JP2016115042A - 電子機器 - Google Patents

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弘一 溝手
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Abstract

【課題】ユーザの意図とは異なる方向に画面がスクロールしてしまうことを防止可能な電子機器を提供する。【解決手段】電子機器であるスマートフォン1は、指がX軸方向を向いた状態でタッチパネルに接触している場合に、タッチ位置の変化が検出されると、X軸方向へのタッチ位置の移動速度を検出する。スマートフォン1は、移動速度が予め定められた速度以上の場合、タッチ位置の変化にかかわらず、ディスプレイ112に表示されるオブジェクトをX軸方向にはスクロールさせない。【選択図】図3

Description

本発明は、タッチスクリーンを備えた電子機器に関する。
従来、タッチスクリーンを備えた電子機器が知られている。このような電子機器では、ユーザがタッチスクリーンを構成するタッチパネルの表面に沿って指等を動かすことにより、画面のスクロールが行われる。特許文献1には、このような機能を有するスマートフォンが開示されている。
具体的には、特許文献1のスマートフォンは、ユーザがタッチパネルの画面をタッチ操作でスクロールさせる際に、現在のタッチ位置(検出位置)からみて、指の移動方向に対しては狭く、かつ移動方向に対して反対の方向には広くなるようなノイズ除去領域を設定し、当該ノイズ除去領域に含まれるタッチ位置の情報を棄却する。
上記の構成により、特許文献1のスマートフォンは、「ノイズの影響などの検出誤差によって、ユーザが指を動かした方向と反対方向の座標の変位をタッチパネルが検出してしまった際に、ユーザの操作意図の方向とは反対方向に画面がスクロールしてしまう」といった問題の発生を抑止している。
特開2013−171465号公報
ところで、たとえばスマートフォンが正立状態にある場合において、タッチパネルに指を横向きにして接触させた状態で縦方向にスクロール操作をするときには、タッチパネルへの指の接触領域は横方向に広い形状となる。なお、この場合、スマートフォンは、接触領域内の1点をタッチ位置として特定する。
上記の状態から、ユーザが縦方向に指をスライド操作した場合、指のタッチパネルへの当たり具合およびノイズ等に起因する変動によって、検出(特定)されるタッチ位置(座標値)は、横方向に大きな変位量で変動した値となる場合がある。それゆえ、ユーザの意図とは異なる横方向への画面のスクロールが発生してしまう可能性がある。このような問題点は、タッチパネルに指を縦向きにして接触させた状態で横方向にスクロール操作をするときであっても同様に起こり得る。
特許文献1の技術は、ユーザ操作の方向(ユーザが縦方向に操作した場合は当該縦方向)に対してノイズ除去領域の設定を工夫するものであり、ユーザが意図する操作方向とは異なる方向(縦操作時の場合には横方向)のノイズ除去については何ら考慮されていない。それゆえ、特許文献1の技術では、上記の問題点を解消できない。
本願発明は上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ユーザの意図とは異なる方向に画面がスクロールしてしまうことを防止可能な電子機器を提供することにある。
本発明のある局面に従うと、電子機器は、タッチパネルとディスプレイとを含むタッチスクリーンを備える。電子機器は、タッチパネルに対する物体によるタッチ操作があったことに基づき、タッチパネルの縦方向および横方向のうちの一方に平行な第1の座標軸と他方に平行な第2の座標軸とから構成される直交座標系を用いて、物体による接触領域の中からタッチ位置を特定する特定部と、物体の移動に基づくタッチ位置の変化が検出されると、第1の座標軸方向および第2の座標軸方向のうち変化に応じた方向に、ディスプレイに表示される画面をスクロールさせるためのスクロール制御部と、物体が第1の座標軸方向を向いた状態でタッチパネルに接触している場合に、タッチ位置の変化が検出されると、第1の座標軸方向へのタッチ位置の移動速度を検出する検出部とを、さらに備える。スクロール制御部は、移動速度が予め定められた速度以上の場合、タッチ位置の変化にかかわらず、ディスプレイに表示される画面を第1の座標軸方向にはスクロールさせない。
上記の発明によれば、ユーザの意図とは異なる方向に画面がスクロールしてしまうことを防止可能となる。
画面のスクロール操作の一例を説明するための図である。 実際に検出されたタッチ位置の軌跡と、x成分に対して補正処理を行なった後のタッチ位置の軌跡とを表した模式図である。 タッチ位置の補正を行なった場合の効果を具体的に説明するための図である。 スマートフォン1において行われる典型的な処理の流れについて説明するためのフローチャートである。 スマートフォン1の機能的構成を説明するための図である。 スマートフォン1による処理により具体的に得られるデータテーブルの一例を表した図である。 図6のデータテーブルに基づいて得られた軌跡であって、実際に検出されたタッチ位置の軌跡(検出座標)と、補正後のタッチ位置の軌跡(補正後の座標)とを表した図である。 他の適用例を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、タッチスクリーンを有する電子機器の一例としてスマートフォンを例に挙げて説明する。ただし、上記電子機器は、スマートフォンに限定されるものではなく、たとえば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、オーディオプレイヤであってもよい。
また、以下の説明では、同一の部材には同一の参照符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<A.処理の概要>
図1は、画面のスクロール操作の一例を説明するための図である。図1を参照して、ユーザは、ある局面において、左手910でスマートフォン1の筐体を把持し、右手920の指921をタッチスクリーン110上でスライドさせることにより、画面をスクロールさせる。特に、図1では、タッチパネルに指921を横向きにして接触させた状態で縦方向にスクロール操作している状態を表している。なお、指921は、人差し指に限定されるものではない。
以下では、後述する2次元の直交座標系(XY座標系)におけるx成分(x座標値)に着目し、x成分に対する補正処理について説明する。
図2は、実際に検出されたタッチ位置の軌跡と、x成分に対して補正処理を行なった後のタッチ位置の軌跡とを表した模式図である。このうち、図2(A)は、実際に検出されたタッチ位置の軌跡を表した模式図である。
図2(A)を参照して、スマートフォン1は、タッチパネル111に対する指921でのタッチ操作があったことに基づき、タッチパネル111の縦方向(Y軸方向)および横方向(X軸方向)とから構成されるXY座標系を用いて、指921による接触領域990の中からタッチ位置(図の黒丸で示す位置)を特定する。つまり、スマートフォン1は、タッチ位置を検出する。
さらに、スマートフォン1は、指921がX軸方向を向いた状態でタッチパネル111に接触している場合に、図1で示したようなユーザ操作に基づきタッチ位置の変化が検出されると、X軸方向へのタッチ位置の移動速度を検出する。スマートフォン1は、移動速度が予め定められた速度(閾値β)以上の場合、タッチ位置の変化にかかわらず、ディスプレイ112に表示される画面をX軸方向にはスクロールさせない。
つまり、スマートフォン1は、上記のような指921の接触状態で指921が閾値β以上の速度で移動したことを検知した場合には、意図しないタッチ操作(指921のスライド操作)を検知したと判断し、スクロールを制限する。具体的には、スマートフォン1は、タッチ位置を補正することにより、スクロールが行われないようにする。なお、タッチ位置の補正の詳細については、後述する。
図2(B)は、このような補正を行なった後のタッチ位置(以下、「補正後のタッチ位置」とも称する)の軌跡を表した図である。図2(B)を参照して、図2(A)の場合に比べ、X軸方向へのタッチ位置の変化が抑制されている。このため、スマートフォン1によれば、ユーザが縦方向(Y軸方向)へのスクロール操作を行なう場合に、「横方向(X軸方向)に画面が大きくぶれながら縦方向(Y軸方向)にスクロールされる」といった現象を回避できる。
図3は、タッチ位置の補正を行なった場合の効果を具体的に説明するための図である。具体的には、図3は、図1および図2に示した指921のスライド操作が行われた場合における、画面中の1つのオブジェクト800のスクロール状態を説明するための図である。図3(A)は、比較例であって、補正を行なわなかった場合におけるオブジェクト800の移動状態を表した図である。図3(B)は、補正を行なった場合におけるオブジェクト800の移動状態を表した図である。
図3(A)を参照して、仮にタッチ位置の補正を行なわない場合には、スマートフォン1は、指921の移動に基づくタッチ位置の変化を検出すると、X軸方向およびY軸方向のうち当該変化に応じた方向(X軸方向および/またはY軸方向)に、タッチスクリーン110のディスプレイ112に表示されているオブジェクト800をスクロールすることになる。このような場合、ユーザが意図しないX軸方向へのオブジェクト800の移動が行われてしまう。
図3(B)を参照して、図2(B)に示したようにタッチ位置の補正を行なった場合、上述したように、意図しないタッチ操作(指921のスライド操作)が行われたと判断し、スクロールを制限する。それゆえ、ユーザが意図しないX軸方向にオブジェクト800が移動することを抑制できる。つまり、「横方向(X軸方向)にオブジェクト800が大きくぶれながら縦方向(Y軸方向)にスクロールされる」といった現象を回避できる。
以下、上記のような処理を実現するための具体的構成について説明する。
<B.制御構造>
図4は、スマートフォン1において行われる典型的な処理の流れについて説明するためのフローチャートである。まず、フローチャートにおける各ステップの処理を説明する前に、各ステップで用いられている用語の説明を行なう。
「LastTime」は、前回のタッチ時刻(タッチ位置が検出された時刻)を表す。「LastX」は、前回のタッチ位置のx座標値を表す。「LastFixedX」は、前回の補正後のx座標値を表す。「NowTime」は、今回のタッチ時刻(タッチ位置が検出された時刻)を表す。「NowX」は、今回のタッチ位置のx座標値を表す。「NewFixedX」は、今回の補正後のx座標値を表す。
「Wx」は、X軸方向(横方向)における、今回の指のタッチ幅を表す。つまり、「Wx」は、図2を用いて説明すれば、接触領域990のX軸方向の幅を表す。「Wy」は、Y軸方向(縦方向)における、今回の指のタッチ幅を表す。つまり、「Wy」は、図2を用いて説明すれば、接触領域990のY軸方向の幅を表す。
図4を参照して、ステップS2において、スマートフォン1(詳しくは、CPU)は、タッチパネル111に対するユーザのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けたと判断された場合(ステップS2においてYES)、ステップS4において、スマートフォン1のCPUは、上記タッチ操作によって特定されたタッチ位置のx座標値を後述するスクロール制御部231(図5参照)に通知し、その後、「LastX」の値をタッチ操作時のx座標値とし、「LastFixedX」の値をタッチ操作時のx座標値とし、「LastTime」の値をタッチ操作時の時刻とする。受け付けていないと判断された場合(ステップS2においてNO)、スマートフォン1は、処理をステップS2に戻す。
ステップS6において、スマートフォン1は、タッチ位置の変化があったか否かを判断する。変化がないと判断された場合(ステップS6においてNO)、スマートフォン1は、ステップS18において、タッチ位置が検出できなかった否かを判断する。つまり、スマートフォン1は、指921がタッチパネル111から離れたか否かを判断する。検出できなかったと判断された場合(ステップS18においてYES)、スマートフォン1は、一連の処理を終了する。検出できたと判断された場合(ステップS18においてNO)、スマートフォン1は、処理をステップS6に戻す。
タッチ位置の変化があったと判断された場合(ステップS6においてYES)、スマートフォン1は、ステップS8において、タッチ位置の変化は、指の接触が継続した状態で起こったか否かを判断する。つまり、スマートフォン1は、典型的には指921がタッチパネル111から離れていない状態でタッチ位置の変化があったか否かを判断する。
接触が継続した状態で起こっていないと判断された場合(ステップS8においてNO)、スマートフォン1は、処理をステップS4に戻す。つまり、スマートフォン1は、指921がタッチパネル111から離れたと判断できるため、変化後のタッチ操作を基に、ステップS4以降の処理を再度実行する。
接触が継続した状態で起こったと判断された場合(ステップS8においてYES)、ステップS10において、スマートフォン1は、「NowX」と「LastX」との差分、および「NowTime」と「LastTime」との差分を用いて、直近区間のx軸方向のタッチ位置の移動速度Vxを算出する。
ステップS12において、スマートフォン1は、条件C(Wx>Wy,かつWx≧閾値α,かつ|Vx|≧閾値β)が成立しているか否かを判断する。なお、閾値αは、接触面積のx軸方向の幅に関する閾値である。
条件Cが成立したと判断された場合(ステップS12においてYES)、スマートフォン1は、ステップS14において、「NewFixedX」の値(座標値)を「LastFixedX」の値とする。つまり、スマートフォン1は、今回のx座標の移動量を破棄(無視)し、「NewFixedX」=「LastFixedX」とする。条件Cが成立していないと判断された場合(ステップS12においてNO)、スマートフォン1は、ステップS20において、「NewFixedX」の値を、「NowX」から「LastX」を引いた値を「LastFixedX」に加算した値とする。つまり、今回のX座標の移動量を破棄することなく反映するため、「NewFixedX」=「LastFixedX」+(「NowX」−「LastX」)とする。
ステップS16において、スマートフォン1のCPUは、「NewFixedX」をスクロール制御部231に通知し、その後、「LastFixedX」の値を「NewFixedX」の値とし、「LastX」の値を「NowX」の値とし、「LastTime」の値を「NowTime」の値とする。つまり、CPUは、前回の値を今回の値を用いて更新する。
スマートフォン1では、ステップS16により、補正後のx座標値(つまり、「NewFixedX」の値)に基づき、スクロール制御部231がディスプレイ112に表示された画面のスクロールを行なう。
<C.機能的構成>
図5は、スマートフォン1の機能的構成を説明するための図である。図5を参照して、スマートフォン1は、タッチスクリーン110と、制御部120と、メモリ130と、通信IF(InterFace)部140と、アンテナ150とを備えている。
タッチスクリーン110は、タッチパネル111とディスプレイ112とを含んで構成される。タッチスクリーン110においては、ディスプレイ112にタッチパネル111が重畳されている。タッチパネル111は、特定部119を有する。
制御部120は、通信IF部210と、座標値補正部220と、表示制御部230とを含む。座標値補正部220は、向き判定部221と、速度検出部222とを有する。表示制御部230は、スクロール制御部231を有する。
メモリ130は、オペレーティングシステムと、アプリケーションプログラムと、接触領域の幅に関する閾値αと、タッチ位置の移動速度に関する閾値βとを含む。通信IF部140は、アンテナ150を介した、他の装置(基地局等)との通信を行なうためのインターフェイスである。
タッチパネル111の特定部119は、タッチパネル111に対する指921でのタッチ操作があったことに基づき、タッチパネル111の横方向に平行なX軸と、縦方向に平行なY軸とから構成される上述したXY座標系を用いて、指921による接触領域990(図2参照)の中からタッチ位置を特定する。さらに、特定部119は、接触領域990におけるX軸方向の幅(つまり、Wx)とY軸方向の幅(つまり、Wy)とを算出する。タッチパネル111は、タッチ位置と、X軸方向の幅(Wx)と、Y軸方向の幅(Wy)とを、当該タッチ操作のイベントを検出した時刻と関連付けて、制御部120に送る。
制御部120の通信IF部210は、タッチ位置とX軸方向の幅とY軸方向の幅とイベントを検出した時刻とを含むデータを、リアルタイムに、タッチパネル111から連続して受け付ける。通信IF部210は、受け付けたデータを座標値補正部220に送る。
座標値補正部220は、図1に示すような指921のスライド操作を受け付けた場合には、X軸方向の座標値の補正を行なう。さらに、座標値補正部220は、タッチ位置の補正後の座標値を表示制御部230のスクロール制御部231に通知する。詳しくは、座標値補正部220は、補正後のx座標値と、補正をしていないy座標値とを、スクロール制御部231に通知する。座標値の補正の詳細については、後述する。
向き判定部221は、接触領域990におけるX軸方向の幅(Wx)が、予め定められた閾値αよりも大きく、かつY軸方向の幅(Wy)よりも大きい場合に、指921がX軸方向を向いた状態でタッチパネル111に接触していると判定する。それ以外の場合には、向き判定部221は、指921がX軸方向を向いた状態でタッチパネル111に接触していないと判定する。向き判定部221は、判定結果を速度検出部222に通知する。
速度検出部222は、指921がX軸方向を向いた状態でタッチパネル111に接触していると判定された場合に、タッチ位置の変化が検出されると、X軸方向へのタッチ位置の移動速度を検出する。詳しくは、速度検出部222は、指921の移動に基づきタッチ位置の変化が検出されると、当該変化の前後におけるタッチ位置のX軸方向の座標値の差異(つまり、「NowX」と「LastX」との差分)と、当該変化が検出される迄の時間(つまり、「NowTime」と「LastTime」との差分)とに基づき、X軸方向へのタッチ位置の移動速度(つまり、Vx)を検出する。より具体的には、タッチ位置のX軸方向の座標値の差異は、タッチ位置の変化の後のx座標値から当該変化の前のx座標値を引く演算(「NowX」−「LastX」)により得られる数値K(詳しくは、正または負の値)として表される。
座標値補正部220は、移動速度(Vx)が検出されると、上述した条件C(Wx>Wy,かつWx≧閾値α,かつ|Vx|≧閾値β)が成立しているか否かを判断する(図4のステップS12に対応)。条件Cが成立したと判断された場合(ステップS12においてYES)、座標値補正部220は、今回のx座標の移動量を破棄(無視)し、「NewFixedX」=「LastFixedX」とする(図4のステップS14に対応)。条件Cが成立していないと判断された場合、座標値補正部220は、今回のX座標の移動量を破棄することなく反映するため、「NewFixedX」=「LastFixedX」+(「NowX」−「LastX」)とする(図4のステップS20に対応)。さらに、座標値補正部220は、検出されたy座標値とともに、上記の「NewFixedX」の値を、スクロール制御部231に通知する。
表示制御部230は、ディスプレイの表示を制御する。表示制御部230のスクロール制御部231は、X軸方向およびY軸方向にディスプレイ112に表示される画面をスクロールさせることが可能である。詳しくは、スクロール制御部231は、指921の移動に基づくタッチ位置の変化が検出されると、X軸方向およびY軸方向のうち当該変化に応じた方向に、ディスプレイ112に表示される画面をスクロールさせる。
さらに詳しくは、スクロール制御部231は、座標値補正部220から受け付けた座標値に基づき、以下の処理を実行する。すなわち、前記スクロール制御部231は、指921がX軸方向を向いた状態であることを条件に、タッチ位置の移動速度(Vx)が閾値β以上の場合、タッチ位置の変化にかかわらず、ディスプレイ112に表示される画面をX軸方向にはスクロールさせない。
スクロール制御部231は、指がX軸方向を向いた状態である場合に移動速度(Vx)が閾値β未満のときには、X軸方向への上記数値Kに応じたスクロールをディスプレイ112に実行させる。
座標値補正部220による座標値の補正の詳細について説明すれば以下のとおりである。すなわち、座標値補正部220は、指のスライド操作に基づく連続するタッチ操作における最初のタッチ操作のタッチ位置の座標値のうちのx座標値(初期のx座標値)に対して、移動速度(Vx)が閾値β未満の場合に得られる上記数値Kの合計値を加える演算によって得られる値となるように、タッチ位置のx座標値を補正する。当該演算の具体例については、図6に基づいて説明する。
<D.具体例>
図6は、スマートフォン1による処理により具体的に得られるデータテーブルの一例を表した図である。具体的には、図6は、図1に示したようにユーザがY軸の負の方向にスクロール操作(指921のスライド操作)を行なった場合に、検出されるデータと、当該データに基づく演算結果とを説明するための図である。また、一例として、閾値αを、x座標で“15”とし、閾値βを“1000”とする。
図6を参照して、タッチ操作がなされていない状態において、タッチ操作が検出された時刻(Time)を0秒としている。以下、時刻が0秒以降の3つの時刻(イベント発生時刻)についてのデータについて説明する。
1つ目の時刻“0.018秒”では、Wx>閾値αが成立し、Wx>Wyが成立している。さらに、0秒から0.018秒までの0.018秒間のx軸方向の移動速度(Vx)は、1278(=(552−529)/0.018)となり、Vx>閾値βが成立する。よって、座標値補正部220は、条件Cが成立したと判断し、x座標値を、今回検出されたx座標値とはせずに、前回検出されたx座標値のままとする。この場合、座標値補正部220は、前回検出されたx座標値を補正後のx座標値(「NewFixedX」)として、スクロール制御部231に通知する。
2つ目の時刻“0.033秒”では、Wx>閾値αが成立し、Wx>Wyが成立している。しかしながら、0.018秒から0.033秒までの0.015秒間のx軸方向の移動速度(Vx)は、600(=(561−552)/0.015)となり、Vx>閾値βが成立しない。よって、座標値補正部220は、条件Cが成立していないと判断し、x座標値を、前回の補正値(「LastFixedX」)に、今回検出されたx座標値(「NowX」)から前回検出されたx座標値(「LastX」)を引いた値を、今回の補正後のx座標値(「NewFixedX」)として、スクロール制御部231に通知する。つまり、座標値補正部220は、式“「NewFixedX」=「LastFixedX」+(「NowX」−「LastX」)”で示した演算を行なう。
3つ目の時刻“0.049秒”では、Wx>閾値αが成立し、Wx>Wyが成立している。さらに、0.033秒から0.049秒までの0.016秒間のx軸方向の移動速度(Vx)は、5125(=(643−561)/0.016)となり、Vx>閾値βが成立する。よって、座標値補正部220は、条件Cが成立していると判断し、前回通知したx座標値と同じ値(「NewFixedX」)を、スクロール制御部231に通知する。つまり、座標値補正部220は、式“「NewFixedX」=「LastFixedX」”で示される処理を行なう。
なお、図6における「NewFixedX」の欄は、正確には、或る「NewFixedX」の値は、1つ下の「NewFixedX」の値が書き込まれた場合、「LastFixedX」として取り扱われる。
図7は、図6のデータテーブルに基づいて得られた軌跡であって、実際に検出されたタッチ位置の軌跡(検出座標)と、補正後のタッチ位置の軌跡(補正後の座標)とを表した図である。つまり、図7は、図2(A),(B)で示した軌跡に対応するものである。
図7を参照して、上述したx座標値の補正により、ユーザが意図しないX軸方向に画面が移動することを抑制できる。つまり、「横方向(X軸方向)に画面が大きくぶれながら縦方向(Y軸方向)にスクロールされる」といった現象を回避できる。
<E.他の適用例>
図8は、他の適用例を説明するための図である。図8(A)は、スマートフォン1を横向きとし、タッチパネルに指921を横向き(Y軸方向の向き)にして接触させた状態で縦方向にスクロール操作している状態を表している。このような場合であっても、スマートフォン1は、y座標値に着目し、上述した補正と同じような手法で、y座標値に対する補正を行なう。それゆえ、ユーザが意図しないY軸方向に画面が移動することを抑制できる。つまり、「Y軸方向に画面が大きくぶれながらX軸方向にスクロールされる」といった現象を回避できる。
図8(B)は、スマートフォン1を図1と同じく縦向きとし、タッチパネルに指921を縦向き(Y軸方向の向き)にして接触させた状態で横方向(X軸方向)にスクロール操作している状態を表している。このような場合であっても、スマートフォン1は、XY座標系におけるy座標値に着目し、上述した補正と同じような手法で、y座標値に対する補正を行なう。それゆえ、ユーザが意図しないY軸方向に画面が移動することを抑制できる。つまり、「Y軸方向に画面が大きくぶれながらX軸方向にスクロールされる」といった現象を回避できる。
図8(C)は、スマートフォン1を横向きとし、タッチパネルに指921を縦向き(X軸方向の向き)にして接触させた状態で横方向(Y軸方向)にスクロール操作している状態を表している。このような場合であっても、スマートフォン1は、上述したようにx座標値の補正を行なうことにより、ユーザが意図しないX軸方向に画面が移動することを抑制できる。つまり、「X軸方向に画面が大きくぶれながらY軸方向にスクロールされる」といった現象を回避できる。
<F.変形例>
上記においては、座標値補正部220がスクロール制御部231に対して補正後の座標値を通知する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。補正後の座標値そのものをスクロール制御部231に通知する代わりに、たとえば図1〜図7に関する処理では、x座標値の変化量(つまり、「NowX」-「LastX」)を、スクロール制御部231に通知する構成としてもよい。
また、上記においては、ユーザが指によってタッチ操作を行なう例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。スマートフォン1における上記の一連の処理は、ユーザがタッチペン(スタイラスペン)等を用いてタッチ操作を行なう場合にも適用できる。つまり、スマートフォン1における一連の処理は、指やタッチペン等の様々な物体でタッチ操作を行なう場合に適用できる。
<G.補足>
スマートフォン1における処理は、各ハードウェアおよびCPUにより実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。
スマートフォン1を構成するハードウェアは、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、スマートフォン1に搭載された不揮発性メモリに格納されたソフトウェア、メモリカード等の外部記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 スマートフォン、110 タッチスクリーン、111 タッチパネル、112 ディスプレイ、119 特定部、120 制御部、130 メモリ、220 座標値補正部、221 向き判定部、222 速度検出部、230 表示制御部、231 スクロール制御部、800 オブジェクト、910 左手、920 右手、921 指、990 接触領域。

Claims (5)

  1. タッチパネルとディスプレイとを含むタッチスクリーンを備えた電子機器であって、
    前記タッチパネルに対する物体によるタッチ操作があったことに基づき、前記タッチパネルの縦方向および横方向のうちの一方に平行な第1の座標軸と他方に平行な第2の座標軸とから構成される直交座標系を用いて、前記物体による接触領域の中からタッチ位置を特定する特定部と、
    前記物体の移動に基づく前記タッチ位置の変化が検出されると、前記第1の座標軸方向および前記第2の座標軸方向のうち前記変化に応じた方向に、前記ディスプレイに表示される画面をスクロールさせるためのスクロール制御部と、
    前記物体が前記第1の座標軸方向を向いた状態で前記タッチパネルに接触している場合に、前記タッチ位置の変化が検出されると、前記第1の座標軸方向への前記タッチ位置の移動速度を検出する検出部とを備え、
    前記スクロール制御部は、前記移動速度が予め定められた速度以上の場合、前記タッチ位置の変化にかかわらず、前記ディスプレイに表示される画面を前記第1の座標軸方向にはスクロールさせない、電子機器。
  2. 前記接触領域における前記第1の座標軸方向の幅が予め定められた値よりも大きいことを条件に、前記物体が前記第1の座標軸方向を向いた状態で前記タッチパネルに接触していると判定する判定部をさらに備える、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記判定部は、前記接触領域における前記第1の座標軸方向の幅が、さらに前記第2の座標軸方向の幅よりも大きいことを条件に、前記物体が前記第1の座標軸方向を向いた状態で前記タッチパネルに接触していると判定する、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記検出部は、前記物体の移動に基づき前記タッチ位置の変化が検出されると、前記変化の前後における前記タッチ位置の前記第1の座標軸方向の座標値の差異と、前記変化が検出される迄の時間とに基づき、前記第1の座標軸方向への前記タッチ位置の移動速度を検出する、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記スクロール制御部は、前記移動速度が予め定められた速度未満の場合、前記第1の座標軸方向への前記数値に応じたスクロールを前記ディスプレイに実行させる、請求項4に記載の電子機器。
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