JP2016111513A - 駆動装置およびそれを用いた半導体装置 - Google Patents

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英男 西川
昌利 野村
Masatoshi Nomura
昌利 野村
沙知子 麦生田
Sachiko Mugiuda
沙知子 麦生田
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Abstract

【課題】フォトカプラを2個用いることなく、半導体スイッチの高速スイッチ動作を実現することができる駆動装置およびそれを用いた半導体装置を提供する。【解決手段】駆動装置1は、発光部2と、受光部3と、容量素子4と、駆動回路5とを備えている。発光部2は、電気信号を光に変換する。受光部3は、発光部2に光学的に結合されており、発光部2からの光を受けると光起電力を発生する。容量素子4は、受光部3に電気的に接続されており、受光部3の出力によって充電される。駆動回路5は、受光部3に電気的に接続されており、受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間の経過後に、容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いて一対の出力端11,12間に駆動信号を発生する。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に駆動装置およびそれを用いた半導体装置に関し、より詳細には入力された電気信号に応じて半導体スイッチを駆動する駆動装置およびそれを用いた半導体装置に関する。
従来、この種の半導体装置としては、フォトカプラにより入力信号と電気的に絶縁された出力信号を得るように構成され、この電気信号により半導体スイッチ(主スイッチ)を駆動するように構成された装置が知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の半導体装置(光半導体リレー)は、それぞれ発光素子と受光素子とからなるオン動作用フォトカプラおよびオフ動作用フォトカプラと、各フォトカプラの受光素子で発生する電力を蓄積する小電源回路とを備えている。この半導体装置は、小電源回路に蓄積された電力(小電源)を利用してフォトカプラの受光素子の出力を増幅する増幅器をさらに備えている。ここで、オン動作用フォトカプラはオン信号の入力時に受光素子で電力を発生し、オフ動作用フォトカプラはオフ信号の入力時に受光素子で電力を発生する。小電源回路は、整流ダイオードとコンデンサとからなり、受光素子に発生する電力でコンデンサが充電される。
特許文献1に記載の半導体装置は、オフ信号の入力時にオフ動作用フォトカプラの受光素子に発生する電力を小電源回路のコンデンサに蓄積する。そして、半導体装置は、入力がオン信号に切り替わると、小電源回路に蓄積された電力を利用して、オン動作用フォトカプラの受光素子の出力を増幅器にて増幅し、半導体スイッチのゲート−ソース間に印加する。半導体装置は、このように受光素子で得られる動作信号を増幅して半導体スイッチのゲートを強力に駆動することにより、高速スイッチ動作を達成する。
特開平1−215072号公報
しかし、特許文献1に記載の構成では、高速スイッチ動作を実現するために、半導体スイッチを駆動する駆動装置に、発光素子と受光素子とからなるフォトカプラが2個必要であるので、駆動装置の小型化や低コスト化が困難である。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、フォトカプラを2個用いることなく、半導体スイッチの高速スイッチ動作を実現することができる駆動装置およびそれを用いた半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の駆動装置は、電気信号を光に変換する発光部と、前記発光部に光学的に結合されており、前記発光部からの光を受けると光起電力を発生する受光部と、前記受光部に電気的に接続されており、前記受光部の出力によって充電される容量素子と、前記受光部に電気的に接続されており、前記受光部の出力の立ち上がりから遅延時間の経過後に、前記容量素子に蓄積されている電気エネルギーを用いて一対の出力端間に駆動信号を発生する駆動回路とを備えることを特徴とする。
この駆動装置において、前記駆動回路は、前記受光部に電気的に接続されており、前記受光部の出力の立ち上がりから前記遅延時間だけ遅れて変化するトリガ信号をトリガ端子から出力するタイマと、前記容量素子に電気的に接続されており、前記容量素子に蓄積されている電気エネルギーを用いて前記トリガ信号を増幅し前記一対の出力端間に前記駆動信号を発生する増幅部と、前記受光部における前記タイマとの接続点と前記容量素子における前記増幅部との接続点との間に電気的に接続されており、前記容量素子から前記受光部への逆流を防止する整流素子とを有することが望ましい。
この駆動装置において、前記増幅部は、Pチャネル型の電界効果トランジスタからなる第1スイッチング素子と、Nチャネル型の電界効果トランジスタからなる第2スイッチング素子とを有し、前記第1スイッチング素子のソースは、前記容量素子の高電位側の端子に電気的に接続されており、前記第2スイッチング素子のソースは、前記容量素子の低電位側の端子に電気的に接続されており、前記第1スイッチング素子のドレインは、前記第2スイッチング素子のドレインに電気的に接続されており、前記第1スイッチング素子のゲートおよび前記第2スイッチング素子のゲートは、前記タイマにおける前記トリガ端子に電気的に接続されており、前記一対の出力端の一方は前記第2スイッチング素子のドレインからなり、他方は前記第2スイッチング素子のソースからなることがより望ましい。
この駆動装置において、前記タイマは、第1抵抗および第2抵抗の直列回路からなる第1アームと、第3抵抗およびコンデンサの直列回路からなる第2アームと、前記第1抵抗および前記第2抵抗の接続点からなる第1接続点の電位と、前記第3抵抗および前記コンデンサの接続点からなる第2接続点の電位とを比較し、比較結果を前記トリガ信号として前記トリガ端子から出力する比較器とを有し、前記第1アームは、前記受光部および前記整流素子の直列回路の両端間に電気的に接続されており、前記第2アームは、前記第3抵抗および前記コンデンサのうち前記第3抵抗が高電位側となるように前記受光部の両端間に電気的に接続されていることがより望ましい。
あるいは、上記駆動装置において、前記タイマは、第1抵抗および第2抵抗の直列回路からなる第1アームと、定電流源およびコンデンサの直列回路からなる第2アームと、前記第1抵抗および前記第2抵抗の接続点からなる第1接続点の電位と、前記定電流源および前記コンデンサの接続点からなる第2接続点の電位とを比較し、比較結果を前記トリガ信号として前記トリガ端子から出力する比較器とを有し、前記第1アームは、前記受光部および前記整流素子の直列回路の両端間に電気的に接続されており、前記第2アームは、前記定電流源および前記コンデンサのうち前記定電流源が高電位側となるように前記受光部の両端間に電気的に接続されており、前記定電流源は、前記受光部の出力を受けて前記コンデンサに定電流を流すように構成されていてもよい。
また、上記駆動装置において、前記タイマは、前記第3抵抗と前記コンデンサとの間に電気的に接続されており、前記トリガ信号に応じて前記第3抵抗と前記コンデンサとを電気的に切り離す開閉器をさらに有し、前記第2接続点は、前記開閉器と前記第3抵抗との接続点であってもよい。
本発明の半導体装置は、上記駆動装置と、前記一対の出力端に電気的に接続され、前記駆動信号に応じてオン、オフが切り替わる半導体スイッチとを備えることを特徴とする。
本発明は、駆動回路で遅延時間を設けることにより、まず容量素子を充電し、遅延時間の経過後、容量素子に蓄積された電気エネルギーを駆動信号に用いるようにしているので、発光部および受光部は1組あればよい。したがって、本発明は、フォトカプラを2個用いることなく、半導体スイッチの高速スイッチ動作を実現することができる、という利点がある。
実施形態1に係る半導体装置の概略構成を示す回路図である。 実施形態1に係る駆動装置の構成を示す回路図である。 実施形態1に係る半導体装置の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態2に係る駆動装置の構成を示す回路図である。 実施形態3に係る駆動装置の構成を示す回路図である。 実施形態3に係る半導体装置の動作を示すタイミングチャートである。
(実施形態1)
本実施形態の駆動装置1は、図1に示すように、発光部2と、受光部3と、容量素子4と、駆動回路5とを備えている。
発光部2は、電気信号を光に変換する。受光部3は、発光部2に光学的に結合されており、発光部2からの光を受けると光起電力を発生する。容量素子4は、受光部3に電気的に接続されており、受光部3の出力によって充電される。駆動回路5は、受光部3に電気的に接続されており、受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間の経過後に、容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いて一対の出力端11,12間に駆動信号を発生する。
また、図1の例においては、一対の出力端11,12は、出力用の半導体スイッチ6のゲート−ソース間に電気的に接続されている。これにより、駆動装置1は、一対の出力端11,12間に発生する駆動信号を用いて、半導体スイッチ6を駆動する。
この構成によれば、駆動装置1は、容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いて一対の出力端11,12間に駆動信号を発生するので、受光部3の出力を用いて駆動信号を生成する場合に比べて、駆動信号の立ち上がり時の電気エネルギーを大きくできる。したがって、駆動装置1は、駆動信号の立ち上がりから出力用の半導体スイッチ6がオンするまでに要する時間を短縮でき、半導体スイッチ6の高速スイッチ動作を実現することができる。その結果、本実施形態の駆動装置1は、半導体スイッチ6でのスイッチングロスを低減できる。
しかも、この駆動装置1は、駆動回路5で遅延時間を設けることにより、まず容量素子4を充電し、遅延時間の経過後、容量素子4に蓄積された電気エネルギーを駆動信号に用いるようにしているので、発光部2および受光部3は1組あればよい。すなわち、本実施形態の駆動装置1は、フォトカプラを2組用いることなく、半導体スイッチ6の高速スイッチ動作を実現することができる、という利点がある。
以下、本実施形態の駆動装置1およびそれを用いた半導体装置10について詳しく説明する。以下に説明する駆動装置1および半導体装置10は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
<半導体装置>
本実施形態の駆動装置1は、上述したように一対の出力端11,12が出力用の半導体スイッチ6のゲート−ソース間に電気的に接続されている。これにより、駆動装置1は、半導体スイッチ6を駆動するためのドライバとして用いることができる。そして、この駆動装置1は、駆動回路5の出力(駆動信号)によって駆動される半導体スイッチ6と共に半導体装置10を構成する。言い換えれば、半導体装置10は、図1に示すように、駆動装置1と、一対の出力端11,12に電気的に接続され、駆動信号に応じてオン、オフが切り替わる半導体スイッチ6とを備えている。
半導体装置10は、たとえば半導体リレーとして用いられる。半導体リレーは、メカニカルリレーのような可動接点を持たない無接点リレーであり、たとえばセキュリティ機器、アミューズメント機器、医療機器や蓄電池システム、ヒータ、DCモータの各種の制御など、種々の用途がある。半導体リレーでは、半導体スイッチ6が、メカニカルリレーにおける接点の機能を果たすことになる。
図1の例では、半導体スイッチ6はNチャネル型のエンハンスメント型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)からなる。半導体スイッチ6のゲートは駆動装置1の高電位側の出力端11と電気的に接続され、半導体スイッチ6のソースは駆動装置1の低電位側の出力端12と電気的に接続されている。すなわち、半導体スイッチ6は、ゲート−ソース間に駆動回路5の出力端(一対の出力端11,12)が電気的に接続され、駆動回路5の出力(駆動信号)により、半導体スイッチ6のドレイン−ソース間がオン、オフされる。ここにおいて、半導体スイッチ6のドレイン−ソース間には、一対の接点端子101,102が電気的に接続されている。
このように構成される半導体装置10は、駆動装置1の一対の入力端13,14間へ電気信号が入力されていないときには、半導体スイッチ6がオフである。このとき、一対の接点端子101,102間は非導通となる。一方、駆動装置1の一対の入力端13,14間へ電気信号が入力されて発光部2が発光すると、受光部3に発生する光起電力により、駆動回路5は、容量素子4に蓄積された電気エネルギーを用いて半導体スイッチ6をオンする。このとき、一対の接点端子101,102間は導通する。すなわち、半導体装置10は、駆動装置1の駆動に伴い半導体スイッチ6のオン、オフを切り替えて、一対の接点端子101,102間の導通、非導通を切り替える。
よって、半導体装置10は、直流電源と負荷との間に一対の接点端子101,102が電気的に接続される場合、一対の接点端子101,102間の導通、非導通を切り替えることによって、負荷への電力供給をオンオフすることができる。この場合、直流電源から一対の接点端子101,102間に印加される出力電圧V5は、一対の接点端子101,102間が導通していればL(Low)レベルとなり、一対の接点端子101,102間が非導通であればH(High)レベルとなる。
なお、図1の例に限らず、半導体装置10に用いられる半導体スイッチ6は、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など、MOSFET以外のスイッチング素子であってもよい。
<駆動装置の構成>
本実施形態の駆動装置1は、図1に示すように、発光部2、受光部3、容量素子4、および駆動回路5に加えて、一対の出力端11,12と一対の入力端13,14とを備えている。ただし、一対の出力端11,12および一対の入力端13,14はそれぞれ端子としての実体を有さなくてもよく、たとえば駆動回路5と半導体スイッチ6とが同一チップ上に形成され端子を介さずに直接接続されていてもよい。
発光部2は、図1に示すように、一対の入力端13,14間に電気的に接続されている。発光部2は、本実施形態では一例として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。発光部2のアノードは入力端13に電気的に接続され、発光部2のカソードは入力端14に電気的に接続されている。したがって、発光部2は、一対の入力端13,14間に電圧が印加されると発光する。以下では、一対の入力端13,14間に印加される電圧を入力信号V0という。なお、発光部2は、発光ダイオードに限らず、電気信号を光に変換する構成、つまり入力信号V0がHレベルになると発光する構成であればよく、たとえば有機EL(Electro Luminescence)素子などであってもよい。
受光部3は、発光部2とは電気的に絶縁されており、且つ発光部2と光学的に結合されている。受光部3は、本実施形態では一例として複数のフォトダイオード31,31,…が直列に接続されたフォトダイオードアレイである。この受光部3は、発光部2と対向するように配置されることにより、発光部2と光学的に結合される。受光部3は発光部2と共にフォトカプラを構成する。なお、受光部3は、発光部2からの光を受けて光起電力を発生する構成であればよく、フォトダイオードアレイに限らず、たとえば一つのフォトダイオード、フォトトランジスタ、太陽電池などを用いて構成されていてもよい。
容量素子4は、コンデンサ(キャパシタ)であって、受光部3の両端間に電気的に接続されている。ここでは、容量素子4の一方の端子は、後述する整流素子9を介して受光部3の正極(アノード)と電気的に接続され、容量素子4の他方の端子は、受光部3の負極(カソード)と直接、電気的に接続されている。
これにより、駆動装置1は、一対の入力端13,14間に印加される入力信号V0がHレベルになると、発光部2が発光して受光部3にて光起電力が発生する。駆動装置1は、受光部3で発生した光起電力が整流素子9を通して容量素子4に供給されることで、容量素子4が充電される。つまり、容量素子4は、受光部3の出力(光起電力)によって充電される。
ところで、本実施形態の駆動装置1は、図1に示すように、タイマ7と、増幅部8と、整流素子9とを駆動回路5に有している。つまり、駆動回路5は、タイマ7と、増幅部8と、整流素子9とを有している。
タイマ7は、受光部3に電気的に接続されており、受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間だけ遅れて変化するトリガ信号V3をトリガ端子701から出力する。すなわち、タイマ7は、受光部3の出力(光起電力)を受けると、受光部3の出力に対して遅延時間だけ遅れたトリガ信号V3を出力する遅延回路である。トリガ信号V3は、少なくとも受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間だけ遅れて変化すればよいが、本実施形態では、トリガ信号V3は、受光部3の出力の立ち下がりからも遅延時間だけ遅れて変化する。ここで、受光部3の出力の立ち上がり時の遅延時間と立ち下がり時の遅延時間とは、同一の長さでなくてもよい。
増幅部8は、容量素子4に電気的に接続されており、容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いてトリガ信号V3を増幅し一対の出力端11,12間に駆動信号V4を発生する。すなわち、増幅部8は、トリガ信号V3を増幅し、増幅後のトリガ信号V3を駆動信号V4として一対の出力端11,12間に出力する。これにより、駆動回路5は、受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間の経過後に、容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いて一対の出力端11,12間に駆動信号V4を発生することとなる。
整流素子9は、受光部3におけるタイマ7との接続点と、容量素子4における増幅部8との接続点との間に電気的に接続されており、容量素子4から受光部3への逆流を防止する。つまり、整流素子9は、受光部3から容量素子4への電流経路のうち、タイマ7と増幅部8との間の位置に挿入されている。本実施形態では、整流素子9はダイオードからなる。整流素子9のアノードは、受光部3の正極(アノード)と電気的に接続されている。整流素子9のカソードは、容量素子4の高電位側の端子と電気的に接続されている。これにより、受光部3で発生した光起電力は容量素子4およびタイマ7に供給されるが、容量素子4に蓄積された電気エネルギーが逆流してタイマ7に入力されることを防止できる。よって、容量素子4に蓄積された電気エネルギーは、増幅部8でのみ使用されることになる。
次に、本実施形態の駆動回路5の具体的な構成について図2を参照して説明する。なお、図2では、駆動装置1の要部のみを示しており、発光部2および一対の入力端13,14の図示を省略している。
まず、増幅部8の具体的な構成について説明する。増幅部8は、図2に示すように、第1スイッチング素子81と、第2スイッチング素子82とを有している。
第1スイッチング素子81は、Pチャネル型の電界効果トランジスタからなる。第2スイッチング素子82は、Nチャネル型の電界効果トランジスタからなる。本実施形態では、第1スイッチング素子81および第2スイッチング素子82は、いずれもエンハンスメント型のMOSFETである。
第1スイッチング素子81のソースは、容量素子4の高電位側の端子に電気的に接続されている。つまり、第1スイッチング素子81のソースは、整流素子9のカソードに電気的に接続されている。一方、第2スイッチング素子82のソースは、容量素子4の低電位側の端子に電気的に接続されている。つまり、第2スイッチング素子82のソースは、受光部3の負極(カソード)と電気的に接続されている。
第1スイッチング素子81のドレインは、第2スイッチング素子82のドレインに電気的に接続されている。また、第1スイッチング素子81のゲートおよび第2スイッチング素子82のゲートは、タイマ7におけるトリガ端子701に電気的に接続されている。つまり、第1スイッチング素子81と第2スイッチング素子82とは、互いにドレイン同士が電気的に接続され、且つゲート同士が電気的に接続されている。そして、第1スイッチング素子81および第2スイッチング素子82の共通のゲートには、タイマ7のトリガ端子701が電気的に接続されている。
また、一対の出力端11,12の一方(ここでは出力端11)は第2スイッチング素子82のドレインからなり、他方(ここでは出力端12)は第2スイッチング素子82のソースからなる。言い換えれば、第2スイッチング素子82のドレイン−ソース間には、一対の出力端11,12が電気的に接続されている。
上述した構成により、増幅部8は、タイマ7のトリガ端子701に発生するトリガ信号V3がLレベルであれば、第1スイッチング素子81がオン、第2スイッチング素子82がオフとなる。一方、タイマ7のトリガ端子701に発生するトリガ信号V3がHレベルであれば、第1スイッチング素子81がオフ、第2スイッチング素子82がオンとなる。したがって、増幅部8は、トリガ信号V3に応じて、一対の出力端11,12を容量素子4の両端に接続する状態と、接続しない状態とを切り替えることになる。その結果、一対の出力端11,12間には、トリガ信号V3に応じた駆動信号V4が容量素子4から印加されることになる。
言い換えれば、増幅部8は、容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いて、トリガ信号V3を増幅し一対の出力端11,12間に駆動信号V4を発生する。本実施形態では、増幅部8は、トリガ信号V3がHレベルのときにLレベルの駆動信号V4を出力し、トリガ信号V3がLレベルのときにHレベルの駆動信号V4を出力するように、トリガ信号V3を反転して増幅する。ただし、この構成に限らず、増幅部8は、トリガ信号V3がHレベルのときにHレベルの駆動信号V4を出力し、トリガ信号V3がLレベルのときにLレベルの駆動信号V4を出力するように構成されていてもよい。
また、一対の出力端11,12が容量素子4の両端に接続されていない状態では、一対の出力端11,12間には、第2スイッチング素子82によって電流経路が形成される。つまり、トリガ信号V3がHレベルであるとき、第2スイッチング素子82がオンとなるため、一対の出力端11,12間に電流経路が形成される。
次に、タイマ7の具体的な構成について説明する。タイマ7は、図2に示すように、第1アーム71と、第2アーム72と、比較器73とを有している。
第1アーム71は、第1抵抗R1および第2抵抗R2の直列回路からなる。第2アーム72は、第3抵抗R3およびコンデンサC1の直列回路からなる。比較器73は、第1抵抗R1および第2抵抗R2の接続点からなる第1接続点711の電位と、第3抵抗R3およびコンデンサC1の接続点からなる第2接続点721の電位とを比較し、比較結果をトリガ信号V3としてトリガ端子701から出力する。
ここにおいて、比較器73は、たとえばオペアンプ(演算増幅器)を用いて構成され、+端子には第1接続点711が電気的に接続され、−端子には第2接続点721が電気的に接続されている。そのため、比較器73は、第1接続点711の電位が第2接続点721の電位より大きければトリガ信号V3をHレベルとするように機能する。なお、ここでは、比較器73は、第1接続点711の電位と第2接続点721の電位とが同値である場合にはHレベルの出力(トリガ信号V3)を発生することとする。
第1アーム71は、受光部3および整流素子9の直列回路の両端間に電気的に接続されている。ここでは、第1アーム71は、第1抵抗R1が高電位側(整流素子9のカソード側)となるように接続されている。これにより、受光部3の両端間には、整流素子9を通して、第1抵抗R1および第2抵抗R2の直列回路が接続されることとなり、第2抵抗R2の両端間には、受光部3の出力を第1抵抗R1および第2抵抗R2で分圧した第1電圧V1が発生する。ここでは説明を簡単にするため、整流素子9での電圧降下は無視できる程度と仮定する。この第1電圧V1は、第1接続点711と、駆動回路5の基準電位点(受光部3の負極)との間に生じる電圧であるから、基準電位を0〔V〕とすれば、第1接続点711の電位と等価である。
しかも、第1アーム71は、容量素子4の両端間に対しても接続されることになるため、第1アーム71は、容量素子4の放電経路を形成する。ここで、第1アーム71のインピーダンスは十分に高く設定されている。したがって、受光部3からの光起電力が消失(減少)しても、容量素子4の両端電圧は殆ど低下せず、第1電圧(第1接続点711の電位)V1は容量素子4の両端電圧によって維持される。
また、第2アーム72は、第3抵抗R3およびコンデンサC1のうち第3抵抗R3が高電位側となるように受光部3の両端間に電気的に接続されている。これにより、受光部3の両端間には、第3抵抗R3およびコンデンサC1からなるRC直列回路が接続されることとなり、コンデンサC1の両端間に発生する第2電圧V2は、受光部3の出力によって徐々に上昇する。つまり、コンデンサC1の両端間には、受光部3の出力をRC直列回路の時定数で決定される遅延時間だけ遅延させた第2電圧V2が発生する。この第2電圧V2は、第2接続点721と、駆動回路5の基準電位点(受光部3の負極)との間に生じる電圧であるから、基準電位を0〔V〕とすれば、第2接続点721の電位と等価である。
上述した構成により、受光部3で光起電力が発生すると、第1電圧(第1接続点711の電位)V1はすぐに上昇し、第2電圧(第2接続点721の電位)V2は第1電圧V1より遅れて徐々に上昇する。そのため、受光部3で光起電力が発生してからしばらくの間(V1≧V2の間)は比較器73の出力はHレベルとなり、その後、第2電圧V2が上昇して第1電圧V1より大きくなると比較器73の出力はLレベルとなる。言い換えれば、タイマ7は、受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間だけ遅れて変化するトリガ信号V3をトリガ端子701から出力する。
さらに、上述した構成によれば、受光部3からの光起電力が消失(減少)すると、第1電圧(第1接続点711の電位)V1は維持されるのに対し、第2電圧(第2接続点721の電位)V2は徐々に低下する。そのため、受光部3の出力(光起電力)が消失してからしばらくの間(V1<V2の間)は比較器73の出力はLレベルとなり、その後、第2電圧V2が低下して第1電圧V1以下になると比較器73の出力はHレベルとなる。言い換えれば、タイマ7は、受光部3の出力の立ち下がりから遅延時間だけ遅れて変化するトリガ信号V3をトリガ端子701から出力する。
なお、ここでいうトリガ信号V3の変化は、トリガ信号V3のHレベルからLレベルへの変化(立ち下がり)、あるいはトリガ信号V3のLレベルからHレベルへの変化(立ち上がり)を意味している。つまり、トリガ信号V3は、受光部3の出力の立ち上がりおよび立下がりからそれぞれ遅延時間だけ遅れてHレベルとLレベルとが切り替わることになる。
本実施形態では、タイマ7は、第1電圧V1が第2電圧V2より小さいときにLレベルのトリガ信号V3を出力し、第1電圧V1が第2電圧V2より大きいときにHレベルのトリガ信号V3を出力する。ただし、この構成に限らず、タイマ7は、第1電圧V1が第2電圧V2より大きいときにLレベルのトリガ信号V3を出力し、第1電圧V1が第2電圧V2より小さいときにHレベルのトリガ信号V3を出力するように構成されていてもよい。
なお、部品点数の削減や小型化のためには、発光部2と、受光部3と、容量素子4と、駆動回路5と、半導体スイッチ6とのうち、一部または全部は、1チップに集積化されることが望ましい。
<半導体装置の動作>
次に、半導体装置10の動作について図1〜3を参照して説明する。なお、図3は、横軸を時間軸として、入力信号V0、第1電圧V1、第2電圧V2、トリガ信号V3、駆動信号V4、および出力信号V5を表すタイミングチャートである。ここで、図3中の「L」並びに「0」は、各信号のLレベル(0〔V〕)を表し、「H」は各信号のHレベルを表している。
まず、入力信号V0がLレベルであれば、第1電圧V1は少なくとも第2電圧V2以上であるので、トリガ信号V3はHレベルであり、駆動信号V4はLレベルである。このとき、半導体スイッチ6はオフであるから、一対の接点端子101,102間は非導通となり、出力電圧V5はHレベルとなる。
入力信号V0がLレベルからHレベルに切り替わると、受光部3の出力が立ち上がるが、受光部3の出力の立ち上がりから第1の遅延時間T1の間は、第1電圧V1が第2電圧V2以上であるので、トリガ信号V3はHレベルのままである。そのため、受光部3の出力の立ち上がりから第1の遅延時間T1の間は、駆動信号V4はLレベルのままであり、半導体スイッチ6はオフであるから、一対の接点端子101,102間は非導通となり、出力電圧V5はHレベルとなる。この第1の遅延時間T1においては、受光部3の出力が整流素子9を介して容量素子4に与えられ、容量素子4が充電されることになる。
受光部3の出力の立ち上がりから第1の遅延時間T1が経過すると、第2電圧V2が第1電圧V1より大きくなるので、トリガ信号V3はLレベルとなり、駆動信号V4はHレベルとなる。このとき、駆動装置1は、容量素子4に蓄積された電気エネルギーを用いて一対の出力端11,12間にHレベルの駆動信号V4を発生する。したがって、受光部3の出力の立ち上がりから第1の遅延時間T1が経過すると、容量素子4に蓄積されていた電荷が半導体スイッチ6のゲートに急速に流れ込む。その結果、半導体スイッチ6は、ゲート容量が急速に充電され、駆動信号V4によって急速にオンするため、一対の接点端子101,102間が導通し、出力電圧V5はLレベルとなる。なお、容量素子4の容量は、半導体スイッチ6のゲート容量に比べて十分に大きいため、半導体スイッチ6がオンすることによって容量素子4の両端電圧が大幅に低下することはなく、第1電圧V1は容量素子4の両端電圧によって維持される。
その後、入力信号V0がHレベルの間は、第2電圧V2は第1電圧V1よりも大きいので、トリガ信号V3はLレベルのままであり、駆動信号V4はHレベルのままである。このとき、半導体スイッチ6はオンであるから、一対の接点端子101,102間は導通しており、出力電圧V5はLレベルとなる。
一方、入力信号V0がHレベルからLレベルに切り替わると、受光部3の出力が消失する(立ち下がる)が、受光部3の出力の立ち下がりから第2の遅延時間T2の間は、第2電圧V2が第1電圧V1より大きいので、トリガ信号V3はLレベルのままである。そのため、受光部3の出力の立ち下がりから第2の遅延時間T2の間は、駆動信号V4はHレベルのままであり、半導体スイッチ6はオンであるから、一対の接点端子101,102間は導通しており、出力電圧V5はLレベルとなる。
受光部3の出力の立ち下がりから第2の遅延時間T2が経過すると、第1電圧V1が第2電圧V2以上となるので、トリガ信号V3はHレベルとなり、駆動信号V4はLレベルとなる。このとき、駆動装置1は、増幅部8の第2スイッチング素子82がオンすることで、一対の出力端11,12間に第2スイッチング素子82を通る電流経路が形成される。したがって、受光部3の出力の立ち下がりから第2の遅延時間T2が経過すると、半導体スイッチ6は、ゲート容量が急速に放電され急速にオフするため、一対の接点端子101,102間が非導通となり、出力電圧V5はHレベルとなる。なお、このとき第1スイッチング素子81がオフするので、容量素子4の両端電圧は第2電圧V2に比べてゆっくりと低下する。
ところで、上述した第1の遅延時間T1および第2の遅延時間T2は、いずれもタイマ7を構成する第2アーム72(RC直列回路)の時定数によって決定される。ここで、第1の遅延時間T1は容量素子4の充電時間に当たるため、第2アーム72の時定数は、容量素子4の容量や受光部3の出力の大きさに応じて設定されることが好ましい。また、第2の遅延時間T2は、第1の遅延時間T1と同じ時間長さでなくてもよく、たとえば第1の遅延時間T1より短くてもよい。ただし、第2の遅延時間T2が第1の遅延時間T1と同じ時間長さであれば、入力信号V0と略同一波形の駆動信号V4を実現でき、入力信号V0と駆動信号V4との間の波形歪みを抑制できるという利点がある。
<効果>
以上説明した本実施形態の駆動装置1および半導体装置10によれば、駆動回路5は、受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間の経過後に、容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いて一対の出力端11,12間に駆動信号V4を発生する。すなわち、駆動信号V4は容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いて発生するので、受光部3の出力を用いて生成される駆動信号に比べて、立ち上がり時の電気エネルギーを大きくできる。したがって、受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間(第1の遅延時間T1)が経過し駆動信号V4が立ち上がると、容量素子4の電荷が半導体スイッチ6のゲートに急速に流れ込み、半導体スイッチ6は、ゲート容量が急速に充電されて急速にオンする。その結果、駆動装置1および半導体装置10は、駆動信号V4の立ち上がり(受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間の経過後)から出力用の半導体スイッチ6がオンするまでの時間を短縮でき、半導体スイッチ6の高速スイッチ動作を実現することができる。これにより、本実施形態の駆動装置1および半導体装置10は、半導体スイッチ6でのスイッチングロスを低減することができる。
しかも、駆動装置1および半導体装置10は、駆動回路5で遅延時間を設けることにより、まず容量素子4を充電し、遅延時間の経過後、容量素子4に蓄積された電気エネルギーを駆動信号V4に用いるので、発光部2および受光部3は1組あればよい。よって、本実施形態の駆動装置1および半導体装置10は、フォトカプラを2組用いることなく、半導体スイッチ6の高速スイッチ動作を実現することができる、という利点がある。駆動装置1および半導体装置10は、フォトカプラが1組になることで、フォトカプラを2組用いる場合に比べて、小型化を図ることが可能である。
また、駆動装置1は、本実施形態のように、駆動回路5が、タイマ7と、増幅部8と、整流素子9とを有していることが好ましい。タイマ7は、受光部3に電気的に接続されており、受光部3の出力の立ち上がりから遅延時間だけ遅れて変化するトリガ信号V3をトリガ端子701から出力する。増幅部8は、容量素子4に電気的に接続されており、容量素子4に蓄積されている電気エネルギーを用いてトリガ信号V3を増幅し一対の出力端11,12間に駆動信号V4を発生する。整流素子9は、受光部3におけるタイマ7との接続点と、容量素子4における増幅部8との接続点との間に電気的に接続されており、容量素子4から受光部3への逆流を防止する。
この構成によれば、駆動回路5は、タイマ7で発生するトリガ信号V3を増幅部8にて増幅することにより、容量素子4に蓄積された電気エネルギーを用いて駆動信号V4を生成し、半導体スイッチ6の高速オン動作を実現することができる。また、駆動回路5は、整流素子9を有することにより、容量素子4に蓄積された電気エネルギーが逆流してタイマ7に入力されることを防止できるため、受光部3の出力が消失した際には、駆動信号V4を変化させて半導体スイッチ6をオフできる。ただし、この構成は必須の構成ではなく、適宜変更、省略が可能である。
また、増幅部8は、本実施形態のようにPチャネル型の電界効果トランジスタからなる第1スイッチング素子81と、Nチャネル型の電界効果トランジスタからなる第2スイッチング素子82とを有していることが好ましい。第1スイッチング素子81のソースは、容量素子4の高電位側の端子に電気的に接続されており、第2スイッチング素子82のソースは、容量素子4の低電位側の端子に電気的に接続されている。第1スイッチング素子81のドレインは、第2スイッチング素子82のドレインに電気的に接続されている。第1スイッチング素子81のゲートおよび第2スイッチング素子82のゲートは、タイマ7におけるトリガ端子701に電気的に接続されている。一対の出力端11,12の一方は第2スイッチング素子82のドレインからなり、他方は第2スイッチング素子82のソースからなる。
この構成によれば、受光部3の出力が消失した際には、トリガ信号V3に応じて第2スイッチング素子82がオンすることで、一対の出力端11,12間に第2スイッチング素子82を通る電流経路が形成される。これにより、半導体スイッチ6は、ゲート容量が急速に放電され急速にオフするため、半導体スイッチ6のターンオン時だけでなく、ターンオフ時においても、半導体スイッチ6の高速スイッチ動作を実現することができる。また、この構成によれば、増幅部8の構成が比較的シンプルになる。さらに、タイマ7から増幅部8にゲート電流が流れないため、駆動装置1は、タイマ7に要求されるドライブ能力(出力)を低く抑えることが可能である。ただし、この構成は必須の構成ではなく、適宜変更、省略が可能である。
また、タイマ7は、本実施形態のように、第1抵抗R1および第2抵抗R2の直列回路からなる第1アーム71と、第3抵抗R3およびコンデンサC1の直列回路からなる第2アーム72と、比較器73とを有していることが好ましい。比較器73は、第1抵抗R1および第2抵抗R2の接続点からなる第1接続点711の電位と、第3抵抗R3およびコンデンサC1の接続点からなる第2接続点721の電位とを比較し、比較結果をトリガ信号V3としてトリガ端子701から出力する。第1アーム71は、受光部3および整流素子9の直列回路の両端間に電気的に接続されている。第2アーム72は、第3抵抗R3およびコンデンサC1のうち第3抵抗R3が高電位側となるように受光部3の両端間に電気的に接続されている。
この構成によれば、タイマ7での遅延時間はタイマ7を構成する第2アーム72(RC直列回路)の時定数によって決定されるため、遅延時間の設定が容易である。また、タイマ7の構成が比較的シンプルであるため、タイマ7を1チップに集積化することができる。さらに、この構成では、受光部3の出力が消失した際、つまり半導体スイッチ6のターンオフ時においても、受光部3の出力の立ち下がりからトリガ信号V3が変化するまでの遅延時間を設定することができる。とくに、ターンオン時の遅延時間(第1の遅延時間T1)とターンオフ時の遅延時間(第2の遅延時間T2)とが同じ時間長さであれば、入力信号V0と駆動信号V4との間の波形歪みを抑制できるという利点がある。ただし、この構成は必須の構成ではなく、適宜変更、省略が可能である。
(実施形態2)
本実施形態の駆動装置1は、図4に示すように、タイマ7のうちの第2アーム72の構成が実施形態1の駆動装置1とは相違する。以下では、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。なお、図4では、駆動装置1の要部のみを示しており、発光部2および一対の入力端13,14の図示を省略している。
本実施形態では、タイマ7は、第1抵抗R1および第2抵抗R2の直列回路からなる第1アーム71と、定電流源74およびコンデンサC1の直列回路からなる第2アーム72と、比較器73とを有している。第2アーム72は、定電流源74およびコンデンサC1のうち定電流源74が高電位側となるように受光部3の両端間に電気的に接続されている。要するに、本実施形態の駆動装置1は、実施形態1の第2アーム72における第3抵抗R3に代えて、定電流源74を採用しているのであって、その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
ここで、定電流源74は、受光部3の出力を受けてコンデンサC1に定電流を流すように構成されている。つまり、定電流源74は、受光部3で光起電力が発生しているときにコンデンサC1に定電流を流すように構成されている。以下、定電流源74の具体的な構成について図4を参照して説明する。
図4の例では、定電流源74は、第1半導体素子741と、第2半導体素子742と、第3半導体素子743と、第4半導体素子744と、第4抵抗R4と、第5抵抗R5とを有している。第1半導体素子741および第2半導体素子742は、それぞれNチャネル型のエンハンスメント型MOSFETからなる。第3半導体素子743および第4半導体素子744は、それぞれPチャネル型のエンハンスメント型MOSFETからなる。
第1半導体素子741のドレインは、第4抵抗R4を介して受光部3の正極(アノード)と電気的に接続されている。第1半導体素子741のソースは、受光部3の負極(カソード)と直接、電気的に接続されている。第2半導体素子742のソースは、第5抵抗R5を介して受光部3の負極と電気的に接続されている。第2半導体素子742のドレインは、第3半導体素子743のドレインと電気的に接続されている。第1半導体素子741のゲートは、第2半導体素子742のソースと電気的に接続されている。第2半導体素子742のゲートは、第1半導体素子741のドレインと電気的に接続されている。
第3半導体素子743のソースは、受光部3の正極(アノード)と直接、電気的に接続されている。第4半導体素子744のソースは、受光部3の正極と直接、電気的に接続されている。第4半導体素子744のドレインは、コンデンサC1を介して受光部3の負極(カソード)と電気的に接続されている。第3半導体素子743のゲートおよび第4半導体素子744のゲートは、互いに電気的に接続され、第3半導体素子743のドレイン(第2半導体素子742のドレイン)と電気的に接続されている。
本実施形態では、第2接続点721は、定電流源74およびコンデンサC1の接続点、つまり第4半導体素子744のドレインからなる。そのため、比較器73は、第1抵抗R1および第2抵抗R2の接続点からなる第1接続点711の電位と、定電流源74およびコンデンサの接続点からなる第2接続点721の電位とを比較し、比較結果をトリガ信号V3としてトリガ端子701から出力する。
このように構成されるタイマ7は、受光部3で光起電力が発生すると、定電流源74が第4半導体素子744のソース−ドレイン間に定電流を流すことにより、コンデンサC1が徐々に充電される。これにより、コンデンサC1の両端間に発生する第2電圧V2は、受光部3の出力によって徐々に上昇する。
上述した構成により、受光部3で光起電力が発生すると、第1電圧(第1接続点711の電位)V1はすぐに上昇し、第2電圧(第2接続点721の電位)V2は第1電圧V1より遅れて徐々に上昇する。さらに、上述した構成によれば、受光部3からの光起電力が消失(減少)すると、第1電圧(第1接続点711の電位)V1は維持されるのに対し、第2電圧(第2接続点721の電位)V2は徐々に低下する。
<効果>
以上説明した本実施形態の駆動装置1によれば、タイマ7の第2アーム72をRC直列回路で構成する場合に比べて、遅延時間が同じでも、コンデンサC1の容量を小さく抑えることができる。そのため、駆動装置1は、タイマ7に用いるコンデンサC1のチップサイズを小さく抑えることができ、小型化、並びに低コスト化を図ることができる。
(実施形態3)
本実施形態の駆動装置1は、図5に示すように、タイマ7のうちの第2アーム72の構成が実施形態1の駆動装置1とは相違する。以下では、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。なお、図5では、駆動装置1の要部のみを示しており、発光部2および一対の入力端13,14の図示を省略している。
本実施形態では、タイマ7は開閉器としての第1開閉器75をさらに有している。第1開閉器75は、第3抵抗R3とコンデンサC1との間に電気的に接続されており、トリガ信号V3に応じて第3抵抗R3とコンデンサC1とを電気的に切り離すように構成されている。ここで、第2接続点721は、第1開閉器75と第3抵抗R3との接続点である。また、本実施形態では、タイマ7は、コンデンサC1の両端間に接続された第2開閉器76をさらに有している。第2開閉器76は、トリガ信号V3に応じてコンデンサC1の両端間に電流経路を形成するように構成されている。要するに、本実施形態の駆動装置1は、実施形態1のタイマ7に、第1開閉器75および第2開閉器76が付加されているのであって、その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
第1開閉器75および第2開閉器76は、それぞれトリガ信号V3に応じてオン、オフが切り替わる半導体スイッチ(たとえばMOSFET)を用いて構成されている。第1開閉器75は、トリガ信号V3がLレベルにあるときにオフとなり、トリガ信号V3がHレベルにあるときにオンとなる常開型のスイッチである。第2開閉器76は、トリガ信号V3がLレベルにあるときにオンとなり、トリガ信号V3がHレベルにあるときにオフとなる常閉型のスイッチである。
<半導体装置の動作>
次に、本実施形態の駆動装置1を用いた半導体装置10の動作について図6を参照して説明する。なお、図6は、横軸を時間軸として、入力信号V0、第1電圧V1、第2電圧V2、トリガ信号V3、駆動信号V4、および出力信号V5を表すタイミングチャートである。ここで、図6中の「L」並びに「0」は、各信号のLレベル(0〔V〕)を表し、「H」は各信号のHレベルを表している。
まず、入力信号V0がLレベルであれば、第1電圧V1は少なくとも第2電圧V2以上であるので、トリガ信号V3はHレベルであり、第1開閉器75はオン、第2開閉器76はオフである。
入力信号V0がLレベルからHレベルに切り替わると、受光部3の出力が立ち上がるが、受光部3の出力の立ち上がりから第1の遅延時間T1の間は、第1電圧V1が第2電圧V2以上であるので、トリガ信号V3はHレベルのままである。このとき、第1開閉器75はオン、第2開閉器76はオフであるため、実施形態1と同様に第2電圧V2は徐々に上昇する。
受光部3の出力の立ち上がりから第1の遅延時間T1が経過すると、第2電圧V2が第1電圧V1より大きくなるので、トリガ信号V3はLレベルとなる。そのため、第1開閉器75はオフし、第2開閉器76はオンする。第1開閉器75がオフすることにより、第2電圧V2は急峻に上昇し受光部3の両端電圧に到達する。このとき、第2開閉器76がオンすることにより、コンデンサC1の放電経路が形成され、コンデンサC1は急速に放電される。
その後、入力信号V0がHレベルの間は、第2電圧V2は第1電圧V1よりも大きいので、トリガ信号V3はLレベルのままであり、第1開閉器75はオフ、第2開閉器76はオンのままである。
一方、入力信号V0がHレベルからLレベルに切り替わると、受光部3の出力が消失する(立ち下がる)。このとき、第1開閉器75はオフであるため、第2電圧V2は受光部3の両端電圧と共に急峻に低下する。そのため、受光部3の出力の立ち下がり後すぐに第1電圧V1が第2電圧V2以上となり、トリガ信号V3はHレベルとなり、駆動信号V4はLレベルとなる。このとき、駆動装置1は、増幅部8の第2スイッチング素子82がオンすることで、一対の出力端11,12間に第2スイッチング素子82を通る電流経路が形成される。言い換えれば、本実施形態においては、実施形態1における第2の遅延時間T2が略ゼロになる。
したがって、受光部3の出力が立ち下がると、遅延時間の経過を待つことなく、半導体スイッチ6は、ゲート容量が急速に放電され急速にオフするため、一対の接点端子101,102間が非導通となり、出力電圧V5はHレベルとなる。なお、このとき、トリガ信号V3はHレベルとなるので、第1開閉器75はオンし、第2開閉器76はオフする。そのため、上述した入力信号V0がLレベルの状態に戻る。
<効果>
以上説明した本実施形態の駆動装置1によれば、タイマ7は、第3抵抗R3とコンデンサC1との間に電気的に接続されており、トリガ信号V3に応じて第3抵抗R3とコンデンサC1とを電気的に切り離す開閉器(第1開閉器75)をさらに有している。第2接続点721は、第1開閉器75と第3抵抗R3との接続点である。そのため、受光部3の出力が消失した際、つまり半導体スイッチ6のターンオフ時においては、第1開閉器75がオフしていることで、受光部3の出力の立ち下がり後すぐにトリガ信号V3を変化させることができる。したがって、この駆動装置1は、受光部3の出力の立ち下がりから駆動信号V4が変化するまでの時間遅れを短縮することができ、応答速度の向上を図ることができる。
なお、本実施形態の駆動装置1は、タイマ7が少なくとも第1開閉器75を有していればよく、第2開閉器76を有することは必須の構成ではなく、第2開閉器76は適宜省略可能である。すなわち、タイマ7は、第1開閉器75がオフのときにコンデンサC1の放電経路を形成するために第2開閉器76を有しているのであって、第2開閉器76以外の構成でコンデンサC1の放電経路を形成してもよい。
1 駆動装置
2 発光部
3 受光部
4 容量素子
5 駆動回路
6 半導体スイッチ
7 タイマ
8 増幅部
9 整流素子
10 半導体装置
11,12 一対の出力端
71 第1アーム
72 第2アーム
73 比較器
74 定電流源
75 (第1)開閉器
81 第1スイッチング素子
82 第2スイッチング素子
701 トリガ端子
711 第1接続点
721 第2接続点
C1 コンデンサ
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3 第3抵抗
V3 トリガ信号
V4 駆動信号

Claims (7)

  1. 電気信号を光に変換する発光部と、
    前記発光部に光学的に結合されており、前記発光部からの光を受けると光起電力を発生する受光部と、
    前記受光部に電気的に接続されており、前記受光部の出力によって充電される容量素子と、
    前記受光部に電気的に接続されており、前記受光部の出力の立ち上がりから遅延時間の経過後に、前記容量素子に蓄積されている電気エネルギーを用いて一対の出力端間に駆動信号を発生する駆動回路とを備える
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記駆動回路は、
    前記受光部に電気的に接続されており、前記受光部の出力の立ち上がりから前記遅延時間だけ遅れて変化するトリガ信号をトリガ端子から出力するタイマと、
    前記容量素子に電気的に接続されており、前記容量素子に蓄積されている電気エネルギーを用いて前記トリガ信号を増幅し前記一対の出力端間に前記駆動信号を発生する増幅部と、
    前記受光部における前記タイマとの接続点と前記容量素子における前記増幅部との接続点との間に電気的に接続されており、前記容量素子から前記受光部への逆流を防止する整流素子とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記増幅部は、
    Pチャネル型の電界効果トランジスタからなる第1スイッチング素子と、
    Nチャネル型の電界効果トランジスタからなる第2スイッチング素子とを有し、
    前記第1スイッチング素子のソースは、前記容量素子の高電位側の端子に電気的に接続されており、
    前記第2スイッチング素子のソースは、前記容量素子の低電位側の端子に電気的に接続されており、
    前記第1スイッチング素子のドレインは、前記第2スイッチング素子のドレインに電気的に接続されており、
    前記第1スイッチング素子のゲートおよび前記第2スイッチング素子のゲートは、前記タイマにおける前記トリガ端子に電気的に接続されており、
    前記一対の出力端の一方は前記第2スイッチング素子のドレインからなり、他方は前記第2スイッチング素子のソースからなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記タイマは、
    第1抵抗および第2抵抗の直列回路からなる第1アームと、
    第3抵抗およびコンデンサの直列回路からなる第2アームと、
    前記第1抵抗および前記第2抵抗の接続点からなる第1接続点の電位と、前記第3抵抗および前記コンデンサの接続点からなる第2接続点の電位とを比較し、比較結果を前記トリガ信号として前記トリガ端子から出力する比較器とを有し、
    前記第1アームは、前記受光部および前記整流素子の直列回路の両端間に電気的に接続されており、
    前記第2アームは、前記第3抵抗および前記コンデンサのうち前記第3抵抗が高電位側となるように前記受光部の両端間に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の駆動装置。
  5. 前記タイマは、
    第1抵抗および第2抵抗の直列回路からなる第1アームと、
    定電流源およびコンデンサの直列回路からなる第2アームと、
    前記第1抵抗および前記第2抵抗の接続点からなる第1接続点の電位と、前記定電流源および前記コンデンサの接続点からなる第2接続点の電位とを比較し、比較結果を前記トリガ信号として前記トリガ端子から出力する比較器とを有し、
    前記第1アームは、前記受光部および前記整流素子の直列回路の両端間に電気的に接続されており、
    前記第2アームは、前記定電流源および前記コンデンサのうち前記定電流源が高電位側となるように前記受光部の両端間に電気的に接続されており、
    前記定電流源は、前記受光部の出力を受けて前記コンデンサに定電流を流すように構成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の駆動装置。
  6. 前記タイマは、
    前記第3抵抗と前記コンデンサとの間に電気的に接続されており、前記トリガ信号に応じて前記第3抵抗と前記コンデンサとを電気的に切り離す開閉器をさらに有し、
    前記第2接続点は、前記開閉器と前記第3抵抗との接続点である
    ことを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の駆動装置と、
    前記一対の出力端に電気的に接続され、前記駆動信号に応じてオン、オフが切り替わる半導体スイッチとを備える
    ことを特徴とする半導体装置。
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