JP2016112985A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
Description
このようなシートでは、その性能として、着座性が追及されることが多い。
特に、自動二輪車において、シートを跨いで乗員が着座するような場合においては、例えば、停止時には、脚を地面へと設置することにより転倒を防止する。
しかし、自動二輪車の座面から地表までの距離(高さ)は一定であるが、乗員の体格はまちまちであり、着座性が良くない場合が懸念される。
つまり、体格が小さい乗員であれば、着座状態で地表面に足先をつくことが困難となったり、体格が大きい乗員であれば、脚を深く折りたたまざるを得ない。
また、背もたれ部が存在するシートの場合には、背もたれ位置もまた一定であるため、特に、体格が小さい乗員であれば、ハンドルを把持した状態で、必ずしも快適な背もたれ位置とならない場合もある。
このような状況を緩和するために、シートの高さを含む乗員の着座位置を調整するための技術が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2等参照)。
また、特許文献2に係るシートでは、ボトムプレートとクッション材との間にエアクッションを挿入し、このエアクッション内部の空気量(空気圧)を調整することにより、シートの高さが調整できるように構成されている。更に、当該技術においては、エアシリンダからの動力により、バックレストを前方に押し出し、快適な背もたれ位置を構築するよう構成されている。
更に、特許文献2の技術では、エアクッションにエアを供給するための装置及びバックレストを移動させる装置が必要であり、制作コスト及び時間がかかり、装置もまた複雑となる。
このため、簡易に高さ調整が可能となるとともに、複雑な機構を採用することのない高さ調整機構の開発が望まれていた。
また、本発明の他の目的は、意匠性及び防水性を損ねることなく、乗員の着座位置を空間的に変更することが可能な乗物用シートを提供することにある。
これにより、挿入部材は、クッション材を底板と離隔する方向へと押圧することとなる。
この結果、底板と、クッション材において底板と最も離隔した端面と、の距離が大きくなる。
つまり、挿入部材を乗員の臀部を支持する座席部に挿入すれば、クッション材は上方に押し上げられ、乗物用シートの高さが大きくなる。つまり、乗物用シートの高さ調整が可能となる。
同様に、挿入部材を乗員の腰部後側を支持するバックシート部に挿入すれば、クッション材は、乗員方向へと押し出され、乗員座席の前後方向幅が小さくなる。
このように、乗員の着座位置を空間的(上下方向や前後方向)に調整することができる。
また、請求項4のように、前記クッション材と前記底板とは、少なくとも、前記導入部が形成される位置においては、分割可能に構成されていると好適である。
このように構成されていると、挿入部材の内挿によるクッション材の変形を最小限に抑えて調整を行うことができるため好適である。
この具体的な構成としては、請求項6のように、前記分離締結部材はファスナであり、前記伸び代マチは、前記ファスナの双方の務歯に亘って取付けられていると良好に適用することができる。
表皮材は、通常、皺防止のために、相当の引張度をもって配設されている。
よって、挿入部材を挿入することによって、この引張度が高くなり、伸縮性のある素材にて表皮材を形成しても、多少、クッション材が変形する可能性がある。
しかし、このように構成されていることにより、高さの増加分を伸び代マチにて補填することができるため好適である。
また、このように構成されているため、高さ調整を行った場合であっても、行わない場合であっても、双方の状態において、適正な引張度をもって表皮材を張ることが可能となる。
これに加えて、請求項8のように、少なくとも前記クッション材及び前記底板一方には、前記分離締結部材を格納可能な内側へと凹む退避凹部が形成されているとより一層好適である。
このように構成されていると、分離締結部材を外観から隠すことができるため意匠上好適である。
また、防水性をより高くすることができるため好適であるとともに、分離締結部材が人体へと直接接触することによる違和感を緩和することができる。
このとき、請求項12のように、前記サブクッション部は、前記サブプレート部に載置固定される基礎クッション部と、該基礎クッション部に着脱可能に載置取付けされる追加クッション部と、により構成されていると、追加クッション部を変えるのみで、フレキシブルな位置調整を簡易に実施できるため好適である。
この結果、底板と、クッション材において底板と最も離隔した端面と、の距離が大きくなる。
よって、乗員側端面の位置が調整され、使用箇所によって、乗員の着座位置を空間的(上下方向や前後方向)に調整することができる。
このように、本発明によれば、挿入部材を挿入するのみの調整となるため、特殊な装置や複雑な構成は必要とせず、簡易な構成で高さ調整を含む乗員の着座位置を空間的に変更することができる。
請求項2に係る乗物用シートによれば、フレキシブルな調整を簡易に実行できることができる。
請求項3及び請求項4に係る乗物用シートによれば、挿入部材の内装によるクッション材の変形を最小限に抑えて調整を行うことができることができる。
請求項5及び請求項6に係る乗物用シートによれば、高さの増加分を伸び代マチにて補填することができ、挿入部材の内装によるクッション材の変形を最小限に抑えて調整を行うことができる。
請求項7及び請求項8に係る乗物用シートによれば、意匠上好適であるとともに、防水性をより高くすることができる。更に、人体へと直接接触することによる違和感を緩和することができる。
請求項9に係る乗物用シートによれば、必要な部分で多様に位置調整を行うことができる。
請求項10に係る乗物用シートによれば、調整に際し、利便性が向上する。
請求項11及び請求項12に係る車両用シートによれば、追加クッション部を変えるのみで、フレキシブルな位置調整を簡易に実施できることができる。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図面を参照しながら説明する。
本発明の座席装置は、地面に接触しながら走行する乗物、具体的には自動二輪車や自動三輪車等に好適に搭載されるものである。本実施形態では、2人乗り用の自動二輪車に搭載される乗物用シート(以下、「乗物用シートS」と記す)を例に挙げ、その構成や動作について説明することとする。
また、図7は改変例に係るサブクッションパッドの配設位置を示す説明図である。
なお、図1は、乗物用シートSを図示した側面視説明図であり、本図は、乗物用シートSの一例であり、自動二輪車の乗員が跨いで着座する鞍状のシートである。この乗物用シートSは、自動二輪車のシート取り付け部(不図示)に取り付けられている。
本実施形態に係る乗物用シートSは、ボトムプレート1(「底板」に相当)と、このボトムプレート1の上方に配設されるメインクッションパッド2(「クッション材」に相当)と、位置調整用のサブクッションパッド3(「挿入部材」に相当)と、メインクッションパッド2の外面を被覆する表皮材4と、を有して構成されている。
ボトムプレート1は、合成樹脂等により形成された成形品であり、車両用シートSの底部を形作る。
また、メインクッションパッド2は、ウレタン等の発泡材からなる弾力性を有する塊状体である。
更に、サブクッションパッド3は、メインクッションパッド2とボトムプレート1との間に介在するように配置されて位置調整を行うが、本構成は、本実施形態の主要構成であるため、後に詳述する。
本実施形態においては、ボトムプレート1の横断面は略コ字形状となるように構成されており(例えば、図4参照)、表皮材4は、メインクッションパッド2の外側面及びメインプレート2の外側面を被覆した状態で、その端部は、ボトムプレート1の下端を外側から巻き込んで内側にて留め付けられる。
なお、必要であれば、以下、ボトムプレート1のうち、座席部S1を構成する部分を「座席部側ボトムプレート11」と記し、バックシート部S2を構成する部分を「バック側ボトムプレート12」と記す。
同様に、メインクッションパッド2のうち、座席部S1を構成する部分を「座席部側メインクッション21」と記し、バックシート部S2を構成する部分を「バック側メインクッション22」と記す。
次いで、図2乃至図6により、高さ調整機構について説明する。
まず、サブクッションパッド3の構成につて説明する。
本実勢形態においては、サブクッションパッド3をメインクッションパッド2とボトムプレート1の間に介在するように配置することにより高さを調整することができるように構成されている。
このサブクッションパッド3は、サブプレート部31と、サブクッション部32とを有して構成されている。
サブプレート部31は、合成樹脂製若しくは金属製の板体であるクッション支持部31aと、差し込み爪部31b,31bと、締結爪部31c,31cと、で構成されている。
本実施形態においては、クッション支持部31aは、略長方形状の板体として形成されており、一方の短辺側に差し込み爪部31b,31bが並列して突出形成(長辺が延びる方向外側へ向けて突出形成)されている。
また、他方の短辺側には、締結爪部31c,31cが並列して突出形成(長辺が延びる方向外側へ向けて突出形成)されている。
そして、サブクッション部32が、クッション支持部31aの一面側に載置固定されている。なお、本実施形態においては、サブクッション部32は、クッション支持部31aと同形状・同面積の底面を持つ角柱状に形成されているが、これに限られることはなく、乗物用シートSの形状に応じて、適切な形状を選択することが可能であることは勿論である。
また、サブクッション部32の材質としては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であればどのようなものが使用されていてもよいが、例えば、発泡体(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂発泡体であるとよい)、繊維構造体、ジェル状の材質、エアクッション等が想定される。
配置方法に関しては、両者同様であるため、乗員の臀部を支持する座面部分の構成について説明する。
図3に示すように、メインクッションパッド2と、ボトムプレート1とは分割可能な構成とされており、メインクッションパッド2(座席部側メインクッション21)の底面側には、第一パッド側凹部2A(「凹部」に相当)が形成されるとともに、ボトムプレート1(座席部側ボトムプレート11)の上面側には、第一ボトム側配設孔1A(「導入部」に相当)が形成されている。
この第一ボトム側配設孔1Aは、少なくとも、サブクッションパッド3が、下方外側から、上方内側(メインクッションパッド2が配設される側)にむけて侵入可能な程度の開口面積をもつよう構成されている。
また、第一パッド側凹部2Aは、少なくとも、サブクッション部32の上端側が侵入可能な程度の開口容積をもつよう構成されている。
具体的には、ローシート用サブクッションパッド103が使用される場合として、図3(a)を示す。
この場合、ローシート用サブクッションパッド103は、これの上端部分が、第一パッド側凹部2Aに収まるよう、第一ボトム側配設孔1A下方から挿入される。
ローシート用サブクッションパッド103は、第一ボトム側配設孔1A下方から挿入されるとともに、このとき、差し込み爪部31b,31bが、第一ボトム側配設孔1Aの周縁部分に形成された孔部若しくはスリットに差し込まれる。
そして、差し込み爪部31b,31bの差し込みがなされた状態で、締結爪部31c,31cを座席部側ボトムプレート11の下面側に締結部材(ボルト等)で留め付けることにより、ローシート用サブクッションパッド103が座席部側ボトムプレート11に固定される。
この場合、ハイシート用サブクッションパッド203の上端部分が、第一パッド側凹部2Aに収まるよう、第一ボトム側配設孔1A下方から、ハイシート用サブクッションパッド203が挿入されることは、上記ローシート用サブクッションパッド103の場合と同様であり、また、サブプレート部31に形成された差し込み爪部31b,31bと締結爪部31c,31cとで、ハイシート用サブクッションパッド203が座席部側ボトムプレート11に固定される構成も上記ローシート用サブクッションパッド103の場合と同様である。
この状態に対し、本実施形態では、メインクッションパッド2とボトムプレート1(座席部側ボトムプレート11)とが分割可能に構成されているため、メインクッションパッド2を変形させることなく、高さ差分Δh分、乗物用シートSの高さを上昇させることができる。
なお、本実施形態においては、メインクッションパッド2とボトムプレート1とは、表皮材4により被覆されている。しかし、この表皮材4を伸縮性のある素材とすれば、高さ差分Δh分上昇しても、伸縮により、この高さ差分Δh分を吸収することができる。
図4に示すように、本実施形態においては、ボトムプレート1(座席部側ボトムプレート11)とメインクッションパッド2(座席側メインクッションパッド21))との境界部分全周に亘ってファスナ装置Kを装着した。
ファスナK1の両エレメント(務歯)間には、伸び代マチK2が亘されている。
つまり、両エレメント(務歯)が閉じた状態においては、この伸び代マチK2は、折りたたまれた状態で内側に配設(格納)されている。そして、スライダをスライドさせて両エレメント(務歯)を分離させると(つまり、ファスナK1を開くと)、この伸び代マチK2部分が延びて、上下(高さ)方向のサイズが拡大する。
よって、ハイシート用サブクッションパッド203を配置した場合においても、簡易に表皮材4のサイズ変更を行うことができるため好適である。
このようなファスナ装置Kを採用することにより、表皮材4の素材伸縮性を厳格に求めることなく、素材を選択することが可能となるため、素材選択自由度が高くなる。
また、伸縮性を有する素材を使用しても、元々、表皮材4は、表面皺防止のため適度な引張度をもって配設されているため、高さ差分Δh分の引張度が増大すれば、メインクッションパッド2にこの引張度分の力が付加され、若干の変形が想定される。しかし、ファスナ装置Kを採用した構成であると、このようなテンションがかからず、メインクッションパッド2の変形をより有効に回避することが可能となる。
これは、所謂「ボロ隠し」といわれる構成の部分であり、この構成を有することにより、ファスナK1部分の目隠しとなり意匠性が向上する。
また、このように、ファスナK1部分が被覆されているため、当該部分の防水性を向上させることが可能であるとともに、ファスナK1部分(特にスライダ部分)に人体の一部が接触して違和感が生じることを有効に防止することができる。
このように構成されていると、外側への突出が無くなるため、意匠上良好となるとともに、人体への接触もまた有効に回避することができる。
例えば、図3(c)で示したように、ローシート用サブクッションパッド103よりも高さの低い(高さh3)のサブクッション部32を準備することにより、より、乗物用シートSの高さを低くすることができる。
この場合には、第一パッド側凹部2Aの底面とサブクッション部32の上面との間に高さh4の空隙Qができる。
実際、乗員が着座すると、乗員の自重により当該空隙Qは下方へと押しつぶされるため、実質的に高さh4分、乗物用シートSの高さが低くなることとなる。
よって、このような構成とすると、ローシート用サブクッションパッド103を使用するよりも、乗物用シートSの高さを低くすることもできる。
よって、乗員の自重が付加されず、座面が視認可能な場合には、通常外観を保ち、意匠性を保持することができるとともに、使用時には高さ調整が自動的に実行されるため利便性もまた向上する。
また、サブクッション部32の硬さを変更することで、乗り心地を調整することもできる。
この例は、同様に、図2に示すように、乗員の背面腰部を支持する位置にも適用可能である。
この場合は、メインクッションパッド2(バック側メインクッション22:図示せず)の底面側には、第二パッド側凹部2B(「凹部」に相当:図示せず)が形成されるとともに、ボトムプレート1(バック側ボトムプレート12:図示せず)の上面側には、第二ボトム側配設孔1B(「導入部」に相当:図示せず)が形成されており、他の構成は、上記説明と同様であるため、説明は省略する。
なお、上記構成自体は、配置箇所が異なるだけで同様の構成となっているため、図示は省略してある。
このように構成されていると、背もたれの位置を前方に張り出させることができるため、体格の小さい乗員の背面腰部をより有効に支持することができる。
つまり、サブクッション部32の形状を変更することにより、乗物用シートSの座席形状を必要な形状にデザインすることが可能となり、設計自由度が大きくなる。
また、なお、当該構成は、乗員の臀部を支持する座面部分に適用する場合を排除するものではなく、当該位置においても必要であれば適用することは可能である。
次いで、図7に上記実施形態の改変例を示した。
当該改変例では、サブクッションパッド3は、サブプレート部31と、サブクッション部32とを有して構成されているが、このサブクッション部32が、基礎クッション部32aと追加クッション部32bとに分割構成されている。
なお、その他の構成は、上記実施形態と同様の構成であるため、説明は省略する。
本例では、サブプレート部31には、基礎クッション部32aが固定されており、当該基礎クッション部32aに追加クッション部32bを積層することにより、追加クッション部32bの高さ分の調整を行うことができるように構成されている。
基礎クッション部32aと追加クッション部32bとの固定は、どのような構成で行われていてもよいが、例えば、両者の接触面(基礎クション部32aの上面と追加クッション部32bの底面)に面ファスナを配置することにより両者を固定するとよい。
このように構成することによって、全体を取り換えるのではなく、追加クッション部32bを取り換えるのみで、様々なサイズ及び様々な形状に対応することが可能となるため、サイズ調整自由度が向上する。
つまり、ボトムプレート1に形成された第一ボトム側配設孔1A(第二ボトム側配設孔1B)からサブクッションパッド3を取り換え又は追加クッション部32bの加減を行うことにより、簡易に高さや位置を調整することができる。
よって、複雑な装置や機構を必要とすることなく、高さ調整及び位置調整を行うことが可能となる。
つまり、図2及び図7に示すように、一点鎖線の位置から実線に示す位置へと調整することが可能となる。
S1 座席部
S2 バックシート部
1 ボトムプレート(底板)
11 座席部側ボトムプレート
1A 第一ボトム側配設孔(導入部)
12 バック側ボトムプレート
1B 第二ボトム側配設孔(導入部)
2 メインクッションパッド(クッション材)
21 座席部側メインクッションパッド
2A 第一パッド側凹部(凹部)
22 バック側メインクッションパッド
2B 第二パッド側凹部(凹部)
3 サブクッションパッド(挿入部材)
103 ローシート用サブクッションパッド
203 ハイシート用サブクッションパッド
31 サブプレート部
31a クッション支持部
31b 差し込み爪部
31c 締結爪部
32 サブクッション部
4 表皮材
K ファスナ装置
K1 ファスナ
K2 伸び代マチ
K3 ファスナ被覆部(被覆部)
K4 退避凹部
Q 空隙
(改変例)
S 乗物用シート
3 サブクッションパッド
32 サブクッション部
32a 基礎クッション部
32b 追加クッション部
Claims (12)
- 底板と、該底板に支持されているクッション材と、少なくとも該クッション材を覆う表皮材と、を有する乗物用シートであって、
該乗物用シートは、ブロック状の挿入部材が内挿可能に構成されており、
前記底板には、前記挿入部材を前記クッション材の配置方向へと導入するための導入部が形成されており、
該導入部より、前記クッション材の配置方向へと向けて前記挿入部材を導入することにより、該挿入部材によって、前記クッション材が前記底板と離隔する方向へと押圧され、前記底板と、前記クッション材の前記底板と最も離隔した端面と、の距離が大きくなることを特徴とする乗物用シート。 - 前記挿入部材は、厚さの異なる複数の部材が取り換え可能に準備されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
- 前記クッション材において、前記底板と対向する面であって前記導入部と対面する位置には、凹部が形成されており、
前記挿入部材が配設された状態では、
前記挿入部材において、前記クッション材側端面を含む少なくとも一部は、前記凹部に格納されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗物用シート。 - 前記クッション材と前記底板とは、少なくとも、前記導入部が形成される位置においては、分割可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記表皮材には、前記クッション材と前記底板との分割方向に分割できる分離締結部材が配置されており、
前記底板と、前記クッション材の前記底板と最も離隔した端面と、の最大距離と最小距離の差分の距離を持つ伸び代マチが、前記表皮材の分割箇所に亘って取付けられていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。 - 前記分離締結部材はファスナであり、
前記伸び代マチは、前記ファスナの双方の務歯に亘って取付けられていることを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。 - 前記表皮材には、前記分離締結部材の外側面側を被覆する被覆部が形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の乗物用シート。
- 少なくとも前記クッション材及び前記底板の一方には、前記分離締結部材を格納可能な内側へと凹む退避凹部が形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項7いずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記乗物用シートは、乗員の臀部を支持する座席部と、該座席部後方から後方上部に向かって立ち上がるバックシート部と、を有して構成されており、
前記挿入部材は、前記座席部及び前記バックシート部の少なくとも一方に備えられることを特徴とする請求項1乃至請求項8いずれか一項に記載の乗物用シート。 - 前記挿入部材は、前記座席部及び前記バックシート部において、共用可能であることを特徴とする請求項9に記載の乗物用シート。
- 前記挿入部材は、板状のサブプレート部と、該サブプレート部の上面に載置固定されるサブクッション部と、を有して構成されており、
前記挿入部材は、前記サブクッション部が前記クッション材に向けて挿入されることを特徴とする請求項1乃至請求項10いずれか一項に記載の乗物用シート。 - 前記サブクッション部は、前記サブプレート部に載置固定される基礎クッション部と、該基礎クッション部に着脱可能に載置取付けされる追加クッション部と、により構成されていることを特徴とする請求項11に記載の乗物用シート。
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