JP2016114288A - 蓄冷熱交換器 - Google Patents

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太照 岩成
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Abstract

【課題】蓄冷熱交換器の生産工程の煩雑化を回避する。【解決手段】蓄冷熱交換器1は、冷媒が流通するチューブ20と、冷媒の冷熱を蓄える蓄冷部22とを備えている。蓄冷部22は、蓄冷材Aを収容した袋状の蓄冷部材30と、蓄冷部材30を収容するとともに、チューブ20に対してろう付けにより接合されたケーシング40とを備えている。ケーシング40には、蓄冷部材30を収容した状態で保持する保持部41d、42dが設けられている。【選択図】図9

Description

本発明は、例えば車両用空調装置に配設される蓄冷熱交換器に関する。
一般に、車両用空調装置は冷凍サイクル装置を使用して空調用空気の冷却を行っている。冷凍サイクル装置は、エンジンによって駆動されるコンプレッサ、膨張弁、蒸発器、凝縮器等を冷媒配管で接続してなるものであり、コンプレッサが駆動されていなければ車室を冷房できない構成となっている。
近年、例えば車両の停止時にアイドリングを停止するアイドリングストップ機能付きの車両が増加している。アイドリングストップ機能付きの車両ではコンプレッサをエンジンで駆動していることから、アイドリング停止時にはコンプレッサも停止することになり、このことによって冷房ができなくなるため、乗員の快適性が悪化する懸念がある。このため、アイドリング停止時間を空調の要求によって短くして乗員の快適性を悪化させないようにしなければならず、ひいてはアイドリング停止時間が短くなってしまう。
そこで、特許文献1に開示されているように、冷熱を蓄える蓄冷材を熱交換器に設ける構造が考えられている。特許文献1では、扁平な筒状に形成された蓄冷体にパラフィン等からなる蓄冷材を収容している。蓄冷体は隣接するチューブの間に配置されており、さらにチューブと蓄冷体の間には中間機能部材が配置されている。蓄冷体はチューブ及び中間機能部材にろう付けによって接合されている。蓄冷体を設けることで、エンジンの運転時にコンプレッサの作動によって得られる冷媒の冷熱を蓄冷材に蓄えておき、その後、エンジンがアイドリングストップ機能によって停止しても蓄冷材が冷熱を放出することで車室の冷房を行うことが可能になる。
特許第5381626号公報
ところが、特許文献1のように蓄冷材を収容した蓄冷体を設ける場合、熱交換器の生産工程において、蓄冷材が蓄冷体から漏れないか否かを検査する検査工程を追加しなければならず、熱交換器の生産工程が煩雑になる。特に、ろう付けによって接合する場合には、ろう付けの前後で蓄冷体の状態が変化することがあり、検査工程が煩雑になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蓄冷熱交換器の生産工程の煩雑化を回避することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、蓄冷材を収容した袋状の蓄冷部材を、チューブに対してろう付けにより接合されたケーシングに収容して保持するようにした。
第1の発明は、
冷媒が流通するチューブと、
冷媒の冷熱を蓄える蓄冷部とを備え、
冷媒及び蓄冷部が外部空気と熱交換するように構成された蓄冷熱交換器において、
上記蓄冷部は、蓄冷材を収容した袋状の蓄冷部材と、該蓄冷部材を収容するとともに上記チューブに対してろう付けにより接合されたケーシングとを備え、
上記ケーシングには、上記蓄冷部材を収容した状態で保持する保持部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、チューブにろう付された後のケーシングに蓄冷部材を収容することで、熱交換器に蓄冷部を設けることが可能になる。蓄冷部材にはあらかじめ蓄冷材が収容されているので、熱交換器の生産工程では蓄冷材の漏れの確認は不要であり、ケーシングに収容して保持部によって保持するだけで済む。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ケーシングにおける外部空気の流れ方向上流側が閉塞されていることを特徴とする。
この構成によれば、外部空気がケーシングの内部に入りにくくなるので、ケーシングの内部が外部空気によって汚染されるのが抑制される。また、外部空気が蓄冷部材に直接接触しにくくなるので、蓄冷部材に冷熱を蓄える際の効率が向上する。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記ケーシングには、上記蓄冷部材を収容するための収容口が形成され、該収容口の周縁部には、上記蓄冷部材を上記ケーシングの内部に導くための案内部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、蓄冷部材を収容口からケーシングに収容する際に、蓄冷部材が案内部によってケーシングの内部に導かれるので、蓄冷部材がケーシングにスムーズに挿入される。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
複数の上記チューブが互いに間隔をあけて並ぶように配設され、
上記ケーシングは、隣り合う上記チューブの間に配設されるとともに、一方の上記チューブにろう付けによって接合される第1側壁部と他方のチューブにろう付けによって接合される第2側壁部とを有し、
上記第1側壁部及び上記第2側壁部には、上記ケーシングの内部へ向けて突出する突出部がそれぞれ形成され、上記第1側壁部の突出部と上記第2側壁部の突出部とが接触していることを特徴とする。
この構成によれば、ケーシングの内面と蓄冷部材との接触面積が増加するので、熱伝導効率が向上する。また、蓄冷部材がケーシングの内部で位置ずれするのが突出部によって抑制される。さらに、ケーシングの剛性が突出部の形成によって高まるので、ケーシングをチューブにろう付けによって接合する際に変形が抑制されて確実に接合することが可能になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記ケーシングにおける上記チューブとろう付けされる部位には開口部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、チューブとケーシングとをろう付けによって接合する際に広い面が接合されてしまう、いわゆる面ろう付けが防止される。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、
上記ケーシングの側壁部には、外部空気の流れ方向に沿って延びる突出部が形成され、該突出部は、傾斜しながら延びていることを特徴とする。
この構成によれば、外部空気の冷却時にケーシングに溜まった凝縮水が突出部によって排水される。
第7の発明は、第1から6のいずれか1つの発明において、
上記ケーシングの内面及び上記チューブの外面には、同じ耐食性表面処理が施されていることを特徴とする。
この構成によれば、ケーシングと蓄冷部材との耐食性が向上する。
第8の発明は、第1から7のいずれか1つの発明において、
上記蓄冷部材は、上記蓄冷材を収容する部分が複数に分割されていることを特徴とする。
この構成によれば、蓄冷材が蓄冷部材の内部で偏るのを抑制することが可能になる。また、蓄冷部材に仮に穴があいた場合に、一部の蓄冷材のみが漏れ、他の蓄冷材は漏れずに済むので、蓄冷の作用を発揮させ続けることが可能になる。
第9の発明は、第1から8のいずれか1つの発明において、
蓄冷特性の異なる上記蓄冷材を収容した複数種の上記蓄冷部材を備えていることを特徴とする。
すなわち、蓄冷熱交換器の使用時には、部位によって温度が異なる場合がある。本発明では、蓄冷熱交換器の温度分布に合う蓄冷特性を持った蓄冷部材を各部に配置しておくことが可能になる。
第10の発明は、第1から9のいずれか1つの発明において、
上記蓄冷部材は、アルミニウムを含む層を持ったシートで構成され、
上記蓄冷部材の内部には、上記蓄冷材を収容するための収容室を複数区画形成する区画部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、蓄冷部材の内部に区画部を設けたことで、伝熱面積が増加して熱伝導効率が向上する。
第11の発明は、第1から10のいずれか1つの発明において、
上記ケーシングの内面には、犠牲腐食材がクラッドされていることを特徴とする。
この構成によれば、ケーシングが積極的に腐食するようになるので、チューブや蓄冷部材の腐食が抑制される。
第12の発明は、第1から11のいずれか1つの発明において、
上記チューブの外面には犠牲腐食材が設けられ、
上記ケーシングの内面には、上記チューブの外面に設けられた犠牲腐食材よりも犠牲効果の高い犠牲腐食材が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、チューブの防食効果が高まる。
第1の発明によれば、蓄冷材を収容した袋状の蓄冷部材を、チューブに対してろう付けにより接合されたケーシングに収容して保持部によって保持するようにしたので、蓄冷熱交換器の生産工程で追加検査工程が不要になり、生産工程の煩雑化を回避することができる。
第2の発明によれば、ケーシングにおける外部空気の流れ方向上流側を閉塞したので、ケーシングの内部が外部空気によって汚染されるのを抑制できるとともに、蓄冷部材に冷熱を蓄える際の効率を向上できる。
第3の発明によれば、ケーシングの収容口の周縁部に蓄冷部材をケーシングの内部に導くための案内部を設けたので、蓄冷部材を収容する際の作業性を向上させることができる。
第4の発明によれば、ケーシングの第1側壁部及び第2側壁部に、該ケーシングの内部へ向けて突出する突出部をそれぞれ形成し、両突出部を接触させたので、ケーシングの内面と蓄冷部材との接触面積を増加させて熱伝導効率を向上させることができる。また、蓄冷部材がケーシングの内部で位置ずれするのを突出部によって抑制できる。さらに、ケーシングの剛性が高まるのでケーシングをチューブに確実に接合できる。
第5の発明によれば、ケーシングにおけるチューブとろう付けされる部位に開口部を形成したので、面ろう付けに起因する不具合を未然に防止できる。
第6の発明によれば、ケーシングの側壁部に傾斜しながら延びる突出部を形成したので、凝縮水の排水性を向上させることができる。
第7の発明によれば、ケーシングの内面及びチューブの外面に同じ耐食性表面処理を施したので、ケーシングと蓄冷部材との耐食性を向上でき、蓄冷熱交換器の耐久性を向上できる。
第8の発明によれば、蓄冷材を収容する部分が複数に分割されているので、蓄冷材の偏りを抑制できる。また、蓄冷部材に仮に穴があいた場合に、一部の蓄冷材のみが漏れるだけで済み、蓄冷の作用を発揮させ続けることができる。また、蓄冷部材を容易に交換することができる。
第9の発明によれば、蓄冷特性の異なる蓄冷材を収容した複数種の蓄冷部材を備えているので、蓄冷熱交換器の温度分布に合う蓄冷特性を持った蓄冷部材を各部に配置しておくことができる。
第10の発明によれば、アルミニウムを含む層を持ったシートで蓄冷部材を構成し、蓄冷部材の内部に区画部を設けたので、熱伝導効率を向上させることができる。
第11の発明によれば、ケーシングの内面に犠牲腐食材をクラッドしたので、チューブや蓄冷部材の腐食を抑制できる。
第12の発明によれば、ケーシングの内面に、チューブの外面に設けられた犠牲腐食材よりも犠牲効果の高い犠牲腐食材を設けたので、チューブの防食効果を高めることができる。
本発明の実施形態に係る蓄冷熱交換器を外部空気の流れ方向下流側から見た正面図である。 蓄冷熱交換器の左側面図である。 蓄冷材を収容する前のケーシングを上方から見た斜視図である。 蓄冷材を収容する前のケーシングの右側面図である。 図4におけるV−V線断面図である。 蓄冷材を収容する前のケーシングを外部空気の流れ方向下流側から見た正面図である。 蓄冷材を収容する前のケーシングの底面図である。 ケーシングに蓄冷材を収容する要領を示す斜視図である。 図1におけるXI−XI線に相当する断面図であり、(a)は蓄冷材を収容する前、(b)は蓄冷材を収容して保持した状態を示す。 蓄冷材の縦断面図である。 実施形態の変形例に係る蓄冷材の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る蓄冷熱交換器1を外部空気の流れ方向下流側から見た正面図である。蓄冷熱交換器1は、図示しない車両用空調装置が有する冷凍サイクル装置の蒸発器を構成するものであり、コンプレッサで圧縮されて凝縮器で凝縮された冷媒を、膨張弁を介して膨張させた後に導入するようになっている。蓄冷熱交換器1は、車両用空調装置の内部に収容されて空調用空気を冷却する冷却用熱交換器として使用される。また、この蓄冷熱交換器1が搭載される車両は走行用エンジンを備えており、コンプレッサは走行用エンジンによって駆動される。さらに、この車両は、例えば停車時において所定の条件が成立したときには走行用エンジンのイグニッションがONであってもアイドリングを停止し、所定の条件が成立しないときにはアイドリングさせるように構成されたアイドリングストップ機能を有している。アイドリングストップ機能は従来から周知の機能であるため詳細な説明は省略する。
蓄冷熱交換器1は、コア2と、上側ヘッダタンク3と、下側ヘッダタンク4と、冷媒供給管5と、冷媒排出管6とを備えている。コア2は、複数のチューブ20と、フィン21と、蓄冷部22と、左右のエンドプレート23とを備えている。チューブ20は、アルミニウム合金を成形してなるものであり、上下方向に延びている。チューブ20は、図9にも示すように外部空気の流れ方向に長い扁平な断面を有する扁平チューブである。チューブ20の外面には、母材の腐食を抑制するための犠牲腐食材がクラッドされて設けられている。つまり、チューブ20は、クラッド材で構成されている。犠牲腐食材を母材にクラッドすることにより、腐食による穴あきを防止している。また、蓄冷熱交換器1の外面全体には、耐食性表面処理がなされ、さらに耐食性を向上させている。
チューブ20には外部から供給された冷媒が流れるようになっており、この冷媒が外部空気と熱交換するようになっている。また、冷媒は、後述する蓄冷部22が蓄冷可能な温度状態である場合には、冷熱を蓄冷部22にも与える。
チューブ20は、図9に示すように外部空気流れ方向上流側と下流側とに互い間隔をあけて2列設けられている。また、図1に示すように、外部空気流れ方向上流側のチューブ20は、蓄冷熱交換器1の左右方向に互いに間隔をあけて並ぶように配設されている。同様に、外部空気流れ方向下流側のチューブ20も、蓄冷熱交換器1の左右方向に互いに間隔をあけて並ぶように配設されている。チューブ20の左右方向の間隔は、左端から右端まで等しく設定されている。また、外部空気流れ方向上流側及び下流側でチューブ20の左右方向の間隔は等しくなっている。
フィン21は、アルミニウム合金製の薄板材を成形してなるものであり、外部空気の通過方向から見たときに上下方向に連続する波型のコルゲートフィンである。図1に示すように、フィン21は、コア2の左右両端部に配設されるとともに、基本的にチューブ20の間にも配設されているが、コア2の左端から右端に向かって3つ配設したら、1つ空け、そのフィン21が空いた部分に、後述する蓄熱部22が配設されるようになっている。
図9に示すように、フィン21は、コア2の外部空気流れ方向上流端から下流端に亘って延びている。フィン21には、ルーバー21aが切り起こしによって形成されている。ルーバー21aが形成されている部分は、チューブ20の配設位置に対応する部分である。フィン21は、隣接するチューブ20の側面にろう付けによって接合されている。コア2の左端及び右端に配設されるフィン21は、左右のエンドプレート23によってそれぞれ保護されている。左右のエンドプレート23は、左端及び右端のフィン21にろう付けによって接合されている。
上側ヘッダタンク3は、蓄冷熱交換器1の左右方向(チューブ20の並ぶ方向)に延びる筒状をなしており、アルミニウム合金製である。上側ヘッダタンク3の内部は、外部空気の流れ方向中央部において上流側と下流側とに仕切られている。上側ヘッダタンク3の内部における外部空気の流れ方向上流側の空間には、外部空気の流れ方向上流側に配設されるチューブ20の上端部が接続され、上側ヘッダタンク3の内部における外部空気の流れ方向下流側の空間には、外部空気の流れ方向下流側に配設されるチューブ20の上端部が接続されている。
また、冷媒供給管5及び冷媒排出管6は、上側ヘッダタンク3の左端部に設けられている。冷媒供給管5の基端部は、上側ヘッダタンク3の内部における外部空気の流れ方向下流側の空間に接続され、冷媒排出管6の基端部は、上側ヘッダタンク3の内部における外部空気の流れ方向上流側の空間に接続されている。冷媒供給管5及び冷媒排出管6の先端側には、冷凍サイクル装置の冷媒配管(図示せず)が接続されている。冷媒供給管5には蓄冷熱交換器1の外部から冷媒が供給されるようになっている。冷媒排出管6は、蓄冷熱交換器1の内部を流通した冷媒を外部に排出するためのものである。
下側ヘッダタンク4は、上側ヘッダタンク3と同様に、蓄冷熱交換器1の左右方向に延びる筒状をなしている。下側ヘッダタンク4の内部における外部空気の流れ方向上流側には、外部空気の流れ方向上流側に配設されるチューブ20の下端部が接続され、下側ヘッダタンク4の内部における外部空気の流れ方向下流側には、外部空気の流れ方向下流側に配設されるチューブ20の下端部が接続されている。
尚、上側ヘッダタンク3と下側ヘッダタンク4には、それらの内部を左右方向に複数の空間に仕切るための仕切部材を設けることができる。これにより、外部空気流れ方向上流側のチューブ20によって複数のパスを構成し、下流側のチューブ20によっても複数のパスを構成し、複数パスを持つ熱交換器とすることができる。パスの数は任意の数に設定することができる。
図1に示すように、蓄冷部22は、左右方向に並ぶチューブ20の間であって、かつ、フィン21が配設されていない部分に配設されている。蓄冷部22は、外部から蓄冷熱交換器1に供給された冷媒の冷熱を蓄え、その後、冷媒の供給が停止した場合、または冷媒の温度が蓄冷部22の温度よりも高まった場合に、蓄えていた冷熱を放出して外部空気と熱交換する。
蓄冷部22は、例えばパラフィン等からなる蓄冷材A(図10に示す)を収容した袋状の蓄冷部材30と、該蓄冷部材30を収容するとともにチューブ20に対してろう付けにより接合されたケーシング40(図3等に示す)とを備えている。蓄冷部材30は、図8や図10に示すように、2枚のシート31、31の周縁部を液密に接合してシールすることによって蓄冷材Aを漏れないように収容したものである。シート31は、アルミニウムを含む層を樹脂製のフィルムで挟んだ構造のラミネートシートである。2枚のシート31、31の周縁部は、熱シール等の方法で接合されている。この実施形態では、図8に示すように1つの蓄冷部22が3つの蓄冷部材30を備えている場合について説明するが、蓄冷部材30の数は3つに限られるものではなく、例えば1つの蓄冷部22が1つの蓄冷部材30を備えていてもよい。
図10は蓄冷部材30の縦断面を示しており、蓄冷部材30の内部には、蓄冷材Aを収容するための収容室Sを複数区画形成するための区画壁(区画部)32が設けられている。区画壁32は、シート31と同じ材料で構成されており、蓄冷部材30の外部空気流れ方向に沿って延びて2枚のシート31を繋ぐように該2枚のシート31の内面に接合されている。区画壁32を設けることで、蓄冷材Aを収容する部分が複数に分割され、蓄冷部材30には、複数の収容室Sは上下方向に並ぶように形成されることになる。蓄冷部材30に収容する蓄冷材Aの種類は、全ての蓄冷部材30で同じであってもよいが、蓄冷特性の異なるものをそれぞれ収容してもよい。蓄冷特性とは、例えば単位時間当たりの蓄冷量や、蓄冷可能な冷熱量等によって決定される特性を挙げることができる。
図3〜図7に示すように、ケーシング40は、右側壁部(第1側壁部)41と、左側壁部(第2側壁部)42と、端壁部43とを備えており、1枚のアルミニウム合金製の板材を折り曲げ成形してなるものである。右側壁部41は、ケーシング40の右側に隣接するチューブ20の外面に沿って延びる上下方向に長い矩形状とされている。左側壁部42は右側壁部41と同様に形成されており、ケーシング40の左側に隣接するチューブ20の外面に沿って延びている。右側壁部41は、ケーシング40の右側に隣接するチューブ20の外面に対してろう付けによって接合されている。また、左側壁部42は、ケーシング40の左側に隣接するチューブ20の外面に対してろう付けによって接合されている。
端壁部43は、ケーシング40における外部空気の流れ方向上流側に位置しており、右側壁部41における外部空気の流れ方向上流側の縁部から左側壁部42における外部空気の流れ方向上流側の縁部まで延び、かつ、上下方向に延びている。端壁部43により、ケーシング40における外部空気の流れ方向上流側が閉塞される。
右側壁部41及び左側壁部42の上部は、ケーシング40の左右方向中央部に位置するように屈曲形成されて互いにろう付けによって接合される接合部41e、42eとされている。また、右側壁部41及び左側壁部42の下部も、ケーシング40の左右方向中央部に位置するように屈曲形成されて互いにろう付けによって接合される接合部41e、42eとされている。
ケーシング40の内面には、チューブ20の表面に設けられた犠牲腐食材よりも犠牲効果の高い犠牲腐食材がクラッドされている。
ケーシング40における外部空気の流れ方向上流側の端部には、蓄冷部材30を収容するための収容口40aが形成されている。収容口40aは、上下方向に長い形状である。
ケーシング40の右側壁部41には、蓄冷部材30を保持するための複数の右側蓄冷部材保持用突出部(保持部)41aと、複数の右側接合用突出部41bとが形成されている。右側蓄冷部材保持用突出部41aは、ケーシング40の内部へ向けて突出して右側壁部41の外部空気流れ方向両端に亘って延びている。右側蓄冷部材保持用突出部41aは、右側蓄冷部材保持用突出部41aの外部空気流れ方向下流側が上流側に比べて下に位置するように傾斜している。右側蓄冷部材保持用突出部41aの突出量は、右側蓄冷部材保持用突出部41aの突出方向先端部がケーシング40の左右方向の中央部よりも右に位置するように設定されている。また、複数の右側蓄冷部材保持用突出部41aは、右側壁部41の下部近傍から上部近傍に亘って互いに上下方向に間隔をあけて配置されている。
右側接合用突出部41bは、ケーシング40の内部へ向けて突出して右側壁部41の外部空気流れ方向両端部に亘って延びており、右側蓄冷部材保持用突出部41aと同様に傾斜している。右側接合用突出部41bの突出量は、右側接合用突出部41bの突出方向先端部がケーシング40の左右方向の中央部に位置するように設定されている。右側接合用突出部41bは、上下方向に間隔をあけて2つ設けられており、収容された蓄冷部材30が下に落ちないように、蓄冷部材30の位置決め部として機能するようになっている。
また、右側壁部41には、複数の右側開口部41cが形成されている。すなわち、右側壁部41における外部空気流れ方向上流側のチューブ20にろう付けされる部分と、外部空気流れ方向下流側のチューブ20にろう付けされる部分とに、それぞれ、複数の右側開口部41cが形成されており、これにより、チューブ20とのろう付け面積が減少するので、面ろう付けが効果的に防止される。
また、左側壁部42は右側壁部41と同様に構成されており、蓄冷部材30を保持するための複数の左側蓄冷部材保持用突出部(保持部)42aと、複数の左側接合用突出部42bとが形成されるとともに、左側開口部42cも形成されている。左側蓄冷部材保持用突出部42aは、右側蓄冷部材保持用突出部41aと対向するように配置されており、左側蓄冷部材保持用突出部42aと、右側蓄冷部材保持用突出部41aとの間には蓄冷部材30を挿入可能な隙間が形成されている。また、左側接合用突出部42bは、右側接合用突出部41bと接触するように配置されている。左側接合用突出部42bの突出方向先端面と、右側接合用突出部41bの突出方向先端面とはろう付けによって接合されている。
この実施形態では、右側接合用突出部41b及び左側接合用突出部42bを2つずつ設けているので、ケーシング40の内部には、蓄冷部材30を収容可能な空間が3つ形成されることになる。そして、各空間に1つの蓄冷部材30が収容されている。
ケーシング40の収容口40aの周縁部には、蓄冷部材30をケーシング40に収容した状態で保持するための複数の右側保持部41dと左側保持部42dとが設けられている。右側保持部41dは、右側壁部41における外部空気流れ方向下流側の縁部から突出する片状をなしており、その基端部近傍を起点として左右方向に屈曲するようになっている。右側保持部41dは上下方向に互いに間隔をあけて配置されている。
また、左側保持部42dは、左側壁部42における外部空気流れ方向下流側の縁部から突出する片状をなしており、その基端部近傍を起点として左右方向に回動するようになっている。左側保持部42dも上下方向に互いに間隔をあけて配置されているが、図4に示すように側面視で右側保持部41dと重ならないように配置される。
図9(a)に示すように、右側保持部41dを、その先端側へ行くほど右に位置するように回動させ、また、左側保持部42dを、その先端側へ行くほど左に位置するように回動させると、右側保持部41d及び左側保持部42dは、蓄冷部材30をケーシング40の内部に導くための右側案内部及び左側案内部となる。
また、図7に示すように、ケーシング40の底部には、貫通孔41f、42fは設けられている。これにより、ケーシング40の内部の凝縮水が排水される。
次に、上記のように構成された蓄冷熱交換器1の製造要領について説明する。まず、板材を成形して蓄冷部22のケーシング40を得る。
その後、チューブ20、フィン21、蓄冷部22及びエンドプレート23を図1に示すように重ねてコア2を構成し、さらに上側ヘッダタンク3及び下側ヘッダタンク4をコア2に取り付けて一体化する。この状態でろう付け用の炉内に搬入して各部のろう付けを行う。ろう付けを行う際、ケーシング40には、右側蓄冷部材保持用突出部41a、右側接合用突出部41b、左側蓄冷部材保持用突出部42a、左側接合用突出部42bが設けられていて、これら突出部41a、41b、42a、42bがリブとして機能しているので、ケーシング40の剛性を高めることができる。これにより、ケーシング40をチューブ20にろう付けによって接合する際にケーシング40の変形が抑制されて確実に接合することが可能になる。さらに、右側接合用突出部41b及び左側接合用突出部42bを接合させたことでケーシング40が潰れるように変更するのが抑制され、このことによっても、ケーシング40をチューブ20に確実に接合することが可能になる。
ろう付け後、蓄冷部22のケーシング40に蓄冷部材30を収容する。このとき、予め、右側保持部41dを、その先端側へ行くほど右に位置するように傾斜させ、また、左側保持部42dを、その先端側へ行くほど左に位置するように傾斜させておく。これにより、右側保持部41d及び左側保持部42dは、蓄冷部材30をケーシング40の内部に導くための右側案内部及び左側案内部となる。この状態で、図8に示すように、蓄冷部材30をケーシング30の収容口40aに向けて挿入していく。このとき、右側保持部41dが、その先端側へ行くほど右に位置するように配置され、また、左側保持部42dが、その先端側へ行くほど左に位置するように配置されているので、蓄冷部材30の挿入方向先端側が右側保持部41d及び左側保持部42dによって収容口40aに向けて案内されてスムーズに挿入される。
蓄冷部材30をケーシング40に収容すると、右側蓄冷部材保持用突出部41a及び左側蓄冷部材保持用突出部42aが蓄冷部材30に対して左右方向両側から当接して蓄冷部材30が右側蓄冷部材保持用突出部41a及び左側蓄冷部材保持用突出部42aの形状に沿うように変形する。その結果、蓄冷部材30がケーシング40に収容された状態で保持される。
その後、右側保持部41dを、その先端側が左に位置するように回動させるとともに、左側保持部42dを、その先端側が右に位置するように回動させる。これにより、収容口40aが右側保持部41d及び左側保持部42dによって部分的に閉じられた状態になるので、蓄冷部材30をケーシング40に収容した状態で保持することができる。
このように、チューブ20にろう付された後のケーシング40に蓄冷部材30を収容することで、蓄冷熱交換器1に蓄冷部22を設けることが可能になる。蓄冷部材30にはあらかじめ蓄冷材Aが収容されているので、蓄冷熱交換器1の生産工程では蓄冷材Aの漏れの確認は不要であり、ケーシング40に収容して保持するだけで済む。
以上のようにして蓄冷熱交換器1が得られる。この蓄冷熱交換器1を使用する際には、冷媒が供給されている場合、冷媒がチューブ20を流通して外部空気と熱交換する。さらに、冷媒の冷熱は蓄冷材Aにも伝わり、蓄冷材Aが冷熱を蓄える。
使用時において、蓄冷部22の外部空気流れ方向上流側が端壁部43によって閉塞されているので、外部空気がケーシング40の内部に入りにくくなる。これにより、ケーシング40の内部が外部空気によって汚染されるのが抑制される。また、外部空気が蓄冷部材30に直接接触しにくくなるので、蓄冷部材30に冷熱を蓄える際に蓄冷部材30の冷熱が放出されにくくなり、冷熱を蓄える際の効率が向上する。一方、冷媒が供給されなくなると、冷熱が蓄冷材Aから放出されるので外部空気を冷却することができる。
また、右側蓄冷部材保持用突出部41a、右側接合用突出部41b、左側蓄冷部材保持用突出部42a、左側接合用突出部42bに蓄冷部材30が接触するので、ケーシング40の内面と蓄冷部材30との接触面積が増加する。これにより、熱伝導効率が向上する。
また、外部空気の冷却時には、ケーシング40に凝縮水が溜まる。この凝縮水は、右側蓄冷部材保持用突出部41a、右側接合用突出部41b、左側蓄冷部材保持用突出部42a、左側接合用突出部42bが傾斜しているので、これら突出部41a、41b、42a、42bに沿うように流れてケーシング40からスムーズに排水される。よって、蓄冷熱交換器1の凍結が進みにくくなる。
蓄冷熱交換器1には、蓄冷部22を複数設けているが、これら蓄冷部22の蓄冷部材30を全て同じものにしてもよいし、蓄冷熱交換器1の部位によって種類の異なる蓄冷部材30を配設してもよい。例えば、蓄冷特性の異なる蓄冷材Aを収容した複数種の蓄冷部材30を備えている構成とし、蓄冷熱交換器1の部位によって、蓄冷特性の異なる蓄冷材Aを収容した蓄冷部材30を配設することができる。すなわち、蓄冷熱交換器1の使用時には、部位によって温度が異なる場合があり、その蓄冷熱交換器1の温度分布に合う蓄冷特性を持った蓄冷部材30を各部に配置しておくことができるので、吹き出し空気の温度分布を適正化することができ、空調の快適性をより一層向上させることができる。
図11に示す変形例のように、蓄冷部材30を構成している2枚のシート31、31を部分的に接合することによって収容室Sを複数区画形成してもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る蓄冷熱交換器は、例えばアイドリングストップ機能付き車両の空調装置に使用することができる。
1 蓄冷熱交換器
20 チューブ
22 蓄冷部
30 蓄冷部材
40 ケーシング
40a 収容口
41 右側壁部(第1側壁部)
41a 右側蓄冷部材保持用突出部(保持部)
41b 右側接合用突出部
41c 右側開口部
41d 右側保持部(案内部)
42 左側壁部(第2側壁部)
42a 左側蓄冷部材保持用突出部(保持部)
42b 左側接合用突出部
42c 左側開口部
42d 左側保持部(案内部)
A 蓄冷材

Claims (12)

  1. 冷媒が流通するチューブと、
    冷媒の冷熱を蓄える蓄冷部とを備え、
    冷媒及び蓄冷部が外部空気と熱交換するように構成された蓄冷熱交換器において、
    上記蓄冷部は、蓄冷材を収容した袋状の蓄冷部材と、該蓄冷部材を収容するとともに上記チューブに対してろう付けにより接合されたケーシングとを備え、
    上記ケーシングには、上記蓄冷部材を収容した状態で保持する保持部が設けられていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  2. 請求項1に記載の蓄冷熱交換器において、
    上記ケーシングにおける外部空気の流れ方向上流側が閉塞されていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  3. 請求項1または2に記載の蓄冷熱交換器において、
    上記ケーシングには、上記蓄冷部材を収容するための収容口が形成され、該収容口の周縁部には、上記蓄冷部材を上記ケーシングの内部に導くための案内部が設けられていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    複数の上記チューブが互いに間隔をあけて並ぶように配設され、
    上記ケーシングは、隣り合う上記チューブの間に配設されるとともに、一方の上記チューブにろう付けによって接合される第1側壁部と他方のチューブにろう付けによって接合される第2側壁部とを有し、
    上記第1側壁部及び上記第2側壁部には、上記ケーシングの内部へ向けて突出する突出部がそれぞれ形成され、上記第1側壁部の突出部と上記第2側壁部の突出部とが接触していることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    上記ケーシングにおける上記チューブとろう付けされる部位には開口部が形成されていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    上記ケーシングの側壁部には、外部空気の流れ方向に沿って延びる突出部が形成され、該突出部は、傾斜しながら延びていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    上記ケーシングの内面及び上記チューブの外面には、同じ耐食性表面処理が施されていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    上記蓄冷部材は、上記蓄冷材を収容する部分が複数に分割されていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    蓄冷特性の異なる上記蓄冷材を収容した複数種の上記蓄冷部材を備えていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    上記蓄冷部材は、アルミニウムを含む層を持ったシートで構成され、
    上記蓄冷部材の内部には、上記蓄冷材を収容するための収容室を複数区画形成する区画部が設けられていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    上記ケーシングの内面には、犠牲腐食材がクラッドされていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  12. 請求項1から11のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器において、
    上記チューブの外面には犠牲腐食材が設けられ、
    上記ケーシングの内面には、上記チューブの外面に設けられた犠牲腐食材よりも犠牲効果の高い犠牲腐食材が設けられていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
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