JP2016111625A - サーバ装置、プログラム及び情報処理方法 - Google Patents

サーバ装置、プログラム及び情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行することを目的とする。【解決手段】フィルタ毎の処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、該実行順番に従い前記複数のフィルタの処理を実行するサーバ装置であって、前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと該第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出する検出部と、前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定する判定部と、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、前記第1のフィルタへの入力データを前記第2のフィルタからの出力データとするバイパス処理を行い、前記第2のフィルタへの入力データを破棄する処理部と、を有するサーバ装置が提供される。【選択図】図8

Description

本発明は、サーバ装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
スマートフォン等の端末装置で利用されている音声認識処理等では、例えば、端末装置が音声等のメディアデータをサーバ装置に送信し、サーバ装置が、メディアデータに対して所定の処理(以下、「メディア処理」ともいう。)を実行し、端末装置に返信する(例えば、特許文献1参照)。
端末装置から送信されるメディアデータのデータ量が増える程、サーバ装置は、そのリクエストに対応するために処理の効率化を図ることが重要になる。そこで、コーデック変換、マルチプレクサ等の単機能の処理を再利用が容易なようにモジュール化した「フィルタ」を組み合わせ、フィルタ単位でメディア処理を順番に実行するフィルタグラフの生成技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。サーバ装置は、フィルタグラフのフィルタの接続順序を実行順番にして入力されたメディアデータをフィルタ毎に順番に処理する。
特開2009−49905号公報 米国特許第5913038号明細書 特開平06−338802号公報
しかしながら、フィルタグラフにおいてフィルタの接続順序が適正でない場合、不要なフィルタ処理が自動挿入され、フィルタグラフにおけるメディアデータの処理の効率が低下する場合がある。
そこで、一側面では、本発明は、フィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行することを目的とする。
一つの案では、フィルタ毎の処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、該実行順番に従い前記複数のフィルタの処理を実行するサーバ装置であって、前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと該第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出する検出部と、前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定する判定部と、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、前記第1のフィルタへの入力データを前記第2のフィルタからの出力データとするバイパス処理を行い、前記第2のフィルタへの入力データを破棄する処理部と、を有するサーバ装置が提供される。
一側面によれば、本発明は、フィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行することができる。
一実施形態にかかるメディア処理システムの全体構成の一例を示す図。 フィルタグラフの一例を説明するための図。 フィルタの自動挿入を説明するための図。 第1及び第2実施形態にかかるサーバ装置の機能構成の一例を示す図。 一実施形態にかかる逆変換管理データベースの一例を示す図。 一実施形態にかかるデータ変更フィルタテーブルの一例を示す図。 第1実施形態にかかるバイパス付加処理の一例を示すフローチャート。 第1実施形態にかかるバイパスを説明するための図。 第1実施形態にかかるフィルタ処理の一例を示すフローチャート。 第2実施形態にかかるバイパス付加処理の一例を示すフローチャート。 第2実施形態にかかるバイパスを説明するための図。 第3実施形態にかかるサーバ装置の機能構成の一例を示す図。 一実施形態にかかる変更有無検出データテーブルの一例を示す図。 第3実施形態にかかるバイパス付加処理の一例を示すフローチャート。 第3実施形態にかかるフィルタ処理の一例を示すフローチャート。 一実施形態にかかるサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[メディア処理システムの全体構成]
まず、本発明の一実施形態に係るメディア処理システム1の構成について、図1を参照しながら説明する。一実施形態に係るメディア処理システム1は、端末装置10とサーバ装置20とを有する。端末装置10とサーバ装置20とは、ネットワーク30により接続されている。
端末装置10の一例としては、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータが挙げられる。ただし、端末装置10は、これに限らず、例えば、携帯電話、携帯型情報端末(PDA)、携帯型音楽機器、ゲーム機器等、通信機能を有する端末装置であればよい。
サーバ装置20は、端末装置10から送信されるメディアデータを受信し、端末装置10からリクエストされる音声認識処理等のメディア処理を実行し、処理後のメディアデータを端末装置10に返信する。サーバ装置20は、端末装置10に接続されるクラウド上のサーバーであってもよい。
(フィルタグラフ)
サーバ装置20は、フィルタ単位で処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、複数のフィルタをフィルタ単位で実行順番(接続順)に従い実行する。具体的には、フィルタグラフは、図2に示すように、コーデック変換、マルチプレクサ等の単機能の処理を再利用が容易なようにモジュール化した「フィルタ」を組み合わせたものである。サーバ装置20は、フィルタグラフのフィルタの組み合わせ順序に従い、入力したメディアデータを上流のフィルタから下流のフィルタに向けてフィルタ毎に順に処理し、処理済のメディアデータを最下流のフィルタから出力する。
図2では、サーバ装置20は、カメラが撮像した画像データを入力し、コーデック変換の処理をフィルタ単位で行う。また、サーバ装置20は、マイクが取得した音声データを入力し、マルチプレクサの処理をフィルタ単位で行う。フィルタに出力された処理済のメディアデータは、次のフィルタに入力されるか、端末装置10に転送される。
フィルタグラフは、複数のフィルタが最適な実行順番で生成されない場合がある。特に、入力されるメディアデータがフィルタグラフの複数の開発者により使用される場合等において、最適な実行順番で生成されることが困難な場合がある。
フィルタグラフが、最適な実行順番で生成されない場合、フィルタグラフで定められた複数のフィルタの実行順番によっては、不要なフィルタが自動で挿入されることがある。例えば、図3では、フィルタ40→フィルタ42→フィルタ44の接続順序(実行順番)でフィルタグラフが作成されたとする。その場合、サンプリングレートを8kHzから16kHzに変換するフィルタ41が必要と判断され、フィルタ40とフィルタ42との間に自動挿入される。また、サンプリングレートを16kHzから8kHzに変換するフィルタ43が必要と判断され、フィルタ42とフィルタ44との間に自動挿入される。
一方、フィルタ44がフィルタ40と直接接続される位置にフィルタグラフが設計されれば、フィルタ41とフィルタ43とは不要となり、自動挿入されない。つまり、図3のフィルタグラフは、フィルタの接続順序が適切でなかったために不要なフィルタが自動挿入された例である。
このように、生成されたフィルタグラフによるフィルタの接続順序が適正でない場合、不要なフィルタ処理が自動挿入され、かえってメディア処理の効率が低下する場合がある。そこで、以下に説明する第1〜第3実施形態に係るメディア処理システム1では、生成されたフィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行する。
[機能構成]
まず、第1及び第2実施形態に係るサーバ装置20の機能構成の一例について、図4を参照しながら説明する。サーバ装置20は、フィルタグラフ生成部21、検出部22、記憶部23、判定部24、バイパス付与部25及びフィルタ処理部26を有する。
フィルタグラフ生成部21は、予め特定されたフィルタ接続関係に基づきフィルタ単位で処理が実行される複数のフィルタを接続し、実行順番を定めたフィルタグラフを生成する。
検出部22は、フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタとその第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出する。例えば、図3のフィルタ41とフィルタ43とは、逆変換のペアであり、上流側のフィルタ41は、第1のフィルタの一例であり、下流側のフィルタ43は、第2のフィルタの一例である。
判定部24は、フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと第2のフィルタとの逆変換のペアの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定する。
バイパス付与部25は、第1のフィルタと第2のフィルタとの間で実行されるフィルタでデータ変更処理が行われないと判定された場合、第1のフィルタに入力するデータを第2のフィルタから出力するデータのバイパスルートを付与する。
フィルタ処理部26は、端末装置10から画像や音声等のメディアデータを入力し、フィルタグラフに従いフィルタ処理を実行する。ただし、バイパスが付与されている場合、フィルタ処理部26は、第1のフィルタへの入力データを第2のフィルタから出力するバイパス処理を行い、フィルタグラフに従いフィルタ処理を実行し、第2のフィルタへ入力されたデータを破棄する。
記憶部23は、逆変換管理データベース(DB)27及びデータ変更フィルタテーブル28を有する。逆変換管理DB27の一例を図5に示す。逆変換管理DB27は、フィルタ種別ID271、フィルタ名272、逆変換フィルタID273、比較パラメータ1(P1)274、比較パラメータ2(P2)275の各項目を有する。
フィルタ種別ID271と逆変換フィルタID273が異なる値の場合、その2つのフィルタは逆変換ペアである。フィルタ種別ID271と逆変換フィルタID273が同じ値の場合、比較パラメータ1(P1)274、比較パラメータ2(P2)275が設定されている。フィルタAの比較パラメータ1(P1)274とフィルタBの比較パラメータ2(P2)275、及び、フィルタAの比較パラメータ2(P2)275とフィルタBの比較パラメータ1(P1)274がそれぞれ等しい場合、フィルタA、Bは逆変換ペアである。フィルタ名272は、フィルタ種別ID271により識別されるフィルタの名前を示す。
データ変更フィルタテーブル28の一例を図6に示す。データ変更フィルタテーブル28は、フィルタ種別ID281、フィルタ名282、データ変更情報283の各項目を有する。フィルタ名282は、フィルタ種別ID281により識別されるフィルタの名前を示す。データ変更情報283は、「1」に設定されている場合にはデータ変更が「有」を示し、「0」に設定されている場合にはデータ変更が「無」を示す。例えば、フィルタ種別292が「6」、フィルタ名293が「音量抽出」のフィルタの場合、音を取り込む処理が行われるため、データ変更は行われないため、データ変更情報283は「0」となる。
[動作]
<第1実施形態>
次に、かかる機能構成を有するサーバ装置20の動作について、第1実施形態、第2実施形態の順に説明する。図7は、第1実施形態にかかるバイパス付加処理の一例を示すフローチャートである。図8は、第1実施形態にかかるフィルタ処理の一例を示すフローチャートである。図9は、第1実施形態にかかるバイパスを説明するための図である。
(バイパス付加処理)
まず、図7のバイパス付加処理について、図7を参照して説明する。フィルタグラフ生成部21は、フィルタの追加や削除の命令を受信すると(ステップS10)、所定のフィルタグラフの生成又は変更を行う(ステップS12)。
次に、フィルタグラフ生成部21は、既存のバイパスをすべて削除する(ステップS14)。次に、検出部22は、事前に設定された逆変換管理DB27のデータを参照し、フィルタグラフの全フィルタから、逆変換のペアを抽出する(ステップS16)。
検出部22は、一のフィルタのフィルタ種別ID271に対応する逆変換フィルタID273を持つ他のフィルタを見つけた場合、その2つのフィルタは逆変換のペアであると判断する。ただし、一のフィルタのフィルタ種別ID271と対応する逆変換フィルタID273が同じ値の場合、一のフィルタの比較パラメータ1(P1)274と他のフィルタの比較パラメータ2(P2)275、及び一のフィルタの比較パラメータ2(P2)275と他のフィルタの比較パラメータ1(P1)274がそれぞれ等しい場合のみ、一のフィルタと他のフィルタとは逆変換のペアであると判断する。
次に、検出部22は、逆変換のペアが一つ以上抽出されたかを判定する(ステップS18)。検出部22は、逆変換のペアが抽出されなかったと判定した場合、本処理を終了する。一方、検出部22は、逆変換のペアが一つ以上抽出されたと判定した場合、ペア毎に逆変換のペアの間に挟まれたフィルタを抽出する(ステップS20)。
例えば、図8に示すフィルタグラフの場合、メディアデータは、データ受信処理を行うフィルタ50で受信され、フィルタ51→フィルタ52→フィルタ53の順に処理され、出力される。よって、まず、検出部22は、図8のフィルタグラフを検査し、処理Aのフィルタ51と処理aのフィルタ53とがつながっていて、処理aが処理Aの逆変換処理を行うことを確認し、逆変換のペアとして抽出する。次に、検出部22は、抽出した逆変換のペアの間に挟まれたフィルタを抽出する。図8では、処理Aのフィルタ51と処理aのフィルタ53との間に挟まれたフィルタ52が抽出される。フィルタ51,53は逆変換のペアであり、フィルタ51は第1のフィルタ(上流側(入力側)のフィルタ)の一例、フィルタ53は第2のフィルタ(下流側(出力側)のフィルタ)の一例である。また、フィルタ52は、第1のフィルタと第2のフィルタとの間で実行されるフィルタの一例である。
判定部24は、予め設定されたデータ変更フィルタテーブル28に記憶されたデータを参照し、逆変換ペアのフィルタに挟まれたフィルタにデータ変更が行われるフィルタが存在するかをチェックする(ステップS22)。フィルタ種別ID281に応じたデータ変更情報283に基づき、逆変換ペアのフィルタに挟まれたフィルタでデータ変更が行われるかが判定可能である。
判定部24は、データ変更が行われるフィルタが存在するかを判定し(ステップS24)、データ変更が行われるフィルタが存在すると判定した場合、ステップS28に進む。一方、判定部24が、データ変更が行われるフィルタが存在しないと判定した場合、バイパス付与部25は、抽出した逆変換のペアのフィルタ間をデータがバイパスするパスをフィルタグラフに追加し(ステップS26)、ステップS28に進む。
例えば、図8に示すように、逆変換のペアのフィルタ51,53間に挟まれたフィルタ52ではデータ変更処理は行われない。この場合、判定部24は、逆変換のペアのフィルタ51,53間にデータ変更が行われるフィルタは存在しないと判定し、バイパス付与部25は、抽出した逆変換のペアのフィルタ51,53をデータがバイパスするパス(以下、「バイパスルートR1」ともいう。)をフィルタグラフに追加する。
図7に戻り、次に、判定部24は、ステップS28にて、抽出されたすべての逆変換のペアについてステップS20〜S26のチェックが行われたかを判定する。判定部24は、抽出されたすべての逆変換のペアについてチェックが行われたと判定した場合、本処理を終了する。一方、判定部24は、抽出されたすべての逆変換のペアについてチェックが行われていないと判定した場合、ステップS20に戻り、ステップS20以降の処理を繰り返す。
以上に説明したバイパス付加処理によれば、逆変換ペアのフィルタ間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、逆変換ペアの上流側のフィルタに入力されたデータを逆変換ペアの下流側のフィルタから出力するバイパスルートR1が形成される。この結果、フィルタグラフの順序を変更せずに適正なデータのバイパスを形成することで、フィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行することができる。
(フィルタ処理)
次に、図9のフィルタ処理(バイパス処理含む)について、図9を参照して説明する。まず、フィルタ処理部26は、端末装置10から送信されたメディアデータを受信すると(ステップS30)、生成されたフィルタグラフから次のフィルタを取得する(ステップS32)。次のフィルタとは、フィルタグラフの接続順序にしたがい特定される。
次に、フィルタ処理部26は、次のフィルタがあるかを判定する(ステップS34)。フィルタ処理部26は、次のフィルタがないと判定した場合、本処理を終了する。一方、フィルタ処理部26は、次のフィルタがあると判定した場合、次のフィルタにデータを送信し(ステップS36)、次のフィルタの処理を実行する(ステップS38)。これにより、送信データが作成される。
例えば、図8では、次のフィルタが処理Aのフィルタ51の場合、フィルタグラフの実行順序(以下、「正規ルートR2」ともいう。)に従い、フィルタ50で受信したデータがフィルタ51に入力され、処理Aが実行される。加えて、フィルタ51に入力されたデータは、バイパスルートR1を使ってフィルタ53からそのまま出力される。
図7に戻り、次に、フィルタ処理部26は、正規ルートR2から逆変換のペアの下流側のフィルタ(第2のフィルタ)に入力するデータを破棄し(ステップS40)、ステップS32に戻る。
例えば、次のフィルタが、図8に示すフィルタ53である場合、フィルタ53は逆変換のペアの下流側のフィルタであるため、正規ルートR2からフィルタ53に入力されるデータは破棄される。
以上に説明したように、第1実施形態にかかるサーバ装置20によれば、バイパスルートR1を使用して逆変換のペアのうち上流側のフィルタが入力したデータをそのまま下流側のフィルタから出力する。また、正規ルートR2から下流側のフィルタに入力されるデータは破棄される。これにより、フィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態にかかるサーバ装置20の動作について、図10を参照して説明する。図10は、第2実施形態にかかるバイパス付加処理の一例を示すフローチャートである。第1実施形態と異なる点は、ステップS50が追加され、複数の逆変換のペアが多重に連結したフィルタグラフにも本バイパス機能を対応可能とした点である。
(バイパス付加処理)
まず、第1実施形態と同様に、ステップS10〜ステップS24の処理が実行される。ステップS22では、判定部24は、抽出された逆変換ペアのフィルタの間で実行されるフィルタのうちデータ変更が行われるフィルタが存在するかをチェックする(ステップS22)。その結果に基づき、判定部24は、データ変更が行われるフィルタが存在するかを判定する(ステップS24)。その結果、データ変更が行われるフィルタが存在すると判定された場合、そのデータ変更が行われるフィルタが多重化した複数の逆変換のペアのうちの他のペアのみであるかを判定する(ステップS50)。
データ変更が行われるフィルタが他の逆変換のペアのみであると判定された場合、バイパス付与部25は、抽出したペアをバイパスするパスをフィルタグラフに追加し(ステップS26)、ステップS28に進む。ステップS50においてデータ変更が行われるフィルタが他の逆変換のペアのみではないと判定された場合、そのままステップS28に進む。
例えば、図11に示すように、逆変換のペアのフィルタが2組存在するフィルタグラフについて説明する。処理Aのフィルタ61及び処理aのフィルタ65が1組目の逆変換のペアであり、処理Bのフィルタ62及び処理bのフィルタ64が2組目の逆変換のペアである。フィルタ63は、2組の逆変換ペアのフィルタ間で実行されるフィルタである。フィルタ63が行う処理Cは、データ変更は行われない。
1組目の逆変換のペアの場合、ステップS24にて「Yes」と判定されると、ステップS50にて、判定部24は、1組目の逆変換のペアのフィルタ61,65に挟まれたフィルタ62,63,64について、データ変更が行われるフィルタがあるかを判定する。ここでは、フィルタ62、64は、データ変更が行われるフィルタである。そして、このフィルタ62、64は、他の逆変換のペアである。よって、この場合、判定部24は、ステップS50にて「Yes」と判定し、抽出した逆変換のペアのフィルタ61,65をデータがバイパスするパス(バイパスルートR1)をフィルタグラフに追加する。
また、判定部24は、2組目の逆変換のペアのフィルタ62,64に挟まれたフィルタ63について、データ変更が行われるかを判定する(ステップS24)。ここでは、フィルタ63は、データ変更が行われない処理のみ実行する。よって、この場合、判定部24は、ステップS24にて「No」と判定し、抽出した逆変換のペアのフィルタ62,64をデータがバイパスするパスをフィルタグラフに追加する。
ただし、逆変換のペアのフィルタ62,64をデータがバイパスするパスを使用してフィルタ65に入力されるデータは、図9のステップS40において下流側のフィルタ65に入力されたデータであるため破棄される。同様に、下流側のフィルタ64に入力されたデータが破棄される。
以上に説明したように、第2実施形態にかかるサーバ装置20によれば、複数組の逆変換ペアのフィルタが存在する場合であっても、組毎に逆変換ペアの上流側のフィルタへ入力されるデータを下流側のフィルタからそのまま出力可能なデータのバイパスが形成される。この結果、複数組の逆変換ペアのフィルタが存在する場合であっても、フィルタグラフの順序を変更せずに適正なデータのバイパスを形成することで、フィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態にかかるサーバ装置20では、各フィルタのデータ変更処理の有無を所定の間隔で自動推定し、ユーザの負担を軽減する。具体的には、フィルタごとに定期的に入力データと出力データとが比較され、一致するか否かが判定される。所定の回数以上変化がないことが確認された場合、そのフィルタがデータ変更処理を行うかを示すフラグ(以下、「フィルタ設定変化フラグ」ともいう。)は「0」とする。よって、フィルタ設定変化フラグが「0」のとき、ペア間のフィルタはデータ変更処理を行わないことが示され、フィルタ設定変化フラグが「1」のとき、ペア間のフィルタはデータ変更処理を行うことが示される。
図12に示すように、第3実施形態にかかるサーバ装置20の記憶部23には、逆変換管理DB27、データ変更フィルタテーブル28に加えて変更有無検出データテーブル29が記憶されている。
図13に変更有無検出データテーブル29の一例を示す。変更有無検出データテーブル29は、フィルタインスタンスID291、フィルタ種別ID292、受信データ数293、変更なしデータ数294の各項目を有する。フィルタインスタンスID291が「1」、「2」、「3」・・・と順番に付けられ、フィルタ種別ID292が各フィルタインスタンスID291に対応付けられている。各フィルタ種別ID292毎に、受信データ数293と変更なしデータ数294とが記憶されている。
[動作]
次に、以上に説明した第3実施形態に係るサーバ装置20の動作について説明する。図14は、第3実施形態にかかるバイパス付加処理の一例を示すフローチャートである。図15は、第3実施形態にかかるフィルタ処理の一例を示すフローチャートである。
(バイパス付加処理)
まず、第1実施形態と同様に、ステップS10〜ステップS22の処理が実行される。ステップS22では、抽出された逆変換ペアのフィルタに挟まれたフィルタのうちデータ変更が行われるフィルタが存在するかをチェックする(ステップS22)。その結果に基づき、判定部24は、データ変更の有無が不明なフィルタ(以下、「データ変更有無不明フィルタ」ともいう。)が存在するかを判定する(ステップS60)。
判定部24は、データ変更有無不明フィルタが存在すると判定した場合、データ変更有無不明フィルタが変更有無検出データテーブル29に未登録か否かを判定する(ステップS62)。データ変更有無不明フィルタが変更有無検出データテーブル29に未登録か否かは、データ変更有無不明フィルタのIDと変更有無検出データテーブル29のフィルタ種別ID292とを照合することにより判定してもよい。データ変更有無不明フィルタが変更有無検出データテーブル29に未登録であると判定された場合、記憶部23は、データ変更有無不明フィルタを変更有無検出データテーブル29に追加し、ステップS28に進む。
一方、判定部24は、データ変更有無不明フィルタが存在しないと判定した場合、逆変換のペアのフィルタ間で実行されるフィルタに、データ変更が行われるフィルタが存在するかを判定する(ステップS24)。データ変更が行われるフィルタが存在すると判定した場合、ステップS28に進む。一方、判定部24は、データ変更が行われるフィルタが存在しないと判定した場合、バイパス付与部25は、抽出した逆変換のペアのフィルタ間をデータがバイパスするパスをフィルタグラフに追加し(ステップS26)、ステップS28に進む。
次に、判定部24は、ステップS28にて、抽出されたすべての逆変換のペアについてステップS20〜S26、S60、S62のチェックが行われたかを判定する。判定部24は、抽出されたすべての逆変換のペアについてチェックが行われたと判定した場合、本処理を終了する。一方、判定部24は、抽出されたすべての逆変換のペアについてチェックが完了していないと判定した場合、ステップS20に戻り、ステップS20以降の処理を繰り返す。
以上に説明したバイパス付加処理によれば、逆変換ペアのフィルタ間のフィルタのいずれかがデータ変更処理を行うかが判定される。判定の結果、逆変換ペアのフィルタ間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、逆変換ペアの上流側のフィルタへの入力データを下流側のフィルタの出力データとするデータのバイパスが形成される。この結果、フィルタグラフの順序を変更せずに適正なデータのバイパスを形成することで、フィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行することができる。
(フィルタ処理/フィルタのデータ変更の自動推定処理)
図15のフィルタ処理(フィルタのデータ変更の自動推定処理を含む)では、まず、フィルタ処理部26は、端末装置10から送信されたメディアデータを受信すると(ステップS30)、フィルタ設定変化フラグに「0」を設定する(ステップS70)。次に、フィルタ処理部26は、生成されたフィルタグラフから次のフィルタを取得する(ステップS32)。
次に、フィルタ処理部26は、次のフィルタがあるかを判定する(ステップS34)。フィルタ処理部26は、次のフィルタがないと判定した場合、フィルタ設定変化フラグに「1」が設定されているかを判定する(ステップS72)。フィルタ処理部26は、フィルタ設定変化フラグに「1」が設定されていないと判定した場合、逆変換のペアのフィルタ間で実行されるフィルタはデータ変更処理を行わないと判定し、本処理を終了する。
一方、フィルタ処理部26は、フィルタ設定変化フラグに「1」が設定されていると判定した場合、逆変換のペアのフィルタ間で実行されるフィルタはデータ変更処理を行うと判定し、図14の(1)に示すステップS14に進む。
ステップS34において、次のフィルタがあると判定された場合、次のフィルタにデータ(バイパスへのデータ送信を含む)を送信する(ステップS36)。次に、フィルタ処理部26は、次のフィルタのIDと変更有無検出データテーブル29のフィルタ種別ID292に基づき、次のフィルタが変更有無検出データテーブル29に登録されているかを判定する(ステップS74)。フィルタ処理部26は、次のフィルタが変更有無検出データテーブル29に登録されていると判定した場合、次のフィルタに対応する変更有無検出データテーブル29の受信データ数293に「1」を加算する(ステップS76)。
次に、フィルタ処理部26は、次のフィルタに対応する受信データ数293が100の倍数かを判定する(ステップS78)。フィルタ処理部26は、次のフィルタに対応する受信データ数293が100の倍数であると判定した場合、記憶部23は、次のフィルタの受信データを記憶部23に記憶し(ステップS80)、ステップS38に進む。
フィルタ処理部26は、次のフィルタに対応する受信データ数293が100の倍数でないと判定した場合、ステップS38に進む。ここでは、受信データ数が100の倍数であることを条件としたが、条件はこれに限られず、その他の数値の倍数であってもよい。
ステップS38において、フィルタ処理部26は、次のフィルタの処理(バイパス処理を含む)をフィルタ単位で実行する(ステップS38)。これにより、送信データが作成される。
次に、フィルタ処理部26は、次のフィルタの送信データと記憶部23に保存した受信データとを比較し(ステップS82)、次のフィルタの送信データと保存した受信データとに変化があるかを判定する(ステップS84)。フィルタ処理部26は、次のフィルタの送信データと保存した受信データとに変化があると判定した場合、データ変更フィルタテーブル28の次のフィルタに対応するデータ変更情報283に「1(データ変更あり)」を設定する(ステップS86)。
次に、フィルタ処理部26は、フィルタ設定変化フラグに「1」を設定する(ステップS88)。次に、フィルタ処理部26は、変更有無検出データテーブル29のフィルタ種別ID292に基づき、次のフィルタの登録を削除し(ステップS90)、ステップS32に戻り、ステップS32以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS84において、フィルタ処理部26は、次のフィルタの送信データと保存した受信データとに変化がないと判定した場合、次のフィルタのフィルタ種別IDに対応する変更なしデータ数294に「1」を加算する(ステップS92)。
次に、フィルタ処理部26は、変更有無検出データテーブル29の変更なしデータ数294が10よりも大きいかを判定する(ステップS94)。フィルタ処理部26は、変更なしデータ数294が10以下の場合、ステップS32に戻り、ステップS32以降の処理を繰り返す。
一方、フィルタ処理部26は、変更なしデータ数294が10よりも大きい場合、データ変更フィルタテーブル28の次のフィルタのフィルタ種別IDに対応するデータ変更情報283に「0(データ変更なし)」を設定する(ステップS96)。次に、フィルタ処理部26は、フィルタ設定変化フラグに「1」を設定する(ステップS88)。次に、フィルタ処理部26は、変更有無検出データテーブル29のフィルタ種別ID292に基づき、次のフィルタの登録を削除し(ステップS90)、ステップS32に戻り、ステップS32以降の処理を実行する。
このようにして、ステップS32以降の処理を繰り返し実行する際、ステップS34において次のフィルタがないと判定された場合、ステップS72に進み、フィルタ処理部26は、フィルタ設定変化フラグが「1」に設定されているかを判定する(ステップS72)。フィルタ設定変化フラグが「1」に設定されている場合、(1)に進む。
これにより、フィルタ設定変化フラグが「1」に設定されている場合、図14のステップS14の処理に進む。ステップS14では、フィルタ設定変化フラグが「1」に設定されている場合、逆変換のペアに挟まれたフィルタにてデータ変更が行われると判定できる。このため、ステップS14において、フィルタ処理部26は、既存のバイパスをすべて削除する。次に、フィルタ処理部26は、再度フィルタグラフの全フィルタから逆変換のペアを抽出する(ステップS16)。一つ以上の逆変換のペアが抽出された場合(ステップS18で「Yes」)、フィルタ処理部26は、抽出された逆変換のペアについて、ステップS20、S22〜S28、S60、S62の処理を実行する。
以上に説明したように、第3実施形態にかかるサーバ装置20によれば、データ変更の有無が不明なフィルタが存在する場合、そのデータ変更有無不明なフィルタが変更有無検出データテーブル29に登録される。そして、変更有無検出データテーブル29に登録された各フィルタについて、送信データと受信データとが一致するか否かが判断される。その結果、送信データと受信データとが同じデータである回数や頻度が予め定められた所定値(閾値)以上であれば、フィルタ設定変化フラグに「1」が設定される。フィルタ設定変化フラグに基づき、データが変更されるフィルタであるか否かが自動で判定できるため、不要なバイパスを削除することができ、適切なフィルタグラフに自動更新することができる。これにより、画像データ、音声データ、振動データ等の多様なメディアデータの処理を効率的に行うことができる。この結果、適切なフィルタグラフによるサービスを低コストでユーザに提供することができる。
なお、送信データと受信データとが一致する回数は、所定の間隔毎に第1のフィルタに入力されるデータと第2のフィルタから出力されるデータとが一致する度合いの指標の一つである。逆変換のペアのフィルタの入力データと他のフィルタの出力データとが一致する回数が所定の閾値以上であれば、その間に挟まれているフィルタではデータ変更は行われないと判定できる。その際の所定の閾値は可変に設定可能である。また、逆変換のペアの一のフィルタの入力データと他のフィルタの出力データとが一致するか否かを判断するサンプリングの間隔についても可変に設定可能である。
(ハードウェア構成例)
最後に、本実施形態に係るサーバ装置20のハードウェア構成例について、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係るサーバ装置20のハードウェア構成例を示す図である。
サーバ装置20は、入力装置101、表示装置102、外部I/F103、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、CPU(Central Processing Unit)106、通信I/F107、及びHDD(Hard Disk Drive)108を備える。各部はバスBで相互に接続されている。
入力装置101は、キーボードやマウスなどを含み、サーバ装置20に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイを含み、各種の処理結果を表示する。
通信I/F107は、サーバ装置20をネットワークに接続するインタフェースである。これにより、サーバ装置20は、通信I/F107を介して、スマートフォンなどの端末装置10とデータ通信を行うことができる。
HDD108は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、装置全体を制御する基本ソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアがある。例えば、HDD108には、各種のDB情報やプログラム等が格納されている。
外部I/F103は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体103aなどがある。これにより、サーバ装置20は、外部I/F103を介して記録媒体103aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体103aには、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)、ならびに、SDメモリカード(SD Memory card)やUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)などがある。
ROM105は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM105には、ネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM104は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。CPU106は、上記記憶装置(例えば「HDD108」や「ROM105」など)から、プログラムやデータをRAM104上に読み出し、バイパス付加処理、フィルタ処理、データ変更の自動推定処理等を実行することで、装置全体の制御や搭載機能を実現する演算装置である。つまり、上記ハードウェア構成により、例えば、CPU106が、ROM105やHDD108内に格納されたデータ及びプログラムを用いてバイパス付加処理、フィルタ処理、データ変更の自動推定処理を実行する。この結果、本実施形態では、フィルタグラフにおけるメディアデータの処理を効率的に実行することができる。なお、逆変換管理DB27、データ変更フィルタテーブル28、変更有無検出データテーブル29は、RAM104、HDD108、又はネットワークを介してサーバ装置20に接続されるクラウド上のサーバ等に格納され得る。
以上、サーバ装置、プログラム及び情報処理方法を上記実施形態により説明した。しかしながら、本発明にかかるサーバ装置、プログラム及び情報処理方法は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。また、上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。また、上記サーバ装置20の各機能は、ハードウェアにより構成されてもよく、ソフトウェアにより構成されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせて構成されてもよい。
また、例えば、上記実施形態に係るメディア処理システム1の構成は一例であり、本発明の範囲を限定するものではなく、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
例えば、複数台の端末装置10と一台のサーバ装置20とがネットワーク30を介して接続されているシステム形態は、本実施形態に係るメディア処理システム1の一態様であり、これに限定されない。例えば、本実施形態に係るメディア処理システム1に含まれるサーバ装置20の台数は、1台又は2台以上であり得る。複数台のサーバ装置20が設置される場合、バイパス付加処理及びフィルタ処理は、複数台のサーバ装置20で分散処理され得る。なお、用途や目的に応じて、複数台のうち1台のサーバ装置20に選択的にそれら処理機能を集約させてもよい。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
フィルタ毎の処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、該実行順番に従い前記複数のフィルタの処理を実行するサーバ装置であって、
前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと該第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出する検出部と、
前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定する判定部と、
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、前記第1のフィルタへの入力データを前記第2のフィルタからの出力データとするバイパス処理を行い、前記第2のフィルタへの入力データを破棄する処理部と、
を有するサーバ装置。
(付記2)
前記検出部は、
複数組の前記ペアを検出し、
前記処理部は、
前記複数組のペアの一のペア間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うと判定された場合であって、該判定されたフィルタが前記複数組のペアの他のペアのフィルタである場合、前記一のペアの前記バイパス処理を行い、前記一のペアの第2のフィルタへの入力データを破棄する、
付記1に記載のサーバ装置。
(付記3)
前記判定部は、
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを、前記第1のフィルタの入力データと前記第2のフィルタの出力データとが所定の回数以上一致するかに基づき判定する、
付記1又は2に記載のサーバ装置。
(付記4)
フィルタ毎の処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、前記複数のフィルタを該実行順番に従いコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと該第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出し、
前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定し、
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、前記第1のフィルタへの入力データを前記第2のフィルタからの出力データとするバイパス処理を行い、前記第2のフィルタへの入力データを破棄する、
プログラム。
(付記5)
複数組の前記ペアを検出し、
前記複数組のペアの一のペア間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うと判定された場合であって、該判定されたフィルタが前記複数組のペアの他のペアのフィルタである場合、前記一のペアの前記バイパス処理を行い、前記一のペアの第2のフィルタへの入力データを破棄する、
付記4に記載のプログラム。
(付記6)
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを、前記第1のフィルタの入力データと前記第2のフィルタの出力データとが所定の回数以上一致するかに基づき判定する、
付記4又は5に記載のプログラム。
(付記7)
フィルタ毎の処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、前記複数のフィルタを該実行順番に従いコンピュータが実行する情報処理方法であって、
前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと該第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出し、
前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定し、
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、前記第1のフィルタへの入力データを前記第2のフィルタからの出力データとするバイパス処理を行い、前記第2のフィルタへの入力データを破棄する、
情報処理方法。
(付記8)
複数組の前記ペアを検出し、
前記複数組のペアの一のペア間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うと判定された場合であって、該判定されたフィルタが前記複数組のペアの他のペアのフィルタである場合、前記一のペアの前記バイパス処理を行い、前記一のペアの第2のフィルタへの入力データを破棄する、
付記7に記載の情報処理方法。
(付記9)
前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを、前記第1のフィルタの入力データと前記第2のフィルタの出力データとが所定の回数以上一致するかに基づき判定する、
付記7又は8に記載の情報処理方法。
1:メディア処理システム
10:端末装置
20:サーバ装置
21:フィルタグラフ生成部21
22:検出部
23:記憶部
24:判定部
25:バイパス付与部
26:フィルタ処理部
27:逆変換管理DB
28:データ変更フィルタテーブル
29:変更有無検出データテーブル

Claims (5)

  1. フィルタ毎の処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、該実行順番に従い前記複数のフィルタの処理を実行するサーバ装置であって、
    前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと該第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出する検出部と、
    前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定する判定部と、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、前記第1のフィルタへの入力データを前記第2のフィルタからの出力データとするバイパス処理を行い、前記第2のフィルタへの入力データを破棄する処理部と、
    を有するサーバ装置。
  2. 前記検出部は、
    複数組の前記ペアを検出し、
    前記処理部は、
    前記複数組のペアの一のペア間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うと判定された場合であって、該判定されたフィルタが前記複数組のペアの他のペアのフィルタである場合、前記一のペアの前記バイパス処理を行い、前記一のペアの第2のフィルタへの入力データを破棄する、
    請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記判定部は、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを、前記第1のフィルタの入力データと前記第2のフィルタの出力データとが所定の回数以上一致するかに基づき判定する、
    請求項1又は2に記載のサーバ装置。
  4. フィルタ毎の処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、前記複数のフィルタを該実行順番に従いコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと該第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出し、
    前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定し、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、前記第1のフィルタへの入力データを前記第2のフィルタからの出力データとするバイパス処理を行い、前記第2のフィルタへの入力データを破棄する、
    プログラム。
  5. フィルタ毎の処理が実行される複数のフィルタの実行順番を定めたフィルタグラフを生成し、前記複数のフィルタを該実行順番に従いコンピュータが実行する情報処理方法であって、
    前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、第1のフィルタと該第1のフィルタの処理の逆処理を行う第2のフィルタとのペアを検出し、
    前記フィルタグラフに含まれるフィルタのうち、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行うかを判定し、
    前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間で実行されるフィルタがデータ変更処理を行わない場合、前記第1のフィルタへの入力データを前記第2のフィルタからの出力データとするバイパス処理を行い、前記第2のフィルタへの入力データを破棄する、
    情報処理方法。
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