JP2016115706A - 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016115706A
JP2016115706A JP2014250802A JP2014250802A JP2016115706A JP 2016115706 A JP2016115706 A JP 2016115706A JP 2014250802 A JP2014250802 A JP 2014250802A JP 2014250802 A JP2014250802 A JP 2014250802A JP 2016115706 A JP2016115706 A JP 2016115706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
solid
state imaging
imaging device
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014250802A
Other languages
English (en)
Inventor
敦子 川崎
Atsuko Kawasaki
敦子 川崎
宗一郎 上野
Soichiro Ueno
宗一郎 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014250802A priority Critical patent/JP2016115706A/ja
Priority to TW104140385A priority patent/TW201633774A/zh
Priority to CN201510869865.6A priority patent/CN105702691A/zh
Priority to US14/958,214 priority patent/US20160172401A1/en
Publication of JP2016115706A publication Critical patent/JP2016115706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/14625Optical elements or arrangements associated with the device
    • H01L27/14627Microlenses
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/34Arrangements for cooling, heating, ventilating or temperature compensation ; Temperature sensing arrangements
    • H01L23/36Selection of materials, or shaping, to facilitate cooling or heating, e.g. heatsinks
    • H01L23/373Cooling facilitated by selection of materials for the device or materials for thermal expansion adaptation, e.g. carbon
    • H01L23/3735Laminates or multilayers, e.g. direct bond copper ceramic substrates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/34Arrangements for cooling, heating, ventilating or temperature compensation ; Temperature sensing arrangements
    • H01L23/36Selection of materials, or shaping, to facilitate cooling or heating, e.g. heatsinks
    • H01L23/373Cooling facilitated by selection of materials for the device or materials for thermal expansion adaptation, e.g. carbon
    • H01L23/3737Organic materials with or without a thermoconductive filler
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14683Processes or apparatus peculiar to the manufacture or treatment of these devices or parts thereof
    • H01L27/14685Process for coatings or optical elements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/57Mechanical or electrical details of cameras or camera modules specially adapted for being embedded in other devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/1462Coatings
    • H01L27/14623Optical shielding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】撮像特性を向上させることができる固体撮像装置を提供すること。【解決手段】実施形態に係る固体撮像装置は、半導体基板、および前記半導体基板の主表面上に形成されたマイクロレンズアレイ、を有するセンサ基板と、前記マイクロレンズアレイの表面を含む前記センサ基板の前記主表面に接触するように設けられた、可視光を透過する透明樹脂層と、前記透明樹脂層の上面に接触するように配置され、前記可視光を透過する透明基板と、を備え、前記透明樹脂層の熱伝導率は空気より高く、前記透明樹脂層の屈折率は、前記マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズより低くかつ前記透明基板以下である。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法に関する。
従来の固体撮像装置は、受光部を有するセンサ基板と、受光部の周囲のセンサ基板上に形成される接着剤と、接着剤上に配置されるガラス基板と、を有する。このような固体撮像装置において、受光部とガラス基板との間には接着剤に囲まれる空間が形成される。
この空間は、熱伝導性が極めて低い空気で充填されているため、センサ基板から発生する熱の放熱経路にはなり難い。したがって、従来の固体撮像装置の放熱性は悪く、受光部上の空間に熱がこもる、という課題がある。この結果、熱に由来するノイズが発生し、固体撮像装置の撮像特性が劣化する。
さらに、このような固体撮像装置に入射する光は、ガラス基板、空気を介してセンサ基板の受光部に到達する。しかし、ガラス基板と空気との界面における光の反射を避けることはできず、このような光の反射による固体撮像装置の感度劣化は避けられなかった。このように、入射する光の反射によっても、固体撮像装置の撮像特性は劣化する。
特開2009−158863号公報
実施形態は、撮像特性を向上させることができる固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
実施形態に係る固体撮像装置は、半導体基板、および前記半導体基板の主表面上に形成されたマイクロレンズアレイ、を有するセンサ基板と、前記マイクロレンズアレイの表面を含む前記センサ基板の前記主表面に接触するように設けられた、可視光を透過する透明樹脂層と、前記透明樹脂層の上面に接触するように配置され、前記可視光を透過する透明基板と、を備え、前記透明樹脂層の熱伝導率は空気より高く、前記透明樹脂層の屈折率は、前記マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズより低くかつ前記透明基板以下である。
また、実施形態に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体ウエハの主表面上に、それぞれがマイクロレンズアレイを含む複数の受光部を形成し、複数の前記マイクロレンズアレイの表面を含む前記半導体ウエハの前記主表面に接触するように、可視光を透過する透明樹脂層を形成し、前記透明樹脂層の上面に接触するように、前記可視光を透過する透明基板を形成し、複数の受光部の間に相当する前記半導体ウエハ、前記透明樹脂層、および前記透明基板、を切断する固体撮像装置の製造方法であって、前記透明樹脂層を、空気より高い熱伝導率を有し、かつ前記マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズより低く、前記透明基板以下、の屈折率を有する材料によって形成することを特徴とする方法である。
第1の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図1に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図1に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図1に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図1に対応する断面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置による放熱作用を説明するための、図1に相当する断面図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図4に対応する断面図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図4に対応する断面図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図4に対応する断面図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図4に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図6に対応する断面図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図6に対応する断面図である。 第4の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。 第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図8に対応する断面図である。 第4の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図8に対応する断面図である。 第5の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。 第5の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図10に対応する断面図である。 第5の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図10に対応する断面図である。 第5の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図10に対応する断面図である。 第6の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。 第6の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第6の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第6の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。 第6の実施形態に係る固体撮像装置による放熱作用を説明するための、図12に相当する断面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置を適用したカメラモジュールの一断面図である。 図15のカメラモジュールの組み立て方法を説明するための、図115に対応する断面図である。 図15のカメラモジュールの組み立て方法を説明するための、図115に対応する断面図である。
以下に、実施形態に係る固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。図1に示す固体撮像装置10は、センサ基板11、透明樹脂層12、および透明基板13、によって構成される。
センサ基板11は、光を受光して光電変換し、受光した光に応じた電気信号を生成する。このセンサ基板11は、半導体基板14に受光部15、各種信号処理回路(不図示)、等を設けることにより構成されている。
半導体基板14は、例えば薄型化されたシリコン基板である。また、受光部15は、半導体基板14の略中央部に形成されており、少なくとも光電変換を行うフォトダイオード15a、およびフォトダイオード15aに光を集光するマイクロレンズ15b、を備えた画素を複数個、2次元配列することにより構成されている。なお、図1においてフォトダイオード15aは一つの不純物層として示されているが、実際には、画素毎に分離されている。また、上記信号処理回路は、受光部15において形成された信号電荷に基づいて電気信号を形成する出力回路を少なくとも含む。各種信号処理回路は、出力回路の他に、出力回路から出力される電気信号に対して所望の信号処理を行うロジック回路等を含んでもよい。
透明樹脂層12は、少なくとも可視光(380nm〜780nm程度の波長帯の光)に対して透明な樹脂層である。透明樹脂層12は、複数のマイクロレンズ15bが2次元配列されたマイクロレンズアレイの表面を含むセンサ基板11の主表面に接触するように設けられている。
このような透明樹脂層12は、上述の透明基板13に対してセンサ基板11を固定するとともに、センサ基板11において発生した熱を透明基板13に放熱するための放熱経路を形成する。
透明基板13は、透明樹脂層12と同様に、少なくとも可視光(380nm〜780nm程度の波長帯の光)に対して透明な基板である。透明基板13は、この基板13の下面が、透明樹脂層12の上面にのみ接触するように設けられている。すなわち、透明基板13は、透明樹脂層12のみによって、センサ基板11上に支持されている。
このような透明基板13は、例えばガラス基板であり、センサ基板11を薄型化するための支持基板として用いられる。
このような固体撮像装置10において、センサ基板11に形成されるマイクロレンズ15b、透明樹脂層12、および透明基板13はそれぞれ、以下の条件を満たす熱伝導率を有する材料によって構成される。
Km>Kair
Kr>Kair
Kg>Kair
ただし、Kmはマイクロレンズ15bの熱伝導率、Krは透明樹脂層12の熱伝導率、Kgは透明基板13の熱伝導率、Kairは空気の熱伝導率、である。本実施形態において、例えばKm=0.1〜0.3(W/mk)、Kr=0.1〜0.3(W/mk)、Kg=1.0〜1.5(W/mk)程度である。
さらに、固体撮像装置10において、マイクロレンズ15b、透明樹脂層12、および透明基板13はそれぞれ、以下の条件を満たす屈折率を有する材料によって構成される。
Nm>Nr
Nr≦Ng
ただし、Nmはマイクロレンズ15bの屈折率、Nrは透明樹脂層12の屈折率、Ngは透明基板13の屈折率、である。本実施形態において、例えばNm=1.8、Nr=1.2、Ng=1.5程度である。
図2A〜図2Dの各図は、本実施形態に係る固体撮像装置10の製造方法を説明するための、図1に対応する断面図である。以下に、図2A〜図2Dを参照して、本実施形態に係る固体撮像装置10の製造方法について説明する。なお、この製造方法で実行される各工程は全て、ウエハの状態で実行される。
まず、図2Aに示すように、半導体ウエハの一例であるシリコンウエハ16の主表面に、フォトダイオード15aおよびマイクロレンズ15b等を備えた画素を複数個2次元配列して受光部15を形成する。例えばフォトダイオード15aはシリコンウエハ16の表面に所望の導電型のイオンを注入することにより形成し、マイクロレンズ15bは、パターニングされたブロック状のマイクロレンズ材をメルト法によってレンズ状に成形することにより形成する。なお、この工程において、各種信号処理回路を形成してもよい。
次に、図2Bに示すように、複数のマイクロレンズ15bによって構成されるマイクロレンズアレイの表面を含むシリコンウエハ16の主表面全面に接触するように、透明樹脂層12を形成する。透明樹脂層12は、例えば透明樹脂材料をスピンコート法によりシリコンウエハ16の主表面上に塗布することにより形成する。
次に、図2Cに示すように、透明樹脂層12の上面に接触するように、透明基板の一例であるガラスウエハ17を配置し、ガラスウエハ17とシリコンウエハ16とを透明樹脂層12を介して相互に固定する。これは、例えば加熱、紫外線照射等の手段によって透明樹脂層12を硬化させることにより行われる。
このようにしてシリコンウエハ16をガラスウエハ17に支持させた後、シリコンウエハ16を薄型化する。シリコンウエハ16の薄型化は、例えばシリコンウエハ16の裏面を、ウエハ16が所定の厚さになるまで研磨することにより行われる。
最後に、図2Dに示すように、ウエハ状態のまま形成された複数の固体撮像装置10を個片化する。個片化により、受光部15等を有するシリコンウエハ16はセンサ基板11となり、ガラスウエハ17は透明基板13となる。なお、個片化は、例えば、ウエハ状態のまま形成された複数の固体撮像装置10をダイシングテープ等の支持材に固定し、この状態で、受光部15の間に相当するシリコンウエハ16、透明樹脂層12、およびガラス基板17、をダイシングによって切断し、切断された各固体撮像装置10を支持材から剥がすことにより行われる。
このようにして、図1に示す、センサ基板11、透明樹脂層12、および透明基板13の大きさが互いに略等しいチップスケール型の固体撮像装置10を製造することができる。なお、上記「大きさが略等しい」とは、固体撮像装置10を上方から見た場合(透明基板13の上方から固体撮像装置10を見た場合)におけるセンサ基板11、透明樹脂層12、および透明基板13の形状および面積が実質的に互いに等しいことを意味する。以下に説明する各実施形態においても同様に、「大きさが略等しい」とは、上述の意味である。
図3は、このように形成される固体撮像装置10による放熱作用を説明するための、図1に相当する断面図である。本実施形態に係る固体撮像装置10において、センサ基板11の受光部15を含む表面が発熱した場合、その熱は、図中の矢印で示されるように、半導体基板14を介して固体撮像装置10の下方に放熱される。さらに、センサ基板11から発せられる熱は、同じく図中の矢印で示されるように、センサ基板11の主表面に接する透明樹脂層12にも放熱される。透明樹脂層12に放熱された熱は、透明基板13を介して固体撮像装置10の上方にも放熱される。このようにして、本実施形態に係る固体撮像装置10は、センサ基板11から発せられる熱の放熱経路を大きくすることができる。したがって、本実施形態に係る固体撮像装置10は、良好な放熱性を備える。
これに対して、従来の固体撮像装置のように、受光部と透明基板との間に空間が設けられている場合、その空間には熱伝導率が低い空気が充満しているため、空間を介した放熱はほとんど行われない。したがって、従来の固体撮像装置の放熱性は、悪い。
以上に説明した第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法によれば、センサ基板11の主表面と透明基板13との間に、これらの間を充填するように、空気より熱伝導率が高い透明樹脂層12が形成されている。したがって、放熱性が良好な固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。
さらに、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法によれば、センサ基板11の主表面と透明基板13との間に、これらの間を充填するように、マイクロレンズ15bより低く、かつ透明基板13以下、の屈折率を有する透明樹脂層12が形成されている。したがって、マイクロレンズ15bの界面、および透明基板13の界面における反射量が抑制される。したがって、感度が良好な固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。
このように放熱性かつ感度を向上させることにより、撮像特性が向上した固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。
また、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法によれば、極めて薄いセンサ基板11の主表面と透明基板13との間に透明樹脂層12が埋められているため、センサ基板11の反りを抑制することもできる。
さらに、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法によれば、容易に固体撮像装置を製造することもできる。以下に、より具体的に説明する。
従来の固体撮像装置において、放熱性を向上させるために、受光部とガラス基板との間の接着剤に囲まれる空間内を、透明樹脂で充填する場合を考える。このような固体撮像装置は、センサ基板上に接着剤を介して透明基板を固定し、透明基板に孔を形成し、その孔を介して空間内に透明樹脂を充填することにより製造することができる。
これに対して第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法によれば、センサ基板11の主表面全面に透明樹脂層12を形成し、透明樹脂層12の上面に透明基板13を固定しているため、透明基板を固定したうえで透明樹脂を充填する、というようにこれらの工程を別々にする必要はない。さらに、透明樹脂を充填するために透明基板に孔を設ける必要もない。したがって、第1の実施形態に係る固体撮像装置10を容易に製造することもできる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。図4に示す固体撮像装置20は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、透明樹脂層22の構造が異なる。したがって、以下に、第2の実施形態に係る固体撮像装置20の透明樹脂層22について説明する。なお、センサ基板11および透明基板13については、第1の実施形態に係る固体撮像装置10のセンサ基板11および透明基板13と同様であるため、同一符号を付すともに説明を省略する。
第2の実施形態に係る固体撮像装置20の透明樹脂層22は、複数のマイクロレンズ15bによって構成されるマイクロレンズアレイの表面を含むセンサ基板11の主表面に接触するように設けられた第1の樹脂層221、および第1の樹脂層221の上面全面に接触するように設けられた第2の樹脂層222、によって構成されている。
第1の樹脂層221は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10の透明樹脂層12と同様の樹脂層であって、少なくとも可視光(380nm〜780nm程度の波長帯の光)に対して透明な樹脂層であり、センサ基板11において発生した熱を上方(透明基板13側)に放熱するための放熱経路を形成する。
第2の樹脂層222は、少なくとも可視光(380nm〜780nm程度の波長帯の光)に対して透明な樹脂層であり、第1の樹脂層221と同様に放熱経路を形成するとともに、透明基板13に対して、第1の樹脂層221を含むセンサ基板11を固定する。
このような積層構造の透明樹脂層22に対して、透明基板13は、この基板13の下面が、透明樹脂層22の上面(第2の樹脂層222の上面)にのみ接触するように設けられている。
このような固体撮像装置20において、センサ基板11に形成されるマイクロレンズ15b、第1の樹脂層221、第2の樹脂層222、および透明基板13はそれぞれ、以下の条件を満たす熱伝導率を有する材料によって構成される。
Km>Kair
Kr1>Kair
Kr2>Kair
Kg>Kair
ただし、Kr1は第1の樹脂層221の熱伝導率、Kr2は第2の樹脂層222の熱伝導率、である。本実施形態において、例えばKr1=0.1〜0.3(W/mk)、Kr2=0.1〜0.3(W/mk)程度である。
さらに、固体撮像装置20において、マイクロレンズ15b、第1の樹脂層221、第2の樹脂層222、および透明基板13はそれぞれ、以下の条件を満たす屈折率を有する材料によって構成される。
Nm>Nr1
Nm>Nr2
Nr1≦Ng
ただし、Nr1は第1の樹脂層221の屈折率、Nr2は第2の樹脂層222の屈折率、である。本実施形態において、例えばNr1=1.2、Nr2=1.5程度である。
図5A〜図5Dの各図は、本実施形態に係る固体撮像装置20の製造方法を説明するための、図4に対応する断面図である。以下に、図5A〜図5Dを参照して、本実施形態に係る固体撮像装置20の製造方法について説明する。なお、この製造方法で実行される各工程も全て、ウエハの状態で実行される。
まず、図5Aに示すように、半導体ウエハの一例であるシリコンウエハ16の主表面に、フォトダイオード15aおよびマイクロレンズ15b等を備えた画素を複数個2次元配列して受光部15を形成する。この工程において、各種信号処理回路を形成してもよい。この後、複数のマイクロレンズ15bによって構成されるマイクロレンズアレイの表面を含むシリコンウエハ16の主表面全面に接触するように、第1の樹脂層221を形成する。第1樹脂層221は、例えば第1樹脂層221を構成する樹脂材料をスピンコート法によりシリコンウエハ16の主表面上に塗布することにより形成する。
次に、図5Bに示すように、第1の樹脂層221の上面全面に接触するように、第2の樹脂層222を形成する。第2の樹脂層222も、第1の樹脂層221と同様に、第2樹脂層222を構成する樹脂材料をスピンコート法により第1の樹脂層221の上面全面に塗布することにより形成する。このようにして、第1の樹脂層221および第2の樹脂層222によって構成される透明樹脂層22を形成する。
次に、図5Cに示すように、透明樹脂層22の上面に接触するように、透明基板の一例であるガラスウエハ17を配置し、ガラスウエハ17とシリコンウエハ16とを透明樹脂層22を介して相互に固定する。このようにしてシリコンウエハ16をガラスウエハ17に支持させた後、シリコンウエハ16を薄型化する。
最後に、図5Dに示すように、ウエハ状態のまま形成された複数の固体撮像装置20を個片化する。個片化により、受光部15等を有するシリコンウエハ16はセンサ基板11となり、ガラスウエハ17は透明基板13となる。
このようにして、図4に示す、センサ基板11、透明樹脂層22、および透明基板13の大きさが互いに略等しいチップスケール型の固体撮像装置20を製造することができる。
なお、このような固体撮像装置20における放熱作用は、図3を参照して説明した通りであるので、説明を省略する。
以上に説明した第2の実施形態に係る固体撮像装置20およびその製造方法においても、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様の理由により、放熱性および感度が向上し、これによって撮像特性が向上した固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。また、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様に、センサ基板11の反りを抑制することもでき、第2の実施形態に係る固体撮像装置20を容易に製造することもできる。
なお、上述した第2の実施形態に係る固体撮像装置20において、第1の樹脂層221および第2の樹脂層222を、以下の関係を満たすように構成する。
Kair<Kr1
Kair<Kr2
Nr1≦Ng
Nr1≦Nr2<Nm
このように第1の樹脂層221および第2の樹脂層222を構成することにより、マイクロレンズ15bを含むセンサ基板11と透明基板13との間において、熱伝導率および屈折率の急激な変化を抑制することができる。したがって、より良好な放熱性を得ることができるとともに、より入射光の反射を抑制することもできる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。図6に示す固体撮像装置30は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、透明基板13の上面がIR(赤外線)カットコーティングされている点が異なる。すなわち、第3の実施形態に係る固体撮像装置30において、透明基板13の上面には、赤外線遮断フィルム38が設けられている。なお、センサ基板11、透明樹脂層12、および透明基板13については、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と同様であるため、同一符号を付すともに説明を省略する。
図7Aおよび図7Bの各図は、本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための、図6に対応する断面図である。以下に、図7Aおよび図7Bを参照して、本実施形態に係る固体撮像装置30の製造方法について説明する。なお、この製造方法で実行される各工程も全て、ウエハの状態で実行される。
まず、図2Aおよび図2Bに示される各工程を経て、半導体ウエハの一例であるシリコンウエハ16の主表面に、フォトダイオード15aおよびマイクロレンズ15b等を備えた画素を複数個2次元配列して受光部15を形成する。続いて、複数のマイクロレンズ15bによって構成されるマイクロレンズアレイの表面を含むシリコンウエハ16の主表面全面に接触するように、透明樹脂層12を形成する。
この後、図7Aに示すように、上面に赤外線遮断フィルム38が設けられているガラスウエハ17を、その下面が透明樹脂層12の上面に接触するように配置し、シリコンウエハ16をガラスウエハ17に透明樹脂層12を介して固定する。このようにしてシリコンウエハ16をガラスウエハ17に支持させた後、シリコンウエハ16を薄型化する。
最後に、図7Bに示すように、ウエハ状態のまま形成された複数の固体撮像装置30を個片化する。個片化により、受光部15等を有するシリコンウエハ16はセンサ基板11となり、ガラスウエハ17は透明基板13となる。
このようにして、図6に示す、センサ基板11、透明樹脂層12、および透明基板13の大きさが互いに略等しいチップスケール型の固体撮像装置30を製造することができる。
なお、このような固体撮像装置30における放熱作用は、図3を参照して説明した通りであるので、説明を省略する。
以上に説明した第3の実施形態に係る固体撮像装置30およびその製造方法においても、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様の理由により、放熱性および感度が向上し、これによって撮像特性が向上した固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。また、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様に、センサ基板11の反りを抑制することもでき、第3の実施形態に係る固体撮像装置30を容易に製造することもできる。
さらに、第3の実施形態に係る固体撮像装置30においては、透明基板13の上面に赤外線遮断フィルム38が設けられている。したがって、赤外線を受光部15において受光することによるノイズによって、撮像された画像が劣化することを抑制することができる。
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。図8に示す固体撮像装置40は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、透明基板43が、可視光を透過し、赤外線を遮断する赤外線遮断ガラスである点が異なる。なお、センサ基板11および透明樹脂層12については、第1の実施形態に係る固体撮像装置10のセンサ基板11および透明樹脂層12と同様であるため、同一符号を付すともに、説明を省略する。
図9Aおよび図9Bの各図は、本実施形態に係る固体撮像装置40の製造方法を説明するための、図8に対応する断面図である。以下に、図9Aおよび図9Bを参照して、本実施形態に係る固体撮像装置40の製造方法について説明する。なお、この製造方法で実行される各工程も全て、ウエハの状態で実行される。
まず、図2Aおよび図2Bに示される各工程を経て、半導体ウエハの一例であるシリコンウエハ16の主表面に、フォトダイオード15aおよびマイクロレンズ15b等を備えた画素を複数個2次元配列して受光部15を形成する。続いて、複数のマイクロレンズ15bによって構成されるマイクロレンズアレイの表面を含むシリコンウエハ16の主表面全面に接触するように、透明樹脂層12を形成する。
この後、図9Aに示すように、赤外線遮断機能を有するガラスウエハ47を、その下面が透明樹脂層12の上面に接触するように配置し、シリコンウエハ16をガラスウエハ47に透明樹脂層12を介して固定する。このようにしてシリコンウエハ16をガラスウエハ47に支持させた後、シリコンウエハ16を薄型化する。
最後に、図9Bに示すように、ウエハ状態のまま形成された複数の固体撮像装置40を個片化する。個片化により、受光部15等を有するシリコンウエハ16はセンサ基板11となり、ガラスウエハ47は赤外線遮断ガラスによって構成される透明基板43となる。
このようにして、図8に示す、センサ基板11、透明樹脂層12、および透明基板43の大きさが互いに略等しいチップスケール型の固体撮像装置40を製造することができる。
このような固体撮像装置40における放熱作用は、図3を参照して説明した通りであるので、説明を省略する。
以上に説明した第4の実施形態に係る固体撮像装置40およびその製造方法においても、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様の理由により、放熱性および感度が向上し、これによって撮像特性が向上した固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。また、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様に、センサ基板11の反りを抑制することもでき、第4の実施形態に係る固体撮像装置40を容易に製造することもできる。
さらに、第4の実施形態に係る固体撮像装置40においては、透明基板43が赤外線遮断機能を有する赤外線遮断ガラスによって構成されるため、赤外線を受光部15において受光することによるノイズによって、撮像された画像が劣化することを抑制することができる。
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。図10に示す固体撮像装置50は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、透明樹脂層52が、可視光を透過し、かつ赤外線を遮断する機能を有する点が異なる。このような透明樹脂層52を構成する樹脂材料としては、例えば熱伝導率Kr=0.1〜0.3(W/mk)、屈折率Nr=1.2の樹脂材料を適用することができる。なお、センサ基板11および透明基板13については、第1の実施形態に係る固体撮像装置10のセンサ基板11および透明基板13と同様であるため同一符号を付すともに、説明を省略する。
図11A〜図11Cの各図は、本実施形態に係る固体撮像装置50の製造方法を説明するための、図10に対応する断面図である。以下に、図11A〜図11Cを参照して、本実施形態に係る固体撮像装置50の製造方法について説明する。なお、この製造方法で実行される各工程も全て、ウエハの状態で実行される。
まず、図2Aに示される各工程を経て、半導体ウエハの一例であるシリコンウエハ16の主表面に、フォトダイオード15aおよびマイクロレンズ15b等を備えた画素を複数個2次元配列して受光部15を形成する。
次に、図11Aに示すように、複数のマイクロレンズ15bによって構成されるマイクロレンズアレイの表面を含むシリコンウエハ16の主表面全面に接触するように、可視光を透過し、かつ赤外線を遮断する樹脂材料によって構成される透明樹脂層52を形成する。この透明樹脂層52についても、例えば可視光を透過し、かつ赤外線を遮断する樹脂材料をスピンコート法によりシリコンウエハ16の主表面上に塗布することにより形成する。
次に、図11Bに示すように、透明樹脂層52の上面に接触するように、透明基板の一例であるガラスウエハ17を配置し、シリコンウエハ16をガラスウエハ17に透明樹脂層52を介して固定する。これも、例えば加熱、紫外線照射等の手段によって透明樹脂層52を硬化させることにより行われる。
このようにしてシリコンウエハ16をガラスウエハ17に支持させた後、シリコンウエハ16を薄型化する。
最後に、図11Cに示すように、ウエハ状態のまま形成された複数の固体撮像装置50を個片化する。個片化により、受光部15等を有するシリコンウエハ16はセンサ基板11となり、ガラスウエハ17は透明基板13となる。
このようにして、図10に示す、センサ基板11、透明樹脂層52、および透明基板13の大きさが互いに略等しいチップスケール型の固体撮像装置50を製造することができる。
このような固体撮像装置50における放熱作用は、図3を参照して説明した通りであるので、説明を省略する。
以上に説明した第5の実施形態に係る固体撮像装置50およびその製造方法においても、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様の理由により、放熱性および感度が向上し、これによって撮像特性が向上した固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。また、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様に、センサ基板11の反りを抑制することもでき、第5の実施形態に係る固体撮像装置50を容易に製造することもできる。
さらに、第5の実施形態に係る固体撮像装置50においては、透明樹脂層52が赤外線遮断機能を有する樹脂材料によって構成されるため、赤外線を受光部15において受光することによるノイズによって、撮像された画像が劣化することを抑制することができる。
(第6の実施形態)
図12は、第6の実施形態に係る固体撮像装置の一断面図である。図12に示す固体撮像装置60は、デジタルカメラ等に搭載されるセンサパッケージであって、センサ基板11およびセンサ基板11を収納するパッケージ68によって構成される。なお、センサ基板11については、上記第1〜第5の各実施形態において説明したセンサ基板11と同様であるため、同一符号を付すとともに、説明を省略する。
パッケージ68は、誘電体ブロックの上面に凹状の収納部69aを有する筐体69と、収納部69aを塞ぐように筐体69の上面に設けられた透明基板63と、によって構成されている。誘電体ブロックは、例えばセラミックによって構成されている。また、透明基板63は、例えばガラス基板によって構成されている。
センサ基板11は、筐体69の収納部69aと透明基板63との間に設けられる空間内に配置され、筐体69に設けられた配線(不図示)と、ワイヤーWによって電気的に接続される。このようにして、センサ基板11は、パッケージ68の空間内に搭載される。
そして、センサ基板11が搭載されたパッケージ68の空間内には、透明樹脂層62が形成されている。透明樹脂層62は、パッケージ68の空間を満たすように形成される。
ここで、本実施形態に係る固体撮像装置60において、パッケージ68の透明基板63は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10の透明基板13と同様であり、透明樹脂層62は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10の透明樹脂層12と同様である。しかしながら、本実施形態に係る固体撮像装置60の透明基板63は、第2〜5の各実施形態に係る固体撮像装置20、30、40、50の透明基板13、43と同様であってもよいし、透明樹脂層62は、第2〜5の各実施形態に係る固体撮像装置20、30、40、50の透明樹脂層12、22、52と同様であってもよい。
図13A〜図13Cの各図は、本実施形態に係る固体撮像装置60の製造方法を説明するための、図12に対応する断面図である。以下に、図13A〜図13Cを参照して、本実施形態に係る固体撮像装置60の製造方法について説明する。なお、この製造方法は、ウエハの状態で一括形成する方法ではなく、固体撮像装置60を個々に製造する方法である。
まず、図13Aに示すように、筐体69の収納部69a内にセンサ基板11を配置し、これらの配線(不図示)間を、ワイヤーWを用いて電気的に接続する。このようにして、センサ基板11を筐体69に搭載する。
次に、図13Bに示すように、筐体69の収納部69aを満たすように、透明樹脂層62を形成する。この後、図13Cに示すように、透明樹脂層62の上面を含む筐体69の上面に透明基板63を設ける。
なお、筐体69の上面に透明基板63を設けた後に、筐体69と透明基板63との間の空間内を充填するように透明樹脂層62を形成してもよいが、この場合、透明樹脂層62を空間内に注入する注入孔が必要となる。したがって、図13Bおよび図13Cに示すように、透明樹脂層62を形成した後に、筐体69の上面に透明基板63を設ける製法がより好ましい。
このようにして、図12に示す固体撮像装置60を製造することができる。
図14は、このように形成される固体撮像装置60による放熱作用を説明するための、図12に相当する断面図である。本実施形態に係る固体撮像装置60において、センサ基板11が発熱した場合、その熱は、図中の矢印で示されるように、センサ基板11の半導体基板14、パッケージ68の筐体69を介して固体撮像装置60の下方に放熱される。さらに、センサ基板11から発せられる熱は、同じく図中の矢印で示されるように、複数のマイクロレンズ15bによって構成されるマイクロレンズアレイの表面を含むセンサ基板11の主表面に接する透明樹脂層62にも放熱される。透明樹脂層62に放熱された熱は、パッケージ68の透明基板63を介して固体撮像装置60の上方にも放熱される。このようにして、本実施形態に係る固体撮像装置60は、センサ基板11から発せられる熱の放熱経路を大きくすることができる。
以上に説明した第6の実施形態に係る固体撮像装置60およびその製造方法においても、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様の理由により、放熱性および感度が向上し、これによって撮像特性が向上した固体撮像装置およびその製造方法を提供することができる。また、第1の実施形態に係る固体撮像装置10およびその製造方法と同様に、センサ基板11の反りを抑制することもでき、第6の実施形態に係る固体撮像装置60を容易に製造することもできる。
(応用例)
第1〜第5の各実施形態に係る固体撮像装置10、20、30、40、50は、例えば、携帯電話等の小型電子機器に搭載される小型カメラモジュールに適用することができる。以下に、第1〜第5の各実施形態に係る固体撮像装置10、20、30、40、50の応用例として、第3の実施形態に係る固体撮像装置30を適用したカメラモジュールについて説明する。
図15は、第3の実施形態に係る固体撮像装置30を適用したカメラモジュールの一断面図である。図15に示すカメラモジュール100において、固体撮像装置30の下面(センサ基板11の下面)には、外部電極としての半田ボール101が複数個設けられている。なお、各半田ボール101は、センサ基板11の受光部(図15において不図示)と、センサ基板11を貫通する貫通電極106を介して電気的に接続されている。
また、固体撮像装置30の上面(透明基板13に設けられた赤外線遮断フィルム38の上面)には、光を集光するレンズ102を内部に備えたレンズホルダ103が接着剤104を介して設けられている。レンズホルダ103は、遮光性の樹脂材料によって構成される筒体であって、レンズ102によって集光される光が、固体撮像装置30の受光部において結像するように、その位置を調整して設けられている。
さらに、固体撮像装置30は、電磁波を遮断する機能を有する金属製のシールド105によって覆われている。シールド105は筒状であって、下端部においてセンサ基板11の下面に接触し、上端部においてレンズホルダ103の外周面に固定されるように設けられている。
図16Aおよび図16Bはそれぞれ、このようなカメラモジュール100の組み立て方法を説明するための、図15に相当する断面図である。以下に、図16Aおよび図16Bを参照して、図15に示すカメラモジュール100の組み立て方法について説明する。
まず、図16Aに示すように、固体撮像装置30の下面(センサ基板11の下面)に複数個の半田ボール101を形成する。また、固体撮像装置30の上面(透明基板13に設けられた赤外線遮断フィルム38の上面)には、この上面の外周に沿ってリング状に接着剤104を形成し、この接着剤104上に、筒状のレンズホルダ103を配置する。この後、レンズホルダ103の上下方向における位置を調整し、接着剤104を硬化させる。このようにして、固体撮像装置30の上に、レンズホルダ103を固定する。
次に、図16Bに示すように、例えばレンズホルダ103の外周面に接着剤(不図示)を形成し、筒状のシールド105を、この下端部が固体撮像装置30の下面に接触し、上端部がレンズホルダ103の外周面の接着剤に接触するように配置する。この後、接着剤を硬化させてシールド105をレンズホルダ103に固定し、図15に示すカメラモジュール100が組み立てられる。
このようなカメラモジュール100によれば、撮像特性に優れた固体撮像装置30を適用しているため、より良好な撮像が可能となる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、20、30、40、50、60・・・固体撮像装置
11・・・センサ基板
12、22、52、62・・・透明樹脂層
13、43、63・・・透明基板
14・・・半導体基板
15・・・受光部
15a・・・フォトダイオード
15b・・・マイクロレンズ
16・・・シリコンウエハ
17、47・・・ガラスウエハ
38・・・赤外線遮断フィルム
68・・・パッケージ
69・・・筐体
69a・・・収納部
100・・・カメラモジュール
101・・・半田ボール
102・・・レンズ
103・・・レンズホルダ
104・・・接着剤
105・・・シールド
106・・・貫通電極
221・・・第1の樹脂層
222・・・第2の樹脂層

Claims (6)

  1. 半導体基板、および前記半導体基板の主表面上に形成されたマイクロレンズアレイ、を有するセンサ基板と、
    前記マイクロレンズアレイの表面を含む前記センサ基板の前記主表面に接触するように設けられた、可視光を透過する透明樹脂層と、
    前記透明樹脂層の上面に接触するように配置され、前記可視光を透過する透明基板と、
    を備え、
    前記透明樹脂層の熱伝導率は空気より高く、
    前記透明樹脂層の屈折率は、前記マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズより低くかつ前記透明基板以下であることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記透明樹脂層は、複数の樹脂層を積層した構造であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記センサ基板、前記透明樹脂層、および前記透明基板の大きさが互いに等しいことを特徴とする請求項1または2の記載の固体撮像装置。
  4. 前記透明樹脂層は、前記マイクロレンズアレイの表面を含む前記センサ基板の前記主表面に接触するように設けられた、可視光を透過する第1の樹脂層と、
    前記第1の樹脂層の上面に接触するように設けられた、可視光を透過する第2の樹脂層と、
    によって構成されており、
    空気の熱伝導率をKair、前記第1の樹脂層の熱伝導率をKr1、前記第2の樹脂層の熱伝導率をKr2としたとき、前記第1の樹脂層および前記第2の樹脂層は、Kair<Kr1、Kair<Kr2、の関係を満たし、かつ
    前記マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの屈折率をNm、前記透明基板の屈折率をNg、前記第1の樹脂層の屈折率をNr1、前記第2の樹脂層の屈折率をNr2としたとき、前記第1の樹脂層および前記第2の樹脂層は、Nr1≦Ng、Nr1≦Nr2<Nm、の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  5. 前記透明基板は、前記透明樹脂層の上面のみに接触していることを特徴とする請求項1乃至4に記載の固体撮像装置。
  6. 半導体ウエハの主表面上に、それぞれがマイクロレンズアレイを含む複数の受光部を形成し、
    複数の前記マイクロレンズアレイの表面を含む前記半導体ウエハの前記主表面に接触するように、可視光を透過する透明樹脂層を形成し、
    前記透明樹脂層の上面に接触するように、前記可視光を透過する透明基板を形成し、
    複数の受光部の間に相当する前記半導体ウエハ、前記透明樹脂層、および前記透明基板、を切断する固体撮像装置の製造方法であって、
    前記透明樹脂層を、空気より高い熱伝導率を有し、かつ前記マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズより低く、前記透明基板以下、の屈折率を有する材料によって形成することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
JP2014250802A 2014-12-11 2014-12-11 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法 Pending JP2016115706A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250802A JP2016115706A (ja) 2014-12-11 2014-12-11 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法
TW104140385A TW201633774A (zh) 2014-12-11 2015-12-02 固體攝像裝置、相機模組及固體攝像裝置之製造方法
CN201510869865.6A CN105702691A (zh) 2014-12-11 2015-12-02 固体摄像装置、相机模块及固体摄像装置的制造方法
US14/958,214 US20160172401A1 (en) 2014-12-11 2015-12-03 Solid-state imaging device, camera module, and method for manufacturing solid-state imaging device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250802A JP2016115706A (ja) 2014-12-11 2014-12-11 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016115706A true JP2016115706A (ja) 2016-06-23

Family

ID=56111946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014250802A Pending JP2016115706A (ja) 2014-12-11 2014-12-11 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20160172401A1 (ja)
JP (1) JP2016115706A (ja)
CN (1) CN105702691A (ja)
TW (1) TW201633774A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019171787A1 (ja) * 2018-03-07 2019-09-12 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子および撮像素子の製造方法
US10497732B2 (en) 2016-08-25 2019-12-03 Canon Kabushiki Kaisha Photoelectric conversion apparatus and camera

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020031127A (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置、撮像装置、および電子機器
KR20220095595A (ko) * 2020-12-30 2022-07-07 에스케이하이닉스 주식회사 이미지 센서, 이를 이용한 이미지 센서 테스트 시스템 및 방법
CN114664876B (zh) * 2022-05-25 2022-08-23 合肥晶合集成电路股份有限公司 一种图像传感器及其制作方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0982882A (ja) * 1995-09-20 1997-03-28 Nec Corp マルチチップモジュール
JP2004079608A (ja) * 2002-08-12 2004-03-11 Sanyo Electric Co Ltd 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法
CN1901215A (zh) * 2005-07-20 2007-01-24 松下电器产业株式会社 固体摄像装置及其制造方法
JP4794283B2 (ja) * 2005-11-18 2011-10-19 パナソニック株式会社 固体撮像装置
JP2009088407A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Panasonic Corp 固体撮像装置およびその製造方法
JP2013038164A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Sony Corp 固体撮像装置、電子機器
US8742527B2 (en) * 2011-09-27 2014-06-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Solid state imaging device, solid state imaging element, portable information terminal device and method for manufacturing the solid state imaging element
JP5705140B2 (ja) * 2011-09-27 2015-04-22 株式会社東芝 固体撮像装置及び固体撮像装置の製造方法
WO2014021232A1 (ja) * 2012-07-31 2014-02-06 旭硝子株式会社 マイクロレンズアレイ、撮像素子パッケージおよびマイクロレンズアレイの製造方法
KR102276432B1 (ko) * 2014-04-07 2021-07-09 삼성전자주식회사 색분리 소자 및 상기 색분리 소자를 포함하는 이미지 센서

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10497732B2 (en) 2016-08-25 2019-12-03 Canon Kabushiki Kaisha Photoelectric conversion apparatus and camera
WO2019171787A1 (ja) * 2018-03-07 2019-09-12 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子および撮像素子の製造方法
US12074180B2 (en) 2018-03-07 2024-08-27 Sony Semiconductor Solutions Corporation Imaging element and method of manufacturing imaging element

Also Published As

Publication number Publication date
TW201633774A (zh) 2016-09-16
CN105702691A (zh) 2016-06-22
US20160172401A1 (en) 2016-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107851651B (zh) 半导体装置、其制造方法以及电子设备
US9478520B2 (en) Solid-state imaging device, imaging apparatus, substrate, semiconductor device and method of manufacturing the solid-state imaging device
US8742323B2 (en) Semiconductor module
US8500344B2 (en) Compact camera module and method for fabricating the same
US20100117176A1 (en) Camera module and manufacturing method thereof
JP2010040672A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20120299140A1 (en) Solid-state imaging device, method for manufacturing solid-state imaging device, and camera module
JP2012018993A (ja) カメラモジュールおよびその製造方法
JP2016115706A (ja) 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法
JP5721370B2 (ja) 光センサの製造方法、光センサ及びカメラ
JP4486005B2 (ja) 半導体撮像装置およびその製造方法
JP2008305972A (ja) 光学デバイス及びその製造方法、並びに、光学デバイスを用いたカメラモジュール及び該カメラモジュールを搭載した電子機器
JP2009277883A (ja) 電子素子ウェハモジュールおよびその製造方法、電子素子モジュール、電子情報機器
JP2007129164A (ja) 光学装置用モジュール、光学装置用モジュールの製造方法、及び、構造体
US8669631B2 (en) Solid state imaging device having a back surface impurity layer
US10084003B2 (en) Semiconductor device, manufacturing method, and electronic apparatus
US20220115426A1 (en) Image sensor package and method of fabricating the same
US8927316B2 (en) Camera module and method of manufacturing the camera module
US20200343284A1 (en) Image sensor packaging method, image sensor packaging structure, and lens module
JP5010661B2 (ja) 電子機器および電子機器の製造方法
US20100309353A1 (en) Solid-state imaging device and semiconductor device
JP2011187482A (ja) 固体撮像装置、光学装置用モジュール、及び固体撮像装置の製造方法
JP2013125881A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP2013161873A (ja) 固体撮像装置及びカメラモジュール
US20190027531A1 (en) Image sensor module having protective structure