JP2016114208A - 取付部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付対象部材への取り付け作業を容易に行なうことができる。【解決手段】ケースのステー20は、樹脂材料によって形成されるとともに貫通孔211を有する基部21を備え、貫通孔211に挿通されるボルトによりブラケットに対して取り付けられる。ステー20は、弾性材料によって形成され、貫通孔211の内周側に設けられるグロメット22と、基部21と同一の樹脂材料によって形成され、グロメット22の内周側に設けられるカラー23と、を備えている。グロメット22の周壁221には内外を連通する連通孔223が形成されている。連通孔223の内部には、基部21における貫通孔211の内周面とカラー23の外周面とを連結する連結部24が基部21及びカラー23と一体成形されている。【選択図】図2
Description
本発明は、樹脂材料によって形成されるとともに貫通孔を有する基部を備え、貫通孔に挿通される締結部材により取付対象部材に対して取り付けられる取付部の構造に関する。
特許文献1には、内燃機関のエアクリーナの取付構造が開示されている。このエアクリーナのケースには、貫通孔を有するボスが突設されている。ボスの貫通孔には、ゴム材料などの弾性部材によって形成された円筒状のクッションが内嵌されている。また、クッションには、円筒状のスペーサが内挿されている。そして、ボルトをスペーサの中心孔及び車体から延びるブラケットの取付孔に挿通し、同ボルトをナットに螺入することにより、ボス、すなわちケースがブラケットに取り付けられている。
ところで、特許文献1に記載のボス(以下、取付部と称する。)の場合、ブラケットなどの取付対象部材に対して取付部を取り付ける際に、貫通孔に対してクッションを内嵌し、更に、同クッションに対してスペーサを内挿する工程が生じるため、取り付け作業が繁雑になる。
なお、こうした問題は、エアクリーナのケースに設けられるボスなどの取付部に限られるものではなく、樹脂材料によって形成されるとともに貫通孔を有する基部を備え、貫通孔に挿通されるボルトにより取付対象部材に対して取り付けられるものにおいては概ね共通して生じる。
本発明の目的は、取付対象部材への取り付け作業を容易に行なうことができる取付部構造を提供することにある。
上記目的を達成するための取付部構造は、樹脂材料によって形成されるとともに貫通孔を有する基部を備え、前記貫通孔に挿通される締結部材により取付対象部材に対して取り付けられるものであって、弾性材料によって形成され、前記貫通孔の内周側に設けられるグロメットと、前記グロメットの内周側に設けられるカラーと、を備え、前記グロメットの周壁には内外を連通する連通孔が形成され、前記連通孔の内部には、前記基部における前記貫通孔の内周面と前記カラーの外周面とを連結する連結部が前記基部及び前記カラーと一体成形されている。
同構成によれば、基部とカラーとが一体化されていることから、取付部を取付対象部材に対して取り付ける際にグロメットへのカラーの組み付けが不要となる。
本発明によれば、取付対象部材への取り付け作業を容易に行なうことができる。
以下、図1〜図5を参照して、一実施形態について説明する。
図1に示すように、車載内燃機関のエアクリーナ10は、上部開口を有するケース11と、下部開口を有し、ケース11の上部開口を覆うキャップ12とを備えている。ケース11の側壁には、インレット111が突設されている。また、キャップ12の側壁には、アウトレット121が突設されている。ケース11及びキャップ12はそれぞれ硬質合成樹脂材料によって形成されている。なお、ケース11の上部開口とキャップ12の下部開口との間には、エアを濾過するフィルタエレメント(図示略)が設けられている。また、ケース11とキャップ12とは図示しないクランプなどを介して締結されている。
図1に示すように、車載内燃機関のエアクリーナ10は、上部開口を有するケース11と、下部開口を有し、ケース11の上部開口を覆うキャップ12とを備えている。ケース11の側壁には、インレット111が突設されている。また、キャップ12の側壁には、アウトレット121が突設されている。ケース11及びキャップ12はそれぞれ硬質合成樹脂材料によって形成されている。なお、ケース11の上部開口とキャップ12の下部開口との間には、エアを濾過するフィルタエレメント(図示略)が設けられている。また、ケース11とキャップ12とは図示しないクランプなどを介して締結されている。
ケース11の側壁には、ケース11を車体に取り付けるためのステー20が突設されている。
図2及び図3に示すように、ステー20は、ケース11の側壁に一体形成されるとともに貫通孔211を有する基部21を備えている。
図2及び図3に示すように、ステー20は、ケース11の側壁に一体形成されるとともに貫通孔211を有する基部21を備えている。
基部21の貫通孔211には、ゴム材料によって形成された円筒状のグロメット22が内嵌されている。
図2に示すように、グロメット22の周壁221の両端には、基部21の上面または下面に当接される拡径部222が形成されている。また、周壁221の軸線方向における中央部には、内外を連通する複数の連通孔223が形成されている。
図2に示すように、グロメット22の周壁221の両端には、基部21の上面または下面に当接される拡径部222が形成されている。また、周壁221の軸線方向における中央部には、内外を連通する複数の連通孔223が形成されている。
図3に示すように、本実施形態では、連通孔223がグロメット22の周方向において等間隔にて4つ形成されている。
図2及び図3に示すように、グロメット22の内周側には、基部21と同一の材料によって形成された円筒状のカラー23が設けられている。カラー23の外周面はグロメット22の内周面に当接されている。図2に示すように、カラー23の軸線方向の長さはグロメット22の軸線方向の長さよりも短くされており、カラー23の上端はグロメット22の上端よりも下方に位置し、カラー23の下端はグロメット22の下端よりも上方に位置している。
図2及び図3に示すように、グロメット22の内周側には、基部21と同一の材料によって形成された円筒状のカラー23が設けられている。カラー23の外周面はグロメット22の内周面に当接されている。図2に示すように、カラー23の軸線方向の長さはグロメット22の軸線方向の長さよりも短くされており、カラー23の上端はグロメット22の上端よりも下方に位置し、カラー23の下端はグロメット22の下端よりも上方に位置している。
各連通孔223の内部には、基部21における貫通孔211の内周面とカラー23の外周面とを連結する連結部24が形成されている。連結部24は基部21及びカラー23と一体成形されている。本実施形態では、連結部24の直径が1mm程度とされている。
図4に示すように、ボルト41をワッシャ43、カラー23、及び車体から延びるブラケット30の取付孔301に挿通し、同ボルト41をナット42に螺入することにより、ステー20、すなわちケース11がブラケット30に取り付けられる。
次に、上記ステー20を成形する成形型50の構造及び製造方法について説明する。
図5に示すように、ステー20は、下型51及び上型52を有する成形型50の内部にグロメット22をインサートすることにより成形される。
図5に示すように、ステー20は、下型51及び上型52を有する成形型50の内部にグロメット22をインサートすることにより成形される。
下型51の上面には、基部21、グロメット22の下側の拡径部222、及びカラー23の形状にそれぞれ対応した第1凹部511、第2凹部512、及び第3凹部513が形成されている。また、上型52の下面には、グロメット22の上側の拡径部222の形状に対応した凹部522及びカラー23の内部空間の形状に対応した凸部523が形成されている。
ステー20を成形する際には、まず、下型51の第2凹部512に対してグロメット22の下側の拡径部222を挿入し、上側の拡径部222に上型52の凹部522が外挿されるように上型52によって型閉じをする。このとき、下型51の第1凹部511、グロメット22の外周面、及び上型52の下面によって、基部21を成形するキャビティ531が形成される。また、下型51の第3凹部513、グロメット22の内周面、及び上型52の凸部523の外周面によって、カラー23を成形するキャビティ533が形成される。そして、図示しない供給通路を通じてキャビティ531内に溶融樹脂が供給されると、同溶融樹脂がグロメット22の連通孔223を通じてキャビティ533内に流入する。このようにして、本実施形態のステー20が成形される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のステー20では、基部21とカラー23とが一体化されている。このため、ステー20をブラケット30に対して取り付ける際にグロメット22へのカラー23の組み付けが不要となる。
本実施形態のステー20では、基部21とカラー23とが一体化されている。このため、ステー20をブラケット30に対して取り付ける際にグロメット22へのカラー23の組み付けが不要となる。
以上説明した本実施形態に係る取付部構造によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)グロメット22の周壁221には内外を連通する連通孔223が形成されている。また、連通孔223の内部には、基部21における貫通孔211の内周面とカラー23の外周面とを連結する連結部24が基部21及びカラー23と一体成形されている。
(1)グロメット22の周壁221には内外を連通する連通孔223が形成されている。また、連通孔223の内部には、基部21における貫通孔211の内周面とカラー23の外周面とを連結する連結部24が基部21及びカラー23と一体成形されている。
こうした構成によれば、基部21とカラー23とが一体化されていることから、ステー20をブラケット30に対して取り付ける際にグロメット22へのカラー23の組み付けが不要となる。したがって、ブラケット30へのステー20、すなわちケース11の取り付け作業を容易に行なうことができる。
(2)連通孔223はグロメット22の周方向に複数形成されている。
連通孔223の断面積が大きいほど、成形型50における基部21を成形するキャビティ531内の溶融樹脂が、連通孔223を通じてカラー23を成形するキャビティ533内に流入しやすくなり、ステー20の成形を容易に行なうことができると考えられる。しかしながら、連通孔223の断面積が大きくなるほど連結部24が太くなるため、グロメット22が軸線方向において弾性変形しにくくなり、グロメット22の振動吸収特性が損なわれやすい。
連通孔223の断面積が大きいほど、成形型50における基部21を成形するキャビティ531内の溶融樹脂が、連通孔223を通じてカラー23を成形するキャビティ533内に流入しやすくなり、ステー20の成形を容易に行なうことができると考えられる。しかしながら、連通孔223の断面積が大きくなるほど連結部24が太くなるため、グロメット22が軸線方向において弾性変形しにくくなり、グロメット22の振動吸収特性が損なわれやすい。
この点、本実施形態によれば、キャビティ531内の溶融樹脂が、複数の連通孔223を通じてキャビティ533内に流入することとなるため、キャビティ533内に溶融樹脂が流入しやすくなる。このため、各連通孔223の断面積を小さくすることが可能となり、各連結部24を細くすることが可能となる。このため、グロメット22の振動吸収特性が連結部24によって損なわれることを抑制することができる。
(3)各連通孔223はグロメット22の周方向において等間隔にて形成されているため、グロメット22の振動吸収特性が周方向においてばらつくことを適切に抑制することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・ケース11が車体に取り付けられた状態で内燃機関の振動などによりステー20の基部21が振動し、連結部24に応力が集中することで同連結部24が破断されるようにしてもよい。
・ケース11が車体に取り付けられた状態で内燃機関の振動などによりステー20の基部21が振動し、連結部24に応力が集中することで同連結部24が破断されるようにしてもよい。
すなわち、図4に示すように、カラー23はボルト41によりブラケット30に対して固定されているため、内燃機関の振動などに伴ってステー20が振動する際、ステー20はブラケット30に対して変位する。その結果、基部21とカラー23との間に介在する連結部24に応力が集中することとなる。上記構成のように、こうした応力によって連結部24が破断されるようにすれば(図4参照)、基部21の振動は連結部24を通じてカラー23に直接的に伝達されないため、基部21の振動がグロメット22によって効果的に吸収されることとなる。したがって、基部21とカラー23とを一体化することによってグロメット22の振動吸収特性が損なわれることを適切に抑制することができる。
・連通孔223をグロメット22の周方向において不等間隔にて形成することもできる。
・連通孔223を1つだけ形成することもできる。
・連通孔223を1つだけ形成することもできる。
・取付部はステー20に限られるものではなく、例えばケース11の底壁に貫通孔211を形成し、同貫通孔211の内周側にグロメット22を設けるとともに、グロメット22の内周側にカラー23を設けることもできる。この場合、上記実施形態において例示したステー20を省略することもできる。
・取付部構造はエアクリーナ10のケース11に適用されるものに限定されず、樹脂材料によって形成されるエアダクトなどの他の樹脂部品に対して適用することもできる。
10…エアクリーナ、11…ケース、111…インレット、12…キャップ、121…アウトレット、20…ステー(取付部)、21…基部、211…貫通孔、22…グロメット、221…周壁、222…拡径部、223…連通孔、23…カラー、24…連結部、30…ブラケット(取付対象部材)、301…取付孔、41…ボルト(締結部材)、42…ナット(雌ねじ)、43…ワッシャ、50…成形型、51…下型、511〜513…凹部、52…上型、522…凹部、523…凸部、531,533…キャビティ。
Claims (3)
- 樹脂材料によって形成されるとともに貫通孔を有する基部を備え、前記貫通孔に挿通される締結部材により取付対象部材に対して取り付けられる取付部の構造であって、
弾性材料によって形成され、前記貫通孔の内周側に設けられるグロメットと、
前記グロメットの内周側に設けられるカラーと、を備え、
前記グロメットの周壁には内外を連通する連通孔が形成され、
前記連通孔の内部には、前記基部における前記貫通孔の内周面と前記カラーの外周面とを連結する連結部が前記基部及び前記カラーと一体成形されている、
取付部構造。 - 前記連通孔は前記グロメットの周方向に複数形成されている、
請求項1に記載の取付部構造。 - 前記連通孔の各々は前記グロメットの周方向において等間隔にて形成されている、
請求項2に記載の取付部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014255244A JP2016114208A (ja) | 2014-12-17 | 2014-12-17 | 取付部構造 |
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JP2014255244A Pending JP2016114208A (ja) | 2014-12-17 | 2014-12-17 | 取付部構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020084967A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車用内燃機関及びこれに使用する吸気系部材支持ブラケット |
-
2014
- 2014-12-17 JP JP2014255244A patent/JP2016114208A/ja active Pending
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JP2020084967A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車用内燃機関及びこれに使用する吸気系部材支持ブラケット |
JP7215885B2 (ja) | 2018-11-30 | 2023-01-31 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車用内燃機関及びこれに使用する吸気系部材支持ブラケット |
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