JP2016114134A - クランクシャフト - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で高剛性なクランクシャフトを提供する。【解決手段】フラットプレーン型の直列4気筒エンジン用のクランクシャフトは、8つのクランクアームを備えている。第4クランクアームA4及び第5クランクアームのそれぞれにはカウンターウェイトが設けられている。第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームの幅H5は、第2クランクアームA2の幅H2よりも小さくする。そして、第3クランクアームA3の幅H3及び第6クランクアームの幅H6は、第2クランクアームA2の幅H2よりも大きくする。【選択図】図2
Description
本発明は、直列4気筒エンジン用のクランクシャフトに関する。
直列4気筒エンジンのクランクシャフトは、クランクシャフトの回転中心になるクランクジャーナルと、クランクジャーナルから偏心した位置に設けられてコネクティングロッドが連結されるクランクピンと、クランクジャーナルとクランクピンとを連結するクランクアームとで構成されている。
クランクシャフトの剛性が不足すると、回転時に振動等が発生してしまうため、クランクシャフトに部分的な補強を行うことで剛性を確保するといったことがよく行われる。なお、こうした部分的な補強による剛性確保の一例としては、特許文献1に記載のクランクシャフトなどが挙げられる。この特許文献1に記載のクランクシャフトでは、クランクシャフトの軸端に設けられたフライホイールの振動によってフライホールに近い位置のクランクアームに捩り振動が発生することを抑えるために、フライホールに近い位置のクランクアームには局所的な肉盛り部を設けて同クランクアームの剛性を高めるようにしている。
クランクシャフトに部分的な補強を行うようにすれば、クランクシャフトの剛性を確保することは可能である。しかし、そうした補強を行うだけではクランクシャフトの重量が増加してしまう。なお、クランクシャフトの重量が増加すると、例えばクランクシャフトの慣性モーメントが増加して燃費が悪化したり、エンジン重量が増加したりするなどの不都合が生じる。そのため、クランクシャフトの設計では、剛性を確保しつつ、極力軽くすることが望まれる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽量で高剛性なクランクシャフトを提供することにある。
上記課題を解決するクランクシャフトは、5つのクランクジャーナルと、4つのクランクピンと、8つのクランクアームとを備える直列4気筒エンジン用のフラットプレーン型のクランクシャフトである。このクランクシャフトの両端のうちの一方の軸端から数えて4番目のクランクアームである第4クランクアーム及び前記軸端から数えて5番目のクランクアームである第5クランクアームのそれぞれにはカウンターウェイトが設けられている。
また、クランクシャフトの軸端側からクランクアームを見たときに、クランクジャーナルの中心軸及びクランクピンの中心軸に直交する線分に対して直交する方向におけるクランクアームの寸法であって、クランクジャーナルの中心軸とクランクピンの中心軸との間における前記寸法の最大値をクランクアームの幅と定義した場合に、第4クランクアームの幅及び第5クランクアームの幅は、前記軸端から数えて2番目のクランクアームである第2クランクアームの幅よりも小さくされている。そして、前記軸端から数えて3番目のクランクアームである第3クランクアームの幅及び前記軸端から数えて6番目のクランクアームである第6クランクアームの幅は、第2クランクアームの幅よりも大きくされている。
なお、同構成における上記「幅」には、クランクアームから突出した部位であって同クランクアームの剛性や重量に対する影響が少ない突出部(例えばテーキン(丁金)などを施すために設けられるボス部など)の寸法は含まないものとする。
上記クランクアームには、クランクジャーナルに対するクランクピンの反対側にカウンターウェイトを設けることがある。そして、クランクアームの重量を軽くして同クランクアームの回転モーメントを小さくするほど、そのクランクアームに設けるカウンターウエイトを軽く小さくすることができる。
そこで、同構成では、カウンターウェイトが設けられた第4クランクアーム及び第5クランクアームの幅を、第2クランクアームの幅よりも小さくしている。そのため、第4クランクアーム及び第5クランクアームの幅を、第2クランクアームの幅と同等にする場合と比較して、それら第4クランクアーム及び第5クランクアームの重量を軽くすることができる。また、第4クランクアーム及び第5クランクアームにおいて、クランクジャーナルとクランクピンとの間におけるクランクアームの重量が軽くなるため、上述したように、それら第4クランクアーム及び第5クランクアームにそれぞれ設けられたカウンターウェイトの重量も軽くすることができる。このように第4クランクアーム及び第5クランクアームの幅を、第2クランクアームの幅よりも小さくすることにより、それら第4クランクアーム及び第5クランクアームの重量のみならず、カウンターウェイトの重量も軽くすることができるため、効果的にクランクシャフトの重量を軽減することができる。
ここで、第4クランクアーム及び第5クランクアームの幅を、第2クランクアームの幅よりも小さくすると、それら第4クランクアーム及び第5クランクアームの剛性が低下してしまう。
この点、直列4気筒エンジン用のクランクシャフトでは、前記軸端から数えて3番目のクランクアームである第3クランクアームは、第4クランクアームに固定されたクランクピンに固定されており、第3クランクアーム及び第4クランクアームは、クランクピンを支持する1対のクランクアームとなっている。同様に、前記軸端から数えて6番目のクランクアームである第6クランクアームは、第5クランクアームに固定されたクランクピンに固定されており、第5クランクアーム及び第6クランクアームも、クランクピンを支持する1対のクランクアームとなっている。
そこで、同構成では、第4クランクアームと対をなす上記第3クランクアームについてその幅を、第2クランクアームの幅よりも大きくしている。従って、第3クランクアームの幅を第2クランクアームの幅と同等にする場合と比較して、第3クランクアームの剛性は高くなる。このように第4クランクアームの剛性が低下したとしても、第3クランクアームの剛性は向上するようになるため、一対のクランクアーム全体としての剛性低下は抑制される。従って、第4クランクアームの重量軽減によるクランクシャフトの剛性の低下が抑えられるようになる。
同様に、同構成では、第5クランクアームと対をなす第6クランクアームについてその幅を、第2クランクアームの幅よりも大きくしている。従って、第6クランクアームの幅を第2クランクアームの幅と同等にする場合と比較して、第6クランクアームの剛性は高くなる。このように第5クランクアームの剛性が低下したとしても、第6クランクアームの剛性は向上するようになるため、一対のクランクアーム全体としての剛性低下は抑制される。従って、第5クランクアームの重量軽減によるクランクシャフトの剛性の低下も抑えられるようになる。
このように、同構成によれば、クランクシャフトの重量を軽減するとともに、その重量軽減による同クランクシャフトの剛性低下を抑えることができるため、軽量で高剛性なクランクシャフトを得ることができる。
他方、クランクアームの幅を小さくしていくと、これに伴ってクランクアームの剛性は低下していく。ここで、そうした剛性低下は、クランクアームの幅がクランクジャーナルの直径よりも小さくなると急激に増大する傾向がある。そこで、上記クランクシャフトにおいて、第4クランクアームの幅及び第5クランクアームの幅は、それら第4クランクアーム及び第5クランクアームの間に設けられたクランクジャーナルの直径よりも大きくすることが好ましい。
同構成によれば、クランクアームの幅を小さくしたことによる同クランクアームの大きな剛性低下を抑えることができる。
また、上記クランクシャフトにおいて、第4クランクアームの幅に対する第3クランクアームの幅の比率、及び第5クランクアームの幅に対する第6クランクアームの幅の比率は、ともに1.03〜1.26の間の同一比率に設定することが好ましい。
また、上記クランクシャフトにおいて、第4クランクアームの幅に対する第3クランクアームの幅の比率、及び第5クランクアームの幅に対する第6クランクアームの幅の比率は、ともに1.03〜1.26の間の同一比率に設定することが好ましい。
同構成によれば、第3クランクアームの幅及び第4クランクアームの幅及び第5クランクアームの幅及び第6クランクアームの幅をすべて同じにした場合と比較して、クランクシャフトの剛性を同等に維持しつつ、同クランクシャフトの重量を軽減することができる。
なお、同構成において、第4クランクアームの幅に対する第3クランクアームの幅の比率とは、第4クランクアームの幅をH4、第3クランクアームの幅をH3とした場合に、(H3/H4)で表される比率である。同様に、第5クランクアームの幅に対する第6クランクアームの幅の比率とは、第5クランクアームの幅をH5、第6クランクアームの幅をH6とした場合に、(H6/H5)で表される比率である。
以下、クランクシャフトを具体化した一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のクランクシャフト1は、直列4気筒エンジンに使用されるフラットプレーン型のクランクシャフトである。そして、機構構造用合金鋼の一つであるマンガン鋼で形成されており、鍛造にて製造されている。
図1に示すように、本実施形態のクランクシャフト1は、直列4気筒エンジンに使用されるフラットプレーン型のクランクシャフトである。そして、機構構造用合金鋼の一つであるマンガン鋼で形成されており、鍛造にて製造されている。
クランクシャフト1の図中左方の軸端4には、例えばタイミングベルトやファンベルト等を駆動するプーリーなどが装着される。また、クランクシャフト1の図中右方の軸端5には、エンジンの軸トルクを平均化して回転を円滑にするフライホイールが装着される。
クランクシャフト1には、同クランクシャフト1の回転中心となるクランクジャーナル(以下、ジャーナルという)が5つ設けられている。なお、以下では、軸端4から数えて1番目のジャーナルを第1ジャーナルJ1といい、軸端4から数えて2番目のジャーナルを第2ジャーナルJ2という。また、軸端4から数えて3番目のジャーナルを第3ジャーナルJ3といい、軸端4から数えて4番目のジャーナルを第4ジャーナルJ4といい、軸端4から数えて5番目のジャーナルを第5ジャーナルJ5という。それら各ジャーナルJ1〜J5の軸径は同一である。また、各ジャーナルJ1〜J5の中心軸は同軸上にあり、クランクシャフト1の回転中心軸に一致している。以下、そうしたクランクシャフト1の回転中心軸をジャーナル中心軸JLという。
各ジャーナルJ1〜J5の間には、各ジャーナルJ1〜J5から偏心した位置に設けられておりコネクティングロッドが連結されるクランクピンが配設されている。なお、以下では、軸端4から数えて1番目のクランクピンを第1クランクピンCP1といい、軸端4から数えて2番目のクランクピンを第2クランクピンCP2といい、軸端4から数えて3番目のクランクピンを第3クランクピンCP3といい、軸端4から数えて4番目のクランクピンを第4クランクピンCP4という。それら各クランクピンCP1〜CP4の軸径は同一である。
また、クランクシャフト1は、フラットプレーン型のクランクシャフトであるため、クランクシャフト1の回転方向において、第1クランクピンCP1及び第4クランクピンCP4の配設位相は同位相になっている。従って、第1クランクピンCP1の中心軸CS及び第4クランクピンCP4の中心軸CSは同軸上にある。また、クランクシャフト1の回転方向において、第2クランクピンCP2の配設位相は、第1クランクピンCP1の配設位相から180度ずれており、第3クランクピンCP3の配設位相は、第2クランクピンCP2の配設位相と同位相になっている。従って、第2クランクピンCP2の中心軸CS及び第3クランクピンCP3の中心軸CSは同軸上にある。
ちなみに、直列4気筒エンジンの各気筒を配列順にそれぞれ1番気筒〜4番気筒と呼ぶ場合に、第1クランクピンCP1には、同エンジンの1番気筒に設けられたコネクティングロッドが連結され、第2クランクピンCP2には、同エンジンの2番気筒に設けられたコネクティングロッドが連結される。また、第3クランクピンCP3には、同エンジンの3番気筒に設けられたコネクティングロッドが連結され、第4クランクピンCP4には、同エンジンの4番気筒に設けられたコネクティングロッドが連結される。
また、各ジャーナルJ1〜J5及び各クランクピンCP1〜CP4は、8つのクランクアームでそれぞれ連結されている。なお、以下では、軸端4から数えて1番目のクランクアームを第1クランクアームA1といい、軸端4から数えて2番目のクランクアームを第2クランクアームA2といい、軸端4から数えて3番目のクランクアームを第3クランクアームA3といい、軸端4から数えて4番目のクランクアームを第4クランクアームA4という。また、軸端4から数えて5番目のクランクアームを第5クランクアームA5といい、軸端4から数えて6番目のクランクアームを第6クランクアームA6といい、軸端4から数えて7番目のクランクアームを第7クランクアームA7といい、軸端4から数えて8番目のクランクアームを第8クランクアームA8という。
第1ジャーナルJ1と第1クランクピンCP1とは、第1クランクアームA1によって連結されている。第1クランクピンCP1と第2ジャーナルJ2とは、第2クランクアームA2によって連結されている。第2ジャーナルJ2と第2クランクピンCP2とは、第3クランクアームA3によって連結されている。第2クランクピンCP2と第3ジャーナルJ3とは、第4クランクアームA4によって連結されている。第3ジャーナルJ3と第3クランクピンCP3とは、第5クランクアームA5によって連結されている。第3クランクピンCP3と第4ジャーナルJ4とは、第6クランクアームA6によって連結されている。第4ジャーナルJ4と第4クランクピンCP4とは、第7クランクアームA7によって連結されている。第4クランクピンCP4と第5ジャーナルJ5とは、第8クランクアームA8によって連結されている。
第2クランクアームA2及び第3クランクアームA3及び第4クランクアームA4は、それぞれ形状が異なっている。そして、第2クランクアームA2及び第7クランクアームA7は同一形状で作られている。また、第3クランクアームA3及び第6クランクアームA6は同一形状で作られている。そして、第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5は同一形状で作られている。
第2クランクアームA2及び第7クランクアームA7の形状は、それら各アームに要求される曲げ剛性や捻れ剛性などの各種剛性を確保した上で可能な限り重量が軽くなるように、予めの実験やシミュレーションなどの結果を通じてその形状が決められている。
第3クランクアームA3及び第6クランクアームA6を除く各クランクアームには、ジャーナルに対するクランクピンの反対側にカウンターウェイトが設けられている。それらカウンターウェイトは、ピストン及びコネクティングロッドの運動により生じる回転慣性力とバランスをとるための錘であり、そうしたカウンターウェイトを設けることにより、各ジャーナルに作用する荷重の低減が図られる。なお、以下では、第1クランクアームA1に設けられたカウンターウェイトを第1カウンターウェイトCW1といい、第2クランクアームA2に設けられたカウンターウェイトを第2カウンターウェイトCW2といい、第4クランクアームA4に設けられたカウンターウェイトを第4カウンターウェイトCW4という。また、第5クランクアームA5に設けられたカウンターウェイトを第5カウンターウェイトCW5といい、第7クランクアームA7に設けられたカウンターウェイトを第7カウンターウェイトCW7といい、第8クランクアームA8に設けられたカウンターウェイトを第8カウンターウェイトCW8という。
第4カウンターウェイトCW4及び第5カウンターウェイトCW5は同一形状で作られている。なお、本実施形態では、第1カウンターウェイトCW1、第2カウンターウェイトCW2、第7カウンターウェイトCW7、及び第8カウンターウェイトCW8はそれぞれ形状が異なっている。しかし、それら第1カウンターウェイトCW1、第2カウンターウェイトCW2、第7カウンターウェイトCW7、及び第8カウンターウェイトCW8の形状は適宜変更することができる。
図2に、クランクシャフト1の軸端4側から見たときの各クランクアームの正面図を示す。より詳細には、図2(D2)には、軸端4側から見たときの第2クランクアームA2の正面図を示す。図2(D3)には、軸端4側から見たときの第3クランクアームA3の正面図を示す。そして、図2(D4)には、軸端4側から見たときの第4クランクアームA4の正面図を示す。
なお、図2に示すように、以下では、クランクシャフト1の軸端4側から1つのクランクアームを見たときに、ジャーナル中心軸JL及びクランクピンの中心軸CSに直交する線分CLに対して直交する方向におけるクランクアームの寸法であって、ジャーナル中心軸JLとクランクピンの中心軸CSとの間の範囲Rにおける同寸法の最大値をクランクアームの幅と定義する。
従って、図2(D2)に示すように、第2クランクアームA2の幅H2は、クランクシャフト1の軸端4側から第2クランクアームA2を見たときに、ジャーナル中心軸JL及び第1クランクピンCP1の中心軸CSに直交する線分CLに対して直交する方向における第2クランクアームA2の寸法であって、ジャーナル中心軸JL及び第1クランクピンCP1の中心軸CSとの間の範囲Rにおける同寸法の最大値である。なお、上述したように、第2クランクアームA2と第7クランクアームA7とは同一形状であるため、第7クランクアームA7の幅H7は、第2クランクアームA2の幅H2と同一である。
また、図2(D3)に示すように、第3クランクアームA3の幅H3は、クランクシャフト1の軸端4側から第3クランクアームA3を見たときに、ジャーナル中心軸JL及び第2クランクピンCP2の中心軸CSに直交する線分CLに対して直交する方向における第3クランクアームA3の寸法であって、ジャーナル中心軸JL及び第2クランクピンCP2の中心軸CSとの間の範囲Rにおける同寸法の最大値である。なお、上述したように、第3クランクアームA3と第6クランクアームA6とは同一形状であるため、第6クランクアームA6の幅H6は、第3クランクアームA3の幅H3と同一である。
また、図2(D4)に示すように、第4クランクアームA4の幅H4は、クランクシャフト1の軸端4側から第4クランクアームA4を見たときに、ジャーナル中心軸JL及び第2クランクピンCP2の中心軸CSに直交する線分CLに対して直交する方向における第4クランクアームA4の寸法であって、ジャーナル中心軸JL及び第2クランクピンCP2の中心軸CSとの間の範囲Rにおける同寸法の最大値である。なお、上述したように、第4クランクアームA4と第5クランクアームA5とは同一形状であるため、第5クランクアームA5の幅H5は、第4クランクアームA4の幅H4と同一である。なお、同図2(D4)に二点鎖線にて示すように、上述したクランクアームの幅には、クランクアームから突出した部位であって同クランクアームの剛性や重量に対する影響が少ない突出部B(例えばテーキン(丁金)などを施すために設けられるボス部など)の寸法は含まないものとする。
そして、上記のように定義されるクランクアームの幅について、本実施形態では、第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5は、第2クランクアームA2の幅H2よりも小さくされている。また、同図2(D4)に示されるように、第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5は、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の間に設けられた第3ジャーナルJ3の直径Tよりも大きい幅となるようにしている。
また、第3クランクアームA3の幅H3及び第6クランクアームA6の幅H6は、第2クランクアームA2の幅H2よりも大きくされている。
そして、第4クランクアームA4の幅H4に対する第3クランクアームA3の幅H3の比率、すなわち(H3/H4)で表される比率と、第5クランクアームA5の幅H5に対する第6クランクアームA6の幅H6の比率、すなわち(H6/H5)で表される比率とを、ともに1.03〜1.26の間の同一比率に設定している。
そして、第4クランクアームA4の幅H4に対する第3クランクアームA3の幅H3の比率、すなわち(H3/H4)で表される比率と、第5クランクアームA5の幅H5に対する第6クランクアームA6の幅H6の比率、すなわち(H6/H5)で表される比率とを、ともに1.03〜1.26の間の同一比率に設定している。
このようにクランクシャフト1では、幅の異なるクランクアームを備えるようにしており、これにより次の作用が得られる。
すなわち、クランクアームの重量を軽くして同クランクアームの回転モーメントを小さくするほど、そのクランクアームに設けるカウンターウエイトを軽く小さくすることができる。そこで、第4カウンターウェイトCW4が設けられる第4クランクアームA4の幅H4と、第5カウンターウェイトCW5が設けられる第5クランクアームA5の幅H5とを、ともに第2クランクアームA2の幅H2よりも小さくしている。そのため、第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、第2クランクアームA2の幅H2と同等にする場合と比較して、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の重量を軽くすることができる。
すなわち、クランクアームの重量を軽くして同クランクアームの回転モーメントを小さくするほど、そのクランクアームに設けるカウンターウエイトを軽く小さくすることができる。そこで、第4カウンターウェイトCW4が設けられる第4クランクアームA4の幅H4と、第5カウンターウェイトCW5が設けられる第5クランクアームA5の幅H5とを、ともに第2クランクアームA2の幅H2よりも小さくしている。そのため、第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、第2クランクアームA2の幅H2と同等にする場合と比較して、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の重量を軽くすることができる。
また、先の図2に示したように、ジャーナル中心軸JLとクランクピンの中心軸CSとの間の範囲Rにおけるクランクアームの幅が小さくされるため、第4クランクアームA4においては、第3ジャーナルJ3と第2クランクピンCP2との間の重量が軽くなる。そのため、上述したように、第4クランクアームA4に設けられる第4カウンターウェイトCW4の重量も軽くすることができる。同様に、第5クランクアームA5においては、第3ジャーナルJ3と第3クランクピンCP3との間の重量が軽くなる。そのため、上述したように、第5クランクアームA5に設けられる第5カウンターウェイトCW5の重量も軽くすることができる。
このように第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、第2クランクアームA2の幅H2よりも小さくすることにより、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の重量のみならず、それら各クランクアームに設けられるカウンターウェイトの重量も軽くすることができる。そのため、効果的にクランクシャフト1の重量を軽減することができる。
他方、第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の幅を、第2クランクアームA2の幅よりも小さくすると、第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の幅を、第2クランクアームA2の幅H2と同等にする場合と比較して、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の剛性は低下してしまう。
この点、クランクシャフト1において、第3クランクアームは、第4クランクアームに固定された第2クランクピンCP2に固定されており、第3クランクアームA3及び第4クランクアームA4は、第2クランクピンCP2を支持する1対のクランクアームとなっている。同様に、第6クランクアームA6は、第5クランクアームA5に固定された第3クランクピンCP3に固定されており、第5クランクアーム及び第6クランクアームも、クランクピンを支持する1対のクランクアームとなっている。
そこで、第4クランクアームA4と対をなす第3クランクアームA3についてその幅H3を、第2クランクアームA2の幅H2よりも大きくしている。従って、第3クランクアームA3の幅H3を第2クランクアームA2の幅H2と同等にする場合と比較して、第3クランクアームA3の剛性は高くなる。このように第4クランクアームA4の剛性が低下したとしても、第3クランクアームA3の剛性は向上するようになるため、一対のクランクアーム全体としての剛性低下は抑制される。従って、第4クランクアームA4の重量軽減によるクランクシャフト1の剛性低下が抑えられる。
同様に、第5クランクアームA5と対をなす第6クランクアームA6についてその幅H6を、第2クランクアームA2の幅H2よりも大きくしている。従って、第6クランクアームA6の幅H6を第2クランクアームA2の幅H2と同等にする場合と比較して、第6クランクアームA6の剛性は高くなる。このように第5クランクアームA5の剛性が低下したとしても、第6クランクアームA6の剛性は向上するようになるため、一対のクランクアーム全体としての剛性低下は抑制される。従って、第5クランクアームA5の重量軽減によるクランクシャフト1の剛性の低下も抑えられる。
他方、クランクアームの幅を小さくしていくと、これに伴ってクランクアームの剛性は低下していく。ここで、そうした剛性低下は、クランクアームの幅がジャーナルの直径よりも小さくなると急激に増大する傾向がある。そこで、本実施形態のクランクシャフト1では、上述したように、第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の間に設けられた第3ジャーナルJ3の直径Tよりも大きくしている。従って、第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の幅を、第2クランクアームA2の幅よりも小さくしたことによるそれら各クランクアームA4,A5の大きな剛性低下が抑えられる。
図3に、第4クランクアームA4の幅H4及び第3クランクアームA3の幅H3を第2クランクアームA2の幅H2と同じにしたクランクシャフトの剛性と同等の剛性を確保した上で、第4クランクアームA4の幅H4に対する第3クランクアームA3の幅H3の比率(H3/H4)を変化させたときの1気筒分のクランクシャフト1の重量変化について、その試験結果を示す。なお、図3に示す「非対称度」とは、上述した第4クランクアームA4の幅H4に対する第3クランクアームA3の幅H3の比率のことである。また、図3のグラフのX軸に示す「1気筒分の重量」とは、2番気筒に対応するクランクシャフト1の重量、より詳細には第3クランクアームA3及び第4クランクアームA4及び第4カウンターウェイトCW4及び第2クランクピンCP2の各重量の合算値である。そして、図3のグラフのY軸に示す「比較重量W1」とは、本実施形態のクランクシャフト1に対する比較対象であって、非対称度が「1」、つまり第4クランクアームA4と第3クランクアームA3の形状が同じであって、第4クランクアームA4の幅H4と第3クランクアームA3の幅H3とが同一である場合の上記「1気筒分の重量」である。
この図3に示されるように、非対称度が「1」よりも大きく「1.14」以下の範囲では、非対称度が大きくなるにつれて「1気筒分の重量」は比較重量W1よりも軽くなっていった。そして、非対称度が「1.14」を超えると、減少傾向にあった「1気筒分の重量」が増加に転じるようになり、非対称度が「1.29」の近傍を超えて大きくなると、「1気筒分の重量」は比較重量W1よりも重くなった。
ちなみに、第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の形状は同一であり、第3クランクアームA3及び第6クランクアームA6の形状も同一である。そのため、図3に示す試験結果は、第6クランクアームA6の幅H6に対する第5クランクアームA5の幅H5の比率(H6/H5)を変化させたときの1気筒分のクランクシャフト1の重量変化と同等である。なお、この場合の「1気筒分の重量」とは、3番気筒に対応するクランクシャフト1の重量、より詳細には第5クランクアームA5及び第6クランクアームA6及び第5カウンターウェイトCW5及び第3クランクピンCP3の各重量の合算値である。
図3に示される試験結果を考慮して、本実施形態のクランクシャフト1では、第4クランクアームA4の幅H4に対する第3クランクアームA3の幅H3の比率(H3/H4)、及び第5クランクアームA5の幅H5に対する第6クランクアームA6の幅H6の比率(H6/H5)を、ともに1.03〜1.26の間の同一比率に設定している。従って、第3クランクアームの幅及び第4クランクアームの幅及び第5クランクアームの幅及び第6クランクアームの幅をすべて同じにした場合と比較して、クランクシャフト1の剛性を同等に維持しながらも同クランクシャフト1の重量を軽減することができる。
また、クランクシャフト1の第3ジャーナルJ3は、第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5に固定されている。そして、第4クランクアームA4には第2クランクピンCP2が固定されており、第5クランクアームA5には第3クランクピンCP3が固定されている。従って、第3ジャーナルJ3には、第2クランクピンCP2に作用する荷重及び第3クランクピンCP3に作用する荷重が作用する。ここで、フラットプレーン型のクランクシャフト1では、上述したように、クランクシャフト1の回転方向において第2クランクピンCP2の配設位相及び第3クランクピンCP3の配設位相は同位相になっている。従って、第3ジャーナルJ3には、同一方向に2つの荷重が作用する。
そのため、図4に示すように、フラットプレーン型のクランクシャフト1では、第3ジャーナルJ3に作用する荷重が他のジャーナルに作用する荷重と比べて大きくなる。この第3ジャーナルJ3に作用する大きな荷重をできる限り軽減するために、第4クランクアームA4に設けられる第4カウンターウェイトCW4や、第5クランクアームA5に設けられる第5カウンターウェイトCW5は、他のクランクアームに設けられるカウンターウェイトよりも大きくされる。
ここで、鍛造前のクランクシャフト1の素材径は、鍛造後のクランクシャフト1の径方向における最大寸法に合わせて決められるため、そうした第4カウンターウェイトCW4や第5カウンターウェイトCW5の大きさがクランクシャフト1の素材径を決定する要因になることが多い。
この点、本実施形態のクランクシャフト1では、上述したように、第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の重量を軽減することにより、第4カウンターウェイトCW4や第5カウンターウェイトCW5の重量も軽くすることができる。そのため、それら第4カウンターウェイトCW4や第5カウンターウェイトCW5の大きさを小さくすることができる。従って、鍛造前のクランクシャフト1の素材径も小さくすることが可能になり、これによりクランクシャフト1の製造コストを低減することも可能になる。
以上説明した本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、第2クランクアームA2の幅H2よりも小さくしている。そして、第3クランクアームA3の幅H3及び第6クランクアームA6の幅H6を、第2クランクアームA2の幅H2よりも大きくしている。従って、クランクシャフト1の重量を軽減するとともに、その重量軽減による同クランクシャフト1の剛性低下を抑えることができるようになり、軽量で高剛性なクランクシャフト1を得ることができる。
(1)第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、第2クランクアームA2の幅H2よりも小さくしている。そして、第3クランクアームA3の幅H3及び第6クランクアームA6の幅H6を、第2クランクアームA2の幅H2よりも大きくしている。従って、クランクシャフト1の重量を軽減するとともに、その重量軽減による同クランクシャフト1の剛性低下を抑えることができるようになり、軽量で高剛性なクランクシャフト1を得ることができる。
(2)第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の間に設けられた第3ジャーナルJ3の直径Tよりも大きくしている。従って、第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の幅を小さくしたことによるそれら各クランクアームA4,A5の大きな剛性低下が抑えられるようになる。
(3)第4クランクアームA4の幅H4に対する第3クランクアームA3の幅H3の比率、及び第5クランクアームA5の幅H5に対する第6クランクアームA6の幅H6の比率(H6/H5)をともに1.03〜1.26の間の同一比率に設定している。従って、第3クランクアームA3から第6クランクアームA6までの各クランクアームの幅をすべて同じにした場合と比較して、クランクシャフト1の剛性を同等に維持しながらも同クランクシャフト1の重量を軽減することができる。
(4)フラットプレーン型のクランクシャフト1において、第4クランクアームA4に設けられる第4カウンターウェイトCW4及び第5クランクアームA5に設けられる第5カウンターウェイトCW5を小さくすることができるため、クランクシャフト1の製造コストを低減することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の間に設けられた第3ジャーナルJ3の直径T以下にしてもよい。この場合でも上記(2)以外の効果を得ることができる。
・第4クランクアームA4の幅H4及び第5クランクアームA5の幅H5を、それら第4クランクアームA4及び第5クランクアームA5の間に設けられた第3ジャーナルJ3の直径T以下にしてもよい。この場合でも上記(2)以外の効果を得ることができる。
・第4クランクアームA4の幅H4に対する第3クランクアームA3の幅H3の比率、及び第5クランクアームA5の幅H5に対する第6クランクアームA6の幅H6の比率(H6/H5)を同一比率に設定したが、異なった比率にしてもよい。
・第4クランクアームA4の幅H4に対する第3クランクアームA3の幅H3の比率、及び第5クランクアームA5の幅H5に対する第6クランクアームA6の幅H6の比率(H6/H5)を1.03〜1.26の範囲内の値に設定した。この他、クランクシャフト1の重量を軽減するとともに、その重量軽減による同クランクシャフト1の剛性低下を抑えることができるのであれば、各比率を1.03〜1.26の範囲から外れた値に設定してもよい。
・第4クランクアームA4や第5クランクアームA5の幅を小さくしたことで得られる重量軽減効果を相殺しない程度の小さなクランクウェイトを第3クランクアームA3や第6クランクアームA6に設けてもよい。
・クランクシャフト1をマンガン鋼で形成するようにしたが、他の機構構造用合金鋼で形成してもよい。そうした例としては、以下の合金鋼が挙げられる。クロム鋼、マンガンクロム鋼、バナジウム鋼、鉛快削鋼、硫黄快削鋼。なお、それら機構構造用合金鋼においては、炭素の含有量が0.5%以下の合金鋼を使用することがより好ましい。また、クランクシャフト1を機構構造用炭素鋼で形成してもよい。
・クランクシャフト1は鍛造品であったが、鋳造品でもよい。
1:クランクシャフト、4,5:軸端、A1〜A8:第1〜第8クランクアーム、J1〜J5:第1〜第5ジャーナル、CP1〜CP4:第1〜第4クランクピン、CW1:第1カウンターウェイト、CW2:第2カウンターウェイト、CW4:第4カウンターウェイト、CW5:第5カウンターウェイト、CW7:第7カウンターウェイト、CW8:第8カウンターウェイト、B:突出部。
Claims (3)
- 5つのクランクジャーナルと、4つのクランクピンと、8つのクランクアームとを備えるフラットプレーン型の直列4気筒エンジン用のクランクシャフトであって、
当該クランクシャフトの両端のうちの一方の軸端から数えて4番目のクランクアームである第4クランクアーム及び前記軸端から数えて5番目のクランクアームである第5クランクアームのそれぞれにはカウンターウェイトが設けられており、
前記軸端側から前記クランクアームを見たときに、前記クランクジャーナルの中心軸及び前記クランクピンの中心軸に直交する線分に対して直交する方向における前記クランクアームの寸法であって、前記クランクジャーナルの中心軸と前記クランクピンの中心軸との間における前記寸法の最大値を前記クランクアームの幅と定義した場合に、
前記第4クランクアームの幅及び前記第5クランクアームの幅は、前記軸端から数えて2番目のクランクアームである第2クランクアームの幅よりも小さくされており、
前記軸端から数えて3番目のクランクアームである第3クランクアームの幅及び前記軸端から数えて6番目のクランクアームである第6クランクアームの幅は、前記第2クランクアームの幅よりも大きくされている
ことを特徴とするクランクシャフト。 - 前記第4クランクアームの幅及び前記第5クランクアームの幅は、それら第4クランクアーム及び第5クランクアームの間に設けられたクランクジャーナルの直径よりも大きくされている
請求項1に記載のクランクシャフト。 - 前記第4クランクアームの幅に対する前記第3クランクアームの幅の比率、及び前記第5クランクアームの幅に対する前記第6クランクアームの幅の比率は、ともに1.03〜1.26の間の同一比率に設定されている
請求項1または2に記載のクランクシャフト。
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