多重化部114に出力する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)再多重化部114は、番組データ及び構成情報を再多重化し、暗号化部116に出力する。暗号化部116は、多重化データを暗号化して送信部117に出力する。送信部117は、暗号化された多重化データを送信する。その後、処理を終了する。
(受信装置の構成)
次に、受信装置31の構成について説明する。
図10は、本実施形態に係る受信装置31の構成を示すブロック図である。受信装置31は、受信部311(チューナー)、復号部312、分離部313、音声復号部314、拡声部315、映像復号部316、映像合成部317、表示部318、記憶部322、操作入力部323及び制御部331を含んで構成される。
受信部311は、送信装置11が送信した放送波を、放送伝送路12を介して受信する。受信部311は、制御部331から入力された放送チャンネル信号で指定される放送チャンネルに応じた放送チャンネル帯域を特定する。受信部311は、放送波として受信した放送チャンネル帯域の受信信号をベースバンド信号である多重化データに復調する。受信部311は、復調した多重化データを復号部312に出力する。
復号部312は、受信部311から入力された多重化データ(暗号化されている)を、送信装置11の暗号化部116で用いられた方式に対応する復号方式(例えば、AES)で復号し、復号した多重化データを生成する。復号部312は、生成した多重化データを分離部313に出力する。
分離部313は、復号部312から入力された多重化データから番組データ及び構成情報に分離する。分離部313は、構成情報を制御部331に出力する。また、分離部313は、番組データから音声データと映像データを抽出する。分離部313は、抽出した音声データを音声復号部314に出力し、映像データを映像復号部316に出力する。
音声復号部314は、分離部313から入力された音声データを、符号化に用いられた符号化方式(例えば、MPEG−4 オーディオ)と対応する復号方式で復号し、元の音声データに復号する。復号した音声データは、各時刻における音声のレベルを示すデータである。サイマル音声が提供される場合には、音声復号部314に複数のアセットの音声データが入力され、制御部331から方式選択信号が入力されることがある。方式選択信号は、複数のアセットのうち、いずれかのアセットの音声を指示する信号である。音声復号部314は、所定の複数のアセットの音声データのうち、自部が処理能力を有する再生方式であって方式選択信号で指定されるアセットに係る音声データについて復号を行い、元の音声データを生成する。音声復号部314は、復号した元の音声データを拡声部315に出力する。よって、サイマル音声が提供される場合、方式選択信号で指定されたアセットの音声が拡声部315で再生される。なお、方式選択信号が入力されない場合には、音声復号部314は、主音声に係る元の音声データを拡声部315に出力する。
拡声部315は、音声復号部314から入力された音声データに基づく音声を再生する。拡声部315は、例えば、スピーカを含んで構成される。拡声部315は、少なくとも所定のチャンネル数に相当する個数のスピーカを含んで構成される。所定のチャンネル数とは、音声復号部314において音声データを処理可能な再生方式で指定されるチャンネル数に相当する。これにより、拡声部315は、音声復号部314から入力された複数のチャンネルの音声データによる音声を再生することができる。
映像復号部316は、分離部313から入力された映像データを、符号化に用いられた符号化方式(例えば、HEVC)と対応する復号方式で入力された映像データを復号し、元の映像データを生成する。復号した映像データは、各時刻における映像(フレーム画像)を形成する信号値を示すデータである。映像復号部316は、復号した映像データを映像合成部317に出力する。
映像合成部317は、映像復号部316から入力された映像データと、制御部331から入力された各種のGUI画面データとを合成し、表示用の映像を示す映像データを生成する。GUI画面データには、例えば、放送チャンネルを選択するための選局画面データ、電子番組表(EPG:Electric Program Guide)データ、等がある。
表示部318は、映像合成部317から入力された映像データに基づく映像を再生する。従って、表示部318には、受信した映像データに係る映像にGUI画面が重畳して表示される。表示部318は、例えば、ディスプレイを含んで構成される。
記憶部322は、各種のデータを記憶する。記憶部322は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard−disk Drive)、フラッシュメモリ、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access Memory)又はそれらの組み合わせを含んで構成される。
操作入力部323は、ユーザによる操作入力を受け付けて生成される操作信号を取得し、取得した操作信号を制御部331に出力する。操作信号は、例えば、電源のオン/オフを示す信号、放送波のチャネルを示す信号、再生する音声の言語を示す信号、がある。操作入力部323は、例えば、操作ボタン、リモートコントローラ、携帯端末装置等の電子機器から操作信号を受信する入力インタフェース、等である。
制御部331は、受信装置31の種々の動作を制御する。例えば、制御部331は、分離部313から入力された構成情報に含まれるMPTから1つの番組で複数のアセットの音声データが提供されるサイマル音声の存在を検出する。また、制御部331は、サイマル音声の存在を検出した場合、MPTに基づいてアセット毎の属性(再生方式、言語、等)を特定する。制御部331は、アセット毎の属性を示す属性選択信号を音声復号部314に出力する。なお、制御部331は、操作入力部323から入力された操作信号に基づいて各種のGUI画面データを生成し、生成したGUI画面データを映像合成部317に出力する。
(音声復号部の構成)
次に、本実施形態に係る音声復号部314の構成について説明する。図11は、本実施形態に係る音声復号部314の構成を示すブロック図である。音声復号部314は、切替制御部3141、再生方式それぞれに対応する複数の復号処理部3142及びミキシング部3143を含んで構成される。
切替制御部3141は、後述する再生制御部333からの属性選択信号で指定されるアセット毎の属性の一要素として再生方式を特定する。切替制御部3141は、特定した再生方式に対応する復号処理部3142に、各アセットの音声データを出力する。
復号処理部3142は、アセット毎の音声データを、それぞれ指定された再生方式で音声データを復号し、ミキシング部3143に出力する。音声復号部314は、各再生方式に対応する復号処理部3142を複数備える。図11では、これら複数の復号処理部が、復号処理部3142−1、3142−2、…、等と表されている。これにより、1つの再生方式で複数の言語の音声データが入力された場合でも、それぞれの音声データを並行して復号することができる。
ミキシング部3143は、復号処理部3142から入力された各アセットの音声データを音声チャネル毎に加算し、加算により得られた音声データを拡声部315に出力する。
(制御部の構成)
次に、本実施形態に係る制御部331の構成について説明する。図12は、本実施形態に係る制御部331の構成を示すブロック図である。制御部331は、構成情報解析部332、再生制御部333及び表示制御部334を含んで構成される。
構成情報解析部332は、構成情報に含まれるMPTを解析し、番組を構成するアセットを特定し、MPTからアセット毎の音声データの属性(再生方式、言語、等)を特定する。構成情報解析部332は、MPTに共通のサイマルキャスト識別が記述された複数のアセットが含まれているときサイマル音声が存在すると判定し、含まれていないときサイマル音声が存在しないと判定する。また、構成情報解析部332は、MPTにおいてサイマル音声に係る複数のアセットのうち識別フラグが1であるアセットを検出したとき、番組がCMに変更されたと判定する。構成情報解析部332は、番組がCMに変更されたときに、検出した識別フラグが1であるアセットを追加アセットと判定し、原アセットIDが示すアセットを原アセットと判定する。これにより、追加アセットと原アセットが検出される。構成情報解析部332は、特定したアセットとその属性を示すアセット信号を再生制御部333に出力する。
再生制御部333は、構成情報解析部332から入力されたアセット信号で指定される、各アセットに係る再生方式を示す方式選択信号を音声復号部314に出力する。また、再生制御部333は、アセット信号で指定されるアセットに追加アセットが含まれる場合には、当該追加アセットの識別フラグを表示制御部334に出力する。
表示制御部334は、再生制御部333から追加アセットの識別フラグが入力されると、入力された識別フラグが示す原アセットに係る属性の音声を追加アセットで再生する旨(例えば、英語2chで日本語2chの音声を再生)の表示情報を、映像合成部317を介して表示部318に表示させる。
(受信処理)
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図13は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
(ステップS201)受信部311は、送信装置11が送信した放送波を受信し、受信した放送波を復調する。復号部312は、復調により得られた、暗号化された多重化データを復号する。分離部313は、復号により得られた多重化データを番組データと構成情報に分離する。その後、ステップS202に進む。
(ステップS202)構成情報解析部332は、分離された構成情報に基づいて、放送番組にCMが挿入されているか否かを判定する。CMが挿入されていると構成情報解析部332が判定した場合(ステップS202 YES)、ステップS203の処理に進む。また、CMが挿入されていないと構成情報解析部332が判定した場合には(ステップS202 NO)、ステップS205の処理に進む。
(ステップS203)構成情報解析部332は、現在音声データを受信しているアセットについて、識別フラグを検出したか否かを判定する。識別フラグを検出したと構成情報解析部332が判定した場合には(ステップS203 YES)、構成情報解析部332は、識別フラグが付加されたアセットを追加アセットと判定し、識別フラグが示すアセットを原アセットと判定し、ステップS204の処理に進む。また、識別フラグを検出していないと構成情報解析部332が判定した場合には(ステップS203 NO)、ステップS205の処理に進む。
(ステップS204)表示制御部334は、追加アセットにおいて原アセットの属性で音声を再生する旨の表示情報を、映像合成部317を介して表示部318に表示させる。その後、ステップS205の処理に進む。
(ステップS205)音声復号部314は、再生制御部333から入力された方式選択信号で指示されるアセットの再生方式を用いて符号化された音声データについて復号して再生する。その後、処理を終了する。
以上に説明したように、本実施形態に係る送信装置11は、番組を構成する1又は複数のアセットの音声データを取得する番組データ取得部111と、アセット毎の属性を示す構成情報を取得する構成情報取得部112と、番組の変更に応じて不要になる追加アセットに、継続する原アセットの音声データを追加し、追加アセットと原アセットとを含むアセット毎の属性を示す構成情報を生成する音声処理部113と、を備える。また、受信装置31は、番組がCMに変更したときに、送信装置11から受信した構成情報を解析して追加アセットと原アセットとを識別フラグにより検出する構成情報解析部332と、アセット毎の音声データを復号する音声復号部314とを備える。
この構成により、受信装置31は、CM等の他の一時的な番組が挿入されたときでも、音声を一時的に中断する必要がなくなる。よって、受信装置31は、CM開始時に音声が途切れないため、視聴者に違和感を与えることを防ぐことができる。また、受信装置31は、放送時間が短い(例えば、15〜30秒)一時的な番組の割り当て時間を有効に活用することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る放送システム1の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を援用する。
但し、本実施形態に係る送信装置11において、音声処理部113は、構成情報に含まれるMPTにおいて、追加アセットについて識別フラグを付加しない。なお、音声処理部113は、第1の実施形態と同様に、構成情報取得部112から入力された構成情報に含まれるMH−EITを更新しない。
受信装置31において、構成情報解析部332は、アセット毎の音声データが相互に同一である共通音声アセットが存在するか否かを判定する。構成情報解析部332は、共通音声アセットが存在すると判定する場合、構成情報に含まれるMH−EITに基づいて共通音声アセットと判定されたアセットが、追加アセットであるか、又は原アセットであるかを判定する。
(送信処理)
次に、本実施形態に係る送信処理について説明する。
図14は、本実施形態に係る送信処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る送信処理は、ステップS101〜106及びS108の処理を含む。すなわち、本実施形態に係る送信処理では、図9に示すステップS107の処理が省略されている。つまり、本実施形態に係る音声処理部113は、追加アセットについて識別フラグを付加しない。ステップS101〜106及びS108の処理は、図9に示すものと同様であるため、それらの説明を援用する。
(受信処理)
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図15は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る受信処理は、図13に示す第1の実施形態に係る受信処理のステップS203(識別フラグの検出)の処理に代えて、ステップS203a及びS203bの処理を有する。ステップS201、S202、S204、S205の処理は、図13に示すものと同様であるため、それらの説明を援用する。
(ステップS203a)構成情報解析部332は、番組データに含まれる音声データと、構成情報に含まれるMH−EITに基づき、追加アセットの検出処理を実行する。その後、ステップS203bの処理に進む。
(ステップS203b)構成情報解析部332は、ステップS203aの処理において、追加アセットを検出したか否かを判定する。追加アセットを検出したと構成情報解析部332が判定した場合には(ステップS203b YES)、ステップS204の処理に進む。また、追加アセットを検出していないと構成情報解析部332が判定した場合には(ステップS203b NO)、ステップS205の処理に進む。
図16は、本実施形態に係る追加アセットの検出処理を示すフローチャートである。本図に示す処理は、図15に示すステップS203aの処理に相当する。
(ステップS203c)構成情報解析部332は、複数のアセットの相互間で音声データを照合して同一であるか否かを判定する。その後、ステップS203dの処理に進む。
(ステップS203d)構成情報解析部332は、音声データが相互に同一のアセットを共通音声アセットと判定する。共通音声アセットと判定されたアセットは、追加アセットまたは原アセットのいずれかに該当する。その後、ステップS203eの処理に進む。
(ステップS203e)構成情報解析部332は、共通音声アセットのうち、構成情報に含まれるMH−EITに記述されるコンポーネントタグに基づいて、本来放送されないアセット(不要とされたアセット)を追加アセットと判定する。また、構成情報解析部332は、共通音声アセットのうち、コンポーネントタグに基づいて、放送されるアセット(継続されたアセット)を特定し、この特定したアセットを原アセットと判定する。その後、処理を終了する。
以上に説明したように、本実施形態に係る送信装置11は、番組を構成する1又は複数のアセットの音声データを取得する番組データ取得部111と、アセット毎の属性を示す構成情報を取得する構成情報取得部112と、番組の変更に応じて不要になる追加アセットに、継続する原アセットの音声データを追加し、追加アセットと原アセットとを含むアセット毎の属性を示す構成情報を生成する音声処理部113と、を備える。また、受信装置31は、番組がCMに変更したときに、送信装置11から受信した構成情報を解析して、アセット毎の音声データが相互に同一であるアセットのうち、番組を構成する音声情報の単位を示す番組情報に基づいて追加アセットと原アセットを検出する構成情報解析部332と、アセット毎の音声データを復号する音声復号部314とを備える。
この構成により、受信装置31は、CM等の他の一時的な番組が挿入されたときでも、音声を一時的に中断する必要がなくなる。よって、受信装置31は、CM開始時に音声が途切れないため、視聴者に違和感を与えることを防ぐことができる。また、受信装置31は、放送時間が短い(例えば、15〜30秒)一時的番組の割り当て時間を有効に活用することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的構成を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
例えば、受信装置31において、拡声部315、表示部318は、必ずしも一体化されていなくてもよく、これらの一方又は両者が省略されてもよい。
上述した実施形態では、各種のデータを伝送するための伝送方式として、MPEG−Hで規定されたMMT(MPEG Media Transport)によるメディアトランスポート方式が用いる場合を例にしたが、その他の伝送方式、例えば、MPEG−2 Systemsで規定された方式が用いられてもよい。また、伝送に係るデータ形式、暗号化方式、符号化方式も、その伝送方式で規定された形式または方式が用いられてもよい。
また、上述した実施形態において、図9又は図14に示すステップS103、図13又は図15に示すステップS202に係るCMの挿入を判定する処理は、省略されてもよい。また、受信装置31の表示制御部334は省略されてもよい。その場合には、第1の実施形態に係る音声処理部113は、構成情報に含まれるMPTにおいて、追加アセットについておよび原アセットIDを付加する処理を省略してもよい。また、その場合には、第1の実施形態、第2の実施形態ともに、構成情報解析部332は、共通音声アセットが追加アセットであるか、又は原アセットであるかを判定する処理を省略することができる。
また、ミキシング部3143は、共通音声アセットと判定されたアセットの数に応じて音声の信号レベルを低減し、本来の信号レベルに音量を調整してもよい。ミキシング部3143は、例えば、ミキシングにより得られたチャンネル毎の音声の信号レベルを共通音声アセットと判定されたアセットの数で除算した信号レベルを有する音声データを拡声部315に出力する。仮に、ミキシング部3143が単純に追加アセットと原アセットの音声データをミキシングすると、再生される音量が本来の音量よりも大きくなる。このため、ミキシング部3143が音量を調整して音量が本来の音量よりも大きくなることを防ぐことで、視聴者に違和感を与えることを軽減することができる。
また、上述した実施形態における送信装置11の一部、受信装置31の一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、認識データ伝送装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
なお、本発明は次の態様でも実施することができる。
(1)番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析部と、単位毎の音声データを復号する音声復号部と、を備える受信装置。
(2)構成情報解析部は、追加単位と原単位を検出し、追加単位で原単位の属性の音声再生を示す情報を表示させる表示制御部を備えることを特徴とする(1)に記載の受信装置。
(3)構成情報解析部は、追加単位と原単位を示す識別情報を検出することを特徴とする(2)に記載の受信装置。
(4)構成情報解析部は、単位毎の音声データが相互に同一である単位のうち、番組を構成する音声情報の単位を示す番組情報に基づいて追加単位と原単位を検出することを特徴とする(2)に記載の受信装置。
(5)構成情報解析部は、番組が広告番組に変更したとき、追加単位と原単位を検出することを特徴とする(2)から(4)いずれか1項に記載の受信装置。
(6)受信装置における受信方法であって、番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析過程と、単位毎の音声データを復号する音声復号過程と、を有する受信方法。
(7)受信装置のコンピュータに、番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析手順と、単位毎の音声データを復号する音声復号手順と、を実行させるためのプログラム。
(8)番組を構成する1又は複数の単位の音声データを取得する音声データ取得部と、単位毎の属性を示す構成情報を取得する構成情報取得部と、番組の変更に応じて不要になる追加単位に、継続する原単位の音声データを追加し、追加単位と原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を生成する音声処理部と、を備えることを特徴とする送信装置。
1…放送システム、11…送信装置、111…番組データ取得部、112…構成情報取得部、113…音声処理部、114…再多重化部、116…暗号化部、117…送信部、12…放送伝送路、31…受信装置、311…受信部、312…復号部、313…分離部、314…音声復号部、315…拡声部、316…映像復号部、317…映像合成部、318…表示部、322…記憶部、323…操作入力部、331…制御部、332…構成情報解析部、333…再生制御部、334…表示制御部、3141…切替制御部、3142…復号処理部、3143…ミキシング部

Claims (8)

  1. 番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析部と、
    前記単位毎の音声データを復号する音声復号部と、
    を備える受信装置。
  2. 前記構成情報解析部は、前記追加単位と前記原単位を検出し、
    前記追加単位で前記原単位の属性の音声再生を示す情報を表示させる表示制御部
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記構成情報解析部は、前記追加単位と前記原単位を示す識別情報を検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記構成情報解析部は、単位毎の音声データが相互に同一である単位のうち、番組を構成する音声情報の単位を示す番組情報に基づいて前記追加単位と前記原単位を検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  5. 前記構成情報解析部は、前記番組が広告番組に変更したとき、前記追加単位と前記原単位を検出する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の受信装置。
  6. 受信装置における受信方法であって、
    番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析過程と、
    前記単位毎の音声データを復号する音声復号過程と、
    を有する受信方法。
  7. 受信装置のコンピュータに、
    番組を構成する音声データの単位であって、番組の変更に応じて追加された追加単位と、継続される原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を解析する構成情報解析手順と、
    前記単位毎の音声データを復号する音声復号手順と、
    を実行させるためのプログラム。
  8. 番組を構成する1又は複数の単位の音声データを取得する音声データ取得部と、
    前記単位毎の属性を示す構成情報を取得する構成情報取得部と、
    番組の変更に応じて不要になる追加単位に、継続する原単位の音声データを追加し、前記追加単位と前記原単位とを含む単位毎の属性を示す構成情報を生成する音声処理部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
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