JP2016115529A - ワイヤハーネス組立用治具 - Google Patents

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Takeshi Fujimoto
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Abstract

【課題】電線受け部材の向きや支柱部材の姿勢を図板上方側で容易に調整でき、電線受け部材を組立作業に適した位置に容易に配置できるワイヤハーネス組立用治具を提供する。【解決手段】図板1上に固定されるベース部材11と、図板1上に突き出るようベース部材11に支持された支柱部材12と、支柱部材12に支持され、ワイヤハーネスWの一部を図板1上の特定の位置に支持する電線受け部材13とを備え、支柱部材12が、ベース部材11に回動可能に係合する凸球面部22aを有し、ベース部材11が、支柱部材12の凸球面部22aに摺動可能に接触しつつ凸球面部22aを図板1上の特定の球面中心位置Pscに保持する受け面部15を有し、ベース部材11と支柱部材12との間には、支柱部材12の凸球面部22aをベース部材11の受け面部15に圧接させて、ベース部材11に対する支柱部材12の姿勢を固定する締付け機構40が介装されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネス組立用治具に関し、特にワイヤハーネスの組立に際して使用する組立図板に布線パターンに沿って立設されるワイヤハーネス組立用治具に関する。
自動車等に実装されるワイヤハーネスの組立には、従前より、組立図板(以下、単に図板という)上に布線パターンに沿って複数のワイヤハーネス組立用治具を立設した組立装置が使用されている。そして、そのような装置に使用されるワイヤハーネス組立用治具として、一般に、図板上に固定されるベース部材と、ベース部材から図板の上方側に突出する支柱部材と、支柱部材により図板上の所定高さ位置に支持される電線受け部材とを有するものが知られている。
例えば、ベース部材を、図板の穴部の背面側に係止可能な係止爪を有する押さえ部材と、図板上にスライド可能に載置される屈曲板状の保持部材と、押さえ部材に係合して保持部材を図板上に固定する押さえねじとで構成し、図板上における電線受け部材の配置を図板の上方側の作業のみで可能にするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、支柱部材を昇降可能に案内する円筒ガイド部を有する固定ケースによってベース部材を構成し、そのケース内に収納した圧縮コイルばねにより支柱部材を上方に付勢することで、横長の固定ブロックを装着した支柱部材の逆T字形の下端部を長穴付の図板の下面側に係止可能にしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、ベース部材を、図板側の固定板と、支柱部材を支持しつつ固定板上で支柱部材からオフセットした旋回中心軸回りに旋回可能な回転板と、その旋回中心軸上で回転板を固定板と共に図板に締結可能なねじ棒およびナットとで構成し、支柱部材の図板上の立設位置を変更可能にしたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−164054号公報 特開2012−185921号公報 特開2000−322958号公報
しかしながら、上述の従来のワイヤハーネス組立用治具は、いずれも図板に対する支柱部材の立設姿勢(組立作業時の立設姿勢)が一定であり、図板上における電線受け部材の旋回方向の角度位置を微調整したり支柱部材を図板に対し傾斜させたりすることができず、電線受け部材をワイヤハーネスの組立作業に最適な姿勢に配置できない場合があった。
また、図板上における支柱部材の立設位置を変更するためにベース部材の図板への固定状態をいったん解除しなければならなかったり、支柱部材の立設位置を変更可能な範囲が旋回方向における狭い角度範囲や不連続の範囲に制限されたりするため、電線受け部材の立設位置を変更する作業自体の作業性も良くなかった。
本発明は、かかる従来の課題を解決すべくなされたものであり、図板上の電線受け部材の向きや支柱部材の姿勢を図板の上方側で容易に調整でき、電線受け部材を組立作業に適した位置に容易に配置できる作業性の良いワイヤハーネス組立用治具を提供することを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネス組立用治具は、上記目的達成のため、ワイヤハーネス組立用の図板上に立設されるワイヤハーネス組立用治具であって、前記図板上に固定されるベース部材と、前記図板上に突き出るよう前記ベース部材に支持された支柱部材と、前記支柱部材に支持され、前記ワイヤハーネスの一部を前記図板上の特定の位置に支持する電線受け部材と、を備え、前記支柱部材が、前記ベース部材に回動可能に係合する凸球面部を有し、前記ベース部材が、前記支柱部材の前記凸球面部に摺動可能に接触しつつ前記凸球面部を前記図板上の特定の球面中心位置に保持する受け面部を有し、前記ベース部材と前記支柱部材との間には、前記支柱部材の前記凸球面部を前記ベース部材の前記受け面部に圧接させて、前記ベース部材に対する前記支柱部材の姿勢を固定する締付け機構が介装されていることを特徴とする。
したがって、本発明では、支柱部材の凸球面部がベース部材の受け面部によって図板上の特定の球面中心位置で任意の回動位置に位置決め可能に保持されることになり、図板の上方側で電線受け部材や支柱部材を操作することで、支柱部材に支持された電線受け部材がワイヤハーネスの一部を保持したり案内したりするのに適した位置に容易に配置できることになる。しかも、締付け機構の締付けの程度を加減すれば、支柱部材や電線受け部材に外力が加わらなければ凸球面部がベース部材の受け面部に対し圧接固定された状態が保持される仮固定状態とし、その仮固定状態で電線抜け部材の向きや、支柱部材の旋回角度位置および傾斜姿勢を微調整できる。その結果、電線受け部材をワイヤハーネスの組立作業に最適な位置に配置できる作業性の良いワイヤハーネス組立用治具となる。
本発明のワイヤハーネス組立用治具においては、前記支柱部材の前記凸球面部が、前記支柱部材の周方向全域にわたって形成されており、前記ベース部材の前記受け面部が、前記支柱部材の前記凸球面部に少なくとも同一円周上の多点で接触する凹面形状を有しているとよい。
このような構成にすると、支柱部材の凸球面部をベース部材の凹面形状の受け面部内に置くだけで、凸球面部を容易に位置決めでき、図板の上方側から支柱部材の凸球面部をベース部材の受け面部に保持させた状態で、任意の姿勢の支柱部材を同条件で容易に圧接固定可能となる。また、受け面部の凹面形状を凹錐面(截頭錐面を含む)とすれば、支柱部材の筒球面部をくさび作用で確実に保持できるし、凹球面とすれば、締付けが強固でも広い接触面で受けることができる。
前記締付け機構は、前記支柱部材の前記凸球面部を間に挟んで前記ベース部材の前記受け面部に対向する押圧面部を有する環状押圧部材と、該環状押圧部材を介して前記支柱部材の前記凸球面部を前記ベース部材の前記受け面部に圧接させるよう前記ベース部材と前記支柱部材との間に介在する締付け部材と、を有しているものであってもよい。
この場合、環状押圧部材によって、図板の上方側から支柱部材の凸球面部をベース部材の受け面部に均等に押し付けることができ、任意の姿勢の支柱部材を同条件で容易に締付け固定可能となる。締付け部材は、雌雄のねじ部材によって構成でき、さらに、雌雄のねじ部材により圧縮されつつ所要の安定した締付け力を加えるばね等の弾性部材を含んで構成することでもできる。
本発明のワイヤハーネス組立用治具は、前記環状押圧部材の前記押圧面部および前記ベース部材の前記受け面部のうち少なくとも一方に、前記環状押圧部材または前記ベース部材の他の部位より摩擦係数が大きい状態で前記支柱部材の前記凸球面部に摺動可能に接触しつつ、前記凸球面部を前記特定の球面中心位置に弾性的に保持する弾性保持膜層を設けた構成となっていてもよい。
このように構成すると、環状押圧部材を定位置、例えばベース部材上に圧接する締結位置に締結する場合でも、環状押圧部材の押圧面部およびベース部材の受け面部を圧接させる締付け状態を安定確保でき、しかも、圧接部分が傷付き難くなる。
本発明によれば、図板上の電線受け部材の向きや支柱部材の姿勢を図板の上方側で容易に調整でき、電線受け部材を組立作業に適した位置に容易に配置できる作業性の良いワイヤハーネス組立用治具を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具の一部断面を含む正面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具における環状押圧部材の正面断面図であり、(b)は本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具におけるベース部材の正面断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具におけるベース部材の図板への取付け工程の説明図である。 第1の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具におけるベース部材の図板への取付け後にそのベース部材上に支柱部材と環状押圧部材を取り付ける工程の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具における支柱部材および環状押圧部材の取付け後にその支柱部材に電線受け部材を装着する工程の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具の図板への取付け完了時の正面図であり、その取付け完了直前の締付け機構の仮締付け時にまたはその取付け完了後に締付け機構の締付けを緩めたときの支柱部材の可動方向を仮想線で示している。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具における環状押圧部材の正面断面図であり、(b)は第2の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具におけるベース部材の正面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具の図板への取付け状態を示す斜視図であり、その取付け完了直前の締付け機構の仮締付け時または完了後に締付け機構の締付けを緩めたときに支柱部材のとり得る傾斜姿勢を併せて仮想線で示している。 本発明の第3の実施の形態に係るワイヤハーネス組立用治具の図板への取付け状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態のワイヤハーネス組立用治具は、自動車用のワイヤハーネスを組み立てるのに使用される組立図板上に立設されるものであり、ワイヤハーネスの配索パターンに対応する図板上の布線パターンにおける複数のワイヤハーネス支持位置のうちいずれかの支持配置されるようになっている。
本実施の形態のワイヤハーネス組立用治具10は、図1に示すように、ワイヤハーネス組立用の図板1上に固定されるベース部材11と、図板1上に突き出るようベース部材11に支持された支柱部材12と、支柱部材12に支持されつつワイヤハーネスWの一部を図板1上の特定の支持位置に支持し案内する電線受け部材13とを具備している。
これらベース部材11、支柱部材12および電線受け部材13は、例えば金属製であるが、硬質の樹脂その他の材料や複合材料で形成されてもよいし、素材の異なる複数の部材の組合せで構成されてもよい。
ワイヤハーネスWの一部とは、例えば、束状の電線群の幹線部の所定長さ区間ごとの保持位置の近傍、枝線が分岐する分岐点の近傍、枝線の基端部分、コネクタや端子が装着された端末部等である。
図板1は、ワイヤハーネスの組立て作業台となる板状体で、前記複数のワイヤハーネス支持位置に対応する複数の治具取付孔が板厚方向に貫通するように形成されており、例えば合板等の木製板からなる。ただし、図板1は、多孔の金属板によって構成されてもよい。また、図板1の上面に布線パターンが描かれていてもよい。
この図板1には、前記複数の治具取付孔のうち任意の1つである治具取付孔1aを用いてワイヤハーネス組立用治具10のベース部材11が図板1に固定されている。
ベース部材11は、略直方体形状のベースブロック11aと、ベースブロック11aの下面11b側から図板1に向かって垂直下方に突出する取付けボルト11cと、取付けボルト11cにねじ結合するナット11dを有している。
そして、図板1の治具取付孔1aを貫通して図板1の下面11b側に突出した取付けボルト11cに対して、ナット11dがねじ結合され、ベースブロック11aが図板1上に締結固定される。ベースブロック11aを図板1に対して回止め可能とするため、ベースブロック11aの下面11b側に下方向きの小突起やリブを設けてもよいし、あるいは、摩擦材からなる台座面部等を設けてもよい。
支柱部材12は、ベースブロック11a側から図板1の上方側に延びる棒状の支柱部21と、支柱部21の下端側に一体に設けられ、ベース部材11に回動可能に係合する球状体部22と、支柱部21の上端側に一体に設けられた雌雄いずれか一方のねじ結合部、例えば雌ねじ部23とを有している。
支柱部21は、例えば丸棒状のものであり、球状体部22は、支柱部21の下端部に結合、溶接もしくは溶着されている。雌ねじ部23は、例えば支柱部21の上端部に六角ナット状の拡径形状をなすとともに内周側に雌ねじ孔(符号なし)を形成している。
球状体部22には、支柱部21の周方向に全域にわたり連続する凸球面部22aが形成されている。この凸球面部22aは、ここでは支柱部21の結合部分以外の球面全域に及ぶ単一の連続面として図示するが、支柱部21の周方向に全域にわたっていれば、複数の凸球面部分に区画されてもよい。また、凸球面部22aは、球状体部22の球面中心部を含む支柱部21の軸方向の一定区間で円弧状断面をなす樽形に形成されてもよい。
電線受け部材13は、例えばワイヤハーネスWの幹線部を収納可能な略U字形状の電線受け部31と、支柱部21の上端側の雌ねじ部23にねじ結合可能なねじ結合部、例えば雄ねじ部32と、支柱部21の雌ねじ部23に任意のねじ込み深さにねじ結合させた雄ねじ部32を六角ナット状の雌ねじ部23との圧接により緩止め可能な緩止めナット33とを有している。
この電線受け部材13は、支柱部材12によって図板1上の所定高さ位置に支持される状態で、ワイヤハーネスWの一部を保持または所定方向に案内するが、必要に応じてワイヤハーネスの支持位置付近に装着された外装部品やコネクタ、端子等に対応する保持用またはガイド用のアタッチメント等が装着されてもよい。
一方、ベース部材11は、そのベースブロック11aの上面11e側に開口する凹状の受け面部15を有している。
受け面部15は、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aに摺動可能に接触するとともに、その凸球面部22aを図板1上の特定の球面中心位置Psc(図2参照)に保持している。
また、受け面部15は、支柱部材12の凸球面部22aに少なくとも同一円周上の多点で接触する凹面形状を有しており、図1に示すように、支柱部材12の凸球面部22aに対し同一円周に沿って線接触もしくは帯状に面接触する截頭錐面(錐台)形状の略凹円錐面形状をなしている。なお、受け面部15は、凹円錐面形状でなく凹角錐面形状であってもよいし、あるいは、錐面の母線が径方向外方側に膨らむように湾曲していてもよい。
図1および図2に示すように、ベース部材11のベースブロック11aの上方側には、支柱部21の球状体部22の凸球面部22aを間に挟んで、環状押圧部材41が設けられており、ベース部材11と支柱部材12との間に、環状押圧部材41を介して支柱部21の凸球面部22aをベース部材11の受け面部15に圧接させる締付け機構40が介装されている。
この締付け機構40は、ベース部材11のベースブロック11aの上面11eから上方側に向かって突出する複数の植込みボルト11f(締付け部材)と、これら植込みボルト11fを挿通する複数のボルト孔41dが形成された環状押圧部材41と、環状押圧部材41の上方に突出した複数の植込みボルト11fの上端部分にねじ結合する複数の締付けナット42(締付け部材)とを含んで構成されている。
また、環状押圧部材41は、ベース部材11の受け面部15に対向する截頭円錐面状の押圧面部41aと、その端部に連続する略円筒内周面41bを形成する中央の貫通穴部41cとを有している。そして、環状押圧部材41の貫通穴部41cを支柱部材12の支柱部21が貫通し、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aに対して、環状押圧部材41の押圧面部41aが同一円周に沿って線接触もしくは帯状に面接触している。
また、締付け機構40は、支柱部材12の凸球面部22aをベース部材11の受け面部15に圧接させることで、ベース部材11に対する支柱部材12の姿勢を固定することができるようになっている。
さらに、図2に示すように、環状押圧部材41の押圧面部41aおよびベース部材11の受け面部15のうち少なくとも一方、例えば両方には、支柱部材12の凸球面部22aに摺動可能に接触しつつ、凸球面部22aを特定の球面中心位置Pscに弾性的に保持する環状の弾性保持膜層16、43が設けられている。
これら弾性保持膜層16、43は、それぞれ受け面部15および押圧面部41aの截頭円錐面形状をこれらと一体形成するように、ベース部材11および環状押圧部材41の内周側に固着されており、受け面部15および押圧面部41aの少なくとも軸方向中央付近で、あるいは軸方向の略全域でこれら一部を構成している。
そして、弾性保持膜層16、43は、受け面部15および押圧面部41aの截頭円錐面領域におけるベース部材11および環状押圧部材41の他の部位(例えば金属部位)よりも摩擦係数が大きくなっており、かつ、ベース部材11および環状押圧部材41の他の部位よりも同一の圧接力に対する圧接面のひずみ量が大きくなる弾性を有している。
弾性保持膜層16、43は、ゴム弾性(ゴムのような弾性、粘弾性の意)を有する弾性素材、例えば加硫ゴムまたは樹脂系のエラストマーで形成されている。
なお、弾性保持膜層16、43は、互いに周方向に隣り合い、凸球面部22aに対して略同一条件で圧接する複数の弾性保持膜層部分に分割されてもよい。
次に、ワイヤハーネス組立用治具10を図板1に装着する手順について説明する。
まず、図3に示すように、ワイヤハーネス組立用治具10のベース部材11の取付けボルト11cを図板1の治具取付孔1aに通し、ベースブロック11aを図板1に当接させるとともに、図板1から下方に突出する取付けボルト11cにナット11dをねじ結合させて、ナット11dを締め付ける。すなわち、図板1の治具取付孔1aを使用して図板1にベース部材11を固定する。
このようなベース部材11の図板1への取付け後、図4に示すように、そのベース部材11の凹面形状の受け面部15内に支柱部材12の球状体部22を配置するとともに、支柱部材12の支柱部21を環状押圧部材41の中央の貫通穴部41cに通し、さらに、ベース部材11の複数の植込みボルト11fを複数のボルト孔41dに挿通しながら、環状押圧部材41をベース部材11上に配置する。
このとき、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aがベース部材11の受け面部15および環状押圧部材41の押圧面部41aの双方、特にそれら双方の軸方向中央付近に配置された環状の弾性保持膜層16、43に当接し、ベース部材11によって特定の球面中心位置Pscの近傍に保持される。
次いで、複数の締付けナット42を環状押圧部材41から上方に突き出るベース部材11の複数の植込みボルト11fにねじ結合させ、締め付けると、図5に示すように、環状押圧部材41がベース部材11上に圧接するように締結固定される。
この状態においては、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aが弾性保持膜層16、43に圧接するとともにこれら弾性保持膜層16、43が部分的に弾性的に圧縮され、凸球面部22aが特定の球面中心位置Pscに位置決め保持される。
次いで、あるいは、このような環状押圧部材41の締結作業に先立って、支柱部材12の上端側の雌ねじ部23に電線受け部材13の雄ねじ部32を任意のねじ込み深さにねじ結合させて、電線受け部材13の電線受け部31をワイヤハーネスWの支持や案内に適し取付位置にセットする。このとき、支柱部21の上端側の六角ナット状の雌ねじ部23と緩止めナット33とを互いに締め付けると、電線受け部材13が支柱部材12に対して固定される。
そして、環状押圧部材41の締結作業に際して、あるいは、電線受け部材13の支柱部材12への固定後に、締付け機構40の締付けの程度を加減することで、支柱部材12を仮固定状態とする。
仮固定状態とは、支柱部材12や電線受け部材13に操作力(外力)が加わらなければ、凸球面部22aが受け面部15に対し圧接固定されたまま、ベース部材11に対する支柱部材12の姿勢が保持される状態である。
次いで、図6に示すように、仮固定状態で、電線抜け部材13の向きや支柱部材12の旋回角度位置や傾斜姿勢を粗調整し、更に微調整することで、電線受け部材13を旋回方向R1および揺動方向R2におけるワイヤハーネスの組立作業に最適な位置に配置する。
次に、作用を説明する。
上述のように構成された本実施の形態のワイヤハーネス組立用治具10においては、支柱部材12の凸球面部22aがベース部材11の受け面部15によって図板1上の特定の球面中心位置Pscで任意の回動方向、例えば図1中の旋回方向R1および搖動方向R2に対応する回動方向の任意の回動角度位置に位置決め可能に保持されることになる。
したがって、電線受け部材13や支柱部材12を操作して、電線受け部材13をワイヤハーネスWの一部を保持したり案内したりするのに適した位置に容易に配置する作業を、図板1の上方側での作業のみで行うことができるとともに、その配置が狭い範囲や不連続の範囲に制限されることがなく、容易にかつ的確に行うことができることになる。
しかも、締付け機構40の締付けの程度を加減することで、支柱部材12や電線受け部材13に外力が加わらなければ、凸球面部22aが受け面部15に対し圧接固定されたまま支柱部材12の姿勢が保持される仮固定状態とすることができる。
したがって、仮固定状態で、電線抜け部材13の向きや支柱部材12の旋回角度位置および傾斜姿勢を微調整でき、電線受け部材13をワイヤハーネスの組立作業に最適な位置に容易に配置できる作業性の良いワイヤハーネス組立用治具10とすることができる。
また、本実施形態においては、支柱部材12の凸球面部22aが支柱部材12の周方向全域にわたって形成されており、受け面部15が、凸球面部22aに少なくとも同一円周上の多点で接触する凹面形状を有している。
よって、支柱部材12の凸球面部22aをベース部材11の凹面形状の受け面部15内に置くだけで、凸球面部22aを受け面部15に保持させるのと同時に位置決めでき、受け面部15に保持させた任意姿勢の支柱部材12の凸球面部22aを、図板1の上方側からの押圧のみによって同条件で圧接固定可能となる。その結果、支柱部材12の姿勢にかかわらず、電線受け部材13の位置調整や固定が容易になる。
また、受け面部15を凹錐面としているので、支柱部材12の筒球面部22aをくさび作用で確実に保持できる。
さらに、締付け機構40の環状押圧部材41によって、図板1の上方側から支柱部材12の凸球面部22aをベース部材11の受け面部15に均等に押し付けることができ、任意の姿勢の支柱部材12を同条件で容易に締付け固定可能となる。
加えて、本実施形態では、環状押圧部材41の押圧面部41aおよびベース部材11の受け面部15に、環状押圧部材41またはベース部材11の他の部位より摩擦係数が大きい状態で支柱部材12の凸球面部22aに摺動可能に接触しつつ、凸球面部22aを特定の球面中心位置Pscに弾性的に保持する弾性保持膜層16、43を設けている。
したがって、環状押圧部材41を定位置、例えばベース部材11のベースブロック11a上に圧接する締結位置に締結するような場合でも、環状押圧部材41の押圧面部41aおよびベース部材11の受け面部15を凸球面部22aに圧接させる締付け状態を安定確保でき、しかも、それらの圧接部分が傷付き難くなる。
このように、本実施形態によれば、図板1上の電線受け部材13の向きや支柱部材12の姿勢を容易に調整でき、電線受け部材13を組立作業に適した位置に容易に配置できる作業性の良いワイヤハーネス組立用治具10を提供することができる。
(第2の実施の形態)
図7および図8は、本発明に係るワイヤハーネス組立用治具の第2の実施の形態を示している。以下に説明する各実施の形態は、前述の第1の実施の形態とベース部材の受け面部および環状押圧部材の押圧面部の形状が相違するものの、他の構成は第1の実施の形態と類似するものである。よって、以下、第1の実施の形態と同一または類似する構成については、図1ないし図6に示した第1の実施の形態中の対応する構成要素の符号を用いながら、第1の実施の形態との相違点について説明する。
図8に斜視図で示す本実施の形態のワイヤハーネス組立用治具50においては、図7(b)に示すように、ベース部材51が、そのベースブロック51aの上面51e側に開口する凹状の受け面部55を有している。そして、この受け面部55は、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aに摺動可能に接触するとともに、その凸球面部22aを図板1上の特定の球面中心位置Pscに保持している。
また、受け面部55は、支柱部材12の凸球面部22aに少なくとも同一円周上の多点で接触する凹面形状を有しており、例えば図7(b)に示すように、支柱部材12の凸球面部22aに対し概ねその半球面に沿って面接触する凹球面形状をなしている。
また、ベース部材51のベースブロック51aの上方側には、支柱部21の球状体部22の凸球面部22aを間に挟んで、環状押圧部材61が設けられている。
この環状押圧部材61は、ベース部材51の受け面部55に対向する環状の凹球面形状を有する押圧面部61aと、その端部に連続する円筒内周面61bを形成する中央の貫通穴部61cとを有している。
そして、環状押圧部材61の貫通穴部61cを支柱部材12の支柱部21が貫通し、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aに対して、環状押圧部材61の押圧面部61aが帯状に面接触している。
さらに、図7(a)および図7(b)に示すように、環状押圧部材61の押圧面部61aおよびベース部材51の受け面部55のうち少なくとも一方、例えば両方には、支柱部材12の凸球面部22aに摺動可能に接触しつつ、凸球面部22aを特定の球面中心位置Pscに弾性的に保持する環状の弾性保持膜層56、63が設けられている。
これら弾性保持膜層56、63は、それぞれ受け面部55および押圧面部61aの凹球面をこれらと一体形成するように、ベース部材51および環状押圧部材61の内周側に固着されており、受け面部55および押圧面部61aの少なくとも軸方向中央付近で、あるいは軸方向の略全域でこれら一部を構成している。
そして、弾性保持膜層56、63は、受け面部55および押圧面部61aの凹球面領域におけるベース部材51および環状押圧部材61の他の部位よりも摩擦係数が大きくなっており、かつ、ベース部材51および環状押圧部材61の他の部位よりも同一の圧接力に対する圧接面のひずみ量が大きくなる弾性を有している。
弾性保持膜層56、63は、例えば樹脂系の高硬度のエラストマーで形成されているが、互いに相違する樹脂で形成されてもよいし、同一の樹脂で形成されてもよい。
本実施形態においても、図板1上の電線受け部材13の向きや支柱部材12の姿勢を図8中に仮想線で例示するように上方側から容易に変更、調整でき、電線受け部材13を組立作業に適した位置に容易に配置できる作業性の良いワイヤハーネス組立用治具50を提供することができる。
また、受け面部55の凹面形状を凹球面としているので、環状押圧部材61の締付けが強固でも、広い接触面で受けることができ、支柱部材12の仮固定姿勢や調整後の姿勢を安定保持できる。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明に係るワイヤハーネス組立用治具の第3の実施の形態を示している。
図9に示すように、本実施の形態のワイヤハーネス組立用治具70においては、ベース部材71が、そのベースブロック71aの上面71eおよび両側面71e側に開口する凹状の受け面部75を有している。そして、この受け面部75は、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aに摺動可能に接触するとともに、その凸球面部22aを図板1上の特定の球面中心位置Pscに保持している。
また、受け面部75は、支柱部材12の凸球面部22aに少なくとも同一円周上の多点で接触する凹面形状を有しており、例えば図9に示すように、支柱部材12の凸球面部22aに対し概ねその半球面に沿って帯状に面接触する凹球面形状をなしている。
また、ベース部材71のベースブロック71aの上方側には、支柱部21の球状体部22の凸球面部22aを間に挟んで、環状押圧部材81が設けられている。
この環状押圧部材81は、ベース部材71の受け面部75に対向する環状の凹球面形状を有する押圧面部81aと、その端部に連続する円筒内周面81bを形成する中央の貫通穴部81cとを有している。
そして、環状押圧部材81の貫通穴部81cを支柱部材12の支柱部21が貫通し、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aに対して、環状押圧部材81の押圧面部81aが帯状に面接触している。
本実施形態においても、上述の各実施に形態と同様に、図板1上の電線受け部材13の向きや支柱部材12の姿勢を上方側から容易に変更、調整でき、電線受け部材13を組立作業に適した位置に容易に配置できる作業性の良いワイヤハーネス組立用治具70を提供することができる。
また、本実施形態では、第2の実施の形態に比べて、ベース部材71および環状押圧部材81の横幅を狭めることができ、コンパクトなワイヤハーネス組立用治具70とすることができる。
なお、上述の各実施の形態では、締付け機構40を、ベース部材11に固定された複数の植込みボルト11fと、これら植込みボルト11fを挿通する環状押圧部材41(または、61、81)と、複数の植込みボルト11fの上端部分にねじ結合する複数の締付けナット42とを含むものとしたが、締付け機構40が、さらに、複数の植込みボルト11fおよび締付けナット42によって圧縮されつつ環状押圧部材41に対して所要の安定した締付け力を加える圧縮コイルあるいは座金状の板ばね等の弾性部材を含んで構成されてもよい。
また、上述の各実施形態では、ベース部材11の受け面部15および環状押圧部材41の押圧面部41aが、支柱部材12の球状体部22の凸球面部22aに対して、少なくとも同一円周に沿って線接触もしくは帯状に面接触するものとしていたが、凸球面部22aを特定の球面中心位置Pscに保持できるように相互に離間する3箇所での接触が確保される形状であればよく、同一円周に沿って接触する受け面形状に限定されるものでないことはいうまでもない。
さらに、ベース部材11に複数の植込みボルト11fを突設するのでなく、複数の位置決めピンを突設し、環状押圧部材41側からボルトヘッド付のボルトを通してベース部材11に締結するようにしてもよい。勿論、ボルトでなく、ベース部材11と環状押圧部材41を相互に圧接させて固定することができるクランプ機構などでもよい。また、環状押圧部材41の複数のボルト孔41dに代えて外側面上に開放される略U字形状の凹部を形成したり、ベース部材11に複数の植込みボルト11fでなく傾動可能なねじ軸を装着したりしてもよい。
以上説明したように、本発明は、図板上の電線受け部材の向きや支柱部材の姿勢を図板の上方側で容易に調整でき、電線受け部材を組立作業に適した位置に容易に配置できる作業性の良いワイヤハーネス組立用治具を提供することができるものである。かかる本発明は、ワイヤハーネスの組立に際して使用する組立図板に布線パターンに沿って立設されるワイヤハーネス組立用治具全般に有用である。
1 図板(組立図板)
1a 治具取付孔
10、50、70 ワイヤハーネス組立用治具
11、51、71 ベース部材
11a、51a、71a ベースブロック
11b 下面
11c 取付けボルト
11d ナット
11e、51e、71e 上面
11f 植込みボルト(締付け部材)
12 支柱部材
13 電線受け部材
15、55、75 受け面部
16、43、56、63 弾性保持膜層
21 支柱部
22 球状体部
22a 凸球面部
23 ねじ結合部(雌ねじ部)
31 電線受け部
32 雄ねじ部(ねじ結合部)
33 緩止めナット
40 締付け機構
41、61、81 環状押圧部材
41a、61a、81a 押圧面部
41b、61b、81b 円筒内周面
41c、61c、81c 貫通穴部
41d 複数のボルト孔
42 締付けナット(締付け部材)
Psc 特定の球面中心位置
W ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. ワイヤハーネス組立用の図板上に立設されるワイヤハーネス組立用治具であって、
    前記図板上に固定されるベース部材と、
    前記図板上に突き出るよう前記ベース部材に支持された支柱部材と、
    前記支柱部材に支持され、前記ワイヤハーネスの一部を前記図板上の特定の位置に支持する電線受け部材と、を備え、
    前記支柱部材が、前記ベース部材に回動可能に係合する凸球面部を有し、
    前記ベース部材が、前記支柱部材の前記凸球面部に摺動可能に接触しつつ前記凸球面部を前記図板上の特定の球面中心位置に保持する受け面部を有し、
    前記ベース部材と前記支柱部材との間には、前記支柱部材の前記凸球面部を前記ベース部材の前記受け面部に圧接させて、前記ベース部材に対する前記支柱部材の姿勢を固定する締付け機構が介装されていることを特徴とするワイヤハーネス組立用治具。
  2. 前記支柱部材の前記凸球面部が、前記支柱部材の周方向全域にわたって形成されており、
    前記ベース部材の前記受け面部が、前記支柱部材の前記凸球面部に少なくとも同一円周上の多点で接触する凹面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス組立用治具。
  3. 前記締付け機構は、前記支柱部材の前記凸球面部を間に挟んで前記ベース部材の前記受け面部に対向する押圧面部を有する環状押圧部材と、該環状押圧部材を介して前記支柱部材の前記凸球面部を前記ベース部材の前記受け面部に圧接させるよう前記ベース部材と前記支柱部材との間に介在する締付け部材と、を有していることを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス組立用治具。
  4. 前記環状押圧部材の前記押圧面部および前記ベース部材の前記受け面部のうち少なくとも一方に、前記環状押圧部材または前記ベース部材の他の部位より摩擦係数が大きい状態で前記支柱部材の前記凸球面部に摺動可能に接触しつつ、前記凸球面部を前記特定の球面中心位置に弾性的に保持する弾性保持膜層を設けたことを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス組立用治具。
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