JP2016113992A - 圧力容器およびタービン - Google Patents
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Abstract
【課題】真円度を向上すること。【解決手段】円筒形状が径方向で二分割され、両分割端11Aa,11Baにおいて径方向外側に突出するフランジ11Cを介して円筒形状に接合されるケーシング11において、分割端11Aa,11Baおよび当該分割端11Aa,11Baから最も遠い円弧の中央部11Ab,11Bbを除き分割端11Aa,11Baと円弧の中央部11Ab,11Bbとの間に、径方向の厚さを増加させる増厚部1が形成される。【選択図】図3
Description
本発明は、圧力容器および当該圧力容器が適用されるタービンに関するものである。
従来、例えば、特許文献1には、蒸気タービンやガスタービンのケーシングについて示されている。このケーシングは、二分割構造で両端にフランジを設け、中央部に肉厚が大きく補強されたシェル上部を設け、フランジに近い位置のシェルの下部は、薄い肉厚のままとすることで、運転中は下部のみで変形し、他の大部分では変形が小さいようにしている。
蒸気タービンやガスタービンのようなタービンにおいて、その外殻となるケーシングをなす圧力容器は、横置きの円筒状に形成されて上下に二分割とされて、それぞれの側部で径方向外側に延在する各フランジがボルトなどで締結されており、その内部中心において周囲に動翼が配置されたロータが配置される。このタービンの運転中、即ち、蒸気タービンの場合は圧力容器の内部に蒸気が供給されてロータが回転しているときであり、ガスタービンの場合は圧縮機により圧縮された空気を燃焼器により燃焼させた燃焼ガスによりタービンのロータが回転しているときに、圧力容器の内部は高温高圧となる。
圧力容器は、フランジ部分が側部に突出しているため、そこだけ厚さが厚くなっている。このため、フランジ部分において、内面側と外面側との熱膨張差が大きく外側に反ろうとする力が他と比較して大きいことから、圧力容器全体が左右で潰れて上下方向に長く縦長変形する。
上述した特許文献1のように、上部および下部の厚さを厚くすれば、上部および下部においてフランジ部分と同様に、内面側と外面側との熱膨張差が大きくなって外側に反ろうとする力が大きくなることから、縦長変形が抑制される。
しかし、タービンにおいては、ロータが延在する軸方向においてロータが熱延びする現象がある。この場合、圧力容器が上下で潰れて左右方向に長く横長変形する。この現象は、圧力容器の端部で発生する傾向にある。上述した特許文献1に記載の発明では、縦長変形を抑制するものであるため、横長変形に対してはより横長変形をさせるように作用してしまうことになる。
このような縦長変形および横長変形は、タービンにおいてロータに設けられた動翼とケーシングの内周面との隙間を大きくするため、タービンの効率を低下させる要因となる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、縦長変形および横長変形に対してこれらを抑制して真円度を向上することのできる圧力容器およびタービンを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の圧力容器は、円筒形状が径方向で二分割され、両分割端において径方向外側に突出するフランジを介して円筒形状に接合される圧力容器において、前記分割端および当該分割端から最も遠い円弧の中央部を除き前記分割端と円弧の中央部との間に、径方向の厚さを増加させる増厚部が形成されることを特徴とする。
この圧力容器によれば、周方向の熱膨張差で円弧の中央部が径方向外側に、フランジにより接合された両分割端が径方向内側に変形する形態に対し、増厚部を設けた部分の内周面と外周面との熱膨張差により両分割端の反り量を低減するように作用し、かつ、円弧の中央部を基準とした対称位置の各増厚部における反り量の均衡により円弧の中央部の径方向外側への変形を抑制することで真円度が保たれる。一方、中心軸方向の熱膨張差でフランジにより接合された両分割端が径方向外側に、円弧の中央部が径方向内側に変形する形態に対し、増厚部を設けた部分の内周面と外周面との熱膨張差により円弧の中央部の反り量を低減するように作用し、かつ、両分割端を基準とした対称位置の各増厚部における反り量の均衡により両分割端の径方向外側への変形を抑制することで真円度が保たれる。この結果、真円度を向上することができる。
また、本発明の圧力容器では、前記増厚部は、前記分割端と円弧の中央部との間の真中位置を基準に対称に設けられていることを特徴とする。
この圧力容器によれば、増厚部を円筒形状の対称位置に配置することで、各増厚部における熱膨張差による反り量の均衡がより確保されるため、真円度を向上する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の圧力容器では、前記増厚部は、前記分割端と円弧の中央部との間の真中位置に向けて両端部が漸次厚さを増加させるように設けられていることを特徴とする。
この圧力容器によれば、各増厚部における熱膨張差による反り量を真中位置に向けて漸次大きくすることで、反り量の極端な差が生じる事態を防ぐため、真円度を向上する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の圧力容器では、前記増厚部は、前記円筒形状の中心軸方向に沿って連続して設けられていることを特徴とする。
この圧力容器によれば、真円度を向上する効果を円筒形状の中心軸方向に沿って連続して得ることができる。
上述の目的を達成するために、本発明のタービンは、ケーシングの内部にロータが回転可能に設けられたタービンにおいて、ケーシングに上述したいずれか1つの圧力容器が適用されることを特徴とする。
このタービンによれば、周方向の熱膨張差で円弧の中央部が径方向外側に、フランジにより接合された両分割端が径方向内側に変形する形態に対し、増厚部を設けた部分の内周面と外周面との熱膨張差により両分割端の反り量を低減するように作用し、かつ、円弧の中央部を基準とした対称位置の各増厚部における反り量の均衡により円弧の中央部の径方向外側への変形を抑制することで真円度が保たれる。一方、中心軸方向の熱膨張差でフランジにより接合された両分割端が径方向外側に、円弧の中央部が径方向内側に変形する形態に対し、増厚部を設けた部分の内周面と外周面との熱膨張差により円弧の中央部の反り量を低減するように作用し、かつ、両分割端を基準とした対称位置の各増厚部における反り量の均衡により両分割端の径方向外側への変形を抑制することで真円度が保たれる。この結果、真円度を向上することができる。そして、真円度の向上により、ロータに設けた動翼とケーシングの内周面との隙間が大きくなる事態を防ぎ、タービンの効率を向上することができる。
本発明によれば、真円度を向上することができる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る圧力容器が適用されるタービンの概略断面図である。図2は、本実施形態に係る圧力容器が適用されるタービンにおけるケーシングの断面図である。
図1に示すタービンは、蒸気タービン10を例示している。蒸気タービン10は、ケーシング11と、ロータ12と、を有している。ケーシング11は、本実施形態の圧力容器であり、円筒形状に形成されている。このケーシング11は、図2に示すように径方向で二分割され、両分割ケーシング11A,11Bの分割端11Aa,11Baに、径方向外側に突出するフランジ11Cが設けられている。フランジ11Cは、分割ケーシング11A側と分割ケーシング11B側とで相互に突き合わされ、例えば、ボルト11Dの締結により接合される。このフランジ11Cの接合により、ケーシング11が両分割ケーシング11A,11Bで円筒形状に構成される。なお、ケーシング11は、ロータ12を出し入れする際にクレーンでロータ12を吊り下げるため、通常は、上半部が開放できるように分割ケーシング11A,11Bを上下に分割して構成されている。また、フランジ11Cは、円筒形状の中心軸Sの延在方向である中心軸方向に沿って連続して形成されている。
ロータ12は、ケーシング11の内部に配置されている。ロータ12は、ケーシング11の円筒形状の中心軸Sの上に自身の軸心が配置されて当該軸心の廻りに回転可能に設けられている。また、ロータ12は、ケーシング11の内周面に向けて円筒形状の径方向に延出する動翼13が、周方向に複数配列されている。一方、ケーシング11側には、動翼13と対をなす静翼14がロータ12に向けて内周面から径方向に延出し、周方向に複数配列されている。
なお、図1に示す蒸気タービン10は、一例として、ケーシング11の中心軸方向の中央から蒸気が供給され、ロータ12の中央にシール部15を介して隔てた両側に蒸気がそれぞれ供給される構造を示している。即ち、図1に示す蒸気タービン10は、1つのケーシング11および1つのロータ12に第一タービン10Aと第二タービン10Bとが一体に構成されたものである。各タービン10A,10Bは、ケーシング11に供給された蒸気が動翼13と静翼14との間を通過することで動翼13によりロータ12が回転することで動力が得られ、例えば、ロータ12に接続された発電機(図示省略)により発電が行われる。
また、タービンとしては、図には明示しないが、ガスタービンがある。ガスタービンにおいても、ケーシングと、ロータと、を有し、ケーシングが本実施形態の圧力容器であり、円筒形状が径方向で二分割され、両分割ケーシングの分割端に径方向外側に突出するフランジが設けられ、このフランジの接合により両分割ケーシングで円筒形状に構成される。
図3および図4は、本実施形態に係る圧力容器の断面図である。
上述したケーシング11は、増厚部1が形成されている。増厚部1は、フランジ11Cが設けられる分割ケーシング11A,11Bの分割端11Aa,11Ba、および分割端11Aa,11Baから最も遠い円弧の中央部11Ab,11Bbを除いて、分割端11Aa,11Baと円弧の中央部11Ab,11Bbとの間に設けられ、その部分の径方向の厚さを増加させるように、ケーシング11の径方向外側に設けられている。この増厚部1は、ケーシング11を形成する材料と同じものであっても異なっていてもよい。
また、増厚部1は、分割端11Aa,11Baと円弧の中央部11Ab,11Bbとの間の真中位置Cを基準に対称に設けられている。ケーシング11は、円筒形状であり、分割ケーシング11A,11Bは、円筒形状を二分割するものであって180°に分割されている。そして、分割ケーシング11A,11Bの分割端11Aa,11Baと円弧の中央部11Ab,11Bbとの間は90°であって、その真中位置Cは45°位置になる。増厚部1は、この45°位置の真中位置Cを基準として分割端11Aa,11Ba側および円弧の中央部11Ab,11Bb側の各端部1aまでの長さが均等に形成されている。
また、増厚部1は、真中位置Cから各端部1aまでの径方向の厚さTが均等に形成されている。また、増厚部1は、分割ケーシング11A,11Bの円弧の中央部11Ab,11Bbを基準とした対称位置の2箇所に設けられ、ケーシング11の円筒形状において、均等位置の4箇所に設けられている。
また、増厚部1は、図4に示すように、真中位置Cに向けて両端部1aが漸次厚さを増加させるように設けられている。ここで、増厚部1は、図4に示すように、各端部1aを除き径方向の厚さTが均等に形成されている。あるいは、増厚部1は、図には明示しないが、両端部1aから真中位置Cに至り漸次厚さを増加させるように設けられ、真中位置Cが最も厚くなるように形成されていてもよい。
この増厚部1は、ケーシング11の円筒形状の中心軸方向に沿って連続して設けられている。
以下、増厚部1の作用について説明する。まず、縦長変形について説明する。図5は、本実施形態が適用されていない圧力容器の作用の説明図である。図6は、比較例の圧力容器の作用の説明図である。図7は、本発明の実施形態に係る圧力容器の作用の説明図である。
図5〜図7は、ケーシング11に対して縦長変形が発生する場合を示している。図5に示すように、通常、ケーシング11は、破線G1で示す真円であり、運転時に内部に高温の流体が供給されることで、内周面の温度が高くなり外周面とで温度差が生じる。温度差が生じ、フランジ11Cがなければ、熱膨張差により外側に反る反り量が周方向で均等になるため、相互の反り量が均衡することから径方向外側に変形するものの真円度が保たれる。
しかし、ケーシング11は、分割ケーシング11A,11Bに分割されて、これらを円筒形状に構成するため、分割端11Aa,11Baに径方向外側に突出するフランジ11Cが設けられている。このように、径方向外側に突出するフランジ11Cが設けられていると、内周面の温度が高くなり外周面との温度差が生じた場合、フランジ11Cの部分の内周面と外周面との間の厚さが大きいため、熱膨張差が大きくなり、外側に反る反り量が他の部分と比較して大きくなる。このため、反り量の均衡が崩れ、フランジ11Cで接合された分割端11Aa,11Baの部分が大きく外側に反ろうとすることから、周方向の熱膨張差により実線G2で示すように縦長変形が発生する。
このような、図5に示す縦長変形に対し、図6に示す比較例として、例えば、特許文献1に記載のように分割ケーシング11A,11Bの円弧の中央部11Ab,11Bbを増厚させた場合、この円弧の中央部11Ab,11Bbの内周面と外周面との間の厚さが大きいため、熱膨張差が大きくなり、外側に反る反り量がフランジ11Cの部分と同等になったとする。すると、円弧の中央部11Ab,11Bbとフランジ11Cの部分とで相互の反り量が均衡することから、細破線G3で示すように径方向外側に縦長変形するものの真円度が保たれる。
一方、図7に示す本実施形態の圧力容器では、真中位置Cに増厚部1を設けている。従って、真中位置Cの内周面と外周面との間の厚さが大きいため、熱膨張差が大きくなり、外側に反る反り量がフランジ11Cの部分と同等に近くなる。すると、真中位置Cの反りにより、フランジ11Cの部分の反り量を低減するように作用し、かつ、各分割ケーシング11A,11Bにおいて、円弧の中央部11Ab,11Bbを基準とした対称位置の各増厚部1における反り量が均衡することから、円弧の中央部11Ab,11Bbの径方向外側への変形を抑制する。このため、比較例とは異なる作用により、細破線G4で示すように径方向外側に縦長変形するものの真円度が保たれる。
次に、横長変形について説明する。図8は、本実施形態が適用されていない圧力容器の作用の説明図である。図9は、比較例の圧力容器の作用の説明図である。図10は、本実施形態に係る圧力容器の作用の説明図である。
図8〜図10は、ケーシング11に対して横長変形が発生する場合を示している。図8に示すように、通常、ケーシング11は、破線G1で示す真円である。ここで、円筒形状の中心軸方向に熱延びが発生した場合、各分割ケーシング11A,11Bの円弧の中央部11Ab,11Bbにおいて外側への反り量が他の部分と比較して大きくなり、中心軸方向の熱膨張差により実線G5で示すように、上下で潰れて左右方向に長く横長変形する。
このような、図8に示す横長変形に対し、図9に示す比較例として、例えば、特許文献1に記載のように分割ケーシング11A,11Bの円弧の中央部11Ab,11Bbを増厚させた場合、この円弧の中央部11Ab,11Bbの内周面と外周面との間の厚さが大きいため、熱膨張差が大きくなり、外側に反る反り量が他の部分と比較してさらに大きくなる。このため、細破線G6で示すように横長変形が大きくなってしまう。
一方、図10に示す本実施形態の圧力容器では、真中位置Cに増厚部1を設けている。従って、真中位置Cの内周面と外周面との間の厚さが大きいため、熱膨張差が大きくなり、外側に反る反り量が円弧の中央部11Ab,11Bbと同等に近くなる。すると、真中位置Cの反りにより、円弧の中央部11Ab,11Bbの反り量を低減するように作用し、かつ、分割ケーシング11A,11Bの相互において、フランジ11Cで接合された分割端11Aa,11Baを基準とした対称位置の各増厚部1における反り量が均衡することから、分割端11Aa,11Baの径方向外側への変形を抑制する。このため、細破線G7で示すように径方向外側に横長変形するものの真円度が保たれる。
上述したように、本実施形態のケーシング(圧力容器)11は、円筒形状が径方向で二分割され、両分割端11Aa,11Baにおいて径方向外側に突出するフランジ11Cを介して円筒形状に接合されるケーシング11において、分割端11Aa,11Baおよび当該分割端11Aa,11Baから最も遠い円弧の中央部11Ab,11Bbを除き分割端11Aa,11Baと円弧の中央部11Ab,11Bbとの間に、径方向の厚さを増加させる増厚部1が形成されている。
このケーシング11によれば、周方向の熱膨張差で円弧の中央部11Ab,11Bbが径方向外側に、フランジ11Cにより接合された両分割端11Aa,11Baが径方向内側に変形する形態に対し、増厚部1を設けた部分の内周面と外周面との熱膨張差により両分割端11Aa,11Baの反り量を低減するように作用し、かつ、円弧の中央部11Ab,11Bbを基準とした対称位置の各増厚部1における反り量の均衡により円弧の中央部11Ab,11Bbの径方向外側への変形を抑制することで真円度が保たれる。一方、中心軸方向の熱膨張差でフランジ11Cにより接合された両分割端11Aa,11Baが径方向外側に、円弧の中央部11Ab,11Bbが径方向内側に変形する形態に対し、増厚部1を設けた部分の内周面と外周面との熱膨張差により円弧の中央部11Ab,11Bbの反り量を低減するように作用し、かつ、両分割端11Aa,11Baを基準とした対称位置の各増厚部1における反り量の均衡により両分割端11Aa,11Baの径方向外側への変形を抑制することで真円度が保たれる。この結果、真円度を向上することができる。
また、本実施形態のケーシング11では、増厚部1は、分割端11Aa,11Baと円弧の中央部11Ab,11Bbとの間の真中位置Cを基準に対称に設けられている。
このケーシング11によれば、増厚部1を円筒形状の対称位置に配置することで、各増厚部1における熱膨張差による反り量の均衡がより確保されるため、真円度を向上する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施形態のケーシング11では、増厚部1は、分割端11Aa,11Baと円弧の中央部11Ab,11Bbとの間の真中位置Cに向けて両端部1aが漸次厚さを増加させるように設けられている。
このケーシング11によれば、各増厚部1における熱膨張差による反り量を真中位置Cに向けて漸次大きくすることで、反り量の極端な差が生じる事態を防ぐため、真円度を向上する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施形態のケーシング11では、増厚部1は、円筒形状の中心軸方向に沿って連続して設けられている。
このケーシング11によれば、真円度を向上する効果を円筒形状の中心軸方向に沿って連続して得ることができる。
また、本実施形態の蒸気タービン(タービン)10は、ケーシング11の内部にロータ12が回転可能に設けられた蒸気タービン10において、上述したケーシング11が適用される。
この蒸気タービン10によれば、周方向の熱膨張差で円弧の中央部11Ab,11Bbが径方向外側に、フランジ11Cにより接合された両分割端11Aa,11Baが径方向内側に変形する形態に対し、増厚部1を設けた部分の内周面と外周面との熱膨張差により両分割端11Aa,11Baの反り量を低減するように作用し、かつ、円弧の中央部11Ab,11Bbを基準とした対称位置の各増厚部1における反り量の均衡により円弧の中央部11Ab,11Bbの径方向外側への変形を抑制することで真円度が保たれる。一方、中心軸方向の熱膨張差でフランジ11Cにより接合された両分割端11Aa,11Baが径方向外側に、円弧の中央部11Ab,11Bbが径方向内側に変形する形態に対し、増厚部1を設けた部分の内周面と外周面との熱膨張差により円弧の中央部11Ab,11Bbの反り量を低減するように作用し、かつ、両分割端11Aa,11Baを基準とした対称位置の各増厚部1における反り量の均衡により両分割端11Aa,11Baの径方向外側への変形を抑制することで真円度が保たれる。この結果、真円度を向上することができる。そして、真円度の向上により、ロータ12に設けた動翼13とケーシング11の内周面との隙間が大きくなる事態を防ぎ、タービンの効率を向上することができる。
1 増厚部
1a 端部
10,10A,10B 蒸気タービン(タービン)
11 ケーシング(圧力容器)
11A,11B 分割ケーシング
11Aa,11Ba 分割端
11Ab,11Bb 中央部
11C フランジ
11D ボルト
12 ロータ
13 動翼
14 静翼
15 シール部
C 真中位置
S 中心軸
1a 端部
10,10A,10B 蒸気タービン(タービン)
11 ケーシング(圧力容器)
11A,11B 分割ケーシング
11Aa,11Ba 分割端
11Ab,11Bb 中央部
11C フランジ
11D ボルト
12 ロータ
13 動翼
14 静翼
15 シール部
C 真中位置
S 中心軸
Claims (5)
- 円筒形状が径方向で二分割され、両分割端において径方向外側に突出するフランジを介して円筒形状に接合される圧力容器において、
前記分割端および当該分割端から最も遠い円弧の中央部を除き前記分割端と円弧の中央部との間に、径方向の厚さを増加させる増厚部が形成されることを特徴とする圧力容器。 - 前記増厚部は、前記分割端と円弧の中央部との間の真中位置を基準に対称に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧力容器。
- 前記増厚部は、前記分割端と円弧の中央部との間の真中位置に向けて両端部が漸次厚さを増加させるように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力容器。
- 前記増厚部は、前記円筒形状の中心軸方向に沿って連続して設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の圧力容器。
- ケーシングの内部にロータが回転可能に設けられたタービンにおいて、
前記ケーシングに請求項1〜4のいずれか1つに記載の圧力容器が適用されることを特徴とするタービン。
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