JP2004312313A - データ処理装置、データ処理システム、データ処理方法及びプログラム - Google Patents

データ処理装置、データ処理システム、データ処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フィルタグラフを用いた処理において、データストリームの処理時間を短縮する。
【解決手段】データストリームのメディアタイプ、又は、データストリームに対する処理要求に対応した複数のフィルタグラフを、データストリームが入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成工程S11と、入力されたデータストリームのメディアタイプ、又は、データストリームに対する処理要求に応じて、フィルタグラフ生成工程S11によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索工程S12乃至S18と、フィルタグラフ検索工程S12乃至S18によって検索されたフィルタグラフを用いて、入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理工程S19とを備えることで実現する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルタグラフアーキテクチャに関するものであり、詳しくは、フィルタグラフアーキテクチャに基づいて、データストリームの処理をするデータ処理装置、データ処理システム、データ処理方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオデータや、オーディオデータといったマルチメディアデータの処理において、フィルタグラフアーキテクチャに基づいた処理が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
フィルタグラフアーキテクチャに基づいて、マルチメディアデータのデータストリームを何らかの手法で再生、記録、キャプチャ、ブロードキャストなどといった処理をする場合、各処理をステップに分割したフィルタと呼ばれる処理ステップを接続してフィルタグラフというを構成を構築し、構築されたフィルタグラフに基づいて処理ステップを実行することで、マルチメディアデータに対する所定の処理が実行できる。
【0004】
フィルタグラフを用いると、様々なメディアフォーマットのマルチメディアデータの処理が処理ステップであるフィルタを入れ替えることで簡単に実現することができる。フィルタを具体的に示すと、例えば、TVチューナフィルタは、TVキャプチャカード上のチャンネルを変更し、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2スプリッタフィルタは、MPEGストリームのオーディオデータ、ビデオデータをデコードできるように解析したりする。各フィルタは、他のフィルタと接続するための1つの入力ポートと、1つ以上の出力ポートを備えている。
【0005】
上記特許文献1では、フィルタグラフアーキテクチャに基づいたマルチメディアデータの処理として、以下に示す4つの手法が提案されている。
【0006】
1.処理をするデータストリームのメディアタイプに対して、適合するフィルタグラフができるまで、可能性のあるフィルタを順番に接続させ逐次的に試していくという手法。
【0007】
2.“Merit Figure”というグラフ理論で用いられる概念を用いて生成されたフィルタグラフから、与えられたメディアのメディアタイプに適切なフィルタグラフを選びこれによって接続するという手法。
【0008】
3.フィルタをメディアタイプに適合するフィルタグラフのテーブルを生成し、そのテーブルをもとに、与えられたメディアに適合するフィルタグラフを接続し構築するという手法。
【0009】
4.フィルタをメディアタイプに適合するフィルタグラフのリストを作り、そのリストをもとに与えられたメディアに適合するフィルタグラフを接続し、構築するという手法。
【0010】
【特許文献1】
米国特許第5913038号明細書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1で提案された4つ手法は、いずれもマルチメディアデータのメディアタイプが識別されてから、フィルタを組み合わせてフィルタグラフが構築されているため、フィルタグラフ構築までに多くの時間が費やされてしまい、本来の目的であるデータストリームの処理が完了するまで非常に多くの処理時間がかかってしまうといった問題がある。
【0012】
そこで、本発明は上述したような問題を解決するために案出されたものであり、フィルタグラフを用いた、データストリームの処理時間を短縮するデータ処理装置、データ処理システム、データ処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るデータ処理装置は、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを用いるデータ処理装置であって、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応した複数のフィルタグラフを、上記データストリームが入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成手段と、入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成手段によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索手段と、上記フィルタグラフ検索手段によって検索されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
上述の目的を達成するために、本発明に係るデータ処理システムは、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを用いるデータ処理装置と、上記データ処理装置に接続される外部装置とを備えるデータ処理システムであって、上記外部装置は、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応した複数のフィルタグラフを、上記データストリームが、上記データ処理装置に入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成手段と、上記データ処理装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成手段によって当該外部装置に生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索手段とを有し、上記データ処理装置は、上記フィルタグラフ検索手段で検索されたフィルタグラフを複製するフィルタグラフ複製手段と、上記フィルタグラフ複製手段によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理手段とを有することを特徴とする。
【0015】
上述の目的を達成するために、本発明に係るデータ処理システムは、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを用いるデータ処理装置と、上記データ処理装置に接続される外部装置とを備えるデータ処理システムであって、上記外部装置は、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応した複数のフィルタグラフを、上記データストリームが、上記データ処理装置に入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成手段とを有し、上記データ処理装置は、入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成手段によって上記外部装置に生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索手段と、上記フィルタグラフ検索手段で検索されたフィルタグラフを複製するフィルタグラフ複製手段と、上記フィルタグラフ複製手段によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
上述の目的を達成するために、本発明に係るデータ処理方法は、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成工程と、入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索工程と、上記フィルタグラフ検索工程によって検索されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理工程とを備えることを特徴とする。
【0017】
上述の目的を達成するために、本発明に係るデータ処理方法は、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが第1の装置に入力される事前に、上記第1の装置に接続された第2の装置に全て生成させるフィルタグラフ生成工程と、上記第1の装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを第2の装置に検索させるフィルタグラフ検索工程と、上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフを第1の装置で複製させるフィルタグラフ複製工程と、上記フィルタグラフ複製工程によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記第1の装置に入力されたデータストリームを上記第1の装置で処理させるフィルタグラフ処理工程とを備えることを特徴とする。
【0018】
上述の目的を達成するために、本発明に係るデータ処理方法は、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが第1の装置に入力される事前に、上記第1の装置に接続された第2の装置に全て生成させるフィルタグラフ生成工程と、上記第1の装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを第1の装置に検索させるフィルタグラフ検索工程と、上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフを第1の装置で複製させるフィルタグラフ複製工程と、上記フィルタグラフ複製工程によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記第1の装置に入力されたデータストリームを上記第1の装置で処理させるフィルタグラフ処理工程とを備えることを特徴とする。
【0019】
上述の目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成工程と、入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索工程と、上記フィルタグラフ検索工程によって検索されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理工程とをコンピュータに実行させる。
【0020】
上述の目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが第1の装置に入力される事前に、上記第1の装置に接続された第2の装置に全て生成させるフィルタグラフ生成工程と、上記第1の装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを第2の装置に検索させるフィルタグラフ検索工程と、上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフを第1の装置で複製させるフィルタグラフ複製工程と、上記フィルタグラフ複製工程によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記第1の装置に入力されたデータストリームを上記第1の装置で処理させるフィルタグラフ処理工程とをコンピュータに実行させる。
【0021】
上述の目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが第1の装置に入力される事前に、上記第1の装置に接続された第2の装置に全て生成させるフィルタグラフ生成工程と、上記第1の装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを第1の装置に検索させるフィルタグラフ検索工程と、上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフを第1の装置で複製させるフィルタグラフ複製工程と、上記フィルタグラフ複製工程によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記第1の装置に入力されたデータストリームを上記第1の装置で処理させるフィルタグラフ処理工程とをコンピュータに実行させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデータ処理装置、データ処理システム、データ処理方法及びプログラムの実施の形態を図面を参照にして詳細に説明する。
【0023】
図1を用いて、本発明の第1の実施の形態として示すデータ処理装置1について説明をする。データ処理装置1は、フィルタグラフアーキテクチャに基づいてビデオデータや、オーディオデータといったマルチメディアデータの処理が可能な装置である。
【0024】
データ処理装置1は、クライアント処理部2と、フィルタグラフマネージャ3と、フィルタグラフマネージャ3によって生成されたフィルタグラフ10n(nは、自然数)とを備えている。
【0025】
クライアント処理部2は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を備え、データ処理装置1を統括的に制御する。また、クライアント処理部2は、データストリームの入力、入力されたデータストリームのメディアタイプの判定処理、フィルタグラフマネージャ3の制御、入力されたデータストリームに対するユーザからの所定の処理命令の実行、入力されたデータストリームのフィルタグラフ10nに基づく処理の制御などを実行する。
【0026】
フィルタグラフマネージャ3は、データ処理装置1に入力されるデータストリームのメディアタイプに対応して所定の処理を実行するためのフィルタグラフ10、又は、入力されるデータストリームへの処理種別に対応したフィルタグラフ10を生成する。
【0027】
フィルタグラフマネージャ3は、データストリームのメディアタイプ、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)1,2,4,7のような動画像圧縮方式によって生成されたマルチメディアデータ、MP3(MPEG−1 audio layer−3)のような音声圧縮方式によって生成されたマルチメディアデータというような違いに応じて、適切なフィルタを選択しフィルタグラフ10をあらかじめ生成する。フィルタグラフマネージャ3は、入力が想定されるメディアタイプのデータストリームに対応する全てのフィルタグラフを生成する。
【0028】
また、フィルタグラフマネージャ3は、ユーザから要求される、例えば、記録処理、再生処理、キャプチャ処理、ブロードキャスト処理といった処理種別に応じて、適切なフィルタを選択してフィルタグラフをあらかじめ生成する。フィルタグラフマネージャ3は、ユーザからの要求が想定される全ての処理種別に対するフィルタグラフを生成する。
【0029】
フィルタグラフ10を生成する場合、まず、入力が想定されるデータストリームのメディアタイプに応じて、フィルタが選択される。続く、フィルタには、直前で選択されたフィルタから出力されるデータストリームを入力可能なフィルタが選択される。このように、フィルタの入力と、出力とが対応するようにフィルタの組み合わが決定し、接続されることでフィルタグラフ10が生成される。
【0030】
フィルタグラフ10の構成要素であるフィルタは、所定の処理を実行する独立したプログラム、又はデータ処理装置1に備えられたデバイスを制御するデバイスドライバである。このようなフィルタを構成要素とするフィルタグラフ10は、入力されるデータストリームに対して、上記プログラムによる処理をしたり、デバイスドライバによってデバイスを制御することで、所定の処理を実行することになる。
【0031】
フィルタグラフ10の構成要素であるフィルタがデバイスドライバである場合、このデバイスドライバが制御するデバイスは、フィルタグラフ10間で共通で使用する構成であってもかまわない。例えば、フィルタグラフ10に構成されているフィルタの1つがTVチューナのデバイスドライバであり、フィルタグラフ10にも同じTVチューナのデバイスドライバが構成されていても構わない。これによりTVチューナは、フィルタグラフ10と、フィルタグラフ10との間で共通に使用されることになる。
【0032】
フィルタグラフマネージャ3によるフィルタグラフ10の生成は、データ処理装置1にデータストリームが入力される前に、あらかじめ行われる作業である。フィルタグラフマネージャ3によって生成されたフィルタグラフ10は、データ処理装置1に備えられている図示しない記憶装置に記憶されることになる。
【0033】
続いて、図2に示すフローチャートを用いて、データ処理装置1に入力されるデータストリームの処理動作について説明をする。
【0034】
ステップS1において、クライアント処理部2は、データ処理装置1に入力されたデータストリームのメディアタイプを判定する。
【0035】
ステップS2において、フィルタグラフマネージャ3は、判定されたメディアタイプに適合するフィルタグラフ10を検索する。なお、フィルタグラフマネージャ3によるフィルタグラフ10の検索手法は、例えば、順番に適合するフィルタグラフ10を検索していく手法、二分検索木を用いてフィルタグラフ10を検索する手法、ハッシュマップを用いてフィルタグラフ10を検索する手法、連結リストを用いてフィルタグラフ10を検索する手法、テーブルを用いてフィルタグラフ10を検索する手法など、様々な検索手法が適用可能である。したがって、フィルタグラフ10の検索手法は、本発明を限定するものではない。
【0036】
ステップS3において、フィルタグラフマネージャ3は、上記検索の結果、メディアタイプに適合するフィルタグラフ10を検索できた場合は工程をステップS4へと進め、適合するフィルタグラフ10を検索できなかった場合は工程をステップS2へと戻し再び検索を実行する。
【0037】
ステップS4において、フィルタグラフマネージャ3は、適合するフィルタグラフ10をクライアント処理部2に通知する。これに応じて、クライアント処理部2は、適合するフィルタグラフ10に入力されたデータストリームの処理を実行させる。
【0038】
なお、図2に示すフローチャートでは、入力されたデータストリームのメディアタイプをクライアント処理部2で判定処理をする場合について記載しているが、ユーザからデータ処理装置1に対して、なんらかの処理命令が入力された場合、クライアント処理部2で処理種別に応じて適切なフィルタグラフ10を検索させるようにしてもよい。
【0039】
続いて、図3に示すタイミングチャートを用いて、データ処理装置1におけるデータストリームの処理動作について具体的に説明をする。なお、説明のため、ここでの処理動作は、ユーザからの処理命令が入力されず、データストリームが入力されたことに応じて、メディアタイプを判定する場合の処理動作とし、検索処理は、複数のフィルタグラフ10から順次、適切なフィルタグラフを検索していく検索手法を用いている。
【0040】
ステップS11において、フィルタグラフマネージャ3は、入力が予想されるデータストリームのメディアフォーマットに応じたフィルタグラフ10、及び、ユーザから要求されるであろう処理種別に応じたフィルタグラフ10を全てを生成しておく。
【0041】
ステップS12において、クライアント処理部2は、入力されるデータストリームのメディアタイプを判定する。
【0042】
ステップS13において、クライアント処理部2は、フィルタグラフマネージャ3に対して、判定されたメディアタイプに適合するフィルタグラフ10を検索するよう指示する。
【0043】
ステップS14において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合するかどうかを判定する。
【0044】
ステップS15において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合しないと判定する。
【0045】
ステップS16において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合するかどうかを判定する。
【0046】
ステップS17において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合すると判定する。
【0047】
ステップS18において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合するフィルタグラフであることをクライアント処理部2に通知する。
【0048】
ステップS19において、クライアント処理部2は、フィルタグラフ10を用いて、データ処理装置1に入力されたデータストリームの処理を実行する。
【0049】
このように、データ処理装置1のフィルタグラフマネジャ3は、あらかじめフィルタグラフ10を生成しておき、入力されたデータストリームのメディアタイプ、又は、ユーザからの処理要求に応じて、適合するフィルタグラフ10を検索する。そして、データ処理装置1のクライアント処理部2は、フィルタグラフマネジャ3によって検索されらフィルタグラフを用いて、入力されたデータストリームに対して所定の処理を実行する。
【0050】
続いて、データ処理装置1で、同時刻に同じフィルタグラフ10を用いた処理をする場合について考える。例えば、MPEG2の圧縮画像データを処理可能な、データ処理装置1において、モニタ画面上に同時に2つの動画像を表示させる場合がある。このような場合、MPEG2データを同時刻で処理するためには、同じフィルタグラフ10が2つ必要となる。
【0051】
そこで、図4に示すフローチャートを用いて、同時刻に同じフィルタグラフ10を用いた処理をする場合のデータ処理装置1の動作について説明をする。
【0052】
ステップS31において、クライアント処理部2は、データ処理装置1に入力されるデータストリームのメディアタイプを判定する。
【0053】
ステップS32において、フィルタグラフマネージャ3は、メディアタイプに適合するフィルタグラフ10を検索する。なお、フィルタグラフマネージャ3によるフィルタグラフ10の検索手法は、例えば、順番に適合するフィルタグラフ10を検索していく手法、二分検索木を用いてフィルタグラフ10を検索する手法、ハッシュマップを用いてフィルタグラフ10を検索する手法、連結リストを用いてフィルタグラフ10を検索する手法、テーブルを用いてフィルタグラフ10を検索する手法など、様々な検索手法が適用可能である。したがって、フィルタグラフ10の検索手法は、本発明を限定するものではない。
【0054】
ステップS33において、フィルタグラフマネージャ3は、上記検索の結果、メディアタイプに適合するフィルタグラフ10を検索できた場合は工程をステップS34へと進め、適合するフィルタグラフ10を検索できなかった場合は工程をステップS32へと戻し再び検索を実行する。
【0055】
ステップS34において、フィルタグラフマネージャ3は、メディアタイプの適合したフィルタグラフ10が、当該データ処理装置1において既に使用中であるかどうかを判定する。使用中でない場合は工程をステップS35へと進め、使用中である場合は工程をステップS36へと進める。
【0056】
ステップS35において、フィルタグラフマネージャ3は、適合するフィルタグラフ10をクライアント処理部2に通知する。これに応じて、クライアント処理部2は、適合するフィルタグラフ10に入力されたデータストリームの処理を実行させる。
【0057】
ステップS36において、フィルタグラフマネージャ3は、適合するフィルタグラフ10を複製(コピー)する。
【0058】
ステップS37において、フィルタグラフマネージャ3は、複製したフィルタグラフ10を適合するフィルタグラフとしてクライアント処理部2に通知する。これに応じて、クライアント処理部2は、メディアタイプの適合するフィルタグラフ10の複製に、当該データ処理装置1に入力されたデータストリームの処理を実行させる。
【0059】
なお、図4に示すフローチャートでは、入力されたデータストリームのメディアタイプをクライアント処理部2で判定処理をする場合について記載しているが、ユーザからデータ処理装置1に対して、なんらかの処理命令が入力された場合、クライアント処理部2で処理種別に応じて適切なフィルタグラフ10を検索させるようにしてもよい。
【0060】
続いて、図5に示すタイミングチャートを用いて、同時刻に同じフィルタグラフ10が要求される場合のデータ処理装置1のデータストリームの処理動作について具体的に説明をする。なお、説明のため、ここでの処理動作は、ユーザからの処理命令が入力されず、データストリームが入力されたことに応じて、メディアタイプを判定する場合の処理動作とし、検索処理は、複数のフィルタグラフ10から順次、適切なフィルタグラフを検索していく検索手法を用いている。
【0061】
ステップS41において、フィルタグラフマネージャ3は、入力が予想されるデータストリームのメディアフォーマットに応じたフィルタグラフ10、及び、ユーザから要求されるであろう処理種別に対応したフィルタグラフ10を全てを生成しておく。
【0062】
ステップS42において、クライアント処理部2は、入力されるデータストリームのメディアタイプを判定する。
【0063】
ステップS43において、クライアント処理部2は、フィルタグラフマネージャ3に対して、判定されたメディアタイプに適合するフィルタグラフ10を検索するよう指示する。
【0064】
ステップS44において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合するかどうかを判定する。
【0065】
ステップS45において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合しないと判定する。
【0066】
ステップS46において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合するかどうかを判定する。
【0067】
ステップS47において、フィルタグラフマネージャ3は、フィルタグラフ10がデータストリームのメディアタイプに適合すると判定する。
【0068】
ステップS48において、フィルタマネージャ3は、フィルタグラフ10が、当該データ処理装置1で既に使用中であるかどうかを判定する。
【0069】
ステップS49において、フィルタマネージャ3は、ステップS48における判定結果に応じて、フィルタグラフ10のコピー、フィルタグラフ102cを生成する。
【0070】
ステップS50において、フィルタグラフマネージャ3は、コピーされたフィルタグラフ102cをデータストリームのメディアタイプに適合するフィルタグラフとしてクライアント処理部2に通知する。
【0071】
ステップS51において、クライアント処理部2は、フィルタグラフ102cを用いて、データ処理装置1に入力されたデータストリームの処理を実行させる。
【0072】
このように、データ処理装置1に入力されるデータストリームのメディアタイプに適合するフィルタグラフ10nが既に使用されている場合、フィルタグラフマネージャ3は、適合するフィルタグラフ10をコピーして、データストリームの処理に用いる。
【0073】
続いて、図6を用いて、本発明の第2の実施の形態として示す外部装置21が接続されたデータ処理装置11について説明をする。本発明の第2の実施の形態では、あらかじめ用意しておくフィルタグラフを当該データ処理装置11に接続された外部装置21に構築する。
【0074】
データ処理装置11に接続されている外部装置21は、例えば、ネットワーク網上に接続されたサーバや、HD(Hard Disk)などである。外部装置21がサーバである場合は、データ処理装置11及び外部装置21には、所定の図示しないネットワークインターフェースが備えられており、データ処理装置11と、外部装置21とは、ネットワーク網を介して接続されることになる。また、外部装置21が、HDである場合には、データ処理装置11と、外部装置21とは所定の接続インタフェースを介して接続される。
【0075】
データ処理装置11は、クライアント処理部12と、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13とを備えている。
【0076】
クライアント処理部12は、図示しないCPUを備え、データ処理装置11を統括的に制御する。なお、クライアント処理部12は、図1を用いて説明した本発明の第1の実施の形態として示すデータ処理装置1のクライアント処理部2と全く同様の機能であるため説明を省略をする。
【0077】
フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、外部装置21が備える後述するフィルタグラフ・リポジトリサーバ22を介して、データ処理装置11に入力されるデータストリームのメディアタイプに適合したフィルタグラフ、又は、入力されるデータストリームへの処理種別に適合したフィルタグラフを取得する。
【0078】
フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、外部装置21が、データ処理装置11のクライアント処理部12が備える図示しないCPUに対して、独立した制御を実行できるCPUを備えている場合、データ処理装置11に入力されるデータストリームを処理するためのフィルタグラフの検索処理を外部装置21に要求する。
【0079】
また、外部装置21が、上述したようなCPUを備えていない場合、フィルタグラフ・リポジトクライアント13は、データ処理装置11に入力されるデータストリームを処理するためのフィルタグラフの検索処理を自らが実行する。
【0080】
さらに、フィルタグラフ・リポジトクライアント13は、後で詳細に述べるように、外部装置21がフィルタグラフをシリアライズされたデータとして保持している場合、シリアライズされているフィルタグラフをデシリアライズして、ソフトウェアで扱える形式に変換する。
【0081】
データ処理装置11に接続される外部装置21は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22と、複数のフィルタグラフ23(nは、自然数)とを備えている。
【0082】
フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、当該外部装置21と接続されているデータ処理装置11に入力されるデータストリームのメディアタイプに対応して所定の処理を実行するためのフィルタグラフ23、又は、入力されるデータストリームへの処理種別に対応したフィルタグラフ23を生成する。フィルタグラフ・リポジトリサーバ22における、フィルタグラフの生成に関しては、上述したデータ処理装置1に備えられたフィルタグラフマネージャ3と全く同様であるため説明を省略をする。
【0083】
外部装置21は、、データ処理装置11のクライアント処理部12が備えるCPUとは別に、当該外部装置21における動作を統括的に制御するCPUなどを備えている場合がある。例えば、このような外部装置21は、ネットワークを介してデータ処理装置11と接続されるサーバ装置などである。サーバ装置などの外部装置21が備えるフィルタグラフ・リポジトサーバ22は、データ処理装置11が備えるフィルタグラフ・リポジトリクライアント13からのフィルタグラフ検索要求に応じて、適合するフィルタグラフ23を検索する。
【0084】
また、外部装置21が、上述したのとは逆に、当該外部装置21を制御するCPUを備えていない、例えば、HDなどである場合には、フィルタグラフ23の検索処理は、データ処理装置11のフィルタグラフク・リポジトリクライアント13によって実行されることになる。このように外部装置21がHDのような装置である場合には、データをファイルとして扱うために、構築されたフィルタグラフ23が、いわゆるシリアライズされて記憶媒体に記憶される。シリアライズされたデータは、そのままでは処理することができないため、上述したように、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13による検索処理の際にデシリアライズされる。
【0085】
次に、本発明の第2の実施の形態として示すデータ処理装置に接続された外部装置21が、当該情報処理装置11に対して、独立した動作を可能とするCPUが備えられている場合における、データストリームの処理動作について説明をする。
【0086】
まず、図7に示すフローチャートを用いて、CPUを備えた外部装置21が接続されたデータ処理装置11の動作について説明をする。
【0087】
ステップS61において、クライアント処理部12は、データ処理装置11に入力されたデータストリームのメディアタイプを判定する。
【0088】
ステップS62において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、外部装置21が備えるフィルタグラフ・リポジトリサーバ22に対して、メディアタイプに適合するフィルタグラフ23を検索するように指示する。
【0089】
ステップS63において、フィルタラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22で、メディアタイプに適合するフィルタグラフ23が検索されたことに応じて、検索されたフィルタグラフ23を複製(コピー)する。
【0090】
ステップS64において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、複製したフィルタグラフ23を適合するフィルタグラフとしてクライアント処理部12に通知する。これに応じて、クライアント処理部12は、適合するフィルタグラフ23の複製に対して、入力されたデータストリームの処理を実行させる。
【0091】
次に、図8に示すフローチャートを用いて、図7で示したデータ処理装置11に接続された外部装置21が備えるフィルタグラフ・リポジトリサーバ22の動作について説明をする。
【0092】
ステップS71において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13からのフィルタグラフ検索命令の待機状態にある。
【0093】
ステップS72において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13からメディアタイプに適応するフィルタグラフ23を検索するよう指示された場合、工程をステップS73へと進め、フィルタグラフ検索命令がこない場合は、ステップS71の工程を継続する。
【0094】
ステップS73において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ検索命令に応じて、メディアタイプに適合するフィルタグラフ23を検索する。なお、フィルタグラフ23の検索手法は、例えば、順番に適合するフィルタグラフ23を検索していく手法、二分検索木を用いてフィルタグラフを検索する手法、ハッシュマップを用いてフィルタグラフ23を検索する手法、連結リストを用いてフィルタグラフ23を検索する手法、テーブルを用いてフィルタグラフ23を検索する手法など、様々な検索手法が適用可能である。したがって、フィルタグラフ23の検索手法は、本発明を限定するものではない。
【0095】
ステップS74において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、上記検索の結果、メディアタイプに適合するフィルタグラフ23を検索できた場合は工程をステップS75へと進め、適合するフィルタグラフ23を検索できなかった場合は工程をステップS73へと戻し再び検索を実行する。
【0096】
ステップS75において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、適合するフィルタグラフ23をフィルタグラフ・リポジトリクライアント13に通知し、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13に検索したフィルタグラフ23を複製させる。
【0097】
続いて、図9に示すタイミングチャートを用いて、データ処理装置11と、データ処理装置11に接続されたCPUを備える外部装置21とによるデータストリームの処理動作について具体的に説明をする。なお、説明のため、ここでの処理動作は、ユーザからの処理命令が入力されず、データストリームが入力されたことに応じてメディアタイプを判定する場合の処理動作とし、検索処理は、複数のフィルタグラフ23から順次、適切なフィルタグラフを検索していく検索手法を用いている。
【0098】
ステップS81において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、入力が予想されるデータストリームのメディアフォーマットに応じたフィルタグラフ23、及びユーザから要求されるであろう処理種別に応じたフィルタグラフ23を全て生成しておく。
【0099】
ステップS82において、クライアント処理部12は、入力されるデータストリームのメディアタイプを判定する。
【0100】
ステップS83において、クライアント処理部12は、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13に対して、メディアタイプに適合するフィルタグラフ23を検索するよう指示する。
【0101】
ステップS84において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22に対して、メディアタイプに適合するフィルタグラフ23を検索するよう指示をする。
【0102】
ステップS85において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ23がデータストリームのメディアタイプに適合するかどうか判定をする。
【0103】
ステップS86において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ23がデータストリームのメディアタイプに適合しないと判定する。
【0104】
ステップS87において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ23がデータストリームのメディアタイプに適合するかどうか判定をする。
【0105】
ステップS88において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ23がデータストリームのメディアタイプに適合すると判定する。
【0106】
ステップS89において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ23が、データストリームのメディアタイプに適合することをフィルタグラフ・リポジトリクライアント13に通知する。
【0107】
ステップS90において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22からフィルタグラフ23を複製して、フィルタグラフ232cを生成する。
【0108】
ステップS91において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、複製したフィルタグラフ232cをデータストリームのメディアタイプに適合するフィルタグラフとしてクライアント処理部12に通知する。
【0109】
ステップS92において、クライアント処理部12は、フィルタグラフ232cを用いて、データ処理装置11に入力されたデータストリームの処理を実行させる。
【0110】
このように、データ処理装置11に接続される外部装置21がCPUを備えている場合は、データストリームの処理に適合するフィルタグラフが、外部装置21に構築されたフィルタグラフ23から、外部装置21が備えるフィルタグラフ・リポジトリサーバ22によって検索される。
【0111】
続いて、本発明の第2の実施の形態として示すデータ処理装置に接続された外部装置21にCPUが備えられていない場合における、データストリームの処理動作について説明をする。
【0112】
まず、図10に示すフローチャートを用いて、CPUを備えていない外部装置21が接続されたデータ処理装置11の動作について説明をする。
【0113】
ステップS101において、クライアント処理部12は、データ処理装置11に入力されたデータストリームのメディアタイプを判定する。
【0114】
ステップS102において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22に対して、フィルタグラフ23nの中からフィルタグラフを1つだけ取り出すように指示する。
【0115】
ステップS103において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22を介して取り出されたフィルタグラフ23が、メディアタイプに適合するかどうかを判定する。メディアタイプに適合するフィルタグラフ23であった場合は、工程をステップS104へと進め、適合するフィルタグラフ23が検索できなかった場合は工程をステップS102へと戻し、新たにフィルタグラフ23を取り出すようフィルタグラフ・リポジトリサーバ22に指示する。
【0116】
ステップS104において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、メディアタイプに適合するフィルタグラフ23を検索したことに応じて、検索したフィルタグラフ23をフィルタグラフ・リポジトリサーバ22から複製(コピー)する。また、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、シリアライズされたままの複製したフィルタグラフ23をデシリアライズする。
【0117】
ステップS105において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、複製し、デシリアライズしたフィルタグラフ23を適合するフィルタグラフとしてクライアント処理部12に通知する。これに応じて、クライアント処理部12は、適合するフィルタグラフ23の複製に対して、入力されたデータストリームの処理を実行させる。
【0118】
次に、図11に示すフローチャートを用いて、図10で示したデータ処理装置11に接続された外部装置21が備えるフィルタグラフ・リポジトリサーバ22の動作について説明をする。
【0119】
ステップS111において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13からのフィルタグラフ取り出し命令の待機状態にある。
【0120】
ステップS112において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13からのフィルタグラフ取り出し命令を受信した場合は、工程をステップS113へと進め、フィルタグラフ取り出し命令を受信できない場合は、ステップS111の工程を継続する。
【0121】
ステップS113において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ取り出し命令に応じて、フィルタグラフ23の中からフィルグラフを1つだけ取り出して、フィルタグラフ・リポジトリ・クライアント13に渡す。
【0122】
ステップS114において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、取り出していないフィルタグラフ23があるかどうかを判断する。まだ、取り出していないフィルタグラフ23がある場合は、工程をステップS111へと戻し、すべてのフィルタグラフ23を取り出した場合は工程を終了する。
【0123】
続いて、図12に示すタイミングチャートを用いて、データ処理装置11と、データ処理装置11に接続されたCPUを備えていない外部装置21とによるデータストリームの処理動作について具体的に説明をする。なお、説明のため、ここでの処理動作は、ユーザからの処理命令が入力されず、データストリームが入力されたことに応じてメディアタイプを判定する場合の処理動作とする。
【0124】
ステップS121において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、入力が予想されるデータストリームのメディアフォーマットに対応フィルタグラフ23、及び、ユーザから要求されるであろう処理種別に対応フィルタグラフ23を全て生成しておく。
【0125】
ステップS122において、クライアント処理部12は、入力されるデータストリームのメディアタイプを判定する。
【0126】
ステップS123において、クライアント処理部12は、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13に対して、メディアタイプに適合するフィルタグラフ23を検索するように指示をする。
【0127】
ステップS124において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22に対して、フィルタグラフ23の中からフィルタグラフを1つだけ取り出させるフィルタグラフ取り出し命令を送信する。
【0128】
ステップS125において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ取り出し命令を受信したことに応じて、フィルタグラフ23を取り出す。
【0129】
ステップS126において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22からフィルタグラフ23を取り出し、データストリームのメディアタイプに適合するかどうか判定をする。
【0130】
ステップS127において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ23がデータストリームのメディアタイプに適合しないと判定をする。
【0131】
ステップS128において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22に対して、フィルタグラフ23の中からフィルタグラフを1つだけ取り出させるフィルタグラフ取り出し命令を送信する。
【0132】
ステップS129において、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22は、フィルタグラフ取り出し命令を受信したことに応じて、まだ一度も取り出されていないフィルタグラフ23を取り出す。
【0133】
ステップS130において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22からフィルタグラフ23を取り出し、データストリームのメディアタイプに適合するかどうか判定をする。
【0134】
ステップS131において、フィルタグラフ・リポジトクライアント13は、フィルタグラフ23がデータストリームのメディアタイプにメディアタイプに適合すると判定する。
【0135】
ステップS132において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、フィルタグラフ・リポジトリサーバ22からフィルタグラフ23を複製し、さらにデシリアライズしてフィルタグラフ232cを生成する。
【0136】
ステップS133において、フィルタグラフ・リポジトリクライアント13は、複製したフィルタグラフ232cをデータストリームのメディアタイプに適合するフィルタグラフとしてクライアント処理部12に通知する。
【0137】
ステップS134において、クライアント処理部12は、フィルタグラフ232cを用いて、データ処理装置11に入力されたデータストリームの処理を実行させる。
【0138】
このように、データ処理装置11に接続される外部装置21がCPUを備えていない場合は、データストリームの処理に適合するフィルタグラフが、外部装置21に構築されたフィルタグラフ23から、データ処理装置11が備えるフィルタグラフ・リポジトリクライアント13によって検索される。
【0139】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明は、データストリームのメディアタイプ、又は、データストリームに対する処理要求に対応した複数のフィルタグラフを、データストリームが入力される事前に全て生成し、データストリームが入力されたことに応じて、事前に生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索し、検索されたフィルタグラフを用いて、入力されたデータストリームの処理をする。
【0140】
これにより、データストリームが入力されてから始めてフィルターを個別に検索してフィルタグラフを構築するといった煩わしい作業が全く必要なくなるため、データストリームに対する処理時間を大幅に削減することが可能となる。
【0141】
また、同一のフィルタグラフが同時刻に必要になった場合でも、フィルタグラフを複製するという簡便な手法で対処することとが可能となる。
【0142】
さらに、また、外部装置に構築されたフィルタグラフも複製して取得できるため、新たなメディアタイプのデータストリームなどが入力された場合でも、フィルタグラフを取得することができるため、入力されるデータストリームを確実に処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態として示すデータ処理装置の構成について説明するための図である。
【図2】同データ処理装置において、入力されるデータストリームを処理する際の動作について説明するためのフローチャートである。
【図3】同データ処理装置において、入力されるデータストリームを処理する際の動作について説明するためのタイミングチャートである。
【図4】同データ処理装置において、既に使用されているフィルタグラフを用いて、入力されるデータストリームを処理する際の動作について説明するためのフローチャートである。
【図5】同データ処理装置において、既に使用されているフィルタグラフを用いて、入力されるデータストリームを処理する際の動作について説明するためのタイミングチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態として示すデータ処理装置及び外部装置の構成について説明するための図である。
【図7】同データ処理装置において、入力されるデータストリームを処理する際の動作について説明するためのフローチャートである。
【図8】同外部装置において、データストリームがデータ処理装置に入力された際の動作について説明するためのフローチャートである。
【図9】同データ処理装置及び外部装置において、入力されるデータストリームを処理する際の動作について説明するためのタイミングチャートである。
【図10】同データ装置において、入力されるデータストリームを処理する際の動作について説明するめのフローチャートである。
【図11】同外部装置において、データストリームがデータ処理装置に入力された際の動作について説明するためのフローチャートである。
【図12】同データ処理装置及び外部装置において、入力されるデータストリームを処理する際の動作について説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,11 データ処理装置、2,12 クライアント処理部、3 フィルタグラフマネージャ、10,23(nは自然数) フィルタグラフ、13 フィルタグラフ・リポジトリクライアント、21 外部装置、22 フィルタグラフ・リポジトリサーバ

Claims (12)

  1. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを用いるデータ処理装置であって、
    上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応した複数のフィルタグラフを、上記データストリームが入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成手段と、
    入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成手段によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索手段と、
    上記フィルタグラフ検索手段によって検索されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理手段とを備えること
    を特徴とするデータ処理装置。
  2. 上記フィルタグラフ検索手段によって検索された上記フィルタグラフを複製するフィルタグラフ複製手段を備え、
    上記フィルタグラフ検索手段で検索されたフィルタグラフが、上記フィルタグラフ処理手段での上記データストリームの処理に既に使用されている場合、上記フィルタグラフ処理手段は、上記フィルタグラフ複製手段で複製された上記フィルタグラフを上記入力されたデータストリームの処理に用いること
    を特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  3. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを用いるデータ処理装置と、上記データ処理装置に接続される外部装置とを備えるデータ処理システムであって、
    上記外部装置は、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応した複数のフィルタグラフを、上記データストリームが、上記データ処理装置に入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成手段と、上記データ処理装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成手段によって当該外部装置に生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索手段とを有し、
    上記データ処理装置は、上記フィルタグラフ検索手段で検索されたフィルタグラフを複製するフィルタグラフ複製手段と、上記フィルタグラフ複製手段によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理手段とを有すること
    を特徴とするデータ処理システム。
  4. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを用いるデータ処理装置と、上記データ処理装置に接続される外部装置とを備えるデータ処理システムであって、
    上記外部装置は、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応した複数のフィルタグラフを、上記データストリームが、上記データ処理装置に入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成手段とを有し、
    上記データ処理装置は、入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成手段によって上記外部装置に生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索手段と、上記フィルタグラフ検索手段で検索されたフィルタグラフを複製するフィルタグラフ複製手段と、上記フィルタグラフ複製手段によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理手段とを備えること
    を特徴とするデータ処理システム。
  5. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成工程と、
    入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索工程と、
    上記フィルタグラフ検索工程によって検索されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理工程とを備えること
    を特徴とするデータ処理方法。
  6. さらに、上記フィルタグラフ検索工程によって検索された上記フィルタグラフを複製するフィルタグラフ複製工程を備え、
    上記フィルタグラフ処理工程は、上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフが、上記フィルタグラフ処理工程での上記データストリームの処理に既に使用されている場合、上記フィルタグラフ複製工程で複製された上記フィルタグラフを上記入力されたデータストリームの処理に用いること
    を特徴とする請求項5記載のデータ処理方法。
  7. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが第1の装置に入力される事前に、上記第1の装置に接続された第2の装置に全て生成させるフィルタグラフ生成工程と、
    上記第1の装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを第2の装置に検索させるフィルタグラフ検索工程と、
    上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフを第1の装置で複製させるフィルタグラフ複製工程と、
    上記フィルタグラフ複製工程によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記第1の装置に入力されたデータストリームを上記第1の装置で処理させるフィルタグラフ処理工程とを備えること
    を特徴とするデータ処理方法。
  8. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが第1の装置に入力される事前に、上記第1の装置に接続された第2の装置に全て生成させるフィルタグラフ生成工程と、
    上記第1の装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを第1の装置に検索させるフィルタグラフ検索工程と、
    上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフを第1の装置で複製させるフィルタグラフ複製工程と、
    上記フィルタグラフ複製工程によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記第1の装置に入力されたデータストリームを上記第1の装置で処理させるフィルタグラフ処理工程とを備えること
    を特徴とするデータ処理方法。
  9. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが入力される事前に全て生成するフィルタグラフ生成工程と、
    入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを検索するフィルタグラフ検索工程と、
    上記フィルタグラフ検索工程によって検索されたフィルタグラフを用いて、上記入力されたデータストリームの処理をするフィルタグラフ処理工程とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 上記フィルタグラフ検索工程によって検索された上記フィルタグラフを複製するフィルタグラフ複製工程と、
    上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフが、上記フィルタグラフ処理工程での上記データストリームの処理に既に使用されている場合、上記フィルタグラフ複製工程で複製された上記フィルタグラフを上記入力されたデータストリームの処理に用いる上記フィルタグラフ処理工程とをコンピュータに実行させるための請求項9記載のプログラム。
  11. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが第1の装置に入力される事前に、上記第1の装置に接続された第2の装置に全て生成させるフィルタグラフ生成工程と、
    上記第1の装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを第2の装置に検索させるフィルタグラフ検索工程と、
    上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフを第1の装置で複製させるフィルタグラフ複製工程と、
    上記フィルタグラフ複製工程によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記第1の装置に入力されたデータストリームを上記第1の装置で処理させるフィルタグラフ処理工程とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. それぞれが所定の処理を独立して実行するフィルタが複数接続されることでなり、データストリームに対して所定の処理を実行するフィルタグラフを、上記データストリームのメディアタイプ、又は、上記データストリームに対する処理要求に対応して、上記データストリームが第1の装置に入力される事前に、上記第1の装置に接続された第2の装置に全て生成させるフィルタグラフ生成工程と、
    上記第1の装置に入力された上記データストリームのメディアタイプ、又は上記データストリームに対する処理要求に応じて、上記フィルタグラフ生成工程によって生成された複数のフィルタグラフの中から適合するフィルタグラフを第1の装置に検索させるフィルタグラフ検索工程と、
    上記フィルタグラフ検索工程で検索されたフィルタグラフを第1の装置で複製させるフィルタグラフ複製工程と、
    上記フィルタグラフ複製工程によって複製されたフィルタグラフを用いて、上記第1の装置に入力されたデータストリームを上記第1の装置で処理させるフィルタグラフ処理工程とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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